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この作品は執筆を終了しています。

episode壱「闇夜の入り口」

    • Good
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  1. 1 : : 2014/01/18(土) 09:25:41

        ~鳥居の前~

    クリスタ「」スタスタ

    ザァァァ

    クリスタ「!」チラッ

    ザァァァ

    クリスタ「…」フイッ

    スタスタ
  2. 2 : : 2014/01/18(土) 09:27:46
    えーっと、episode壱ですが
    このシリーズにはepisode零がありますσ(^_^;

    零の方は長いプロローグみたいなものなので
    そちらを読んだ後に読み始めることをお勧めします
  3. 3 : : 2014/01/18(土) 09:29:15
    投下は基本的に夜になります
  4. 4 : : 2014/01/18(土) 09:30:53
    イェーガーの進撃さんの作品は全て見ています。本当に良い作品でした。期待します
  5. 5 : : 2014/01/18(土) 09:38:21
    >>4
    ありがとうございます

    今回のシリーズはかなり長く書いていこうと思うので
    これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
  6. 6 : : 2014/01/18(土) 11:58:29
    とっても期待しています!
    頑張ってください(*´∀`*)
  7. 7 : : 2014/01/18(土) 15:45:21
    前作に引き続き超絶期待!
  8. 8 : : 2014/01/18(土) 18:36:47
    期待してます
  9. 9 : : 2014/01/18(土) 20:18:12
    期待です〜!
  10. 10 : : 2014/01/18(土) 20:25:13
    同じく期待
  11. 11 : : 2014/01/19(日) 20:32:23
    期待
    今日かけますか⁇
  12. 12 : : 2014/01/19(日) 21:24:57
    >>11
    書きます!
  13. 13 : : 2014/01/19(日) 21:57:13

       ~進撃高校~

    ナァオマエクラスドコ?
    オレハビーダヨ
    マタオマエトカヨ

    ユミル「!よぉクリスタ」フリフリ


    クリスタ「おはようユミル」タッタッタッ


    ユミル「もうクラス表が張り出されてるぞ」クイッ


    クリスタ「あ、ホントだ。私なに組だろ?」


    ユミル「D組だよ。私と一緒だ」


    クリスタ「やった!ユミルと一緒♪」ニコッ


    ユミル「あーもう!かわいいなぁクリスタは」ワシャワシャ


    クリスタ「ちょっと、やめてよー」アハハハ


    アルミン「やぁ、2人とも」スタスタ


    クリスタ「あ、おはよう」


    ユミル「よぉアルミン、今日ミカサは一緒じゃないのか?」キョロキョロ


    アルミン「別にいつも一緒にいるわけじゃないよ。2人はクラスどこだった?」


    ユミル「Dだった」


    クリスタ「アルミンは?」


    アルミン「僕はBだったよ」


    クリスタ「そうなんだ…、なんだか残念だね」


    ユミル「ほかの奴らのは知らないのか?」


    アルミン「えーっと、A組にベルトルトとサシャ、Bは僕とミーナとアニ、Cにライナーとミカサ、あとはDだよ」


    ユミル「おいおい、コニーを忘れてんじゃねぇか」


    アルミン「忘れてるのはユミルだよ。コニーはD組だったよ」ハァー


    ユミル「ん?そうだったっけ?」


    クリスタ「ユミルが忘れてるんじゃない」フフフ


    ユミル「いいんだよそんなことは。もう教室行こうぜ。立ってるの疲れた」


    クリスタ「はいはい、アルミンも行こ?」


    アルミン「そうだね、行こうか」

    トコロデミカサハドウシタンダ?
    モウキテルンジャナイカナ
    ソンナコトモアルンダネ


    4月8日。
    この日からクリスタたちは高校2年生になる。
    桜が咲き、散る季節。
    それは、始まりと終わりを意味する。
  14. 14 : : 2014/01/19(日) 22:25:59

       ~2年D組~

    ユミル「あーだるい!校長話長すぎだろ!」イライラ


    クリスタ「そう?ためになる話だったけどな~」


    ユミル「クリスタは優等生すぎるんだよ」ダラー


    クリスタ「ユミルはダラダラしすぎだよ?ほら、ちゃんと背筋伸ばして席につく!」ビシッ


    ユミル「私はまだいい方だよ」チラッ


    クリスタ「なんで?」


    ユミル「あいつを見てみろ」クイッ


    クリスタ「?」チラッ


    コニー「zzz」グー、スピー


    ユミル「完全にアットホームな奴よかマシだろ?」


    クリスタ「コニーは例外だよ?」


    ユミル「…(なにげにヒドくないか?)」

    ガラガラ、バン

    ???「お前ら席につけ~」スタスタ

    バタバタ

    ハンネス「俺はハンネス、このクラスの担任だ。これといって話があるわけじゃないが、まぁ仲良くしてくれ。…!」


    コニー「zzz」グー、スピー


    クリスタ「コニー、起きないと」ユサユサ


    ハンネス「あー、レンズ?起こさなくてもいいぞ」


    クリスタ「え?」


    ハンネス「さっきも言ったようにこれといった話はない。重要な話なら起こすべきだろうが、今は寝かせとけ」


    クリスタ「は、はい」


    ハンネス「ではこれでホームルームは終わりだ。この後も授業はないから今日は帰ってもいいぞ。号令は…、ユミル、とりあえずやってくれ」


    ユミル「起立、礼」ガタガタ


    ハンネス「よし、解散!」
    スタスタ
    ガラガラ、バン


    ユミル「なぁクリスタ、あの担任どう思う?」


    クリスタ「え?どうって、いい人なんじゃない?」


    ユミル「かなり緩い奴だよな。フツー起こすだろ」


    クリスタ「あぁー、そうかもね」チラッ


    コニー「zzz」グー、スピー


    ユミル「いい加減起きろよ」ペシッ


    コニー「んあ?」ムクッ


    ユミル「ったく、いつまで寝てんだよ」


    コニー「仕方ねぇだろ、夜寝てないんだから」フワァ


    クリスタ「え、寝てないの?」


    コニー「バイトしてんだよ。うち片親で母ちゃんだけじゃキツいからな」ポリポリ


    クリスタ「それってバレたら停学でしょ?大丈夫なの?」


    コニー「え、マジ?昨日バレたばっかなんだけど」アセアセ


    ユミル「おいおい、誰にバレたんだよ」


    コニー「確か…ハンネスってやつだった。あいついろいろ聞いてきたんだよ。何でバイトするのかとか。頑張れよって言ったから大丈夫かと思ってたのに~」


    クリスタ「え!?それ私たちの担任だよ!」


    コニー「うおぉぉお!俺死んだかも」アセダラダラ


    ユミル「…いや、心配しなくていいぞ」


    コニー「なんでだよ?」


    ユミル「あいつ、お前のこと見逃す気だと思う」


    クリスタ「!夜にバイトしてること知ってるからおこさなかったってこと?」


    ユミル「たぶんな」


    クリスタ「やっぱりいい人だったんだ…」


    コニー「…意味が分からん」
  15. 15 : : 2014/01/19(日) 22:31:39
    今日はここまでです

    明日からはもっと書いていけると思います

    というか土日に学校があるってどうなんでしょうね(`_´)
  16. 16 : : 2014/01/19(日) 22:57:48
    土曜は僕もがっこうありますよ。
    日曜は珍しいですね。
  17. 17 : : 2014/01/19(日) 23:11:20
    期待
  18. 18 : : 2014/01/19(日) 23:49:58
    学校もあるのに大変ですね。
    頑張ってください!
  19. 19 : : 2014/01/19(日) 23:50:48
    学校お疲れさまです。
    頑張ってください!
  20. 20 : : 2014/01/20(月) 18:15:09
    期待!!!
  21. 21 : : 2014/01/20(月) 19:24:57
    期待です!!!O(≧∇≦)O
  22. 22 : : 2014/01/20(月) 21:49:32
    期待
  23. 23 : : 2014/01/20(月) 21:49:57
    期待
  24. 24 : : 2014/01/20(月) 22:13:11
    期待感謝です!

    今日はキリの良いところまでの投下です。

    明日中にはこの回を終了させます!
  25. 25 : : 2014/01/20(月) 22:31:24
    ガラガラ、バン

    ライナー「ようお前ら、今日暇か?」


    ユミル「なんだライナーか」


    ライナー「なんだとはなんだ」


    ユミル「で?用件は?」


    ライナー「これから集まって遊びに行こうかと思ってな。ほかの奴らはもう呼んである」


    クリスタ「私は大丈夫だよ」


    コニー「俺もだ。今日は授業があると思ってたからな」


    ユミル「お前なぁ、ちゃんと教師の話聞いてろよ」ハァー


    ライナー「ユミルはどうなんだ?」


    ユミル「私か?クリスタが行くなら行くに決まってるだろ」


    ライナー「よし、じゃあ2時にそこのファミレスの前に来てくれ。またな」ガラガラ、バン


    クリスタ「どこに行くんだろうね?」


    ユミル「さぁな。とりあえず飯食おうぜ」スタスタ


    クリスタ「あ!待ってよ~」タッタッタッ 


    コニー「…」ポッツーン
  26. 26 : : 2014/01/20(月) 22:43:49

        ~ファミレス~

    クリスタ「もう来てるかなぁ」スタスタ 


    ユミル「ん~、2、3人はいるだろ」スタスタ


    時刻は1時50分。
    時間にルーズでなければきていてもおかしくない時間だ。


    クリスタ「あ!いたいた!」スタスタ


    ユミル「あれは…、ミーナとアニか」スタスタ


    ミーナ「!おーい!こっちこっち!」ブンブン


    アニ「そんなにしなくたって向こうもわかってるって」


    クリスタ「2人とも早いね」


    アニ「そうでもないよ。私たちもさっき来たばっかりだからね」


    ミーナ「そういうこと。でもやっぱり男子って時間にルーズだよね~」


    アルミン「じゃあ僕は例外かな?」スゥ


    ミーナ「ぅわっ!??」ビクッ


    アニ「ちょっと!ビックリさせないでよ」ドキドキ


    ミカサ「わかった」スゥ


    クリスタ「きゃ!?」ビクッ


    ユミル「なぁ、わざとだろ」


    アルミン「ん?そんなつもりはないんだけどね」ニコニコ


    アルミン、ミカサイガイ「(わざとだったんだ…)」ハァー


    ミカサ「あと来てないのはだれ?」


    ミーナ「えーっと、ライナー、ベルトルト、コニー、サシャだよ」


    クリスタ「もうそろそろ2時きちゃうね」


    ユミル「ったく、なにやってんだか」イライラ

    ガツガツ、バクバク
    オ、オイモウソノヘンデ…

    アルミン「…」チラッ

    ソウデスネ、モウジカンデスシ
    ヨカッタ
    ノコリハマタコンドニマワシテモライマスネ
    オレノバイトダイガァ‥

    アルミン「(…ドンマイ、ライナーにベルトルト、そしてコニー)」


    アニ「…にしても遅いね」


    アルミン「まぁまぁ、もう少しだから」


    ミーナ「どうして?」


    アルミン「ほら、来たよ」チラッ

    ウィーン
    アリガトウゴザイマシタ!

    サシャ「こんにちは、皆さん!」ニコニコ、ツヤツヤ


    コニー、ライナー、ベルトルト「」ゲッソリ


    ユミル「…」


    クリスタ「えーっと、いつから?」


    ライナー「11時」ゲッソリ


    ミーナ「さ、3時間…」


    クリスタ「た、大変だったね…」アハハハ‥


    ベルトルト「ライナー、コニー、もう忘れよう。あとに引きずっても意味がない!今を楽しむんだ!」グワッ


    コニー「お、おう!そうだな!」


    ライナー「ベルトルト、お前はホントにいい奴だな」ポン


    アニ「で?今日はどこに行くんだい?」


    ライナー「とりあえず日が暮れるまで時間つぶすぞ。メインそれからだ」ニヤリ


    ユミル「なんだよメインって」


    ベルトルト「いいからいいから。おもしろい噂があるんだよ」


    クリスタ「噂?」


    ライナー「またそれはあとのお楽しみだ」


    サシャ「わかりました。では日が暮れたら晩ご飯ですね。ごちそうさまです♪」


    コニー「お、おい俺はもう出せねぇぞ!生活費が無くなっちまう!」アセアセ


    サシャ「えぇー。じゃあアーンしてあげますから」


    クリスタ「!」


    コニー「いやそんなの関係ねぇし」

    ソンナノトハナンデスカ!ワタシダッテチャントシタオンナデス!
    ソコハシッテル

    クリスタ「…」

    『だったら私が食べさせてあげる!』

    『ホント!?』

    『うん!はい、アーン』

    『アーン』パクッ、モグモグ

    『おいしい?』

    『うん!』ニコッ


    クリスタ、クリスタ!


    クリスタ「…」


    ユミル「クリスタ!」ガシッ


    クリスタ「!」ビクッ


    ミカサ「どうかしたの?」


    クリスタ「え?あ、ううん、なんでもないよ」アハハハ


    ユミル「そうなのか?」


    クリスタ「大丈夫!」ニコッ


    ミカサ「そう。早く行こう。皆待ってる」


    クリスタ「うん、わかった」

    ナニシテタンダ?
    ナンデモネェヨ

    クリスタ「(…エレン君)」スタスタ
  27. 27 : : 2014/01/20(月) 22:45:20
    ここまでです!

    明日は頑張って最後まで!

    夜の9時からの投下を予定しています!
  28. 28 : : 2014/01/20(月) 22:53:56
    頑張ってください。期待
  29. 29 : : 2014/01/20(月) 23:22:07
    更新テンポ早くて嬉しいです//
  30. 30 : : 2014/01/21(火) 00:04:40
    期待だよ!進兄
  31. 31 : : 2014/01/21(火) 07:51:50
    期待期待期待期待
  32. 32 : : 2014/01/21(火) 17:37:46
    期待・・・ってか、待ちきれません、続きを早く~
  33. 33 : : 2014/01/21(火) 18:23:41
    まだエレンが出てこないとは...期待!!!
  34. 34 : : 2014/01/21(火) 18:37:31
    面白いです。続きが楽しみです(^_^)
  35. 35 : : 2014/01/21(火) 20:29:10
    エレン早く出てコーイ!!
    期待です!
  36. 36 : : 2014/01/21(火) 21:00:42
    いつもたくさんの期待ありがとうございます!
    皆さんが期待してくれるから
    頑張ってssを書くことができます!

    9時です!
    投下!
  37. 37 : : 2014/01/21(火) 21:11:48

    クリスタたちは日が暮れるまで時間をつぶした。
    先月できた大型ショッピングモールに行き、
    その後はボウリングなどをした。
    時刻は5時30分。
    空の色はオレンジに染まっていき
    太陽の恩恵を受けていた街は気温を下げていく。


    ユミル「で?これからどこに行くんだ?」スタスタ


    ライナー「まぁそうあせるな。噂から教えてやるよ」スタスタ


    アルミン「どんな噂なんだい?」スタスタ


    ベルトルト「ある場所に1人の少年が出入りしてるってだけなんだけどね」スタスタ


    ライナー「でもその場所ってのが面白いとこなんだよ」スタスタ


    アニ「どこなんだい?」スタスタ


    ライナー「山だ」スタスタ


    クリスタ「!」ピクッ


    ミカサ「山?」


    ライナー「そうだ。公園の近くに山があるだろ?」スタスタ


    ミーナ「でもどこがおかしいの?」スタスタ


    ベルトルト「時間さ」スタスタ


    サシャ「時間、ですか?」スタスタ


    ライナー「あぁ。その少年が目撃されるのは決まって真夜中なんだよ」スタスタ


    ミカサ「でももしかしたら昼にもいたかもしれない」スタスタ


    コニー「そうだよな。ずっと見てたわけじゃないんだし」スタスタ


    ライナー「いや、見てたんだよ」ニヤリ


    ベルトルト「僕の知り合いがその山の近くにある道路で工事をしててね。一日中見てたらしいんだよ」スタスタ


    ライナー「それも夜中に出てきて日が昇る前に帰ってくるそうだ」スタスタ


    ユミル「だったら山の中に家があるんだろ。昼間は引きこもってて出てこないとかじゃないのか?」スタスタ


    ライナー「あの山には家なんてない。昼間に俺が確認したのさ」フッフッフ


    アルミン「じゃあ今日はその少年を探しに行くってことかい?」スタスタ


    ベルトルト「まぁ、その少年を追跡してどこに行ってるのかを突き止めるのが本命だけどね」スタスタ


    クリスタ「…その少年の特徴とかってあるの?」スタスタ


    ライナー「わからん。夜だからあんまり見えないんだよ」スタスタ


    ベルトルト「さぁ、着いたよ。」ピタッ


    クリスタ「やっぱり、ここなんだ」ボソッ


    クリスタたちは鳥居の前に立っている。
    そこはエレンと出会った場所であり、
    出会わなくなった場所である。
    そこは10年以上の月日が経とうとも
    変わらぬ雰囲気を漂わせる。


    ライナー「いい感じに日が暮れたな。準備はいいか?行くぞ!」スタスタ


    アニ「まったく、何でこんなことにつき合わなきゃなんないんだい?」スタスタ


    ミーナ「いいじゃん、面白そうだし♪」スタスタ


    コニー「なにがあんだろうな~」スタスタ


    サシャ「美味しいものとかありますかね」ジュル


    コニー「絶対ないわ」スタスタ


    アルミン「!クリスタ?行かないのかい?」クルッ


    クリスタ「…」


    ユミル「クリスタ!」トンッ


    クリスタ「ん?なに?」クビカシゲ


    ユミル「お前、どっか調子悪いのか?」


    クリスタ「そんなことないよ?…あ!もう皆行ってるよ!早く早く!」タッタッタッ


    ミカサ「…アルミン」


    アルミン「うん、ちょっと様子が変だね。僕が注意してるよ」


    ミカサ「わかった。私たちも行こう」スタスタ


    アルミン「そうだね」スタスタ


    鳥居をくぐり階段を上っていく。
    クリスタ達は山の創る闇の中へ溶けていった。
  38. 38 : : 2014/01/21(火) 21:17:59

    アニ「まだ登るのかい?」スタスタ


    ライナー「そうだ」スタスタ


    ユミル「少年を見つけるって言ってたがこの山の中で見つけられるのか?」スタスタ


    ライナー「それは大丈夫だ。この山にはこの階段しかないし、分かれ道もないからな」スタスタ


    ミーナ「へぇ、そうなんだ」スタスタ


    ベルトルト「!ライナー?」ピタッ


    ライナー「どうしたベルトルト、何で止まったんだ?」


    ベルトルト「今、嘘ついた?」


    ライナー「なにがだ?別に嘘なんて言ってないぞ」


    ベルトルト「だったら何でこの階段は分かれているんだい?」スッ


    ライナー「!!マジかよ…」


    ベルトルトの前の階段はは二手に分かれていた。
    片方はそのまま頂上へ向かい、
    もう1つは立ち入り禁止の木の板が立て掛けてあり
    脇へ逸れる道が続いている。


    コニー「なぁ、どういうことなんだ?」


    ライナー「どうもこうもねぇよ。昼になかったもんがあるだけだ」アセダラダラ


    ミーナ「アニ…」ギュッ


    アニ「ちょっと、引っ付かないでよ」パッ


    ミーナ「だって~」ビクビク


    アルミン「ライナー、行くのかい?」


    ライナー「当然だ。そのために来たんだからな」


    ベルトルト「怖い人は帰ってもいいよ」


    ユミル「そんなことしねぇよ。少人数に分かれる方が怖いからな」


    サシャ「私はこういうのワクワクしちゃいます!」キラキラ


    ミカサ「クリスタはどうするの?」


    クリスタ「行くよ…!」


    ミカサ「そう…」


    ミーナ「皆行くの?」オソルオソル


    アルミン「そうみたいだね」


    ミーナ「アニ、お願い。手、つないで」パッ


    アニ「はぁ、仕方ないね」ギュッ


    ミーナ「ありがと」ニコッ


    ライナー「さぁ、行くぞ!」スタスタ
  39. 39 : : 2014/01/21(火) 21:30:46

    ーーーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーー


    ライナー「いったいどこに続いてんだ?」スタスタ


    ベルトルト「行って見なきゃわかんないよ、そんなこと」スタスタ


    ミーナ「あ!アニ、満月だよ!ほら!」グイグイ


    アニ「さっきの怖がってたあんたはどこに行ったんだい?」ハァー


    ライナー「!何だよこれ…」ピタッ


    サシャ「どうかしたんですか?」


    ライナー達は広い広場のようなところへ出た。
    そこは大きな円状の広場で
    中央には大きな館が建っていたのだ。


    コニー「おいおい、この山の中には家なんてなかったんじゃないのか?」


    ベルトルト「今僕たちの通った道もなかったはずなんだけどね」


    ミーナ「…なんだか怖い」ギュッ


    アニ「…私もだよ」ボソッ


    ユミル「行くのか?」


    サシャ「もちろん!」キラキラ


    アルミン「みんなに任せるよ」


    ミカサ「うん」


    クリスタ「私は行きたい」


    ライナー「すぅー、はぁー。よし!」スタスタ


    コニー「ん?なんか書いてるな」ジー


    ベルトルト「…狩人の館?」


    『狩人の館』。
    それは名前にふさわしくどこか恐怖を感じる外観である。
    電気はついておらず
    月明かりだけが狩人の館を映し出す。
    ライナー達は正面にある玄関の前まで歩く。


    ライナー「…開けるぞ」ギュッ

    ギィィ
  40. 40 : : 2014/01/21(火) 21:49:37

        ~館内の一室~

    …ギィィ

    ???「!父さん…な訳ないよな」


    館の中には少年がいた。
    年はクリスタ達とそう変わらないだろう。


    ???「クロ、いるか?」


    ????「」タッタッタッ


    クロとは名前のようだ。
    呼ばれてきたのは狐。
    大きさは大人の狐と変わらない。
    そして名前の通り毛並みは黒い色をしている。


    ???「少し、手伝ってくれ」ナデナデ


    クロ「キューン」スリスリ
  41. 41 : : 2014/01/21(火) 21:58:35

        ~館の玄関~

    ライナー達は館の中へ入った。
    そこは大きなホールになっていた。
    扉の左右には剣を持った甲冑が4体ずつ並び、
    壁には古めかしい風景画が掛かっていて、
    二階には左右から伸びた螺旋階段が繋がっている。


    アルミン「雰囲気があるところだね」


    ライナー「有りすぎだろ…」


    ミーナ「ア、アニ…」ブルブル


    アニ「…」ギュッ


    サシャ「行きましょう!いろいろ見ないともったいないですよ!」ウキウキ


    ベルトルト「そ、そうだね」

    ギィ、バタン!!

    ライナー「!!だ、誰だ!いきなり閉めやがって!」クルッ


    ユミル「違う。よく見てみろよ。私たちと扉の距離を」アセダラダラ


    一番後ろにいたユミルが答える。
    ライナー達と扉の距離は目測でも10M。
    物理的に扉を閉めることは不可能だ。


    コニー「う、うそ…だろ」アセダラダラ


    ミカサ「引き返した方が良いと私は思う」


    ライナー「皆はどうなんだ?」

    ヒュッ、パリィン!!

    クリスタ「きゃ!」ビクッ  


    ライナー「今度は何だよ!」


    ベルトルト「花瓶…?」


    ユミル「二階から投げたのか。ってことは…」


    ライナー「誰か居る…!」


    アルミン「!ベルトルト、その花をみせてくれないかい?」


    ベルトルト「はい」スッ


    アルミン「…これはセツブンソウだね」


    コニー「なんだそれ?」


    アルミン「この花は早春に花に咲く花でね…」


    サシャ「何か気になることでもあるんですか?」


    アルミン「うん。これの花言葉は…『拒絶』なんだよ」アセダラダラ


    ミーナ「もういや!帰ろうよ~」ウルウル


    ライナー「…わかった。戻ろう」クルッ


    アニ「そうだね。早くでよう」クルッ

    アニ「!!」ピタッ


    サシャ「何で止まるんですか?」


    アニ「ねぇ、左右の甲冑の数、数えてみな」ブルブル


    扉の左右には甲冑が並んでいる。
    4体ずつ均等な距離をとって並んでいた。
    だが今は左側に甲冑は3体、
    1体の甲冑が消えているのだ。


    コニー「ど、どこに消えたんだよ…!」キョロキョロ


    ユミル「…さっさとでるぞ、こんな所」スタスタ

    ガッシャーン!!

    ミカサ「!!なんであんな所に…」クルッ


    何かが落ちる音がした。
    その方向を向くと甲冑が1体バラバラに散らばっていた。


    ミーナ「ッッ!」ダッ!


    アニ「ちょ!ミーナ待って!」ダッ!


    ライナー「お、おい!くそッ!お前ら走れ!」ダッ!


    ミーナを先頭に走る。
    扉をぶつかるようにして開け
    外へ飛び出す。


    クリスタ「(…エレン君、あなたはここにいるの?)」ピタッ、クル


    クリスタは立ち止まり振り返った。
    エレンと会いたい。
    その気持ちが強かったためだ。

    スゥ

    クリスタ「(え?今人が…)エレン君?」


    ユミル「何やってんだクリスタ!早く行くぞ!」ガシッ


    クリスタ「あ、うん」タッタッタッ
  42. 42 : : 2014/01/21(火) 22:18:57

         ~鳥居の前~

    ライナー「ゼェ、ハァ、皆いるか?」ハァ、ハァ


    アルミン「なんとか、ついてこれたよ…」ゼェ、ゼェ


    ミーナ「もう、ケホッケホ、もういや」ハァ、ハァ


    ベルトルト「皆、みたかい?」ハァ、ハァ


    コニー「なにを?」スゥー、ハァー


    ベルトルト「館の窓。誰かがこっちを見てたよ」フゥ


    クリスタ「!ど、どんなひとだったの?」


    ベルトルト「遠くてよくわからなかったけど、目の色が赤、いや朱色?に近い色をしてたよ」


    クリスタ「!!(やっぱり、エレン君だ!)」


    ユミル「何だよそれ、気味が悪いな」


    ライナー「もう近づくのはよそう。危険だ」


    ミカサ「ライナーの言う通り」


    アニ「じゃあ今日は解散でいいね?」


    ライナー「あぁ、そうだな」


    アニ「ミーナ、帰ろ。送ってってあげる」


    ミーナ「アニ…、ありがと」ニコッ


    ユミル「んじゃ私たちも帰ろうぜ、クリスタ」クルッ


    クリスタ「…うん」スタスタ


    サシャ「2人ともお休みなさい」フリフリ


    ユミル「おう」


    クリスタ「またね」フリフリ


    アルミン「また明日」フリフリ


    クリスタ「(…明日、もう一度行ってみよう。エレン君、あなたに会うために)」スタスタ
  43. 43 : : 2014/01/21(火) 22:23:35

        ~狩人の館~

    ???「良くやったな、ありがとう」ナデナデ


    クロ「キューン」スリスリ


    ???「(今のは、クリスタだったのか…?)」ナデナデ


    ????「エレン、さっきの騒ぎはなに?」スタスタ


    エレン「!ごめん、母さん。起こしちまって」


    カルラ「…人間?」


    エレン「みたいだった」


    カルラ「そう、ここまで来てしまったのね」


    エレン「でももうこないと思う。クロが良くやってくれたからな」ナデナデ


    クロ「♪~」スリスリ


    カルラ「ありがとう、クロ。それじゃあ私はまた寝るから、おやすみ」


    エレン「おやすみ、母さん」


    カルラ「クロをかわいがるのも良いけど、シロの相手もしてあげなさいよ?」スタスタ


    エレン「わかってるよ」

    エレン「(クリスタ、また会うなんてな…)もう、来るなよ」ボソッ
  44. 44 : : 2014/01/21(火) 22:24:21
    おお、そろそろエレンが本格的に登場するかな?期待!!!
  45. 45 : : 2014/01/21(火) 22:25:13
    残念ながら続きは次回ですσ(^_^;
  46. 46 : : 2014/01/21(火) 22:25:37
    エレンはいったい…
    謎が多い…
  47. 47 : : 2014/01/21(火) 22:28:00
    このスレは終了しました!

    次回はもっとエレンも出てくるかな?

    作者にもよくわかりません!
  48. 48 : : 2014/01/21(火) 22:40:43
    またURL貼っていただけたらありがたいです。
  49. 49 : : 2014/01/21(火) 22:48:30
    えーっと、シリーズのssは
    次回のURLを必ず貼るようにしてるので
    心配しなくても大丈夫ですよ!
  50. 50 : : 2014/01/21(火) 22:48:51
    面白い!続きが気になりますねー。
  51. 51 : : 2014/01/21(火) 23:00:42
    面白かったです。!!(^_^)
  52. 52 : : 2014/01/22(水) 19:39:00
    続きが気になってしょうがない
  53. 53 : : 2014/01/22(水) 20:47:25
    http://www.ssnote.net/archives/8464
    ⇧episode弐のURLです。

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tark6175

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