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天国に一番近い場所 <短編>

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  1. 1 : : 2014/11/30(日) 07:14:53
    再び短編を書いていきます。



    今回の主人公は、アルミンです。
  2. 2 : : 2014/11/30(日) 07:15:16













  3. 3 : : 2014/11/30(日) 07:15:33









    ハァ     ハァ












  4. 4 : : 2014/11/30(日) 07:25:04
    僕は今、登山をしている。








    人類が巨人に打ち勝ち、壁の中からついに解放された。











    それから僕は、真っ先に海へと出かけていった。











    どこまでも広がっている、果てしなく広がる青い境界線に心を奪われたのを今でも思い出す。













    それからというもの、僕は様々なところに探検に出かけた。












    炎の水、氷の大地、砂の雪原・・・・幼いころ、僕があこがれたものを見尽くすように、大冒険を繰り広げた。












    なるほど、今ではそれぞれ、溶岩、雪原、砂漠と新しい名前が付けられたけど、それがどうしたというのだろう。












    未知の世界は、僕をひきつけてやまず、気付くと僕は、既にもう40歳を過ぎていた。











  5. 5 : : 2014/11/30(日) 07:33:29
    最後に僕は・・・・高いところから世界を望みたくなった。












    そうして僕は・・・登山を始めた。











    初めは困難ばかりが付きまとった。登るごとに薄くなる空気。加齢による疲労。不安定な天候。すべてが僕に牙をむいたからだ。











    それでも僕は、少しづつ困難を乗り越えてきた。











    キリマンジャロ、アコンカグア、マッキンリー、エルブルス・・・・・・・











    そして・・・・・僕は遂に、世界最高峰と目される、エベレストへと辿り着いた。






  6. 6 : : 2014/11/30(日) 07:35:14
    この山を登り切ったものは未だかつていない。












    僕は細心の注意を払い、出来る限りの準備をし、登山を開始した。











  7. 7 : : 2014/11/30(日) 07:35:25












  8. 8 : : 2014/11/30(日) 07:40:08
    エレン、ようやく頂上が見えてきたよ!












    やっとここまで来たんだな、アルミン。ミカサも喜んでるぞ。











    アルミン、あなたは、強い。とても、強い。ので、ここまで来れると思ってた。











    ふふ、自分でもここまで来れるとは思っていなかったよ。エレン、ミカサ。





  9. 9 : : 2014/11/30(日) 07:41:16














  10. 10 : : 2014/11/30(日) 07:44:56
    僕はいつでも、二人と並んで歩くことを目標としてきた。












    親友である二人を目標に、一緒に歩きたいと思っていた。












    今思うと、何と小さな悩みだったのだろう。・・・・まあ当然、その当時はそれだけで精一杯だっだのだけど。












    人によって歩き方は、当然異なる。僕はただ、僕であればよかったのにね。









  11. 11 : : 2014/11/30(日) 07:45:32














  12. 12 : : 2014/11/30(日) 07:50:42
    アルミン「ふう、ようやく・・・・・頂上に・・・・・・・・辿り着いたんだ!!!」












    疲労で冷え切った体に、熱がこみ上げてくるのを僕は抑えることが出来なかった。













    やったなアルミン!!!遂に登り切ったな!!!













    おめでとう、アルミン!!!











    天国に一番近い場所からの眺めは、僕が思ったよりも澄んでいて、世界の果てが丸みを帯びて見えた。












    そうか、世界は丸いんだ。












  13. 13 : : 2014/11/30(日) 07:50:57














  14. 14 : : 2014/11/30(日) 07:53:15
    エレン!!!ミカサ!!!僕も着いたよ!!!












    それから僕は、二つの缶を取り出した。











    冒険するときは、いつも連れて歩いた缶・・・・。














































    エレンとミカサの・・・・・遺骨が入った缶だ。








  15. 15 : : 2014/11/30(日) 07:56:48
    君たちがいてくれたおかげで、僕はここまで来ることが出来たんだ。












    後は、君たち二人が、誰にも邪魔をされず、二人の時を過ごしてほしい。











    人生はこれからも続いていくから・・・・・・・。












    天国に一番近い場所で、君たちに語り掛けるよ・・・・・・・エレン、ミカサ・・・・・・・・・・。










  16. 16 : : 2014/11/30(日) 07:56:59













  17. 17 : : 2014/11/30(日) 07:57:09












  18. 18 : : 2014/11/30(日) 07:58:22






    今までありがとう!





























                          fin
  19. 19 : : 2014/11/30(日) 08:06:02
    今回の短編は以上です。



    以前書いた短編とは逆に、幼なじみのうち、アルミンだけが生き残ったらこんな感じになるのだろうと思って作りました。
  20. 20 : : 2014/11/30(日) 14:59:18
    涙ぐんだ……
  21. 22 : : 2014/12/01(月) 13:39:08
    マリアさん、コメントありがとうございます。



    アルミンなら、自分の意志できっと乗り越えられるような気がします。



    逆に、エレンの場合はミカサの支えがないといけないような気がしてしまいますよね。



    このような短編も、構想がまとまり次第、また書きたいと思いますので、よろしくお願いします。
  22. 23 : : 2014/12/14(日) 22:11:57
    あ、あれ?目から水がっ…(;o;)
    素晴らしかった…!!
  23. 24 : : 2014/12/17(水) 22:28:18
    うぅ・・・・・・・な、泣けますねぇ・・・(;∀;)
  24. 25 : : 2016/02/13(土) 21:53:19
    目から雨が降ってくるじゃないっすか!(泣)
    乙でした!
    最高の作品提供ありがとうございました!

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hymki8il

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