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魔法少女しきがみ☆マギカ

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  1. 1 : : 2018/09/04(火) 17:10:02
    「さあ、君は何を代価としてそのソウルジェムを輝かせるんだい?」

    しいか「私は……」


    ―――

    マミ「佐倉さん、だらしないわよ」

    杏子「いいじゃんか、別に」

    マミ「あなたには美樹さんのお手本に――」

    杏子「マミ、避けろ!!」

    マミ「えっ――?」

     わずかな魔力だったが、探知できないほどではなかった。常に魔力の感知に敏感な杏子は、すぐに気付き回避した。

    「あらら。避けられちゃった」

    マミ「あなた……どこの魔法少女?」

    しいか「式神しいか。住処はコロコロ変わってるからどこの魔法少女って聞かれても……わからないかな」

    杏子「このちっこいの……あんたの魔法?」

    しいか「いうわけないじゃない。あーあ……奇襲失敗だよ。クライアントに怒られちゃうじゃん」

    杏子「おいまて、逃げるな!!」

    しいか「無理だよ~もうここに要は無いからね」

    マミ「一体……なんだったのかしら……」

    杏子「マミ。しばらくあたしから離れるな」

    マミ「え、ちょっと、佐倉さん!?」

    ―――

    織莉子「それでのこのこ逃げ帰ってきた、と……」

    キリカ「やっぱり魔法少女は私がやった方がいいんだよ、織莉子」

    織莉子「それもそうだけど……でもあなただって彼女には頼りパなしじゃない」

    キリカ「それはそうだけど」

    しいか「奇襲に気づかれるなんてあなたの魔法を信じ切ってたこっちの身にもなってよ。気づかれるなんてね」

    織莉子「簡単に信用してはダメよ」

    しいか「まあいいや……ほかに用もないなら私はあすなろに行くよ」

    織莉子「あら。でも気をつけなさい? あすなろ市……あそこはもうじき取り返しのつかないことになるわ」

    しいか「ご丁寧にありがとう。キリカ、何体使うの?」

    キリカ「佐倉杏子のコピーをくれよ、しいか」

    しいか「……グリーフシード」

    キリカ「冗談だよ。そうだね、40……かな」

    しいか「はあ……変なクライアントと契約しちゃったなあ」
  2. 2 : : 2018/09/06(木) 17:52:41
    しいか「さて、そろそろいいんじゃない?カンナ」

    カンナ「そうだね...でも美国織莉子、警戒するほどの敵かい?」

    しいか「やだなぁ、敵じゃないよ。私にとっては大事なクライアントだもの」

    カンナ「そのクライアントに対して...あんなに殺意を?」

    しいか「私はね、嫌いなだけなんだよ。誰かを好きになれる人間が」

    カンナ「まあいいや...人間の愛なんて僕には関係ない」

    しいか「あなた、聖団をどうするの?」

    カンナ「壊すさ。ずたずたに。そうして復讐する」

    しいか「そう...なら、これが最後の取引かしらね?」

    カンナ「きっとそうだろうね」

    しいか「あなたの目的も行動も...嫌いではなかったわ」

    カンナ「お前こそ...気をつけろよ。」

    しいか「気をつけるね...肝に銘じておくね」
  3. 3 : : 2018/09/07(金) 10:08:30
    式神しいか。彼女は陰陽師の家庭に産まれながらも、「女性だから」という理由から彼女自身は陰陽師の本流に関われる機会はなかったのだが…だからだろうか。当然のように、インキュベーターは彼女の前に現れた。
    彼女は当然のように、願った。陰陽師になる事。

    だけど、それは陰陽師の真似事に過ぎない。陰陽と魔法は別の存在であり、陰陽の道を歩むものなら、魔法の存在に嫉妬するだろう。…だからこそだった。

    彼女は、陰陽の家系から追放された。

    しいか「…私は自分を恨んでる。だけど、それだけじゃダメなんだよ、魔女になってしまうのなら、魔女を生み出すことに悦びを覚えればいい。私はそうやって自分をコントロールしているの」

    魔法少女「なにを…言ってるの?」

    しいか「きっとね、魔法少女になった人はみんな、こんな結末になるなんて考えてなかったんだよ。だからこそ…あなたは今こうやって幸福になれるんだよぉ!」

    魔法少女「グリーフ…シード…!? じゃない!?」

    しいか「これはイーブルナッツ。さあ。自分を呪え!呪え!!」

    彼女は…こうやって自信をコントロールしていた。

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jeanmaru

ジャンマルα

@jeanmaru

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