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【自宅はNEETのバトルフィールド】一戦目 : 帰ってきた伝説

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  1. 1 : : 2014/11/06(木) 15:08:41

    「グオオオォォォォォォンッ!!」


    〈バキィッ!メキメキメキ…!〉


    「ッ!ダメ、押し切られる!」

    「諦めるのは早いですぞ!まだまだぁ!」

    「オオオォォォォンッ!」


    〈バゴオオオオォォォッ!〉


    「「うわああぁぁぁっ!!」」





    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





    「はっ!?」

    『バーチャル対戦。終了━━━』


    聞き慣れた合成音声が響き、二人の視界は、何もない白紙の空間に戻った。


    『結果。ROSE━━━』

    「ぬおおおおおっ!?また負けてしまったでござるかああぁっ!」


    結果をきくないなや、忍び衣装を身にまとった青年が大袈裟に絶叫した。


    「うるさいわねぇ……訓練に本気で悔しがるんじゃないわよ」


    銀のツインテールを靡かせ、少女が呆れ顔を浮かべた。


    「何を言ってるでござるか風音殿!元はといえば、柊殿が弱気を吐かなければ勝てた勝負だったんですぞ!」

    柊「はああ!?何よそれ!私が悪いみたいに言わないでよ!」

    風魔「では拙者が悪いとでも!?この風魔 賢太郎。たとえ訓練と言えど、手心は決して加えないでござる!」

    柊「やっぱり私が悪いって意味じゃない!上等よ、何ならここで決着つけても………!」


    「そこまで」ゴンッ

    柊「あた!」

    風魔「ニンッ!?」

    「喧嘩なら外でやれ、ここでやられたら後の者が使えんだろうが」

    柊「く、黒羽先生ぃ……」

    黒羽「くだらんことで揉めおって……高レベルの敵相手に、二人なんぞで勝てるわけがないだろう」

    風魔「フンッ!それで勝ってこその忍びでござる!」

    黒羽「黙れ下忍もどき」ビシュッ

    風魔「ぐわあぁぁっ!目があああ!?」

    黒羽「ったく……お前らのリーダーは何をしてるんだ?」

    柊「それは……」

    風魔「この時間なら、道草殿はアルバイトでござる」

    黒羽「そうか……」

    柊「もう、帰ってこないのかな?」

    風魔「…………」

    黒羽「帰ってくるか否かは、アイツが決めることだ。お前たちが出しゃばる必要は無いだろう」

    柊「…………はい」





    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




    時は、2090年。


    我が家を愛し、我が家の為に、命を張る者達がいた。

    無職を極め、無職をまっとうする者達がいた。

    自宅の為に、日夜戦い続ける者達がいた。





    「Not in Education, Employment or Training」。またの名を、【NEET】。



    我が家の為だけに人生を費やす者達……人は彼らを、【自宅警備員】と呼んだ!



  2. 2 : : 2014/11/06(木) 15:18:51
    おもしろいです!でも、負けはloseだと思いますw
    期待です!
  3. 3 : : 2014/11/06(木) 15:34:12
    >>2

    いやはや、お恥ずかしいww
    学力皆無でして……指摘ありがとうございます!
  4. 4 : : 2014/11/07(金) 20:01:19

    ー72時間営業コンビニー

    《ブラック・イレブン》




    ピロリンピロリン♪



    「ありがとうございました〜」

    店長「道草くん、ちょっと」

    道草「?、なんですか?」

    店長「最近シフト詰めすぎてない?今度一週間くらい休み上げるからさ、ちょっと羽でも伸ばしてくれば?」

    道草「そ、そんなに詰めてましたか?」

    店長「詰め過ぎだよぉ、週7回の12時間勤務って……いくらウチがブラックだからって、奴隷を雇ってる訳じゃないんだよ?」

    道草「時給が美味しいですからね」

    店長「う〜ん、まぁ気持ちはわかるけど
    、一旦身体を休めたほうがいいよ?もうこれは命令。休んで来なさい」

    道草「はぁ……」


    (休み………か)

    (休みなんかもらっても、何もすること無いんだよな……)


    道草「帰って寝るか…… 」


    青年。道草 草太の日常は、勉学、仕事、食事、睡眠の繰り返しによって構成されている。


    だから帰っても、寝るか食べるかの二択。
    テストが近ければ勉強という手もあるが、テストはまだまだ先の話だ。


    草道「……ゲーセンにでも………と思ったけど、財布は家だっけ」


    右ポケットに空腹感を感じ取り、草太はため息を吐く。


    道草「……帰るか」





    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




    ー自宅ー



    道草「ただいまー」

    草香「おー、お帰り草太!」

    道草「あっ姉貴、帰ってたんだ」

    草香「まぁね、イビアイの奴らにも少しは休暇をやらないとな」


    と言って、草香は予め右手に持っていたタバコを再度咥え直す。

    おい、お前まだ未成年だろ。



    因みにイビアイとは……【悪魔の眼(イビルアイズ)】。

    姉貴を中心に結成された、自宅警備隊の総称。要するに、姉貴はNEETだ。


    草香「草太も自分のチームあんだろ?最近仕事ばっかだけど……行かなくていいのか?」

    道草「……………」

    草香「もしかして、親父とお袋が死んだこと……まだ引きずっているのか?」

    道草「…!…」ピクッ

    草香「…図星か」

    草香「……あのな草太。アレはお前のせいじゃない、ただの事故だ」

    道草「…………………」


    草香「ま、強制はしないよ。アンタはアンタの好きな道を進めばいいだけだしね」

    草香「けど、それで失う物だってあるってことだけは……忘れんなよ?」

    道草「………あぁ………」

    草香「よし、じゃあ話はここで終わりー!飯だ飯!朝から何も食べてなくてさ〜!」

    道草「じゃあ俺が何か作るよ、ラーメンしかないけど」

    草香「おっ気が利くじゃん!アタシは何でも食えるから心配しなくていいよ〜ん」


    さっきの空気が嘘のようなテンションだ。

    感情の切り替えだけは人一倍、いや、人十倍はあるだろう。


    その性格のおかげで喧嘩は滅多に起きない。

    草太自身もそこまでネチネチとした性格でもないから、と言うのも理由の一つだ。


    道草「チーム……か」

    道草「…………はぁ…」

  5. 5 : : 2014/11/08(土) 16:31:12

    後日、【国立ノーワーク学院】にて……。





    ガヤガヤ……ワイワイ………



    道草「……今日もいい天気だな」

    柊「おはよー草太!」バンッ

    道草「イテッ!」

    風魔「おはようでござる、道草殿!」

    道草「あぁ……お前らか、おはよう」

    柊「聞いてよ草太、この忍者オタクが勝負の敗因を全部私のせいにすんのよ!」

    風魔「またその話でござるか!勝負中に化粧だの、髪をいじったりだの……柊殿は訓練を舐めてるでござろう!」

    柊「アンタが戦力に見合った敵を選ばないからでしょうが!」

    風魔「常に高みを目指すことこそ、最強への近道なのでござる!」

    柊「ござるござる五月蝿いわよ!コスプレ忍者!」

    風魔「まだ忍びを愚弄するでござるつもりか!?そんな事だから柊殿の胸は永遠のAAなのでござ〈ドシュッ〉

    風魔「ぐわああぁっ!?心臓がああああっ!!」

    柊「コンパスで人を殺せる……フフッ、いい時代になったものね」


    道草「朝から元気だなお前らは……」

    風魔「そういう道草殿は元気がないでござるな……」ムクッ

    柊「あらあら〜、何で起き上がってんのかしら?」

    風魔「忍法、鎖かたびらの術!ふははは!これで身体への攻撃は無〈ドシュッ〉

    風魔「ぐおおおおおおおおおおおおっ!!??」ゴロゴロゴロゴロゴロ

    柊「これからは眉間にも巻いておくことね?」


    柊「さて、邪魔者は消えたところで……草太。もう、チームには帰ってこないの?」

    道草「…うっ……」

    柊「草太がいないとさ、聞いての通り訓練一つ、まともにこなせないのよ。情けない話だけど」

    柊「コスプレ忍……賢太郎は、貴方がいつ帰って来てもいいように、影で頑張ってるのよ?ああ見えて」

    道草「…………………」





    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




    2090年現在。

    自宅警備員の増加は、圧倒的なまで増え続けている。


    それもそのはず………全ては、とある憲法により始まったのだ。





    【職務絶対法】

    ・『16歳に達した者は、一週間以内に仕事に就くこと。尚、学業は仕事には分類されないものとする』

    ・『期日に違反した者は、無職者(NEET)と見なし、強制的に職務へ就かせるものとする。拒否権は認められない』





    一見、これでは逆に減っししまうのでは?と思うかもしれない。


    だが、続きはこの後だ。





    【無職挽回法】

    ・『無職者には、自宅警備員。又は他の職務に勤しむかの選択肢を与える。』

    ・『自宅警備員に就職した者は、それを、職業の例外として認める。』

    ・『給与額は、月額1000万円。その値が増減することは認めない』



    この法律が、世界を揺るがせた。


    NEETこと、自宅警備員の数は異常なまでの速度で増加。

    またたく間に世に繁殖した。


    がしかし、その繁殖の流れは、突然ピタリ止み、むしろ著しい速度で減少し始める。



    そのあまりに過酷なハードルの高い職業に……誰もが、絶句し、絶望したからである!




    NEETこと、自宅警備員の職務はただ1つ。


    自宅を、守り切ること!


    自宅を、敵から防衛すること!



    では、その敵とは何か?



    それこそ政府が、無職挽回法を法案したと同時に結成した【対・NEET特殊部隊】!





    通称……【ハローワーク】!



  6. 6 : : 2014/11/09(日) 02:03:02
    柊「今月も、ハローワークはやってくる」

    柊「今のところは、私と賢太郎で頑張ってるけど……正直、限界ね」

    柊「ハローワークの勢いも、日に日に増してきてるし……負けるのは、もう時間の問題」

    柊「お願い草太……もう一度、NEETに戻ってきて?」

    道草「……………………」



    道草「………ゴメン。俺はもう……NEETには戻らない」

    柊「草太……!」


    風魔「ところで道草殿、話は変わるでござるが……今日はお暇でござるか?」


    毎回思う。お前は不死身か?

    眉間から赤いラインを描いた風魔が、突拍子にそんなことを言ってきた。



    道草「え、まぁ……特にすることないけど」


    バイト先で一週間の休暇命令を出されてしまった為、暇といえば暇だ。


    風魔「では、拙者たちと何処か行かぬでござるか?久々に三人で遊ぶでござるよ!」

    道草「いや、俺は別に……!」

    柊「それは良いアイデアね、じゃあ早速行きましょ?」

    柊「先生〜、私達早退しま〜す!」

    ?「分かった、気をつけて帰れよ」

    柊「だってさ、行こ!」

    風魔「でござる!」

    道草「はぁ……わかったよ」



    『ガラララ………ピシャッ』



    生徒A「あいつら……また早退かよ」

    生徒B「本当、NEETってサボってばっか……ぬがっ!?」

    ?「悪口を言うなら、影ではなく本人に言え。それは卑怯者のすることだ」

    生徒C「出た!必殺、チョーク弾!」

    生徒D「黒羽先生カッコいいー!」

    生徒E「あ〜ん、男だったら絶対彼氏にしてたのに〜!」

    黒羽「黙れ。そしてとっとと席に着け。授業を始めるぞ」

    「「はーい!」」





    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





    道草「……ここって」


    目に入ったのは、何処にでもあるような普通の一軒家。


    唯一違う点を上げるなら、屋根が真っ黒だという事だ。


    その黒い屋根こそが、NEETの証。

    ハローワークが間違えて、有職者(一般人)を襲撃しないよう工夫されているのである。


    風魔「いかにも!拙者と柊殿の自宅でござる」

    柊「あのね、そういう言い方はやめてって言ってるでしょ?本当に誤解招くから!」

    道草「で、何でここに?」

    風魔「実は、道草殿にこの家のセキュリティを見て欲しいのでござるよ」

    道草「俺に?」

    風魔「いやー、お恥ずかしながら拙者たち、防犯グッズの使い方がイマイチ分からなくて……」



    ハローワークは、必ずしも玄関から襲ってくるとは限らない。


    その為、自宅警備員は自宅に防犯カメラや赤外線センサー等の、多種多様なセキュリティで対処しなければならないのだ。



    柊「経験者のアンタなら、いい助言とか出来るでしょ?」

    道草「ま、まぁ……少しぐらいなら」

    風魔「ありがとうでござる道草殿!早速お願いするでござるよ!」

    道草「だ、だからって俺はNEETには戻らないぞ!?」

    柊「はいはい、じゃあまずは玄関からお願いしま〜す!」

    風魔「で、ござる!」

    道草「人の話聞いてるかお前ら!?」




  7. 7 : : 2014/11/10(月) 22:02:45
    渋々中へ入ると、まずは廊下が見えた。
    それもただの廊下ではない。

    突き当りにある奥の扉まで、何もない壁がズラッと続いている。

    どうやらこの家は、上から見ると長方形のような形をしていると道草は推測した。



    道草「3LDKか……随分広いんだな」



    受け取った建築図面に目を通して、そう呟いた。


    自宅が大きい程、耐久性やセキュリティ度は上がるが その分、思わぬ死角を生んでしまったり、防犯グッズの費用も増えるので注意が必要だ。



    風魔「フッフッフッ、拙者たちが随分稼いたでござるからな!これくらいは屁でもないでごさる!」

    柊「建物の構造上、ハローワークは正面からしかこれないからね」

    道草「ふぅ〜ん……」

    道草「というか、何で玄関前の防犯カメラが天井を向いてんだ?」

    風魔「ああっ!しまったでござる!」

    柊「バッカじゃないの!?天井を見つめるカメラがどこの自宅にあんのよ!」

    風魔「いやー失敬失敬、やはり防犯グッズは奥が深いでござるな〜」シミジミ

    柊「感心してる場合じゃないでしょうが!」

    道草「………………」



    よくこんなセキュリティで凌いでこれたな。


    電源のオフになっているブザー。

    触れても何も起きない赤外線センサー。

    そして上を向いてる防犯カメラ。


    殆ど筒抜けなセキュリティシステムを見渡しながら、道草は呆れ顔を浮かべた。


    柊「で、でもでも!接近戦だったら負けないよ!?」

    風魔「そうでござるよ!拙者の鎖かたびらの術しかり、多種多様な術で近接対策はバッチリでござる!」


    鎖かたびらの術って、文字通り身体に鎖かたびらを巻くだけだろ。

    そんなの誰だってできるし、そもそも忍術ではない。


    道草「はぁ……」

    道草「まぁ…玄関前の防犯カメラに、ドアノブに取り付けられた防犯ブザー。そして廊下の赤外線センサー……」

    道草「設置場所とかグッズの選び方は良いんじゃないか?あとは使い方だな」


    要は解説書見れば直ぐに解決する問題である。


    道草「自宅自体は問題ないけど、強いて言うなら、迎撃用の防犯グッズに耐えられる壁にした方がいい。一度でも亀裂が入ると大変だからな」

    風魔「ふむふむ……なるほど」

    風魔「しかし、流石は道草殿でござる!これで我が家も安泰でござるよ!」

    柊「全くね、その洞察力だけは本当に凄いと思うわ」

    道草「そんなこと言ったって…俺はNEETに戻ったりしないぞ?」

    柊「わかってるわよ、今回は助言を欲しかっただけだって」

    風魔「折角の道草殿の休日でござる!三人でトランプでもやるでござるよ!」

    柊「えー!?またあの葉っぱで出来たカードでやるの?」

    風魔「忍びたるもの、人口で出来たものには頼ってはならぬでござる!」

    道草「お前の持ってる、鉄製の手裏剣やクナイは?」

    風魔「ハッ!?」

    柊「アンタの鎖かたびらだって、鉄製でしょ?人口じゃない?」

    風魔「ヒッ!?」


    「「ジーーー・・・!」」

    風魔「……………」ダラダラダラ

    風魔「ふ、風魔流忍術……煙玉!」ビュッ



    『ボフンッ』



    柊「ちょ…!そういうのは自宅でするなって言ってるで……ケホッ!ケホッ!」

    風魔「ふははははっ!これで拙者の姿は見えな……ゲホッ!ゴホッ!?」

    風魔「な、なんでござるか!?急に煙がこっちに……げほっ!がホッ!?ゴホゲホッ!!」

    道草「道草流忍術、扇風機返し」ブゥ~ン

    風魔「げほっ!?ごほっ!ま、参ったでご…けほっ!がはっ!?ゴホッ!?」

    柊「相変わらず馬鹿な忍者ね……」ハァ





    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





    道草「すっかり日が暮れたな……」

    風魔「では、そろそろお開きにするでござるか!」

    柊「そうね、明日も学園あるし」

    道草「今日はお邪魔しました……だな」

    風魔「何言ってるでござるか、ここは拙者たちの自宅でござる!道草殿だって立派なメンバーでござるよ!」

    柊「遠慮なく来なって、NEETに戻んなくたって私たちは私たちでしょ?」


    道草「……!…………」


    道草「………あぁ、ありがとな……」


    柊「じゃ、バイビ〜!」

    風魔「また明日でごさるー!」

    道草「あぁ!また明日な!」






    ?「……………………」




  8. 8 : : 2015/01/10(土) 14:59:03
    自宅警備員…!?
    つまりニーt…いえなんでもございません
    期待です!
  9. 9 : : 2015/06/12(金) 10:31:21
    道草「……すっかり遅くなっちゃったな、今日の飯当番俺だっけ?」



    夕日に染められた空を見上げながら、家へと続く道を歩み続ける。


    たとえ見慣れた光景でも、オレンジ一色に染まっただけでだいぶ違ってくるものだ。



    草太「………………」




    『今日も、ハローワークはやってくる』

    『お願い草太……もう一度、NEETに戻ってきて?』




    草太「っ……」





    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





    ピーンポーーンッ・・・・




    風魔「おや?」

    楓「多分草太ね、忘れ物でもしたのかしら?」

    風魔「拙者が出てくるで御座るよ」タタタッ

    楓「あれ?でも草太って今日手ぶらだったような………」



    『ドッゴオオオオォォォォォォォォンッ!!!!』



    楓「!?」

    風魔「…ぐっ!………おおぉっ!!」



    玄関の方から爆音が響いたかと思うと、荒れ狂う爆風の中からクナイ構えた風魔が姿を現す。



    楓「風魔!大丈夫!?」

    風魔「くっ……鎖帷子を着てて正解で御座るな……楓殿、敵襲で御座るよ!!」



    すぐさま体制を立て直し、風魔は煙幕で埋め尽くされた玄関先へと刃を向けた。



    楓「敵襲って……まさか……」

    ?「クククッ………」





    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





    草太「ただいまー」

    草香「おぉ…草太、お前は無事だったか……」

    草太「!……姉貴!?どうしたんだよその怪我!」



    いたるところに包帯が巻かれ、首から右腕を吊り、左手には松葉杖を握っている。

    自分の身内の悲惨な姿に、日ごろ冷静な草太も動揺を隠せなかった。



    草香「ハローワークの連中さ……完全に油断したよ。私達【悪魔の眼】が手も足も出なかった………」

    草太「嘘だろ……?姉貴のチームってこの区で指折りの精鋭隊じゃないか!」

    草香「ハローワークの奴ら、とんでもない武器を生み出しやがった……」





    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━





    楓「はぁ……はぁ……!」

    ?「クッククク……なかなかしぶといですねぇ。流石と言ったところでしょうか?」

    楓「なんなの……ハローワークの武器って警棒と拳銃だけじゃ無かったの!?」

    ?「えぇ……その通り、しかも防具等は一切無し。身につけていいのは規定の武器と黒スーツのみ」

    ?「ですが……時代は常に変わるのです。規定の武器を無くす代償として、私たちは新たな力を手に入れました!」



    黒スーツに身を引き締め、鋭利なサングラスを飾る男が持つのは分厚い本一冊のみ。


    しかし状況は明らかに劣勢。
    ボロボロの楓達に比べ、向こうはほとんど無傷だ。



    楓「本当……大人って汚い!」

    ?「ククククッ……それが現実なのですよ」

    風魔「ならば……!」バッ

    ?「!」



    突然背後から現れた風魔の姿に、男の眼が一瞬強張る。



    風魔「風魔流忍術、神隠し!貰ったで御座るっ!!」



    確実に虚をついた不意打ち!
    一寸の狂いなく突き出されたクナイは、一瞬にして男の背へと突き刺さる。


    ……しかし捉えたと確信した直後、どこからともなく発生した空圧に風魔の体はあっけなく吹き飛ばされた。



    風魔「ぬぉっ!?」

    楓「まただ……また、攻撃を跳ね返された……? 」

    ?「クックククク……無駄ですよ。私に攻撃は当たりません」

    ?「タウンページ【OPEN】!!」




    『起動コード確認。タウンページの展開を許可します。』カッ!!




    風魔「ッ!?」

    楓「こ、これは……!!」




  10. 10 : : 2016/06/15(水) 17:33:56
    期待
  11. 11 : : 2016/06/16(木) 16:13:52
    タウンページwwwww
  12. 12 : : 2020/10/27(火) 10:17:33
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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