アルミン「選ぶ、なんて」
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- 1 : 2017/04/06(木) 12:31:58 :
- ※現パロ
※たぶんアルミンハーレム
※BL(ボーイズラブ)要素が入るかもしれない。入ったらごめん。念のため、苦手な人はブラウザバック推奨
※亀更新
よろしくお願いします
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- 2 : 2017/04/06(木) 13:16:23 :
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まだ、今よりもいくらか幼い顔つきの僕がいる。
僕は震えながらも、必死に顔を上げて彼を睨んでいる。
彼はその様子に怒りをさらに露にして、こぶしを振り上げた。
『――――――――――…てめえ、生意気なんだよ』
僕の視界は、真っ暗になった。
――――――――――
―――――――――――――――――
――――――――――――
ゆさゆさ、と体を揺さ振られている感覚で目を開けた。
エレン「…おーい、授業始まるぞ?」
すると、馴染み深い友の顔が目の前にあった。
アルミン「エレン…」
エレン「おはよ。寝不足か?」
アルミン「ん…昨日は遅くまで課題やってたから…」
エレン「無理すんなよ。ミカサだけじゃなくお前にまで休まれたら、俺も敵わん」
アルミン「うん、ごめん」
ミカサは今、風邪で熱を出して学校を休んでいる。
アルミン「次の授業、理科だっけ」
エレン「おう、ハンジ先生だ。今日は実験やるとか言ってたぞ」
アルミン「よかったじゃん。エレン実験好きでしょ」
エレン「まぁ、ずっと椅子に座って話し聞いてると、眠くなるからな…」
アルミン「あはは。ハンジさんの話、結構面白いのに」
エレン「そうだけどよ…学生時代に道端で拾ったアマガエルに『ケロちゃん』って名前付けたけど、家で解剖してみたら実は新種のカエルでしたーって話とか…あれ、ヤバいだろ」
アルミン「まぁハンジさんだから…」
僕らの学校で理科を担当しているハンジ・ゾエ先生は、この町では有名な変人だ。
最近聞いたうわさでは、借りているアパートの家賃よりも蛇の剥製の購入を優先させて、大家さんに追い出されそうになったりしているらしい。
エレン「そーいや、なんでアルミンは先生のこと『さん』付けで呼ぶんだ?」
アルミン「んー…まぁ、前にね。そう呼ぶよう言われたんだ」
エレン「…へー、そうなのか…って、先生来たっぽい。じゃあな」タタタッ
アルミン「うん、また」
エレンは納得しているのかしないのか、よく分からない表情で話を絶った。
……僕がまだ入学したてのとき。
僕たちの学校では、教科ごとに係りがあって、その教科の係りは先生の授業の用意を手伝ったりする。
僕は理科係だった。
僕がハンジさんの教材運びを手伝っていたとき、ふと言われた。
「ねぇ、私のこと先生じゃなくて『さん』って付けて呼んでよ」
そうする理由が分からなくて聞き返したら、『まぁまぁ』と治められてしまった。今でも理由は分からない。
でもさん付けが失礼にあたるとは思わなかったから、聞かない理由も無いと、僕はハンジさんと呼んでいる。
ちなみに、僕以外でそう呼んでいる生徒を、僕は見たことが無い。
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- 3 : 2017/04/06(木) 13:41:00 :
- ー放課後ー
ジャン「あ、アルミン。一緒に帰ろうぜー」
アルミン「あれ、マルコは?」
ジャン「生徒会の仕事が残ってるんだとさ。大変だよなー、真面目なやつは」
アルミン「うーん…帰りたいのは山々なんだけど、僕ミカサのお見舞いに行こうと思ってるから…」
ジャン「あ、風邪だったなミカサ…って、お前こそエレンは?」
アルミン「…補習。この前の中間テストで、数学だけ赤点とっちゃったらしくて」
ジャン「あー、確かに難しかったけどな」
アルミン「だからエレンは終わらせ次第来る」
ジャン「なるほど…」ジイッ
アルミン「…」
ジャン「…」ジィィ
アルミン「…ジャンも、来る?」
ジャン「え、!?あー…いやーその…い、行きたいなんて一言も…」アセアセ
アルミン「顔に出てるよ」
ジャン「うぇぇ…マジかよ…」
アルミン「どうする?心配して来たって言えば、ミカサも分かると思うんだけど」
ジャン「うーん……いや、いいわ。俺は幼馴染じゃねえからさ」
アルミン「いいの?」
ジャン「おう…よく考えたら、俺も塾あったわ」
アルミン「そう、じゃあまたね」
ジャン「じゃあなー」タッタッタッタッ
アルミン「またねー」
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- 4 : 2017/04/06(木) 14:21:33 :
- ーミカサ家ー
アルミン「…」カチッ
ピンポーン
ミカサ母「あら?アルレルトくん、どうしたの?」
アルミン「ミカサのお見舞いです。エレンも後から来ます」
ミカサ母「まぁ、ありがとう。ミカサね、熱も下がったし…大丈夫だと思うから、部屋まで行っちゃっていいわ」
アルミン「失礼します」
ーミカサの部屋ー
ミカサ「けほっ…ごめんなさい、このままではアルミンに風邪を移してしまう…帰ったほうが…」
アルミン「大丈夫だって、それに今僕が帰ってもエレンが来るし…」
ミカサ「…エレンが?尚更いけない、エレンは最近頑張っている。テスト勉強で徹夜等をしてかなり無理をしているはず。抵抗力が弱い状態で来てしまったら……ゲホッ」
アルミン「き、気持ちは分かるけど、落ち着いてミカサ!」
ミカサ「駄目、ケホッエレンは来ては駄目っ…ゲホ、携帯!来ちゃ駄目だって伝えない、ゲホッ…と…!」バタッ
アルミン「ミカサー?!」
ー数分後ー
ミカサ「ぅぅ…」
アルミン「あぁもう、熱下がりかけたときに騒ぐからそうなるんだよー!」
ミカサ「アルミン…ごめ、なさい…」
アルミン「謝らなくていいから、おとなしくしてて。エレンにはマスク付けて来るように言ったし…部屋も換気したから大丈夫」
ミカサ「あり、がとう…げほっケホン」
アルミン「…なんか飲み物持ってこようか?」
ミカサ「うん…」
アルミン「分かった。じゃあ一回部屋出てくけど、暴れないでよね?」
ミカサ「…アルミンはたまにひどいことをいう。一応私も乙女の端くれ…その乙女に対して『暴れないで』などと…」
アルミン「事実じゃないか」
ミカサ「うぅ…」
アルミン「じゃ、取ってくるね」ノソッ
ミカサ「ん…」
ガチャン
ミカサ「…でも、やっぱりアルミンは優しい」ボソリ
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- 5 : 2017/04/06(木) 16:24:44 :
- ー台所ー
ミカサ母「あら、どうしたの?」
アルミン「あ、ミカサに飲み物持って行こうかと…」
ミカサ母「飲み物?お茶でいいかしら」
アルミン「大丈夫です」
ミカサ母「はい、お茶」
アルミン「…コップが二つ?」
ミカサ母「イエーガーくんが来るまで、ここに居るつもりなんでしょう?ゆっくりしていきなさい。どうせなら夕食も…」
アルミン「あ、いや…それだと、ミカサが…」
ミカサ母「あぁ、でもそうね。一人で寂しい思いをさせてしまうわね…」
アルミン「じゃあ、ミカサのとこに戻るので…」
ミカサ母「えぇ、分か… ピンポーン
ミカサ母「まぁ、イエーガーくんかしら?」パタパタ
ガチャッ
エレン「あ、おばさん、俺ミカサの見舞いに…」
ミカサ母「えぇ、アルレルトくんから訊いてるわ。入りなさい」
エレン「失礼しまーす」
アルミン「あ、エレン」
ミカサ母「はい、コップもう一つ」
エレン「ありがとうございます…」
アルミン「じゃあ、上がろうか。エレン」
エレン「おう」
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- 6 : 2017/04/06(木) 18:16:29 :
- ーミカサの部屋ー
エレン「おい、大丈夫かよ?」
ミカサ「エレン…大丈夫、移る前にエレンは帰るといい…」ムクッ
エレン「そんなわけに行くかよ。起きるな」
ミカサ「でも…」
アルミン「エレンがこう言ってるんだし、好きにさせなよ」
ミカサ「う…ん」
エレン「で、俺買ってきたんだよ。リンゴ」
ミカサ「…おいしそう」
エレン「だろ?俺剥いてくるよ」
アルミン「え、え?待って!エレンが一人で包丁持つとか怖すぎるから!」
エレン「俺を何だと思ってるんだよ、お前…」
ミカサ「アルミンの言うとおり。エレンは昔、カルラおばさんの手伝いをしていてニンジンを切ろうとしたら…」
エレン「ばっ…!何でお前、そんな昔のこと覚えてるんだよ!?俺が5歳のときだぞ…!!」
ミカサ「エレンに関する記憶は、絶対に薄れない。なぜなら私の心の奥のメモリーに…ゲホッごほっ!」
アルミン「あーもうまた…!もういいよ、僕が剥いてくる!」
エレン「なっ、俺がやるんだよ!心配すんなよ、一人で出来るし!!」バンッ
アルミン「無理だろ…」
ミカサ「げほっ…二人で、剥いてくればいい。私は待ってる」
エレン「いや、でも…」チラッ
アルミン「…うん、ミカサを待たせるって言う選択肢は無い…から、一人で行って来て。エレン」
エレン「え?いいの?」
アルミン「…ミカサのお母さん居るし大丈夫でしょ」
ミカサ「アルミン…どうして急に意見を変えたの。エレンにやらせたら…」
アルミン「あーもう!エレンさっさと行ってこい!!」バッ
エレン「お?おう…」ノソッ
ガチャン
アルミン「はぁぁぁ…」
ミカサ「…えっと、ごめんなさい」
アルミン「…ミカサは気にしなくてもいいよ」
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- 7 : 2017/04/10(月) 20:08:45 :
- 期待
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- 8 : 2017/04/23(日) 20:32:53 :
- >>7
有難うございます…
くっそ遅れてすいません…更新します
ー次の日ー
アルミン「んーっ!」ノビーッ
アルミン「…ふぅ…」
バタンッ
アルミン「わっ!?」
母ミン「アルミーン?休日だからって、何時まで寝てるつもり!?いい加減起きなさぁい!!」
アルミン「起きてるよー!!」
母ミン「ならいいわ!…そうそう、今日はお友達と出かけるんでしょう?支度は?」
アルミン「あ、そうだった!母さん、今何時?」
母ミン「8時30分よ」
アルミン「…大声出して、部屋まで起こしに来るほどの時間?」
母ミン「早起きは三文の徳っていうじゃない。で、大丈夫なの?」
アルミン「10時に僕の家前に集合だから、問題ないよ」
母ミン「あらそう?じゃあ、朝ご飯食べましょうか。トースト焼くわ」
アルミン「うん。着替えたら下行くよ」
母ミン「分かったわ!二度寝しないでねー」
アルミン「もう目覚めたよ…母さんのお陰でね…」
母ミン「じゃ、私は下に行ってるわね」
パタン
アルミン「っはぁー…朝から疲れた…」
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- 9 : 2017/04/23(日) 20:46:58 :
- ー午前11時04分:アルミン家前ー
アルミン「…遅いよなぁ…」
アニ「…」トコトコトコ
アルミン「…」
アニ「…よ」ピタッ
アルミン「よ、じゃないでしょ。遅刻だよ。寝坊?」
アニ「ん」
アルミン「…一応、僕を呼びつけたのは君のほうだと思うんだけど」
アニ「そうだね」ホァアァ
アルミン「あくびしてるし、開き直ってるし」
アニ「そうだね」トコトコ
アルミン「…んで、今日は何の用なの?」スタスタ
アニ「買い物…」
アルミン「何買うの?服とか?悪いけど僕、女子の服選びに付き合ったことなくて……」
アニ「……決めてない」
アルミン「えっ?」アセッ
アニ「とりあえず、ショッピングモール行く。あんたは荷物持ち」
アルミン「…荷物持ちなら、もっと適任が居たろうに…」ハァ
アニ「うるさい。ごちゃごちゃ言わずに歩く」トコトコッ
アルミン「はいはい…」スタスタ
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- 10 : 2017/04/23(日) 20:53:53 :
- 期待
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- 12 : 2017/04/29(土) 18:22:40 :
- >>10
ありがとうございますー
ーショッピングモールー
アルミン「っ…重すぎぃ……ぐおお…」ヨタヨタ
アニ「本10冊ごときで…遅いよ、さっさと歩きな。まだ行くところあるんだから」スタスタ
アルミン「…嘘だろ…?」ガクッ
アニ「…ふん。しゃあないね、そっちの袋持つよ。貸しな」バッ
アルミン「しゃあないってか、君の本でしょ…全部…」
アニ「うるさい…ん、あの店入るよ」ユビサシ
アルミン「あの店って…」
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