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Fate/if 第2話 世界樹
- 未分類 × Fate
- 703
- 16
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- 1 : 2021/01/16(土) 01:26:43 :
- 「…俺はこのまま桜達とは合流せずに世界樹の向こうに行く」
「…なぜだ?」
「桜と合流すれば、桜はついてくるかもしれないからな、ついてくれば十中八九危険な目に合うだろ?だからだよ」
「…それと、アーチャー、お前にはここに残って桜達の護衛を頼みたい、後、引き止める役」
「…やれやれ、厄介な任務を背負わせてくるマスターだ」
「…悪いな、アーチャー」
「任せておけ」スタスタ
「ライダーとランサー、セイバーには俺と一緒についてきてもらいたいんだけどいいか?」
「「えぇ(あぁ)」」
「待ってくれ、俺も…連れて行ってくれ」
「柊…?どうしてだ?」
「それは…まだ言えない…でも、行かなきゃ…ダメなんだ…」
「……」
「柊様は私が死力を持ってお守りします、ですので、私からも何卒、お願い致します」
「でも…」
「お願い致します」
「はぁ…わかったよ…でも、単独行動はしないでくれよ?危ないからな」
「…わかった」
「じゃあ、もう出発できるか?」
「はい、私たちは準備は十全に完了しています」
「食糧とか寝床は向こうで確保…出来なければ…1度戻ってくる…それでいいか?」
「「「「はい」」」」
「じゃあ、行こうか」スタスタ
スタスタ
スタスタ
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
「お前は行かなくても良かったのか?」
「…ふん、俺が出る幕ではない、なによりあの贋作はこの俺に勝ったのだからな、心配はいらんだろう」
「それは違う世界の話ではなかったのか?」
「どちらにせよ、同じことだ」
「まさか、お前が他人を認める日が来るとはな」フッ
──────────────────────────
-
- 2 : 2021/01/17(日) 08:06:26 :
- シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
「ここが…世界樹の向こう…」
「ここは…どこでしょうか、アーチャーの言葉が正しければ冬木の町があるはずですが、」
「…見当たらない…な」
ドガァァァァァァァァン
「なんだ!?」
「士郎!あれを!」
「空が真っ赤に染まっている…?…とりあえず行ってみよう!」タッ
タッタッタッタッ
「なに…が…起こっているんだ…?」
ゴォォォォォォォォォォォォ
「おい!あんた!早く逃げろ!死にたいのか!?」タッタッタッタッ
「何が起こっているんですか!?」
「何も知らねぇのか!?攻めてきたんだよ!国王軍が!」
ドガァァァァァァァァン
「国王軍…?」
「とりあえず!南に行くとレジスタンスの兵舎があるはずだ!詳しいことはそこで聞いてくれ!」タッタッタッ
ドガァァァァァァァァン
「…士郎!とりあえず行ってみましょう!」
ドガァァァァァァァァンドガァァァァァァァァン
「国王軍…」タッタッタッ
────────────────────────
──レジスタンス兵舎──
ザワザワ
「とりあえずここに絶対防衛線をしく、住民の避難を最優先に」カキカキ
「了解です!」タッタッタッ
-
- 3 : 2021/01/17(日) 13:37:01 :
- めっっちゃ見やすっ。期待
-
- 4 : 2021/01/20(水) 16:47:08 :
- ザワザワ
ブロロロロロロ
ブォォォォォォォン
「第1小隊!第1小隊はいるか!!?」タッタッタッ
「第1小隊ならもう行きましたよ?」タッタッタッ
「なんだと?それは本当か?」タッタッタッ
「はい」タッタッタッ
「…あの荒くれ共め…勝手な真似を…」
第2小隊、第3小隊の小隊長は至急第一師団テントまで集合
繰り返す
第2小隊、第3小隊の小隊長は至急第一師団テントまで集合
「…行ってくる、部下たちにいつでも出撃出来るように伝えておいてくれ」タッタッタッ
「了解!」ビシッ
ブゥンブゥンブンブンブン
ブロロロロロロロロロロロロロ
「第4小隊出撃!死ぬなよ!全員!」ブゥゥゥゥゥゥウン
────第一師団テント────
「なんでしょうか、ニコラス師団長」
「第1小隊はもう既に出撃した後…だったようだな、第3小隊長が来るまで少し話していようか」
「その必要はありません、失礼します」スタスタ
「………」
「ゴホン…今回呼んだのはある任務…といってもいつも通り避難民の護衛と絶対防衛線の死守を頼みたい、そして、第1小隊のバックアップ」
「第2と第3小隊では人数が足りません」
「…そうか、なら第5と第6小隊を連れていけ、指揮権は第2小隊長に任せる」
ババッ
「了解!」タッタッタッ
────────────────────────
「第3小隊!集合!」
ダダダダダダダダダダダダッ
「今回の任務はいつもと同じで、第1小隊のバックアップ、避難民の誘導、護衛、そして絶対防衛線の死守だそうだ、今回も激しい戦いになるだろう、しっかりと気を引き締めていくぞ」
「「「「「「「はっ!!」」」」」」」
ブルルルルルルルルルル
「目的地まで頼んだ」
「了解」
ブロロロロロロロロロロロロロ
────────────────────────
──第1小隊──
ダダダダダダダダァン
「1匹ィ!」
ダァンダァンダァンダァン
「2匹目…」
「弾寄越せ!」
「ほい!」ポイッ
「サンキュー!」ガチャン ダダダダダダァアン
「ロケット砲撃ちまぁあす!」ドガァァァァァァァァン
「ひゅー!やるぅ!」
「スポット変えるぞ!着いてこい!」タッタッタッ
「なぁ、何匹やった?」
「俺は…10匹くらいかな?」
「おい、止まれ…」ピタッ
「どうしたんすか?」
「あれは…人…?」カチカチカチカチ
「……それにしても何がどうなっているんだ?」タッタッタッ
「士郎!危ない!」ガキィィン
「ハァッ!」ドシュゥウッ!
「…すまん、助かった!」タッタッタッ
「そろそろ着いてもおかしくない頃だと思うんだけど」
ドガァァァァァァァァンドガァァァァァァァァン
「ガァァァァァァァァァァァァァッ」
「あれは!赤龍!?どうして、こんな所に!」
「そんなのどうでもいいだろ!とりあえず逃げるぞ!」タッタッタッ
タッタッタッ
ドガァァァァァァァァンドガァァァァァァァァン
-
- 5 : 2021/01/21(木) 00:12:42 :
- 「士郎!あいつは私とライダーで引き受けます!」ダッ
「セイバー!」
「おい、先に行くぞ、坊主」ガシッ
「ランサー!?離せ!セイバーとライダーが!」
「はぁぁぁぁぁぁぁっ!」ガキィィンガキィィン
「ガァァァァァァァァァァァァァッ」ブォン
ガッシャァァァァァアン
「ガハ…」
「ライダー、無事ですか?」スタッ
「えぇ、なんとか…」
「今の私達ではどうやらあいつは倒せないようです…どうしますか?」
「どうするも何も…倒すしか…道はないですよ」
「ガァァァァァァァァァァァァァッ」ドガァァァァァァァァン
「そろそろここもバレます…散開しましょう」シュタッ
「隊長!あの人間…赤龍と戦ってますよ!?」
「はぁ!?…まじかよ…」
「どうする?」
「命あっての人生だからなぁ…」
ドガァァァァァァァァンドガァァァァァァァァン
「くっ…」ズザザザッ
「ガァァァァァァァァァァァァァッ!」ドガァァァァァァァァン
「ガフッ…」ドシャァアッ
「ガァァァァァァ…」ドシンドシン
「あぁ!もう!」ダッ
「隊長!?」
「撃て撃て撃て!撃ちまくれ!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「カエデとリンナはそこの人間をこっちに運んでこい!」
「了解…っと」タッ
「ハジメとシンは俺と赤龍を撃ちまくれ!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「うぃ!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「弾幕をはれ!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「目だ!目を狙え!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「ガァァァァァァッ!」ドガァァァァァァァァン
「怯むなよ!撃って撃って撃ちまくれ!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「残弾500!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「250残して撤退するぞ!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「残弾300!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「今だ!撤退しろ!」カチャ
ダダダダダダダダダダダダァン
「殿は俺が務める!早く行け!」
「ハジメ!頼んだぞ!」タッ
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「おらおらおらおらおらおらおらおらおらおら!」ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
「ガァァァァァァッ!!」ドガァァァァァァァァン
「グハァッ!」ドシャァアッ
「そろそろ…潮時だな…」タッ
-
- 6 : 2021/01/22(金) 23:39:28 :
- ブロロロロロロロロロロロロロ
ガタンガタン
「それにしても…こいつら…なんなんだ?」
「し…ろう…にげ…て…くだ…さい…」
「気を失ってんのか…てか士郎って誰だよ?」
「細かいことは兵舎に着いてからだろ…」
「ハジメは無事かしら…」
「あいつは逃げ足と射撃センスだけはずば抜けてる、心配はいらねぇよ」
「…そうだといいのだけれど…」
「う…ここ…は…?」ムクッ
「あ、起きた」
「誰だ貴様!」ガバッ
「てめぇ!」ガチャガチャ
「落ち着けお前ら、気を失ってたんだ、無理もない」
「すんません…」
「名前はなんて言うんですか?」
「名前…ですか…」
「名前は…言えない…が私のことはセイバーと、そう呼ぶといい」
「セイバー…ねぇ…」ジィー
「隊長?」
「いや、なんでもないよ」
「ライダー…はまだ眠ったままですか…」
「ライダー…」
「ところで貴方達は何者ですか?」
「俺達は反国王軍組織の第一師団の第1小隊の者だ、レジスタンスだ」
「そうか!貴方達が!」
「どうしたんですか?」
「私達は世界樹の向こうから来たものです!」
「世界樹って…あの3年前に突然現れたでっかい木ですか?」
「そうです…3年前?」
「はい、3年前にこの旧冬木市の街に大地震がおき、その際に突如として現れました」
「私達の街も冬木の街です、そして、今からおよそ5時間前に現れました」
「…なるほど、どうやら、ここの世界と向こう側の世界は時間軸が違うようだ」
-
- 7 : 2021/01/24(日) 16:54:42 :
- 「そして、貴方達は聖杯戦争によって呼び出されたサーヴァントということですね?」
「!……何故それを?」
「4年前、私達の旧冬木の街で起きた聖杯戦争、それを機にこの世界は狂い始めました」
「4年前…あの時の…」
「勝者は間桐家の娘…間桐桜…」
「それ以外のマスターはどうなったのですか?」
「遠坂凛、衛宮士郎以外のマスターは聖杯戦争時に殺され、間桐桜の膨大すぎる魔力により聖杯戦争後にも召喚されたサーヴァントを残り、全てのサーヴァントを従えた間桐桜、いえ今は黒桜と言いましょうか、黒桜により、全世界の魔術師狩りが始まりました、全世界の魔術師は黒桜に立ち向かいました、しかし…彼女はもう…人間ではない…化け物です、勝てるはずがありません…衛宮士郎、遠坂凛はなんとか逃れ、生存した魔術師と共に戦力を増強させ、黒桜率いる黒桜軍との戦争に備えていた矢先…3年前のあの災害が起きました」
「なんと…では士郎は生きているのですね!?」
「はい、今も遠坂凛様とこのレジスタンスを率いています」
-
- 8 : 2021/01/26(火) 22:46:13 :
- 「なるほど…ところでどこに向かっているのでしょうか?」
「今はレジスタンスの兵舎に戻っている最中だ、赤龍が追ってこなければいいんだが…」
「く…ここは…」ムクッ
「ライダー!起きましたか」
「セイバー、ここは?」
「私達は今レジスタンスの兵舎に向かっている途中です」
「…そうなのですね」
「貴方達のマスターは誰なんですか?」
「私達のマスターは衛宮士郎です、そして、私達の世界の前回の聖杯戦争での勝者でもあります」
「なるほど…それは心強い!」
「私達はあの世界樹を生み出した者を討つべくここにやって来ました…何か心当たりはありませんか?」
「…さぁ、わかりません」
キキキッ
「隊長!着きました!」
「わかった、ありがとう、それでは2人ともこちらに」
スタスタ
ザワザワ
「また勝手にやらかしたんだって?ナオヤ!」スタスタ
「シンジョウか、まぁな」
「それで?この女の人は?」
「赤龍と交戦していたのを俺たちが救助した」
「おぉ、って交戦していたのか?」
「あぁ」
「武器は?」
「さぁ?」
「出鱈目だな…」ハハ
「っと俺はやらなきゃ行けないことがあるんでね、ここいらで」スタスタ
「ナオヤと言うんですか?」
「あ、はい、名乗るのを忘れてましたね」
「ナオヤ…いい名前ですね」スタスタ
「そうですか?師匠に付けてもらったんですよ」
「師匠?親じゃなくてですか?」
「はい、私は生まれてから両親が黒桜軍に殺されて、私も殺されかけているところに師匠に保護してもらったんです」
「なんと…」
「着きました、ここが私たちの師団長がいる場所です」スタスタ
「師団長!帰りました!」
「ん、ナオヤか」
「そうであります!」
「まーた勝手に出撃したそうだな?」
「…申し訳ありません」
「いや、いいよそれに何か重要な用事があるんじゃないか?」
-
- 9 : 2021/02/06(土) 00:23:19 :
- 「…という訳です」
「なるほど…」
「君達が…セイバーとライダーかな?」
「「はい」」
「へぇ…似てるな…」ボソ
「?どうしたのですか?」
「いや、なんでもないよ、ところで君たちのマスターは何処かな?」
「私達が龍と戦う際に逃がしてからは行方が分かっていません…」
「…よし、わかった、なら第5と第6小隊に捜索するように行っておこう」
「ありがとうございます」
「とりあえず、セイバーとライダー達のテントを用意させよう、そこでしっかりと休養をとってくれ」
「数々のご厚意、感謝します」
────────────────────────
「くそ…セイバァァァァ!」
「おい、坊主、あんまり騒ぐと敵に気付かれるぞ」
「うるさい!セイバァァァ!ライダァァァァ!」
「チッ…」スタスタ
ガシッ
「なんだよ、ランサー」
「坊主…歯ァ食いしばれ」
「?」
バキィ
「ガハッ…何しやがる!」
「ちったぁ目ェ覚めたかよ」
「……」
「セイバーとライダーが残ったのは坊主が弱いからだろ、俺に坊主を託したのは俺が足でまといになるからだろ…そして、俺を信頼したって事でもあるんじゃねぇのかよ、俺なら坊主を生き残らせれると、坊主ならきっと自分達の仇を討ってくれると、そう信じてくれたんじゃねえのか!!!!!」
「…!」
「違ぇのかよ!おい!」ガシッ
「…そ…う…だ…」
「いいじゃねぇか、サーヴァント2人にも信頼されて、期待されてるんだ、坊主…士郎ならいつか人間の体のまま、サーヴァントである自分達を超えてくれるってな…だからよ、2人の期待と信頼を踏みにじるようなことはするんじゃねぇよ」
「あ…ぁ…悪い…ランサー…」
「構わねぇよ」
ったく…面倒な役割押し付けやがって…
「行こう、ランサー、レジスタンスの基地へ」スタスタ
「あぁ」スタスタ
────────────────────────
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
スタスタスタスタ
「どうやら世界樹の向こうからやってきた人間がいるみたいです」
「そう、面倒ね」
「どうしましょう」
「そんなことも分からないの?」ビリビリビリ
「…ッ…申し訳ありません」
「まぁいいわよ、殺してきて、全員1人残らず」
「承知しました」シュンッ
「やっと…ヒトツになれますね…せんぱい❤」
────────────────────────
ザザ…ザザ…こちら…ザザ…応答せよ!…ザザ…繰り返す!…ザザ応答せよ!…ザザ…敵戦力…ザザ…セイバーが…ザザ…来るぞ!…ザザ…待避命令を!…ザザ
ドガァァァァァァァァァァァン
「何事だ!」カチャ
シュゥゥゥゥゥゥ
「ここが人間共の拠点か…」
「あれは…私…?」
「ほう?貴様…向こうの世界の私か」
「セイバー、戦闘準備を」
「セイバー?」
「な…何故…」
「その様子だと、貴様、まだ聖杯の泥に侵されていないな?」
「な、なんの事だ…!」
「セイバー!戦闘準備を!」
「フッ…まぁいい、桜の命令だ…貴様らは全員例外なく…」
「殺す」
-
- 10 : 2021/02/06(土) 00:34:12 :
- 「…ッ!」ゾワゾワ
「セイバー!」
「ォォォォォォォォォ!」ゴゴゴゴ
ドギャァン
「な…はや…」ガギィン
「間一髪受け止めたというところか…」
「ぐ…」ビリビリ
「まだまだ続くぞ」ガギィンガギィンガギィン
「く…強…すぎる…」ガギィンガギィン
ザシュッ
「ぐはっ!」ブシッ
「セイバー!伏せて!」
「どこを見ている、ライダー」
「な…いない!?」
「後ろだ」ガスッ
「か…は…」
「弱い…弱すぎる…」スタスタ
「ぐ…まだ…まだ…」カシャ
「その体でどうやって私に勝つと?」
宝具 約束された勝利の剣
「エクス…カリバァァァァァァァァァァァァァ!」
ドギャァァァァァアン
「笑止、笑わせる!」
宝具 約束された勝利の剣
「エクスカリバー…モルガァァァァァァァン!!!!!」
ドガァァァァァァァァァァァン
「まず…」
熾天覆う七つの円環
「ローアイアス」
ガキィィィィィィィィィィィィィィィン
シュゥゥゥゥゥゥ
「貴様…衛宮士郎か」
「あぁそうだ、俺は衛宮士郎だ」
「貴様はこちらの衛宮士郎のようだな」
もういいわ、セイバー、戻ってきなさい
「承知」シュンッ
-
- 11 : 2021/02/07(日) 17:03:42 :
- 「士郎…?」
「君は…セイバー…?」
「どうやらこっちの世界の士郎のようですね」
「ライダー…?どういうことだ?」
「世界樹の向こうからやってきたセイバー達ってことでしょ」
「凛!?」
「初めまして、向こうのセイバー」
「…」
「師匠!」タッタッタッタッ
「ん、ナオヤか、久しぶりだな」
「どこに行ってたんですか?」
「各師団の様子を見てきたんだよ」
「どうでしたか?」
「第四師団は何者かによって壊滅していた…恐らく…黒桜軍のサーヴァントだろうな」
「……」
「第三師団も同じく何者かによって襲撃されていたよ、最も、襲撃したサーヴァントが戦闘向きじゃなかったんだろう、迎撃には成功していたようだけどね」
「第二師団は…まぁ最強の師団だからな、全員が生き残って迎撃に成功していた」
「へぇ…」
「だから第一師団も襲撃されると思って凛とここに来たって訳だよ」
「黒桜軍は何を企んでいるんでしょうか」
「さぁ…わからない」
「恐らく…衛宮くんを自分と一心同体にさせたいんじゃないかしら」
「そんなことが出来るのか?」
「忘れたの?今の桜は聖杯そのもの、生贄を使うことによって創ることも破壊することも出来るの、殆ど神のようなものよ、サーヴァントは衛宮くんとの融合を果たすための生贄じゃないかしら」
「そんなこと…サーヴァント達が許すわけが!」
「聖杯戦争は聖杯の意志によって作られたのよ、聖杯そのものである桜には聖杯の泥に侵されたサーヴァントは逆らえないのよ」
「……」
「衛宮さん…」スタスタ
「もう限界です、攻め込みましょう」
「…駄目だ…それをしたら確実に俺たちは負ける」
「それでも!俺達は奴らに一泡吹かせたいのです!」
「…どんなにシミレーションしても負けたんだよ、攻め込む前に迎撃されて全滅だ…こっちにはサーヴァントがいないんだ…サーヴァントがいる向こうには今のままでは勝てない」
「…ぐ…」
「だが、世界樹の向こう側からのサーヴァント達が援護してくれるというのなら話は別だ…」
「…なら!…」クルッ
「お願いします…セイバーさん、ライダーさん、俺たちに力を貸してください!」
「…私達には判断しかねます…マスターが不在の今…勝手に事を起こす訳には…」
「分かりました…ではそちらのマスターが到着したら…掛け合ってみます…」
-
- 12 : 2021/02/07(日) 18:38:38 :
- 期待
-
- 13 : 2021/02/12(金) 23:12:16 :
- 「はぁ…はぁ…クソっ…遠いな…」ザッザッザッ
「こんなことなら…殿なんて柄にもねぇこと引き受けなきゃ良かったぜ…」スタスタ
ズズズ
「チッ…またかよ!」
ズルズルズルズル
「へ…へへ…弾丸がもうねぇや…」トサッ
「やるならやれ…慈悲はいらねぇ…」
ズルズルズルズル
「……今まで…ありがとな…みんな…」
ズルズル…ズルズル……グワッ…
ズシャッ
「危ねぇ!間に合ったみたいだな!」
「あんたは…?」
ズズズズズズズ
「詳しいことは後だ!今は逃げるぞ!」ダッ
「あ、あぁ!」ダッ
ズズズズズズズズ
「チッ…往生際の悪い野郎共だな!」
「ランサー!避けろ!」ビュゥンッ!
ドシュドシュ
「ヒュー!やりやがる!」ダッダッ
「まだ来るぞ!早く!」
「落ち着け…限界ギリギリまで魔力回路を開く…」
キュィィィィィィィィィィィィィィン
「…」カッ!
「わかる…敵の位置が…わかる!」
「…これなら…やれる!」キリキリキリ…
ビュゥンッビュゥンッビュゥンッビュゥンッビュゥンッ
ドドドドドドドドドドドド
「これなら暫くは動けないはず…早くこっちへ!」
「よくやった!坊主!」バチィン
「痛てぇ!」
「…君達は…一体…」
「俺は衛宮士郎…こっちはサーヴァント、ランサーだ」
「衛宮士郎…!?」
「どうしたんだ?」
「衛宮士郎は…レジスタンスを前線で率いて…なんでこんな所に!?」
「あー…なんか勘違いしてるみたいだけど…俺はこっちの世界の衛宮士郎じゃないぞ?」
「…?」
「カクカクシカジカ…という訳なんだ」
「その人達なら…俺達が保護したぞ…?…レジスタンスの本拠地に居るはずだが…」
「…!本当か!?」
「あ、あぁ…」
「なら行こう!今すぐにでも!」
「ここから10キロは離れてる今日中には行けない…とりあえず…今日、行けるところまでは行こう…」スタスタ
-
- 14 : 2021/02/23(火) 23:35:17 :
- ────────────────────────
スタスタ
「第一師団もどうやらサーヴァントに襲撃されたようです」
スタスタ
「そうか、他は?」
「第四師団は壊滅的打撃を受け、修復中…第三師団は迎撃に成功し、現在は第一師団との合流を急いでいるようです」
「……フッ…弱者は群れることしか能がないという話は本当だったみたいだな」
「第一師団には気になる戦力が追加されたようです」
「ほう…?」
「世界樹の向こうから来た衛宮士郎及びそれに仕えるサーヴァント3騎が確認されました」
「そうか…ご苦労、暫く休め」
「は…」シュンッ
「師団長、この書類は何処へ」
「それは新しく開発中の新兵装の担当官に持っていけ」
「この件はどういたしましょう」
「それか…それは作戦長の所へ行け」
「これは…」
「それはここに置いておけ、後で私が見よう」
「町への訪問の件は…」
「うむ…1週間後は空いているか?」
「はい」
「1週間後に行くと町長に伝えておけ」
「定期検診の件は…」
「うむ、今行こう」
「師団長!?これらの書類は…」
「置いておけ、後で私がやっておく」
「…いくら何でもそれは…」
「構わん…休め、命令だ」
「了解しました」
「やれやれ、師団長も楽ではないな…」スタスタ
「サタケ、来たぞ」
「師団長殿!来る時には連絡をと何回言ったらいいんですかな!?」
「構わんだろう、別に」
「コチラも忙しいんじゃぞ!」
「それよりサタケのそのジジイ口調どうにかならないのか」
「これはワシがやろうと思ってやっているものじゃないのでな、癖じゃよ癖」
「…それで、定期検診は?」
「そうじゃったそうじゃった、今から始めるかの、ほれそこに横になって」
────────────────────────
「ふむ、傷は変化なしじゃな、ただ…年々使える魔力量が減っておる、ま、それでも圧倒的な魔力量じゃが…このままでは師団長は辞めなければならんかもしれん」
「そうか…次の候補を議会に提案しなければな…」
「気が早いわ!…お主の魔力量じゃとあと6年は持つ…それまでに大規模な作戦がなければじゃが…」
「…」
「お主…まさか…心当たりがあるのか?」
「…まぁな…近い内に大規模な作戦がある、それで俺は魔力量を全て尽かしてしまう」
「お主が言うならば間違いないんじゃな…しかし…街の人間はお主を尊敬しておるんじゃ…何もその作戦に参加しなくても…」
「いや、参加しなけりゃ負ける…参加しても負けるかもな…それくらい大規模でこの世界の存続を掛けた戦いがあるんだよ…敵も何か強大な力を持つナニカを召喚しようとしているみたいだからな」
「なんと…」
「伝令!衛宮団長より急用の師団長会議を始めると…」
「場所は」
「第一師団です…」
「そうか、わかったご苦労」ドシュンッ
-
- 15 : 2021/02/26(金) 17:29:36 :
- ───────────────────────
ザワザワ
「ここに師団長全員が集まるって本当か?」
「わからねぇよ…でも衛宮団長がいるってことはそういうことなんじゃねぇのか?」
スタスタ
「少しどいてもらえるかな?」ニコ
「すっすみません!」
「第四師団長殿!」
「あまり大きい声は出さないでくれ」
「おやおやまぁまぁ、これは第四師団長殿ではありませんか」
「…?…この声は何度聴いても腹が立つなぁ、第三師団長?」
「そちらの師団は壊滅したようですが、生きてたんですね?」
「生憎壊滅したと言っても表面上だけだがな」
「それでも死者は少なくないのでしょう?」
「…そうだが何か?」
「可哀想に…弱い師団長の元に従く部下達が報われませんねぇ」
「あ゛?」
「やめろ」
「…!すみません…」
「まったく…お前達はもう師団長なんだから自覚を持て」
「申し訳ありません」
「まぁいい…はやく会議室へ行くぞ、第二師団長も待ってる」
スタスタ
────────────────────────
「それでは師団長会議を始める、まず敵からの襲撃の被害状況を」
「第一師団、迎撃に成功し、死者10名、重傷者32名です、決戦兵器には支障ありません」
「第二師団、迎撃に成功、死者、怪我人ともにいません」
「第三師団、迎撃に成功しましたが、死者120名、重傷者56名、軽傷者450名です」
「……第四師団、迎撃に失敗…壊滅的打撃を受け、死者400名、重傷者100名です、決戦兵器、一般武装共に殆どが破壊されました…面目ない…」
「そうか…では第四師団と第一師団を合併させる、第三師団と第二師団、特に第二師団は警戒態勢をしておけ、作戦はこちらで練る、近々決着を付ける、それまでは魔獣討伐任務は控え、兵の休養に力を入れよ、第四師団は生き残りの部下に合併の旨を伝え、至急合流せよ、そして決戦兵器をもう一騎作らせる」
「「「「了解」」」」
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- 16 : 2021/02/26(金) 17:30:45 :
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