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Fate/if 第4話 デミ・サーヴァント
- 未分類 × Fate
- 805
- 24
-
- 1 : 2021/08/08(日) 00:28:31 :
- ──────────────────────────
ここは…俺は…確か…
「こんな所で何をしている、衛宮士郎」
お前は…アー…チャー…?
「ふん、記憶は…ある…か」
マスター…?
そうだ…俺は…やるべき事が…!
「やるべき事がわかったようだな」
あぁ、俺は…この世界を元の世界に…戻す…!
そして、桜達と俺達の…冬木に…帰るんだ…!
「何を犠牲にしても…か?」
あぁ…正義の味方なんて知ったことか!
俺は…切嗣のようにはなれない、全ての人を救える正義の味方にはなれない…
だけど…桜や遠坂、イリヤ達は絶対に助ける!
その為に…お前が必要だ、アーチャー!
俺に……力を貸してくれ!
「…その決意…忘れるな…衛宮士郎!」
あぁ!
「フッ…いいだろう!力を…貸してやろう!」
「サーヴァント、アーチャー、真名は…エミヤ、マスターの盾となり矛となろう!」
──────────────────────────
ゴゴゴゴゴゴ
「ぐ…」
「衛宮さんの心拍数上昇!」
「ぐ…ぁ…ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「まずい!サーヴァントの強力すぎる力に体がもたない!今すぐ中断しろ!」
「ダメだ!!続けてくれ!耐えて…見せる!」
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」
「く…衛宮さん…」
「あぁぁぁぁぁ…ぁ…ハァ…ハァ…」
「耐えた…?」
「心拍数、血圧共に異常なし!成功です!」
-
- 2 : 2021/08/08(日) 00:40:33 :
- 「ハァハァ…やったぞ…俺は…やった…」ドサッ
エミヤサン!?エミヤサン!
────────────────────────
「ん…」
「目が覚めましたか?衛宮さん」
「貴方は…リチャードさん…」
「無事、デミ・サーヴァント化に成功しました」
「そうか、よかった…」
「ですが、肝心な中身のサーヴァントが分からない」
「それなら、俺が分かりますよ」
「…え?」
「サーヴァント、アーチャー、真名はエミヤ、縁あって協力してくれることになったんです」
「なるほど…深い事情がありそうですね」
「まぁ、そんなところですね」
「と、まぁ本来の目的は終わりましたけど、セイバーがまだ帰ってきてません」
「セイバー…」
「本来ならば、この世界と神器を使って展開した仮想世界の進む時間は違いマス」
「仮想世界の方が進む時間は早い筈なので帰ってきてもいい頃なのデスガ…」
キュォォォォォォォォ
「噂をすれば…デスね」
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
ドシャァッ
「いてて…」
「セイバー!」
「士郎!…なぜこんな所に?何か…あったのですか?」
「カクカクシカジカという訳でな」
「なるほど、それであのアーチャーがデミ・サーヴァント化に協力した…と」
「そういう事」
「私は無事、過去を変えてきました!」
「モードレッドとアグラヴェインの裏切りを阻止して、聖杯を破壊、千年王国の実現が確実になり、アグラヴェイン達、円卓の騎士に全てを任せ、ただいま戻りました」
「お疲れ、とりあえず今日のところは休もう」
-
- 3 : 2021/08/10(火) 13:01:13 :
- ────────────────────────
翌日──
「なるほど、セイバーの過去は変えてきたのデスね?」
「はい」
「わかりました、それでは神器の元となる神を召喚しましょう」
────────────────────────
「召喚を始めます」
────告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ。
シュゥゥゥゥゥゥ
「私を召喚したのは、貴方ですか?」
「はい」
「あなたが…」
「我は全知全能、この世の全てを統治する絶対神ゼウスを父に持ち、軍神アレスを兄に持つ。その名は勝利の女神アテナ」
「な…!」
「そんな…何故…あなたが…」
「何か?」
「アテナといえばギリシャ神話の中でも上位に位置する神のはず…その貴方がなぜ…?」
「ただの気まぐれですよ、私はこう見えて戦いが好きなのです、特に、人間同士の戦争は目を見張るものがある。だから、今回、貴方の召喚に応じたのです」
「まさか…戦神アテナが召喚に応じるとは…」
「要件は分かります、私に神器になれ、と、そういうことでしょう?」
「は、はい…可能であれば貴方の、いえ、アテナ様の神器ならば、あのセイバーオルタを倒すことが出来ると思います」
「いいでしょう、私が神器になってあげます、その代わり、条件があります」
「条件…?」
「はい、条件とは、必ず勝つこと、私が味方についた時点で勝ちは決まっているようなものですが、相手側にも神器保有者が存在する可能性があります、ただの神器ならば問題はありませんが、私よりも高位の神器であれば、厳しい戦いになります、しかし、それでも勝つこと、私の勝利の女神の名を汚すことのないように」
「はい、必ず、必ず勝ちます!」
-
- 4 : 2021/08/13(金) 17:08:25 :
- 「分かりました、それでは契約を」
我が真名はアテナ
主は全知全能、この世の全てを統治する絶対神ゼウス
今こそ人界の民を、罪なき民を穢れなき民を救う為に
主はセイバー、真名、アルトリア・ペンドラゴン
(あるじ)
我が武器、アイギスと一体となり主の矛とならん
神器 エクスカリバーアイギス 顕現
キュィィイン
「これは…すごい…!力が…漲ってくる!」
「私が味方についたからには敗北は有り得ません、安心しなさい、さぁ行きましょう、救済の始まりです」
「ちょいちょい!待って待って!」
「なんですか」
「そうか…通常時は人の姿になるのか…」
「貴方の神器はならないのですか?」
「はい…恥ずかしい事に…私の神器の元になった神は下位の神なので、アテナ様のような力は持っていなくて…」
「アテナ、でいいですよ」
「それはおかしいですね、貴方の神器からは下位の神の反応ではなく高位の神、恐らく私と同等の力を持った神の反応がするのですが…」
「え…?」
キィィィィィィ
「な…!」
「おいおい!相棒!下位の神て!酷いぞ!」
「お前は…?」
「俺は」
-
- 5 : 2021/08/13(金) 17:29:38 :
- 「俺はドレッドノート、今さっき神化した神だ!」
「なるほど、私の召喚の影響で私の神力が大量に放出され、それに直に当たった…ということですか」
「そういうことでい!俺はまだ未熟だけど、マスターの力になれるように頑張るぜ!」
「はい、頑張ってください、それでは行きましょう」
「おいおい!だから、どうやって行くのって!」
「チッ…面倒くさいですね、あなた」ギロッ
「ひ…」
「制限はありますが、私の力を行使すればこの程度の次元は越えられます」
「…へ…?」
「さぁ、行きましょう、セイバー、士郎」
「え、えぇ」
ギュォォォォォ
「嘘でしょ…」ポツン
「俺の出番…」
────────────────────────
ドガァァァァァァァアン
「これは…想定したよりも遥かに凄惨ですね」
「あ、あぁ、それよりもみんなと合流しないと!」
「変ですね、セイバーの記憶を辿り、最初に次元ワープをした所に出た筈なのですが…」
「そんなことも出来るのか…」
ドガァァァァァァァアン
「何だ!?」
「行ってみましょう!」
タッタッタッタッ
────────────────────────
「グォォォォォォォォォォォ!!!」ドガァァァァァァァアン
「グァァァァァァァァァァァァァ!!!」ドガァァァァァァァアン
「殺っちゃえぇ!バーサーカー!」
ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
タッタッタッタッ
「あれは…イリヤ…!?に遠坂!桜まで!」
「知り合いですか?」
「あ、あぁ!何にせよ!敵のバーサーカーに襲われてる!助けよう!」
「えぇ!」
「デミ・サーヴァントの力…見せてやる!」
キュィィイン
「投影…開始!」
キュィィイン
「こっちだ!バーサーカー!」
「グァァァァァァァァァァァァァ!!!」ドンッドンッドンッドンッ
「士郎!」
「先輩!何をして…!」
「行くぞ…バーサーカー…ッ!!」
キュィィイン
「ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
ガキィィィン
「行ける…!戦える!」
ビシッ
「…え?」
ビシッビシビシ
バキィン
「ぐぁっ!」ドガァァァァァァァアン
「な…なんで…」
「士郎!無事ですか!」
「あ、あぁ…」グフッ
「とりあえず下がっておいてください!私が殺ります!」
「アテナ!」
「えぇ!分かっています!セイバー!」
「神器展開!エクスカリバーアイギス!」
キュゥゥゥゥゥゥン
「これは…!ガウェインの…!」
「転輪する勝利の剣!」
ドガァァァァァァァアン
「ぐ…ぁあァァァァァァ!!!」
「まだよ!セイバー!バーサーカーは!何回も殺さないと死なないわ!」
「…!分かりました!」
「はァァァァァァ…ッ!」
「我が麗しき父への叛逆!!!」
ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
「縛鎖全断・過重湖光!!!」
ドガァァァァァァァアン
「グァァァァァァァァァァァァァ…」シュゥゥゥン
-
- 6 : 2021/08/13(金) 17:31:56 :
- 「ハァ…ハァ…やりましたね…!アテナ!」
「私が居るのだから当然です!」
「それよりもこの神器は…一体…」
「えぇ、恐らく、貴方の1番思い入れの強い者達、セイバーで言うところの円卓の騎士達ね、その子達の宝具が力を貸してくれてるのでしょう、慣れれば同時に使うことも出来るんじゃないかしらね、まぁ、まだ私の神器はこんなものじゃないから!」
-
- 7 : 2021/08/14(土) 00:09:09 :
- 「そんなのですね!期待してます!アテナ!」
「ふふーん!もっと期待していてもいいのよ?」
「な、なんで…俺は…弱い…ままなんだ…」ガラッ
「士郎!無事ですか?」タタタッ
「セイバー…あぁ…」
「気に病むことはありませんよ…士郎…士郎は…私のマスターなのですから…」
「でも…」
────────────────────────
ピピピッ
「藤丸くん!朗報だ!」
「ドクター?」
「君達の強力な味方になってくれるサーヴァント達がその世界にいる!」
「それは本当ですか!?」
「あぁ!元々その特異点は魔術王ソロモン、レフ・ライノール達の手によって人為的に作られたものでは無いから、その特異点は色々な所で他の特異点とは違う場合がある、その1つはその世界の人理を修復してカルデアに戻ってきても、その世界で共に戦った人々の記憶は無くならない、そして、サーヴァント達にはマスターが存在するということだね、その世界では現在進行形で聖杯戦争が行われている、でも、その聖杯戦争は歪んでいる、1人のマスターに対して、色々な魔術師が協力して立ち向かっているからね、その人達はきっと味方になってくれはずさ!」
「なるほど!早速その人達を探します!」
「あぁ、その事なんだけど、もうその必要はないよ!僕がこの連絡を取る前に接触してみた、君達の近くにいるはずだよ!」
「ドクター…!たまには役に立つんですね!」
「ぐは…たまには…か…ハハ…マシュには敵わないなぁ…」
ピピピピ
「ん、噂をすれば!西の方にサーヴァントの反応があった!行ってみてくれ!」
「了解!」
────────────────────────
「くそ…俺は…」
ピピピッ
「衛宮士郎さん、デミ・サーヴァントはどうですか?」
「ロマニ…か」
「その調子だと、なかなか力が思うように出せないのかな?」
「あぁ、よくわかったな…」
「それもそのはずさ、君にはマスターがいないじゃないか!」
「マスター…?」
「疑似サーヴァントといっても基本原理はサーヴァントと酷似しているから、魔力を供給してくれるマスターがいないと力は思うように出せないよ」
-
- 8 : 2021/08/14(土) 00:09:56 :
- 「そう…なのか…マスター…か」
「先輩?」
「誰にマスターになってもらうか…決めておかないとな…」
-
- 9 : 2021/08/14(土) 10:22:01 :
- ────────────────────────
「……俺は…」スタスタ
「士郎?どうしたの?」
「遠坂…いや、なんでもない」
────────────────────────
「…」スタスタ
「しーろう!」ガバッ
「イリヤ…」
「元気ないね?どうしたの?」
「なんでもないよ」
スタスタ
「士郎…?」
「例のデミ・サーヴァントのマスターの事で悩んでるの?」
「!…あぁ、どうすればいいか…わからない…」
「マスターにした人を危険に晒してしまうことになってしまうから…」
「士郎、私達は命を懸ける覚悟をして、この世界に来たんだよ?だからね…士郎、その心配はいらないよ」
「…あぁ」
────────────────────────
スタスタ
「桜」
「先輩?どうしたんですか?」
「桜に頼みがあるんだ」
「!はい、なんですか?」
「俺のマスターになってほしい、桜の為なら俺はさらに強くなれるから」
「そして、桜を守りたい」
「この世界の桜も、俺たちの世界の桜も」
「…先輩…フフ…先輩ってば、欲張りですね」
「2人の桜を助けるなんて…でも、分かりました、先輩のマスターになります」
-
- 10 : 2021/08/17(火) 01:08:46 :
- 「ありがとう、これで俺も皆を守れる…!」
「これが私達の令呪ですね」スゥー
「俺とセイバーの時とは違う模様だな」
「士郎、これから私たちはどうするのです?」
「うーん…レジスタンスのみんなと合流しようにも…手掛かりがないからなぁ…下手に動かない方がいいと思うんだけど…」
「レジスタンスには士郎と契約を交わしているライダーがいますよね?ライダーとのパスを辿って合流するのは出来ませんか?」
「パスを辿る…か…やってみる」
「士郎、目を閉じて、ライダーの姿を思い浮かべるの、そうしたら居場所がわかるはずよ」
「遠坂、ありがとう」
ズズズズズズズ
────────────────────────
ブゥゥゥゥゥンッ
「もうひとつの秘密基地までもう少しで着くはずだ」
「今から向かう秘密基地で俺達レジスタンスの最後の砦だ、あそこが破壊されたら俺たちの負けだ、絶対に守り抜くぞ」
「…!シロウ、マスターがこの世界に戻ってきたようです!」
「!…そうか!」
「よし、秘密基地に到着し次第、救助隊を編成し、出発させる、ライダーは先に行ってていいぞ」
「ありがとうございます」シュンッ
────────────────────────
ズズズズズズズ
「どうやら、こちらから行かなくて済みそうだ、ライダーが今こっちに向かっている」
「そうですか…!」
「シロウ達が今向かっている基地でレジスタンスの最後の拠点みたいだな…」
「そんなに…」
「俺達はもう負ける訳にはいかないということだな」
-
- 11 : 2021/08/17(火) 20:15:18 :
- ────────────────────────
ゴォォォォォォォォォォォォ
ドクン ドクン ドクン
「あと少し…あと少しで…!」
スタスタ
「桜、衛宮士郎達がこちらの世界に戻ってきたようだ、新しい戦力を手にして」
「…そう」
「どうする?」
「…放っておいて、計画の邪魔をされると面倒ね、セイバー、行ける?」
「えぇ」
「じゃあ、殺してきて、今度は確実に」
「分かりました」ズズズズズズズ
「誰にも…邪魔はさせない…!」
「本当にそれでいいのかい?」
「貴方は…柊…でしたね」
「貴方は…いや、貴方達はどちら側なのかしら?」
「私の敵なのか、味方なのか、協力するといった癖に先輩達の手助けをしているし…」
「さぁ、ね、僕はこの世界に存在する筈のない、いわゆる癌の様なものだ、誰にも殺せない代わりに時代の、世界の意志によってのみ僕は消滅する、だから…それまでは勝手に動かせてもらうよ」
「へぇ、じゃあこれでも?」ヒュンッ
ドシュッ
「」
ドチャドチャ
「」
ズズズズズズズ
「いきなり酷いなぁ」
「!…なぜ?聖杯はこの世界の意志のようなもの…なぜ聖杯の攻撃によって死なないの…?」
「聖杯は世界を象徴するものだからね、世界ではない…世界というのはね…世界を統べる神のことを指すんだよ、例えば…全知全能の神、主神ゼウスとかね」
「……なるほど…今は殺せないみたいですね」
「そういう事だよ」
・・
「まぁ、でも君が召喚しようとしている、それには…敵わないかな、それは世界そのものだから」
「じゃ、僕は行くよ、そろそろ皆に顔を見せないと」スタスタ
-
- 12 : 2021/08/17(火) 22:42:36 :
- ────────────────────────
スタスタ
────どうやら、新しい戦力が加わっているようだな────
「この声は!」
「来たか!セイバーオルタ!」
───あぁ、今度こそ貴様らを殺せ、と桜に命令されたものでな───
「ふん、以前の私だと思いますか?」
───いいや?どうやら、神器を手にしたようだ──
────これで私も本気で戦える────
ズズズズズズズ
「フゥ…この魔術転移は疲れるな…」
「セイバー…オルタ…!」
「へぇ…あなたがセイバー達の言う…確かにセイバーに似てるわね…」
「貴様は…ほう…上位の神を召喚出来たか…ならば、尚更楽しめる…!」
「さぁ…!来るがいい!」ドンッッッッッッ
「行きますよ!アテナ!神器明解!」
「えぇ!」ギュィィィン
「投影…開始!」
「桜!魔力供給を頼んだ!」
「はい!」
「勝つぞ!セイバー!アテナ!」
「はい!」
────言われるまでもありません!────
「私から行きます!」ドガァァァァァァァアン
ガキィィィンガキィィィン
「ふむ…なかなか力を付けている」
ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
「無駄口を叩く暇があれば本気を出せばいいでしゃう!」
「はァァァァァァッ!神器展開!」
「転輪する勝利の剣!」ゴォォォォォォォォォォォォ
ドガァァァァァァァアン
「約束された勝利の剣!」ドガァァァァァァァアン
ドガァァァァァァァアン
「小癪な…!」
ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
「うぐッ!」ドガァァァァァァァアン
「まだまだ…これからだ!」ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
「ぐ…!アテナ!」
────任せなさい!────
────我が神器、アイギスよ!顕現せよ!───
ガキィィィンガキィィィン
「なるほど、アテナの神器は破れぬ盾、アイギスか、2つの力を使いこなすとは…少しはやるようになったではないか、セイバー」
「まだ無駄口を…!」
「セイバー!交代だ!」
「士郎!ッ…分かりました!」
「かかってこい!セイバー!俺がお前を…殺す!」
I am the bone of my sword.
――― 体は剣で出来ている。
Steel is my body, and fire is my blood.
血潮は鉄で 心は硝子。
I have created over a thousand blades.
幾たびの戦場を越えて不敗。
Unknown to Death.
ただの一度も敗走はなく、
Nor known to Life.
ただの一度も理解されない。
Have withstood pain to create many weapons.
彼の者は常に独り 剣の丘で勝利に酔う。
Yet, those hands will never hold anything.
故に、生涯に意味はなく。
So as I pray, UNLIMITED BLADE WORKS.
その体は、きっと剣で出来ていた。
ドォオォォォォォォォン
-
- 13 : 2021/08/17(火) 23:17:02 :
- 「固有結界か!厄介な…!」
「うぉぉぉぉぉッ!!!」ダッダッダッダッ
ガキィィィンガキィィィン
ドガァァァァァァァアン
「小癪なッ!」ガキィィィンガキィィィン
ドガァァァァァァァアン
「ぐッ!」ズシャァッ
「まだまだぁッ!」シャキンシャキンシャキン
ドギャァァァァア
ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
「剣を貯めておく世界がッ!」ガキィィィン
「これほどまでに厄介だとはなッッ!」ドガァァァァァァァアン
ドドドドドド
シュゥゥゥゥゥ
「いいだろう、貴様にも地獄を味わせてやる…ッ!」
「神器明解」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「神器展開ッ!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「な…!お前も…神器を!」
「神器、天叢雲剣」
「ぐ…!こうなったら!頼むぞ、俺の中の英霊!」
────任せろ────
「どうした?諦めたのか?フン…この程度だったか…奥の手もないとは…」
「奥の手はねえのかって…?え? 阿呆が。んなもん、あるに決まってンだろ」
かつて求めた究極の一刀。
其は、肉を断ち骨を断ち
命を絶つ鋼の刃(やいば)にあらず。
我が業(み)が求めるは怨恨の清算。
縁を切り、定めを切り、業を切る。
――――即ち。宿業からの解放なり。
……其に至るは数多の研鑽。
千の刀、万の刀を象(かたちど)り、築きに築いた刀塚。
此処に辿るはあらゆる収斂(しゅうれん)。
此処に示すはあらゆる宿願。
此処に積もるはあらゆる非業。
我が人生の全ては、この一振りに至るために。
「ほぅ…2つ目の宝具…貴様…名は?」
「冥土の土産に教えてやらぁ」
「儂(おれ)は…サーヴァント、セイバー、千子村正だ!」
「行くぜ、セイバーオルタぁ!」
「これが…俺の…都牟刈村正だァァァァァァッッッッッ!!!」
「冥土の土産…か…ハ…笑わせるッ!死ぬのは貴様の方だッッ!!!」
「さらばだ!千子村正!衛宮士郎!私の神器を受けて散れ!」
「神器ッ!!!」ドンッッッッッッ
「エクスカリバー!オルタナティブ!!!」ドガァァァァァァァアン
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン
シュゥゥゥゥン
「が…がは…」ボタボタ
「まさか…この私が…ただの疑似サーヴァントに負けるとは…」
「士郎!無事ですか!?」
「セイバー…か…あぁ…大丈夫だよ…」
「どうやら…勝負は…ゴフッ…私の…負けのようだ…」
「だが…まだ…戦いは…終わっていないぞ…ッ…衛宮士郎!立て!立ち上がれ!…ゴハ…」ボタボタ
「まだ…立ち上がるのか…」
「ここは私にお任せを士郎、決着を…付けてきます」スタスタ
「神器解除」
「きゃっ!…セイバー!?何を… 「アテナ、エクスカリバーを出せますか?」
「え、えぇ、出せるというか…作れるけど…」
「お願いします、私の宝具で決着を付けたいのです」
-
- 14 : 2021/08/18(水) 13:41:56 :
- 「分かったわ、ちょっと待って」
キュゥゥゥ
ズズズズズズズ
「これでいい?」カチャ
「えぇ!ありがとうございます、アテナ」カチャ
「では、行ってきますね、士郎」スタスタ
「あ、あぁ…」
「セイバーオルタ、もう1人の私よ、今、私が引導を渡してやる」スタスタ
「ぐ…グハ…来るか…ッ!」ボタ
「行くぞ!セイバーオルタ!!!」
「はァァァァァァ!!!」
「ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ガキィィィン
「ぐ…ぐ…ゥ…」ギリギリギリ
ギギギギ
「はァァァッ!!!」
ギギギギ
ビシッビシッ
「桜を…守る…ッ!」ギギギギ
「私を…?」
「あいつが言ってる桜はこの世界の桜の事だよ…」ズリッズリッ
「先輩ッ!大丈夫ですか?!」タッタッタッ
「あぁ…ぐ…ッ」ポタポタ
「もう…無茶して!今止血するから!」
「遠坂か、助かる…」ポタポタ
「この世界の私は…どうなってるんですか?」
「さぁ…俺も直接は見た事ないからわからないけど…あの時の桜みたいな感じになっているんじゃないかな」
「そう…ですか…」
「あ…ァァァァァァ…!!!」ギギギギ
ギギギギ
「はァァァァァァ!!!」
ギギギギ
「士郎!お願いです!令呪の力を私に!」
「あぁ…!」
「令呪を持って命ずる…!ッ…セイバーに勝利をッ!」
キュィィイン
「!…力が漲る!はァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」
ビシビシビシッ
「ぐ…ぐぐ…うァァァァァァァァァァ!!!」
バキンッ バキンッ
「…フ…私の…負けか…」ドサッ
「!」
「私にはもう力が残っていない…さぁ、殺せ」
「セイバー…オルタ…質問があります」
「なんだ…私が知りうることなら答えてやろう」
「この世界の桜は何をしようとしているのです?」
「…簡単な事だ…レジスタンスを全滅させる為に…人類悪を…召喚しようとしているんだ」
「人類悪…?」
「あぁ、以前の聖杯戦争はこの世界の衛宮士郎とイリヤスフィール・フォン・アインツベルンと遠坂凛、及びその他大勢の魔術師によって桜は負けた…だから…ッ…その時に召喚出来なかったから、人為的に聖杯を作り…人類悪を…召喚しようと…している…」
「人類悪とは…この世の全ての悪(アンリ・マユ)とは違って、生まれ持って人類を憎み、恨んで人類を滅ぼさんとする存在では…グ…ないんだ…人類悪は…人類を愛するが為に…人類の敵になってしまう存在…貴様ら、いや…衛宮士郎たちとそのうち合流する新しい戦力達が人類悪については詳しいから…そいつらに人類悪については聞いてくれ…」シュゥゥゥゥゥ
「!…あなた…消滅しかかって…」
「私は消滅しない…桜の擬似聖杯によって桜の元に戻り、新しい記憶を植え付けられ、もう一度…いや、桜の擬似聖杯が存在し続ける限り、あなたたちと戦うことになるだろう…」ズズ…
「私から、頼みがある…桜を助けてくれ…」ズズズズズ
-
- 15 : 2021/08/18(水) 15:18:38 :
- 登録ユーザーでまだ活動してる人がまだ他にもいたのか
-
- 16 : 2021/08/18(水) 16:07:28 :
- 「セイバー…!」
「さらばだ…衛宮士郎…」ズズズズズ
「…消えた…」
「またあいつと…戦うのか…」
「次は…必ずセイバーオルタを解放してあげましょう、士郎」
「あぁ」
────────────────────────
ブゥゥゥゥゥンッ
「積荷を急いで基地の中へ!スピード勝負だぞ!」
ガラガラガラ
「非戦闘員は基地の中で、電気の復旧作業を頼む!」
ピピピピ
「!…魔獣です!」
「チッ…!もう見つかったか!戦闘員!前へ!殲滅しろ!」
-
- 17 : 2021/08/19(木) 12:31:09 :
- 期待
-
- 18 : 2021/08/21(土) 18:00:58 :
- ────────────────────────
シュゥゥゥゥン
「士郎!セイバー!」
「ライダー!無事だったか!」
「……桜…」
「ラ、ライダー…」
「士郎、どういうことですか?桜は巻き込まないと、そう言った筈ですが」
「いや、これは…」
「ライダー、ごめんね、私が悪いの」
「……そう、そういうことですか、士郎、あなたが疑似サーヴァントになるとは…」
「…色々あってな」
「それより、早くレジスタンスの本隊と合流しましょう、私が連れていきます」
「バーサーカー、出てきてくれ」
シュゥゥゥゥン
「バーサーカー、今からイリヤと遠坂、桜を抱えて俺達に着いてきてくれ、いいな?」
「」コクッ
「よし、行こう!」ダッ
────────────────────────
ピピピピ
「あぁッ!まずい!まずいぞ!」
「どうしたのですか?ドクター」
「君達の協力者になってくれる人達が高速で移動を始めた!今から座標を送るから、それに着いて行ってくれ!マシュ、藤丸くんを抱えてあげてくれ」
「は、はい!先輩?少し失礼します」
「あ、あぁ、こちらこそ、失礼します」ギュッ
「行きますよ?」ダッ
────────────────────────
ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
「前線を維持しろ!絶対に押されるなよ!?」ドガァァァァァァァアン
ダダダダダダダダダ
ドガァァァァァァァアン
「隊長!これ以上はもちません!撤退しましょう!」
「駄目だ!本隊の移動が完了するまでここは退けん!俺達が最終防衛ラインだと思え!俺達が負けたら終わりだぞ!」ダダダダダダダダダ
ドガァァァァァァァアン
「どうなってるんだよ!一体!何で俺達は人間と戦ってる!?」ドガァァァァァァァアン
「知らねぇよ!とにかく本隊を守れ!」ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
「手榴弾!」ポーイ
ドガァァァァァァァアン
「クソ…!相手が多すぎる!」ドガァァァァァァァアン
ドガァァァァァァァアン
-
- 19 : 2021/08/21(土) 18:10:39 :
- 「迫撃砲の部隊はまだか!?」
ザザザ
────こちら米軍所属、魔術特化部隊────
「なんだなんだ!?増援か!?」
ザザザザザザ
─────これより、諸君らの援護を開始する────
────攻撃開始時刻はこれより3分後とする、それまでに後退されたし────
「増援か!聞いたか!?野郎ども!後退しろ!」
「全員死ぬなよ!本隊まで下がれ!」
ダダダダダダダダダ
────攻撃を開始する────
バババババババババ
「あれは…戦闘用ヘリ…!援軍だ!」
「へ…遅せぇよ…」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「おぉ…すげぇ」
ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
グォォォォォォォォンッグォォォォォォォォンッ
ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
「戦闘機まで…どれだけの兵力が残ってんだよ…アメリカは…」
ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
シュゥゥゥゥゥ
ザザザ
────こちらレジスタンス本隊、移動が完了した、殿ご苦労、貴殿らも撤退されたし────
「やっとだ…!全員撤退!生きて帰れるぞ!撤退!撤退!」
────────────────────────
ガラガラガラ
「はァァァ…死ぬかと思ったぜ…」
「殿を務めてくれてありがとう」
「あんたは…レジスタンスの総隊長かい」
「それより…アメリカが援軍に来るなんて聞いてねぇぞ?どういう風の吹き回しだ?」
「いや…俺達もまさかアメリカに兵力が残っているなんて思ってなかったんだ…アメリカの仲間からはアメリカも壊滅的打撃を受けた、と聞いていたから…」
「なるほど…あんた達も知らなかったって訳かよ…ケッ…アメリカさんはようわかんねぇよ」
-
- 20 : 2021/08/21(土) 21:48:29 :
- ザワザワザワ
「…アメリカさんのお出ましかい」
「話をしてくる」スタスタ
「やぁやぁ、苦戦していたようで日本人さん?」
⬆アメリカ語
「あなた方が援護してくれたんですね?ありがとうございます」
「へぇ、日本人にも英語が喋れるのがいるんだ」
「アメリカはどうなってるんですか?」
「それは私から説明するわ」
「イリヤ!」
「士郎、久しぶり、元気してた?」
「あぁ!…でもイリヤが何でここに?」
「アメリカは奴らに滅ぼされたわ、ロシアもフランスも、ほとんどの国がやられたか…壊滅状態…だから、アメリカの最後の兵力を日本のレジスタンスと合流させようって話になったの、それで私達は先行部隊、後からも来ると思うけど…もしかしたら全員殺されるかもしれない…アメリカは桜の聖杯の泥によって人が住めなくなった…」
「なるほど…俺達は今各地に散らばっている全部隊に招集をかけている、集まり次第、最後の決戦を挑むつもりだ」
「その作戦の勝算は?」
「……限りなく0に近い…がかけてみる価値はある…なにんにせよ誰かがやらないと…」
「は…!…誰がそんな作戦に協力出来るか!日本人は猿だと思ってたが、ほんとに頭が猿だとはな!」
「…そうか、分かった、じゃあこれを、まだ戦場になっていない地域だ…一般人もそこに避難してもらっている、そこに行けば…半年は大丈夫だろう…じゃ、俺はこれで…やらないといけない事が山積みだから」スタスタ
「だってよ…行くぞ、アインツベルンの嬢ちゃん」
「…士郎、私も残る!」
「!…何を言って 「士郎だけにはそんな重責背負わせられないよ」 …ありがとう、イリヤ」
「という訳だから、今までありがとう、皆」
「ハァ…わぁーったよ、ったく、アインツベルンの嬢ちゃんも肝っ玉が据わってる、協力しよう」スッ
「ありがとう…ございます…」スッ
ギュッ
────────────────────────
「もうそろそろ着きますよ」スタッスタスタ
「ちょっと…バーサーカー…飛ばしすぎ…」ヨロヨロ
「イリヤ、大丈夫か?」
「え…えぇ…」
「ここからは歩きで行きましょう」
「あぁ」
「と…その前に敵ですね」
ドガァァァァァァァアン
「敵を基地に連れていく訳には行きません、ここで殲滅しましょう!」
「あぁ!」シュゥゥゥゥン
「投影、開始!」
────────────────────────
「!…ドクター!目標が止まりました」
「ん?…どうやら…その近くで交戦しているみたいだ!助けに向かってくれ!」
「はい!先輩!行きましょう!」
────────────────────────
「セイバーオルタがやられるとは…武器を新調したようだ」
「お前は…!アーチャー…!お前も聖杯の泥に…」
「いいや?私は聖杯の泥には汚染されていないが?」
「なら何で今の桜の味方に着いているんだ!遠坂は!?遠坂はどうした!?」
「簡単な話だ…私はセイバーオルタに着いていくと決めた、その方が合理的にそいつを潰せるからな…衛宮士郎!」
「ライダー、下がっていてくれ、ここは俺"達"がやる」
「俺達…?」
「行くぞ!村正!」
──おおよ!──
「投影、開始!」シュゥゥゥゥン
「うぉぉぉぉぉぉぉッ!」ガキィィィンガキィィィン
ガキィィィン
「少しはマシになったようだ」ガキィィィンガキィィィン
ガキィィィンガキィィィン
「…ッ!」ヒュンッ
ドガァァァァァァァアン
「だが…まだまだ」
「…ッッッッ!?」ドガァァァァァァァアン
「カハ…」パラパラ
「先輩!」
「来るな!桜!」
「!…先輩…」
「大丈夫だ…俺があいつを倒す…から…大丈夫!」
フンッ
「喰らいやがれッ!ぉぉぉぉぉぉぉッ!!!」ガキィィィン
「…」スパッ
「…この私に傷を付けるとは…」
-
- 21 : 2021/08/23(月) 13:33:51 :
- 「ぉぉぉぉッ!!!」ガキィンガキィン
「ふ…合格だ、衛宮士郎」
「は…?」
「行くがいい、私を倒して」ピタッ
「な…何を…」
「さぁ!殺れ!衛宮士郎!私を殺さなければ先へは行けないぞ!」
「だ…だから何を…!」
「時間稼ぎご苦労、アーチャー」キュゥゥゥンッ
ドガァァァァァァァアン
「この声は…セイバー…オルタ…」
「ふん…私を殺していればこうはならなかったのにな」
「アーチャーと以前の私が随分世話になったようだ」
「覚悟するがいい、私を以前の私だと思うな」
「宝具」
「エクスカリバーモルガン」ドガァァァァァァァアン
「な…ッ!」
──馬鹿野郎!さっさと防御しねぇか!──
「ッ!あぁ!」
熾天覆う七つの円環(ローアイアス)!
ガキィィィィィィィィィィンッ
ガガガガガガガガガガガガガガガ
「ぐ…う…ッ!」ズズズズ
「威力が以前とは比べ物に…ッならない!」ズズズズ
「バーサーカー!セイバー!桜たちを連れて離れろ!」
「そんな…!先輩は!?」
「俺は大丈夫だ…ッ!だから…!速くッ!」グググ
「あぁ…あぁあぁ!!!」グググ
「セイバー、早く離れましょう」
「アテナ!?何を言って…!」
「士郎があぁ言ったのです離れましょう」
「く…!えぇ…桜!つかまって!」
「いやッ!先輩ッ!先輩──!」
────────────────────────
「戦闘区域に超巨大な熱源反応!マシュ!宝具を!」
「はい!」ダンッ
「真名、開帳───私は災厄の席に立つ……」
「其は全ての疵、全ての怨恨を癒す我らが故郷――顕現せよ、
『いまは遙か理想の城(ロード・キャメロット)』!」
ギュィィィィィィィン
「な…!君は…?」グググ
「はァァァァァァ!!!」
「令呪を持って命ずる!マシュ!勝てッ!」
「!」グググ
「はいッ!!!」
「はァァァァァァァァァァッ!」
ガキィィィィィィィィィィンッ
「チッ…よもや私の宝具が防がれるとは…」ガク
「ん…魔力切れ…まだ完全ではなかったか…」
「次に会う時は必ず殺す、衛宮士郎」ズズズズ
「ハァ…ハァ…ハァ…君は…?」
「僕達はカルデアという組織のメンバー、僕は藤丸立香、こっちはマシュ、マシュ・キリエライト」
「…どこかで…あった事があるような…」
「急ですが…僕達はこの時代の人理を修復する為にやって来ました、僕たちに協力してもらえないでしょうか?」
「人理っていうと…このおかしな世界の事か?」
「そんなところです」
-
- 22 : 2021/08/23(月) 13:50:33 :
- 「なるほど…あんた達が…あのドクターロマンとかいう人が言ってた人か」
「あぁ…協力しよう」
────────────────────────
スタスタスタスタ
「ライダー、まだ着かないのか?」
「もう見えていますよ」
「え?」
「これです」
「これって…岩…?」
ピピピ
ガガガ
「うお…すげぇ」
「シロウ!シロウはいますか!」
「帰ってきたか!皆!」
「ちょうど良かった!これから最終作戦のブリーフィングを始めるところだ…えっと、遠坂…?達はここで待機しててくれ」
「シロウ、桜も連れていこう、俺のマスターだ、作戦には欠かせない」
「あぁ」
────────────────────────
「カクカクシカジカ…という事で、アメリカと共闘することになった」
「…そうか…そんなことが…」
「やぁ、士郎」
「柊!?こんな所にいたのか!」
「ちょっと調べ物をしていたのさ」
「ふーん、柊も作戦に参加するのか?」
「もちろんだよ」
「着いたぞ、ここだ」
プシュゥゥゥッ
「」
「これより作戦の説明をする」
────────────────────────
「以上、作戦の説明は以上だ」
「明日が決戦だ、皆、今日は各自の時間を過ごしてくれ」
「解散」
────────────────────────
スタスタ
「先輩?心配ですか?いきなり最後の戦いになって」
「いや…そうじゃないんだよ、マシュ、こんな良い展開になって、ちょっと怖いんだよ」
「確かに…これまでの特異点はどれも一筋縄では行きませんでしたからね」
「あぁ、どうか明日の作戦が成功するように祈ろう」
「はい!」
────────────────────────
翌日────
「よし、準備は出来た」
「先輩、絶対に死なないでくださいね」
「桜か、あぁ、分かってる」
「ちょっとシロウに聞きたいことがあるから、行ってくるよ」スタスタ
「シロウ、聞きたいことがある」
「衛宮か、なんだ?」
「お前はこの世界の桜をどうするつもりなんだ?」
「……このセカイになったのは桜が原因だ、死んだ人達も数えられないほど居る、罪の償いようがない、殺すしか」
「俺は…!俺の世界で桜を助けた時、こう言った、『罪の所在も全部俺が受け止める、だから、戻ってこい桜、俺と一緒に償おう』と」
「…」
「わからない…今の俺がどうなりたいのか…」
-
- 23 : 2021/08/23(月) 13:55:04 :
- 「わかった、これだけは忘れないで欲しい」
「全員、シロウを桜の元に死ぬ気で送り届ける、と」
「…あぁ」
────────────────────────
ブーブーブー
「ゲートが開きます!」
ガガガガガガガガガガ
ガコォン
「行くぞ!皆!」
「ぉぉ!」
「バーサーカー、死なないで、は言わない、頑張ってね」
「」コクッ
「士郎も!桜を守り抜いてね」
「遠坂、あぁ、任せてくれ」
「大丈夫です、桜は私が守ります」
「ライダー、ライダーは自分の仕事に集中してね?」
「は、はい」
「お…皆行くみたいだ…じゃあ、行ってくる」スタスタ
「…」
────────────────────────
-
- 24 : 2021/08/23(月) 13:55:41 :
- 第5話 決戦
に続く
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