このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
Rebellion #1
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- 1 : 2015/05/01(金) 22:56:11 :
- テスト投稿です、SSノートに2年ぶりに戻ってまいりました。ため書きですが、多分毎日投稿きついですし、そのうちピタリと音沙汰なしになるかも。皆様のご意見も聴きながら書きたいので。しかもカテゴリとかどれ選べばいいか自分でもわかってない。
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- 2 : 2015/05/01(金) 22:57:55 :
- 完全オリジナルとなります
悲鳴が聞こえる、左右前後全ての方向から、短く、そして大きい悲鳴が幾つも。
突如として戦場と化した高層ビルの建ち並ぶ大都会で、まさに、「戦争」が始まったのだ。
都会故に道は人で埋め尽くされており、
人同士で押し合い、叫ぶ。
逃げ惑う大半の人々には既に理性というものが失われており、今自分たちが生き残る為に、逃げようとすることを辞めない。
ショッピングモールやファッションブランドの揃うビル、会社、道路、至る所から避難してきた人々が目指すのは、
巨大なスクランブル交差点を越えた先にある渋谷駅だ。
移動手段を持たぬ人々が他の街へ避難できる唯一の方法である電車を求め、その交差点を目指す人たちで埋め尽くされている。
目的地は同じであるはずなのに、パニックに陥った人たちは、人だらけの道を方向さえわからず歩く、故に改善されることのない混雑が発生している
交差点付近に来ると目指す駅の看板が見えた人達が我先にと構内に向かって殺到する、ある人が前を進む人をおし倒し、またある人は前を走る人の靴を踏み、人がこける。 転けた人は無残に踏み殺される。
突如として上空から姿を現した日本空軍の戦闘機が東京エリアの中心部、渋谷に爆撃を行ってから20分ほどが経つ、
既にこの時点でのミサイルによる死者、爆発による焼死者、人々の押し合いによる圧死者の数は数えきれず、
数万の人々がいた日曜日の日中に、そこは地獄と化したのだ。
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- 3 : 2015/05/01(金) 23:05:05 :
- ここがどこかはわからない、どうして自分はここにいるんだろう。
神代悠平は、辺りに所狭しと並んでいる避難民キャンプ地のテントを眺めながら、そう考えた、そして、その答えはすぐに浮かんできた。 あぁ、自分はあの地獄から逃げてきたんだ、と。
悠平は、5〜6時間前まで両親と東京にいた、そこに住んでいる祖父母の家に行くためだった、
1日前に祖父母宅に着き、今日は都会である東京の街を堪能しようと自分が提案し、渋谷に来ていたのだ、今となってはその提案をしたことが悔やんでも悔やみきれない訳ではあるが...
丁度Loftで買い物を終えてでてきた直後だった、上空に轟音が聞こえ、それが戦闘機だと確認した時には既に前方では大爆発が起こっていた。
渋谷駅から近い位置にいたが、パニックを起こして逃げ惑う人達の波に押され、そこで両親と完全に離れてしまった。
手を繋ごうとするも間に合わず、
自身もどうすればわからなくなったが、
父が母を連れながら、 お前は逃げろ、構うな と言ったのを機に、悠平は力の限り走った、比較的涼しい日ではあったが、人々の吐く息と汗でかなり蒸し暑かった。
かろうじて駅に辿りつき、電車に乗る、
もはや改札は押し寄せる人達にとっては障害物でしかなかった。
そのまま電車にひたすら揺られ、いくつかの県で自衛隊が設立した避難民を受け入れるキャンプ地を目指してここ、群馬県に来た、神奈川県にもあったが、東京に近いためさらなる被害を恐れここを選んだ訳だ。
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- 4 : 2015/05/04(月) 21:16:38 :
- 電車に死に物狂いで乗り込んでからのことだが、パニックだったためよく覚えていないのが現実だ、かなり長い時間電車に揺られ続けたあと、沢山の人達が降りていった駅があったので、その列に着いて行ったらこの避難民キャンプ地に辿り着いたのだ。
東京から離れてから時間が空いていたことで少しは冷静になれたお陰で、手早く行動でき、手続きを済ませてキャンプ地内のテントの中で過ごせている。
悠平「暑いな...」
自衛隊から支給されたテントはまさしく'1人用'で、身長170センチ程の大人がそのまま寝転がるのがギリギリの広さで底面は正方形だ、特に今日は真夏日で、食料などが運ばれてくるなどの話は聞いておらず、ただ寝るだけの場所を手に入れただけには過ぎなかったが、悠平はそれだけで充分過ぎると思っていた。
しかし、悠平にはキャンプ地内の状況以前に最も気になっている事があった。
東京で離ればなれになった両親の安否である。
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