この気持ちは
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- 1 : 2019/05/26(日) 01:18:52 :
- 初めまして。ナツミカンです。多分この短編(予定)のみ書きます。初めて書くので至らない点などあると思います。このssはアニメ「探検ドリランド」のウォミコのssです。久しぶりに思い出して書きたくなったので書きます。
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- 2 : 2019/05/26(日) 01:57:47 :
- 定番ネタの「○○しないと出れない部屋」ネタ書きます。この前キスの日だったので。
ここはどこだろう…
起き上がり、あたりを見渡す。
白い壁、白い天井、白いドア、モニター、そして…ミコト姫。
今何が起きているのか分からない。
とりあえずミコト様の体を揺する。
ウォ「ミコト様、ミコト様。大丈夫ですか?」
返事はない。ただ寝ている。しばらくすれば起きるだろう。
立ち上がり、部屋をじっくり見渡す。
凹凸のない壁に、正面にのみドアとモニターがある。
ドアノブを回してみるが開かない。蹴ってみても、殴ってみても開かない。
ウォ「はぁ…他の脱出方法でも探すか…」
1人呟く。今心配なのは、無事にここを出られるか。どうしたらここを出れるか。なぜこのような状況なのか。他の人は無事だろうか。
確か、エルアに戻って、姫が城に隠し部屋を見つけたとかなんとか言って、連れてこられて…
そうだ、城に見慣れない扉を見つけて、ドアを開けてから記憶がない。
ミ「…ん、んー。あれ?ここどこ?ウォーレンス?」
ウォ「起きましたか、姫。」
ミ「え?これどういうこと?」
ウォ「私にも分かりません。ただ、現状分かっているのは、ここには私と姫の2人のみ、扉は開かない、私が殴ったり蹴ったりしましたが傷1つ無いことです。」
ミ「いや、ごめん。状況がよく分からないや。とりあえず出れないのね。ウォーレンスが蹴っても無理なら、何しても無理かな。」
ウォ「私が目覚めた時にはこの状況でした。」
ピコンッ
モニターが点く音がした。
2人同時にモニターの方を向く。
画面には『キスをしろ』と書かれている。ふざけていると思う。
ウォ「はぁ…。まったく。誰のイタズラですかね…。ここを出たらとっ捕まえましょう。」
ミ「キス…。」
ウォ「姫、こんなものあてにしないで脱出方法を探しましょう。たとえこのモニターの指示で開くとしても、開く保証なんてないんですから。」
ミ「そうね。何かあるかも。探そう!」
〜5分後〜
ミ「ねぇ〜ウォーレンス〜。もう何もなくない?蹴っても殴っても、切っても、ダメ。ウォーレンスが筋骨隆々やってもダメ。」
ウォ「諦めてはダメです、姫。何かあるはずです。」
ミ「えー。もう大人しくモニターの指示やった方が良くない?」
ウォ「姫が良くても私はダメです。ミコト様、ご自身の立場を理解していらっしゃいますか?国の姫とその執事ですよ?」
ミ「わかっちゃいるけどさぁ〜。出れないじゃん。」
ウォ「執事が姫に手を出したなどと噂になったらどうなることやら…。今後の政治に関わりますよ?魔王も倒したので、そろそろ司政官殿からミコト様に権力が移るはずです。その大事な時に…」
ミ「あーはいはい。分かった分かった。口うるさいとこはいらないのになぁ。黙ってればイケメンなのに。」
眠いのでここまでにします。
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- 3 : 2019/05/26(日) 11:39:50 :
- ウォ「ウォーレンスのことはどうでもいいでしょう。」
ミ「私はもう疲れたから休むね。ウォーレンス1人で探して〜。」
ウォ「分かりました。」
実際、何をしても無駄。モニターの指示をやった方が早く出られそうだ。しかし、それだけは…
ウォ「……………。」
ミ「私は別にウォーレンスとキスしてもいいんだけどなぁ…。」
ウォ「どういう意味ですかそれ…。からかっているのでしたらおやめください。」
ミ「からかってなんかないよ!」
驚いた。さっきのは出れないから言ったのかと思ったが、姫が実際にそう思っているのか…。
ミ「いや、あのさ?変な意味じゃなくてね?ウォーレンスは私が小さい時からずっとそばにいてくれて守ってくれて。私すっごく嬉しかったんだよ?」
ウォ「そうですか…。」
ミ「だからね?私はウォーレンスとキスするのは嫌じゃないよ。ずっーとそばにいてくれた大事な人だから。」
ウォ「…その気持ちは家族みたいなものですよね?家族だとしてもダメです。おやめください。」
ミ「え〜。結構いいこと言ったと思ったのに〜。他に方法無くないー?」
ウォ「さっきの言葉はしかと胸に刻みましたよ。」
私の姫に対するこの思いは、忠誠だ。そうだ。恋などではない。7年前、出会ったあの日からずっと…。そもそも姫と自分には8歳もの差があるんだ。
ウォ「私はミコト様と出会って、救われました。そして私の仕事はミコト様を守り、育て、立派な姫にすること。姫に手を出すなど言語道断。何があってもダメなのです。」
ミ「ウォーレンス…。」
ウォ「姫、手を出していただいても?」
ミ「う、うん。」
姫の柔らかな、優しい手をそっと掴み、手の甲に優しくキスをする。
ウォ「私はいつまでもあなたのお側に。」
ミ「ウォーレンス、ありがとう。」
ミコト様が満面の笑みで笑いかけてくれる。私にはそれだけで十分でございますよ、ミコト様。
ガチャッ
扉の開く音がする。私はそのまま、ミコト様の手を取ったまま、導く。
私はいつまでもあなたのお側で、ただずっと、守りたい。
完結です(早い)まぁ、短編ですし、勢いで書きたくなっただけですので…。一応別ルートも書けたら書こうと思いますが、ひとまず完結です。そのうち違うネタも書くかもしれませんが未定です。とりあえず、読んでくださった方々、ありがとうございます!
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