月は、遠いから。
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- 1 : 2015/05/03(日) 19:00:20 :
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兎として生まれたんだから……
月に行きたいと誰でも思うでしょう?
なのに_____
月は、遠いから、行けないや。
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- 2 : 2015/05/03(日) 19:10:58 :
- 今晩、私とてゐはお月見に来ていた。
ここは、竹が生い茂る竹林の中で、竹があまりなく、原っぱ状態の場所で、藤原妹紅曰く「究極の穴場お花見スポット」だそうだ。
満月がよく見える。少しだけおぼろに霞んでいるが、それも味で綺麗に見える。
二人とも無言だった。無言で、金の神秘を感じていた。
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- 3 : 2015/05/04(月) 15:17:12 :
- 「綺麗……だね。」
不意にてゐが呟いた。
「そうね……。」
月を見る時のてゐは、本当に嬉しそうで、それでいて本当に哀しそうな顔をする。
「帰ろう、鈴仙。」
いつもは帰りたくないと駄々をこねるてゐが、珍しく自分から帰ろうと言ってきた。
少し、大人になったのかな?
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- 4 : 2015/05/06(水) 14:49:19 :
- 「ねぇ、鈴仙。」
「なに?てゐ。」
「私……月に……「座薬〜っ!ちょっと手伝って!」
なんと言うか……大事そうな事を言おうとしていたと思うのに、ナイスタイミングで師匠が私を呼んだ。
「あー…てゐ、その話はまた今度ね。」
「あ、うん……。」
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- 5 : 2015/05/06(水) 14:54:03 :
- 「座薬って呼ば無いで下さいよ……。」
「うふふっ♪」
「それで、どうしたんですか?」
「…………てゐの事よ。」
師匠の声が低くなった。
「てゐの…?」
「そうよ」
「また悪戯したんですか?」
「……それだったらどんなに良いか……」
「?……ど、どうしたんですか?」
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