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マルコ「俺と君の」サシャ「秘密の共闘戦線」(マルサシャ、チート逆行)III

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  1. 1 : : 2017/01/03(火) 12:30:54
    どうも皆様、サシャスキーです!(・∀・)

    この作品は↓の続編です


    http://www.ssnote.net/archives/50946


    http://www.ssnote.net/archives/51018

    今回でマルサシャシリーズIII(スリー)です
    今回の物語は、トロスト区奪還作戦〜調査兵団入団まで書けたらなと考えております
    今作から、おそらく原作ストーリーにかなりの変化があると思います…前回で既にミーナ助けましたが
    では今回の注意点です!

    ◤◢WORNING!◤◢WORNING!◤◢

    学生故の亀更新、誤字脱字、駄文、キャラの捏造や崩壊、原作ストーリーの改変、崩壊、cp要素

    …以上が大丈夫な神様はどうぞ!
  2. 2 : : 2017/01/03(火) 12:56:39
    ウォールローゼ壁上からピクシス司令の叫び声が私達の所まで響く

    サシャ「(…にしても)」チラッ

    ダズ「…っ」

    サシャ「(ダズが任務を放棄しないなんて…一体、何が?)」

    サシャ「(…確かにあの時…!)」

    サシャ「(なるほど…マルコですか)」

    ダズが、奪還作戦前に話した人物で、こういった事が出来る人といったら…彼しかいない

    もちろん、ダズが言わなくとも他の兵士達が反逆者として声をあげたが…それすら、ピクシス司令の演説で踏み止まり、ついに…

    トロスト区奪還作戦は…決行された
  3. 3 : : 2017/01/03(火) 13:05:32
    作戦が決行され…30分程経った、そろそろだ

    マルコ「ミーナ…それじゃ、行ってくる」

    ミーナ「二人共…頑張ってね」

    サシャ「任せてください」ニコッ

    サシャ「マルコ…行きましょう」

    マルコ「ああ」

    私達は…彼等の元へ向かった

    壁内人類にとって…この地獄をもたらした、彼等の元へ
  4. 4 : : 2017/01/03(火) 13:33:53
    ベルトルトside

    ライナーと二人きりになり、先程壁を破る際に現れた奴について話した

    ライナー「なっ…⁉︎」

    彼は、先程の僕のようにひどく驚いた様子で言った

    ライナー「俺達の正体を知っている奴が…壁内にいるっていうのか?そんなバカな…」

    ベルトルト「でも確かに僕の服見ただろ!ライナー!ブレードで引き裂かれた、真一文字のキズを!」

    ライナー「…そうだな」

    ライナー「アニが来次第、言っておこう」

    ベルトルト「うん…それにしても」チラッ

    そう言って、僕は本題に目を移した

    ベルトルト「あれで穴を塞ぐなんて…無茶な作戦だ…」

    エレンがあの力を持っていた事には驚いたけど、あれはそんな万能な力じゃない…

    ベルトルト「エレンが食われるかもしれない…もしそうなれば、何もわからないままだ」

    この作戦だって、成功するかどうか…いや、成功されても困るのだけど…

    ライナー「ああ…いざとなったら、俺の巨人で何とかするしか無さそうだ」

    ベルトルト「でも…作戦が成功したらせっかく空けた穴が塞がれてしまう」

    ライナー「構わねえさ…俺達がこの5年間ずっと探してた手がかりをようやく見つける事が出来た」

    そうだ…ようやくなんだ、上手くいけば…故郷に帰ることが出来る、手がかりなんだ

    ???「…オイ…二人共…」

    なのに…

    ベルトルトライナー「⁉︎」バッ

    マルコ「一体…何の話をしてるんだよ?」

    なんで君は…このタイミングで…

    ベルトルトsideEND
  5. 5 : : 2017/01/03(火) 14:51:56
    ライナーとベルトルトが目を見開いて、信じられないものを見てるように俺を見る

    マルコ「(…ついにだな、二人共?)」

    マルコ「(ここで…ダメだったなら、俺は…覚悟を決められる)」

    『前回』をなぞるように、同じ会話を俺達はする…ひとつ、違うとすれば

    ライナー「今の話は、冗談だ…」

    マルコ「(お前らが、俺を殺す気でいる事を…俺があらかじめ知っている事だ)」

    マルコ「(…さて、そろそろだな)」

    マルコ「…冗談?」
  6. 6 : : 2017/01/03(火) 14:54:19
    ライナー「ああ…冗談だ」

    マルコ「…そうか、ハハ」

    マルコ「なぁ…ライナー、ベルトルト」

    マルコ「教えてくれよ」

    ベルトルト「?」

    ライナー「何をだ?」







































    マルコ「壁を破るって…どんな気分なんだ?」
  7. 7 : : 2017/01/03(火) 15:04:56
    ライナーベルトルト「!!!?」

    マルコ「…冗談だ」

    マルコ「さっきの…仕返しさ」

    ライナー「…」

    ベルトルト「…ッ!」グッ…

    マルコ「巨人が迫ってる!!作戦に集中する!!」

    マルコ「行くぞ!!」ヒュン

    マルコ「(…さぁ、来いよライナー、ベルトルト、アニ)」

    マルコ「(決別といこうじゃないか)」

    後ろから衝撃が走り、俺はライナーに取り押さえられた

    …罠に、かかった
  8. 8 : : 2017/01/03(火) 15:30:49
    ベルトルト「ライナー!?」

    ライナー「…」ガッ!ググ…

    マルコ「ッ!…おいおい、ライナー…」

    マルコ「冗談なんだろ?」

    ライナー「…いいや」

    ライナー「マルコ…お前は察しがいいから…ダメなんだよ」

    マルコ「(ライナー、ベルトルト…お前らの今の顔…今までそんな顔見た事ないよ)」

    アニ「!」ダンッ

    マルコ「(…あ、アニ)」

    今思えば…アニのこんな顔も、訓練兵時代では見た事なかったな、そんな呑気な事を考えていた

    ベルトルト「ライナー!!巨人だ!!」

    ベルトルト「こっちに来る!!」

    『前回』で俺を食った巨人が来たらしい
    ライナーが俺を羽交い締めにしてアニに俺の立体機動装置を外せと言う

    三人が口論するなか、俺は努めていつも通りに喋った

    マルコ「なぁ、アニ、ライナー、ベルトルト」

    マルコ「君らが、考えている程…俺らは」

    マルコ「壁内人類は悪なのか?」
  9. 9 : : 2017/01/03(火) 15:38:58
    アニ「は…⁉︎」

    ライナー「何…を、突然…」

    マルコ「…さっきの質問答えてないだろ?」

    マルコ「壁を破るってどんな気分だ?」

    マルコ「俺は…まだ、こんな状態でも君らを信じているんだ」

    マルコ「信じて…いたいんだよ」

    アニ「…」

    ライナー「…関係ない」

    アニ「ライナー⁉︎」

    ライナー「お前等がいくら俺等を信じてくれたって…悪魔の末裔であるお前等を…生かしてはおけないんだよ、マルコ」

    マルコ「…そうか」

    アニが俺の立体機動装置を外していく
    もう巨人は目と鼻の先だった

    マルコ「…じゃあ、決別だね」

    マルコ「…ただ、ベルトルト」

    俺は巨人を見てるベルトルトに話しかけた

    ベルトルト「?」

    マルコ「君は学習しないな」




























































    マルコ「…また背後を取られたぞ?」

    ベルトルトが慌ててこっちを向いた時には…
    104期随一の狩人の手によって、ライナーの右腕とベルトルトの左足は、身体とお別れを告げていた
  10. 10 : : 2017/01/03(火) 15:49:16
    ベルトルト「な⁉︎」

    アニ「ライナー⁉︎ベルトルト⁉︎」

    ライナー「どこ、から…!」

    この時の為に、昨日の晩に駐屯兵達の駐在所とある劇団のテントに潜り込み、駐屯兵団のマントと悪趣味なフルフェイスの仮面を拝借して来た


    サシャ「…」ガシッ

    マルコを抱え、少し遠くの建物の屋根に彼をおろした

    マルコ「ありがとう」

    サシャ「…」フルフル

    声で誰か分かっては意味がない為、あえて喋らず、彼の礼に応えた

    サシャ「(…間に、合った)」

    とうとう、私は彼を救えた
    その事実を目の前にして、今にも泣き崩れてしまいそうだ…が、まだだ

    ベルトルトとライナーは動けない、アニも…二人を巨人から離す為に巨人と交戦している
    …そして

    アニ「はぁ…はぁ…ッ!」

    アニが巨人を討伐し、ようやくこちらを三人が見た
  11. 11 : : 2017/01/03(火) 15:54:50
    ライナー「…誰だ」

    ベルトルト「気配を感じなかったとか…そういうレベルじゃない…!」ギリッ

    ベルトルト「あの時…僕を刺したやつだな?」

    サシャ「…」コクリ

    アニ「待ってよ!」

    アニ「さっきから私ばかり状況が分からない!お願いだから説明して!」

    サシャ「…」チラッ

    マルコ「…オーケー、まずはアニに状況説明をしてあげてくれ、ライナー」

    ライナー「…余裕だな」

    マルコ「実際、ライナーとベルトルト…君等は動けない」

    マルコ「アニ一人くらいなら…なんとかなる」

    ライナー「ッ!…アニ…実はな」
  12. 12 : : 2017/01/03(火) 16:09:11
    道を挟んだ二つの屋根の上で…私とマルコはライナー達がアニに状況を説明するのを巨人に警戒しながら見ていた

    ライナー「〜と、いうわけだ…」

    アニ「なに、それ…」

    マルコ「もういいか?」

    ライナー「…ああ」

    マルコ「…なら、まぁ分かるだろうけど…」

    マルコ「俺は、君等の正体を知ってる…それも入団式の頃から」

    ライナー「…何故」

    マルコ「それは言わない、言っても信じられないだろうからな」

    サシャ「(…こんな時になんですけど)」

    サシャ「(暇ですね)」

    私は喋れないので、とりあえずマルコが会話をしている間、立体機動装置がない彼を警護するというのが、今の私の使命だろう
    …が先程からエレンの所に巨人が向かっているらしく、こちらに巨人があまり来ない

    サシャ「(唯一目の前の敵も…)」

    ライナーとベルトルトは私が能力で近づき、手足を切ったから回復に手一杯
    アニも、巨人に警戒しながらだからスキが多い

    サシャ「(…今なら殺せなくもない)」

    けれど、殺さない
    それが目的じゃないから
  13. 13 : : 2017/01/03(火) 16:28:33
    マルコ「…まぁ、安心しろよ」

    マルコ「俺はしばらく表舞台から姿を消すよ、俺の立体機動装置も…好きにしていい」

    ライナー「何が…目的だ?」

    ベルトルト「そっちのフードの君もだ、駐屯兵のマントをしてるけど…」

    サシャ「(あら?訓練兵なのはバレてますかね?これ?)」

    マルコ「…目的、か…大したことじゃないさ」

    マルコ「入団式で言った通り…俺は」

    マルコ「今度こそ…失いたくないだけなんだ」

    ライナー「は…?」

    アニ「なに言って…」

    マルコ「俺はもう行く、君等の事は言う気は無いから安心してくれ」

    マルコ「それじゃ、次に会うときは…敵として、だな」

    ベルトルトライナーアニ「…」

    マルコ「…こんなこと、今言うのおかしいかもしれないけどさ」

    マルコ「俺は…君等の事、好きだったよ」

    アニ「ッ!」

    ライナー「…」

    ベルトルト「…くっ」

    マルコ「…行こう」

    サシャ「…」コクリ

    私は彼をまた抱えてその場を後にした

    サシャ「…」チラッ

    最後に視界の端に見た彼らの姿は…

    まるで小さな迷子のように感じた
  14. 14 : : 2017/01/03(火) 19:49:44
    サシャ「…ここまで来ればもう大丈夫ですよね?」

    マルコ「ああ…ハァ」

    サシャ「どうしました?」

    マルコ「ああいや…君に抱えてもらった事が少し情けなかっただけだよ」

    サシャ「そんなこと気にしないでくださいよ」

    サシャ「補給所から脱出した時も、マルコは私の事抱えてくれたじゃないですか」
  15. 15 : : 2017/01/04(水) 16:06:51
    マルコ「そういう事じゃ…まぁ、いっか」

    サシャ「??」

    マルコ「とりあえず、後は簡単だな…いや、むしろさっきより大変かな?」

    サシャ「…一つのミスで…死ぬという点においては、先程より大変です」

    マルコ「そっか」

    サシャ「…」

    マルコ「大丈夫、もう俺は覚悟が出来た」

    マルコ「それに…イメトレとはいえ、たくさん練習したからね」あはは

    マルコ「大丈夫、ちょっと痛いだけだからさ」

    サシャ「…はい」

    マルコ「…じゃあ、マントとマスク…もらっていいかい?」

    サシャ「…」スッ

    マルコ「ありがとうサシャ、それじゃあ…行ってきます」

    サシャ「…」コクリ

    ここからは…私はあまり手伝えない

    彼が行動を起こす近くの民家にそっと着替えといくつかの荷物を置いておく事だけだ

    彼はこれから…






































    自分が死んだと偽装工作をしなくてはならない
  16. 16 : : 2017/01/04(水) 16:19:36
    彼の巨人化の力は、回復能力に特化している

    それも異常に…巨人に彼の一部を例えば腕を…食い千切ってもらうといったことをしても、三分足らずで彼は全快する

    だから、巨人に彼を…彼の一部を食わせる
    そして、彼の身体の一部とジャケットを、その場に放置しておけば…きっと、ジャンが気づくことだろう

    その後、マルコはしばらく巨人に食われた亡き者として陰から行動…それが、私の考えうる最善の方法だった

    サシャ「すみません…色々考えたんですけど、これが一番で…」

    マルコ「ん、分かってる」

    ここで、マルコの死がなければ
    ジャンは憲兵団へ、そして他の皆もジャンの言葉を聞かないので調査兵団に入団しなくなってしまう、それだけは避けたい

    マルコ「少し別行動になるだけだ…ほんの、少しだけ」

    サシャ「はい…」
  17. 17 : : 2017/01/04(水) 17:42:41
    マルコ「…サシャ」

    サシャ「はい?」

    マルコ「…」ギュゥ…

    サシャ「⁉︎ち、ちょっとマルコ⁈//」

    マルコ「あはは、ごめん…俺、少し不安で寂しくて、怖くてさ…」

    サシャ「!」

    マルコ「だから…えっと、ちょっとだけ…サシャに甘えて…いい…かな?」

    サシャ「…いいですよ」ギュッ
  18. 18 : : 2017/01/04(水) 17:52:26
    彼の腕の中で思った

    サシャ「(マルコは嘘つきです…狡い人です)」

    サシャ「(…寂しいのも、不安なのも…怖いと思っているのも…私じゃないですか)」

    もしこれで、彼に何かあったら…私は『今回』の世界で…ただ一人の、『前回』を知る人になってしまう

    一人に…なってしまう

    マルコは…そんな私の心が分かっているから、こんな風に、[私に甘える]という形で私が彼に甘えられるようなことをするのだ

    …少しだけ、彼に抱きつく力を強めた

    そうそうないと分かっていても…もし、もし何かあったら…二度と、この温度を感じることができないから
  19. 19 : : 2017/01/04(水) 18:14:29
    サシャ「…もう、大丈夫ですか?」

    マルコ「うん、ありがとう」ニコッ

    マルコ「それじゃ、また後で」タッ

    サシャ「はい…マルコ!」

    耐えきれなくて、せめて…

    マルコ「?なんだい?」クルッ

    一言、本当の自分で…言いたい

    サシャ「…死なんで?」

    マルコ「!…」フッ

    マルコ「当たり前だろ?」

    そういって見せてくれた彼の顔は…とても安心する、いつもの笑顔だった
  20. 20 : : 2017/01/04(水) 22:12:42
    そして、私はマルコと別れた後、作戦に集中する事にした、彼を心配してないわけじゃないけれど…

    サシャ「(彼を、信じているから)」

    とにかく、私は私が出来ることをしようと能力を発動させながら思った
  21. 21 : : 2017/01/05(木) 13:14:05
    そしてトロスト区奪還作戦は成功したしかし、やはりそれには犠牲が多く出る結果となり、諸手を挙げて喜ぶわけにはいかなかった

    サシャ「(新聞を読んで、民衆は今頃パニックでしょうね…巨人が、壁を塞いだなんて)」

    サシャ「(…私は、今)」

    ボォォオオォオ…パチ、パチ

    目の前で同期が、共に頑張って訓練を重ねてきた人達が燃えているのを見ている

    サシャ「(…ああ、やっぱり)」

    サシャ「(いつかジャンに言った通りです)」

    サシャ「(私は…普通じゃない)」
  22. 22 : : 2017/01/05(木) 13:23:56
    2回目とはいえ…仲間が燃えているのに、何も感じない…悲しみも、絶望も湧かない

    サシャ「…」チラッ

    コニー「あんなに頑張ったのに…」

    コニー「あんなに…やったのに…」

    コニー「全部…無駄だったのか…?」

    サシャ「…」

    ミーナ「サシャ…あの」

    サシャ「…聞いてます」

    ミーナ「!」

    マルコは、上手くいったらしい
    彼の腕とジャケットが発見されたそうだ
    …ジャンによって

    ジャンが、私にそれを報告した時の顔が、頭から離れない

    そうだ、普通は、友達が死んだと思ったらあんな顔をするんだ
  23. 23 : : 2017/01/05(木) 13:34:56
    私は、2回目だから、知っていたから…そんなので、簡単に人の死を受け入れてしまった

    サシャ「(…ああ、怖いなぁ)」

    自分がそうなって死んでしまう事以上に…
    人が死ぬ事に慣れてしまう事が…心底怖かった

    同期達を燃やす炎を、ぼんやりと見つめているジャンのところまで歩く

    サシャ「…ジャン」

    ジャン「サシャ、か…なんだ?」

    サシャ「これを」スッ

    私は懐から、一つの手紙を取り出した

    ジャン「んだよ?…コレ」

    サシャ「…貴方の親友からです」

    ジャン「!」バッ

    サシャ「…少し、羨ましいです」クルッ

    ジャン「は…?」

    サシャ「…貴方にだけ、何か残してるなんて」

    ジャン「サシャ…」

    サシャ「…すみません、それじゃ」

    …これでいい

    あの手紙には、訓練兵時代マルコが調査兵団志望になってしまって出来なかった会話が、言えなかった言葉が、書かれている
  24. 24 : : 2017/01/05(木) 13:46:08
    サシャ「(羨ましい…なんて、私が言えたセリフじゃないのに)」

    今、まだミーナに説明してない今…私はこの場の中で数少ない彼の生存を知ってる者なのだから

    サシャ「(多分、あの会話でライナー達はマルコがまだ生きてると思っているでしょうし)」

    サシャ「(…あとは、あの手紙をジャンが読めば)」チラッ

    ジャン「今…何を…するべきか…」ギュッ

    サシャ「(…ああ、マルコ)」

    サシャ「(貴方が思っていた通り、貴方の親友は現状を認識する力に長けています)」
  25. 25 : : 2017/01/05(木) 14:01:20
    現在公開出来る情報

    トロスト区奪還作戦から兵士の間に流れる噂話

    巨人が急に倒れたと思ったら、うなじを削がれ絶命していた…が周りに巨人を倒した者の姿がない。

    仲間が巨人に掴まれた時にいきなり巨人のうなじが一人でに切り取られた。

    通称[見えない刃]と呼ばれたそれはトロスト区奪還作戦にて、駐屯兵や訓練兵達から目撃情報が多く出ている。

    特に、エレンが岩を運んでいる時に駐屯兵の精鋭が巨人達を引きつけていた時に多くの目撃情報があがった。

    最初は、兵士達の恐怖心から見えた幻とも言われたが、事実それにより駐屯兵のミタビ班、イアン班の班長を含む多くが生存したとの事で現在、真偽の確認の為、調査が行われている。
  26. 26 : : 2017/01/05(木) 14:14:28
    夜-人気のない場所

    サシャ「急に呼び出してすみません、ミーナ」

    ミーナ「いいよ…それで、えっと」

    サシャ「ご安心を、さっさと本題に入ります…と、その前に」

    サシャ「ズバリ言います」

    サシャ「マルコは生きてます」

    ミーナ「…はい?」

    サシャ「マルコは生きてます、身を隠してるだけです」

    ミーナ「え…で、でもジャンが…」

    サシャ「…エレンと同じです」

    ミーナ「!」

    サシャ「彼はエレンと同じ…巨人の力があります…エレンの腕や足が再生したように、マルコも今頃腕が再生している頃でしょう」

    ミーナ「…そん、な」

    サシャ「まぁ、信用出来ないですよね」

    ミーナ「そりゃ…」

    サシャ「ふむ…」














































    サシャ「…だそうですよ?マルコ?」

    マルコ「…あはは、バレてた?」

    ミーナ「?!??!」
  27. 27 : : 2017/01/05(木) 14:23:26
    ミーナ「え?マ、マルコ?」

    サシャ「前のミーナと同じ事を言うようですが…幽霊に、見えます?」

    マルコ「足もあるし、透けたり、浮いてたりしてないだろう?」

    ミーナ「…本当に、腕も」

    マルコ「痛かったけどね?」ハハハ

    サシャ「信じてもらえました?」

    ミーナ「ま、まぁ…うん、流石にここまでされたら信じるしか…」

    サシャ「それならよかったです」ニコ

    サシャ「…では、本当の本題です」

    ミーナ「…うん」

    マルコ「さっき以上に信じられないだろうけど…実は」

    そして、私とマルコはミーナに説明した
    私とマルコは『前回』の世界で死に、ここにいる事、私達が持つ能力の事、『前回』の事

    最初は驚いてはいたけれど、ミーナは終始真面目に、真剣に聞いていた
  28. 28 : : 2017/01/05(木) 14:29:38
    サシャ「…〜と、言う事です」

    ミーナ「…アニ達が」

    彼女はアニと仲が良かったから、ショックだったろう

    ミーナ「…そっか、成る程」

    サシャ「なにか思い当たる節でも?」

    ミーナ「あはは、アニもベルトルトもどっか、周りと一線引いてたからさ」

    ミーナ「でも、そうだよね…そんな理由があったら、仲良くしようなんて…」

    サシャ「…いえ」

    マルコ「サシャ?」

    サシャ「ミーナ、これは人から聞いた話です」

    サシャ「でも…恐らく本当のことなんです」

    ミーナ「?」
  29. 29 : : 2017/01/05(木) 14:37:03
    サシャ「先程言った通り、ミーナは実は『前回』では、死んだしまった人です」

    ミーナ「…うん」

    サシャ「その、貴女の死体の情報はまぁ、グロテスクな話顔の上がない状態でした」

    ミーナ「うっ…そうならなくてよかった」

    ミーナ「本当にありがとう、サシャ」

    サシャ「いえいえ…本題に戻ります」

    サシャ「ミーナの死体の情報はアルミンから推測として聞きました、それを聞いた場には…アニもいました」

    ミーナ「…」

    サシャ「そして…死体を回収する日」

    サシャ「…アニは、ずっと」












































    サシャ「貴女によく似た死体に『ごめんなさい』と、言っていたんですよ」

    ミーナ「!」
  30. 30 : : 2017/01/05(木) 14:49:45
    サシャ「…ミーナ、彼等は何一つとして葛藤が無かった訳では無かったんですよ」

    サシャ「少なくとも、アニは…貴女に」

    サシャ「謝りたいと、思っていたんです」

    ミーナ「…っア、ニ…!」

    サシャ「…」

    サシャ「でも…彼女も含め、あの三人は取り返しのつかない事をしました」

    ミーナ「…」

    サシャ「ミーナは…どうしますか?」

    ミーナ「…私は」

    ミーナ「アニとは…友達だったのかな?」

    サシャ「…本人に聞いてみない事には」

    ミーナ「なら、私も…1回だけ、話したい」

    ミーナ「その結果、どんな回答がアニから返ってきたとしてもいいから」

    ミーナ「そうしたら…私も、覚悟出来るかな」

    マルコ「ミーナ…」

    サシャ「(…ミーナもマルコも、強いですねぇ)」

    私は、ライナーを殺そうとするギリギリのギリギリまで躊躇した…雷槍で頭が半分吹き飛んだ、ライナーを見て泣いた

    …2回目になるまで、覚悟が出来なかった
  31. 31 : : 2017/01/05(木) 15:10:58
    擬兄だよ全員集合@のぼるんさんお気に入り登録ありがとうございます(・∀・)
  32. 32 : : 2017/01/05(木) 15:18:36
    サシャ「…分かりました」

    サシャ「いつか必ず、その場を設けてみせます」

    サシャ「それが、私がミーナに出来る最大限のお礼です」ニコ

    ミーナ「サシャ、ありがとう」

    マルコ「…それじゃ、俺はもう行くよ」

    サシャ「はい、お気をつけて」

    ミーナ「ええ〜もう?」

    マルコ「あはは、これでも死んだ奴だから見つかったらヤバいんだ」

    ミーナ「そっかぁ…それじゃあ、私達ももう戻る事にする?」

    サシャ「ええ、ではマルコ…また」

    マルコ「ああ」

    そして、私達は兵舎へ戻った
  33. 33 : : 2017/01/05(木) 15:31:36
    兵舎の女子寮に戻ると、まだ兵科を決めてないから当たり前だが…アニがいた

    ミーナ「…」

    サシャ「(…ミーナ)」

    ミーナ「…フフ」

    サシャ「?」

    ミーナ「えーい!!」ギュウ〜!

    アニ「!?ち、ちょっと…なに?」

    ミーナ「なんとなく〜」

    サシャ「(…そう、ですよね)」

    サシャ「(ミーナにとっては、アニは…覚悟を決められるまでは友達なんですよね)」

    サシャ「(ミーナらしいです)」クスッ

    アニ「ちょっとサシャ、笑ってないで助けてくれないかい?」

    サシャ「まぁまぁ、いいじゃないですか」

    クリスタ「なになに?」

    ユミル「随分と楽しそうじゃねえか?混ぜろコラ」ククク
  34. 34 : : 2017/01/05(木) 15:42:40
    ミカサ「…」チラッ

    サシャ「!…フフフ、ミカサも混ざりますか?」

    ミカサ「あ、いや…その」あわあわ

    サシャ「問答無用、それ!」コチョコチョ

    ミカサ「ひゃ⁉︎ち、ちょっ…サシャっフフ」

    ミーナ「お!次のターゲットはミカサかな?覚悟ー!!」

    アニ「…せっかくだし、私も混ざろうかな」

    クリスタ「ふふふっじゃあ私も!」

    ユミル「流石私のクリスタ!さて、首席様を笑い殺してやろうぜ?」

    ミカサ「!?」
  35. 35 : : 2017/01/05(木) 16:04:07
    サシャ「…」

    サシャ「(ミーナは…すごいですねぇ)」

    今日、まるで同期達の火葬があったとは思えない程皆が騒ぐ
    『前回』では、文字通りのお通夜だったのに…
    『前回』と違う事は貴女がいるだけなのに…

    こんなにも皆が笑顔になってはしゃいでる
    まるで、解散式よりも前の…訓練兵時代の夜のよう…

    サシャ「(本当に、彼女を救うことが出来てよかった)」
  36. 36 : : 2017/01/05(木) 16:09:56
    サシャ「…!」バッ

    ユミル「ち…避けられたか」

    サシャ「え…?」

    ミカサ「サシャが考え事をして」

    クリスタ「ぼーっとしちゃってる間に…」

    アニ「もうくすぐりやらなんやらを受けてないのは…」

    ミーナ「もう、サシャだけだよ?」ニヤァ

    サシャ「あらら…」

    ユミル「覚悟しやがれ」ジリジリ

    サシャ「…ふぅ」

    サシャ「久しぶりに…本気といきますか」ニッ
  37. 37 : : 2017/01/05(木) 16:20:11
    20分後

    サシャ「…」

    結果的に…私は逃げ切った

    サシャ「思ってたより歯ごたえないですねぇ」

    ユミル「ゼェ…ゼェ…」

    ミカサ「まさか、こんな狭い部屋で…あんなに動け回れるなんて」

    サシャ「木登りとか、安定しない足場で走るのは得意ですから」

    クリスタ「つ、疲れた…」

    アニ「…もう、無理」ぐたぁ

    ミーナ「うぅ…悔しい〜!」

    サシャ「フフフ、残念でしたね」
  38. 38 : : 2017/01/05(木) 16:38:34
    ユミル「…ククク」

    サシャ「?」

    ユミル「お前はどうやら一人忘れてるぞ?」

    サシャ「はい?」

    ???「とりゃぁあ!!」ガシッ

    サシャ「な⁈」

    サシャ「(い、一体だ…れ)」

    サシャ「…え」






































    サシャ「ハンナ?」

    ハンナ「フフフフ!油断大敵よサシャ!」
  39. 39 : : 2017/01/05(木) 16:45:54
    サシャ「(生きて…る?なんで?)」

    …まさか、私が倒していた巨人の中に『前回』の世界でハンナを食った巨人が?

    サシャ「…」

    ハンナ「?どうしたのよ?私の顔になにかついてる?」

    サシャ「…いえ、ハンナだなぁと」クスッ

    ハンナ「何よそれぇ!」

    サシャ「ハンナくらいでしたら…フッ」

    とりあえず、格闘術で外して…

    ハンナ「きゃあ⁉︎」

    転びそうになるハンナを抱える

    サシャ「この通り、と」ガシッ

    ハンナ「あらら…フランツ以外でこんなことしてくれたの貴女だけよサシャ」フフフ

    サシャ「(この言い方からして…フランツも、生きてるんですね)」

    サシャ「そうですか…それは」

    サシャ「よかった」

    いろんな意味で、そんな言葉が出た
  40. 40 : : 2017/01/05(木) 17:10:18
    サシャ「さて、ハンナもなんとかなりましたが…先程の感じからして実は皆さんのうち数名はまだ動けるっぽいですね」

    ユミル「げ…」

    ハンナ「ぅ…ごめん」

    クリスタ「気にしなくていいよ、でも…」

    ミカサ「これでは、奇襲できそうにない」

    アニ「かといっても正面からいってもダメと…完敗だね…」

    ミーナ「くーやーしーいー!!」ジタバタ

    サシャ「…ふふふっ」

    ミカサ「サシャ?何を、笑っているの?」

    ユミル「ああ?んなの私らに勝った優越感からに決まってんだろ?」

    サシャ「いやいや…なんというか」

    サシャ「すごく、楽しかったもので」ニカッ

    女子「…」

    サシャ「?…なにか?」
  41. 41 : : 2017/01/05(木) 17:16:46
    クリスタ「い、いや…その」

    ハンナ「サシャって、そんな風に笑うのね…」

    アニ「…意外」

    サシャ「え?」

    ユミル「お前の笑い方っていや、どっか気取った笑い方だからな」

    サシャ「ええ?」

    ミーナ「なんていうのかな…静かな笑い方ばっかりかな?」

    サシャ「…私、そんな笑い方しかしてませんでしたか?」

    ミカサ「ええ」

    サシャ「…さいですか、ふむ」

    サシャ「確かに…そう、かも知れませんね」

    ユミル「おいおい、人に言われるまで気づかなかったのか?」
  42. 42 : : 2017/01/05(木) 17:22:38
    今まで…確かに笑う時にどこか、無意識かもしれないが、『前回』のような笑い方は自重していた気がする

    サシャ「あー…」ポリポリ

    サシャ「こっちが…素、ですかね?」

    ユミル「へぇ…それ以外も素を出してないだろうに」ニヤニヤ

    ミーナ「え?なになに、なんの話?」

    サシャ「あはは」

    サシャ「…まぁ、そっちはおいおいでいいじゃないですか」

    ユミル「ああ?逃げる気かおい」

    ユミル「せっかくだから、なんかいってみろよ」

    ミーナ「ねぇねぇ!なんの話なのってば!」

    クリスタ「あー、えっとサシャは故郷の言葉に独特のクセがあって恥ずかしいから敬語なの」

    ハンナ「何それ初耳」

    ミーナ「聞きたい聞きたい!」
  43. 43 : : 2017/01/05(木) 17:43:43
    サシャ「…あー、忘れ物思い出しましたー」

    サシャ「すみませんが私は一旦失礼しますー」

    ミーナ「すんごい棒読み!?」

    ユミル「逃すか!」ガシッ

    サシャ「!しまっ…」

    ミカサ「…」ガシッ

    アニ「諦めな」ガシッ

    サシャ「くっ…」
  44. 44 : : 2017/01/05(木) 18:07:40
    ミーナ「ほらほら早く言えば助かるよ〜?」ワキワキ

    ハンナ「うふふ…」ジリジリ

    サシャ「ッ⁈」

    クリスタ「サシャ…」

    女子「…覚悟」

    サシャ「ひぃっ!?」

    ミーナ「うりゃうりゃうりゃ!」コチョコチョコチョコチョ

    サシャ「あははははっ!ミ、ミーナ…やめっ」

    ハンナ「おっと、私も忘れちゃダメよ?」コチョコチョコチョコチョ

    サシャ「ハハハ!!や、やめてくださ…はははははははは!!」

    クリスタ「ふふふ」コチョコチョコチョコチョ

    サシャ「クックリスタ!せめて、ははは!何か言っはははははは!!」

    サシャ「も、もうやめ…っハハハハハハ!!」
  45. 45 : : 2017/01/05(木) 21:53:00
    少しして

    サシャ「し…死ぬかと思いました…」ゼェゼェ

    ユミル「けっ…強情な奴め」

    サシャ「私が、言いたくなったら言いますからそれでいいでしょう?」

    ミーナ「ちぇ…」

    サシャ「はぁ…はぁ…」

    サシャ「あー、あんなに笑ったの久しぶりです」ベッドにポスン

    ミカサ「笑う事はいい事」

    サシャ「やりすぎですよ!もう、まだお腹が痛いですよ…」
  46. 46 : : 2017/01/05(木) 22:22:24
    サシャ「全く、……」

    もう、長いことあんな風に笑ってなかった気がする
    …最後に、ああして笑ったのはいつだろう?新リヴァイ班の時?『前回』の世界で調査兵団に入って少しした時?

    サシャ「(ウォールマリア奪還作戦前?訓練兵時代、は流石に笑っていますよね)」

    サシャ「(…最後、が思い出せませんね)」

    確か、調査兵団に入った辺りから、色々あって余裕がなくなっていった気がする
    調査兵団に入ってから、ウォールマリア奪還作戦までは3ヶ月しかない

    サシャ「(本当に、いつ死んでもおかしくない3ヶ月間でしたね)」

    …訓練兵を卒業したら、その激動の3ヶ月間が待ってる

    サシャ「(…できれば)」

    サシャ「(ミーナやハンナ、フランツ、サムエルなどは少しでも安全な駐屯兵団に…サムエル?)」

    サシャ「(そういえば…彼は無事だったのだろうか?怪我をしてないから、トロスト区戦に参加した可能性が…)」

    サシャ「(…止しましょう、これ以上、考え…ても)」ウトウト

    もう、夜も深い…眠くなってきた
    疲れていたようで、身体が眠気に逆らえない

    サシャ「(疲れる…だけ)」ウトウト

    そのまま私は、その欲求に逆らうことなく意識を手放した
  47. 47 : : 2017/01/05(木) 23:00:35
    数日して、私はハンジ分隊長に呼ばれた
    理由は簡単に分かる、エレンの審議に私もきて欲しいからだろう

    ハンジ「フフフフ、き、君が噂に聞く巨人化したエレンに助けられた少女だね?」ハァハァ

    モブリット「ちょ、分隊長!新兵がひいて…あれ?」

    サシャ「ふふ、大丈夫ですよ」

    サシャ「(元々ハンジさんが変わってる人なのは知っているから平気です、とは口が裂けても言えませんが)」

    サシャ「まぁ、なんで助けてもらえたか自分でも分からないのですが…」

    ハンジ「あはは、安心してよ君は証言してくれればいいからさ」

    サシャ「そうですか、分かりました」敬礼

    ハンジ「君は随分肝が据わっているみたいだねえ、そういう子は好感がもてるよ」

    サシャ「ありがとうございます」
  48. 48 : : 2017/01/05(木) 23:19:54
    ハンジ「自己紹介が遅れたね、私はハンジ・ゾエだ、こっちはモブリット…それと」チラッ

    ミケ「…」スンスン

    サシャ「あはは、なんか臭います?」

    ハンジ「おや、驚かないんだね?」

    ハンジ「彼も同じく私と分隊長、ミケ・ザカリアスだ、それは彼のクセでね」

    ミケ「…」フッ

    サシャ「…えと、失礼します」

    ミケ「?」

    サシャ「…」クンクン

    ミケ「⁉︎」

    サシャ「あー、どこか、野性的な匂いがしますね」クスッ

    ミケ「…サシャ・ブラウス、だったか」

    サシャ「はい」

    ミケ「…覚えておく」

    ハンジ「いやぁ!ミケにそういう返しをしたのは君が初めてだよ!ますます気に入った!」

    サシャ「はっ、ありがとうございます!」
  49. 49 : : 2017/01/05(木) 23:31:20
    審議所

    ミカサ「!サシャ」

    アルミン「サシャも、審議に?」

    サシャ「ええ…まだ、エレンは来てないみたいですね」

    アルミン「うん」

    サシャ「大丈夫ですよ…ただミカサ」

    ミカサ「?」

    サシャ「…これから起きる事は、まぁ…必要な演出だと思って耐えた方がいいです」

    ミカサ「??」

    アルミン「演出?これから起きる事?サシャは何か聞いてるの?」

    サシャ「いえ、ただの勘です」

    アルミン「…サシャの勘は当たるから怖いな」

    サシャ「あはは、その分…エレンはとりあえず助かるとそのよく当たる勘が言ってるので、ね?」

    アルミン「そっか、ならうん…大丈夫、かな」

    サシャ「ええ」
  50. 50 : : 2017/01/05(木) 23:54:41
    少しして、エレンが来た
    周りがざわつく…騒ぐのは好きな方だが、これだからあまりに人が多いところは好きになれない

    エレン「!」

    サシャ「(こっちに気付きましたね)」ニコッ

    サシャ「(…て、笑う場面じゃなかったですね、真面目に真面目にっと…)」キリッ

    ザックレー総統が席に着き、審議が始まった
  51. 51 : : 2017/01/06(金) 02:07:21
    エレンside

    審議所につくと、たくさんの人がいて
    その中に、あいつらがいて俺は驚いた

    エレン「!」

    エレン「(アルミンにミカサ…サシャまで)」

    サシャ「!」ニコ

    エレン「!」サッ

    サシャの方を見たら、あいつが笑った
    …なんだか照れ臭くてすぐに顔を逸らした

    エレン「…」チラッ

    サシャ「…」キリッ

    顔を戻すと、もう既にサシャは真面目な顔になっていた

    エレン「(…もう少し、見てもよかったか?…何考えてんだ俺)」

    今から多分、俺の命運を左右する大事な審議が始まるんだろう
    そんな時にそんなこと考えて…馬鹿か俺は…

    エレン「(これじゃ、ジャンに脳内快適だとか、言えねえな…クソ)」
  52. 52 : : 2017/01/06(金) 21:49:19
    心の充電器さんお気に入り登録ありがとうございます!(・∀・)ノ
  53. 53 : : 2017/01/08(日) 00:02:03
    ダリス「さぁ…始めようか…」

    エレン「(!…ダリス・ザックレー総統)」

    ダリス「エレン・イェーガー君だね?」

    ダリス「君は公のために命を捧げると誓った兵士である…違わないかい?」

    エレン「はい…」

    エレン「(そういえばこれは…一体何を裁くんだ?)」

    状況が未だに少し飲み込めない俺にザックレー総統は続けた

    ダリス「異例の事態だ、通常の法が適用されない兵法議会とする」

    ダリス「決定権はすべて私に委ねらている…君の生死も…今一度改めさせていただく」

    エレン「!」

    なるほど、これは…俺をどうするかを裁くのか
    なら、変に口を出さない方がいいだろう

    ダリス「異論はあるかね?」

    エレン「ありません!」
  54. 54 : : 2017/01/08(日) 13:51:21
    ダリス「察しが良くて助かるな、この事態は異例を極め相反する感情論がこの壁の中にひしめいておる」

    ダリス「ある者は君のことを破滅に導く悪魔と呼び…またある者は希望へと導く救世主と呼ぶ」

    エレン「(俺が…悪魔?救世主?)」

    想像以上に周りは俺を祀り上げてくれたらしいということが容易に分かったが…
    つまりザックレー総統が言いたいのは俺を憲兵団か、調査兵団…どちらに託すかをここで決めるということらしい

    エレン「(今、俺に出来る事は…)」

    エレン「(自分が調査兵団に託されることを…ただただ、願うだけだ)」

    エレンsideEND
  55. 55 : : 2017/01/08(日) 13:57:36
    ダリス「では憲兵団寄りかかった案を聞かせてくれ」

    ナイル「憲兵団師団長、ナイル・ドークより提案させていただきます」

    ナイル「我々は、エレンの人体を徹底的に調べ上げた後…速やかに処分すべきと考えております」

    サシャ「(…こういう真面目にしなくてはいけない時ほど眠くなりますよね)」

    サシャ「(最近、夜はミーナやマルコと話す時間となってますし)」

    サシャ「(…その後何かと裏工作するのはマルコやミーナも考えてくれるとはいえ、実行するのは私ですから徹夜がザラになってきました…)」

    サシャ「(これが立ちながらではなく座りながらだったら、ちょっと寝てたかもしれませんねぇ)」

    ナイル「〜なので、せめてできる限りの情報を残してもらった後に、我々人類の英霊となっていただきます」

    エレン「…」

    サシャ「(あ、話が進んじゃってますね)」
  56. 56 : : 2017/01/08(日) 14:08:43
    ニック「そんな必要はない」

    ナイル「!」

    サシャ「(あ…ニック司祭ですね)」

    ニック「ヤツは神の英知である壁を欺き侵入した害虫だ、今すぐに殺すべきだ」

    サシャ「…」

    サシャ「(今思えば、ニック司祭を助けたらかなり変わってしまいますよね?どうしましょうか?)」
    ニック「…」ギロ

    エレン「っ!」

    ダリス「ニック司祭殿、静粛に願います」

    サシャ「(…まぁ、これはミーナやマルコには聞かず私が決めなきゃですね)」

    サシャ「(マルコもミーナにも…命を助けるか助けないかの選択なんて、させたくないですから)」

    ダリス「次は調査兵団の案を伺おう」

    エルヴィン「はい」
  57. 57 : : 2017/01/08(日) 14:22:25
    エルヴィン「調査兵団13代団長エルヴィン・スミスより提案させていただきます」

    エルヴィン「我々調査兵団はエレンを正式な団員として迎え入れ、巨人の力を利用しウォールマリアを奪還します…以上です」

    エレン「!」

    ダリス「ん?もういいのか?」

    エルヴィン「はい、彼の力を借りればウォールマリアは奪還できます」

    エルヴィン「何を優先するべきかは、明確だと思われます」

    ダリス「…そうか」
  58. 58 : : 2017/01/08(日) 15:01:50
    サシャ「(…エルヴィン団長)」

    サシャ「……」…フイッ

    少し、考えごとをしている間にまた話が進んでしまっていたらしい、ニック司祭と…誰かが言い合いしていた

    ダリス「話を進めよう、次に…」

    サシャ「(あ、これは…マズいですね)」

    予想していた通り、エレンは力を制御出来ていなかった記憶がなかった
    ミカサに拳を振り抜いた事を、覚えてなかった

    ミカサが事実であると言うと信じられな、といった顔をするエレン
    それをミカサがフォローしようと言葉を続けた
  59. 59 : : 2017/01/08(日) 15:17:32
    ミカサ「しかし…」

    エレン「!」

    ミカサ「それ以前に私は二度、巨人化したエレンに命を救われました」

    ミカサ「一度目は私がまさに巨人の手に落ちる寸前に、巨人に立ちはだかり私を守ってくれました」

    サシャ「(…まぁ、その時、自我はなかったですけどね…)」

    ミカサ「二度目は私とアルミン、サシャを榴弾から守ってくれました」

    ミカサ「さらには」チラッ

    サシャ「(ん?)」

    ミカサ「トロスト区戦で巨人に殺されそうになっているところをエレンが助けたのは私だけではなく、そこにいるサシャもです」

    サシャ「!」

    ダリス「確かに、報告書にあるな、えっと君がサシャだね?」

    サシャ「はい」

    サシャ「気絶していたので、憶測も混じりますが、彼は巨人に食われなかった、片腕で私を受け止め、守ってくれました」

    サシャ「その片腕で他の巨人を殺すことも、私を握り潰すことも出来たはずです」

    サシャ「しかし、そうしなかったということは、助けてくれた、という判断でよろしいかと」

    ダリス「…なるほど」
  60. 60 : : 2017/01/08(日) 16:19:35
    ナイル「…いや、確かに君の報告書は拝見した…が」

    そう言って、ナイル師団長がミカサとエレンの過去を、人を殺した過去を話していく…

    サシャ「(人の過去ほじくり出して、何が楽しいのやら…まぁ)」

    サシャ「(私も…そちらの事を調べてあるんですけどね、今はまだ言いませんが)」

    そうこうしているうちに周りはどんどん不穏な雰囲気になっていく

    「…なぁ、悠長に議論してる場合なのか?」

    「今、目の前をいるコイツはいつ爆発するかわからない火薬庫のようなものだぞ」

    「あんな拘束具なんか無意味だ」

    「あいつらもだ!人間かどうか疑わしいぞ」

    サシャミカサエレン「!!」

    そういいながら、その人は私とミカサを指差した、それに周りは同調していく

    「特に髪を結っている方の女など、この化け物に襲われた事がない分怪しいぞ!」

    サシャ「(あー、そういう解釈入っちゃいますかやっぱり…)」

    「そうだ!」

    「念の為、解剖でもした方が…」
  61. 61 : : 2017/01/08(日) 16:28:54
    エレン「違う!!イ、イヤ違います…」

    エレン「俺は化け物かもしれませんが、ミカサやサシャは関係ありません」

    サシャ「…」

    自分のことを化け物と認めてまで、私とミカサを庇うなんて、彼は本当…まっすぐな人間だと思う
    だが止まる事を知らず喋り続ける彼の周りはまた不穏な雰囲気になっていく
    それでも、彼は思っている事を全部話す

    エレン「いいから黙って!!」

    エレン「全部俺に投資しろ!!」

    己の思いを…全て
  62. 62 : : 2017/01/08(日) 16:42:13
    そして…

    バキィ!!

    サシャ「(うわぁ…)」

    話に聞いていた以上にキツい人類最強の蹴りがエレンにヒットした

    エレン「グッ⁈」

    リヴァイ「…」ドスッ

    エレン「!!」

    リヴァイ「…」ガシッバキ!

    ミカサ「ッ!」ダッ

    アルミン「ミカサ!!待って!!」ガッ

    ミカサ「…⁉︎」

    アルミン「…サシャ、これ…」ヒソヒソ

    サシャ「ええ、アルミンが考えているものであっているかと」ヒソヒソ

    調査兵団の人が静かにみている中、兵長の躾は続く…とうとう、ナイル師団長が止めた
  63. 63 : : 2017/01/08(日) 16:49:44
    ナイル「待てリヴァイ…危険だ」

    ナイル「恨みが買ってこいつが巨人化したらどうする」

    リヴァイ「…何言ってる、お前らはこいつを解剖するんだろ?」

    少しずつ、少しずつ周りの空気が変わっていき…調査兵団に追い風が吹いていっているのを感じた

    そして、エレンは調査兵団に託された

    次の成果次第では、またここに戻ること前提で

    サシャ「(…一応、カードを用意していたのですが…必要なかったですかね)」

    そう言いながら私はこの時間ずっと持っていた封筒をチラリと見た
    この封筒の中には、当時ミカサとエレンが起こした事件の担当に当たった憲兵の不祥事などが書かれた書類などが入っていたのだが…
    まぁ、使わなくてホッとした
  64. 64 : : 2017/01/08(日) 22:37:02
    所属兵科を決める前夜、マルコはいなかったが話したい事があると私はミーナに呼ばれた

    内容は私が想像していた通り、所属兵科はどこにすればいいのか、というものだった

    ミーナ「…どうしようかな?」

    サシャ「調査兵団でも、駐屯兵団でも構いませんよ?ミーナに合わせて計画練りますから」

    サシャ「まぁ…ズバリ言えば、駐屯兵団の方が…比較的安全です」

    もちろん、後に調査兵団がもう一度募集をしても、入らない前提ではあるが

    ミーナ「で、でも…連絡をしやすいのでは調査兵団に越したことはないじゃない?」

    サシャ「?…それも、そうですが」

    …ふと、彼女の違和感に気づいた
    いつもの彼女にしては、ハキハキと喋らず、所々ボソボソとした話し方だ

    ミーナ「そ、そりゃ…巨人は怖いし…あの時みたいにまたサシャに都合よく助けてもらえるとは思ってないけど」

    ミーナ「でも…それでも…」

    …なんとなく、彼女がそうなった理由は分かる
    あの時の恐怖が、また蘇ることは私にも、何度かあったから
  65. 65 : : 2017/01/08(日) 22:45:29
    …かといって、ここで私が彼女にどこの兵団がいいかを教えるのは、間違っているのだろう

    サシャ「…」

    ミーナ「…」

    サシャ「…これは受け売りですが、ミーナ」

    だから、『前回』の世界で後にコニーから聞いた目の前のこの少女の友達の言葉を、この場で借りよう

    サシャ「貴女は、人に死ねと言われたら死ねますか?」

    ミーナ「!」

    嫌味ながらも、正直な同期の言葉を借りよう

    サシャ「…こればっかりは、自分で決めないでつとまるものものではありませんよ」

    サシャ「あまり大したアドバイスが出来ずすみません…もう、寝ましょうか」

    ミーナ「…うん」

    サシャ「(…今頃、アニ達は非検体の巨人を殺す準備をしているのでしょうか?)」

    私は、この残酷な世界で抗う気ではある
    …でも、あまりに物語が変わっては先が読めず、さらなる損害をだしかねない

    だから…大口叩いておきながら、実のところ…

    私が…この世界で変えることができたものなどほとんどなかった
  66. 66 : : 2017/01/08(日) 23:01:25
    今まで、壁内人類が失って来たものと比べてしまえば…吹けば飛ぶも同然のものだった

    サシャ「(それでも、目の前の彼女は…)」

    なんとはなしにミーナを見る、相変わらず、愛嬌のある顔で訓練兵時代、彼女の周りは笑顔が絶えなかった

    そんな彼女を…救うことができた
    マルコも確かに救えたといえばそうかもしれないが、私が自分の力だけで救えたのはミーナだ

    だから、彼女の意思はなるだけ尊重したいし…
    私の言葉なんかで、判断して欲しくはなかった

    ーーーーーー
    ーーーー
    ーー

    サシャ「(…だから)」

    エルヴィン「これが本物の敬礼だ!」

    エルヴィン「心臓を捧げよ!」

    「ハッ!!」

    ミーナ「あはは…残っちゃ…た」

    泣きかけた顔で、私の隣で敬礼してくれた貴女を見たときは

    サシャ「…バカですね」

    そんなことを思いながらも…

    ミーナ「サ、シャ…だって、人のこと、言えないじゃない…」

    サシャ「…それもそうやな」クスッ

    ミーナ「!」

    すごく嬉しくて…心強く感じた
  67. 67 : : 2017/01/08(日) 23:13:14
    これから調査兵団は今までに見たことないような損害を被ることだろう

    その中に…彼女が、入らないように私は頑張らねばならない…いや

    サシャ「(ミーナだけやない…私が出来得る全ての人を救う)」

    サシャ「(もちろん、一人では限界もあることだろう、マルコとかに支えられたりもするだろう)」

    サシャ「(…それでもいい、格好良く、なんてハナから求めちゃいない)」

    サシャ「(残虐だと、残酷だと言われても、冷酷だと言われても、不器用でも、無様でも、泥臭くても、貪欲に…)」

    サシャ「(この世界に…抗いきったる)」

    サシャ「(その為に××××××××××…それが)」

    サシャ「(私が『前回』の記憶を持ってこの世界で再び戦うことになった意味だろうから)」

    サシャ「(それが…私の…戦う理由だから)」

    右手から伝わる自分の鼓動が、やけに五月蝿く頭に響いた気がした
  68. 68 : : 2017/01/08(日) 23:17:22
    …はい!今回はここまでです(・∀・)

    うぅん…マルコの能力が…出番が駆逐されてましたね…(泣)

    しかし!次回は壁外調査編!
    絶対に出します!というか出さないといけない!出さないとヤバい!マルサシャ要素が薄くなる!!(危機感)

    というわけで次回は壁外調査編です何卒よろしくお願いしますm(_ _)m

    それではここまでお付き合いくださった皆様!
    ありがとうございました!!
  69. 69 : : 2017/01/11(水) 07:11:57
    続編です(・∀・)

    http://www.ssnote.net/archives/51273#top
  70. 71 : : 2017/02/05(日) 12:35:52
    氷マカロンさんお気に入り登録ありがとうございます(^^)ノ
  71. 72 : : 2017/02/05(日) 12:36:32
    フランスパングランプリさんお気に入り登録ありがとうございます(・∀・)
  72. 73 : : 2017/03/16(木) 16:53:58
    空山さんお気に入り登録ありがとうございます!!(・∀・三・∀・)
  73. 74 : : 2017/03/28(火) 07:09:16
    レオンハート&アルレルト調査兵さんお気に入り登録ありがとうございます!!
  74. 75 : : 2017/06/25(日) 23:18:42
    カエサル古参兵さんお気に入り登録ありがとうございます!!
  75. 76 : : 2017/07/03(月) 01:42:33
    せきかわぬさんお気に入り登録ありがとうございます!!(`・ω・´)

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7MSsthnm

サシャスキー@受験シーズン

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