ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

この作品は執筆を終了しています。

小町「新しいエプロン♪」るんるん

    • Good
    • 4

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2013/12/12(木) 03:16:22
    18作目。【比企谷兄妹の愛情録】シリーズでは2作目です。
    八幡を想う小町の心が伝わればいいなと思います。
    拙い文ですが、精一杯頑張ります。
  2. 2 : : 2013/12/12(木) 03:17:27
    小町「…♪」るんるん

    小町(雑誌で前々から狙ってたエプロンが今日入荷するっていうから買っちゃったよ!わざわざ千葉まで出てきて良かったっ)

    小町「にしし♪」るんるん

    小町(早く着たいなあ〜♪……お兄ちゃん、なんて言ってくれるかな?あ、でもあのお兄ちゃんの事だしもしかしたら気付かないとか…)

    小町「…ううん」

    小町(お兄ちゃんなら、絶対気付いてくれるって…小町信じてるよ!)

    小町「さってとー、晩御飯どうしようかなー?お母さんもお父さんも仕事で暫く帰れないって言うし……ここは、小町が頑張るしかないって事だよねっ!」ふんす

    小町(お父さんとお母さんナイスだよ!これで暫くお兄ちゃんと2人っきりとか…小町的にポイント高すぎるよっ♪)

    小町「最近寒いし、やっぱりお鍋かな?」とことこ

    小町(いや、でもせっかく2人きりなんだからお兄ちゃんの好きなものにしてあげようかな?)

    小町(あ、でもあんまり好きなものばっかり食べさせてお兄ちゃんが太っちゃうのも避けないとだし……)

    小町「って……なんか、幸せな悩みだよね♪」とことこ

    小町(うん、やっぱ今日は冷え込んでるしお鍋にしよっと!)



    ーブー、ブー、ブー


    小町「ん?お兄ちゃん?」ぽち

    小町「……え」

    小町(ファミレスで食べてくるから晩御飯いらないって…なんだ、そっか。)

    小町「……」ぽちぽち

    小町(2人っきりだって、張り切ってたのは小町だけか……)

    小町「……誰とだろ」とぼとぼ

    小町(結衣さんかな?それとも雪乃さん?いや……でも最近お兄ちゃん凄い雪乃さんと仲良しみたいだから雪乃さんかな…)

    小町「…はぁ」とぼとぼ

    小町(ううん。これって、喜ばなきゃいけない事だよね…小町的にはさみしいけど。でも……お兄ちゃんが誰かと仲良しになるのは、良い事なんだもんね)

    小町「…でも」とぼとぼ

    小町(…嬉しいのに、なんでこんなに苦しいんだろ)


    ーーーーーーー

    ーーーーー

    ーーー




    小町「ごちそうさま…」カチャカチャ


    ーチクタク


    小町「…」ジャー

    小町(結局ありあわせで食べちゃった…お兄ちゃんいないのに頑張る意味もないもんね)


    ーチクタク


    小町「…お兄ちゃん、遅いな」


    ーチクタク


    小町「お兄ちゃん……」

    小町(まさか、また事故とかに遭ってないよね…どうしよ……連絡した方が良いかな。うーん、でもお兄ちゃんに監視されてるとか思われるのも嫌だし…)


    ーチクタク


    小町「うん、探しに行こ…」


    ーガチャ


    ータッタッタッ
  3. 3 : : 2013/12/12(木) 03:18:13
    ーーーーー

    ーーー




    小町「…はあ、はあ」

    小町(どこにも居ない…どうしよ。お兄ちゃん…!なんで電話も出ないの⁈)

    小町「そうだ…結衣さんなら」

    小町(雪乃さんと結衣さんだったら、結衣さんの方が確実に電話とか出てくれそうだし)


    ープルプルプル


    ープルプルプ



    由比ヶ浜「小町ちゃん?どしたのー?」

    小町「あ、結衣さん!やっはろーです…」

    由比ヶ浜「あ!言い忘れちゃった!やっは

    小町「お兄ちゃん!お兄ちゃんどうしてるかとか、知りませんか⁇」

    由比ヶ浜「ろー……ヒッキー?うーん、今日あたし部活も出れてないからわかんないなあ。ごめんね?」

    小町「あ、そうでしたか…」

    由比ヶ浜「うん…ヒッキーがどうかしたの?てか大丈夫?小町ちゃん」

    小町(結衣さんを心配させちゃダメだよね…)

    小町「あー!いえいえ、なんの連絡もなく遊び惚けてるみたいだったので探し出して小言でも言おうかと思ったんですけど……っと、噂をすれば兄からキャッチです!ごめんなさい結衣さんいきなり…」

    由比ヶ浜「あ、そうだったんだ!ううん、気にしないでよ小町ちゃん。じゃあまたね!」

    小町「はい!またですー」ぽち

    小町(嘘ついてごめんなさい結衣さん!)

    小町(結衣さんは知らなかった……ってことは、お兄ちゃんと一緒に居たのは雪乃さん…だよね)

    小町「雪乃さんに、聞いてみようかな」

    小町(でも…それで今も一緒だったら?ううん、一緒なだけならまだいいけど。もし…)

    小町「…デート、だったら邪魔出来ない」

    小町「…へくちっ」ぶるぶる

    小町(上着着ないで出ちゃったから、寒いな…もう、帰ろうかな)


    ーブー、ブー、ブー


    ーブー、ブー、ブー


    小町「電話?……あ!」

    小町「もしもしお兄ちゃん!?」

    八幡「声でけえよ……なにお前今どこいんの?」

    小町「…よかった」ぼそ

    小町(もう帰ってた……事故でも、デートでも無かった)

    八幡「もしもし?ん?まさかお前、男じゃないだろうな?お兄ちゃんそんなの許さないぞ。ていうか親父が死ぬぞ」

    小町「どんな脅しだよ……へへ、どーですかな?」とことこ

    小町(お兄ちゃんが、心配してくれてる///妹として、なんだろうけど。それでもやっぱり、嬉しい)

    八幡「おいマジかなんだその意味深な返事…よし待ってろ今行くから。どこにいんだ?ええ、おい?!」バタバタ

    小町「お兄ちゃんも声大きいんですけど……


    ーガチャ


    小町「えへへ、ただいま。お兄ちゃん♪」ぽち

    八幡「…てめえ、家の近くにいんならそう言えよ……上着着るのも忘れて出ちまったじゃねえか」ぽち

    小町「もうー上着忘れるとか本当お兄ちゃんはカスだなあ♪」

    小町(お兄ちゃん、小町とおんなじ行動してる///へへ)

    八幡「うっせ…つーかお前も上着着てねえじゃねえかよ」

    小町「小町はインナーで着膨れってるから平気なのですよ。そこらのゴミぃちゃんと一緒にしないで欲しいなっ」

    八幡「うるせー。てか着膨れってるって何だよ。ちゃんと日本語話せ」

    小町「もう、本当お兄ちゃんは細かいね…そんなんじゃかの

    八幡「いいから早く入れ。寒いんだよ…」

    小町「…はーい」とことこ

    小町「あ、お兄ちゃん!」ぬぎぬぎ

    八幡「うー寒……あ?なに」

    小町「明日はうちでご飯食べる…でしょ?」

    八幡「ああ、まあな。なに、なんかあんの?」

    小町「さあーて?なんでしょっ。じゃあ小町勉強するねっ!」パタパタ

    小町(よしよし!明日、エプロンお披露目できるよっ♪)
  4. 4 : : 2013/12/12(木) 03:19:25
    ーーーーーーー

    ーーーーー

    ーーー




    小町「ふぁあ……さて…そろそろ寝よっかな」パタン


    小町(受験生って、大変だよ…まあでも、お兄ちゃんが勉強見てくれる時は受験生も有りかなって思うけど)


    小町「へくちっ」ぷるぷる


    小町(うー、寒いなあ……寝よねよ)


    小町「おやすみ、お兄ちゃん…」すやすや


    ーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーー

    ーーーーーーー

    ーーーーー

    ーーー




    ーガチャ


    小町「…ただいま」ふら

    小町(やば…保健室の先生にも薬貰って飲んだけど……どんどん熱上がってるっぽいよ)

    小町(でも、大丈夫。うん。お母さん達いないから、あたしがお兄ちゃんの面倒見ないとなんだからっ!)

    小町「よし、材料も買って帰って来たし…着替えたら初めようっと!」

    小町(へへ、やっと新しいエプロン着れるっ♪お兄ちゃん、喜ぶかな?)

    小町「んー、制服よりは部屋着にエプロンかな?いや、ここはあえての私服スカート…おお♪なかなかエロいよっ!」

    小町(このスカートなら部屋着としても使えるし、変じゃないよね?うん…エロいし。お兄ちゃん無神経っぽいフリしてるけど小町がルーズな服着てるとチラ見するしね)

    小町「へへ♪お兄ちゃんとー、2人っきりー♪」くるくる

    小町「いつ帰ってくるのかな?」わくわく

    小町(あれ、お兄ちゃんの事考えてるとなんか具合も良くなってる感じするかも!)

    小町「へくちっ」ぷるぷる

    小町「へへっ…気の所為だったよー♪るんるーん♪」

    小町「よし、じゃあ始めますかっ!」


    ーーーーーーー

    ーーーーー

    ーーー



    小町「あ、と、は、煮込むだけ〜♪」るんるん

    小町(もう結構遅い時間だけど、お兄ちゃん帰ってくるかな?)

    小町「まだかな〜♪おっにいちゃーん、まだかな〜♪」るんるん


    ーガチャ


    小町(来たっ!)

    八幡「ただいま」

    小町「お帰り、お兄ちゃんっ♪」パタパタ

    小町(なんか、エプロン姿でお出迎えとか…新婚っぽいかも!)

    小町「今日は遅かったんだねー」

    八幡「まあちょっとな…って、飯作ってたのか?だったら迎えに出て来なくていいのによ」ぬぎぬぎ

    小町「うーん、まあいいじゃないですか!」

    小町(よしっ!早速聞いてみよっ‼︎気付くかなあ…)

    小町「それよりお兄ちゃんっ!小町を見て、何か言うことなーい?」くるんっ

    八幡「あー、今日も可愛いな。うん、小町超可愛い」がしがし

    小町「うっわ…出たよ適当。まあお兄ちゃんに期待した小町がバカだったんだね」よよよ

    小町(気付いてない…かあ。気付かないかも知れないとは思ってたけど、やっぱり悲しいな……)

    八幡「泣き真似すんなうぜえから…つか、料理途中なんだろ?いいのか?」

    小町「あっ!そうだったよ!今日はお兄ちゃんの好きな料理だから喜ぶと思うな」きゃぴん

    小町(うん。まあ…落ち込んでても仕方ないっ!お兄ちゃんと2人っきりなのは変わらないんだから楽しまないとね♪)

    八幡「はいはい。じゃあ着替えてくるわ」すたすた

    小町「はーい、あなた♡」パタパタ

    小町(へへー///勝手に新婚気分の続きー♪)
  5. 5 : : 2013/12/12(木) 03:20:19
    ーーーーー

    ーーー



    小町(お兄ちゃんシチュー好きだし、きっと喜ぶよっ!)

    小町「ふんふーん♪」


    ーガチャ


    八幡「シチューか、美味そうな匂いだな」すたすた

    小町「今日のルーは小町特性ブレンドだからねっ!お兄ちゃんは座っててよ」るんるん

    小町(やっぱり喜んでるっ♪声が弾んでるよ)

    八幡「おー。いや、手伝うわ。皿出しとけばいいか?」

    小町「あ、忘れてた…ごめんね。ありがと、お兄ちゃん」ふらふら

    小町(あっヤバっ!お兄ちゃんも疲れてるはずなのに…ふらふらするけど、気をひきしめなきゃ!さて、仕上げ仕上げ!)

    八幡「おう。って…小町?」

    小町「…ん?なに?」

    小町(仕上げーって、あれ?)

    八幡「いや、おま

    小町「あ!パセリ買うの忘れちゃったよ!どうしようっ」あわあわ

    小町(パセリ散らした方が味が締まるし、見た目も綺麗になるのに……)

    八幡「パセリ?あんなもん上に少し散らすだけだろ?無くてもいんじゃねーの?」

    小町「うわー…お兄ちゃんて本当風情がないよね。小町的にポイント低いよ」

    八幡「悪かったな……んで?あった方が良いなら買ってくるけど」

    小町「うーん、どうしようかな。小町的にはあった方が引き締まるんだけど、もうお兄ちゃんお腹減ってるよね?」むむむ

    小町(ていうかお兄ちゃんもパセリ入ってる時の方が良く食べるんだよ?自分じゃわからないのかな?)

    八幡「まあ減ってるには減ってるが、どうせ食うなら2人とも満足して食った方が良いだろ」

    小町「お兄ちゃん///もー、ほんとお兄ちゃんは捻デレさんだね!」ツンツン

    小町(お兄ちゃんみたいな雑な優しさって、なんかきゅんきゅんする///)

    八幡「ツンツンすんな。じゃあ買ってくるからお前座って待ってろ」

    小町「はーい!捻えちゃん!」

    八幡「捻えちゃんて誰だよ…つか性別変わってんじゃねえか……」

    八幡「…小町」

    小町「ん?なにー」

    八幡「あー、なんだ。買ってきて欲しいもんあるか?アイスとか、ヨーグルトとかよ」

    小町「え?うーん、特に無いかな?ていうかどうしたのお兄ちゃん?いきなり」

    小町(え、ほんとにどうしたんだろ?まさか、小町が具合悪いのに気づいたのかな?いや、隠せてるはずだし大丈夫だよね!うん!)

    八幡「まあな、どうせ買うならついでにって思ってよ。まあ、行ってくるわ」

    小町「うん!あ、……もう外暗いし、気を付けてよね?」きゅ

    八幡「わかったわかった。つか裾にぎんな、歩けねーだろ。」

    小町(ほんとに心配してるのに……なんかあったら許さないんだから)

    八幡「んじゃいってくるわー」

    小町「はーい」


    ーガチャ


    小町「…はぁ」ふら

    小町(あれ?ちょっとヤバいかもですよ?)

    小町「ううん、まだお兄ちゃんとご飯…食べてないもん」

    小町「……ソファで、少し休んだら治る。うん、治るよ!」ふかっ

    小町(お兄ちゃん……気を付けてね)

    小町「」すや



    ーーーーーーーーー

    ーーーーーーー

    ーーーーー

    ーーー




    ーガチャ


    八幡「小町?」

    小町(…お兄ちゃん?)

    小町「ん、お兄ちゃん?」むく

    八幡「うお!」

    小町「んあ?なに、驚いた顔して。変なの……くぁ」ふぁーあ

    小町(あ、少し寝たらなんか楽になったかも)

    八幡「お前がいきなり声掛けるからだろ。パセリ、買ってきたぞ?」

    小町「お、ありがとお兄ちゃんっ!じゃあ、ちゃっちゃっと仕上げちゃうねー」パタパタ

    小町(うん。少しぼーっとするけど大丈夫!)

    八幡「おう。」

  6. 6 : : 2013/12/12(木) 03:22:31
    ーーー




    八幡・小町「頂きます」

    八幡「お!相変わらず小町のシチューは美味いな!!」もぐ

    小町「ありがと。お兄ちゃん料理だけはまともに褒めてくれるもんね」

    小町(お兄ちゃんは料理に関して嘘はつかないから、安心して聞ける)

    八幡「おい、それじゃまるで俺が他のことは何も褒めてないみたいじゃねーか」

    小町「いや。だからそう言ってるんだけど」

    八幡「いやいや、なに言ってんだ小町。俺なんて褒める事が日課みたいなとこあんだろ。つーか周りの物全てを褒めてるまである。」

    小町「周りの物全てを褒めてる人はそれはそれで嫌だけどね」

    小町(あーなんかこの、ゆるーい会話好きだなあ///)

    八幡「だな。俺もそんな奴絶対友達にならん」

    小町「自分で言った事じゃないですか。ていうか、お兄ちゃん適当に会話しすぎ!学校でもそうなの?」

    小町(雪乃さんたちとも、こんな雰囲気で話してるの…?)

    八幡「あ、バレた?いやーやっぱ思ってもない事は言うもんじゃねえな。ま、学校じゃそもそも話し相手がいねーけどな」

    小町「結衣さんとかいるじゃん。ていうか、お兄ちゃんの冗談て基本つまんないけど、ご飯中の冗談はもっとつまんないよね」

    小町(雪乃さんも、結衣さんもいる癖に……)

    八幡「き、気が緩むんだよ…小町の飯は美味いからな」

    小町「お兄ちゃん…そ、そんな事急に言ったって…ポイントあげないんだからね?」

    八幡「いらねーよ。第一そのポイント貯めて一体どうなんだよ」

    小町「ふっふっふ。それはですね…なんと!小町と結婚できまーす!」

    小町(いまも、新婚みたいな感じだけど。お兄ちゃんは意識してくれてるかな?)

    八幡「…ん、いらね」もぐもぐ

    小町(むっかー!もういい、小町怒ったよ!意地悪してやるっ)

    小町「うっわー、また適当でたよ。じゃあー、小町になんでも命令できちゃ

    八幡「マジ⁉︎何でもだと!?」

    小町「……お兄ちゃん。がっつき過ぎて正直小町でも引くよ…」

    小町(予想以上の反応過ぎて最後まで言えなかった……)

    八幡「勝手に引いてろ。どんなに引かれようとポイント貯めまくっちまえば、お前は俺のもんだからな」ふん

  7. 7 : : 2013/12/12(木) 03:23:39

    小町「え、ちょ、ちょっと///お兄ちゃん急になに言ってんの?///」あわあわ

    小町(え?ええ⁉︎そ、それって…小町がお兄ちゃんの…え///)

    八幡「…?」もぐもぐ

    小町「いや、そりゃあね?お兄ちゃんにそう言われて嬉しくない訳じゃないんですよ?でもほら、小町達は兄妹だし……///」もじもじ

    小町(そ、そうだよっ!兄妹だとやっぱり色々問題が…っていうか、問題しかないんじゃないかなこれ⁉︎)

    八幡「はあ?兄妹だからこそだろうが。お前はバカだな小町」

    小町「き、兄妹だからこそ…!?そ、それっていつから……///」きゃーきゃー

    小町(お兄ちゃん……なら、覚悟は出来てるって事なの?小町と…小町と同じ気持ちでいてくれたの?///)

    八幡「いつから?」


    八幡「んなもん、ずっと昔からに決まってんだろ」もぐもぐ

    小町「⁈……ふにゃ///」ぽふん

    小町(ひ、ひきょうだよお///こんなの、カッコよすぎるよ…///)

    八幡「にゃ?」

    小町「…ほ、本当?」

    八幡「あ?なにが」

    小町「いま言った事だよ。本気なのかなーと思いまして///」

    八幡「あー、おお。間違いなく本気だな!」

    小町「しょ、そうでしゅか…///」

    小町(そ、そうなんだね…///あれ?でも、じゃあ……)

    八幡「噛みまくっ

    小町「お、お兄ちゃんの気持ちは……とりあえず、分かったよ。で、でもさ…雪乃さんは?」

    小町(そう、雪乃さん…)

    八幡「最後まで言わせろよ……つか、え?なんで雪ノ下?」

    小町「お、お兄ちゃんはさ…雪乃さんの事で小町に隠し事あったり、しないの?」

    小町(お兄ちゃんって、雪乃さんの事が好きなんじゃなかったの…?最近、ほんとに仲良しさんだったし。今日だって)

    八幡「んー隠し事って訳じゃねえんだけどよ…その、言うのが遅くなったんだが」

    小町「う、うん…」

    小町(お兄ちゃん、真面目な顔してる……)

    八幡「週末に雪ノ下が来るからよ。まあ、よろしく頼むわ」

    小町「え、よ…よろしくって⁈ていうか雪乃さんは何をしに来るのかな?」

    小町(なにって…今の会話なら1つしかないじゃんね。なんか、バカみたい)

    八幡「はあ?雪ノ下がウチに来るんだぞ?1こしか理由ねーだろ」

    小町「そ、そっか……うん。そうだよね。じゃあ、やっぱり小町に言ったのは遊びだったんだね……」ぼそぼそ

    小町(いくら兄妹だからって…お兄ちゃんは冗談のつもりかもしれないけど……でも)

    八幡「はあ?いやだから遊びだっつったろ……あ、ついでにお前雪ノ下に色々教えて貰えば?」

    小町「……遊び」ぼそ

    小町(でも……小町はそれでも傷付くんだよ⁉︎)

    八幡「……?おい小町?」

    小町「うっさい!お兄ちゃんのバカ!!」ガタッ

    八幡「は?いやいやお前雪ノ下が来るの教えるの遅くなったからってそんなに怒るなよ……って、小町⁉︎」サッ

    小町(バカだ……少し考えたら分かるのに、勝手に舞い上がって。しかも怒鳴ったりしちゃって……ほんとに…)

    小町「…あれ」フラッ


    ードタァ


    小町「…はあ、はぁ」ぼー

    小町(あれ、どうしよ……力、入らないや)


    ーふわっ


    小町(この背中……おにい、ちゃん?)


    小町「…」


    小町(…あったかい)
  8. 8 : : 2013/12/12(木) 03:25:14
    ーーーーーーーーー

    ーーーーーーー

    ーーーーー

    ーーー




    小町(あれ…小町の部屋……?)


    小町「ん……おにいちゃん?」


    八幡「おー。起きたか、どうだ?調子」

    小町(そっか、小町倒れちゃったのか……しっかり、しっかりしないと!)

    小町「んー、もう大丈夫。」にこ

    八幡「…ばか。大丈夫な奴はぶっ倒れたりしねーんだよ。んで、本当はどうなんだ」

    小町(さすがに、もう隠せないかあ)

    小町「ん、ちょっとだるいです。」

    八幡「初めから素直に言えよアホ。ほら、とりあえず熱測れ」ほい

    小町「ごめんなさーい……あれ?口で測るやつじゃないの?」

    小町(場所、分からなかったのかな?)

    八幡「あーあれな。なんか知らんが電池切れててよ…これしかなかった」

    小町「うえー、ボタン外すのだるいー。お兄ちゃん測って」

    小町(ほんとにダルいのもあるけど……なんでだろ、すごい…甘えたいなあ……)

    八幡「……はあ。ったく、ほら寄こせ」

    小町「え?いいの…?」ほい

    八幡「2回言わすな。ん、腕挙げろ。……っ

    小町「ふへへぇ…くすぐったいよ、お兄ちゃん///」

    小町(お兄ちゃんが、小町の…触ってる。へへ///)

    八幡「文句言うな。……よっと。鳴るまで大人しくしろよ」

    小町「…はーい♪」

    小町(ちょっと顔赤いよ?お兄ちゃん///小町、ちゃんと成長してるでしょっ)


    ーピピピピッ


    八幡「…37.8か。地味にあんな……なんか食えるか?リンゴとか」

    小町「あんま食欲ないかも」

    八幡「そうか。冷えピタ、貼るか?」

    小町「え?うち冷えピタなんてあったっけ?」

    小町(お父さんが使いまくって無くなってた気がするんだけどな…)

    八幡「あー、まあな。んでどうすんの?」

    小町「…じゃ、貼る」

    小町(そっか、買ってくれたんだ///)

    八幡「はいはい。」ピタ

    八幡「じゃ部屋に戻るから、なんかあったら呼べよ」スタ

    小町「…」ぎゅっ

    八幡「あ?どうした?」


    小町「……もうちょっと、居てほしいなーなんて///」

    小町(咄嗟に掴んじゃったけど……迷惑かな。怖くて、顔見れないや……)


    八幡「お前な…病人は寝てろっつんだよ」

    小町「い、今寝てたしさ!じゃあ小町が寝るまででイイから!なんなら添い寝してもいいよっ!」ぎゅう

    小町(握ってないと、どこか遠くに行っちゃいそうで……怖い)

    八幡「バカやろ。添い寝したら確実に移るだろーが」ふっ

    小町「いっけない、バレちゃいました?」にしし

    小町(こうやって、笑ってないと……怖いよ)

    八幡「寝るまでだからな」ガシガシ


    小町「んー///ありがとお兄ちゃんっ」えへ

    小町(あ……この手。良かった、迷惑じゃないんだね?……甘えて、いいんだね?)
  9. 9 : : 2013/12/12(木) 03:26:03
    八幡「そういや、いつから具合悪かったんだよ?」

    小町「うーん。今日の朝にはちょっとキツかったかも…」

    八幡「あのなあ…そういう時はすぐ言え。風邪の時くらい俺が朝飯も夜飯も作るからよ」



    小町「…だって」


    八幡「だって?」


    小町「うーうん。なんでもない!」


    小町(エプロン、見せたかったなんて恥ずかしくて言えるわけないもん///)

    八幡「そうか」

    小町「そうなのです!」にしし

    八幡「お前はイナズマかよ」

    小町「イナズマ?なにそれ」

    八幡「んだ、たまたまかよ……つか、まだ眠くなんねーの?」

    小町「いやー、それが全く。困りましたね……」

    小町(ドキドキしてるんだもん。眠くなるわけないじゃん)

    八幡「そう思うんなら少しは寝る努力しろよ……」

    小町「そいえばさ、お兄ちゃんって小町の頭撫でるの癖だよね?って、さっき思った!」

    八幡「唐突だなおい…でも、まあ言われてみりゃそうかもな。なんだ、嫌だったか?」

    小町「んーん、ぜんぜーん!あ、ただちょーっと乱暴かなとは思いますね」

    小町(それも好きだけど、たまには…ね)

    八幡「乱暴?いや、全然普通だろ。ていうかどんだけ優しく撫でなきゃいかんのだ」


    小町「女の子は繊細なんですよーっ!というわけで、はい♪」

    小町(撫でてー♪)


    八幡「はい?」きょとん


    小町「いや、なにきょとんとしてんの?…これだからゴミぃちゃんは……はぁ」

    小町(は、恥ずかしい!これじゃ小町がアホみたいじゃんかっ)

    八幡「ゴミぃちゃんって言うな。つーかお前明らかに寝る気ねえよな?」

    小町「うっさい。普通今の流れだと優しく撫でる練習でしょー!」ぷんすか

    八幡「おいなんだそのふざけた理論」


    小町「というわけで!はい♪お兄ちゃんっ」

    小町(これで撫でなかったらほんと、殴るっ!)

    八幡「どんなわけだ……こうか?」がしがし


    小町「んー///……ん、まだ雑ですな!」

    小町(やたっ!撫でてくれた///)


    八幡「嘘つけ!今思いっきり喜んでたろうが」


    小町「妹はお兄ちゃんに撫でられると無条件で嬉しいものなのですよっ。でも、それと撫で方のクオリティは別物だねっ!」ちっちっ


    八幡「うぜえ……じゃ、こうか」ナデナデ


    小町「ふあー///気持ちいーけど、まだちょっと愛が足りないっていうか」

    小町(どうしよどうしよ……気持ちいい///こんなの、我慢できないよ)


    八幡「なんだそりゃ……自慢じゃないが愛なんていつも込めてんぞ。俺はコミュニティが狭い分、家族愛が強いからな!」


    小町「お兄ちゃんが家族を大事にしてくれてるのは知ってるけどさー。たまには違う愛も欲しいなっ☆なんて」

    小町(小町がこんなに欲張りになったのは、お兄ちゃんのせいだもん。責任、取ってもらわなきゃっ!)

    八幡「違う愛?あーあれか、世界平和とかそんなんだろ。」

    小町「世界平和祈りながら小町の頭撫でるとか意味わかんないでしょ……だからさっ!例えば、彼女さんに撫でてあげる時みたいな?」

    八幡「彼女さんだあー?はっ!んなもん出来た事もねーからな、どんな気持ちで撫でるとかわかんねーよ」

    小町(うん、いつか彼女ができた時にするより先に……)


    小町「じゃ、じゃあ……小町で、練習してよ…」


    小町(小町の方が先にしてもらったって。それだけで、きっと我慢できる)
  10. 10 : : 2013/12/12(木) 03:28:06
    八幡「は?何を」

    小町「っち!ゴミぃちゃん鈍感すぎ……」

    八幡「おいお前いま舌う

    小町「そんなんじゃお兄ちゃんに彼女が出来た時に困っちゃうでしょ?だから、小町で彼女にするみたいに練習するの!いい!?」

    小町(あーもう台無しだよー!ここまで言わせるとか、ほんとにゴミぃちゃんだなあ)

    八幡「優しく撫でる練習の次は彼女に撫でる練習かよ……」

    小町「小町はお兄ちゃんの為を思って言ってるのに…悲しいよっ。しくしく」

    八幡「あーもう。わかったから泣き真似すんな……あと毛布ちゃんと掛けろよ……」さっさっ

    小町「あ、ズレてた……ありがと///」

    小町(ふ、不意打ち……///いつの間にこんなテクニックを…)

    八幡「そーいや、昔から寝相悪かったな……お前」なでなで


    小町「…///」

    小町(ふぁ…///不意打ちぱーとつー、だよ///)

    八幡「ん?おい、なんか言えよ。この撫で方じゃダメだったか?」なでなで

    小町「…///」こくん

    小町(うん…これだけじゃもう、満足なんてできないもん)

    八幡「マジか…ハードル高すぎねえか?どーすりゃいんだよ」

    小町「…も、もう少しゆっくり撫でて///」

    小町(せめて、少しでも長く…)

    八幡「…あいよ」なでなで

    小町「……ん///」

    小町(もっと…)

    八幡「もういいか?」なでなで


    小町「…小町が寝るまでって言った」

    八幡「いやいや、寝るまで撫でるとは言ってねえだろうがよ…」なでなで

    小町「…やだ」

    小町(もう終わりなんて……やだもん)

    八幡「……ったく。早く寝ろよ」なでなで

    小町「…えへへ、やだ///」

    小町(あーあ、この時間ずっっと続けばいいのに……さっきの…いまなら言えるかな?)

    八幡「お前な……」なでなで

    小町「……お兄ちゃん」

    八幡「あん?」なでなで

    小町「心配かけてごめんね」

    小町(小町が無理したから、迷惑かけてごめんね……)

    八幡「んなもん気にする位なら早く治せ」なでなで

    小町「…ありがと。あのね、今日小町どーしてもお兄ちゃんに見せたいものがあって…それで」

    八幡「……エプロン」すっ

    小町「…え?」

    小町(……うそ)

    八幡「変えたんだろ?……帰ってきた時に言わなくて、悪かった」


    小町「き、気付いてたの…?」

    小町(そんなの……)

    八幡「毎日お前の事見てる俺が気付かないわけねーだろ。そのー…なんだ、似合ってたよ」

    小町「…お、お兄ちゃん……ぐすっ」

    小町(……ズルすぎるよ///)

    八幡「はあ?いや…ちょ、おま…なんで泣いてんだよ!」あせあせ

    小町「ぐすっ……なーんてっ!うっそー!」ごしごし

    八幡「お前なあ……」

    小町(一瞬、ほんとに泣いちゃったよ)

    小町「へへへ…ごめんなさーい♪」

    八幡「ったく!もう行くからな、お前も寝ろ」

    小町(あーあ…もう行っちゃう。でもまあ、どうせ後でひょこっと来て冷えピタ替えたりしてくれるんだよね?)


    小町「ん、ありがとね!……お兄ちゃん?」


    小町(今なら、いつもより素直に言えそう……)


    八幡「なんだ?」



    ーうん、小町はね…


    優しいけど捻くれてる。


    そんなお兄ちゃんが、世界で一番




    小町「…大好きっ♪」

  11. 11 : : 2013/12/12(木) 03:31:54
    以上で【比企谷兄妹の愛情録】シリーズ2発目、小町編part,1が終わりです。
    八幡への想いを募らせる小町が伝われば幸いです。
    この後に続く八幡編part,2や前作の八幡編part,1等は、以下をどうぞ。http://www.ssnote.net/series/204
    ではまた…
  12. 12 : : 2013/12/12(木) 07:27:45
    兄妹愛いいねぇ
    最高だね
    小町かわわ
  13. 13 : : 2013/12/12(木) 11:16:01
    >>12
    コメントありがとうございますっ^o^
    嬉しいです!
    小町可愛いですよね♪
  14. 14 : : 2014/03/25(火) 09:48:02
    かわい過ぎて泣ける
  15. 15 : : 2014/03/29(土) 16:39:14
    いいねいいね

    小町エンドが目に見えるね
  16. 16 : : 2014/06/15(日) 14:03:12
    かわいいー
  17. 17 : : 2014/07/09(水) 00:01:07
    続きはよ
  18. 18 : : 2016/03/18(金) 21:59:52
    かわえー
  19. 19 : : 2017/10/20(金) 21:01:35
    サイコーーーーーーw
  20. 20 : : 2020/09/28(月) 11:20:45
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
lk1231

卯もみ☃

@lk1231

この作品はシリーズ作品です

比企谷兄妹の愛情録 シリーズ

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」カテゴリの最新記事
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」SSの交流広場
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 交流広場