このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
〜月夜に輝くガラスの靴〜【エルヴィン誕生日企画】*エルハン
- 未分類 × 進撃の巨人
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- 1 : 2014/10/05(日) 18:28:09 :
- http://www.ssnote.net/groups/839/archives/1
↑こちらの、卿さん主催のエルヴィン誕生日企画に参加させて頂きました!
今回は、タイトルを見たら気付く方もいらっしゃるかもしれません。
はい…シンデレラのお話にしようと思いました!
まるっきり同じ内容にするのではなく、少し工夫をしようかなと、考えています(´∇`)
大丈夫な方はよろしくお願いします(`・ω・´)ノ
一緒に誕生日を祝いましょう♪
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- 4 : 2014/10/06(月) 18:16:55 :
- 〜シンデレラ〜
「あんたは、これでもやってなさいよ!!!?」
ある、小さなおうちで朝から怒鳴り声が
響いたのであった
ハンジ「なんで、私ばっかり!」
負けじと反論したのは、1番下の子、
ハンジ・ゾエだった
ハンジは2人の姉と、母親との4人暮らしをしていたが…
生憎、ハンジに味方はいなかったのだ
2人の姉は、毎日ハンジに家事を任せ、
自分達は遊んだり、舞踏会に行ったりしていた
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- 5 : 2014/10/06(月) 19:50:02 :
- また、母親もハンジを嫌っていて、2人の姉たちにハンジに仕事をさせるよう言いつけていた
ハンジ「はぁ…」
ため息をつきながらも毎日、仕事をしっかりとやっていたのだった
当のハンジは、姉に比べてとても美しく、心優しい少女だった
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- 6 : 2014/10/07(火) 19:01:24 :
-
ハンジ「2人は舞踏会、母は多分…
男の所。で、私は掃除。なんで、こんなに違うだぁぁ」
ハンジはイラつきで叫びながら、頭をわし
ゃわしゃとかいた
ハンジ「えっと…次は買い物か」
くまなく掃除をして、部屋が綺麗になった後ハンジは買い物の準備を始めた
街に向かうと、所々に舞踏会のお知らせが貼ってあった
ハンジが今、最も行きたいのはこの舞踏会だった
ハンジ「どこもかしこも、舞踏会だよ!
私も行きたい」
ハンジはブツブツと呟きながら、舞踏会のポスターを長いこと見ていた
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- 13 : 2014/10/10(金) 18:06:32 :
- 「こんにちは。お嬢さんも、舞踏会へ参加するのかい?」
ハンジ「え?」
ふと、後ろから声が聞こえてハンジが振り向くとそこには、優しそうな男がいた
ハンジ「お、お嬢さん?」
「そうだよ、君の他に誰がいるんだい?」
男は、甘い声でそう言うとハンジの肩をポンと叩いた
ハンジ「えっ、い、いや私お嬢さんじゃ……あ、私は舞踏会には参加しません」
「なんだ…参加しないのか…もし参加して会う機会があったら、一緒に踊ろう」
男はハンジの頭を優しく撫で、去っていった
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- 14 : 2014/10/11(土) 08:11:39 :
- ハンジ「ほぇ?…」
ハンジは驚きのあまり、その場に立ち尽くしていた
ハンジ「…誰だろう?と言うか、い、一緒に踊りたい!?」
ハンジは思い出すと、恥ずかしそうに頬を赤らめ急いで男が歩いて行った方を見た
ハンジ「あ、やべっ!買い物しなきゃなんだ!!忘れてたー」
ハンジは鞄を持って、走って買い物へいった
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- 15 : 2014/10/12(日) 11:02:50 :
- ハンジ「それにしても、誰なんだろう?」
買い物を終えたハンジは、次の仕事をしながら考えていた
仕事に集中しようとしても、頭には先程の男が離れない
ハンジ「ああっ!!そう言えば名前、聞いていなかったな…」
ハンジは急いで頭から消して、仕事に集中した
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- 16 : 2014/10/13(月) 14:09:14 :
- 翌日
姉「あんた、何ニヤニヤしてのよ!?」
姉2号「仕事しなさいよっ!!」
今日も朝から怒鳴り声が響いていました
ハンジ「ニヤニヤしてないしっ!はぁ…」
ハンジかニヤニヤしているとしたら、間違いなく昨日の事だろう
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- 17 : 2014/10/13(月) 20:24:15 :
- ハンジ「ああっ!!どうしよう…」
ハンジが頭をカリカリしているうちに、
二人の姉はオシャレな服を着、化粧が、してあり何処かへ出かけてしまった
ハンジ「さてと、また仕事しなきゃだ」
毎日の生活に慣れたハンジは、てきぱきと仕事をはじめた
が……
やはり、頭からあの男が離れなかった
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- 18 : 2014/10/13(月) 20:27:04 :
- ハンジ「私も舞踏会に行きたい!!」
ハンジ「なんて…無理だよね」
「無理じゃないぞ?」
ハンジ「は?」
ハンジが舞踏会への想いを諦めたその時
「だから、無理じゃないぞ?」
無理じゃない。と言う言葉が、2回聞こえた
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- 19 : 2014/10/16(木) 18:57:25 :
- ハンジ「い、いや、誰ですか?」
ハンジは恐る恐る声がする方を振り向いた
「わし?わしは……誰じゃったかね?」
そこには、魔法使いが被っているような帽子を被ったご老人・またの名をおばあちゃんとも言える人が立っていた
ハンジ「え…私が聞きたいんですけど…」
「ふぉっふぉっふぉ、わしは、おばあちゃんでいいぞい。それよりも、舞踏会じゃ」
老婆、いや、おばあちゃんはそう言うとハンジに近づいた
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- 20 : 2014/10/17(金) 20:01:10 :
- 老婆「お主は舞踏会に行きたいんじゃろ?」
ハンジ「え、は、はぁ」
老婆「行けるぞ?」
ハンジ「おばぁちゃん、それ信じていいの?」
ハンジは半ば嘘だろうと、おばぁちゃんを疑っていた
それも、そうだろう…
老婆「今、わしを疑ったな?行けるんじゃぞ?」
ハンジ「うん、行きたい!でも、どうして私なんかが?」
ハンジは疑問に思い老婆に、そう尋ねた
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- 23 : 2014/10/18(土) 01:45:52 :
- 老婆「お主、いつも舞踏会行きたいって、言ってたじゃろ?それに仕事もしてたしのぅ…」
ハンジ「おばぁちゃん、いつから聞いてたの?」
老婆「わし?わしはのぅ、ずっといたぞ。なぁんてな…」
老婆はからかうように言うと、ふおっふおっふおっと笑った
ハンジ「……」
老婆「すまん。すまんのう」
老婆は黙ったハンジを見ると、急いで謝りながら杖を振った
すると…
ハンジ「えっ!?」
ハンジの服が一瞬にしてドレスに変わったのだった
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- 24 : 2014/10/18(土) 02:34:44 :
- 老婆「ふむ…やはり似合うのぅ。わしのセンスがいいんじゃ」
ハンジ「わ…ドレスだ」
ハンジは着たことのないドレスに、興味深々で自分の身体を見渡していた
老婆「今日の、夕方。舞踏会かあるから行ってきなさい。時間になったら馬車が呼びにくるからのぅ」
老婆はそう言うと、ハンジの前から去ろうとした
ハンジ「おばぁちゃん!ありがとう!」
老婆「お、そうじゃ、舞踏会に行くには注意があるんじゃ」
ハンジ「注意?」
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- 25 : 2014/10/19(日) 10:16:05 :
- 老婆「うむ。踊るのはいいんじゃが、深夜0時の、鐘がなるまでに馬車に戻って来ないとなんじゃ。魔法が解けちまうからのぅ」
ハンジ「鐘がなる前だね!わかったよ!!それより、おばあちゃん魔法なんてかけたの?」
老婆「かけたぞい。まあ、それはお楽しみじゃ」
老婆はそう言うと、杖を振りすっと消えていった
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- 26 : 2014/10/19(日) 14:05:25 :
- ハンジ「…?」
ハンジは消えた老婆の後を見つめながら
ポカンとしていた
ハンジ「魔法か…なんだろう?」
ハンジ「それより、馬車が迎えに来るんだっけ。それまではドレス脱いで何事も無いようにしておかなきゃだ」
ハンジは独り言をブツブツと呟くと、急いでドレスを脱ぎ、元の薄汚い服装に戻った
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- 27 : 2014/10/19(日) 15:29:03 :
- 夕方
チリンチリン…
ハンジ「あ…」
窓の外から鈴の音が聞こえると、ハンジは部屋に戻りすぐさまドレスに着替えた
ハンジ「きた!!」
急いで玄関に向かうと、そこには誰の物でもないガラスの靴が置いてあった
ハンジ「誰のだろう-…ん、メモがある」
ハンジ「えっと…ガラスの…靴は…履いてください。おばあちゃんより。
おばあちゃん!?靴まで…」
ハンジはそっとメモをポケットにしまうと、ゆっくりと足を伸ばし靴を履いた
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- 28 : 2014/10/19(日) 23:34:37 :
- ハンジ「うわあぁぁ…凄い!」
外へ出てみるとそこには、カボチャの形をしたとても大きい馬車があった
中にはソファーがあり、馬は白馬
最高の馬車だったのだ
ハンジ「ふっかふかだ」
ハンジは余りにも嬉しくて、馬車の中で騒いでいた
-
- 29 : 2014/10/22(水) 22:02:33 :
- ーーー
ゴーン…ゴーン…ゴーン
月夜に鐘の音が響きわたった
いよいよ舞踏会の始まりだ
始まりと共に、ハンジを乗せた馬車が舞踏会場に到着した
ハンジ「よいしょ…っと、いよいよだ」
ハンジが降りると、馬はハンジに近づいた後、別の方に走って行った
ハンジ「あ、バイバイ~」
ひらひらと手を振りながら、舞踏会場へと足を進めた
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- 32 : 2014/10/23(木) 22:52:58 :
- ハンジ「……」
ハンジは会場の中に、足を踏み入れると
驚きのあまり黙ってしまった
ハンジ「う…す、凄い…」
ハンジは早速、会場の中を歩いてみた
周りは何処も彼処も、男女ペアで踊っていた
ハンジ「みんなドレスを着てて、美人さんだ…」
ハンジが自信を無くしていると、後ろからポンと肩を叩かれた
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- 33 : 2014/10/25(土) 17:19:02 :
- 「こんばんは、お嬢さん」
聞き覚えのある声に、ハンジが振り向くとそこには、舞踏会のポスターを眺めていた時に会った、ハンジが最も会いたい人が立っていた
ハンジ「あ…」
「やあ、また会ったね。ええと…」
男はハンジの名前を聞いていなかったため、口から出なかった
ハンジ「こんばんは。私はハンジ、ハンジ・ゾエです」
ハンジは、自分の名前を教えるとにこっと笑って手を出した
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- 36 : 2014/10/27(月) 00:15:43 :
- 「やあ、ハンジ」
男は、ハンジの手をとった
エルヴィン「私は、エルヴィン・スミス。エルヴィンと、呼んでくれ」
エルヴィンと名乗る男は、優しく微笑んだ
エルヴィン「ところで、お嬢さん。ここで、座っていないで、私と一緒に踊りませんか?」
エルヴィンはそう言うと、膝立ちをして
ハンジに手を差し出した
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- 37 : 2014/10/27(月) 12:17:11 :
- ハンジ「っ…私とですか?」
ハンジはエルヴィンの手を取る前に、照れて頬を赤く染めた
エルヴィン「ああ、君とだよ?それから、敬語じゃなくて大丈夫だよ」
ハンジ「は…う、うん。よろしくお願いします」
ハンジはもじもじしながらも、エルヴィンの手を取り、ドレスを直した
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- 38 : 2014/10/27(月) 17:58:30 :
- エルヴィン「さあ、踊ろうか?」
ハンジ「あ…私、踊るの初めてで。えっと…」
エルヴィン「大丈夫、私に任せて」
エルヴィンはそう言うと、ハンジの両手を軽く握り、優しく微笑んだ
ハンジ「う、うん」
エルヴィン「じゃあ、行くよ?」
掛け声と共に、エルヴィンは音楽に合わせて体を動かした。優しくハンジの手を動かしながら。
エルヴィン「踊るのは、楽しいんだ。相手の人と心が通じ合うみたいでね。」
ハンジ「慣れたらそう感じるかな?」
エルヴィン「勿論。まあ、私の場合は君とだけだけどね」
エルヴィンはハンジを引き寄せるとボソッと、耳元で囁きた
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- 39 : 2014/10/28(火) 18:44:21 :
- ハンジ「えっ!?…今?」
エルヴィン「君は、物分かりが良さそうだけど、こういうのは苦手なのかな?」
エルヴィン「私の場合は、君とだけだよ」
エルヴィンはもう一度ハンジの耳元で、こう囁いたのだった
ハンジ「…!?」
また、当のハンジは耳元で2回もそんな事を囁かれたのだから、頬を真っ赤に染めて呆然としていた
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- 40 : 2014/10/29(水) 17:23:15 :
- ハンジ「うぅ…」
エルヴィン「さあ、踊りを再開しようか?」
エルヴィンは再び、ハンジの手を握り動かし始めた
慣れていなかったハンジも、踊っている内に楽しくなっていた
ハンジ「エルヴィン、踊るのって楽しいね!」
エルヴィン「ああ、私も楽しいよ」
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- 41 : 2014/11/02(日) 11:43:11 :
- 期待です!
あと、ユーザー登録みたいなのをしたら
確認メールってきますか!?すみません教えて下さいm(_ _)m
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- 42 : 2014/11/02(日) 13:26:01 :
- >>41
ありがとうございます!
http://www.ssnote.net/groups/704
詳しい事は私のグループで!!
-
- 43 : 2014/11/03(月) 00:55:45 :
- 期待ですよ♪
-
- 44 : 2014/11/06(木) 13:02:18 :
- ありがとうございます!
-
- 45 : 2014/11/06(木) 13:05:39 :
- それから、二人は時間を忘れてしまうほどに踊った
食事をし終わり、二人はゆっくりと話していた
ハンジ「エルヴィン、ほんとにありがとう」
エルヴィン「それは、こっちのセリフだよ。とてもいい時間を過ごせた」
ハンジ「うん、最後思いっきり踊ろっか!」
エルヴィン「ああ」
お互いに手を取り合うと、最後の踊りを始めた
-
- 46 : 2014/11/06(木) 13:58:21 :
- ハンジ「ふんふふん〜♪♪」
音楽にのっているハンジはふと、時計に目が行った
時計の針は23:55分を指していた
ハンジ「あ…」
エルヴィン「どうしたんだ?」
ハンジ「エルヴィン、ごめん!!!」
ハンジ「会えて良かったよ。帰らなきゃ行けないんだ…私、エルヴィンの事、大好きだよ。ありがとう!」
ハンジはエルヴィンの手をさっと離すと
ペコリと頭を下げて、出入り口に向かった
-
- 47 : 2014/11/06(木) 14:55:35 :
- ハンジ「急がないと…はぁ…っ…」
ハンジは馬車に間に合うように必死に走った
ハンジ「っ…エルヴィン」
突然の別れに、自分の想いだけを伝えてきたのはやはり間違えだったのか…
そう考えると、ハンジの目から涙が止まらなかった
ハンジ「はぁ…はぁ…」
舞踏会場の出入り口を出ると、馬車はもう目の前に止まっていた
後は、この階段を下りるだけ
あっという間に終わってしまった舞踏会はもう、来れないかもしれない
ハンジは振り返り、先程まで踊っていた舞踏会場を眺めた
-
- 48 : 2014/11/06(木) 15:28:13 :
- ハンジ「…」
ハンジ「よし…」
ハンジは決心をし、階段を駆け下りた
ハンジ「急がなきゃ!鳴っちゃう」
0:00に間に合うように…
余りにも急いで走った為、階段で片足の靴を落としてしまった
ハンジ「もうすぐ…はぁ…」
もう少しで階段を駆け終わる…
早くしないと、魔法が解けてしまう
そう思ってハンジは必死になった
ハンジが最後の最後の数段に差し掛かった頃
エルヴィン「ハンジっ!!っ…」
階段の上からハンジを呼ぶ、エルヴィンの声が聞こえた
-
- 49 : 2014/11/06(木) 19:13:02 :
- ハンジ「えっ…エルヴィン…」
エルヴィン「酷いぞ、最後の一言を聞いたら追いかけない訳には行かないだろ?」
エルヴィンは、ハンジの方へと階段を下りた
エルヴィン「ハンジ、靴落としてるぞ?」
ハンジ「あ…エルヴィン、もう時間がないんだ。魔法が解けちゃうよ」
ハンジは再び涙目になりながら、エルヴィンに話した
-
- 50 : 2014/11/06(木) 19:15:20 :
- エルヴィン「魔法?」
ハンジ「0:00の鐘が鳴るまでに帰らなきゃなんだ」
エルヴィン「だから、急いでたのか」
ハンジ「もう、時間が無いの。だから、ごめん!」
そう言ってハンジが馬車に乗り込もうとした時…
エルヴィンの腕がハンジを止めた
-
- 51 : 2014/11/06(木) 19:54:02 :
- ハンジ「エルヴィン…」
エルヴィン「ハンジ、魔法なんて関係ない。私は君がどうであれ、好きな事には変わりないんだ」
ハンジ「っ…!?」
ゴーン…ゴーン…ゴーン
0:00を知らせる鐘の音が、夜の静かさの中低く響いた
エルヴィン「さあ、靴を履いて。お嬢様」
エルヴィンは、先程拾ったハンジの靴を
差し出した
ハンジ「うん。ありがとうエルヴィン」
エルヴィン「月夜に照らされて、輝いてる。君もこの靴の様に、凄く輝いてるね」
ハンジ「魔法…」
そう、ハンジが思っていた魔法は鐘が鳴り終わっても解けていなかった
また、ドレスや馬車もそのままだった
-
- 52 : 2014/11/06(木) 20:00:57 :
- ハンジ「エルヴィン」
エルヴィン「なんだい?」
ハンジ「大好きだよ!!」
ハンジはそう叫ぶと、エルヴィンを思いっきり抱き締めた
エルヴィン「ああ、私もだよ。ハンジ」
エルヴィン「さあ、中に乗ろうか」
エルヴィンは、馬車の扉を開けてハンジにそう言った
ハンジ「うん!」
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- 53 : 2014/11/06(木) 21:59:23 :
- ***
ハンジ「エルヴィン。今日は楽しかったよ!」
エルヴィン「ああ、君と踊れて良かったよ」
馬車の中で、二人は今日の舞踏会について話していた
ハンジ「ふふっ」
エルヴィン「ん?」
ハンジ「ガラスの靴を拾ってくれた時のエルヴィン思い出したんだ」
エルヴィン「あの時か…君はほんとに美しいなと思ったよ」
ハンジ「ちょっ、いきなり…」
ハンジはエルヴィンの言葉に、頬を赤く染めた
エルヴィン「ほら、もうすぐだよ」
馬車はもうすぐハンジの家に着く頃だった
-
- 54 : 2014/11/06(木) 22:05:31 :
- ハンジ「エルヴィン、ありがとう」
エルヴィン「こちらこそ」
ハンジ「その馬車に乗っていけば、家まで送ってくれるよ」
エルヴィン「ああ」
ハンジ「それじゃあ、おやすみ。エルヴィン」
ハンジはそう言うと、背伸びをしてエルヴィンの頬に唇を落とした
エルヴィン「…おやすみ、ハンジ」
ハンジ「うん、またエルヴィンと踊れる事を願ってるよ」
エルヴィン「いつでも踊れるさ」
ハンジ「え?」
エルヴィン「ははっ、その話はまた今度だ。おやすみ」
エルヴィンはそう言うと、さっきのお返しの様にハンジの唇に自分のを重ね、馬車へと乗り込んだ
ハンジ「…」///
ハンジ「そのうちなんて、気になるじゃないか…」
ハンジはボソっと呟いたのだった
-
- 55 : 2014/11/06(木) 22:09:12 :
- あれからーーー
ハンジ「ふんふん〜♪」
エルヴィン「今日もご機嫌だね」
ハンジ「勿論!エルヴィンと踊っているのだからね」
再び、ハンジはエルヴィンと踊る事ができた
あの後、エルヴィンからのプロポーズで
二人は結婚したのだった
変わり者のお姫様と、王子様の幸せが続きますようにーー
END
-
- 56 : 2014/11/06(木) 22:12:44 :
- おまけ
老婆「ふぉっふぉっ、わしを忘れてたじゃろ?」
老婆「結局、魔法は何だったのかって?
そんなものは元々無いんじゃよ。魔法と嘘をついた方が楽しいと思ってな」
老婆「わしのお陰じゃぞ?二人の幸せが続きますように。今度こそ、本物の魔法じゃ。」
老婆「では、わしもそろそろ失礼させてもらうぞ」
ふぉっふぉっふぉっふぉっ、、
-
- 57 : 2014/11/06(木) 22:15:39 :
- あとがき
書き終わるのが、とても遅くなってしまいました。(´・ω・`)
思ったよりも、短くなってしまいましたが、無事に書き終えて良かったです!
童話をssにするのは初めてでしたが、とても楽しかったですv(´∀`*v
最後に、沢山のコメントと、☆をくれた皆様、ありがとうございましたm(_ _)m
-
- 58 : 2014/11/07(金) 16:24:38 :
- 執筆お疲れ様でした!
エルハン!エルヴィンが王子様だなんて羨ましいです!ハンジさんはシンデレラはまり役でしたね!個人的に老婆にニヤニヤしてしまったり( ´艸`)
可愛らしい作品御馳走様でした!
-
- 59 : 2014/11/07(金) 16:43:04 :
- 卿さん!!
ありがとうございます♪
上記にもある通り、執筆にだいぶ時間がかかってしまいました(>_<)
老婆はやっぱり面白くしようかなと思ってwwww
読んで頂き、ありがとうございました!
-
- 60 : 2014/11/07(金) 20:06:19 :
- お疲れ様です!!
ハンジさん///
想像すると鼻血が…
素晴らしい作品ありがとうです!
-
- 61 : 2014/11/10(月) 10:40:18 :
- お疲れさまでした!
おばあちゃんいい人だなぁ・・・
-
- 62 : 2015/01/01(木) 08:48:26 :
- お疲れさまでした!
エルヴィンとのトークすごく良かったです!雰囲気が∞*
-
- 63 : 2015/09/03(木) 19:44:16 :
- 面白いですねー!
-
- 64 : 2020/09/28(月) 11:14:26 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
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【キャロル様教団】
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何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
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