この作品は執筆を終了しています。
メイド長がやらかしたようです。
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- 1 : 2015/09/10(木) 01:38:52 :
- 思い付きで本気出す。
捻りだすようん。
どうでもいいけど稔と捻って似てr(ry
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- 2 : 2015/09/10(木) 01:45:44 :
- 人は「やらかしてしまった」時、数分でいいから時間を巻き戻したいと思うはずだ。
たった数分戻るだけで全ては解決できるのだろう。
まさに今、そう思っている人間が、ここ「紅魔館」にいた。
咲夜「…やっちまったわ…」
彼女の名は十六夜咲夜。
この悪魔染みた館でメイド長をしている女性だ。
そして目の前に広がるのは…
粉々に砕けた壺の欠片。
焦るメイド長。
彼女が犯人なのは3歳児でもわかるだろう。
そう、それは遡ること数分前のこと…
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- 3 : 2015/09/10(木) 01:51:37 :
- 咲夜「…ふぅ」
ふぅ、と短い溜め息をついたのはここのメイド長である十六夜咲夜である。
彼女は少々疲れた様子で掃除をしていた。
咲夜「問題を起こすのは飽きなくていいけど…やっぱり起こされすぎると疲れてしまうわ…」
この館の主、レミリア・スカーレットは、よく面倒事を抱えてくる。
言わばトラブルメーカーである。
どんなトラブルを持ち込んでも主らしく気丈に振る舞うレミリアの姿に、メイド長である咲夜は惚れ込んでいた。
しかし、彼女も人間である。
疲れるときは疲れるし、うんざりすることもある。
そんな矢先のことだった。
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- 4 : 2015/09/10(木) 01:55:42 :
- 咲夜「…っ」
咲夜「貧血かしら…」
彼女は疲れていたのだ。
貧血で体がふらつくぐらいには。
それでも働けるのは、彼女のメイドとしての器量あってのことだろう。
しかし、この時彼女は忘れていた。
人は疲れが出たときに一番失敗しやすいという事実を…
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- 5 : 2015/09/10(木) 02:01:11 :
- 咲夜「…あ」
足が縺れ転びそうになるその刹那ッ!!
彼女の持っていた箒がッ!!
なんだか高そうな壺に直撃ッ!!
クリーンヒットッ!!!!
このまま床に落としてはいけない。
床に接触したらどうなるか?
単純なことだ。
そこには粉々の壺だけが残る。
咲夜は考えた。
その刹那の内に何十、何百もの考えが浮かんだ。
人は極度の集中状態になると時間が遅く感じるらしい。
彼女も感じていた。
時の流れが遅くなるのを。
壺が空中で固まる感覚を…!
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- 6 : 2015/09/10(木) 02:03:45 :
- …が、彼女にできるのはそこまでだった。
どこぞの石の仮面の人のように、人間を止めた訳ではないのだ。
実際に時を止めることはできない。
…否、彼女は止めることができた。
できたのだが…。
ガシャァァァァン
彼女はそれを「忘れて」いたのだ。
緊張って怖い。
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- 7 : 2015/09/10(木) 02:10:33 :
- そして時は現在へ。
咲夜「やばいって!これはやばいよやばいやばい!」
咲夜「だって生前のこの壺の高級感ときたら…ッ!なにあれ!?物凄い赤かったし!通常の3倍とか書いてあったし!」
咲夜「3倍って何!?値段!?値段なの!?教えてよステファニー!!」
十六夜咲夜は激しく混乱していた。
誰かもわからない架空の女を産み出すぐらいには。
このことがバレたら追放は愚か、命の保証すら危うい。
咲夜は失禁した。
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- 8 : 2015/09/12(土) 19:46:31 :
- 咲夜「とにかくなんとか誤魔化さなくては…」
情報を整理しよう。
1、目の前には粉々の壺。
2、割ったところは誰にも見られていない。
3、多分音も聞こえていない。
咲夜「こんなところかしら…」
咲夜「この状況から導き出される突破口は…」
1、素直に謝る。
2、誰かに押し付ける。
3、新しい壺とすり替える。
1はまずないだろう。
素直に言ったところでどうなるかはわからない。
レミリア・スカーレットは恐ろしい力を持っている。
その恐ろしさはびしょびしょの下着が物語っているのだろう。
ていうかどうするんだよこの下着。
時止めて着替えるか。
2もいまいちだ。
押し付けた相手にバレれば確実にアウトだ。
そもそも大事になれば退路がなくなる。
となると残されたのは…
咲夜「すり替え、か…」
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- 9 : 2015/09/12(土) 19:50:09 :
- ここで問題がひとつある。
どこで壺を手に入れるか、だ。
この壺は咲夜がここに来た時にはすでに存在した。
つまりどこで入手した品かは皆目検討もつかない。
もし手作りの品だったとしたら目も当てられないだろう。
もうやだ昼逃げしたい。※吸血鬼は夜活動する。
咲夜「…可能性に賭けてみるしか…」
そう言った彼女の顔はこの上なく凛々しかったという…
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- 10 : 2015/09/12(土) 19:52:41 :
- 実は咲夜にはアテがあった。
ここによく来ては本を盗んで行く白黒…
彼女が度々口にする「香霖堂」には「ないものはない」らしい。
そこならきっと…!
思いたったらすぐ行動。
咲夜は濡れた下着を履き替え、紅魔館を後にした。
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- 11 : 2015/09/14(月) 01:58:22 :
- 紅魔館、門
咲夜「よし、なんとか外に出られたわ」
美鈴「あっ、咲夜さん!買い出しですか?」
ズギャァァァン(スペカ発動)
よほど驚いたのだろう。
咲夜の放ったスペルカードは見事に紅い髪の少女、紅美鈴に直撃した。
しかも溝に。
美鈴「カハッ」
なんか↑こんなになっている。
確実に致命傷である。
これはやばいぞ。
そう思った咲夜は一刻も早くこの場から逃げ出すことにした。
美鈴「咲夜さん…若干、小水臭かったよう…な…」
ぐふっ。
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- 12 : 2015/09/14(月) 02:04:32 :
- 移動とか色々端折って香霖堂。
ここは骨董品や外界の道具など様々な物を扱っている。
「ないものはない」とさえ言われているが、立地のこともあってか客は多くない。
咲夜「やっと見つけたわ…」
咲夜「途中天狗に絡まれて大変だったわよ、なんか小水の臭いがするとか言ってたし…」
しかし、見つかったものは見つかったのだ。
今はありがたく思うことにしよう。
扉を開けると鈴の音が鳴り響いた。
店主に客が来たことを伝えるものだろう。
すると、奥から足音が聞こえてきた。
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- 13 : 2015/09/14(月) 02:12:21 :
- 奥から銀髪の青年が出てきた。
どうやらここの店主らしい。
しかし普通の人間ではないようだ。
若干だが、妖力を感じる。
霖之助「いらっしゃいませ、ようこそ香霖堂へ」
どうやら場所は間違っていなかったようだ。
まあ、でかでかと看板に書かれてはいたのだが。
咲夜「探し物があるんですが…」
霖之助「ああ、どうぞじっくり」
その返答を聞き、咲夜は目当ての物を探し始めた。
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- 14 : 2015/09/14(月) 19:32:33 :
- 商品が無造作に置かれた店内は少々薄暗く、埃臭かった。
しかし、それが不思議と悪い印象に繋がらないのである。
この騒動が終わってもまた来よう。
咲夜はそんなことを考えながら、目当ての物を探していた。
しかし、現実は非常である。
目当ての壺に近い形状の壺はいくら探しても見当たらない。
手掛かりすら掴めないまま数刻が過ぎたとき、見かねた店主が口を開いた。
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- 15 : 2015/09/14(月) 19:39:52 :
- 霖之助「さっきから何かを探しているようだが、一体何を?」
咲夜の動きが止まる。
このことはあまり広めたくはない。
しかしこのままでは見つかりそうにないのも事実である。
背に腹は代えられない、咲夜は事情を説明することにした。
霖之助「すり替え…」
咲夜「なんとかならないのかしら…」
霖之助「それは…普通に謝ったほうがいいのでは…」
咲夜「む、無理よそんなの!」
霖之助「主を信頼してはいないのかい?」
その一言を聞いて、咲夜ははっとした。
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- 16 : 2015/09/14(月) 19:44:25 :
- そうだ。
今まで殺されるとばかり考えてきた。
しかしそれは違うのではないか?
今まで色々なことがあった。
無論、問題を起こしたことも、だ。
しかし、そんな時もあの人は私を側に置いてくれた。
…いける!
今ならなんだってできる!
…気がつくと、私は紅魔館の前まで来ていた。
今なら大丈夫だ。
根拠はないが、きっと。
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- 17 : 2015/09/14(月) 19:49:13 :
- 咲夜「お嬢様…っ!」
咲夜が呼び掛けた先には、一人の少女がいた。
まだ幼いその背中には、コウモリのような翼が生えていた。
彼女こそ、この館の主、レミリア・スカーレットその人である。
レミリア「あら咲夜、何か用?」
咲夜「お嬢様…!実は…」
咲夜はすべてを打ち明けた。
この人ならきっと許して下さる。
そう希望を抱いて。
根拠などない。
でも、今なら信じられる。
私は、明日を掴み取るのだ!
レミリア「お前クビな」
咲夜「えっ」
レミリア「クビ」
咲夜「なにそれこわい」
咲夜は失禁した。
おしり
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- 18 : 2015/09/14(月) 20:13:13 :
- レミィひでえwww
お疲れ様です
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- 19 : 2015/11/14(土) 15:58:27 :
- 最後おしりっておまwwww
いきなり首っておまwwwww
ワロタwwwww
乙ですぞwwww
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- 20 : 2015/11/18(水) 14:59:11 :
- レミィの口調がww
シュールすぎるwww
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