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ミカサ「チビと過ごす休暇」【リヴァミカ】

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  1. 1 : : 2014/10/17(金) 23:27:43


    この6年間。身の回りのたくさんの人が死んだ。

    目の前で死んだり、大切な人が死んだり。

    でも、悲しむ暇はないのだ。

    敵は、次々と私達を狙ってくる。

    油断は禁物。


    でも、最近は、巨人を全て殺した。

    壁の中も、壁の外も安全な世界だ。

    ので、少し……


    甘えたい。















    でも、エレンは仕事。アルミンも。

    二人とも、非番の日が中々合わない。

    いつも、チビとばかり一緒の日だ。

    しかも、こいつ、私の兄妹とか。

    嫌だ。

    考えただけで気持ち悪い。



    なんか、兄妹だからって、私達の家にあるし。

    ずっと私の顔見てくるし。

    変態おっさんめ。














    ミカサ「はぁ……」


    ミカサ「エレンとアルミンと三人で出掛けたかった……」


    ミカサ「……」


    リヴァイ「……俺が連れていく」


    ミカサ「……はぁ?」


    リヴァイ「連れていく。来い」



    誘拐(嘘)された。

  2. 2 : : 2014/10/18(土) 09:28:45
    誘拐ww
    期待です!!!
  3. 3 : : 2014/10/18(土) 09:34:57
    期待です
  4. 4 : : 2014/10/18(土) 18:25:20
    期待♪期待♪
  5. 5 : : 2014/10/18(土) 22:47:04


    ミカサ「きゃー助けてー」(棒読み)


    リヴァイ「うるせぇ。」


    ミカサ「ゆーかいですー。助けてー」(棒読み)


    リヴァイ「黙れ」


    ミカサ「私を殺すつもりだー」(棒読み)


    リヴァイ「……チッ」


    ミカサ「ムゴッ」


    口を手で塞がれた。


    畜生。チビの癖に。調子に乗りやがって。


    リヴァイ「……着いたぞ」


    ミカサ「プハァ……『婦人服店』…?」


    ミカサ「は?」


    リヴァイ「ここに来たかったんだろ」


    ミカサ「死ね」


    リヴァイ「は?」


    ミカサ「私はおばさんでは、ない。」


    リヴァイ「………チッ」カァ


    間違えて顔を赤くしている。


    なんだか、可愛い。


    ハッ……私は何を思っている。こんなチビに。


  6. 6 : : 2014/10/18(土) 22:53:34


    リヴァイ「次だ」


    また誘拐(嘘)された。




    ミカサ「今度はどこへ行くつもり」


    リヴァイ「黙って着いてこい」


    ミカサ「……」


    リヴァイ「……」


    リヴァイ「何律儀に守ってる。」


    ミカサ「あなたが……黙れと、言った。……ので。」


    リヴァイ「……チッ…」


    怒ったのだろうか。すごく早足になって遂に、見えなくなった。


    ミカサ「置いていくのはいいけど」


    ミカサ「ここは、どこなの。」


    ずっとチビに着いてきたので分からなくなった。


    見知らぬ、街。


    私は少し、恐怖を覚える。


    ミカサ「……」


    オロオロしていたら、チビが戻ってきた。


    すごい剣幕だ。


    ふん……全然怖くない……。

  7. 7 : : 2014/10/18(土) 22:58:51


    リヴァイ「ちゃんと着いてこい」


    ミカサ「もう、帰りたい……。」


    リヴァイ「……チッ…わかった。」


    さっきから、舌打ちを何回すればいいのだろう。


    私達の家に着いた。


    もちろん、私達にチビは省いている。


    チビが自分の家のごとく入っていく。


    最初の頃はそれにイラついたが、今はそうでもない。


    はぁ……。なぜ、慣れてしまうのだろう。


    リヴァイ「……コーヒーを淹れてやる」


    ミカサ「いらない」


    私はコーヒーが苦手なのだ。


    小さい頃、熱いコーヒーを飲んで火傷して以来。


    リヴァイ「……」


    チビは無言で作り出す。


    ふん……。絶対飲まない……。

  8. 8 : : 2014/10/18(土) 23:04:38


    コーヒーに細工している。


    まさか……!


    私を殺す気か……!


    犯罪者め……。


    リヴァイ「できたぞ…」


    ミカサ「…いらない…と、言ったはず。」


    リヴァイ「…飲め」


    ミカサ「嫌だ。」


    リヴァイ「なら…」


    ん?コーヒーを片手に……。


    次の瞬間。私はコーヒーを飲まされていた。


    あ、あれ……?


    熱くないし、苦くない……。


    これは…


    ココアか……。


    リヴァイ「……飲まず嫌いが。」


    ミカサ「……」


    美味しい。


    不覚にも、そう、思ってしまう。


    リヴァイ「不味くはねぇだろ」


    ミカサ「……」


    チビの質問に無理して、私はココアをすする。

  9. 9 : : 2014/10/19(日) 21:16:45

    リヴァイ「チッ……」


    本当に舌打ちが好きなようだ。


    チビはちゃんとした、ブラックコーヒーを飲む……と、思いきや、ものすごく甘い、ホットミルクを飲んでいた。


    ……今更、カルシウムを取っても身長は伸びないのに。







    ココアを飲み終わり、カップを片付けて、ベッドに寝転がると眠気が。


    きっと、昨日遅くまで、勉強をしていたせいだろう。


    私はそのまま寝てしまった。







  10. 10 : : 2014/10/19(日) 22:26:46

    目を覚ますと、私は心臓が止まるかと思った。


    隣に……


    私の隣に……


    チビが寝ていた。


    一瞬、叫びそうになった。


    私のベッドなのに!私のベッドなのに、チビが一緒に寝ていた。


    うう……。そう考えると、気色悪い……。


    シスコンだったのか……。


    これからは、か・な・り 距離を取ろう。


    とりあえず、ベッドから落とす。


    ゴツッ!!


    いい音だ。


    派手な音を立てて落としたのに、まだ寝ている。


    さすが、人類最強。


  11. 11 : : 2014/10/19(日) 23:44:14
    期待です‼︎
  12. 12 : : 2014/10/20(月) 19:14:47
    期待
  13. 13 : : 2014/10/20(月) 21:46:38
    ギャグのように思える
  14. 14 : : 2014/10/21(火) 23:16:00
    自分なりに真面目に書いているつもり(笑)
  15. 15 : : 2014/10/21(火) 23:23:04


    チビがいなくなり、少し広くなったベッドで、私は二度寝を始めようとする。


    今日は、何か予定があったけ……?


    ああっ!!エレンにチーズハンバーグ作ってあげるんだった。


    確か肉は無かった……


    今すぐ買い出しに行かなければ。


    バタバタと準備すると、チビが起きてきた。


    リヴァイ「うるせぇ……」


    ミカサ「シスコン野郎。消えて」


    リヴァイ「……は?」


    ミカサ「とぼけんな。私のベッドに勝手に入ってきて。気持ち悪い……」


    リヴァイ「うるせぇ……眠気が突然来たんだよ……」


    そうだとしても、私は許さない。


    ミカサ「……」


    私は無視して、家を出た。

  16. 16 : : 2014/10/21(火) 23:29:54


    確か、友人を連れてくると言っていたので、多めに牛肉等を買う。


    玉ねぎは育てているので、いいだろう。



















    今日は、張り切って作ろう。


    フフフッ……楽しみだ。




















  17. 17 : : 2014/10/21(火) 23:34:20



    午後7時。


    エレンとアルミンは、友人を連れてきた。


    その中に、女性がいたことは、少し悲しかった。


    まぁ……彼女でもないのに、焼きもち焼くのはおかしいが。


    私のチーズハンバーグを食べている最中、チビがまた、チーズハンバーグを作り出した。


    食材の無駄ではないだろうか?


    まぁ、自分で買った牛肉らしいから、許す。


    とてもいい匂いだ。


  18. 18 : : 2014/10/21(火) 23:42:33


    チビがチーズハンバーグを作っている間に、エレンと女性兵士が話し始めた。


    女性兵士「エレンさん。黒髪の女性の方は、奥さんですか?」

    エレン「ん?いいや、違う。まぁ、家族だけどな。」

    女性兵士「へぇ~~。では、アルミンさんの奥さんですか?それとも、あの男性ですか?」


    『あの男性』とは、無論、チビだ。


    エレン「いいや。違う。ちょっと複雑な人間関係でな。」


    女性兵士「そうなんですか……」


    確かに妻じゃない。


    違うのに。


    違うのに、すごく悲しい。


    家で話す、私達の会話より弾んでいる。


    家族失格だ。

  19. 19 : : 2014/10/22(水) 07:27:06



    ………。


    チビのチーズハンバーグが出来たらしい。


    私とは、めレベルが違う。


    まるで、三ツ星レストランの料理のようだ。


    エレン「兵長!チーハンなら、ミカサのものがありますよ」


    リヴァイ「全然ダメだ。一からおさらいつるんだな。」


    ミカサ「……」


    うつむいて、その場にはとてもいられなくなった。


    確かに、チビのチーズハンバーグのほうが絶対美味しい。


    >う、うまい!!


    >とろけます~!


    ほら、絶対に恥をかく。


  20. 20 : : 2014/10/22(水) 07:30:07


    エレンが楽しみにしてるから、今日はいつもより、手間をかけて作ったのにな。


    ミカサ「……っく!」ポロポロ


    ミカサ「ヒック…うああ……」ポロポロ


    もう泣きたくなる。


    アルミン「……ミカサ…」


    ミカサ「……っ!アルミン……」ポロポロ

  21. 21 : : 2014/10/22(水) 22:19:01

    アルミン「僕はわかったよ。今日はとても頑張ったんだよね?」


    ミカサ「でも……っ!エレンは私に美味しいって言ってくれない……。美味しくないんだ……」ポロポロ


    アルミン「美味しいよ。リヴァイ兵長がどんなに料理が上手くても、ミカサの料理が美味しいことに変わりはない」


    ミカサ「……っ!くぅ……」ポロポロ


    アルミン「兵長も、今日作らなくて良かったのに……」


    アルミン「全く……」


    ミカサ「……」ポロポロ


    アルミン「よしよし。もう、泣かないで。」


    ミカサ「アルミンは、お父さんみたい……」ゴシゴシ


    アルミン「へ?」


    ミカサ「娘には甘い父親の様。」


    アルミン「まぁ……ミカサには甘いかも……」


    ミカサ「流石、私の育てた子」キリリッ


    アルミン「え」


    ミカサ「冗談」


    アルミン「びっくりした……」


    リヴァイ「……」


  22. 22 : : 2014/10/24(金) 07:29:24

    リヴァイ「……チッ…」


    アルミン「……!」


    ミカサ「?」


    アルミンが表情を微かに変えた。


    私の後ろに何か?


    ミカサ「……アルミン、どうしたの?」


    アルミン「ん?へ?ああ、何でもないよ」


    ミカサ「そう……」


    この後、アルミンは皆の方へ行き、私はお風呂に入って二階のベランダで腰を下ろしていた。


    湯冷めするかもしれないが、夜の風を感じていたかった。


    今日の休暇は、おかしなことばかりだ。


    もう、休暇なんて来てほしくない。


  23. 23 : : 2014/10/25(土) 08:55:29
    こんなことを思っていると、いつの間にか寝てしまい、いつの間にか朝になっていた。


    今日は仕事。


    嫌なことを忘れられるので、好きだ。


    兵団の服を着て、私は朝ごはんも食べずに仕事へ。


    きっとエレンは寝ているだろう。


    アルミンは、私の気持ちをきっとわかっているだろう。


    チビは、きっと……3秒後に追いかけてくるだろう。


    ・・・


    リヴァイ「オイコラ……!」


    ほら。ここから私とチビの鬼ごっこが始まる。


    ミカサ「着いてこないで」


    リヴァイ「あ"?同じ仕事場なんだ。一緒に行くぐらいいいだろ。」


    ミカサ「……私が嫌。」


    そして走り出す。


    いつもは、朝ごはんを取るけれど、今日は食べていないので力が入りにくい。


    リヴァイ「……チッ…」


  24. 24 : : 2014/10/25(土) 21:28:46
    ミカサ「はぁ…はぁ…」


    リヴァイ「……」


    スピードが緩んだ。私の勝t…


    意識が途切れた。


    >ミカサ!ミカサ!


    エレン「おい……」


    ミカサ「……」


    アルミン「目、開けた」


    ミカサ「あれ……?」


    リヴァイ「朝食食わないで走るからだ。バカ女」


    ムッ……


    チビの癖に……調子乗ったことを…。


    ミカサ「……うるさい」


    エレン「こら、ミカサ。」


    ミカサ「……」ムスッ


    アルミン「……」


    だって、チビが悪い。


  25. 25 : : 2014/10/25(土) 21:33:50
    エレン「謝れよ。兵長に。」


    ミカサ「…絶対……嫌…」


    アルミン「リヴァイ兵長。すみません。ミカサは色々と疲れていて……」


    アルミンは嘘をつくのが、昔から苦手だ。


    きっと、純粋な心を持っているから。


    ちょっと駄目なこと考えることもあるけど。


    リヴァイ「……」


    ミカサ「し、仕事に行くので……」


    エレン「休ませてもらったぞ。何時だと思ってるんだ。」


    時計の針は、11と6をさしていた。」


    ミカサ「11時……30分……」


    そんなに寝ていたのだろうか?


    アルミン「兵長以外は、僕達も、休暇をとったからね」


  26. 26 : : 2014/10/25(土) 21:38:35
    ミカサ「兵…長……」


    リヴァイ「フン……」


    口で言うわりには、柔らかい顔。


    やはり、かわいいと思ったのは、嘘ではない。


    昔、クリスタやミーナから聞いた。


    こういう人を、『ツンデレ』と言うらしい。


    ミカサ「……お兄ちゃん、ありがとう…」


    私の兄は、ツンデレで、実は優しい兵長だった。


    仕事の時は厳しいけど、休暇の時は特別優しいんだね。









    -終-



  27. 27 : : 2014/10/26(日) 11:35:44
    お疲れ様です!
    毎度のことながら、すごい文章力ですね♪
    (良い意味で)
  28. 28 : : 2014/10/26(日) 17:20:24
    執筆お疲れ様でした!

    とっても可愛いリヴァミカ兄妹でした!
  29. 29 : : 2014/10/26(日) 17:33:32
    お疲れ様!


    ツンデレな兵長と可愛いミカサ…(はふ
    リヴァミカはまりそうw
  30. 30 : : 2015/07/22(水) 09:21:10
    や、やばい。。。。。リヴァハンよりリヴァミカにはまりそうwwww
  31. 31 : : 2015/10/18(日) 23:54:45
    最後のミカサのお兄ちゃん呼びの破壊力ヤベェエエエエエエエエ( ; ゜Д゜)
    とりあえず可愛かったもう可愛かったそれは本当に可愛ry
    おいしいリヴァミカありがとうございましたぁああああ!!!!
  32. 32 : : 2015/11/23(月) 10:46:48
    やべぇ…エレミカも好きだけどリヴァミカも好きだわ
  33. 33 : : 2016/05/23(月) 23:57:51
    最後のミカサの「お兄ちゃん」呼びのの破壊力やべぇええええ
  34. 34 : : 2016/05/23(月) 23:58:58
    今気づいたけど去年の10月に同じことコメントしてたw31は私ですԅ( ˘ω˘ԅ)

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著者情報
eremika1

MARIA

@eremika1

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