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【カラ一風味】君が消えても【おそ松さん】

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  1. 1 : : 2016/03/07(月) 21:31:04
    カラ一の死ネタをやりたかっただけ。
    安価はないです。
    少し腐向けなのと、グロテスクな描写、幽霊描写があるのでご注意ください。

    これが私が思う色松なんだ…
  2. 2 : : 2016/03/08(火) 07:43:30
    トリップ間違えたかも知れぬ



    「フッ…今日は最高の一日だったな、ブラザー」

    「まぁね…楽しかったよ」

    俺はカラ松と二人、橙に染められた大通りを歩いていた。

    この日はカラ松の買い物に付き合っていた。

    他の兄弟は事件でも起こるんじゃないか、と心配しているようだった。

    無理もない。普段はとことんカラ松を嫌っている振りをしているから。

    本当は違う。俺はカラ松に憧れていた。

    常に兄弟優先で、悩みの相談にも乗ってくれる。

    そんな優しい兄を、俺は尊敬していた。

    …でも、それがあの日は仇となった。
  3. 3 : : 2016/03/09(水) 15:33:41
    「あ…」

    横断歩道を渡る可愛らしい黒猫を見つけ、側に駆け寄った。

    猫を抱き上げると、すぐにカラ松も近寄ってきた。

    「一松は本当に猫が好きだな」

    笑うカラ松を無視して、俺は猫を撫でていた。


    ふと、車のクラクションのような音に現実に引き戻された。

    見ると、こちらに猛スピードで突進してくる車が。

    「…え」

    気付いたときには、俺は猫を抱いたまま歩道に飛ばされていた。
  4. 4 : : 2016/03/09(水) 17:00:24


    「…いってぇ…」

    俺にも猫にも怪我はなかったが…

    そういえば、先程までいたはずのカラ松がいない。

    何処に行ったのやら…


    ふと目に付いたのは、破れた青い布のようなもの。

    「…まさか」

    そんなことあるわけない。

    ありえていいわけがない。

    よろよろと立ち上がり、群がる歩行者を押し退けて俺は進む。

    …そこで見たのは。

    「…カラ…松?」

    確かに、そこにいたのはカラ松だった。

    でも、体中が壊れていて、原型を留めていなかった。

    もげた腕、飛び散った血、目が半開きのまま転がる首。

    …そこに"あった"のは、もうカラ松じゃなかった。
  5. 5 : : 2016/03/09(水) 17:06:20
    「…うそ、だ…」

    数歩後ずさって、膝を折った。

    …あんな状態で、生きていられるわけがない。

    生きているわけがない。


    僅か数日後、カラ松の葬儀は執り行われた。

    目の前で燃やされたカラ松の骨が眠る墓に、視線を向ける。

    簡素な墓石には、『松野カラ松』と名前が刻まれていて、それを見ただけで胸が痛む。

    …俺は、取り返しのつかないことをした。

    猫につられた故に、命が失われたのだ。

    俺は、どうしようもない屑だ。

    何をすれば救われたのか、もうわからない。
  6. 6 : : 2016/03/09(水) 17:12:34
    「一松兄さんお菓子食べないのー?」

    「…要らない」

    十四松はやれやれ、と首をかしげて居間を出ていった。

    弟の気遣いすら煩わしい。

    俺は涙を誤魔化すように舌打ちした。

    もう1ヶ月か。

    …あれ以来、俺は水以外ほとんど口にしていなかった。

    食欲が湧かないというよりは、食べる気力すらないという感じだった。

    …最早何も残っていない俺に、生きる価値などあるのだろうか。

    体が痛むようで、自分の肩を抱いた。
  7. 7 : : 2016/03/09(水) 17:12:44
    超期待
  8. 8 : : 2016/03/09(水) 17:17:44
    …何をしたって駄目だ。

    考えてみれば、俺に救われる部分など始めからなかったのだ。

    だから、今こんなに苦しいんだ。

    河川敷に来ていた俺は、石ころを川に投げ込んだ。

    ぽちゃん、と水の音がするだけで後は何も起きない。

    …カラ松は俺が死んだらここまで悲しんではいないだろうな。

    俺は屑だから。


    『そんなことないぞ』
  9. 9 : : 2016/03/09(水) 17:21:58
    「…?」

    誰かの声がして、辺りを見回してみる。

    …誰もいない。

    と思っていた矢先、突如白い影が現れた。

    それはやがて様々な色をつけて、一人の人物の姿をはっきり作り出していた。

    青、黒、肌色、緑…



    「…カラ松……!?」


    少し俺から離れたところに。

    ずっと会いたかった、もう会えないはずの兄が。

    カラ松が、立っていた。
  10. 10 : : 2016/03/09(水) 17:33:25
    『1ヶ月振りか…一松』

    カラ松は平然と喋っていた。

    …こいつ…


    時間が経つほどに状況を把握し、冷静に思考できるようになった。

    こいつは霊だ。多分あの世に逝けずになんかここに来たんだろう。

    「何してんの…」

    『いや…今や俺もこんなザマだからな。最期に挨拶くらいしておこうと思ってな』

    カラ松は頬についた血を拭った。

    体の至る所に傷が付いていて、痛々しさに目を伏せた。

    …これが、全部俺のせいなんて。
  11. 11 : : 2016/03/13(日) 20:18:30
    ホモはキモい
  12. 12 : : 2016/03/13(日) 20:19:44
    アニメ見たこと有るよね?
    あったらなんで変な妄想していくんだよ
    お前みたいなネカマ腐女子の気が知れないわ
  13. 13 : : 2016/03/29(火) 21:21:59
    >>11と12は非表示に。頑張ってください!
  14. 14 : : 2019/11/16(土) 16:31:43
    名無しさん見たあと不愉快になるのなら注意書?前置き?みたいなの読んでから見れば?読んで見たのならそれはあなたの責任です。文句を言う立場ではありませんよ?

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