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由比ヶ浜「ヒッキーはあたしの…」

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  1. 1 : : 2013/11/26(火) 22:53:14
    11作目。この由比ヶ浜編で『由比ヶ浜結衣の愛憎』シリーズは終了です。
    愛故に壊れてしまった由比ヶ浜の行動を拙い文ですがお送りします。
    早くほのぼのしたいです。
  2. 2 : : 2013/11/26(火) 23:00:23
    あたしは、今のままでも良い。って、本気で思ってた。

    そう、思ってた。昨日までは……

    そう、昨日の夜いつもみたいにヒッキーの部屋に仕掛けた盗聴器からヒッキーの生活する音を聞いてた。

    あたしはそれだけで満足だった…

    ヒッキーはあたしを意識してたし、もちろんゆきのんにも先手を打ってあった…

    だから、時間さえ経てばヒッキーは、あたしの物になるってそう、思ってた……

    なのに……

    小町ちゃんがヒッキーと普通の兄妹とは思えない程仲が良いのは知ってたつもり。

    でもあの女……妹の癖にヒッキーを男としてみてる。

    「このままじゃ好きな人が取られちゃう」そう思ったら、女の子なら…普通奪いに行くよね…?

    ママもそう言ってた

    うん、あたしは間違ってない。

    間違っているのは、ヒッキーに寄り付こうとする女たちの方。

    ヒッキーは優しいから、嫌って言えないだけだよね。

    なら…

    ならあたしが消してあげなきゃ…


    ヒッキーは…あたしが……

    ヒッキーは…あたしの……

    ーーーーーーー

    ーーーーー

    ーーー

  3. 3 : : 2013/11/26(火) 23:12:44
    八幡「ふあぁ〜…」

    由比ヶ浜(ヒッキーあくびしてる…あの女が一晩中くっついてたから、寝れなかったんだもんね……)

    由比ヶ浜「ヒッキー眠そうだね!」

    八幡「ん…あぁ由比ヶ浜か。まあ、ちょっとな」

    由比ヶ浜(ヒッキーは優しいなぁ…眠いのにちゃんと挨拶してくれる…)

    由比ヶ浜「ちゃんと寝なきゃダメだよ、ヒッキー!さすがに3時間は少なすぎだと思う!」

    八幡「ああ……ん…?なあ、由比ヶ浜、何でお前が俺の睡眠時間を知ってんだ?」

    由比ヶ浜(あ…しまった……ついうっかり)

    八幡「由比ヶ浜?」

    由比ヶ浜「…あ、あれー?当たったの⁈あれ適当に言ったのに当たるとかあたしエスパーかも!ね!ヒッキー!あたしマジエスパー!」あたふた

    八幡「ふーん、そうか。つーか、いいのか?お前。」

    由比ヶ浜(ヒッキーが心配してくれてる…///たぶんさがみんとかに悪口言われるのを警戒してくれてるんだろーな…優しい)

    由比ヶ浜「ん?なにが?」きょとん

    八幡「いや、だからさ……三浦とかんとこ戻った方がいんじゃねーの?」ちらっ

    由比ヶ浜「なんでそこで優美子の名前がでるの」ぼそっ

    八幡「…ん?」

    由比ヶ浜「ん?なに?」ニコー

    由比ヶ浜(優美子、ヒッキーに名前呼ばれた……いらつくなあ)

    八幡「いや……で、なんか用か?」

    由比ヶ浜「んー、まあ用って程じゃないんだけどさ…体調悪そうだったから心配しただけっ!じゃまたね!」スタスタ

    由比ヶ浜(あんまり長居してヒッキーに心配かける訳にもいかないもんね………)

    由比ヶ浜「優美子おはよー」

    三浦「はよー。つーかさ結衣、今日放課後空いてる?あーし、買い物行きたいんだけど」ぽちぽち

    由比ヶ浜「ごめん優美子。今日は無理だから土曜とかでもいいかな?」

    優美子「んー、まあいーけど。」ぽちぽち

    由比ヶ浜(優美子たちと話しながらもヒッキーの事ちゃんと監視してあげないと…あれ?…さいちゃんがヒッキーに話し掛けてる……)

    戸塚「〜」

    八幡「〜」バッ

    戸塚「〜」あたふた

    由比ヶ浜(せっかくヒッキーが寝ようとしたのに、さいちゃん何やってくれてんのかな……)

    八幡「〜」ぽー

    戸塚「〜」にこっ

    八幡「〜」テレテレ

    由比ヶ浜(さいちゃん…ヒッキーに笑顔振りまいて惑わそうとしてるよね…止めないと……止めないとヒッキーが毒されちゃう)ふらふら

    戸塚「〜」ぐっ

    八幡「〜」ニヤニヤ

    戸塚「うん!じゃあ今日も頑張ろう八幡っ」とてとて

    由比ヶ浜(ヒッキーから……離れてっ!!!)グッ

    ードンッ
  4. 4 : : 2013/11/27(水) 00:06:51
    戸塚「ったた……あっ、ごめんなさい由比ヶ浜さん。あの、大丈夫?」

    由比ヶ浜「…ヒッキー、守れたよ。もう心配いらないからね…」ぶつぶつ

    戸塚「…由比ヶ浜さん?」おろおろ

    由比ヶ浜(いけない…ヒッキーが見てる。心配掛けないようにしなきゃ…)

    由比ヶ浜「…いやー、ごめんねさいちゃん!よそ見しちゃってたよ…」ジー

    戸塚「ううん…こちらこそ。それより怪我とかない?大丈夫かな?」

    由比ヶ浜「うん!へーきへーき………」ジー

    由比ヶ浜(あれ?上手く刺さったと思うんだけどな……なんでさいちゃん痛がらないの?……なんで)

    戸塚「…由比ヶ浜さん?……って痛……あ、あれ…血だ…」ビクビク

    由比ヶ浜(あっ!血だ…よかったぁ……ちゃんと、ちゃんと刺さってた…)

    八幡「…」チラチラ

    由比ヶ浜(いけない…ヒッキーが見てる……ここじゃこれ以上できないや……あ、そうだ)

    由比ヶ浜「あ、ごめんさいちゃん!あたしシャーペン持ったまま歩いちゃってて……大丈夫⁈」ジー

    戸塚「あ、うん…ちょっと皮が剥けただけみたいだから多分……」

    由比ヶ浜「でも一応保健室行って、手当てして貰った方がいいよっ!ほら、行こう?ね?行こうよ」ジー

    戸塚「う、うん…あ、でももう授業始まるし…僕、1人で行って来るね…」とてとて

    由比ヶ浜(……まあ、さいちゃんは男だしね。見逃してあーげよ。)

    由比ヶ浜「…」ジー

    八幡「……」

    由比ヶ浜(ヒッキー、さいちゃんの事目で追ってる……なんで)

    由比ヶ浜「…ヒッキー」

    八幡「うお!…びっくりした、由比ヶ浜か」

    由比ヶ浜「…ヒッキーさいちゃん心配?楽しそうに話してたもんね……」ニコニコ

    八幡「まあな……」

    由比ヶ浜(やっぱりヒッキーはさいちゃん……ううん、あの男に毒されてるよ。今から追いかけて消さなきゃいけないかなぁ…うん、ヒッキーのためだもんね)

    由比ヶ浜「」ジー

    八幡「ま、でもあの程度なら絆創膏貼ってお終いだろ。んで、お前は?怪我ねーの?」

    由比ヶ浜(あぁ…ヒッキーがあたしの事みて、心配してくれてる……///もうあんな男どうでもいいやっ)

    由比ヶ浜「………!う、うんっ!!だいじょぶだよっ……ヒッキーありがと///」カアァ

    八幡「お、おう…」
  5. 5 : : 2013/11/27(水) 21:11:43
    がんばれゆいたそ(´・_・`)
  6. 6 : : 2013/11/28(木) 14:24:38
    ーーガラガラ

    由比ヶ浜(もう授業の時間かぁ……もっとヒッキーと話したかったのに…)

    平塚「…相変わらず騒がしいな。ほれ、授業を始めるから席につけ」

    由比ヶ浜(1限は平塚先生か…先生、最近ヒッキーにしつこくしてるんだよね……むかつく)



    ーキーンコーンカーンコーン



    平塚「今日の所は以上だ。それから比企谷、昼休み職員室に来る様に。」ほくほく

    八幡「…うす」どんより

    由比ヶ浜(あの目、間違いない…この時間で確定した……平塚先生。ううん、平塚はヒッキーを男としてみてる……このままじゃ平塚にヒッキーが食われちゃう…)

    由比ヶ浜「消さなきゃ…消さなきゃ」ぶつぶつ

    三浦「ゆ、結衣…?」ビクッ

    由比ヶ浜(優美子がなんか言ってるけど、いいや)


    ーーーーーーーー

    ーーーーー

    ーーー



    由比ヶ浜(4限終わった!ヒッキーが行く前に職員室行って、平塚を潰さないと……平塚ちゃんと潰したら、ヒッキーに褒めて貰えるかな?)

    由比ヶ浜「」タッタッタッ

    ーガラガラ

    由比ヶ浜「失礼しまーす」

    由比ヶ浜「…平塚」

    平塚「ん?ああ、由比ヶ浜か。なんだね?」

    由比ヶ浜(平塚……あたしに盗聴器をくれた事は感謝してるけど…でも潰す)
  7. 7 : : 2013/11/28(木) 14:31:01
    由比ヶ浜「…あたしのパパが紹介した男との食事、上手くいきました?」

    平塚「ん?ああ、あれか!ふむ…上手くは行ったな。なかなか手応えがあったぞ!」

    由比ヶ浜「へえ……パパがその人から聞いたって言ってたんですけど、あの女は一生結婚出来ないだろーって。」

    平塚「ぐ、ぐはっ⁉」

    由比ヶ浜「平塚さぁ…自分の人生すらまともに決定出来てない癖によく生徒を叱ったりできるよね……そんなんだから結婚も遠のくんじゃないかなー?」

    平塚「うっ…」

    由比ヶ浜「あとさ、ヒッキーに絡むのやめて貰えないかなー?」

    平塚「ひ、比企谷はいま関係ないだろう…」

    由比ヶ浜「…生徒に盗聴器渡したって校長にチクったら、結婚だけじゃなくて仕事もパーだよね…?」

    平塚「なっ⁈」

    由比ヶ浜「ねえ、どうします?独身先生ぇ……あ、間違えましたあ。平塚せんせー?」

    平塚「わ、わたしはどうすれば…」うるうる

    由比ヶ浜「ヒッキーに無駄に絡むのを辞めろって言ったよね?あ、あとアラサーの涙目とか、なんの価値もないよ?」

    平塚「うぅ…わ、わかった…だが、由比ヶ浜お前どこかおかし

    由比ヶ浜「ひーらーつーかぁ……人の心配する前にさ、自分の将来…心配した方がいいんじゃないですかあー?」

    平塚「」ぐすっ

    由比ヶ浜「じゃああたしはこれで…ヒッキーに無駄に絡んだら……わかってますよねー?」

    平塚「」コクコク

    由比ヶ浜(ふう…ヒッキー。もうこれで平塚に絡まれる心配はないよ……えへへ……)


    ーガラガラ


    由比ヶ浜「失礼しましたーっ」

    八幡「…」

    由比ヶ浜「あっ!ヒッキー!!」ぶんぶん

    由比ヶ浜(ヒッキーがこっちみてる……えへへ……平塚に怒られなくてすむんだよ?……守ったよ、ヒッキー…)

    八幡「おう…なんかあったのか?」

    由比ヶ浜「うん、ちょっと平塚に話があってさ…」

    八幡「平塚…?」

    由比ヶ浜「…ヒッキー呼び出されてるんでしょ?行かなくていいの?」ニコー

    八幡「あ、ああ…じゃあ行くわ」

    由比ヶ浜(ヒッキーがあたしだけをみてる……ヒッキーは、あたしに夢中なのかな…そうなんだよね?)

    由比ヶ浜「…」ニコニコ


    ーガラガラ

    由比ヶ浜(さて…平塚がちゃんと命令を守るか、監視しないとね……)こそこそ

    八幡「〜」スタスタ

    八幡「…」

    平塚「〜」ぐすぐす

    八幡「〜」あせあせ

    由比ヶ浜(平塚ぁ……涙を使ってヒッキーを誘惑しようとしてるよね?…絡むなっていったのに…ふざけんな)

    平塚「〜」ぐすぐす

    八幡「〜」はぁ

    平塚「〜」ぐすぐす

    八幡「」さすさす

    由比ヶ浜(ヒッキーが平塚の背中摩ってる…ううん、ヒッキーは嫌がったのにあの女に無理やりさすらされてるんだよね……平塚……ヒッキーに絡むなって言ったのに…平塚……ひらつかぁ……)ギロ

    平塚「…!」ガクガク

    八幡「…?」ちらっ


    ドア「」シーン


    八幡「〜」さすさす

    由比ヶ浜(危ない…ヒッキーに見つかるとこだった♪……あたしが見守ってるって知っちゃったらヒッキーきっと申し訳ないとか思っちゃうもんね……でもなんでまた平塚に背中さすらされてるんだろう……ヒッキー、本当は嫌じゃないとかじゃないよね…?ひっきぃ……)

    平塚「〜」ぐすぐす

    八幡「〜」

    平塚「〜」ガクガク

    由比ヶ浜(あ、話が終わる……平塚は今度処分しなきゃね。……でもいま一瞬ヒッキーがニヤッてしたけど平塚に何かされたのかな……ヒッキーは純粋だもんね…少しの誘惑でも効いちゃうのかな……やっぱりあたしが…守ってあげなきゃ……)

    八幡「」スタスタ

    由比ヶ浜(ヒッキーが戻ってくる……次はヒッキーがお昼食べてるとこだ)タッタッタッ

  8. 8 : : 2013/11/28(木) 14:31:21
    ーーーーー

    ーーー



    由比ヶ浜(ヒッキーまだかなあ?まだかな……遅いなあ…なにしてるんだろ。やっぱりGPSとかつけたほ

    八幡「おう、なにしてんだよこんなとこで。」

    由比ヶ浜(来たぁ……///)

    由比ヶ浜「あ、ヒッキー!遅かったね!まさか…ずっと平塚に怒られてたの?」ニコニコ

    由比ヶ浜(怒られてないのは知ってるよ?だって、あたしが守ってあげたんだもんね…ヒッキーは気付いてるのかな?どうなのかな?)

    八幡「おい、呼び捨て止めてやれよ。あんなでも一応は教師だぞ?」

    由比ヶ浜「」

    由比ヶ浜(ヒッキーが平塚を庇ってる……やっぱりヒッキーはあの女に取り込まれちゃったのかな…年上の方がいいの?…あたしと平塚のどっちが大事なの?あたしだよね……もし、もし平塚だったら……)

    八幡「お、おい…由比ヶ浜?」

    由比ヶ浜「ヒッキーは平塚の方が大事なの?」

    八幡「はあ?お前なにいって

    由比ヶ浜「答えて」

    八幡「いや、大事もな

    由比ヶ浜「答えてよ!!!」

    八幡「だ、大事じゃ…ない」

    由比ヶ浜「そっかあ!そうだよねっ!!あ、もうすぐ昼休み終わるし教室戻ってるね!じゃね、ヒッキー‼」すたすた

    由比ヶ浜(ヒッキーは、あたしが大事なんだ…///なーんだ、少し疑っちゃった!…でも、ヒッキーならそんな事も許してくれるよね…だってヒッキーはあたしが大事なんだもん…)
  9. 9 : : 2013/11/28(木) 20:08:04
    続きが気になるぅーー
  10. 10 : : 2013/11/28(木) 21:14:12
    ーーーーーーーーー

    ーーーーーー

    ーーー



    由比ヶ浜(授業終わったあー!えへへ、これからヒッキーと部活だあ!……あれ?)

    八幡「」スタスタ

    由比ヶ浜(ヒッキーどこ向かってるんだろ?そっち部室じゃないよ)

    由比ヶ浜「ヒッキー!」

    八幡「」ビクッ

    八幡「お、おう。由比ヶ浜か」

    由比ヶ浜「ん?どしたの?ヒッキー、そっち部室じゃないよ?」ニコニコ

    由比ヶ浜(ん?なんでヒッキーおどおどしてるの?…なんかあたしに言えない事でもあるのかな?…………女だよね、誰だろう……あ)

    八幡「ああ、ちょっとこう

    由比ヶ浜「まさか、平塚に呼び出されたとかじゃないよね?」

    八幡「は?なんでここで平塚先生が出てくんだよ…購買でなんか買ってから向かおうと思ってただけだ」

    由比ヶ浜「な、なんだ…そっかそっか!じゃあ、また部室でねっ!」スタスタ

    由比ヶ浜(購買…購買ね……ちゃんと監視するのも彼女の役目だもんね……あはは、彼女なんて言っちゃった…///)タッタッタッ

    ーーーーー

    ーーー



    由比ヶ浜(ヒッキーに見つからない様に遠回りしちゃったから少し遅れちゃったよ……ごめんねヒッキー)

    八幡「…」

    川崎「〜」

    八幡「〜」すいー

    由比ヶ浜(なんで川崎さんがヒッキーの側にいるの?ヒッキー購買でパン買うだけって言ったのに…)

    八幡「…」

    川崎「〜」

    八幡「…」

    川崎「〜」

    八幡「〜」ちら

    川崎「〜」

    八幡「〜」

    由比ヶ浜(あの女……ぜったいヒッキーに気がある。さっきからどんどんヒッキーに近付こうとしてる……消すよ?)

    川崎「〜」

    八幡「〜」

    川崎「〜」

    八幡「〜」ジー

    川崎「〜」ふい

    由比ヶ浜(顔真っ赤にしてる…あの泥棒猫……ヒッキーに色目つかってたもんね。うん、そうだよ…ヒッキーを守る為だもん……居なくなって貰わないと困るもんね。うん、……消そ)

    八幡「」スタスタ

    由比ヶ浜(ヒッキーは居なくなったね……へへ…ばいばぁーい泥棒猫さあん……悪いのはおまえだもん…)

    由比ヶ浜「」そー

    川崎「♪」スタスタ

    由比ヶ浜(……消えろ)

    川崎「っ!」

    ードンッ

    ーズガガガガッ……ボキッ

    ードサァァ…

    由比ヶ浜「あは!あはは……あはははははははははははははははははっ………落ちたっ!おちたぁ…あぁ!!…あし、へんなほうにまがってるよぉ?……たいへんだねえ…あはは……あはっ♪」タッタッタッ

    由比ヶ浜(またヒッキーに褒められる様なことしちゃった!はやく部室いこーっと)
  11. 11 : : 2013/11/28(木) 21:15:35
    ーーーーー

    ーーー



    ーガラガラ

    由比ヶ浜「やっはろー!」

    雪ノ下「こんにちは、由比ヶ浜さん。今日は遅かったのね」ペラッ

    由比ヶ浜「うん、ちょっと大事な用があってさ…あはは」

    由比ヶ浜(ゆきのんはあたしがヒッキーの事好きだって知ってるし、ヒッキーの事なんて何とも思ってないって言ってくれてるから気が楽だなあ!)

    雪ノ下「そう。紅茶でも淹れようかしら」ペラッ

    由比ヶ浜「おー良いね!じゃああたしお菓子だすよっ!」

    由比ヶ浜(そろそろヒッキー来てもおかしくないんだけどな……なにやってるんだろ。……平塚に命令してGPS貰ってヒッキーにセットした方がいいかな…)

    ーガラガラ

    八幡「うす」

    雪ノ下「こんにちは、比企谷君。」ペラッ

    由比ヶ浜「ヒッキー遅い!!」イライラ

    雪ノ下「あなたも今来たばかりじゃない…」ペラッ

    由比ヶ浜「しー!!」

    由比ヶ浜(ばかゆきのん!あたしが見張ってたってバレちゃうかもしんないじゃん!)

    八幡「…?パン食ってたんだよ…」ドサッ

    雪ノ下「珍しいわね、あなたが放課後にパンを食べるなんて…」ペラッ

    八幡「まあな…昼食う時間があんまなかったんだよ」

    由比ヶ浜「ヒッキー、呼び出されちゃったからね…」

    由比ヶ浜(平塚のせいでヒッキーお昼食べれなかったもんね……平塚、もっと罰を与えなきゃかな♪)

    八幡「ああ……それより、ちょっと寝てもいいか?寝不足なんだよ」

    雪ノ下「あなたは何をしにここに来ているのかしら…」はぁ

    八幡「お前だっていつも本しか読んでねえだろが…依頼主が来たらちゃんと起きるからよ」

    雪ノ下「…仕方ないわね。……その、膝掛けならあるけれど、使うかしら?」

    由比ヶ浜(………ゆきのん?ゆきのんが自分の匂いが付いてる膝掛けヒッキーに渡してる……なに、結局ゆきのんもヒッキーを奪おうとするの⁈……ヤダ、ヤダヤダ……ゆきのんなんかに渡さない。ヒッキーはあたしの膝掛けの匂いだけかいでればいいんだよ)

    八幡「あー…いや、いいよ。寒い訳でもねえしな」

    由比ヶ浜「………ヒッキー!これ、使って!」ぐい

    八幡「ん?…いや、だから膝掛けとか別に…」

    由比ヶ浜(なんで断るの?ヒッキー…)

    由比ヶ浜「使って!」

    雪ノ下「由比ヶ浜さん?」

    八幡「お、おい。雪ノ下どうにかしろよ…こいつ今日ずっとこの調子なんだよ」

    雪ノ下「由比ヶ浜さん、無理にこの男に膝掛けを使わせる必要はないわ?」

    由比ヶ浜(ゆきのん…ヒッキーをたぶらかせて自分の味方にしようとしてる…自分ばっかりヒッキーに膝掛けの匂いかがせようとしてる……あたしたち友達なのに…なんで)

    由比ヶ浜「ゆきのん…ゆきのんは、ヒッキーに膝掛け使わせた癖に、あたしには貸すなって言うの?」

    八幡「おい由比ヶ浜。お前おかしいぞ…」

    雪ノ下「由比ヶ浜さん…私は彼に膝掛けを使わせた訳ではないわ?現に、この男に膝掛けを貸していないでしょう?よく見なさい…」

    由比ヶ浜(使わせて…ない?……あれ、ほんとだ……あれ…あたし)

    由比ヶ浜「……あ。ご、ごめん…ゆきのん。あたし……あれ…」

    八幡「」

    雪ノ下「…今日は皆疲れている様だから、終わりにしましょうか。」

    由比ヶ浜「…うん」

    由比ヶ浜(ゆきのんの事疑っちゃった…ヒッキーに嫌なとこみせちゃったよ……どうしよう)

    八幡「そうだな…じゃあ、先帰るわ」スタスタ

    由比ヶ浜(あ、ヒッキー帰っちゃった……あたしも帰って、ヒッキーの事ちゃんと盗聴してあげないと…)

    雪ノ下「由比ヶ浜さん、あなた少し疲れている様だけれど大丈夫かしら…?」

    由比ヶ浜「ウン、大丈夫!じゃああたしも帰るね?…ゆきのん、あたしがヒッキー好きだって、覚えてるよね?忘れてないよね?ね?」ジー

    雪ノ下「……ええ、大丈夫よ。ちゃんと覚えてるいるわ。」

    由比ヶ浜「……信じてるから。じゃあ、またね」タッタッタッ

    雪ノ下「……由比ヶ浜さん、瞳孔が開き切っていたわ…」ゾクッ
  12. 12 : : 2013/11/28(木) 21:18:55
    ーーーーーーーーー

    ーーーーーー

    ーーー




    由比ヶ浜(ヒッキー…部屋に戻ってからパソコンばっかり弄ってる……ああいう声の女の子が好きなのかな?)

    ーサザッ

    八幡「ふあぁ〜」

    八幡「おやすみ、赤城…ふひ」パタン

    由比ヶ浜(今日の就寝時刻は00:18分……今日もあの女がヒッキーと一緒に寝るとか言い出したら、ぜったい止める)

    ーザザッ……コンコン

    由比ヶ浜(来た……)

    ーザザッ

    八幡「ん?小町か?」

    小町「うん、入っていい?」ガチャ

    八幡「許可取るまえに入ってんじゃねえか……で、また寝れないのか?」

    小町「さっすがお兄ちゃんっ!なんでもわかってるね!」

    由比ヶ浜(うざ……ヒッキーに理解されてるとか、勘違いしてる……図に乗って…女狐……)

    八幡「うぜえうぜえ…ほれ、俺も寝るからさっさとしろ」

    小町「もーお兄ちゃんは相変わらず捻デレさんだなあ。」

    八幡「その造語お前マジでやめろよ……」

    由比ヶ浜(ヒッキーの事また困らせてる…ヒッキーは嫌って言えないだけなのに、好意だと勘違いして……ふざけんな…)

    小町「えー、これほどお兄ちゃんに相応しい言葉ないんだけどな。……お兄ちゃん」

    八幡「あ?」

    小町「昨日ちゃんと寝れた??小町が一緒に寝たいって頼むとお兄ちゃん絶対断らないけどさ…ちゃんとお兄ちゃんは寝れてるのかなーって…」

    由比ヶ浜(寝れてるわけねーだろ!!お前のせいでヒッキーは3時間しか寝れてないんだよ……)

    八幡「アホ…下らねえ事考えてないで寝ろ。」

    由比ヶ浜(ヒッキー……どこまでも優しい///でも……それは浮気だよヒッキー…?あたし、ちゃんと聞いてるよ?)

    小町「…はーい♪」

    八幡「くっつくなよ…あちいな」

    小町「小町は寒いんだもーんっ!」

    由比ヶ浜(女狐……ヒッキーと一緒になんて、寝させるわけにいかない……ヒッキーはあたしの…あたしが守るんだから)

    八幡「うぜえ…」

    ープルルルル

    小町「ん?お兄ちゃん電話じゃない?」

    八幡「あー、いいやめんどくせえ。朝確認する」

    由比ヶ浜(あはは……ヒッキー面白い。…出るまでかけるよ?)

    ープルルルル

    小町「」

    八幡「」

    由比ヶ浜(ほらほら…焦らさないでよヒッキー…///)

    ープルルルル

    小町「お、お兄ちゃん…?」

    八幡「はぁ…ったく……」

    八幡「は

    由比ヶ浜「もしもしヒッキー?」

    八幡「…由比ヶ浜か。なんだよこんな遅くに」

    由比ヶ浜「あーうん…ヒッキー寝不足っぽかったから。ちゃんと寝れてるかな?って…」

    八幡「ああ、寝れてるよ。じゃあな」

    由比ヶ浜(うそ…寝れてない癖に……あの女狐のこと庇ってるの?それともあたしに心配かけない様にしてるの??ううん、きっとあの女狐に弱みを握られてるんだよね…)

    由比ヶ浜「…ほんとに?」

    八幡「…本当だよ。心配してくれんのはありがてえが、もう眠いんだよ。寝かせてくれ」

    由比ヶ浜「女狐さえいなければ良いんだよ」

    八幡「…?おい」

    由比ヶ浜「……わかった。じゃあおやすみヒッキー」

    ープツッ

    ーザザッ

    八幡「なんだってんだよ…」

    小町「結衣さんなんだって?」

    八幡「ああ、ちゃんと寝れてるか?だってよ。なんかおかしいんだよなあいつ…」

    由比ヶ浜(おかしい?あはは!おかしいのはヒッキーを男として見てるそこの女だよ!!ヒッキー騙されてるんだね、今ので確信したよ!!……待っててヒッキー。今、たすけてあげる)

    小町「まあまあ…結衣さんはお兄ちゃんが心配なんだよーっ!」

    由比ヶ浜「ヒッキー…待ってて……」ぽちっ


    To:女狐

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    小町ちゃん。
    ヒッキーの事なんだけど
    ヒッキー昨日全然寝れなかったみたいで今日ずっっと辛そうだったの。
    何か知ってるよね?
    小町ちゃんは仮にもヒッキーの妹なんだからヒッキーの体調が悪くならないよーにサポートとかできるよね?
    なのになんでヒッキーはあんなに辛そうなの?
    ヒッキーに何かしたの?
    ヒッキー優しいから嫌な事も嫌って言えないんだよ?
    それくらいわかるよね
    分かったらヒッキーを妹としてサポートして
    ヒッキーに迷惑かけないで

    それだけ
    何が言いたいかは
    わかるよね

    じゃあね(・Д・)ノ


    ーーーーーーーーー

    ーーーーー
  13. 13 : : 2013/11/28(木) 21:34:29
    ーザザッ

    小町「おっと、メールだ。………っ‼」

    八幡「ん?小町どうした」

    小町「うーん……あ、お兄ちゃん。やっぱり今日は小町1人で寝るねっ!」

    由比ヶ浜(さすがヒッキーの妹の女狐ちゃん。あたしの言いたいこと伝わったみたい。…よかったねヒッキー)

    八幡「ん?お、おう…」

    小町「お兄ちゃん……気を付けてね。おやすみっ!」

    ーバタン

    由比ヶ浜(ばかだなあ……気を付けるのはお前だよお??……あははははっ!あははは……)

    八幡「なんてな。寝よ…」

    由比ヶ浜(……ヒッキーの寝息が聞こえて来た……今日も守れたよ?ヒッキー、あたし、偉いでしょ……)

    ーーーーー

    ーーー


    由比ヶ浜(ヒッキーの昨日の睡眠時間は7時間…まずまずかな)

    八幡「」突っ伏し

    戸塚「〜」

    由比ヶ浜(戸塚……またヒッキーに話し掛けてる……)ふらふら

    八幡「〜」

    戸塚「〜」あはは

    由比ヶ浜(ヒッキーを守るのはあたし、ヒッキーを守るのは…あたし!とつかぁ……やっぱり消さないとダメだねお前ぇ……)ふらふら

    八幡「〜」

    戸塚「!」タタッ

    八幡「ど、どうしたんだ戸塚…」

    由比ヶ浜(…逃げられた。まあいいや。あとで消す)

    由比ヶ浜「ヒッキーおはよっ!」

    八幡「ん?ああ、由比ヶ浜か。おす」

    由比ヶ浜「」ジー

    由比ヶ浜(えへへ///目の前にヒッキーがいる///ヒッキーのこの目…あたしをちゃーんと彼女として見てくれてる目だよねっ!)

    八幡「…なんだよ」

    由比ヶ浜「うんうん。今日はちゃんと寝れたみたいだねっ!」

    八幡「あ?おー。まあな」

    由比ヶ浜「えへへっ!やっぱりヒッキーはあたしがみててあげ

    ーガラガラ

    担任「HR始めるぞー席につけー」

    由比ヶ浜(あのクソ担任……良いところで来てんじゃねえよ)

    由比ヶ浜「じゃあ、またねっ!ヒッキー!」

    八幡「お、おう…」

    担任「あー、先に皆に報告しておく事がある。川崎だが学校の階段から落ちて足を骨折してな、暫く入院する事になった。」

    由比ヶ浜(入院……えへへ…これで邪魔者が1人消えた……次は…戸塚かな)

    由比ヶ浜「」ニヤッ

    三浦「…ゆ、結衣?」

    由比ヶ浜(あ、そういえば優美子もヒッキーに名前呼ばれたりしてたよね……じゃあ優美子も消さなきゃ)


    ーー邪魔者はだいたい消した

    でもヒッキーは何か勘違いしてる

    次は誰に誑かされたのかなあ……

    じゃないきゃあたしから逃げる理由がないもんね…

    逃げたら追うのって普通の恋愛でしょ?

    ママもそう言ってた。

    だからあたしは間違ってない…

    間違ってるのはヒッキーを誘惑しようとする女共の方だよね

    だから誰からも誘惑されないところにヒッキーを閉じ込めて置くのは当たり前だよね…

    ヒッキーは…あたしが……

    ヒッキーは…あたしの……


    ーージャラジャラ

    八幡「ゆい…が、はま……」ジャラ


    由比ヶ浜「ヒッキー…ずっと一緒だよ」ニコ


    ーそう、ずっと……


    -End
  14. 14 : : 2013/11/28(木) 21:37:17
    以上で【由比ヶ浜結衣の愛憎】シリーズは終了となります。卯もみ初のバッドエンドです。
    前作に当たる八幡編はこちらをどうぞhttp://www.ssnote.net/series/149
    ではまた…
    ※次回はほのぼの系に戻ります!
  15. 15 : : 2013/11/28(木) 23:18:51
    >>14
    よかったです
    次回作も期待して待ってます
  16. 16 : : 2013/11/28(木) 23:50:50
    全裸で待ってます
  17. 17 : : 2013/11/29(金) 01:59:55
    >>15
    サシャ好きさんのコメントにはいつも励まされています。
    次も頑張りますね^o^

    >>16
    アオさん、全裸待機ありがとうございます。笑
    風邪を引かないような暖かいお話を書けるよう頑張ります(*^^*)
  18. 18 : : 2022/03/11(金) 23:10:40

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lk1231

卯もみ☃

@lk1231

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由比ヶ浜結衣の愛憎 シリーズ

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