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正論

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  1. 1 : : 2015/07/16(木) 19:36:44
    私小説シリーズ第二段です。

    前の話は親を悪く言う話だったので、今回は転向してみました。

    ちなみに、このシリーズは全て実体験+フィクションをお題としております。

    が、この第二段は全て実体験です。フィクションは一切含んでいません。

    投稿は、夜になると思われますがどうぞお付き合いください
  2. 2 : : 2015/07/16(木) 20:15:41
    *期待です*
  3. 3 : : 2015/07/17(金) 21:07:45

    俺は、昨日の高校の帰り事故に巻き込まれた。

    高校三年生で、部活も引退し早めに帰るよう教師に言われ、急いで自転車を漕いでいた。

    相手の前方不注意だった。

    俺は赤信号で、横断歩道の前でしっかりと止まって変わらないか待っていた。

    急に近づいてきた車に気づかなかった。

    気づいた時には俺は自転車ごと倒されていた。

    左腕が、妙な違和感を抱いた。

    俺の同級生が、次々と周りに集まってきた。

    「おい、大丈夫か?」

    運転手も降りてきた。

    ジジイ「大丈夫ですかぁ~?」

    とてもウザイ口調だった。

    俺はすぐぶん殴ってやろうかと思ったけれど、腕が動かなかった。

    友達の肩を借りてようやく立てた。

  4. 4 : : 2015/07/17(金) 21:15:19

    彼方「くそ……」

    ジジイ「すみませんねぇ?僕のミスでねぇ?」

    ミスだと?ミスじゃねぇだろ、まずは謝るのが先だろうが!?

    こんなジジイに怒っても仕方がない。

    彼方「いえ……」

    ジジイ「君、どこ高校?」

    彼方「○○○工業高校です」

    ジジイ「ああそう。じゃ、今急いでるからまたね~」

    ちょ、待てよと俺は呼び止めた。

    ジジイ「もー!なんですぁ?」

    彼方「[また]って貴方はきっと忘れているでしょう?」

    ジジイ「はぁ?」

    彼方「貴方の名前と職業、そして住所を教えてください。警察に届けるんで」

    [警察]と言った瞬間ジジイの顔色が変わった。

    ジジイ「い、今紙がないんですよね~」

    彼方「はぁ?では俺のノートに書いてください。」

    ジジイ「……」

    ジジイは黙り混んだ。

    周りはザワザワしている。

    ジジイ「い、急いでるから!」

    あっと言う間の出来事だった。

    ジジイは素早く車に乗り込み、全身した。

    自転車の曲がる音が、耳を貫いた。

  5. 5 : : 2015/07/17(金) 22:10:55
    期待!

  6. 6 : : 2015/07/17(金) 22:20:51
    ジジイがJKみたいだと思ったのは俺だけではないはず
    期待
  7. 7 : : 2015/07/17(金) 22:31:25
    ジジイ酷い…。
    期待です
  8. 8 : : 2015/07/18(土) 20:24:46
    不覚にもジジイのもー!に萌えたww
    期待
  9. 9 : : 2015/07/18(土) 21:45:15
    ジジイが意外に人気だな…
  10. 10 : : 2015/07/18(土) 21:54:19

    あんのクソジジイ!!

    親友「お、おい彼方……大丈夫か?」

    彼方「……ああ。」

    親友「!?、左腕、折れてないか?」

    ふと、左腕を見るとダランとしていた。

    痛いのだが、怒りの方が強すぎて何も感じなかった。

    親友「俺、今日車だし……チャリじゃ帰れねぇだろ、俺んちの乗れよ」

    彼方「……そうさせてもらうよ」

    親友の車に乗って、俺は帰宅した。

    母さんはソファーでテレビを鑑賞していた。

    彼方「……母さん」

    母「んー?」

    彼方「俺、事故した」

    母「へ?」

    母さんは俺を見た。左腕のことにも気づいたらしい。

    母「あんた、それ……!」

    彼方「腕、折れてるかも」

    母「警察には?」

    彼方「相手が逃げた」

    母「!?!?!?!?」


    母さんと俺はすぐ様病院に向かった。

    診断は、骨にヒビが入っていた。

    すぐにギプスをつけられ、包帯でぐるぐる巻きにされた。

  11. 11 : : 2015/07/18(土) 22:06:17

    それから警察に行った。

    驚くことに……あのジジイが来ていた。

    彼方「あっ!」

    ジジイ「あっ!」

    母「え?」

    警察「??」

    俺は警察に訴えた。ジジイが余計なことを言おうとしていたが、母さんの目付きですぐに黙らせた。

    警察「……ひき逃げですね」

    ジジイ「なっ!人聞きの悪い!」

    事故お前が起こしたんだから人聞きなんてとっくに悪ぃよばーか。

    彼方「俺は、名前と住所とか聞いたんだ。だけど時間がないからって……」

    ジジイ「あ、あれは娘を塾に送っていたんだ!」

    彼方「はぁ?」

    母「事故起こしたのに、娘のことが第一優先ですか」

    ジジイ「……」

    警察「今日はこのぐらいにして、明日は現場検証をしましょう。貴方は明日、娘さんを連れてきてくださいね?」

    ジジイ「明日はちょっと……」

    母さん「自分の用事より優先してくださいよ?貴方が起こした事故ですから」

    ジジイ「……仕事が…」

    警察「何の職業ですか?」

    ジジイ「消防士の隊長です」

    ジジイは少し自慢気に言った。

    ジジイ「□□□地区のですねぇ……」

    母「!」

    母さんが微かに反応した。

    母「……私の従兄弟も、そこですけど急用の場合は休めましたけど?」

    ジジイ「……その従兄弟とは?」

    母「岡野△△△ですけど」

    ジジイ「岡野か!!」

    事故起こした当人が何て口の聞き方してんだよ、おかしいだろ。
  12. 12 : : 2015/07/19(日) 09:56:58
    なんなんだよジジイ
  13. 13 : : 2015/07/20(月) 23:34:24

    翌日。今度は妹も着いてきた。

    現場検証だ。

    彼方「俺が、信号を待っていたらですね……」

    警察「ふむふむ」

    彼方「あの車が突然曲がって……」

    ジジイ「…???」

    彼方「ですよね?」

    ジジイは首をかしげていた。

    ジジイ「いや……分かりませんねぇ」

    母「わからないじゃありませんよ、貴方が事故を起こしたんですから」

    ジジイ「……」

    妹「……おじさん」

    ジジイ「ん?なんだい?」

    妹は中学生。

    今日はわざわざ部活を休んでここに来やがった。

    妹「昨日のことなのに覚えてないとか記憶力薄すぎない?それぐらいバカなの?」ニコッ

    ジジイ「なっ ……!」

    妹「それとも、忘れるような状態だったとか……?」

    ジジイの娘「あっ!」

    警察「何か気づいたことでも?」

    ジジイの娘「そう言えばお父さん、車に乗る前アルコール飲んでたでしょ!」

    警察「何?」

    ジジイ「あ、あ、いや違いますよ……」

    ジジイの娘「嘘言うな!ビール一本飲んでたじゃん!」

    ジジイの額から、汗が吹き出してきた。

    ナイス、妹。

    初めてお前が妹で良かったと思ったぜ。
  14. 14 : : 2015/07/20(月) 23:38:22


    警察「飲酒運転の容疑ですね……」

    ジジイの娘「間違いない。私、証言するわ」

    ジジイ「あ……ああ……」

    ジジイはその場に崩れた。

    ざまぁみろと思った。

    左腕の痛みが、少しだけとれたような気がした。


    そして、母さんは言った。

    母「貴方は、人の命を救うお仕事ですよね?」

    ジジイ「えぇそうですが」

    何を言い出すのかと、ハラハラした。

  15. 15 : : 2015/07/20(月) 23:42:49


    母「人の命を救う仕事の方が、何故、人の命が奪われたかもしれない事故を隠そうとするのですか?」

    母「しかも、隊長なら尚更、命の重たさがわかってる筈ですよ」

    ジジイは黙ってうつ向いた。

    警察「署までご同行お願いします」

    彼方「あ、もういいっすよ」

    警察「え?」

    彼方「今回はチャラってことで」

    警察「……わかりました。では、飲酒運転の容疑がありますので、それについて署までご同行お願いします」ニコッ

    警察は、爽やかな笑顔でジジイを連れていった。

  16. 16 : : 2015/07/20(月) 23:48:45

    俺は母さんの言葉にすごく心を打たれた。

    そして、感謝した。

    妹がいなければ、飲酒運転にも気づかなかっただろう。

    シジイの娘がいなければ、本当に飲酒運転かどうか分からなかっただろう。

    警察の方がいなければ、俺はシジイに一方的に意見を押し付けされ悔しい思いをしただろう。

    母さんがいなければ、この事故はなかったことにはなっていただろう。

    全てがリンクして、事故を解決したんだ。


    空気を胸いっぱいに吸い込んだ。


    俺の気持ちは、青空と共に晴々としていた。


    -end-


  17. 17 : : 2015/07/21(火) 19:52:46
    お母さんをもっと大切にしたいな´∀`„

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著者情報
eremika1

MARIA

@eremika1

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子供から大人へ伝えたいメッセージ シリーズ

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