このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
傀儡
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- 1 : 2018/12/04(火) 22:04:52 :
- 俺は松野カラ松
多重人格者である
俺の身体には碧(アオ)・朱(シュ)・紫(ユカリ)の3人の人格がある。
でも俺も合わせたら4人になるがな。
碧の時の呼び方は
松野唐松
朱の時の呼び方は
松野空松
紫の時の呼び方は
松野骸松
どうだみんな個性的な名前だろう!
でもある日………悲劇が起きたんだ...
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- 2 : 2018/12/04(火) 22:10:01 :
- とある日いつも通りみんなと日替わりで人格交代をしていた。
今日は空松の担当だった。
だけどその日は俺が行くべきだったんだ。
カラ松事変
というものが起こった。
まず寒い冬に海に足が浸かり足が痺れ始めた。
次にチビ太のおでんバズーカのおかげで暑さと寒さが一気に襲って来て体温調節が効かなくなった。
そしてどんどんと迫りうる水に恐怖を煽られてショックで死んだ。
人格が死んだら体は空っぽ。
だから次に骸松の人格が“松野カラ松”の体に入った。
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- 3 : 2018/12/04(火) 22:16:25 :
- 骸松は空松の様子を見ていたから空松がどんな目にあっていたかがわかっている。
届かぬ小さな怒りを兄弟達に向けている間にチビ太が慰めてくれた。
あの攻撃(?)を受けたのは自分じゃないのに慰められるというのはとても変な感じだった。
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- 4 : 2018/12/04(火) 22:26:23 :
- ボーッとしている間にチビ太の中で何が固まったのかはわからないがもう一回やろう。という話になっていた。
そうしてカラ松の体ははもう一度自由を無くした。周りには大きな炎が踊っていて骸松を笑っているようだった..余りの暑さに骸松はクラクラしてきた。
上を見上げると同時に家の窓が開いた。骸松はクラクラする頭の気持ち悪さに耐え、精一杯声を振り絞って言った。
「たす…け……」
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- 5 : 2018/12/04(火) 22:34:18 :
- て、を言う前にボーッとする頭にみえたのはスローに見える
バット、フライパン、丼、花瓶、そして、、石臼………
松野骸松の人格が最後に聞いたのはバットがフライパン、そして丼と共に頭に当たる音と花瓶が割れる音、そして石臼が最後のトドメに強く当たる、、音
余りに強い衝撃に松野骸松は即死だった。
その後すぐに唐松に人格交代した。
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- 6 : 2018/12/04(火) 22:45:08 :
- 唐松に人格交代してすぐにチビ太は“松野カラ松”の体を解放し道路に置いた。
その状態に置かれチビ太はすぐに立ち去り、唐松はその後立てそうだが先ほど当たったものの影響だろうか、上手く立てない。
立とうともがき始めて10分も経たずに車に轢かれ死んだ。骸松や空松に比べてはマシな死に方だった。
そしてついに人格が全て亡くなり一人だけになったカラ松が目を覚ますのは発見されて病院に運ばれた5分程後だった。
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- 7 : 2018/12/04(火) 22:51:30 :
- 病院に運ばれ目を覚ましたカラ松は特に不自由なく普通に通院となった。
家に帰るとおそ松や一松が罵ってくる(ののしってくる)特に普通のことだった。
だったのに心に穴が開いた。だけどそれもつかの間。もう穴が開くほどのスペースもない心にどれだけ理不尽な暴言や暴力を浴びせられたとしてもいつものとうり何も感じなくなった
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- 8 : 2018/12/04(火) 23:13:13 :
- だがある日ついに耐えきれなくなって怒りを兄弟にぶつけようとした。がさすがにかわいそうなのでデカパンにお願いすることにした。そのような薬はあるらしい。が最悪植物状態になるらしいのでやめておいた。
この時のために用意しておいたもう一つの方法。
それは、
俺ごとなくなってしまうこと。
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- 9 : 2018/12/05(水) 00:06:18 :
- よしそうしようと決めると行動は早い。
すぐに高いビルなどを調べ上げそこに行く。
「眺めが綺麗だなぁ……」
そう言い、柵を越えた。そしてこの青い大空に身を委ね眠った。
()
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- 10 : 2018/12/25(火) 19:21:38 :
- あぁ本当に嘘がホントになるなんて夢にも思わなかった。
そうやって現実逃避していても
あんたから飛び散る血と肉が俺を引き戻す
だって、だって
俺のついた嘘があんたを追い詰めるなんて知らなかったから
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- 11 : 2018/12/25(火) 19:37:15 :
- ふふっ
俺な
楽しくなっちゃったんだ
多重人格だって
演じることも
騙すことも
でもな
何より絶望した顔を見るのが
俺としては好きだな
だから
利用させてもらった
全ては
俺が快感を得るために
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- 12 : 2018/12/25(火) 19:39:37 :
- お前たちは
俺の思い通りに動いた
まるで
傀儡の様に...
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- 13 : 2018/12/25(火) 19:50:13 :
- 傀儡は
俺の思い通りに動いた
つまらなかった
だけどな
いいことを思いついてしまったんだ
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- 14 : 2018/12/25(火) 19:51:22 :
- そのいいこととは
台本(シナリオ)を
狂わせるのさ
人生台本通りには
いかないようにな
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- 15 : 2018/12/25(火) 19:54:02 :
- “松野カラ松”という名前の傀儡(かいらい)は
すぐにそれを実行した
ずっと言おうとは思っていたが
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- 16 : 2018/12/25(火) 19:56:06 :
- 『上には上がいるって事をな』
俺は紅く染まり黒に近づいたそれを持ち上げ
それに言うように囁いた
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- 17 : 2018/12/25(火) 20:06:10 :
- 作者コメント
ようやくおわた6(=´∀`)人(´∀`=)9
みなさん楽しんでいただけましたか?
今回は少しだけホラー?要素を入れてみました。
わからなかった人もいるので一応書いときます
傀儡
かいらい、くぐつ、
操り人形
人の思い通りに操られるものの事です
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- 18 : 2018/12/25(火) 20:15:04 :
- 感想を良かったらください!(=´∀`)人(´∀`=)
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