この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
博麗神社のとある正月での出来事
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- 1 : 2016/01/01(金) 20:57:51 :
- 正月なので短編を息抜きとして書こうと思います。どうぞよろしくお願いします
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- 2 : 2016/01/01(金) 22:26:50 :
- 「大晦日だって言うのに…やることなくていいわね。」
霊夢は呟いた
「霊夢?いる?」
「……何よ紫。私は今暇を満喫しているところなのよ。邪魔しないでくれる?」
何も無い空間が割れ、リボンのついた空間の割れ目から胡散臭い金髪のババ…お姉さんが出てきたのを驚きもせずに霊夢は返事をした
「何よ〜いいじゃない。」
「分かったから用件を言って。」
「連れないわねぇ…ゆかりん泣いちゃう!」
「紫様!それは年齢的にどうかt…」
「…今ランの声が聞こえた気がするんだけど…」
「気の所為よ♪」
紫はにっこりしながら答えた
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- 3 : 2016/01/01(金) 22:36:24 :
- 「で、用件は?」
「あ、そうそう。大晦日だし宴会でもしましょうよ。」
「別にいいけどあなたが全部準備しなさいよ。」
「もちろんよ。じゃあ藍が15時ぐらいに来ると思うから、神社片付けて置いてねー。」
「ちょっ…ここでやるの⁉︎」
「じゃあそうゆうことで〜♪」
「あっ!待ちなさい!」
スキマは閉じ、紫は消えた
「………逃げられた…」
霊夢は面倒くさそうに神社の掃除を始めた
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- 4 : 2016/01/01(金) 22:50:43 :
- そして15時なり、博麗神社に藍がやってきた
「霊夢さん居ますか?」
「居るわよ。」
「ああ、居ましたか。では準備させていただきます。」
「よろしく。」
藍が準備を始めたとき遠くから魔理沙がやってくるのが見えた
「霊夢〜宴会するんだって?私も来てやったぜ。」
「なんで上から目線なのよ。別に呼んでないわ。」
霊夢は手でシッシッとしながら言った
「まぁそんなこと言うなって。宴会は人がいっぱいいた方が楽しいだろ?てか幻想郷中に広まってるぞ?」
「はぁ!?そんなこと聞いてないわよ!?」
「紫が広めてたぞ?」
「あとで殴る。」
「じゃあ邪魔するぜ。」
「じゃああんたは藍の手伝いでもしてなさい。」
「えー面倒くさいぜ。「やりなさい。」……分かったぜ。」
魔理沙がとぼとぼと藍の手伝いに行った
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- 5 : 2016/01/01(金) 23:27:02 :
- そして準備ができると…最初に萃香がきた
「れいむーきたぞぉー。」
「萃香ね。かつてに入ってなさい。」
「おうー」
そう言って入っていく萃香に続き、
「霊夢、宴会をやると聞いて来てあげたわよ。」
「レミリア、…と咲夜ね。」
「レミリア様はずっと来たがってたのですよ。」
「なっ!なんで言うのよ!」
「別にいいではないですか。」
「だっだめよ!」
「あー五月蝿いから早く入ってくれる?」
「ほら、レミリア様行きましょう。」
「ちょっとまっ…」
咲夜に引きずられながらレミリアが神社に入って行く
「霊夢さん!きましたよ!」
「きたよー。」
「宴会と聞いて来たぞ。」
「守矢神社組ね入って。」
「お邪魔させていただきます!」
元気に早苗がい入って行き、それに続いて諏訪子と神奈子も入って行った
「あややや、もうこんなに人が来てるのですね。」
「射命丸ね。新聞なら要らないわよ。」
「いやいや、今日は宴会をしに来たんですよ。」
「そう。なら入って。」
「お邪魔させていただきます!」
射命丸が来た後に、アリス、妖精&妖怪4人組、白玉楼組、美鈴がやってきた
「このくらいかしら。」
紫がスキマからにゅっと出てきて、
「あら、いっぱい来たわね。」
「あんた人の神社に勝手に人よんでんじゃないわよ!」
ゴン!と音がなったかと思うと紫が、
「痛い!なにするのよ!」
「あんたが勝手に人読んだからでしょ!」
「そんなカッカしないでよ、いっぱい人が居た方が楽しいじゃない。」
「魔理沙と同じこと言ってるし。もういいわ、早く入りなさい。」
「はーい♪」
「ったく…」
紫が神社に入って行った後に霊夢も入って行った
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- 6 : 2016/01/02(土) 21:24:19 :
- 中に入ると勝手に宴会が始まっていた
「始まっちゃってるじゃない。」
「そうみたいね。」
ガヤガヤと五月蝿い部屋の中を通り霊夢は部屋の隅に座った
「はぁ。疲れたわ。」
「霊夢〜なんでそんな隅に座ってるんだよ〜。」
顔を少し赤くしてフラフラと寄って来た
「魔理沙…あんたもう酔ってるの?」
「酔ってないぜ〜。ヒック」
「(酔ってるわね。)」
「霊夢も飲めよ〜。」
「やっやめなさい!」
無理矢理飲まそうとした魔理沙は殴られた
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- 7 : 2016/01/03(日) 23:03:26 :
- 宴会が始まって数時間後の11時30分
「今年も後30分ね。」
「そうね。」
「来年もいいとしになればいいわね。」
「そうね。」
「・・・霊夢あなたそうねしか言わないわね。」
「そうね。」
紫はにやりとし、
「霊夢は私のこと好きよね?」
「そんなことないわ。」
「何よ!よってるんじゃなかったの?」
「そうね。」
「えっ…」
「そうね。」
「ひどいわ!酔ってるのにそこは否定するのね⁉︎」
「そうね。」
「霊夢のバカ〜。」
と言いながら紫はスキマの中に帰って行った
「やっと帰ったわね。」
ガヤガヤと五月蝿い中今年はあと1分を残すところとなり、霊夢は思った
「(来年は何もなくてダラダラできる年になればいいな。)」
魔理沙が今年もあと15秒だと気づき、
「おい〜お前ら!今年はあと十秒だぞ〜。カウントダウンだぁ〜」
『10!9!8!7!6!5!4!3!2!1!!』
『明けましておめでとう!!!』
新しい年が始まった
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- 8 : 2016/01/03(日) 23:05:08 :
- はいこれまだ本編じゃないです
これからはシリアスになるかもですが良かったらみてって下さい
追記:何がシリアスだよ全然ならなかったじゃ無いか!
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- 9 : 2016/01/05(火) 20:46:45 :
- 正月の朝
「あー。頭が痛いわ。」
霊夢はの宴会のおかげで二日酔いになってしまつたのであった
「今日は正月のだけどどうせ毎年のように初詣なんて誰も来やしないでしょ。」
そう、博麗神社は1人も初詣に来る人がいないのであった
「まぁ頭痛いけど正月だし掃き掃除でもしようかしら。」
と言って霊夢は神社の掃き掃除を始めたのだった
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- 10 : 2016/01/07(木) 20:27:38 :
- 題名を少し変えせていただきました
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- 11 : 2016/01/07(木) 23:49:05 :
- 霊夢が掃除をしていると誰かが階段を上ってくるのが見えた
「?誰かしら?」
霊夢は階段を登って来た人をに見惚れてしまった
一言で言うと幼女
だが霊夢が見惚れてしまったのは無理も無い
髪は雪のように白く腰まで伸びていて、服装は真っ白な和服、幼女のような顔立ちだが、幼女とは思えないほど大人びた雰囲気をまとっていたのだ
しかし霊夢はは素っ気ない言い方で
「あんた誰?人間の子供に見えるけど。」
「おおー。ワシは人間の子供に見えるのか?そうかそうか…」
「何言ってるのあなた。」
「ん?いやぁすまんすまん。久ぶりに容姿を言われたのでな…で、お主は誰じゃ?」
「いや、私が最初に聞いたんだからあんたが答えなさいよ。」
「それはちょっとむりじゃのう。…白雪とでも呼んでくれ。」
「……胡散臭いわね。まぁいいわ、私は博麗霊夢この博麗神社の巫女よ。」
「おお!ここの巫女か!成る程成る程。」
白雪と名乗った幼女?はうんうんと頷いていた
「…ところであんた…白雪は何の用でここに来たの。」
「ん?あぁ…んー里帰り?」
「はぁ?何行ってるのあんた。」
「まあまあ、気にしないで掃除を続けるのじゃ。」
「なんで上から目線なのよ…じゃあどいてくれる?」
「おおすまんすまん、」
と言って白雪は神社の賽銭箱の上に座った
「…………」サッサッ
「♪〜〜〜♪〜〜〜」ニコニコ
白雪は鼻歌交じりにニコニコしながら、掃除をしている霊夢を眺めていた
「…ねぇ。」
「ん?なんじゃ?」ニコニコ
「あんたいつまでそこに座ってるつもり?あとニコニコしながらこっち見てんじゃ無いわよ気が散るわ。」
「んー?霊夢が掃除終わるまでこうしているつもりじゃが?」
「はぁ…」
霊夢は面倒臭そう2ため息を吐いた
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- 12 : 2016/01/08(金) 00:32:44 :
- 「本当に私が掃除終わるまでそこにいるつもり?」
「勿論じゃ♪」
「神社からでてく気はない?」
「うむ♪」
「はぁ…面倒くさいけど力づくで追い出すわ。」
と、霊夢があ言った瞬間辺りの雰囲気がガラッと変わった
「…ほう?このワシを力づくで神社から出す?」
霊夢は生まれて初めて恐怖を味わった
霊夢は生まれつき天才で幾つもある異変なども簡単に解決して来たそんな霊夢は恐怖など感じたこともなかった
しかし今霊夢は途轍もない恐怖を感じていた
「(なんなのよ…この私の霊力がチリとも思えるこの神力の量は…!)」
そう白雪からはその体にはとても似つかない神力を放っていたのだ
「やるんなら遊んでやっても良いぞ?」
「(マズイわね…こんな相手なんて思って無かったわ…)」
「沈黙は肯定ととるぞ!いくぞ………ん?この妖力は!まさか!?」
何を慌てているのかと霊夢が思った直後、霊夢の前の空間が開いて紫が出てきた
「あらあら。途轍もない力を感じたから来てみれば…約400年ぶりかしら、博麗の神様。」
紫はニコニコしながら言ったが霊夢が目を見開き白雪…いら博麗の神様をみた
「ええ!?博麗神社には神はいないんじゃなかったの!?紫!」
「ああ。それは『今は』いないって意味よ。」
「じゃ、じゃあワシはまた旅に出るとするかの…」
博麗の神様は逃走を図ったがそれを塞ぐようにして前に紫が立ち
「あらぁ?博麗位の神様とあろうものなら忘れてませんよねぇ?博麗大結界張っといて旅に出るとか言って全部私になすりつけなたことを…ね?」
と言って黒い笑みを浮かべる紫に博麗の神様は汗を垂らしていた
「えーっと…さらばだ!」
「あっ!ちょっとまちなさい!」
二人が去り霊夢は唖然としていた
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- 13 : 2016/01/09(土) 07:34:52 :
- 「はぁ…」
あの2人が去った数時間後霊夢は居間でお茶を飲みながらコタツに入っていて、ため息をついていた
「今日は疲れたわ…でも博麗神社に神がいたなんてねぇ。しかも紫と知り合いだったなんてね…」
「紫は私が育てたと言っても過言ではないのじゃぞ?」
「ふーん……ってあんたなんでここにいるのよ!?旅にでたんじゃないの!?」
霊夢は急にでてきた博麗の神にものすごく驚いたが、博麗の神はニコニコしながら言った
「逃げてきたのじゃよ。折角自分の神社に帰ってきたと言うのにすぐ帰るのなんてもったいないじゃろ?」
「まぁそうね…でも良く紫から逃げられわね。」
「先程にも言ったじゃろ?ワシは紫の育ての親のようなもんなのじゃ。小さい頃は可愛かったのぅ。『はくれいちゃま。はくれいちゃま。』と私に言っておったものじゃ。」
霊夢は(えっ…あの姿で?)と思った
「ああ。紫は生まれた時は子供だったのじゃよ。妖怪としては非常に稀だがな。」
「ふーん… ってあんた私の心読んだわね⁉︎」
「そうじゃなわしの能力は《読み取る程度の能力》じゃよ過去の事や未来の事、人の心とかを読み取れるのじゃよ。その気になれば歴史変えたり、未来もかえたり、相手の心も変えたりできるんじゃぞ。」
霊夢は(この神様怒らせちゃダメだ)おもった
「そうじゃ!紫の恥ずかしい話をしてやるのじゃ。あれは紫が生まれて5年経ったぐらいの時にわしが朝起きたらr…」
と言おうとした瞬間博麗の神はスキマに落ちていった
「…ちっ」
霊夢は残念そうに舌打ちをした
《読み取る程度の能力 》はさとり、レミリア、慧音などの能力を混ぜたかんじです
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- 14 : 2016/01/10(日) 01:08:13 :
- 台詞の最初に名前の頭文字だけでも入れて欲しいな。誰が話してるかわからなくなっちまう
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- 15 : 2016/01/10(日) 07:55:32 :
- >>14
コメントありがとうございます
ありがたいのですが、この物語はもう少しで終わるのでここで変えても変だと思うので名前無しのままで行きたいと思います
貴重な意見ありがとうございます
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- 16 : 2016/01/11(月) 08:10:35 :
- またまた数時間後
霊夢は晩御飯の用意していると紫がスキマからにゅっとでてきた
「なによ紫。」
「…霊夢あなたはあの神からわたしの昔のことをどこまで聞いたの?」
「あんたが神様に育てられたのとあんたが神様を『はくれいちゃまはくれいちゃま』って呼んでたのは聞いたわよ。」
「うっ…それは聞かれてるのね…まぁそれだけならいいわ。ただし、他言無用よ?イイわね?」
「分かってるわよ『ゆかりちゃま』。」
「や、やめなさい!たとえ霊夢でも許さないわよ‼︎」
「冗談よ。」
「そうじゃそうじゃそのくらい分かれ紫。」
そこにはスキマに閉じ込められてる筈の博麗の神がいた
「!?いつの間にスキマから逃げたしたのあなた!?」
「さっきじゃよ。抜け出すのに結構時間がかかったぞ。紫、成長したのう、わしは嬉しいぞ。」
「な、なによ!別にあなたに褒められたって全然嬉しく無いのよ!」
博麗の神が紫を褒めると、紫が頬をほのかに紅くし口をセンスで隠し、首をふいっと逸らしながらいった
「その反応も変わらないのう。そうじゃこの話をしに来たんじゃ無かったのじゃ。」
「ねぇ。私は晩御飯食べたいのだけど?」
若干空気になっていた霊夢がいった
「ん?そうかそうかならばその後に話すとしよう。」
「作ってたら余ったからあんたたちもたべなさい。」
「霊夢!好きよ!」
「そうか。それならば遠慮無くいただくのじゃ!」
「はいはい。」
優しい霊夢であった
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- 17 : 2016/01/11(月) 22:29:01 :
- 晩御飯後
「久し振りにこんな美味い料理を食べたのじゃ!」
「そう。それは良かったわね。」
「そうなのよ!霊夢の料理は美味しいのよ!」
「なんであんたがいばってんのよ。」
なぜか霊夢のかわりに胸をはっている紫に霊夢はツッコミを入れた
「で、なぜわしがまたここに来たかについてじゃが…」
「あ、忘れてたわ。」
「紫…あんた忘れるの早すぎよ。」
「れ、霊夢の料理が美味しかったからよ!」
「人のせいにしないでくれる?」
「ああー!話が進まないのじゃ!」
痺れが切らしたように博麗の神が大きな声で言うと2人は静かになって聞くきにになった
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- 18 : 2016/01/18(月) 13:53:07 :
- 宴会フランいた?
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- 19 : 2016/01/18(月) 13:53:55 :
- あと期待
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- 21 : 2016/01/22(金) 07:32:40 :
- 「話を戻そうかの。」
「…話って何よ。」
「んー…何からいおうかのぅ。」
「早くしてくれない?眠いんだけど。」
霊夢は眠くてイライラしていた
「わかったのじゃ。…単刀直入に言おう。わしはまた旅に出る。」
「あっそ。」
「はぁ!?」
霊夢は興味なさげに返事をしたが紫はひどく驚いていた
「霊夢の反応が薄いのは置いといて、もう変えられないことなのじゃ。」
「え?なに?あなたはまた私に全部仕事を押し付けてどっかで遊んで来るって言ってるの?」
紫は怒っていた
育ての親が帰ってきてすぐに旅立つなんて言えばそうなるだろう、しかも幻想郷の結界などを維持するのが楽になると思っていたのにその言葉は酷だった。まぁそんな考えより今までほったらかしにしといてまた何処かに行ってしまうのかと言う怒りが大半をしめているのだが
「紫よ…分かってくれ。わしもお前には悪いことをしたと思っている。しかもまた同じ事をすると言うのだからな…だかな紫よ。
それよりも大事なことがあるのじゃ。」
「…へぇ。あんたは幻想郷のことをそんな風に思っていたのね!あんたが作ったくせに!しかもそれを私に押し付けてどっかへいって…帰ってくればそんなの大事じゃないって!?」
「紫、そんなことはー」
「あなたが帰ってくるのをどれほど待ったことか…それなのにあなたは!」
「紫!話を聞け!」
「うるさいうるさい!あなたの話なて聞きたくない!もう2度と私の前に顔を出さないで!」
「紫ッ!」
「さようなら今までありがとうございました。もう幻想郷にも帰ってこなくていいです。…では。」
そう言うと紫はスキマに入ってどこかへ行ってしまった
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- 22 : 2016/01/22(金) 17:54:30 :
- 「・・・紫。」
「・・・(紫があんなに取り乱すなんて…)」
霊夢は驚いていた
幻想郷の管理者と言われている紫があんなにも取り乱し、怒っていることに。霊夢は怒っている紫の迫力になにも言えず終いだった
「・・・ああ、すまんのう。話が途切れてしまったな。」
「いえ、大丈夫よ。」
「・・・わしはこの幻想郷にもう戻らないつもりじゃ。」
「!!そう…」
「だから、紫は元気にしてるか見に来たのじゃ。あとおぬしのことも見に来たのじゃ。」
「紫はともかく、なんで私まで…」
「博麗の巫女としての実力は歴代最強と言われておるお主を見に来たのじゃ。だが今のお主じゃ初代巫女の足元にも及ばない。」
ピクッと霊夢は反応した
「ふーん。初代巫女はそんなに強かったのね。」
「…お主は確かに才能はある、だかしかしお主は一回も修行や努力をしていないな?」
「ええ、あんまりできないこと無いもの。しかも面倒だし。」
「そうか。ならいい。わしはそろそろ行くのじゃ♪」
「そう。」
「なんじゃそのつれない返事は…まぁいいか。」
そういって博麗の神は立ち上がった
「そうじゃ!一つだけ言っておこう。初代巫女は何も変哲もない普通の少女であったが努力家でのう、わしを負かした唯一の人間じゃ。」
「なっ!?あんたを!?」
「ふふ。そうじゃ。お主も努力をして見るのじゃぞ。そうすればわしを抜けるかもな。あとこれをゆかりに渡しておいてくれ。」
「分かったわ…ゆかりに渡しておくわね。」
「ありがとな霊夢よ。ではさらばだ。」
「ま、まって!」
「ん?なんじゃ?」
「きょ、今日は少しだけ楽しかったわ。ありがとね。」
霊夢は顔をまっ赤にしながら小声で言った
「そうかの。わしも楽しかったぞ。」
「そうだ、あんたの本当の名前聞いてなかったわ。」
「ああ。わしの名前はー-ーーーーーーーーーーーーー
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- 23 : 2016/01/25(月) 21:50:02 :
- 「・・・紫様はどうなされたのだろう…」
八雲紫の式、八雲藍は困っていた。
一時間ぐらい前
「まったく…紫様はどこへ行ったのだろうか…」
紫は藍に「ちょっと人と会ってくるから、結界の管理よろしくね藍」と言ってスキマへ消えてしまい、藍は結界の管理をしていた
「紫様はいつ帰ってくるのだろうか?」
そう藍がいうと同時に紫が帰ってきた
「あ!紫様お帰りなさいませ。どこにーー」
いっていたのですか?
と聞こうとした藍は紫が物凄い怒気を放っていることに気がついた
「紫様?どうなされたのですか?」
と聞いたが反応がない
「紫様?」
「うるさいわ、藍。今は話し掛けないで。」
「ッ!?」
紫は藍に普通の人間なら死んでしまうような殺気を放ちながら睨み付けると自分の部屋に入って行ってしまった
「紫様……」
物凄い殺気で睨みつけられた藍はただ呆然と立っていることしかできなあのであった
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- 24 : 2016/01/31(日) 00:28:48 :
- そして現在
紫はまだ自分の部屋からでていないのであった
「…このままでは私の限界が来て結界を維持できなくなってしまうぞ…」
そう、藍は紫に結界の管理を頼まれ、数時間も結界を管理し続けているのでそろそろ限界が来始めていたのだ。もともと結界の管理は紫がこなしてきたことで、管理の手伝いをしている藍には少し荷が重く、数時間結界を維持するだけでも相当な体力と妖力を消費するのであった。
「どうしたものか…」
はぁ、と藍がため息をついていると、橙が部屋に入って来た
「どうしたのだ?橙。」
「らんさま〜。霊夢が来たのです。」
「博麗の巫女が?なぜこんな時間に?」
「なんか、ゆかり様に渡すものがあるって言ってました。」
「紫様にか?今は無理だと伝えといてくれないか。」
「そ、それが…『今じゃなきゃ駄目なのよ。』って言ってたんです。」
「急ぎの用か?まぁいいだろう。ここに連れて来てくれ。」
「わかりました!」
橙は元気良く言うと走って玄関の方に向かって行った。
そしてすこしすると、橙と霊夢が部屋にやって来た。
「連れてきましたよ!らんさま!」
「よしよし。偉いな橙は。」
藍が橙の頭を撫でると橙は気持ち良さそうに尻尾を振った
「で、ここまで来て紫様になにを渡すつもりなんだ?」
「手紙よ。」
「手、手紙?」.
藍には、霊夢がなんで手紙なんかを早く渡したいのか分からなかった
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- 25 : 2016/02/03(水) 21:16:39 :
- 「そうよ。手紙よ。」
「なんのために…ハッ!まさか!ラブレターか!?駄目だ駄目だ!そんなの私が許さないぞ!」
「何かってに勘違いしてるのよ。これは私からの手紙でもないし、そんな内容のわけないじゃない。」
「そ、そうだな。そんなわけないよな。私は何をいっているのだろう…ははは。」
盛大に勘違いしていた藍は恥ずかしそうに俯き小さく笑った。
「で、ゆかりに渡して来ていいかしら?」
「ああ。しかし気をつけるのだぞ。今紫様は相当気が立って尾らっしゃる。下手をすると殺されかねないからな。」
「怒ってるのは分かってるわ。まぁ殺されないように頑張るわ。」
そう言うと霊夢は紫の部屋の方へ消えていった
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- 26 : 2016/02/11(木) 14:55:52 :
- 「・・・・・・グスッ。」
紫は自分の部屋の隅で体育座りしながら布団で包まって泣いていた。この光景を紫を知っている者が見たら、多くのものは目を見開いて驚き、幻想郷に終わりが訪れるとでも思うだろう(亡霊で冥界にある白玉楼の主、西行寺幽々子や太陽の畑に住む花の妖怪、風見幽香などの大妖怪なら腹を抱えて笑うだろう)。
「自分で作っといてなにが『また出かけなければならない』よグスッ…全部私に押し付けて…もう知らないわヒック…幻想郷なんて。」
博麗の神によって創られ、その創った神は旅に出てしまい、管理はその神に育てられた妖怪の紫にされて来た幻想郷は、紫にとって博麗の神との唯一の繫がりであった。しかし、博麗の神が帰ってきて、すぐ旅に出ると言われればその繋がりがその程度だったのかと紫が思うのも仕方が無いだろう。唯一の繋がりをその程度だと思われていたというのなら、紫がいらないと言うのは当然のことであった。
「・・・藍に全て任せて何処かへ行ってしまおうかしら。」
そう呟く紫の精神は壊れかけていた。
「そう…それがいいわ。もうここを管理する必要なんてないのだから。」
ここに費やしてしまった分まで楽しむことにしましょう、ふふふ。と言ってスキマに入ろうとする紫だったが、部屋の襖を開けられたことで中止することになった。
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- 27 : 2016/02/20(土) 13:17:07 :
- 「藍…ノックも無しに入るなんていい度胸…」
「藍じゃ無いわよ。」
紫は部屋の扉を開けたのが藍でなく霊夢だと分からなくなるほどに精神が壊れ始めていた。
「あら…?藍じゃ無くて霊夢だったのね。まあいいわ、霊夢が私に何の用かしら?私は今から出かけるつもりだったのよ?」
「っ!?」
霊夢は息を詰まらせた。
それは紫が鋭い殺気と莫大な量の妖力を出しているから…では無かった。紫の目だ。もう夕食を食べていた時の嬉しそうな、楽しそうな目ではない。何も感情がこもっていない虚ろな目になっていたのである。
霊夢は一瞬息を詰まらしたが、すぐ気を落ち着かせ、紫に用件を伝えた。
「あんたに手紙を渡しに来たのよ。」
「手紙?…藍に渡せばいいじゃ無いの。」
「書いた奴が私があんたに直接渡せっていって来たのよ。」
「霊夢が書いたのではなくて?」
「博麗の神が書い…」
「いらないわ。」
ゾクッーーーーー
紫は霊夢が聞いたこともない物凄く低い声を発した。
霊夢はその声を聞いた途端その場から後ろに飛んだ。霊夢が後ろに飛んだのは勘、ここにいたらまずい、霊夢はそう感じたのだ。霊夢の勘は当たった。霊夢が飛んだ直後霊夢がいた真下の空間にスキマが開き、その中から強力な妖力の光線が放出され、天井を貫いた。
「あら、外しちゃったわ。さすが霊夢ね。」
「なっ!何すんのよ!紫!」
「だって、あいつに頼まれたのでしょう?なら、貴女もいらない。」
「っ!…あんたねぇ…!」
「…そうだ、そうだわ!霊夢ヲころシて幻想郷もこワしまショウ!ソうスレばあいつトの縁ガきれルワ!」
「ちっ…非常にマズイわね。まともに判断ができてないわね。藍と橙も避難させないと…でもこっちは紫の相手で精一杯だわ。」
「サぁ!はじメまショう霊夢!幻想郷のオわリのハじまリを!」
幾つものスキマが開いた。
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- 28 : 2016/02/20(土) 17:58:54 :
- どうしてこうなった…自分でもわからない
何か短編だよ結構なげえよ。
なんかバトル始まっちゃったよ。
紫のテンションおかしいよ。
もう一度言うけどどうしてこうなった…
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- 29 : 2016/03/04(金) 17:20:49 :
- 待たせてしまいすみません。
受験で投稿出来なかったです。
明日から書こうと思います
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- 30 : 2016/03/08(火) 16:58:29 :
- おもしろい!
頑張れー
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- 31 : 2016/03/15(火) 21:09:26 :
- 明日書くとか言っておいて書いてなくて本当にすみません。
卒業式終わったので書きたいと思います。
>>30
ありがとうございます!
長らくお待たせしました。
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- 32 : 2016/03/17(木) 15:14:35 :
- 開いたスキマからは無数の弾幕とレーザーがほとばしっている。普通の人間ならばすぐに当たってしまう量だが、それを霊夢は軽々しく避けている?。しかし霊夢は内心焦っていた。
「(この弾幕とレーザー、弾幕ごっことは比べものにならないくらいの妖力がこもってる...。当たったらただでは済まないでしょうね。)」
そう、霊夢が焦っているのはこの弾幕一発一発には物凄い妖力がこもっているからである。弾幕ごっこで使われる弾幕は人間と妖怪が同等に戦えるようにするために妖怪側が弾幕に込める妖力を抑えると決まっている。しかし、今の紫は霊夢を殺しにかかっているのであり、霊夢と弾幕ごっこをしているのではないので弾幕に込められた妖力は抑えられてはいない。それに重ね、紫は妖怪の賢者と呼ばれるほどの大妖怪であり、妖力は無尽蔵にあるので一発一発に物凄い妖怪力を込めているのである。そして、そんなものに当たってしまえば...お察しのとおりだ。
その弾幕をスルスルと避けながら霊夢はこの状況をどう打開するか考えていた。
「(本当にマズイわね。逃げるのは...無理ね。標的が藍や橙になってしまうかもしれないし、かといってここじゃあ狭すぎて当たるのも時間の問題だわ。・・・ダメね勝てる見込がないわ。)」
「イま考え事ナンてイイ度胸してルわね。」
「!?」
霊夢は気づいていなかった。紫がこちらに近づいてきていることに。
「ふフっ。シネ。」
「っ!やばっ!」
紫の手から放たれた弾幕は霊夢に向かって行く。至近距離から放たれた弾幕を霊夢は間一髪のところで避けた。だがその時、博麗の神から紫に渡すため預かった手紙が落ちてしまった。
「て、手紙が!」
「相手が近くにイルノに気をソらすナンテまだまだ余裕なノネ。シね。」
「しまっ....」
紫の弾幕が霊夢を飲み込む直前に、手紙が開いた。
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- 33 : 2016/03/22(火) 16:55:59 :
- 霊夢は今起こっていることに頭が追いついていなかった。
霊夢が紫の弾幕に飲み込まれる寸前、博麗の神から預かった手紙が開いた。その手紙から光が発せられたかと思うと、手紙があった所に博麗の神が居て、紫の弾幕をかき消したのだった。
「危ない所じゃったな霊夢。」
博麗の神が霊夢に話しかけたことでやっと我に返った霊夢は叫んだ。
「な、何であんたがここにいるのよ!」
「ん?ああ、この手紙には開いたときにわしを召喚する術式を書いておいたのじゃ。紫とは直接話さないといけなかったからのう。…じゃが、開くのが遅いと思って自分で手紙を開けてみれば、この状況じゃからビックリしたわい。」
と言って、博麗の神は紫の方を見た。
紫は博麗の神がいることに動揺して、弾幕を出すのを忘れていた。そのスキを突き、博麗の神は紫に語りかけながら徐々に紫との距離を詰めていった。
「紫、すまぬのう。お前の心の叫びに気づいてやれなくて…」
「…サイ」
「お前がそんなに寂しかったなんて…」
「ウルサイ…」
「わしが悪かった、許してくれ、紫。もうこんな事はやめるんじゃ。」
博麗の神が紫の前に立ち、紫の手をとろうとした。
「ウルさイっ!」
紫が手を払った。
「あなタがコウさせたンデしょウ!?いまゴろオソいわよ!」
「…そうか。ならお仕置きだ…」
その場の雰囲気が変わった。
霊夢と紫は重力が2倍になったのかと思うほどの重圧を博麗の神から受けていた。
「ヒッ!」
紫はその[お仕置き]を受けたことがあるのだろう。声にならないような小さな悲鳴をあげ、その場でガタガタと震えだし、スキマを使って逃げようとしていた。
「どこへ行くのじゃ?」
しかし、博麗の神はどうやってか紫の首根っこを掴み自分の1.5倍くらいある軽々と持ち上げた。
「お仕置きだけはやだぁぁぁぁ!やめて!許して!」
さっきの壊れた紫はどこへ行ったのだろう、紫は本気で嫌がっているようだった。
「だ・め♡」
「そ、そんなぁ!たっ助けて霊夢!」
「あー紫につけられた傷が痛くて動けないわぁー(棒)」
「よ、避けてたじゃない!あなた!」
「いいから黙ってお仕置き受けてきなさい。」
「うむ!そうじゃな霊夢!さて、こっちでやるかの。」
紫の部屋の中に入っていく博麗の神から逃れようと紫は必死でもがくが、無駄なようだ
「ヒィィィィ!助け…」
紫の必死の抵抗虚しく、紫の部屋の扉は閉じられてしまった。
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ヤ゛メ゛テ゛ー
「…自業自得だわね。」
霊夢は疲れたので藍に頼み、マヨヒガに泊めてもらうことにした。
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