このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
ビッグボス「進撃の巨人?」 進撃の巨人×MGSV part2
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- 1 : 2015/01/19(月) 20:47:10 :
- ビッグボス「進撃の巨人?」 進撃の巨人×MGSVの続きです。
http://www.ssnote.net/archives/29361
エレンがライナーやベルトルトから奪還されたあたりから話を始めます。
よろしくお願いします!
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- 2 : 2015/01/19(月) 22:12:21 :
- パート2…だと⁉︎
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- 3 : 2015/01/19(月) 22:13:24 :
- ヤッタゼェェェェェェェェェェェピャッポォォォォォォォォォォォォォォウ
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- 4 : 2015/01/21(水) 01:31:53 :
- 俺神さん、いつもありがとうございます!
始めます!
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- 5 : 2015/01/21(水) 01:32:58 :
怒りとは酸である。注ぐ相手より、蓄える器をより侵す。
~マーク・トウェイン~
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- 6 : 2015/01/21(水) 01:40:55 :
お前ら・・・・・戦士でも兵士でもねえよ・・・・。
ただの人殺しだ・・・・・・。
この世を地獄に変えたのはお前らなんだぞ!? 分かってんのかこの人殺しが!!!!!
ああ・・・・・・そうか・・・・・・。
俺・・・・・・お前らが出来るだけ苦しんで死ぬよう、努力するよ・・・・・・。
ーーー
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ーーー
ーー
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- 7 : 2015/01/21(水) 01:45:44 :
- ムクッ エレン「」
アルミン「起きたみたいだね・・・・エレン。」
エレン「・・・・・またあの夢を見た。」
アルミン「ライナーとベルトルトのかい?」
エレン「・・・・・・そうだ。あの時俺は、胸を焼くほどの強烈な怒りに駆られていた・・・・・そう、アニを捕えた時みたいに、すべてをぶち壊したいって思ったんだ。」
アルミン「」
エレン「その怒りの炎は・・・・今でも消えていない。この怒りを・・・・俺はどこにぶつけたらいいんだ?」
アルミン「・・・・・・早く支度して。リヴァイ兵士長とビッグボスが呼んでいる。」
エレン「・・・・・・ああ。」
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- 8 : 2015/01/21(水) 01:53:13 :
- 旧調査兵団本部
ハンジ「やあエレン、アルミン。」
エレン「ハンジさん! それに・・・・お前ら! どうしてここに?」
ミカサ「私たちはあのチ・・・・リヴァイ班に配属された。」
ジャン「だから俺たちはここにいるんだよ。」
コニー「何だか訓練兵団の時を思い出すな。」
サシャ「そうですよね!」モグモグ
ヒストリア「」
エレン「懐かしいな・・・・・もうすっかり昔のことみてえだ・・・・・。」
アルミン「あの頃は・・・・・皆キラキラしていたからね。」
ジャン「何だアルミン副長? 随分辛気臭えじゃねえか? せっかく出世したのによお?」
ガチャッ ビッグボス「待たせたな!」
リヴァイ「お前ら座れ。ハンジから話がある。」
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- 9 : 2015/01/21(水) 10:31:57 :
ハンジ「私は今すぐにでも、巨人化の実験をしたいと思っている。でもエレン副長・・・・申し訳ないけど、しばらくリヴァイ班と共に身を隠してほしいんだ。」
エレン「何故です?」
ハンジ「ニック司祭が・・・・・殺されたんだ。」
一同「!?」
ハンジ「私が甘かった・・・・私たちに協力したニック司祭をほおっては置かないだろうと思っていたけど、まさか中央第一憲兵団を使って殺しに来るなんて。」
エレン「中央第一憲兵団?」
ハンジ「王政直属の憲兵団だ。ニック司祭は、拷問されて殺された。爪が全部剥がされていたからね。」
アルミン「・・・・僕たちを狙いに来るかもしれないということですか?」
一同「!!!」
エレン「・・・・・・考えられない話じゃねえな。」
ビッグボス「目的が不明確すぎる。どうしてそう思う?」
アルミン「エレンは先の戦いで、巨人を操った。その力は使いようによっては人類を救うことも、滅ぼすことも可能です。だから王政がこれを欲してもおかしくはないと思います。」
ビッグボス「ふむ。だが、エレンはまだこの能力をうまく使いこなせないんだろう?」
エレン「はい・・・・・まだうまくは・・・・。」
リヴァイ「・・・・エレン。俺たちはこれから、こっそり隠れながら巨人化の実験を行う。」
一同「!!!」
ハンジ「驚いたな・・・・君も釣りをするのかい?」
リヴァイ「クソ野郎どもがかかれば、お前を狙っていることは確定する・・・・・危険な賭けだが、やってみるか? エレン?」
エレン「勿論です!」
ハンジ「ほかのみんなは?」
アルミン「異論はありません。」
ビッグボス「そうするしかないだろうな。」
ミカサ「エレン・・・・・また、おとりになるの?」
エレン「ミカサ・・・・・分かってんだろ? こうするしかないって。」
ミカサ「」
ハンジ「・・・・・・決まりだね。」
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- 10 : 2015/01/21(水) 13:01:48 :
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ーー
ーー
ーーー
ー
ハンジ「うおおおお、みろ、モブリット!!! エレンの顔が!!!」
モブリット「分隊長!!! あなたに人の心はありますか!?」
アルミン(・・・・・監視されている。間違いない。)
ビッグボス「アルミン。」
アルミン「・・・・移動しましょう。ボス。兵長。」
リヴァイ「ああ。」
ジャン「ちっ、何が起こってんだかなあ。」
コニー「大丈夫か? しっかりしろ、エレン!」
ミカサ「エレン!!!!」
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- 11 : 2015/01/21(水) 13:36:06 :
- エレン「・・・・・・俺はどれぐらい寝てたんだ?」
ハンジ「大体丸一日くらいかな? よかった・・・・・顔が元に戻って・・・・ミカサにそがれるかと思ったよ。」
ミカサ「」
エレン「・・・・俺たちはやはりつけられていましたか?」
ビッグボス「付けられていた。どうやら王政はエレン・・・・お前に用があるようだ。」
アルミン「」
エレン「・・・予想できていたことだろ? アルミン?」
アルミン「・・・・うん。」
リヴァイ「・・・・・・この紙を見ろ。」
一同「!!!」
ビッグボス「これは・・・・・・。」
リヴァイ「エルヴィンからの指令だ・・・・・・納得できた奴だけ、今夜ここを発つ。」
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- 12 : 2015/01/21(水) 14:23:31 :
- 王都ミットラス
「どうやら調査兵団が動き出したようですね?」
「エルヴィンの指示か?」
「恐らくは・・・・。」
「いずれにせよ、彼らをこのままのさばらせておくわけにもいくまい。エレンとヒストリアを・・・・・捕縛するんだ。オセロット!」
オセロット「仰せのままに、レイス卿。われら中央憲兵団が一網打尽にしてくれましょう。」
ロッド「頼んだぞ。」
トロスト区
オセロット「・・・・というわけで、お前たちに仕事を頼みたい。エレン分隊副長とヒストリアの両名を捕縛するんだ。」
リーブス「それで、成功した暁にはたんまり報酬をもらうことが出来るんだな?」
オセロット「勿論報酬は弾ませてもらおう・・・・なんせこれは、王族からの直々の依頼だからな。」ニヤッ
リーブス「ふん・・・・いいだろう。」
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- 13 : 2015/01/22(木) 17:25:28 :
- その後、ジャ・・・・エレンとヒストリアはよていど・・・・突然馬車に乗った男たちにさらわれた。
「かわいこちゃんの声が聞きたいな♪」
ヒストリアルミン(何これ!!! 超キモイ!!!)ゾクッ
ジャン(わりいアルミン・・・・めっちゃ似合ってるぞ・・・じゃなくて! なにもしてやれねえ!!!)
バタン! リーブズ「おい!? こいつらが本物かどうか確認したか!?」
「!!! そっそれは・・・」
リーブズ「たく、そういうのは最初から確認しておくもんだ! どれ?」スッ
パシッ ビッグボス「悪いが、うちの副長にこれ以上手出しはさせんよ?」
リーブス「!!!」
リヴァイ「はあ!!!」バキッ!
ガバッ! ジャン「オラ!!」ドゴッ!
ビッグボス「ふん!」ドゴッ!
リーブス「げふ!」
スッ アルミン「上手くいきましたね。」
エレン「ああ、こんなに単純に物事が運ぶと、かえって怖いくらいだ。」
ビッグボス「そうだな・・・・それでこそスネーク班だ。警戒を怠るな。」
リヴァイ「俺たちリヴァイ班も引き上げるぞ・・・・リーブズだけを拘束して、他はここに縛っって残しておけ。」
「」ハァ ハァ
アルミン「!!!」
「君・・・・ホントは男なんだってな・・・・俺は今まで普通だったのに、君のせいで大変なんだから・・・・どうにかしてくれよ・・・・。」ハァ ハァ
アルミン「」スタスタ・・・
バキッ! 「うぐっ!」
アルミン「・・・・・ジャン、この男を縛ってもらってもいい?」スタスタ・・・
ジャン「あ・・・ああ。」
エレン(変わっちまったな・・・・アルミンも、俺も・・・・。)
ビッグボス「」
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- 14 : 2015/01/22(木) 20:12:37 :
- ウォール・ローゼ壁上
エレン「さて、お前らは誰に雇われた? 言え!」
リーブス「ふん、調査兵団ってのは随分と粗野な連中だな? 取引をするにも、礼儀ってもんがまるでなってない。」
アルミン「そうですね・・・僕らは軍人なんで。」
ビッグボス「精一杯のおもてなしをしたほうがいいか? オセロットに教えてもらったやり方でな。」
リーブス「」ピクッ
エレアル「」
ビッグボス「幸い俺の右手は義手でな・・・・・強力な電流を流すことが出来る。短時間であれば、命に別条はない。」
リーブス「まっ待ってくれ!!!」
エレン「何だよ・・・・怖気づいたか?」
アルミン「僕たちには時間がないんだ。」
リヴァイ「そこまでにしろ、ボス!」
ボスエレアル「」
リヴァイ「何も俺たちは争いに来たわけじゃない・・・・むしろ、取引をしに来た。」
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- 15 : 2015/01/22(木) 20:20:57 :
- リーブス「取引だと!? お前らはこの街の現状を知ってこのことを言っているのか!?」
リヴァイ「ああ・・・・そうだ。」
リーブス「・・・・俺たちは中央憲兵団に命令されて、それに従っただけだ。」
アルミン「オセロットに・・・・ですか?」
ミカジャンコニサシャヒス「!!!」
エレン「」
リーブス「お前ら・・・・・特にそこの黒髪と金髪、そして眼帯、本当に恐ろしい男だよ。」
ボスエレアル「」
ミカサ(昔は・・・・・・こんなんじゃなかったのに・・・・何が二人を変えてしまったの・・・・。)
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- 16 : 2015/01/22(木) 20:42:22 :
- アルミン「・・・・・僕は以前、オセロットは壁外の巨人たちに着いたものだと推測していました。でもそれは・・・・間違いだったようです。」
ビッグボス「引き続きあいつは王政についているようだな。」
エレン「貴族たちを殺したのは・・・・俺たちを欺くためのフェイクだったってことかよ。」
リヴァイ「それで・・・・俺たちが取引をするには3つの条件がある。」
リーブス「何だ?」
リヴァイ「ひとつ、今後リーブス商会は調査兵団の傘下に入り。中央憲兵、並びに王政府に一切背くものとする。」
リーブス「!!! 戦争でもおっぱじめようってのか!?」
リヴァイ「ふたつ、リーブス商会は、調査兵団を信用すること。」
リーブス「なんだそりゃ、信用だと!? そりゃ俺ら商人が冗談でしか使わない言葉だぞ!?」
リヴァイ「商人?・・・・・俺は今、ティモ・リーブスと話をしている。」
リーブス「!!!」
リヴァイ「あんたの部下と街の住民を死なせて敗北するか、最高権力者相手に戦うか・・・・・選べ!」
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- 17 : 2015/01/24(土) 17:30:15 :
- 期待です!
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- 18 : 2015/01/24(土) 20:07:34 :
- 豚の王さん、期待ありがとうございます!!!
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リーブス「最後まで条件を聞いていないのに、契約を結ぶ奴があるか!?」
リヴァイ「おっと、これは失礼した。みっつ、商会が仕入れた嗜好品や珍しい品を優先的に調査兵団に回すこと。紅茶とかな。」
サシャ「これは素晴らしい条件です!!!」ガバッ
リーブス「はっはっはっはっはっ!!! お前ら調査兵団は商人たちよりも欲が深いな。」
ビッグボス「まあな。それで、どうするつもりだ?」
リーブス「面白い。手を組んでやる。」
リヴァイ「契約成立だな。」
ビッグボス「・・・・・早速だが、俺に考えがある。」
一同「!!!」
ビッグボス「リーブス・・・・・中央第一憲兵のメンバーを呼び出せるか?」
リーブス「ああ、やってみよう。」
ビッグボス「頼んだ。」
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- 19 : 2015/01/24(土) 20:24:37 :
気が付いたか?
サネス「!!! ここは?」
ビッグボス「地下室とだけ言っておこう。」
エレン「」
アルミン「」
サネス「お前は・・・・・ビッグボス!?」
ビッグボス「光栄だな。俺の顔はどうやらこの世界にも広まったらしい。」
サネス「それに、エレン分隊副長にアルミン分隊副長・・・・・お前ら、何をする気だ!?」
ビッグボス「決まっているだろう?・・・・お前が大好きな仕事だ。」ニヤッ
エレン「」グルグルグルグル・・・・
サネス「!!! これはいったい・・・・何を回している!?」
アルミン「私がボスの指示のもと、作った電気ショック機ですよ。」
サネス「? 何を言ってるんだ?」
アルミン「簡単に言えば・・・・弱い雷をあなたの体に通します。」
サネス「!!!」
ビッグボス「お前にはこれを被ってもらおう・・・・・しばらくは口がきけないようにな。」
サネスの頭に黒い布が被せられる。
バチッ バチッ アルミン「エレン。もう十分だよ。」
エレン「おう。」
両手に持った電気棒を、ゆっくりとサネスに近づけるアルミン。
アルミン「さて、始めましょうか?」
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ーー
ー
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!
コニー「・・・・はじまりやがった。」
ジャン「くそ、ボスはともかく、なんで死に急ぎ野郎とアルミンが拷問担当なんだよ!!!」
ハンジ「・・・・あの子たちは私たちと違って拷問を知っているからね。」
一同「!!!」
ハンジ「ビッグボスが二人へ直々に訓練を付けていたからね。その中には拷問に耐える訓練も含まれていた・・・。」
ミカサ「なぜ!? なぜ止めなかった!?」
ハンジ「止められなかった・・・・・ビッグボスも分隊長だし、二人は分隊副長・・・・しかも同意のうえでの訓練だ・・・・止める権限がなかった。」
サシャ「何だか・・・・・エレンとアルミンが別の人間になってしまったみたいです。」
ジャン「変わったといえばヒストリア、お前もじゃねえか?」
ヒストリア「」
ジャン「ちっ・・・・。」
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- 20 : 2015/01/26(月) 05:09:14 :
- サネス「」ハァ ハァ
アルミン「・・・・なかなか吐かないね、ボス?」
エレン「交代しろよ、アルミン。」
サネス「・・・・おまえらは、悪魔だ!!!」
エレン「ん?」
サネス「お前らほど楽しそうに拷問する奴らは見たことねえ!!!」
ビッグボス「残念だが、俺たちより拷問を楽しんでいる奴を俺は知っているがな。」
エレアル「」
サネス「何?」
ビッグボス「・・・オセロットだ。」
サネス「・・・・あの方が?」
アルミン「見覚えがあるみたいですね?」
サネス「あいつも中央第一憲兵団だ・・・・・俺たちと同様、王に仕える身だ。」
ビッグボス「なら気を付けるんだな・・・・・少なくとも俺の知っているオセロットは19歳の時から三重スパイ(トリプルクロス)をこなしてきた男だ。」
サネス「!!!」
ビッグボス「王政だけじゃなく、壁外の勢力、さらには愛国者達ともつながりのある男だ・・・・・せいぜい騙されないよう注意するんだな。」
サネス「」
エレン「どうやら・・・・・話したくないみたいですよ、ボス?」
ビッグボス「・・・・・いいだろう。一時間後、続きをやる。それまでにお前がだれの側に立つか考えておくといい。どこに立とうがオセロットに裏切られるだろうことは目に見えているが・・・・。」
サネス(・・・・・・王・・だ。)ボソッ
ボスエレアル「!?」
サネス「レイス家が・・・・・本当の王家だ。」
エレアル「!!!」
ビッグボス「・・・・やはりな。」
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- 21 : 2015/01/31(土) 13:39:38 :
ガチャッ
一同「!!!」
ビッグボス「・・・・・・奴は案外簡単にしゃべった。」
リヴァイ「意外に早かったな。」
ミカサ「エレン・・・・・アルミンは?」
エレン「今アルミンは・・・・・外にいる。相当精神的に来てるみたいだ・・・・。」
ミカサ「・・・・アルミン。」
エレン「・・・・行ってやってくれよ、ミカサ。」
ミカサ「・・・・エレンがそういうのなら。」
アルミン「おえええ・・・」ビチャチャチャ・・・
はぁ はぁ
ミカサ「!!! アルミン!!!」
アルミン「!!! ミカサ・・・・・」
ミカサ「アルミン・・・・・あなたは無理をしている。強くなろうと必死すぎて、自分の手を汚している。」
アルミン「」
ミカサ「そんなことをしなくても、あなたは強い。」
アルミン「・・・・駄目なんだ。」
ミカサ「えっ?」
アルミン「敵はあまりに強大だ。この壁ばかりか、世界中を影から支配している。」
ミカサ「アルミンには、何が見えているの?」
アルミン「巨大な・・・・亡霊だ。」
ミカサ「亡霊?」
アルミン「人の意識を影から支配する亡霊・・・・・・愛国者達だ!!!」
ミカサ「!!!」
アルミン「オセロットはその手駒に過ぎない・・・・・あの男がだ。それを凌ぐためには・・・・・僕はもっと大切なものを棄てなくちゃならないんだ!!!」
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- 22 : 2015/02/01(日) 01:13:50 :
- アルミン「うっ・・・。」フラッ
ドサッ
ミカサ「!!! アルミン!!!」
おい!!! しっかりしろ!!!
ーー
ー
ーーー
ー
ーー
ー
ビッグボス「アルミンの容体は?」
エレン「まだ意識が戻ってないです。」
ビッグボス「あいつは無茶をしすぎる。目に見えて衰弱していたからな。」
ハンジ「あの無茶な作戦の疲れがまだ抜けていなかったんだね。今夜は寝かしてあげよう。」
リヴァイ「明日朝に出発だ。予定通りエレンとヒストリアの身柄をリーブズ商会に引き渡す。」
ビッグボス「それで、俺たちは引き取りに来る奴らを追跡し、ロッド・レイスを捕えればいい。」
ハンジ「それからヒストリアに女王の位を譲らせれば私たちの計画は成就する。」
ビッグボス「いついかなる時でも成功をイメージする。これが重要だ。いいな?」
一同「」コクッ
エレン「決行は明日だ!!! 皆、頼んだぜ!!!」
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- 23 : 2015/02/01(日) 16:26:19 :
-
ーー
ー
ーー
ー
ーーー
ー
君は、マルセルを食べた時のことを覚えているかい?
覚えてないな。
仕方がないよ。僕らもそうだったんだから。
私は60年間壁の外で彷徨っていたが、まるで悪夢を見ているようだった。
ーー
ー
ーー
ー
エレン「はっ!!!」ガバッ!
アルミン「・・・・・また夢を見ていたのかい?」
エレン「アルミン・・・・気が付いたんだな!?」
アルミン「おかげさまでね・・・・・作戦の内容は聞いたよ。」
エレン「そうだ・・・・・今見た夢の内容を伝えなきゃ!!!」
アルミン「!?」
エレン「ビッグボスとハンジさんに伝えてくる!」ダッ!
アルミン(・・・・・・・エレンは、何の夢を見たんだろう?)
僕は・・・・・・この時のことを今でも後悔している。もしこの時、エレンに夢の内容を聞いていたら、後に起こる悲劇を、防げたかもしれなかったのに・・・・。
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- 24 : 2015/02/01(日) 16:34:11 :
アルミン「ハンジ分隊長はどこに行かれたんですか?」
リヴァイ「エレンの報告を聞いた途端、エルヴィンの元へすっ飛んで行きやがった。」
エレン「・・・・・行きましょう。」
ー
ーー
ー
ーーー
ー
ー
リーブス「やっと来たか。」
ビッグボス「待たせたな。」
リーブス「じゃあ約束通り、エレンとヒストリアの身柄を預かるぜ。」
ビッグボス「ああ、エレンとヒストリアには既に刃物を仕込んである。いざというときにエレンが巨人化できるようにな。」
リーブス「流石だな。」
ビッグボス「じゃあ俺とはここでお別れだ。今から俺たちはお互い憎み合う敵どうしだ。」
リーブス「よろしく頼む。」
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- 25 : 2015/02/01(日) 16:44:56 :
「リーブスさん、中央憲兵の人間が来ました!!!」
フレーゲル「来ちまったか。ちょっと俺トイレ行ってくる!!!」
リーブス「ちっ、仕方ねえな!」
「やぁ、リーブス。」
リーブス「オセロットの旦那。」
オセロット「無事にエレンとヒストリアの身柄を確保するとは、中々やるな。」
リーブス「報酬のほうもしっかりもらうぞ?」
オセロット「結構だ。報酬ならやるぞ?」
スパァ!!!
リーブス「!!!」ブシュウウウ・・・・
一瞬にして、リーブスは喉を掻き切られた!
ドサッ リーブス「」ビクン ビクン
「ボス。」
オセロット「どうした?」
「やはりボスの読み通り、二人は刃物を仕込んでいました。」
オセロット「やはりか・・・・・・あのお方の計画通りに物事は進んでいるな。」
「それで、この男の遺体はどうします?」
オセロット「殺したのは俺じゃない・・・・・・調査兵団のエルヴィン団長だ。」
「・・・・可哀想に。」
オセロット「さて、行くとするか。」
フレーゲル「・・・・親父。」カタカタ
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- 26 : 2015/02/01(日) 16:56:24 :
- 調査兵団トロスト区支部
バタン! ハンジ「エルヴィン!!! 大変なんだ!!!」
エルヴィン「落ち着くんだ、ハンジ。何があった?」
ハンジ「実は・・・・・・
~エレンの夢を説明中~
・・・・・・・ということなんだ。
恐らく奴らは・・・・エレンを食べる気だ!」
バタン 「エルヴィン団長・ハンジ分隊長、あなた方に今出頭命令が出ている。」
エルハン「!!!」
「エルヴィン団長には殺人、ハンジ分隊長には横領の容疑がかかっている。」
ハンジ「横領に殺人!? どういうことかな?」
「エルヴィン・スミス、お前はリーブス商会のティモ・リーブス氏を殺害した。ハンジ・ゾエ、お前は巨人の研究のために、兵団の予算を横領した。
以上の容疑によって、連行する。黙ってついてくるんだ。」
ー
ーー
ー
ーーー
ー
-
- 27 : 2015/02/01(日) 20:14:37 :
- アルミン「エルヴィン団長とハンジ分隊長が逮捕されたって!?」
ジャン「ああ、今ベルク社の号外が出回っている。リヴァイ兵長やビッグボスも指名手配されちまってるし・・・・
はぁ・・・・最悪だ。
俺はてっきり巨人に殺されると思っていたんだがな。」
アルミン「・・・・・そうだね。」
コニー「考えてもしょうがねえだろ!?」
ミカサ「今は、ロッド・レイスを捕えることが重要。違う?」
ビッグボス「ミカサの言う通りだ。」
ーーーーーーー
リヴァイ「いたな、あの霊柩馬車、棺を二つ運んでやがる。」
ニファ「間違いないですね。」
カチャ!!!
リヴァニファ「!!!」
ババン!!!
ニファ「あっ!!!」ブシュウウウ・・・・
弾丸が顔を直撃、即死した。
「久しぶりだな、リヴァイ兵長。」
リヴァイ「オセロット!!!」
オセロット「山猫は獲物を逃さない!!!」
バババン!!! バババン!!!
リヴァイ「くっ!!!」
とんでもないオセロットの早撃ちに、リヴァイは中々反撃の糸口をつかめずにいた。
オセロット「逃げるだけか!?」
走りながらリロードを始める。
オセロットは立体起動を付けていない。付け入るなら今である。
バシュウウウウ・・・・・
ギュルルルルル!!!!
オセロット「!!!」
リヴァイ「はああ!!!」
スパア!!!!!
ブシュウウウ・・・・
オセロット「かすったか・・・。」
リヴァイ(今のを躱すか・・・・・とったつもりだったんだがな。)
バァン! バァン!
リヴァイ「!!!」
ビッグボスの方角から銃声?
まずい、あいつらも襲われている!!!
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- 28 : 2015/02/01(日) 20:24:32 :
ビッグボス「うおおおおおおおお!!!!」ドガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!
ぐあぁ! ぎゃあ! へぶ!
アルミン「ボス、その銃は?」
ビッグボス「AK-47だ。扱いやすいぞ。」ドガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!
「なんだあいつ!!!」
「くっ、いったん退け!!!」
襲撃をかけたはずの中央憲兵団が撃退されていた。
バシュウウウウ・・・・・
ギュルルルルル!!!!
スタッ! リヴァイ「おいお前ら!!!」
一同「兵長!!!」
リヴァイ「オセロットに追撃されている。一旦エレンを諦める。」
バシュウウウウ・・・・・
ビッグボス「!!! 飛べ!!!」
ドゴオオオオオオオオオオン!!!!!
ガシャン!!!
オセロット「RPG-7を立体起動で飛んでかわしたか・・・・さすがだな!」クルクルクルクル
あいも変わらず見事なガンスピンを披露するオセロット。
ビッグボス「ここは俺が引き受ける!!!」
アルミン「!!! でも!!!」
ビッグボス「行け!!! お前らの武器はこいつには不利だ!!!」
リヴァイ「・・・・すまねえ!!! 行くぞ!!!」
リヴァイ班とアルミンはその場から立ち去った。
ビッグボス「さて、これで二人っきりだ、オセロット!!!」カチャ!
オセロット「久しぶりに全力で行くぞ!!!」カチャ!
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- 29 : 2015/02/01(日) 20:52:47 :
- ビッグボス「来い!!!」バァン!!!
オセロット「ふふふ。」ダッ!
ガシャアン!!!
住人「きゃああ!!!」
バァン!!!
ボス相手に接近戦はまずい。
それは、自身もCQC使いであるオセロットにはよく分かっていた。
なら、狭い室内での銃撃戦に持ち込むべきだ!
ビッグボス「お邪魔するぞ!!!」
平和な朝の食卓が、一転して戦場になった!!!
銃弾が飛び交い、どんどん家具が壊れていく・・・・。
ビッグボス(相変わらずの早撃ちだな・・・・撃ちあいにおいては俺と互角だ。まったく感服する。)バァン!
オセロット(木材ばかりで跳弾が使えないか・・・・有利だと思ったんだがな。)バババン!!! バババン!!!
お互い家具やドア、棚に身を隠しながら、とにかく手数での勝負をかけていた。
オセロット「」ハァ ハァ
ビッグボス「」ハァ ハァ
時間稼ぎは十分だ・・・・・・ここらが潮時だな。
オセロット「また会おう!!!」ダッ!
ビッグボス「く・・・・・やっぱり強いな。」
ビッグボス「アルミン・・・・・・何とかオセロットを退けた。今から合流する。」
ザザッ アルミン「了解、ビッグボス。」
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- 30 : 2015/02/01(日) 21:12:26 :
- ジャン「!!! オイアルミン! 誰と話してんだ!?」
アルミン「ビッグボスとさ。遠くにいても、まるで近くにいるみたいに話すことが出来る装置をボスは持ってたんだ・・・・・数に限りはあるけどね。」
リヴァイ「そいつは便利だな。で、あいつは何て言っていた?」
アルミン「何とかオセロットを退けたって言ってました。」
サシャ「すごいですね!?」
ジャン「あの白髪頭を退けたって、怪物かよ!?」
アルミン「そういえばジャンはオセロットにひどい目にあわされたことがあったしね。」
ジャン「うるせえ!」
ミカサ「それで、ボスは今、何処?」
アルミン「こっそりストヘス区を抜けたらしい。あの人、隠れんぼの天才だからさ。」
コニー「何でここで隠れんぼなんだ?」
アルミン「誰にも気づかれないうちにストヘス区を出たみたいだ・・・・・もうすぐ追いつくって。」
ビッグボス「ふう、歳を取るとしんどいものだな。」
リヴァイ「良くここがわかったな。」
ビッグボス「アルミンのナビゲートがあったからな。途中追跡をかわすため人ごみに紛れたりもしたから大丈夫だ。尾行はない。」
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- 31 : 2015/02/03(火) 00:00:28 :
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ーー
ーーー
ー
ー
オセロット「さて、エルヴィン団長、ハンジ分隊長。ご機嫌いかがかな?」ニィ
ハンジ「オセロット!?」
エルヴィン「やはり・・・・王政側についていたか。」
オセロット「どうやら訳知り顔だな・・・・・大いに結構だ。」
ハンジ「兵団の予算の横領だなんてでたらめをでっち上げたのも君かい!?」
オセロット「さぁ、誰だろうな?」ニヤニヤ
ハンジ(こいつ、絶対何かを知っているな!?)
エルヴィン「・・・・「愛国者達」の命令で王政についているのか?」
オセロット「今更確認しても意味がないだろう・・・・それとも、追求したい理由があるのか?」
エルヴィン「ただの興味だ・・・・・私ばかりでなく、なぜハンジまで引き摺り下ろそうとしている理由をな。」
オセロット「お前は本当に賢い男だ、エルヴィン・スミス。」
エルヴィン「お前は本当に・・・・いや、あの男は本当に恐ろしいものだな。」
オセロット「ふふふ・・・・・お前たちにこれから行うのは拷問ではない・・・・・・スポーツだ。」
エルハン「!!!」
オセロット「心行くまで感じ取ってほしい・・・・本物のスポーツを・・・・なぁ?」
ー
ーー
ー
ー
ーーー
ー
-
- 32 : 2015/02/05(木) 15:54:05 :
- ~ベルク社~
新聞社は調査兵団がティモ・リーブス氏を殺害したというニュースを流すのに大忙しだった。
「本当にいいんですか?」
「仕方ないだろう。これがお上の意向だ。」
「ジャーナリストなら戦うべきでしょう!」
「昔は俺もそういう野心に燃えていたさ。でも今は王政の御用聞き・・・・・なさけねえ話だ。」
ビッグボス「本当にその通りだな。」
「「!!!」」
ビッグボス「そう身構えなくてもいい。俺は君たちのおかげでお尋ね者になったが、そんなことはどうでもいい。」
「あんた、何しに来た?」
ビッグボス「この世の真実を教えに来た。この真実をどう扱うかはお前たち次第だがな。」
「真実だと!? あんたらがリーブス氏を殺害した・・・それ以外にどんな真実があるっていうんだ!?」
ビッグボス「それが語られている真実か・・・・だが、お前たちは感づいているはずだ。」
「」
ビッグボス「それに、王政府はどのみちお前たちを生かしておく気はない。」
「えっ?」
「どういうことですか?」
ビッグボス「お前たちはモルモットだ・・・・王政府に実験台にされ、必要がなくなれば捨てられる。それでも王政府についていきたいというのならば、それでもいい。」
「」
ビッグボス「選ぶ前に、真実だけは見せてやる。知りたければついてこい。」
-
- 33 : 2015/02/05(木) 16:06:31 :
- ~トロスト区~
フレーゲル「」ハァ ハァ
中央憲兵「お前はもう終わりだ。おとなしく観念するんだな。」
フレーゲル「お前たちが・・・・親父を殺したのか!?」
中央憲兵「ああ・・・・そうだ。」
フレーゲル「!!!」
中央憲兵「ばかなやつだよなぁ・・・負け犬の調査兵団に付くなんてよぉ。」
フレーゲル「・・・・・商人は・・・・商売相手を選ぶんだ!」
中央憲兵「なに!?」
フレーゲル「だがら調査兵団に付いたんだよ! バーカ!!!」
スタッ!
中央憲兵「!!!」
バキッ 中央憲兵「ぐはっ!」ドサッ!
ビッグボス「」ガチャガチャ、ポイ!
中央憲兵「!? 銃が・・・分解された!?」
ビッグボス「俺相手に銃は無意味だ。それに・・・」
ゾロゾロ・・・
中央憲兵「!!!」
ビッグボス「ここの住人達が証人だ・・・・お前の目には廃墟にしか見えなかったんだろうがな。」
アルミン「これが真実です。新聞記者さん。」
新聞記者「」
アルミン「貴方が勇気を持たなければ、ここでのことも無意味になります。」
新聞記者「・・・・私たちが、書きます!!!」
アルミン「ご協力、感謝します。」
-
- 34 : 2015/02/05(木) 16:15:47 :
- ~王都ミットラス~
「おい、広場に死刑台が準備されているんだが、何が起こったんだ!?」
「調査兵団が解体されて、ハンジ分隊長が処刑されるらしい。」
「エルヴィン団長はどうなったんだ。」
「行方不明だそうだぜ。」
「まぁ、リーブス氏を殺害したんだ。当然の報いだろ。」
「それに、巨人の子供と何かやってたらしいからな。」
オセロット「ハンジ分隊長、王の前で何か弁解することはあるかな?」
ハンジ「なぜだ・・・・なぜエルヴィンを殺した!!!」
オセロット「あれは事故だ。拷問の手加減を間違えてしまってな。」
ハンジ「くっ。」
フリッツ王「」
オセロット「お前は兵団の予算横領、並びに王政への反逆の罪で、これから処刑される。楽しみにしているがいい。」
ハンジ「まいったね・・・・つくづく悪趣味な男だよ、君は。」ニヤッ
オセロット「!?」
バタン!!!
-
- 35 : 2015/02/05(木) 16:21:47 :
- ハンジ「随分と・・・・遅いんですね。」
ピクシス「まあそういうな。」
ナイル「あいつの弔いもかねてだ。」
駐屯兵団と憲兵団が入ってくる。
オセロット「!!! クーデターか!?」
ザックレー「私も加勢しよう。」
ピクシス「王政の態度は予想外だったかのう?」
ザックレー「いいや、ちっとも。」
オセロット「まさか・・・・全兵団がまとまるとは・・・・。」
ザックレー「君はもう逃げ場はない・・・・観念するんだな、リボルバー・オセロット。」
銃を持つすべての兵が、標準をオセロットに合わせた。
オセロット「予想どうりだな。」ニヤッ
-
- 36 : 2015/02/06(金) 07:16:20 :
- 一同「「「!?」」」
ハンジ「いったい・・・・・どういうこと!?」
オセロット「なに、お前たちが自分の意志で起こしたと思っているこのクーデターは、最初から起こることを想定した茶番だったということだ。」
ザックレー「何を言っている!?」
オセロット「私が中央憲兵を使って調査兵団を弾圧すれば、お前たちは抵抗して革命を起こそうとする。エルヴィンは簡単に革命に転んでくれたな。」
ハンジ「くっ!」
オセロット「それだけではない。革命を起こすとなればザックレーが。そして、エルヴィンを殺害すればナイルがそれぞれ革命に参加することも織り込み済みだった。」
ザックレー「おのれ・・・わしらを・・・」
ナイル「はめたということか!?」
オセロット「今更気がついても遅い・・・それに、ほとんどの兵団が革命に参加するとなれば、駐屯兵団の長たるピクシスも動く。つまりは、この壁内の軍のトップがここに会した。」
ピクシス「して、おぬしはもう絶体絶命じゃ?」
オセロット「いいや、それは違う!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・!!!!
一同「「「!!!」」」
ハンジ「なっ!?」
ナイル「なんだ!?」
フリッツ王「ほっ、何じゃ、めしか!?」
オセロット「さて・・・・・・お前たちには特別に拝ませてやろう・・・・・・・
・・・・・・・これが核搭載二足歩行戦車、メタルギアTX-55だ!!!」
-
- 37 : 2015/02/06(金) 14:02:49 :
- ウィィィィィン!!!
ハンジ「!!! 逃げろぉ!!!」
ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!
ガシャガシャガシャッガシャガシャガシャガシャアン!!!!
バルカン砲による一斉掃射を浴び、ザックレーやピクシス、ナイル、フリッツ王を含む大半の兵士たちが一瞬にして肉の塊へと変えられた!
オセロット「はははははははは!!!!」
ハンジ「くそっ、なんなんだ!? あの鋼鉄の巨人は!?」
辛うじて物陰に隠れたハンジは毒づく。
私はどうしても、あの化け物を好きになれそうにない!!!
オセロット「巨人だと? バカを言うな。そんな弱いものではない。」
ハンジ「巨人が・・・・弱い!?」
オセロット「これは・・・・・・人類が作り出した最悪の核兵器なのだ。こいつを使えば、巨人はおろか、世界を滅ぼすこともたやすい。」
ハンジ「!!!」
オセロット「まぁお前たちの技術力では到底理解などできんだろうがな。」ニヤッ
バタバタバタバタ・・・・・・
ハンジ「!!! なにあれ・・・・・・鉄籠が、空を飛んでる!?」
オセロット「これはヘリコプターというんだ。さて、ハンジ。ここでお別れだ!!!」
オセロットはヘリに飛び乗り、王宮を後にした。
ハンジ「大変なことになった・・・・おい、生き残りは居るかい!?」
「はい、ハンジ分隊長!」
「残存勢力を集めてオセロットを追うよ!!! 私に付いてくるんだ!!!」
-
- 38 : 2015/02/06(金) 16:40:59 :
ー
ーー
ー
ーーー
ー
~レイス家礼拝堂、地下~
・・・・ここは?
ヒストリア「気が付いた、エレン?」
エレン「・・・ヒストリア?」
ヒストリア「聞いて、エレン。父さんは人類の味方なの。立場上ああするしかなかったけど、ホントだよ?」
これはいったい、どういう状況だ?
俺は、捕まったのはこれで何度目だ?
ここは・・・・・・どこだ?
初めてのはずなのに、見覚えがある!!!
奥のほうに目をやると、ロッド・レイスが見える。
!!! 誰か来た!!!
オセロット「遅れてしまい、申し訳ありません。レイス卿。」
ロッド「首尾は?」
オセロット「すべて、計画通りです。全兵団の指導者は一掃しました。後は座標さえ取り戻せば、壁内はレイス卿の意のままになります。」
ロッド「よくやったぞ、オセロット。」
エレン(オセロット!!!)
こいつ・・・・ぬけぬけと泳ぎ回りやがって!!!
ロッド「さて、エレン・イェーガー。ここに来るのは初めてだろうが、まあ見覚えがあってもおかしくはないだろう。」
エレン「!?」
-
- 39 : 2015/02/06(金) 19:34:26 :
- ロッドとヒストリアが俺に手を触れた。
エレン「!!!」ズキッ!
その瞬間・・・俺の頭の中に様々な記憶が流れ込んできた!
誰だ・・・・この女の人は?
この記憶は・・・・・まさか!?
エレン『お・・とう・・・・さん?』
エレン『あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!』
俺は・・・・・・父さんを・・・・・・食べたのか!?
ロッド「どうだ、思い出したか? 父親の罪を?」
エレン「」ハァ ハァ
ヒストリア「あなたの父親が・・・・・私の・・・・・姉さんを・・・・食べたのね!!!」
ロッド「そうだ・・・・お前の姉だったフリーダを始め、私の家族は巨人だったグリシャに殺されたのだ!」
-
- 40 : 2015/02/06(金) 19:53:47 :
- ヒストリア「私は・・・・・一人じゃなかった・・・・なのに!!!」
エレン「!!!」
ロッド「」スッ
ロッドは自分のカバンから、液体と注射器を取り出した。
ー
ーー
ー
ーー
ー
ー
ビッグボス「!!! ハンジ分隊長だ!!!」
リヴァイ「ハンジ!? 教えろ、これはいったい、どういう状況だ!?」
ハンジ「私たちは・・・・・またしてもオセロットに謀られたんだよ。」
アルミン「どういうことなんですか!?」
ハンジ「オセロットが、メタルギアを起動した!」
ビッグボス「!!! なんだって!?」
アルミン「ボス!?」
リヴァイ「何だそれは!?」
ビッグボス「そんなのが起動したら、この壁内どころか、世界が終わってしまうぞ!?」
一同「「「!?」」」
サシャ「そんなにまずいんですか!?」
ビッグボス「ああ、俺も何度かやりあってるが、巨人なんか目じゃないくらいだ。」
コニー「なぁ、今の話が理解できねえのは、俺が馬鹿だからじゃないよな?」
リヴァイ「それは、さっき俺たちの頭の上を通った鉄くずとなんか関係があるのか?」
ハンジ「!!! 間違いなくそこにオセロットが乗っている!!!」
リヴァイ「ちっ! 急ぐぞ!!!」
-
- 41 : 2015/02/06(金) 20:02:02 :
- 大急ぎでヘリの飛んでいった方向へ走っていくビッグボス達。
アルミン「ところでハンジ分隊長!」
ハンジ「何かな?」
アルミン「メタルギアはいったいどこに!?」
ハンジ「それが・・・・消えたんだ。」
アルミン「消えた!?」
ハンジ「不気味な話だけどね、地面が割れて、その中に沈んでいったんだ。」
アルミン「」
リヴァイ「もうすぐ着くぞ・・・・・お前ら、人を殺す準備はいいか?」
ーー
ー
--
ー
ー
オセロット「!!! どうやら・・・・調査兵団の御一行がこの礼拝堂に来ているようだ。」ニィ
ロッド「!!!」
ドゴオオオオオオオオオオン!!!!!
オセロット「私が相手をしよう!」
ロッド「任せたぞ、オセロット。さあ、ヒストリア、この注射を打つんだ。」
ヒストリア「この注射は!?」
ロッド「・・・・・巨人化の薬だ。」
ヒストリア「!!!」
-
- 42 : 2015/02/06(金) 20:12:54 :
- ロッド「お前の姉のフリーダは、私の弟のウーリを食べて初代の王の記憶を継承した。」
ヒストリア「初代の・・・・王?」
ロッド「そうだ・・・・レイス家は代々、先代の記憶の継承者を食べることでその力と記憶を継承してきた。
その力を使えば、巨人を駆逐することもできたであろうな。」
エレヒス「!?」
ロッド「だが、フリーダの持つ力は、グリシャによって奪われたのだ!
この力はレイス家のものでなければ、本来の力は発揮されない!
エレンがその器であり続ける限り、この地獄は続くのだ!!!」
エレン「!!!」
俺が・・・・・その器であり続ける限り、この地獄は続く?
俺は・・・・・・俺は・・・・・・
俺は・・・・・いらなかったんだ・・・・・・
-
- 43 : 2015/02/06(金) 20:18:29 :
- エレン「」ポロポロ
ヒストリア「!!! どうして泣いているの、エレン?」
カチャカチャ・・・
ロッド「!!! なぜエレンの猿ぐつわを外した!?」
エレン「・・・・・・いらなかったんだ。
・・・・・・・いらなかったんだよ。
俺のせいで・・・・・アルミンの爺ちゃん、ナック、ミリウス、ミーナ、マルコ、リヴァイ班のみんな、ハンネスさんが死んだんだ」ポロポロ
ヒストリア「・・・・エレン。」
エレン「俺は・・・・・・いらなかったんだ・・・・・・。
・・・・・・せめて、お前の手で終わらせてくれ。
ヒストリア、俺を食って、巨人を駆逐してくれ。」ポロポロ
ヒストリア「」スッ
プスッ
ピカアアアアアアアアッ!!!!!!
一同「「「!!!!」」」
オセロット「・・・・始まったな。」
アルミン「エレェェェェェン!!!!」バシュ!!!
-
- 44 : 2015/02/06(金) 20:22:20 :
- ヒストリア巨人体「オオオオオオオオオオ!!!!!」
ロッド「くっ!!!」ダッ
カパアアアアア!!!!
ヒストリアが大きく口を開ける!!!
アルミン「エレェェェェェン!!!! 早く!!!!!」
必死に手を伸ばすアルミン!
エレン「わりいな・・・・・生きろよ、アルミン。」
バクッ!!!
ブシュウウウウウウウ!!!!!!!!
アルミン「ぐああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」ブシュウウウ・・・・・・
ヒストリアはアルミンの右腕と、エレンの上半身を、噛み切った!!!
-
- 45 : 2015/02/06(金) 20:28:49 :
- シュウウウウ・・・・・
ムクッ ヒストリア「・・・・・この、記憶は!?」
ヒストリアの脳内に、先代の王たちの記憶が流れ込んでくる!
ヒストリア「そんな・・・・・やめて・・・・・いや、いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
ロッド「・・・・・これで、レイス家は座標を取り戻した。よくやったぞ、ヒストリア。」
ヒストリア「」カタカタ
ハンジ「そんな・・・・・。」
リヴァイ「」
コニー「うそ・・・・だよな?」
サシャ「こんなことって・・・・。」
ミカサ「エレン・・・・アルミン・・・・・・どうしてこんな・・・・」
アルミン「ぐうううううう・・・・え、エレン・・・・・」ポタッ ポタッ
「はっはっはっはっはっ!」
-
- 46 : 2015/02/06(金) 20:39:05 :
- ロッド「!!! 何がおかしい、オセロット。」
オセロット「茶番はおかしいものだろう? もっと見ていたかったが、時間が無くなってきた。」
ビッグボス「茶番だと!?」
オセロット「そうとも、そもそも巨人化とは何か・・・・・お前たちは考えたことがあるか?」
ハンジ「!!! オセロット・・・・・君は何を知っている!!!」
オセロット「すべて・・・・・だ。」
オセロット「そもそもこの三重の壁は「賢者達」と呼ばれる組織の巨大な実験場だった!」
ビッグボス「!!!」
オセロット「そして、そこで行われていたのは初期のナノマシンの実験だったのだよ!」
アルミン「!!! まさ・・・か・・・・!!!」ハァ ハァ
オセロット「そうだ・・・・・そのナノマシンこそ、お前たちを巨人化させていたものの正体だ!」
一同「「「!!!」」」
オセロット「そして、このナノマシンの実験を繰り返すうち、ある科学者が、他のナノマシンを制御するナノマシンを開発した。それが・・・・・・座標だ。」
リヴァイ「だから・・・・巨人を操れたのか!?」
オセロット「そうだ、ヒストリアが見たのは、この実験の血塗られた歴史だ・・・・・あまりにも強い刺激だったようだな、ヒストリア?」
ヒストリア「」カタカタ
ロッド「オセロット・・・・貴様!!! 裏切るのか!?」
オセロット「裏切る? そもそも俺はお前の仲間でもなんでもない!」バァン!
ロッド「!!!」ブシュウウ・・・・ ドサッ!
オセロット「お前はもう用済みだ。」ニヤ
-
- 47 : 2015/02/06(金) 20:44:24 :
- オセロット「さて、それでは諸君、私の実験もこれにて終了だ。」
一同「「「!?」」」
ビッグボス「どういうことだ?」
オセロット「愛国者達から、他のナノマシンを操るプロセスを探るよう命ぜられていた。座標のデータは十分に集まった。ここにはもう用はない。」
ビッグボス「くっ!!!」カチャ!
オセロット「そう早まるな・・・・・あんたとの決着をつける舞台は、ここではない!!!」カチッ!
ドゴオオオオオオオオオオン!!!!!
ガラガラガラガラ・・・・・・
礼拝堂地下の天井が崩れ、地表の月明かりが差し込む。
バタバタバタバタ・・・・・・
オセロット「また会おう、ビッグボス!!!」
ヘリから降りてきた梯子に捕まり、オセロットは逃走した・・・・。
-
- 48 : 2015/02/06(金) 20:51:10 :
- アルミン「エレン・・・・・・なんで・・・・・・・・。」ハァ ハァ
僕は、ミカサやボスと一緒に、残されたエレンの下半身を見つめた。
ミカサ「私は・・・・・ただ・・・・一緒にいてほしかった・・・・・だけなのに・・・・どうしてエレンは、先に行ってしまうの?」
アルミン「・・・・・・痛いよ・・・・・エレン。」ポロポロ
ー
ーー
ー
ーー
ー
ー
後日、僕とミカサは、エレンを密かに火葬した・・・・。
もう僕たちには、この骨の燃えかすしか残されていない。
アルミン「」スッ
ミカサ「!!! アルミン、何をしているの!?」
アルミン「僕は・・・・・・エレンの遺骨でアクセサリーを作る!」
ミカサ「!!!」
アルミン「エレンを抱いて、僕は戦場に行く!!! エレンの無念を、無駄にはしない!!!」
ーー
ー
ーー
ー
ー
-
- 49 : 2015/02/06(金) 20:58:10 :
- ユトピア区、地下牢
アルミン「やあ、久しぶりだね。アニ。」
アルミンは、眼鏡をかけた勅旨憲兵の格好をしていた。ただし、袖を通してあるはずの右腕は存在しない。
アニ「!? その右腕は?」
アルミン「巨人に・・・食われたんだ。」
アニ「そう、あんた、変わったね? 今日は私に何か用?」
アルミン「君の・・・・処刑時期が決まったんだ。」
アニ「そう。」
アルミン「うん、座標の力は僕の管理下にあって、巨人の力はコントロール出来る。だから、アニを生かしておく理由がないんだ。」
アニ「・・・・・ひとつ、聞いていいかい。」
アルミン「なんだい?」
アニ「エレンは・・・・・・死んだのかい?」
アルミン「・・・・・死んだよ。」
アニ「・・・・・ごまかしているみたいだけど、どうしてそんなに脂汗をかいているんだい? アルミン?」
アルミン「・・・・・・痛むんだ・・・。」
-
- 50 : 2015/02/06(金) 21:02:10 :
- アニ「痛む?」
アルミン「無くしたはず右手の先が、死んでいったエレンの無念が・・・・・・痛むんだよ!!!
・・・・まるで、今もそこにあるかのように!!!」ハァ ハァ
アニ「アルミン?」
アルミン「僕たちは・・・・・・世界中から汚れ仕事(ウェットワーク)を集めて金を稼ぐ。
金を稼いで、仲間を集めるのは、ただ、愛国者達に対抗するため。
戦場の血の混ざった泥を舐めるんだ・・・・。
ただ・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・復讐のためだけに!!!!!」
-
- 51 : 2015/02/06(金) 21:07:57 :
-
その後、アニ・レオンハートは、アルミン・アルレルトによって首をはねられ、処刑された。
調査兵団は団長が不在になったため、新しい団長を選任しなければならなかった。
ハンジ分隊長が候補に挙がったものの、兵団予算の横領の問題が尾を引き、問題ありとして団長にはなれなかった。
そのため、もう一人の分隊長であるビッグボスが調査兵団の団長を引き継ぎ、同時に他の兵団の指揮権も獲得した。
ここに、ビッグボスによる新しい軍隊が組織され、のちにこの組織は・・・・・・
・・・・・・・アウターヘブンと呼ばれるようになる。
完
-
- 52 : 2015/02/06(金) 21:08:16 :
-
- 53 : 2015/02/06(金) 21:14:49 :
- おや、これはこれは。
全くもって見事なものですな。
調査兵団、王政府、壁外の巨人、さらには愛国者達。
これらの勢力を利用することが出来たのは、確かにあなただけだった。
ええ、ですが必要な犠牲でした。
反抗期の化身のようなエレンよりも、メンタルの弱いヒストリアのほうがコントロールしやすい。
それに、彼女にはアルミン・アルレルトという強力な足かせがあります。
アルミンはあなたの副官として、彼女を骨の髄まで利用するでしょう。
ええ、そうですね。
三重の壁に守られ、その中央にはメタルギアを配置、さらにはヒストリアによって無数の巨人に護衛されている。
全く持って強大な武装国家というわけだ。
愛国者達のほうも焦っています。
近々大きな動きがあるでしょう。
はい、引き続き、愛国者達とのコンタクトを続けます。
それでは、あなたに永遠の忠誠を・・・・・
・・・・・・・・・ビッグボス!!!
-
- 54 : 2015/02/06(金) 21:18:53 :
- 以上で終了になります。
最後のほうが駆け足になってしまいましたが、いかがだったでしょうか?
このお話の一連の黒幕は、実は主人公であったビッグボスだったというオチでした。
-
- 55 : 2015/02/07(土) 05:24:47 :
- ちなみに通信をかけているのはオセロットです。
最初の自己紹介で、策略の裏にビッグボスへの忠誠を持った男というのが既にネタバレでした。
今回の事件は、ビッグボスとオセロットが裏で協力し、途中からアルミンも彼らと結託して、壁内を乗っ取る作戦だったということです。
その為にオセロットはクーデターを起こさせ、ビッグボスの邪魔となるだろう各兵団のトップを一気に殺害しました。
ところで、エレンの死亡、これはオセロットが企んだことで、さすがにビッグボスもアルミンも感知出来なかったところであります。
これがもとでアルミンは完全に復讐の鬼となり、自分を損なうようになったというのが今回のお話でした。
ここまで読んでくださった皆様、ほんとうにありがとうございました!!!
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