このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
この作品は執筆を終了しています。
ダンガンロンパV2【第2章】
-
- 1 : 2017/03/20(月) 08:52:39 :
- 第二章突入です!
第一章はこちらから(http://www.ssnote.net/archives/52000)
【生徒名簿】
地川 卓(チカワ スグル)【超高校級の看守】
真田 成実(シンタ セイジ)【超高校級の探偵】
奈々蜂 九(ナナハチ ココノ)【超高校級の画家】
多花 考(タバナ コウ)【超高校級の学級委員】
中野 明日香(ナカノ アスカ)【超高校級のピエロ】
安田 多恵(ヤスダ タエ)【超高校級の研究者】
立橋 美里(タテハシ ミリ)【超高校級の作曲家】
津田 英二(ツダ エイジ)【超高校級の執事】
星花 マリア(ホシバナ マリア)【超高校級の旅人】
王野 檸檬(オウノ レモン)【超高校級のフォトグラファー】
青島 若葉(アオシマ ワカバ)【超高校級のコメンテーター】
神蔵火 曜子(カグラビ ヨウコ)【超高校級の和装家】
加村 雷太(カムラ ライタ)【超高校級の???】
都木 龍眞(ツギ リュウマ)【超高校級の電気工事士】 死亡
剛業 東太(ゴウギョウ トウタ)【超高校級のスケートボーダー】 死亡
橘 慎(タチバナ シン)【超高校級の幸運】 行方不明
-
- 2 : 2017/03/20(月) 18:14:07 :
- ----------------------
地川(僕と真田くんがエレベーターで地上に戻ると、そこには他の全員も集まっていた。)
多花「お前たちも来たか。」
地川「ごめんね…ちょっと遅れちゃったけど。」
奈々蜂「…大丈夫よ。」
雷太「で、多花くん…これで全員揃ったけど、話って何なの?」
多花「貴様等、モノパッドを見てみろ。」
津田「モノパッド…何かあるのでしょうか?」
多花「…生徒名簿を開いてみろ。」
地川(僕達は、言われるがままに生徒名簿を開いた。)
若葉「生存メンバー、14/16人…。」
王野「何なの…趣味の悪い表示ね…。」
多花「注目すべきはそこじゃない。一人ずつのプロフィールを見るんだ。」
雷太「…!」
地川(あれ?今、雷太くんの表情が変わったような…)
奈々蜂「地川くん、生存…真田くん、生存…」
多花「都木龍眞 死亡、剛業東太 死亡…その次だ。」
真田「橘 慎…"行方不明"。」
多花「ああ。アイツは剛業の足を掴んで自分からおしおきの会場へと向かった。」
明日香「そして、画面に変なノイズが走ってモニターが止まったあと、剛業くんの遺体だけが残ってた…へ~。ふ~ん。」
多花「つまり奴は…この研修所から"脱出"した事になる。」
奈々蜂「待ってよ。こんなに厳重に閉じ込めてるのに脱出なんてできるの?」
多花「…さあな。橘が何を考えているかは俺にも分からない。」
曜子「救助を呼びに行ったなら助かるんだけど…そんなことはないわよね。」
マリア「うーん…。」
雷太「…とりあえず今日は一旦休もう。細かい事は明日考えればいいよ…」
多花「そうだな。とりあえず解散だ。コテージに戻るなり散策するなり好きにしろ。」
そう言うと、多花くんはコテージの方に戻っていった。
奈々蜂「…地川!」
地川「……え?な、なに?」
奈々蜂「その…アンタは凄いね。よくこんな状況で冷静でいられるよ…」
地川「…僕だって冷静なわけじゃないよ…必死に堪えてるだけだ。」
奈々蜂「…はは、そうだよね。…じゃあ、また明日ね。」
地川「…うん、また明日。」
地川(さて…これからどうしようか?)
☆自由行動!誰と話すか人物を指定してください。複数人でも結構です。
※死亡・行方不明者は選択できません。
>>3
-
- 3 : 2017/03/20(月) 18:17:56 :
- 星花さん
-
- 4 : 2017/03/20(月) 18:57:50 :
- ~北エリア 星花マリアのコテージ~
地川「…星花さん?いる?」
マリア「あら、地川くん。どうしたの?」
地川「いや…ちょっと話でもしようかな、って。」
マリア「…いいわよ。こんな状況だし…話なら付き合うわ。」
地川「…星花さんは"超高校級の旅人"なんだよね?」
マリア「ええ。そうよ。」
地川「じゃあやっぱり、超高校級に選ばれた理由とか…あったりするの?」
マリア「そうね…推測だけど、"歴代最年少での世界踏破"かしら。」
地川「世界踏破?」
マリア「ええ。分かりやすく言うと"地球にある全部の国を回る"ってことね。」
地川「…なんでそこまで旅が好きなの?」
マリア「うーん、特に理由はないけど…強いて言うなら、楽しいからかしらね。地域ごとの特色が見えるのが凄く面白いわよ。」
マリア「ヨーロッパの"ノヴォセリック王国"とか…すごく個性的な国だったわよ。お勧めはしないけど。」
地川「へぇー…凄いんだね…僕とは大違いだ。」
マリア「え?」
地川「僕の才能なんて、才能とは言えないようなものだから…」
マリア「…ふふ、それを判断するのは貴方じゃなくて私よ。もし良ければ、いつか貴方の話も聞かせてくれるかしら?」
地川「…うん、分かったよ。」
地川(星花さんと少しだけ仲良くなれたみたいだ。)
-
- 5 : 2017/03/20(月) 19:11:40 :
- 星花さんのコテージを出た僕が最初に聞いたのは、大きな叫び声だった。
安田「うわっ、地川さん!!怪しいです!!女子のコテージで一体何を!!ままままま、まさか2人きりであんなことやこんなことを!?」
地川「…あー…うん、誤解だよ。ちょっと話をしてただけ。」
安田「犯人は必ずそうやって嘘を言うんですよ!!ますます怪しいです!!」
明日香「多恵ちゃん、抑えて~。彼は嘘をつくような人には見えないわ~。」
安田「…それもそうですね!!今日のところはこの辺で勘弁してあげます!!では!!」
そう言うと、2人はそれぞれコテージに戻っていった。
王野「あはは、騒がしい人達ね。」
地川「え!?王野さん、なんでここに?」
王野「なんでって…コテージの目の前で"怪しいです!!"なんて聞こえたら見に来るしかないでしょ?」
王野「っていうか…アンタこそ何でここにいるのよ?」
地川「ああ…ちょっと星花さんと話をしてたんだ。」
王野「…ふーん。……もう夜遅いから早く寝なよ~。」
そう言って、王野さんは手を振りながら自分のコテージに入っていった。
地川「…北エリア…なんか、変な人達ばっかりだな…。」
結局僕も西エリアに戻って、自分のコテージの前に立った。
…いつも通り扉を開けると、そこには…
超高校級の"???"、加村 雷太くんが、
うつ伏せの状態で地面に倒れていた。
-
- 6 : 2017/03/20(月) 19:15:08 :
第2章
「死の旋律に願いを込めて」
-
- 7 : 2017/03/20(月) 20:35:02 :
- 地川「雷太くん…!?」
僕は、床に倒れた雷太くんの姿を呆然と見つめていた。
…と、その時。
雷太「あ…ごめん、冗談だよ。」
地川「…は?」
雷太「いや…その、死んだフリしたら驚くかなーと思って。」
地川「えっ……まぁ、確かに驚いたけどさ…裁判が終わった直後にやることじゃないよ…心臓に悪いから…」
雷太「はは、ごめんごめん…」
地川「…で、なんで雷太くんが僕のコテージに居るの…?」
雷太「あれ?真田くんから聞いてない?」
地川「え?聞いてないけど…」
雷太「ああ、そう…後で叱っとかないと。」
地川「…で、結局なんで僕のコテージに?」
雷太「だって…寂しいし。」
地川「はあ!?」
雷太「…ここだけの話さ、南エリアの住民って、剛業くんと都木くんが死んで橘くんがいなくなったから…ボク1人なんだよね。」
地川「…ああ、それは気の毒に…で、それがどうして僕のコテージにいる事に繋がるわけ?」
雷太「同居だよ。」
地川「は!?」
雷太「だーかーら、同居。わかる?」
地川「いやいやいや…まぁ、そうだとしても真田くんとか多花くんとか津田くんとかがいるのに何で僕の所に?…」
雷太「……あ。それもそうだね。」
地川「え?」
雷太「じゃあ他の人のコテージを回ってくるよ。また明日ねー。」
地川「……えっ?…あ、ああ…また明日…」
そう言って、雷太くんはコテージを出て行った。
地川(雷太くん…なんかよく分からない人だな…。)
………色々あり過ぎてすごく混乱している。
僕は、自分を落ち着かせるようにベッドに横たわり、眠りに付いた。
地川「………。」
------------------------
-
- 8 : 2017/03/20(月) 20:59:16 :
- -----------------------
「コロシアイ研修生活」 4日目
-----------------------
???「…き……」
???「…きろ…」
???「起きろ!!」
地川「うわ!!?」
多花「…全く…お前で最後だぞ。わざわざ起こしに来てやったんだ。永久に感謝しろ。」
地川「は?え…ありがとう…。」
多花「食堂に行くぞ。ついてこい。」
言われるがまま、多花くんについていく事になった。
安田「遅かったですね!待ちくたびれました!」
多花「これで全員だな…さて、アイツは何をする気なんだ?」
地川「…え?多花くんが集めたんじゃないの?」
多花「俺達を集めたのは立橋だ。」
地川(立橋さん…確か超高校級の作曲家だったかな。)
立橋「おっ、揃った?」
奈々蜂「揃ってるよー。」
立橋「じゃあ本題行くねー。…単刀直入に言うとー…」
立橋「明日!!体育館で"ピアノコンサート"をやろうかなって思ってるの。」
雷太「…ピアノコンサート?」
立橋「ええ。…ただでさえ疑心暗鬼で心が落ち着かない状況でしょ?だからイベントをやろうってコト。」
真田「ですが…立橋さんは作曲家ですよね?肝心のピアニストは誰が…?」
津田「……私ですよ。」
奈々蜂「えっ?津田くん、ピアノ弾けるの?」
津田「…はい。昔、ピアニストに仕えていた事がありましてね。…少なくとも、耳障りにならない程度には弾けますよ…。」
立橋「…っていう訳だから、よろしくねー。」
多花「それだけか?」
立橋「…何よ。もっと実のある話が良かった?」
多花「そういう訳ではない…。…さて!丁度いい。せっかく全員揃っているんだ、次は俺に話をさせろ。」
真田「いいですよ。」
多花「…今日の朝に開放された"新区画"についてだ。」
奈々蜂「新区画?」
多花「ああ。"体育館"、"音楽室"、"スキー場"の3か所だな。」
マリア「………研修所にある施設じゃないわよね、普通。」
多花「今日はこの新区画の探索を行う。正午になったらこの食堂に集合し、各自、調査の結果を報告しろ。」
地川「…分かったよ。」
多花「では、解散…」
モノクマ「ちょっと待った~!!」
安田「出ましたね!!悪霊退散!!成敗です!!」
モノクマ「悪霊なんかじゃないよ?"情報"を配りに来ただけだよ。」
多花「情報だと?」
モノクマ「オマエラが失っている記憶のことだよ!」
若葉「…!」
モノクマ「じゃ、情報はモノパッドに入れておいたから、好きにしなー。うぷぷ…じゃ、ばいなら。」
地川「…………………。」
-
- 9 : 2017/03/20(月) 21:25:44 :
- 多花「全員モノパッドを床に置け。俺が代表で見てやる。」
地川(はは、なんだそれ…)
多花「………読み上げるぞ。」
多花「…第1回目…希望ヶ峰学園のコロシアイ。
希望ヶ峰学園の"78期生"がシェルター化した学園内に閉じ込められ、コロシアイを強要された事件。
生存者は6名、死者は10名。
第2回目…ジャバウォック島のコロシアイ。
希望ヶ峰学園の"77期生"が新世界プログラム内でコロシアイを強要された事件。
生存者は16名。」
多花「…情報はこれだけだ。」
真田「何ですかそれ…?さっぱり訳が分かりません…」
地川「……そんな事件、聞いたこと無いよ…。」
多花「ハハハ、聞いたことがない、か。…忘れているだけなのかもしれないぞ。」
地川「………。」
多花「さて。このことは早く忘れろ。脳の記憶領域から切り落とせ。新区域の探索に入るぞ。」
奈々蜂「了解!」
明日香「あら。九ちゃんはノリノリなのね~。」
多花「…解散!」
-------------------------------
~体育館~
地川「ステージにグランドピアノがあるね。…なんか高そう。」
真田「そうですね…かなり状態も良いです。」
地川「でも…特に変わったところはないかな?」
真田「ええ。出入口は正面扉だけのようですね。」
~音楽室~
地川「こっちにもピアノがあるんだ…」
真田「ヴァイオリンやビブラフォン…楽器は一通り揃っていますね。」
地川「普通の音楽室、って感じだね。」
真田「音楽室だけで一つの建物って…音楽室より音楽棟って感じですね…。」
地川「こっちも出入口は一つだけかー。」
~スキー場~
真田「えーっと…てっきり屋外のものを想像していたんですが…」
地川「思いっきり屋内だね。外から雪を持ってきて作ってるみたい。」
真田「…う~ん、いまいちスキー場って感じがしませんね…」
地川「ここも出入口は1つだけ、と。」
真田「怪しいものも見当たりませんね…」
~食堂~
多花「ふむ…結果はどうだ?」
真田「怪しいものは特にありませんね…どれもごく普通の体育館、音楽室、スキー場って感じです。」
若葉「私も同感。変なものは特になかったわ。」
多花「…そうか。…よし。今日の探索はこれで終わりにするぞ。解散だ。」
若葉「決断が早いわね…」
多花「当たり前だ。俺は”あの”多花 考なんだからな。貴様らを統率出来て当然だ。……フン、俺はコテージに戻るぞ。」
地川「変な人だなぁ、やっぱり。一番冷静だけど。」
雷太「はは、そうだね。」
地川(さて…これからどうしようか?)
☆自由行動2回目です!誰と話すか人物を指定してください。複数人でも結構です。
※死亡・行方不明者は選択できません。
>>10
-
- 10 : 2017/03/21(火) 15:29:41 :
- 奈々蜂さん
-
- 11 : 2017/03/21(火) 16:14:56 :
- ~東エリア 奈々蜂九のコテージ~
地川「…おーい、奈々蜂さん、いる?」
奈々蜂「あ、地川じゃん。何か用?」
地川「いや…ちょっと話でもしようかなって。」
奈々蜂「暇だからってこと?いいよー。」
奈々蜂「地川は”超高校級の看守”なんだよね?」
地川「うん…一応、ね。」
奈々蜂「一応…ってことは何かやましい事でもあるの?」
地川「別にそういう訳じゃないんだ。自分の才能に自信がないだけで…」
奈々蜂「確かあなたは…脱獄犯を捕まえたのよね?」
地川「うん…。奈々蜂さんは、"伊奈島 零矢"って聞いたことある?」
奈々蜂「イナシマ……レイヤ?」
地川「…知らないかな?中学生で多数の人間を殺害した…いわば”猟奇殺人鬼”。今は高校生になってるはずかな。」
奈々蜂「知らないなー…」
地川「彼、今はもう釈放されてるんだけど…服役中に脱獄をしようとしたことがあってね。」
奈々蜂「その時に脱獄を止めたのが地川ってこと?」
地川「うん…そうだよ。」
奈々蜂「へ~…凄いじゃん。」
地川「…そうかな?ありがとう。」
地川(奈々蜂さんと少しだけ仲良くなれたみたいだ。)
-
- 12 : 2017/03/21(火) 16:22:00 :
- 地川(そういえば…雷太くんは結局昨日、誰のコテージに泊まったんだろう?)
地川(確かめてみようかな…)
~西エリア コテージ外~
地川「…あ、雷太くん。」
雷太「…地川くん?何か用?」
地川「いや…結局昨日、雷太くんがどのコテージに泊まったのか気になって。」
雷太「地川くんのコテージだよ。」
地川「…え!?」
雷太「地川くんが眠った後に忍び込んで寝顔の写真をね…」
地川(勝手に何を…!)
雷太「…はは、冗談だよ。ほんとは津田くんのコテージ。執事の彼なら許してもらえると思って。」
地川「へー…」
雷太「というか…今日はもう遅いよ。早く寝たら?」
地川「え?…うん、そうするよ。じゃあ。」
雷太「…また明日。」
----------------------
-
- 13 : 2017/03/21(火) 16:32:24 :
- ---------------------------
コロシアイ研修生活 5日目
---------------------------
~食堂~
立橋「ってわけでー、今日がピアノコンサート当日よー!!」
地川「まぁ…そうだろうね。」
立橋「で!!…立橋美里、かなり検討不足だったのー!!」
真田「検討不足…?」
立橋「そう!!コンサートの準備を忘れてたのよ。設営とか設営とか設営とか。」
多花「フン…何をやっているんだ。」
立橋「というわけでー、何人かに設営を手伝ってほしいんだけどー…」
奈々蜂「じゃあ、私手伝うよ。」
多花「フン…仕方がない、手伝ってやろう。」
雷太「僕も手伝うよ。」
明日香「私もそっちに行くわね。」
立橋「じゃ、私と津田くん、あと今の4人で行くわねー。」
そう言うと、設営の6人は体育館へ向かった。
若葉「あ、一つ提案があるわ。」
真田「何ですか?」
若葉「コンサートが始まるまでの間…スキー大会でもどう?」
地川「スキー大会?」
安田「ええ!そうです!どうせ待ち時間は暇ですしね!」
王野「賛成ー。楽しそうだね。」
曜子「じゃ、私たちはスキー場に行けばいいのね。」
地川「…そうだね、移動しようか。」
-----------------------------------------
-
- 14 : 2017/03/21(火) 16:55:37 :
~スキー場~
真田「さて、スキーのボードは………あ、4セットしかないですね。」
マリア「困ったわね…私たちは7人よ?」
王野「4人と3人でチームを作って交代で使いましょうよ。」
地川「そうだね。それが一番手っ取り早いよ。」
若葉「じゃあ…そうね、私と王野さん、マリアさんで1チームでどう?」
曜子「特に異論はないわ。私と安田さん、あと男子2人でもう1チームね。」
地川「そうだね。じゃあ…」
若葉「曜子ちゃんたちのチームが先でいいよ。私は音楽室で待機してるね。」
真田「そうですね…音楽室の方が暖房も効いてますし。」
若葉「じゃあ…楽しんでねー!」
そう言うと、マリア、王野、若葉の3人はスキー場を出て行った。
地川「うーん、午前10時か…30分おきに交代でいいかな、とりあえず。」
真田「そうですね。」
----------------------------------
~体育館~
奈々蜂「さて、それで…何をすればいいの?」
津田「ふむ…ステージ上の飾りつけと…客席の用意でしょうね…」
雷太「…あ、地川くんからメールだ。」
明日香「メール?」
雷太「”設営が終わるまでスキー場で遊んでいます”…だって。」
立橋「何よそれ、ずるいわね…まぁいいわ、さっさと終わらせちゃいましょ。」
多花「…そうだな。」
立橋「じゃあ…私と津田、あと…雷太!この3人でステージの準備をするわ。」
明日香「私と奈々蜂ちゃん、多花くんは客席の準備と飾りつけね…。」
立橋「今は丁度午前10時だから…正午までには終わらせるわよ。」
津田「…了解です。」
………1時間後。
多花「結構な重労働だな…どんだけ凝った飾りつけなんだ?」
明日香「あら?うちのサーカス団はもっと凝ってるわ~。」
奈々蜂「…えっ…これ以上凝るって…色々大変なのね。」
雷太「3人ともー、ちょっと良い?」
多花「…何だ?5秒で済ませろ。」
雷太「差し入れだよ。なぜか体育倉庫に飲み物が置いてあって…水しか無かったけど。」
明日香「あら、助かるわ~。でも…飲んでも大丈夫なの~?」
雷太「大丈夫だよ。こっちの3人も飲んだから。」
奈々蜂「ありがとー、じゃ、遠慮なく貰うねー。」
---------------------
~スキー場~
スキー開始から1時間後…
マリア「……地川くん、貴方達の番よ。」
地川「…あれ?なんでマリアさんしかいないの?」
マリア「王野さんと若葉さん…途中でスキーをやめて外に出て行ったの。こっちに来てると思ってたけど…何処に行ったのかしら。」
真田「…心配ですね…まぁいいです、いずれ戻ってくるでしょう。…では、交代ですね。」
-----------------------------
-
- 15 : 2017/03/21(火) 17:15:02 :
- ~11時30分~ 設営、スキー開始から1時間半
~音楽室~
奈々蜂「地川!ごめん、待たせちゃった?たった今設営が終わったんだけど…」
真田「…それでは…体育館に向かいましょうか。」
地川「そうだね。」
津田「ところで…王野さんと若葉さんがいない様ですが?」
丁度その時、音楽室の扉が開き、彼女が駆け込んできた。
若葉「…間に合った!?よし、セーフ!」
マリア「…若葉さん?今まで何をしていたの?」
若葉「付け爪探してたの。」
真田「付け爪?」
若葉「うん…スキー場に来る途中で落としちゃったから…。見つかったから良かったけど。」
地川「それはいいとして…王野さんは?」
若葉「…王野さん?途中まで一緒に居たけど”ちょっと用事があるから!”って別れたわ。」
地川「…」
立橋「まぁ…仕方ないわ。王野さんは居ないけど…コンサートは始めるわよ!」
地川(始めるんだ…)
立橋「じゃ、体育館に集合~!!」
そう言って、立橋さんは元気よく音楽室を飛び出していった。
残った僕達も、立橋さんについていく事になった。
---------------------------------
~体育館~
立橋「えーそれでは…”主に津田くんがメインのピアノコンサート”、開演です!」
真田「何ですかそのタイトルは…」
ツッコミどころのあるタイトルコールではあったが、体育館は、拍手に包まれた。
…まぁ、たった10人分の拍手なのだが。
立橋「それでは~一曲目!!”酔っぱらいのエチュード”ッ!!」
地川「…ネーミングセンスはアレなんだね…」
真田「まぁまぁ地川くん、黙って聞きましょう…」
そして、津田くんがピアノの演奏を始めた。
曲名はアレだが、音はとても綺麗だった。
さすがは「超高校級の作曲家」が作った曲だ…。
…しかし、その時。
地川「…あれ?」
突然、津田くんのピアノを弾く手が止まった。
立橋「ん…?」
そして…
津田くんは、突然ピアノ椅子からずり落ち、転倒した。
地川「…津田くん!?」
僕と真田くんは、慌ててステージの上に駆けあがった。
真田くんは、慣れた手つきで津田くんの首に手を当て、脈を測る。
真田「………ダメです…”死んでます”。」
…真田くんがそう告げた瞬間、体育館にアナウンスが鳴り響いた。
「死体が発見されました!一定の捜査時間のあと、学級裁判を開きます!」
-
- 16 : 2017/03/21(火) 17:26:31 :
- モノクマ「……うぷぷ、残念だけどコンサートは中止だね!…というわけで今回も用意しました、モノクマファイル!オマエラのモノパッドで確認できるから、好きにしてちょーだい!じゃ、またあとでねー!」
モノクマの場違いに明るい声が響き、体育館は静寂に包まれた。
ここにいる皆が、暗い表情を浮かべている。
…ただ1人を除いて。
多花「貴様ら、いつまでそうしているつもりだ?」
最初に静寂を引き裂いたのは多花くんの怒号だった。
多花「いいか。………捜査を始めるぞ。…俺達で津田の無念を晴らすんだ。」
その言葉で、全員の表情がサッと変わり、皆が各々に捜査を始めた。
”超高校級の学級委員”…正にその名に相応しいリーダーシップだった。
真田「…地川くん、僕達も始めましょう。」
地川「…そうだね。」
真田「まずはモノクマファイルの確認からです。」
☆コトダマGET!!
【モノクマファイル2】
被害者は”超高校級の執事”、津田 英二。
死因は”中毒死”、死亡時刻は午前11時35分ごろ。
立橋 美里主催のピアノコンサート中に突然転倒、死亡した。
目立った外傷はないが、右手の中指に数ミリの細い傷がある。
地川「中毒死…?」
真田「…これはつまり…毒殺、という訳ですか。」
地川「コンサート中に毒を回らせたって…どういうことだろう。」
真田「…わかりませんね…コンサート前に遅行性の毒を仕込んだ可能性が高いでしょうか。」
地川「…ふーん…」
地川(さて、次はどこを調べようか…)
>>17
・客席
・ステージ
・体育倉庫
-
- 17 : 2017/03/21(火) 17:46:40 :
- 体育倉庫で
-
- 18 : 2017/03/21(火) 20:55:59 :
- 地川「体育倉庫を調べてみよう。」
真田「分かりました。」
~体育倉庫~
地川「…普通の体育倉庫だね。高跳びのバーとか、砲丸とか…」
真田「もしかすると、この砲丸で誰かを殴り殺せないでしょうか?」
地川「え?出来ると思うけど…津田くんは毒殺だよ?」
真田「…そうですよね。」
地川「奥の方には何か…えっ?」
真田「何かあったんですか?」
地川「いや…冷蔵庫が。」
真田「冷蔵庫!?」
地川「何でこんな所にあるんだろうね…意味が分からないよ。」
真田「冷凍機能もついてるみたいですね…。」
☆コトダマGET!!
【体育倉庫の冷蔵庫】
体育倉庫の奥には、冷蔵庫が存在していた。
この冷蔵庫には、冷凍機能もあるようだ。
----------------------------
地川「さて…次はどうしよう?」
>>19
・客席を調べる
・ステージを調べる
・誰かに話を聞く
-
- 19 : 2017/03/21(火) 21:50:37 :
- やっぱりステージに殺人の仕掛けがあるのかな?
-
- 20 : 2017/03/21(火) 23:01:16 :
- 地川(ステージ上を調べてみるか…)
真田「ステージには…スピーカーが2つと、グランドピアノが1つですね。」
地川「こっちのスピーカーには…特に怪しい所はないね。」
真田「こっちもです。スピーカーは関係ないんでしょうかね…」
地川「グランドピアノの方は何かないかな?」
真田「コンサート中に倒れたんですから、ピアノの鍵盤に毒針なんかが仕込んであった可能性はありますね。」
地川「それじゃあ、鍵盤も詳しく見てみようか…」
真田「………あ、これ…血でしょうか?」
地川「そうみたいだね。」
真田「……この血、少し赤色が薄いような…」
地川「そうかな?気のせいじゃない?」
☆コトダマGET!!
【ピアノについた血液】
ステージ上のピアノの鍵盤には、微量の血液が付着していた。
真田によると少し血の色が薄いらしいが…
真田「にしても…何故津田くんはここで出血したんでしょう…?」
地川「針とかは無いみたいだけど…何でだろうね。」
真田「…そうだ、ついでに舞台裏も調べてみましょう。」
地川「コンサート中、立橋さんが待機していた位置だね。」
真田「………あ、何でしょうこれ?」
地川「何か見つけたの?」
真田「細い管のようなものが…少し湿っています。」
地川「事件と関係あるのかな?」
☆コトダマGET!!
【舞台裏の細い管】
ステージ裏に、細い管が落ちていた。
管は若干湿っている。
-------------------------
地川(さて、次はどうしようか。)
・客席を調べる
・体育館周辺を調べる
・誰かに話を聞く
-
- 21 : 2017/03/21(火) 23:25:21 :
- 立橋さんに話を聞く
-
- 22 : 2017/03/22(水) 00:26:44 :
- ~体育館 客席~
地川「立橋さん、ちょっといいかな?」
立橋「何よ?」
地川「津田くんが倒れた時…君は舞台裏に居たんだよね?」
立橋「そうよ。アンタ達も見てたでしょ?」
真田「その時、何か怪しいことはありませんでしたか?変な物音がしたとか…」
立橋「特に無いわね…あ、でも雷太が水を運んで来たわ。」
地川「水を?」
立橋「ええ。何ならアイツ本人に聞いてみたらどう?」
地川「分かりました。ありがとうございます。」
-----------------------
~体育館 入口~
雷太「…ああ、水なら確かに運んだよ。体育倉庫の冷蔵庫から、設営組の6人全員にね。」
真田「そうですか…ちなみに配った順番は覚えていますか?」
雷太「うーん、悪いけど覚えてないな。適当に配ったから…」
地川「…わかった。ありがとう。」
☆コトダマGET!!
【雷太の証言】
雷太は、体育倉庫にあった水を、設営班全員に配っている。
本人曰く、配った順番は全く適当だったらしい。
地川(…さて、次はどうしよう?)
>>23
・体育館周辺を調べる
・体育館全体を調べる
-
- 23 : 2017/03/22(水) 00:43:34 :
- 体育館の中をまだ調べ終えてなかったから、全体を調べましょう!
-
- 24 : 2017/03/22(水) 00:52:42 :
- 地川(体育館全体を調べてみるか…)
~体育館~
地川「さて…ほかに体育館に怪しい場所はないかな?」
真田「…そういえば、壁の下の方に通気口がありますね。片腕が出る程度しか隙間はありませんが…」
地川「それも至る所に…一応覚えておこうか。」
真田「では、体育館周辺も調べてみましょう。」
~体育館周辺~
地川「…あ、真田くん!ここに何か落ちてるよ。」
真田「これは…瓶のようですね。中身は空ですが…」
地川「…ラベルはココにあるね。」
真田「これって…毒薬でしょうか?即効性の液体毒のようですね…」
地川「思いっきり凶器って感じだね。」
真田「位置は…”体育倉庫の通気口”のすぐ外ですね。」
☆コトダマGET!!
【即効性の毒瓶】
体育倉庫にある通気口のすぐ外に、毒瓶が落ちていた。
即効性の液体毒で、中身は空になっていた。
----------------------------
-
- 25 : 2017/03/22(水) 01:04:57 :
- ~体育館前~
地川「さて、一通り調べ終わったかな。」
真田「では…スキー場も調べてみませんか?」
地川「えっ…なんで?」
真田「事件時に7人もの生徒が交代でいた場所ですからね。何か残っているかもしれません。」
地川「そうだね…」
多花「…ん?貴様ら、どこに行くつもりだ?」
地川「多花くん!…ちょっとスキー場を調べにね。」
多花「スキー場か…ふむ、同行しよう。」
真田「えっ…付いてくるんですか?」
多花「嫌か?」
真田「い、いえ、別に。」
多花「では行くぞ。」
~スキー場入口~
地川「さて、どこから調べる?」
真田「…あっ、地川くん。ここに監視カメラがあります。」
地川「本当だ…。データを確認出来ないかな?」
多花「…管理室があるようだな。恐らくここから確認できるだろう。」
~スキー場 管理室~
地川「…おっ、じゃあ確認してみようか。」
多花「最初に…貴様ら7人全員か。」
真田「僕達が最初にここに来た時ですね。」
地川「それで、王野さんとマリアさん、若葉さんの3人が音楽室に向かった…ここまでが10時丁度だね。」
真田「で、10時30分にさっきの3人が戻ってきて、僕達4人が音楽室に向かって…」
多花「……10時45分。王野と若葉が外に出ているな。」
地川「そして11時に僕達4人がまた戻ってマリアさんと交代…」
真田「最後に僕達4人が音楽室に戻って、ピアノコンサートに向かったんですね。」
☆コトダマGET!!
【スキー場の出入り記録】
10:00 王野、マリア、若葉、地川、真田、安田、曜子がスキー場に入る。
10:30 王野、マリア、若葉がスキー場を出る。
10:30 王野、マリア、若葉がスキー場に入る。
10:30 地川、真田、安田、曜子がスキー場を出る。
10:45 王野、若葉がスキー場を出る。
11:00 マリアがスキー場を出る。
11:00 地川、真田、安田、曜子がスキー場に入る。
11:30 地川、真田、安田、曜子がスキー場を出る。
地川「うわあ、ややこしいね…」
真田「ですね…一応メモしておきましょう。」
多花「フム…次はスキー場の中を調べてみるか。」
地川「うん…そうだね。」
そうして、僕達3人はスキー場へと足を踏み入れた。
-
- 26 : 2017/03/22(水) 01:13:05 :
- ~スキー場~
地川「………改めて見るとなかなか広いね。」
真田「僕達が滑った跡もなくなってますね…」
多花「当然だろう。外から新しい雪を常に取り入れているようだからな。」
☆コトダマGET!!
【スキー場の構造】
スキー場は、常に外部から新しい雪を取り入れる仕組み。
地川「さて、何か怪しいものは…」
真田「…あ!見てください。あそこの雪に何か埋まってませんか?」
地川「あ、本当だ。」
多花「…………おい。走るぞ。」
真田「え?」
多花「”あいつ”を急いで掘り起こすんだ!”まだ間に合うかもしれない”ぞ!」
地川(えっ…?)
真田「地川くん、急ぎましょう!」
何が起きているのかよく分からないまま、僕達は雪を掘り始めた。
…しかし…
地川「………えっ…?」
雪の中から見えてきたのは、”人間の手”だった。
真田「!?」
多花「…クソッ、埒が明かん…引き摺り出すぞ。引っ張れ!」
本当はこんなもの見たくもなかったが、僕達3人はその手を引っ張り、
雪の中から”それ”を引き摺り出した。
雪の中から出てきたのは、
”超高校級のフォトグラファー”、王野 檸檬の遺体だった。
-
- 27 : 2017/03/22(水) 01:14:44 :
- えっ?
-
- 28 : 2017/03/22(水) 01:23:48 :
- 「死体が発見されました!オマエラ、死体発見現場のスキー場にお集まりください!」
また、あのアナウンスが響き渡る。
真田「………一体…どういうことなんでしょう…?」
多花「…さあな。2人も同時に犠牲者が出るとは…」
地川「………………。」
その時、スキー場の扉が勢いよく開いた。
奈々蜂「ねえ、今のアナウンスはどういうこと!?」
マリア「まさか…本当にまた死体が見つかったわけじゃ…」
真田「…残念ながら…そのまさかです。」
雷太「………。」
モノクマ「おやおや?随分混乱されてるみたいですね~?ま、いつも通り”モノクマファイル”も用意してるから安心してちょーだい!」
多花「…ちょっと待て。1つ聞きたいことがある。」
モノクマ「はいはーい、何ですかー?」
多花「もしも…犯人が2人存在した場合、クロはどうなる?」
モノクマ「…あぁ、それは…”先に殺人を起こした方”だよ。」
雷太「…!」
多花「つまり…突き止めるクロは片方でいいと?」
モノクマ「さすがは多花クン!察しが良いね。そういうことでーす!じゃ、さいならー。」
真田「………仕方がありません……捜査を続けましょう。」
地川「うん…そうだね。」
☆コトダマGET!!
【モノクマファイル2.5】
被害者は”超高校級のフォトグラファー”、王野 檸檬。
死因は窒息死。死亡時刻は不明。
津田の事件の捜査中、スキー場の雪の中で発見された。
体には争った形跡があり、傷口には赤い塗料のようなものが付着していた。
地川(…さて、どこを調べようか。)
>>29
・雪搬入口
・遺体
-
- 29 : 2017/03/22(水) 01:33:01 :
- 津田君と王野さん、どちらが先に殺害されたのかが重要かな? 安価は遺体を調べる
-
- 30 : 2017/03/22(水) 11:14:05 :
- 今回の事件はムズいな…
期待
-
- 31 : 2017/03/22(水) 11:25:28 :
- ~スキー場~
真田「遺体を調べてみましょう…」
地川「モノクマファイルによると…死因は”窒息死”?」
真田「変ですね…首を絞めたような跡はありませんし…。」
地川「何らかの原因で息が出来ない状況に陥った…ってことだよね。」
真田「はい。そう考えるのが妥当でしょう。」
地川「あ、顔に傷がついてるね。」
真田「誰かと争ったんでしょうね…。若干出血もしています。」
地川「…ねえ…傷口のところに、血とは別の赤い何かが付いてない?」
真田「モノクマファイルにあった”赤い塗料のようなもの”ですね。」
地川「なんだろうね、これ?」
真田「さあ?分かりません…」
~スキー場外 雪搬入口~
地川「ここから雪を取り入れてるみたいだね。」
真田「………地川くん、ちょっと”実験”をしてみましょう。」
地川「実験?」
真田「ええ。そうですね…何か手頃な物があれば…」
地川「手頃って?」
真田「そうだ。奈々蜂さんを探しましょう!」
地川「えっ…?う、うん。」
~体育館~
地川「奈々蜂さん、ちょっといい?」
奈々蜂「地川と…真田か。何ー?」
真田「奈々蜂さん、あなたのコテージに等身大の”デッサン人形”はありませんか?」
奈々蜂「え?あるけど…」
真田「それを借りたいんです。場合によっては壊れてしまうかもしれませんが…大丈夫ですか?」
奈々蜂「いいよ、アレは使ってないし…今は絵を描くような気分でもないしね。」
地川「ありがとう。助かるよ。」(何に使うか知らないけど。)
~スキー場外 雪搬入口~
真田「という訳でデッサン人形を持ってきましたよ。」
地川「うん、そうだね。で、それをどうするの?」
真田「この搬入口に投げ込みます。」
地川「え?」
真田「それっ!!」
地川「ちょ、何やってるの!?」
真田「………………」
地川「…何で黙ってるの?」
真田「…………………そろそろでしょうか。」
地川「え?」
???「きゃああああああああああっ!!!!」
地川「!! 今のって立橋さんの声だよね?」
真田「…実験成功です。スキー場に向かいますよ。」
地川「う、うん…」
~スキー場~
立橋「地川!真田!いいところに来たわね!アレは一体何なの!?なんか雪の下からいきなり…」
真田「落ち着いてください。そんなに慌てるような物ではないです。…地川くん、掘り起こしますよ。」
地川「え?うん。」
雪を掘り起こしてみると、そこから出てきたのは、
真田くんが搬入口に投げ入れたデッサン人形だった。
真田「…傷もついていませんし…位置もあの遺体と同じ…やはり予想通りですかね。」
地川「予想通り?」
真田「ええ。王野さんはスキー場の外で襲われて、搬入口に投げ入れられ、スキー場の中に現れた…その可能性が高いです。」
地川「なるほど。…今のはデッサン人形を遺体と置き換えた実験ってことだね。」
真田「ええ。そうですね。」
--------------------------------------
-
- 32 : 2017/03/22(水) 11:42:42 :
- 「ではでは、時間になりましたので、学級裁判を行います!中央広場までお集まりください!」
真田「…えっ?もうですか…」
地川「仕方ないよ。行こう。」
真田「そう…ですね。」
僕達は、中央広場へと向かい、渋々エレベーターに乗った。
…まさか、またこの場所に来るとは思ってもいなかった。…というより、思いたくなかった。
…結局、行方不明の橘くんは不在のまま、裁判が始まることになった。
-------------------------------------
☆コトダマリスト
・【モノクマファイル2】
被害者は”超高校級の執事”、津田 英二。
死因は”中毒死”、死亡時刻は午前11時35分ごろ。
立橋 美里主催のピアノコンサート中に突然転倒、死亡した。
目立った外傷はないが、右手の中指に数ミリの細い傷がある。
・【体育倉庫の冷蔵庫】
体育倉庫の奥には、冷蔵庫が存在していた。
この冷蔵庫には、冷凍機能もあるようだ。
・【ピアノについた血液】
ステージ上のピアノの鍵盤には、微量の血液が付着していた。
真田によると少し血の色が薄いらしいが…
・【舞台裏の細い管】
ステージ裏に、細い管が落ちていた。
管は若干湿っている。
・【雷太の証言】
雷太は、体育倉庫にあった水を、設営班全員に配っている。
本人曰く、配った順番は全く適当だったらしい。
・【即効性の毒瓶】
体育倉庫にある通気口のすぐ外に、毒瓶が落ちていた。
即効性の液体毒で、中身は空になっていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・【スキー場の出入り記録】
10:00 王野、マリア、若葉、地川、真田、安田、曜子がスキー場に入る。
10:30 王野、マリア、若葉がスキー場を出る。
10:30 王野、マリア、若葉がスキー場に入る。
10:30 地川、真田、安田、曜子がスキー場を出る。
10:45 王野、若葉がスキー場を出る。
11:00 マリアがスキー場を出る。
11:00 地川、真田、安田、曜子がスキー場に入る。
11:30 地川、真田、安田、曜子がスキー場を出る。
・【スキー場の構造】
スキー場は、常に外部から新しい雪を取り入れる仕組み。
・【モノクマファイル2.5】
被害者は”超高校級のフォトグラファー”、王野 檸檬。
死因は窒息死。死亡時刻は不明。
津田の事件の捜査中、スキー場の雪の中で発見された。
体には争った形跡があり、傷口には赤い塗料のようなものが付着していた。
--------------------------------
学 級 裁 判 開 廷 !
-
- 33 : 2017/03/22(水) 11:59:24 :
- 多花「さて…また始まってしまったな。」
地川「そうだね…犯人を突き止めないと。」
真田「ですが…犯人が2人いる可能性がありますよ。」
曜子「そうね…その場合、犯人が誰か、に加えて、どちらが先に犯行を行ったか、も議論しないといけないのよね。」
奈々蜂「じゃあさ、一旦どちらかの事件に絞って推理してみようよ。」
地川「そうだね。スキー場と体育館は離れてるし、この2つの事件は”まったく別のもの”と考えるのが妥当だし。」
真田「では…まずは王野さんの事件から考えてみましょう。」
------------------------
ノンストップ議論 開始!
…の前におさらいしておきましょう。
【】で囲われた部分が論破のウィークポイント、
{}で囲われた部分が同意のウィークポイントでしたね。
お忘れなく。
では改めて。
ノンストップ議論 開始!
>>34
装填:
【モノクマファイル2.5】
【スキー場の構造】
【スキー場の出入り記録】
-------------------
真田「ではまず、”犯行の様子”を考えてみましょう。」
地川「誰がやったかは無視して、どのように殺したのかだけを見ていくわけだね。」
真田「はい。」
曜子「…そうだ、顔に傷が付いてたみたいだし、{①背後からドーンとやった}んじゃない!?」
マリア「…確かに外傷があるのは気になるけれど、それは有り得ないわ。{②死因は外傷によるものじゃない}のだから。」
雷太「そうだよね…。」
若葉「私からすると、いきなりスキー場に遺体があったって印象で…」
若葉「どう死んだかなんて、さっぱり想像がつかないわね。」
----------------------
-
- 34 : 2017/03/22(水) 12:41:48 :
- 【モノクマファイル2.5】→{②死因は外傷によるものじゃない}に同意
-
- 36 : 2017/03/22(水) 18:06:03 :
- 雪…ですよね?
-
- 37 : 2017/03/23(木) 15:50:12 :
- >>36 正解!
地川「推測だけど…”雪で”窒息したんじゃないかな?」
マリア「雪で…?」
地川「正確には雪の中に埋まって呼吸が出来なくなった…これが直接の死因だと思うんだ。」
多花「何故そう言い切れる?人間を生きたまま雪の中に埋めるなど出来るとは思えないが。」
真田「それが…僕と地川くんは、人間を”簡単に雪に埋められる方法”を見つけたんです。」
曜子「何よ?言ってみて。」
地川「スキー場の雪搬入口に投げ入れるんだよ。」
真田「そうすると、スキー場の雪の入れ替えに巻き込まれて、自動的に雪に埋まった状態になるんです。」
立橋「あぁ、あのキモい人形はそれの実験だったってこと?」
地川「うん、そういうことだよ。」
多花「では…王野が死んだ時刻にスキー場の外に居た人間が犯人というわけだな。」
真田「ええ。搬入口はスキー場の外にありますからね。」
奈々蜂「念のため聞いておくけど…その搬入口から”出入りする”ことは出来ないの?」
地川「長時間息を止められるなら出来るだろうけど…常人にはまず不可能だよ。」
奈々蜂「そうよね…。」
若葉「というか、そもそも王野さんはいつ殺されたの?」
真田「では…王野さんが死んだ時刻を推理してみましょう。」
真田「実は、スキー場の入口に監視カメラがあるのですが…」
真田「その映像では、王野さんが最後に映ったのは10時45分だったんです。」
明日香「その時まで王野ちゃんは生きてたってことよね~?」
真田「そのあと、11時ちょうどに僕達がスキー場に入った時には…」
安田「スキー場に遺体は無かったですよ!」
真田「そして11時30分頃に音楽室で若葉さん、マリアさんと合流しました…」
雷太「その時はもう王野さんは居なかったよね。」
立橋「で、コンサートが開演して…」
奈々蜂「津田くんが死んでアナウンスが流れた…」
多花「だが、王野はアナウンスが流れても体育館に来なかった…つまり既にその時殺害されていたという訳だ。」
地川「それを踏まえて考えると…王野さんが死んだのは僕達がスキー場を出た直後、ってことになるね。」
奈々蜂「それより早いと地川たちが遺体を発見してるし、遅いと犯人がコンサートに間に合わない、ってことね。」
地川「うん。そういうことだね。」
多花「その時間帯…設営を行っていた6人はアリバイがある。何せ全員で一緒に行動していたからな。」
真田「僕と地川くん、安田さん、曜子さんの4人も音楽室に一緒に居ましたから…アリバイがありますね。」
地川「残りは…マリアさん、若葉さん、そして死んだ王野さんの3人…」
多花「では…犯人はその2人のうちの誰かと言うわけだな。」
雷太「自殺…ってことは有り得ないの?」
若葉「そうよ。自殺の可能性もあるわ。」
真田「…自殺は有り得ません。もしも自殺だとすると、説明がつかない点があるんです。」
地川(王野さんが自殺だと説明がつかなくなる点…それって多分…)
>>38
・遺体が雪に埋まっていたこと
・遺体に争った形跡があったこと
・遺体の死因が窒息死であること
-
- 38 : 2017/03/23(木) 16:08:05 :
- 遺体には争った形跡があったはず
-
- 39 : 2017/03/23(木) 17:43:44 :
- >>38 正解!
地川「王野さんの遺体には争った形跡があった…つまり自殺ではない、ってことだよね?」
真田「はい。そういうことです。」
明日香「まさか自分で自分と争う…な~んて事はないだろうしね~。」
地川「つまり…残念だけど、犯人はマリアさんと若葉さん、そのどちらかしか有り得ないんだ。」
真田「…ええ…そうなります。」
マリア「…そう。」
奈々蜂「若葉ちゃんは10時45分から11時30分まで落とした付け爪を探してて…」
真田「マリアさんは11時丁度まで1人でスキーをしていた…」
多花「…どっちもどっち、だな。」
多花「若葉は10時45分以降、約45分間のアリバイがない…しかもスキー場を出た時王野と一緒に行動していた。」
多花「それに対して、11時からマリアは約30分間アリバイがない…。」
多花「これじゃあ、どっちが犯人だとも言い切れないぞ?」
地川「確かにそうだね。」
真田「では……一旦王野さんの事件は保留にして、津田くんの事件について話し合いませんか?」
奈々蜂「私は特に異論はないけど…」
マリア「まぁ…それでも構わないわ。」
真田「では…まずは津田くんが死んだときの状況を整理しましょう。」
-----------------------------
議論の前に、1つ説明しておくことがあります。
今回のノンストップ議論では、”無弾”というコトダマが装填されています。
この”無弾”は、コトダマを何も装填しないで発射することを指しております。
明らかに間違ったことを言っているのに、論破できるコトダマが無い!
明らかに正しいことを言っているのに、同意できるコトダマがない!
…そんな時は、この無弾で論破・同意してください。
では…
ノンストップ議論 開始!
>>40
装填:
【体育倉庫の冷蔵庫】
【ピアノについた血液】
【舞台裏の細い管】
{無弾}
------------------------------
マリア「…津田くんが死んだのは…【①コンサートの最中】だったわよね。」
安田「そうですね!間違いありません!」
立橋「ってことはー…私が一番怪しいじゃない!」
曜子「…なんでよ?」
立橋「だって…あの時私はステージの舞台裏…」
立橋「つまり【②津田くんの一番近くに居た】のよ!?」
若葉「確かに、立橋さん以外のメンバーは全員客席に居たわね。」
多花「問題はそこではない…どうやって犯人は津田をコンサート中に殺害したのかが重要だ。」
奈々蜂「あ!【③鍵盤に毒針が仕込まれてた】とかどうかな?」
マリア「確かに…その可能性はありそうね。」
----------------------------
-
- 40 : 2017/03/23(木) 18:09:49 :
- 無弾→3鍵盤に~ を論破
-
- 41 : 2017/03/24(金) 13:36:39 :
- >>40 正解!
地川「待って。鍵盤に毒針が仕込まれていたっていうのは有り得ないと思う。」
真田「僕も賛成です。僕達がピアノを調べた時、怪しいものは見つからなかったんですよ。」
マリア「つまり鍵盤に仕掛けは無かったということね…」
若葉「じゃあ…犯人はどうやって津田を殺したの?」
多花「例えばの話だが…”差し入れの水に毒を仕込んだ”…なんてな。」
雷太「げ…もしかして僕を疑ってる?」
多花「例えばの話だと言っただろう。」
奈々蜂「でも…確かにそれはありそうね。」
立橋「じゃあ犯人はソコの雷太で決まりよ!」
真田「…待って。あの水に触れられるのは雷太くんだけじゃないよ…」
-----------------------------
ノンストップ議論 開始!
>>42
装填:
【モノクマファイル2】
【即効性の毒瓶】
【体育倉庫の冷蔵庫】
{無弾}
-----------------------------
真田「…もし仮に犯人が…」
真田「事件が起こる前、つまり…」
真田「”前日の新区域探索”の時から毒を仕込んでいたとしたら?」
奈々蜂「なっ…そんな事って有り得るの?」
多花「…有り得ない話ではないな。」
明日香「確かに…あの【①調査中は殆ど全員アリバイがない】わね~。」
マリア「でも…仮にその時毒を仕込んだとして…」
マリア「【②津田くんを狙って殺す】なんて可能なのかしら?」
マリア「そのタイミングだと、まだ誰が毒入りの水を飲むか分からないわよね?」
雷太「確かに…そうだね。」
----------------------------------
-
- 42 : 2017/03/24(金) 19:01:06 :
- 分からん
無弾→2津田くんを狙って殺す 論破かな?
-
- 43 : 2017/03/24(金) 19:45:22 :
- >>42 正解!
地川「待って、マリアさん。」
マリア「え?」
地川「確かに津田くんを狙って殺すのは難しいけど…そもそも、津田くん個人を狙う必要はないよね?」
真田「そうですね…たとえ誰を殺していたとしても、クロにはなれますから。」
多花「つまり…水に毒を仕込んでおいて、あとは誰が飲んでも良かった、ということだな。」
奈々蜂「…ってことはさ…迷宮入りだよね?」
マリア「それは困ったわね…。何か手掛かりがあれば善いのだけど…」
若葉「じゃあさ、今までの推理を改めて整理しようよ。」
真田「賛成です。何かミスがあるかもしれません。」
地川「そうだね。やってみよう。」
----------------------
ノンストップ議論 開始!
>>44
装填:
【即効性の毒瓶】
【舞台裏の細い管】
【モノクマファイル2】
【雷太の証言】
【体育倉庫の冷蔵庫】
------------------------
真田「では…これまでの推理を振り返ってみましょう。」
真田「まず犯人は、昨日の”新区域探索”の最中に…」
真田「【①体育倉庫にあった水】を発見した…。」
奈々蜂「そして、その水の中に毒を仕込んで…」
マリア「【②雷太くんがその水を持ち出した】…。」
多花「そして、津田は運悪く毒入りの水を引いてしまった…と。」
立橋「そんでもって、津田の体に【③ゆっくりと毒が回り始めて】…」
明日香「あのコンサート中に死んでしまった…という訳ね~。」
-------------------------------
-
- 44 : 2017/03/24(金) 19:50:58 :
- 即効性の毒瓶→③
-
- 45 : 2017/03/24(金) 21:10:28 :
- >>44 正解!
地川「待って…やっぱりおかしいよ。」
真田「えっ?」
地川「あの水に毒が入っているとしたら明らかにおかしいんだ。」
奈々蜂「どうしてよ?」
地川「僕と真田くんは、体育館の窓の外で毒薬の瓶を見つけたんだ。」
マリア「毒薬の瓶…確かにモノパッドで見た覚えがあるわ。」
地川「…あの瓶に入った毒は遅効性じゃなくて即効性だったんだよ。」
明日香「え~?」
地川「…津田君の殺害には、”即効性の毒”が使われた。」
地川「つまりコンサート前に毒が回り始めたんじゃなくて、コンサート中に一気に毒が回ったとしか考えられないんだよ。」
多花「だが…津田が居たのはステージの中央だぞ?どうやって毒を津田に仕込むというんだ?」
地川「それは…まだ何もわからない。」
真田「…その方法なら…一つだけあります。」
立橋「えっ…?」
真田「コンサートの真っ最中に、誰にも気付かれず、なおかつその証拠さえも残さず…津田くんに毒を仕掛ける方法が。」
多花「何だと…?」
真田「正確に言えば…唯一の証拠は”溶けて”なくなったんですよ。」
地川(それってもしかして…殺害にアレを使ったってことかな?)
>>46
・体育館外の雪
・冷凍庫の氷
・王野檸檬の遺体
-
- 46 : 2017/03/24(金) 21:26:32 :
- 冷凍庫の氷を使った?
-
- 47 : 2017/03/24(金) 23:30:54 :
- >>46 正解!
地川「それって…もしかして冷蔵庫の氷を使ったってことかな?」
奈々蜂「氷を…?どういうことよ。」
真田「…氷で”毒針”を作ったんですよ。」
多花「何…?」
真田「氷を何らかの方法で針の形に整形し、その針に毒を塗り付けてピアノの鍵盤に仕込めば…」
真田「コンサート中に津田くんの指に針が刺さり、そして体温で氷の毒針は溶けてなくなる…」
真田「つまり…証拠を残さずに津田くんを殺せるんです。」
立橋「でも…実際にその犯行が行われた証拠は無いわよね?」
真田「…いえ、あるんです。」
真田「1つ目の証拠は舞台裏に落ちていた細い管です。」
立橋「なんでそれが証拠になるのよ?」
真田「分かりませんか?この管に水を入れてそのまま凍らせると…」
奈々蜂「…針の代わりになるってことね。」
真田「はい。そして2つ目の証拠は…津田くんの血。」
真田「彼の遺体には中指に小さな傷があり、そこから少しだけ出血していました…」
真田「…その血の色は、普通の赤色よりも薄くなっていたんです。」
立橋「…!」
真田「これはつまり…この血には”無色透明の液体が混ざった”ということ…」
真田「…そう、氷の針が溶けて水になり、津田くんの血と混ざったことで、この血は色が薄くなったんです。」
奈々蜂「…なるほどね。」
真田「…確か津田くんは…コンサートの直前に”実際のピアノで予行練習”をしていたはずですよね?」
雷太「うん…確かにしてたね。間違いないよ。」
真田「…つまりその時点では、毒針はピアノに仕込まれていなかったことになります…」
真田「ピアノに毒針が仕込まれたのは、丁度コンサートが始まった頃ということなんです。」
地川(ということは……津田くんを殺すことが出来た犯人は…コンサート中にステージ側にいた”あの人”しかいない…!)
【犯人指名!】
生徒名簿から犯人を選択してください。
>>48
-
- 48 : 2017/03/25(土) 00:14:59 :
- 立橋美里さん
Juneさん期待です!
-
- 49 : 2017/03/25(土) 00:34:16 :
- >>48 正解!!
地川「つまり…その犯行が出来た犯人は一人しかいない…」
地川「…”超高校級の作曲家”…立橋美里。君が犯人だ!」
立橋「…っ!」
奈々蜂「どうなの?何か異論はある?」
立橋「………………そうよ。確かに津田を殺したのは私よ…。」
真田「…認めるんですね。」
立橋「ええ、認めるわ。…でも…”王野さんを殺した犯人”はまだハッキリしてないわよね?」
立橋「…どう?彼女の事件も解明しないと私がクロだとは言い切れないわよ?」
真田「…それは…」
立橋「…アンタ達で突き止めてみなさいよ!はははっ…」
地川「……真田くん。」
真田「…ええ。分かっています。」
真田「皆さん…王野さんの事件の謎を解きましょう。」
-------------------------------
ノンストップ議論 開始!
>>50
装填:
【モノクマファイル2.5】
【スキー場の構造】
【スキー場の出入り記録】
-------------------------------
真田「では、王野さんの事件の”何が分からないか”をもう一度まとめましょう。」
奈々蜂「確か…【①若葉ちゃんとマリアちゃんのどっちかが犯人】ってところまでは絞れたのよね?」
若葉「わ、私は犯人じゃないわよ!?」
安田「げっ!怪しいです!」
多花「問題はそのどちらが犯人なのかだ。残念だが、現状特定できる情報がない。」
雷太「何か手掛かりは無いのかな?」
明日香「確か…{②遺体には赤い塗料が付いていた}のよね~?」
奈々蜂「赤い塗料…か。関係あるのかな?」
真田「…さっぱりわかりませんね。」
--------------------------------
-
- 50 : 2017/03/25(土) 01:30:12 :
- モノクマファイル2.5→2遺体には赤い塗料が付いていた
-
- 51 : 2017/03/26(日) 14:23:43 :
- >>50 正解!
地川「確かに…あの遺体には赤い塗料が付いていたね。」
奈々蜂「でも…それが何なのよ?」
明日香「さあ…何か手掛かりがあれば良いわね~。」
真田「………………」
多花「…真田、何を黙っている?」
真田「…いえ…。」
安田「何か分かったなら言っていいんですよ!」
真田「………若葉さん。」
若葉「…な、なに?」
真田「あなたが付けていたという”付け爪”…見せてもらっていいですか?」
若葉「…!」
地川(若葉さんの表情が変わった…?)
若葉「なんで見せる必要があるのよ?」
真田「”捜査のため”です。」
若葉「………っ…」
真田「見せられない理由でもあるんですか?」
若葉「分かったわよ…好きにすれば。はい。」
真田「………やっぱりだ。」
地川「何か分かったの?」
真田「”赤い塗料”ですよ。」
多花「フン…なるほどな。」
若葉「………………。」
真田「この付け爪には…”赤い塗料”が付いてるんです。」
雷太「えっ…?」
奈々蜂「…嘘………だよね?」
真田「残念ながら本当です…。…若葉さん、異論はありますか?」
若葉「…………………………無いわ。」
多花「…決まりのようだな。」
モノクマ「議論の結果が出たみたいですね!ではでは、お手元のスイッチで投票してください!」
--------------------------------
-
- 52 : 2017/03/26(日) 22:53:34 :
- 何か裏があるような…
-
- 53 : 2017/03/29(水) 23:18:08 :
- 奈々蜂「あれ…これって結局どっちに投票するべきなの?」
曜子「…多分、若葉さんの方…だね。」
真田「ええ。…若葉さんはコンサート前に犯行を行ってますからね。」
地川「…………。」
僕達は、”超高校級のコメンテーター”である青島若葉の投票ボタンを押した。
モノクマ「………大正解!今回、王野檸檬を殺した犯人は…超高校級のコメンテーター、青島若葉さんでした!」
多花「………。」
モノクマ「あれ?どうしたの?正解なんだから喜びなよ。」
真田「喜べるわけないですよ…」
モノクマ「ふ~ん、そう。」
モノクマ「……ちなみに!津田クンの方を殺したのは立橋さんで正解だよ!」
立橋「…ッ…。」
モノクマ「では…早速だけど、例のアレ、行っちゃおうかな!」
若葉「…!」
モノクマ「それでは張り切っていきましょう!おしおきタイム!」
-----------------------------
若葉は、ステージの上に乗せられていた。
彼女の隣には、大量の人形とモニターが並んでおり、
観客席では、5体のモノクマがその様子を眺めていた。
すると突然、彼女の2つ隣の人形にスポットライトが当たった。
そして、5体のモノクマが「⑩」と書かれた札を上げると、
モニターに「25/15 : OK」の文字が表示され、人形はステージの奥へ運ばれていった。
そして今度は、彼女のすぐ隣の人形にスポットライトが移った。
5体のモノクマは「⓪」の札を上げた。
すると今度は、モニターに「0/15 : NG」の文字が表示され、た。
その直後、ステージ上にプレス機が現れ、人形が音を立てて潰れた。
最後に、彼女にスポットライトが当たった。
5体のモノクマが「③」の札を上げると、
モニターに「15/15 : OK」の文字が表示された。
しかし、彼女がステージの奥へゆっくり運ばれ始めた瞬間、
1体のモノクマが札を「②」に変えた。
…当然、モニターの表示は「14/15 : NG」に切り替わり、
彼女の体はプレス機に押し潰された。
-----------------------
-
- 54 : 2017/03/29(水) 23:27:57 :
- 地川「………。」
裁判場に残された僕達10人は、言葉を失っていた。
前回のおしおきは、モニターにノイズが走っていたが、
今回は”全て”を目の当たりにした分、精神的なダメージも大きいように思えた。
真田「…皆さん…行きましょう。悲しんでいる暇はありません。」
真田「皆さんは…この状況から立ち直れない程、弱い人間ではないでしょう?」
真田「ですから───」
真田くんがそう言った瞬間、多花くんが言葉を遮った。
多花「…おい。アイツはどうするんだ?」
多花くんが指差す先には、立橋さんの姿があった。
立橋さんはただ地面に座って、僕達を睨みつけていた。
雷太「…立橋さん。」
雷太くんが彼女の方へと歩み寄ったが、その瞬間、立橋さんは立ち上がって叫んだ。
立橋「…来ないで。」
地川「…!」
立橋さんの右手には、尖った木片が握られていた。
どうやら、裁判席の手すりを壊して作ったようだ。
彼女は、その木片を自分の首に突き刺した。
真田「立橋さん!?」
多花「…クソが…!」
僕達は慌てて立橋さんのもとへ駆け寄ったが、既に手遅れだった。
真田「…………。」
地川「…………。」
多花「……おい、モノクマ。…コイツの死に関しても…学級裁判は行われるのか?」
モノクマ「んー、誰がどう見ても自殺だし…これはもう省略しちゃうね。」
地川「…………。」
…2回目の帰りのエレベーター。
6人が死んで、1人が行方不明…
気付けば僕達はたった9人になっていた。
--------------------------
-
- 55 : 2017/03/29(水) 23:29:48 :
- 第2章『死の旋律に願いを込めて』
END
-----------------------------------
生存者【10人/16人】
地川 卓(チカワ スグル)【超高校級の看守】
真田 成実(シンタ セイジ)【超高校級の探偵】
奈々蜂 九(ナナハチ ココノ)【超高校級の画家】
多花 考(タバナ コウ)【超高校級の学級委員】
中野 明日香(ナカノ アスカ)【超高校級のピエロ】
安田 多恵(ヤスダ タエ)【超高校級の研究者】
立橋 美里(タテハシ ミリ)【超高校級の作曲家】死亡
津田 英二(ツダ エイジ)【超高校級の執事】死亡
星花 マリア(ホシバナ マリア)【超高校級の旅人】
王野 檸檬(オウノ レモン)【超高校級のフォトグラファー】死亡
青島 若葉(アオシマ ワカバ)【超高校級のコメンテーター】死亡
神蔵火 曜子(カグラビ ヨウコ)【超高校級の和装家】
加村 雷太(カムラ ライタ)【超高校級の???】
都木 龍眞(ツギ リュウマ)【超高校級の電気工事士】 死亡
剛業 東太(ゴウギョウ トウタ)【超高校級のスケートボーダー】 死亡
橘 慎(タチバナ シン)【超高校級の幸運】 行方不明
-
- 56 : 2017/03/29(水) 23:33:53 :
- よいしょ。というわけで第2章終了です。(最後の方、更新遅れてしまい申し訳ありません!)
現在の生存メンバーは10人、うち1人は行方不明です。
第1章で2人死亡、
第2章に4人死亡、
というわけで第3章は6人死亡かもしれません(大嘘)
個人的に橘くんが生きてるのに出番ないんでかわいそうです。そろそろチラチラと影を見せてほしい…。
現在は第3章のトリック準備中というわけで、完成しましたら更新を開始します。
-
- 57 : 2017/03/29(水) 23:37:34 :
- 第3章はこちらからー
http://www.ssnote.net/archives/52623
-
- 58 : 2017/03/29(水) 23:40:30 :
- お疲れさまです
3章も期待です(789さん生き残ってくれ…!)
-
- 59 : 2023/07/10(月) 10:56:12 :
- http://www.ssnote.net/archives/90995
●トロのフリーアカウント(^ω^)●
http://www.ssnote.net/archives/90991
http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
sex_shitai
toyama3190
oppai_jirou
catlinlove
sukebe_erotarou
errenlove
cherryboy
momoyamanaoki
16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
ちょっと時間あったから3つだけ作った
unko_chinchin
shoheikingdom
mikasatosex
unko
pantie_ero_sex
unko
http://www.ssnote.net/archives/90992
アカウントの譲渡について
http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654
36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな
22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。
46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね
52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑
89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ
-
- 60 : 2023/07/10(月) 10:56:21 :
- http://www.ssnote.net/archives/90995
●トロのフリーアカウント(^ω^)●
http://www.ssnote.net/archives/90991
http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
sex_shitai
toyama3190
oppai_jirou
catlinlove
sukebe_erotarou
errenlove
cherryboy
momoyamanaoki
16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
ちょっと時間あったから3つだけ作った
unko_chinchin
shoheikingdom
mikasatosex
unko
pantie_ero_sex
unko
http://www.ssnote.net/archives/90992
アカウントの譲渡について
http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654
36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな
22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。
46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね
52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑
89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
【オリロンパ】ダンガンロンパV2 シリーズ
- 「ダンガンロンパ 」カテゴリの人気記事
- 「ダンガンロンパ 」カテゴリの最新記事
- 「ダンガンロンパ 」SSの交流広場
- 【sn公式】ダンガンロンパ交流広場