ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

マルコ「俺と君の」サシャ「秘密の共闘戦線」(マルサシャ、チート逆行)Ⅱ

    • Good
    • 6

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2016/12/28(水) 13:47:49
    どうも皆さんサシャスキーです!
    この作品は前作↓の続きです!

    http://www.ssnote.net/archives/50946

    今回は解散式からストーリーが始まります
    では、今回の注意点↓
    学生故の亀更新、誤字脱字、駄文、cp要素、キャラの崩壊や捏造、原作ストーリーの崩壊、改変
    …以上が大丈夫な神様はどうぞ!
  2. 2 : : 2016/12/28(水) 13:59:59
    解散式

    サシャ「(私と彼がまたこの瞬間に立ち会うのは、2回目だ)」

    サシャ「(教官の長い長い話が続く、五年前の惨劇の話)」

    教官「今この瞬間にもあの『超大型巨人』が壁を破壊しに来たとしても不思議ではない」

    サシャ「(…今この時は来ませんよ)」

    サシャ「(明日は…間違いなくきますけど)」

    サシャ「(三年間、私達はそれこそ必死に、がむしゃらに、訓練以外の自主練も重ねた)」

    サシャ「(明日、生きる為に…)」

    サシャ「(今度こそ、隣で戦う為に.)」

    教官「本日、諸君らは訓練兵を卒業する…」

    教官「その中で最も訓練成績がよかった上位10名を発表する、呼ばれたものは前へ」

    サシャ「(…さて、どうでしょうか?『前回』があったおかげで大分成績は上がったと思うのですが…)」
  3. 3 : : 2016/12/28(水) 14:05:13
    首席…ミカサ・アッカーマン

    2番…ライナー・ブラウン

    3番…ベルトルト・フーバー

    4番…アニ・レオンハート

    5番…エレン・イェーガー

    6番…マルコ・ボット

    7番…サシャ・ブラウス

    8番…ジャン・キルシュタイン

    9番…コニー・スプリンガー

    10番…クリスタ・レンズ

    教官「…以上10名!」

    サシャ「(…マルコ)」チラッ

    マルコ「(…サシャ)」チラッ

    サシャマルコ「(あ!)」パチッ

    サシャ「…」ニコッ

    サシャ「[と・な・り・で・す・ね]」パクパク

    マルコ「!…」クスッ

    マルコ「[う・ん・お・め・で・と]」パクパク

    教官「…後日は配属兵科を問う」

    教官「本日は、これにて104期訓練兵団解散式を終える…以上!」

    104期「ハッ!」
  4. 4 : : 2016/12/28(水) 15:19:52
    送別会ー食堂

    ジャン「やっとこのクッソ息苦しい最前線の街から脱出できるからだ!!」

    ジャン「内地での安全で快適な暮らしが俺たちを待ってるからだろうが!!」

    ジャン「お前らはどうする?俺達が内地に住める機会なんてそうそうないぜ⁉︎」

    ジャン「それとも人類の砦とかいう美名の為にここに残るか?」

    サシャ「(…相変わらず、正直な口ですね)」

    サシャ「(ジャンの言葉は人を動かす、だからこそ、今こうして皆ジャンに対して強い反対をしない)」

    サシャ「(確か、この後ジャンはベルトルトとアニに…)」

    ジャン「で…お前らはどうなんだ?」

    ベルトルト「僕は憲兵団を志願するよ」

    アニ「私も…だけど、あんたと一緒だとは思われたくないわ」
  5. 5 : : 2016/12/28(水) 15:21:22
    期待しとりまっせ
  6. 6 : : 2016/12/28(水) 15:25:30
    ジャン「ハハハッ!…で?」

    ジャン「お前らはどうなんだ?マルコ、サシャ?」

    サシャ「?…私、ですか?」

    マルコ「俺も?」

    ジャン「ああ?そうだが?」

    サシャ「(…意外なことになりましたね、うぅん…ここで答えないとエレンが喋れないですよね?)」

    ジャン「お前らは俺より成績もよかったんだ、当然憲兵団だろ?」

    サシャ「…マルコ」

    マルコ「あー…サシャに任せるよ」

    サシャ「さいですか…ジャン」

    サシャ「(すみませんエレン、少し貴方の言葉を借ります)」
  7. 7 : : 2016/12/28(水) 15:27:32
    >>5名無しさんコメントありがとうございます!
  8. 8 : : 2016/12/28(水) 15:36:23
    ジャン「なんだ?」ニヤニヤ

    サシャ「…私の入団式での言葉、忘れたんですか?」

    ジャン「あ?…ああ、あの世界を〜とかいう奴だろ?でもよ…」

    ジャン「…だったら、お前はここに残るのか?人類の砦として、よ」

    サシャ「残る?何を言ってるんですか?」

    サシャ「私は…この狭い世界で生き続けられるほど、人が強くないことは知ってます」

    サシャ「私は可能性を放棄してまでおとなしく巨人に食べられたい程、潔くないんですよ」

    サシャ「私は訓練兵団の入団式からずっと」

    サシャ「調査兵団志望ですよ」

    104期-マルコ「!?」

    ジャン「はあ⁉︎おま、そりゃマジで言ってんのか?」

    サシャ「マジも何も、この場で私以外にも調査兵団志望はいますよ…そろそろ、バトンタッチといきますか」

    サシャ「…ね?エレン?」ポンッ

    エレン「!…ああ」
  9. 9 : : 2016/12/28(水) 15:39:42
    サシャ「…ふぅ」ストン

    マルコ「い、言っちゃったね?」

    サシャ「あはは、緊張しました」

    サシャ「まぁ、あとはエレンに任せます」

    サシャ「彼も、ジャンと同じ位の正直者ですから…きっと皆に通じますよ」ニコッ

    マルコ「…そうだね」ニコッ
  10. 10 : : 2016/12/28(水) 15:55:38
    サシャ「(すでに一度、彼[エレン]の演説は聞いていたので、彼には悪いがマルコと楽しくおしゃべりさせてもらおう)」

    サシャ「6番おめでとうございます」

    マルコ「ありがとう、サシャも7番おめでとう」

    サシャ「ありがとうございます…ついに、ですね」

    マルコ「…ああ、頑張ろう」

    サシャ「(周りに人がいる以上、口には出せないが…互いが言いたい事は分かっていた)」

    サシャ「(明日、ここにいるほとんどの同期は…配属兵科を決める事なく死ぬ事を)」

    サシャ「(そしてそれをもたらす者は今まさに近くの席でまるでなにもないかのように夕飯を口に運んでいる事も)」

    サシャ「…前に打ち合わせた通りに頑張ればいけますよ、成功させましょう?」

    マルコ「そうだね、やろう…戦友?」スッ

    サシャ「はは、懐かしですね?」スッ

    コツン

    マルコ「(…三年前より、少し荒れたり、豆やタコが出来た拳)」

    サシャ「(全て、明日生き残り、それから先も生きていくための…努力の証)」

    サシャマルコ「(…この拳は、この手は信頼出来る)」ニッ
  11. 11 : : 2016/12/28(水) 16:01:45
    だはははは!

    エレン「おい!降ろせよミカサ…!」

    サシャ「あ、終わったっぽいですね」

    マルコ「うん」

    サシャ「…マルコ」

    マルコ「ん?」

    サシャ「…卒業、おめでとうございます」ニコッ

    マルコ「…サシャも、卒業おめでとう」ニコッ

    サシャ「それじゃ、明日に備えて早く寝て、英気を養うとしましょう?」

    マルコ「おやすみ、サシャ」

    サシャ「おやすみなさい、マルコ」

    サシャ「…明日、決まる」グッ













































    エレン「…サシャ?」

    ミカサ「どうしたの?」

    サシャ「あ…エレン、ミカサ」
  12. 12 : : 2016/12/28(水) 16:17:24
    サシャ「…なんて事ないですよ」

    サシャ「二人とも、上位10名に入れてよかったですね、おめでとうございます!」

    エレン「ああ、お前もな」

    ミカサ「おめでとうサシャ」

    サシャ「ふふ、なんの話してたんですか?」

    エレン「配属兵団の話だ」

    サシャ「あー…エレンは調査兵団ですっけ?」

    エレン「…お前もなんだろ?」

    サシャ「ええ」

    サシャ「(訓練兵団期間の三年と『前回』の期間も含めれば…相当前から、ね)」

    サシャ「ミカサはエレンと同じですか?」

    ミカサ「ええ、エレンは私がいないと早死にする」

    エレン「別に頼んでねえよ…ったく」

    サシャ「…あ、アルミン」

    アルミン「サシャ?なんでここに」

    エレン「俺らが話しかけたんだよ」

    アルミン「そっか、お開きだから寮に戻ろう?」

    エレン「ああ…アルミン、お前は」

    アルミン「…僕は調査兵団に入いる!」

    エレンミカサ「!!」

    サシャ「…」

    エレン「本気で言ってんのか?お前は…」

    アルミン「分かってるよ…僕は人より体力がない、卒業出来たのだって奇跡だ…でも」

    アルミン「死んでも足手まといにはならないよ!」

    サシャ「…アルミン」

    アルミン「なんだい?サシャ?」

    サシャ「…アルミンは、その為に何が捨てれますか?」

    アルミン「え…」

    エレン「サシャ?なに言ってんだ?」

    サシャ「命を、夢を、ただ足手まといにならない為に…捨てれますか?」

    アルミン「!」

    サシャ「…すみません、変な事言って」ペコッ

    サシャ「私はもう帰ります、三人は?」

    エレン「もう少しいるつもりだ」

    サシャ「そうですか、ではおやすみなさい」

    エレン「ああ、おやすみ」

    ミカサ「おやすみ」

    アルミン「…おやすみ」
  13. 13 : : 2016/12/28(水) 16:24:09
    サシャ「(…なに言ってるんでしょうか?)」

    サシャ「(アルミンの意志の強さはとっくの昔に知ってるというのに…)」

    サシャ「(…明日、やるべきことはたくさんあります、どれ一つとして失敗したくないですが…)」

    サシャ「(私が出来る全力をもってしても、今日話した同期全員を救う事は出来ない)」

    サシャ「(そう…私に出来る事は、たった数名だけ救う事だけ)」

    サシャ「それでもいい…一人でも、救う」

    サシャ「(早速、私は明日の為に今夜から能力を酷使することになった)」
  14. 14 : : 2016/12/28(水) 16:37:09
    翌日ーウォールローゼ壁上

    サシャ「(…眠い!)」

    サシャ「(マルコには内緒で裏で色々するとやっぱり穴が開いた計画になりますね)」

    サシャ「(おかげで危ない場面がいくつもありましたよ…)」

    サシャ「(…でも、これでなんとかなる)」

































    サシャ「(今日、記念すべき私の討伐数1は…貴方ですよ、ベルトルト?)」

    サシャ「(…まぁ、殺すわけではないですが…私の力試しさせてくださいね)」
  15. 15 : : 2016/12/28(水) 16:52:17
    ミーナ「サシャ?どこいってたの?」

    サシャ「あはは、すみません…」

    ミーナ「もう、今日はなんでかサムエルがいないんだから、頑張ってよね?」

    サシャ「はーい」

    サシャ「(まぁ、サムエルの当番を色々と細工したの私ですけどね)」

    サシャ「(まずは、サムエルがいたら私はベルトルトと戦う前に前線を退かないといけないので)」

    サシャ「(…お肉は今回盗んでないですよ?だって入れた箱ごとベルトルトが壊しちゃいましたし…)」

    サシャ「(食材を捨てるような事はしません)」

    サシャ「(…さて、そろそろ来てもおかしくはないですね)」

    サシャ「(もし、サムエル以外の人が同じ目に会えば意味がないですけど、その時はその時です)」

    サシャ「…来る」タッ

    サシャ「(一瞬で広がっていく蒸気の中、私は能力を発動させた)」
  16. 16 : : 2016/12/28(水) 16:57:54
    サシャ「(壁越しから皆が叫んでいる、壁から振動が伝わって、壁が破られたのが分かる)」

    サシャ「(それでも、私は振り返る事なく壁の外側、その下方に駆け下りた)」

    サシャ「(そして、超大型の足にアンカーを刺す!)」

    ザクッ

    サシャ「(よし…このまま今度はこの巨体を立体起動を駆使して駆け上がるだけ)」

    サシャ「(ベルトルト…壁上にいるエレン以外にも、貴方を狙う奴が)」

    サシャ「(もうすでに、貴方の後ろにいますよ?)」
  17. 17 : : 2016/12/28(水) 17:06:26
    ベルトルトside

    ベルトルト「(足に伝わる手応えで、目的が達成出来たと分かる、後はライナーがウォールローゼ内で巨人化すれば…)」

    エレン「よう、5年振りだな…」

    ベルトルト「(…エレン、か)」

    ベルトルト「(残念だけど、蒸気を出すこの力がある限り君には…)」

    パシュッ…ザクッ

    ベルトルト「(…?)」

    パシュッ…ザクッ

    ベルトルト「(立体起動の音?なんでこんな近くから…)」
































    …ドスッ

    ベルトルト「(急にブレードが僕の腹部を貫いた事を一瞬では認識しきれなかった)」
  18. 18 : : 2016/12/28(水) 17:15:44
    超大型「グォォォオオオオオ!!!?」

    エレン「⁉︎な、なんだ?」

    ベルトルト「(な、なんでだ⁉︎急に⁉︎どこから⁉︎誰が⁉︎)」

    ベルトルト「(完全にパニックになり、蒸気の事を忘れている僕にブレード越しで声が聞こえた)」

    ???「…ははっ、油断大敵…だ、よ…ベルトルト」

    ベルトルト「(⁉︎だ、誰だ…⁉︎)」

    ???「…誰、だと思う?」

    ???「…安心し、ろ…今はまだ…殺さないので」

    ベルトルト「(クソッ!口調がめちゃくちゃで声も高さを変えながら喋ってて誰か分からない!)」

    ???「…いつか、君、貴方の、仲間も引きずり出してやるので…覚悟して、ろ」

    ベルトルト「(⁉︎)」

    ???「…では」ズルッ

    ベルトルト「うぐッ⁉︎」

    ベルトルト「(ブレードを抜かれ、痛みが走る…見逃した、のか?)」

    ベルトルト「(…今は、目の前のエレンに集中しなくちゃ…あいつの事は、後でライナー達に報告だ)」

    ベルトルトsideEND
  19. 19 : : 2016/12/28(水) 17:18:23
    サシャ「(…ここまでくれば大丈夫だろう、そう思い、私は能力を解除した)」

    サシャ「…一応、敬語で話せばバレる可能性あったので、めちゃくちゃな口調にしましたが」

    サシャ「…バレてたら命はないですね」

    サシャ「…いや、今はそれどころじゃないですね…早く皆のところに…」






































    サシャ「行きませんけどね、今はまだ」
  20. 20 : : 2016/12/28(水) 17:30:52
    サシャ「(昨晩、いやって程書類偽造してやったので、どの班に私がいなくても、誰もなにも気付きません)」

    サシャ「(今日、私は最低な事をするといっても過言じゃない)」

    サシャ「(助ける命を、自分の手で選別するようなものなのだから)」

    サシャ「(それでも、私が助けられる命には限りがあるし、私自身、自分の身を守りながら助けることはかなりきつい)」

    サシャ「(それでも…いい、いくら非道と言われても、これは私のエゴだ)」

    サシャ「(たとえそれで死ぬことになっても…やりたい事やって死んでやりますよ)」
  21. 21 : : 2016/12/28(水) 17:33:18



    サシャ「(…あ、でも流石にガスくらいは補給しにいきましょう、今補給しないと大変です)」

  22. 22 : : 2016/12/28(水) 17:41:52
    本部

    マルコ「(サシャ…一体どこに…)」

    マルコ「(…ダメだ、今ここで冷静にならないと…この三年が無駄になる)」

    マルコ「(それだけは、ダメだ…!)」

    マルコ「…サシャ」

    マルコ「(頼むから…無茶しないでくれ)」

    マルコ「(俺は…俺の目的は、君がいないと達成出来ないんだから)」グッ
  23. 23 : : 2016/12/28(水) 18:00:29
    現在公開可能な情報
    『前回』とのマルコ、サシャのステータスの違い

    マルコ・ボット

    格闘術8→9

    スピード6→8

    行動力7→8

    頭脳戦8→8

    協調性10→10

    サシャ・ブラウス

    格闘術6→8

    行動力3→9

    頭脳戦5→7

    協調性6→8

    食欲×

    隠密行動10

    データ元[進撃の巨人・抗INSIDE]より抜粋
  24. 24 : : 2016/12/28(水) 18:14:07
    ぎゃあぁぁああ⁉︎

    や、やだ…死にたくな…

    ベキバキ…ポキ、リ

    サシャ「(…ごめんなさい)」

    サシャ「(もう何度目になるか分からない謝罪を心の中でしながら、屋根の上を駆け抜ける)」

    サシャ「(…今は、エレン達の班に向かわなきゃいけないんです)」

    サシャ「(…勘違いしてはいけないがエレンを助けるわけではない)」

    サシャ「(エレンは一度、アルミンが死んだとすら報告していた、つまり助けたら巨人化の事が永久に分からないかもしれないのだ)」

    サシャ「(確か、トーマスが巨人に喰われて、それを追ったとも…だからトーマスも助けられない)」

    サシャ「(…助けられる、最大人数は…ミーナ、ナック、ミリウス…くらいですか)」

    サシャ「(…こんなに命を打算的に助けるなんて、いややけど…仕方がないやろ)」

    サシャ「(世界は…残酷だから)」

    サシャ「(私はそれに…命の限り抗うだけ)」
  25. 25 : : 2016/12/28(水) 18:21:04
    サシャ「(そろそろ能力発動させておきましょう)」

    サシャ「(…これ、ホントにすごい能力なんですよね…巨人にも見つからないみたいですし)」

    サシャ「(2、3時間という制限があるとはいえ、姿現す→一度視界から消える→また消えるが出来るわけですし)」

    サシャ「(…ある意味マルコの巨人化より凄まじい能力を選んだ気がします)」

    サシャ「…!」

    サシャ「(いた…)」
  26. 26 : : 2016/12/28(水) 18:29:58
    サシャ「(屋根の上に、ナック、ミリウス、ミーナ、アルミン)」

    サシャ「(!…反対側の建物にエレンが…片足がなくなっている)」

    サシャ「(下の巨人によるもの、でしょうね…トーマスはすでに、といった感じですか)」

    サシャ「(アルミン…すみません、今、貴方を助けるわけにはいかないんです)」

    サシャ「(…さあて、さっきベルトルトを見逃した以上、ここで討伐数を稼ぐとしますか)」
  27. 27 : : 2016/12/28(水) 18:57:03
    アルミンside

    ナック「かかれッ!」

    皆がエレンの足を食いちぎった巨人に飛びかかる中、僕はその場から動けないでいた

    ナックとミリウスが巨人に掴まれている間も
    ミーナがワイヤーを引っ張られて壁に身体を打ち付けてしまって動けないでいる間も…ずっと

    僕のことを見つけた巨人が、僕に手を伸ばしているのに動けない…その時

    アルミン「(…え)」

    ありえないものを見た…気がした
    それが本当になんなのかわかる前に、僕は巨人の口の中へと落ちていったから

    アルミン「うぁあぁああぁあああ⁉︎」

    …でも、気のせいではなかった気がするんだ

























    ミーナを掴んでいる巨人のうなじが、まるで見えない刃に削がれたように切り取られたように見えた事

    アルミンsideEND
  28. 28 : : 2016/12/28(水) 22:14:47
    ミーナside

    ワイヤーを引っ張られて、一瞬、気絶しかけた
    …気を失っていた方がよかったかもしれないのに
    ガシリと、巨人に身体を掴まれる

    ミーナ「いやぁあぁあぁぁああ!!」

    視界の端で、ナックとミリウスが捕まって、喰われているのが見えた

    ミーナ「(私も…あんな風に…⁉︎)」

    アルミンも動けないでいるその上近くに巨人がいる…おそらく彼も助からないだろう
    終わった、そう確信しているけれど、往生際悪く暴れて、叫んだ

    ミーナ「いや…いやだ!死にたくない!」

    ミーナ「だ、れか…」

    ミーナ「助けて!!」

    ズバッ!

    ミーナ「え…ってきゃあ⁉︎」

    ズシン…巨人が膝をついて倒れる、巨人の手から力が抜け、私は地面に無様に着地する…はずだった

    フワリと、誰かが私を抱えた為…そうなることはなかった…そして
    私を救ってくれた人物があまりにも意外な人物で、私は思わず路地裏に連れてかれ、降ろされるまで声を失った

    ミーナ「…」

    そっと地面に下ろされ、もう大丈夫だというその子に私は…ようやく声をかけた

    ミーナ「…サ、シャ?」

    サシャ「一人しか、救えなかった…!」ギリッ

    …が、今までのサシャの印象とはかけ離れた辛そうな顔に、私はまた言葉を失った

    ミーナsideEND
  29. 29 : : 2016/12/28(水) 22:38:20
    一瞬の、躊躇いだった

    サシャ「(もし、ここでナックとミリウスも助けたら…)」

    エレンの巨人化を見られる…そうなれば、色々と面倒な事になりかねない…それが、その思考が…二人を殺した

    ミリウス「ぎゃぁあぁ⁉︎」バキッメキャ…

    ナック「いや、だ…やめてく…」ブチチッ

    サシャ「(…あ)」

    慌てて、そいつのうなじを削いだ…が、すでに二人はこと切れていた

    サシャ「(あ、ああ…!)」

    ミーナ「いやぁあぁあぁぁああ⁉︎」

    サシャ「(ミーナ!)」

    サシャ「(ミーナが、まだ生きてる!助けられる!)」

    サシャ「(エレンの巨人化を見られた時は、なんて考えるな!今!目の前の命を救う事だけ考えろ!)」

    そして、その巨人の顔を見た時…私は驚愕した

    サシャ「(この巨人…⁉︎)」

    『前回』の世界で、補給場を奪還する際に自分が仕留め損ない、ミカサが討伐してくれた巨人
    あまりの恐怖と巨人に屈服した屈辱から、印象に残っていたその顔に間違いなかった

    サシャ「(…こいつは)」

    サシャ「(こいつは、ミーナを、この子を喰った後、私を喰おうとしたのか…?)」

    サシャ「(…すでに、私に狙いを定めた時に彼女はまだこいつの胃袋にいたのだろうか?それとも…吐き出されていたのだろうか?)」

    サシャ「(…関係ない)」ググッ

    サシャ「(お前だけは…絶対に!)」

    サシャ「(ここで削ぐ、殺す!)」

    肉を裂く嫌な感触がブレード越しに伝わった
  30. 30 : : 2016/12/28(水) 22:45:02
    サシャ「(やった…倒せた)」

    そう思うのも束の間で、ミーナが落ちそうになっていた為この際見られても構わないと彼女を抱えた

    ミーナ「!」

    サシャ「(ミーナは軽いですねぇ…でも、ちゃんと、人の重みがある)」

    両手に伝わる確かな重み…女子にそういうのは失礼かもしれないけれど、それが今たまらなく嬉しかった
    今こうして命の重さを感じれたことが…本当に

    サシャ「(泣きそうな程に…嬉しい)」
  31. 31 : : 2016/12/28(水) 23:13:29
    サシャ「(とりあえず、彼女を私は路地裏まで連れて行った…)」

    サシャ「…もう大丈夫ですよ」

    ミーナ「…サ、シャ?」

    サシャ「(そう言って、彼女は私を信じられないものを見てるような目で見る)」

    サシャ「(ああ、生きてるな…そう思った時、先程救えなかった二人の最期が頭をよぎった)」

    サシャ「(そうだ…何を喜んでいるんです?)」

    サシャ「(結局のところ…私は)」

    サシャ「一人しか、救えなかった…!」ギリッ

    ミーナ「…」

    ドオッ!

    サシャ「!」

    サシャ「(巨人の口から…腕?)」

    サシャ「(巨人の体内で巨人化したってことですか…無茶苦茶な)」

    ミーナ「…え?なに、あれ」

    バキバキッバキッ!

    ガアァアアアァアアアア!!

    ミーナ「巨人の…中、から…巨人が…⁉︎」

    サシャ「(とりあえず、距離を置いて…アルミンを拾って皆のところへ戻るしかないですね)」

    サシャ「…ミーナ、とりあえず巨人から距離を」

    ミーナ「…サシャ」

    ミーナ「一体全体…訳が分からないよ」

    サシャ「ミー、ナ?」

    ミーナ「サシャはどうしてここにいるの?誰か班員がいたんじゃないの?」

    ミーナ「さっき、巨人から助けてくれたみたいだけど、なんでサシャが巨人を倒した時、姿が見えなかったの?」

    ミーナ「ナックも、ミリウスも死んじゃったの?」

    サシャ「!」

    ミーナ「あの巨人はなんなの?」

    ミーナ「訳が…分からないよ…頭がおかしくなりそう」

    サシャ「…ミーナ」
  32. 32 : : 2016/12/28(水) 23:19:02
    サシャ「…知りたいんですか?」

    ミーナ「え?」

    サシャ「(ミーナが聞き返すのも当たり前ですよね、なにを言っているのか自分でも分かりません)」

    サシャ「(こんなことを言って…何になるんでしょう?)」

    サシャ「(少なくとも、今はリスクしか感じません)」

    サシャ「(…でも、それでも)」

    サシャ「(私は知っておきながらトーマスも、ミリウスもナックも救えなかった責任があって…)」

    サシャ「(彼女は、私が運命を変えてまで助けてしまった以上、知る権利がある)」

    サシャ「…知ったら、もうそうそう普通に生きることは難しくなりますよ?」

    サシャ「知らない方が…いいこともあると思います、それでも知りたいんですか?」
  33. 33 : : 2016/12/29(木) 00:09:43
    ミーナ「…」

    サシャ「…すみません、忘れてもらっても構いまs…」

    ミーナ「待って!」

    ミーナ「サシャは、何を知っているの?」

    サシャ「…大したことじゃないです」

    サシャ「私が知っているのは、限られた人物のほんの少しの事情と過去、そしてほんの少し先の未来です」

    サシャ「…私は、あまりにも残酷で理不尽な未来を回避する為に、運命に抗うつもりです」

    ミーナ「未来?…運命?」

    サシャ「ええ…ミーナ、貴方は」

    サシャ「私が最初に運命に抗えた証なんです」

    ミーナ「?私が?」

    サシャ「…」コクリ

    サシャ「だから、死んでほしくはないですし、かといってミーナの意志を無視するつもりもありません…だから」

    サシャ「どうか、悔いの無い方を選んでください…私はそれを尊重します」
  34. 34 : : 2016/12/29(木) 00:20:47
    ミーナ「…」

    ミーナ「…サシャは」

    サシャ「はい」

    ミーナ「…他に、一緒になってその運命に抗ってくれる人はいるの?」

    サシャ「…一人だけ、私と同じ事情を持つ人が」

    ミーナ「…マルコ?」

    サシャ「…バレました?」

    ミーナ「そりゃ、あれだけ一緒にいたら…」

    ミーナ「そっ、か…いるんだね?一緒に戦ってくれる人」

    サシャ「ええ、信頼できる戦友です」

    ミーナ「…でもさ」


































    ミーナ「一人より二人、二人より三人っていうじゃない?」
  35. 35 : : 2016/12/29(木) 00:27:53
    サシャ「…え」

    ミーナ「もちろん、二人に比べたら私に出来ることなんて少ないと思うよ?」

    ミーナ「…だけど、『じゃあ二人にお任せします後は頼みました』って言える程」

    ミーナ「私は、友達を軽く見ないし、扱わない」

    サシャ「…」

    ミーナ「…というより」

    ミーナ「ずっとさ、サシャとマルコを見てて思ってたんだ」

    サシャ「?何を…ですか?」

    ミーナ「…二人共どこか遠くを見てるな、って…それも、マルコはまだしも」

    ミーナ「サシャは、本当に…そのままどこかに行っちゃいそうで」クスッ

    ミーナ「マルコは、サシャがそうならない為に、一緒にいて、見守ってる感じがする」

    サシャ「!」
  36. 36 : : 2016/12/29(木) 00:39:02
    ミーナ「…だからね、サシャ」

    ミーナ「サシャがいいなら、私も…二人と同じところに立てるのなら」

    ミーナ「大丈夫だよ、話して…欲しいな」

    ミーナ「いろんな事、マルコは男の子だし、言いにくい事あるでしょ?」アハハ

    サシャ「…いいんですか?」

    サシャ「ホントに…辛いですよ?」

    サシャ「知ってしまえば…もう、二度と」

    サシャ「(アニや、ライナー達を同じ目で…見れなくなるんですよ?)」

    ミーナ「…」クスッ

    ミーナ「…そんなに辛いの」




































    ミーナ「サシャとマルコだけに、背負わせるわけないでしょ?」

    ミーナ「少しくらい、私も持つよ」

    ミーナ「重いものは、皆で持たないと」ニコッ

    サシャ「…ッ、あり、がとう…ございます…ミー…ナッ」グスッ

    サシャ「(私は、泣きながら…ただただ彼女に感謝した)」

    サシャ「(巨人が来る、ほんの少しの間だけ…私は『今回』の世界で初めてマルコ以外の前で、泣けた気がした)」
  37. 37 : : 2016/12/29(木) 00:50:36
    サシャ「(…少しして、巨人がそろそろ来てしまいそうなので私とミーナは移動した)」

    サシャ「(ここで流石に全て説明する時間と余裕はないので…とにかく今は生きて)」

    サシャ「(トロスト区を奪還したら話すことにした)」

    サシャ「(トロスト区を奪還したらって言った時のミーナの顔ったら、ひどいものでしたね)」

    〜〜〜〜〜〜

    ミーナ「(え⁈そんなのいつのことになるか…⁉︎え?もしかして、信用されてないの私⁈)」

    〜〜〜〜〜〜

    サシャ「(…って考えてたのが手に取るように分かります)」クククッ

    サシャ「(大丈夫ですけどね、今日…トロスト区は奪還出来ます)」

    サシャ「(今日…人類が初めて勝つんです)」
  38. 38 : : 2016/12/29(木) 01:05:28
    サシャ「!…ミーナ!皆がいます!」

    ミーナ「!ホントだ…!アルミンもいる!」

    サシャ「(どうやら、私達が話してる間にコニーがアルミンを助けたようですね…目に光があるようには見えませんが)」

    サシャ「あ…アルミンがミカサに戦死者報告してますよ?」

    ミーナ「ちょっ⁉︎私まだ死んでない!」

    サシャ「南〜無〜」

    ミーナ「サシャァ⁉︎」

    サシャ「…冗談です」クスッ

    サシャ「…でも、せっかくなので少し脅かしましょうか、ね?」
  39. 39 : : 2016/12/29(木) 01:15:10
    サシャ「皆さん!」スタッ

    マルコ「!…サシャ、今までどこに⁈」

    サシャ「今はそんなことどうでもいいでしょう⁈生き残ってからいくらでも話しますよ!」

    サシャ「…アルミン」

    アルミン「サシャ?…なんだい?」

    サシャ「さっきの戦死者報告、もう一度聞いても?」

    アルミン「ッ⁉︎」

    コニー「おい!サシャ⁉︎」

    ライナー「やめろよ…これ以上アルミンに」

    サシャ「いいですから…アルミン」

    アルミン「…ト、トーマス・ワグナー、ナック・ティアス、ミリウス・ゼルムスキー、ミーナ・カロライナ…エr…」

    ミーナ「え?私死んだの?」

    アルミン「⁉︎」
  40. 40 : : 2016/12/29(木) 01:25:34
    アルミン「ミ、ミーナ…?生きてたの?」

    ミーナ「幽霊に、見える?」

    アルミン「で、でも…確かに」

    ミーナ「いや、私もよくわかんないのよ」

    ミーナ「急に巨人が倒れたと思ったらうなじ削がれて絶命してた、倒してくれた人は…見てない」

    アルミン「(あれは…見間違いじゃなかったっていうこと、なのか?)」

    サシャ「アルミン?」

    アルミン「!」

    サシャ「…さっきの戦死者報告、間違いがありましたね、修正しといてください」クスッ

    アルミン「…そう、だ、ねっ…ミーナ…」

    アルミン「…よか、った、君だけでも…っ生きてて…!」

    ミーナ「ちょ!アルミン泣かないでよ〜!」

    サシャ「…アルミン」

    アルミン「?」

    サシャ「…貴方は役立たずなんかではありませんよ、自信持ってください」

    アルミン「…ありがとう、サシャ」

    ミカサ「…」

    サシャ「…ミカサ、感傷的になってる場合ではない、ですよね?」

    ミカサ「!…ええ、ごめんなさい」

    ミカサ「少しボーッとしていた、もう大丈夫」

    サシャ「(…と言いつつ、目に焦りが見えるし、絶望も滲んでますよ)」

    サシャ「(まぁ…何もしなくても大丈夫ですけどね…きっと、いえ絶対、ミカサなら、大丈夫です)」
  41. 41 : : 2016/12/29(木) 01:30:53
    サシャ「…さてミカサ、お願いいたします」

    ミカサ「…ええ」

    サシャ「(彼女は、皆の前に立ち、補給所奪還を促す…戦わなければ、勝てないと)」

    サシャ「(この言葉は、ミカサに教えたのはエレンなんでしたっけ?)」

    サシャ「(ホントに、勇敢な二人らしい言葉だと思って、臆病な私は少し憧れてました)」

    サシャ「(だから…つい、ウォールマリア奪還作戦の時、言えた時は不謹慎でしょうけどちょっと嬉しかったんですよねぇ)」

    サシャ「(さぁ、ミカサは走り出しました)」

    サシャ「(後は…貴方ですよ?ジャン?)」
  42. 42 : : 2016/12/29(木) 10:46:32
    マルコ「(…サシャ、本当に君はすごいな)」

    マルコ「(『前回』でも、アルミンがここまで元気つけられる事はなかった)」

    マルコ「(…そういえば、『前回』でサシャとコニーは皆と違って補給所に行く事を皆に勧めてたっけ)」

    マルコ「(でも、サシャ)」

    マルコ「(あの中で、先陣を引き受けると言ったのは君とミカサだけだ)」

    マルコ「(だからつい、あの後ダズを説得するのに君を指差しちゃったんだよね)」クスッ

    マルコ「(…『前回』では、君はお腹が痛いとか負傷兵になりたいとかぼやいていたけど)」

    マルコ「(きっと、『今回』の世界では…)」

    マルコ「(君は、本当に気高き兵士のままなんだろうな…)」
  43. 43 : : 2016/12/29(木) 10:50:23
    マルコ「(人が喰われていく、それをチャンスとジャンが皆を扇動する)」

    マルコ「(…うん、何度見てもジャン、君の判断力は本物だと俺は思う)」

    マルコ「(そして…ついに)」

    ガシャァァアアァアン!!

    パリィン!!

    マルコ「(俺達は補給所に辿りついた)」
  44. 44 : : 2016/12/29(木) 12:32:55
    サシャ「ハァッ…ハァッ…!」

    サシャ「(何度経験しても心臓に悪いったらない!)」

    サシャ「ミーナ!無事ですか⁉︎」

    ミーナ「な、なんとか…」

    サシャ「…」ふぅっ

    サシャ「皆さん!壁から離れてください!」

    ジャン「あ?!」

    サシャ「流石に人が集中し過ぎです!このままだといつ巨人に手を突っ込まれてもおかしくない!」

    サシャ「(あの時も、確か何人か犠牲者が出た…だから今のうちに言わないと!)」

    ジャン「っ!それもそうか…!」

    ジャン「おいお前ら少しでも建物の奥に逃げろ!補給所の巨人をなんとかして討伐する!」
  45. 45 : : 2016/12/29(木) 12:40:36
    ライナー「ッ⁉︎伏せろ‼︎」

    ドォォォオォオオ!

    サシャ「⁉︎」

    サシャ「(遅かった…!)」グッ

    サシャ「(…いや、まだ、エレンが来るまで…それはいつだ?)」

    サシャ「(ジャンが解散式の送別会で『前回』と違って私達に質問したように…)」

    サシャ「(『前回』と同じタイミングで、エレンが来るなんて…わからないじゃないか)」

    サシャ「…ッまだ、ガスは…」

    ミーナ「サシャ?」

    サシャ「(幸い、能力を使いまくってエレン達の班のところまでほとんどガスを使わず行けたから…まだ余裕がある)」

    サシャ「(少なくとも、今この場の誰よりも)」

    サシャ「…」タッ

    ミーナ「え?サシャ⁉︎」

    サシャ「(私は、多分…この中の誰よりもガスに余裕があって…この中の誰よりも)」

    サシャ「(…心が折れてはいけない者なんだ)」
  46. 46 : : 2016/12/29(木) 13:00:40
    ジャンside

    轟音と共に補給所の壁が壊される
    壁の穴から覗く、見たくもねえ巨人の面

    ジャン「(…マジで、サシャの言った通りになっちまったな)」

    ジャン「(普通だ…これが現実ってもんだろうな…)」

    ジャン「(俺は夢か幻でも見ようとしてたのか?)」

    ジャン「(俺は、知っていたはずだ…現実ってヤツを)」

    ジャン「(普通に考えれば簡単に分かる)」

    ジャン「(こんなでけぇヤツには勝てねえってことぐらい…)」

    そんな風に、絶望してた俺の前に

    サシャ「…」ジャリ

    あいつは立った…まるで俺と巨人の間に立ちはだかるみてえに

    ジャン「…サシャ?」

    ミーナ「サシャ!ダメ!危険だよ ⁉︎」

    サシャ「…ジャン」

    サシャ「…皆さんの指揮お願いします」

    ジャン「は?」

    わけのわからねえ事を言いながらサシャはブレードを抜く、やけに…サシャの背中の交差した剣が大きく見えた

    サシャ「…私はまだガスが半分、いえそれ以上ありますね」カンカン

    ジャン「!待てサシャお前…!」

    ジャン「戦う気か⁉︎あの量の巨人と!」

    マルコ「⁉︎」

    無茶だ…確かにこいつは俺より成績良かったけど…流石にここに集まった巨人達全部を倒せるわけ…なのに

    サシャ「…大丈夫です」

    サシャ「きっと、大丈夫です」クルッ

    そう言って、振り返りながら見せたサシャの顔を見た時…

    サシャ「…私は、普通じゃないですから」ニコ

    ああ…大丈夫なんだなって思っちまった

    サシャ「…」ダッ

    ジャン「!…おい!サシャ!」

    マルコ「サシャ!」ダッ

    ジャン「待てマルコ!お前ガスねえのに行ったって無駄死にだ!」

    マルコ「でも…!」

    ジャン「お前いつも一緒にいんだろ!」

    ジャン「少しはあいつを信じろ!」

    ジャン「信じるしか…ねえよ」

    マルコ「ッ⁉︎…サシャ」ギリッ

    ミーナ「サシャ…」

    ミーナやマルコが狼狽えて俺が視線を外してるうちにサシャは見えなくなった

    ジャンsideEND
  47. 47 : : 2016/12/29(木) 13:10:17
    サシャ「(能力を使っても意味がない…少しでも皆から巨人を遠ざけなければなのだから)」

    サシャ「(でも…流石にこの数に無謀過ぎましたかね?少ししたら使ってもいいでしょう)」ヒュンッ
    ズバッ

    5m級巨人「ぁぁあ…」ズシィ…ン

    サシャ「(これで討伐数3、と)」

    サシャ「!」サッ

    12m級巨人「おぉおぉおお…!」ガッ

    ドゴォオッ

    サシャ「危なかったですね…相変わらず勘がいい自分に感謝ですよ」

    ズバッ

    12m級巨人「…」ズシィ…ン

    4m級巨人「…」ノシッノシッ

    サシャ「…ッ!あと何体いるんですか?」

    サシャ「(流石に、おかわりし過ぎてお腹いっぱいになりそうなんですが…)」

    サシャ「…まぁ、そろそろですかね?」

    サシャ「(一旦建物のかげに入り、巨人達の視界から消えた私は能力を発動させた)」
  48. 48 : : 2016/12/29(木) 13:14:37
    サシャ「(さて、ここからはちょっとした無双ですよ?)」

    サシャ「(…!あれは)」

    アルミン「あとちょっとだ!」

    コニー「おう!ミカサ!突っ込むぞ!」

    ミカサ「ええ!あとはこの巨人に任せる!」

    エレン巨人「がぁぁあぁああ!!!」

    サシャ「(…ったく、遅いんですよエレン)」

    サシャ「(レディを待たせてはいけないんですからね?)」
  49. 49 : : 2016/12/29(木) 13:17:15
    サシャ「(エレンは一応、巨人の弱点理解して殺してるっぽいですが…)」

    サシャ「(あまりにも大雑把過ぎて危なっかしいので、私は巨人の足の腱を切ったり、トドメを刺し切れてない巨人を倒すことにしますか)」
  50. 50 : : 2016/12/29(木) 14:21:53
    マルコ「(コニー達がエレンを連れてきて、皆に説明した)」

    ジャン「お、おい!お前ら…サシャを見てねえか?」

    コニー「は…⁉︎」

    アルミン「見てないけど…まさか」

    ジャン「…クソ」ググッ

    マルコ「(…落ち着け、恐らくサシャは能力を使って認知されなくなってるだけだ)」

    ミーナ「マルコ」

    マルコ「ミーナ、どうしたの?」

    ミーナ「…サシャ、もしかしtマルコ「大丈夫」

    ミーナ「え…」

    マルコ「生きてる…絶対に」

    ミーナ「…うん、そうだよね」

    ミーナ「サシャなら、大丈夫だよね?」

    マルコ「ああ」
  51. 51 : : 2016/12/29(木) 14:28:34
    マルコ「(とにかく今は補給室に入った巨人を倒すことに集中しなきゃなんだ)」

    マルコ「(早くしなくちゃ、サシャのガスが尽きる…それはサシャの命が尽きたと同じだ)」

    マルコ「(サシャ…待っててくれ)」

    マルコ「(ジャンから渡された散弾銃を持つ手の力が少しだけ強くなった気がした)」
  52. 52 : : 2016/12/29(木) 14:37:46
    そして

    マルコ「(作戦は成功した、何故か巨人が『前回』と違って六体だったのも大きいと思う)」

    マルコ「(急いで、ガスを補給しているとミーナが声をかけてきた)」

    ミーナ「マルコ」

    マルコ「ミーナ?どうしたの?」

    ミーナ「…少しだけ、サシャから事情聞いた」

    マルコ「!」

    ミーナ「誰にも言う気はないから安心して」

    ミーナ「…でも、ちゃんと説明をしてもらったわけじゃないから、早く、サシャの所に行こう」

    マルコ「…ああ」
  53. 53 : : 2016/12/29(木) 14:44:37
    マルコ「(ミカサが外に出て行ったのに俺らもついて行く…そこで見たのは)」

    マルコ「…共食い?巨人が…」

    マルコ「(エレンの巨人が他の巨人に食いつかれている光景…すでに肋骨も露出して、片腕がない)」

    マルコ「(いやそれよりサシャは…⁉︎)」

    ミーナ「!…サシャ⁉︎」

    ジャン「!」

    マルコ「(ミーナが指差す方向には…)」











































    サシャ「ぐ…ぅ、ッ」

    マルコ「(サシャが…建物の壁に巨人の手によって押さえつけられていた)」
  54. 54 : : 2016/12/29(木) 14:49:28
    アルミン「サシャ!…!あの巨人」

    ミカサ「アルミン?」

    アルミン「あ…あいつは…トーマスを食った奇行種…⁉︎」

    マルコ「そんなことどうでもいい!早くサシャを助けないと!」

    ライナー「ついでにあの巨人も延命させるぞ!…!」

    ダンッ

    マルコ「!」

    マルコ「(…エレン?)」

    エレン巨人「アァァァアアアァアアアアァァァアアアァア!!!」バキバキ
  55. 55 : : 2016/12/29(木) 14:57:08
    サシャ「か…はっ!」

    サシャ「(油断した…まさか、奇行種だったとは)」

    奇行種「…」ギリギリ

    サシャ「がっ⁉︎」

    サシャ「…」ゼェ…ゼェ…

    サシャ「(…エレンは)」チラッ

    サシャ「(流石に…動けなそうですね)」

    サシャ「(…かなり絶望的な状況ですね)」

    サシャ「(皆は…もう補給を終えただろうか、皆は…ミーナとマルコは無事だろうか?)」

    サシャ「ぐ…ぅ、ッ」

    サシャ「(やばい…そろそろ意識が…)」

    エレン巨人「アァァァアアアァアアアアァァァアアアァア!!!」

    サシャ「?」ゼェ…ゼェ…
  56. 56 : : 2016/12/29(木) 15:05:25
    マルコ「(一瞬、だったと思う)」

    マルコ「(突然、エレンの巨人が叫びだしたと思ったら、サシャを壁に押さえつけてる奇行種に飛びかかった)」

    マルコ「(奇行種のうなじに噛み付く、ここまではなんとか理解出来た…問題はそれからだ)」

    サシャ「…」フラッ

    ミーナ「サシャ!…え⁉︎」

    ミカサ「な…なんで」

    マルコ「(自我がないはずのエレンの巨人が…)」

    マルコ「(拘束が解けて、建物の壁から落ちそうになったサシャを手のひらで受け止めた)」

    マルコ「(そこから先は、手の平の上にいる意識のないサシャをまるで守るように自身がうなじに噛みついてる奇行種を振り回して他の巨人を薙ぎ払った)」
  57. 57 : : 2016/12/29(木) 15:07:34
    マルコ「(そして、倒れる時も自身がサシャを潰してしまわないようにして…)」

    マルコ「(エレンの巨人は力尽きた)」
  58. 58 : : 2016/12/29(木) 15:21:31
    マルコ「(巨人の中からエレンが出てくることで周りにいた皆はさらに驚いた)」

    ミカサ「!」ダッ

    マルコ「サシャ!」ダッ

    ミーナ「!」ダッ

    マルコ「(慌てて俺とミーナで、サシャの所へ行く)」

    マルコ「サシャ!大丈夫か!」

    サシャ「…ん」

    サシャ「…マル、コ?」

    マルコ「ッ!良かった!」ギュゥ…!

    ミーナ「サシャァ…!」ギュゥ…!

    サシャ「ふ、たり共…痛、い…ですよ」

    ミーナ「心配させた罰よッ!ほら、早くガスを補給して…動ける?」

    サシャ「…」グッ…ググッ

    サシャ「…」サァー…

    マルコ「動けない、と」

    サシャ「すみません、ちょっと力抜けちゃったからかもしれませんね…」

    マルコ「いいよ、俺が担いで飛ぶ」

    サシャ「え?いやいや、私重いですよ?」

    マルコ「サシャ、俺だって…女の子一人くらい担いで飛べるよ」ニコッ

    サシャ「!//」

    サシャ「さ、さいですか…//」

    サシャ「なら、えっと…お願いします///」

    マルコ「任せて」ニコッ









































    ミーナ「…」

    ミーナ「(あれ?私空気?)」
  59. 59 : : 2016/12/29(木) 23:29:28
    マルコ「(サシャを抱えながら、退却する)」

    マルコ「(…サシャ、本当に)」

    マルコ「(君が無事でよかった)」ギュゥ

    サシャ「…」

    サシャ「(おそらく、大きな怪我もないし、トロスト区奪還作戦には参加できそうだ)」

    サシャ「(でも…マルコ、ミーナにも、心配かけてしまいましたね…)」

    サシャ「(次から気をつけた方がいいかもしれません)」

    サシャ「(エレンの死に急ぎが移ってしまったのでしょうかねぇ?)」

    サシャ「(…マルコ、さっきから私を落とさないよう抱えてくれてます)」

    サシャ「(…安心…しますねぇ)」ウトウト

    サシャ「(…とと、ちょっと寝そうになってしまいました)」ブンブン

    マルコ「(?サシャ…眠いのかな?)」

    マルコ「…サシャ、疲れただろうし、少し寝てていいよ」

    サシャ「で、ですが…」

    マルコ「落とさないから、安心して、ね?」

    サシャ「…では、お言葉に、甘えて…」

    サシャ「…マル、コ」ウトウト

    マルコ「ん?なに?」

    サシャ「…」キュッ

    マルコ「(⁉︎そ、袖掴んだ…//)」

    サシャ「…マルコ、って…」








































    サシャ「…あったかい、です」

    マルコ「⁉︎///」

    サシャ「…スゥ…スゥ」

    マルコ「…ひ、卑怯だなぁ、言い逃げ、なんて」
  60. 60 : : 2016/12/29(木) 23:31:38
    マルコ「(…サシャ、あまり、俺をからかったりしたら、ダメだよ?)」

    マルコ「(俺は別に謙虚な奴でもなんでもないんだ…だから)」
































    マルコ「(そう言われると…期待するよ?)」
  61. 61 : : 2016/12/30(金) 23:44:49
    エレンside

    ーーーーー

    アルミンが手を伸ばす
    けれど、それは巨人の歯が閉じ、俺の左腕を切断したことで掴める事はなかった

    エレン「(チクショウ…チクショウ…)」

    ベチャ、と音がして俺は巨人の胃袋に落ちる

    エレン「う…」

    辺りを見渡せば…

    エレン「ああああ…⁉︎」

    胃液に浮かぶすでに事切れた死体

    エレン「…こんな……」

    エレン「(こんなハズじゃ…)」

    エレン「(オレ達は、5年前とは違うんだ…)」

    エレン「(必死に訓練した…必死に考えた…こいつらに勝つ為に、こいつらから奪われない為に…)」
  62. 62 : : 2016/12/31(土) 17:14:54
    「お母さん…」

    エレン「!」

    後ろを見ると顔は見えないが、女性兵士がいた

    「熱い……熱いよ…〜〜〜」ブクブク

    熱い熱いと言いながら沈んでゆくその人を見て思った

    エレン「(どうしてこうなる…どうして俺達は奪われる…)」

    エレン「(命も…夢も…)」

    〜〜〜〜〜

    サシャ「…エレン」

    〜〜〜〜〜

    エレン「!」

    ふと、あいつとの記憶が蘇ってきた
  63. 63 : : 2016/12/31(土) 17:26:11
    エレン「(…サシャ)」

    〜〜〜〜〜

    確か、訓練兵になって…2、3ヶ月経ったくらいだったと思う

    たまたま、俺が休日に自主練をしていた時に

    エレン「ふぅ…ん?あれは…」

    サシャ「…」

    サシャが、訓練場を歩いているのが見えた
    そのままサシャは森の中へと入っていく

    エレン「一体どこに…」

    興味半分でついていったけど、半分は違う

    エレン「(あの時の礼…まだちゃんと言ってねえからな)」

    あの時…適性試験の時、一応礼は言ったけど
    もっときちんと言いたかったし、仲良くなりたいと思っていた

    けれど、彼女はいつもマルコといたり、それ以外だとユミルやクリスタ、コニーとかと仲良くしていたから、なかなか近寄れないまま2、3ヶ月が経ってしまった

    だから、彼女が一人でいるのが珍しいくもあって、それでいてお礼を言うチャンスだと思った
  64. 64 : : 2016/12/31(土) 17:35:37
    森の中を迷うことなく歩くサシャ
    訓練が始まってまだ間も無く、山や森の歩き方をあまり知らない俺は必死についていった

    エレン「(どこに…向かってるんだ?)」

    彼女の足取りから、目的があって歩いているんだろうが、ここまで来ると心配になってくる

    …そう思っていた時に、ようやくお目当であろう森のひらけた場所に出た

    ひらけた場所の真ん中にはそこそこの大きさの倒木、サシャはそこに腰掛けた
  65. 65 : : 2016/12/31(土) 17:48:46
    エレン「…」

    サシャ「…えっと、別についてきた事は怒ってないので、出てきていいですよ?」

    エレン「⁈」

    彼女はどうやらついて来られてる事が分かったうえでここまで来たらしい
    俺の方を向いた

    サシャ「ああ、エレンでしたか」

    エレン「なんでバレたんだよ…」

    サシャ「ふふ、それはまだエレンが森での気配の消し方や音の出ない歩き方が出来ないからですよ」

    エレン「流石、山育ちだな」

    サシャ「えへへ…エレンはどうしてここに?」

    エレン「あー…」

    今更になって、[お礼を言いに]という理由が恥ずかしくなりながらも俺は正直にサシャへの質問に答えることにした
  66. 66 : : 2016/12/31(土) 18:55:46
    サシャ「え…あの時の事、まだ考えてたんですか?別にいいのに…」

    エレン「いや、本当にお前には感謝してるんだだから…ちゃんと礼が言いたい」

    エレン「ありがとな、サシャ」

    サシャ「…どういたしまして」クスッ

    エレン「…ここ、よく来るのか?」

    サシャ「そうですよ」

    伸びをしながらサシャは答えた

    サシャ「ここはずっと『前』から私のお気に入りの場所なんです」のびー

    エレン「?訓練兵になってまだ2、3ヶ月だろ?ずっと前からってせめて2、3年前の…」

    サシャの言い方に違和感を感じて、訂正させようと思ったが…

    サシャ「…」ニコッ

    サシャの、どこか意味ありげな笑みに何も言えなくなった
  67. 67 : : 2016/12/31(土) 19:05:38
    エレン「そっ、か…」

    エレン「えっと、悪かったな…お気に入りの場所に、その…勝手に」

    サシャ「あははっ、別に怒ってないと先ほど言ったじゃないですか」

    サシャ「確かに、ここはマルコ、クリスタやユミル、コニーにも言ってない場所ですが…」

    サシャ「流石に毎回一人というのも少し寂しかったところですよ」

    エレン「そ、そうか」

    サシャ「…そうですね、エレン」

    サシャ「また、よければここに来てください」

    エレン「え?」

    サシャ「ただし、他の人は呼んだら駄目です」

    サシャ「あまりにも人が知ってしまうと、せっかくの秘密の場所が秘密じゃなくなってしまいますから」クスクス

    エレン「…」

    サシャ「…エレン?」

    エレン「はっ…あ、えっと」
  68. 68 : : 2016/12/31(土) 20:42:46
    エレン「い、いいのか?」

    サシャ「駄目なら頼みませんよぉ」

    エレン「…それも、そうだな」ハハ

    あまりにも信じられなくて、それでいてすごく嬉しかった
    お礼を言えただけじゃなく、仲良くなるきっかけも出来て

    サシャ「私、大体のメンバーといない時はここにいますから、エレンもお好きな時に来てください」

    エレン「ああ」

    それから、自主練には前以上に身が入って、でもどうしても集中できない時やなにかと悩んでいる時はそこにいった

    サシャ「おや?また来てくれたんですか?」

    エレン「おう」

    いない時はもちろんあったけど、俺が悩んでそこに行く時は大体サシャはいて、俺の愚痴に付き合ってくれた

    エレン「〜でよ」

    サシャ「エレンも苦労してるんですねぇ」

    今まで、女とはミカサくらいしか話した事なかった俺だけど…サシャの前ではすげえ自然体でいることができた
  69. 69 : : 2016/12/31(土) 21:43:57
    不思議なことに、サシャは俺やアルミン、ミカサのことをまるで昔から知っているかのように接してくる

    アルミンが、意外と根性があること
    ミカサが、あまり喋るのが得意じゃないこと

    俺が、外の世界への憧れが強いことも

    皆、元々知っているかのようだった

    けれど、だからって俺は自分の事を一切言わないわけじゃない、むしろ…メチャクチャ喋っていたと思う
  70. 70 : : 2016/12/31(土) 21:59:12
    だって…

    エレン「〜でさ!」

    サシャ「そうなんですか、私は〜」

    俺が喋ると、サシャは自分はこうだ、そうだったとか…サシャ自身のことを喋ってくれるから
    俺の事を知ってもらえるのも嬉しいし
    サシャの事を知れるのはそれ以上に嬉しかった

    …そして、訓練兵団の生活にも、訓練にも大分慣れてきた、一年後のことだった

    サシャ「エレンの苗字っていいですよね!」

    エレン「俺の?」

    サシャ「はい!」
  71. 71 : : 2016/12/31(土) 22:14:09
    サシャ「だって、[イェーガー]って狩人って意味じゃないですか」

    エレン「ああ、確か…そうだったな」

    サシャ「私の村は狩猟民族ですから、エレンの苗字はすごくかっこいいです!」

    エレン「そっか、サシャって狩人なのか」

    サシャ「はい!狩りは私の誇りです」

    すごく嬉しそうに語るその顔を見てたら、そんなにだろうかと思って…なんとなく、想像した

    エレン「(…サシャ・イェーガー)」

    エレン「…」

    エレン「ッ!///」ブワッ

    サシャ「エレン?どうしました?」

    エレン「⁉︎な、なんでもねえよ!」

    サシャ「…そう、ですか?」

    エレン「(なに考えてんだ、俺)」

    一瞬でも想像したソレはなかなか頭を離れてくれず、しばらくはサシャの顔を見る度に、顔に熱を感じた…でも、俺があの時考えたソレは















































    照れ臭い以上に…いいな、と思ったんだ
  72. 72 : : 2016/12/31(土) 22:30:20
    〜〜〜〜〜

    エレン「うッ…あぁぁ…」

    他に好きな奴がいるんじゃねえかとかそんなの関係なかった

    言いたかった、伝えたかった
    …その笑顔を、守りたかった
    けれど結局、伝えられなかった…
    更には彼女を守る為の腕も足もない
    もう…彼女を守れない

    エレン「ウッ……チクショウ」

    ズブズブと沈んでいく身体…結局、俺は

    巨人を駆逐する事も…

    海を見る事も…

    好きな奴へ思いを伝える事も…出来ねえのかよ

    エレン「チクショウ!!」

    …いや、まだだ

    エレン「あ…諦めて…たまるか…」

    肘から少し先がなくなった左腕を掲げる

    エレン「駆逐してやる」

    エレン「この世から…一匹残らず」

    エレン「…俺が…この手で…」

    そして…あいつを、守るんだ
  73. 73 : : 2016/12/31(土) 22:49:07
    …ゴォッ!!

    ドォッ!!!

    バキバキ!!!

    エレン巨人「アァアアアァアアアア!!!!」

    駆逐…してやる

    この世カラ…一匹残ラズ……

    巨人「グォオオォオ!」

    モットダ…

    モット コロス…

    モット コロシタイ…

    モット イッパイ…

    サシャ「がっ⁉︎」

    …アア…ソレダケじゃナイ

    コンドこそ…サシャを…守ル

    サシャ「…」フラッ

    エレン「…」ポスッ

    もウ…大丈夫ダカらな?

    …サシャヲ…コロそウトスるやつモ…俺ガ

    ーーーーーー

    エレン「…殺シテヤル」

    アルミン「…エレン?」

    エレン「……は…⁉︎」

    気がつくと、俺はブレードを持った駐屯兵達に囲まれていた

    そして、俺の近くに…













































    アルミンとミカサと…俺が守ると決めた人がいた

    エレンsideEND
  74. 74 : : 2017/01/01(日) 00:25:19
    サシャ「(…何故私まで?)」

    分かってはいる、マルコから少し聞いた
    なんでも、気絶した私を受け止め、守りながら彼は、エレンは戦ってくれたそうだ

    サシャ「(…結果、私も疑われている、と)」

    エレンにはもちろん感謝しているが…
    まさか、私にまで疑惑をかけられるのは予想外過ぎた…にしても

    サシャ「(あの…キッツ隊長、でしたか)」

    サシャ「(五月蝿いですねぇ、森にいた時の子鹿を連想させるような怯え方して…)」ハァ

    サシャ「(…確か、エレンはこの時に巨人化して大量の蒸気が出たはずですね)」

    サシャ「(その時に能力を発動…してもどうしようもないですね)」

    サシャ「(もう、ここはアルミン達に任せるとしましょうか?)」
  75. 75 : : 2017/01/01(日) 00:40:37
    自分に出来ることはこの場では少ない、そう思った時だった

    キッツ「人か?巨人か?」

    キッツ隊長が、エレンにその質問をしたのは

    サシャ「…」

    エレンが周りの兵士達に目を向ける、その目は混乱に満ちていた

    サシャ「(当たり前、ですよね…)」

    急に巨人かなんて聞かれ、周りが自分を化け物を見るような目で見れば…

    エレン「し…質問の意味が分かりません!」

    キッツ「…ッ!シラを切る気か!?化け物め!!」

    サシャ「…」

    キッツ「もう一度やってみろ!!貴様を粉々にしてやる!!一瞬だ!!正体を現すヒマなど与えん!!」

    キッツ隊長が叫んでいることを気にする様子もなく、私は考えた

    サシャ「(…この男は、なんでしょう?)」

    サシャ「(どこかで、会った事あるような…既視感を覚えます)」

    自分の記憶を漁り…ようやく、一人の人物に辿りついた

    サシャ「(…ああ)」



































    サシャ「(あれは…私だ、私と似てるんだ)」
  76. 76 : : 2017/01/01(日) 00:49:28
    『前回』で、人と関わるのが怖くて、村の中の狭い世界で生きていくつもりでいた
    臆病な…過去の私と似てるんだ

    サシャ「(きっと彼は調査兵団を否定しているタイプの人間でしょうね)」

    狭い世界で…生きていこうと、生きていけると思ってやまない、小さな人だ
    調査兵団の人達のように外へ行こうとか、もっといろいろ知りたいとか思わない、悲しい人だ

    サシャ「(…だけど、私は知っている)」

    この壁の中にいくらいたって…無駄なのだ
    もう既に破滅への道をこの壁の中の人類は歩いている、無論、私はそれを変える為にあるのだけれど…

    キッツ「ブラウス訓練兵‼︎」

    サシャ「!」
  77. 77 : : 2017/01/01(日) 00:58:20
    サシャ「ハッ!なんでありましょう!」敬礼

    あえて、冷静に、まるでいつものように敬礼をして応える

    キッツ「⁉︎…き、貴様の事も多くの者が見ている!!そこの化け物に助けてもらった瞬間を多くの者がな!!」

    サシャ「…」チラッ

    エレン「ッ!」

    サシャ「…」

    私は、ここでなんと言うべきだろうか?
    ここで下手に刺激すると、榴弾がドカン
    …まぁ多分どう答えてもドカンな気がしますが

    …なら自分が言いたい事を言おう
    …悔いのない方を、選ぼう

    サシャ「?…はて?私は化け物には助けられてなどおりません」

    駐屯兵+エレン達「⁉︎」

    サシャ「…自分は」
























































    サシャ「仲間であるエレン・イェーガー(人間)に助けてもらったのであります!」
  78. 78 : : 2017/01/01(日) 01:07:41
    駐屯兵「!!?」

    アルミンミカサ「!!」

    エレン「…サシャ」

    サシャ「キッツ隊長殿!エレン・イェーガー訓練兵は人間であります!」

    サシャ「そして!それに助けてもらった私も…しがない訓練兵の、一人の人間であります!」

    サシャ「…たとえ!自分が悪魔ではないという事を証明できないというのなら!」

    サシャ「私も彼も人間でないという証明は出来ません!」

    …言った、言ってしまった
    後悔はない、が

    キッツ「……悪く…思うな…」スッ

    サシャ「(ですよね!)」ダッ

    私は急いで、エレン達に駆け寄った
  79. 79 : : 2017/01/01(日) 01:09:19
    はあとさんお気に入り登録ありがとうございます

    この場を借りて言います!やっぱりコメはssの方に書いてください!ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした!
  80. 80 : : 2017/01/01(日) 17:15:24
    ミカサ「エレン!アルミン!上に逃げる!!」

    エレン「よせ!俺に構うな!!」

    サシャ「ミカサ、上にも兵士がいます」

    ミカサ「なっ…⁉︎」

    エレン「お前ら!!俺から離れろ!!」

    アルミン「マズい…このままじゃ」

    サシャ「ですね、例えば知ってる事を話すと言っても彼らの考えは変わらないでしょう」

    自分でも、なぜこんなに冷静なのか分からないが…とにかく、今慌てても何もならない事は分かる

    サシャ「(…エレンは)」チラッ

    チャリン…

    エレン「…⁉︎」

    サシャ「(どうやら、記憶が少し戻ってくれたようですね…なら)」ガシッ

    アルミン「なっ⁉︎サシャ、何を…⁉︎」

    サシャ「エレンから離れてはいけません、私の勘が言っています」

    アルミン「サシャ、の…?」

    サシャ「とにかく行きますよ!」グイッ

    アルミン「わぁ⁉︎」

    エレン「!」ガシッ

    サシャ「エレン!なんかもう…!」

    サシャ「とりあえず頼みます!!」

    エレン「ああ!」ガリッ

    ドオォオォオオォオォオオオ!!

    砲声が響くのと同時に彼は自らの手に噛み付く
    光と轟音を感じて…私は目をつむったが

    サシャ「(…うまく、いったみたいですね)」

    とりあえず…自分の命は助かった事は確信した
  81. 81 : : 2017/01/01(日) 23:38:25
    心の充電器さんお気に入り登録ありがとうございます(・∀・)
  82. 82 : : 2017/01/02(月) 17:50:14
    訓練兵待機場所

    マルコ「…」

    マルコ「(サシャ…無事だろうか…)」

    ミーナ「マルコ」

    マルコ「ミーナ…」

    ミーナ「今はただ…信じて、願うしかないと思う」

    マルコ「…ああ、分かってる」

    ダズ「うぅ…マルコ、ミーナ…俺…もう駄目だ…もう…巨人と戦えない」

    ミーナ「ダズ…」

    マルコ「…」

    ダズ「…仲間が目の前で食われた…」

    ダズ「仲間が食い殺されたのに…俺は」

    ダズ「悲しみも憎しみも感じなかった…ただ…心底俺じゃなくて良かったって思った…」

    マルコ「(…サシャ、君なら)」

    ダズ「でも…次は俺の番だ…気付いたんだ…俺達の仕事っていうのは…つまりは」

    マルコ「(君なら…今度は…このダズに…なんて言うのかな?)」

    ダズ「巨人に食われるまで、戦わされ続けることなんだろ?」

    ダズ「食い殺されるくらいなら…‼︎いっそ今‼︎」

    ミーナ「⁉︎駄目!」

    マルコ「…」ガシッ

    ミーナ「…マルコ?」
  83. 83 : : 2017/01/02(月) 17:55:17
    マルコ「(…違うよな)」

    マルコ「(君なら…なんて考えたら)」

    マルコ「…ダズ」

    マルコ「(俺の、俺の言葉で言わなきゃ)」

    マルコ「確かに、大勢の同期は今お前と同じ気持ちでいると思う…負傷者にしてもらえたら、なんて考えてるやつだっているだろう」

    マルコ「(いつかの彼女がそうだったように)」

    マルコ「…でも、俺達が戦うのは…なんの為だか…分かるか?」

    ダズ「なんの…為?」
  84. 84 : : 2017/01/02(月) 18:09:42
    マルコ「質問を変える…避難した市民は、何故戦えないんだと思う?」

    ダズ「そりゃ…俺達みたいに立体機動装置も、訓練も受けたわけじゃないから…」

    マルコ「ああ、そうだ戦えないのは…」

    マルコ「俺達が、彼らの代わりに戦う術を学んだからだ、戦う術を…得たからだ」

    ミーナ「!」

    マルコ「なぁ、ダズ…お前の事を多分ここにいる誰も責めない、気持ちは皆、分かるから」

    マルコ「でも…全員がそうなるわけにはいかないんだよ…もしそうなったら」

    マルコ「もう誰も、戦えない…守れない」

    マルコ「俺達は、巨人に食われるまで戦わされ続けるんじゃなく…」

    マルコ「守るべき対象がなくなるまで、戦うんだ…たとえ、隣にいた仲間が」

    マルコ「…目の前で、食い殺されても」

    ダズ「…」

    マルコ「補給所に向かうまでの時もそうだっただろ?」

    マルコ「同期が巨人に食われてる時をチャンスとして、俺達は進んだ」

    マルコ「そして補給所について…皆助かった」

    マルコ「…ダズ」

    マルコ「俺達は、例え死んでも…戦わなきゃなんだ」

    ダズ「…ぅ、うぅ…」

    マルコ「…」

    ミーナ「大丈夫だよ…怖いのは、私達も、皆一緒だから、ね?」

    ダズ「ああ…ああ、っ!」
  85. 85 : : 2017/01/02(月) 22:14:39
    ドオォオォオオォオォオオオ!!

    マルコ「!?」

    ミーナ「ほ、砲声!?」

    マルコ「(もしかして…!)」バシュ

    ミーナ「あ!ちょ!マルコ!!」バシュ

    マルコ「(サシャが前に教えてくれた展開だろう、それなら…サシャは無事なはずだ)」

    マルコ「(それでも…確認せずにはいられなかった、彼女の無事を)」

    そして、俺の予想通りエレンの巨人のものであろう巨大な骨格と

    その内側にいる彼女を見て…心底安心した
    それと同時に、少しだけ…悲しかった

    彼女は…同じように骨格の内側にいたアルミンやミカサと同じような顔をせず

    ああ、やっぱりな…そんな顔をしてた
  86. 86 : : 2017/01/02(月) 23:50:52
    『前回』と『今回』を合わせて、俺と彼女は二度目の光景をたくさん見てきた
    その度、彼女のそんな顔を…俺は見てきた

    マルコ「(…でも、サシャ)」

    マルコ「(君は…そんな顔をする人じゃなかっただろう?)」

    彼女は…俺の知る限り、覚えている限りで
    少し臆病で、騒がしくて、ちょっぴり抜けてて
    それでいて…ひまわりみたいな笑顔をする

    なのに、『今回』の世界で、そんな君は見えなくなった…いつも、少し微笑んだりするだけ

    マルコ「(きっと、『今回』の世界同期達にとっての彼女の印象は…『前回』と正反対だ)」

    マルコ「(あえて言えば…掴み所がない、これだけは一緒なんだろうな)」

    『前回』の世界が、どれほど残酷で、酷いものだったかなんて分からない、分かるはずもない

    ただ、その世界が…彼女の笑顔に、陰を落とすようなものだったのだとしたら…

    マルコ「(俺は、俺に出来ることは…)」

    マルコ「(当初の目的通り、二度と君をそんな世界で一人にせず…そして)」




































    マルコ「(君の笑顔を…少しでも取り戻す)」

    マルコ「(また…元の君の笑顔を見る為なら…俺は、いくらでも頑張れる)」
  87. 87 : : 2017/01/03(火) 00:33:12
    マルコ格好いい!期待です
  88. 88 : : 2017/01/03(火) 00:34:19
    >>87
    名無しさんコメントありがとうございます!
    マルコはかっこいいですよね(・∀・)b
  89. 89 : : 2017/01/03(火) 00:36:34
    現在公開可能な情報

    マルコとサシャの訓練兵時代

    マルコ

    『前回』通り、ジャンと共に行動することが多く、更には少しでもライナー、ベルトルト、アニを理解する為に彼等によく話しかけた。

    連休にはサシャに連れられ、人気のない山や森にて巨人化の特訓。(暴走した際はサシャが能力を使って毎回うなじから引きずり出す)

    その為服の替えがすぐになくなるので連休以外では服にお金が消えていった。(服は自分で選んだもの以外にはジャンやサシャが選んだものもある)

    サシャとの関係を毎回色々な人に聞かれていた。その度否定しつつも、それによってようやく己のサシャへの気持ちに気付く事が出来たのも事実なので少し複雑。

    サシャ

    『前回』を学習し、食糧庫へ忍び込むことはほとんどなかった。忍び込む際も能力を活用していた為、バレたことは一度も無し。
    成績が『前回』と比べよかったのには、非行行為がバレることなくいい意味で目立つことがなかった事も含まれる

    また、サシャは『今回』と『前回』で違っていて欲しいのは[最終戦での、最終的な味方の生存]だけである。

    それ以外では大きな変化を求めておらず、人間関係に関しては、余程のことがない限り『前回』通りを目指した。

    その為、訓練兵時代の事故による同期の開拓地行き、怪我、死亡などに関しては、特に止めることも、阻止することもなかった。


    二人を見ていた同期達は「付き合ってないと毎回聞くたび信じられない」と異口同音。

    それ程までに、訓練中の二人の息はぴったりであり、ハンナとフランツを凌ぐほどのイチャつきを無意識でする為、ジャンはエレンの次によくマルコに「羨ましい」と掴みかかる事がある。
  90. 90 : : 2017/01/03(火) 00:53:52
    サシャ「(あの後、キッツ隊長をピクシス司令に止めてもらい、なんとか首の皮一枚繋がった私達)」

    サシャ「(エレンやアルミン、ミカサはともかく、私はどうすれば?と聞いたところ…)」

    〜〜〜〜〜

    ピクシス「ん?ああ、お主はもう他の同期の所へ戻っていい」

    ピクシス「おそらくじゃが、この者(エレン)がお主を助けたのは…それ程深い理由はなさそうじゃからの」ハッハッハッ

    〜〜〜〜〜

    サシャ「…というわけで、私はこっちに」

    ミーナ「て、適当…だね、あの司令」

    サシャ「まぁ、おかげで動きやすいです」

    マルコ「…サシャ、無事でよかった」

    サシャ「ははは、ご心配おかけしました」

    サシャ「…さて、ミーナ」

    ミーナ「な、なに?」

    サシャ「…先程アルミンが言った、トロスト区奪還作戦は今日早速決行される事でしょう」

    サシャ「作戦が決行したら…私とマルコはどうしてもしなくてはいけない事があります」

    ミーナ「…」

    サシャ「…その後、トロスト区奪還が成功した後、必ず全て話します」

    サシャ「ダメ…ですか?」

    ミーナ「…サシャ、トロスト区は」

    ミーナ「私の故郷は…奪還出来るの?」

    サシャ「ええ、必ず」

    ミーナ「…なら、大丈夫」ニコッ
  91. 91 : : 2017/01/03(火) 01:03:03
    ミーナ「サシャも、マルコも…私は信用する」

    ミーナ「それが、あの時助けてもらった私が出来る…最大限の気持ちだから」

    サシャ「…ありがとうございます、ミーナ」

    マルコ「助かるよ…ただ」

    マルコ「俺の事、サシャの事は…本当にこの世界丸ごと揺るがしかねない事だ」

    マルコ「それをもし、誰かにバレてしまったら…俺達が、今まで築いてきたものは一瞬で崩壊するだろう」

    ミーナ「…」ゴクリ…

    マルコ「…だから、どうか、慎重に」

    マルコ「こんな事を君に言いたくないけど…」

    ミーナ「…大丈夫、分かってる」

    ミーナ「二人が…[すごく大きな何か]と戦っている事くらい」

    ミーナ「それを知った上で、私は背負う覚悟をしてるから…」

    マルコ「…すまない、ありがとう」

    サシャ「ミーナが友達でよかったです」

    ミーナ「ふふふ〜♪104期の6位と7位にこう感謝されると嬉しいわね」

    ミーナ「えっと…あ!」
  92. 92 : : 2017/01/03(火) 01:09:17
    サシャ「なんですか?」

    ミーナ「私アレやりたい!」

    マルコ「アレ?」

    ミーナ「いつも二人がしてたヤツ!」

    ミーナ「こう、拳をコツンてして、戦友だーっていつもしてたじゃない?」

    サシャ「ああ、あれですか」

    マルコ「いいね、せっかくだ」

    マルコ「俺達の共闘戦線の新メンバーの歓迎としてやろうじゃないか」

    サシャ「…そうですね、ではミーナ」スッ

    ミーナ「うん!」スッ

    マルコ「それじゃ…戦友達よ」スッ

    コツン

    マルコ「健闘を願う」クスッ

    ミーナ「ふふ、了解」

    サシャ「…生き残りますよ」ニッ

    マルコミーナ「ああ/ええ」

    そして夕方、トロスト区奪還作戦は始まった
  93. 93 : : 2017/01/03(火) 01:16:28
    …えっと、今回はここまでです!

    出来る限り>>100レス未満にしておきたいので…すみませんm(_ _)m

    今回はミーナが仲間になりましたね、更に…エレンがサシャに好意を寄せていることも発覚…
    ミーナを助けたのは作者が個人的にかなり好きなのがあります。
    ナックやミリウスは…はい、キャラが全く分からなかったからです、ごめんなさい


    うぅ…マルコの能力出さなかった事が悔しいですが、次回こそ!次回こそは必ず!マルコの能力が少しは出る!…はず!!

    次回はついにマルコの運命の分岐であるトロスト区奪還作戦編終了です

    ではここまで読んでくださった皆様!
    ありがとうございました!!(・∀・)
  94. 94 : : 2017/01/03(火) 12:43:10
    お疲れ様でした!(^◇^)

    共闘戦線にミーナが加わり更に面白くなりましたね!(^ω^ )

    マルサシャシリーズo(・∀・)oファイトです!

    期待! 
  95. 95 : : 2017/01/03(火) 13:00:37
    >>94
    心の充電器さんありがとうございます!

    これからも頑張っていきたいと思います(・∀・)
  96. 96 : : 2017/01/04(水) 15:39:46
    続編です(・∀・)

    http://www.ssnote.net/archives/51141
  97. 97 : : 2017/02/05(日) 11:44:47
    フランスパングランプリさんお気に入り登録ありがとうございます(・∀・)ノ
  98. 98 : : 2017/02/05(日) 12:35:31
    氷マカロンさんお気に入り登録ありがとうございます(^^)
  99. 99 : : 2017/03/16(木) 16:54:27
    空山さんお気に入り登録ありがとうございます!!m(_ _)m
  100. 100 : : 2017/03/28(火) 07:08:50
    レオンハート&アルレルト調査兵さんお気に入り登録ありがとうございます!!
  101. 101 : : 2017/06/04(日) 01:31:15
    せきかわぬさんお気に入り登録ありがとうございます!!(・∀・)ノ
  102. 102 : : 2017/06/25(日) 22:13:14
    カエサル古参兵さんお気に入り登録ありがとうございます!!(=´∀`)ノ
  103. 103 : : 2020/10/28(水) 14:18:57
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
7MSsthnm

サシャスキー@受験シーズン

@7MSsthnm

この作品はシリーズ作品です

マルサシャ共闘戦線 シリーズ

「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場