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1. 1 : みずはし。 : 2017/07/28(金) 00:04:34

   世界に飽きた霊夢が自殺しようとするだけ。

2. 2 : みずはし。 : 2017/07/28(金) 00:10:18

   ……毎日、毎日。
   
   
   
   
   
   何を司る神なのかすらわからないのに神様に祈祷して、参拝客なんて来やしないとわかってるのに境内を掃除して、それ以上することもないからとぼーっと縁側から幻想郷を一望して。
   
   
   
   
   
   それに飽きれば寝て、変な時間に起きては三食のうちどれに当てはまるかわからない食事をとり、また祈祷して、境内に葉が落ちていれば掃除して、またぼーっと縁側から幻想郷を一望。
   
   
   
   
   
   こんな生活を、もう十数年間続けて。
   
   
   
   
   
   「……飽きちゃったわ」
   
   
   
   
   
   こんな生活しかできない自分と、こんな生活しかさせてくれない世界に。

3. 3 : みずはし。 : 2017/07/28(金) 00:15:57

   霊夢「……ということで、自殺を試みようと思う」
   
   
   
   
   魔理沙「は？」
   
   
   
   
   霊夢「バカじゃないの、と思うわよね。えぇ、そうね、バカよ私は」
   
   
   
   
   魔理沙「いや、誰もそんなこと言ってねぇし」
   
   
   
   
   霊夢「あれ？ 幻聴？」
   
   
   
   
   魔理沙「おいおい、やめてくれよ」
   
   
   
   
   霊夢「冗談はやめる、死ぬのはやめない」
   
   
   
   
   魔理沙「……あっそ。で、どう死ぬんだ？」
   
   
   
   
   霊夢「とりあえず、誰かしらの本気の攻撃浴びればいいと思うのよね。……で、私が考えたのが、速さも力もトップクラスの……」
   
   
   
   
   魔理沙「吸血鬼か。……ってことは、アレか？ フランに破壊してもらうとか、レミリアの槍に胸突かれるとか？」
   
   
   
   
   霊夢「あぁ、いいわね。レミリアのは痛そうだから、フランの方がいいわ。一瞬で死ねそう」
   
   
   
   
   魔理沙「んじゃ、紅魔館行くか」
   
   
   
   
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4. 4 : みずはし。 : 2017/07/28(金) 22:16:46

   美鈴「おや、霊夢に魔理沙……今日は何の用？」
   
   
   
   
   霊夢「自殺するためにね、力を借りたいのよ」
   
   
   
   
   魔理沙「……と、いうことらしいんで、通らせていただくぜ」
   
   
   
   
   美鈴「……自殺って手伝ってもらうものだっけ？ まぁ、いいんじゃない？」
   
   
   
   
   霊夢「死んだらアンタが埋葬してちょうだいね。あのメイドは雑に埋めるだけで終えそうだわ」
   
   
   
   
   美鈴「あ、了解……え？ 私？」
   
   
   
   
   霊夢「よろしくねー」
   
   
   
   
   美鈴「ちょ、ちょっと！」
   
   
   
   
   NEXT→紅魔館-館内-

5. 5 : みずはし。 : 2017/07/28(金) 22:40:27

   霊夢「……いやに静かね。妖精メイドすら見当たらないわ」
   
   
   
   
   魔理沙「全員居ないんじゃないか？ 門番残して、桜でも見にいったとか」
   
   
   
   
   霊夢「季節外れすぎる、今は夏よバカ。全員で桜見にいくとして、すごい長蛇の列になるわよ」
   
   
   
   
   魔理沙「それもそうか。……しかし、夏に咲くような桜なかったっけか」
   
   
   
   
   霊夢「知らない。……お、第一メイド発見」
   
   
   
   
   魔理沙「第一村人みたいに言いやがって……」
   
   
   
   
   霊夢「ねぇ、ちょっと。アンタの主人どこに居るのよ？」
   
   
   
   
   メイド「お嬢様は今、湯浴み中にございます。ご用件を」
   
   
   
   
   霊夢「へぇ、あいつも湯浴みなんかするのね。……で、自殺手伝ってほしいからさっさと出ろって言ってくれない？」
   
   
   
   
   メイド「は……自殺ですか。お嬢様の手で葬られたい、と？」
   
   
   
   
   霊夢「それじゃ他殺じゃない。自殺がいいの」
   
   
   
   
   魔理沙「自殺ってとこにはこだわるのな……。さっき散々槍で一突きとか言ってたくせに」
   
   
   
   
   霊夢「うるさい。……とにかく、さっさと上がるように伝えてちょうだい」
   
   
   
   
   メイド「……は、はぁ……かしこまりました」
   
   
   
   
   魔理沙「……さて、メイドも伝えに行ったし、この部屋で待ってるか。ちょうどソファもあるし、客室っぽいぜ」
   
   
   
   
   霊夢「そうね、それがいいわ」
   
   
   
   
   NEXT→紅魔館-客室-

6. 6 : 名無しさん : 2019/08/05(月) 16:40:20

   バブー

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