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エレン「二度と一人になんかさせない」【エレミカ】

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  1. 1 : : 2014/10/05(日) 14:04:16
















    一人の世界。



    私は今、一人の世界の中だ。



    友人もいない。



    親友とは気まずい。



    そして、



    最愛の家族に、嫌われた。



    私は、今、高さ25mの屋上の上にいる。



    死のう。



    一人の世界は、私が死んでも関係ないはず。



    さようなら。





































    グチャッ














  2. 2 : : 2014/10/05(日) 14:08:38













    目が覚めた。



    ここは、どこだろう。



    サシャが泣いている。



    何故?



    ジャンが固まっている。



    何故?



    アルミンの顔が青い。



    何故?



    エレンが、私の体の横で泣いている。



    あれ?



    私の、血だらけの体が、何故見える?



    私の体……?



    手を見ると、透けている。



    私は、望みどうり死んだのか。



  3. 3 : : 2014/10/05(日) 14:13:04





    ん?アニが私の方を見ている。



    私は、幽霊かな。



    アニが霊感強い少女って感じの……
    そんなわけないか。



    手を振ってみた。



    反応した。やはり私が見えている様だ。



    ちゃんと成仏したかった。



    ん?待てよ。



    私の、あっちの体に、点滴が……



    植物状態か。



    チッ……さっさとあんな身体死んでしまえ。




    そして、私を、成仏させろ。


  4. 4 : : 2014/10/05(日) 14:19:49
    せっかくこの体になったのだ。



    遊んでみようか。



    教官の頭を撫でてみよう。



    あら?意外とツルツルしていない。



    アニが笑いをこらえている。



    フフッもっとしようかな。



    あ、部屋から出ていった。



    別に笑っても、誰も反応しないだろうに。




















    アニ「ちょっとあんた」

    ミカサ『何?』

    アニ「あの状況であれは止めな」

    ミカサ『気になったものは仕方ない』

    アニ「だからって……プッw」

    ミカサ『アニ、あなた私がはっきり見えるの?』

    アニ「見えるから話しているんじゃないか。」

    ミカサ『他の人は?』

    アニ「さぁ……?私はたまたま上を見ただけだから……」

    ミカサ『そう』
  5. 5 : : 2014/10/05(日) 15:20:45
    期待
  6. 6 : : 2014/10/05(日) 20:28:31
    期待です!!!
  7. 7 : : 2014/10/05(日) 22:48:50
    ミカサ『アニ、お願いがある』

    アニ「何?」

    ミカサ『私の体を……殺してほしい』

    アニ「……お断りだね」

    ミカサ『今の私では、できない。アニしかいない。殺して。』

    アニ「私はやらない。お断り」

    ミカサ『……死にたいだけなのに………』

    アニ「だって、私が殺したら、エレンやアルミンに殺されるよ」

    ミカサ『大丈夫だよ』

    アニ「は?」

    ミカサ『エレンも、アルミンも、皆私が嫌いだからね』

    ミカサ『だから、さっきは、笑っても、皆反応しなかった。外に出なくても』

    アニ「はぁ……あんたもとことん馬鹿だね……」

    ミカサ『だって、私は一人の世界だった。3ヶ月。嫌われているのに、死ななかったら、皆可哀想でしょ?』

    アニ「はぁ……」

    ミカサ『迷惑?』

    アニ「ああ。すごく迷惑だよ。すっごく。」

    ミカサ『ごめんなさい』
  8. 8 : : 2014/10/05(日) 22:51:21
    ミカサ『アニも私がいない方がいいね』

    アニ「は?」

    ミカサ『壁外を探検でもしてくる。その間に。私の身体はきっと死ぬから。』

    ミカサ『さようなら』



    こうして、私はアニのそばから離れた。






  9. 9 : : 2014/10/05(日) 22:57:56




    なんでだよ……!



    なんで死のうとしたんだよ……!!



    俺が、3ヶ月間無視したからか?



    いつも俺が、お前に負担かけてたからか?



    なぁ……っ!



    なぁ……っ!!!



    死ぬなよ……



    俺をおいて………



    まだお前に言ってねぇだろ……?



    「愛してる」って……





























    エレン「何か悩みでもあったのかよ…!」

    アルミン「……僕のせいだ。」

    アルミン「僕が、前、ミカサに告白して……」

    アルミン「そのまま、ミカサとは話さないまま……僕のせいだ!!僕のせいだよ!!!ミカサが自殺なんて…!思い詰めたんだよ!!」

    ジャン「それなら俺だってよ!!」

    ジャン「……俺だって…ミカサに……」

    ジャン「くっ………」

    アニ「……」スタ…スタ…

  10. 10 : : 2014/10/05(日) 23:06:27
    アニ「……」

    アニ「ミカサと話してきたよ」

    エレン「何言ってるんだよ…!」

    エレン「ミカサはここにいるだろ……?」

    アニ「違う」

    アニ「ミカサの、魂と」

    ジャン「……は?」

    アニ「あいつは言ってたよ。」

    アニ「『皆が私を嫌いなのに、死なないのは、可哀想』」

    アニ「みたいなね」

    エレン「……!」

    アニ「あんたら、ミカサと何かあったの?ミカサは、私に自分の身体を殺して欲しいって頼んで来たんだ。」

    アニ「『エレンも、アルミンも、私が嫌いだから。』

    『私は、一人の世界だから』」

    アニ「こう言っていたよ……」

    エレン「……!」

    アルミン「……!」

    エレン「……ミカサはどこに行った」

    アニ「壁外だってさ」

    エレン「俺はミカサのところに行く。もう……」


























































    「二度と一人になんかさせないんだ……」


























  11. 11 : : 2014/10/06(月) 21:03:31
    期待です!!
  12. 12 : : 2014/10/06(月) 23:02:40
    あざーす
  13. 13 : : 2014/10/06(月) 23:07:00
    アルミン「僕もいくよ…!」

    ジャン「俺だって!!」

    エレン「悪いが、お前らは、ここで待っててくれ。ミカサと、二人で話し合う。そして、絶対に戻させてやる」

    アルミン「……………わかったよ。頼んだよ」

    ジャン「エレン……頼むぞ……」
















    俺は本当に馬鹿だったな。



    ミカサのことを何も考えず。



    苦しい思いをさせてしまったな。



    ごめんな。



    本当に、ごめんな。ミカサ。



    どうか、



    戻って来てくれよ……!


  14. 14 : : 2014/10/06(月) 23:10:22




    驚いた。



    壁の中を通り抜けたら、巨人がたくさんいた。



    ウォール教に関係しているのだろうか。



    壁外だ。やはり、巨人しかいない。



    そうだ。海に行ってみよう。



    子供の頃から、憧れていた、海。



    一足先にお邪魔しよう。



  15. 15 : : 2014/10/06(月) 23:13:18




    幽霊の移動は自由だ。



    速くしたら、馬より速い。



    一生このままいいかな。



    ……前言撤回。早く成仏したい。



    …………あれ?



    壁外に……村……?



    人がいる……



    え?壁外に……???


  16. 16 : : 2014/10/09(木) 07:30:57



    巨人……!



    食べられる…!助けないと……!



    食べない………?



    むしろ、手伝っている……?



    壁外は、分からないことがたくさんだ。



    今ごろ、アニは私のことを話しているだろう。



    嘲笑って話しているといいな。



    ………。



    遠くで……微かに…私の名前を呼ぶ声がする………?




  17. 17 : : 2014/10/10(金) 20:58:18





    どこだ。どこにいるんだ。



    絶対に死なせない。



    ミカサとアルミンと、三人で海を見るんだ。



    約束だろ。



    約束を破るなよ。



    必ず、戻す。





    エレン「ミカサー!」

    アニ「……」

    エレン「おい、本当にこの方向なんだろうな」

    アニ「……私の視力を甘く見ないで。5km先にいる。」

    エレン「……!飛ばすぞ」

    アニ「……」
















  18. 18 : : 2014/10/10(金) 21:01:01
    なぁ?アニはいるって言うけどいるか?



    いたらまず、謝らせてくれよ。



    エレン「………」

    アニ「……」



  19. 19 : : 2014/10/11(土) 07:41:40




    私は目が悪いので、よく見えない。



    だけど、この声は、エレンだと思う。



    アニは何を話した。



    エレンを、危険な目に会わせる訳には行かない。



    エレン「ミカサーー!!」

    ミカサ『……!』

    アニ「あと1km。近づいてる」

    エレン「ミカサー!!!」




    見えてきた。アニも一緒だ。



    アニ、とりついてやる。



    エレン「ミカサ!」

    ミカサ『……』

    エレン「待ってくれよ。」

    ミカサ『……』

    エレン「俺、しっかりお前と話し合わないと。」

    ミカサ『話し合う必要はない』


  20. 20 : : 2014/10/11(土) 18:55:54


    エレン「なんで……」

    ミカサ『エレンは、私が嫌いでしょ。嫌いな人と話し合う必要はない……』

    エレン「いいや!嫌いなんかじゃねぇ!!むしろ……」

    ミカサ『……』

    エレン「……好きだ。隠してたけど、出会ってから、ずっと好きだったんだよ……」

    ミカサ『……!』

    ミカサ『…嘘は、嫌い』

    エレン「嘘じゃねぇよ。」

    エレン「嘘じゃない。本当に、ミカサが好きなんだよ……愛してるんだよ……っ!」

    ミカサ『……』


    私の頬には、涙が伝っていた。



    何故だろう。



    そして、自然に笑っていた。



    分かった。涙の訳。



    私は、嬉しいんだ。



    これは、嬉し涙なんだ。



  21. 21 : : 2014/10/11(土) 19:14:04

    ついに、伝えた。


    俺の想い



    ミカサ『……ありがとう、エレン…』

    エレン「……え?」


    ありがとう。そう言い、ミカサは消えていった。



    エレン「ミカサ……?ミカサああああああああああ!!!!!」

    アニ「……」



    ただ、泣き叫ぶ俺を見て、アニは黙っていた。




  22. 22 : : 2014/10/11(土) 19:18:20



    壁内に帰り、訓練所に行くと、驚きの光景が。


    ミカサ「エレン……!」

    エレン「ミ……カサ………?」

    アルミン「遅いよ。二人とも」

    アニ「仕方ないだろう。こいつがずっと泣きべそかいてたんだから」

    エレン「う、うるせぇ!」

    ジャン「に、しても……。」

    アルミン「うん。ミカサが戻って来て良かった!」

    ミカサ「心配をかけた……」

    アニ「全くだよ」

    エレン「プッ……あははははははは!!」

    ミカサ「フフッ……」

  23. 23 : : 2014/10/11(土) 19:22:51



    まだ、私は死ぬ訳にはいかないみたい。



    エレンと、アルミンと、一緒に海を見るまでは。



    エレン「なぁ!ミカサ!」

    ミカサ「?」












    エレン「もう、二度と一人になんかさせねぇからな」

    ミカサ「……うん!」



















    そして、エレンと一生を過ごすまでは。


























    -END-




  24. 24 : : 2014/10/11(土) 21:02:51
    なんで無視したんだ………エレン……
    感動したよ!!
  25. 25 : : 2014/10/11(土) 21:08:37
    泣いた
  26. 26 : : 2014/10/11(土) 21:54:41
    感動しました……
    やっぱり書くの、上手いですね( ^∀^)
  27. 27 : : 2014/10/12(日) 22:00:18
    >>24
    よーーーーーーーーく考えれば、分かるかも

    ヒント >>9
  28. 28 : : 2014/10/14(火) 03:28:28
    感…動…した
    イイ話だな~
  29. 29 : : 2014/10/14(火) 22:32:46
    いい話でした(*´つω・。)
  30. 30 : : 2014/11/18(火) 18:29:42
    すんんんんんんばらしっんぐ!!!!(^^)d
    こういうのだいすき
  31. 31 : : 2015/07/22(水) 09:28:07
  32. 32 : : 2015/07/22(水) 09:28:34
    いい話でした~
  33. 33 : : 2015/08/24(月) 22:29:45
    アルミンが告白したのを知っていて嫉妬したから…とかですかね(無視した理由)
  34. 34 : : 2016/07/10(日) 09:46:08
    読んだの10回目ぐらいなのに………
    また泣いた……
    神ですか?!
  35. 35 : : 2016/08/19(金) 07:43:49
    神作じゃね?
    ヤバイいい話過ぎるよー!!
    ↑ただし泣いたとは言ってない
  36. 36 : : 2016/12/11(日) 17:11:38
    明日学校行けなくなる…
    乙です
  37. 37 : : 2016/12/24(土) 17:30:02
    これもキャラ放火気か~もうエレゴミは見ない様にしよ
  38. 38 : : 2016/12/31(土) 03:54:00
    σ・ω・)σーーーーそれなビームw目が腐るであ、やべ俺も目が腐る
  39. 39 : : 2017/01/30(月) 02:31:40
    wwあ、やべ俺もくさっちまうwwv
  40. 40 : : 2017/06/24(土) 11:07:06
    エレミカバカにしないでいただきたい。
    エレミカを好きな人いっぱいいるじゃん。
    なんでそんなこと言うの?

    まぁこれ以上は言わない。
    ごめんね。

    良作でした。感動です
  41. 41 : : 2017/07/20(木) 03:23:55
    エレミカは感動が多いね

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著者情報
eremika1

MARIA

@eremika1

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