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最後の関門~日常の些細な匠~
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- 1 : 2016/06/02(木) 23:19:31 :
- こんばんは、蒼電と申します
短いので最後まで読んでいただけたら幸いです。
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- 2 : 2016/06/02(木) 23:20:08 :
自動ドアを抜けると特有の匂いがする場所へ向かう。
時間は午後8時位だが、まだここのスーパーは人が多い。
かごを片手に着いたのは野菜売り場、ここだけかも知れないが、野菜売り場は少し特有の匂いがする。
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- 3 : 2016/06/02(木) 23:20:47 :
今日買うものは既に決まっている、ピーマンとキャベツと卵とひき肉だ。
どれも今日の特売である。
ピーマンとひき肉で肉詰めを作るか、キャベツは家にある麺と焼きそばで......
夕飯と明日の弁当の献立を考えながら商品を手に取っていく。朝は勿論TKGだ。
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- 4 : 2016/06/02(木) 23:37:47 :
野菜売り場で目当てのもの買い、肉を買いに次の目的地へと向かう。
精肉コーナーでひき肉を取るとき新人のアルバイトだろうか、若い女の人が慣れないてつきで肉に割引シールを貼っていた。
チャンスと感じ、ひき肉のついでに30%オフの鶏のもも肉も買う。
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- 5 : 2016/06/02(木) 23:38:13 :
明日の夕飯は唐揚げにしよう。
明日の夕飯の献立も追加しながら卵を買い戻るとき、その関門は現れた。
レジだ。
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- 6 : 2016/06/02(木) 23:44:05 :
この時間帯でも混んでいるこのスーパーではどこに並ぶかによって夕飯の時間が大きく変わる。
早く帰る為にも、最も早く会計できるレジに並ばないといけない。
しかし、それに時間を取られると、結局ロスとなり意味がない。
7つのレジを見ると5つのレジが稼働していた。
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- 7 : 2016/06/02(木) 23:49:45 :
真ん中のレジが一見すいているように見えたが一人の客が大量の品を買っていたからスルー。
右から4、5番目は混みすぎている
1番右が少し並んでいたが、1人当たりの品物が少なかったのでそこに並ぼうとした時。
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- 8 : 2016/06/03(金) 00:24:51 :
その隣、人がいなかったレジにさっきの若い女の店員がレジに応援に駆け付けたのだった。
即座に軌道を修正、右から2番目のレジへと早歩きで向かう。
これは賭けでもあった。あの店員は先程の手つきから見るにレジ打ちもそんなに速くない。
一人にでも先に並ばれると恐らく1番目のレジの方が早く終わる。
だが、今は1秒でも惜しい時、そして勝負にでた。
間に合え――。
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- 9 : 2016/06/03(金) 00:25:19 :
会計を済ませ店を出る姿は勇者の凱旋であった。
――今日の夕飯はいつもより美味しそうだ。
空腹に期待を詰めて今日も帰路にむかった。
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- 10 : 2016/06/03(金) 00:25:33 :
おしまい
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- 11 : 2016/06/03(金) 00:28:31 :
- 終わりです
こんな時間にこんな奴が上げた作品は誰も見てないですが
一応ありがとうございました!
ここで宣伝入れます
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