ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

進撃のフルメタルパニック!時々ブラックとエウレカセブン プロローグ

    • Good
    • 0

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2014/09/30(火) 00:39:41
    えー、他早く進めろ!って感じですが、思いついたので書きます。
    世界観はフルメタルパニック!ですが、そこに進撃やエウレカセブン、仮面ライダーBlackのキャラと要素がちょいちょい入ってきます。
  2. 2 : : 2014/09/30(火) 00:48:41
    「艦長、状況は?」

    「思わしくないです。既にシガンシナは国土の8割を占領されています。あなたは部下の二人を連れてASでシガンシナ軍の救出に向かって下さい。」

    「アイ、マァム。牽制は?」

    「ホランド達がうまくやっています。」

    「んでも一個師団相手じゃ長く保たないわね。age2、了解。」

    「頼みましたよ、マオ曹長。」
  3. 3 : : 2014/09/30(火) 00:55:57
    西暦2014年、世界最大の土地と軍事力を持つシガンシナ国は隣国のヴォダラク国とカラネス国共同の宣戦布告に対し、国境線に前線を置き徹底抗戦の構えを見せた。

    シガンシナに次ぐ先進国2つの軍事力を持ってしても、攻略は容易ではないと思われた。
    実際開戦直後はシガンシナが圧倒的に優勢。


    しかし、ある組織の軍事介入により、徐々に国土は削られ、シガンシナは滅亡の危機に立たされていた。
  4. 4 : : 2014/09/30(火) 01:10:51
    降り注ぐ砲弾、最新鋭のASによる破壊。もはや前線とは名ばかりのシガンシナ国郊外で必死に抵抗を繰り返す軍の一団の中に、三人の少年少女の姿があった。




    エレン「アルミン!残りの装備は?!」

    アルミン「対AS用兵器はもう底を尽きた!銃器も今持ってるので最後だよ!」

    エレン「くそっ!隊長とははぐれちまうし、ついてねぇ!」

    ドサッ!

    荒く積み立てられたバリケードに、黒髪の少女が飛び込んできた。

    エレン「ミカサ!どうだ前線は?」

    ミカサ「突破された。歩兵部隊がこちらへ向かっている。数は30。」

    アルミン「も、もう無理だ!投降しよう!三人でかなう数じゃない!」

    エレン「馬鹿やろう!ここで退いたらみんなはどうなるんだ?!家族も皆殺しだぞ!」

    アルミン「……!」

    ミカサ「落ち着いて、アルミン。本部の撤退まで時間を稼ぐくらいはできる。」

    エレンとミカサがサーフボードのようなものを取り出す。

    エレン「俺とミカサはリフして白兵戦に持ち込む。お前は機銃で援護してくれ。」
  5. 5 : : 2014/09/30(火) 04:09:09
    ミカサ「エレン、無茶はしないで。」

    二人は刀を抜くとボードに乗り、敵兵に突撃をかけた。

    エレン(トラパーが濃い…いけるか?!)

    敵隊長「!前方よりリフ兵!白兵戦に備えよ!」

    ダダダダッ!

    敵兵「ぐわっ!」

    敵隊長「機銃だと?!こしゃくな!…う、うわぁっ!!」

    ザシュッ!

    エレン「まだまだぁ!」

    ミカサ「…フッ!!」

    敵通信兵「こ、こちらブルー1!現在リフ兵の奇襲を食らい、このままでは……がぁっ!」

    エレン「はぁ…はぁ、粗方やったか…?」

    アルミン「エレン、ミカサ。確認できる兵力は全て殲滅した。」 

    通信機からアルミンの声が響く。

    アルミン「第二波がくる前に僕らも撤退しよう。…ん?あれは…」


    キュィイーーン、ドカァァ!!

    エレン「アルミン?!どうした!」

    ミカサ「エレン!避けて!」



    !!!










    エレン「…う…」

    「ほぅ。まだ息があるのか。悪くない。」

    「だが、これで仕舞いだ。」

    意識が朦朧とする中、微かに見えたのは青色のASであった。

    ダンッ!

    「!!…ちっ。……の奴らか……相手じゃ…分が悪い。命拾いしたな……」


    訳も分からず、エレンは完全に意識を失った。
  6. 6 : : 2014/09/30(火) 04:26:00
    マオ「彼だけなの?」

    宗介「あぁ、確認できたのはな。」

    メリッサ・マオの部下である、相良宗介は治療室で処置を受ける少年を見て答えた。

    宗介「見慣れないASに襲われていた。不可視モードのまま近接戦闘を仕掛けたんだが、単分子カッターを受け止めるとすぐに撤退していった。」

    マオ「受け止めた?不意打ちにもかかわらず?…まさかヴェノム?」

    宗介「いや、手練れだったが、ガウルンじゃない。機体のカラーリングは青だった。」

    「少なくとも今回の戦争に奴らが絡んでいることは確かだ。ホランドから複数のプロと対峙したという報告を受けている。」

    長身で白髪の男性が言った。

    クルツ「カリーニン少佐、からかうのはやめて下さいよ?まさか主要基地が短時間で落とされたのってのは… 」

    カリーニン「君の想像通りだ、ウェーバー軍曹。」


    まじかぁ、と金髪の軟派な男はうなだれた。

    カリーニン「各々の報告書を元にエージェントを集めてミーティングを行う。1045に第2会議室だ。」

    宗介「待って下さい少佐殿。彼はどうするおつもりですか?」

    カリーニン「目覚め次第聴取を行う。唯一の生き残りだ。何か情報が得られるかもしれん。」
  7. 7 : : 2014/09/30(火) 04:44:36
    ~艦内・サロン~

    「あーちくしょう。ボードがへこんでやがる。」

    「あの乱戦の最中、ボードを気にする余裕がよくありますねホランドさん。」

    ホランドと呼ばれた男はしきりにボードの凹みをさすっている。

    ホランド「ったくよ。光太郎、お前が出てくれればもっと楽にすんだのによ。ボードもへこむこともなかったし…」

    光太郎「なーにを言いますか。結局ボードなんですね。」

    顔立ちが整った日本人、南光太郎が明朗に笑った。

    光太郎「それに、パワードスーツは今回のような作戦には向かないんですよ。」

    うっせ、といいながらホランドはボードを壁に立てかけ、携帯を取り出すとどこかに電話をかけた。

    ホランド「おう、お疲れさん。あのな、ミーティングには出なくていいからよ、レントン連れて治療室に行ってくれ。…あ、理由?そんなもん知るかよ。カリーニンのおっさんの命令だよ。」

    ホランド「…ったく。部下を持つってのは辛いぜ。」

    携帯を切り、光太郎にぼやいた。

    光太郎「一応隊長ですからね、ホランド大尉は。」

    ホランド「…あー…隊長手当てくらい出せよ、ケチな組織だぜ全く!」
  8. 8 : : 2014/10/01(水) 18:39:13
    「…あぁっ、切りやがった!全く隊長は乱雑だよな。いきなり医務室に行けはないだろう。俺は怪我なんかしてないぞ。頭でも見てもらえってか?~

    「いや、違うと思うんスけど。シガンシナの生き残りが見つかったってカリーニン少佐が。」

    「…わかってるよ、ジョークだよ!新人の緊張をほぐしてやろうっていう気遣いだろ、レントン。」

    ボードを小脇に抱えたレントン・サーストンという少年は、この組織ではまだ新入りであった。

    レントン「気持ちはありがたいんスけど、あんな惨状をみた後じゃ笑えないですよ…」

    「気持ちほわかるがな、慣れなきゃこの組織じゃやっていけないぞ。」

    レントン「慣れる?人を殺すことにですか?!そんな事に慣れてたまるもんか!!」

  9. 9 : : 2014/10/02(木) 20:55:43
    「落ち着け。お前だけわかってるんだろ?あの時隊長だって言ったはずだ。俺らは競技のリフをやってる訳でも、戦争ごっこをしている訳でもないと。」

    レントン「…ライナー兄さんは、どうやって割り切ったんですか?」

    ライナー「…そうだな、それは今度ゆっくり酒でも飲みながら教えてやる。さあ、ここからはお前一人だ。何かあったらすぐに呼べ。」

    レントンに与えられた任務は、事情聴取という名の尋問であった。


    ーーーーーーーーーーー
    ~艦内・第2会議室~

    カリーニン「以上が、エージェントの報告をまとめたものだ。プロの動員、最新鋭のASの大量導入、それに謎の青のM9。もうわかっていると思うが″ローゼ″が介入している。」

    クルツ「ちょっと待ってくれ。ローゼが戦力を提供したのはいいが、肝心の奴らは何をやっていたんだ?確認されたプロはすべて牽制立ったんだろ隊長。」

    ホランド「あぁpro4とpro7だ。ライナーの顔馴染みのやつだな。あとは…デューイのやつもいやがった。高みの見物だったがな。」

    マオ「ガウルンや秋月は?あの二人抜きで主要基地を全て落とすなんて…」

    光太郎「それに奴らはプロを二人失ったばかりだ。トップ2が空席の状態で、戦力を牽制に割く余裕があるのか?」

    カリーニン「侵攻はカラネスとヴォダラクに任せて、自分たちは何らかの作戦を遂行していたとみるのが打倒だろうな。」



  10. 10 : : 2014/10/07(火) 16:08:04
    マオ「pro2名とデューイをこっちに割いてまで?」

    宗介「例の青のASも気になる。反応スピードが異常だった。パイロットはおそらくproだ。」

    クルツ「まあ何にせよ少年の回復を待つしかないか。テッサ、彼は?」

    上座に座る少女が答えた。

    テッサ「サーストン伍長があたっています。」

    -----------------------------

    ~艦内・医務室~

    エレン「うっ…」

    エレン(ここはどこだ?俺は…そうだ、ミカサ達は?)

    目覚めたエレンを待っていたのは、頭痛と極度の倦怠感であった。

    レントン「あ、もう起きて大丈夫なの?」

    エレン「…ここは?あんたは?」

    レントン「場所は答えられない。ごめん。俺はレントン。レントン・サーストン。君と同じ17歳だよ。」

    エレン「俺はどうしてここに?それに、なぜ俺のことを知っているんだ?」

    レントン「救助できたのは君一人だ。君は宗介が…あ、俺の仲間なんだけど…」

    ガッ!!

    エレン「ちょっと待てよ!俺一人ってどういう事だ?!ミカサは、アルミンは?!シガンシナは?!」

    レントンはバツが悪そうに答えた。

    レントン「シガンシナは降伏した。残された人達は、カラネスの植民地に取り込まれた。」

    エレン「そんな…シガンシナが負けただって?他の地区では押し返しつつあるって…」

    レントン「いいかいエレン。よく聞くんだ。君が望めば戦争とは無縁の国で、不自由しない生活を送ることもできる。でももし君が協力してくれるなら、俺たちは可能な限りの援助を約束する。」

    レントン「3時間後にまた来るから、じっくり考えてみて。」

    エレン「そんな時間はいらねぇよ。」

    退出しようとしたレントンに震える声で答えた。

    エレン「ぶっ潰す。カラネスもヴォダラクも、一人残らずな。」

    -------------------------------

    ~艦内・艦長室~

    カリーニン「感情の激昂?」

    ライナー「はい。レントンの話では極度のものが見られたと。平常時との差が激しすぎます。」

    テッサ「間違いありませんね。」

    ホランド「あぁ。ラムダドライブの影響だ。こうなるとイェーガーを襲ったASも無視できねえ。」

    カリーニン「それで、彼は協力してくれると?」

    ライナーが手元の資料をめくった。

    ライナー「そのようです。リフ、対人戦の能力はは目を見張るものがあります。シガンシナでも将来のエース候補だったようですね。”サムライ”の能力を引く一族の出身で、日本のハーフ。あとはage8の最終テストが終われば、正式に皆さんにご紹介できます。」

    マオ「…ちょっと。age8って…彼死ぬわよ?」

    ホランド「ラムダドライブの副作用も確認する必要がある。ギリギリのとこまで、追い詰める必要がな。」

    テッサ「ともかく、ご苦労様でした。ブラウン曹長。」

    ---------------------------

    ~艦内・トレーニングルーム~

    「僕達”ミスリル”は国家・所属を持たない多国籍傭兵集団だ。その傭兵をエージェントと呼称している。エージェントはAS・リフ・対人戦など幅広い任務をこなさなければいけない。」

    そばかすの優しそうな青年が資料を見てフム、と頷いた。

    「AS技能も問題なさそうだね。水準以上だ。」

    エレン「旧式のものをよく訓練で使っていたからな。扱いには慣れてる。」

    そばかすの男はフムフムと満足げに頷いた。

    「ここからが重要だ。対人戦の能力は直接確認するのが、ここの決まりでね。」

    ビュッ!!

    エレン「うぉっ…?!」

    「へぇ。よく反応できたね。眉間を狙ったのに。」

    男の投げナイフをかわしたエレンは距離をとり、返却された刀に手をかけた。

    「最終試験は僕に”参った”と言わせること。あぁ、申し遅れたね。僕はマルコ・ボット。コールサインはage8。」
  11. 11 : : 2014/10/07(火) 16:16:23
    現在公開可能な情報
    ・ミスリルのエージェント

    age1 ホランド・ノヴァック 大尉
    age2 メリッサ・マオ 曹長
    age3 ???
    age4 ライナー・ブラウン 曹長
    age5 クルツ・ウエーバー 軍曹
    age6 相良宗介 軍曹
    age7 ???
    age8 マルコ・ボット 曹長
    age9 レントン・サーストン 伍長
    age10 空席

    その他age20まで在籍しているが、現在下位のエージェントは半数以上が空席の状態。
    コールサインは単に戦闘力・任務遂行力の高い順になっている。なのでミスリル内の序列は階級が優先される。
  12. 12 : : 2014/10/07(火) 16:51:11
    ~艦内・モニタールーム~

    モニタールームではエージェントの面々が、2人の戦闘に見入っていた。

    ホランド「相変わらず容赦ねぇなマルコの奴。刀相手でも押してやがる。」

    光太郎「リーチではイェーガー君が有利だけど、マルコの方が手数が多い。後手に回ると勝ち目はないね。」

    宗介「マルコはナイフを20種類以上常備している。この間見せてもらったが、かなり特殊な形状のものもあった。」

    クルツ「げっ。ナイフマニアかよ。あいつ軍の出身じゃないんだろ?」

    ホランド「あぁ。あいつは元連続殺人犯だ。物腰柔らかで礼儀正しいが、遠慮なんてもんは頭にないだろうさ。」

    ------------------------------

    ギン!ギギィン!!

    マルコ「ほらほら。人の手は二つしかないけど、僕のナイフは20本あるんだよ。そんな直線的な防御だと…」

    ブシュ!

    エレン「ぐっ…ぁ!!」

    エレン(くそ、一度に何本のナイフを扱うんだこいつ!)

    マルコはまるでジャグリングのように、5・6本のナイフを一度にさばく。

    マルコ「君、今までこういう戦い方する相手とは実戦経験がないだろ?今のままじゃ死ぬよ?」

    エレン「くっ…うるせぇ!!」

    エレンの横薙ぎが大きく空を切る。

    ザシュ!

    エレン「うっ…らぁ!!」

    ギン!

    マルコ「おっと。今のは危なかった。」

    エレン「へっ、段々お前の動きに慣れてきたぜ。」

    マルコ「それはどうかな。君、まさか僕が今まで闇雲に攻撃をしていたと思っているのかい?」

    エレン「…何だと?」

    マルコ「最後に君を捉えたナイフには毒があってね。神経毒さ。15分もしない内に呼吸ができなくなり、もがきながら死ぬ。そういう毒だ。」

    エレン「なっ…?!」

    マルコ「現に少しずつ感覚が狂ってきている。実はさっきの君の斬撃は”おしかった”のではなく、”全くのはずれ”だったんだよ。」

    エレン「くっ、ぬかせ!」

    ギン、ガッ!

    エレン(くそ、確かに体が思うように動かない…!解毒剤はあるのか?いや、その前に早くマルコを…!)

    マルコ「…全くつまらないね。君はエージェントになれない。ここで死ぬんだよ。」

    ナイフがエレンの首を捉えようとしていた。

    エレン(死ぬ?ミカサとアルミンは?…嫌だ、まだ死にたくない。死ねない、まだ、まだ…!)






    ギン!

    マルコ「!」

    エレン「…フッ!」

    ブシュ!

    マルコ(太刀筋が全く見えなかった。これがゾーンに入った侍の力か。まるで人格が違う。これはラムダドライブの影響が混じって…)

    ギン!ギギィン!

    エレン「はっはぁっ!どうした?!俺を殺すんじゃなかったのかぁ?」

    先程までとは一転して、エレンがマルコを圧倒していた。

    マルコ「っ…!調子にのるなぁ!!」

    ガッ!

    マルコがエレンの懐に入り、逆手持ちで急所を狙うが、エレンがマルコの腹に膝を入れた。

    マルコ「がっ…!」

    エレン「仕舞いだ。死ね。」






    ガシッ!!

    光太郎「そこまで。もう勝負はついたよ。」

    エレン「……ぁ、俺は一体何を…」

    光太郎「マルコ、君ももういいね?」

    マルコ「…はい。参った、合格だよイェーガー君。」
  13. 13 : : 2014/10/11(土) 17:11:11
    ~艦内・艦長室~

    テッサ「騙すような真似をしてすみませんでした。」

    エレン「…ほんと冷や冷やしましたよ。」

    テッサという少女にによると、毒というのは嘘だったらしい。

    エレン「徐々に体が動かなくなる気がして…後は無我夢中だった。」

    マルコ「心理戦の一種さ。極度の緊張が錯覚を産む。」

    エレン「全く…暗殺に心理戦かよ。あんたネチネチしたのが得意なんだな。」

    マルコ「あはは。間違いない。とにかく君もこれでSRT、エージェントの一員だ。テッサ?」

    テッサ「はい。エレン・イェーガー。あなたをage10に任命いたします。階級は伍長。以後はミスリルの一員として任務を遂行しなさい。」

    エレンは口を大きく開けて呆然としていた。

    エレン「は、はい。あの…君は?」

    マルコ「…気をつけ!!」

    エレン「イ、イェッサー!!」

    マルコ「こちらにおられるのはこの艦、トゥアハー・デ・ダナンの艦長であられるテレサ・テスタロッサ大佐だ!」






    エレン「…え?……えぇーーーー!!!というかここ潜水艦だったのか?!」

    テッサ「親しい友人はテッサと呼びます。以後よろしくお願いしますね。」










    マルコ「テッサ、ひとついいかい?」

    テッサ「何でしょうマルコ。」

    マルコ「あの時の彼の感情の激昂…というより、人格そのものが変わっていた。ラムダドライブの影響にしては過度すぎる。」

    テッサ「ラムダドライブは未だ解明できていません。結論を出すには早すぎるでしょう。」

    マルコは顔をあげた。

    マルコ「…そうだね。あとね実は毒ナイフ、使っていたんだよ。」

    テッサ「何ですって?!」

    マルコ「ただ彼は”毒ナイフの攻撃の時のみ”的確にかわしていた。…あれはただの偶然か、それとも…」

    ----------------------------------

    ~後日、トゥアハー・デ・ダナン・第一会議室~

    カリーニン「皆知っていると思うが、新しいエージェントを紹介する。」

    エレン「…エレン・イェーガーです。伍長を拝命しました。コールサインはage10です。よろしくお願いします。」

    ホランド「ほぉう。いきなりトップ10入りとはやるじゃねぇか。
    俺はSRT隊長のホランド・ノヴァックだ。」

    マオ「メリッサ・マオよ。コールサインはage2。主にAS戦を担当するわ。んで、こっちが部下の…」

    クルツ「はーい、スナイパーのクルツ・ウェーバーです。野郎はお断りだが、ご要望とあらば女性のハートも…」

    宗介「相良宗介だ。コールサインはage6、以上。」

    エレン(この人が俺を助けてくれたのか…)

    ライナー「ライナー・ブラウンだ。コールサインはage4。対人戦がメインだがリフもするし、ASにだって乗るぜ。」

    今回は急なミーティングということで、10以上のコールサインを持つエージェントだけが集められた。

    カリーニン「後の4人は任務中だ。ボットやサーストンとはもう面識があるな。南は…」

    エレン「ミナミ?」

    ライナー「お前を助けてくれた人だよ。」

    マルコとの戦闘時、かすかだが止めに入った男が記憶にあった。
    そう、生身で刀を受け止めた男だ。

    マオ「あとはジャンっていう男がいてな。血の気が多くてひねくれもんだから、あんたとは馬が合わないそうだけど、また紹介するわ。」

    カリーニン「聞いたとは思うが、君は上位のエージェントの末席にあたる。くれぐれも軽率な行動は慎むように。」

    エレン(ここにいる面子は、少なくともあのマルコ以上の実力者って訳か…)

    カリーニン「君の当面のトレーニングは相良軍曹に見てもらう。しばらく共に行動せよ。」
  14. 14 : : 2014/11/26(水) 17:40:53
    ~会議後・サロン~

    宗介「イェーガー。」

    エレン「な、なんだよ。」

    宗介「何でありますか軍曹殿、だ。お前は当面の間俺の部下になるのだからな。」

    エレン「イ、イェッサー!」

    宗介「よろしい。伍長にはこれより特別任務についてもらう。」

    エレン「え?」

    ドサッとテーブルに分厚い紙の塊が置かれた。確実に読むのが億劫になる量だ。

    宗介「お前には高校生を演じてもらう。」

    エレン「ハ、ハイスクールでありますか?!」

    宗介「そうだ。俺は今、とある優先指令を受けている。その影響である人物の護衛のために高校生を演じているのだ。俺と行動をともにするからには、君にも任務にあたってもらう。それでこれが…」

    宗介「高校生の心得~日本~だ。よく熟読するように。」

    エレン「いや、私は徴兵された身なので普通にジュニアハイスクールには通ってましたしこんなものは不要かと…」

    クワッ

    宗介「甘い。甘いぞイェーガー。日本の高校はそんなに甘くはない。」

    エレン「そ、そうなのですか?」

    宗介「うむ。昼のパン争奪戦は中東のゲリラ戦を遥かに凌ぐ戦いだ。それに古典の授業はどんな難解な暗号解読よりも不可解だ。」

    そうだ忘れるところだった、と言うとパスポートのようなものを手渡した。

    エレン「何ですかこれ…ん?!家賀江蓮って…これ偽造IDじゃ?!」

    エレン「な、何だよこれ!経歴まで無茶苦茶じゃないか!!!」

    宗介「…気をつけ!!」

    バッ!

    エレン「イ、イェッサー!」

    宗介は腕を腰の辺りで組み、エレンの前を行ったり来たりした。どこの映画の上官だよ…

    宗介「先程も言ったが君は私の部下だ。言葉遣いには気をつけたまえ。学校生活では別だがな。」

    エレン「は、はい。了解であります!」

    宗介「うむ。学校への根回しは済んでいる。明朝0500に東京に向けて出発だ。準備を怠るな。」

    ----------------------------

    エレン「はぁ、学校かよ。」

    マオ「すまないわね、エレン。」

    エレン「マオ曹長。」

    マオ「敬礼はいいわ。宗介のことなんだけどね、彼は8歳からゲリラ活動をしていたの。」

    エレン「?!8歳!!」

    マオ「そうよ。普通の生活を送っていたなら、今頃は普通の高校生ね。でも彼、その普通すら知らない人間だからちょっと行く先々で問題を起こしていてね。あなたにはサポートをお願いしたいの。」

    エレン「そういうことだったんですか。いえ、ここに来てから展開が速くて、その…」

    マオ「環境が変わることは悪いことじゃないわ。」

    エレン「はい…」

    マオ「いい?私たちは仲間だからね。傭兵という立場だけど、少なくともあたしはそう思っているわ。宗介の部下ってことは、私の部下でもある。いつでも頼ってくれていいのよ。」

    エレン「は、はい!!ありがとうございます!」

  15. 15 : : 2014/12/07(日) 14:57:10
    グループを作りました。気軽に来て下さい。
    http://www.ssnote.net/groups/1051

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
kazumax

ジョン@四聖剣とは虚名にあらず

@kazumax

「未分類 × 進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「未分類」SSの交流広場
未分類 交流広場
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場