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Fate/if 第1話 サーヴァント
- 未分類 × Fate
- 809
- 14
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- 1 : 2020/12/06(日) 23:52:13 :
- 問おう 貴方が私のマスターか
問いかけられた質問、聞き覚えのある質問、叶うならばもう一度聞きたいと何度も思った質問
衛宮士郎は答える
「あぁ!俺がセイバーのマスターだ!!」
「…フ…サーヴァント、セイバー、衛宮士郎をマスターと認める!」
キュィィィィィィィイン
右手の甲にある令呪が甲高く鳴り響く、それはまるで、聖杯戦争の始まりを告げるようであった──
-
- 2 : 2020/12/07(月) 00:14:29 :
- 「さて、衛宮くんのサーヴァントも出てきたということは、衛宮くんは聖杯戦争に参加するのは確定ね、あとは…」
「私と、姉さんのどちらかが聖杯戦争に参加する…」
「桜、大丈夫よ…桜が戦わなくちゃ行けなくなっても、私とセイバーと衛宮くんが守るわ、ねっ!セイバー!」
「えぇ、私は士郎のサーヴァントです、ですが、士郎の恋人だと言うならば、桜もマスターのようなものです全力で守ります」
「ありがとう、セイバーさん」
「いえ、セイバーでいいですよ」
「とりあえず、家に戻ろうか」
何気ない会話をして、家に戻ろうした刹那、町中を轟音とともに激しい揺れが襲った
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァアン
「きゃぁぁぁぁあっ!!!」
グラグラグラグラグラグラ
「頭を守れ!これは…地震か?…でも強すぎる」
ビシッビシビシ
「!!まずい!倉庫が崩れる!」
「士郎!」ドンッ!
激しい揺れの中、少年、衛宮士郎は3人の少女の事を守ろうと動いていた、だが、それと同時に建物がヒビ割れ、崩れ落ちそうになっているのを視認した
ガシッ
「セイバー!俺のことはいいから、早く遠坂と桜を!」
「士郎!?…承知した!」ダッ
ガシッガシッ
「……」
「気絶している、無理もないか…士郎!!」
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァアン
遠坂凛と間桐桜はセイバーによって救出され、倉庫内に残っているのはあとイリヤ、士郎のみとなった
「くっ…イリヤ──!!」
「!!士郎!?」
「来ちゃダメ────!!!」
「…今助けるからな!」ダッ
ガッシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァアン
ドガガガガガガカァァァァァァン
「士郎────────!!!!」
衛宮士郎は走った、イリヤを助ける為に自分の体を犠牲にしても、助ける為に
その勇敢な行動を嘲笑うかのように揺れは続き、遂に揺れの衝撃に耐えきれなくなった倉庫は崩れた
ガシャァァァァァァンドガァァァァァァァァァァァァァァァァアン
────────────────────────
何分の時が経っただろう──いや、何時間か、何日か
停滞した時間、狭い真っ暗闇の瓦礫のなか衛宮士郎はイリヤを庇うようにして下敷きになっていた
ガラガラガラッ
────!
──う!
──ろう!
──────士郎!
「……ん…せいばー…か?」
「士郎!良かった…桜!士郎が目覚めました!」
「先輩!!」タタタッ
「さくら…か」
「なんで無茶をしたんですか!!」
「ごめん…イリヤを見捨てられなかったんだ…決めただろ?…あの時、俺は桜達の味方をするって…」
「…今の…状況はどうなってるんだ?…」
「学校の校庭に巨大な木が出来ています…」
「なんだそれ…ハハッ」
「恐らく、今回の揺れは"あれ"が出現する時に起きた地震じゃないかしら」
「そう…なのか…その樹はなんなんだ?…」
「恐らく、神話にあるような世界樹かしらね」
-
- 3 : 2020/12/08(火) 00:09:03 :
- 「世界樹…」
「ん……士郎…?」
「イリヤ!無事か!?」
「…なんとか…ありがと…士郎…」
ゴゴゴゴゴ
「…揺れがまだあるな…」
「これも…聖杯戦争のシナリオの内なのかしら…」
「そうだとしたら、冬木はどうなるんだ…?」
「早いうちにあの世界樹を止めないと、冬木は崩壊するかもね…」
「…セイバー、学校に行ってみよう…」
「!!士郎?…何を…考えているのですか?」
「学校にいる柊達、藤姉が心配だ、それに世界樹を近くで見ておきたいんだ」
「……しかし… 」
「セイバー、ここは私に任せて士郎と行って」
「凛…分かりました…行ってみましょう」
「そうと決まれば、行こう!」ダッ
「はい!」ダッ
──────────────────────
────学校────
タッタッタッタッタッタッ
「これは……なんなんだ…?」スタスタ
「穴…ですね…それもかなりデカい…」
「誰か!!誰かいないのか!!!???」
「応答はなし、校舎に入ってみましょう」
「あぁ…」スタスタ
スタスタスタスタ
「誰か!いたら返事をしてくれ!!」スタスタ
「誰かいないのですか!!?」
「そうだ、何かあった時の避難場所に行ってみよう!」
「そんなものがあるのですか?」
「あぁ!こっちだ!」スタスタ
────体育館────
「ここだ…誰かいるかもしれない」
ガチャガチャ
「鍵がかかってる……中に誰かいるんだ!」
「士郎、任せてください」カチャ
「任せた…」
ガキィン
ギィィィィィイ
「!!皆!」
「士郎?士郎なの!?」
「この声は!藤姉!無事だったのか!」
「それよりも……!!!!!士郎!後ろ!」
「後ろ?」クルッ
「!!!!!!!!!!」
「なん…だ…こいつは…」
「シャァァァァァァァァァァァァァァァッ」
「デカい蛇…か?」
「士郎、下がってください…こいつがここに現れるとは…!」
「セイバー!何か知ってるのか!?」
「詳しくはこいつを倒して…いや、撃退してからです!」カチャ
「シャァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」グンッ
「来た!」
キャァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!
ウワァァァァァァァァァァァァ!!!!!
「藤姉は下がって!ここは俺とセイバーがやる!」
「わかったわ!無理はしないでね…」タッタッタッ
「あぁ…トレース!オン!」キュィィィィィィィィィィィイン
「士郎!危ない!」
「なっ…!!」
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァアン
「ぐっ…こいつ…俺がすることを理解しているのか!?」
「こいつは神話の蛇です!倒すことは出来ませんが…撃退することなら…!」ダンッ
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」ズバァッ!
「シャァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」ブシュゥッ
「俺も戦う!うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぁっ!」
ドシュッドシュッ
「シャァァァァァァァァァァァァァァァッッッッッッッ!!!」
「中々頑丈な奴だな!」
ドガガガガガガガガガガガガガガガ
「な…」ダンッ
「シャァァァァァァァァァァァァァァァッッッ」クンッ
「曲がってきた!?」
ドガァァァン
「ぐはぁっ…」ドシャァッ
「士郎!」
-
- 4 : 2020/12/09(水) 23:02:16 :
- 「く…使うしか…」
「ダメだ!セイバー…!使うな…」ヨロヨロ
「士郎!無事ですか!?」タッタッタッ
「寄るな!セイバー!!」
「?…」タッタッタッ
ドガァァァァァァアン
「キシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」
「…あ…し…ろう…」
「セイバー!!!!!!」バッ
「キシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ」バグンッ
「せ、セイバー…?…嘘…だろ…?」
「キシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ」ウネウネ
「……よくも…セイバーを!!!」
Iam theborn of my Sword.
Steel is mybody,and fire is myblood.
I have Cre
「伏せろ!」
「!!」バッ
ドギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウン
「ギッ……シャァァァァァァァァァァァァァァァッ」ブシャァァァァァア
「誰だ…?」フラフラ
「ふん…相変わらずだな」スタスタ
「お…お前は…」
「サーヴァント、アーチャー召喚に応じ参上した」
「お前は…誰のサーヴァントだ!?」
「何を言っている?貴様が私を呼び出したのだろう?」
「は…?」
「俺は…セイバーのマスターだぞ?」
「そうか…では、私は自由だな、さぁ契約を破棄しろ」
「いや、ダメだ、セイバーを助けるまでは協力してもらう」
「セイバーはどこだ?」
「あいつに喰われた…」ギリッ
「ならば諦めろ、あいつの胃袋は無限大に広がっている、探すのは不可能だ」
「それでも俺は助ける、セイバーを」
「それは命令か?頼みか?どっちだ?」
「命令だ、令呪をもって命ずる!セイバーを助けるのを協力しろ」
キュィィィィィィイィィィイン
「はぁ…わかった…」
「行くぞ」スタスタ
「武器も持たずにか?」
「武器なら、ある」「トレースオン」カチャ
「ほう…投影を…」
「行くぞ」スタスタ
────────────────────────
「ここか…」スタスタ ザッ
「シャァァァァァァ…」ドクドク
「今なら殺せるが、どうする?」
「胃袋は狙うな、後は俺がやる」タッ
「まったく、無茶をする」キリキリキリキリ
「死ね、神話の獣よ」ドギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウン
ドシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
「ギャァァァァァァァァァァァァァァアッ」ブシュゥゥゥゥウ
「はぁぁぁぁぁぁっ!!!」ザクザクッ
「シャァァァァァァァァッ!!」
「ここか!セイバーを!!返せ!」ザクザクッ
「ギャァァァァァァァァァァァァァァアッ」ドガァァァァァァアン
────────────────────────
ハァ…ハァ…ハァ…
ここは…どこでしょう…
確か…あの神話の大蛇に食べられて…
そうか…ここは…あの大蛇の胃袋の…なか!
「まずいですね…このままだと、消化されてしまう…」
-
- 5 : 2020/12/12(土) 23:36:03 :
- 「とりあえず、移動してみましょうか…」スタスタ
────────────────────────
スタスタ
「おい、アーチャー!どこに行ってるんだ!?」
「黙っていろ、あの大蛇に気付かれたいのか」
「…わかったよ」スタスタ
スタスタ
「付いたぞ、ここが…奴の寝床だ、恐らく奴はここで体力の回復をしているだろう」
「行くぞ」スタスタ
ガラッ
「真っ暗だな…」
「明かりは…」ゴソゴソ
「あった!」カチッ
「馬鹿!」ダッ!
「ん?」クルッ
「シャァァァァアッ」
「な…」
ドガァァァァァァン
────────────────────────
グラングラン
「おっと…外で戦闘が始まったようですね…士郎…」
「早くでなければ…」カチャ
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」ザシュッザシュッ
────────────────────────
「!?ギャァァァァァァァァァァァッ!!!」
「なんだ!?苦しんでいる?」
「セイバーが中で抵抗しているようだ…離れるぞ!」
「あぁ!」
「おおおおおおおおおおおおおおおお!」ザシュゥゥゥゥゥ
「ギャァァァァァァァァァァァッ!」ブシャァァァァァァァァッ
「ギャァァァァァ…ァァァァァァァァ」グパァッ
「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」グチャグチャ
「!セイバー!」ダッ
「し…ろう?」フラッ
「セイバー!」
ドサッ
「セイバー…寝ている…良かった…」
「おい、早くこの部屋から出るぞ」
「あ、あぁ」スタスタ
「大蛇はセイバーが倒せた…これで…」
「何を言っている、あいつはあんな攻撃では死なん」
「!なんだと?」
「恐らく、今傷を再生し終わって、異界に戻ろうとしている頃だ、出ようとした所で私の無限の剣製で跡形もなく消し去る」
「切り刻むのか…」
「あぁ、細胞の一欠片も残さん」
「よし、この辺りならちょうどいい」
「それにしても、このでかい穴はなんなんだ?」
「これは私の知る限りでは異界への門だろう」
「これが…異界はどんな所か分かるか?」
「詳しくは分からんが…この世界の並行世界の様なものであると考えられる」
「じゃあ…俺も存在するのか?」
「かもな…来たぞ…」
ズルズル
「シャァァァァアッ」
ズルズル
「流石の大蛇もヘトヘトだな…」
「いや、ああ見せているだけだ、弱っているところを見せてかかってきた獲物を殺すつもりだ」
「…知性が…あるのか…面倒だな」
「あぁ、面倒だ」
「ヨソウイジョウニフカデヲオッテシマッタナ…コレハアノオカタニホウコクシナケレバ…」
「喋った!?」
「なんだと!?まずい…あれは…大蛇ではない…」
-
- 6 : 2020/12/13(日) 12:54:33 :
- 「あいつは一体…」
「奴は異界の王の出先だ…それもかなりの上位に立つ者だろう」
「それがどうかしたのか?」
「今のままでは奴が異界の王に報告し、異界の軍勢がこちらに攻めてくるかもしれない…その前に奴を殺すしかない」
「……やるぞ」
「あぁ」
ダッ
「ナニッ!!」
「喰らえ!ぉぉぉぉ!!!」ブンッ
ザシュゥ
「グァッ…小癪ナマネヲ!!」
ガシッ
「グハッ」
「死ネ!ニンゲンン!!」ビキビキビキ
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「Unlimited Blade works!!!」
カァァァァァァァァッ
「ナッ…コレハ…」
「私の固有結界だ」
-
- 7 : 2020/12/16(水) 19:05:59 :
- 「固有結界…ソンナモノガ貴様ニツカエルトイウノカ?」
「あぁ、私の固有結界は無限の剣を内包する世界を作り出す、そして、その世界では私は負けない」
「ホウ…タメシテミルカ?コノ世界デ負ケル気分ヲ」
「私は負けない…この世界では私が全てだ」
「アー…チャー…」
「貴様はそこで寝ていろ」
「私が終わらせてやろう」
「ホザケ!ニンゲンン!!」ギュルルルルル
ドギャギャギャギャギャギャ
「そんなものか?神話の獣の力は!」ダダッ
「コノッ…!」
「おぉぉぉぉ!」ズバァッズバァッ
「ギィッ…貴様…!」
「私に勝つのではないのか!?」ズバァッズバァッ
「グォォォォォォォッ!」
「ふん…こんなものか神話の獣というのも」
「ナメ…ルナ…ナメルナァァァァァァァァァァ!!!!!」
「ぐ……」
ビリビリ
「ハァ…ハァ…ハァ…コンナハズデハナイ…コンナハズデハ!ナイノダァァァァァァァァァァァァ!!!!」
ビシビシビシ
「ヒビが…!」
「させ…るかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」カチャ
「ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
ズバァァァァァァァァァァァァッ
「グァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」
「…ハァッ…ハァッ…ハァッ…」
「貴様…寝ていろと言った筈だが?」
「寝てたらてめぇ負けてた…だろ…ハァ…ハァ…」
「ふん…貴様の助けなぞ…借りる必要もない…」
「素直…じゃ…ねぇなぁ…ハァ…ハァ…」ドサッ
「まぁ…よくやったと、言っておこう」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
「士郎!大丈夫ですか!士郎!」
「おい、セイバー、そいつは寝かせておいてやれ」
「アーチャー…?…分かりました…では戻りましょう」
「?どこに」
「士郎の家です」
「…わかった…戻ろう」
-
- 8 : 2020/12/23(水) 22:24:43 :
- 「……」スタスタ
「…士郎…」コソ
────────────────────────
「セイバー!…とアーチャー!?どうして!?」
「そこの奴に召喚された」
「衛宮くんに!?でも、衛宮君はもうセイバーを召喚して…」
「…それは知っている…だが、そいつに私が召喚されたのも事実だ、聖杯戦争のルールに従うほかないだろう」
「そう…セイバー、学校はどうだったの?」
「たいが達は見つけました、ですが、その後神話の獣と遭遇した際に先に逃がしたので何処に居るのかは分かりません」
「そう…無事だといいのだけれど」
「姉さん…先生達はきっと無事ですよ」
「桜…そう…そうね…あの人の事だものきっと何処かで元気にやってる筈よね」
「ん…」
「士郎が起きた!」
「本当!?」
「うん!今、目を開けた!」
「ぐっ…イリヤ…桜と…遠坂…か?」
「士郎!無事ですか!?」
「なんとか…な」
「ふん、無茶をするからそうなるのだ」
「ハハ…悪いな…」
-
- 9 : 2020/12/28(月) 00:06:02 :
- 「…藤姉達は?」
「わかりません…」
「そうか…探しに行こう…」ムクッ
ビキビキ
「ぐっ…」
「衛宮君!君は無茶しすぎたのよ!暫くは魔術は使っちゃダメよ!使ったら…」
「使ったら?どうなるんだ?」
「…それは…「魔術を操れなくなり、体中の魔力という魔力が暴走して…最悪の場合…悪魔になる」
「イリヤ!」
「隠しててもしょうがないでしょ、それに理由をハッキリ言わないと士郎は無理やりにでも魔術を使おうとするし」
「…そう…ね…だから!衛宮君!魔術は使っちゃダメ!」
「あ、あぁ…」
「士郎!」タッタッタッタッ
「柊!無事だったか!」
「俺は無事だ!でも、先生達は…」
「藤姉がどうかしたのか!?」
「取り敢えず学校まで来てくれ!安全は確認してある!」
「わかった!」ガバッ
ビキビキ
「士郎!まさか、本当に行くつもりですか?」
「あぁ!今行かなくていつ行くんだ!」ダッ
ビキビキ
「ぐぅ…」
「先輩!待ってください!」
「…桜?どうしたんだ」
「私も行きます」
「ハァ…私も行くわよ…アーチャーとセイバーといた方が安全だし、桜が行くなら尚更私が行かないと」
「私は…士郎について行く」
「遠坂…イリヤまで…わかった…アーチャー!この3人を守ってくれ」
「フン…今だけだぞ、協力するのは」
「フッ…あぁ!セイバー!先に行って状況を確認してくれ!」
「分かりました!」ドンッ
「よし!行くぞ!」
────────────────────────
「着いた!柊!藤姉達は何処にいるんだ?」スタスタ
「こっちだ!」タタタ
ガラッ
ゥゥゥゥゥウ…タスケテクレェ…クルシイ…クルシイ…
「な…んだ…これ…おい!大丈夫か!」
「衛宮か…?」
「慎二!おい!しっかりしろ!慎二!」
「へっ…君に言われなくてもしっかり…するさ…」グググ
「お、おい!あまり無茶は…」
「いいか、衛宮…僕はもうすぐ全身が石になって動けなくなる…その前に聞いてくれ…」グググ
「あ、あぁ…」
「…を…頼む…」
「え?」
「桜を…頼む…守ってやってくれ…僕は最後の最期まで桜に素直になれなくて…守れなかったから…桜を…守ってくれ…」ツー
「……」
「任せろ!桜は…俺が守る!だから、安心して今は眠ってくれ、必ず俺が元に戻すから!」
「ハハ…まさか君に頼み事をする日が…来るなんてな…」
パキパキパキ
「く…藤姉…藤姉はどこだ…」スタスタ
「こっちだ…」スタスタ
スタスタ
「おい…どこまで行くんだ?」
スタスタ
「ここだ」
ガラッ
「な…んだこれ…」
「完全に世界樹に取り込まれて…いる?」
「いや、恐らくまだ取り込まれてはいない…だが、取り込まれるのは時間の問題…」
「どうすれば…」
「世界樹の向こう側の世界に行って世界樹を操っている者を倒せばいい話だろう」
「アーチャー!」
「簡単な話だ」
「…なら行こう!…いや、俺1人で行く」
-
- 10 : 2020/12/28(月) 22:51:43 :
- 「どうしてですか!私も連れていってください!」
「士郎!正気ですか!?」
「…」
「世界樹の向こう側に行くのは危険だ…そんな所にセイバー達を連れていく訳には行かない」
「聖杯戦争はどうするの?」
「遠坂…それは…」
「少年」
「!…お前は!」
「綺礼!?生きていたのか!」
「私は運命に好かれているようだからな」
「で?あんたがここに来たってことは俺に言うことがあるんだろ?」
「あぁ、その通りだ」
「この聖杯戦争は冬木市、夏木市、秋木市、春木市の中からそれぞれの市につき1人ずつマスターが選ばれ行われる…つまり普通の聖杯戦争では無いということだ」
「そして、今回の聖杯戦争で選ばれるのは前回の聖杯戦争で生き残ったマスター、つまり、強敵揃いという訳だ」
「それと、俺にサーヴァントが2人も契約したのと何か関係があるのか」
「あぁ、ある、今回のマスターと契約されるサーヴァントは前回の聖杯戦争と同じのサーヴァント全員と契約することになっている」
「!?」
「ということは…あと、ランサーとライダー、それにキャスターとバーサーカー、アサシン…ってことね」
「その通りだ、これで私は失礼する、言うことも全て言ったのでな、何かあれば教会に来るといい」
「……」
「士郎…何か新たな気配が」
「わかった…」
「聖杯戦争…」
「柊…まさか…お前が夏木市のマスターか?」
「…違うよ」
「だよな…良かったよ…柊と殺し合うようなことにならなくて」
「士郎!気配が!急接近してきます!」
ドガァァァァァァァァン
シュゥゥゥゥゥゥゥ
「おい、ここに冬木市のマスターがいるんだな?」
「間違いありません、私の読みはそう簡単に外れません」
「はいはい、キャスターの自慢はおいといてさっさと殺そうぜ!」
「士郎…どうやら他のマスターのようです」
「そうみたいだな…」
「セイバー、桜達を安全な所へ」
「はい」タッ
「アーチャー…何度もすまないが、今回も力を貸してくれ」
「……気が変わった…私はマスターに従おう」
「!…ありがとう、行くぞ!」
「おっと…あいつが冬木のマスターかぁ?弱そうだなぁ!」
「油断はなりませんよ、私の読みではそこの赤い色のサーヴァントと同等の力を持っているようです」
「あぁ!?キャスターは黙ってろ!」
「おい、落ち着け、敵の前だぞ」
「アーチャー!サーヴァント2体を頼む!」
「わかった」
「はぁ!?アーチャーの癖に弓使わねぇのかよ!」
「弓も使う時は使うさ、今は必要ないだけだ」
ガキィン
「舐めやがって!」
ガキィンガキィン
「サーヴァント達は始めたみたいだな…」
「そのようだ」
「お前の目的はなんだ?聖杯を使うとどうなるかくらいは知っているだろ?」
「俺か?俺は聖杯を使ってこの腐った世界を滅ぼす」
「!!…なんでだ?」
「腐っているからだ!この世界も!秩序も!」
「そして、俺が全てを統治する」
「は…そんな事させるか!」
ガキィンガキィン
「トレー…」
いい?次に魔術を使えばあなたは確実に魔術に体を乗っ取られるわよ
「く…」
ガァン
「魔術を使わないのか?」
-
- 11 : 2021/01/01(金) 23:43:59 :
- 「そんなもの使わなくても勝てる!」
ガキィンガキィン
「ほざけ!」
ガキィン
「く…強い…せめて魔術が使えれば…!」
「…」タタタタタタタタタ
シュゥゥゥゥゥゥゥン
「!!」ガキィン
「誰だ!」
「よぉ、ボウズ!久しぶりだな」
「お前は!ランサー!」
「今回の聖杯戦争は普段のとは違うみてぇだな」
「あぁ、頼む!ランサー!力を…貸してくれ!」
「言われなくても…貸してるよ!」ガキィン
「ち…キャスター!」
「承知」
宝具 全てを見透す者
キィィィィィィィィィィ
「何したか知らねぇが…喰らっとけや!」
ギュルギュルギュル
「横に半歩飛べ」
「…」トンッ
スカッ
「な…」
タンッ
「キャスターの宝具か…未来を見る力か、思考を読む力か…どちらにしろ…放っておいたら厄介だ、まずお前さんから殺させてもらう!」
「愚か…」フッ
「いらっしゃぁぁぁあい!」ドギャァアッ
「ぐぉっ!?」ドガァァァァァァァァン
「ランサー!」
「大丈夫だ…それよりマスターを頼むぜ、俺とアーチャーでこの2人をやらねぇと駄目みたいだからよ」
「あぁ!わかった!」
「おい」
「?どうしたアーチャー」
「これを使え」ポイッ
カチャカチャ
「これは…ありがとう!」
「…サーヴァントの何貰ったかは知らねぇが…素の力で俺にかなうと思ってんのかァ!?」ドンッ
ガキィンガキィンガキィンガキィン
「かなわなくてもいいさ…時間を稼ぐだけだ」
ガキィンガキィン
「まだ何か隠してんのかァ!?」
「いいや?俺はアイツらを信じる、信じるからこそアイツらは必ず勝つ」
「ほざけ!贋作ゥ!」
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
「…ぐ…」ビシッブシュゥッ
「トドメだァ…死んどけェ!」
ガキィィィィィィィィィィィィィィィィィン
「無事ですか、士郎」
「あぁ…何とか…な」
「まったく…無茶をする人ですね…」
「セイバー達に任せてる訳には行かないだろ…」
「…フッ…ありがとう…士郎…もう大丈夫です、ライダーが召喚されました」
「そうか…ライダーが…なら任せていい…かな」
「えぇ、今は任せて下さい…必ず勝ちます」
「あぁ」
「遅くなりました…マスター…いいえ…士郎…とお呼びした方がいいでしょうか」
「あぁ、頼む」
「士郎、あとは私とセイバーに任せてください」
「頼んだ…」
「セイバー、行きますよ、ついて…来てくださいね」
「…ライダーの方こそ…遅れないでくださいね」
「…フッ…その意気です」ドンッ
-
- 12 : 2021/01/05(火) 18:56:01 :
- ガキィンガキィンドガァァァァァァァァンガキィン
「チッ…小賢しい真似を!」
ガキィンガキィン
「風よ!荒れ狂え!」ドガァァァァァァァァン
ガシャァァァァァァァァン
「…グハァッ…」ビチャビチャ
「トドメです」シュッ
「…ぐ…令呪…発動…キャスタァァァァァァァァ!」
キュィィィィィィィィィィイン
「な…正気か!?マスター!」
ドシュッ
「ガハ…」
「最後に役に立ってくれたなァ…キャスター」
「何故…」
「俺が死んだらそこで負けだろ?ならサーヴァントのお前らが死ぬべきだろ」
「…下衆が…!」シュッ
「令呪を持って命ずる…来い、バーサーカー」
キュィィィィィィィィィィイン
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン
「┨┸┨┠┝┠━┥┝┯┨┸───────!」
ビリビリ
「バーサーカー…!…面倒な相手を…!」
「バーサーカー…ここは俺に任せてセイバーと共にアーチャーとランサーを始末しろ」
「┠┥┠┸━━」
「随分と余裕ですね」
「本気を…出させてもらおうか…!」ドンッ
「な…早ッ…!」ガキィン
ガキィンガキィンガキィンガキィンガキィン
「セイバー!」
ドガァァァァァァァァン
「ハァァァァァァァァァァァァァァッ!」ドギャァァァァァァァァァァン
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
「しぶとい女だ…」シュンッ
ガキィィィィィィィィィィィィィィィィィン
「今です!ライダー!」
「えぇ!」シュッ
-
- 13 : 2021/01/06(水) 01:25:58 :
- ドシュッドシュッドシュッ
「………」ゴプゥ
「やりましたか!?」
グググググ
「ガ…ガ…ガァァァァァァァ」
「!?一体…何が…」
ガッシャァァァァァァァァン
「グハ…」
「ゴフ…」
「ランサー!?アーチャー!?」
「ちと不味いんじゃねぇか?」
「…マスターが人間の域を越えようとしたのか…愚行だな」
「アーチャー!何が起こっているのですか!」
「詳しいことはわからん…ただ…そいつらのマスターが人間を越えようとする魔術を行使しようとした結果…世界樹の魔力を過剰に吸収しすぎたのだろう…」
「つまり、あいつはもう人間では無いと?」
「そういう事だ」
「ならば斬る!」ドンッ
ザシュッザシュッ
「ガァァァァァァァ!」
「セイバー!一旦下がれ!」
「士郎!…ク…分かりました!」シュタッ
「何か策があるのか?」
「いや、ない…ただ…セイバーが危険だと思ったんだ…」
「士郎…あれを!」
「?…何をしているんだ?あれは」
「ガ…ガ…」キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウン
「まずい!あれは…生命エネルギーを代償に使える超大質量の大砲だ!あれを撃てば…冬木はタダでは済まないぞ!」
「なんだって!?…どうすれば…」
タタタタタタタタタタタタ
「…仮想宝具 疑似展開/人理の礎」
ガシャンギュィィィィィィィィィィィィィィイン
「マシュ!頼んだ!」
「了解です!先輩!」
「誰だ…あの人達は…」
「敵では…ないようですが…」
「そういう事か…」タッ
「私も手伝おう」
「…宝具…熾天覆う七つの円環」
カッッッッッッッッッッッ!
「あの光は…」
「ガ…ガ…」ギュィィィィィィィィィィィィィィイン
「セイバー!ランサー!ライダー!奴を攻撃して生命エネルギーを少しでも減らしてくれ!」
「!了解!」
(突き穿つ死翔の槍)
「宝具!ゲイ・ボルグ!!!!!」
(約束された勝利の剣)
「宝具!エクス…カリバァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
(女神の抱擁)
「宝具…カレス・オブ・ザ・メデューサ」
ドゴドゴドゴォォォォォォォォォォァン
「ガ…ガ…ガ…」ギュゥゥゥゥゥン
「もっとだ!もっと削れ!」
「ハァァァァァァァァッ!」ドガァァァァァァァァン
「おらァァァァァァァァ!」ドシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウ
(石化の魔眼)
「くっ…キュベレイ」ギンッッッッッッッッッッッ
「ガ…ガ…ガ…」パキパキギュゥァァァァァァァァァアン
「もう無理か…!退避しろ!来るぞ!」
「天地乖離す開闢の星」
-
- 14 : 2021/01/08(金) 23:33:25 :
- ドガガガガガガガガガガガガガガガガガ
ガァァァァァァァァアン
「ガ…ガ…」キュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウン
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン
「ぐ…」
「マシュ!耐えてくれ!」
「先…輩…うっ…うぁぁぁぁぁぁあ!」
「アーチャー!」
「ぐぅぁっ…ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
混合宝具 絶対防御の構え 熾天覆う七つの円環
ギュゥァァァァァァァァァアン
シュゥゥゥゥゥゥゥ
「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」
「マシュ!ありがとう!」
「先輩……」ドサッ
「ぐ…ハァッ…ハァッ…」ドサッ
「アーチャー!」タッタッタッタッ
「………」
「気を失っているだけか…」
「士郎…は無事ですか?」
「あぁ、セイバー達のお陰だ…ありがとな」
「いえ、それほどでも…」テレテレ
「士郎、あの方達は…」
「…分からない…でも、助けてくれたことだけは確かだ…」
「……」ペコッ
タッ
「あっ…行っちまった…」
「それにしても最後のあの追撃は一体…」
「士郎、今はまずランサーとアーチャーを桜たちの元へ運びましょう」
「あぁ、そうだな」スタスタ
残りマスター 3人
第2話 世界樹
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