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東方妖華想 章の一 ~幻想郷探索~
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- 1 : 2014/12/10(水) 18:35:30 :
- 前作
http://www.ssnote.net/archives/28357
東方のオリジナルssです。オリキャラ出ます。また、このssには以下の成分が含まれます。
・3日に一度かそれより遅い亀更新
・駄作ところじゃない駄作
・弾幕ごっこは緋想天式
・もはや原型を留めていないキャラ崩壊
・そもそも作者が東方知らなさすぎる
・荒らし=期待として荒らしを完全スルー
などなど、きりがないくらいありますが、これらを全て許容できる神様はどうぞ閲覧ください。
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- 7 : 2014/12/15(月) 23:01:56 :
- アリス「で?何するつもり?」
瞬「え?……何しよう」
考えてなかったや。正直未だに状況を把握しきれてないんだもん。幻想郷って何?
アリス「……なんだかものすごく『状況がわかりません!』っていうオーラが出てたから説明してあげるわ」
瞬「え?そんなオーラ出てました?」
アリス「ええ。はっきりと」
あれー?おかしいなぁ。僕そんなこと出来たっけ?
アリス「とりあえず簡単に説明するわね。ここは幻想郷。忘れられた物が集まる場所よ。まぁ、あなたはスキマに引っ掛かっただけでしょうけど」
ん?また新たな意味不明ワードが出てきたぞ?そして華麗にスルーされる気がする。
アリス「そしてこの森は『魔法の森』と呼ばれているわ。通常、一般人が入ると瘴気に冒されてしまうの。でもあなたは平気でここにいる。それについて何か心当たりはない?」
うん。やっぱりスルーされたね。まぁいいや。心当たりかぁ……。ないなぁ…。
瞬「うーん……。特には思い付かないですね」
アリス「……そう。まぁいいわ。とりあえず外へ散歩へでも行きましょう」
瞬「そうですね。行きましょう!」
わぁ、幻想郷って何があるんだろう。ワクワクするね!え?しないって?うるさいやい!
*ーーー森の外までカット♪ーーー*
アリス「さて、どこへ行きましょうか」
アリス「(この子はきっと何か能力を持っている。もしこの子がそれについて知っているなら……。よし、あそこへ行きましょうか)」
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- 10 : 2014/12/18(木) 21:40:51 :
- アリス「瞬、行くとこ決めたからついてらっしゃい」
瞬「え?あ、はい。で、どこへ行くんですか?」
アリス「……ついてからのお楽しみよ」
うーむ、なんだろう。すごく気になる。そして若干意味ありげな笑みを浮かべたように見えたのは気のせいですよね?
アリス「ええ、気のせいよ」スタスタ
しかも読心してきたし。益々怪しい。
アリス「さ、走るわよ。それなりに距離あるんだから」タッ
瞬「え?ちょっと待ってくださいよ!」タッ
*ーーー少しカットーーー*
アリス「さ、もう少しよ」スタスタ
瞬「ハァ、ハァ……。け、結構走った……」ゼェゼェ
僕運動とかあまりしてないんだからね。かなりキツい。
アリス「何よ、だらしないわね」スタスタ
瞬「ちょ、ちょっと待って…」
アリス「(…さて、実験開始(?)っと)」
瞬「ふぅ…。もう大丈夫ですよ……って、あれ?アリスさん?」
あれ?さっきまでいたよね?どこいったの?
瞬「アリスさーん?どこですかー?」
瞬「……いない。これはヤバい。非常にヤバい」
こんなときに襲われでもしたらひとたまりもないよ僕。いやもうホント、一瞬でピチューンですよ、ええ。
瞬「で、こんな時に限って妖怪が襲って来たり……」
白狼天狗「するんだよなぁ、これが」
瞬「………。…うわぁっ!出たぁ!」
ほらやっぱり来たよ。もう無理。僕死んだ。
白狼天狗「反応遅すぎるだろ…。それより何者だ?見たところ人間のようだが…」
瞬「あ、はい、人間です」
白狼天狗「そうか。ならここでとりあえず死んで貰おう。ちょうど憂さ晴らししたかったとこだからな」
瞬「あ、あの…。話し合いましょう、ね?」
争ってもいいことないよ。僕が死ぬだけだから、ここは穏便にすませたいなぁ。ホント死にそう。多分もうすぐ死ぬ。
白狼天狗「問答無用!」バッ
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- 12 : 2014/12/21(日) 13:12:20 :
- 更新しようと思います。それと、わかってると思いますが、この天狗はもみじ(変換出ない…)ではないです。また、一応これも弾幕ごっこです。本作では、戦闘=弾幕ごっこという形でいこうと思います。
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- 13 : 2014/12/21(日) 13:49:35 :
- 瞬「無理無理無理ー!!ごめんなさいごめんなさい!お助けー!」タッタッタッ
無理無理無理!絶対無理!何あれ飛ぶとか格好いい!じゃなくて反則でしょ!追い付かれるよ!?
白狼天狗「逃がすかっ!殺らせろ!」ヒュー
瞬「アリスさーん!何処ですかー!」タッタッタッ
アリス「(……ごめんなさいね。確かめるにはこれしかないの)」
白狼天狗「オラッ!死ねっ!」ビュッ
瞬「うわぁっ!」ヒョイ
危ない危ない。当たってたら死んでたよ。もうすぐ死ぬかもだけど。
白狼天狗「俺は今イライラしてんだ!いいから殺らせろ!」
瞬「そんな無茶苦茶な!」
このままじゃ死ぬ。でもアレは……。
一度書いてたのが消えて書く気が失せたのでこれで今日は切ります。
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- 15 : 2014/12/24(水) 18:46:54 :
- どうする?ここで使わないと多分死ぬ。でも使いたくない。どうする?どうすれば……。
白狼天狗「死ねっ!」ブン
瞬「ひっ!」ヒュッ
かすった!このままじゃヤバい!やはり使うしか……。
瞬「ええい!もうどうにでもなれ!」バッ
白狼天狗「何だ?ちょっと暗くなったような……?」
瞬「……上だよ」ビシャァァァ
白狼天狗「な……何……?」グッタリ
瞬「………やっちゃったぁ……」
よかったのかなぁ…。いや、やらなきゃ死んでたけども。
アリス「……あなた、さっきのは……?」
瞬「あ、アリスさん!何処行ってたんですか!死ぬかと……」
アリス「でも生きてるじゃない。倒してるし」
いやそれはそうなんですが。そこは問題じゃないと思うんです、はい。
アリス「この際だから単刀直入に訊くわ。あなたの能力は何?」
瞬「………………『天候を操る程度の能力』です」
アリス「……なるほど、だから雷が落ちて来たのね」
瞬「はい…」
アリス「どうしたの?何かあった?」
瞬「いえ……別に。……それより、これ以上能力については詮索しないでください」
ホントに言いたくないですから。これマジの方ね。もしこれ以上の詮索があれば雷落とすと思う。
ちょっと中途半端ですが切ります。
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- 17 : 2014/12/27(土) 16:43:19 :
- アリス「………まぁいいわ。でも、これであなたが瘴気にやられずに平気でいた理由がわかったわ。本当はまだいろいろ聞きたいところだけど、聞いてほしくなさそうだからやめておいてあげる」
瞬「ありがとうございます」
よかった~。アリスさんが物分かりのいい人で。
アリス「…………ふと今更気になったんだけど、あなた性別は?」
瞬「……………えぇ!?どう見ても男でしょ!?」
アリス「あ、そうなの?どっちかわからなかったから」
瞬「……やっぱり男の子らしくないのかぁ………」ズゥゥン
今まで何度間違われたことか。腕も細いしなんか女の子っぽい顔つきしてるしもうホント嫌になる。
アリス「あ……ごめんね?」
瞬「ハハハ………大丈夫ですよ、慣れてますし」ズゥン
アリス「とても大丈夫そうには見えないわよ……」
瞬「……あ、それよりここって何処ですか?」
聞いてなかったよね。何やら天狗がいるところらしいことは分かるけど。
アリス「ああ、ここは妖怪の山よ」
瞬「へぇー、ここが妖怪の山か………って、ヤバいんじゃないんですか!?またさっきみたいに襲われたりしたら……」
アリス「また雷落とせばいいんじゃない?」
それはそうですけど能力はあまり使いたくないんですよ。嫌いなんです。
アリス「まぁ大丈夫だと思うけど。基本は襲ってきたりしないのが多いし」
瞬「そ、そうなんですか……」
アリス「とりあえずここに知り合いいるし挨拶でもしてきたら?」
瞬「はい、そうですね」
アリス「…………」
瞬「……ど、どうしたんですか?」
アリス「何してるのよ。挨拶してくるんでしょ?」
瞬「……えぇ!?僕一人で行かせるつもりですか!?無理ですよ!まず居場所知らないし!」
アリス「………あぁ、そういえばそうね。じゃあ教えてあげるから行ってきなさい」
瞬「二人で行くっていう選択肢はないんですか!?」
一人なんて無理。絶対無理。襲われる自信がある。そして迷う自信がある。
アリス「はぁ……仕方ないわね。一緒に行ってあげるわよ」
瞬「よ、よかった~……」
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- 22 : 2015/01/05(月) 18:43:01 :
- アリス「さ、行くわよ」
瞬「はい」
知り合いって誰なんだろう。まぁ、誰か知ったところでわかんないんだけどね。まぁそれはどうでもいいとして、ここからどのくらいかかるんだろう。
瞬「その知り合いのところまでどのくらいかかるんですか?」
アリス「さぁ、十分くらいじゃない?」
あ、意外と近いのか。いやいや、わかんないぞ。妖怪レベルのスピードでの話なのかも。
アリス「………ん?あれは……」
瞬「へ?どうかしたんですか?」
アリス「来るわ…」
瞬「ま、まさか敵とか!?」
アリス「いや……」
文「おやおや、アリスさんじゃないですか。ではあの雷は一体?」
アリス「こいつよ……」ハァ
なんかすごいスピードで人……じゃないや、妖怪が飛んできたよ。当たったらヤバそうな速度だった。……幻想郷怖い。
文「……おや?あなたは誰ですか?見たことないですけど」
瞬「あ、僕は叢雲 瞬っていいます。人間です」
文「これはこれはご丁寧に。清く正しい射命丸です!文文。新聞をよろしくお願いします!」
自分から清く正しいって言われてもなぁ……。それにしれっと新聞の宣伝をしてた気がする。
瞬「えっと、新聞記者さんですか?」
文「はい!今もこうしてスクープを求め、突然雷が落ちたこの場所へ来たのです!」
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- 25 : 2015/01/10(土) 15:01:23 :
- アリス「さっきの雷なら瞬がやったわよ」
瞬「えっ、ちょっ、アリスさん!」
あまり知られたくないんですってば!っていうかこの事新聞に載ったりしないよね?『妖怪の山に雷を落とした不届者!』とかって。
文「あやや、あなたがやったのですか。それなら………ってどうやったんですか!?」
アリス「こいつの能力で」
瞬「………もういいや」
ここまで言われたらもういいや。人間諦めが肝心だよね。ちょっと違う気もするけど。
文「瞬さんでしたよね?是非取材させてください!」
瞬「えぇ!?取材!?」
無理ですよそんなの。何答えればいいかわかんないし。
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- 28 : 2015/01/13(火) 17:52:26 :
- 文「大丈夫ですよ。私が聞いたことに答えるだけですし、後は一日密着だけなので」
瞬「ああ、なら……。……?」
あれ?なんか今変なのがあった気がするぞ?気のせいじゃないよねきっと。
瞬「密着取材って言いました今?」
文「はい!」
瞬「断っていいですか?」
文「断らないで欲しいですね」
うわー、何これやめたい。何聞かれるかわかったもんじゃないし、断り切れない気がして嫌だ。
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- 31 : 2015/01/16(金) 17:31:25 :
- 瞬「アリスさ~ん、どうしたら……」
アリス「さぁ、取材されれば?」アッサリ
瞬「え~……」
そんなあっさり言われても……。こっちは結構真剣に悩んでるんですけど。
文「じゃあ受けてくれるんですね!」
瞬「……もうそれでいいです」ハァ
もう何もかもやだ。疲れたよもう。幻想郷って来て数時間で取材の依頼が来るとこなの?
文「では一日よろしくお願いします!」
瞬「………よろしくお願いします…」
アリス「さて、話もついたことだし、守矢神社にでも行くわよ。せっかく来たことだし、一応こいつの挨拶くらいはしといた方がいいでしょうから」
瞬「今度は神社に行くんですか?」
アリス「ええ」
幻想郷っていろいろあるなぁ。流石に神社はまともかな?それともまた妖怪が……?
アリス「さ、行くわよ」スタスタ
瞬「あっ、ちょっと待ってくださいよ!」タッタッタッ
文「ふむふむ、瞬さんはアリスさんの尻に敷かれてる、と……」メモメモ
瞬「ちょっ、文さん何メモってるんですか!」
文「取材メモです!」
瞬「質問に答えて!」
わーもういきなり意味不明なこと書かれてるよ。御先真っ暗。もうやだ。
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- 37 : 2015/01/25(日) 13:10:55 :
- アリス「さ、良いから行くわよ」スタスタ
瞬「あ、はい」スタスタ
文「私も当然行きます!」
アリス「はいはい」
~~数分後~~
アリス「着いたわね」
瞬「へぇ~、これが守矢神社…」
こんなところに神社があったのか~。さて、今度こそ何もありませんように。
文「じゃ、さっさと挨拶して行きましょうか」
アリス「そうね」
早苗「~~♪………おや?アリスさんに射命丸さんじゃないですか。それとそちらは……?」
アリス「あら、早苗居たのね。こいつは瞬。外の世界から来たらしいわ」
瞬「初めまして。叢雲 瞬と言います」ペコリ
早苗「ここの神社の巫女をしてる、東風谷 早苗 です。是非信仰を捧げてください!」
瞬「アハハ……」
なんか出会っていきなり信仰を捧げろと来たよ。得体の知れない神社にいきなり信仰捧げろって言われてもなぁ……。やっぱこの世界には変わった人しかいないのかな?
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- 40 : 2015/01/29(木) 22:29:56 :
- アリス「神奈子達はどうしたの?」
早苗「えっと、中で掃除をしています。よかったら会って行かれますか?」
アリス「そうね、私はどうでもいいけど瞬は行った方がいいんじゃない?」
瞬「え、僕ですか?」
文「私も行った方がいいと思いますね。一応神様ですし」
瞬「じゃあ行きます」
神様と聞いたら行っとかないとね。罰当たったりしたら困るし、御利益ありそうだし。
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- 43 : 2015/01/31(土) 14:31:37 :
- 文「神奈子さーん?いますー?」
神奈子「……誰かと思えばちり紙配達人じゃない。どうしたのよ、何か用?とりあえず信仰は捧げてよね」
文「ちり紙配達人じゃないですよ!ちゃんと読んでください!」
神奈子「で、結局何の用よ」
アリス「人間を紹介しに来たのよ。外から来たらしいわ」
瞬「あ、初めまして。叢雲 瞬です。よろしくお願いします」ペコリ
神様って言うからどんな人かと思ったけど普通の女の人だったよ。ちょっと期待してたんだけどなぁ……。仙人みたいなのよりマシだけど。
神奈子「……へぇ、外から来たのかい」
瞬「はい、なんかそうらしいです」
神奈子「その割には人間らしくない力を持ってるみたいだけど」
アリス「ええ、勿論能力持ちよ」
瞬「アリスさん、悉く会う人にバラしてますね」ハァ
もう隠せる気がしない。っていうかもう諦めよう。隠すなんて無理。
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- 46 : 2015/02/03(火) 17:48:07 :
- 文「そういえば諏訪子さんはどうしたんですか?」
神奈子「ああ、諏訪子なら寝てるよ」
文「あはは……。相変わらずマイペースですね…」
アリス「ならもういいわね。帰りましょ」
瞬「帰るんですか。わかりました」
この数時間でいろんなとこ行ったなぁ……。やっと帰れる……って家無かったよーな…。
神奈子「おや、もう帰るのかい?」
アリス「ええ、帰るわ」
神奈子「そう。ま、気軽に来ていいからね」
瞬「はい、ありがとうございます」ペコリ
文「じゃあ帰りましょうか」
アリス「……またここから歩くの?もう、なんで瞬は飛べないの……」
瞬「え、僕一応飛べますよ」
アリス「………え?」
文「あやや、飛べるんですか。なら早く言ってくれればよかったのに……」
瞬「え?だって聞かれなかったから……」
え?何これ僕が悪いの?だって聞かなかったじゃん。元々飛べたし、寧ろみんな飛べないのかなーとか思ってたんだけど……。
アリス「もう、歩き損じゃないのよ。全く……」ブツブツ
文「まあまあ、とにかく帰りましょう。飛べることもわかったんですし」
アリス「……それもそうね」コロリ
わぁ、切り替え早いですねーアリスさん。さっきまでぶつぶつ文句言ってたのに…。
アリス「飛ぶわよ」スッ
瞬「はい」スッ
文「じゃあ帰りましょう!」
アリス「あんたは加減して飛びなさいよ。追い付けないから」
文「わかってますって」
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- 49 : 2015/02/06(金) 22:08:24 :
- アリス「あー、やっぱ飛んだ方が楽だし早いしいいわね」
文「そりゃそうですよ。……それにしても瞬さんってどうやって飛んでるんですか?」
瞬「え?どうやってって聞かれても……うーん……、なんていうか、こう、自分を持ち上げる感じ?」
なんかで自分の体をふわっとこう、持ち上げるような感じのイメージ持ったらなんか飛べたんですよねぇ。なんでかわかんないけど。
アリス「へぇ、自分をねぇ」
文「ふむふむ、メモしときましょう」メモメモ
瞬「………まさかメモったこと全部載せるつもりですか?」
文「勿論です!」
瞬「すぐやめて!」
そんなことされたらもう色々ヤバいですよ。頼むんでやめてください。
文「しょーがないですねぇ」
瞬「なんでそんな恩着せがましく……」
文「深い意味はないです!」キリッ
アリス「しょうもないこと喋ってないで前を見る!もう帰ってきたわよ」
文「あ、本当ですねー」
瞬「アリスさんってこんなとこに住んでたんですねー」
上から見るとまた違うなぁ。まあそもそも森を上から見ること自体が初めてなんだけど。
アリス「………ん?なんか妖力を感じる……」
文「………本当ですね。何かいますよ」
瞬「え?敵ですか?」
アリス「多分敵ね」
えぇー、嘘もうやめて。敵なんて散々だし僕一応平和主義なんだよ?ここに来て早々戦ったりしたけども。
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- 52 : 2015/02/10(火) 21:54:58 :
- 瞬「……で、どんな奴なんですか?」
アリス「もう少し近づいて見ないとわからないわよ…」
文「……結構大きいですね…」
アリス「あれは……」
瞬「……ムカデ?」
いや、なんでムカデ?気持ち悪いじゃんやめてよ。ってか妖怪化したらあんなにでかくなるの?あんなサイズ、漫画の世界でも見たことないよ。
文「みたいですね……。気持ち悪い……」ゾクッ
アリス「…!あのままだと私の家に!」
瞬「え!?じ、じゃあ急がないと…!」
アリスさんの家が壊されるなんて嫌だよ。あんなのに壊されるくらいならいっそのこと自分で壊した方がマシじゃん。
アリス「早く飛んで!もっと早く!」ヒュン
文「余裕ですよ!」ヒュン
瞬「いや、ちょっ、僕は余裕じゃないんですってば!」ヒュン
アリス「よかった、間に合った…」ホッ
文「…にしても気持ち悪いですね……」ヒキッ
瞬「早く倒さないと気持ち悪いし、家も壊されるんじゃ……」
アリス「わかってるわよ。……さぁ、行くわよ!!………っといきたいとこだけど…、面倒だから瞬に任せるわ」
瞬「ええ!?」
ちょっと待って、なんで僕?僕がやったら負けちゃうよ?家壊されるよ?なんで僕?文さん、ここは一言何か……
文「そうですね、任せましょう」
瞬「なんで賛成!?」
もう嫌だよ、無理無理無理、絶対無理。まだ『戦闘』の『せ』の字も知らないような僕に任せる意味がわかんない。
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- 55 : 2015/02/12(木) 18:49:27 :
- アリス「え?だって今ここに人形いないし、あんたの能力ならあの程度の妖怪なら軽く倒せると思って」
瞬「その妙な信頼はまぁ、嬉しいですが、残念ながら信頼を裏切ることになりそうです」
確かに頑張ればいけるかも知れないけど、多分倒す前に潰されて終わりな気がするんで無理ですね、はい。
文「瞬さんならきっと出来ますって!多分ですけど」ボソッ
瞬「ちょっと待って。今最後に不安な台詞吐いたよね?」
文「いえ、そんなことはないですが」
瞬「嘘まで吐かれた……」
アリス「いいからちゃっちゃとやってよ。家が壊されるでしょ」
瞬「………もう壊されても知りませんよ!」ザッ
こうなりゃもうヤケクソだい。雷連発で倒すしかないよね。うん、そうしよう。それしかないし。
ムカデ「キギャァァァアアァァア!!」ダッ
アリス「………?こいつ、喋れないの?妖怪なのに」
文「それに何か様子もおかしいような……?」
瞬「いきなり落雷!」ビシャァァ
ムカデ「ギャァァアアァァア!!」ダダダダダ
瞬「うわっ!すごい勢いでこっち来る!さっきの攻撃も効いたのか効いてないのかわかんない!」ダダダダダ
アリス「何逃げ回ってるのよ。さっさとやっちゃってよ」
文「瞬さーん、早くしてくださいよー」
瞬「だったら手伝ってくださいよー!」ダダダダダ
これはダメだ。止まったら死ぬやつだ。走りながら攻撃なんて多分出来ないし出来ても外すから結局攻撃出来ないし。何これ詰んだ?
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- 60 : 2015/02/15(日) 17:50:57 :
- 瞬「でもやるしかないか!」ダダダダダ
このまま逃げ続けても仕方ないしね。とりあえず何か攻撃しないと!
瞬「当たってくださーい!!」ビシャアア
ムカデ「キギャァァアァァァア!!」
瞬「!当たった!?」
もしかして……!
………………ムカデの前に落ちたみたい?
瞬「当たってない!?」ガビーン
アリス「もう、何やってるのよ……」
瞬「やっぱ無理ー!!」ダダダダダ
やっぱり無理じゃん!どうしよう……。このまま逃げてたらきっと殺られるよね……。やっぱり詰んだ?
ムカデ「ギルルルルル………」タジタジ
瞬「…………え?」クル
アリス「……追いかけて行かないわね………」
瞬「………もしかしてラッキー?」
文「ラッキーみたいですね……。雷が前に落ちてビビってるみたいです。当たっても平気なくせに」
やった!足止め成功!ふふふ、実はこれも計算の内n はいすみません調子乗りました。完全なるラッキーです計算なんかしてませんでした。
アリス「何してるのよ、さっさと攻撃しないとまた追いかけて来るわよ」
瞬「あ…」
文「早く攻撃してやっちゃってくださいって!」
瞬「そうは言っても……」
雷は効かないし今もビビってるだけだし………。……ん?ムカデってことは虫だよね?異様にでかいけど。なら……
瞬「これならいけるかも?」スッ
アリス「何モタモタしてるのよ、そろそろ動き始めるわよ」
瞬「大丈夫です!きっといけます!多分ですけど」
文「『きっと』と『多分』ってかなり不安ですね……」
瞬「確証無いんですからほっといてください!」スゥゥ
ムカデ「……ギギ………」ザッ
瞬「もう少し……もう少し……」
アリス「瞬!来るわよ!」
ムカデ「ギャアァァァァス!!!」ダッ
瞬「………発火!」ボワッ
-
- 63 : 2015/02/16(月) 22:58:48 :
- 「!?!?」
「え?どういうこと?」
「何の前触れもなく突然ムカデが燃え出しましたけど……」
文さんの言った通り、ムカデが突然燃え出した。まさかうまくいくとは思ってなかったけど、意外と使えるかもこの技。
「もしかしていける!?」
「グギャアァァァアアァァア!!!」
「よしっ!」
やった!効いてる効いてる!やっぱり火に弱かったね。相手が虫でよかったよ……。これで火が効かなかったら諦めて死んでたね、絶対。
「……!瞬!」
「はい?」
「グォォオォォオオォ!!!」
「こっちに向かって暴れてくる!?」
え、何ちょっと待って。何でこっちに向かって走ってくるの? 現在進行形で燃えてるのに。
「早くとどめを刺さないからですよ!普通あんなことすれば暴れるに決まってますよ!?」
「……決まってないです!……多分」
そうだよね。普通火がついたら暴れるよね。そしてこの辺にはもうアリスさんの家があるよね。……どうしよう。
「いいからさっさと雷でもなんでも出して倒しなさいよ!家が壊されるでしょ!」
「ご、ごめんなさい!…………落雷!」
「グォオオォォォオオォオ!!」
「あ、効いてる!」
「やっと倒れたみたいですね……」
「全く……。しっかりしなさいよ……」
-
- 66 : 2015/02/19(木) 22:53:08 :
- 「や、やっと倒した……」
「見ていてすごくハラハラしましたね」
「色んな意味でハラハラしたわ」
「楽しんでもらえたようで何よりですね!命懸けでしたけど……」
「楽しんでないわよ!ったく……」
「あ、やっぱり?」
まぁワザとですけどね。真剣に怒られましたし。そもそもあのラッキーがなかったら今ごろ多分家壊されて僕アリスさんに殺されてたと思うし。やっぱり僕持ってるなぁ……。
「そういえば瞬さん。あの炎はどうやって出したんですか?」
「そういえばそうね。あなたの能力にはそんな力なかったと思うけど」
「あれ?もしかして僕の能力ってアリスさん達が勝手に決めてるの?」
え、何それ初耳。アリスさん達が無いと思ったら無くなるの?全部を知り尽くしてるみたいな言い方しないでくださいよ、僕まだ全然話してないですし。
なんて言ってたら冷ややかな視線を向けられました。ごめんなさい生まれてきてごめんなさい。許してください。
「まぁそんなのどうでもいいから教えなさい」
「あ、はい。まぁ単にムカデの体付近だけ急激に温度を上げて自然発火させただけなんですけど」
「…………そんなこと出来たんですか?」
「え?あ、はい」
目を大きく開けて驚く二人。まぁそうだよね、普通『天候を操る程度の能力』って聞いて火が起こせるって考える人は少ないよね。
だけどできるんだよね。たまたまテレビでやってたのを思い出しただけなんだけど。
「……瞬って案外能力を使いこなしてるのね……」
「意外ですね……」
「何気に酷いですね」
ちょっと傷付いたなー。まぁどうでもいいけど。まぁアレですよ。それを応用すれば火を使うことも出来るんだよね。起こせるだけなんだけど。
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- 68 : 2015/02/20(金) 21:35:39 :
- テスト期間なので一時執筆停止します。終われば再開するので。
-
- 69 : 2015/02/22(日) 20:57:15 :
- ちょっと学習したので、書き方を大幅に変えようと思います。なので、キリもいいし次スレに移ろうと思います。
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- 70 : 2015/02/22(日) 21:21:07 :
- 次スレ
http://www.ssnote.net/archives/31879
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