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この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

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  1. 1 : : 2016/05/23(月) 23:34:12
    はじめまして。
    久しぶりの利用なのでなんて言ったらいいか分かりません。

    今回の作品は完全オリジナルキャラで書かせて頂きます。更新はかなり不定期です。
    あまりに遅すぎたら「あっ…(察し)」程度に思ってください。なるべくそうならないようにはしますが。

    今回は良いタイトルが思い付かなかったのでしばらくNo titleで行かせて頂きます。
    もし、何か良さげなタイトルを思いついたら書き込んでください。
    気に入ったら実用させていただきます。
    よろしくお願いします。

    それでは次の投稿から一話になりますのでどうぞ、ご覧下さい。
  2. 2 : : 2016/05/23(月) 23:37:13
    期待
  3. 3 : : 2016/05/23(月) 23:47:02
    1話 始まりと思い出

    とある街に三人の旅人がいた。
    三人は酒場で次はどうするか話し合っていた。

    「シャム〜次どこ行くん?」

    細身の青年がだるそうに椅子にもたれかかりながらシャムと呼ばれた人物に質問を投げかけた。

    「俺に聞くなよ!てかギルマスはアゲハなんだからアゲハに聞けよ」

    本名シャム・ラガマフィンは自分も目的地を分かっていないためギルマスのアゲハに質問を流した。

    「そうだね、ここでうだうだしててもどうしようも無いからここから約30km先にある森にでも行ってみるか」

    「げっ!そこってもしかして『幻影の森』じゃ…」

    幻影の森…そこは一般の人が入ると二度と出ることが出来ないと言われている。RPGではありがちな設定の森。そこを抜けるには森の主を倒さなければならないというこれまたありがちな設定である。

    三人は話し合った結果幻影の森へと行くこととなった。

    森が目の前に見えたところで3人の盗賊が前に立ちはだかった。真ん中にたっている男は身の丈が彼らの二倍の大きさがあり背中には身の丈と同じくらいの大剣を背負っていた。

    「おい!てめぇら!金出すか、ここで俺らに殺されるか、どっちがいい?」

    「はぁ…くっだらねぇ…」

    「…あ?今何つったテメェ!ぶっ殺されてぇのか!?」

    そう言って盗賊の頭は人の身長の二倍くらいの大きさの大剣を力任せに薙ぎ払った。
    しかし、そのなぎ払いはシャムにはかすりもしなかった。

    「力任せに薙ぎ払って当たるわけ無いだろ…馬鹿じゃねぇの?次はこっちから行かせてもらう」

    そう言ってシャムが駆け出した途端、盗賊の頭が叫んだ。

    盗賊の頭「させるかよ!やれ!」

    盗賊の頭がそう指示を出すと盗賊の頭の後方から数本の矢が飛んできた。しかし、それはアゲハによって全て相殺された。

    アゲハ「軌道は良いけどまだまだだね」

    アゲハが三本の矢を射ると矢は真っ直ぐ盗賊の頭へ目掛けて飛んでいく。すると頭の目の前で矢が大きく軌道を変えて後ろの三人のアーチャーを通じて一掃した。

    「ユーリ、サンキュー!」

    シャムは軽く礼を言うと高く飛び上がりそのまま重力に身を任せ真っ逆さまに拳を振るった。

    「瓦割り!」

    盗賊の頭は大剣の腹でシャムを受け止めた。物理的なダメージは少ないが衝撃が貫通したため、盗賊の頭は少し歯を食いしばった。

    「少しはやるみてぇだな…ならばこれならどうだ!」

    盗賊の頭が大剣を大きく振り上げると思い切り地面へ叩きつけた。その衝撃で地面は大きく揺れ、地割れが三人を襲う。

    「しゃーね…ほい…」

    ミズキが杖を横に突き出すと三人は光に包まれ宙へ浮かんだ。その瞬間三人が立っていた場所が崩れ落ち、大きな穴が空いた。

    「ひゅ〜、あっぶねぇ!ズッキー、ナイス!」

    「おう」

    「さて、次こそちゃんと当てなきゃな…!」

    そう言ってシャムは腰を深く落として片手を前に出した。

    盗賊の頭「ちっ、外したか…僧侶も厄介だが前衛から潰してくか…」

    盗賊の頭は再び大剣を大きく振り上げるとシャム目掛けて走り出した。

    「型其ノ一 正拳突き」

    シャムは神経を集中させぎりぎりまで相手を引きつけると思い切り拳を前へ突き出した。
    その一撃は盗賊の頭の腹部に当たりその巨体が吹き飛んだ。

    「がはぁっ!…くっ…だが、まだ終わっちゃいねぇ…!『毒牙龍の咆哮』!」

    盗賊の頭が居合の構えをとると大剣の刃が禍々しいオーラに包まれる。そして、大剣を薙ぎ払おうとすると突然盗賊の頭の動きが止まった。

    「!?なんだ…体が…痺れて動かねぇ…」

    「トラップ魔法『ペインショック』」

    ペインショック:強い麻痺成分を含んだ茨が相手を拘束し体を痺れさせて動きを止める中級トラップ魔法。発動条件は相手が特技及び魔法を発動させた時。

    ミズキがニヤリと笑うと、盗賊の頭の怒りが上限を超えた。

  4. 4 : : 2016/05/23(月) 23:52:35
    「うあぁぁぉぉぁぁぁぁ!こんな子供騙しの罠で俺を止められるわけないだろぉぉがぁぁぁ!!」

    盗賊の頭が叫ぶと体を拘束していた茨がブチブチと音を立てて弾けとんだ。盗賊の頭は赤黒いオーラを身にまとっていてその目は血走っている。

    「てめぇら、まとめてぶっ潰してやる!!」

    (まずい…次の技でどうこう出来る状態じゃないな…仕方ない…一気に飛ばすか)

    「おら、どうした?まさかびびってるんじゃ無いだろうなぁ?そっちが来ないならこっちから行かせてもらうぜ!『一刀両断』!」

    シャムは盗賊の頭を迎え撃つため技を発動しようとするが相手の方はるかに速かった。

    (はやっ…!)

    攻撃の体制から防御の体制へ変えようとした所でアゲハの援護が入った。

    「『増殖(インクリース)』」

    増殖(インクリース):一本の矢が分裂し無数の矢となり相手を襲う。

    アゲハが無数の矢を放ちその矢に中田が援護魔法をかけた。

    「『女神の神罰』」

    女神の神罰:女神の力であらゆる装備を一定の間強化する上級援護魔法だが効果は対象によって異なる。単体で攻撃魔法として使えないことは無いが火力は期待出来ない。

    女神の神罰によって強化された無数の矢は1つの巨大な矢となり盗賊の頭に降り注ぐ。

    「そんなもの効くわけねぇだろうが!」

    盗賊の頭は大剣の腹で矢を受け止めたが大剣は耐えきれずに真っ二つに割れた。

    「ちっ!俺の大剣が…!」

    盗賊は大剣が割れたと同時に後ろへ飛び退いて矢を回避した。
    矢が地面へ突き刺さると物凄い砂煙が巻き起こる。砂煙が晴れると盗賊の頭は忽然と姿を消した。

    「くそっ!逃げられたか…!」

    「まぁ、良いんじゃない?反対側に逃げたなら幻影の森に入ったでしょ。あのレベルならあの森の主に食い殺されるのがオチじゃない?」

    アゲハが森の方を振り返りながら言った。

    「それもそうだな。にしてもお前ら無駄にMP消費したんじゃないか?一回街に戻るか…ん?あれ、これってさっきの奴の大剣だな…」

    (さっきのアイツのあのオーラ…まさか、レジスタンスの手羽先か?)

    「なぁ、街に戻ったら話がある」

    酒場

    「で、話って何?」

    アゲハはグラス眺め聞ながらいた。

    「あぁ、実は俺、転職しようかと思うんだ。今の俺の武闘家だとズッキーの援護魔法の対象にならないから不便なんだよ…だから剣士に転職する」

    「え、剣士にすんの?パーティ的に騎士の方が安定するんだよね…盾が欲しい」

    「確かに騎士の方が安定するだろうけどヘイトキープなら武闘家でもしてたし、それにズッキーの回復魔法もなかなかのもんだから剣士で十分だと思う。それに『あの人』に剣術習ってたから」

    ヘイトとは、敵の敵対心のことで、攻撃を入れたりダメージに貢献すると敵対心が上がる。ヘイト値の高い人が攻撃の対象になる。

    因みに、職業からして分かると思うがシャムが前衛、ミズキとアゲハが後衛になる。
    先ほどの盗賊の頭との戦闘の場合、敵の数が1人だったため、単体攻撃は全て荒井に向いていた。

    「あぁ、そっか、そういえばそうだったね。なら大丈夫そうだね」

    アゲハの言葉に頷きシャムは続けた。

    「うん、素材も金もある訳だしとりあえず武具屋行って刀造ってもらうよ」

    そう言ってシャムは武具屋へと向った。

    「起きろズッキー私らも新しい装備買いに行くぞ」

    「んあ?おぉ、そうだな。」

    アゲハはウトウトしていたミズキを起こすと武具屋へと向かった。

    「おじさん、頼んだの出来てる?」

    武具屋の店主とシャムは昔からの知り合いで、よくここで武器を生産して貰っている。

    「おぉ!シャム!よく来たな!勿論出来てるぜぃ!」

    「ありがとうございます」

    シャムはお礼を言うと武器を受け取った。

    「でも、何でよりによってこんなヘンテコな形の刀を作ったんだァ?」

    「これで良かったんですよ。僕はこの刀を使いたかった。」

    そう言ってシャムは鞘から刀を抜いた。
    光を反射させているその刀身は刃と峰が逆になっている『逆刃刀』だった。

    しかし、刃と峰が逆になっているという点で誰も作ろうとはしなかった。

    シャムが刀を鞘に収めた所でアゲハとミズキが入ってきた。

    店主「おう、いらっしゃい!よく来たねぇ!君たちに頼まれていた武器も出来てるよぉ!弓使いの兄ちゃんはこれで僧侶の兄ちゃんはこれだなぁ!」

    「ありがとうございます」

    アゲハが受け取った歯車が組み合わさった形をしている弓はかつてこの地方にいた時女神が時間を司る際に使われたと言われている伝説の弓『時女神の聖弓』

    「ありがとう。でも、『僧侶の兄ちゃん』だけはやめてもらいたいね」

    ミズキが受け取った杖は山女神パールヴァティが山を作り出した際に使われたと言われている杖『烏摩妃ナイランタリア』
  5. 5 : : 2016/05/23(月) 23:54:01
    「いやぁ、ここに訪れる旅人達じゃぁ到底手に入れる事の出来ない素材だからこの武器達を作ったこと自体久しぶりでよぉ、唯一ここでそいつらを作ったのは、何年前だったかなぁ…確か10年以上も前だったはずだぜぇ…」

    知ってる。

    その武器を作ったのが誰なのか、俺は知ってる。かつて最強にして最恐と謳われた一団。
    彼らも三人のパーティで、弓使い、僧侶、剣士そして聖職者の四人。

    リーダーは剣士の男がしていたのだが、そのリーダーは元武闘家だったのをわざわざ剣士に転職した。理由は「武闘家なんて趣味臭い職業やってられるかよ!そんならより多くのヘイトを集めれる剣士にする!」だそうだ。

    「そういや、師匠は今何処で何をしてんだろうな…」

    武具屋をあとにしたシャムは空を見上げ、ポツリと呟いた。

    「師匠って緋村さんだっけ」

    久しぶりに聞いた懐かしい名前にシャムは頷いた

    「…あぁ…」

    ミズキもその名を聞いて苦笑いを浮かべた。

    「あの人は確かに強かったな…」

    シャムは視線を刀に移した。

    「パーティを組んで出掛けたきり戻ってきていないんだよな…」

    シャムの暗い表情を見たアゲハは小さく溜息をつくとシャムに聞いた。

    「今でも緋村目指してるんだ?」

    「当たり前だろ?師匠を目指すのが弟子の夢だろーがよ!」

    「そんなもんかね?」

    「んなもんだよ」

    いつかあの人たちのようなパーティになりたいそう刹那に思う3人の旅はまだまだ始まったばかりだ。

    1話 始まりと思い出


    この物語はフィクションです。
    実際の人物及び団体名とは一切関係ありません。
  6. 6 : : 2016/05/23(月) 23:58:45
    記念すべき第1話、いかがでしたでしょう?

    時折アニメネタを織り交ぜましたが、そのへんは多めに見てください。

    もし、誤字脱字があったら教えてください。

    読んで下さった方々ありがとうございます。

    第2話もお楽しみに!

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