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Fate/if 第6話 終局
- 未分類 × Fate
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- 1 : 2021/09/01(水) 17:58:38 :
- シュゥゥゥゥゥ
──────────────────────
ガラガラガラ
──う!──ろう!────しろう!──
「士郎!」
「う……い…りや…?」
「よかった…目が覚めた…」
「死んだかと思ったじゃない、ここに着いてからずっと寝てたんだから」
「!…あれから…何日がたった?」
「ピッタリ今日で1週間よ」
「あいつは…?ゼウスは…?」
「ゼウスは…最初の2日間はギルガメッシュの攻撃の宝具の影響で動けなかったわ、そして3日目に回復し終わって、動き始めた…恐らく、冬木の中心に向かおうとしているのね、世界を…作り替えるために…」
「…」
「それで、それを防ぐ為にセイバーや、カルデアの藤丸達が足止めしてる、それと…レジスタンスの兵達でね、でも…セイバー達は6日目、昨日、足止めに向かった兵達は全滅…救援に向かわせたアメリカの部隊も全滅…何とかセイバー達は帰ってきたけど…」
「何があったんだ…?」
「どうやら…中心に向かっているにつれて、権能の制限が解けているみたい…多分昨日の戦闘でほとんどの兵達が第一神器ケラウノスの攻撃で一掃されたみたいだから…」
-
- 2 : 2021/09/01(水) 18:11:37 :
- 「く…ッ!」
「起きたか、衛宮」
「!ギルガメッシュ…」
「感謝はするな、この戦いでは奴には勝てん、だから次の戦いまで衛宮を生かしておこうと思っただけだ」
「なるほど、つまり、前回の戦いでは負けは確定していたのか?」
「あぁ、理由は知らんがな」
「ともかく、こちら側のサーヴァントが少なすぎる、今カルデアの藤丸とやらがサーヴァントを召喚しようとしているが…果たしてそれで足りるかどうか…」
「神代のサーヴァントを召喚出来れば状況は変わるのだろうが…中々召喚できるものでは無い」
「なるほど…」
-
- 3 : 2021/09/01(水) 22:23:34 :
- スタスタスタスタ
「士郎、いいか?」
「?シロウ、もう、いいのか?」
「あぁ、覚悟は決めた」
「そうか、で、なんだ?」
「俺達レジスタンスはこれからゼウスに最後の戦争を挑もうと思う」
「何を…言ってるの!?正気!?」
「これまでに足止めして死んできたレジスタンスの兵達を見てないの!?」
「……だから、俺はお前達にこの世界を救われて…俺は何も出来ずにただボーッと眺めてろって言うのか!?俺は……俺の世界を自分で救いたいんだ…ッ!」
「……そう」
「分かった…俺も…参加する」ムクッ
──士郎!まだ負荷が!──
「村正…気にするな…俺は…決めたよ、シロウ、あんたについて行く、さぁ命令をしてくれ!」
「あぁ、作戦は簡単だ、ここにある全ての武器を使って火力で押し切る、そして、少しでも怯んだら士郎、あんたらの出番だ」
「その作戦、僕も参加させてもらうよ」スタスタ
「柊!どこに行ってたんだ!」
「ごめんごめん、それよりも、僕の正体を…明かすよ」
「柊の…正体?」
「僕は本来、この世界に存在するはずのない人間なんだよ」
「は…?」
「君たちと同じ年代、同じ時代を生きる人間じゃない、僕は聖杯戦争の歪みで出来たバグの様な存在なんだよ」
「……」
「だから、こんなことも出来る」グニャン
ズズズズ
「それは…!」
「そう、アーサー王伝説のエクスカリバーとアヴァロンだ」
「貸してくれ」
「あぁ、いいよ」
「……」スゥゥゥゥ
「間違いない…本物だ…」
「あぁ、僕はこの世界のバグのような存在だ…だからこの世界に生まれてきた全ての物体、生命を世界の記憶に干渉して生み出すことが出来る」
「勿論、君たちの攻撃じゃしなない、この世界に殺されないと僕は死ねないんだよ、そう…ゼウスに殺されないとね」
「………」
「だから、僕は対ゼウス戦において活躍するよ、連れて行ってくれ」
「あぁ、分かった、なら、柊には前線に出てもらおう、それで俺達が柊と零を支援する、柊達がやられたら、俺達が前線に…って感じでいいか?」
「あぁ、バッチリだ、作戦開始は今日だ、準備をしておいてくれ」
「分かった」
スタスタ
「いいの?」
「ん?何がだ?」
「士郎、もう体ボロボロ…桜との令呪も使い切ってるし…次に疑似サーヴァントに体を貸したら…もう、戻ってこれなくなるかもしれないんだよ?」
「イリヤ、俺は大丈夫だ、絶対生きて帰ってくる、だから、桜を頼む」
「…うん、士郎が行くまで、回復魔術を掛けさせて…」
「あぁ、頼む」
「応急処置程度にしかならないけど…」ポワァ
-
- 4 : 2021/09/05(日) 23:12:51 :
- ────────────────────────
作戦開始時刻────
ザワザワ
「皆!聞いてくれ!」スタスタ
「次の作戦で俺達レジスタンスの最後の作戦だ!これまでに色々な窮地があった…!何度も壊滅的打撃を受けてきた…!それでもここまでレジスタンスが存続しているのは各師団の師団長達の努力があったからだ!もうこの世にはいない師団長もいる…だけど!ありがとう、レジスタンスの全兵士へ…ありがとう…ッ!勝っても負けてもこの時代は終わる、勝てば世界は滅ぶ、負ければ新しい時代の始まりだ!絶対にゼウスを討ち取るぞォッ!」
ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオォォォォォッ
────────────────────────
ピピピッ
「マシュ、藤丸くん、それがその特異点の最後の戦いになるだろう…戦いに参加したのは極々最近だけど…これまでにおこなってきた特異点修復のどれよりも過酷な物になる…ゼウスを討ち取るのにどれだけの命が散るか…でも、絶対に…絶対に死なないでくれ、これはカルデアの職員としての頼みではないよ、僕個人の、ロマニ・アーキマンとしての頼みだ」
「…はい!」
「行こう、マシュ…ジャンヌ、とジャンヌ!最後の戦いに!」スタスタ
「はい!」スタスタ
「えぇ、あんたが出る幕もないぐらいに一瞬で終わらせてあげるわ」
「頑張りましょうね!ジャンヌ!」
「すまないね…ここの特異点の修復が終わったらすぐに次の特異点を修復しなければならないんだよ…」
────────────────────────
「もう出発か」スタスタ
「あぁ、まさか、ギルガメッシュが助けに来てくれるとは」
「ふん、自惚れるでない、この世界と俺達の世界は並行なんだ、この世界が滅べば、それ同様に俺達の世界も滅びよう、それだけは阻止する、そのために貴様が必要なだけだ」
「そうか、何にせよ、頑張ろう」
「士郎…」ズズズ
「セイバー!そんな体で…ッ!」
「私も…戦います…」
「馬鹿野郎!傷だらけの体でどうやって…!」
「士郎…ッ」
「ライダー!お前まで…」
「セイバー、ライダー、待って」
「凛…」
「貴方達は大事な戦力よ、だから、そんな体で行かせてもダメなの、私達が全力で回復魔術…いえ、アインツベルンの技術を使って回復魔法をかけるわ、だから、行くなら全快の体で行ってちょうだい」
「凛…そんなことが…?」
「できるわ」
「仕組みは難しすぎてよく分からないけど、体が理解してる…だから、魔法も行使できるわ」
「イリヤ…」
「セイバー、本当の魔法を、見せてあげる」
「士郎、セイバーとアテナ、ライダーは私達が絶対に回復させるから、それまで、負けないでね」
「イリヤ、凛…あぁ!」
「ふ…では行くとしよう、戦場へ」スタスタ
「村正…短い間だったが ──よせ、そういうのは終わってからでいいんだよ── 分かったよ、なら、全てが片付いたら言うことにするよ」スタスタ
-
- 5 : 2021/09/05(日) 23:27:28 :
- ────────────────────────
ブゥゥゥゥゥンッ
ピピピッ
「目標を視認しました」
「了解、今、そちらに向かっている、引き続きバレないように監視を頼む…」
「はい」
ピピピッ
ブゥゥゥゥゥンッ
────────────────────────
ピピピッ
「ハァ…ハァ…まずいぞ!目標が先日、全滅したアメリカの部隊の隊員の捕食を始めた!」
「な…ッ!?」
「な…なんだ…アレは…」
「なんだ!何が起こったんだ!?報告しろ!おい!?」
「も、目標が変体を開始…そして…目標は…ど、ドラゴンの様な姿に変わりました!!」
「あ」
ブチッ ザザザザザザザザザザザザザザザ
「!?おい!?大丈夫か!?」
「く…ッ!急げ!もう…戦いは始まってる!全部隊に伝達!目標を確認次第攻撃せよ!」
「ゼウス…ッ!」
ドドォォォォォン
「ぐ…ッ!何が…ッ!」
「衛宮さん!もうほかの部隊は目標と接敵してるみたいです!」
「なんだと…?早すぎる…早すぎるぞッ!」
ドドドドドドドドドドドド
ドガァァァァァァァアン
「俺達も行くぞ!全速力だ!」
「はい!」ブゥゥゥゥゥンッ
────────────────────────
ドガァァァァァァァアン
「迫撃砲!全て撃てェっ!!!」
ドドドドドド
ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
「グォォォォォォォォォォッ…邪魔な人間共ォォォォォォォォッ!!!排除してやるゥゥゥゥッ!!!!」ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
ドドォォォォォン
「ぐ…ッ!退避!退避ィッ!」ドガァァァァァァァアン
「まずいです!早く衛宮さんに伝達を!迫撃砲部隊は第一、第二が全滅!地雷も聞きません!」
「機銃!ありったけ持ってこい!」ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
「人間────ッ!」ドガァァァァァァァアン
ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
「ぐァァァァッ!」ドドドドドド
ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ドガァァァァァァァアン
ズドォォォォォォンッゴゴゴゴゴ
「まずい!建物が崩壊するぞ!離れろ!」
「くそったれめ────ッ!」ドガァァァァァァァアン
「洒落臭いわァァァッ!人間風情が────ッ!」ボガァァァァァァンッ
「ぐ…衛宮…さん…」
ピピピッ
『どうした!?何が起こった!』
「先に接敵した部隊は全滅…!圧倒的すぎる…」
ドガァァァァァァァアン
「至急…応援を…もと ドガァァァァァァァアン
-
- 6 : 2021/09/06(月) 22:56:13 :
- ────────────────────────
シュゥゥゥゥゥ…
「到着しました!…これは…」
「ひどい…」
「何があったんだ…?」
ゴゴゴゴゴ
ドドォォォォォン
「ハァ…ハァ…え…みやさん…」ズズズズ
「!どうした!?何があったんだ!?」
「ハァ…ゼウスは…奴は…竜の様な姿に変身し…我々、先に接敵した部隊は…壊滅…いえ、俺以外全員戦死しました…」
「なん…だと…!?」
「迫撃砲も、機銃も効きませんでした…」
「…後は俺たちに任せろ…」
「は…ぃ」ガク
「く…皆、今聞いた通りだ…戦況は最悪…死にたくない者は今すぐ別の場所に逃げてくれ、俺は…戦う」
「」
「皆…いいんだな?」
「「「はい!!!」」」
「分かった、ならゼウスに攻撃を仕掛ける、柊、零、頼んだ」
「あぁ」「はい」
「行くぞ、零!」タッタッタッ
「了解!」タッタッタッ
「マシュと藤丸とジャンヌ2人は柊達をバックアップ、必要ならば攻撃に参加してくれ!衛宮達と俺達レジスタンスは柊達の作った隙を逃さずに総攻撃を仕掛ける、恐らく、あの胸の辺にある核の様なものが弱点だろう、そこを狙え、いいな?」
「「「「「「了解!」」」」」」
「それでは迫撃砲部隊は3時の方向にある橋近くに陣を引いてくれ、機銃部隊はここに陣取ってくれ、その他の各部隊は迫撃砲部隊と機銃部隊を護衛、そして、ゼウスの向かっている方向、冬木の中心に通じている大通りに衛宮達と俺が向かう、そこを絶対防衛線とする、各部隊が敵の攻撃を受け壊滅したら生き残った者はそこへ集まれ、ゼウスが冬木の中心に到達することによって起こる事はわからない、が到達されたら負けだと思ってくれ、では解散!」ダッ
ピピピッ
「こちら柊、零、これより攻撃を開始する」
ピピピッ
「こちらマシュ、藤丸、ジャンヌ、援護を開始します!」
「了解、この勝負の行く末は君達にかかっている頼んだ」
────────────────────────
ドガァァァァァァァアン
ピピピッ
「こちら迫撃砲部隊、作戦地帯に到着、準備を開始します」
ピピピッ
「機銃部隊は準備完了、何時でも攻撃出来ます!」
-
- 7 : 2021/09/06(月) 23:03:36 :
- ドドォォォォォン
ドガァァァァァァァアン
「貴様!人間デハナイナァ!?」
「ゼウス、まだ人間の言葉が話せるのか」スタッ
「…応えろ、貴様は人間カ?」
「いいや?人間じゃないが?」
「中々興味深い構造をシテイル、殺してみたい」
ドガァァァァァァァアン
「マスター、あまり奴とは喋らない方がいいかと」タッ
「邪魔をするな!」ドガァァァァァァァアン
「ぐ…!」ドドドドドドドドドドドド
ドガァァァァァァァアン
「サーヴァント風情が!」ドガァァァァァァァアン
「我に!」ドガァァァァァァァアン
「触れていいと思って!」ドガァァァァァァァアン
「いるのかァ!?」ドガァァァァァァァアン
「ぐ…ッ!マスター!あれを!」ドパッ
「あ…あぁ…!」ドガァァァァァァァアン
「…!」ズズズズズ
「この世のものでは無い…か…!!」ドドドドドドドドドドドド
「余所見してるんじゃないわよ!」ドガァァァァァァァアン
「ジャンヌ!あまり前に出るな!」
「分かってる!」ドガァァァァァァァアン
「チィッ…!」ドガァァァァァァァアン
「グォォォォォォォォォォッ!!!!」ドドォォォォォン
ボガァァァァァァンッ
「きゃッ!!!!」ドガァァァァァァァアン
「マシュ!」
「はい!!!」
ガキィィィィィィィンッ
「ぐ…ぅ…ッ!」
「重…ッい…!ッ!」グググググ
-
- 8 : 2021/09/07(火) 22:32:20 :
- 「マシュ!!!」
「あんたは下がってなさい!」ガシッ
「ジャンヌ!」
ドガァァァァァァァアン
「ふぅ…大丈夫?マシュ」
「えぇ、ありがとうございます!」
「グォォォォォォォォォォッ!!!!」
「ゼウスが完全な龍になりつつある…言葉はもう通じない!ここで止めないと…!」
ドガァァァァァァァアン
「グォォォォォォォォォォッ!!!」ボォォォォォォォォォォッ
ゴォォォォォォォォォォォォォッ
「ぐ…ッ!」ドガァァァァァァァアン
「あつ…ッ!」タンッ
シュタッ
「こうなったら…!」ズズズズズ
「聖槍ロンギヌス!!!」ズズズズズ
「零!奴の気を引いてくれ!」
「はい!」
ドドドドドド
「グォォォォォォォォォォッグォォォォォォォォォォッ!!!」ドガァァァァァァァアン
ドガァァァァァァァアン
「マスター!」
「よくやった!」グンッ
ドスッ
「かは…ッ…!?」ボタボタ
「マスター!!!」
「「「「!?」」」」
「グォォォォォォォォォォッ!!!」グググググ
ブシュッ
「ぐぁ…ッ!…ぁぁぁぁぁあッ!?」
「ぐ…ッ…ここまで…かよ…」ボロボロ
「柊!」
「マスター…」ボロボロ
「セイバーに…これを…渡せ…」ボロボロ
ズズズズズ
「…これは…?」
「聖槍は2つある…俺が使ったのは…聖槍…ロンギヌス…これは…聖槍ロンゴミニアド…セイバー…アルトリア・ペンドラゴンが…使う…ガフッ…ことによって…本来の力が発揮される…頼んだ…ぞ…」ボロボロ
シュゥゥゥゥゥ
「ぐ…くそ…ッ!」
「先輩!私はまだ戦えます!行きましょう!ここは絶対に通しません!」
「その意気だ!マシュ!」
ドドドドドドドドドドドド
「この声は…!」
「賢王ギルガメッシュである!」
「なにィ!?俺だと!?」
「ふむ?貴様もギルガメッシュか?」
「中々奇抜な格好をしているが…これが我だと?」
「ギルガメッシュ!無駄口叩く暇があれば攻撃しなさい!一刻を争うのよ!」ドキュゥンッドキュゥンッ
「イシュタル!」
「はーい!藤丸!私もいるワヨ!」ドガァァァァァァァアン
「ケツァルコアトルも!」
「私もいるのだわ!」
「エレシュキガル!?冥界から出れないはずじゃ!?」
「私はサーヴァントとして藤丸の召喚に応じたのだわ!」
「……?…よく分からないけど!ありがとう皆!」
「うむ!藤丸とマシュには我の時代を救った借りがある!それを返さずして何が王か!今こそ全ての借りを返そう!往くぞ!藤丸!マシュ!」
「…はいッ!!!」ダッ
「ギルガメッシュ!あんたが仕切ってんじゃないわよ!」ドキュゥンッドキュゥンッ
「悪い神様はお仕置デース!!!」ドガァァァァァァァアンドドドドドド
ドガァァァァァァァアン
-
- 9 : 2021/09/07(火) 22:53:43 :
- 「最初から本気で行きマース!」
「宝具!」
過去は此処に! 現在もまた等しく。未来もまた此処にあり。
風よ来たれ、雷よ来たれ! 明けの明星輝く時も! 太陽もまた、彼方にて輝くと知るがいい!
「太陽暦石(ピエドラ・デル・ソル)!!!」
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォンッ
「私の宝具も見せてあげる!」
「ゲートオープン!……これが…私の全力全霊!打ち砕け!!!」
「山脈震撼す明星の薪(アンガルタ・キガルシュ)」
ドッガァァァァァァァァァァァァァァァアン
「私の宝具も展開するのだわ!」
──天に絶海、地に監獄。我が昂とこそ冥府の怒り! 出でよ、発熱神殿!
『霊峰踏抱く冥府の鞴(クル・キガル・イルカルラ)』!──
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン
「グォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオォォォォォッ」
シュゥゥゥゥゥ
「ぐ…ご…ォオォッ」ピクピク
ズズズズズ
「う、嘘でしょ!?な、なんで私達3人の本気の宝具を受けて生きてんの!?」
「詰めが甘いわ!おい!そこの我!」
「!…なんだ!」
「合わせろ!宝具!」
矢を構えよ、我が許す!至高の財を以って
ウルクの守りを見せるがいい!大地を濡らすは我が決意!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「これは…!ウルクの…城壁!?」
「まだまだ!これからだぞ!藤丸!」
「受けよ!王の号砲(メラム・ディンギル)!!!!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
「俺が合わせるぅ!?ほざけ!貴様が俺に合わせるのだ!宝具!」
「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!!!!」
ドガァァァァァァァアン
「ぐ…ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオォォォォォッ!!!」ビリビリビリビリ
ズズズズズ
ピピピッ
「藤丸くん!そちらで何が起こっているんだい!?こちらからだとデータしか…!この反応…!恐らく…ゼウスが第三形態になろうとしている!気をつけてくれ!」
「グォォォォォォォォォォッ!!!」ビリビリビリビリ
ザザザ
「藤丸くん!…ザザザ…何が…ザザいるんだい!?…ザザザザくん!ザザ藤ザザくん!ザザザ反応ザザザくれ!ザザザザ 」
「!これは…通信妨害か…!」
-
- 10 : 2021/09/08(水) 19:02:47 :
- 「ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオォォォォォンッ」
ドガァァァァァァァアン
「ぐぁぁぁぁッ!!!」ドガァァァァァァァアン
────────────────────────
「……」
「………」
「…………」パチッ
「ここは…」
「そう…私はあの人類悪に利用されただけだった…ってことね……ふふ…いい気味…」
「……」
────ドガァァァァァァァアン────
「これは…外で先輩達が…」
────ぐッ!まだまだァァァッ!!!────
「先輩……」
────────────────────────
ドドォォォォォン
「ぐ…ッ!藤丸!何か良い手はないのか!?このままでは負けてしまうぞ!」ドドドドドド
ドガァァァァァァァアン
「そんなことを言われても…ッ!」
「くそ…ッ!状況は思わしくない…ッ!」
「ォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオォォォォォンッ」ドガァァァァァァァアン
「しま… ガキィィィィィィィンッ
「!!!」
「セイバー!ライダー!」
「間に合ったみたいですね!遅れました!セイバー!参戦します!」
「同じくライダー、参戦します」ドガァァァァァァァアン
-
- 11 : 2021/09/11(土) 08:38:22 :
- 「グォォォォォォォォォォッ!!!!」
ビリビリビリビリ
「魔力が奴の周りに…!」
「ォォォォォオォォォォォォォォォォォオッ!!!!」ドゴォォォォォォォォォォォォォォォンッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
「ぐ…ッ!」
「なんて攻撃…ッ!」
「ぐァァァッ!!!」ドガァァァァァァァアン
「ごふ…ッ」ボタボタ
「シロウ!」タッ
「セイバー…?…!来るな!」
ガシッ
「ぐ…ぁ…が…ッ…」
「シロウ!」
ズズズズズ
「だ…大丈夫…だ…!…何とか脱出してみせるから…ッ!攻撃を…続けろ…!」ズズズズズ
ズズズズズ
「く…シロウまで…ッ!」
「そうだ…!セイバー!これを!」シュッ
カチャ
「…これは…!」
「柊がやられる前にセイバーにこれを渡せって…」
「セイバー!それを知ってるの!?」
「えぇ…これは…我々の時代にあった武器です」
「それは…聖槍ロンゴミニアド…神殺しの武器の内の1つ…」
「神殺し…なら!このロンゴミニアドを使えば!」
「えぇ!光明が指してきました!」
「そうと決まれば行きましょう!」
カチャ
「聖槍ロンゴミニアド!」
「…俺も…ッ!」ズズズズズ
「投影…開始ッ!」ズズズズズ
──しゃーねぇ…士郎!この武器を使いな!──
「なんだ…?頭に流れ込んで…!」
──作れそうか?──
「…あぁ!」ズズズズズ
──それは俺の神器、山金造波文蛭巻大太刀だ!──
「神器…!」
──本来人間が宝具や神器を投影するとなると負荷がかかりすぎて死んでしまうが…デミ・サーヴァントである士郎なら!──
「行ける!作れるぞ!」ズズズズズ
カチャ
「よし!セイバー!俺も加勢するぞ!」
ドガァァァァァァァアンドガァァァァァァァアン
「…ッえぇ!」ドガァァァァァァァアン
ガキィィィィィィィンッ
ゴォォォォォォォォォォォォォッ
ズドォォォォォォンッ
「グォォォォォォォォォォッ!!」
「うォォォォォォォォォォォォォォォオッ!!!」ズバッ
「グォォォォォォォォォォッ!!!」ブシュゥゥゥゥッ
「行ける!セイバー!今だ!」
「はい!はァァァッ!風よ!荒み狂え!!!!」ドォォォォォォォォォォンッ
ゴォォォォォォォォォォォォォッ
「グォォォォォォォォォォッ!!!」ブシュッブシュッ
「ゴァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」ドガァァァァァァァアン
-
- 12 : 2021/09/18(土) 22:39:15 :
- 「ぐ…ッ!反動が…!」
「セイバー!」
「私のことはお構いなく!」ダッ
「私も参戦します!」ドッ
「ライダー!」
「マシュ!俺達も!」キュィィィン
「…!はい!」ダッ
「竜の魔女、ジャンヌ・ダルク・オルタ、参戦するわ!」ドンッ
「もう1人の私!あなたは藤丸を守りなさい!戦闘は私達に任せて!」ドンッ
「…えぇ!」
「セイバー!合わせる!」カチャ
「はい!」ググ
「聖槍…ロンゴ…ミニアドッッッッッッッッッッッッッ!!!」ドガァァァァァァァァァァァァァァン
「ゴァァァァァァァァァァァァァァアッッッッッッッッッッッッ!!!!」ブシヤァァァァァァァァア
「ぐ…ぅぅぁ…」ググ
『ゼウスから発せられていたと思われる通信妨害の魔力が消えた!確実に弱っているはずだ!今のうちにトドメを!』
「マシュ!ジャンヌ!今だ!」
「「えぇ!(はい!)」」
「はァァァァァァァッ!」ブンッ
「喰らいなさい!」ドガァァァンッ
ガキィィィィン
「ぐ…まさか…我の龍化が破られるとは…ッ!…実力は…認めよう…だが!我は…負けんッ!」ゴォォォッ
「きゃあっ!」ドッ
ドサッドサッ
「マシュ!ジャンヌ!」
「…心配には及ばないわ、この程度…」
「受けるがいい!ケラヴノス!」ドガァァァン
ガァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ
「マシュ!宝具を!」
「はい!」
「詠唱は省きます!」
「いまは遙か理想の城!!!!」
ドガァァァァァァァァァァァァァァン
「ぐ…ぐ…」ズズズ
ジュゥ
「く…この熱量は…」
「マシュ!私と変わって!」
「ジャンヌさん!」
「竜の魔女との戦いの時はありがとう!これで…少しでも恩返しが…!」ガシッ
バッ
「ジャンヌさん!」
「ハァ…まさか、聖女様に自殺願望があったなんてね」スタスタ
「あなたは…早く下がって!」
「いいえ、貴方だけでは防げないわ」ガシッ
グググググ
「ぬぅ…ッ!まだ耐えるか!ケラヴノス!」ドガァァァァァァァァァァァァァァンドガァァァァァァァァァァァァァァンドガァァァァァァァァァァァァァァン
「ぐ…ッ!藤丸!一緒に戦ったのは少しだけだけど…楽しかったわ!」ググ
「藤丸!必ず…必ず勝ってください!」ググ
「ジャンヌ!!!!」
ドガァァァァァァァァァァァァァァンッッッッッッッッッッッッ!!!!
シュゥゥゥゥゥゥゥゥ
「ジャンヌ!」
「…ふん…今度は…ちゃんと召喚しなさい、そしたら、何度でも協力してあげるわ…」シュゥン
「少しは…恩返しが出来たでしょうか…」
「ジャンヌさん…なんで…」
「貴方はここで散る運命ではない…そう思ったから…いいえ、貴方はこの戦いを最後まで見届ける義務が…ありますから…」
-
- 13 : 2021/09/26(日) 01:10:40 :
- シュゥゥゥゥゥゥゥゥ
「往生際が悪い!ゼウス!お前は絶対にここで倒す!」カチャ
「セイバー、ライダー!合わせてくれ!」
「「はい!」」ダッ
ガキィィィィンガキィィィィン
「く…マシュ!俺達も!」
「…ッはい!」ダッ
ガキィィィィンガキィィィィン
「小癪な…ッ!」ドガァァァァァァァァァァァァァァン
「ぐ…ァァァァァァァッ!!!!」ビリビリビリビリ
ドガァァァァァァァァァァァァァァン
「うぉぉおぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉッ!」シュッ
ドガァァァァァァァァァァァァァァン
────────────────────────
「ここはゼウスの体の中か…桜、ここを出よう」
「…私はいけません」
「……」
「私は…この世界を滅ぼしたい…」
「馬鹿野郎!」
「…!」
「滅ぼしたいだとか、殺したいだとか…そんな事言うんじゃねぇ!俺を殺したいなら今殺せ!」
「それは……」
「俺は桜が好きだ!あの頃からずっと!レジスタンスを結成した理由も桜を殺す為じゃなく助ける為だ!」
「最初は…本当に桜を殺すつもりだったさ…でも…家に帰ると…いつも桜がいない事が…寂しいんだ…当たり前じゃない事が…当たり前に感じてたんだ…」
「桜、もう帰ろう」
「先輩…」
「桜、お前の罪は全部俺が償うから…だから桜、お前は行け、そして、俺がいない世界でも凛や、イリヤ達と生きていってくれ」ドンッ
「!…先輩ッ!?」
パァァァァァァ
「先輩──────ッ!!!!」
────────────────────────
「さて…と…そこにいるんだろ?出てこいよゼウス」
「バレていたか」
「お前は本当は何が目的なんだ?」
「何を…」
「お前は俺を取り込んだ…だから、俺はお前の意識を奪う事でこの戦いにケリをつける」
「その為に、お前を倒す!」ダッ
「出来るものならな!人間…いや…衛宮士郎!」ダッ
バキッ
ドガッ
ドゴッ
「ぐ…ッ!うぉぉぉっ!」シュッ
ドガッ
────────────────────────
「ぐ…ッァァァァァァ!」
「ゼウスが…苦しみ出した!?」
「ァァァァァァ…俺を乗っとるつもりか…!いいだろう…!ァァァァァァ!!!!」
ズズズ
ベチャッ
「あれは…桜!」
「う…」
「先輩…先輩!先輩は……」
「シロウがまだこの中に…」
「ァァァァァァァァァァァァ!!!!」
────────────────────────
ドガッバギッドゴッドゴッ
「ぐ…は…ッ!」ドシャァッ
「まだまだァ!」シュッ
ドガッドガドガ
「ハァ…ハァ…ハァ…」
「く…そ…が…」ズズズ
「ぐ…ぁ…」ボタボタ
「これで…意識を奪える…!」スタスタ
ズズズズズズ
────────────────────────
「……………」
「止ま…った?」
「…………………」
「なんだ…?何が…」
「士郎!俺だこの世界の衛宮士郎だ!意識を奪うことに成功した!」
-
- 14 : 2021/09/28(火) 21:49:03 :
- 「な…!?」
「俺は…ゼウスと運命を共にすることにしたよ…この世界の戦いにケリをつける、そして…俺の罪を償う」
「先輩…!…先輩!」
「桜、お前に罪はない…全ては俺が…俺のせいで桜が桜でなくなってしまった…だから、俺の罪だ…桜…お前は幸せに生きてくれ…」
「先輩!嫌です!先輩!」
「じゃあな…桜…」トンッ
「せん…ぱ…ぃ…」ガク
「それでいいのか?」
「あぁ、最初からこうするつもりだった凛達には言ってる、俺のいない世界て…桜が強く生きられるように」
「今までありがとう、共に戦ってくれて」
「礼はいらないよ」
「セイバー、ライダー、マシュ、藤丸、そして、士郎、ありがとう、さようなら」グッ
パァァァァァァ
────────────────────────
『……ゼウスか』
『まさか、我と共に滅ぶ道を選ぶとはな』
『いや、滅ぶんじゃないよ、俺とお前の運命を辿る旅はこれからだ、まだまだ始まったばかりだよ』
『!…貴様、我の狙いに気付いていたな?』
『さぁ?なんの事やら、俺がしようとしていることは全てのFate(運命)を白紙に戻すことだ』
『面白い人間だ…いいだろう、協力しよう』
『ありがとう、じゃあ行こう、運命を辿る旅に』
────────────────────────
「先輩!来ちゃダメ──!」
────────────────────────
『キツいの行くから歯を食いしばれ!』カチャ
────────────────────────
『俺が桜だけの正義の味方になる!』
────────────────────────
『お兄ちゃん!』
────────────────────────
『問おう、貴方が私のマスターか』
────────────────────────
『僕はね、正義の味方になりたかったんだよ』
────────────────────────
ゴォォォォォ
『ハァ…ハァ…』スタ…スタ…
『母さん…父…さん…どこ…?…』スタ…スタ
バタンッ
ガラガラガラァッ
『!……ッ…』
────────────────────────
『セイバー、最後の令呪を持って命ずる』
『切嗣…?やめろ…やめてくれ…ッ…!』
『聖杯を…破壊しろ…』
『やめろォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!』ドガァァァァァァァァァァァァァァン
『ぁ……ぁ…』
────────────────────────
『我ら、この願いに命を賭そう』
────────────────────────
『そうか…全てのFateはここから始まったのか…』
『あぁ、そうだ、この聖杯の儀式がなければ、貴様の住む冬木も焼けることはなかったな』
『なら…ここから、全てをやり直そう』
────────────────────────
-
- 15 : 2021/09/28(火) 21:56:48 :
- チュンチュン
「士郎ー?朝よー?」
「んー」ムクッ
ピーンポーンピーンポーン
「はーい!あら!桜ちゃんと凛ちゃん!おはよう!」
「「おはようございます!」」
「ごめんなさいねぇ、士郎、まだ起きてきてないのよー」
「母さん!起きてるって!」
「あらー、ご飯そこに出来てるからねー」
「んー」
────────────────────────
『これが…俺達の本来あるべき世界か…』
『そのようだな』
『俺達の長かった運命を辿る旅も、ここで終わりだ、この世界のFateは…この世界の衛宮士郎達に任せよう、もう、聖杯戦争が行われることはないだろうから』
『もう消えてしまうのか?』
『あぁ、俺はこれでお役御免だろう?』
『…まぁ、我はこの世界の行く末を茶でも飲みながらのんびりと見るつもりだがな』
『!…ふ…素直じゃない…』
『いいよ、わかったよ、俺も付き合おう、この世界の行く末を見よう』
────────────────────────
「行ってきまーす!」
「いってらっしゃーい!」
「さて!学校に行こうか!桜!凛!」
「「はい!(えぇ!)」」
fin
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- 16 : 2021/09/28(火) 21:59:36 :
- これでFate/ifの作品は完結になります。
「あちら」側の士郎たちは聖杯戦争のない運命を辿ることになり、「こちら」側の士郎たちの後日談は外伝として後々出すことにします!
いつ出るかは未定ですが…
駄作でしたが、最後まで見てくださった方がいましたら、本当にありがとうございました!
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- 17 : 2021/12/31(金) 02:17:59 :
- 面白かったです!
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