この作品は執筆を終了しています。
‐17‐
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- 1 : 2014/08/12(火) 00:06:25 :
- 最近ぶりです。夏休みまっただ中とあって
街中の活気も、夕暮れ時の心地よさも
全てが新鮮な季節となってまいりました。
ええ、全身が茹で上がってしまうのでは
という灼熱の地獄からはあえて目を背けて
おります。暑い暑いと唱えても私の身体は
一向に冷却されないので・・
(考えることを・・放棄している・・!)
色々と並行しながらも長いお話がまだ
途中ですが、近い内さりげなく命の危険に
関わるお仕事が有りますのでさりげなく
忘れないうちに書き始めておこうと
思います。適当且つ題材があやふやですが
一応前から書いてみたかった
ユミルメインものです肩書はまたも
イメージの近かった歌の肩書より
採用。考えるのが面倒という訳では
ないのですが。
以下簡易注意事項です
・凄まじいキャラ崩壊
・原作設定無視、矛盾。
・ネタバレ範囲、原作、及びアニメ全話。
・性描写なしのつもりで書き始めて
いますが“何があるか”分からない
ので一応念のためチェックは
入れたままになっています。
もし何かあった場合はこの面子
ですと確実にキマシ展開が危ぶまれ
ます。が、ユミルそのものが
キマシみたいなものですから
問題ないですね。
(※キマシ:業界用語で
女性版同性愛を指す用語です)
↑追記。
特になにも起きなかったので
チェックは外しました。
・まだ書き始めの為、すぐ終わるのか、
超絶長くなるのか、若しくは一番
やりたくない途中放棄になるのか
定かではありません。
それでは、このような面倒な注意書きに
までお目通し頂き、真に申し訳
ありませんでした><;また何か
有れば順次注意事項は水増しされてゆく
予定です。
-
- 2 : 2014/08/12(火) 00:07:46 :
私は17歳
肩書などはとうに捨てた
わたしにあるのは名前だけ
わたしを証明できるのはこの名前だけ
誰の事も頼らないし
自分に優しくするだけで精一杯
しかしそんなわたしが皮肉にも
わたし以外の生甲斐を見つける。
見つけてしまう。
そしてその答えが何かを知るため
ある日を境にわたしは
辺鄙な場所にある
訓練兵団に入る事になった
みんな同じ隊服を着て
みんなで同じ教典を読み
この世界のあたりまえをおしつけられる
訓練なんてうんざりだけど
わたしがここにいる理由は一つだけ
わたしは皆と同じになれないから
わたしの目にうつるのは
皆とちがうあいつだけ
-
- 3 : 2014/08/12(火) 00:09:25 :
――――――
―――――
――――
―――
――
―
ユミル「入団初日からアイツは
一体何がしたかったんだろうな」
クリスタ「さ・・さあ・・けど・・、
あんな雰囲気の中で調理場から
掠め取ったものにかぶり付く
なんてどう考えてもただ事
じゃないと思う・・」
ユミル「・・・たしかにただ事では
ねーかもな。」
主にアイツの頭ん中が。
クリスタ「きっと・・そんな形振り構って
いられない位故郷で貧しい
暮らしを強いられてきたんだよ
・・・。只でさえ食糧難だし・・」
ユミル「・・・・・」
こいつの頭も大概だった。
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- 4 : 2014/08/12(火) 00:10:30 :
こいつがクリスタ。
私がここにいる理由であり、
その名も肩書も役柄も、実のところは
これが本当の物でないという事を・・
私は知っている。
しかし同時に
私は知りたくてここにいる。
私に似ても似つかない
このお人形さんみてえな顔の裏で
こいつは一体何を考えて
そして何がしたくて今を生きるのかを
私に似ても似つかない癖して
私に限りなく似た境遇のこいつは
何をこの世界に求めているのかを
私は知りたくてここにいる
わたしはそんな17歳
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- 5 : 2014/08/12(火) 00:12:11 :
-
―女子宿舎―
サシャ「フニャ・・ハフ・・
・・・・ふがっ!!?」
ババッ
ユミル「よう・・おはようございます。
アイツの残飯で命拾いしたな。
訓練初日から罰走で餓死する
アホってのもそれはそれで
見てみたい気もしたが・・・
お前は生きてた方がもっと
笑わせてくれそうだから
ある意味これでよかったの
かもな」
サシャ「っ・・???」ジトーッ
ユミル「・・・・・」
なんだ・・?明らかにコイツ田舎から
きましたって顔だな。ま・・この狭い
囲いの中じゃどこが田舎とかいってる
場合でもないけどな
サシャ「・・・なんです?私はひょっと
して・・今あなたに失礼な事、
言われてます・・?です?」
ユミル「(こいつ・・・)」
サシャ「(怪訝な目)」
ユミル「語尾に“です”ってつけると
丁寧だってのは間違いだぞ。今
町の方じゃ、“だぜ”って
つけるのが流行ってんだぜ?」
ニヤニヤ
サシャ「な、なんと!?そうなんで・・
やや、そうなんだぜ?!」
ホワワワ
ユミル「ウソだよバカ。」
サシャ「ななっ!!!???」
ガビン!!!
-
- 6 : 2014/08/12(火) 00:14:42 :
ユミル「あと失礼なのはお前だよ。
寝てる間に108回も屁を
ぶちかましやがって・・・
おかげで眠れやしねえ」
サシャ「それは嘘ですね!!?私が
108回も放屁すればこの宿舎を
粉微塵にして余りあるほどの
爆発が巻き起こる筈です!!
ああしてランプに何事もなく
火を灯して平気なのが
良い証拠です!!」
ビシィ!
ユミル「そういう学だけはあるのかお前」
サシャ「家で牛さんのお産を手伝う際、
暗い納屋で手元を照らそうと
松明を近づけたら牛さんの放屁と
ゲップに引火して納屋を一棟
吹き飛ばして父に大目玉を
食らった経験がありますから」
ドヤァ..
ユミル「そのままお前もローストビーフに
なっちまえばよかったのにな」
-
- 7 : 2014/08/12(火) 00:16:11 :
- ―それでこいつがクリスタの、そして
私の相部屋のもう一人の住人でもある
サシャ。入団初日で分かった事は、
バカが服を着て歩いてる
ような奴であり、また、服着て
ポニーテールを結ぶ知能が備わってる
だけでオツムの中身は巨人と殆ど
大差が無ぇという事。
食い物を分解する際に反芻動物
並のガスを生成するらしく、
立体機動装置の移動の補助に
使えんじゃねーかってくらいの
屁を放つ。
壁などを隔てずコイツが炸裂した
現場に居合わせると、マジで敵襲と
勘違いするほどの怒号が
鳴り響く。お蔭でもう大きな音には
大分慣れた。
特におジャガを平らげた後の
祝砲は凄まじく、最早鳥脅しどころの
話ではなく連絡用の音響弾に使える
レベルの炸裂音。擬音であれば
“パァン!!”あたりが適当か
クリスタ「あ!目が覚めたのね!」
おっと、私の嫁のご登場だ。
-
- 8 : 2014/08/12(火) 00:33:40 :
サシャ「か、神よ!!私は!!私は
あなたに一生ついて
行きますよ!!」(抱きっ)
ユミル「・・・」
私の嫁が神格化されるのは構わねえ。
しかし、あんまりイチャイチャされるのは
正直癪だ。なのでこいつにはついつい
意地悪をしたくなる。まあ、
おきあがりこぼしみたいなもんだな。
しかしこの時分の私達は何せまだ初対面。
その時は自己紹介からだったな。
教官の恫喝があったから芋の名前は
訓練兵全員にとって死ぬまで忘れられない
名前になったが私やクリスタは
とにかく目立たないようにしてたから、
それが互いの馴れ初めみてえなもんだった
クリスタ「私、クリスタ・レンズ
・よろしくね?サシャ」ギュッ
サシャ「ぉお・・クリスタ・・・!
それが私の神の名なのですね
・・?!(スンスン)」イイニオイ・・
ギュウウゥ
クリスタ「^^;」
-
- 9 : 2014/08/12(火) 00:36:32 :
サシャ「・・・で、そちらのぶっきらぼう
な眼光鋭き恩人様2号は
名を何と・・?」
ユミル「・・・あん?」ギロ
サシャ「ひっw;」
ユミル「・・・ユミル。」
サシャ「・・はい・・?」
ユミル「私の名前だよ。お前が
聞いたんだろがこの芋女!」
サシャ「いえ・・あの、家名は・・?」
ユミル「・・・・さあな。」
サシャ「さ・・さぁってあなた・・
う、うぅん・・・」
クリスタ「い、言いづらい事も皆
色々あるんだよ!!
だからほら、自己紹介は
こんな所で、ね!」
ユミル「お前。クリスタ・レンズ・・って
言うのか・・?名前。」
クリスタ「うん・・そう・・だけど・?」
ユミル「ふぅん・・・。」ジロジロ
クリスタ「・・?・・??」モジモジ
ユミル「レンズ、なんて豆粒みてぇな
名前だなwww まあ、
実際豆粒みたいな身の丈
ではあるが」ポンポン
クリスタ「ま、!?豆!?」ガーン・・
-
- 10 : 2014/08/12(火) 00:37:51 :
サシャ「神は成長期まっただ中
なんですよ!きっとこれから
ぐんぐん大きくなれますって!」
ワタシ13!カミハ!?
クリスタ「う・・そ・・そうかなァ・・」
ワタシ12・・・
サシャ「そうですよ!そうですよ!」
ホラ、イチネンアレバ!
ユミル「・・・・・」
サシャ「ほうら、見てください!」クルッ
ユミル「・・・?」ナンダヨ
サシャ「ん・・オホン。ええ、
ユミル、さん?」ンン?
ユミル「さんとか付けんな。気色悪い。
歳上とか気にしねえよ別に」
サシャ「やはり歳上でしたか!いやあ、
確かに身長はそれなりですが
・・・!」ンッン~
ユミル「何ジロジロ見てんだ。」
ヴットバスゾ(OHO)
サシャ「因みに・・おいくつで?」
ユミル「・・・14」(※入団当初)
-
- 11 : 2014/08/12(火) 00:46:30 :
サシャ「ふむふむ・・・ホラ!
言ったでしょう!!?神様!」
クルン
クリスタ「あ・・あの・・、私も
普通にクリスタ、って・・・
呼び捨てでいいよ・・
神様とか・・恥ずかしいよ//」
サシャ「ではクリスタ!!ほら!
見てください!」
(誇らしげに)
ユミル「~・・?」
サシャ「年齢が上で、身長が高くても
・・・、一個年下の
私の方が、ユミルより
お姉さんです!!」
(胸部誇張)フフン
ユミル「・・・・・・」
ガシィ!!!
ギュゥゥ・・ギリギリ
サシャ「ひっ!?ひぎゃ!!
ゴメンなさいゴメンなさい!
引っ張らないで!!!
千切れるゥぅ!!!」
バタバタバタ
クリスタ「ユ、ユミル!それは痛いって!
やめてあげて!!!」
ユミル「・・・・っち」パッ
-
- 12 : 2014/08/12(火) 00:47:58 :
- サシャ「あ・・危なく千切れるかと・・!
ちょっとユミル!!この歳で
ぶらんぶらんになっちゃったら
どうしてくれるんです!?」
キィキィ!!
ユミル「ああ・・スマン。まさか掴んで
引っ張れるほどあるとは
思わなくてな。すげえなお前、
私より歳下なのに大人なんだな」
シラジラ
サシャ「えっ!?私大人っぽいですか!?」
コロッ
ユミル「ああ、大人っぽい大人っぽい。
試しに今から全裸になって
男子宿舎にでも突入して
みろよ。10人中2人位は・・」
クリスタ「ちょっとユミル!!下品!!」
サシャ「っ・・」イソイソ
クリスタ「サシャも、何で服を脱ぎ始めて
るの!?」チョット!!
サシャ「え?だって、全裸とは
服を身に纏ってない状態を
指す言葉ですよね?」キョトン
ユミル「こいつは遊び甲斐のある
おもちゃが手に入ったな・・
オマケに考える脳味噌が
まるで搭載されてねえ・・」
ゾクゾク
クリスタ「サッ・・、サシャ!!
とりあえずユミルの言う事を
簡単に真に受けちゃダメよ!?」
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- 13 : 2014/08/14(木) 02:39:00 :
―翌日―
―屋外訓練場―
キース「まずは貴様らの適性を見る!!
これが出来ん奴は囮にも
使えん!!開拓地に移ってもらう!」
サシャ「・・・・」ポケー
ハヤクオイモタベタイデス
クリスタ「・・・・・」
ソワソワソワ
ユミル「・・・・・」
囮にも使えねーって・・コイツ
大丈夫かな・・・まさかこんなとこで
リタイア・・なんてことはねえだろうな。
・・なんて、その時は思った物だが。
-
- 14 : 2014/08/14(木) 02:40:09 :
ユミル「・・・・」
ガチャ・・キチ・・
キース「・・貴様は良し!その体勢を
全員終わるまでの時間どれだけ
維持できるか引き続き見る!
そのままで待て!!」
ババッ
キース「次ィ!」
クリスタ「・・・っ・・!・・!//」プルプル
カチャカチャ・・ガチガチガチガチ!
クリスタはふしぎなおどりをおどった!
キース「・・・・・まあ良し・・
だが・・出来るだけ不動での
姿勢維持を心掛けろ!!
次ィ!!!!(愛らしい)」
ババッ
サシャ「~~~」ボケ~・・
オイモガイッピキ・・オイモガ・・
(ジュルリ・・)
ブラーン・・ブラーン・・
キース「・・・・・良し・・・。
(この姿勢は初めて見たな
・・・・)」
キース「よし・・では次ィ!!!」
-
- 15 : 2014/08/14(木) 02:41:11 :
ユミル「頭を使わない仕事は
得意なんだな・・・あいつ。」
サシャ「楽なのはいいんですけど
退屈ですね~・・これ・・」
ブラーン・・
クリスタ「・・・!・・!////」
ピクピク
キース「何をやっている!!
上体を起こせ!!
イエーガー!!」
エレン「・・・・!!(;゚Д゚)」
ブラン・・
-
- 16 : 2014/08/14(木) 02:42:03 :
- ―夕食後・女子宿舎―
バタン!!!
ユミル「(爆笑)しっかしなんだよ
あのポージングは!!
良くあんなんで転倒しないで
いられたもんだと逆に関心
するぜ!!教官の魔力でも
減らそうとしてたのか!!?」
ギャハハハハw
バンバン!!
クリスタ「・・・・」グッタリ
ボッスン
クリスタ・ベッドIN
サシャ「おや・・クリスタは
お帰り早々ダウンですか。
そんなに疲れましたか?
今日の修練は。私には・・
何がしたいのか今一
よく分からなかったのですが」
ミノムシブラリンシャン・・
ユミル「お前・・本当に何も知らずに
田舎から出てきたのか・・?
私ですらある程度調べてから
来たってのに・・」
モノホンノバカダナ
サシャ「ほぼ半日ロープで吊るされる
事が巨人の打倒に何か繋がる
修練と成り得るのですか?
巨人の餌になりきって
おびき寄せる練習・・とか
ですか?」
-
- 17 : 2014/08/14(木) 02:43:34 :
ユミル「なんで訓練場で餌を養成する
必要があんだよ。教官が
言ってた囮ってのはそういう
意味じゃねえよ。」ハァァ・・;
クリスタ「・・・あれは・・立体機動
・・装置っていう・・
機械を体に慣らす為の・・
訓練・・だよ・・」ピクピク
サシャ「・・?りたい・・きどう?
成程、つまりあれ自体は
別に訓練でも何でもないん
ですね。しかし何故神は
あの程度の事でそこまで・・」
ダイジョブデスカ?
ソッ・・
クリスタ「さっ・・!触らないで!!」
ビクッ!
サシャ「あ、これは失礼を・・
でも本当大丈夫ですか?
なんか小刻みに震えてますけど
・・足が痛むんじゃないですか?
宜しければ揉み解しますけど」
ギシッ
クリスタ「いっ!・・いいの!本当に!!
ちょっと足が痺れてる
だけだから本当!!」アセアセ
-
- 18 : 2014/08/14(木) 02:44:51 :
サシャ「それが辛そうなんじゃない
ですか・・。食堂でも
なんか座り方変でしたし・・
きっと楽になりますよ?」
ワキワキ
ユミル「まあまあ、いいって
言ってんだからそっとしといて
やれよ。(ニヤニヤ)それとな、
芋。」
サシャ「・・あの、芋って私の事ですか」
ジトッ・・
ユミル「他にだれかいんのかよ」
サシャ「ぅうん・・・;」
イイワケシテモダメッポイ
ユミル「そこのお嬢様はお前みたいな
狩猟民族と違って、あまり
アクティブに動き回る事に
耐性がないんだよ。さっきの
姿勢維持も内股からがに股に
頻繁に移り変わってみたり
バタつかせてみたりと
体力を削ることばっかり
してた結果がそのざまだ。
そんな軟弱者には・・」
ワキワキ
ギシっ
クリスタ「ちょっ・・ユミル・??!
ねえ・・・冗談でしょ!?
や・・やめっ・・」
ヒィ・・?!
ユミル「マッサージなんて温い処置じゃ
面白くもなんともねえ!」
イーッヒヒハハハハ!!!(∩´∀`)∩
ガバッ
サシャ「あっ」
-
- 19 : 2014/08/14(木) 02:45:55 :
クリスタ「キィィぃヤァァぁぁ!!!」
ギャァアァ(;゚Д゚)ァァアア
最早手首から先が別の生き物と化した
ユミルの両手がクリスタの脚部へと
襲い掛かり、這い回る。
クリスタ「っ・・!!;
っ!!!~~~!!!
!!っ!っ!!!」
(声にならない叫び)
ジタバタジタバタ
ユミル「お~・・ヨシヨシヨシ~ww」
モミモミモミモミ
クリスタ「ヒギッ!!!ヒャめっ!!!
ひゃめへっ!!!」
ギッタン!バッタン!!!
サシャ「ぁあ・・!神が辱められて
行きます・・!」ヒィ
ユミル「ここか・・?ん・・?
・・あ!ここか!!」グイ
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- 20 : 2014/08/14(木) 02:47:42 :
クリスタ「!!!!きっ!!!
付け根の方は駄っ・・・!!」
ユミル「・・・っ?!」ピクッ
バッ
急に無言になり、クリスタから手を離し、
自分のベッドへと飛びすさるユミル。
サシャ「???」
クリスタ「・・・っ・・!」ハァハァ
(助かった・・)
ガチャ・・・ キィ・・?
キース「消灯の時間なのだが・・
今しがた大きな音が・・」
サシャ「・・・・?」
クリスタ「・・///・・・っ//」ハァハァ
ピクピク
二人共に
オンザベッド。
キース「・・・・見なかった事に
してやる。早く消灯して寝ろ
(初日から女同士でおっ始める
とは・・部屋割りを
誤ったな・・)」
バタン・・
-
- 21 : 2014/08/14(木) 02:48:28 :
ユミル「(笑い堪え)」プルプル
サシャ「・・え!?」
ナンダッタンデスカ!?
クリスタ「(抗議を起こす気力も無し)」
コテッ・・・
―消灯―
ユミル「・・・・」
適正で弾かれなかったんだし、
これであとはやる気次第じゃ
あいつもこのまま訓練兵科を
順にこなして・・うまくいきゃ
卒団って事になるんだろうか。
まだ二日だけだが・・結局こいつは
何がしたくてこんな・・・・
クリスタ「・・・ユミル・・もう寝た?」
ユミル「・・・なんだ?添い寝して
欲しいのか?なら最初から
そう言えよもう。」モゾモゾ
クリスタ「ちッ・・!違っ・・!って、
答える前に動き出さないでよ!
違うから!!ちょっと
聞きたい事あったの!」
ユミル「ほー・・なんだ?聞きたい事?」
(割と本気で添い寝したかった)
-
- 22 : 2014/08/14(木) 02:51:52 :
- クリスタ「うん・・今日・・初日
に残った人の中でもアレが
どうしても上手くいかなかった
人とか・・いたよね」
ユミル「ああ・・いたな。何だっけか・・
巨人を一匹残らず駆逐して
やりますぞ!(笑)とか言ってた
奴だったか?」
クリスタ「そ、そんな言い方って
良くない・・!と、思う・・
きっと彼にも辛い事があった
んだよ・・・。食事の時
皆に囲まれて聞かれてたもん
・・・シガンシナ出身だって
・・言ってた・・」
ユミル「そうか。で?」
クリスタ「・・・やっぱり・・・
次やって駄目だったら・・
訓練兵にすらさせて貰えない
のかな・・?」
ユミル「当たり前だろ?教官の言う通り
でもあるし・・巨人を相手に
して速攻踊り食いにされない
だけの身のこなしが取れない
ような奴には・・正直、装置を
与えるだけ物資の無駄遣い
だからな。」
クリスタ「私なんかが・・何とかできる
だけで入団できるのに・・
あんなに必死に目標を持ってる
人が、ちょっと適正に合わない
だけで弾かれちゃうなんて・・
そんなの・・・」
-
- 23 : 2014/08/14(木) 02:53:30 :
ユミル「・・っそこなんだよなァ・・」
ギッ
私は自分のベッドから身を起こして
暗闇の中、窓から差し込む月明かりの
反射光のみを頼りにクリスタのベッドに
腰かける。
ボスン
クリスタ「・・?」
月明かりが直接当たっていないので
はっきりとは分からないが、
恐らく怪訝そうに布団から出した顔を
こちらに向けるクリスタ。
暗闇でも分かるくらいの
白磁の様な肌、それと大きな目が
此方を覗き込む。
ユミル「お前さ・・、出来る事なら
自分が代わってやりたい・・
って言ってるように聞こえる
んだよ。今みたいな言い方だと」
クリスタ「・・・・」モゾ・・
ユミル「お前はさ・・・一体何が
したいんだ・・?」
クリスタ「・・・え?」
-
- 24 : 2014/08/14(木) 02:54:48 :
ユミル「ここに来た理由だよ。
お前は何がしたくてここに
居るんだ・・?私はそれが
気になって仕方ない。
皆何であれ各々理由があって
ここにいる筈だが・・」
クリスタ「・・・・」
ユミル「そこの芋は・・なんとなくだが
故郷にじっとしていたく無くて
出てきたか・・もしくはマジで
配給の飯にありつく為だけかも
知れない。さっきお前が言ってた
奴みたいにひょっとしたら本気で
巨人を何とかしてやるって
気持ちでここにいる奴だって
10人中2~3人くらいは・・まあ
いるかもな」
クリスタ「・・・・」
ユミル「あとは・・風潮に流されやすい
奴らが殆どか。この歳を迎えて
開拓地にこもってる奴は
腰抜け扱いだからな。
風当たりを考えれば志願位は
誰だってする。」
ユミル「・・でもよ・・お前は・・
お前はその、“どれ”でも
ないだろ・・?お前・・
一体何がしたくてこんな
とこにいるんだ・・?なあ」
暗くて良く見えないが私は自らの手を
クリスタの顔に添える。この
手触りは・・頬のあたりか。
触った感触だけでも私とは大違いだ。
-
- 25 : 2014/08/14(木) 03:05:46 :
クリスタ「・・・ユミルは・・」
ユミル「・・・?」
クリスタ「・・・そういうユミルは
何の為に・・兵団に・・?」
ユミル「はは・・質問を質問で
返すとは・・素直じゃないな
このオマセさんめ。」グニグニ
頬っぺた両サイドからの
アイアンクロー
クリスタ「ふぇふっ・・ファッ・・!」
ジタバタ
暗闇じゃなかったら最高に
面白い顔がみられたんだろうが
残念ながらそうはいかなかった。
ユミル「その質問にはもう答えてるよ。
私がここにいる理由なら・・
とっくにお前には言ってる。」
パッ
クリスタ「・・・?・・え?」
-
- 26 : 2014/08/14(木) 03:06:34 :
ユミル「さて・・足も痛むんだろ?
もう寝るか。明日は走り込み
だってある。・・・まあ・・」
ユミル「お前の心配してるアイツも、
何とかアレをパスできれば
いいな。」イソイソ
クリスタ「・・ユミルってさ・・」
ユミル「あ?」
クリスタ「何か・・変わってるね」
ユミル「・・・そこの芋よりもか?」
クリスタ「いや・・そういうのじゃ
無くって。」
ユミル「じゃあお前より?」
クリスタ「わ・・私は変わってなんか
ないでしょ」
-
- 27 : 2014/08/14(木) 03:07:25 :
ユミル「どうだかな・・この状況で
他人の事ばっか気にしてる
のはどう考えても普通じゃ
ねーと思うけど?」
クリスタ「ユ・・ユミルだって
私の事言えないでしょ。
あなただって私のことばかり
気にしてる」ムス
ユミル「・・・・!そうだな。
その理屈なら・・お前も
私も一緒かもな」ハハ
ユミル「でも・・・」
クリスタ「?」
ユミル「変わってるってのも
それはそれでイかしてるだろ?」
クリスタ「やっぱりユミルって変だよ」
ユミル「なんでもいいさ。私は・・
ここにいる奴らとはどうやっても
同じにはなれないからな。」
おまえさえ傍にいてくれるなら。
クリスタ「・・・・」
私にはお前さえいればそれでいい。
私は他の奴と同じにはなれないから。
だから、どんなに変だと言われても、
それならそれで、
変わってるってのも素敵だろと、
平気な顔で言ってやる。
クリスタ「ユミ・・・」
サシャ「ンニャム・・」
ボズン!!!!!!
サシャの放屁ならぬ砲屁が炸裂。
-
- 28 : 2014/08/14(木) 03:08:24 :
ユミル「っ~~・・!!
んぁっ!!!くっそ!!!
ブチかましやがった
こんの芋豚・・・・!!!
換気だ換気っ・・!!
くそッ・・・・!」
パタッ・・キィ・・
教官に感づかれぬよう音を
抑えて二ヶ所の窓を開け放つ
夜空に浮かぶ月が真っ先に目に入った
ユミル「(良い月だな・・・。もし私が
・・まだあのままだったら・・
今頃は・・・)」(頬杖)
クリスタ「・・・ユミル・・はさ」
ユミル「お?」
いつの間にか隣に居たので
ちょっとビビった。
クリスタ「家族・・とかいない・・の?
い、言い辛いとは思うけど・・
あの・・」
ユミル「家族・・どうなんだろうなァ
・・・それは本当に
どうなってるのか自分でも
分かんねーな・・・」
クリスタ「そう・・なんだ・・私は・・」
ユミル「 、」
クリスタ「・・私は・・・」フルフル
ユミル「無理して言わなくて良い。
お前自身が言ってた事だろ。
色々事情ってのがあるってな」
-
- 29 : 2014/08/14(木) 03:09:27 :
クリスタ「・・うん・・なんか、ゴメン
・・自分からこんな話
したのに・・」
ユミル「気にすんなって・・ん?」
外に歩く人影を遠目に見つける
ユミル「やっべ・・教官か・・?!
あ・・いや・・数人いるな
・・ありゃ・・」
クリスタ「本当だ・・」
ユミル「男連中か・・こんな時間に
夜の散歩とは度胸があるな。
しかも・・ありゃお前が
言ってた奴じゃないか?」
(暗くて良く見えねーけど)
クリスタ「何かあったのかな・・?」
ユミル「さあな。でもこんな時間に
秘密の特訓てこともないだろ。」
パタン
ユミル「さ、寝るぞ寝るぞ。流石に
明日に差し支えるぜ・・
回復しとかねーと」
クリスタ「うん。お休み、ユミル」
ユミル「ああ、お休み・・・クリスタ」
-
- 30 : 2014/08/15(金) 03:09:33 :
どれくらいぶりだったか・・・
誰かとこうしてサシで長い事
話をしたのは。
私にはこの数十年壁の外をうろついていた
記憶しかない。だから・・こんな、
他愛の無い事がこんなに心の支えになり、
こんなにどうでもいい事が
充足感を与えてくれる。
お前に触れているだけで生きていく
力が湧いてくるし、お前とふざけて
話し合ってるだけで他に何もいらない
と思えた。
それは別に私に限った事ではなく
他の奴にとっても極々当たり前の事で
別に普通の事なのかもしれないが。
私にとっては訓練兵団を
卒業するまでの
建前上掲げた年齢で
17歳という期限を迎えるまでの
その3年間が、とても幸せだった。
周りの奴らにとって、この3年間という
期間は・・死に物狂いになって成績
上位10名を目指し、憲兵団の一員として
名乗りを上げるためのものであり、
3年という年月が果たして永いのか
短いのかすら分からない程過酷にして
濃密な鍛錬を行う日々。
当然とっとと過ぎて欲しいと
思っている奴が殆どだったと思う。
けれど私は・・今この時が・・
一番幸せに思えた。
行動にこそ馬鹿らしくて起こさなかったが
そりゃあ毎日祈ってみたりしたもんだ。
どうかこの安らぎが・・
もっともっと続きますようにと
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- 31 : 2014/08/15(金) 03:12:00 :
- ―食事後・女子宿舎(ミカサ部屋)―
ミカサ「・・・・」
ユミル「じゃあそこの黒髪の麗人が
あの死に急ぎ野郎の馴染み
だってのか・・。・・ミカサ?
・・ひょっとしてお前・・
東洋人か??珍しいな
このご時世に」
ミカサ「エレンには自殺願望のような
物はない。ただ目標に対して
勇み足になってしまうあまり
踏みとどまる場所を見失いがちな
だけ・・」ムゥ
ユミル「人はそれを死に急ぎって
言うんだけどな。世間一般的に」
ミーナ「トーヨー人?って何?」
ユミル「何だよ、知らねーのか?
お前も黒髪ではあるけど・・
ほら、こいつは髪質も顔立ちも
何か普通と違うだろ?何でも
大昔に壁の外から移住してきた
少数民族の生き残りなんだとよ。
だが確か殆ど残ってないって
聞いてたが・・」
ミーナ「でもすごいよ!!ミカサは!!
訓練初日からの走り込みも
男子ですらついていけなかった
教官の先導馬にぴったり追走
してったし。お腹もすっごい
硬いの!」ホラホラ!
サワサワ
サシャ「ふむ、どれどれ・・」
サワサワ・・
ミカサ「・・・・・」
サシャ「っ・・?!これで力
入れてないんですか!?
ちょっと、ミカサ!!楽に
して深呼吸してくださいよ!」
ガチガチジャナイデスカ!?
ミカサ「力なんて入れてない・・
私はこれで自然体だ・・」
フゥ↓
ミーナ「どういう鍛え方したら
こーなるのよ・・」
ナニカイレテナイ?
アニ「・・・・」
-
- 32 : 2014/08/15(金) 03:14:00 :
ミカサ「全てはエレンを護る為。
エレン自身も兵団でそれなりの
力は身に着けられると思う。
しかし一人で得られる力には
限界がある。私達は随分
幼い頃にそうした苦難を
知ることができた。」
サシャ「ほえ・・」
ミカサ「エレンが助けてくれなければ
私は今ここにいないし、
私を助けようとしたエレンは
・・私が戦う意思を持てなければ
その時既に死んでいた。
私は残りの人生全てをもって
エレンを守る。その為だけに
鍛錬を続けてきたしこれからも
そうするつもり」
ミーナ「・・あのさ、こんな事
聞くのってなんかアレだけど
・・やっぱりミカサと
エレンって・・」
クリスタ「お互いに将来を誓い合ってたり
・・・するの・・かな?」
ミカサ「・・・・」
ミーナ&クリスタ「・・・」ドキドキドキ
ミカサ「そういうのは・・正直
よく分からない」
ミーナ&クリスタ「」ガクン↓↓
ミカサ「ただ・・・エレンにはそういう
気持ちは無いと思う。今は
とにかく訓練兵団を上位の成績で
何としても卒業して・・
調査兵団を目指しているみたい
だから・・」
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- 33 : 2014/08/15(金) 03:16:24 :
ミーナ「は・・!?え、なんで上位を
目指してわざわざ調査兵団
なの!?」ケンペイジャナイノ?
ミカサ「所属兵科の・・選択権を
得られなかった場合・・
駐屯兵団行きを免れない
可能性もある・・というのを
危惧しているらしい。私は・・
エレンが自ら死地に向かおうと
するのに乗り気ではないけれど」
ミカサ「エレンは一度言い出したことを
絶対に曲げない。ならせめて
エレンの行く道を邪魔したくは
無い。・・だからそういった
男女間でいう所の添い遂げたい
と言うような感情は・・
今のところ私にもない。」
クリスタ「・・深いなぁ・・なんか」
ミーナ「・・だね・・ハンナとかとは
感じが違うよね。なんか運命
共同体って感じ。」
ミカサ「云い得て妙。私はエレンの
2つ目の心臓だ。何を
もってしてもエレンの
安全を第一に考えている」
クリスタ「なんかもっと無口な印象も
あったんだけど・・結構
喋るんだね・・ミカサって」
エレンノコトニナルト・・
ミーナ「でもここまで想ってくれる
人がいるのに基本エレンは
ミカサとは距離を置きたがって
ない?」オマケニコンナビジンナノニ
ミカサ「エレンは素直じゃないから」
フゥ・・↓↓
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- 34 : 2014/08/15(金) 03:18:57 :
ミカサ「・・私が居ることで安心
しているのを・・周りに
バれるのが照れ臭い事だと
思っている・・」
(遠い目)キニシナクテイイノニ
ミーナ「あ・・(察し);」
クリスタ「うん・・・(察し);」
ユミル「典型的な一通じゃねえか」ゲンナリ
クリスタ「(コラッ!ユミル!(小声))」シッ!
ユミル「しっかし・・壁の外に・・
ねえ・・。そんなに巨人に
会いに行きたいのかあいつは」
ミカサ「元々壁の外の世界への憧れ
が大きかったけれど今のエレン
には、巨人を根絶やしにする
事しか頭にない。私にでも
分かる事だが・・現実的でない
目標だ。例え巨人の討伐が
可能でもどれだけいるかも
分からないものをどうこう
しようというのが既に間違い」
ユミル「・・だな・・まともじゃないと
は思っていたがそういう意味じゃ
お前の方がよっぽど現実を
見てるのかもしれねえ」
ミカサ「・・ユミル」
ユミル「ん・・?」
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- 35 : 2014/08/15(金) 03:20:44 :
ミカサ「あなたは私を変わっている
という感じに言うけれど・・
あなたも普通に考えれば十分
変わっていると思う。」
ユミル「お前に言われるとは思わなかった
な・・どの辺がそうだと思った?
教えてくれよ」
ミカサ「クリスタとあなたは・・訓練兵団
へ入団してから知り合ったん
でしょ・・?」
ユミル「そうだな」
ミカサ「あなたのクリスタへの依存も
私に負けず、劣っていない。」
ユミル「依存っていう自覚は一応
お前にもあったのか・・(意外)」
ミカサ「ただしエレンも私に大分
依存している」
イロンハミトメナイ
ユミル「あ、そう・・(察し)」
ミカサ「しかしそこに一つの違いがある」
ユミル「私とお前の違い・・?」
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- 36 : 2014/08/15(金) 03:22:55 :
- ミカサ「あなた達は・・・女同士でしょ?」
ミーナ「」
ユミル「・・・?ああ」
ミカサ「ひょっとして・・そういう趣味が
あるの?ユミルには・・いや
ひょっとしてクリスタに(ry
ミーナ「」マッシロ
クリスタ「な、ななっな!いきなり
何言いだすのミカサ!!!!
そんな訳ないじゃない!!」
ユミル「いや、そーだよ。少なくとも
私はな。」
クリスタ「・・へ?」ダラダラダラ
ユミル「だぁか→ら・・クリスタの事は
本気で嫁だと思ってるし、
何なら性的な意味でも
マジで・・・
クリスタ「ちょっ!!!もういい!!
一回そこで止めとこ!!なんか
危なくなってきた!!」
アニ「・・・あんたらってやっぱり
そうだったんだ」
スザッ
クリスタ「開口一番それ!!?やっと
喋ってくれたとおもったら
・・!って言いながら真顔で
半歩下がらないで!!?(泣)」
ユミル「そうだよ。そんな身構えるなって
・・別に金髪碧眼の低身長なら
だれでもいいって訳じゃない
って・・」ジュルリ
アニ「・・・・ゴメン、マジ勘弁して」
ズゾゾゾ
ミーナ「愛の形って・・色々だね・・」
アハハ・・ウフフ・・
クリスタ「ちょっと!ミーナまで!!」
-
- 37 : 2014/08/26(火) 21:50:40 :
ミカサ「そうならそうで別にそこまで
慌てなくても・・」
クリスタ「いや!慌てるから!!」
ユミル「よしてやれミカサ。照れてんだよ
こいつ。皆の前で私と自分が
そーいう関係だって知られんのが
恥ずかしいんだと」シレッ
クリスタ「デタラメな事言わないで!?
ちっ・・違うからねミカサ!?」
ミカサ「・・??」
アニ「・・・で、本当の所は
どこまで行ってるのかな二人共。
返答次第によっては対人格闘
の時注意してないと危なそう
だし・・」
クリスタ「違うのーーー!!!」
イヤァァアア( ;∀;)ァァア
ユミル「・・・・」ヘラヘラ
こんな程度のゆさぶりじゃ、アイツは
絶対素を出さない。本当はもっと
直情的な言葉もつかえる癖に・・・
クリスタ・レンズという少女は・・・
その名を冠する仮面を・・・けして
外そうとはしない。よく観察してりゃ
分かる事ではあるが・・それに薄々
感づいてる、意外と勘のいいのも
男子の中に居るには居る。
そいつが私と同じように考えているか
どうかは分からない。そもそもそいつの
考えは私とは全く対極にあるから
クリスタをそういった目で見ているか
すらも分からない。
-
- 38 : 2014/08/26(火) 21:51:43 :
・・しかし私は。
こいつの作らない顔を見てみたい。
想った事をそのままに、
口汚く罵られようと、ひっぱたかれようと
構わない。とにかく私が本当に見たいのは
・・絵本の中のこいつではないのだ。
いつも他人の事ばっか気にして、
いつも他人に感謝されることばっかして
いつも他人の顔色ばっか窺って。
いつも他人を如何に救うかばかり考える。
こいつの中には・・・“自分”が無い。
こいつを動かしているのは
“クリスタ・レンズ”であって、
それ以外の何“物”でもないのだ。
絵本という作り物の中身を真似る
くらいならそんなのは・・・
“者”ではない・・・“物”だ。
つまり今のこいつからは・・・
生き物らしさを全くと言っていいほど
感じられない。今慌てふためいてる
目の前のこいつもそう。皆にそう
思われて恥ずかしいと思う事は
全力で否定する。それが・・・
“普通”にして“誠実”な少女。
即ち“クリスタ・レンズ”という少女。
そう考えた上での答えでしかない。
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- 39 : 2014/08/26(火) 21:55:06 :
-
こいつは・・本当に本当の自分の気持ちで
考えたら・・私が本当に結婚してくれと
言ったとき・・・どんな顔をするだろうか。
そして・・どんな反応をみせるのだろうか
“女だから無理だよ”と言うだろうか?
泣き面で張り手をかましてくるだろうか?
本気で軽蔑されるだろうか?
意外にもそっちの気が
あったりするのだろうか?
普通に笑顔で頷いてくれるだろうか?
答えはきっとこの先ずっと分からない。
だが私はこの答え自体はどうでも
良いと思ってるのかもしれない。
私はとにかく・・本当のあいつを
見たいのであって。実際のところ
あいつが私をどう思ってるかは
どうでもいい・・・・・・・・
というのは言い過ぎだが・・・
しかし確実に言えるのは
クリスタ「もう・・・!ユミルも
へらへらしてないで
何か言ってよ・・・!このまま
じゃ私・・・・!」
その場でそっと耳元に顔を寄せた私は
ユミル「本当に・・お前の事が好き
なんだよ私は。・・変態とか
そんなのどうでもいいんだ。
ずっとそばに居たい。
・・それだけだ。」
―そう囁いた。
今は・・・これでいい。私達の
愉しい日々が終わるまでの・・
17歳という期日までの毎日・・・
この短い毎日を心行くまま楽しめるなら
・・この窮屈な壁の中だって悪くない。
けれどいつか・・
こんな壁を乗り越えて私と
お前、二人で・・・
・・・・どこでも、
どこでもないところへ行けたなら・・
そして祈る・・・何度も・・そう何度も。
どうか安らかな毎日を。
私とあいつをそのままの自分で
居させてくれる・・・
安らかな毎日を
私は・・・17歳
・・・私は・・17歳。
‐ end ‐
-
- 40 : 2014/08/26(火) 21:59:16 :
~あとがきてきなもの~
・・はい、何となく書き始めて、
何となくで書き終えたこれらの
文面。できるだけ短編で終わらせることを
最近の目標にしているのですが・・
これが、だらだらと書き続けるより
遥かに難しい!!!
本当に!本ッ当に短く纏められる
方々を尊敬します・・・。
私の文面は・・なんていうか
金魚の糞の如く、ゆらゆらと、
終わるの?おわらないの?
どっちなんだい!って感じでそれでも
続いていく傾向にありますのでその
感慨は余計に強いものとなって
しまいます・・・THE優柔不断。
それではあとがき的なものも
そこそこに、今回もこのような
モノに意識を向けて下さった方に!
心より御礼を申し上げます!!
しろくまパフェにアイスコーヒー!
これぞ正に鉄壁の布陣!!
ではでは('◇')ゞ
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