このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
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女神さまの言うとおり弐 第3話 「暗中模索砂崩し」
- 進撃の巨人 × ホラー
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- 45
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- 1 : 2015/11/17(火) 00:35:06 :
-
「なんかおかずねえかな~~?」カチカチッ
「この同人も飽きたし、もっといいのねぇかなぁ~~」カチカチッ
「ん?」
―――――――――
女神さまは
お遊び上手♡
作:アルテミス
――――――――――
「なんだこれ?見たことねえな。新作?」
「なになに、”女神さまが全国の若者を拉致し、ハーレムを築き、あんなことやこんなことを……続きを読む”……か」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「ちょっと見てみようかな」
カチッ
「よーし、そんじゃ……」
「ゴーッ♪」
-
- 2 : 2015/11/17(火) 08:02:53 :
- 続きキタ━(゚∀゚)━!!期待です!
-
- 3 : 2015/11/17(火) 21:15:18 :
――――――――――――――――
聖ヴィーナス学園 食堂
イルゼ「ねえアルミン」
アルミン「え?」
イルゼ「さっきリヴァイって人が言ってたマルコ、エレン、ジャンってのは、友達なの?」
アルミン「うん。中学の頃からの親友なんだ」
イルゼ「いっぱいいるんだね親友。羨ましい」
アルミン「うん。だけど、中学を卒業したら、マルコ以外3人とも別んとこ行っちゃって……」
イルゼ「そうなんだ……」
アルミン「引きこもっていた僕を唯一マルコだけは心配してくれていたんだ」
イルゼ「いい人だね。そのマルコって人」
アルミン「でも僕は……余計なお世話だって言って、冷たく突き放しちゃって……」
イルゼ「あ…う……」
リヴァイ「そうやって自分を攻めるんじゃないアルミン」ヌッ
アルミン「わっ!リヴァイさん!?」
リヴァイ「そんな風に自暴自棄な言い方はかえってよくないぞ」
アルミン「あ、はい。すいません」
リヴァイ「ほら」スッ コウチャ
アルミン「あ、ありがとうございます」クイッ
リヴァイ「」ゴクゴクッ
イルゼ「あ、あのぉリヴァイさん」
リヴァイ「ん?」
イルゼ「リヴァイさんって、アルミンとはどういう?」
リヴァイ「それを知ってどうする気だ?」
イルゼ「え?」
リヴァイ「それを聞いてみんなに言いふらすって気じゃねえだろうな?」
イルゼ「そ、そんな……」
リヴァイ「アルミンはお前を受け入れてるだろうが、俺は違う。俺から話すことはなんもねえ」
イルゼ(な、なによこの人!!アルミン以外にはめっちゃきついじゃない!!)
リヴァイ「そんなおたふくみてえな顔しても無駄だ。ウゼェ」
イルゼ「」ムス~~ッ
アルミン「イ、イルゼほら!!おかわり行こうよ。まだデザートが余ってるし!」
イルゼ「…………うん」ブー
リヴァイ「・・・・・・・・・・・・・・・」
リヴァイ「あの強気で好奇心なところ……」
リヴァイ「アイツとそっくりだな……」ボソッ
-
- 4 : 2015/11/28(土) 11:41:12 :
- めちゃくちゃ期待です
-
- 5 : 2015/12/03(木) 18:15:27 :
アルミン「フゥ~。ごちそうさま!」ガタッ
アルミン(ちょっと飲みすぎたな。トイレ行こう)
イルゼ「ん、アルミンどこに?」
アルミン「ちょ、ちょっとトイレ」ササササッ
―――――――――――
男子トイレ
アルミン「・・・・・・・・・・」
アルミン(マルコ……)
アルミン(こんなことになるなら、あの時……)
アルミン「・・・・・・・・・・・」
キュッ ジャーーッ
アルミン「」バシャバシャッ
キュッ
アルミン(生きてここを出たら、ちゃんと……!!)
ガチャッ
アルミン「」トコトコトコトコ
アルミン「ん?」
○
アルミン「キレイな満月だな」
アルミン(四角の中なのが嘘のようだ)
イルゼ「あ、いたいた」
イルゼ「アルミン!」
アルミン「イルゼ?」
イルゼ「どうしたのこんなとこで?トイレは?」
アルミン「あ、行ったよ。ちょっと月を見てて」
イルゼ「月?あれを?」
アルミン「う、うん」
イルゼ「アルミンって、キレイなモノが好きなの?」
アルミン「いや、そういうわけじゃ……」
イルゼ「見るんだったら、一緒に見ていい?」
アルミン「べ、べつに、いいよ」
イルゼ「ありがとう」
アルミン「・・・・・・・・・・・・・」
イルゼ「・・・・・・・・・・・・・・」
イルゼ「確かにキレイね」
アルミン「うん」
イルゼ「白い月なんて、生まれて初めて見たな」
アルミン「うん。そうだね」
イルゼ「・・・・・・・・・・・・・」
イルゼ「ね、ねえアルミン」
アルミン「ん?」
イルゼ「アナタにちょっと聞きたいことがあるんだけど……」
アルミン(聞きたい事?)
アルミン「え、なに?」
イルゼ「アナタ、どうしてアイリスにあんなことをしたの?」
アルミン「あ……」
アルミン(その話か……)
アルミン「・・・・・・・・・・・・」
アルミン(でも仲間だし、話してもいいかな……)
-
- 6 : 2015/12/03(木) 19:11:57 :
アルミン「実はね……」
イルゼ「うん」
アルミン「僕、高校にいたころ、男に侵されたんだ」
イルゼ「え……」
アルミン「ごめんね。驚くのも無理はないけど、それがトラウマになっちゃって」
イルゼ「どうして、そんなひどい……!」
アルミン「僕が”かわいい”からだよ」
イルゼ「え……」
アルミン「あいつら、僕を見て”かわいい”って言って、僕を裏に連れ込んで……」
イルゼ「そんな……」
アルミン「僕の口にいろいろ突っ込んだり、そして挙句には、ズボンを脱がして……」
イルゼ「アルミン……」
アルミン「だから僕は、”かわいい”って言われると、あの時の記憶が蘇って、気が動転しちゃって……」
イルゼ「・・・・・・・・・・」
アルミン「だからアイリスに、あんなことしちゃって……」
イルゼ「・・・・・・・・・」
アルミン「ご、ごめんねイルゼ。こんなこと聞かせたくなかったけど、やっぱり……」
イルゼ「」ポロポロポロポロッ
アルミン「イッ!!?」
アルミン「イ、イルゼ!?なんで泣いてるの!?」
イルゼ「だ、だって。あんまり過ぎて、すっごい、かわいそすぎて……」ポロポロッ
アルミン「イルゼ……」
アルミン(僕のために、泣いてくれているのか……?)
イルゼ「ごめんねアルミン」
アルミン「え、なんで謝るのさ!?」
イルゼ「アナタのこと、面白そうだって言ってからかったりして」
アルミン「い、いいよ。気にしてないよあんなのは!」
イルゼ「アナタ、私より辛いめにあっていたなんて……。本当に、本当にごめんなさい!」
アルミン「もういいって!」
アルミン「僕も嬉しいよ。僕なんかのために泣いてくれる人なんて、初めてだよ」
イルゼ「う、ううぅ」グジュグジュ
アルミン「ほら、もう泣かないでよ」
イルゼ「う、うん」
-
- 7 : 2015/12/06(日) 20:16:53 :
- 涙腺崩壊寸前ですよもう!期待です!
-
- 8 : 2015/12/09(水) 22:59:58 :
アルミン「イルゼって、結構涙もろいんだね」
イルゼ「え、そ、そう?」ズズズ
アルミン「もうすぐ時間だろうし、戻ろうか」
イルゼ「うん。そうしよう」ズズズ
アルミン「イルゼ、とりあえずその鼻水なんとかしてから戻ろうか」
イルゼ「あ!や、やだ私ったら」フキフキ
イルゼ「アルミンって、強いんだね」
アルミン「へ?」
イルゼ「よくそんなことがあったのに、死のうなんて思わなかったね」
アルミン「い、いや。僕はそこまで考えたことは……なかったけど」
イルゼ「私だったら、そんなことがあったら迷わず死んでたなぁ」
アルミン「え?」
イルゼ「私ね、実は……」
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
アルミン「ん?」
イルゼ「ッ」ピクッ
)))あー、あー、テイステイス。マイクテイス(((
)))まもなく、第2神育課程 を開始いたします(((
)))生徒のみなさんは校庭にお集りください(((
)))生徒のみなさんは校庭にお集り下さい(((
)))大事なことなので2回申し上げました(((
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
アルミン「もう始まり?なんか早いな」
イルゼ「行こうアルミン。みんなも向かってるはずだし」
アルミン「あ。う、うん」
スタスタスタスタスタスタスタスタ
スタスタスタスタスタスタスタスタ
―――――――――――
校庭
アルミン「あ、もうみんな来てる!」
イルゼ「良かった。間に合ったね」
リヴァイ「ようアルミン。トイレはちゃんとすませたのか?」
アルミン「は、はい」
リヴァイ「……おい女」
イルゼ「え?私?」
リヴァイ「なんでアルミンと一緒にいたんだ?」
イルゼ「え。なによ?アルミンと一緒にいちゃいけないの?」
リヴァイ「そういう問題じゃねえよ。俺が聞きたいのはな……」
アルミン「あ、あの。イルゼは、道に迷った僕を迎えに来ただけですから」
リヴァイ「そうなのか?」
アルミン「はい!」
リヴァイ「・・・・・・・・・・・・」
リヴァイ「なるほどそうか」
リヴァイ「だったらいいな」
アルミン「ホッ」
イルゼ「ねえアルミン」ヒソヒソ
アルミン「ん?」
イルゼ「もうなんなの!?あのリヴァイって人!」ヒソヒソ
-
- 9 : 2015/12/09(水) 23:17:20 :
アルミン「ごめんね。リヴァイさん、ああ見えてこういうことは不器用で」ヒソヒソ
イルゼ「でも、なんでアナタにあんなに過保護なのよ!」ヒソヒソ
アルミン「さ、さあ」ヒソヒソ
アルミン「学校で一緒だった頃は、すごいキレイ好きな人だったんだけどね」ヒソヒソ
アルミン「初対面なんか、いきなり僕の大事なモノ取ってったし」ヒソヒソ
イルゼ「ええぇ!?なにそれ!ひどいじゃない!!」ヒソヒソ
アルミン「でも、本当はすごい優しい人なんだ」ヒソヒソ
アルミン「僕のために、お手製の頭巾とか作ってくれたし」
イルゼ「へ~」
アルミン「僕の大事なモノを、直してくれたし」
イルゼ「手先は器用なんだね。人との接し方は不器用な割には」ヒソヒソ
アルミン「うん。まあね」
セイヤ「はいみなさん。ちゅうも~~~~~~~く!!パンパン
セイヤ「第1神育課程お疲れさまでした」
セイヤ「いやはや、私が思ってたよりも結構生き残っておりますねぇ」キョロキョロ
-
- 10 : 2015/12/12(土) 09:58:21 :
男子1「おい理事長、次のオーディションはなんだよ?」
男子2「そうだよ。次はなんなんだよ?」
セイヤ「まぁまぁボーイたち、そう焦らないで」
セイヤ「短気は損気ですよぉ」
イルゼ「どうしたんだろみんな。何をあんなにウズウズしてるの?」
アルミン「わからないけど、多分早く終わらせたいんじゃないのかな?」
アルミン「こんないつ死んでもおかしくない状況じゃ、早く終わってほしいって思うのが普通だしさ」
イルゼ「そう、だよね」
セイヤ「ところでみなさん、今日は何日ですか?」
男子1「え?」
男子2「は?」
アルミン「12月の24日……だったかな?」
セイヤ「その通り ♪」
セイヤ「今世間はクリスマス・イヴの真っ盛りですね」
男子1「それがなんだってんだよ?」
セイヤ「そ・こ・でぇ♪」
セイヤ「そんな行事に合わせてですね」
セイヤ「私から、みなさんにプレゼントがございます♪」
アルミン「プレ…ゼント?」
シャンシャンシャンシャン シャンシャンシャンシャン
シャンシャンシャンシャン シャンシャンシャンシャン
セイヤ「お。来た来た」
アルミン「え……!!」
イルゼ「あれって……!!」
「ホウホウホウ♪」
「メリーーークリスマーーース♪」
セイヤ「ご紹介しましょう」
セイヤ「次の神育を決める幸せの運び人……」
セイヤ「”三択 ロース”でございます♪」
三択ロース「ホウホウ。学校に行かなかった悪い子たちに……」
三択ロース「プレゼントを持ってきてあげたよ~」
アルミン「サンタク……ロース?」
イルゼ「なんなのあれ?頭が3つ…付いてる」
セイヤ「ちなみに一言申しますが……」
セイヤ「彼はサンタクロースではなく……」
セイヤ「三択ロースでございますからね」
セイヤ「三つから選ぶという意味の三択とサンタクロースを組み合わせてますからね」
アルミン「え?三択ロース?」
イルゼ「なんで、三択?」
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- 11 : 2015/12/12(土) 10:13:54 :
- 試練キタ━(゚∀゚)━!!期待!
-
- 12 : 2015/12/12(土) 22:43:36 :
-
セイヤ「それではサンタさん、後はよろしくね」
セイヤ「Good bye ♪」
三択ロース「それでは悪い子たち。これから君たちにはやってもらいたことがあるんだ」
三択ロース(右顔)「ガハハ!!だが、何をするなんて急に言われたらわからんだろうから、俺様がちゃんと説明してやるぜ!!」
アルミン(右の顔が喋った……!)
三択ロース(右顔)「これからお前らには、俺様が持ってきてやったプレゼントから、1つだけを選んでもらう!!」
三択ロース(左顔)「ウフフ♡そしてその中にはね、”受験票”っていう小さい紙が入ってるのよぉ」
アルミン(今度は左……)
三択ロース(左顔)「その受験票とはぁ、これから受ける試練を受けるのに必要なものなのよぉ」
三択ロース「さよう。これから君たちには、3つの試練の内1つだけを選び、受けてもらう」
三択ロース「内容はそれぞれ違うから、よく考えて選んでくれたまえ」
三択ロース(右顔)「試練に参加できる人数は限られているから、早々に決めないと入れねえからな!!」
三択ロース(左顔)「そしてぇ、その試練の内容とはぁ……」
三択ロース(左顔)「砂の山を崩す”すなとり”……」
三択ロース(右顔)「音楽を聴きながら椅子を取っていく”いすとり”……」
三択ロース「人間で行う巨大な”あやとり”……」
三択ロース「この3つの試練を君たちに決めてもらいま~す♪」
アルミン「あやとりと、いすとりと、すなとり……」
イルゼ「今度は自分で決める試練なの?」
三択ロース「制限時間は2時間。2時までに決めてもらう」
三択ロース(右顔)「決めても変更は可だ。安心しな」
三択ロース(左顔)「それぞれ参加人数は、いすとり42名、すなとり40名、あやとり44名よぉ」
三択ロース「慎重に決めるのは無論だが……」
三択ロース(右顔)「モタモタしてっと席が埋まっちまうぜ!」
三択ロース(左顔)「まぁ、気楽にきめてちょうだいな」
三択ロース「さあ、選びたまえ!!」
三択ロース「三択ロースの”クリスマスプレゼント”をぉ!!!」
-
- 13 : 2015/12/16(水) 23:02:57 :
一同「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「き、決めろってったって……」
「どうしよう。やな予感しかしない」
ザワザワザワザワ ザワザワザワザワ
イルゼ「……どうしようかな」
イルゼ「ねえアルミン」
アルミン「ん?」
イルゼ「どれが一番いいと思う?」
アルミン「ど、どれがって言われても……」
アルミン(あのサンタの言う通りなら、この3つの競技はどれも危険なゲームには思えない)
アルミン(だけど、用意したのはあのゴッド・セイヤだ)
アルミン(この競技は、必ず人が死ぬのは言うまでもない)
アルミン「・・・・・・・・・・・・・」
アルミン(さっきサンタはこう言っていた)
アルミン(あやとりは”人を使って行う競技”)
アルミン(いすとりは”曲を聞きながら椅子を取っていく競技”)
アルミン(すなとりは”砂の山を崩していく競技”)
アルミン(つまりこの試練には……)
アルミン(あやとりには”団結力”、いすとりには”反応速度”、すなとりには”慎重さ”が求められる……)
アルミン(そうすると、一番簡単そうな試練は……)
アルミン「僕は…………」
アルミン「すなとり……かな?」
イルゼ「すなとり?」
アルミン「うん」
イルゼ「へぇ~。なんで?」
アルミン「だって、あやとりは大勢で協力しなきゃいけないし……」
アルミン「いすとりは早く動かないといけないわけだしさ」
アルミン「だからここは、1人で集中してできるすなとりがいいかなって」
イルゼ「フゥ~ン」
イルゼ「アルミンって、結構真面目に考えて答え出すんだね」
アルミン「へ?」
イルゼ「私だったらこういうのは、適当に決める派だからさ」
アルミン「そ、そう」
アルミン(あまり意識したことがなかったけど、僕ってそんなに考えてたのか……?)
アルミン「イルゼは?どうするの?」
イルゼ「私もすなとりで」
アルミン「え?いいの?」
イルゼ「うん。アルミンと一緒だったら、また生き残れそうだし」
アルミン「う、ううぅん」
イルゼ「じゃあほら、受験票もらいに行こう!」
アルミン「あ、う、うん」
スタスタスタスタスタスタスタスタ
イルゼ「すなとりを2枚ください」
三択ロース「よかろう」スッ
イルゼ「もらったよアルミン」
アルミン「あ、ありがとうイルゼ」
-
- 14 : 2015/12/20(日) 20:14:06 :
イルゼ「今度も一緒に生き残ろうね」
アルミン「そうだね」
リヴァイ「おいサンタ。すなとり1枚だ」
三択ロース「よかろう」
アイリス「アタシもアタシも!!」
カヤ「アタ……シも」
イルゼ「あの3人も受けるみたいだね。すなとり」
アルミン「そうみたいだね」
イルゼ「みんな、考えてることは一緒みたいだね」
アイリス「アルミン!!イルゼ!!」
イルゼ「アイリス!カヤちゃん!」
カヤ「・・・・・・・」ペコリ
アイリス「アタシも受けるよすなとり!」
アルミン「い、いいのアイリス?そんな簡単に決めちゃって」アセアセ
アイリス「だってアルミンもイルゼもすなとり受けるんでしょ?」
アイリス「だったらアタシも受ける!ただそれだけだよ!」
アルミン「それだけって……」
イルゼ「いいじゃないアルミン。仲間と一緒にやったら生き残る確率も高くなるじゃない」
アルミン「う、うん。それはそうだけど……」
リヴァイ「アルミン、なにも自分で抱え込むことはないぞ」
アルミン「リヴァイさん?」
リヴァイ「お前は今、”自分で決めたことにみんなが乗っかってしまって、もし死んだらどうしよう”なんて考えてるなんて思ってるんだろうが……」
リヴァイ「そんなことは気にすることじゃないさ」
リヴァイ「そんな小さなことを気にしていたら、試練に集中できないしな」
アルミン「リヴァイさん……」
リヴァイ「それにな、お前は今コイツらから信頼されている存在だ」
リヴァイ「俺より劣っているかもしんないが、コイツらだって、あの地獄を切り抜けてきたんだ」
リヴァイ「コイツらはお前を信じてる。お前はどうなんだ?」
リヴァイ「力を合わせて戦い抜いたコイツらを、お前は信じてんのか?」
アルミン「・・・・・・・・・・・・・・・」
アルミン(そうだ。リヴァイさんの言う通りだ)
アルミン(イルゼ、アイリス、カヤちゃん、リヴァイさん)
アルミン(みんな、理科室で出会って、1つのチームとして、あの豆まきをクリアしたんだ)
アルミン(だから、今度も、絶対……!!)
アルミン「わかったよみんな」
アルミン「一緒にまたやろう!」
アルミン「そして、またクリアしよう!」
イルゼ「うん!」
アイリス「もちろん!」
カヤ「・・・・・」ニコッ
リヴァイ「そうだ。その意気だアルミン」
-
- 15 : 2015/12/20(日) 20:29:32 :
-
―――――――――――――――
2時間後
三択ロース「ホウホウホウ♪タイムア~~~~~ップ!!」
三択ロース(右顔)「ホホウ。席は全部埋まっている。1人残らず決まったようだな!」
三択ロース(左顔)「ちゃんと決めたみたいね。偉い偉い♡」
三択ロース「それでは始めよう。第2神育課程 を!!」
三択ロース「ではでは、お呼びしましょうかな♪」
三択ロース「それぞれの試練を担当する3人の司会者を!!」
イルゼ「司会者?あのサンタが担当するんじゃないの?」
アルミン「またへんてこなヤツだったりして……」
三択ロース「それではプレゼントォ……」
三択ロース「オーーーーーーーーーーープン!!!」
パカッ パカッ パカッ
ポヒューーーーーーーーン
ポヒューーーーーーーーン
ポヒューーーーーーーーン
アルミン「な、なんだ!?」
アルミン「箱からなんか、飛び出してきた!?」
スタッ スタッ スタッ
見猿 言わ猿 聞か猿
三択ロース「紹介しよう」
三択ロース「それぞれの試練を担当するマスター……」
三択ロース「見猿、言わ猿、聞か猿で~~~~す♪」
アルミン「みざる、いわざる、きかざる……?」
アルミン「なんで?なんで猿?」
イルゼ「来年がさる年だからとか?」
三択ロース「ホウホウ♪よく気が付いたね♪」
三択ロース(左顔)「今年はひつじ年。そして来年はさる年だからねぇ~~ん♡」
三択ロース(右顔)「だから演技良く猿にしてやったのだ!!ガハハ!!」
アルミン「・・・・・・・・・・・・・・」
イルゼ「・・・・・・・・・・・・・・・」
-
- 16 : 2015/12/29(火) 09:51:38 :
-
見猿「さぁて、時間も惜しいし、すなとりは俺んとこ集まりな」
聞か猿「いすとりはこっちだ。早くしろ」
言わ猿「・・・・・・・・・・・」ムグムグ
アルミン「と、とりあえず行こうか」
イルゼ「そうね」
スタスタスタスタスタスタスタスタ
スタスタスタスタスタスタスタスタ
三択ロース「それじゃあみなさん、合格できるように頑張ってくださいねぇ♪」
三択ロース(右顔)「来年もまた来るんだぜ!ガハハ!」
三択ロース(左顔)「ウフフ♡生き残っていたらの話だけどね」
見猿「よぉし並んだな。じゃあ俺様の後に付いてこい。会場まで案内するからな」
聞か猿「モタモタすんなよぉ。下手な動きしたら殺すからな」
言わ猿「・・・・・・・・・・・・」
スタスタスタスタスタスタスタスタ
スタスタスタスタスタスタスタスタ
―――――――――――――――
聖ヴィーナス学園 3階
見猿「お前ら、1度しか言わねえからよぉく聞け」
アルミン「ん?」
見猿「これからお前らが受ける試練『すなとり』」
見猿「お前らも1回くらいお友達と一緒にやったことがあるだろう?」
イルゼ「え?」
アルミン「多分あれだよ」
アルミン「砂の山を作って天辺に棒を立てて、棒を倒さないように砂を取っていくっていう」
見猿「見えないがそこの男子の言う通りだ」
見猿「すなとり。これはまたの名を”砂山崩し”とも言う」
見猿「会場に着いたら8人1組の5チームに分かれてもらう」
見猿「席には番号が付いてるから、受験票に書いてある番号と同じ席に着くように」
見猿「5チームの内、1チームでも脱落したら、その時点で試練は終了だ」
アルミン「あった。これが番号か」
イルゼ「アルミン何番?」
アルミン「僕は2番だ」
イルゼ「アタシは4番だね」
アルミン「ということは、もしかして同じチームかな?」
イルゼ「かもしれないね」
――――――――――――――――
聖ヴィーナス学園 3年B組
ガラガラ
見猿「さあ着いた。ここが会場だ」
黒板
―――――――――――――
白イカはぺしゃんこ
―――――――――――――
椅子 椅子 椅子 椅子
椅子 椅子 椅子 椅子
砂山 砂山
椅子 椅子 椅子 椅子
椅子 椅子 椅子 椅子
椅子 椅子 椅子 椅子
椅子 椅子 椅子 椅子
砂山 砂山
椅子 椅子 椅子 椅子
椅子 椅子 椅子 椅子
椅子 椅子
椅子 椅子
砂山
椅子 椅子
椅子 椅子
アルミン「椅子に、真ん中には砂山……」
見猿「さあゴミども、モタモタせず、自分の番号の席に座りたまえ」
-
- 17 : 2016/01/09(土) 12:15:40 :
アルミン「えっと、2番2番……」キョロキョロ
アルミン「あった」
イルゼ「アタシはここだね」
アルミン「一緒だねイルゼ」
イルゼ「うん」
アイリス「アルミン、イルゼ。アタシもだよ」
イルゼ「あら、アイリスも?」
アルミン(じゃあもしかして、リヴァイさんも?)クルッ
リヴァイ「・・・・・・・・・・・・」
アルミン(別のチームか……)
アルミン(僕達のチームはイルゼとアイリス。そして知らない女子が2人と男子が3人)
アルミン(丁度男子と女子が半々ずつか……)
見猿「さて、ようやくスタンバイできたようだなゴミども」
見猿「時間内に整列できたのは誉めてやろう」
見猿「だが、本番はここからだ」
見猿「それではこれより、第2神育課程「セカンド・カミキュラム」改め、」
見猿「”すなとり”を開始する!!」
-
- 18 : 2016/01/09(土) 12:36:31 :
- 期待!!
-
- 19 : 2016/01/09(土) 12:37:09 :
見猿「それではまず最初、砂山を崩す者、名乗り出よ」
アルミン「え?」
イルゼ「砂山を、崩す?」
見猿「そうだ。これはそういうゲームだ。さあ”我こそは”と思うものよ、名乗り出よ!」
アルミン(ど、どうしよう?)
男子「じゃあ俺が行く!」ビシッ
見猿「Cチーム決まり。残り4チーム」
アルミン(もう名乗り出たか)
アルミン「・・・・・・・・・・・」
イルゼ「・・・・・・・・・・・」
アイリス「・・・・・・・・・・」
女子1「・・・・・・・・・・・」
女子2「・・・・・・・・・・・」
男子1「・・・・・・・・・・・」
男子2「・・・・・・・・・・・」
男子3「・・・・・・・・・・・」
アルミン(みんな、誰かが出てくるのを待ってるみたいに黙りこくってるみたいだな……)
アルミン(よし、じゃあ僕が)スクッ
アルミン「僕行きます!」ビシッ
イルゼ「アルミン!」
見猿「Aチーム決まり。残り3チーム」
アルミン(なにはともあれ、砂を崩せばいいんだ!)
アルミン(慎重にやれば、問題ない!)
「じゃあ俺!」ビシッ
「アタシが!」ビシッ
「僕が行きます!」ビシッ
見猿「ようやく決まったか。では始めるぞ」
アルミン「よし、じゃあ行く……」
バッ
アルミン「え?」
アルミン「な、なんだ!?」
アルミン「目の前が、暗くなった!?」
イルゼ「アルミン!!」
アイリス「なにあれ!?」
アルミン「イルゼ!僕何!?どうなってるの!?」
イルゼ「変な猿が、手で目を隠してるわ!!」
アルミン「なんだって!!?」
見猿「ギャーギャー騒ぐなゴミども」
見猿「ただ単にやるだけじゃつまらんからな」
見猿「俺様同様、目を隠して砂を取ってもらう」
アルミン「嘘……だろ」
アルミン(これじゃあ、慎重に砂を取れないじゃないか!!)
-
- 20 : 2016/01/09(土) 13:34:41 :
見猿「制限時間は1分だ。その間に砂を崩せばよろしい」
アルミン「ちょ、ちょっとまっ……!」
見猿「それでは……」
見猿「開始!!」
アルミン「開始って言われても……」
アルミン(こんな何も見えない状況で、どうやってやればいいんだ?)
アルミン(砂を崩すには砂山まで向かわなければならないし……)
アルミン(仮にたどり着いたとしても、誤って棒を倒しかねないし……)
アルミン(どうすればいいんだ?)
アルミン(こんな暗闇の中じゃ1歩も動けない!!)
イルゼ「アルミン聞いて!」
アルミン「イ、イルゼ!?」
イルゼ「砂までの距離はアタシたちが伝える!」
イルゼ「それを頼りに動いて!」
アルミン「イルゼ……!」
アルミン(そうだ。目はダメでも、耳は健在だ!)
アルミン(耳を目の代わりにすれば!!)
アルミン「わかったよイルゼ!」
イルゼ「砂山は目の前よ。まずは1歩ずつ前に進んで!」
アルミン(目の前。1歩ずつ)
アルミン「」コツン コツン コツン
イルゼ「もう1歩でたどり着くわ!」
アルミン「」コツン
イルゼ「目の前に台があるわ!」
アルミン(台、台……)テサグリ
アルミン「」ピトッ
アルミン(あった!)
アルミン(よし。イルゼのおかげでたどり着けた!)
アルミン(後は、崩すだけ!)
アイリス「慎重によアルミン!」
男子1「崩しすぎるんじゃねえぞ!」
アルミン(わかっている。慎重に慎重に!)
男子「よし。取ったぜ」
男子「取った!」
女子「これくらいで、いいわよね?」
アルミン(この声は、他のチームの?)
アルミン(もう砂を取り終えたのか……)
見猿「あと10秒!」
アルミン(まずい!とにかく、慎重に!)
アルミン「それっ!!」
ズシャアッ
イルゼ「え……?」
アイリス「あ……」
男子1「へぁっ!?」
男子2「!?」ガタッ
男子3「イッ!?」
女子1「ちょっ!?」
女子2「・・・・・・・・・」
アルミン「え?」
アルミン(なんだ今の?みんなが一斉に反応したような……)
見猿「よぉし時間だ。判定を行う」
-
- 21 : 2016/01/09(土) 19:23:42 :
見猿「Aチーム。アルミン・アルレルト」
見猿「395g」
見猿「Bチーム。クロト・ブレル」
見猿「23g」
見猿「Cチーム。ミナル・コルトス」
見猿「12g」
見猿「Dチーム。ルアガ・ロルトス」
見猿「8g」
見猿「Eチーム。イオレ・セルロス」
見猿「9g」
アルミン「え?」
アルミン(僕が、1番多く取ったのか?砂を……)
イルゼ「アルミン……」
アイリス「なにやってんのよ!!」
男子1「お前、崩すにも程ってモンがあんだろうが!!」
男子2「テンパりすぎだぞテメエ!!」
見猿「執行」クイ
クロト「」グチャアアアアッ
ミナル「」グチャアアアアッ
ルアガ「」グチャアアアアッ
イオレ「」グチャアアアアッ
アルミン「え……?」
バタン バタン バタン バタン
見猿「4人脱落♪」
アルミン(頭が、潰された?あの目隠ししてた猿に)
アルミン(でも、なんであの4人だけ死んで……)
アルミン(僕は殺されなかったんだ?)
見猿「死体を片付け次第、第2回を始める」
アルミン「・・・・・・・・・・・」ストン
イルゼ「アルミン。良かった」
アルミン「イルゼ……。ありがとう、君のおかげで助かったよ」
アイリス「でもなんで?アルミンだけが助かったの?」
アルミン「イヤ、僕でもわかんないよ」
アルミン(結果的には生き残ったけど、一体どうして?)
アルミン(何か知らぬ間に、そんな条件を果たしてたのか?)
アルミン「・・・・・・・・・・・・」
-
- 22 : 2016/01/11(月) 10:58:28 :
「フン」
「アンタ、見かけによらず運がいいね」
アルミン「え?」
「そんなこともわからずに生き残るなんて」
アルミン「え……?」
女子2「ほんっとおめでたいわね」
アルミン「え、え?」
イルゼ「なにアナタ。……まさか、なにか知ってるの?アルミンが生き残った理由」
女子2「そこの女も何もわかってないのね」
女子2「あそこの”黒板に書かれてるモノ”を」
アルミン「黒板?」クルッ
黒板
―――――――――――
白イカはぺしゃんこ
―――――――――――
アルミン「白イカは、ぺしゃんこ?」
イルゼ「え、なにそれ?どういう意味?」
女子2「白は百から一を引いた文字……」
女子2「つまり白は99という意味になる」
女子2「それで文章とくっつければ……」
女子2「99イカはぺしゃんこ」
女子2「つまり”100g以上取らないと死ぬ”……」
女子2「そういう意味になるわ」
アルミン「そ、そうだったのか……」
アルミン「だから300以上取った僕は殺られなかったのか」
イルゼ「ちょっとアンタ!まさか、最初から知ってて黙ってたの!!?」
女子2「……それが何?」
イルゼ「は!?」
女子2「私はただ自分だけ生き残りたいだけよ。責められる理由なんてないわ」
女子2「所詮チームなんて個人の集まり。ハナから団結とか、繋がりなんてありはしない」
女子2「だから1人消えたって、私は別に構わないわ」
アイリス「な、なによそれ!!イヤな感じ!!」
イルゼ「なにもそんな言い方ないじゃないの!!口だけ女!!」
女子2「……私はそんな変な名前じゃない」
アサヒ「私には”アサヒ”っていう名前があるの」
アルミン「アサヒ……か」
アルミン(なんかいろいろ言われちゃったけど、あの黒板の意味に誰よりも早く気付くなんて……)
アルミン(女子なのに、この状況でこんなに冷静さを保っていられるとはすごいな……)
アルミン(でも彼女のおかげで、ルールはわかった)
アルミン(さっきは結構取りすぎちゃったけど、なんとか調整して取っていけば……!)
-
- 23 : 2016/01/15(金) 08:52:49 :
見猿「おいAチーム。ゴチャゴチャうるさいぞ」
見猿「では第2回を始める。名乗り出よ」
アルミン(100g以上取らなきゃいけないのはわかったけど、それって結構難しいルールだな……)
アルミン(要は少なく取らなければOKだけど、そうやって適当にやっていたら、あっという間に砂が無くなっちゃうし……)
アサヒ「アタシ行くわ」スッ
アルミン「え?」
アサヒ「アタシが、そこの女が言う口だけの女かどうか……」
アサヒ「見てるといいわ」
アルミン「アサヒ。本当に行くのか!?」
アサヒ「もう名乗り出たから変更は不可よ」
見猿「Aチーム決まり。残り4人」
「俺行く」
「僕が行こう」
「じゃ、じゃあ私が」
「よ、よし。俺が行こう」
見猿「よぉし揃ったな。では始める」
見猿「では……」
見猿「開始!!」
アサヒ「」コツン コツン コツン
アルミン(アサヒ、本当に大丈夫なのか!?)
アルミン(確かに彼女は只者じゃないかも知れないけど……)
アルミン(もし彼女が、100gかそれぐらい近く取れたら……)
アサヒ「フン!」ズシャアッ
アルミン「なっ!?」
イルゼ「え!?」
見猿「判定を行う!」
見猿「Aチーム。アサヒ・アクマン」
見猿「785g」
見猿「Bチーム。トリマ・オークン」
見猿「124g」
見猿「Cチーム。ガウェイン・ギラ」
見猿「203g」
見猿「Dチーム。コルト・ヌーク」
見猿「178g」
見猿「Eチーム。レイ・サザン」
見猿「102g」
イルゼ「何やってるのよアンタ!!」
アイリス「崩しすぎよ!!アルミンより多いじゃない!!」
アサヒ「アタシはただ証明しただけよ」
アサヒ「正確に100gなんてわかるわけないじゃない」
アサヒ「アタシは計量器じゃないのよ」
イルゼ「ぐ!ぐううううううっ」ギリギリギリギリ
アイリス「ほんっとにイヤな感じ!!」
アルミン(……ちょっとビックリしたけど……)
アルミン(そうだよな。100gなんて、そう簡単にわかるもんじゃないし……)
アルミン(やっぱりここは、何回もやってコツを掴んでいくしかないな)
アルミン(……でも)
アルミン(この2回で、僕たちのチームだけ多く取りすぎたな)
アルミン(ここからは、集中して行かないと!!)グッ
-
- 24 : 2016/01/20(水) 22:42:20 :
-
見猿「では3回戦だ。名乗り出よ」
アルミン「僕が行く!」スッ
アルミン(とにかく何度も崩して、100gの感覚を手に覚えさせるんだ!)
見猿「よぉし。では始め!!」
アルミン(100g。その分の砂を正確に取るのは難しい)
アルミン(だったら、僕が最初取った量の375g)
アルミン(これを基準に自分で調整していくしかない)
アルミン(あの時はちょっとパニクってたけど、まだ感触は残っている!)
アルミン(まずはその半分……)
アルミン(188gを取るようにする!)
アルミン「」ソーーーッ
アルミン「」サスサス
アルミン「」サラサラーーーッ
イルゼ「うまいわアルミン。慎重に落としているわ!」
アルミン「ありがとうイルゼ」
見猿「そこまで!判定を行う!」
見猿「Aチーム。アルミン・アルレルト」
見猿「173g」
見猿「Bチーム。レゴス・ノエル」
見猿「203g」
見猿「Cチーム。アオレ・マンチェイン」
見猿「149g」
見猿「Dチーム。リュマ・サンティ」
見猿「98g」
見猿「Eチーム。カイクン・シェイド」
見猿「174g」
見猿「執行」クイ
リュマ「そんn……」グチャアアアアッ
バタン
見猿「チッ。1名だけか。つまらん」
アルミン「……くそ。まだ量が多いか」
アルミン(でも、確実に量は減らせている。このまま行けば……!)
-
- 25 : 2016/01/20(水) 23:03:09 :
- はわわわわ、凄っ…!
白イカの気づかなかったです><
期待です!
-
- 26 : 2016/01/21(木) 21:46:58 :
見猿「まったく、どいつもこいつもチマチマチマチマと!」
ガタッ
見猿「これじゃいつまでたっても終わらんだろがゴラァ!!」
ズシャアアッ ズシャアアッ ズシャアアッ
ズシャアアッ ズシャアアッ
アルミン「あっ!!?」
アルミン(あの猿、みんなの砂を!!?)
イルゼ「ちょっとなにするのよ!!」
アイリス「砂が一気に!!」
見猿「フン!チンタラやってるテメエらが悪いんだ」
見猿「これで少しは終わんのが早くなるだろう?見えねえけど」
アルミン「あ、ああ……」
アルミン(一気に1/3も減らされた!!)
アルミン(くそっ!あの猿!!なんてことを!)
見猿「では改めて4回戦だ。名乗り出よ」
アルミン(こんなに減らされたら、もう下手には取れないぞ!)
アルミン(さっきは173g取った。次はそこからドンドン減らしていって100に近づけるようにしないと……)
「おいアルミン」
アルミン「え?」
リヴァイ「お前、ここは引っ込んでろ」
アルミン「リヴァイさん?」
リヴァイ「ここはそこの新聞女にいかせてやれ」
アルミン「え?」
アサヒ「それってもしかしてアタシのこと?」
リヴァイ「そうだ。お前以外にいるかよ」
アサヒ「なにアンタ?部外者は引っ込んでろチビ」
リヴァイ「なんだ?1回やったくせにもうやめるのか?」
リヴァイ「所詮お前は口だけなのか?え?」
アルミン「ちょ、ちょっとリヴァイさん!!」
アサヒ「…………いいわよ」
アルミン「え?」
アサヒ「そんなに言うなら受けるわ」
アルミン「ア、アサヒ!?」
アサヒ「その代わり……」
アサヒ「チビ!アンタも受けなさいよ!!」
リヴァイ「ああやってやる。最初からそのつもりだ」
アルミン「リヴァイさん!!」
リヴァイ「アルミンいいか?今からいうことをよぉく聞け」
アルミン「え?」
リヴァイ「俺だけ見てろ」
アルミン「・・・・・・・・・・・」
アルミン「え?」
リヴァイ「俺が砂を取るところをよぉく見ておくんだ」
アルミン「え?あの、それは……いったい?」
リヴァイ「特に俺の手を見ておくんだぞ。いいな?」
アルミン「は……はい」
アルミン(なんだリヴァイさん?一体何をする気なんだ?)
見猿「揃ったな。では始め!」
-
- 27 : 2016/01/21(木) 22:29:38 :
リヴァイ「」コツン コツン コツン
アルミン(そういえばリヴァイさん、今まで名乗り出てなかったから、100gの感覚は掴めていないはず……)
アルミン(それにさっき、強制的に砂を減らされたから、ここは慎重に取らなきゃいけないわけだし……)
アルミン(リヴァイさん……)
リヴァイ「」ズボッ ズボッ
アルミン「え……?」
アルミン(砂山に、手を突っ込んだ……?)
リヴァイ「行くぞアルミン」
アルミン「え?」
リヴァイ「オラよッ!!」ズッシャアアアッ
アルミン「え」
アルミン「えええええええええぇぇっ!!?」
アルミン(なにやってるんだリヴァイさん!!)
アルミン(あの量は……さすがに!!)
見猿「そこまで。判定を行う!」
見猿「Aチーム。アサヒ・アクマン」
見猿「124g」
見猿「Bチーム。ミナ・ジェリス」
見猿「109g」
見猿「Cチーム。リヴァイ・アッカーマン」
見猿「2490g」
見猿「Dチーム。ポー・スクウェイン」
見猿「169g」
見猿「Eチーム。フィン・マクレーン」
見猿「139g」
アルミン(2490!!?)
アルミン(なんで!?どうしてそんなに崩したんだ!?)
アルミン(自殺行為もいいとこだぞ!?)
アルミン(一体、そこまで崩して何を……)
アルミン(……待てよ)
アルミン(確かリヴァイさん……)
アルミン(”手を見ておけ”って……)チラッ
リヴァイ「・・・・・・・・」
アルミン「!!」
アルミン(そうか!!だから砂をあんなに!!)
アルミン(……でもそれって)
アルミン(ゲーム上アリなのかな?)
アルミン(ほぼ”不正”って感じがするけど……)
-
- 28 : 2016/01/22(金) 18:53:22 :
- リヴァイ凄い…期待です!
-
- 29 : 2016/01/22(金) 19:01:34 :
- リヴァイ流石!!
-
- 30 : 2016/01/22(金) 22:06:41 :
アサヒ「あのチビ、なかなか大胆なことするじゃない」ストン
アサヒ「でもあれは、100%イカレてるわね」
アサヒ「あんなことしちゃったら、あのチームが早死にするのがオチなのに」
イルゼ「どうしたんだろう。あの人いきなり、あんな……」
アイリス「ついにおかしくなっちゃったの?」
見猿「じゃあ次行くぞ。5回戦だ。名乗り出よ」
アルミン「僕が行く!」
イルゼ「アルミン大丈夫?」
アルミン「うん。だんだん100gが掴めてきたから、このまま行くよ」
見猿「よぉし。では始め!」
アルミン「慎重に。慎重に……」サスサス サラサラーーッ
アルミン「よし。これくらいだな」
見猿「そこまで。判定を行う!」
見猿「Aチーム。アルミン・アルレルト」
見猿「109g」
見猿「Bチーム。ロイ・ギュレン」
見猿「99g」
見猿「Cチーム。ハナエ・コレラン」
見猿「203g」
見猿「Dチーム。ジェイド・フェイカス」
見猿「149g」
見猿「Eチーム。ルナ・イコレイン」
見猿「153g」
見猿「執行」クイ
ロイ「マジk……」グチャアアアアッ
バタン
アルミン「フーーッ」
イルゼ「いい感じだわアルミン。109gなんてすごいじゃない!」
アイリス「ホント!すごいわ!」
アルミン「え、そ、そう?照れるな////」
クラッ
アルミン「あれ?」
アルミン「うわっ!!」ガタン
イルゼ「アルミン!?」
アイリス「どうしたの!?大丈夫!?」
アルミン「ご、ごめん。ちょっとクラッてなって……」
イルゼ「気を付けてアルミン。アナタしばらく休んでいたほうがいいわ」
アルミン「う、うん。そうするよ」ストン
アイリス「後は任せて。アタシだってやるときはやるんだから」
アルミン「うん。頼むよ」
アサヒ「何よ突然。今更疲れが現れたの?」
アルミン「多分。だって今深夜の3時ぐらいだろ?」
アサヒ「・・・・・・・・・・・・・・・」
アサヒ「今のアンタは危なっかしいね」
アサヒ「しばらくは引っ込んでるといいわ」
アルミン「うん。そうする」
-
- 31 : 2016/01/24(日) 09:24:18 :
見猿「では6回戦だ。名乗り出よ」
イルゼ「アタシ、行くわ!」
アルミン「イルゼ、大丈夫かい?」
イルゼ「平気よ。アルミンは身体を休めてて」
アルミン「……ごめん。よろしく」
イルゼ「任せて!」
見猿「では始め!」
イルゼ「」コツン コツン
アイリス「イルゼそのままよ!そのまままっすぐ!」
イルゼ「オッケー」コツン コツン
イルゼ「」ピトッ
イルゼ「あった!」
イルゼ「慎重に」サララーーーッ
見猿「そこまで。判定だ!」
見猿「Aチーム。イルゼ・ラングナー」
見猿「121g」
見猿「Bチーム。ジェイン・マコレ」
見猿「183g」
見猿「Cチーム。コトナ・フェイト」
見猿「103g」
見猿「Dチーム。メアリ・イアリス」
見猿「186g」
見猿「Eチーム。ハナ・エイカ」
見猿「123g」
イルゼ「うっ。ちょっと多すぎたか……」
アイリス「気にしないでイルゼ。良かったよ」
アサヒ「無駄なこと言わないで。そうやって気を緩めたら死ぬよ」
アイリス「ア、アンタなんかに言われなくてもわかってるわよ!」
イルゼ「みんな、やっていく内に感覚を掴んでいってるわね。少なくとも、もう200以上取る人は出ないんじゃないかな?」
アルミン「多分ね。砂ももう残り少ないし」
アルミン(この量だと、持つとしても10回戦ぐらいが限界……)
アルミン(その時が勝負の時だな)
見猿「では7回戦。名乗り出よ」
アイリス「アタシ行くわ!」
イルゼ「アイリス!」
アイリス「アタシだって、やる時はやるんだから!」プルプルプルプル
アサヒ「手が震えてるわよ小娘」
アイリス「う、うるさい!!む、武者震いよ!!」
アルミン「落ち着いてアイリス。大丈夫だよ。僕たちがついてるから!」
アイリス「アルミン。……ありがとう!」
見猿「では始め!」
-
- 32 : 2016/01/24(日) 10:01:00 :
アイリス「」コツン コツン コツン
イルゼ「あと1歩で台よ!」
アイリス「」ピトッ
アイリス「よし!着いた!」
アイリス「」サラサラーーーッ
見猿「判定だ!」
見猿「Aチーム。アイリス・チェスター」
見猿「102g」
見猿「Bチーム。ジェイン・マコレ」
見猿「108g」
見猿「Cチーム。ハナエ・コレラン」
見猿「105g」
見猿「Dチーム。ポー・スクウェイン」
見猿「113g」
見猿「Eチーム。カイクン・シェイド」
見猿「109g」
アイリス「こ……」
アイリス「怖かったああああぁぁぁ……」ヘナッ
アルミン「アイリスしっかり。よく頑張ったね」ナデナデ
アイリス「フエ~~~ン」グジュグジュッ
アサヒ「フン」
見猿「フフン。もうそろそろ砂が無くなる頃だろう」
見猿「泣いても笑っても、もうすぐ終わりだ」
見猿「さあ8回戦だ。名乗りでよ!」
アサヒ「確かにあの猿の言う通り」
アサヒ「この量だと慎重に取っても、今を入れてあと2回ぐらいが限界ね」
アサヒ「でも」ガタッ
アサヒ「アタシはそれでも行くわ」
アルミン「アサヒ……!」
アサヒ「」サラサラーーーッ
見猿「判定だ!」
見猿「Aチーム。アサヒ・アクマン」
見猿「104g」
見猿「Bチーム。ジェイン・マコレ」
見猿「83g」
見猿「Cチーム。コトナ・フェイト」
見猿「105g」
見猿「Dチーム。メアリ・イアリス」
見猿「96g」
見猿「Eチーム。ハナ・エイカ」
見猿「79g」
見猿「執行♪」クイ
ジェイン「ふざけn……」グチャアアアアッ
メアリ「やだああ……」グチャアアアアッ
ハナ「死にたくな……」グチャアアアアッ
見猿「これはいい。一気に3人脱落だ♪」
イルゼ「やばい。もうこれ以上は……!」
アイリス「ア、アタシ嫌だ!潰されたくない!」
アルミン「僕が行くよ!」スクッ
イルゼ「アルミン!?」
アルミン「もう大丈夫だよ。ここは僕に任せて!」
見猿「さぁて、それでは始め!」
-
- 33 : 2016/01/24(日) 10:32:12 :
アルミン「」サラサラーーーッ
グラァッ
イルゼ「ヒッ!!?」
イルゼ「棒が傾いた!!」
アルミン「えっ!?」
アイリス「やだやだやだぁっ!!!」
ピタッ
アサヒ「止まったみたいね」
イルゼ「ハァ」
アイリス「フゥ」
アルミン「良かった」ホッ
見猿「判定だ!」
見猿「Aチーム。アルミン・アルレルト」
見猿「101g」
見猿「Bチーム。オータス・レイガスト」
見猿「0g」
見猿「Cチーム。カヤ・レイカ」
見猿「108g」
見猿「Dチーム。フェミニ・ジンスト」
見猿「104g」
見猿「Eチーム。レオン・タンパー」
見猿「109g」
見猿「執行」クイ
オータス「後はまかせt……」グチャアアアアッ
バタン
アルミン「よし。なんとかできた」
アサヒ「あのBチームの男子。思い切ったことをしたわね」
イルゼ「え?」
アサヒ「砂を取る代わりに、自分の命を代償に、次に繋げたのよ」
イルゼ「そんな……」
アサヒ「でもそうやったって、あの量じゃ100gにも満たない」
アサヒ「Bチーム はもう終わったも同然ね」
見猿「さぁ、この試練ももうすぐ終わる頃だろう。では運命の9回戦だ。名乗り出よ!!」
イルゼ「もう無理よ。これじゃあ取った瞬間に倒れちゃう……!」
アサヒ「じゃあ誰かが身代わりになって繋げるしかないんじゃない?」
アイリス「い、嫌よ!!できるわけないじゃない!!」
イルゼ「だったらアンタが行きなさいよ!!」
アイリス「そうよそうよ!!いつもそうやって口ばっかなんだし!!」
アサヒ「・・・・・・・・・・・・・・」
アルミン「やめて2人とも。彼女を攻めたって、なんの意味もないよ」
イルゼ「アルミン!?」
アイリス「なによ!!こんな女庇う必要ないじゃない!!」
イルゼ「そうよ!!ここはコイツに行かせてやれば……!!」
アルミン「彼女が行く必要はないよ」
アイリス「え?」
イルゼ「なにそれ?どう…いう……意味?」
アルミン「ここは……」
アルミン「僕が行く!!」
-
- 34 : 2016/01/24(日) 10:55:14 :
イルゼ「何言ってるのよアルミン!!」
アイリス「そ、そうよ!!ダメよ!行っちゃダメ!!」
見猿「Aチーム決まり。残り4名」
イルゼ「ち、違う!!取り消して!!」
見猿「名乗り出た以上変更は不可だ。さあ後4名、名乗り出よ」
イルゼ「そんな!!」
アルミン「大丈夫だよイルゼ」
アルミン「僕に考えがあるんだ」
イルゼ「え?」
アルミン「それが上手くいけば問題ないからさ」
アイリス「なにそれ?一体何を?」
リヴァイ「俺も行くぞアルミン」
アイリス「え?」
リヴァイ「ここでお前を1人で行かせる訳にはいかねえからな」
アルミン「はい」コクッ
見猿「よぉし。では始め!」
アルミン「」コツン コツン コツン
アルミン「・・・・・・・・・・・・・」シーーン
イルゼ「アルミン?」
イルゼ「どうしたの?なんでボーーッと立ってるの?」
アルミン「・・・・・・・・・・・・・」
イルゼ「あるんでしょ考えが!さっき言ったでしょ!!」
「ああああああああああああ!!!!」
「なにやってんだお前ええええええええええ!!!!」
イルゼ「え?」クルッ
アイリス「あ!Bチームの旗が!!」
パタン
見猿「ようやく倒れたか。遅すぎだぜ」
Bチーム「あ、ああああ……」
見猿「Bチーム、棒が倒れた !!」
グチャアアアアッ
グチャアアアアッ
グチャアアアアッ
グチャアアアアッ
イルゼ「Bチームが、全員!!」
アイリス「Bチームが、全滅……」
見猿「フム。脱落しやがったか……」
-
- 35 : 2016/01/24(日) 11:34:43 :
イルゼ「あれ、確かこの試練は、1チーム脱落したら終了するんじゃ……」
アイリス「あ、そうか!!」
イルゼ(アルミン、まさかこれを狙ってたの!?)
リヴァイ「おいマスター。そこの女子たちの言う通りだ。もうこの試練は終了だ」
アルミン「やった!生き残った!」
見猿「・・・・・・・・・・・・・・・」
見猿「まだだ」
イルゼ「え?
アイリス「は?」
見猿「まだ終わらざる!!」
アルミン「な……」
イルゼ「なんですって!!!?」
アイリス「ちょっと待ってよ!!!何言ってんのよサル!!」
見猿「確かに試練が始まる前に、”1チームが脱落したら終了”と言った」
見猿「だが見ての通り……」
見猿「まだ全員取っていない」
見猿「ここで終わったら不公平というものだ」
見猿「この場合は、全員取り終え次第……」
見猿「終わりとする」
イルゼ「そ、そんな……!!」
アイリス「反則よそんなの!!あんまりだわ!!」
見猿「やかましい!!終わりたければ砂を取れええ!!」
アルミン「・・・・・・・・・・・・・」
アルミン「くそ。ダメだったか……」
イルゼ「アルミン?」
アルミン「もうどこも脱落してもおかしくない状況だったし、大丈夫だろうと思ってたけど……」
アルミン「こんな簡単にスルーされるなんて……」
イルゼ「アルミン……」
アルミン「……仕方ない」
アルミン「”あの手”でいく」
イルゼ「え?”あの手”って……」
イルゼ「まさか……!」
イルゼ「ダメよアルミン!!自分を代償にしないで!!」
アルミン「・・・・・・・・・・・・・・・」
イルゼ「イヤよ!!お願い!!バカなことなんかしないで!!」
アルミン「・・・・・・・・・・・・・・・」
イルゼ「アナタ言ってたじゃない!!無事に帰って、マルコに会うんでしょ!?」
イルゼ「エレンにも、ジャンにも、アニにも会うんでしょ!!?」
イルゼ「会ってちゃんと、謝るんでしょ!!?」
アルミン「・・・・・・・・・・・・・・」
イルゼ「なんで……黙ってるのよ?なんとか言ってよ……!」ポロポロッ
イルゼ「アナタが死んだら……みんなも……」ポロポロッ
イルゼ「アタシも……悲しくなるのよ……!!」ポロポロッ
アルミン「……イルゼ」
イルゼ「」グスグスッ
アルミン「大丈夫だよ」
アルミン「僕は死なないから」
イルゼ「え……?」
アルミン「」パッ スシャアアアッ
リヴァイ「」パッ スシャアアアッ
イルゼ「え?」
見猿「それまで。最後の判定だ!」
-
- 36 : 2016/01/24(日) 22:54:46 :
見猿「Aチーム。アルミン・アルレルト」
見猿「183g」
見猿「Cチーム。リヴァイ・アッカーマン」
見猿「109g」
見猿「Dチーム。フェミニ・ジンスト」
見猿「101g」
見猿「Eチーム。レオン・タンパー」
見猿「103g」
見猿「これにて試練は終了」
見猿「よって今回……」
見猿「A・C・D・Eチームの勝利とする!!」
アルミン「ホフウ」ストン
イルゼ「やった……?生きたの?アタシたち?」
アイリス「良かった……。死なない!!生きた!!生きたよみんな!!!」
「やったあああああああああああっ!!!」
「生きたぞおおおおおおおおおおっ!!!」
イルゼ「でも、どうして?」
イルゼ「ねえアルミン、アナタどうやって砂を取ったの?」
アルミン「いや、あれはね……」
アルミン「ただ”握ってた”だけだよ」
イルゼ「にぎ……ってた?」
アルミン「そう。クリア分の100g以上の砂を保持しておいたんだ」
イルゼ「それでさっき、砂を落としたように見えたのね」
アイリス「すごいよアルミン!!そんなことを閃いちゃうなんて!!」
アルミン「ううん。考えたのは僕じゃないよ」
アルミン「リヴァイさんだよ」
イルゼ「え?そうなの?」
リヴァイ「フン。無事に受け取ってくれたようで、良かったぜアルミン」
イルゼ「え?なんのこと?」
アルミン「ほら、砂取り4回戦の時、リヴァイさんだけ、やたらに砂を多く崩したでしょ?」>>27
アルミン「あの時リヴァイさん”特に手を見ておけ”って念入りに伝えてたんだ」
アルミン「その言葉を思い出して手を見てみると、砂を握ってたんだよ」
アルミン「僕はそれを見て、すぐにリヴァイさんの秘策だとわかったんだ」
アルミン「まあ最初は、”不正なんじゃないか”って疑問だったけどね」
アルミン「そして僕もリヴァイさん同様、砂を手に留めていたんだよ」
イルゼ「でもいつ?いつ砂を握ったの?」
アルミン「その次の5回戦の時だよ」
アルミン「あの時僕さ、少しふら付いた時があったでしょ?」>>30
アルミン「アレをカモフラージュに砂を咄嗟に取ったんだ」
アルミン「あからさまに取ったりしたら、ルール違反とかなんか言われて殺されたかもしれないしね」
イルゼ「そう……だったんだ……」
イルゼ「なんかちょっと、すごいわね……」ボーゼン
-
- 37 : 2016/01/24(日) 23:13:13 :
イルゼ「……っていうか」
イルゼ「なんで教えてくれなかったのよ!?」
アルミン「え?」
イルゼ「すんごい心配させて!!おまけに泣かせたりして!!」
イルゼ「もう!!バカバカ!!」ポカポカ
アルミン「イデデ!!ご、ごめん!」
アルミン「だ、だけどさ、他のチームにも知られたくなかったし、猿にも知られたくなかったしさ!!」
アルミン「し、仕方なかったんだよ」
リヴァイ「そうだ。この作戦は”秘密という暗黙に隠す”。これは最低、かつ重要な条件だった」
リヴァイ「まあ、もしそれが破られたらって時の保証も取っといたがな」パッ サラサラーーッ
アイリス「あ!!片手にも!2つ持ってたの!?」
リヴァイ「万が一を考えて、アルミンを助けるように補充しといた分だったが、もうこれもいらねえな」パッパッ
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「……ふざけやがって」
アルミン「ん?」
見猿「俺が見てねえとこでそんな姑息な手を使ってやがったのか?アアッ!?」
アイリス「ヒッ!!」
見猿「まったく人間というのは、ずる賢い生き物にも程があるもんだぜ。チクショウめ」
見猿「そんなことをした以上、それ相応の代償は払ってもらうぞ!」
アルミン「代償って、まさか!!」
見猿「そうよ」
見猿「テメエの命だよ!!」
アルミン「ッ!!!」
見猿「」ジャキン ジャキン
見猿「死ねゴラアアアアアアアアアアアアッ!!!!」
イルゼ「アルミンっ!!!」
ガバッ
アルミン「イルゼッ!!!」
見猿「グオオオオオオオオオオオオオッ!!!」
アルミン(こ……)
アルミン(殺される!!!)ギュッ
-
- 38 : 2016/01/24(日) 23:26:21 :
アルミン「・・・・・・・・・・・・・・・」
アルミン「・・・・・・・・・・・・・・・」
アルミン「・・・・・・・・・・・・・・・」
アルミン「ん?」
見猿「……と、言いたいところだが」
見猿「俺の本質上、そんなことはできない」
アルミン「え、どういう意味?」
見猿「わかってねえテメエに教えてやろう」
見猿「それは……」
見猿「見えざるものは、咎めざる♪」ニッコリ
アルミン「え?」
見猿「”え?”じゃねえ。お前は無罪だ。安心しな」
見猿「そこの腰抜かしてる女連れて、とっとと帰りやがれ」
見猿「まったく、あんな演技にビビりやがって」
トコトコトコトコトコトコ
アルミン「ハッ。ハアアアアァァァ……」
アルミン「マジで死ぬかと思ったあああああぁぁぁ」ヘナッ
アルミン「イルゼ。大丈夫だよ。僕たち、本当に生き延びたんだ」
アルミン「もう遅いし、帰ろう」
イルゼ「……やだ」
アルミン「え?」
イルゼ「立ちたくない」
アルミン「え、なんで?」
イルゼ「なんでも!!」
アルミン「だ、だけど、これじゃ帰れないし」
イルゼ「じゃあアルミン。1つお願い」
アルミン「なに?」
イルゼ「絶対下見ないで」
アルミン「え、なんd……」
イルゼ「いいから見ないで!!///////」ボシュッ
アルミン「あ、うん」ミアゲ
イルゼ「」スクッ
イルゼ「もういいわ。行きましょう///」グイ
アルミン「あ、ちょっと!」
アルミン「そんな引っ張らないでよぉ」アセアセ
アルミン「・・・・・・・・・・・・・」
アルミン(なんか、せっかく生き残ったのに……)
アルミン(変な感じだな)
-
- 39 : 2016/01/25(月) 20:05:38 :
-
- 40 : 2016/01/25(月) 20:38:00 :
――――――――――――――――――――――
シガンシナ警視庁 テロ対策本部
刑事「おい、リストまだか!?」
巡査「はい、ただいま!!」
刑事「急いで!!時間がないんだから!!」
ドタバタ ドタバタ ドタバタ
巡査「大変ですね。こんなにドタバタしたなんて初めてですよ」
刑事「そうだろうな。俺もこの道は長いが、こんな空気は初めてだよ」
巡査「レオンハート刑事」
アニの父「まったく、仕事を片付けてもドンドン来やがるぜ」
巡査「……娘さん、今頃どうしてますかね?」
巡査「まだ、消息も掴めてませんし……。無事だといいんですけど」
アニ父「今は仕事中だ。アイツは大丈夫さ。何があっても必ず帰ってくる。俺はそう信じてるからな」
巡査「ですが……」
アニ父「お前は早く生存者をリストにまとめろ!こちとら猫の手も借りたい気分なんだから!」
巡査「は、はい!!」タッタッタッタッタッタッ
アニ父「・・・・・・・・・・・・・」
アニ父「アニ……頼む。無事でいてくれ……!!」
巡査「あのぉ、すいません刑事」
アニ父「な、なんだ急に!」
巡査「刑事にお電話がかかってます。アルレルトという男性からです」
アニ父「あ、ああわかった」スクッ
アニ父「アルレルト?アルミンか、ご祖父か?」
アニ父「かわりました。レオンハートです」
アルミン祖父《ああアニのパパさん、よかった、いてくれて!!》
アニ父「どうかなさいましたか?」
アルミン祖父《あの実は、アルミンがいなくなったんです!!》
アニ父「いなくなった?それはいつです?」
アルミン祖父《気づいたのが深夜の0時で、今になっても帰ってこないんです!!》
アニ父「携帯とかには、かけたんですか?」
アルミン祖父《それが、何度かけても繋がらなくて!!》
アニ父「なんですって?」
アルミン祖父《まさかアルミン、今起こってる事件の犯人に連れ去れたんじゃ!!?》
アニ父「お、落ち着いてください!」
アニ父「要件はわかりました。こちらも、現状を解明すべく奮闘しておりますので」
アニ父「アルミン君の安否がわかり次第報告しますので!!」
アニ父「だからどうか落ち着いてください!!」
アルミン祖父《そ、そうですね。すいません。お忙しいのに、こんなお願いをして……》
アニ父「大丈夫ですよ。子を思う気持ちは私にもわかりますから」
アルミン祖父《ありがとうございます!》
アニ父「では後ほど」
ガチャッ
-
- 41 : 2016/01/25(月) 21:10:43 :
アニ父「アルミン君が、消えただって?」
アニ父「おかしいぞ。確かアルミン君はストヘス高校に在学していたはず」
アニ父「そしてストヘス高校で身柄を保護したのは男子2、女子1名の3人」
アニ父「マルコ・ポット、ガベラ・ハリセン、ミナ・クロレッツの3名」
アニ父「だが、さっきの電話の話では、アルミン君は、”家に帰っていたのに消えた”ということになる」
アニ父「……いったいどういうことだ?」
アニ父「学校に行っていない学生まで、消えた、ということなのか……?」
巡査「すいません刑事!!」
アニ父「なんだ何度も何度も!」
巡査「実はちょっと、見てもらいたいものがあるんです」
アニ父「あん?」
巡査「これです!」スマホ
―――――――――
女神さまは
お遊び上手♡
作:アルテミス
――――――――――
アニ父「なんだこれは?」
巡査「今朝、電車の中でちょっと読んだ同人誌なんですけど」
アニ父「こんなエロ本がなんだってんだ?」
巡査「この本の内容……」
巡査「今起こっている事件とほぼ一致してるんです」
アニ父「なんだって!?ちょっと見せてくれ!!」バッ
同人 4ページ
―――――――――――――
男の子「よっしゃ行くぞぉ」
ダルマ「ダルマさんが、こ~ろんだ!」クルン
男の子「おっとっと~い」
女の子「頑張れ~~」
―――――――――――――
同人 8ページ
―――――――――――――
男の子「タマちゃんの鈴どこいいたのかなぁ」キョロキョロ
タマ「早く付けてほしいニャ~~ン」
女の子「あ、あったよぉ!」
タマ「ありがとニャ~~ン」
―――――――――――――
同人 13ページ
―――――――――――――
男の子「今日は何して遊ぶ~~?」
こけし「かごめかごめにしよう!」
男の子「そうしよう!」
女の子「アタシも入る~~」
こけし「それではごいっしょに、せ~~の」
みんな「か~~ごめか~~ごめ♪」
後編へ続く
―――――――――――――
アニ父「なんなんだ、これは?」
アニ父「一体、誰が書いたんだ?」
巡査「表紙には、作者は”アルテミス”と表記されてますけど、無論これはペンネームでしょうし……」
アニ父「アルテミス……」
アニ父「こんな予言書を書いたヤツさえわかれば、大きな前進になるぞ」
巡査「発信元も現在調べています」
アニ父「よし、情報がわかり次第連絡してくれ!」
巡査「了解!」タッタッタッタッタッタッ
アニ父「アルテミス……」
アニ父「どんなヤツかは知らんが、お前の正体は必ず暴いてやる!!」
アニ父「そして償わせてやる!!」
アニ父「待っていろアニ!!アルミン君!!」
アニ父「何があっても、必ず助け出してやるからな!!」
続く
-
- 42 : 2016/01/25(月) 21:24:43 :
あとがき
前回第2話の半分未満のスレ数ですが、一応「すなとり編」はこれで終わりです。
もう1話を1話を書くたびにため息がこぼれてしまいます。
僕はこの作品を書く以上、何よりも1番苦労するのは、最近になって「名前を思いつくこと」だと思うようになっております。
この回でも結構モブキャラの名前を打ってたんですが、その際「判定シーン」でいつも手を止め、1つにつき20秒ぐらい考え込んでました(笑)
大変申し上げ憎いのですが、実はみなさんに悲報がございます。
実はこの回で「ミカサ」を出す予定だったんですが、物語の都合上、先送りになってしまい、このままだと登場が結構先になってしまうかもしれません。
ミカサ好きの人には大変申し訳ありません。
その時が来たら必ず出しますので、もうしばらく待っていてください!
それでは、悲報を聞いても「しょうがない。付き合ってやるよ」と思ってくれている方々は
次回の4話でお会いしましょう
それでは!
-
- 43 : 2016/01/25(月) 21:49:01 :
- 楽しみにしてます!
-
- 44 : 2017/10/17(火) 01:30:12 :
- ふむふむリヴァイは丑三の立場ですねぇ期待です
-
- 45 : 2020/10/04(日) 15:23:45 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
http://www.ssnote.net/archives/80410
恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
http://www.ssnote.net/archives/86931
害悪ユーザーカグラ
http://www.ssnote.net/archives/78041
害悪ユーザースルメ わたあめ
http://www.ssnote.net/archives/78042
害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
http://www.ssnote.net/archives/80906
害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
http://www.ssnote.net/archives/81672
害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
http://www.ssnote.net/archives/81774
害悪ユーザー筋力
http://www.ssnote.net/archives/84057
害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
http://www.ssnote.net/archives/85091
害悪ユーザー空山
http://www.ssnote.net/archives/81038
【キャロル様教団】
http://www.ssnote.net/archives/86972
何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
http://www.ssnote.net/archives/86986
http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=12
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