この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
東方妖華想 章の二~異変開始~
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- 1 : 2015/02/22(日) 21:16:34 :
- 前作
http://www.ssnote.net/archives/28522
どうも、K.Kラビットです!前作の方にも書いた通り、今作から大幅に書き方を変えます。読みにくいかもですが、どうかお付き合いください。尚、このssには以下の成分が含まれます。
・3日に1度かそれより遅い亀更新
・駄作どころじゃない駄作
・最早原型を留めていないキャラ崩壊
・弾幕ごっこは緋想天式
・そもそも作者が東方にわか
等々、たくさんありますが、これらを全て許容出来る心の広い方はどうぞ閲覧ください。
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- 2 : 2015/02/22(日) 21:24:41 :
- ではついでに少し投下。
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- 3 : 2015/02/22(日) 21:54:12 :
- 「……で、結局何だったのかしら、あれ」
「さあ、わかりませんね」
とか何とか言いつつ家に向かっている二人。僕の苦労なんて露知らず、当たり前のように扱われている。何で労いの言葉の一つもかけてくれないかなぁ。結構怖かったんだからね?
「まぁいいわ。時間はかかってたけど、結局家は壊されずに済んだし」
「瞬さんが少し可哀想に思えないこともないように思えてきました……」
「いや、最初から可哀想だと思っててくださいよ!そしてこの色々と残念な扱いから助けてください!」
「いえ、それはいいです」
「何故に!?」
何で助けてくれないんですかぁ。すごく不潤だよね僕?
しかしそんなことは彼女にとっては大したことではないらしく、アリスさんと軽く喋りながら家に入って行く。ーーーあれ?僕の存在薄くない?
「何してるのよ、さっさと入りなさい。閉め出すわよ」
「それはやめて!今すぐ入りますから!」
うん、やっぱりそこまで重要視されてないような気がする。まぁさっきの戦いで死ななかっただけでよしとしよう。
「そういえば瞬、さっきのあなたの技ってスペルじゃないの?」
「へ?スペル??何それおいしいの?」
「……まぁ、そうなりますよね」
家に入った途端にスペルとかいう意味不明ワードが飛び出して来たね。何それ?そして二人共、若干やれやれっていう態度とらないでください。僕まだ幻想郷に来て数時間しかたってないんですよ?
「いいわ、仕方ないから説明してあげる。スペル、まぁ正式名称はスペルカードだけど、それは簡単に言えば契約書のことなの。紙に技の名前とそのイメージ的なものを書いておく。そして弾幕ごっこを開始する前に、何枚使うかを宣言して使うの。そしてーーーーー」
「…………なるほど、つまりそのカードを使って弾幕ごっこをして、先にカードが尽きた方が負けなんですね」
「そう、そして使う時は宣言すること。宣言しないとルール違反だから」
「はい、分かりました。ーーーーで、弾幕ごっこって何ですか?」
スペルやスペカのことは大体わかったけど、肝心の弾幕ごっこってのがいまいちわかんないんだよねー。そして二人、また若干呆れた感じでため息つかないでください。そりゃ説明するの面倒かも知れませんけど、知らないことしかないようなモンですよ?
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- 4 : 2015/02/22(日) 21:54:58 :
- こんな感じで書いていこうと思います。今日はここまでです。
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- 5 : 2015/02/23(月) 22:57:56 :
- 時間が余ったんで更新します。
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- 6 : 2015/02/23(月) 23:21:13 :
- 「もぅ…… なんで私がこんな当たり前のことを説明しなくちゃならないのかしら」
「その言い方、僕が何も知らない馬鹿みたいで若干傷付くんでやめてください」
まぁ何も知らないことには違い無いんだけどね。そしてそんな事はどうでもいいと言わんばかりのマイペースさで呑気にお茶を飲む文さん。ーーーそれ、アリスさんのものですよね?怒られないんですか?
「弾幕ごっこって言うのは、要は妖怪と人間が対等に戦えるようにするためのゲームよ。まぁ、ゲームといっても死者もでるし、真剣にしないといけないけど。で、ーーーーー」
「…………なるほど、大体わかりました」
つまりこの世界独自のルールなんですね。僕みたいなひ弱な人間でも戦えるようにするためのありがたいルールなんですね。流石幻想郷、戦うためにわざわざこんな面倒なルールを作り出すなんて。
「……あ、説明終わりました?」
「マイペースですね……」
流石ですね。何者にも縛られないその自由さがカッコいい!!ーーーまぁほとんど文さんのこと知らないからカッコいいのかどうかわかんないけどね。
「さぁて、そろそろ取材に…………って、そういえば瞬さんって家何処なんですか?」
「え?」
「え?」
あれ、なんかちょっとした認識の誤認がある?僕家なんて無いんですが。
「僕一応『外来人』らしいんですが……、あれ、言ってませんでしたっけ?」
「初耳ですね」
あれ?言ってたと思ってたのになぁ……。途中の会話でも何度か言ったし。そして文さん、何故そんなに震えてるんですか?もしかしてヤバいこと言っちゃった?
「…………瞬さん、それって本当ですか?」
「嘘は吐きません」
って答えたら更に震えが大きくなってきてません?なんかヤバい?
「こ……これは…………」
「え、え、え?一体どういう状況……」
「大スクープじゃないですかぁぁあああぁぁあ!!!」
「へ?」
え、どゆこと?よくわかんないけど『外来人』ってそんなに珍しいのかな?それともこの能力が?……なんかよくわかんないけど、とりあえず地雷を踏んだ訳じゃなかったみたい。よかった…………。
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- 7 : 2015/02/23(月) 23:21:33 :
- 今日はここまで。
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- 8 : 2015/02/27(金) 23:01:56 :
- すみません。今日から天下一執筆会がスタートするので、そっちに専念したいと思います。書き終えればこっちも更新するので待っててください。
もしよろしければ、そっちの作品も見に来てください。
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- 9 : 2015/03/09(月) 17:14:25 :
- 久々の更新です。
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- 10 : 2015/03/09(月) 17:33:33 :
- 「もっと早く言ってくだされば良かったのにー」
その後、僕は色々な事を根掘り葉掘り聞かれた。どうやってここに来たかは勿論、髪の色のこと、服のこと、能力のこと等々、数え切れないくらい聞かれた。正直疲れた。すっごい疲れた。……え?その髪の色は結局何なのかって?あぁ、それは僕の祖父が外国人だからね、クォーターとか言うやつなんだ。その割にはちょっと日本人離れし過ぎてるけどね。
「…………で、もう質問タイムは終わりかしら?待ちくたびれたんだけど」
「まだまだ聞きたいことは沢山ありますが、一応終わりです」
「や、やっと終わった……」
ていうか何で僕が色々聞かれてるんだろう。本当なら僕の方から色々質問してるはずなのになぁ。
「そう、なら夕食の用意するから、瞬は手伝って頂戴」
「あ、はい。分かりました」
やっとまともなことが出来るよ。……っていうかこの人達、一応妖怪だよね?食べる物って同じなのかな?変な虫とか食べたりしないよね?
「何か今、すごく失礼なこと考えなかった?」
「え?き、気のせいですよ、ハハハ……」
「何か怪しいけど、まぁいいわ。それより、まずそれをこっちに……」
危ない危ない、もう少しでミンチになるところだったよ。これからは気を付けよう。
「あのー、私は何もしなくていいんですか?」
「三人も入ると邪魔になるだけだからいいわ」
「あ、そうですか……」
そして文さんに対してハッキリ『邪魔』だと言ってのけるアリスさん。流石だね。どうやら妖怪の山でもトップクラスらしい文さんを全く恐れないなんて。僕なら肉塊になるのが恐いからとても無理だね。
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- 11 : 2015/03/09(月) 17:34:01 :
- 今日はここまで。
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- 12 : 2015/03/12(木) 22:07:53 :
- では、更新します。
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- 13 : 2015/03/12(木) 22:25:34 :
- 「よし、できたわね」
「うまくできたみたいで良かったです」
「……あなた、意外に器用なのね」
「僕が料理できたらおかしいですか!?」
「ええ、驚いたわ」
「ええー……」
そんなぁ……。これでも僕、小さい頃から諸事情によって料理作ったりしてたんですよ?基本的なメニューなら一通り作れるんですよ?
「おや、もうできたんですか?」
「ええ、悪い?」
「悪いなんて一言も言ってないじゃないですかぁ……」
相変わらずの扱いですね、文さん。そしてシュンとなってる文さんを若干可愛いとか思ってしまった。なんたる不覚、これは気を付けないと。多分大丈夫だけど。
「何でもいいから早く食べる!冷めちゃうじゃない」
「……それもそうですね。ならいただくとしますか」
「そうですね。いただきます」
そう言って文さんに続いて僕も箸を取る。……あ、これ結構美味しい。あ、こっちも。……妖怪って何食べるんだろうとか思ってたけど、人間とあまり変わらなかったんだね。美味しいし。
「アリスさん達も僕と変わらないんですね、食べるもの」
「逆に何食べると思ってたのよ。虫なんか食べたりしないわよ?」
「あ、あはは……、そうですよね。わかってましたよ……」
「瞬さーん、冷や汗かいてますよー」
やっぱりアリスさんに対して余計なこと考えちゃダメだ。これから気を付けるんでそんなに睨まないでください。怖いです。
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- 14 : 2015/03/12(木) 22:25:44 :
- 今日はここまで。
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- 15 : 2015/03/15(日) 15:16:53 :
- 今日も少し更新。
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- 16 : 2015/03/15(日) 15:34:31 :
- 「ふう、ごちそうさまでした」
「美味しかったですね」
「さ、食べ終わったんだし、片付けもちゃんと手伝ってよね。勿論二人共」
「えっ、私、作るとき邪魔だって言ったじゃないですか!」
「片付けは別よ。いいから四の五の言わずに手伝う!」
「はーい……」
というわけで片付けに入る。それにしても、文さんって手際いいね。さっきは文句言ってたけど結構真剣にしてるし。
「……瞬って意外に女子力高め?」
「えっ」
「高いと思いますよ。料理出来るし、見た目も女の子っぽいし、服装のセンスも悪くないですから」
「褒められてる筈なのに何故か嬉しくない!」
すごい。女子力って付け加えるだけでこんなにも嬉しく無くなるなんて。褒められてるのに嬉しくないなんて初めてかも。
「さて、後は寝るだけね。二人共、帰って頂戴」
「え?」
「え?」
「え?」
え、何この『え?』の応酬。誰が言ってるのかわからないよ、これじゃ。
「僕、家ないんで泊めてもらうつもりですが……」
「私は今日一日瞬さんの取材するので……」
「え、ちょっと待って、何で二人も泊めることになってるの?」
え、だってアリスさんがいいって言ったから。……言ったよね? 言ったかな? ダメだ、自信無くなってきた。
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- 17 : 2015/03/15(日) 15:34:43 :
- 今日はここまで。
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- 18 : 2015/03/18(水) 17:37:51 :
- では更新。
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- 19 : 2015/03/18(水) 17:53:20 :
- 「いやいや、ちょっと待って。瞬はまぁ百歩譲ってわかるとしても、そこの天狗は帰りなさいよ」
「何でですか! 取材するのに、泊めてもらわないと出来ないじゃないですか!」
「知らないわよそんなこと」
うん、僕も同感です。正直取材しんどい。もうやめてほしい。いや、これホントに。……しかし当の本人は不満そうな顔をしながらも一生懸命頼んでいる。取材はどうやらやめる気ないみたいです、はい。
「いいじゃないですか、一日くらい!」
「嫌よ。何で泊めないといけないのよ!」
「まあまあ二人共落ち着いてください。決まらないならジャンケンで決めましょう」
……なんて言ってみたけど我ながら酷い案だ。この状況をジャンケンでどうにかできるはずが……
「…………そうね、このままじゃ埒が明かないし、それで決めましょっか」
「受けて立ちます! ズルはなしですよ!」
……ありました、ええ。なんか丸く収まってます。ジャンケンの力は偉大である。
「最初はグー……」
「ジャンケン!」
「「ホイ!」」
さあて両者が手を出しました! 結果はどうなったのか!? …………はい、アリスさん負けました。勝った方はすごい喜んで取材の準備してます。負けた方は自分の手を見つめながらブツブツ文句垂れてます。……ジャンケンの力は偉大である(二回目)。
「というわけで瞬さん! 早速取材の続きを……」
「あー、すみません! 僕トイレ行ってきます!」
「えっ、あっ、ちょっと瞬さん!」
「…………なんで負けたのよ。なんで……」
…………すごくシュールな光景です。そして僕は別に行きたくないトイレを言い訳に逃げました。……すぐ捕まるけどね。気持ち気持ち。
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- 20 : 2015/03/18(水) 17:53:33 :
- 今日はここまで。
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- 21 : 2015/03/21(土) 13:57:35 :
- では更新ー。
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- 22 : 2015/03/21(土) 14:09:36 :
- 「さぁ、早速続きですが、ーーーー」
「……それはーーーで……」
はい、トイレに行きましたが結局当然のように捕まりました。質問攻め怖い。
「……気の毒ね」
「そう思うんだったら助けてくださいよ……」
「嫌よ、面倒だもの」
いやまあそういうとは思ってたけど、そんなにキッパリ言わないでくださいよ。そしてそんなに他人事のような目で見ないでください。若干楽しんでるようにも見えるんですが。
「では次の質問ですが……」
「……もう嫌だ…………」
ーーーーーーーーーーー
「や、やっと終わった……」
あれから一時間は続いたよ……。もうホント嫌。マスコミに追われてウザがる有名人の気持ちが痛い程わかったよ今。
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- 23 : 2015/03/21(土) 14:09:46 :
- 今日はここまで。
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- 24 : 2015/03/25(水) 22:33:22 :
- なんかよくわかんないけど一日空きましたね。では一日遅れの更新です。
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- 25 : 2015/03/25(水) 22:48:49 :
- 「…………今度こそ終わったかしら。いい加減寝ようと思っても、瞬の魂の叫び的な何かが邪魔して眠れないんだけど」
「ほら瞬さん、私が質問整理したりしてる間にずっと『嫌だ嫌だ嫌だもうやめて』って呪文みたいに呟いているからですよー」
「お言葉ですがそれの原因は文さんの取材にあると思います」
「取材していいって言ったくせに今更何言ってるんですかー」
いや確かに流れでいいって言ってたけどね。ああ、あの時の自分を思いっきり殴りたい。
「あーもうどうでもいいから寝かせてよ!」
「……はい」
「……すみませんでした」
「……ったく、だから泊めるの嫌だったのよ……」
そしてそんなどうでもいい僕の無駄思考を遮ってアリスさんのイライラした声が飛んで来ました。アリスさん、ブツブツ言いながら時々こっちを睨むのやめてください。怖いです。
「あんたたちも早く寝る!」
「「…………はい」」
というわけで寝ます。アリスさんに怒られたんで寝ます。おやすみなさい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「……ん、ぅん……」
寝てる間は特に何事もなかったようで、普段通りの朝を迎え…………てないですね。だよね、通りでいつもと景色が違うと思ったよ。
「あ、瞬さんおはようございます」
「あ、おはようございます」
流石妖怪の皆さんですね、朝が早い。もうすっかり着替えていい感じに準備できてますね文さん。…………そういえば文さん、いつの間に着替えなんて持って来てたんだろう。僕なんて持ってくる着替えないのに。
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- 26 : 2015/03/25(水) 22:49:09 :
- 今日はここまで。
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- 27 : 2015/03/29(日) 12:41:54 :
- では更新。
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- 28 : 2015/03/29(日) 12:56:30 :
- 「さ、朝食の用意できたわよ」
「あ、ありがとうございます、アリスさん」
「では遠慮なくいただきますね」
「少しは遠慮なさいよ……」
というわけでこれまたいつもとは違った朝食をとってます。……あ、これ美味しい。
「流石アリスですね、これ美味しいです」
「それはどうもありがとう。でもあなたに言われると何故か胡散臭いのよね。スキマみたい」
「えっ、それはちょっと酷くないですか!?」
ん? また前にも聞いた『スキマ』なるものが出てきたよ。……何さ、スキマって。当然、箪笥のスキマとかじゃないんだよね?
「あのー、何ですか、スキマって」
「……あぁ、そういえば言ってなかったわね。じゃあ説明してあげるわ、文屋が」
「……私ですか。まぁいいですけどね。昨日はお世話になりましたし。えっとですね、スキマと言うのはーーー」
「……なるほど、よくわかったような気がしなくもないです」
「どっちですか……」
えっと、要するにこの世界を作った人……じゃなくて妖怪なんですね。で、最強なんですね。そして胡散臭いんですね。……やっぱりよくわからないです。
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- 29 : 2015/03/29(日) 12:56:48 :
- 今日はここまで。
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- 30 : 2015/04/02(木) 18:50:21 :
- ちょっと遅れましたが今日も更新です。
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- 31 : 2015/04/02(木) 19:02:09 :
- 「……さて、もういいでしょ。そろそろ帰ってくれない?」
「えー、もう少しくらいいいじゃないですかぁ~」
「そもそも帰る場所が無いんですが……」
「何で帰ってくれないのよ!」
いや、そんなこと言われましても……ねぇ? 帰る場所ありませんし、泊まる当てもないですし。
「……出て行かないと力尽くで連れ出すわよ」
「あやや、それは勘弁してほしいですね。わかりましたよ、出ていきますよ」
「最初からそうしてよ……」
アリスさんに言われて渋々出て行く文さんと、それをイライラしながら呆れた表情で見るアリスさん。アリスさんがちょっと怖いです。
…………これってこのままだと僕力尽くで連れ出される?
「さ、瞬も出て行きなさい。じゃないと力尽くで……」
「ちょっと待ったストップストーップ! ちゃんと出て行きますからちょっと待ってください!」
「……まだ何もしてないじゃない。何をそんなに怯えてるのよ」
アリスさんが怖いから怯えてるんです。なのでその冷たい目で見つめるのをやめてください。心が折れそうです本当に。生まれてきてごめんなさい。
「……やっと出たわね。ああ、狭かった」
「傷付くんでやめてください」
「右に同じです」
「知らないわよそんなこと。いいから文は帰りなさい。鬱陶しいから」
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- 32 : 2015/04/02(木) 19:02:20 :
- 今日はここまで。
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- 33 : 2015/04/02(木) 20:14:57 :
- すみません、天下一執筆会の二回戦に入ったのでしばらく更新できません。しばらくお待ちください。
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- 34 : 2015/04/17(金) 17:40:31 :
- はい、どうもお久しぶりです! 今日から更新再開します。
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- 35 : 2015/04/17(金) 17:53:33 :
- 「はいはい……って、ちょっと待ってください。“文は”ってどういうことですか?」
「瞬はもう少し話があるからいてもらうわ。だからあんたはさっさと帰れってこと」
「うーむ……。これは困りましたね。帰りたくなくなりましたよ。すごく気になります」
「いいから帰れ!」
……はい、毎度お馴染みのおいてけぼりタイムです。ちょっとした喧嘩のようなものが起こっておりますが、僕にはどうしようもありません。……うぅ、寂しい。
「大体何で帰らないのよ!」
「瞬さんについて回れば面白いことが起こりそうだからに決まってるじゃないですか!」
「後で好きにすればいいから今は帰って!」
「え、後でくれるんですか? なら帰ります」
「……ああそう。じゃあさっさと帰って」
……とまぁ、なんとも言えない会話によって、争いは終結した模様です。アリスさんはもうどうでもいいって顔してます。
「……さ、瞬はこっちへ来て。話があるから」
「あ、はい」
というわけで何の話かは知らないけど、とにかく話があるそうなので家の裏手に連れて行かれました。……地味にアリスさんの引っ張る力が強くて痛い。
「……どうして帰れって言ってたのに話があるってなったんですか?」
「ああ、それはとりあえず家から出て欲しかったから」
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- 36 : 2015/04/17(金) 17:53:43 :
- 今日はここまで。
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- 37 : 2015/04/20(月) 22:21:49 :
- すみません。ネタ考えるので一度飛ばします。
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- 39 : 2015/04/25(土) 21:24:48 :
- では更新。
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- 40 : 2015/04/25(土) 21:33:11 :
- 「……で、その話というのは?」
「…………あなた、本当に人間?」
「……へ?」
突拍子もないことを真顔で聞いてくるアリスさん。
ちょっと待って、僕って男に見えない女に見える以前に、人間に見えるか見えないの問題抱えてたの?
「……能力があるのはまぁ、百歩譲って特に驚くことではないわ。でも、あなたから感じる人ならない異様な『気』のようなものが……」
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- 41 : 2015/04/25(土) 21:33:23 :
- 少ないですがここまで。
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- 42 : 2015/04/30(木) 22:00:25 :
- 期間空きましたが更新します。
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- 43 : 2015/04/30(木) 22:07:43 :
- 「『気』?」
「ええ。うまく言えないけど……」
うーん、特にそんな力とかあったとは思わないんだけどなぁ……。オーラ発してるわけでもないし……。
「その『気』、なんとかならないの? 何だか不快なんだけど」
「そんなこと言われましても……。僕、そんな力なかったですからね? 当然対処法も知らないですよ?」
そもそも、気ってどうやって抑えるのさ。某アニメみたいに簡単に出来るわけじゃないし……。
しかし、そんなことアリスさんには関係ないようで、こっちをゴミや変態を見るような冷たい目で見てきてます。……それって向けられる視線が違うよね?
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- 44 : 2015/04/30(木) 22:07:53 :
- 今日はここまで。
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- 45 : 2015/05/03(日) 19:35:58 :
- GWは更新停止します。
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- 46 : 2015/05/11(月) 21:54:03 :
- とりあえずその『気』について疑問に思った僕は、幻想郷の各地にいる有能な知り合いに尋ねに行くことにしました。
…………はい、嘘です。幻想郷に知り合いなんてまだ二人しかいません。ちょっと調子乗りましたすみません。
「……何一人で百面相してんのよ、気持ち悪い」
「え、あ、百面相してました?」
「ええ、思いっきりね。本当、気持ち悪いわ」
「あの、あんまり気持ち悪い連発しないでくれません? 僕こう見えても豆腐メンタルなんですよ?」
そのうち泣くよ? 自殺するよ?
実際、昔『気持ち悪ぃんだよ、死ね』って言われた時は家の屋根から飛び降りたからね? ……あまり大怪我はしなかったけど。
「はいはいわかったわよ。……で、その『気』は本当に昔はなかったの?」
「はい、特に誰にも指摘されませんでしたし、異変もなかったです」
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- 47 : 2015/05/11(月) 21:54:13 :
- 今日はここまで。
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- 48 : 2015/05/16(土) 16:46:57 :
- ちょっと期間空きましたが更新します。
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- 49 : 2015/05/16(土) 16:55:14 :
- 「まぁ外の世界に指摘してくれるような、というか指摘できるような人間がいるとは思えないけど」
「……まぁそれはそうなんですが」
まぁそうだよね。普通はこんなのわかんないよね。わかってても指摘されたかどうか怪しいけど。……いや、やっぱりわかってたらされるか。
腕を組んで神妙な顔つきで考えるアリスさん。それだけで絵になるね。
「……ま、今はいくら考えてもわからないし、いいわ。もう帰っていいわよ」
「いえ、だから帰る場所がないんですが……」
「なら帰る場所を探しに行きなさいよ」
「……あ」
その発想はなかったね、うん。いやぁ、流石アリスさん。天才だね!
……すみません、この程度も浮かばなくてすみません。生まれてきてホントすみません。だからその憐れみを含んだ冷やかな目を向けるのやめてください。
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- 50 : 2015/05/16(土) 16:55:23 :
- 今日はここまで。
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- 51 : 2015/05/18(月) 22:33:10 :
- テスト期間になりましたので執筆停止します。それと26~28日は修学旅行なので、その日も更新できないです。すみません。
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- 52 : 2015/05/23(土) 22:43:32 :
- 色々な作品を見ているけどやはり面白いと思います♪
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- 53 : 2015/05/24(日) 15:46:30 :
- ありがとうございます!! 励みになります!
では修学旅行前に更新します。
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- 54 : 2015/05/24(日) 15:55:08 :
- 「……というわけで帰る場所探しに来たけど……」
周りは未だに木だらけ。探すより先にまずはこの森を抜けるべきだね。
……これ、どうすれば外に出られるの?
「……ま、いっか。ずーっとまっすぐ歩いてればいつかは抜けられるよね」
というわけでずーっとまっすぐ歩くことにしました。……こういう時に限って敵が来たりするんだよね。ああ神様、どうか出てきませんように。この森からサクッと出られますように。
「~~♪~~♪」
「……ん?」
なんか歌声が聞こえるような…………いや、歌声というより、これは鼻歌かな? 誰だろう、こんなとこに……。
「……あっちかな?」
とりあえずよくわからないけどその鼻歌が聞こえる方へ行ってみることに。
……それにしても、一向に景色が変わらないなぁ。何これバグ?
「……え? 黒い?」
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- 55 : 2015/05/24(日) 15:55:19 :
- 今日はここまで。
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- 56 : 2015/06/01(月) 23:01:35 :
- ちょっと遅れましたが更新します。
-
- 57 : 2015/06/01(月) 23:09:02 :
- 「~~♪~~♪」
「……鼻歌もあの黒い何かから聞こえるし……」
どうしよう、何かすごい危険な気がするんだよね。僕の勘がそう言ってるよ。
…………しかし人間とは悲しい生物でして、好奇心には敵わないんですよね。
「……よし、ちょっと近付いてみよう! ちょっと近付くだけだし、大丈夫だよね?」
「~~♪~~♪」
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- 58 : 2015/06/01(月) 23:09:17 :
- 短いですが今日はここまで。
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- 59 : 2015/06/04(木) 22:54:12 :
- すみません、天下一執筆会の決勝が始まったのでしばらく執筆停止します。
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- 60 : 2016/04/07(木) 08:31:38 :
- 期待してます~!
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- 61 : 2016/11/22(火) 20:14:42 :
- 漢方専門店:http://zzleshirts.com/
威哥王:http://zzleshirts.com/p250.html
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