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女神さまの言うとおり弐 第2話 「ファースト・カミキュラム」
- 進撃の巨人 × ホラー
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- 1 : 2015/10/12(月) 18:21:39 :
-
パラッ
「ん?」
「なんだこれ」ヒョイ
――――――――――――――――――――
―女神さまアンケート―
Q1:アナタは神の力が欲しいですか?
はい いいえ
Q2:アナタは自分が好きですか?
はい いいえ
Q3:誰よりも上に立ちたいですか?
はい いいえ
Q4:殺したいと思った人がいますか?
はい いいえ
Q5:本当に神になりたいですか?
はい いいえ
※答えないと大変な目にあいます。
――――――――――――――――――――
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「アホくさ」
クシャッ
ポイッ
「誰が答えるんだよあんなアンケート」
「ステタナ……」
「え?」
「ステタナアアアアアアアアアアアァァァッッ!!!!」
「あっ……」
バリボリバリボリ ブシャア ブチブチ
ゴリッ バキボキッ グチャアッ
-
- 2 : 2015/10/12(月) 18:27:17 :
―――――――――――――――――
四角「ゴミ箱」内部
シュウちゃん「さあもうすぐだよ」
アルミン「こ……これは!!」
アルミン「学校だ!!」
アルミン「四角の中に学校が!?」
シュウちゃん「あそこがお前らを選別するゴミ箱だよ」
アルミン「すごい。僕以外にもこんなにたくさん……!!」
シュウちゃん「全員お前らと同じサボり魔たちだよ」
シュウちゃん「まったくこんなに休みやがって。今の学校は教育がなってないよ」
アルミン「あれ……」
アルミン(そのとき僕は、ある小さなことに気付いた)
アルミン(僕だけ……)
アルミン(乗り方が逆だった……)
-
- 3 : 2015/10/12(月) 20:13:57 :
- ア、アルミン…oh
期待です!
-
- 4 : 2015/10/15(木) 12:05:01 :
シュウちゃん「お疲れさん。本日はご利用ありがとうございました」
アルミン「すごいな。ホントに人がたくさん……」
アルミン(100人……いや、1000人ぐらいか…)
アルミン(みんな、僕と同じ、学校を欠席した人たち、なのかな?)
アルミン(もしそうだとしたら、この人たちは、いろんな地方から集められた人たちか……)
アルミン(でも……)
アルミン(トロスト校の人はいないみたいだな……)
アルミン「・・・・・・・・・・・・・・」
アルミン(休んだの僕だけかよ……)
-
- 5 : 2015/10/15(木) 12:11:54 :
-
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
アルミン「ん?チャイム?」
シュウちゃんA「整列せよ!」
シュウちゃんB「整列せよゴミども!」
シュウちゃんC「これより理事長より挨拶がある!」
シュウちゃんD「列を乱せば処分するぞ!」
アルミン(え、なにこれ?朝礼っぽいなんかか?)
アルミン(理事長って……この学校には理事長がいるのか?)
トコトコトコトコトコトコトコトコ
シュウちゃん「坊ちゃん、どうぞ」マイク
「おい君、ここでその呼び方はNGだよ」
シュウちゃん「すいません。以後気を付けます」
「否」ガシッ
「君に以後はないよ」
メキメキメキメキメキメキメキメキ
グシャアアアアアアアアッ
一同「!!!!?」ビクッ
アルミン(なんだアイツ!?)
アルミン(素手で銅像の頭を!!?)
-
- 6 : 2015/10/15(木) 12:22:53 :
-
「まったく、こっちは3回目の試練の準備で忙しいってのに」ブツブツ
シュウちゃんA「理事長、お願いします」
理事長「あーあー、テイステイス、マイクテイス」トントン
理事長「みなさん、おはようございます」
理事長「本日はお集まりいただき、まことにありがとうごいます」
理事長「ならびに、我が『聖ヴィーナス学園』への入学、おめでとうございます!」
ゴッド・セイヤ「私はこの学園の理事長「ゴッド・セイヤ」と申します。以後お見知りおきを」
アルミン(なんだよアイツ……)
アルミン(理事長って言うから、おじさんかと思ったら……)
アルミン(子供じゃないか……)
アルミン(それになんだ?学園といい、入学と言い、さっきから勝手なことばかり言って……!)
-
- 7 : 2015/10/15(木) 20:24:20 :
- 期待
-
- 8 : 2015/10/15(木) 20:27:31 :
- 期待
-
- 9 : 2015/10/17(土) 14:31:47 :
セイヤ「アナタたちは今日学校をサボったくずのみなさんです」
セイヤ「だからみなさんは、この聖ヴィーナス学園 に集められたのです」
男子1「ハァ?何言ってんだテメエ」
セイヤ「おや、なにか不満でも?」
セイヤ「ゴミはゴミ箱へ捨てる。これはアナタたちの世の中の常識であり、マナーではありませんでしたか?」
男子1「それとこれとでは違えだろうが!」
男子1「どうして俺たちがこんな所に連れてこられたのか、それを先に言えよガキ!!」
シュウちゃん「お前、今理事長になんと……」
セイヤ「……待ちたまえ」
セイヤ「随分威勢がいい子ですねえ」
セイヤ「確かに、アナタの言うことには一理ございます」
セイヤ「いいでしょう。ではまず、アナタたちがここに集まってもらった理由を述べましょう」
-
- 10 : 2015/10/17(土) 14:38:26 :
セイヤ「まずみなさん、今日のニュースを見たという人、おあられますかな?」
アルミン(ニュース?)
アルミン(各地でテロが起きたってアレのことか?)
セイヤ「見ていない方のために申し上げますが、今各地で高校を中心に大規模な”選別”が行われております」
アルミン(なに?)
アルミン(選別……だと?)
セイヤ「一体なんの選別かといいますと……」
セイヤ「今我々が行っている選別は……」
セイヤ「神と女神を決める選別です」
-
- 11 : 2015/10/17(土) 14:44:00 :
「神と女神?」
「なんだそりゃ?」
「ニュースってあれでしょ?いっぱい人が死んだって」
ザワザワザワザワザワザワ
セイヤ「しかし、こんなにもその選別に参加しなかった人たちがたくさんいましたので、やむなく皆さんにここに来ていただいたわけでございます」
セイヤ「ここまで言えば、もうわかりますね?」
アルミン(まさか……僕たちがここに呼ばれたのは……!)
セイヤ「お察しのとおり」
セイヤ「ここで君たちクズを対象に……」
セイヤ「選別……改め」
セイヤ「分別を行います」
-
- 12 : 2015/10/17(土) 14:54:37 :
-
男子1「分別……だと?」
セイヤ「その通り 」
セイヤ「言わば、”価値ある者”と……」
セイヤ「”無価値な者”にね」
男子1「ハァ?テメエ何言って……!!」
セイヤ「無論、価値のある者には、それ相応のモノを差し上げましょう」
アルミン(相応のあるモノ?)
セイヤ「これから私が出題する神育課程 を見事全て終えた者には……」
セイヤ「”カミの力”を差し上げましょう♪」
-
- 13 : 2015/10/17(土) 18:51:41 :
アルミン「カミの……力?」
セイヤ「イエス♪」
男子1「おいおい、何言ってんだよオメエ」
男子1「さっきから勝手ばっか言いやがって」
セイヤ「おや、まだ何か不満でも?」
男子1「大ありだゴラァ!!」
男子1「何がカミの力だ!!?寝ぼけたこと言ってんじゃねえぞ!!」
セイヤ「ん~~、困りましたね~~。クズにわかるように説明してあげましたのに~~」ポリポリ
男子1「テメエ、いい加減に……!!」
セイヤ「じゃあ君、こっちに来なさいよ」
男子1「あ?」
セイヤ「特別に見せてあげますよ。カミの力を」
男子1「なんだよガキ。俺とやり合おうってかぁ」
アルミン(まずい。あの男、マジでやる気だ……!)
男子1「おいガキ、さっきから……」
セイヤ「僕とやり合う前に、ちょっと耳を貸してくれませんか?」
男子1「なんだと?」
セイヤ「君は見込みがある。気に入りました♪」
セイヤ「だから君にだけ、いいことを教えてあげましょう」
男子1「なんだよ、いいことって?」
セイヤ「とにかくホラ、耳を貸して♪」クイクイ
-
- 14 : 2015/10/17(土) 22:27:44 :
男子1「・・・・・・・・・・・・・・・」
男子1「」クイ
男子1「で、なんだよ、いいことって?」
セイヤ「」
セイヤ「ハレツセナ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!」
ドパアアアァァァン
男子1「」バタン
アルミン「なっ!!?」
一同「!!!?」
セイヤ「ホ~~ホッホッホ~~~イ♪」
セイヤ「御覧いただきましたかみなさん」
セイヤ「これこそがカミの力です!」
アルミン(なんだ今の?)
アルミン(大声で、頭が吹っ飛んだ!?)
-
- 15 : 2015/10/17(土) 22:40:49 :
セイヤ「これで信じていただけましたかみなさん」
セイヤ「見事価値ある者と認められれば、この力を差し上げましょう♪」
ザワザワザワザワザワザワザワザワ
アルミン(一瞬で人を……。何も使わず、声で殺した……)
アルミン(あの子供、一体何者なんだ?)
セイヤ「それでは時間も惜しいので、早速始めましょう」
セイヤ「最初の神育課程 ……」
セイヤ「ファースト・カミキュラムを始めましょう♪」
セイヤ「それじゃあシュウちゃん、アレ持ってきて~~」
シュウちゃん「ガッテン」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
アルミン(なんだあの大きい玉……)
アルミン(”くすだま”って書いてあるぞ?)
シュウちゃん「おい上げろ」
シュウちゃん「ほいほ~~い」グイグイグイグイ
ガチャン
シュウちゃん「セット完了」
セイヤ「はいご苦労さん」
-
- 16 : 2015/10/19(月) 21:08:49 :
セイヤ「それでは最初のカミキュラムを発表いたしま~~す♪」
「おーーいカミさまーーーー」
セイヤ「ん?」
男子2「ちょっと質問いいか?」
セイヤ「なんですか?」
男子2「俺今までカミ様なんて信じてなかったけどさ……」
男子2「さっきのアレ見てちょっとリアルに感じたんだよ」
男子2「これクリアして価値があるって認められれば、ホントに、あの力くれるわけ?」
セイヤ「ええもちろん。ゴッドは嘘なんてつきませんよ」
男子2「じゃあさ……」チャキン ナイフ
アルミン「!?」
アルミン(仕込みナイフ!?)
男子2「ここにいるヤツ全員ぶっ殺せば、問答無用で俺がカミになれるってことかい?」
アルミン(なんだよアイツ!?)
アルミン(狂ってる!僕をいじめたアイツら以上に狂ってる!!)
セイヤ「それはなりませんよボーイ」
-
- 17 : 2015/10/19(月) 21:23:32 :
男子2「はい?」
セイヤ「言っておきますが、そのような独断な行為は認めません。僕は理事長です。そのような勝手な行為を行使すれば即排除します」
男子2「ハァ?」
セイヤ「それに、ここで全員殺されてしまっては、後々面白くありませんからね」
セイヤ「最低でも4、5人は残ってもらわないと困るのでね」
男子2「なんだよつまんねえの」ゴソッ
セイヤ「ボーイ、落ちこまないで。これからもっと面白くなりますから」
男子2「・・・・・・・・・・・・・・・」
セイヤ「なかなかやる気がある人がいますね。先生はそういう人は喜んで歓迎いたしますよ」
アルミン(なにが起こるかわからないけど……)
アルミン(とりあえず、あの男に近づくのだけはよそう)
アルミン(捕まったら即ブスリだろうし)
「ねえキミ」ポンポン
アルミン「ん?」
女子「君、逆向きに乗ってた人だよね?」
アルミン「え?逆向きって?」
アルミン(もしかして、あの銅像に乗ってた時のことか?)
アルミン(……って言うか、誰だこの娘?)
アルミン「あ、えっと、君は?」
-
- 18 : 2015/10/19(月) 21:28:44 :
- 期待です!
-
- 19 : 2015/10/19(月) 21:41:37 :
-
女子「あ、ごめんごめん。名前まだだったね」
イルゼ「私はイルゼ。イルゼ・ラングナーよ」
アルミン「あ、アルミンです。アルミン・アルレルト…」
イルゼ「アルレルト君。いい名前ね」
アルミン「ラ、ラングナーさんこそ……////」
イルゼ「でも、舌噛みそうだから、アルミンでいい?」
アルミン「え。え」
アルミン「じゃあ僕も、イルゼさんで……////」アセアセ
イルゼ「うん。よろしくねアルミン」
アルミン「う、うん」
イルゼ「じゃあさっそくだけど、一緒にいていいかな?」
アルミン「え……////」ボシュッ
アルミン「そ、それってつまり、僕と?」アセアセ
イルゼ「うん。ダメかな?」
アルミン「ダメじゃない、けど、なんで僕と?」
アルミン「こんな、頼りなさそうで、強くもないのに……////」アセアセ
イルゼ「そんなのは関係ないよ」
アルミン「へ?」
イルゼ「私は、”君が面白そうだから”ついていたいんだ♪」ニコッ
アルミン「ハ、ハァ?」
イルゼ「私中学の頃から、面白い人を見つけては付け回すのが趣味だったんだ」
イルゼ「そして、それを自分なりにまとめて記事にして、学校に貼りだすのが大好きだったの」
イルゼ「ちょっとやり過ぎた時もあったけど、私はそれが好きで好きでたまらなかったの」
アルミン「へ、へぇ……」
アルミン(なにこのマスコミ並みの行動力は……)
イルゼ「だからさ、一緒にいていい?」
イルゼ「君、逆向きに乗ってきて面白い人だなって思ったからさ。ね?」
アルミン「う、うん。いいよ」
イルゼ「やった♪」
アルミン(その代わり、記事とかは出さないでほしいな……)
イルゼ「私、ホントに面白くてバカっぽい人大好き♪」ニコッ
アルミン(僕に向かって笑顔で言うなよ……)
-
- 20 : 2015/10/19(月) 22:13:43 :
セイヤ「ほかに質問がなければ、始めますが、いいですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
セイヤ「無いようですね」
セイヤ「では始めましょう!!」
セイヤ「ゴッド・セイヤ主催……」
セイヤ「ファースト・カミキュラムを!!!」
-
- 21 : 2015/10/19(月) 22:22:45 :
セイヤ「これより君たちは試される!」
セイヤ「本当に価値ある者に相応しいのか!」
セイヤ「甘えは捨て、常に己を信じれば、おのずと道は開けます!」
セイヤ「死を恐れず、生きることを楽しんでください!」
セイヤ「それでは、ファースト・カミキュラム……改め」
セイヤ「”しりとり”をスタートします!!」
セイヤ「オープン・ザ……」ガシッ
セイヤ「くす玉 ~~~!!!」グイ
ドパアアアアアアアアアアアアアァァン
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- 22 : 2015/10/19(月) 22:24:36 :
- 期待支援です(*´∀`*)
-
- 23 : 2015/10/19(月) 22:32:46 :
モクモクモクモクモクモクモクモク
アルミン「しり…とり……だと?」
イルゼ「なに?くす玉を割ったけど、煙が出てきただけじゃない」
モクモクモクモクモクモクモクモク
アルミン「ん?」
イルゼ「どうしたのアルミン?」
アルミン「煙の中に……」
アルミン「なにか、いるぞ……!!」
イルゼ「え……」
モワモワモワモワモワモワモワモワモワ
セイヤ「さあみさなん、紹介しましょう」
セイヤ「僕に代わり、選別を行う者たちを!」
ドーーーン
赤鬼 青鬼 黄鬼 金鬼
アルミン「あれは……なんだ?」
イルゼ「なにあれ?鬼みたいに見えるけど……」
セイヤ「それではみなさん、幸運を祈ります♪」
セイヤ「Good bye ♪」
ドロン
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- 24 : 2015/10/19(月) 22:40:52 :
赤鬼「これまたぎょーーさんおりますなぁ♪」
黄鬼「オウ、カワイコちゃんもいっぱい。ちょいキンチョー」(汗)
青鬼「フン、学び舎に行かぬとは、なんとも外道な者どもだ」
金鬼「我は誰だろうと平等に接しよう。それが例え下の下の者でも」
赤鬼「でも俺、ひっさびさに暴れたいんだよねぇ♪」
青鬼「主とセッソウでは、死ぬまで気があわんな。もっと冷静になれぬのか?」
赤鬼「こんな燃えるような状況じゃ……」カマエ
赤鬼「そんなの無理だねーーーーーーーーーーっ!!!」ピョーーーン
青鬼「阿呆が」
アルミン「な、なんだ!!?」
イルゼ「赤いのが飛んできたけど!」
アルミン「と、とにかく逃げよう!!」
イルゼ「う、うん!!」
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ
-
- 25 : 2015/10/19(月) 22:48:28 :
赤鬼「待て待てーーー!!逃がさないぞーーー!!」ダダダダッ
「なんだ!?こっちに来たぞ!!」
「くんな!!こっちくんなバカァァ!!」
「逃げるぞ!!なんかやべえって!!」
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ
男子3「お、おいお前ら!!置いてくなよ!!待てって!!」
ガシッ
男子3「え?」
赤鬼「つっかまーーーえた♪」
男子3「あ?」
ジュウウウウウウウウウウウウ
男子3「うわあああああああああああああっ!!!!」
アルミン「うぇ!!?」
イルゼ「ちょ、何あれ!!?」
男子3「あづい!!あづいよぉ!!!だずげでええええええぇぇ………!!」
ジュウウウウウウウウウウウウ
プスプス
赤鬼「燃えちゃった♪」
赤鬼「燃え燃えカスカス~~~♪」
アルミン「人が……一瞬で……黒こげに……!!」
イルゼ「これ……思ってた以上にヤバいかも……!!」
-
- 26 : 2015/10/19(月) 22:52:17 :
- でた!この鬼達はヤバい!
-
- 27 : 2015/10/19(月) 23:07:16 :
赤鬼「次は誰にしよーーーーかなぁ♪」キョロキョロ
アルミン「うわあああああああっ!!」ダダダダッ
イルゼ「ちょ、アルミン!!」ダダダダッ
アルミン(捕まったら焼かれて死ぬ!一瞬で死ぬ!!)
アルミン(まずいまずいまずいまずいまずい……!!)
アルミン(死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない……!!)
ガシッ
アルミン「ヒイイイイイイイィィッ!!!」
アルミン「やめてぇ!!焼かないd……!!」
「静かに!!」
アルミン「え?」
アルミン(鬼じゃない。ただの人……?)
男子4「こっちだ。ここに隠れて!」
アルミン「あ、ありがとう……」
イルゼ「ハァハァ、ハァハァ」
-
- 28 : 2015/10/19(月) 23:13:55 :
- 鬼達めっちゃ怖っ!(°д°|||)
期待で御座います!
-
- 29 : 2015/10/19(月) 23:30:22 :
男子4「あの鬼に捕まったらおしまいだ。ここに隠れてればなんとかなるだろう」
アルミン「あ、ありがとう、ございます」
イルゼ「もうアルミン、強く引っ張りすぎだよホントに」ハァハァ
アルミン「ごめんイルゼ。僕もちょっとパニクッちゃって」
男子4「無理もないさ。声で頭吹っ飛ばすわ、鬼に丸焦げにされるわ、もうメチャクチャだよホントに」
イルゼ「あなたは?」
ナオト「僕か?僕はナオト。二ホンから来た留学生だよ」
アルミン「二ホンから?」
ナオト「ああ。こっちに来て1年ぐらい経つかな……」
ナオト「でもちょっとホームシックになっちゃってね。今日休んだらこんなことに巻き込まれちゃってさ」
イルゼ「でもなんで参加したの?怪しいって思わなかったの?」
ナオト「イヤ、僕もこの国のことはよく知らないから。何かの伝統行事かと思って、気軽に来ちゃったんだよ」
ナオト「そしたらこのザマだよ。まったく……」
イルゼ「……アナタ、面白いわね」
ナオト「え…?」
イルゼ「ねえ。あなたも一緒に行きましょうよ!いいよねアルミン!」
アルミン「え、そりゃあ別に」
ナオト「アルミンって言うのか。素敵な名前じゃないか」
アルミン「ど、どうも……」
ナオト「ようし、そうと決まったら、鬼に注意して行かないとな」
-
- 30 : 2015/10/19(月) 23:41:41 :
ナオト「しかし、あの鬼たちなんなんだ?ロボットにしては妙に出来すぎてるし」
アルミン「……ねえナオトさん」
ナオト「ん?」
アルミン「どうして僕を、助けてくれたんですか?」
ナオト「なんだ。人を助けるのに理由が必要かい?」
アルミン「い、いや…ただ。なんで僕を、って思って」
ナオト「……そうだなぁ」
ナオト「君さ、僕の親友によく似てるんだ」
アルミン「え?」
ナオト「その顔つきに、声。ちょっと天然なところがさ。アイツによく似てて」
ナオト「つい重ねて見ちゃったんだよ」
イルゼ「アナタ、親友がいるんだ。羨ましい」
ナオト「ああ、中学の頃からの付き合いでな。もう3年も付き合ってるんだ」
アルミン「へぇ」
ナオト「だからな、君を助けようって思ったんだよ」
アルミン「そうだったんですか……」
ナオト「それに俺さ、留学を終えてニホンに帰ったら、みんなに知らせたいことがあるんだ」
イルゼ「え。なになにそれ!」
ナオト「実は僕さ、来年の誕生日に……」
ナオト「結婚するんd……」
「それは死亡の伏線だなお主」ヌッ
-
- 31 : 2015/10/19(月) 23:52:11 :
3人「ッ!!!?」
青鬼「ヌンッ」ガシッ
ナオト「ぐあっ!!は、離せ!!」
青鬼「隠れてやり過ごすとはなんと浅はかな者たちだ」
青鬼「セッソウにそのような小細工は無駄だぞ」
ナオト「グアアアアアアアアアアアアアアアッ……!!!」
ビキビキビキビキビキビキビキビキビキ
アルミン「ヒッ!!!?」
イルゼ「ああ……」
青鬼「セッソウはあの赤ん坊と違う」
青鬼「セッソウが触れれば、全ては凍り付き……」
青鬼「血の一滴も残さん」グッ
バキイイイイイイイイイィィィィン
バラバラバラバラバラバラバラバラ
アルミン「ナ、ナオトさん……」
イルゼ「今度は、凍らせた?」
青鬼「次は主らの番だな」
アルミン「うわあああああああああああああっ!!」ダダダダッ
イルゼ「痛ッ!!アルミン!!」ダダダダッ
青鬼「阿呆が。逃げても無駄だと言うのに」
アルミン(また人が死んだ!!あんな親切でいい人が、一瞬で!!)
イルゼ「ねえアルミン、学校に入ろうよ!!学校なら安全じゃない!?」
アルミン「そ、そうか!!」
アルミン(落ち着け僕!!今は冷静になれ!!)
アルミン(要はあの鬼たちに捕まらなければいいんだ!!)
アルミン(そうすれば死なない!大丈夫!!安全だ!!)
アルミン(落ち着け!落ち着け!!)
スーハースーハースーハー
アルミン「よし、イルゼ。学校に入ろう!!」
イルゼ「オーケー!!」
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ
-
- 32 : 2015/10/20(火) 19:27:07 :
- めっちゃ続きが楽しみです!頑張ってください!
-
- 33 : 2015/10/20(火) 21:07:32 :
―――――――――――――――
聖ヴィーナス学園校内 1階
アルミン「ハァハァ、ハァハァ」
イルゼ「ここなら、ひとまず安全だね」
アルミン「とりあえず2階に上がって、教室かどこかに隠れよう。まずはそれからだ」
イルゼ「そうね」
スタスタスタスタスタスタスタスタスタスタ
――――――――――――――――
聖ヴィーナス学園 2階
アルミン「よし。ここなら外の様子もよくわかるし、あの鬼たちも追って来てないし、大丈夫そうだ」
イルゼ「じゃあ早く、どっかの教室に……」
ピカアアアアアアアアアアァァァァァァ
アルミン「え!?」
イルゼ「なに?」
アルミン「今、窓が光ったぞ?」
イルゼ「外で何か起きてるのかしら?」
アルミン「」チラッ
イルゼ「」チラッ
――――――――――――――
校庭
金鬼「我は鬼だが殺しはしない」
金鬼「我はただこの世界に光を与えるのみよ」
ピカアアアアアアアアアアァァァァァァ
女子「キャアアアアアッ!」
男子「ああああああっ!!」
女子「なにこれ!?なにも見えない!!?」
男子「ああ目が!!目が!!目がああああああっ!!!」
赤鬼「グッジョブ!」
青鬼「仕上げと行こう」
ガシッ ガシッ
女子「あああああああああああぁぁぁぁ………」
男子「あぢいいいいいいいいいぃぃぃぃ………」
ビキビキビキビキビキビキビキビキビキ
ジュウウウウウウウウウウウウウウウウ
アルミン「あの金色の鬼、身体が光って……」
イルゼ「どうするの?このままじゃ私たち……」
-
- 34 : 2015/10/20(火) 21:21:52 :
アルミン「とりあえず隠れそうな場所を見つけないと」
イルゼ「…………ん?」
イルゼ「ねえ待ってアルミン」
アルミン「え?」
イルゼ「さっき逃げるのに必死で気づかなかったんだけど、あの朝礼台のくす玉、見て!」
アルミン「え?」
イルゼ「何かが書かれた紙がたれてる!」
アルミン「紙?」ジーーーッ
――――――――――――――
はらうはるはろう
――――――――――――――
アルミン「ほんとだ。確かに」
イルゼ「なんて書いてあるかわかる?」
アルミン「えっと……」
アルミン「は、ら、う、は、る、は、ろ、う……」
アルミン「”はらうはるはろう”って書いてある!」
イルゼ「どういう意味?」
アルミン「わからない」
アルミン(なんだろう。もしかして、この課程をクリアするヒントだったりとか?)
アルミン(それとも、あの鬼たちに対抗できるヒントとか?)
アルミン(はらうはるはろう……)
アルミン(一見意味不だけど、なにかあるはずだよな……?)
-
- 35 : 2015/10/20(火) 22:11:27 :
-
イルゼ「ねえ、ここ、隠れるにはいいんじゃない?」
理科室
アルミン「理科室か……」
アルミン「よし、とりあえずここに隠れよう」
イルゼ「オッケー」
ガラガラガラガラガラガラ
――――――――――
理科室
イルゼ「誰もいないね」
アルミン「ちょっと疲れた。座らせて」ストン
イルゼ「私も。隣りいい?」
アルミン「う、うん」
イルゼ「フゥ~~」ストン
イルゼ「これからどうしようかアルミン」
アルミン「どうしようって……」
アルミン「あんなとんでもない怪物が相手じゃ、どうしようも……」
イルゼ「ねえアルミン」
アルミン「え?」
イルゼ「私、ここに来る途中、こんなモン見つけたんだけど」スッ
カプセル
アルミン「なにこれ?」
イルゼ「カプセルみたいなんだけど、何か気になって持ってきちゃった」
アルミン「なんだこれ。表面にでっかく”豆”って書いてあるけど」
イルゼ「うん。開けてみたら豆が入ってたんだ」
アルミン「豆だって?」
イルゼ「うん。これ」スッ
アルミン「こんなでっかいカプセルに、なんで豆が?」
イルゼ「食料かな?豆って普通食べるヤツだし」
アルミン「食料……」
アルミン(なんだろうこれ……)
アルミン(こんなでかいカプセルに入ってて、学校に落ちていた……)
アルミン(なにかこれ、使い道とかあるのかな?)
イルゼ「どうしたのアルミン。そんなにじっと見て」
アルミン「とりあえず、豆 は取っとこう。もしかしたら役にたつかもしれないし」
イルゼ「え、なにかに使えるのそれ?」
アルミン「わからないけど、持ってて損はないと思うよ」
-
- 36 : 2015/10/20(火) 22:53:42 :
ガラガラガラガラ
アルミン「ッ!!?」ビクッ
「あ、人がいた」
「こんなとこにいたか」
「よかった。人がいた!なんか安心♪」
アルミン「鬼……じゃなかったか」ホッ
イルゼ「みんな、考えることは一緒みたいだね」
男子「もしかして君たち、取り込み中だったかな?」
アルミン「い、いやいや別にそんな!!」アセアセ
イルゼ「なんでそんな焦ってるの?」
男子「だったら良かった。入れてくれ」
女子「私も」
男子「ワイも混ぜとくれ」
女子「……」ペコリ
イルゼ「すごい。一気に増えたね」
アルミン「う、うん」
男子「ここで集まったのもなんかの縁だ。お互い固いの無しで自己紹介とかしないか?」
男子「お、ええのぉ」
女子「いいじゃんいいじゃん♪」
女子「・・・・・・・」コクリ
アルミン「そ、そうだね」
イルゼ「みんな面白うな人たちばっかだね♪」
-
- 37 : 2015/10/20(火) 23:15:21 :
キルス「俺はキルス。ヤルケル校から来た。よろしく」
クフェル「クヒェルや。ダンパン校出身。よろしゅう」
アイリス「アイリスです。クロルバ校から。よろしくね」
カヤ「カ、カヤです。トロスト校から。よ、よろしく…」
イルゼ「イルゼよ。ローゼ校から。よろしく」
アルミン「ア、アルミンです。ストヘス校出身。よろしく」
キルス「よし、全員の名前がわかった時点で、俺から1つ提案があるんだが、いいか?」
アイリス「なになに?」
キルス「これから俺たち、1つのチームになって行動しないか?」
アルミン「チーム……?」
キルス「ああそうだ」
キルス「今のこの現状を把握するためにも、1人ではさすがに無理だろうから、みんなでこのゲームのクリア方法を探すってのはどうだろうか?」
アルミン「要するに、ここはみんなで協力して乗り切る……ということですか?」
キルス「ああ」
キルス「もちろん無理にとは言わない。みんなが賛成してくれなかったら、取り消すけど……」
クヒェル「ええんやないか」
アイリス「アタシも賛成♪」
イルゼ「1人よりも、5人のほうが怖くないし」
アルミン「そうだね。みんな、場所はバラバラだけど、目標は一緒だし」
キルス「みんな……」
アイリス「キルス、乗ったよその案♪」
クヒェル「ええで。付きおうたるわ」
カヤ「・・・・・」コクリ
イルゼ「私も」
アルミン「ぼ、僕も!」
キルス「ありがとう!」
-
- 38 : 2015/10/21(水) 15:21:52 :
キルス「じゃあさっそくだけど、今の状況を整理しよう」
キルス「まずわかってることは、”ここに集められたのは全員学校を休んだ人たち”」
キルス「そして、俺たちは、”あの鬼どもに追われてる”ってことだ」
クヒェル「ああ。なんやねんアイツら。人を燃やしたり凍らせたり、シャレにならんで」
アイリス「アレ一体なんなの?ロボットかなんかなの?」
アルミン「ロボットにしては妙に出来すぎてないかなアレ」
キルス「じゃあ一体なんなんだ?それにあの”ゴッド・セイヤ”って子供、大声で人を殺したし……」
クヒェル「まさかと思うが、エイリアンかなんかだったりして……」
イルゼ「なんかそれ信じられないけど、可能性はちょっとありそうね」
キルス「まあいい。その話は後で。まずはこの現状をどうにかしないとな」
クヒェル「どうにかする言われてもなぁ」
アイリス「あんなの相手じゃ……」
アルミン「ねえみんな」
キルス「なんだアルミン」
アルミン「そのことでちょっと話したいことがあるんだけど……」
イルゼ「そうそう。これのことなんだけど」マメカプセル
クヒェル「なんやそれ」
イルゼ「ここに来る途中学校に落ちていたんだ」
キルス「豆って書かれたカプセルか」
アルミン「で、中にはこの豆が入ってたんだ」
アイリス「なにかなこれ。ただの豆、なのかな?」
キルス「こんなでっかいカプセルに入ってて、学校に落ちていたのか」
イルゼ「うん。気になって持ってきちゃったんだけど」
-
- 39 : 2015/10/21(水) 15:40:45 :
キルス「少なくともこれ、武器とかじゃないよな」
クヒェル「そらそうやろ。こんなモンであの鬼を倒せるモンかいね」
カヤ「あ…あの……」
アルミン「でも何かの役にはたつはずだよ」
キルス「と言っても、使い道がわからないんじゃ……」
カヤ「あの!!」
キルス「わ!な、なんだよカヤ」
カヤ「私も、ここに来るとき……見つけた……2つ」
イルゼ「他にもあったの?」
カヤ「うん……これ」
アルミン「ホントだ。他にもあったんだ」
イルゼ「なんだろうこれ。学校中に散らばってるのかな?」
キルス「使い道がわかるまで、とりあえず取っといたほうがいいかもな」
イルゼ「うん」
カヤ「・・・・」
イルゼ「あともう1つ、いいかな?」
キルス「ん?」
イルゼ「あの校庭の朝礼台から出てきた紙なんだけど」
アイリス「紙?」
クヒェル「そんなモンあったか?」
-
- 40 : 2015/10/21(水) 17:53:46 :
アルミン「あったよ。”はらうはるはろう”って書いてあった」
キルス「はらう……」
アイリス「はるはろう?」
クヒェル「なんやそれ?」
キルス「俺に聞くなよ。わかるわけないだろ」
クヒェル「なんやろな。なんかの文法とか?」
アイリス「”は”で区切ると『はらう・はる・はろう』ってなるね。キッチリ」
イルゼ「”はらう”って、”お金を払う”とかの”払う”?」
アイリス「”はる”ってもしかして、季節の”春”とか?」
クヒェル「”はろう”ってあれやろ?確か英語で”こんにちは”って意味のHello やろ?」
アルミン「つまり意味は……」
アルミン「”春を払ってこんにちは”……?」
キルス「・・・・・・・・・・・・・・・・」
アイリス「・・・・・・・・・・・・・・・」
カヤ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
イルゼ「・・・・・・・・・・・・・・・・」
クヒェル「・・・・・・・・・・・・・・・」
クヒェル「ますますチンプンカンプンやないか!」
-
- 41 : 2015/10/21(水) 19:05:13 :
キルス「鬼と豆とはらうはるはろう……」
クヒェル「この3つ、どう関係してるんや?」
イルゼ「とりあえずメモしとくね。みんなの意見も書いとくわ」カキカキカキカキ
キルス「あの鬼、確か4体いたよな?」
アルミン「うん。赤と青と金と黄色のヤツがいた」
アイリス「赤いヤツは燃やして殺す……」
イルゼ「青いヤツは凍らせて殺した……」
クヒェル「あの金のヤツは、殺しはせんかったけど、全身光らせて目を潰しよったで」
キルス「じゃああの黄色のヤツ、まだアイツの能力は未知ってことか……」
アルミン「この中で、黄色いヤツを見た人はいないのか?」
アイリス「ううん」
クヒェル「いんにゃ」
キルス「見てねえな」
カヤ「・・・・・・・」フリフリ
イルゼ「そう言えばあの黄色いの、ゲームが始まった途端、どっかに消えちゃったよね?」
キルス「………もしかしたら、この校内のどこかに潜んでるのかも……!!」
アイリス「や、やめてよ!!」
クヒェル「イヤ、あながちそっちの可能性は高いと思うで」
クヒェル「あっちはあっちで1つのチームみたいなモンや。役割を決めて、校庭と校内を探索してるんちゃうか?」
-
- 42 : 2015/10/21(水) 19:49:39 :
- 祓う豆まき…みたいな…?
期待です!
-
- 43 : 2015/10/21(水) 20:45:34 :
キルス「だとしたら、こっちもじっとしちゃいられないな」
アイリス「じゃあ、どこに逃げるの?」
アルミン「あの4体がどこにいるかわからないんじゃ、下手に動かないほうが……」
キルス「と言ってもな、ここも100%安全とは言えないわけだし……」
イルゼ「ん?」スンスン
クヒェル「じゃあどこか適当な場所に隠れまひょか?」
アイリス「それじゃ、見つかったらそく死亡じゃん!」
クヒェル「じゃあどうすれいいんや!?鬼たちをどうにかせん限り、ワイらは助からへんのやぞ!!」
イルゼ「なにこの匂い……」スンスン
アルミン「み、みんな!とにかく落ち着いてよ!!」
キルス「そうだ!アルミンの言う通りだ!!落ち着くんだみんな!!」
アイリス「アタシたち、このまま死んじゃうの……?」フルフル
カヤ「・・・・・・・・・・・・・」
クヒェル「冗談やないで!!ワイはまだまだやりたいことがぎょうさんあるんやで!!」
イルゼ「ねえアルミン」クイクイ
アルミン「なんだよイルゼ」
イルゼ「なにか、変な匂いがするんだけど、匂わない?」
アルミン「え?に、匂い?」
アルミン「」スンスンスンスン
モワモワモワモワモワモワ
アルミン「確かに、なんかちょっと臭いような……」
イルゼ「でしょ?」
アルミン(ここ理科室だから、薬品の匂いかなんかか?)
-
- 44 : 2015/10/21(水) 20:53:51 :
- え…も、もしかして…(°д°|||)
期待で御座います!
-
- 45 : 2015/10/21(水) 21:00:12 :
- 屁か!?屁なのか!?
-
- 46 : 2015/10/21(水) 21:00:37 :
キルス「ん?」
キルス「なあみんな」
クヒェル「あん?」
キルス「なんかちょっと匂わねえか?」
アイリス「なにこの匂い……。なんか、気分が……」クラッ
クヒェル「おいおい誰か、屁とかこいたんちゃうんか?」
モワモワモワモワモワモワモワモワモワ
イルゼ「なんか、ますます匂ってきたんだけど!」
アルミン「なんだこれ?どこから匂ってくるんだ?」
クヒェル「うぇ!なんやこれ!たまらんわホンマ!!」
アイリス「窓開けなきゃ!!もう限界!!」タッタッタッタッ
クヒェル「ったく、いったいどこから匂って……」クルッ
クヒェル「ッ!!?」
クヒェル「アイリスはん!!」
アイリス「え、なに?」ガラッ
クヒェル「窓を閉めr……!!」
黄鬼「見~~~~~~~つっけた♪」
アルミン「ッ!!!?」
キルス「なっ!!?」
カヤ「ッ!!!」
アイリス「ヒッ!!!?」
-
- 47 : 2015/10/21(水) 21:05:51 :
- 逝ったなアイリス
-
- 48 : 2015/10/21(水) 21:09:43 :
ガシッ
黄鬼「オナゴゲ~~~~ッツ♪」
アイリス「イヤアアアアッ!!!離してええええ!!!」
クヒェル「うあああっ!!アカン!!もう終いやあああっ!!」
キルス「おいゴラああああああっ!!!」
キルス「その手を離せええええええっ!!!」
黄鬼「邪魔なりよ」(怒)
ゲシッ
キルス「グハッ!!!」
バタン
アルミン「あの小柄で、なんて蹴りだ!」
アイリス「助けてええ!!!!死にたくないいいいい!!!」
黄鬼「うるさいオナゴ笑♪」
黄鬼「まじうざい笑♪」
アルミン「くそっ!!なにか!なにか手は!!」
イルゼ「この変態バカ鬼!!アイリスを離しなさい!!」ガンガン
黄鬼「効かない笑♪」
黄鬼「うざすぎ笑♪」
-
- 49 : 2015/10/21(水) 21:17:02 :
アルミン「鬼……豆……はらうはるはろう……」
黄鬼「直ちに執行。開始ナウ♪」スルッ
プリリン
イルゼ「イッ!!?////」
イルゼ(なにコイツ!!?なにお尻なんか出して!!
)
アイリス「イヤッ!!!やめてえええええっ!!!」
アイリス「そんなもの顔に付けな……!!!」
グリグリ
アイリス「カハッ…!」
黄鬼「はい、発射まで5…4…」
アルミン「鬼……豆……はらう……」
アルミン「ッ!!!」ハッ
イルゼ「この!!離れなさいよおお!!!」グイイイイ
黄鬼「3…2…」
-
- 50 : 2015/10/21(水) 21:59:39 :
アルミン(間に合ってくれ!!)カパッ
黄鬼「1…」
アルミン「でええええええぃっ!!!!」シュバァッ
黄鬼「ゼ……………およ?」
プスッ
黄鬼「な、なんでこんな……」ブクブク
黄鬼「オウフ……」(死)ドパアアアアアアァァン
黄鬼「」バタン
アルミン「や……」
アルミン「やった……」
アイリス「ぐ……ううぅ……」ピクピク
イルゼ「やった……。でもなんで?」
イルゼ「なんで豆が当たったら頭が吹っ飛んだの?」
-
- 51 : 2015/10/21(水) 22:08:09 :
クヒェル「アイリスはん!!大丈夫か!?」タタタタッ
アイリス「」キッ
パァン
クヒェル「な、なにすんや!!」
アイリス「なにが”大丈夫か”よ!?アタシを見捨てて逃げといて!!サイッテイねアンタ!!!」
クヒェル「そ、それは、その………」
キルス「すごいなアルミン。正直驚いたよ」
アルミン「いえ、もしかしてと思ってやってみたら……」
イルゼ「ねえねえどういうこと?なんで豆が当たったら頭が破裂したの?」
アルミン「イルゼ、それにみんな。わかったんだよ!このカミキュラムのクリア法が!!」
イルゼ「え!?」
キルス「本当かアルミン!?」
アルミン「あの”はらうはるはろう”。あれはやっぱり、この課程をクリアするヒントだったんだよ!」
キルス「で、なんなんだ!?この課程のクリア法は!?」
アルミン「それはね……」
アルミン「”豆まき”だよ」
-
- 52 : 2015/10/21(水) 22:18:48 :
イルゼ「え?」
キルス「まめまき?」
アルミン「うん。二ホンの伝統行事にあるヤツで、春を迎える2月頃に行われるヤツなんだ」
イルゼ「それは、一体、どういう行事なの?」
アルミン「確か、家のあちこちに豆をまいて、家にいる鬼を追いはらうって聞いたことがある」
イルゼ「豆をまいて鬼をはらう?」
キルス「そうか!」
キルス「つまり、”はらうはるはろう”の本当の意味は……」
キルス「”春を迎えてはらうもの”って意味だったんだ!」
イルゼ「そしてそれを豆で祓う……そういう意味だったんだ!」
アルミン「そうだよ。そして今さっき大きな収穫があった!」
アルミン「あの4体の鬼は……」
アルミン「”豆”を使って倒すことができる!!」
-
- 53 : 2015/10/21(水) 22:28:46 :
キルス「これはもしかしたら……行けるかもしれない!!」
イルゼ「もしかしてじゃないよ!これなら私たち生き残れるでしょ絶対!!」
キルス「いや待て。クリア法はわかったけど、肝心の豆はもう……」
イルゼ「なに言ってんのよ。カヤちゃんが持ってきた2つがあるじゃない」
キルス「あ、そうか。そうだった」
アルミン「これで少なくとも、もう2体には対抗できるってことだ」
イルゼ「でも、2つだけじゃ、ちょっと心細くないかな?」
キルス「よし、やることは決まった。まずは学校中を探索して、まだ豆がないか探してみよう!!」
イルゼ「そうだね」
キルス「そうなると、豆を持ってない時点で鬼と遭遇したら危ういな。もし豆を所持していなかったら、迷わず逃げよう。いいか?」
アルミン「わかった」
イルゼ「ええ」
カヤ「・・・・・・・」コクッ
アイリス「わかった」
クヒェル「ふぁい……」ボコボコ
-
- 54 : 2015/10/21(水) 22:43:17 :
-
キルス「1人行動はまずいからな。ここは二手に分かれよう」
イルゼ「私はアルミンと行くわ。いいでしょ?」
アルミン「う、うん」
キルス「じゃあ俺は……」
アイリス「私もアルミンと行く♪」
アルミン「え…!」
アイリス「いいでしょ?」ギュウ
アルミン「あ、う、うん」
キルス「…じゃ、じゃあクヒェルとカヤ。一緒に行こうか」
クヒェル「りょーかいや」ヒリヒリ
カヤ「・・・・・・・」
イルゼ「よし、じゃあ行こう!」
アルミン「う、うん」
アイリス「レッツゴー♪」ギュウ
アルミン「うあっ!ちょっ、アイリスちゃん!!」
アルミン(胸が腕にあたって……!)
カメラ[○]ウイーーーーーーーン
――――――――――――――――――
聖ヴィーナス学園 放送室
セイヤ「ほう、さっそく1匹殺りましたか」
セイヤ「なかなか見込みのある生徒ですね」
セイヤ「……でも」
セイヤ「君たちはまだ気づいていないことがもう1つある」
セイヤ「それにはいつ気づくかなぁ?」
セイヤ「クックックックックッ♪」
-
- 55 : 2015/10/22(木) 08:24:51 :
―――――――――――――――――――――――
聖ヴィーナス学園 2階 廊下
イルゼ「とりあえず、怪しそうな場所を探してみるしかないわね」
アルミン「うん。ロッカーの中とか、下駄箱とか、隠してそうな場所を探してみよう」
アイリス「ねえアルミン」
アルミン「ん?」
アイリス「さっきは助けてくれてありがとう」
アルミン「あ、ううん別に。アイリスちゃんこそ、無事でよかったよ」
アイリス「”アイリス”でいいよアルミン」
アルミン「あ……そ、そう」
アイリス「アルミンってさ、かわいい顔して、結構強いんだね」
アルミン「ッ!!」ドクン
《男のくせにこんなかわいい顔しやがって》
《女装でもさせっかコイツ》
《だな。今日はそのプレイで楽しむとするか!》
《おら来い!!》グイグイ
アルミン「近寄るなぁっ!!!」ドン
アイリス「きゃっ!!」ドタッ
イルゼ「え、どうしたの!?」
アルミン「ハァハァ、ハァハァ」
アイリス「ア、アルミン……?」
アルミン「ハァハァ……」
アルミン「ハッ!!」
アルミン「ご、ごめんアイリス!悪気はなかったんだけど!」
アイリス「アタシもしかして気に障ること……」
アルミン「だ、大丈夫だよ!!ごめんね。突き飛ばしちゃって」
イルゼ「ねえアルミン。ホントに大丈夫?」
アルミン「大丈夫大丈夫!ホラ、早く豆を探そう!」
アイリス「う、うん……」トボトボ
イルゼ「・・・・・・・・・・・・」
-
- 56 : 2015/10/22(木) 13:56:22 :
- 期待ですっ!
-
- 57 : 2015/10/22(木) 21:56:16 :
アルミン「ここかな?」ガチャッ
アルミン「ないか……」
アルミン「ここか?」キョロキョロ
イルゼ「……ねえアイリス」
アイリス「え?」
イルゼ「アナタ、アルミンになんて言ったの?」
アイリス「え……」
イルゼ「さっき気が動転したみたいだけど、何か変なこと言ったの?」
アイリス「へ、変なことなんて言ってないよ!」
アイリス「ただ、”かわいいけど、強くてカッコいい”って言っただけだよ」
イルゼ「………そう」
イルゼ(どう聞いてもへんなことじゃないわね……)
イルゼ(彼、いったい何に反応したのかしら……)
ガチャッ
アルミン「あっ!!」
コロン
豆カプセル
アルミン「イルゼ!アイリス!!あったよホラ!」
イルゼ「え!?本当!!?」
イルゼ(今は普通に接していた方がいいわね。今はこの課程をクリアするのに専念しないと)
アルミン「よし、これで鬼を倒せ……」パカッ
豆腐 1片
アルミン「え?」
イルゼ「なにこれ?」
アイリス「豆じゃない。”豆腐”だこれ!」
アルミン「なんで?ちゃんと豆って書いて……」チラッ
豆
腐
イルゼ「あ、よく見たら豆腐って書いてある!」
アイリス「ホントだ。こんなに小さく”腐”が書いてある」
アルミン「これってもしかして、ニセモンカプセルってやつか?」
イルゼ「”ニセ豆カプセル”ってところかしら?」
アイリス「なんでこんなモノが?」
アルミン「罠としか考えられないな。”腐”なんてこんな意図的に小さく書かれてるし」
イルゼ「じゃあこれは、武器にならない……か」
アルミン「まあでもとりあえず持ってよう。効くかどうかわからないけど……」ゴソッ
-
- 58 : 2015/10/22(木) 22:12:14 :
――――――――――――――――――
聖ヴィーナス学園 1階 廊下
キルス「クヒェル、そっちにはあったか?」
クヒェル「ねえのぉ」
クヒェル「カヤはん、そっちはどや?」
カヤ「・・・・・・・・」フリフリ
クヒェル「ううん、弱ったのぉ」
クヒェル(こっちにはカプセルは2つあるから大丈夫かもしれんけど、持っててもそれを上手く使いこなせなイカンし……)
クヒェル(難しいのぉ)
キルス「もしかしたら、俺たち以外にも、もうクリア方がわかったヤツもいるんじゃないかな?」
クヒェル「かもしれんのぉ」
クヒェル「こうなるともう、”豆争奪戦”が幕を開けたってぇ感じか?」
キルス「何のんきなこと言ってんだ?早く俺たちも所持しないと、あの鬼どもに対抗できないんだぞ」
クヒェル「でもよぉ、そうなると、鬼退治はソイツらに任した方が楽ちゃうか?」
クヒェル「こっちは2つも持っとるんやし」
キルス「いいから探せ。念には念を入れて、たくさん持っといたほうがいいだろう」
クヒェル「はぁ~~。ヘイヘイ」
クヒェル「めんどくさい男やのぉ」ボソッ
「ぎゃあああああああああああああ………」
「たすけてえええええええええええ……」
キルス「な、なんだ!?」
クヒェル「まさか、出よったか!?」
-
- 59 : 2015/10/22(木) 22:31:14 :
ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン
ガシャン ガシャン ガシャン ガシャン
青鬼「東に3匹見つけたり」
クヒェル「うおっ!出よった!!」
キルス「青鬼……氷野郎か!!」
青鬼「外道共が。セッソウが身も心も凍らせてやろう」
ガシャンガシャンガシャンガシャンガシャンガシャン
クヒェル「カヤはん、1個もらうで!!」バッ
カヤ「あ……それは……!」
クヒェル「キルスはん、カヤはんを連れて逃げろや!!」
キルス「ハァ!?何言ってんだ!!?俺も一緒に…!!」
クヒェル「ええから逃げろ!!」
クヒェル「か弱い女子がいると、万が一逃げきれんかもしれんからな」
キルス「だ、だけど……!!」
クヒェル「早くしろや!!!」
クヒェル「ワイはもう逃げたくないんや!!!」
クヒェル「ここで男を見せな、自分に申し訳ないんや!!!」
キルス「……わかった!」
キルス「死ぬなよ!!」
キルス「カヤ、行くぞ!!」
-
- 60 : 2015/10/22(木) 22:37:07 :
カヤ「ま、待って…!!」
青鬼「ほう、主1人で挑む気か…」
青鬼「なんとも解せん者だな」
クヒェル「なんとでも言えや!」
クヒェル「もうお前なんか怖ないで!」
クヒェル「ワイはどこにも逃げへん!!」
青鬼「外道の割には潔い者だな」
クヒェル「来いや!!お前のアゴいてもうたる!!!」
青鬼「容赦はせぬぞ!!」
ガシャンガシャンガシャンガシャンガシャン
クヒェル「覚悟せいや鬼!!」
カヤ「ダメ!!クヒェルさん!!!それは………!!!」
クヒェル「これがワイの、秘儀一撃必殺拳じゃあああああっ!!!!!」
パカッ
-
- 61 : 2015/10/22(木) 22:43:14 :
ハム1/4
クヒェル「………え?」
クヒェル「なんじゃこりゃ!?」
クヒェル(豆じゃない。なんで?)
クヒェル(それにこれは……これはどう見ても……)
クヒェル「ハムゥゥゥゥッ!!!!!?」
青鬼「凍てつけ外道が」
ガシッ
ビキビキビキビキビキビキビキビキビキ
クヒェル「嫌や……こんな……死にかt……」
ビキビキビキビキビキビキビキビキビキ
バキイイイイイイイイイィィィィン
コロンコロン
豆
↓
一
口
ハ
ム
キルス「クヒェルウウウウウウウウウウウゥゥゥゥッッ!!!!!」
青鬼「残るは2匹」クルッ
-
- 62 : 2015/10/22(木) 23:00:20 :
キルス「クッソッ!!!」
キルス「カヤ、もう1個のカプセルを!!」
カヤ「あ……は……」
キルス「この悪魔め!!!」
キルス「クヒェルの仇!!!」
パカッ
納豆
キルス「何!!?」
キルス(これも偽物!!?)
キルス「なんだよ……!!」
キルス「こんなのってありかよ!!!」
青鬼「外道が。現実を受け入れぬとはいやはや」
青鬼「そうやって逃げてばかりいるからお主らは外道なのだ」
キルス「クソッ!!!」
カヤ「キ、キルスさん!?」
キルス「カヤ逃げろ!!アイツは俺がなんとかする!!」
カヤ「でも……」
キルス「君じゃヤツには勝てない!!逃げてアルミンたちと合流しろ!!」
青鬼「またオナゴを庇うか。見るに耐えんな」
キルス「来い氷野郎!!テメエの頭吹っ飛ばしてやるぅぅぅ!!!」
青鬼「死に急ぐ外道。これ以上無き愚者だな」
ガシャンガシャンガシャンガシャンガシャン
-
- 63 : 2015/10/22(木) 23:10:02 :
- はわわゎゎゎゎわ(°д°|||)
期待です
-
- 64 : 2015/10/22(木) 23:15:56 :
キルス「でやあああっ!!!」シュバアッ
ベチャッ ネトォ~~~
青鬼「効かぬわ。なんとも解せんな」
キルス(やっぱり、ただの納豆!?)
青鬼「せめてもの慈悲だ。苦しまずに逝かせてやる」
グワアアアアアアッ
キルス「く……」
キルス「ちくしょおおおおおおっ!!!」
「そこまでだ」
ヒュルヒュルヒュルヒュルヒュルヒュル
青鬼「なに?」
ギュウウウウ
青鬼「うぐ」
キルス「え……?」
キルス「なんだ?縄が………鬼を縛って……」
-
- 65 : 2015/10/22(木) 23:31:59 :
男子5「なんだコイツ、図体の割には結構軽いんだな」
ズリズリズリズリズリズリズリズリズリ
キルス「ア、アンタ、助けてくれたのか……?」
男子5「いや、お前に聞きたいことがあってな」
キルス「なに?」
男子5「どうして青鬼 に納豆なんか投げたんだ?」
キルス「え?」
男子5「そのカプセルに入ってる納豆、なんでコイツにぶん投げたんだ?」
キルス「いや、それは、効くんじゃないかなって思って……無我夢中で」
男子5「ってことはお前、この鬼の倒し方知ってんのか?」
キルス「あ、ああ。これと同じカプセルに入ってる”豆”を頭にぶつければ倒せるんだ」
男子5「その豆ってもしかして……」ゴソゴソ
男子5「これか?」カプセル3コ
キルス「ああ!それは!」
カヤ「カプセル……3個も……」
男子5「だがどうして、こんな豆で鬼が倒せるんだ?」
キルス「それは、この課程が”豆まき”だからだ」
男子5「豆まき……だと?」
キルス「ああ。だから鬼はその豆で倒すことができる。それがこの課程のクリア方だ」
男子5「なるほど」ピン
チョン
青鬼「ぬあっ。まさかセッソウが……」ブクブクブクブク
青鬼「こんな、外道に……やぶr…」ドパアアアアアアァァン
-
- 66 : 2015/10/23(金) 17:14:35 :
男子5「ほう、この豆はこうやって使うのか」
カヤ「残るはこれで……2匹……」
キルス「な、なあアンタ。良かったら、俺たちと一緒に行かないか?」
男子5「は?」
キルス「正直アンタ、すげえと思ってよ。あんな鬼相手に一方的に立ち向かって!」
男子5「・・・・・・・・・・・・」
男子5「断る」
キルス「ハァ?」
男子5「俺なんて1人で十分だ。それにクリア方もわかったしな」
キルス「で、でもよ、みんなでここはみんなで協力したほうが……」
男子5「仲間なんて必要ねえ」
男子5「どうせ足手まといになるだけの存在なんか必要ねえ」
男子5「あばよ」
トコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコトコ
キルス「なんだよ、連れねえヤツだな」
カヤ「あの人、背中が寂しそう……」
キルス「しょうがない。まずはアルミンたちと合流しよう。一旦招集するぞ!」
カヤ「は、はい……」
男子5「おい待て」ヌッ
キルス「うわっ!!?」ビクッ
キルス「お、脅かすなよ!!」
男子5「お前なんつった?」
キルス「はぁ?」
男子5「”アルミン”って言ったかお前?」
キルス「あ、ああ……」
男子5「訂正する。俺はお前らと一緒に行こう」
キルス「え、な、なんで?」
男子5「グズグズするな。ほら行くぞ」
キルス「ちょ、待てよオイ!!」
キルス「お前、アルミンの知り合いか!?」
男子5「知り合いなんてモンじゃねえさ」
男子5「アルミンは、俺が”守るべき存在”だ」
キルス「なに……?」
カヤ「どういう……意味?」
男子5「行くぞ。遅れるな」
キルス「なあアンタ!!アルミンの友達なら、せめて名前ぐらい教えてくれねえか!!?」
キルス「さっきからなんだ偉そうに!!」
男子5「別にいいけどよ」
男子5「俺は……」
リヴァイ「リヴァイだ」
-
- 67 : 2015/10/23(金) 17:27:16 :
- リヴァーーーーーーーーーイ!!!!!!!キターーーーーー!!!!!
リヴァアルか?リヴァアルかぁぁぁぁ!?
-
- 68 : 2015/10/23(金) 17:41:32 :
- リヴァーーーーーイ!!!!
期待しています!
-
- 69 : 2015/10/23(金) 18:56:35 :
- リヴァイ!!!キタ━(゚∀゚)━!超期待!
-
- 70 : 2015/10/23(金) 19:09:03 :
-
キルス「リヴァイ…」
リヴァイ「もういいだろ?ホラ行くぞ」
キルス「行くったって、場所わかるのかお前?」
リヴァイ「・・・・・・・・・・・・・・」
リヴァイ「おい女」
カヤ「え……?」
リヴァイ「案内しろ」
カヤ「は、はい……」
―――――――――
2階 廊下
イルゼ「もうこの辺にはないわね」
アルミン「よし、じゃあ次はあっちだ」
アイリス「ま、待ってよぉ」
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ
アルミン「ここロッカーがたくさんあるな」
イルゼ「見るからに隠してそうな場所ね」
アイリス「じゃあ、片っ端から開けていこっか」
ガチャッ ガチャッ ガチャッ ガチャッ ガチャッ
ガチャッ ガチャッ ガチャッ ガチャッ ガチャッ
アルミン「くそぉ、見つからないなぁ」
コツン コツン コツン コツン
アルミン「ん?」
イルゼ「どうしたのアルミン?」ガチャッ
アルミン「……足音が聞こえる」
イルゼ「え……?」
アルミン(鬼か?まさか……!)
アルミン「ちょっと見てくる」
イルゼ「え、でも豆は?」
アルミン「これがあるよ」トウフ
イルゼ「それ、効くの?アイツらに……」
アルミン「効かなかったら逃げてくるよ」
ソロリ ソロリ ソロリ ソロリ ソロリ
コツン コツン コツン コツン
アルミン(だんだん近づいてくる……!)パカッ
アルミン(フェイクかもしんないけど、試してみよう!)
コツン コツン コツン コツン
「ここが2階k……」
アルミン(今だ!!!)
アルミン「食らえええええええええええぇぇぇっっ!!!」
ベチャッ
-
- 71 : 2015/10/23(金) 19:18:06 :
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
アルミン「やったか!?」
リヴァイ「・・・・・・・・・」ポタポタポタポタ
アルミン「あっ!!」
アルミン(鬼じゃない!!人間!?)
リヴァイ「ずいぶん変わった挨拶だなアルミン」フキフキ
アルミン「え、なんで僕の名前を!?」
リヴァイ「なんだおい、もう俺を忘れたのか?」ギロッ
アルミン「ヒッ!!」
アルミン「…………あれ?」
アルミン(あの氷のような眼……)
アルミン「まさか!!」
リヴァイ「ようやく気づいたか」
アルミン「リヴァイさん!!!」
リヴァイ「2年ぶりだなアルミン」
-
- 72 : 2015/10/23(金) 19:32:29 :
- 期待ーーーでっす!
-
- 73 : 2015/10/23(金) 19:34:29 :
アルミン「凄い。本当にリヴァイさんだ!」
リヴァイ「なんだお前。布団は、被ってねえのか?」
アルミン「え、あああれは、もういいと思って……」
リヴァイ「アルミン、どこも怪我はしてないか?」
アルミン「あ、大丈夫です」
リヴァイ「胃のほうはどうだ?キリキリ痛むか?」
アルミン「だ、大丈夫です……」
イルゼ「何この人……?」
イルゼ(なにアルミンにあんなに……)
キルス「イルゼ!!アイリス!!」
アイリス「キルス!!カヤちゃん!!」
カヤ「・・・・・・」ペコリ
イルゼ「よかった。無事だったん………あれ?」
イルゼ「クヒェルは?どうしたの?」
キルス「あ……」
イルゼ「え?何があったの?」
キルス「実は、アイツは………」
カヤ「ごめんなさいイルゼさん!!!」
イルゼ「え?」
カヤ「クヒェルさんは、私のせいで!!私のせいで!!!」ポロポロッ
イルゼ「ちょ、ちょっとカヤちゃん!?」
キルス「アイツは……」
キルス「死んだ」
-
- 74 : 2015/10/23(金) 19:54:12 :
イルゼ「え?」
キルス「青鬼を仕留めようとしたんだが、でもこっちが持ってたカプセルは2つともニセモンだったんだ」
イルゼ「そんな……」
キルス「でも、あのリヴァイってヤツが助けてくれたから、俺たちは無事だったんだ」
イルゼ「………クヒェル」
リヴァイ「ほう。じゃあコイツが最初にクリア方を見つけたのか?」
アイリス「うん。おかげでアタシも助かったの」
リヴァイ「さすがはアルミンだな」
アルミン「い、いや。それほどでもないですよ」ポリポリ
リヴァイ「よしアルミン」
アルミン「え?」
リヴァイ「お前は俺と一緒に来い」
アルミン「え?」
リヴァイ「俺といた方が100%安全だ」
アルミン「・・・・・・・・」
リヴァイ「コイツらなんかといるより、よっぽどいいと思うんだが……?」
アルミン「悪いけど、リヴァイさん」
アルミン「僕はみんなと一緒にいます」
リヴァイ「・・・・・・・・・・・・」
アルミン「僕は1つのチームとして、ここまで頑張ってこれたんです」
アルミン「それに……」
アルミン「今更みんなを裏切るわけにはいきません!!」
リヴァイ「・・・・・・・・・・・・・・」
リヴァイ「そうか」
リヴァイ「それがお前の答えか」
アルミン「はい」
リヴァイ「いいだろう」
リヴァイ「だったら俺も一緒に行こう」
アルミン「リヴァイさん!!」
リヴァイ「お前をこんな所で死なすわけにはいかないからな」
アルミン「ありがとうございます!!!」
-
- 75 : 2015/10/23(金) 19:56:19 :
- 期待!!!!!!!!
-
- 76 : 2015/10/23(金) 20:37:52 :
リヴァイ「そうと決まったら……」
リヴァイ「あの校庭の2体をさっさとぶっ倒さねえとな」
アルミン「でも僕たちには、もう豆が……」
アイリス「ん?」ガチャッ
コロン
豆カプセル
アイリス「あった!!アルミンあったよ!!」
アルミン「え?本当!?」
アイリス「ホラッ!」
アルミン「中身!中身は!?」パカッ
豆 1粒
アルミン「当たりだ!」
アイリス「やった!」
リヴァイ「よし。これで倒す術は手に入れたぞ」
リヴァイ「ほんじゃ、殺りにいくか」
アルミン「ん?」チラッ
アルミン「待ってリヴァイさん!!」
リヴァイ「なんだアルミン?」
アルミン「校庭に人が!!」
リヴァイ「なんだと?」
―――――――――――――
校庭
男子「うおおおおおおおおっ!!!」ダダダダダダダッ
金鬼「ん?」
赤鬼「あれま。俺らとやる気かコイツ?」
男子「ハッハッハッハッハッハッ!!」ダダダダダダダッ
金鬼「ソナタに光を与えてやろう」
ピカアアアアアアアアアアァァァァァァ
男子「ぐっ!!」
アルミン「だめだ。あの光を浴びたら……!!」
リヴァイ「・・・・・・・・・・・・・」
-
- 77 : 2015/10/25(日) 21:23:04 :
赤鬼「バッカじゃねえのコイツ~~?」
赤鬼「わざわざ死にに来るなんてさ~~」
ガシッ
ジュウウウウウウウウウウウウウウウウ
男子「今だ……!!」
赤鬼「あん?」
男子「それえええぇぇぇっっ!!」シュバァ
女子「タアァッ!!」シュバアッ
プチッ
金鬼「なんと、この者はオトリか!?」ブクブクブクブク
金鬼「人間とは、なんと末おそろs……」ドパアアアアアアァァン
赤鬼「おいおい、マジかよ?」
女子「そっちもくらえぇ!!」シュバアッ
赤鬼「うわっと!!?」ドパン
女子「外した!?」
赤鬼「っぶねえ。腕で済んでよかったわ」
赤鬼「とりあえずたいさ~~~~~~~ん!!」
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ
男子「くそっ!仕留めそこなったか!」
女子「ごめん。頭を外しちゃった……」
リヴァイ「ほう、なかなか骨のあるやつらじゃねえか」
アルミン「すごい……あの金のヤツを倒すなんて!!」
リヴァイ「見たところアイツら、もう豆は持ってねえみてえだな」
-
- 78 : 2015/10/25(日) 21:38:26 :
リヴァイ「だがアイツらのおかげで、赤鬼の居場所がわかったな」
アルミン「しかも今は、片腕をやられている」
リヴァイ「そうとわかったら鬼退治だ。行くぞアルミン」
アルミン「は、はい!」
アイリス「みんな、ほら行こう!!」
イルゼ「あ、うん」
キルス「そうだな」
カヤ「・・・・・・・」
[○]
――――――――――――
放送室
セイヤ「なんだなんだ、情けない」
セイヤ「また1体やられたのか」
セイヤ「・・・・・・・・・・」
セイヤ「しょうがない」
セイヤ「”取って置き”のコイツを使ってやるか……!!」
プルルルルルルルルルルル
セイヤ「ん?」
ピッ
⦅坊ちゃん、”えんがちょ”のスタンバイOKです⦆
セイヤ「あとにしてくれないか?ちょっと取り込み中なんだけど」
⦅でも、もうすぐアイツらが起きる時間ですけど⦆
セイヤ「しばらくはフリータイムをくれてやればいいだろ?適当に伸ばしときゃいいだろ」
⦅了解です⦆
セイヤ「あ、でもちょっと待って」
セイヤ「適当に6体作っといて。その内3体には鍵を持たせるようにね」
⦅了解です⦆
ガチャッ
セイヤ「さ~~てと」ピッ
セイヤ「出動といきますか♪」
-
- 79 : 2015/10/26(月) 20:49:42 :
―――――――――――――――
1階 廊下
女子1「ねえ待ってよぉ」
女子2「どうしたのよ?早く来なさいよぉ」
女子3「見つからないうちに早く隠れましょうよ」
女子1「でもさぁ、もう鬼は1体だけなんだし、もう隠れなくてもいいんじゃない?」
女子2「1体だけでも生きてたらなおさらよ。とにかく、見つかる前に隠れるわよ」
女子3「ねえ、学校に落ちてたコレ、なんなんだろ?」マメカプセル
女子2「まだそれ持ってたの?」
女子3「だってちょっと気になってさ。まあ入ってたのは豆1粒だけだったけど……」
女子2「なにそれ。めちゃしょぼくない?」
女子1「ねえ待って!」
女子2「なによ?」
女子1「ごめん、ちょっとトイレ行かせて」
女子2「……じゃあ行って来れば?アタシたちここで待ってるから」
女子3「勝手に行けばぁ?」
女子1「うぅ、もれるもれるぅ」ガチャッ
――――――――――――
女子トイレ
パチャッ
女子1「え?」
女子1「なにこれ?」
女子1「赤い…液体?」
女子1「なにこれ?血?」
女子1(やめてよ、縁起でもない!!)
女子(なんでこんなものが落ちてるのよ……)
ガチャッ
赤鬼「あ」
女子「え」
-
- 80 : 2015/10/26(月) 21:01:43 :
女子1「きゃああああああああっ!!!」
赤鬼「ぎょわああああああああっ!!!」
女子1「出たあああああああああっ!!!」バタン
女子2「え?なに?」
女子3「え?なに?」
赤鬼「見たなゴラアアアアアアアアアアッッ!!」
ガシッ ガシッ
ジュウウウウウウウウウウウウウウウウ
ジュウウウウウウウウウウウウウウウウ
女子2「キャアアアアアッ……」
女子3「熱いいいいいいいいいいいいっ……!!」
ジュウウウウウウウウウウウウウウウウ
ジュウウウウウウウウウウウウウウウウ
女子1「アキ、メイ……!!」
赤鬼「テメエ、男の便所を除くとは、なんという汚女だキサマァ」ギロッ
女子1「ヒッ!!」
赤鬼「死を持って償ってもらうとしようか♪」
女子1「イ、イヤア!!助けてえええ!!」
-
- 81 : 2015/10/26(月) 21:08:12 :
アルミン「待て鬼!!」
赤鬼「あん?」
アルミン「お前の相手は僕だ!!」マメ
赤鬼「な、なに!?豆だと!?」
アルミン「クッ!!」カマエ
赤鬼「うおお!!ピンチじゃん!!俺ピンチナウじゃん!!」
サッ サッ サッ サッ
アルミン(外すな!狙うは頭!!)
アルミン(じゃないと、確実には倒せない!!)
イルゼ「おーーい!!この赤ん坊バカタレ鬼ーーーッ!!!」
赤鬼「あん!?」クルッ
アルミン(今だ!!)
アルミン(当たれええぇ!!)シュバアッ
イルゼ(やった!!)
-
- 82 : 2015/10/26(月) 21:15:31 :
赤鬼「」スポン アタマブンリ
アルミン「え?」
イルゼ「うっそ……」
赤鬼「ハッハ~~♪引っかかると思ったかバァ~~カめ♪」
赤鬼「これぞ秘儀!!バラバラ緊急だっしゅt……!!」
リヴァイ「バカは貴様だ」パシッ
アルミン(リヴァイさん!)
赤鬼「え……」
リヴァイ「くらえ」
リヴァイ「成敗!!!」バシッ
赤鬼「な、なんてこったい……」ブクブクブクブク
赤鬼「残念、むねn……」ドパアアアアアアァァン
赤鬼「」バタン
アルミン「リヴァイさん、ありがとうございます!」
リヴァイ「礼には及ばない」
リヴァイ「俺にはお前を守る義務があるからな」
イルゼ「これで4体……全部、倒した……!!」
-
- 83 : 2015/10/26(月) 21:54:57 :
- wo!期待です!
-
- 84 : 2015/10/27(火) 22:58:23 :
キルス「じゃ、じゃあこれで……」
アイリス「クリア?」
アルミン「そ、そうだ。鬼は全部倒したんだ」
アルミン「これって実質クリアだよね?」
リヴァイ「だが変だな」
リヴァイ「クリアしたなら、そういう知らせがあるはずだが」
イルゼ「確かに。チャイムとか鳴ってもおかしくないと思うし」
キルス「おいおい、まさかとは思うけどよ……」
キルス「まだ課程は終わってないんじゃ?」
アルミン「え?」
アイリス「ええぇ!?ちょっと待ってよ!!」
アイリス「じゃあなに!?まだ他にも鬼はいるってこと!?」
キルス「…………恐らく」
アルミン「でも、くす玉から現れたのは、確かに4体だけだったよ」
キルス「まさか、目に見えない”透明鬼”とか?」
アイリス「なにそれ!?100%勝ち目ないじゃん!!」
リヴァイ「・・・・・・・・・・・・・」
リヴァイ「ん?」
キャアアアアアアアアアアアアアアッ
タスケテエエエエエエエエッ
ドウナッテルノヨオオオオオオッ
リヴァイ「おいお前ら」
キルス「あん?」
リヴァイ「なにやらあっちのほうが騒がしいぞ」
アルミン「あっちって……」
アルミン「体育館…ですか?」
リヴァイ「どうやら、何か起こってるみたいだな」
キルス「まさか、”5体目の鬼”に襲われている…とか?」
-
- 85 : 2015/10/28(水) 11:11:58 :
アイリス「や、やだ…!!行きたくない!死にたくない!」ガタガタッ
リヴァイ「じゃあそこでじっとしてろ」
リヴァイ「お前みたいなのがいたら邪魔だからな」
キルス「おいリヴァイ。そんな言い方……!!」
アルミン「キルス、待って!」
キルス「なんだよ?」
アルミン「リヴァイさん、あんな口調だけど、本当はアイリスのために言ってるんだよ」
キルス「だ、だけど……」
アルミン「アイリス」
アルミン「君はここでじっとしてて。僕たちだけで見てくる」
アイリス「う、うん」
アルミン「ねえ。そこの君」
女子1「え?」
アルミン「この娘と一緒にいてくれないかな?」
女子1「あ、は、はい……」
リヴァイ「おい女」
女子1「え?」
リヴァイ「もう使わねえんなら、コレ貰ってくぞ」マメカプセル
女子1「あ……」
キルス「よし、じゃあ4人で行くぞ」
イルゼ「オッケー」
アルミン「うん」
リヴァイ「……おう」
――――――――――――
体育館
ガラガラガラガラ
アルミン「うわっ!!なんだこれ!?」
キルス「こんなに死体が転がって……」
イルゼ「一体、何があったの?」
リヴァイ「燃やされても凍らされてもいない…」
リヴァイ「赤鬼と青鬼 のせいじゃないな」
-
- 86 : 2015/10/29(木) 17:18:07 :
「ハァハァ、ハァハァ」ヨロッ
アルミン「ん?」
男子「た、助け…て」ヨロッ
アルミン「まだ生きてる人が!!」
タッタッタッタッタッタッ
リヴァイ「おいアルミン!!むやみに動くな!!」
アルミン「大丈夫ですか!?」
男子「あ…あああぁ……」メキメキメキッ
アルミン「え?」
ドッピュン
男子「うううぅ……」
ドサッ
アルミン「な、なんだ!?何がおきたんだ!?」
アルミン(いきなり胸から血が!?)
リヴァイ「アルミン!!早く戻れ!!」
アルミン「くっ!!」
タッタッタッタッタッ
アルミン(なんだ!?まさか、撃たれたのか!?)
アルミン(遠方から、心臓を狙い撃ちにされたのか!?)
リヴァイ「背中をくっつけろ!!背陣を組め!」
キルス「この体育館、やはりなんかいやがるのか!?」
チクッ
キルス「いっつ……!」
アルミン「どうしたのキルス?」
キルス「いや、何かに首を刺されたような……」
メキメキメキッ
キルス「え?」
ドッピュン
ソレーー
キルス「ガハッ……」
ドサッ
アルミン「キ……」
アルミン「キルスゥッ!!!」
リヴァイ「くそっ!このままじゃまずいな!」
リヴァイ「アルミン!!ここはひとまず退くぞ!!!」
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ
ガラガラ バタン
「カカカッ♪逃げても無駄ですよぉ♪」
「今までの4匹と違い、コイツはそう簡単には退治できませんかよぉ」
「さあ、どうしますゴミども?」
「クックックックックッ♪」
-
- 87 : 2015/10/29(木) 18:40:32 :
――――――――――
理科室
ガラガラガラガラ
イルゼ「あ、アルミン!!」
アイリス「あ、アルミン!」
リヴァイ「ここにいたか」
アルミン「みんな……」
アイリス「……あれ?キルスは?」
アルミン「・・・・・・・・・・・・」
イルゼ「………まさか」
リヴァイ「アイツは殺られた。見えない何かに」
イルゼ「キルスが……」
アイリス「そんな……」
アルミン(目に見えなかった。アレは一体なんだったんだ…?)
アルミン(狙撃と思っていたけど、だけどそう考えるには、あまりに不自然なところがある)
アルミン(狙撃するなら普通頭を狙えばいいのに、全員頭は撃ち抜かれていなかった…)
アルミン(見た感じみんな、心臓を撃ち抜かれていた…)
アルミン(それにさっきキルス”何かに首を刺された”瞬間、胸を撃ち抜かれていた…)
アルミン(首を刺された瞬間、胸を撃ち抜かれた……)
アルミン(刺された……撃ち抜かれた……)
アルミン「・・・・・・・・・・・・・」
-
- 88 : 2015/10/29(木) 22:13:27 :
カヤ「あ…あの……」
アルミン「ん?」
カヤ「アル…ミンさん……」
アルミン「カヤちゃん?なに?」
カヤ「……いる」
アルミン「え?」
カヤ「5匹……いる……」
アルミン「な、なに?」
カヤ「鬼、全部で……5匹いた」
アルミン「え?」
カヤ「もう1匹、とても小さいヤツが……いた」
アルミン「な……」
アルミン(なんだって!!?)
アルミン(あの4匹以外に、”小さいヤツ”が、もう1匹…いた?)
アルミン「そ…それ本当かい?カヤちゃん」
カヤ「」コクコクッ
アルミン(そうか。相手が小さいなら、全ての謎に答えが出る!)
アルミン(体育館にあった死体は、撃ち抜かれたんじゃなくて…)
アルミン(”内側から喰い破られた”んだ!)
アルミン(キルスが”首に刺さった”というのも、その小さい鬼が、体内に侵入する際に感じた痛みだったんだ!)
アルミン(その小さい鬼が……本当に最後の鬼…!!)
-
- 89 : 2015/10/29(木) 22:26:31 :
アルミン(でもなんでカヤちゃん、今になって伝えてくれたんだ?)
アルミン(さっきだって、クヒェルにニセカプセルだって伝えてなかったみたいだけど……)
アルミン「ねえカヤちゃん」
アルミン「どうして、今になって、教えてくれたの?」
アルミン「もっと早く、言ってくれればよかったのに」
カヤ「ご、ごめんなさい…」
カヤ「私、小さい頃から、喋るのが苦手で」
カヤ「私が声を出す度、周りの人たちが「喋るな」って言って、私をぶったりして……!」
アルミン(この人、それがトラウマでこんな口調なのか……)
アルミン「・・・・・・・・・・・・・」
カヤ「ごめんなさい。私がもっとしっかりしてれば、クヒェルさんもキルスさんも……」
アルミン「ありがとう」
カヤ「え…?」
アルミン「教えてくれてありがとうカヤちゃん」
カヤ「あ…えっと……なんで?」
アルミン「カヤちゃんが教えてくれたから、敵の正体がわかった。ありがとう」
カヤ「な、なんで?怒らない…んですか?」
アルミン「今はそのチビ鬼を退治することに集中しよう」
アルミン「だからさ、絶対に4人で生き残ろう!」
カヤ「・・・・・・・・・・・・・」
アルミン「僕もね、あるんだよ。そういうイヤな思い出」
カヤ「え…?」
アルミン「だから、カヤちゃんの気持ちが、痛いほどわかるんだ」
カヤ「アル…ミンさん……」
アルミン(さっきだって、気が動転して、アイリスにあんなことをしてしまったし……)
アルミン「さあ行こう。一緒に退治しようよ!!」
カヤ「あ………」
カヤ「はい」
アルミン「うん!」
-
- 90 : 2015/10/29(木) 22:38:05 :
-
アルミン「リヴァイさん」
リヴァイ「皆まで言うな。話は聞かせてもらった」
リヴァイ「随分不器用なヤツがいたもんだなぁ。え?」ギロッ
カヤ「ッ!」ビクッ
アルミン「やめてくださいリヴァイさん。彼女だって辛いんですから」
リヴァイ「安心しろ。お前が許した相手だ。殺しはしねえよ」
リヴァイ「……さてと」
リヴァイ「そのチビ野郎をどうするかだな」
アルミン「ええ」
アルミン「相手はあの4匹と違って、大きさは約2センチ。そんな小さな的にどうやって豆をぶつけるかどうか…」
イルゼ「ねえ」ヌッ
アルミン「え?」
イルゼ「なに2人だけで話進めてんの?今時放置プレイはやめてよ!」
アイリス「そうだよ!」
アルミン「あ、ご、ごめん」
ギュウウウ ハナツマミ
アルミン「イッ!!」
イルゼ「一緒に行くって言ったじゃん!仲間外れはやめてよね!!」
アルミン「痛い痛い痛い痛い !!!」
イルゼ「次外したら許さないからね!」パッ
アルミン「は、はひ…」ヒリヒリヒリヒリ
リヴァイ「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
-
- 91 : 2015/11/03(火) 23:07:16 :
アイリス「で、何話してたの?」
アルミン「う、うん。実はね……」
アルミン「あの鬼には、もう1匹、つまり5匹目の鬼がいたんだよ」
イルゼ「え、5人目?」
アイリス「待ってよ!!5人目なんていなかったじゃん!?」
アルミン「実はその鬼は、目に見えないほど小っちゃい鬼なんだ」
イルゼ「小っちゃい…鬼…?」
アイリス「全然気づかなかった……」
アルミン「実はそれは、カy……」
リヴァイ「その鬼はアルミンが見つけたんだ」
アルミン「え……?」
イルゼ「え、本当に!?」
アイリス「すごいアルミン!目良いんだね!!」
アルミン「あ、えと……」
リヴァイ「」クイクイ アイズ
アルミン「あ、ああ。一瞬だったけどね」
リヴァイ「ああ。ソイツがキルスを殺したんだ」
イルゼ「どうしよう。そんな小さい鬼が相手じゃ……」
アイリス「豆なんてぶつけにくいじゃない……!」
アルミン「リヴァイさん、どうしてさっき僕に?」ヒソヒソ
リヴァイ「あの小娘はお前と違って周りに馴染めていない。言った瞬間みんなに睨まれる、それがオチだと思ってな」ヒソヒソ
アルミン「そう、でしたか…。さすがリヴァイさんですね」ヒソヒソ
リヴァイ「……もう仲間を失いたくない、それだけだ」ヒソヒソ
アルミン「え?”もう”って……」
リヴァイ「こんな状況で立ち話は後にしよう。今は鬼退治に専念するんだ」ヒソヒソ
アルミン「は、はい」
イルゼ「ねえみんな」
アルミン「ん?」
イルゼ「ちょっといいかな。考えがあるんだけど」
アイリス「え?」
イルゼ「あの鬼を倒せるかもしれない考えが」
アルミン「え、ホントに?」
イルゼ「うん」
リヴァイ「ほう、聞かせてもらおうか」
イルゼ「この豆すり潰して、”粉にして当てる”ってどうかな?」
アルミン「粉に?」
イルゼ「うん。豆1粒を投げるより、粉のほうが範囲が広い分当たりやすいし」
アルミン「な、なるほど。それだったら……」
リヴァイ「悪いが、ほぼ確実に失敗する作戦だなそれ」
イルゼ「え?」
リヴァイ「まず第一に、豆1粒で作れる粉は1グラムにも満たない」
リヴァイ「それ故に飛距離が身近すぎる。巻いてもせいぜい自分の立ち位置から30センチぐらいだろうし」
リヴァイ「そして第二に、巻いたとしても、相手は小さい故にすばしっこい。すぐに避けられるのがオチだ」
リヴァイ「粉は豆と違って回収が難しい。外した瞬間殺されちまう」
リヴァイ「さらに万が一、鬼が粉を被っても、殺せるかどうか疑問だ」
リヴァイ「あの赤鬼みたいに、身体の一部だけやられるだけって場合もあるからな」
イルゼ「ううぅ。そこまで言われると言い返せないわ」
アイリス「じゃあどうするのよ!?誰かいい案ないの!?」
アルミン「・・・・・・・・・・・・・・」
-
- 92 : 2015/11/04(水) 11:20:20 :
イルゼ「小さいんだから、握りつぶしたり、踏み潰したりできないかな?」
リヴァイ「やれるんならやればいい。手足に穴開けられてもいいならな」
イルゼ「うっ……。やっぱダメか…」
アルミン「…………ちょっと待って」
リヴァイ「どうしたアルミン?」
アルミン「イルゼ、それ名案だよ!」
イルゼ「え?」
アルミン「それだよ!!その手で行こう!!」
リヴァイ「おいアルミン、まさかお前、”握りつぶす”って言うんじゃねえだろうな?」
アルミン「ただ握りつぶすんじゃありません」
アルミン「みんな、聞いてくれ。今からやってもらいたいことがある!」
イルゼ「え?」
アイリス「なになに?」
リヴァイ「・・・・・・・・」
アルミン「イルゼとアイリスは、これで窓とカーテンを固定して!」ガムテ
イルゼ「え?ガムテープ?」
アルミン「リヴァイさんは、これであそこの窓に小さい穴を開けて!!」ドライバー
リヴァイ「穴?これでか?」
アルミン「はい!!」
リヴァイ「……わかった。お前を信じよう」
アイリス「ねえアルミン、一体なにしようっていうの?」
アルミン「鬼退治だよ。決まってるじゃないか」
アイリス「でもなんで窓なんか塞ぐの?これじゃ逃げ道塞いでるみたいじゃ……」
リヴァイ「ずべこべ言ってねえでやれ」ガリガリ
リヴァイ「今はアルミンの作戦に従ってろ」ガリガリ
アイリス「ムゥ~ッ」ムスッ
イルゼ「アイリスほら、早く貼り終えようよ!」
アイリス「う、うん」
ベリベリベリベリ ペタペタッ
ガリガリガリガリッ
-
- 93 : 2015/11/04(水) 23:30:23 :
イルゼ「」ペタッ
イルゼ「よし。これでいいね」
アイリス「こっちも終わったよ」
リヴァイ「こっちもだ。穴は開けといたぜ」
アルミン「ありがとうみんな」
リヴァイ「で、次はどうするんだアルミン」
アルミン「リヴァイさん、イルゼ、アイリス、カヤちゃん」
アルミン「いいかい?僕の作戦は……」
――――――――――
1階 渡り廊下
男子「ハァハァ、くそっ!バケモノめ!!一体どこに!?」
ブチブチブチブチ
男子「あっ……」
「ココダヨーン」
チビ鬼「僕ハ5番目ノ小サイ鬼ィ♪」
チビ鬼「小サイケド僕ノ歯ハ肉ナンテ簡単ニ噛ミ千切ッチャウノダァ♪」
チビ鬼「サテ、ココハモウ人間ハイナイカ……」
チビ鬼「早ク僕ヲ殺サナイトミンナ死ンジャイマスヨォ♪」
セイヤ「それにもう1つ、この鬼には特徴がある」
セイヤ「この鬼はね……」
セイヤ「僕が操作してるんですよね」
セイヤ「この改良型”ウェイ・パッド”でね」
セイヤ「さぁて、ターゲットはぁ?」カチカチッ
セイヤ「お、はっけーーーん♪」
セイヤ「それ行け!!貫通アタック!!」カチカチッ
男子「グアッ!!」
ブチブチブチブチ
チビ鬼「アハハッ♪ユカイユカーーーイ♪」
-
- 94 : 2015/11/06(金) 09:30:45 :
チビ鬼「さぁて、お次はぁ……」キョロキョロ
チビ鬼「おっ?」
アルミン「カヤちゃん、ほんの少しの辛抱だから、我慢しててね」
カヤ「は……はい……」アセアセ
アルミン(背中合わせでの警戒態勢より……)
アルミン(こうして抱き着いていれば、視界を変えることなく、向こうも警戒せずに近づいてくる……)
アルミン(さあ来い鬼!僕たちを殺しに来い…!!)
チビ鬼「ナンダアレ?モシカシテイチャイチャシテルノカ?」
チビ鬼「カァ~ッ!見セツケテクレルネェオイ!!」
チビ鬼「ソンジャ僕ハ……」
チビ鬼「ソンナ2人ノはーとヲ射抜イテアゲマショウ♪」
カヤ「…………来た」
アルミン「え、どこ?」
カヤ「私の目の前……距離約100……」
アルミン「来たか。よし」
アルミン「作戦開始だ……!」
カヤ「…………はい」コクッ
チビ鬼「突撃ーーーーーーーーーーッ!!」ビューーーーン
カヤ「60……」
カヤ「50……」
カヤ「40……」
アルミン「今だ!」
カヤ「はい…!」
アルミン「うああっ!!なんだアレはぁっ!!?」ダッ
カヤ「あ……は、ハチ……!!?」ダッ
チビ鬼「アレ?バレタ?」
チビ鬼「ナカナカ良い目ヲシテマスネ♪」
チビ鬼「デモ逃ガサナイヨーーッ♪」ビューーーーン
アルミン(アイツをおびき寄せるため……)
アルミン(僕たちはあくまで、怯えるカップルを演じるんだ!!)
アルミン「カヤ!!この手を離すな!!君は僕が守るから!!」
カヤ「う、うん!!」
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッ
――――――――
2階
アルミン「カヤあそこだ!!あそこに隠れよう!!」
カヤ「うん!!」
理科室
ガラガラガラガラ バタン
ガチャン
アルミン「良し!!カギかけた!!もう大丈夫だ!!」
カヤ「た、助かったぁ……」
チビ鬼「……フン」
チビ鬼「セッカクノ獲物ナンダ。逃ガシハシマセンヨ♪」
チビ鬼「」キョロキョロキョロキョロ
チビ鬼「オッ♪」
チビ鬼「丁度イイ穴ガ開イテマスネ♪」
チビ鬼「オ邪魔シマーースッ♪」ヒョコッ
-
- 95 : 2015/11/06(金) 10:05:12 :
-
チビ鬼「……オヤ?」
チビ鬼「真っ暗デスネ。サテオ2人ハ何処ヘ?」キョロキョロ
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
チビ鬼「ン?何ヤラ声ガ……」
準備室
チビ鬼「ココカラダ」
チビ鬼「オ、コンナ所ニモ穴ガ……」
「カヤ、ここならもう安全だ。もう心配ないよ」
「ありがとうアルミン。……好きよ」
「僕もだ」
「嬉しい……!」
チビ鬼「クックックッ♪」
チビ鬼「あるみんトかや……一応覚エテオクカ……」
チビ鬼「ソンジャ2人共。今カラ僕ガ……」
チビ鬼「殺シニ行ッテアゲルヨォ♪」
チビ鬼「オ邪魔シマーーーースッ♪」ビューーーーン
アルミン「ウラアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」ガシィッ
イルゼ「やった!!!」
アイリス「捕まえた!!!」
カヤ「ハァ……ハァ……」
リヴァイ「アルミン、大丈夫か?」
アルミン「ハァハァ、ハァハァ」
アルミン「・・・・・・・・・・・」
ソーーーッ
パッ
チビ鬼「」グチャアァン
アルミン「や……」
アルミン「やったあああああああああああああっ!!!!」
アルミン「倒したぞおおおおおおおおおおおおっ!!!!」
イルゼ「やったああっ!!」
アイリス「”きなこで握りつぶす作戦”成功っ!!」
カヤ「……ホッ」ペタン
リヴァイ「よくやったぞ。さすがはアルミンだな」
イルゼ「大丈夫アルミン?手は?」
アルミン「大丈夫だよ。平気」
アルミン(正直これはリスクが大きい作戦だった)
アルミン(豆で作ったきなこを手の平に付けて握りつぶす……)
アルミン(でもこれは、巻くよりも確実に当てられる戦法だったからな……)
アルミン(まさに賭けだった………)
イルゼ「やったねアルミン。アナタの作戦大成功だったじゃん!」
アルミン「いや、僕はただ、みんなの案を参考に立てただけだから」
アイリス「でもアルミン、アナタってホント凄いわ」ギュッ
アルミン「い、いや。そんな……」
リヴァイ「おいお前。気安くアルミンに触るんじゃねえよ」パッ
アイリス「な、なによもうさっきから!なんでそんなにアルミンに過保護なのよアンタは!!」
アルミン「ふ、2人共落ち着いてよ!!」
イルゼ「アハハッ♪」
カヤ「……クスッ」ニヤッ
-
- 96 : 2015/11/06(金) 10:29:15 :
-
―――――――――――
放送室
セイヤ「・・・・・・・・・・・・ほう」
セイヤ「まさかチビ鬼を倒すとは。やりますねぇ」
セイヤ「私が思ってる以上に優等生が多いようだ」
セイヤ「フフッ。今後が楽しみですねこれは♪」
セイヤ「でもま、とりあえずはお開きにしますか」
カチッ
)))あー、あー。テイステイス。マイクテイス(((
)))只今をもちまして、第1回神育課程 が終了いたしました(((
)))生き残った方々は、1階食堂にご集合ください(((
)))繰り返します(((
)))只今をもちまして、第1回神育課程 が終了いたしました(((
)))生き残った方々は、1階食堂にご集合ください(((
―――――――――――
1階 食堂
シュウちゃん「はいどうぞ。たくさん食べてねぇ」
シュウちゃん「はいハンバーグお待たせぇ」
シュウちゃん「ドリンクとデザートは自分で取ってってね~」
アルミン「」バクバクバクバク
アルミン「あ~~美味しい」
イルゼ「アルミンって結構たくさん食べるんだね」
アルミン「昨日からろくに食べてなかったから、こんな良い食事は久しぶりだよ」
イルゼ「そうだったんだ。じゃあホラ、アタシの金平ゴボウあげる!」
アルミン「あ、ありがとう」
アイリス「アタシはヨーグルトあげるね。ハイ!」
アルミン「ありがとうアイリス」
リヴァイ「アルミン、お前はよくやった。だからしっかり食っとけ」
アルミン「は、はい!」
モグモグモグモグ
-
- 97 : 2015/11/06(金) 20:33:01 :
アルミン(見たところ、案外結構生き残ってるな……)モグモグ
アルミン(でも、校庭にいたときと比べたら、1/3ぐらいに減ってるな……)
)))ガピーーッ ガガッ(((
)))皆さま、食べながらで宜しいので聞いてください(((
)))次のカミキュラムは1時間後に行います(((
)))それまではフリーでございますので、食べるなり休むなりしてお待ちください(((
アルミン「次の、カミキュラム……」
リヴァイ「まだ数を減らしてえみたいだな。あのカミさまは」
)))でもまあ、それでも退屈でしょうから、良いものを流しておきます(((
)))これから真正面に映像を流しますので、暇つぶしにご覧ください(((
)))それでは、グッバイ♪(((
ザザザザザザザザザザザザザザザッ
テレビ画面
――――――――――――――――――
こけし「ほ~~らあと40か~~~い♪」
男子「ハァハァ、ハァハァ」
女子「ハァハァ、ハァハァ」
パンパンパンパンパンパン
――――――――――――――――――
アルミン「なんだあれは?」
アルミン「こけしが……縄跳び?」
リヴァイ「あの2人、まさか、今朝の事件の生き残りか?」
リヴァイ「俺たちとは、別ルートの試練を受けているのか?」
アルミン「じゃあ、あっちにはマルコ達が!?」ガタッ
リヴァイ「……いったい、今何が起こってるんだ?」
リヴァイ「今朝のダルマ、ネコと言い、こっちは節分を模した鬼退治……」
リヴァイ「とても人間の仕業とは思えない」
リヴァイ「・・・・・・・・・・・・・」
-
- 98 : 2015/11/06(金) 20:49:01 :
リヴァイ「アルミン、アイツらは大丈夫だ」
アルミン「え?」
リヴァイ「マルコ、ジャン、アニ、エレン。あの4人は必ず生き残るさ」
アルミン「でも、向こうにいるなら、姿だけでも……」
リヴァイ「今は親友よりも、自分の身を心配しろ」
リヴァイ「お前が死んだら、エレンたちにも会えないし、アイツらも悲しむぞ」
リヴァイ「それに、俺も悲しくなるからな」
アルミン「リ、リヴァイさん……」
リヴァイ「だから今は、”クリアすること”だけに集中しろ。いいな?」
アルミン「…………はい!」
リヴァイ(アルミン、お前は判断力も行動力もあるが、唯一大きく欠けているモノがある……)
リヴァイ(それに気づくまでは、俺が守ってやる……!)
リヴァイ(お前が死んだら……)
リヴァイ(エレンに顔向けできねえからな)
続く
-
- 99 : 2015/11/06(金) 22:39:30 :
-
あとがき
今「やっと2話だ!!」って感じです(笑)
弐部は前作と違い、ホントに1つ1つのゲームが長い!!
なので、これは実質当然な尺なのでございます(汗)
しかもこれぐらい長いゲームがまだまだまだまだ控えているので、そう考えると無意識に遠目になってしましそうな気分になります……。
でも読者のみなさんのために、僕も最後まで頑張っていきますので、今後も是非見ていってください!!
でもちょっとネタ不足のため、休日は図書館で読書しながら、ちょっとネタを集めていこうと思っています。
他作品の執筆で結構遅れることもありますので、ご了承ください(謝)
それでは、次回の第3話でお会いしましょう。
それでは!!
-
- 100 : 2015/11/06(金) 23:16:44 :
ではここで、コメをくださった方々に
まずは「雛莉華」さん
いつもコメありがとうございます!
最近3人目も作ったようですね。そちらは現在多忙なようですが、無理せずに頑張ってくださいね。
アナタの作品、いつも読ませてもらっているので、更新を楽しみに待っています!こちらもスムーズに更新できるよう執筆していきますので、よろしくお願いします!
次に「ジャン最高」さん
前作に引き続き見て下さりありがとうございます!
この世界に入ってもう1年とは素晴らしい!!僕はまだ4ヶ月です…トホホ。
ジャンさんのSSはとにかくギャグ要素がとても良くて、いつも笑いながら見させてもらってます!いつも笑いをありがとうございます!これからも頑張ってください!!
1周年おめでとうございます!!
次に「マルス・ロッサム」さん
見ていただき光栄です!!
どうかこのまま付き合っていただければ幸いと思っておりますので、今後ともよろしくお願いします!!
あと、僕のSSpediaプロフにコメしてくださり、ありがとうございます!
伝えたとおり、僕はまだフリーターというちょっと頼りない男ですが、これでも若干稼ぎつつ頑張っている身でございます……(苦)
これからも頑張っていきますので、よろしくお願いします!
最後に名無しさん。並びに読者の皆様へ
「続きが楽しみ!」とコメしていただきありがとうございます!
おかげさまでなんとか終えることができました。
でも物語はまだ始まったばかりですので、お楽しみはこれからでございます!!
こちらも時間を見つけては更新していこうと思っていますので、チラッとだけでも良いので、是非見て行ってください。
-
- 101 : 2015/11/16(月) 21:37:39 :
- す、凄いです・・・!
久しぶりに時間が出来たので読んだらアルミン策士だしリヴァイ強いしで見入ってしまいましたw
こちらも頑張ります!ありがとうございます!
第三話も 期待 です!
-
- 102 : 2017/11/28(火) 18:12:51 :
- http://www.ssnote.net/archives/41077
次の!
-
- 103 : 2020/10/04(日) 15:23:54 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
http://www.ssnote.net/archives/80410
恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
http://www.ssnote.net/archives/86931
害悪ユーザーカグラ
http://www.ssnote.net/archives/78041
害悪ユーザースルメ わたあめ
http://www.ssnote.net/archives/78042
害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
http://www.ssnote.net/archives/80906
害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
http://www.ssnote.net/archives/81672
害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
http://www.ssnote.net/archives/81774
害悪ユーザー筋力
http://www.ssnote.net/archives/84057
害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
http://www.ssnote.net/archives/85091
害悪ユーザー空山
http://www.ssnote.net/archives/81038
【キャロル様教団】
http://www.ssnote.net/archives/86972
何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
http://www.ssnote.net/archives/86986
http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=12
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