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雪ノ下「♪」(比企谷君にジャンケンで勝ったわ)
- やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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- 1 : 2013/11/16(土) 02:37:49 :
- 八幡「っち…たかがジャンケンと侮っていたが負けると悔しいもんだな」
雪ノ下(ふふっ、ジャンケンに負けて悔しがる比企谷君、可愛い///)
雪ノ下「♪」ふふん
由比ヶ浜「わかる!あたしもゆきのんとジュース買うジャンケンで負けるとすっごい悔しいもん!」
雪ノ下(由比ヶ浜さんはジャンケンで何を出すかとっても分かりやすいのよね。そんな所も長所といえば長所なのかしら)
雪ノ下「♪」ふふん
八幡「まあ、雪ノ下の負けず嫌いは凄まじいから案外負けて良かったのかもな」
雪ノ下(…あら。比企谷君からだと私ってそんなに負けず嫌いに見えてしまうものなのかしら…)
雪ノ下「」
由比ヶ浜「そうかもだねー!ゆきのん負けると凄いんだよ!皆のまえだとさすがに無いけど、2人の時とかジタンダ踏んでほっぺたふくらませて拗ねちゃうの!」
雪ノ下(由比ヶ浜さんなんて事を!そんな恥ずかしい話をしたら比企谷君に嫌われちゃうかもしれないのに)
雪ノ下「ゆ、由比ヶ浜さん!」カアァ
八幡「……見てみてーな…」
由比ヶ浜「」ピクッ
雪ノ下(え?見てみたいって…いえ、落ち着きなさい、まずはかくかくかくか、確認よ)
雪ノ下「ひ、比企谷くん?」
八幡「んあ?なんだ雪ノ下」
雪ノ下(大丈夫、至って冷静に話せているわ。でも相変わらず腐った目…かっこいいわ)
雪ノ下「いえ、あの…いま…」あたふた
八幡「?」
由比ヶ浜「ヒッキー自覚ないかもだけど、声に出てたよ!マジキモい…」
雪ノ下(由比ヶ浜さんに悪意が無い事は重々承知してはいるのだけれど。いえ…私以外の人が比企谷君を罵倒するのが嫌だ、なんて。傲慢ね…それより、私の悔しがっている姿が見たいって…)
八幡「ま、まじかよ…」オワタ
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- 2 : 2013/11/16(土) 03:05:08 :
- 八幡「あー、その…すまん雪ノ下。軽率な発言だったよ」
雪ノ下(軽率…という事は今のは紛れもなく比企谷君の本心という事ね。でも何を謝っているのかしら?由比ヶ浜さんの暴言なんて気にしなくていいのだけれど…)
雪ノ下「…」ペラッ
八幡「…」
由比ヶ浜「…」あたふた
八幡「…」チラッ
雪ノ下(ひ、比企谷君が見ているわ///由比ヶ浜さんが視界の端で動いている様にもみえるけれど…)
雪ノ下「…」ペラッ
八幡「…」はぁ
由比ヶ浜「…」あたふたあたふた
雪ノ下(ひ、比企谷君が憂いを帯びた表情をしているわ!これを見れただけでも今日学校に来て良かった♪…………ハッ!由比ヶ浜さんは私が怒っていると勘違いしているのね?だったら由比ヶ浜さんには悪いけれど、それを利用させて貰うわ)
雪ノ下「由比ヶ浜さん。この男と話したい事があるから暫く席を空けてもらえるかしら?」
由比ヶ浜「え…でも」
雪ノ下(由比ヶ浜さんの場を取り持とうとする性格は個人的にはとても好ましいのだけれど、これから比企谷君に私の悔しがっている姿を見て貰うのに由比ヶ浜さんもいるのは少し恥ずかしいわね…)
雪ノ下「お願い由比ヶ浜さん。醜い現場を見せたくないのよ」
由比ヶ浜「うん…わかった。じゃ、じゃあ終わったら連絡して!あとあと、2人ともケンカしちゃヤだかんねっ!!」
雪ノ下(ケンカ?由比ヶ浜さんも心配性ね。私が比企谷君とケンカなんてする筈がないのに)
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- 3 : 2013/11/16(土) 03:21:21 :
スタタター
八幡「…」ドキドキ
雪ノ下(ゆ、由比ヶ浜さんが出て行った途端に比企谷君の視線に熱が篭った気がするのだけれど///そうね、まずは行動を起こさないといけないわ)
雪ノ下「…ふぅ」ぱたん
八幡「!」ビクッ
雪ノ下(ふふ、比企谷君たら私と2人きりだから緊張しているのかしら?そうね、だとしたらいつまでも焦らすのも彼に悪いわね)
雪ノ下「比企谷君。ジャンケンをしましょう」
八幡「え?」
雪ノ下(??なにをすっとぼけているのかしら。いいえ、もしかしたら私の声が本当に小さかったのかもしれないわね)
雪ノ下「あら、とうとう耳まで腐ったのかしら?もう一度だけ言ってあげるわ。…ジャンケンをしましょう比企谷君」
八幡「」
雪ノ下(反応がない…照れ隠しの悪口に気を悪くしたのかしら…どうしよう…)
雪ノ下「比企谷君?」ジー
八幡「あ、ああ…わかった。」
雪ノ下(…よかった。怒ってはない様ね。でも答えるのに時間が掛かりすぎな気がするのだけれど)
雪ノ下「反応が愚鈍。まさしくゾンビ並と言ったところかしら。」はぁ
八幡「う…すまん」
雪ノ下(今のは我ながらいつも通りの雪ノ下雪乃だった気がするわね。比企谷君に私の緊張が伝わらない様にカバーするのも大変ね)
雪ノ下「ではいくわよ。」
雪ノ下(よーし!負けて悔しがって、可愛いって言ってもらうもん///)
雪ノ下「さいしょはぐー、ジャンケン」
雪ノ下「ぽんっ」
雪ノ下「ぱー」
八幡「グー」
雪ノ下(ま、まあ…初戦は小手調べの様なものだし。負けるということを考えていなかったわけではないわ…)
雪ノ下「……私の勝ちね」
八幡「ああ。」
雪ノ下(比企谷君、あんなに真剣な表情…やっぱり早く負けて、悔しがっている姿を見せて欲しいに違いないわ!)
雪ノ下「…」ボー
八幡「雪ノ下?これはいったい…」
雪ノ下(そ、そうよね。比企谷君としても初戦で私が負けると思っていたのだろうし。そうと決まれば次だわ。)
雪ノ下「比企谷君、ジャンケンをしましょう」
八幡「」
雪ノ下「比企谷君?聞いているのかしら」
八幡「え、あ…ああ。聞こえてるんだがこれは雪ノ下なん
雪ノ下(良かった…無視されたわけでは無かったのね。よーしっ)
雪ノ下「さいしょはぐー、ジャンケン」
雪ノ下「ぽんっ」
雪ノ下「ちょき」
八幡「パー」
雪ノ下(私のバカ!愚鈍なのは自分じゃない!せっかく比企谷君が期待してくれているのに…早く負けなきゃ…早く…)
雪ノ下「…」ぐぬぬ
八幡「な、なあ雪ノ下…さん?気持ち悪い事言ったのは謝るからもう
雪ノ下(早くはやく早くはやく早く…)
雪ノ下「さいしょはぐー、ジャンケン」
八幡「おい」
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- 4 : 2013/11/16(土) 03:40:18 :
- 雪ノ下(比企谷君の鋭い声///たまにしか聞けないのがまた良いのよね…でも一体どうしたのかしら?)
雪ノ下「?」ピタッ
八幡「き、聞いてくれ雪ノ下。さっきの発言だがあれはなんつーか何となく考えてた事が無意識に出ただけだから気にしないでくれ。それにお前が望むならもう由比ヶ
雪ノ下(いけない…私がジャンケンで全然負けられないから優しい比企谷君が気を………………由比ヶ浜?なぜここで由比ヶ浜さんの名前がでてくるのかしら)
雪ノ下「…比企谷君」
八幡「は、はい」ビクッ
雪ノ下(そう、いっつもそう。比企谷君は誰にでも優しいからその優しさに由比ヶ浜さんは漬け込もうとしているのではないかしら。比企谷君も比企谷君よ…すぐに由比ヶ浜さんの名前を出して、なにかと由比ヶ浜さんの事ばかり気に掛けて…第一望みなんてもうわかっている癖に。比企谷君はいじわるだわ…)
雪ノ下「あなたは無意識とは言え自分が放った言葉の責任すら取れない様な脆弱な男なのかしら?それに、私の望みというのならばさっきも言った筈よ?」
八幡「…わかった!もう言い訳はしねえよ、みっともないとこ見せて悪かったな」
雪ノ下(やった!比企谷君の目がちゃんと腐ってくれた…私の気持ちがちゃんと伝わったのかしらね///)
雪ノ下「…ようやくまともな目に戻ったわね。…ごめんなさい、間違えたわ。ようやくまともな腐った目に戻ったわね。」ニコッ
八幡「わざわざ言い直してまで人を貶したいのかよ…んで、やんだろ?ジャンケン」
雪ノ下(あぁ…やっぱり私の比企谷君は全部わかってくれている。…嬉しい///そうとなったら早く負けて悔しがっている姿を見せなくてはいけないわ!!)
雪ノ下「ええ。やるからには本気で来なさい、比企谷君」
八幡「当たり前だ。いくぞ、最初はグー、ジャンケン」
2人「ぽんっ!」
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- 5 : 2013/11/16(土) 10:27:18 :
雪ノ下「ぐー」
八幡「ぐー」
八幡「あいこで」
雪ノ下(は、初のあいこだわ!…ふふっ。同じ手を出すって、これはこれでなかなか良いものなのね)
雪ノ下「」ニコニコ
八幡「しょっ!」
雪ノ下「ぐー」
八幡「チョキ」
雪ノ下(わ、私のばかぁ……あいこに浮かれてうっかり手を変えるのを忘れていたわ……どうしよう…いい加減負けなければ比企谷君に愛想を尽かされてしまうかもしれないわ……)
雪ノ下「……………」ギリッ
八幡「」ビクッ
雪ノ下「…比企谷君」
八幡「な、なんすかね」
雪ノ下(ひ、比企谷君が敬語になっている………こうなったら何がなんでも次で決めるしか道はないわ)
雪ノ下「ジャンケンよ。」目に炎
八幡「わ、わかった」
八幡「じゃあ、さいしょは
雪ノ下「待ちなさい」
八幡「…はい」
雪ノ下(今まで通りにやっていてはきっとまた私が勝ってしまう…だとするのならここは………そうだわ!私の手を教えればいいのではないかしら…)
雪ノ下「私はちょきを出すわ」
八幡「」
雪ノ下「私はちょき。あなたは?」
八幡「俺はパーを出す」
雪ノ下(ぱー⁈なぜチョキを出すといっているのにパーなどとのたまうのかしら……なるほど。さすがの捻デレっぷりね比企谷君。私が悔しがり易い様にわざと心理戦の真似事をしてくれているのね///…となれば私はあれこれ考えずにちょきを出すとしましょうか…)
雪ノ下「…いくわ。さいしょはぐー、ジャンケン」
雪ノ下「ぽんっ」
雪ノ下「ちょき」
八幡「パー」
雪ノ下(なぜ…なの…わざわざ自らの手の内まで明かしてあげたのになんでパーを出すのよ、比企谷君のばか…)
雪ノ下「…」ぷるぷる
八幡「いやー、負けた!ここまで本気でジャンケンなんてした事無かったぜ!完敗だ。さすが雪ノ下ってとこだな」ハハッ
雪ノ下(…そう、そういう事…全ては由比ヶ浜さんの差し金だったのね。ええ、そうに違いないわ…私の淡い恋心を利用して…あれこれと策を労する姿をみて後で2人でせせら笑うんだわ…きっと今だって由比ヶ浜さんは盗聴器なりなんなりを用いて私達の状況を聞いているに違いないわ…はぁ…結局比企谷君も私を選んではくれないのね…だったらもう……)
雪ノ下「…て」ぷるぷる
八幡「へ?」
雪ノ下「出てって!!!」ばんっ
八幡「」ビクッ
雪ノ下「…」ぐすっ
雪ノ下(いけない…ここでないたら比企谷君に可愛いって言って貰うどころか心配をかけてしまう…いえ、もしかしたら嫌われてしまうかもしれない…そんなの嫌よ…)
八幡「ゆ、由比ヶ浜呼んでくるわ…」
雪ノ下(…また由比ヶ浜……もう、知らない…)
雪ノ下「…」グスッ
ガラガラ、ピシャリ
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- 6 : 2013/11/16(土) 11:43:05 :
- フムフム
雪ノ下は心でこんなことを考えていたのか………
可愛いな!
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- 7 : 2013/11/16(土) 12:05:35 :
- 雪ノ下(…はあ……比企谷君…………)グスッ
雪ノ下(……………今頃2人で楽しくお話しているのかしら)グスッ
雪ノ下(…いけない………泣き止んでおかないと…)ふきふき
雪ノ下「はぁ…」
ガラガラッ
由比ヶ浜「ゆきのんただいまー!」
雪ノ下「ゆ、由比ヶ浜さん…あの…」
由比ヶ浜「あーヒッキーならトイレ行くーって言って行っちゃった!ていうか、ゆきのん大丈夫?」あせあせ
雪ノ下(由比ヶ浜さん…部室から追い出したりしたのは私なのに……心配してくれているだなんて…謝らないと)
雪ノ下「ええ…その、由比ヶ浜さん。ごめんなさい…わたし…」うるうる
由比ヶ浜「ど、どしたのゆきのん⁈大丈夫、大丈夫だから!ね?…ゆきのんはヒッキーに悔しがってるとこ見て貰いたかったんだもんね」よしよし
雪ノ下(お、おおきいわ……やっぱり優しいわね、由比ヶ浜さんは)
雪ノ下「えぇ……でも、私がジャンケンで…勝てないから、、、比企谷君に愛想を尽かされてしまったかもしれない……」グスッ
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- 8 : 2013/11/16(土) 12:22:08 :
- 由比ヶ浜「…大丈夫だよゆきのん!ヒッキーはすっごい弁当僕だから、ゆきのんの気持ちも多分わかってないんじゃないかな。…だからまだチャンスあるよ!!」よしよし
雪ノ下(弁当僕……唐変木の事かしら。でもそうね……比企谷君の事だから、私が悔しがっている姿を見せたいだなんてそもそもわかっていないかもしれないわ……それにしても…由比ヶ浜さんには悪い事をしてしまった…)
雪ノ下「ゆ、由比ヶ浜さん…部室から追い出す様なまねをして、本当にごめんなさい。…あなたに恥ずかしい姿を見せたくなかった。いえ、2人きりになりたかった下心と言った方が正しいわね……もう、あんなことはしないわ。だから…許してもらえないかしら…」うるうる
由比ヶ浜「…ちゃんと話してくれてありがと、やっぱりゆきのん大好きー!!」ガバッ
雪ノ下(お、大きい…)
雪ノ下「ゆ、由比ヶ浜さん///…少し痛いわ」なでなで
由比ヶ浜「あはは、ごめんごめん。…あ、もうすぐヒッキー帰ってくると思うからあたしもう一回外でてようか?」パッ
雪ノ下「いえ…ここにいてもらえないかしら。由比ヶ浜さんがいるとその…心強いもの。だから、もう一度頑張ってみるわ」
由比ヶ浜「ゆきのん…///」二パー
雪ノ下「…///」
由比ヶ浜「わかった!あ、じゃああたし寝たふりでもしてるねっ!」ばたんっ
雪ノ下「え、ええ⁈…ちょっと由比ヶ浜さん!寝たふりって…こま
ガラガラ
雪ノ下(き、来たわ………)
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- 9 : 2013/11/16(土) 12:56:29 :
雪ノ下「」ピクッ
由比ヶ浜「」Zzz
雪ノ下(ゆ、由比ヶ浜さん!ほんとに寝たふりを続けるつもりなのかしら…無理があると思うのだけれど)
八幡「え、由比ヶ浜ねてんの?」
雪ノ下(ここは由比ヶ浜さんに合わせるしかないようね…)
雪ノ下「ええ、少し話したのだけれど急に眠くなったみたいでそのまま…」
八幡「ん、そうか…」
雪ノ下「えぇ…」
由比ヶ浜「…うーん」Zzz
雪ノ下「!」ピクッ
雪ノ下(痛っ…ゆ、由比ヶ浜さんが蹴ってきている…これはさっき言っていたチャンスという事なのかしら…よし)
雪ノ下「あ、あの。比企谷君…」
八幡「ん?」
雪ノ下「さっきはごめんなさい。みっともないところを見せてしまったわ」
八幡「べつに、いいんじゃねーの。ここにはお前よりみっともない人間がいるんだしな」
雪ノ下(…///や、やっぱり私の比企谷君はほんとうに………)
雪ノ下「ふふっ。ええ、そうね。でもそれでは私の気が収まらないわ」
八幡「そうかよ。じゃあどーすんだ?」
雪ノ下(ここ…まずは彼の認識を正してフラットな状態に持ち込まなければいけないわね)
雪ノ下「あなたの発言と私の態度。みっともない所はお互い見せたのだし、そういった事はもう置いておいて、もう一度純粋にジャンケンをしたいのだけれど」
八幡「ああ、いいぜ」
雪ノ下「ありがとう…これでふりだしね」ニコッ
雪ノ下(よかった…成功した…あとは…)
由比ヶ浜「Zzz」そわそわ
八幡「雪ノ下、俺はチョキを出すぜ」
雪ノ下(王手よ、比企谷君!これでやっと負けられるわ…)
雪ノ下「そう。なら私はパーを出すわ」
由比ヶ浜「Zzz」ほっ
八幡「最初はグー!」
雪ノ下「ジャンケン…」
2人「ぽいっ!!」
八幡「チョキ」
雪ノ下「ぱー」
雪ノ下「や、やったやった!やっと比企谷君が勝ってくれたーー!……ハッ」ガクゼン
雪ノ下(わ、わわわわたしのバカァーーーー!やっと、やっと負けられたのに喜んでどうしろというのよ!)
由比ヶ浜「ゆきのんアホー!喜んでどうすんだしっ!!」ガバッ
雪ノ下(ほんとにそうね、弁解の余地もないわ……せっかく負けたのに…やっと見てもらえると思ったのに…)
八幡「うわ!由比ヶ浜起きてたのかよ!」ビクッ
八幡「ていうか今なんて…?」
雪ノ下(まだよ!ええ、まだ諦めるのは早いわ!ここまで醜態をさらしたのだから意地でも目的を達成する!ここで挽回するしか道は残っていないのよ!)
雪ノ下「ひ、比企谷君!もう一度、もう一度だけジャンケンをしましょう?」
八幡「はあ、嫌だよ。ていうかもう下校時刻だろ」
雪ノ下(くっ…この男、気負いがなくなった途端に攻勢に…でもまだよ!ここで引いたらおしまいだわ…)
雪ノ下「そこをなんとか…こんなにお願いするなんてあなたが5回生まれ変わろうとも無い事よ?」
八幡「おいおいそれがお願いしてる奴の言い方か?あいにくだけど小町が料理作ってまってるんでな。帰るわ」
雪ノ下(なんで聞いてくれないのよ!普段はあんなに優しいのに…)
雪ノ下「お願いよ」
八幡「やだ」
由比ヶ浜「」あたふた
雪ノ下(こっちを見もしない…私がどれだけあなたの事を見ているのかも知らない癖に……)
雪ノ下「お願い!」ムー
八幡「嫌なもんは嫌だよ。ほらどけよ雪ノ下」
由比ヶ浜「」あたふたあたふた
雪ノ下(こんなに…こんなにお願いしているというのに………比企谷君のばか!!)
雪ノ下「うぅー…比企谷君のけちっ!」ほっぺぷくー
八幡「!」
由比ヶ浜「ゆ、ゆきの
雪ノ下(ばかばかばかばか!比企谷君のけちんぼ!)
雪ノ下「なんでジャンケンしてくれないのよっ!」ダンダン
八幡「///」
由比ヶ浜「ゆ、ゆきのん。」つんつん
雪ノ下「なにかしら、由比ヶ浜さん」ほっぺぷくー、むすー
由比ヶ浜「えとー、なんていうのかな?目標、達成?」
雪ノ下(…え?目標…達成…?いま、私…………あ)
雪ノ下「……………………!」
雪ノ下(ひ、比企谷君が見てる…///ど、どうひましょう、いま私、たぶん顔……あかくて……///)
雪ノ下「〜///」ダッ
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- 10 : 2013/11/16(土) 13:17:30 :
ーーー翌日ーーー
雪ノ下(結局、朝方まで寝られなかったわ……くま、上手く隠せているかしら…)鑑ジー
雪ノ下(そういえば……いつもは彼が来るまでの時間が退屈でしょうがないと感じていたわね……)
雪ノ下(今日はどんな顔で会えばいいのかしら……比企谷君はいつもと変わらない対応をとってくれるのかしら……そうだとするのならば……私はどんな……)
ガラガラ
八幡「おっす」
雪ノ下(あ………)
雪ノ下「こ、こんにちは、比企谷君。今日は腐敗臭がしないのね」
八幡「俺はゾンビじゃねえんだよ…ていうか臭くないよな?…臭くないよね」すんすん
雪ノ下(よかった……ちゃんと普通に出来た……///ちゃんと私の言葉に返してくれた……だとすれば)
雪ノ下「…比企谷君」
八幡「なんだよ」
雪ノ下(私が、昨日の続きをしたいと…そういったら…)
雪ノ下「ええ、その…」
八幡「なんだよもったいぶって、らしくねえ。言いたい事があんなら言えよ」
雪ノ下(腐った目の…この捻くれ者で…でも優しい彼は……)
雪ノ下「ええ、では。お言葉に甘えさせていただくわ……比企谷君」
雪ノ下(私に…………どんな顔を見せてくれるのかしら)
雪ノ下「ジャンケンをしましょう♪」ニコッ
-Fin
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