交通事故
-
- 1 : 2016/08/23(火) 20:09:38 :
- 亀ペースです
-
- 2 : 2016/08/23(火) 20:11:13 :
- ー6月××日ー
俺は車に轢かれた。
横断歩道を渡っている途中、信号無視で走ってきた車に跳ね飛ばされてしまったのだ。
-
- 3 : 2016/08/23(火) 20:17:52 :
- 車に轢かれたのは初めてではなく、約一か月前にも自転車で乗ってる最中に車に跳ね飛ばされた。
その時は特に大きな怪我もなく、救急車で運ばれることもなかった。
だが、この事件だけは違った。
右側にゴンと衝撃が当たった気がして、気がつけば俺は倒れていた。イヤホンをしながら歩いていた俺も俺だったのだが、意識が朦朧としていたせいか何も考えられなくなっていた。
すでに救急車は呼ばれていて、俺はすぐさま救急車の中に運ばれた。名前を聞かれても声が出ず、心の中で思わず"やばいなこれは"と思った。
-
- 4 : 2016/08/24(水) 21:47:10 :
- 俺は暫く意識がなかったらしく、ドクターヘリで遠くの病院に運ばれた。運ばれる最中腰と右腕が凄く痛くて、我慢できずにいた。まぁ、右側から突っ込まれたから痛いのは当然だとは思うが…。
幸い、骨折など重症には至らなかったが腰の骨にヒビが入っていたらしい。学校は勿論行けず、事故の当日だけ入院することになった。
最初は腰に激痛が走り、立つことすらも出来なかったので看護師さんに車いすでトイレや洗面所に移動させてもらい、親にはコンビニで弁当を買ってもらった。
俺は右手も上手く動かせなかったし、立ちあがることも出来なかったし、このまま動けなくなったらどうなるんだろう…と否定的に考えていた。
-
- 5 : 2016/10/02(日) 21:06:09 :
- ”大丈夫だよ”
親にそう言われるとちょっとだけ安心した。たった一言だけなのに、俺の心が晴れた気がした。
その日は心が付かれていたのか、いつもより早く夜の10時には深い眠りに就いていた
――――――――――――――
次の日、俺が目を覚ましてゆっくりと腰を上げるとベットの上にべっとりと血が付いていた。俺は慌てて看護師を呼び、着替えを用意してもらった。
後から分かった事だが、腰から流出していた血は擦り傷によるものだった。
- 著者情報
- 「私小説」カテゴリの最新記事
- 「私小説」SSの交流広場
- 私小説 交流広場