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結衣「カバン持ってくるの忘れた…」
- やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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- 1 : 2017/09/02(土) 00:41:24 :
- のんびり更新していきます。
キャラ崩壊とかあるかもしれない。
短い。
٩( ᐛ )و
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- 2 : 2017/09/02(土) 00:45:36 :
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結衣「教科書やノートはおろか、シャープペンすらないよ…!」アタフタ
結衣「どうしよう、これもう帰った方が良いよね……」
八幡「由比ヶ浜、さっきから騒がしいけどどうかしたのか?」
結衣「えっ!?いや、えっと…………」
八幡「カバンごと持ち物全部忘れた!?」
結衣「ヒッキー声大きいっ!」
八幡「お前の今の声の方が大きいだろ」
結衣「あっ、それもそうだね!」
八幡「それよりお前、登校中気づかなかったのか?手ぶらだって事を」
結衣「手ブラ!?いきなりエッチな事言わないでよ!」プンプン
八幡「何誤解してんだ“手ぶら”だよ“手ぶら”!何も持たずに登校してたら気づくだろ普通」
結衣「い、いやぁ〜なんで気づかなかったんだろ……」
八幡(そうだったこいつアホだったわ納得)
八幡「それよりどうするんだ?筆記用具すら無いんじゃ授業にならないぞ」
結衣「え〜っと、ヒッキー。シャープペンとか、教科書とか、その他諸々貸してくれない……かな」
八幡「お、俺か?ペンならまだしも教科書は席が離れてるから───
結衣「忘れたの?昨日席替えして、私たち隣同士になったじゃん!ねっ?お願いっ!」
八幡「わ、分かった。ただ、もう今後は忘れるなよ」
結衣「大丈夫!ありがとね、ヒッキー!」
八幡「い、いやまぁ、さすがに断るわけにもいかないからな」
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- 3 : 2017/09/02(土) 00:49:37 :
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授業中
結衣「……………………」カキカキ
八幡「……………………」
八幡(今、俺と由比ヶ浜は教科書を共有するために机の側面をくっ付けている)
八幡(由比ヶ浜との距離は……ハンバーガー約4個分っ!)
八幡(なんか今更緊張してきたわ。間近で見ると由比ヶ浜ってスタイル良いし良い匂いするし、それに……)ジー…
八幡「可愛い……」ボソッ
結衣「えっ、何が?」
八幡「ヒョッ!?」ビクッ
結衣「はわわわっ!?」ビクッ
教師「おいそこ!何やってんだ!由比ヶ浜。問3の答えは!?」
結衣「あっ、その……聞いてませんでした。もう一回お願いします」
教師「はぁ……問3『肝心なところで勇気を出せない次郎に対して、優子がとった行動は?』」
結衣「え〜っと……分かりま───
八幡「『抱きしめた』だ」ボソッ
結衣「えっ?」
八幡「問3の答え」
結衣「あっ、うん。抱きしめた!」
教師「正解だ。そして優子は───
キ-ンコ-ンカ-ンコ-ン
〜休み時間〜
結衣「ありがとねヒッキー。また助けられちゃった」
八幡「ま、まぁさっき当てられたのは俺が原因だし、お前が困ってたから…な」
結衣「ふふっ、ヒッキーって優しいよねっ!」ニコッ
八幡「ッ!!!」ドキッ
八幡(いやなんだドキッて!向こうはあくまで友達として優しいって言ってるんだ。そうだそうに違いないはい論破)
結衣「あ、もう次の授業始まっちゃうよ!」
八幡「お、おう」
八幡(半日中これが続くのか。嬉しいような、嬉しいような……って結局嬉しいんかい)
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- 4 : 2017/09/02(土) 00:55:03 :
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数日後
葉山「うわぁ、すごい雨だな」
戸部「これはあれっしょ!あれあれ!ご、ご、ゴリラ……」
三浦「ゲリラ豪雨ね。ゴリラが降ってくるとか怖すぎ。世紀末じゃないんだから」
八幡(傘持ってきておいて良かった。とりあえず部活行くか)
奉仕部の教室
雪乃「ごめんさない、今日は用事があるから奉仕部はお休みでいいかしら?」
結衣「うん、分かったよ!じゃあね、ゆきのん!」
八幡「雨が凄いから気をつけて帰れよー」
雪乃「ええ、じゃあまた明日」
バタン
八幡「ふぅ、じゃあ俺も帰るかな」
結衣「あっ、あのさヒッキー。またお願いが……」
八幡「お、おう。今度は何だ?」
結衣「傘、忘れちゃってさ。一緒に入れてもらえないかな…?」
八幡「」
八幡(えっ何、聞き間違いかな?それつまり同じ傘の下でしばらく一緒に歩くってことだよね?距離とか教科書見せてる時の比じゃないよ。チョコボール一個分くらいしか無いよ?そんな状況で誰かに見られでもしたら変な噂されて由比ヶ浜にも迷惑かかるぞ?そんな事が───
結衣「ダメ、かな……」シュン
八幡「許可する」
結衣「ヒッキー!」パァァァ
八幡(上目遣いには勝てまい)
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- 5 : 2017/09/02(土) 00:58:45 :
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結衣「あ、肩濡れちゃってるよ。もう少し寄って?」
八幡「い、いや、俺は別に…」
八幡(何だこのマンガとかでよくあるシチュエーションっ!心臓バクバク言ってる、俺もうすぐ死ぬんじゃね?)ドキドキィ!
結衣「いやぁ、それにしてもヒッキーが居なかったら今頃びしょびしょになってたかもね」
八幡「あ、ああ…そうだな」
結衣「むぅ、今いやらしいこと考えたでしょ?」
八幡「考えてねぇよ。珍しく」
結衣「考えないことの方が珍しいんだ!?」
結衣「あ、そうだ。最近ヒッキーに貸しばっかり作ってるからお礼に遊園地に連れてってあげる!」
八幡「いやいい。家でゲームしてる方が効率がいいからな」キッパリ
結衣「即答っ!?お願い!私もヒッキーのために何かしたいの!」
八幡(そこで上目遣いは反則っ。グリーンカード!)
八幡「わ、分かった。で、いつ行くんだ?」
結衣「やったぁー!それじゃあ今週末なんてどうかな?ちょうどチケットがその日までだからさ」
八幡「おう、分かったけど折角チケットあるなら俺じゃなくて他に行きたい奴誘っ方が良くないか?俺はお返しなんて市販の板チョコだけで喜ぶぞ?」
結衣「ううん、ヒッキーと行きたいの」
八幡「え?」
結衣「だって……私、ヒッキーの事……だから…」
八幡「………悪い、雨の音で最後の方聞き取れなかった」
結衣「う、ううん何でもないよ!?気にしなくていいからね!?それより当日は晴れるといいね!」
八幡「……そうだな」
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- 6 : 2017/09/02(土) 01:14:41 :
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遊園地
結衣「ヒッキー!次はあれ!アレに乗ろうよ!」
八幡「おまっ!また絶叫系かよ…」ゲッソリ
結衣「あ、苦手だった…?」
八幡「いや、苦手ってことはないけど、さすがに連続だと…」
結衣「そうだよね…!じゃあ次はヒッキーのやりたいアトラクションに行こう!」
〜閉園前〜
結衣「ふぅ、今日は楽しかったね!」
八幡「ああ、ありがとな。誘ってくれて」
結衣「う、うん!」
八幡「それより、閉園間近だってのに混んでるな」
結衣「なんか近くで花火大会があるらしいよ」
八幡「花火…か…」
結衣「…………」
結衣「あのさ、ヒッキー」
八幡「ん、何だ?」
結衣「私、最近ヒッキーにお願いしてばっかだよね?教科書見せてもらったり、傘入れてもらったり、遊園地に一緒に来てもらったり…」
八幡「いや、遊園地に関しては前者二つのお返しなんじゃ…」
結衣「ううん。遊園地も、ただ私がヒッキーと一緒に何処かに行きたかっただけなの。無理やり恩返しって理由をつけただけ」
八幡「俺と……?」
結衣「だから私もヒッキーのお願いとか、して欲しいこととか、叶えてあげたい」
結衣「本当の、恩返しがしたいの」
八幡「本当の……」
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- 7 : 2017/09/02(土) 01:31:53 :
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結衣「お願い……何かある?」
八幡「あ………」
八幡(待てこれどういう状況だ?どういうお願いをすればいいんだ?ゲーム買って〜とか肩揉んで〜みたいな感じか?)
八幡「え、えっと……」
結衣「………………」
結衣(ヒッキー、迷ってる…)
結衣(私なんかにこんなこと言われて迷惑だったのかな。それとも何を言うべきか悩んでるのかな)
結衣(前者だったらもう潔く諦めるけど……後者だったら、もしかしたら)
八幡(ヤベェよ由比ヶ浜も返答を待ってるよ。どうする俺!)
結衣(今日2人っきりなのに遊園地に来てくれたってことは、私のことをそれなりに恋愛対象と捉えてるのかもしれない。凄い傲慢な考え方だけど)
結衣(と言うことはつまり……
〜〜〜〜〜〜〜〜
教師「問3『肝心なところで勇気を出せない次郎に対して、優子がとった行動は?』」
八幡「『抱きしめた』だ」
〜〜〜〜〜〜〜〜
結衣(抱きしめるしかないっ!!!)
結衣(ヒッキーは勇気を出せずに迷ってるんだもんね!?だから良いよね!?ハグしても。だって私は………)
八幡(俺は……どうすればいいん────
ギュッ
次の瞬間、俺の身体を暖かくて柔らかい何かが包み込んだ
結衣「ヒッキーが好きだから」
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- 8 : 2017/09/02(土) 08:48:01 :
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八幡「えっ?」
結衣「ヒッキー、何でも良いんだよ?」
八幡(俺のことが好き?なら俺の方はどうだ。俺は由比ヶ浜の事が好きなのか?今まで行動を共にすることは多々あったけど、恋愛対象として見ていたのか?)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『ふふっ、ヒッキーって優しいよねっ!』
『私もヒッキーのために何かしたいの!」』
『ヒッキーが好きだから』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
八幡「俺………」
八幡「由比ヶ浜………えっと、お願いだけど、また、遊園地に行こうな。なんだかんだで楽しかったし」
結衣「う…うん」
八幡「あと!て、手を……繋いでも良いか……?」
結衣「えっ!?」
八幡「ほら、お前教科書、傘、遊園地で三回分お願い聞いただろ?」
結衣「あ、そう。だね……」
八幡(これで俺の想いは示せた。俺は…由比ヶ浜の事が好きだ)
結衣「じゃあ、繋ごう」ギュッ
八幡「あ、ありがとな…」
八幡(今なら、出来るかもしれない……)
八幡(告白を…)
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- 9 : 2017/09/02(土) 09:16:17 :
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結衣「それで、最後のお願いは……?」
八幡(これが最後か…)
八幡「由比ヶ浜………」
八幡「俺は、お前の事が…好きだ」
結衣「っ!」
八幡「それでだな…えっと」
八幡「俺と付き合って欲しい」
結衣「……私も、ヒッキーのこと好きだから。何よりも好きだから」
結衣「こちらこそ、よろしくお願いします」
その瞬間、俺たちは同じクラスメイトという間柄から、恋人へと昇華した。祝福を告げるように綺麗な花火が打ち上がった。
結衣「ねぇヒッキー、恋人らしいこと一つ頼んで良い?」
八幡「ああ、何だ?由比ヶ浜」
結衣「私のこと、名前で呼んで欲しいの。いいかな?」
八幡「……分かった。ゆ、結衣」
結衣「ありがとう…!」ニコッ
八幡「じゃあ、俺も恋人らしいことを一つ頼んでも良いか?」
結衣「うん!なんでもござれだよ!」フンスッ!
八幡「なら俺と、キスして欲しい…」
結衣「えっ!?キス!?」
八幡「やっぱりまだ早いか…?」
結衣「ううん、する。というかしたい!」
八幡(結衣はそう言って瞳を閉じた。これはキス待ちの姿勢だ)
八幡(俺はゆっくりと結衣の顔に自分の口を近づける。そして…俺と結衣の唇が重なった)
〜次の日、登校中〜
結衣「いや〜、昨日は疲れたけど楽しかったなぁ…」
結衣「ヒッキー……もう学校来てるかな?」
ガラガラガラ
結衣「おはよー!ってあぁっ!」
結衣「カバン持ってくるの忘れた!」
材木座「終わり」
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- 10 : 2017/09/02(土) 09:18:58 :
- これで完結です。
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました〜。
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- 11 : 2017/09/02(土) 21:16:11 :
- あらやだちょっといい話♡
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- 12 : 2017/09/02(土) 22:33:56 :
- >>11
ありがとうございます。
人 人
( ΄◞ิ◟ิ‵)
_, ‐'´ \ / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-
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- 13 : 2017/09/03(日) 00:55:09 :
- 乙です
最後なんで材木座が出て来たんだw
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- 14 : 2017/09/03(日) 11:51:40 :
- >>13
ありがとうございます〜
何でですかねw
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- 15 : 2017/11/07(火) 15:59:47 :
- いろはすENDしか認めない
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- 16 : 2018/07/04(水) 15:23:01 :
- >>15禿げ上がるほど同意
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