このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
【CPSS】魔獣とアイドルが交わるとき
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- 1 : 2017/07/26(水) 07:41:35 :
- ※ルカの初とりくみ!
※新シリーズ始動!
※短編です!(10~20レスぐらい)
※前回からの3回は、『先輩後輩の恋愛模様』です!
※駄文注意
※皆様思うところがあるかもしれませんが、ケンカしないでね!(カップリングの組合せなど……)もし、ケンカがあった場合、非表示対応をさせて頂き、それでもなおらない場合はこの取り組みは終了しますのでよろしくです!
※あと、荒らし厳禁!
※ちょくちょく他のキャラが出ることもあるからよろしくです!
※いろいろなくみあわせでやっていきますので、よろしくです!
では、足湯につかった気持ちで見てください(´・ω・`)!
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- 2 : 2017/07/26(水) 17:49:39 :
- 期待です♪
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- 3 : 2017/07/26(水) 18:31:57 :
- >>2
期待アザス!
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- 4 : 2017/07/26(水) 18:41:35 :
- 舞園さやかは超高校級のアイドルだ……
アイドルの仕事は年中無休で行われる。酷いときはレコーディング含めて、朝から晩まで仕事が入ってる日が1週間続く日もあった。
彼女は学生である。故に、学問が優先されるはずなのだが、事務所は待ってくれない。
事務所が大きくなり、様々なスポンサーがついて運営していくためには売れっ子にはひたすら出続けてもらわないと事務所が成り立たない。
それが、学生であろうが関係ない。アイドルの世界はそれだけ大変なのだ。
「はぁ……」
舞園は流石に参っていた……。クラスのこと話をしたりすることも出来ない。ファンの人達には申し訳ないが、もう少し学校生活にも力を入れたいのが本音である。
それは、メンバーも同じ気持ちだ……
「わたしね……宿泊旅行行けなかったんだ……」
と言う声も聞こえる。学校行事などお構いなしなのだ……
舞園たちはグループのメンバー内では事務所の悪口を言っていた時もあったが、それを事務所に言ったこともなかった。
というのも、ただ単にマネージャーが機会を作ってくれなかったと言うこともあるが……
1回、ファンの中には団体を作って事務所に抗議文を作って、署名を集めてくれた人もいたらしいが、その署名もファンの目の前で破り捨てられたらしい。
それが明るみに出ないのはやはり、事務所の力なのだろうか……
というより、そんなことはどうでも良かった。とにかく、メンバーは癒やしが欲しかったのだ。
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- 5 : 2017/07/26(水) 18:54:04 :
- 「グレープでなにかペットを飼えないかなぁ?」
メンバーの1人が、提案した。確かに、グループのメンバーが代わる代わる見に行って、一緒に遠征など行けば……
「たしかにそうですね!それ、良い提案です!」
「なにがいいかな?犬?猫?」
「ハムスターも捨てがたいね!」
そんな話をしているところにマネージャーがやってきた。
「次の仕事が入ってるから、いくぞ!」
舞園たちは、今がチャンスと思い、マネージャーに今の気持ちを打ち明けた。マネージャーはその話を了承し、事務所に掛け合ってくれるとのことだった。
数日後、事務所からOKが出たらしく、ペットを飼っていいと言うことになった。あまりに遠いところにいくときは、誰かに預けることが条件だった。
「で、結局何飼うんだ?」
車の中でマネージャーが問いかけた。
「犬にしようと思うんです!」
舞園は力強く答えた。すると、マネージャーが、
「なら、今から行くか?」
と聴いてきた。マネージャーなりに気を利かせてくれているらしい。ただ、舞園は断った。ある人物と会う約束をしていたのだ。
メンバーもその人物を信頼していた。故に全てが舞園に委ねられたのだ。なぜなら、
その人物こそ、希望が峰学園77期生、超高校級の飼育委員、田中眼蛇夢だったからだ。
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- 6 : 2017/07/26(水) 20:35:37 :
- 珍しい組み合わせですね
そしてエッチなタイトルですね
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- 7 : 2017/07/26(水) 20:57:42 :
- >>6
ありがとうございます!
流石にそこまで発展はさせません^^; 笑
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- 8 : 2017/07/26(水) 21:05:41 :
- その日は仕事が午前中で終わったので、舞園は田中とペットショップに行く約束をしていた。
今の季節が秋と言うことで、少し肌寒かったので、カーディガンを着ていくことにした。
舞園は男子と遊ぶことはあったが、1対1で買い物は初めての経験だった。あるとしたら、苗木、桑田と食堂で2人でご飯を食べたぐらいだ。
舞園は田中を校門で待っていた。そういえば、田中に頼みに言ったとき……あれが、彼との初めての会話だった。
「ふん……そんなもの、1人で選べば良いだろう?」
最初はそう断られたが、頼み続けて渋々受けてくれたと言うことだった。申し訳ないなという気持ちで舞園は空を見上げていた。
少し西日がかかっていたが、問題ない。
すると、校門から1人の男性が出てきた。
「またせたな。舞園よ。」
「いえ!私も今来たところです!行きましょう!」
舞園はすぐに田中の腕に自分の腕を絡ませ歩き始めた。
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- 9 : 2017/07/26(水) 21:18:45 :
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田中は超高校級の飼育委員として希望が峰学園にきていた。この日も、自慢のハムスター……破壊神暗黒四天王の世話をしているところだった。
普段の生活で見せる姿とは打って変わって、飼育委員としての田中は実に優しそうな眼をしている。普段のような鋭い眼光はそこにはなかった。
「ふむ。これぐらいで良いだろう。」
そういう田中の部屋の机の上には、缶詰でできたお風呂が4つ用意されていた。
底の浅い缶詰をヤスリでこすって角をおとし、念のためと言うことで、ビニールテープで加工もされていた。
「さぁ、我が最強の四天王よ!湯浴みの時間だ!」
田中の号令とともに4匹のハムスターはお風呂につかる。いわゆる半身浴の状態だ。
その間に田中は今預かっている犬の世話に入る。この犬には飼い主がいるため、破壊神暗黒四天王のような名前はつけていない。
「ポチ。貴様には俺様が直々にブラシをかけてやる。」
いつもクラスで発している田中の言葉も、ペットに対しては愛情表現なのか、ポチという犬は田中に懐いていた。
そして、田中がブラシをかけようとしたその時……
ピンポーン……
「なんだ?こんな時間に客人か?」
同級生が来るはずもないなと考えた田中はすぐさま、後輩だと思った。そういえば、よく獄原が俺の部屋に来ていたが、今日も獄原かと考えていた。
扉をゆっくり開けると、そこにいたのは予想にもしていない人物だった。
「田中さん!こんにちわ!」
「舞園か……」
舞園がきたことに予想外だったのか、田中は考えを巡らせていた。
「(舞園が来たのは初めてか。しかし、なんのようだ?)」
そう考えていると、
「少しお話がしたいのですが……」
「構わんが、少し待ってくれ!魔獣共の湯浴みの時間なのでな!」
「わかりました!」
そういって、田中が舞園を部屋に通すと、舞園をベットに座らせて、田中は作業に戻った。
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- 10 : 2017/07/27(木) 18:36:39 :
- 田中の部屋には動物に関する本がずらりと並んでいる。犬やら猫やらその種類はさまざまだ。
舞園が部屋を見渡していると、4匹のハムスターと目が合った。
そのハムスターに眼差しをおくりながら、田中の作業を見守る。
田中は机に置いてたブラシをとると、ポチの体をなでるように洗っていった。
ポチは気持ちよさそうな眼をしていた。トロンとして、今でも眠りそうだった。そのポチを見る田中の眼が優しさに満ちていたからだろう。
全ての行程が終わり、田中はポチと4匹のハムスターを寝かしつけた。彼らはすぐに眠り、静かに寝息を立てていた。
田中も全てやり終えたのか、上着を脱ぎ、シャワールームへと歩を進めた。
「俺も湯浴みをする。本でも読んどくんだな。」
舞園は返事を返し、本を読むことにした。もちろん、犬の本である!
小型犬……中型犬……大型犬……
犬にもたくさんの種類がいる。
最初に目がいったのはティーカッププードルだ。小さくてつぶらな瞳が何とも言えない。
しかし、育てるのは難しいようで、保留にした。
移動することを考えると、やはり、小型犬か……
そう考えていると、田中がシャワールームから出てきた。ノースリーブと短パンを履いていて、髪の毛も降りていたので、一瞬誰かわからなかった。
田中は近くの椅子に腰かけ、舞園に話しかけた。
「魔犬でも飼うのか?舞園よ!」
いきなりのことで、舞園は飛び上がってしまった。魔犬ではなく、ふつうの犬にしてと心で思いながら、舞園は続けた。
「そうなんです!メンバーで飼おうと言うことで、話をしていたんです!」
「魔犬の世話は地獄に伝わる書物がないと初心者には難しいぞ!」
何言ってるんだろう?という感じで、舞園は小首をかしげたが、舞園も引き下がるつもりはない。
「それで、相談なのですが、田中先輩とペットショップに行きたいんです!」
すると、田中は少し考える仕草をとった。そして……
「よかろう!地獄に潜む魔犬マイスターの称号を持つ俺が手伝ってやろう!」
と発言したのだが、もちろん舞園は意味が分からない。ただ、了承してくれたのは分かったので、自分の次の休みの日に出かけることにした。
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- 11 : 2017/07/27(木) 21:38:02 :
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そして、今日が出かける日。
学園の近くのペットショップにに田中は舞園を連れて行った。
「お!またきたな!」
「あぁ……」
どうやら、田中はここの行きつけらしく、毎回くる度にひまわりの種や飼育に必要な用品を買いに来ていたのだ。
「今日は彼女連れかい?」
「違う!学校の後輩だ。」
舞園は店主との会話を注意深く聞いていた。そして、あることに気づいた。
「(ふつうにしゃべれるじゃん……)」
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- 12 : 2017/07/27(木) 21:46:26 :
- 店主との話が終わったのか、田中が近くに歩いてきた。
「まったく、彼奴には叶わん……」
「田中先輩、外行きの顔も出来るんですね!」
「ば……バカを言うな!俺様は地獄の鬼も泣き叫ぶ男!田中眼蛇夢だぞ!」
いつもの調子に戻った田中先輩は、私を『魔犬』のところに連れて行ってくれた。
田中先輩曰く、『魔犬』を飼うのが初めての人は小型犬がいいらしい。
そして、私は長い時間悩んだ。チワワとトイプードル……どっちにしよう……
悩んだ末、私はチワワを選んだ。とここで、田中からの注意事項!
「チワワは遠出には不向きだから、もし、遠出するときは俺様に預けろ!」
珍しく、ふつうに話す田中に舞園が驚いていると、更に彼は付け足した。
「飛行機に乗せるとチワワの目玉が飛び出るんだ……」
私はビクッとした。そして、遠い場所に行くときは連れて行けないなと思った。
手続きをして、チワワは事務所に送ってもらうことになった。
明日対面する。楽しみだな!
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- 13 : 2017/07/27(木) 21:54:11 :
- ペットショップを後にして、私たちは学園に向けて歩いていた。田中先輩も笑顔で、色々話しかけてくれた。
「魔犬の餌には注意しろ!高い餌を与えればいいというわけではない。」
「湯浴みは一日一回きっちりとしてやれ!魔犬の魔力がなくなってしまうぞ!」
など、色々心配してくれました。そして、分かれの時も近づきました。もう……校門だ……。
「田中先輩!今日はありがとうございました!」
「気にすることはない!あ、それと……」
田中がガサゴソと胸ポケットをあさり何かを取り出した。それは、インピトロローズ……。
「受け取ってもらえないか……こんな性格だから、後輩とは言え、女性と2人で出かけたのは初めてなんだ……これは……そのお礼……だ……」
田中からの舞園への感謝の気持ち……
舞園はそれを受け取り、笑顔で田中に返事をする!
「ありがとうございます!私と田中先輩はもう、お友達です!」
舞園は全力で笑った。田中はその笑顔のまぶしさに思わず目を覆ったが、首に巻いていたマフラーに唇をかくし、
「こちらこそ……ありがとう……」
とつぶやいた。
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- 14 : 2017/07/27(木) 22:24:41 :
- 翌日、舞園たちはチワワと初めて顔を合わせました。最初は吠えっぱなしだったのですが、優しく接しているうちに、懐いてきて、一時間もすれば吠えなくなった。
そして、名前は舞園たちの夢の手助けをして欲しいという思いから、「ユメ」と名付けられた。
ユメはとても元気がいっぱいで、部屋をずっと駆け回っていた。舞園やメンバーとの追いかけっこが楽しいようだ。
車での移動の時も、舞園の膝やメンバーの膝に大人しく座っていた。
ユメがきてから数日たったある日、トイレやお座り、お手などの基本的な動きも覚えていった矢先、舞園は全国ツアーで、しばらく遠出をすることになったのだ。
1か月も離れるということと飛行機での移動もあったため、流石に連れて行けないとなり、田中に預けることにした。
そして、舞園はユメと一緒に田中の部屋へとむかった。
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- 15 : 2017/07/28(金) 07:00:04 :
- ピンポーン……
チャイムの音の後、少しして田中が出てきた。
「ほう?地獄からの歌姫ではないか?」
……私ってどんな印象なの?
舞園はそんなことを考えながら、田中にユメを預かって欲しいと頼んだ。田中は快諾してくれ、食堂から持ってきたお菓子を食べようと舞園を部屋に招き入れた。
舞園は前と同じくベッドに座る。田中はコーヒーを入れていた。本人曰く、黒魔道のマナをためる飲み物と言うことらしい。
舞園はそのコーヒーを飲み、夢の様子は田中に伝えた。
「ほう……貴様はもう、魔犬を操ることが出来たか……」
田中は感心していた。そして、次に不安だったのが、ユメの人なつっこさであった。
……さすがはアイドルが手なずけた魔犬か。
それから、田中は舞園とともにユメの散歩をして、舞園と分かれユメと一緒に部屋へと戻った。
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- 16 : 2017/07/28(金) 18:20:55 :
- 田中はユメを通して、舞園の誠実さをくみ取っていた。
田中自身もこれほど早く、『魔犬』を手なずけた人は自分以外に見たことがなかった。
「やつは良いライバルには成りそうだな……」
そうつぶやくと、ユメの手入れをした。体のブラッシング……餌……全てにおいて、舞園と同じ時間にあげる。
人間と一緒で、食事の時間が定まらないと体に良くないらしい。
そして、田中自身もご飯を食べる。ユメはお腹がいっぱいになって眠ってしまった。
田中はユメに布団を掛けて、舞園に報告をした。
1か月後、舞園が迎えにきた。ユメはうれしそうに飛びついた。飼い主の顔を覚えていたようだ。舞園が抱え上げると、ユメは舞園のほっぺたを舐め始めた。
「田中先輩!ありがとうございました!」
舞園は軽く会釈をした。すると田中が、また、ガサゴソと服のポケットをあさり、舞園にプレゼントした。
それは、サクラの花束だった。この時期は咲かないので、おそらく造花か何かだろうが、それでもこの短期間でよく用意できたものだ。舞園は季節はずれの桜に戸惑いながら、田中の方を向いた。そして、田中の口から出るまさかの一言……
「俺とともにこれからも魔獣を育てていかないか……」
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- 17 : 2017/07/29(土) 07:53:21 :
- 舞園はよく分かってなかった。ひょっとして、これって……告白?
つまり、友達以上……って、ムリムリ!
田中先輩が嫌いとかじゃなくて、事務所的に……
「あの……田中先輩……気持ちはうれしいのですが……私の事務所……恋愛禁止で……」
「そ……そうだな……全く、俺は何を……らしくもない……」
田中が慌てる意外な姿に、舞園も心ひかれていたのだ……ならば……
舞園は田中の桜の花束を受け取り、田中の目を見つめて……
「ただ、これからも私の師匠でいてください!」
田中にほほえみかけた。それに田中も笑顔でかえす。
「フッ……師弟関係か……それもは悪くない!俺様は魔獣を操るもの……田中眼蛇夢だ!」
田中はいつもの調子で話を締めくくる。ただ、舞園は知っていた。
魔獣と人が交わることは禁断の行為だと……
そして、その禁断の行為を彼女自身が師弟関係という形で結んだと言うことを……
希望が峰に嵐が吹く。その嵐はとても暖かく、優しく彼女たちを包んでいたのだ。
田中曰く、黄泉の国からの風である。
黄泉の国からも祝福される男……そして、魔獣がアイドルと交わる禁断の行為をした男!それが……
「田中眼蛇夢だ!!」
END
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- 18 : 2017/07/29(土) 07:55:55 :
- お疲れさまでした!今回は軽い場面転換も交えながら書いてみました!
じぶんでも、まだ描写足らずのところもあるのですが、最後まで見てくれて幸いです!
以前、別のssで伝えましたが、V3はしばらく書かないことにしました!以前CPSSにて、言われたことがきっかけで……
ですので、最後はV3とスーダンを予定していたのですが、予定を変更して、無印とスーダンでもう1作品書きたいと思いますので、よろしくですm(_ _)m
では、また次の作品でお会いしましょう(っ´ω`c)
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- この作品はシリーズ作品です
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CPSS~週刊 カップリング~ シリーズ
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