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この作品は執筆を終了しています。

episode零「闇夜の記憶」

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  1. 1 : : 2014/01/06(月) 09:18:17
    現パロ、オリジナルストーリーです!

    前回に書いたシリーズ
    エレクリの進撃
    とは関係ありません

    学校などの関係で基本亀進行になります(´;ω;`)
  2. 2 : : 2014/01/06(月) 09:24:04

    これは記録

    私とあなたの歩みの軌跡

    今に至るまでの永いお話
  3. 3 : : 2014/01/06(月) 09:57:04
    期待&応援してます!
  4. 4 : : 2014/01/06(月) 09:58:34
    ありがとうございます!
    更新はまた遅くなりますが
    よろしくお願いしますm(_ _)m
  5. 5 : : 2014/01/06(月) 09:58:35
    学校などの関係ということは基本、投稿は夜ですか?
  6. 6 : : 2014/01/06(月) 09:59:53
    それもあります

    下手をすると更新できない日が続くこともあります(T_T)
  7. 7 : : 2014/01/06(月) 14:16:27
    今北海道に旅行にいってるけど見てます
    頑張ってください・・・いけたら(´・ω・`)
  8. 8 : : 2014/01/06(月) 17:12:32
    次はどんなかな
  9. 9 : : 2014/01/06(月) 18:31:40
    期待
  10. 10 : : 2014/01/06(月) 20:33:59
    6 わかりました!
    自分から質問しといてコメント遅れてすいません!
  11. 11 : : 2014/01/06(月) 20:46:05
    超期待でーす!
  12. 12 : : 2014/01/07(火) 18:59:56
    期待!期待!
  13. 13 : : 2014/01/07(火) 20:53:12
    少し出来ました。

    投下します
  14. 14 : : 2014/01/07(火) 21:08:44

       ~夕方の公園~

    クリスタ母「クリスタ、お母さんちょっとトイレに行ってくるわね」


    クリスタ(6歳)「うん!」セッセッ


    クリスタ母「すぐ戻ってくるからね。誰にもついてっちゃだめよ?」


    クリスタ「うん!」ペタペタ


    クリスタ母「(聞いてないわね、この子ったら。早くすましてこなくちゃ…)それじゃ、砂のお城を造って大人しくしててね」タッタッタッ




    クリスタ「んしょ、うんしょ」ノセノセ

    ヒラヒラ

    クリスタ「?」キョロキョロ

    ヒラヒラ、ピタッ

    クリスタ「あっ!ちょうちょさん!」

    ヒラヒラ

    クリスタ「待って~」タッタッタッ



    クリスタ母「?クリスタ~?どこにいるのかしら」キョロキョロ
  15. 15 : : 2014/01/07(火) 21:33:48
    エレクリですか??
  16. 16 : : 2014/01/07(火) 21:48:05
    >>15
    はい、そのつもりです!
  17. 17 : : 2014/01/07(火) 22:15:22

       ー数十分後ー


    クリスタ「ちょうちょさ~ん、まって~」タッタッタッ

    ヒラヒラ

    クリスタ「!そっちいかないでよ~」ピタッ


    蝶は大きな鳥居をくぐり山の中へ入っていく。
    鳥居の向こうには頂上へ向かう階段があり、
    その両脇には木々が生い茂っている。
    辺りは暗くなり、
    そこは電灯の明かりもなくただ闇が広がるばかり。
    その雰囲気を感じてクリスタは足を止める。


    クリスタ「むぅ~、あれ?ママ?」キョロキョロ

    クリスタ「ママぁ~!どこぉ~!」
    シーン


    声を張り母親を呼ぶ。
    しかしその声は響くことなく溶けていく。
    それは今一人きりであることをより強く認識させる。


    クリスタ「ぅ…、泣かないもん。こ、怖くなんかないもん」ジワァ


    ???「なにしてるの?」テクテク


    クリスタ「?」クルッ


    声がする。
    先程蝶が飛んでいった方から。
    クリスタが振り向くと
    山の奥へ続く階段を一人の男の子がおりてくる。
    年はクリスタと同じくらいだ。
  18. 18 : : 2014/01/07(火) 22:26:32
    期待!
  19. 19 : : 2014/01/07(火) 22:45:58
    始まりましたね(^_^)
    期待です
  20. 20 : : 2014/01/07(火) 22:52:13

    ???「泣いてるの?」


    クリスタ「泣いてなんかないもん」ウルウル


    ???「一人なの?お母さんは?」


    クリスタ「!うぅ…ママ、ヒック、ママぁーー!!」ウワアァァアン


    ???「あっ…えーっ、と」アセアセ


    クリスタ「ママぁ~!!どこぉ~!!」ウワァァアン


    ???「ん!」ギュ!


    クリスタ「!」ヒック、エグ


    男の子はクリスタの手を握る。
    それに対する驚きで泣くことを止める。


    ???「お母さん捜しにいこ?」ニコッ


    クリスタ「…ぅん」グスグス


    クリスタの手を引き男の子が歩く。
    暗い道を怖がるそぶりもせずに。


    ???「お母さんどこにいるの?」テクテク


    クリスタ「わかんない」テクテク


    ???「どこからきたの?」テクテク


    クリスタ「…わかんない」テクテク


    ???「え~。じゃあどうやって来たの?」テクテク


    クリスタ「わかんないよ。ちょうちょさんについてきただけだもん」テクテク


    ???「ちょうちょさん?あの時山に帰ってきた子?」テクテク


    クリスタ「…たぶん」テクテク


    ???「だったら公園から来たの?」テクテク


    クリスタ「あっ!公園!砂のお城造ってたの!」テクテク


    ???「そっか。早くいこ?お母さんまってるよ」テクテク


    クリスタ「うん!」テクテク


    2人は足早に夜道を歩く。
    男の子が前を歩き、クリスタがついて行く。
    前をいく足取りは迷いがなく
    まっすぐに公園へ向かっていった。
  21. 21 : : 2014/01/07(火) 22:54:32
    期待ありがとうございます

    今日の分はこれで終わりです

    明日も更新できるといいな~
  22. 22 : : 2014/01/07(火) 23:02:52
    期待
  23. 23 : : 2014/01/07(火) 23:06:42
    楽しみにしてます
  24. 24 : : 2014/01/08(水) 10:46:01
    寝てました(´・ω・`)期待です
  25. 25 : : 2014/01/08(水) 21:23:43
    超期待!!!
  26. 26 : : 2014/01/09(木) 15:09:41
    期待
  27. 27 : : 2014/01/09(木) 21:44:35
    昨日投下できんかった(T_T)

    とりあえず投下
  28. 28 : : 2014/01/09(木) 22:06:30

        ~公園~

    クリスタ母「(クリスタ、大丈夫かしら)」


    クリスタがいないことに気づいたとき
    すぐに警察に電話をしてした。
    町内の捜索は警察に任せ
    自分はクリスタが公園に帰ってくる可能性を考え
    ベンチに座って待っているところだ。


    クリスタ母「(もしかして誘拐…?)クリスタ…」


    ???「ママぁ~!」タッタッタッ


    クリスタ母「!」クルッ


    クリスタ「ママぁ~、こわかった~」ギュウ!


    クリスタ母「クリスタ!どこに行ってたの!」


    クリスタ「ごめんなさい…」シュン


    クリスタ母「…心配ばっかりかけて」ギュウ!


    クリスタ「ママ、苦しいよ~」


    クリスタ母「ごめんなさいね。でもどこに行ってたの?」


    クリスタ「ちょうちょさんが来たからついて行っちゃった」


    クリスタ母「そう。よく1人で帰ってこれたわね」ナデナデ


    クリスタ「違うよ?男の子が連れてきてくれたんだよ?」


    クリスタ母「?どこにいるの?」キョロキョロ


    クリスタ「あそこに…、あれ?どこ?」キョロキョロ


    クリスタ母「帰っちゃったのかしら」


    クリスタ「…うん」


    クリスタ母「お名前とか聞いてないの?」


    クリスタ「…聞いてない」


    クリスタ母「困ったわね。会ってちゃんとお礼が言いたかったのに。どんな子だったの?」


    クリスタ「う~んとねぇ…」


    ほんの数十分前の記憶を頼りに
    特徴を探す。
    男の子と会ったのは夜になってからだから
    顔も余り見れていない。
    わかることといえば…


    クリスタ「えーっと、男の子で、私と同じくらいの背で、…あっ!あとね、目があかかったんだよ!」


    クリスタ母「背が同じってことは同い年くらいってことね。あと、目が赤い(充血してたのかしら…?)」


    クリスタ「ねぇねぇ、明日あの子に会いに行っていい?」


    クリスタ母「そうね。お母さんも一緒でもいい?」


    クリスタ「うん!」


    クリスタ母「でもどこに行けば会えるのかわかるの?」


    クリスタ「わかんない!」


    クリスタ母「あらあら、それじゃあその子と会ったところに行ってみる?」


    クリスタ「うん!」
  29. 29 : : 2014/01/09(木) 22:41:42

         ~鳥居の前~

    クリスタ母「ここで会ったの?」


    クリスタ「うん!あの階段を降りてきたんだよ!」


    クリスタ母「そうなの(この山の中に家がある訳ないし…)」

    クリスタ母「ちょっと待ってみましょうか」


    クリスタ「うん!」


    クリスタたちは夕方に鳥居の前に来た。
    先日と時間を合わせるためだ。


    ーーーーーーーーーー
    ーーーーーーー


    クリスタ「来ないね~」


    クリスタ母「そうね(もう日が暮れたわね。そろそろ帰ろうかしら…)」


    クリスタ「まだかなぁ~。…あっ!」


    クリスタ母「!来たの?」キョロキョロ


    クリスタ「リスさん!」


    クリスタ母「リス?」


    クリスタ「ほら、あそこ!木の枝に乗ってるよ!」


    クリスタ母「ほんとね」


    クリスタ「おいでおいで~」


    クリスタはリスを手招きする。
    しかし野生のリスが近寄るわけもなく

    クリスタ「あ~、行っちゃった…」

    リスは山の中へ入っていく。


    クリスタ母「ふふふ、残念だったわね」ナデナデ


    クリスタ「うん…!ママ!あっち見て!」


    クリスタ母「今度はなにを見つけたの?」クルッ


    クリスタ「あの子!私あの子と公園まで帰ったんだよ!」


    クリスタは山の方を指さす。
    そこには男の子がいた。
    先日と同じように階段を降りてくる。
    違うところといえば

    クリスタ「あっ!リスさん!」

    男の子の肩には先程見かけたリスが乗っていた。
    右に左にと両肩をせわしなく動いているが
    そこから降りようとはしない。
  30. 30 : : 2014/01/09(木) 22:50:21
    なんだか複雑そう…
  31. 31 : : 2014/01/09(木) 22:54:41
    >>30
    確かに複雑ですねσ(^_^;
  32. 32 : : 2014/01/09(木) 23:52:20
    今日のラストです
  33. 33 : : 2014/01/09(木) 23:52:33

    ???「!昨日の女の子?今日も迷子なの?」テクテク


    クリスタ「違うもん!迷子じゃないもん!」


    クリスタ母「あなたが昨日この子を公園まで連れてきてくれたの?」


    ???「うん!」


    クリスタ母「!(この子の目、ホントにあかい…)」


    クリスタがあかいと言ったのは充血のことではなかった。
    瞳があかいのだ。
    それも赤ではなく朱、
    朱色に近い色をしている。


    ???「何しに来たの?」


    クリスタ母「あ、えっと、お礼を言いに来たのよ。この子を送ってくれてありがとう」ナデナデ


    ???「うん!」


    クリスタ「ねぇねぇ、お名前なんていうの?」


    ???「ぼく?エレンだよ!」


    クリスタ「エレン君?」


    エレン「うん!」


    クリスタ母「ほら、あなたもお名前教えてあげなさい」チョンチョン


    クリスタ「うん!エレン君、私はクリスタっていうの!」


    エレン「クリスタちゃん?」


    クリスタ「そうだよ!」


    クリスタ母「ふふふ、ねぇエレン君、あなたのお母さんかお父さんってどこにいるの?お礼が言いたいんだけれど」


    エレン「うんとね、お父さんは出かけてて、お母さんはあんまり人に会いたくないからダメだと思うよ」


    クリスタ母「そうなの(人に会いたくない…?)」


    クリスタ「ねぇエレン君、一緒にご飯食べに行こ!」


    エレン「えっ?」


    クリスタ母「そうね、エレン君、お礼に晩ご飯ご馳走させて」


    エレン「なに食べるの?」


    クリスタ母「近くにファミレスがあるから、そこで食べましょう」


    クリスタ「ファミレス!?わーい!私お子さまランチ食べるー!」


    エレン「ファミレス?」


    クリスタ母「行ったことないの?」


    エレン「うん」


    クリスタ「エレン君行こ~よぉ、おいしいのがいっっぱいあるんだよ!」グイグイ


    エレン「う~ん…、わかった!ちょっと待ってて!」クルッ、タッタッタッ


    エレンは鳥居をくぐり階段のところまで行く。
    そこで肩に乗せていたリスを一段目の階段の上に降ろす。
    リスは少しの間エレンの顔を見つめたあと
    山の中へ入っていった。


    エレン「もういいよ」


    クリスタ「うん!ママ、エレン君も早く行こ!」タッタッタッ


    エレン「あっ、待ってよ~」タッタッタッ


    クリスタ母「あらあら、走るとこけるわよ?」フフフ
  34. 34 : : 2014/01/10(金) 00:18:30
    明日は投下しますか?
  35. 35 : : 2014/01/10(金) 00:20:16
    ⬆︎今日でした!
  36. 36 : : 2014/01/10(金) 04:13:47
    期待ィ!
  37. 37 : : 2014/01/10(金) 16:00:17
    >>35
    今はまだできませんが、
    夜に更新します
  38. 38 : : 2014/01/10(金) 16:55:17
    がんばってください!
  39. 39 : : 2014/01/10(金) 18:55:58
    頑張ってください。
    期待してます
  40. 40 : : 2014/01/10(金) 21:36:41
    投下開始!
  41. 41 : : 2014/01/10(金) 21:45:19

    クリスタ母「そういえば、エレン君、晩ご飯外で食べることお母さんに伝えなくても良かったの?」スタスタ


    エレン「うん!お母さんには伝えてもらうように頼んだから大丈夫だよ!」テクテク


    クリスタ母「えっ?頼んだって」
    クリスタ「あっ!エレン君着いたよ!行こ!」グイ


    エレン君「引っ張らないでよ~」タッタッタッ


    クリスタ母「あ、ちょっと…(誰に頼んだのかしら)」
  42. 42 : : 2014/01/10(金) 21:53:23
    誰でもわかるような気がする
  43. 43 : : 2014/01/10(金) 22:04:47
    おかしいですか?
  44. 44 : : 2014/01/10(金) 22:14:44
    いやそうじゃなくて頼んだ人というか
    頼んだ動物かな?
  45. 45 : : 2014/01/10(金) 22:18:30
    まあ面白いから大丈夫(^_^)
  46. 46 : : 2014/01/10(金) 22:27:37
    あれ?まずいこといっちゃいましたかね(--;)
  47. 47 : : 2014/01/11(土) 00:28:44
    あーなるほど!頭いいですね
  48. 48 : : 2014/01/11(土) 00:32:08
    47》
    ありがとうございます(^_^)
  49. 49 : : 2014/01/12(日) 00:50:48
    いちよう分からない人のために
    頼んだのはどうぶつ
    エレンの肩にはリス
    階段で降ろした
    これでいいだろう
  50. 50 : : 2014/01/12(日) 02:14:11
    >>49
    言わない方がいいと思いますよ!
    作者も書きづらくなるでしょうし…
  51. 51 : : 2014/01/12(日) 17:21:30
    すいません作者さん…………
  52. 52 : : 2014/01/14(火) 08:07:34
    >>44>>49
    この作品について考察するのはいいですが、
    ここでの発言は控えて下さい

    読む人の中には見たくない人もいると思いますし
    書き手としても書きたいことが書けなくなります

    今夜投下します
  53. 53 : : 2014/01/14(火) 21:08:34

       ~ファミレス~

    クリスタ「ママ!私お子さまランチ!」


    クリスタ母「はいはい、エレン君はなにを食べるの?」


    エレン「何でもいいよ!」


    クリスタ「それじゃあ私と一緒に食べようよ!」


    クリスタ母「クリスタ、いつも全部食べきれないからってエレン君に頼ったらダメでしょ?」


    クリスタ「えー」


    エレン「いいよ、一緒に食べよ!」


    クリスタ「ホント!?」


    クリスタ母「エレン君いいの?」


    エレン「うん!」


    クリスタ母「ありがとう、クリスタのわがままにつきあってくれて」


    クリスタ「わがままじゃないもん」プクー


    クリスタ母「はいはい、すみませーん」


    ウェイトレス「はーい、ご注文お伺いいたします」


    クリスタ母「カルボナーラ1つとお子さまランチ1つお願いします」


    ウェイトレス「かしこまりました。少々お待ち下さい」スタスタ
  54. 54 : : 2014/01/14(火) 22:04:31

    ウェイトレス「お待たせしました。カルボナーラとお子さまランチでございます」コトッ、コトッ


    クリスタ「!ママ、エレン君のお皿は?」


    クリスタ母「あら、そうだったわね。すみません、子供用のお皿を1つもらえますか?」


    ウェイトレス「はい、かしこまりました」スタスタ


    クリスタ母「ごめんなさいね、お皿もう少しで来るから」


    エレン「うん!」


    クリスタ「何から食べようかなぁ~」ウキウキ


    クリスタ母「クリスタ、エレン君のお皿が来るまで待ってなさい」


    クリスタ「は~い!」


    ウェイトレス「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」コトッ


    クリスタ母「ありがとう」


    お礼を言うとクリスタの前にあるお子さまランチを
    持ってきてもらった皿に半分ほどよそう。


    クリスタ母「それじゃあ食べましょうか」


    クリスタ「わーい♪いただきま~す!」パクパク


    エレン「!?い、いただき…ます?」


    クリスタ母「はい、どうぞ」ニコッ


    クリスタ「おいし~♪」パクパク、モグモグ


    エレン「あ、えっと、こう…かな」ボソボソ、カチャカチャ


    クリスタ「?エレン君どうしたの?」


    エレン「あっ!」ポロッ


    エレンの皿にはハンバーグが乗っている。
    それも一口サイズに切り分けられたものだ。
    しかしエレンはそれを箸でつかむことができないでいる



    クリスタ母「もしかしてお箸使うの初めて?」


    エレン「…うん」ショボン


    クリスタ母「そう。ならフォークで」
    クリスタ「だったら私が食べさせてあげる!」


    エレン「ホント!?」


    クリスタ「うん!はい、アーン」


    エレン「アーン」パクッ、モグモグ


    クリスタ「おいしい?」


    エレン「うん!」ニコッ


    クリスタ「やったー!」ワーイ


    クリスタ母「ほら、騒いじゃダメでしょ?」フフフ


    エレン「ねぇねぇ、もう一口ちょうだい?」クイクイ


    クリスタ「いいよ!アーン」


    エレン「アーン」


    ーーーーーーーーーー
    ーーーーーーー


    クリスタ母「ホントに1人で帰れるの?」


    エレン「うん!」


    クリスタ「エレン君怖くないの?」


    エレン「僕よる大好きだもん!」


    クリスタ母「でも、危ないわよ。だから、ね?お家まで送っていってあげるから」


    エレン「えー、だってお母さんに人はつれて来ちゃダメって言われてるし…」


    クリスタ母「それならお家の近くまではどう?」


    エレン「それならいいよ!」


    クリスタ「それじゃあエレン君、行こ!」ギュ!


    エレン「うん!」ギュ!


    クリスタ母「あらあら、手をつないじゃって、仲がいいのね」スタスタ


    ーーーーーーーーーー
    ーーーーーーー


    エレン「ここでいいよ!」ピタッ


    クリスタ母「やっぱりこのあたりにお家があるの?」


    エレン「うん!」


    エレンたちは鳥居の前にいる。
    あたりはすっかり暗くなり風が吹き山の木々が揺れる。
    その葉のこすれる音を聞いていると
    不思議と寒気を感じる。


    クリスタ「ねぇエレン君、明日遊ぼ?」


    クリスタ母「クリスタ、明日はお父さんとお出かけするんじゃなかったの?」


    クリスタ「あっ!忘れてた!じゃあその次の日は?」


    クリスタ母「特に用事はなかったと思うけど」


    クリスタ「やった!エレン君遊ぼ!」


    エレン「うん!いいよ!」


    クリスタ「約束だよ!」


    エレン「わかった!それじゃバイバイ」タッタッタッ


    クリスタ母「!?エ、エレン君そっちは…」


    クリスタ「バイバーイ!」フリフリ


    エレンは鳥居の方へ走っていく。
    灯りもない階段を物怖じもせず駆け上がる。
    そして暗がりの中へ消えていく。


    クリスタ母「(どうして山の中に入って行ったの?この中に家なんてあるはずないのに…)」


    クリスタ「お母さん、早く帰ろ?」チョンチョン


    クリスタ母「!え、えぇ、そうね」スタスタ
  55. 55 : : 2014/01/14(火) 22:05:28
    今日はここまでです

    また明日投下できるようにしたいと思います
  56. 56 : : 2014/01/14(火) 22:10:38
    頑張ってください
  57. 57 : : 2014/01/14(火) 22:38:17
    期待です!
    ファイトですp(^_^)q
  58. 58 : : 2014/01/14(火) 22:40:12
    期待・・・
    (ネタバレは言わないけど、何となくエレンの瞳が紅い理由が分かりました)
  59. 59 : : 2014/01/15(水) 23:15:17

        ~鳥居の前~

    クリスタ「まだかなぁ」


    2日後、クリスタはエレンに会うために
    鳥居の前まで来ていた。
    待ち合わせの時間を決めていなかったため、
    昼を過ぎたあたりから待っている。
    今は夕暮れ時。
    ずっと立っているのも辛い。
    鳥居に背を預け腰を下ろしている。


    ーーーーーーーーーー
    ーーーーーーー


    クリスタ「…夜になっちゃった」


    もう日も落ち、辺りは暗い。
    前に1人でここにいる時、
    怖くて泣きそうになっていたが
    今回は違う。
    ここから家に帰る道を知り、
    今日は満月が明るく照らしてくれているからだ。


    クリスタ「…ねむい」ウトウト


    ???「」トントン


    クリスタ「エレン君!?」バッ!


    クリスタ母「違うの、ごめんなさいね。あなたを迎えに来たのよ」


    クリスタ「ママ…」


    クリスタ母「エレン君は来なかったの?」 


    クリスタ「…うん」


    クリスタ母「きっと用事ができたのよ。さぁ、今日はもう帰りましよ。お父さんが待ってるわ」


    クリスタ「…」


    クリスタ母「ほ~ら、そんなに暗い顔しないで、また今度きてみましょ、ね?」


    クリスタ「…ぅん」


    クリスタ母「(だいぶ落ち込んじゃったわね)…!クリスタ、あっち見てみなさい」


    クリスタ「?」クルッ

    クリスタ「あっ!エレン君!!」パァァァ


    振り向くとそこにはエレンがいた。
    階段はもう降りてきていてその前に立っている。


    エレン「クリスタちゃん…」


    クリスタ「やった!ねぇママ、エレン君来てくれたよ!」ピョンピョン


    クリスタ母「よかったわね」フフフ


    クリスタ「うん♪ねぇ今から遊んでもいい?」


    クリスタ母「でももうこんな時間だし…」


    クリスタ「ちょっとだけだから!お願い!」


    クリスタ母「うーん、エレン君は大丈夫なの?」


    エレン「うん、いいよ」


    クリスタ母「それじゃあ少しだけよ?」


    クリスタ「わーい♪エレン君公園行こ!」グイ


    エレン「あ、うん」タッタッタッ
  60. 60 : : 2014/01/15(水) 23:50:50

         ~公園~

    クリスタ「エレン君シーソーしよー!」グイ


    エレン「…クリスタちゃん」


    クリスタ「どうしたの?」


    エレン「ごめんね」


    クリスタ「なにが??」


    エレン「今日、いっぱい待たせちゃった」


    クリスタ「もういいよ」


    エレン「でもお昼から待ってたでしょ?」


    クリスタ「いいの!エレン君来てくれたから」ニコッ


    エレン「でも…」


    クリスタ「早く行こ?時間なくなっちゃうよ!」タッタッタッ


    エレン「あっ…」


    クリスタ母「エレン君」


    エレン「なに?」


    クリスタ母「エレン君はクリスタがお昼から待ってたの知ってた?」


    エレン「…うん」


    クリスタ母「それじゃあどうしてもこれなかった理由があるの?」


    エレン「…」コクッ


    クリスタ母「それなら来れないのはしかたがなかったのね?」


    エレン「…」


    クリスタ母「エレン君、クリスタはね、そんなことで怒ったりしないの。今日エレン君が来なかったとしてもあの子はたぶん会えなかったことに落ち込んでた。あなたを責めたりなんてしなかったと思うの」


    エレン「??」


    クリスタ母「ごめんなさいね、難しい話しちゃって。つまりクリスタはエレン君に会いたかっただけなの。あなたのこと好きなのかもね」フフフ


    エレン「えっ?//」


    クリスタ母「エレン君がまだ自分が悪いことしたなぁって思ってるなら、今からいけなかった理由も言って、ちゃんと謝ってきなさい。そしたらスッキリするから」


    エレン「うん、わかった」


    クリスタ母「いい子ね。早くあの子のところに行ってあげなさい。あなたを待ってるわよ」ナデナデ


    エレン「うん!」タッタッタッ
  61. 61 : : 2014/01/15(水) 23:52:01
    今日はここまでです

    明日にはこのスレを終了させたい!
  62. 62 : : 2014/01/15(水) 23:56:57
    期待です(o^^o)♪

    明日が待ち遠しい…
  63. 63 : : 2014/01/16(木) 00:11:16
    ≫62 本当ですね!私もあしたが待ち遠しいです!あと名前を次から他スレで使っていた進撃の鷲にします。
  64. 64 : : 2014/01/16(木) 07:50:48
    楽しみだな、今日は自スレの続きを書かないといけない(夜に・・・)
  65. 65 : : 2014/01/16(木) 17:07:55
    >64
    見てみます!
  66. 66 : : 2014/01/16(木) 18:36:01
    期待です
    あとごめんなさい
  67. 67 : : 2014/01/16(木) 19:55:42
    ぼちぼち投下♪
  68. 68 : : 2014/01/16(木) 19:58:14
    期待
  69. 69 : : 2014/01/16(木) 20:13:30

    クリスタ「エレン君遅いよぉ、ママとなに話してたの?」


    エレン「ちゃんと謝ってきなさいって」


    クリスタ「え~、いいよ別に、怒ってないよ?」


    エレン「ダメ!クリスタちゃん聞いて!」


    クリスタ「…いいよ」


    エレン「うん!えっとね、僕クリスタちゃんがお昼から待ってるの知ってたんだ。だけどいけなくて、いっぱい待たせちゃった。でも理由があってね、僕お父さんにお日様が昇ってるときは外に出ちゃいけませんって言われてたんだよ。だから、えっとね」


    クリスタ「エレン君大丈夫?」


    エレン「あ、うん…、えーっと、だから、いけないのには理由があって、それでだから…えーっと、」


    クリスタ「ぷぷっ、あはははは」ケラケラ


    エレン「えっ!何で笑うの?」


    クリスタ「なんかおもしろくて」アハハハ


    エレン「もー!ちゃんと聞いてよぉ」プクー


    クリスタ「うん、いいよ」フフフ


    エレン「とにかく、いっぱい待たせちゃってごめんなさい」ペコリ


    クリスタ「うん!じゃあ遊ぼ?」チョンチョン


    エレン「うん!」


    クリスタ「じゃあエレン君はそっちから乗って!」タッタッタッ


    エレン「わかった!」ヨイショ


    クリスタ「えいっ!」ストン


    エレン「え!?わっ、うわぁ!?」グラァ


    シーソーにエレンが乗ろうとしたとき
    クリスタがもう片方に飛びのった。
    すると必然的にシーソーは傾き
    中途半端な状態のエレンを持ち上げる。


    エレン「あっ!落ちる落ちるー!」ジタバタ


    クリスタ「エレン君おもしろーい」アハハハ


    エレン「クリスタちゃん降ろしてよ~」ジタバタ


    クリスタ「いいよ~、それ!」トン!


    エレン「怖かった~」スタッ


    クリスタ「うん?あれれ?」グラァ


    エレン「えっ!?わっ、またぁ!?」ジタバタ


    クリスタ母「あらあら、何してるの?」


    クリスタ「ママ、エレン君が降りたいんだって」


    エレン「助けて~」ジタバタ


    クリスタ母「エレン君じっとしててね」ヨイショ


    エレン「ふぅ」スタッ


    クリスタ「大丈夫?」タッタッタッ


    エレン「もぉ~、クリスタちゃん危ないよぉ」プクー


    クリスタ「エレン君ごめんなさい」ペコッ


    エレン「うん、いいよ」ニコッ


    クリスタ母「う~ん」


    クリスタ「ママどうしたの?」


    クリスタ母「なんだか『クリスタちゃん』って呼びにくくない?」


    エレン「ちょっと長いけど大丈夫だよ?」


    クリスタ「長いの?」


    エレン「えっ!えっと、ちょっとだけだよ?」


    クリスタ「じゃあ『ちゃん』つけなくてもいいよ!」


    エレン「いいの?」


    クリスタ「うん!呼んでみて!」


    エレン「じゃあ、クリスタ!」


    クリスタ「うん♪」


    エレン「それなら僕も『エレン』で」
    クリスタ「だ~め!エレン君はエレン君だもん!」


    エレン「えぇ~!」


    クリスタ「それより早く次ぎ行こ!早く早く!」グイグイ


    エレン「クリスタ引っ張らないでよ~」タッタッタッ
  70. 70 : : 2014/01/16(木) 20:36:25

    クリスタ母「2人とも、もう帰りましょ」


    クリスタ「はーい!」


    エレン「うん!」


    クリスタ「ねぇママ、次いつ遊べるの?」チョンチョン


    クリスタ母「もう次に遊ぶことを考えてるの?」


    クリスタ「だってエレン君と遊びたいんだもん!」


    クリスタ母「うーん、一週間後くらいかしら」


    エレン「一週間??」


    クリスタ「7日後だよ!遊べる?」


    エレン「うん!いいよ!」


    クリスタ「やったー♪」ピョンピョン


    クリスタ母「そんなにエレン君のことが好きなの?」


    クリスタ「うん!大好き!」ニコッ


    エレン「///!」ボンッ


    クリスタ「エレン君は?」


    エレン「へっ!?えっあっと、な、なにが?///」


    クリスタ「私のこと好き?」クビカシゲ


    エレン「っ~!!///」プシュー


    クリスタ「…嫌いなの?」シュン


    エレン「えっあ、ち、ちがう!す、好きだよ!!僕も好き!」アセアセ


    クリスタ「ホント!?わーい♪」ダキッ


    エレン「うわっ!?」ドタッ


    クリスタ母「あらあら、エレン君はもてるのね」フフフ


    クリスタ「エレン君大好き~」ギュウー


    エレン「く、くるしい~」ジタバタ


    ーーーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーー


         ~鳥居の前~

    クリスタ母「今日もここでいいの?」


    エレン「うん!」


    クリスタ「エレン君ばいばい」フリフリ


    エレン「うん、ばいばい」タッタッタッ


    ーーーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーー


    エレン「」タッタッタッ


    ???「エレン」


    エレン「?」クルッ


    階段を登っている途中にエレンは呼び止められた。
    そこにはスーツを着てメガネをかけた男が
    木によりかかっていた。
    瞳は…、朱くない。
    黒い瞳をしている。


    エレン「あっ!お父さん!今帰ってきたの?」


    グリシャ「あぁ、それよりエレン、こんな時間までどこに行ってたんだ?」


    エレン「遊んでたんだよ!」


    グリシャ「!遊んでた?」


    エレン「うん!友達ができたんだよ!」


    グリシャ「…そうか。お前に友達ができたのか」


    エレン「うん!」


    グリシャ「友達ができるのはいいことだが、間違っても昼間は外に出るんじゃないぞ?」


    エレン「うん!わかってるよ!」


    グリシャ「いい子だ。さぁ、帰ろう。母さんが待ってる」スタスタ


    エレン「そうだね!」タッタッタッ
  71. 71 : : 2014/01/16(木) 20:49:23

        ~幼稚園の教室~

    ガラガラ
    クリスタ母「クリスタ~、迎えにきたわよ」スタスタ


    クリスタ「あ!ママぁ~」タッタッタッ


    クリスタ母「さぁ帰りましょ」


    クリスタ「うん!」


    先生「クリスタちゃんまたね」フリフリ


    クリスタ「先生さようなら!」フリフリ


    クリスタ母「失礼します」ペコリ


    先生「はい、また明日もよろしくお願いします」ペコリ





    クリスタ「ママ、今日もあっちから帰ろ?」クイクイ


    クリスタ母「またあっちから行くの?」スタスタ


    クリスタ「うん!」


    エレンと遊んだあの日から
    クリスタは鳥居の前を通って帰っている。
    エレンがいるかもしれないという期待もあるが
    それ以上の理由は

    クリスタ「あ!ねぇママ、今日もリスさんいるよ!」クイクイ

    リスである。
    あの日以来ここを通るときは
    毎回リスが木の枝にいて
    前はクリスタのことを警戒していたのだが最近は懐いているのだ。


    クリスタ「わっ!リスさんくすぐったいよぉ」ケラケラ


    クリスタ母「不思議ねぇ、前はクリスタに近付こうともしなかったのに」


    クリスタ「いい子いい子」ナデナデ


    リスはクリスタの肩に乗り
    されるがままだ。
    だが不快そうではない。
    とても心地良さそうだ。


    クリスタ母「クリスタ、もう行きましょ」ポン


    クリスタ「はーい!リスさんまたねー」スッ


    リス「」タッタッタッ


    クリスタ「ねぇねぇ、エレン君と遊ぶのって明日?」テクテク


    クリスタ母「そうよ。明日でちょうど一週間だからね」スタスタ


    クリスタ「やったー!エレン君と遊べるー♪」ピョンピョン


    クリスタ母「でもいつから遊ぶの?」スタスタ


    クリスタ「お昼から待ってる!」テクテク


    クリスタ母「この前みたいに夜にならないと来ないかもしれないわよ?」スタスタ


    クリスタ「でも待ってる!リスさんがいるから大丈夫だもん!」テクテク


    クリスタ母「そう。夜になるかもしれないしお母さんも行くからエレン君が来ても鳥居のところで待ってるのよ?」スタスタ


    クリスタ「はーい!」テクテク
  72. 72 : : 2014/01/16(木) 21:07:23

         ~鳥居の前~

    タッタッタッ

    クリスタ「リスさーん♪」タッタッタッ


    次の日、クリスタは言っていた通り
    昼過ぎに来た。
    予想通りリスもいる。


    クリスタ「一緒に待ってようね~」ナデナデ


    リスを手のひらに乗せ、
    鳥居に背を預けて腰を下ろす。


    ーーーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーー


    クリスタ「待ちぼうけ~♪待ちぼうけ~♪ある日せっせと野良かせぎ~♪」ナデナデ


    クリスタは童謡を歌って
    リスを撫でながら待っている。
    時刻は2時。
    日が傾いてきた頃だ。


    クリスタ「そこへ兎がとんで出て~♪」ナデナデ

    キョウハオマエガキャッチャーシロヨ
    エーピッチャーガイイ

    クリスタ「?」


    声が聞こえた。
    道の向こうから子供が2人やってくる。
    子供といっても小学校高学年くらいのため
    クリスタよりも2周り以上大きい。


    クリスタ「」ジーッ


    子供A「だめだ!お前この前ずっと投げてただろ?」スタスタ


    子供B「ちぇー、…!なぁあれ」クイクイ


    子供A「何だよ」


    子供B「あっちみて見ろよ。リスだ」


    子供A「ホントか?…!」


    子供B「なぁ、あのリス捕まえて遊ばね?」


    子供A「面白そうだな!よし、そうしよう!」スタスタ


    クリスタ「(あ、こっちに来た)」ナデナデ


    子供A「なぁお前、そのリス貸せよ」グイッ


    クリスタ「え…、や!」パッ


    子供A「いいから貸せって!」ガシッ


    クリスタ「や!放して!」グググ


    リス「キィッ、キィッ!」


    子供がクリスタの腕を掴む。
    するとリスが鳴き出した。
    リスが鳴く理由は様々だが、
    今回は“警戒態勢”をとるときの鳴きかたである。


    子供B「面白いなこいつ!リスって鳴くんだな!なぁ早く捕まえろよ!」ワクワク


    子供A「早く貸せ!」グイッ


    クリスタ「ダメ!」サッ


    リス「」タッタッタッ


    子供B「あ!こいつリス逃がした!」


    子供A「!!こいつッッ!」ズルズル


    クリスタ「や!放して!い、痛い!」ズザザザ


    子供A「この!!」ブンッ


    クリスタ「きゃ!」ドサッ


    子供はクリスタの腕をつかみ
    道路までひきずってこかせる。


    クリスタ「ウッ、いたい…」ウルウル


    子供A「お前!!何でリス逃がすんだよ!」


    クリスタ「ママ、痛いよぉ」ポロポロ


    子供B「うわ、こいつ泣いてる」


    子供A「このッッ」スッ


    子供は持っていた鉄製バットを振り上げる。


    子供B「お、おいそれは…」アセアセ


    子供A「らぁ!!」ブンッ


    クリスタ「いッッ!!」ガン!!

    ドサッ
  73. 73 : : 2014/01/16(木) 21:15:37

    子供はバットを振り下ろす。
    恐らく全力だったのだろう。
    息があがっている。


    子供A「はぁ!はぁ!」


    子供B「ば、ばか!!何やってんだよ!こいつ血がでてんじゃん!」アセアセ


    バットはクリスタの側頭部に振り下ろされた。
    あまりの痛みに気を失い、
    傷口からは出血している。


    子供A「言わなきゃバレないって」ハァ、ハァ


    子供B「で、でも」

    タッタッタッ

    子供B「!!」クルッ
  74. 74 : : 2014/01/16(木) 21:17:09
    許せん
  75. 75 : : 2014/01/16(木) 21:18:29
    >>74
    自分も書いててイライラしてます
  76. 76 : : 2014/01/16(木) 21:24:15

    エレン「はぁ、はぁ」


    鳥居の方から足音がしたため振り向く。
    そこにはエレンが立っている。
    鳥居の前、
    太陽の照りつける光の中に。


    エレン「うっ、(…気持ち悪い)」フラフラ


    子供A「お前、みたのか?」スタスタ


    エレン「な、にを?」フラフラ

    エレン「!!ク、クリスタ!?」


    子供A「誰にも言うなよ?」ガシッ


    エレンの目には頭から血を流して横たわる
    クリスタの姿が映る。
    子供はエレンに近づき胸ぐらを掴む。


    エレン「え…、な、なんで…」ジワァ


    子供A「だから誰にも言うなって。聞いてんのか?」ユサユサ


    エレン「なんで…、クリスタが倒れてるの…?」ポロポロ


    子供A「!あぁもう!」ブンッ


    エレン「」ドサッ


    子供A「」スッ


    子供B「おい!もうよせって!」ガシッ


    エレン「君たちがやったの…?なんで…なんで、」ポロポロ


    子供A「放せよ!こうすればバレないんだから」バッ


    エレン「なんで、クリスタを…なんで、どうして…」グググ


    子供A「らぁ!」ブンッ


    エレン「なんで!!!」ブンッ

    バギッ!!

    子供A「うおっ!?」ヨロヨロ


    子供B「う、うそ…だろ?」アセダラダラ


    エレンは振り下ろされるバットを
    右手で横から殴る。
    …折れた。
    バットが折れたのだ。
    そのあまりの衝撃に子供はよろける。


    エレン「なんで、クリスタを!!」ギロッ!


    子供A「ひ!め、目が…!」タッタッタッ
     

    子供B「にっにげろ!!」タッタッタッ


    子供A「まっ、置いてくなよ!」タッタッタッ


    エレンの朱い瞳に睨まれ
    子供は逃げ出す。
    エレンは立ち上がりクリスタに近づこうとするが

    エレン「く、クリ…、スタ」フラフラ

    エレン「うッ…」ドサッ

    エレンは倒れてしまう。
    顔色は悪く呼吸も浅い。
    意識が遠のいていく。
  77. 77 : : 2014/01/16(木) 21:39:08

    エレン「(クリ、スタ…)」ハッ、ハッ

    スタスタ

    エレン「(だ…、れ?)」ハッ、ハッ


    ???「」ペロペロ


    山からは子ギツネが降りてきていた。
    しかし普通のキツネではない。
    毛の色が白いのだ。
    そしてもう1人、
    白キツネと共に降りてきた人物がいる。
    朱い瞳をもつ女性が。


    ???「バカな子。昼はでてはいけないと言っておいたのに」スッ


    エレン「!お、か…さん」ハッ、ハッ


    カルラ「戻るわよ。ここにいると危険だわ」スッ


    カルラはエレンを抱きかかえる。
    そして山へ戻ろうと振り返る。


    エレン「ま…、て」ガクッ


    エレンは気を失った。
    カルラはクリスタをおいて去ろうとする。


    白狐「キューン」


    カルラ「どうしたの?」


    カルラの足下にいる白キツネが鳴いている。
    そしてカルラの目を見つめたあと
    クリスタの方を向く。


    カルラ「…行ってあげなさい」


    白狐「」タッタッタッ


    白い子ギツネはクリスタのそばまで駆け寄る。
    そして傷口を数回舐めて
    カルラのもとに戻ってくる。


    カルラ「この子はもうここへ来させるわけにはいかないわね」スタスタ


    そう言い残し階段を登っていく。


    ーーーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーー


    クリスタ母「(あぁ言ったけどやっぱり私も一緒に待ってた方がいいわよね)」スタスタ


    クリスタを1人で待たせていることが心配であったことと
    仕事が速く片づいたため様子を見に来たのだ。


    クリスタ母「!!ク、クリスタ!?」タッタッタッ


    クリスタが倒れてるのを見つけると
    そばに駆け寄る。


    クリスタ母「!血が…、クリスタ、クリスタ!」ユサユサ


    クリスタ「ん…、ママ?…!ママ!!」ダキッ


    クリスタ母「クリスタ…、良かった」ジワァ


    クリスタ「ママ…怖かった」ギュウ


    クリスタ母「この血はどうしたの?」


    クリスタ「これは、おっきい男の子にバットで殴られたの」


    クリスタ母「!バット…、どこを殴られたの?」


    クリスタ「ここだよ」サワッ


    クリスタ母「見せてみなさい」グイッ


    クリスタは母親にどこを殴られたか
    手で触れて示す。
    しかしそこには

    クリスタ母「?ここを殴られたの?」


    クリスタ「うん」


    クリスタ母「でも…」

    傷が、ないのだ。
    確かにクリスタの示したあたりは
    血が多くついているが
    傷が見あたらない。


    クリスタ母「とにかく、病院に行きましょ」グイッ


    クリスタ「!…ダメ!」パッ


    クリスタ母「どうしたの?早く行くわよ」


    クリスタ「エレン君を待つの!」


    クリスタ母「でも早く検査を受けないと…、何かあったらどうするの?」


    クリスタ「私は大丈夫!だから待ってる!」


    クリスタ母「ダメです」


    クリスタ「やだ!」


    クリスタ母「いい加減になさい!」


    クリスタ「う…、だって」ジワァ


    クリスタ母「クリスタを病院に連れて行ったらお母さんがここで待ってるから、ね?クリスタは検査を受けてて」ナデナデ


    クリスタ「うぅ…」ウルウル


    クリスタ母「ちゃんと説明して、ごめんなさいしといてあげるから。後は次いつ遊べるか聞いておきましょうね」


    クリスタ「…うん」ウルウル


    クリスタ母「さぁ、行きましょう」スタスタ


    その後クリスタの母親は鳥居の前に来て待っていたが
    エレンが来ることはなかった。
    クリスタ自身も何度も足を運び待ち続けたが
    一度も会うことはなく
    時はいたずらに過ぎていった。
  78. 78 : : 2014/01/16(木) 21:46:24


    昔話はこれでおしまい


    次にあなたと会ったのは随分あとだったね


    じゃあ今度はその時のお話をしよっか
  79. 79 : : 2014/01/16(木) 21:46:51
    このスレはここで終わりです!
  80. 80 : : 2014/01/16(木) 21:53:49
    良かったです。続きが気になる!
    続きに期待!
  81. 81 : : 2014/01/16(木) 21:55:12
    続きが気になる
  82. 82 : : 2014/01/16(木) 21:57:29
    ありがとうございます!
    あの、スレタイ変更してもいいですか?
    闇夜の記憶ってところは変わらないんですけど
  83. 83 : : 2014/01/16(木) 22:03:54
    イェーガーの進撃さんが決めればいいと思います!ちな私は全然いいと思います
  84. 84 : : 2014/01/16(木) 22:06:05
    変更しました(^^)/
  85. 85 : : 2014/01/16(木) 22:33:13
    スレたてたらはってください
  86. 86 : : 2014/01/16(木) 22:38:09
    りょーかい(^_^)ゞ
  87. 87 : : 2014/01/17(金) 00:35:55
    消防がゆるさん!
    続きあったらとても楽しみです!
  88. 88 : : 2014/01/17(金) 19:30:37
    お疲れです
  89. 89 : : 2014/01/18(土) 09:28:40
    http://www.ssnote.net/archives/8104
    ⇧episode壱のURLです
  90. 90 : : 2014/01/18(土) 11:57:28
    とてもおもしろい…
  91. 91 : : 2020/10/06(火) 13:24:24
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

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tark6175

イェーガーの進撃@書きため中

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