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  1. 1 : : 2015/01/22(木) 16:56:12
    ある夏の熱い日
    僕は絶望的な光景を見た。

    遡って1時間前

    徴兵検査

    「おーい陸。」
    ん?あぁ、誰かと思ったら、三矢斗か。
    「なんだよ、反応うっすいな。」
    当たり前だろ。命かけて奴らと戦うためにここにいるんだ。誰とも深入りしないって決めてんだから。
    「そんな硬くなるなって。俺ら親友だろ?」
    まだそんなこと言ってるのか。だいたいお前は気楽すぎるんだよ。
    「そっかなぁ〜。」
    『19番、中に入りなさい。』
    「はい。 じゃあ、行ってくるよ。」
    あぁ、健闘を祈るぞ、三矢斗。
    少し時間が経った。どうだ…、三矢斗、受かったか…。
    ガチャ
    「どうだった?」
    「受かったよ」
    そうか。よかったな。
    「なんだよ。もうちょっと、喜んでくれよ。」
    ごめん。俺、次だから緊張してて。
    『20番、中に入りなさい。』
    「俺だ。行ってくるよ。」
    「おう、行ってこい。」
    「どうぞ」
    「失礼します」
    ダメだ、緊張する…けど、合格するには、今までのこと全部言わなきゃ
    「僕の両親はあいつらにやられました。あいつらを殺したい理由がある。」
    「そうですか。腕は?」
    やっぱり聞かれるか、そこ。
    「柔道黒帯、空手黒帯、弓道五段、剣道三段、合気道もできます。この日のために特訓してきました。」
    おお〜
    審査員がざわめいている。流石に珍しいのかもしれない。
    「狙撃は?」
    「はい、一応。」
    俺は食物を自分で調達して行きていた。狙撃は結構得意だ。
    「わかりました。合格です。」
    …。俺、合格したのか…
    「ありがとうございました。」
    .
    ガチャ
    「どうだった、陸。」
    外に出るとすぐさま三矢斗が聞いてきた。
    「受かったよ。」
    「よかったな!」
    あぁ…。本当に良かった。安心した。


    でも…この時俺は、まさかあんなことになるなんて思っても見なかったんだ…。
  2. 2 : : 2015/01/22(木) 17:44:57


    俺たち新人は、とりあえず、訓練室に行った。だが、俺と三矢斗は色々と訓練する必要はない、と言われた。
    「僕は、ここの職員の升野だ。君たちは全ての武術を習得しているから、今日は…」
    升野さんが言いかけた時、

    リリリリーン!リリリリーン!

    ベルがなった。
    「なに!?このベルは奴らが出た時にしかならないはず…。まさか出たのか!しかし…A、B部隊は2、3県離れたところにいるはず…。」
    その話を聞いていると何と無くだが、今の状況がつかめた。おそらく、A、B、部隊とは、ランクわけされている中の上の二つのチームだろう。他のチームは、まだ調整中。俺たち新人のことだ。ついこの前の戦いで大勢の死人が出たというのを聞いた。
    「あの…升野さん…?」
    口元に手を当てながら、必死に考えていた升野さんに三矢斗が話しかけた。
    「俺たちが出動するんすか?」

    「あ、いや…。せっかくこんなに集まったんだ。何の準備もしないまま、出動はダメだ。」

    確かにその通りだ。人数を増やしたいがためか、大半が武術未経験者だ。

    「確か、もうひとつC部隊がいるんすよね?その人と、俺たちなら十分じゃないですか?」

    その瞬間、升野さん、いや…升野の顔が曇った。

    「C部隊は問題児たちなんだ…がしょうがない。それならいいだろう。」

    早速放送が流れた。

    『C部隊、出動要請です。至急、本部にお集まりください。』

    10分くらいたった。C部隊の隊長と思われる人物に続き、みんなが来る。

    「お前たち、遅いぞ!」

    「すんません。久しぶりだったんで、まさか出動要請が出るとは。」

    …大丈夫か、こいつ?隊長のくせに。あんまり関わりたくないな。

    「今回は✴︎✴︎町に現れた。A、B部隊は、今、出動できない体制だ。そこで君たちにそこの新人部隊を任せる。」

    ?いいのか?こんなやつに任せて…。

    「新人部隊の隊長は、この平 陸君だ。」

    「あ、あの…?聞いてませんけど…?」

    「あぁすまない。さっき上からの指示があって。」

    あ、そうですか…。

    「ま、そういうことだ。こちらは、C部隊、隊長の八生慎(やよいまこと)君だ。仲良くな。」

    …。やっぱりね〜!どうなんのこれ?

    「とりま行くぞ!」

    そうして、俺たちは、ヘリコプターに乗り込んだ。
  3. 3 : : 2015/01/22(木) 18:37:44


    そう、そこで何が待ち受けているとも知らずに…

    でも、だからって楽しみ〜なんて言ってる人なんでいない。

    「あー、楽しみだな、今日の狩り!」

    前言撤回.いたな、こういう事言う人。しかも、隊長。

    「うちも〜!」

    同感する人もいた…。女の子…

    「俺より若く見えるのは気のせいか…。」
    やばい、口に出てた…。
    「ちょっと君?失礼だぞ!まぁ年下だけどね。」
    よかった…本当ならセーフ…。
    マジですか…。何歳なんだろう…。あ、でもこれ聞かない方が良さそうだ。

    なんてくだらない話をしていると、着いてしまった。✴︎✴︎町に…。一瞬、空気がピリッとした。

    したの方に奴らが見えた。俺が一生恨み続ける、俺の親を殺した、あいつらが…
    。やっと見つけた…、俺がこの手で、この手で あいつらを ぶっ潰す!

    奴らの名は Departed soul of the dead person

    意味は、死者の亡霊…

    通称 DEAD (デッド)
  4. 4 : : 2015/01/22(木) 22:47:11
    期待p(^_^)q
  5. 5 : : 2015/01/22(木) 23:07:41
    ありがとう
  6. 6 : : 2015/01/22(木) 23:24:22
    DEAD…あいつらだけは、絶対に…。


    俺が小さい頃、物心着いた時には、父親はもう、いなかった。死んだのではなく、不倫だった。母親は、女手一つで俺を育ててくれた。

    俺は10歳くらいの頃、町の市場の八百屋で住み込みで働いていた。八百屋の店主は親切で、俺どころか、母親までもすませてくれた。


    そんな、何事もなかったかのように過ぎていた幸せな日々に終止符を打たれたのは、そんな先のことではなかった。

  7. 7 : : 2015/01/22(木) 23:38:27

    店の手伝いを休憩していた時だった。そいつは突然、姿を現した。

    「きゃー!!!」
    「うわぁー!!!」

    所々で悲鳴が聞こえ始めた。みんなが何事かと外に出てみると次々に、倒れて行く。その光景はまるで、ガスでも充満していたのかと言うくらい一斉に倒れていたのだ。

    「うっ…。」
    店の中から、母親のうめき声が聞こえた。
    「かあさん!」
    急いで中に入ってみると、そこには母親が血を流して倒れていた。

    信じられなかった。どうしてこんなことになったのか、検討もつかなかった。

    コツ….

    「だれだ!!!」
    後ろから気配を感じて振り向くと、そこには八百屋の店主がいた。

    そう…右手を母親の血に染めて
  8. 8 : : 2015/01/23(金) 00:05:54

    「て、店主…。どうしたんですか、その…右手?」


    店主はにこやかにゆっくりと答えた。

    「あぁ、すまないね。これは君のお母さんの血なんだ。あんまりにも、美味しそうだったからね。」

    な、何を言っているんだ。母さんの、血が美味しそう?そんなわけないじゃないか。まずこんなの人間は食べない……!

    こいつ人間じゃないのか?

    でも、どっからどう見ても、普通の人間だ。しかし、人間が血を美味しそうなんて言わないだろう…。そんな様子の俺を見たあいつは俺にこう言った。


    the heart in stained with darkness is particularly delicious
    (闇に染まった心臓は特別美味しいさ)


    俺は、こいつが化け物だと確信した。
    闇に染まった心臓を食べるのは、前に聞いたことがある。思い当たるのは、

    DEAD

    それしかなかった。

    DEADは、死者の亡霊だ。しかし、そのリーダーは、自在に変形できる、

    《死神》

    それを思い出した瞬間、恐怖に襲われた。闇に染まった心臓を喰らうものは、DEADのみ。しかし、DEADは所詮死者の亡霊だ。取り憑くなんて、難しいことは出来やしない。

    ということは…店主が…こいつが…こいつが…母さんを殺した犯人であり、

    DEADの 《リーダー、死神》!!!
  9. 9 : : 2015/01/23(金) 00:23:48
    お前は死神なのか?

    そう聞いた時、あいつは頷いて姿を消した。あの時の俺は、純真無垢だったから、心臓は取られなかったんだった。
    そうだった…。思い出した。あいつが、店主が…母さんを殺した,死神…。

    「おい、おい、陸?もう投下するぞ!」

    ん?しまった,思い出にふけっていたら、大事な任務を忘れていた。気を取り直して…

    「悪い。投下って何をだ?」

    「そこからかよ〜。」

    気を取り直せていない!?もう一度…。
    何を聞けばいいんだったかな?やばい、初めての戦場で緊張するのもあるけれど、この戦いにあいつがいるとしたら、
    俺は、真っ先にそいつに飛びかかる位にあの時怒りが戻ってきた。

    冷静に…冷静に…冷静…

    「まだかよ、おっせぇなぁ。」
  10. 10 : : 2015/01/24(土) 07:34:32
    ……そりゃぁ、失礼しました〜

    「…とりあえず、現場へ急行しましょう。」

    「こいつら全員か?」

    「はい」

    誠さんは微妙な顔だった。

    「なんか嫌な予感がするんだよな」

    誠さんの言葉で、みんなに緊張感と不安が漂う。そして、その不安を胸に抱いたまま俺たちは地上に降りたった。その降りて見てわかったことだが、人の気配が全くしない。すぐそこに、大きな町があるってのにおかしすぎる。元から何もいなかったのではないか、もしくは…食われてしまったのかというくらいの静けさだった。…が次の瞬間、風がよぎるように、横を通り過ぎる奴らの気配がした。後ろを向くと、兵士が次々に倒れて行く。嫌な予感がした。あの時と同じ様に…心臓を1つき…。

    そう、心臓を1つきで…
    母さんと同じ様に…
    俺の不安はこれだった。嫌な予感も的中していた。

    …………ここにあいつがいる。

    あいつが…

    死神 が

    ……いる。
  11. 11 : : 2015/01/24(土) 21:27:36


    焦り、動揺が抑えられない。
    体が震えている。止めたくても止まらない…。

    そんな俺の様子に気づいたのか、誠さんが近づいてきた。

    「おいおい、大丈夫かよ。緊張してんのか?………それにしちゃあ怯えすぎだな…。どうしたんだ?」

    「実は俺…子どもの頃に一回、死神と会っているんです。母さんを殺されました…。そいつの殺りかた、心臓を1つきなんです。……今倒れている兵士と同じように…」

    「マジかよ…。大ボスがここにいんのかよ…。ちょい待て。」

    俺に待てと言って、少し離れて無線を取り出した。多分、本部に連絡するのと同時に、応援を要請するのだろう。

    「あぁ、升ちん?俺。誠だよ。ちょ〜っと緊急事態なんだよね…。実はさぁ…。」

    「はぁあ!?」

    升野さんの声は、電話越しで少し離れている俺にもよく聞こえた。

    「お前、何?いつもの冗談のつもりか?しかも、戦場で?バカなのかお前?」

    「冗談じゃねぇよ…。あいつが…死神と…あいつの…心臓を…があいつの…らしいんだよ。」

    そこの会話はよく聞こえなかったが、大体わかった。やばいことは当たり前だ。そして、電話を切ると、

    「撤退、撤退だ!上からの指示だ!」

    と言った。きっと、誰もが予想してなかっただろう。俺たち新人も…C部隊の人たちも…。
  12. 12 : : 2015/01/24(土) 21:30:15
    おお怖
  13. 13 : : 2015/01/24(土) 21:54:46
    そこまで怖くはないでしょ?
  14. 14 : : 2015/01/24(土) 23:36:28
    グロだめなワリには
    心臓グサっとしちゃうのね…Σ(゚д゚lll)
  15. 15 : : 2015/01/25(日) 06:53:52
    死神だからね
  16. 16 : : 2015/01/25(日) 07:08:35
    誰もが言葉を失った…。

    俺も、三矢斗も、他の奴らもみんな…。
    だが、みんながそれに従った。いや、従おうとした。

    でも…時は待ってくれなかった…。

    やつは現れた。音もなく、俺たちの前に。そして、威厳のある声で…ゆっくりと言った。

    the heart in stained with darkness is particularly delicious
    (闇に染まった心臓は特別美味しいさ)

    それは、死神が言うセリフだということは、誰もが知っていた。会ったことがない奴でも…

    みんなは逃げ惑い、冷静さを保っていたのはごく一部の人間だけだった。

    俺と三矢斗、誠さんはもちろん、C部隊の人たちも平気だった。が、問題は…新人達だった。
    戦いになれてない奴等がほとんどで、落ち着きがない…。


    その時だった…
    頭上から、ヘリコプターの音が聞こえた。しかし、上を向くと俺たちのヘリではなかった。

    だったら、誰のヘリなのか…

    ドアが開いたと思うと、中から、

    俺たちと同じ戦闘服を着た奴らがおりてきた。それを見て、

    「ま、まさか…あいつらこねぇんじゃなかったのかよ。」

    と誠さんがつぶやいた。
    そんな言葉を聞けば、名前も知らない俺にも誰が来たのかくらい察することはできる。

    そう、A部隊とB部隊の応援が来たのだ…。

  17. 17 : : 2015/01/29(木) 19:17:25
    そう、おそらく…A、B部隊の応援が来たのだ…。

    たくさんの兵士がおりてくるのかと思っていたら、A部隊から7人、B部隊から5人くらいがおりてきた。

    「私は湖上由真(こじょうゆま)。A部隊隊長だ。そして、こちらは副隊長のリンダ・オズボーンとボブ・サントリアだ。その横にいるのが
    ミーナ・マルチネス、そして、サナ・ミルネア。そして、双子の草津彩音と琴音だ。よろしく頼む。我々が来たからには、五分で終わらせる。」

    「私は門松水月。B部隊隊長だ。横2人は私の姉と弟の舞と太陽だ。他の奴らは基地に帰ってからだ。」

    そんな場合じゃないのにのんきな奴らだ。あいつらは待ってくれないのに…

    自己紹介を勝手にされた後、みんなの視線が、DEAD、そして死神に行った。

    死神は、応援が来たとわかると、真っ先に新人部隊、俺たちの方に向かってきた。

    しかし、瞬間の出来事だった。誰もが反応出来ないくらい速く、奴は何
    かをした…。

    何をしたのか…そう思っていた矢先のことだった。

    俺、三矢斗を除いて、新人全員が倒れたのだ…


    …………何が起こったのだろうか…。


    そう、つい今さっきまではこんな事起こるなんて思いもしなかった。


    徴兵検査がつい、小一時間前だというのに……。


    俺の頭は真っ白になった。


    どうすればいいのか…。現実なのか…。




    夢であって欲しい




    心の底から、そう思った。

  18. 18 : : 2015/03/16(月) 16:45:19
    期待です!
    グロそうだけど面白い…ッ!
  19. 19 : : 2015/04/04(土) 13:47:10
    ありがとうございます☻

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