このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
アニ「ぱるぷんて~♪」
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- 1 : 2014/01/19(日) 19:26:50 :
- -前置き-
さて、前回が予想以上につらつらと
続いてしまった為今回はギャグというのか
何というのか、軽めのノリで一発やっていこうと
思います。いわゆるSSでは手垢の付きまくった
トランスネタで、アニ嬢の入れ替わり系の話を
考えていましたので前以って書いては
いたのですが・・分かってはいましたが、
丁度タイムリーにネタが駄々被りしてしまって
いたのに最近気が付き、まさに、
やっチッたァァァァ-----ッ!!
・・という感じであります。
何番煎じか考えるだけ無駄だと
思いますので、自分なりに楽しく
やらせていただきますのでもし御覧に
なってくれている方がいらっしゃいましたら
大目に見てやってください・・・
後、私自身軽めのノリでもなんだか
字数は読みづらいくらい入り組んでいるので、
苦手な方には申し訳ありません><;
時系列はみんなワイワイ楽しい時分の、
訓練兵団時代で。こちらの都合的には
前途のベルトルさん話の後の事になってます。
以下、簡易的注意点です。
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- 2 : 2014/01/19(日) 19:27:59 :
- ・モロなネタバレがあります。原作、及び
テレビシリーズ全確認ならばおおよそ
問題は無いと思われます。
・キャラ崩壊。こんな事いわねーよって事を
次々まくしたてます。原作設定無視。
これはちげーよって事もかなりあると思います。
ギャグ要素、パロディ要素を思い出したように
頻発させ、稀にメタなネタに走ります。
(メタ=メタフィクションの意。
簡単に言うと登場人物が読者視点で
物を申したりする事です)
・なのに、筆者はできるだけでもアフターに
近い書き方をしたいと思っている為、
無駄に文字数も多く、大体の場合
話がとても長ったらしくなります。
まさにこの説明文のように。
・性的描写、一応有りの方向です。
ただ前回の話のように直球パートは
無い予定で行くつもりですが、途中
方針が変わるようなら警告を挟みます。
・当ssのエレンはどっちも”いける”
傾向があります。表面的にはノンケでも
本質は所謂バイですので、ヤバいと思う方は
(バイだけに)退避をお願いいたします。
・他、まだまだ不慣れであるため
色々おかしな事をしてしまうかも知れませんが、
もしお目通しされている方が少しでも居られる
場合は大目に見て頂けると助かります。
※重要なお知らせ※
この度サイトリニューアルにつきまして、
作中頂けるコメが読み手の妨げになることも留意いただきたいとの切実な願いを
受けまして、本ssもどきにおいても、
その方針に則って進めて行こうという
ことに相成りました。頂けたコメは
私の宝物ですので大事にレスいたしますが、一定期間経過後、予告なしに
非表示に切り替える場合もございますが
予めご了承くださいm(_ _)m
尚、雑談につきましては私が勝手に
おっ建てた閑散とした無人板が
ございますので、何かありましたら
是非是非使ってやってくださいまし。
-
- 3 : 2014/01/19(日) 19:29:14 :
-とある夕方-女子訓練兵宿舎-
サシャ「今日もいいお芋でしたぁ~」ゲフゥ
ユミル「基本芋しかバリエーションねえよ」
クリスタ「サシャ!あんまり人の前で
思いっきりげっぷとか
しないの!はしたないって
言われちゃうよ」
サシャ「構いません~お腹さえ
ふくれるならば他に望む
事なんて~」ブフゥ。
ユミル「ンァッ!!!てめっ・・!
今のげっぷか!!?
屁の音じゃなかったか!?」
サシャ「げっぷですよ。流石に
放屁を人前でどうどうと
するわけないじゃないですか」
フゥ・・ヤレヤレデスヨ
ミーナ「でもサシャの放屁の音は
男子の宿舎まで落雷の如く
轟くって有名な話だよ・・・」
オズオズ
サシャ「アっ・・!それはミカサが
流布したデマですってば!!
私は公式には人前で放屁なんて
してません!!」プンプン
ミカサ「・・・」
アニ「どうでもいいけど・・最近
何かこの面子で集まるの
定例化してない・・?」
ユミル「ああ・・こういうのあんたは
苦手っぽいよな。悪い。でも
ほら、訓練がこう毎日しんどいと
正直集まって駄弁りたくもなるだろ。
私が言いだしっぺだ。」
アニ「別に・・・構わないけど」
ミーナ「私たちも賑やかな方がいいし」
ミカサ「・・・・」
-
- 6 : 2014/01/19(日) 19:35:32 :
クリスタ「でもサシャって・・・よく食べる
からかスタイル本当にいいよね
・・・羨ましいよ・・背なんかすらっと
しちゃっててさ」
サシャ「私的に神であるクリスタから
お褒めを頂けるなんて
光栄です!」エヘン!
心臓を捧げよ!!
ユミル「でも芋だぞ。初めて
表を飾った時も芋喰ってるし
教官の点呼ものっけから芋
喰ってたし・・・」
サシャ「もう芋って呼ぶの
止めてください!!
お腹が空いちゃいます!」
クリスタ「芋でもなんでも食べるから・・
身長だけでも分けて・・(涙)」
ミーナ「いいよね~。身長あるの
って。なんかさ、体鍛えると
身長ってどんどん伸びにくく
なるらしいよ」
アニ「・・・(ッ・・!?)」ピクッ
ミーナ「それも足周りとか
凄い影響してるって。」
アニ「っ・・・」ピクッ×2
クリスタ「じゃあ・・脚力も絶対必要な
立体機動とかは・・絶望的だね・・」
ガックリ・・
ユミル「なんでそんなに身長に
拘るんだよ・・小さいなら
愛で易くて結構じゃねぇか。
・・ほら、とても撫で易い」
ナデナデ
クリスタ「愛玩動物じゃないよ!?私!!」
バッ
ユミル「当たり前だ。愛しい嫁を
動物扱いする奴なんて
この世にいるか。」
オ~ヨシヨシヨシ
クリスタ「~!!!!」プン!!
-
- 7 : 2014/01/19(日) 19:37:45 :
- ミーナ「^^;じゃ、じゃあそんな
悩めるクリスタに!
背が伸びちゃうかもしれない
とっておきのおまじないを
教えちゃおう!いい・・?」
耳打ち
アニ「!!!」バッ
(聞き耳アニMAX!)
クリスタ「・・・ぇ、それを唱えるの?
は・・はずかしいよ!」
ミーナ「試しに一人で居る時にでも
やってみなって!でも気をつけてね?
連続で唱えちゃだめだからね!
それに安易なお願いも駄目!」
クリスタ「え・・あの・・おまじない・・
なんでしょ?そんなあぶない
類のものなの?・・(汗)」
ミーナ「家に古くから伝えられてきた
滅びの言葉的なアレなんだけど・・
元々は何のおまじないだかよく
分からないの。ただ、お母さんからは
“何かお願い事があって、
どうしてもそれが叶わない
とそう思ったら、試しに
一回だけ唱えてみなさい”
って・・」
ユミル「完璧に最後の手段的な
神頼みじゃねえかよ・・
有神論はどうにも理解できないが・・
そういうのはわりと危ないからマジで
気をつけたほうがいいぞ?」
-
- 8 : 2014/01/19(日) 19:39:09 :
- サシャ「ちょっと待ってくださいよ、
ミーナ、そこまで言うって事は
あなたは・・何かお願い事を?
そしてまさかそのお願い事は」
ミーナ「うん・・まあ・・叶ったと
いっていいのか・・このまま
うまく続けられれば叶うの
かもしれないんだけど・・
結果としてその望みは・・・
叶っちゃったよ・・・」
ユミル「“叶ちゃった”・・?
すげえ落ち込みようだな。
なにか叶ってまずい願いだったのか?」
ミーナ「叶い方が問題だったのよ・・」
ミーナ「私は・・壁の外の世界に・・
とても憧れてたわ。そう・・
エレンと同じ。」
ユミル「(おいおいまさか)」
ミーナ「壁の外の世界を望む事で
異端者扱いすら受けてしまう
世の中を・・恨みさえした。」
ミーナ「外の世界に近づけるのなら
こんな壁なんて・・・
壊されてしまえばいいと
さえ思った。5年前の話だよ。
そして唱えた直後、
山のような巨人が現れて
私の願いを・・・」ブルブル・・
ユミル「おい・・・もうその辺にしておけ。
考え過ぎだ。大体それが本当に
そんなにヤバイものだと
思ってるならこんな話の最中に
教えるもんでもないだろ」
-
- 9 : 2014/01/19(日) 19:39:55 :
ユミル「それに・・お前は確か教官の
洗礼を食らってたんだから・・
直接“奴”を見ていないはずだ。
願い事を叶えに来たんだったら
お前の目の前でそれを実行するのが
筋ってもんだろ」
ミーナ「そ・・そうよね・・」
アニ「プッ・・ハハハ・・!!アハハ!」
ユミル「!!」
サシャ「zzz」
ミーナ「!!」
クリスタ「!!」
ミカサ「!!」
ユミル「お前・・・笑う事が出来るのか・・!?」
アニ「随分な言い草だね・・
でも流石に今のは
笑わないわけにいかないよ。
そう思ったから私自身
驚くほど良く笑えた。」
-
- 10 : 2014/01/19(日) 19:40:35 :
- アニ「ミーナ・・・。それ、
考えすぎだよ。あんたが
そんな事を望んだとか唱えたとか
・・・そんな事実があってもなくても・・
“アイツ”は確実にあの日、
壁を壊していた・・・断言してもいい」
ユミル「その言い分に異論は無ぇが・・・
あんたが決め付けるのも
なんか違うだろ」
アニ「・・そうだね。変な事言って
悪かった。じゃあそろそろ
お喋り会もお開きとしよう
じゃないか。じき教官の
消灯確認が回ってくる。」
ユミル「チッ・・何か沈むなぁ・・おい、
いくぞ芋!」ガッ!!
サシャ「ふぎゅっ!ぐゴ・・?
むにゃむにゃ・・」
クリスタ「ぁあもう、
ほらよだれ・・!」
ゴシィ!!
サシャ「むグぇ・・・」
-
- 15 : 2014/01/19(日) 21:58:23 :
-消灯後-
アニ「(・・・・まあ結局まじない
なんかに期待するのが
そもそも間違っちゃいる
けど・・・こんな人生なら・・
そんなものにも縋りたく
・・・なるか・・・)」
意識が睡魔に引き摺り落とされる
その瞬間、アニは先程傍耳を立てて
記憶したその呪文を寝言のように
呟き・・・そして深い眠りへと落ちた。
-
- 16 : 2014/01/19(日) 21:59:01 :
-翌日-
(アニ)「(ン・・・・よく寝た・・・
・・?他の全員皆寝てるのか?
いつも私が一番遅いのに・・
珍しい事もあったもんだ・・
・・・よっ)」
立ち上がって感じる違和感。
(アニ)「・・・・」
(アニ)「(!!?背が・・・
伸びてる!!!?体も
なんか軽い!?これは・・!)」
(アニ)「(いや・・!夢オチ
かもしれないな・・
よし、顔でも洗いに
行こう・・!)」
バタンッ・・・タッタッタッタ・・・
クリスタ「・・・・んむ・・?
あれぁ・・?もう起きた
の・・・?ってあれ・・いない・・
(おかしいな・・いつもの
おはようのキスが始まると
思って身構えちゃったけど)」
サシャ「どうしたんれすかぁ・・・」
ゴシゴシ
クリスタ「ああ、サシャ・・
おはよう。ほら、
珍しいのよ。先に起きて
顔洗いにいっちゃった
みたいなの。ユミル」
-
- 17 : 2014/01/19(日) 22:00:03 :
-男子訓練兵宿舎-
アルミン「ほらっ・・エレン!?
もう起きないと!
シーツを干さないと
いけないんだ・・!
いいかげん起きて
くれってば・・!」
エレン「~~~」ガバッ・・・
アルミン「あ、お目覚めだね。お早う
エレ」
エレン?「ガードがお留守だぜ!!
クリスタ!!!」
ガバッ
ムチュッッ!!!
アルミン「ッッッ!!!!???」
ジタバタジタバタ
ベルトルト「っ!??」ブッ
ライナー「?・・おいどうし・・・」ブボッ!!!!
ライナー「おっ・・!おい!!
エレン!!?朝っぱらから
一体ナニしてる!!!?」
ゥオワァアア!!
アルミン「モグァ・・ムグぐぅ・・!!
(ぇっ・・エレェン!!)
ライナー「まさか憲兵管轄の荷物にあった
アルミンの兎服で本格的に
ソッチに目醒めたのか!!!?」
イヤ、アレハハンソクダガ!!
-
- 18 : 2014/01/19(日) 22:01:38 :
エレン?「・・・・?ング・・?」
パッ・・・
アルミン「うっ・・けほっ・・
けほっ・・!
ぇ、えれん?」
エレン(ユミル)「いや・・ちょっと何で
お前が・・・?っつうかアレ
・・声・・・・
エレン・・?ん・・?」
アルミン「きっ・・気は確かかエレン!!?
僕の声は聞こえるか!!?
まさか昨日のミカサの
ラリアットがまだ
響いてるの?!」
エレン(ユミル)「??・・・!?」
周りを見まわす
エレン(ユミル)「(アルミン・・・ライナー・・・
ベルトルさん・・・)」
エレン(ユミル)「(おいおいおい・・!
まさか・・こりゃ・・
お決まりのアレか!?
た・・ためしに・・・)」
エレン(ユミル)「アルミン・・・俺の名前を
言って見てくれ(この声
・・!間違いねぇ!!)」
アルミン「じょ、冗談だよね・・?
そうだと言ってよエレ・・」
バッ!!ダダダ!!バタン!!
-
- 19 : 2014/01/19(日) 22:02:33 :
アルミン「あっ・・!待つんだ!!
ら、ライナー!ベルトルト!
手を貸してくれ!とても
嫌な予感がする!今エレンを
そのままにしておくのは
絶対にマズい気がする!」
ライナー「奇遇だな・・!俺もだ・・」
ノシッ・・
ベルトルト「・・・!」コクッ・・・
-
- 20 : 2014/01/19(日) 22:03:52 :
-
-数分前手洗い場-
ミーナ「あれ・・・お早う!
珍しいじゃない、
あなたがこんなに
早起きするなんて」
アニ?「あ・・・?いや・・
すまん、昨日ミカサから
もらったラリアットが
強烈すぎて・・まだ頭
ガンガンして自分の声も
なんか変な風に
聞こえるんだ・・」
ミーナ「・・?????
へ・・?いや・・
あの~・・・」
アニ?「どうした?ミーナ
・・ってなんだ・・
お前の声はちゃんと
聞こえるな・・
でもこの声どっかで・・・」
ミーナ「イ・・イメチェンなの?
ねえ、イメチェン??
アニってそんなキャラ
じゃなかったよね!?」
アニ(エレン)「あ~!そうそう!
アニだよアニ! って
アニ!!!!?お前
いつのまに!!」バッ
真後ろを凄い勢いで振り向く
アニ(エレン)「ぇっ・・?なんだ・・
アレ・・?おい・・
ミーナ・・」グルグルグル
ミーナ「(ぅわ~・・こんな表情豊かな
アニ初めて見ちゃった・・
っていうか・・慌ててる
アニって反則級に可愛い
・・?!)」
アニ(エレン)「あ・・?ああ・・
なんだそうか・・
まだ寝てるのかオレ…
なんか寝間着まで違ってるし・・
夢の中だとしても顔さえ洗えば
目が覚めるか・・」
ミーナ「今度はオレって…
(イメチェンにしては
随分気合い入ってるなぁ)」
-
- 21 : 2014/01/19(日) 22:06:19 :
- アニ(エレン)「・・・・・」
桶に貯めた水の水面を数秒凝視し・・
アニ(エレン)「なんでアニなんだ・・?
それに見たこともない
髪をほどいた状態だ・・
妙に生々しいな…
まぁいいか・・」
ザブ・・
水を一すくいし、今まさに顔に
ぶつけんとしたその時。
エレン(ユミル)「おっとスマン!」ドン!!
アニ(エレン)「ッブは!!!っ・・・?!?」
ビシャビシャ…
タッタッタッタ…
ミーナ「え・・?エレン!?ちょっ・・
そっちは女子の宿舎だよ!?」
アワワ?!
アニ(エレン)「っ・・!げほっ・・
けほっ!・・ぁあ?
オレの声だったか今の!?」
アルミン「エッ・・エレェエン!!誰か
エレンを捕まえて!!」
ダダダダダ
ライナー「くそっ・・あいつ・・
まっすぐクリスタ達の部屋に
向かってったぞ!?
何が目的か知らんが、
このままではまずいぞ!」
ベルトルト「けれどどうも様子が
おかしかった・・!
まるで突然何かに気が
付いた様に部屋を飛び
出して・・!」
-
- 22 : 2014/01/19(日) 22:11:18 :
アルミン「仕方ない・・!こうなれば
一番呼びたくない増援を
呼ぼう…!血を見ることに
なるかもしれないけど、
教官の厳罰をくらうより
いくらかマシなはずだ・・」
スゥゥウ
アルミン「ミカサァァ!!!エレンが!!
クリスタにむりや」
バンッ!!!
ミカサ「っ・・・!!」ダダッ・・・・!
ライナー「…」
ベルトルト「…」
ライナー「も・・もう俺達必要
ないんじゃ無いか・・?
(弓矢の如く
すっ飛んでったぞ…)」
アニ(エレン)「おいお前ら…これは一体
どういう展開だ・・?
自分で見てる夢なのに意味が
さっぱりわからん・・」
ツメテーナ…
アルミン「・・・・・」
ベルトルト「・・・・・」
ライナー「・・・・・」
-
- 23 : 2014/01/19(日) 22:12:29 :
寝間着のスウェットパーカーに
先程の水がかかったことによって、
肌着をつけていないアニの胸部が
克明にとはいかないが水で貼りつき、
浮き上がっている。
ベルトルト「っ・・・・」ドサッ・・・
アルミン「はっ・・鼻血だ・・!
!鼻血を出してる!!
しっかりするんだ
ベルトルト!!」
ライナー「お、おいアニ!お前なんて
恰好で・・!早く着替えて
こい・・・!」(焦)
アニ(エレン)「(・・・やっぱアニなのか・・
でもこれ・・いよいよ夢らしく
なくなってきたぞ・・何せ)」
モニュモニュ
アニ(エレン)「(こんな感触手で直接触った事も
ねえしな・・あ・・まずい・・
少し興奮してきちまった・・)」
ミーナ「なっ・・!!
ななな、なにやってんの
!アニ!!?男子の前で
そっ・・そんな・・・!」
アニ(エレン)「あ、そ、そうか・・
じゃあ着替えてくるか。流石に
なんか夢だったとしてもアニに
悪いからな・・」
ガっ
ミーナ「待ってアニ・・
あなたどこ行くつもり?
あたしたちの部屋
こっちでしょ・・?」
アニ(エレン)「いや・・あたしたちと
言われてもオレは行った事
ないから知らねえよ・・・
っていうか男が入っちゃ
まずいだろ?」
ミーナ「いい加減にして!?
アニ!!あなたちょっと
イメチェンとかって
レベルじゃないよそれ!」
アニ(エレン)「いや・・そんなこと
言われても・・なぁ。」
-
- 24 : 2014/01/19(日) 23:14:37 :
-
・・と、そこへ
ユミル(アニ)「アンタ・・ひょっとして
ユミル・・・?」
アニ(エレン)「・・・・は?」
一同「・・・・」
ユミル(アニ)「あんたは誰かって
聞いてるの。
ユミルじゃないの?」
アニ(エレン)「いやw鏡見てみろって。
探してる奴ならそこに
いるぞ??」
ユミル(アニ)「ごめん・・ちょっと
頭痛くなってきた・・
えっと・・違うの・・?
ってあんたちょっと・・!
服濡れて・・!うわ!!
き、着替えてよ早く!
(うわぁ、胸の形が
そのまま出てる!!;)
アニ(エレン)「いや・・それなんだけど
これ・・もし夢じゃ
ないんなら、オレが
着替えるのってどう
なんだ・・・?アニの
体で服を脱ぐって事
だぞ…?」
ユミル(アニ)「ちょっと・・!
あんたまさか・・!
エレン?!」
アニ(エレン)「そのリアクションだと
お前・・もしかしてアニなのか?
でもそれだと俺の体とかは
一体・・・!?あっ!
さっき走ってったのって
・・・・!」
アルミン「ユミルにアニ・・
そしてエレン・・まさか
この状況から推測すると
エレンになってるのは
・・・・!」
-
- 25 : 2014/01/19(日) 23:54:29 :
ドガッ!!バキャバキッ!!
一同「!!!??」
エレン(ユミル)、次いでミカサが
突入したクリスタ達の部屋の
ドアを大破させ、何かが屋外へと
勢いよく放り出され、その物体は
ライナーの背中に直撃する
ライナー「どわっ!!?」グシャ
特に意味のない暴力が・・・
ライナーを襲う―――!!
エレン(ユミル)「(白目)」グッタリ
アルミン「・・!・・!!」パクパク
アニ(エレン)「……っ!;」オクチアングリ
ライナー「おい!!エレン!大丈夫か!?
って今は違うのか?!」ガクガク
カツ…
ミカサ「・・・・」ゴゴゴゴゴ
ライナー「(おいアルミン今更
なんだが・・あいつは
本当に人間なのか・?!)」
アルミン「(分からない・・!)」
-
- 26 : 2014/01/19(日) 23:56:12 :
ミカサ「何が起きたのか
分からないが・・貴方は
エレンじゃない。エレンは
見境もなく女子にキスを
迫ったりはしない・・!」
アルミン「(しかもなんの説明も
してないのに状況を既に
把握している・・!?)」
アニ(エレン)「おっ・・おおおい!ミカサ!!
オレになんてことして
くれてんだお前!どっか骨でも
折れちまったら
どうすんだよ!!」アタフタ
ミカサ「・・・・?
アニ・・なんで貴女が・・?
それに様子が変だ。俺?」
アルミン「あ・・!ミカサ!
信じられないかも
しれないけど・・!聞いてくれ!
今君の目の前にいるのは
姿はアニでも中身は
エレンなんだ!」
ミカサ「・・・・・?!
アルミン・・私は
・・・そういう冗談を
余り好まない。何か私を
ごまかそうとしていない?」
アルミン「僕たちも混乱している!
まだしっかり本人たちの
確認もしていない!
だから今ここではっきり
聞いておきたい」
-
- 27 : 2014/01/19(日) 23:59:16 :
アルミン「まず・・君は見たところ
どう見ても起き抜けのアニ
にしか見えないけれど・・
え・・エレンで間違い無い
んだね・・?」
アニ(エレン)「何が原因かはさっぱり
分からないがどうも
そうらしい。なんだったら
昨日いち早く寝に入った
ベルトルトの寝相を
再現してやってもいいぞ?」
(困った顔)
アルミン「(いつも怖い顔してるアニが・・
こんなに長い時間その表情を
崩してる・・髪もおろしてる
からまるで別人みたいだ・・)
いや・・いい・・。もう
十分信じたよ。それにあの
恰好は・・・アニの姿で
しない方がいい。折角意識を
取り戻したベルトルトに
追い打ちをかけることに
なってしまうからね・・」
ベルトルト「(髪をまとめてないアニ・・
か・・可愛すぎる・・・)
・・はっ・?!ぼ、僕は
一体どんな格好で寝てたって
いうんだ?!」
ミカサ「・・・・」
アルミン「そして・・ユミルの格好を
してる君は・・・?」
ユミル(アニ)「私はアニ・・
アニ・レオンハートだよ。
ミカサ・・信じられないなら
昨日ユミル達が部屋から
出て行った後、誰が消灯して
誰が一番先にベッドに入ったか
言ってあげるけど・・」
ミカサ「・・・結構だ。
それには及ばない。
それよりも・・エレン。
貴方にききたい。」
アニ(エレン)「な…なんだよ・・・」
ミカサ「昨日きちんと人参を
残さずに食べた?」
アニ(エレン)「なっ・・・!たっ・・
食べたに決まってんだろ!」カァァ
ミカサ「耳が赤くなった。アニは今
本当にエレンだ。」オドロキ
ミーナ「う・・うそでしょ・・?!」
サシャ「?????えっと?」
-
- 28 : 2014/01/20(月) 00:02:12 :
ユミル(アニ)「どうでもいいけどさぁ・・
あんまり私の体で変な事
口走らないでくれないかな。
自分でも鏡で見たことの
無いような表情をこう立て続けに
みせられると本格的に頭が
痛くなってくる・・・」ズゥゥン
ライナー「(確かにお蔭でさっきから
ベルトルトの目が
輝いているな・・・)」
アルミン「・・そして・・」チラッ
エレン(ユミル)「ぐぁ・・っちっくしょ・・
おいミカサぁ・・お前これ、
一応お前の大好きなエレン
だろうが・・一切の気の迷いも
なくぶっとばしてくれやがって・・
イッテテ・・それにドアの開け方くらい
ママに教わんなかったのかよ」
ミカサ「大事に思っているエレン
だからこそあんな節操のない
行動をしているのを黙って
見過ごすわけにはいかない。
もう予想はついているけど・・
あなたは誰なの?誰が・・・
エレンの体であんなことを
しようとした・・・?」
ゴゴゴゴ
クリスタ「~~・・;」ソロ~リ・・・
大破した部屋の中から恐る恐る
顔を覗かせるクリスタ
エレン(ユミル)「誰って・・この溢れ出る
クリスタへの愛で見れば
すぐ分かるだろ。私だよ。
ユミルだ。」
クリスタ「とても信じられないけど
確かにさっき私にキスしようと
迫ってきたエレンの動きは
いつものユミル
そのものだった・・
(エレンがキスして
くれるのかと思って少し
期待してしまった・・)」
ライナー「い・・いつもクリスタにそんなこと
してたのか・・あいつ・・・」
ズーン・・
アニ(エレン)「俺の顔でわたしとか
言うんじゃねえよ気持ち悪い!」
ゾゾッ
-
- 29 : 2014/01/20(月) 00:05:53 :
エレン(ユミル)「は・・?そっちの妙に
表情豊かな金髪令嬢は・・
もしかして中身エレンなのか!?
だっははは!!!まじかよ!!
笑えるなおい!!髪も上げて
ないから知らないやつが
いるとおもってた!!」
アニ(エレン)「笑い事じゃねえよ!!!」
プンスカ
エレン(ユミル)「ってことは何か?!
こっちのさっきから“あの日”
が長引いてイラついてるような
顔してる私は・・
アニだってのか!?」ヒッハハ
ユミル(アニ)「・・・・・」イライラ
エレン(ユミル)「おっと、すまないな。つい
頭が追いつかなくて、
爆笑してしまった。
どうだい、体の具合は。
普段よりだいぶ見通しも
良くなったろ」
ユミル(アニ)「どうも…おかげさまで
背は伸びて眺めもいいし、
胸がすらっとしてるから
肩が凝らなくて助かってるよ。
一つ不満があるとすれば、
普段綺麗に無いはずのものが
下にあって嫌なんだけど・・
全部剃っちゃってもいい?」
ピキピキ
ユミル(エレン)「わ、悪かった悪かった。
謝るから、マジでゴメンって。」
アニ(エレン)「あ・・・言われてみれば
アニお前・・肩疲れるな
これ・・・大変だな
これじゃあ・・」
ミーナ「・・・・」ズゥゥウウン↓
ユミル(アニ)「えっと・・うん、
あんまりそっちに
意識向けないでくれるかな。
私でも流石に女だから
恥ずかしいよ。
(今エレンが私の体を
動かしてるのか…)」
-
- 30 : 2014/01/20(月) 00:08:31 :
- アニ(エレン)「あっ・・わ、悪ぃ・・
そ、そうだよな流石にコレは・・
・・・ん?いやまてよ」
アルミン「・・?」
アニ(エレン)「そういやこれ・・
一体どうすればいいんだ?」
ミーナ「ど・・どうするってなにが?」
アニ(エレン)「なにがって全部だよ!
今日一日!これからすぐに
寝間着を着替えなきゃならねえし、
そうするにしてもどっち
の部屋に戻って支度すれば
いいんだよコレ」
アルミン「あ・・・!」
アニ(エレン)「オレがオレの部屋に
行って服を着ても
いいんならそうするが
それだとライナーたちに
お前の全裸をお披露目する
事になっちまうぞ」
ベルトルト「っー」ガクン
アルミン「ベルトルトーーーーッ!!」
ガバッ
ユミル(アニ)「エレン・・思いっきり
蹴っていい?」ゴゴゴゴ
アニ(エレン)「あっ・・わりぃ!
例えだってば!それに
こりゃお前の体だぞ!
(ユミルの顔でもすげぇ
おっかねえ…)」
-
- 31 : 2014/01/20(月) 00:10:40 :
アルミン「大変だ!息をしていない!」ユサユサ
ベルトルトーッ!!
ミカサ「冷静に考えて、
その姿のままの部屋に
行くべきだと私は思う。
そうすれば私はエレン
自身を監視できる
・・・ので」
アニ(エレン)「お前の都合で決めるんじゃ
ねえよ!!」クワッ
ユミル(アニ)「いや・・それでいいよ
・・もう。ミカサ、あんたが
エレンを監視してくれる
っていうならこの場合
あんたは一番信用できる。
服の着替えとかもあんたが
手伝ってやってくれ」
アニ(エレン)「なんだよそれ!おい!
いくらなんでもミカサに
おんぶに抱っこはねえだろ!
オレにだってプライドくらい
あるんだよ!着替えくらい
オレ一人でも・・!」
ミカサ「エレン・・私を
あまり怒らせない方
がいい・・!」ゴゴゴ
アニ(エレン)「ヒッ・・」ジワッ・・
ユミル(アニ)「(溜息)はぁ・・、いいよ
ミカサ。そんなムキに
ならなくっても。エレン、
あんたさ・・私も
こんな事聞きたく
ないけど」
-
- 32 : 2014/01/20(月) 00:12:28 :
- アニ(エレン)「な、なんだよ」
ユミル(アニ)「あんた、髪の纏め方とか、
胸の肌着の着け方とか
分かるのかい?別に
着けること自体はただ
通すだけの形だからいいけど、
うまく寄せないとあとで
汗疹になっちゃうから
嫌なんだよ。一応いつ戻るか
分からないんだしその辺は
しっかりやって
もらわなきゃ困る」
アニ(エレン)「つっ・・着けなくたって
別に死にはしないだろ!
髪だって・・!流石に
裸を見られるのが
恥ずかしいってこと
位オレにだって分かる!
だったら極力体を
見ないようにするには・・」
ユミル(アニ)「あんたやっぱり
分かってないよ…
乙女の気持ちってヤツを」
アニ(エレン)「っは・・?誰が乙・・・」
ユミル(アニ)「今は困ったことにあんたが
そうなっちゃってるんだよ
・・・お願い、少しくらいなら
見てもいいから、恰好くらい
普段通りにしてよ・・・
この通りだから」
アルミン「っ・・;(ベルトルトが
気を失ってて良かった・・)」
ライナー「・・・・・」
アニ(エレン)「わ・・・わかったよ・・
悪かった・・じゃあ、
ミカサ、悪いが頭と服、
頼む・・・時間ももう
そんなにないだろ」
ミカサ「お安い御用だ」フン
ユミル(アニ)「頼んだよミカサ・・・・
・・・さて」
-
- 33 : 2014/01/20(月) 00:15:28 :
- エレン(ユミル)「っ」ビクッ
ユミル(アニ)「あんたは一体何を
しようとしてるのかな」
エレン(ユミル)「や・・折角ミカサという
障害も去ったことだし
今のうちにクリスタに
キスを・・と・・」
ユミル(アニ)「あんたねぇ・・エレンを
少しは見習ったらどうなの・・
あいつは抜けてる
ところもあるけど、こんな
異常事態にも一応ちゃんと
私の事考えるくらいの
気配りをして
くれてるんだから」
エレン(ユミル)「ははっ、正直者は
純だね。でも私はもっと
正直だから、こんな
チャンス絶対に逃す
つもりも無いけどな」
ユミル(アニ)「・・は?今チャンスって
聞こえたような気がしたけど
・・・あんたそれどういう・・」
アルミン「あっ・・みんな!
まずい!早く散るんだ!
教官が来る!!早く次の講義の
準備を・・!」ヨッコイセ
ベルトルト「・・・・」グラグラ
ライナー「肩を貸すぞアルミン」
-
- 34 : 2014/01/20(月) 00:17:15 :
その場に残ったのはクリスタ、サシャ、ユミル(アニ)
キース「なっ・・おい貴様ら!
なんだこの戸口の破損は!
まさかまた・・・」チラッ
サシャ「っ!!!?ちょっと
待ってください!私の放屁を
一体どれ程の破壊力だと
勘違いしてるんですか?!?」
ズボンガフキトビマスヨ!!?
クリスタ「あっ・・これはその・・!」
ユミル(アニ)「サシャが寝ぼけて躓いた際に
戸口に頭をぶつけたんです。」シレッ
サシャ「っ・・!」
キース「やはりまた貴様か・・!
もういい、早く支度を済ませんか!
もう講義が始まる時間だぞ!!」
サシャ
クリスタ「はっ!」
ユミル(アニ)
心臓を捧げよ!
-
- 41 : 2014/01/20(月) 23:59:06 :
- ― 午前・一時限・兵法講義 ―
サシャ「ユミル~・・!
酷いですよ!絶対この
講義終わったら
呼び出されます!!
(涙)」
ユミル(アニ)「さっき聞いてなかったの?
今私ユミルじゃないん
だけど・・;」
クリスタ「コラッ、二人とも!
喋ってると
怒られちゃうよ!」
チラッ・・
アニ(エレン)「・・・」カリカリ・・
クリスタ「(今はあそこにいる
アニがエレンなんだよね・・
なんかそういわれてみると
普段のアニと顔つきが少し
違うかも…それから・・)」
エレン(ユミル)「クカァ・・・zzz~・・」
クリスタ「(ぁあもうユミルったら!
怒られるのがエレン
だからってあんなに堂々と
居眠りを・・!もう!!)」
クシャクシャ
-
- 42 : 2014/01/21(火) 00:00:09 :
- ぶんっ
紙玉投擲。エレン(ユミル)、頭部にヒット。
ぱこっ
エレン(ユミル)「んあ・・?」ゴシゴシ
クリスタ「(しっかり起きてなきゃ、メッ!!)」
(必死にジェスチャー)
エレン(ユミル)「・・・・・、・・?
・・・!!」ヒョイヒョイ
直後、何かに気づいたように下を見てから、
自身の椅子のあたりを見るように
促すエレン(ユミル)。何故かその顔は
普段のエレンがしないような、あまり
人の好さそうではない笑顔だった
クリスタ「(・・?何・・何が・・・
っっ!!!///)」
エレンのズボンが膨れ上がっていた。
クリスタ「(っっ・・!!!;もう
ユミルったら・・・!!
し、知らないっ!!!!)」
フイッ!!
エレン(ユミル)「(ハハ。お嬢様なこって。
しかしこれは間違いなく
チャンス・・!今までは
女同士だったから
踏み込めない領域は
確かにあった・・しかし
今は・・!今なら男として
クリスタを抱ける!
こんな一生かかっても
手に入らないチャンスを
むざむざ逃す手が
あろうかって話だ・・!)」
-
- 43 : 2014/01/21(火) 00:01:11 :
ミカサ「<●> <●>」
(ガン見である)
エレン(ユミル)「(最大の問題はアイツだな・・・
普段から思っちゃいたが
いよいよもって人間じゃねえ…
アンダースローで人間を
放り投げてその勢いで
扉をぶち破るとか・・
朝のアレで完全にマーク
されちまったし・・・)」
ミカサ「・・・・」ジィィィ
エレン(ユミル)「(今も教本を見て講義を
集中して聞いてるように
見せて眼だけはしっかり
こっちを見てるしな・・・
いや・・ミカサの器用さなら
講義を受けながらの監視も
やってのけるか)」
-
- 44 : 2014/01/21(火) 00:02:25 :
- エレン(ユミル)「(畜生・・!舞い上がって
朝から行動を起こしたのが
まずかったか・・!しかし
おそかれ早かれ中身は
バレていた・・!それなら、
理由はわからねーが、
この状況を利用しない
手は無ぇ・・!そして
ラッキーなことに
クリスタが少々エレンに
気があるということも
分かってる・・!
考えるんだ・・!
奴をどうにかして
撒いて・・クリスタ
をっ・・!)」ジュル・・
クリスタ「っ!?」ゾクッ
アルミン「(なんなんだこの
現象は・・?記憶の
喪失とかそういった話なら
まだ聞いたこともあるけど
・・・記憶というより・・
人格が入れ替わっている?
皆どうも元の体での最後の
記憶は寝る前までと言ってたし
共通して言えるのは起きてから
気が付いたという事だけ。
3人の共通点は・・?ダメだ。
考えたら考えただけ分からなく
なってきた・・)」
-
- 45 : 2014/01/21(火) 00:03:48 :
- アニ(エレン)「(着けたことのない肌着が
一つ増えただけでこんなに
動きづらいとは・・・
あいつよくこんなので
あれだけの身のこなしが
できるな・・・)」
ベルトルト「(未だに信じられない・・
しかしエレンはよくあんな
状況で落ち着いて座学なんて
受けてられるな・・・
僕が同じ状況に陥ったら・・
恐らく卒倒してしまうよ・・)」
ライナ―「(ベルトルト・・・見過ぎだ・・)」
ユミル(アニ)「(はぁ・・・一体なんだって
こんな面倒な事に・・・
・・・というか・・ちゃんと
これ元に戻るんだろうね
・・まさか一生このまま
・・なんてことは・・)」
-
- 46 : 2014/01/21(火) 00:05:31 :
-
―正午・食堂―
クリスタエリア
サシャ「やた――!!今日のパンは
いつもよりぱさぱさ
してません!」キラキラ
ユミル(アニ)「パンひとつでこれだけ
幸せな顔ができるんだから
羨ましいよ。本当。(溜息)」
クリスタ「ねえねえ、アニ、ごめんね、
どうしても聞きたいことが
あるんだけど・・・怒らないで
聞いてくれる・・?」
ユミル(アニ)「何…?私が怒るようなことなの?」
クリスタ「あっ・・違っ・・
ていうか・・その・・!
せ、背が伸びるってどんな
感じなのかなって!ほら・・、
私より高いけどアニも・・
その、私と同じくらい
じゃない?そこからいきなり
ユミルの高さに変わった
感想とか何かを・・!」
キラキラ
ユミル(アニ)「・・・・・;
そ・・・そうだね、うん、
中々いいと思う。でも少し、
いきなりこの高さになると
足が地面についてないみたいで
怖い・・かな・・」
-
- 47 : 2014/01/21(火) 00:07:16 :
エレンエリア
エレン(ユミル)「な~・・別に飯の時は
そこまで席順うるさく
ないんだから、クリスタんとこ
いったっていいだろ~?」
ブーブー
アルミン「ユミル・・・あのね、
行ってもいいけどその場合
漏れなくミカサも随伴に
なるよ・・・」
ミカサ「エレンの姿でもし次
粗相をするようなら・・」
ミキミキ・・・!
アルミン「ミカサ!物に当たるなんて
いけないよ!次にその
スプーンを使う人が
困るだろ!?」
ミカサ「これは見せしめ・・・
ユミルのようなタイプは・・
少し痛い目にあった位では
腹の底ではまだ諦めていない。
アルミン「わかったから・・、
出来るだけ穏便にね・・;」
エレン(ユミル)「あそーだ!なあアルミン。
丁度お前に聞きたいことが
あったんだよ。今なら丁度いい。
男子連中の事でなんだが・・」
アルミン「・・なんだい?」
-
- 48 : 2014/01/21(火) 00:08:57 :
エレン(ユミル)「月一で干し肉配給される日
あるだろ?あの日に・・
肉を食べずに持ち帰ったり
してるヤツって
見たことないか?」
アルミン「心当たりがないわけじゃ
ないけど・・・それが一体
どうしたの?」
エレン(ユミル)「(・・・)いやあ・・
どういう理由か知らないん
だけどうちのサシャが
餌付けされてるらしくてね。
お礼をしないと悪いだろ?
折角の貴重な月一の肉を
“なんでか知らないが”
わざわざくれる奴が居る
ってんだからさ・・?
一応あいつの飼い主は
私とクリスタみたいな
もんだからさ」
アルミン「そうなんだ?・・じゃあ、
二人とも肉があまり
好きじゃないのかな・・?
土地が足りなくなった今では
高級な物なのに。
サムエルとミリウスが
食べずにどこかに持って
いってたよ」
エレン(ユミル)「おお、そうか!サンキュな。
(サムエルとミリウスか、
後でぶっとばすw)」
ジャン「なあ・・さっきから
気になってたんだが・・、
死に急ぎ野郎はいつから
オカマ野郎にクラスチェンジ
したんだ?」
アルミン「(あ・・そうか・・!
あの場にいたメンバー
以外にはまだこの
ことは・・!)」
エレン(ユミル)「・・・・・」
-
- 49 : 2014/01/21(火) 00:11:15 :
-
アルミン「(いつもコニーにあれだけ
酷いこと言われても反論しない
ユミルだ・・ジャンの挑発
くらいには・・・)」
エレン(ユミル)「よう・・今日もナイスな
馬面だな。俺のニンジンも
食うかい?午後は格闘訓練
なんだから・・大好きな
キャロットでも齧って
景気づけに一発
嘶いてみてくれよ」
ニンジンフリフリ
アルミン「っ・・??!
(ユ、ユミル!!!?)」
ジャン「今日は随分と言が回る
じゃぁねえか・・!ぇえ?
しかし残念だな・・
ああ、一応説明してやるが
残念ってのはお前の
頭の事だぞ?」
ピクピク#
エレン(ユミル)「残念な馬面に言われてもな」
(鼻笑い)
ジャン「それでこの俺を
挑発してるつもりか・・?
神も憐れむ低能ぶりだぜ」
ヒクヒク
エレン(ユミル)「お前の神の正気を
一体どこの誰が保証して
くれるって言うんだ?
見ろよ、あのミカサの
残念そうな顔を。
(さて・・そろそろかな?)」
アルミン「(あ・・煽りすぎだ!
もうそれ以上は・・!)」
-
- 50 : 2014/01/21(火) 00:12:53 :
-
ジャン「野郎!」ガタッ
エレン(ユミル)「よしきた!」ガタ
「なんだよ昼間っからまたか!?」
「よし、じゃあ俺はエレンに賭けるぜ」
「ジャン―!特訓の成果を見せてやれ!(笑)」
ライナー「次の時間まで
待てないのかよ・・
あいつら・・・
ん?
そういえば今エレンは・・
ユミル!?一体
どういうつもりだ!?」
クリスタ「な、なに考えてるのユミル!!?」
エレン(ユミル)「いつも楽しそうだなとは
思ってたんだがまさか
こうして自分でやってみる
事ができるなんてな。」
アルミン「・・・・」
ミカサ「アルミン・・・止める?」
パキパキ
アルミン「もういいよ・・
ほっとこう・・・」
-
- 51 : 2014/01/21(火) 00:15:44 :
-
アニエリア
アニ(エレン)「(モグモグ)」
ミーナ「(いつも小食なアニが
サシャみたいにパンを
頬張ってる・・なんだか
とても心が和む光景
・・・)」
アニ(エレン)「?、なんだ?ミーナ、
食わねえのか?」ムグムグ
ミーナ「それよりもあっちで
エレンのユミルとジャンが
またいつもの始めたけど・・
いいの?見なくて」アア、ヤヤコシイ
アニ(エレン)「ああ・・いいよ別に。
オレに赤っ恥かかされて
からアイツも真面目に
訓練やってたんだ。
もしオレの動かし方に
慣れないユミルが負けたと
しても、それは正統な
勝ちだ。アイツにも
それくらいの成果はあって
いいんじゃないか・・」
ミーナ「・・・なんか・・
エレンってさ、」
アニ(エレン)「・・?」
ミーナ「思ってたより全然
大人なんだね。
少し見直しちゃったよ。」
アニ(エレン)「そうか・・?いや、今は
たまたまこんな状況だから
そこまで頭に血が上ってこない
だけかもしれないぞ。オレが
今のユミルの立場だったら
同じ事してたかもしれないし」
-
- 52 : 2014/01/21(火) 00:18:17 :
そして勝敗は一撃で決したという。
決め手は・・どんなに頭に血が
上っても通常は男児たるもの
絶対の暗黙の了解の上例え一撃で
勝敗が決すると分かっていても
互いに狙わないことを約束としている部位
・・・・即ち金的への蹴りであった。
―医務室―
ライナー「流石にアレは
無いと思うぞ・・」
アルミン「踏み外してはいけない
一線だよ、ユミル」
アニ(エレン)「ぁあ・・こればかりは
オレの面子に関わる事だ。
ジャンの意識が回復するまで
オレもここにいるから
起きたら事情を説明して
謝る。いいな?」
エレン(ユミル)「わ・・悪ぃ・・つい
楽しくなっちまって・・
なあ・・そんなにアレって
痛いのか・・?」シュン・・
ライナー「痛いなんてもんじゃ
ないぞ・・・・!」
アルミン「ああ、死を覚悟する
激痛だよ。多分やったことは
ないけれど、腹を切るのと
同じくらい痛いんじゃ
ないかと思う」
アニ(エレン)「まあ、しかし例え
意識が戻ったにせよ・・
ジャンの奴が果たして
信じるかどうか。いや、
オレなら信じないな」
-
- 53 : 2014/01/21(火) 00:21:00 :
- ガラッ
ジャン「~・・・」
アルミン「ジャン!!
もう気が付いたのか!?」
ライナー「大丈夫か!?泡を吹いて
ぶっ倒れたんだぞ!
まさか機能しなくなってたり
なんてことは・・・!」
ジャン「うるせえ!女子の前で
恥ずかしい事言ってんじゃ
ねえよ!もうすっかり痛みは
引いた!入りが浅かったからな
・・それよりも一個だけ
聞かせろ・・いや、実は
さっきから聞こえていたが・・
お前、ひょっとして
本当にエレンじゃ無いのか?」
エレン(ユミル)「あ、ああ・・その・・
今はちょっとな。理由は
分からないんだが。」
ジャン「それは・・その・・つまり
どういうことなんだ??」
アニ(エレン)「オレがエレンで」
ユミル(アニ)「私がアニで」
エレン(ユミル)「私がユミルだ・・」
ジャン「・・なるほど、
・・わからん。」
エレン(ユミル)「あ、そのっ!さっきは
本当に済まなかった!
いつも気になってたんだ。
なんで弱点だと分かってるのに
狙わないのかって・・それが
まさかあんなにマズい
事になるなんて」↓
ジャン「・・・つまり俺の急所を
蹴り上げたのはエレンじゃなく
ユミルだったって訳だな・・?」
エレン(ユミル)「マジで済まないっ!」
-
- 54 : 2014/01/21(火) 00:22:43 :
ジャン「・・・・」
(後ろの一同を見回す)
ジャン「(溜息)女子相手にこんな
状況で怒れるかよ・・。
だがこうなった以上、
・・エレン」
アニ(エレン)「ああ、?」
ジャン「お前の為にもこのことは
全員に説明した方がいいかもな。
いや・・信じてもらえるか
どうかで言ったらかなり
厳しいと思うが。」
アニ(エレン)「珍しく意見が合うな
・・オレもそう思う
(溜息)」
ジャン「しかしお前・・・」ガッ
胸倉掴みあげ
アニ(エレン)「っ!!?」
ジャン「なんでこう、いつも
いつもおいしいとこばかり
もってくんだよ!!
うらやましいんだよ
この野郎!!!」ウワァアァァ
アルミン「あっ!ジャン!止しなよ!
中身はエレンでも外はアニ
なんだよ!?男として
女子の胸倉を掴むなんて!」
ジャン「しかもややこしい!!」
号泣
ユミル(アニ)「・・・・;」
-
- 55 : 2014/01/21(火) 00:24:32 :
エレン(ユミル)「・・・」
ジャン「おいエ・・・ユミル。」
エレン(ユミル)「な、何だ!?」
ジャン「確かにさっきのは
死ぬほど痛かった。」
エレン(ユミル)「本当にゴメン」
ジャン「だがもう止せ。その姿で
しおらしくなられても
気味が悪いって言ってんだ。
蹴りに関しては不問にしてやるから
頼む、普通にしてくれよ。」
エレン(ユミル)「・・・・」
エレン(ユミル)「お前・・結構いい奴なんだな・・
少し・・見直したよ・・・」//
ジャン「見た目がこいつって
いうのが気に入らねえが
初めて女子に褒められたのは
悪い気がしねえな」
アルミン「!?」
ライナー「ユミルがクリスタ以外で
赤面した?!」
ユミル(アニ)「いや・・あんたら、よく
現物の絵面を見てから
言えよ・・この構図、
色々とアウトだよ」
アニ(エレン)「(オェエエエ)やめろ!
オレの顔でジャンに
見惚れるんじゃねえ!!」
エレン(ユミル)「みっ、見惚れてねーよ!
私の本命はクリスタ一筋だ!」
-
- 56 : 2014/01/21(火) 00:26:56 :
-
―時刻は飛んで夕飯終了後食堂―
アルミン「結局・・対人格闘訓練も
終えて、皆に説明はしたけど」
アニ(エレン)「皆リアクション薄かったな。」
ライナー「コニーやサシャなんか
まったく意に介して
なかったしな」
エレン(ユミル)「アレらは本物の
バカだから仕方ない。
言葉で脳に入ってきても
理解が追いつかないんだよ」
ユミル(アニ)「でもどうするの。とうとう
何の手がかりも掴めないまま、
こうなった理由も、元に
戻るあてもなく一日が終わる
ところまで来てしまったけど」
アニ(エレン)「それもそうなんだが・・
ちょっと、アニ、いいか?
とても大事な話がある」
(汗だく)
ユミル(アニ)「何??;」マサカ
アニ(エレン)「(さっきからずっと
ガマンしてたんだが・・
もう限界だ・・
ト・・トイレ行って
きて・・いいか?(小声))」
ブルブルブル
ユミル(アニ)「っ!!///必死こいて
我慢面見せないでよ!
早く行って来なよ!!バカっ」
アルミン
ライナー「(トイレだな・・・)」
ミーナ
エレン(ユミル)
-
- 57 : 2014/01/21(火) 00:43:16 :
エレン(ユミル)「でもよ・・こういうのって
話の都合から言ったら一晩で
どうにかなる話だろ?
それか夢落ちとか」
アルミン「夢落ちは流石に
無いんじゃないかな(汗)」
ユミル(アニ)「でもこうなったのも
元はといえば寝る時に・・」
ユミル(アニ)「あ・・・・・」
(あの呪文・・・)
アルミン「どうしたの?アニ」
ユミル(アニ)「あ、いや・・なんでもないよ。
(背が高くなりますように
なんてお願いしたなんて口が
裂けても言えない。)」
ユミル(アニ)「(しかしこれはどうした
ものだろう・・やっぱり
もう一度唱えてみるべきだろうか、
だがミーナは連発厳禁とか
言っていた・・・)」
ユミル(アニ)「(それに・・結果として
叶い方は困った形だが
願いは確かに叶って
しまっているんだ。今更
その願いを取り消すのは・・
いわゆる“安易なお願い”
というやつにあたっちゃう
んじゃないか・・)」
アニ(エレン)「ふぃー・・た、助かった・・」
アルミン「(普通に戻ってきたけど
女子の体でお手洗いって・・
安易に省略で済ませる
イベントじゃないよね
・・・しかしエレンなら
・・・有りか。)」
-
- 58 : 2014/01/21(火) 00:45:05 :
- ミカサ「とりあえず・・もう各自の
部屋に戻って寝よう。
私は・・消灯までにエレンの
着替えを手伝わなければ
いけない」
アニ(エレン)「ま、待った!アニ!
確か寝る時は髪も
纏めなくていいし、
朝着てた寝間着だけ
着ればいいんだよな!?」
ユミル(アニ)「ああ・・そうだけど」
アニ(エレン)「聞いたかミカサ!
今度ばかりはお前の
世話にはならないぜ!」
フフン!
ミカサ「・・・」
ユミル(アニ)「(よっぽどミカサの
世話になるのが
嫌なんだね・・)」
エレン(ユミル)「じゃ・・そろそろ
部屋に戻ろうぜ。まあ
戻るといっても全員
自分のじゃない部屋
に戻る事になるんだが。
楽しいお喋り会でもして
夜を明かそうぜ、
ベルトルさん」
ヘッヘ
アルミン「(ゲスい笑い方だなぁ・・)」
クリスタ「ちょっと!ユミル!変な事
喋らないでよね・・?!」
オロオロ
-
- 62 : 2014/01/21(火) 23:21:47 :
- ミカサ「アルミン、エレン・・いや、
ユミルを・・頼んだ・・・」
無言の圧力
アルミン「ぅ・・わ、分かったよ」
―女子宿舎・アニ部屋―
アニ(エレン)「あ・・・
おいこれ・・」
壁の貼紙を指差し
ミカサ「・・・ああ」
アニ(エレン)「今日アニの奴
水汲みじゃねえか。
これは見回り来る前に
やっとかねーと
まずいんじゃ」
ミカサ「・・私も一緒に
行こう・・」
アニ(エレン)「チッ・・もういいよ、
勝手にしろ。」
ガチャ・・・バタン
ミーナ「(今晩はアニの姿だけど
エレンがお泊りに来るのと
同じ事になるのか~・・
なんか緊張してきた)」
ボッ・・
-
- 63 : 2014/01/21(火) 23:24:16 :
―男子宿舎エレン部屋―
エレン(ユミル)「な~・・お前ら・・・」
アルミン「・・・」
ライナー「・・・」
ベルトルト「・・・」
エレン(ユミル)「会話弾まなさすぎだろ…
いつもこんなお通夜みたいな
ムードなのか?」
アルミン「(だって・・)」
ライナー「(ユミルなんだろ・・)」
ベルトルト「(下手な事
言えないよ・・・)」
エレン(ユミル)「恋バナとかしねーのかよ!
恋バナ!」
アルミン「・・・こいば・・?
何かの花の品種?」
ナンノコト?
ライナー「・・・美味いのか?
その食いものみたいな
名前のは」ナニソレ?
ベルトルト「・・・」
エレン(ユミル)「そーいう返しは
いいから。気になる
女子の話とか!
しねーのかよ??って
聞いてんだよ。」
アルミン「・・・・」
ベルトルト「・・・・」
エレン(ユミル)「もしかして・・
お前ら・・・
ホモなのか?」(爆)
アルミン「ちッ・・!違うよ!!」
ライナー「そんなの言わなくたって
お前なら分かってるだろ!?
クリスタのいつも近くにいる
お前なら!!」
エレン(ユミル)「まーライナーは・・
大々的に言ってはいないけど
分かりやすいからまだいいよ。
けど問題はそっちの二人だ」
アルミン「」ビクッ
ベルトルト「」ビクッ
-
- 64 : 2014/01/21(火) 23:27:19 :
エレン(ユミル)「片方は大分腹黒くて
もう片方は何考えてるか
分からないほどの無口ときた。
まあベルトルさんも、
注意して見てればバカでも
気づけるくらい分かり
やすいんだが・・
何せ口に出さないから・・」
ススス
ガシッ
ベルトルトの肩に腕を回し、
エレン(ユミル)「なあ、ベルトルさん・・
言わなきゃバレて無いと
思ってたのか・・?」
ベルトルト「な・・何のことだろう」
エレン(ユミル)「此間の自習対人格闘訓練
・・・あんたらのあたりは
随分気合い入ってたみたい
だったけど・・・」
ベルトルト「・・・!」ガクガク
エレン(ユミル)「アニにチョークスリーパーを
かけられてる最中アンタ・・
ほぼイキかけてただろ・・!」
(ドS★SMILE)ハァハァ
ベルトルト「そ、そうだ!まだ僕は
寝る前に仕事があった!」
バッ
エレン(ユミル)「おっ・・?オイオイ、
ここまで来て逃げるのか?
上手い事逃げよう
としたって・・」
ダダッ・・バタン
アルミン「ざ、残念だけど
本当の事だよユミル。
ベルトルトは組手の敗北
条件にアニの雑用全てを
引き受ける提案を述べて
その上でアニに負けたんだ。
今日は確かアニが水汲みの
日だったからそれを
ベルトルトが代りに
行かなきゃならないんだよ。」
エレン(ユミル)「・・なんだそりゃ(笑)
なんでたかが組手でそんな・・」
アルミン「たかが組手・・と
君は笑うかもしれない
けど・・あの時のベルトルトは
少なくとも本気でアニに
ぶつかっていた。僕は・・
素直に尊敬したよ」
ライナー「ああ。誰にもあいつを
笑う資格などありはしない。
あの時のあいつは間違いなく
自分の意志で動いていた。
長い付き合いだから
分かることだが・・
滅多に見られる光景じゃ
なかった」
-
- 65 : 2014/01/21(火) 23:29:47 :
- エレン(ユミル)「・・・ふーん。
まあ男の子の意地って
奴なのか。その辺は
どうでもいいんだが
・・・アニの代りって言って
たよな。それってさ、」
アルミン「?」
エレン(ユミル)「今アニをやってる
エレンは知ってる事なのか?」
ライナー「あ」
エレン(ユミル)「当番の順番表は・・
たしかいつもお邪魔
してるから知ってるけど、
壁に貼り付けてあって、
そこにはベルトルさんが
どうのとかっては
書いてなかった気が
するんだが」
アルミン「それって・・」
ライナー「・・・・」
エレン(ユミル)「もう外には出ない方が
得策だろうな。水汲みを
やり忘れたって方便があれば
当番の奴一人は言い逃れ
できるだろうけど、それを
公式でもない代理で請け
負ってるとでも知られたら
・・・」
ライナー「ベルトルト・・!無事に・・
帰ってこい・・・!」
黙祷
-
- 66 : 2014/01/21(火) 23:32:33 :
―水汲み場・深井戸―
アニ(エレン)「いっ・・・よっと・・
っとと・・」がシッ・・
ミカサ「危ない、エレン」ハシッ
アニ(エレン)「っつ・・悪ィ。
しかしアニ・・こいつ」
自分の手をまじまじと見る
アニ(エレン)「か弱い乙女って言って
たのは別に冗談でも皮肉でも
無かったんだな・・・
足以外の地力は・・
俺よりむしろ・・・」
ミカサ「エレンは男。アニは女。
それくらいは常識的な差だ」
アニ(エレン)「ライナー相手にして
小細工なしの腕相撲で
圧勝できる女が言っても
説得力ねえよ・・・」
ズゥン↓・・・・
ミカサ「私はエレンを守る為に
普通の力ではとても
安心できない。-ので、
常に鍛錬を怠っていない。
それくらいできなければ
寧ろ困る。」グッ・・
アニ(エレン)「・・・」ジャプン・・
ミカサ「あの女・・いや、
アニは、私のように
力で貴方を投げている
訳ではない。力の・・
運び方を巧みに使っている。」
アニ(エレン)「それは・・なんとなく
だが分かる気がするぜ。
見よう見真似で少しは
できるようになったけど、
その上であいつの身体を
こうして借りてみると・・」
ググッ・・・
-
- 67 : 2014/01/21(火) 23:34:34 :
アニ(エレン)「やっぱりあいつは
すげぇよ。威嚇や
相手の挙動、自分の
最も大きな強みである
この脚と相手の力、体重まで
使って相手を投げてるんだ。
でなければライナーの
あの吹っ飛び方は物理的に
有りえない」
ミカサ「・・・・」
アニ(エレン)「しかしそれだけに
勿体無ぇよ・・。
いや、あいつの身の振り
はあいつの自由だけどよ、
採点基準に影響が
ないからってああして
手を抜いてるんだ。
もっと本気で打ち込みさえ
すれば・・」
ミカサ「それは・・仕方の無い事。
巨人を相手にする事が
第一とした考え方で採点
してしまうなら・・人を
相手にした訓練など・・
評価の基準にはならない。
そう考えてしまうのは
当然。」
アニ(エレン)「・・・」
ミカサ「だが・・必ずしも関係が
無いかと言ったらそうでは
ない。まったく関係が無い
のなら・・訓練でやらせたり
などそもそもしない。」
アニ(エレン)「ど・・どういうことだよ?」
ミカサ「対人という形であっても、
自分の体をどうやって
動かすかで相手に働きかける
力のコツを掴むことが
できるのは、立体機動による
白刃攻撃の力加減にも
通じる所がある。ということ
・・だから結果としてアニは
立体機動時の斬撃においても
高い評価を獲得している」
アニ(エレン)「・・・お前・・
語学力があるのか
無いのかどっちなんだよ。
難しくて言ってることが
さっぱりわからん」
-
- 68 : 2014/01/22(水) 00:26:05 :
ミカサ「簡単にいうなら・・」ハッ・・
アニ(エレン)「?どうした」
ミカサ「エレン、誰かこっちに来る」
バッ
アニ(エレン)「??お、おい」アセアセ
ベルトルト「・・・・?あれ
・・?ミカサ・・・
と・・あっ・・!
アニ・・・?!」
アニ(エレン)「おぉ?ベルトルト?」
キョトン
ベルトルト「って、今は・・
エレンだったな・・
(しかし信じられない・・
しかもエレンの仕草が
全てアニの体で行われて
いるっていうだけで・・)」
アニ(エレン)「んん?」ナニミテンダヨ
ベルトルト「(なんでこんなに
可愛いんだよ!)」
グヌヌ・・
-
- 69 : 2014/01/22(水) 00:28:53 :
ミカサ「・・・・」スッ
アニ(エレン)「あっ」
ベルトルト「あ、そういえばミカサは
なぜここに・・」
ミカサ「エレンを一人に
しておけない。一応
エレンはアニの身体を
借りている形になる。
常識的に考えてエレンも
年頃の男子だ。ならば
他の男子の様にアニの
身体に欲情しても何の
不思議もない。」ツラツラ
ベルトルト「っっ!!!///」カァァァ
アニ(エレン)「なっ・・なな・・!
お前なんて事
言ってやがる!
俺だってそれくらいの
常識持ってるよ!!
トイレの時だってちゃんと
アニに聞いて・・・!」
ハッ・・!
ベルトルト「(・・トイレ?)」石化
ミカサ「・・だが少しは
信用した。やっぱり貴方は
姿が変わってもエレン。
エレンがどんな姿になっても・・
例え貴方に暴力を振るう
女の姿になろうとも
私は・・貴方自身を
守ろう」ザッ・・
アニ(エレン)「あっ・・おい、
どこいくんだ?」
ミカサ「貴方の身体を
使っているユミルが
心配だ。明らかにユミルは
貴方の体を使って良からぬ
ことを働こうとしている。
クリスタの部屋周辺を・・
監視しにいく・・」ギラギラ
ベルトルト「(ゾクッ)」
ミカサ「教官が見回りに来たら・・
上手くごまかしておいて。
ベルトルトがいるなら・・
私の助けはいらないはずだ」
ザッ・・ザ・・
アニ(エレン)「あ、ああ・・」
ベルトルト「・・・・」
-
- 70 : 2014/01/22(水) 00:36:30 :
- アニ(エレン)「流石主席候補筆頭は
言う事が違うな。教官の
厳罰を怖いとも思っちゃ
いないぞありゃ(苦笑)」
ベルトルト「は、はは(苦笑)」
アニ(エレン)「・・・」
ベルトルト「・・・」
アニ(エレン)「ああ、聞き忘れたけど
そういやどうしてお前が
こんなところに?
ベルトルト。お前も
当番じゃない以上早く
戻らないと・・」
ベルトルト「それは・・できない。
アニとの約束なんだ。
アニの当番は・・
解散式まで
全て僕の仕事だ。」
アニ(エレン)「お前・・・アニに
なんか弱みでも
握られてんのか?」
ベルトルト「違うよ・・ああ、
そうか、あの日エレンは
直前のミカサの投げ技で
意識を失っていたんだね」
アニ(エレン)「?ああ」
ベルトルト「あの日僕が彼女に
提示したのがその
条件だったんだ。」
アニ(エレン)「ああ・・・
そうだったのか・・
そういやお前・・あの日は
随分頑張ったよな。あんな
本気で訓練に打ち込む
ベルトルト、今まで
見たことなかったぜ」
ベルトルト「そんな・・大層な
ものじゃないよ・・」
アニ(エレン)「それについても
だが・・あの時お前が
気絶してたのもあって
ずっと言えなかった事が
あったのを思い出したよ。
・・ベルトルト」
ベルトルト「・・・?」
アニ(エレン)「いつだったかな・・
もう大分前だ。訓練中俺が
ムシャクシャしてお前に
当たっちまった時が
あったろ?あの時は・・
本当済まなかった。
此間ので見直したよ・・
お前もやっぱりやるときは
やれる男なんだってな」
ベルトルト「いっ、いいよもう
そのことは!元々気に
してない!僕自身ライナーに
依存してしまっているのは
事実だ・・それに・・」
アニ(エレン)「・・・・・?」
ベルトルト「僕は君に・・いや君達に
そんな・・、・・・
謝られる筋合いなんて
・・・・」
-
- 71 : 2014/01/22(水) 00:37:47 :
アニ(エレン)「・・どうした、顔色が・・
具合でも悪いのか
ベルトルト・・?」
オソルオソル
ベルトルト「だ、大丈夫だ。
それよりも早く水を
運んでしまおう。もう
流石に教官に見つかるのは
マズイ時間だ。」グイッ・・
チャプ・・・
アニ(エレン)「お、おおい、そんなに
一気に持って大丈夫か?!」
アタフタ
ベルトルト「アニの体に
持たせるわけに
いかないだろ。これは
僕自身のけじめでもある」
(一々可愛いな・・)
アニ(エレン)「そうか・・じゃあ
悪いな。俺は先に
部屋に戻らせて貰うが
・・うまくやれよ」
ポン
ベルトルト「・・・!ぁあ」
(アニに肩タッチ
されてしまった)
-
- 72 : 2014/01/22(水) 00:39:11 :
- ―女子宿舎・クリスタ部屋―
※
破損された箇所はカーテンが
かけられています
ユミル(アニ)「・・・・・;」
サシャ「・・・・~」エヘエヘ
ユミル(アニ)「ねえ・・サシャって
いつもこんなニヤニヤ
してたっけ?ちょっと・・
気味が悪いんだけど」
クリスタ「あ、ああ・・・きっと
ユミルがいつもと
全然雰囲気違うから
安心しているんだよ」
サシャ「なんだかよく理解は
できないんですが今は
アニとエレンとユミルで
入替わりゲームを
やってるとか
って話で(笑)」
ムフーッ
ユミル(アニ)「・・・・」
クリスタ「・・w;」
ユミル(アニ)「誰からそういう風に
聞いたの?」
サシャ「コニーです!」ズビシッ
ユミル(アニ)「・・(あのカツオめ)」
-
- 73 : 2014/01/22(水) 00:40:32 :
サシャ「今はユミルが
アニ役なんですよね!?
ね!?」キラキラキラ
ユミル(アニ)「・・っ;・・
ねえクリスタ」
クリスタ「・・な、なに^^;」
ユミル(アニ)「なんかすっごい
イラッとする」ヒクヒク
クリスタ「が、ガマンしてあげて!
サシャは本気で浮かれてる
んだよ。いつもならユミルには
こんなにフランクに
接することができないから!」
ユミル(アニ)「(私なら大丈夫なんだ・・)」
サシャ「それだけじゃ
ないんですよ~・・」
ゴソゴソゴソ
クリスタ「????」
サシャ「ッジャーン!」バッ
(干し肉ズラリ)
クリスタ「っっ!!!!サシャ!!
それは!!」
サシャ「前回のお肉の日、
その戦利品です!!
さあ、皆で美味しく
食べましょう!!
ユミルがアニとして
ふるまってくれている
というのはどうにも
理解し難いですが、
怒られないのなら
今がチャンスです!」
(干し肉ドゾー)
-
- 74 : 2014/01/22(水) 00:42:10 :
- クリスタ「あなたまだやめて
なかったのね!!?
あんなにダメって
言ったじゃない!!」
(と、いいつつ受け取る)
ユミル(アニ)「・・なにこれ。たしか
月一の配布って
一人一枚だったよね・・
なんでこんなにサシャが
持ってるの?;」
(といいつつやはり受け取る)
クリスタ「ごめんアニ、詳しくは
・・聞かないで・・;
と、とにかくもう絶対に
ダメだからね!サシャ!!?
まだ今はひどい目に
会ってないからそんな
平気でいられるけど・・!
私もユミルもあなたを心配して
言ってるんだからね!!」
モウ・・
サシャ「んー・・;
理解に苦しみます~
私も相手も得をする、
これは理にかなった
流通システムの
筈なのですが・・」
オニク・・・
クリスタ「だめったらだめなの!
次やったらユミルに言いつけて
全部没収だよ!!?」
サシャ「なっ・・!それは
ダメです!!私の
隠された唯一の
楽しみが・・!」
(噛み噛み)
-
- 77 : 2014/01/22(水) 23:45:30 :
―女子宿舎・アニ部屋―
ガチャ・・
ミーナ「あっ・・アニ、
じゃなかったエレン!
遅かったのね、・・あれ、
ミカサは・・・」
アニ(エレン)「ああ・・ちょっとな。
あいつは・・ひょっとしたら
今日帰ってくるかどうか・・
(一晩くらい余裕で
監視しそうだ)」
ミーナ「え・・?なにかあったの?」
アニ(エレン)「オレをやってる
ユミルを監視しに行った・・
(溜息)」
ミーナ「そ、そうなんだ。
でもさっきまで
あんなにミカサもエレンを
放ってはおけないって
言ってたのに。」
アニ(エレン)「あっちはあっちで一応
体がオレのものだしな。
それについてはさっき
アイツにもいわれたよ。
オレが興奮してアニの体に
なんかするんじゃねえかって
あいつ疑ってやがった!!
いくらオレでもそれくらい
わきまえてるってのに。
なあ!こうしてミーナも
いるんだ」
ミーナ「^^;・・でもそれは
仕方ないよ、誰だって普通
そう考えちゃうって
・・でも、エレン本当に
落ち着いてたよね。朝・・
多分そうなってから一番
最初に会ったのも
私だったけど、全然焦って
なかったっていうか・・」
アニ(エレン)「途中まで完全に夢だと
思ってたしな・・
別にそこまでは」
ミーナ「いっ・・いやいやいや!
目覚めたら体が女の子に
なってるんだよ?!もう少し
焦ろう?!私がもし朝起きて
エレンになってたりしたら・・」
アニ(エレン)「・・したら?」
ミーナ「まず真っ先に裸になると思う」
(爆)
アニ(エレン)「お前と入替わらなくて
本当に良かったと
今思ったよ」(ドン引き)
-
- 78 : 2014/01/22(水) 23:47:47 :
ミーナ「素で返さないでよ!;
冗談だってば!そういうとこ
あなた本当にアニと
同じだね!;」
アニ(エレン)「そうか・・、でも
中身はオレなんだからな。
忘れないようにしとけよ。
それに・・アニの体に
ついては対人格闘の訓練で
もう大分触れ合う機会も
あったから・・それで
そんなに慌ても
しなかったんだろう
・・・と、思う」
ミーナ「・・・そんな
ものなの?;」
アニ(エレン)「そんなものだよ」
ミーナ「(やっぱエレンって
普通と違うよ)」
ミーナ「そういえばさ・・
今気が付いたけど
これってさ・・二人っきり
・・なんだよね//」
アニ(エレン)「・・・?・そうだな?
ミカサが戻って
来なけりゃな。あと
本来なら他にもモブが
いるけどそこはほら、
事情って奴だよ。」
ミーナ「(溜息)」
アニ(エレン)「さっきからテンション
上がったり下がったり、
なんかミーナって
落ち着きが無いな。
具合でも悪いのか?」
ミーナ「一つの屋根の下で仮にも
男女が一夜を過ごすって
いうのにテンションが
変わらない人の方が
どうかしてるよ!」
アニ(エレン)「見た目はアニでもか?
(溜息)」
ミーナ「見た目はアニでも!」フンス
アニ(エレン)「・・・;」
-
- 79 : 2014/01/22(水) 23:50:53 :
-
アニ(エレン)「そうか・・それはまあ・・
大変だなお前も。」
ミーナ「」(モノクロ化)
ミーナ「(なっ・・!何なの
これは!鈍感だ
鈍感だとは思ってた
けど完全に相手に
されてない!!?
流石にへこむよ!!)」
アニ(エレン)「もう灯り消すぞ?
ひょっとしたら起きたら
元に戻れるかもしれない
んだし、とっとと
寝たいんだが」
ヨッコイショ
ミーナ「・・エレン」
アニ(エレン)「?何だ?」
ミーナ「灯りは・・消しても
いいけど、ちょっと話し
たいことがあるんだ。
寝ないで聞いてくれない?」
アニ(エレン)「・・まあいいけど」
消灯
ミーナ「あたしが・・
壁の外に行ってみたい
って思ってたの、
あなたは知って
たんだっけ?」
アニ(エレン)「そうなのか!いや、
初耳だ。・・じゃあ」
アニ(エレン)「俺と一緒だな」ハハッ
ミーナ「///(アニの声じゃ
なかったら・・とても
落ち着いてられないな)」
ミーナ「そうなの、
だから・・私ね
調査兵団に・・志願しようと
思ってる・・!エレンも・・
調査兵団なんだよね?」
アニ(エレン)「ああ、言われるまでも
無くな。上位10人に入って
何としても調査兵団に
入団してやる」フン
-
- 80 : 2014/01/23(木) 00:02:30 :
ミーナ「憲兵団ならともかく・・
調査兵団に入る為に
10位以内を目指すなんて、
エレンくらいだよ(苦笑)」
アニ(エレン)「仕方ないだろ、
その枠に入らなければ
最悪上の采配で
駐屯兵団行きだ。
壁の中でお留守番なんて
俺はゴメンだね。俺は
・・・何としても
この壁の外にある世界
って奴を見てみたい。
その為には・・“奴ら”
からの領地奪還は
絶対条件だ・・
強くなるって意味でも
その辺は譲歩できない」
ミーナ「(やっぱりエレンは
眩しいな・・指揮役
とかには正直向いてないと
思うけど・・それでも
周りの人を引っ張って
いく・・そんな力を
感じる)」
ミーナ「そんな訳だから・・
一緒に頑張ろう・・?
きっと調査兵団になって、
壁外に・・、そして
その更に外に行こうね・・!
約束だよ、エレン」
アニ(エレン)「ああ、じゃあ約束だ。
お前とは何かと縁も
あるしな、有事の際の
班編成でも34班で一緒だし。
きっと調査兵団でも
宜しく頼むことに
なるだろ」
ミーナ「・・そうだね・・
その時もよろしく・・
班長さん♪」
アニ(エレン)「っはは・・」
-
- 81 : 2014/01/23(木) 00:23:21 :
-
アニ(エレン)「・・・!・・」
ミーナ「どうしたのエレン?」
アニ(エレン)「どうもアニの体に
なってから・・
トイレが近くなって・・
す、すまない、ちょっと
行ってくる・・;」
ミーナ「^^;・・うん、
行ってきなよ。
(あー・・折角いい
感じだったのに)」
アニ(エレン)「あっ・・それとミーナ!;」
ジタバタジタバタ
ミーナ「あ、うん!?何?!」
アニ(エレン)「これはお前だから聞く
けど・・その、ミカサや
アニには絶対言わないと
約束してくれるか」
ミーナ「(!、私だから!?)
な、何かな!?」
ソワソワ
アニ(エレン)「アニのこの体に
ついての事だから特に
アニには言わないでくれ!
いいな!?」
ミーナ「?うん」
アニ(エレン)「トイレの回数と頻度が
上がったのはまだ
いいとして・・
女子ってこんなに
ガマンするのが
難しいものなのか!?
・・少し気を抜いた
だけでその・・すぐ
漏れるんだが!!」
ヌグググ・・!!
ミーナ「・・・・・↓
エレン・・私に聞いて
くれて良かったよ・・
アニだったら口より先に
足が飛んできてたよ・・」
-
- 82 : 2014/01/23(木) 00:25:54 :
- アニ(エレン)「い、言いたいこと
は分かる!俺だって
わざわざこんな空気の
読めない事を聞きたいん
じゃないって!
ただどうにも
おかしいんだよ!」
ミーナ「・・おかしい?」
アニ(エレン)「ああ!別にトイレに
行きたかった訳でも
ないのにいきなり
少しだけ我慢
できなかったり・・」
ミーナ「それは驚いたり
急な力を入れたり
したときとか
じゃなかった?」
アニ(エレン)「ミカサに凄まれて
驚いたときはそう
だったな。ああ、でも!」
ミーナ「?」
アニ(エレン)「本当に何でもないのに、
話をしてる最中に
突然濡れた時も
あったぞ!アレは
力んでもいなかったし
驚いてもいなかった!」
ミーナ「話をしてる最中?」
アニ(エレン)「ぁあ、アルミンと
話してる時だったか。
この入替わりについて色々
聞いてたら・・いきなりだ」
ミーナ「それって・・」
-
- 83 : 2014/01/23(木) 00:28:05 :
-
アニ(エレン)「・・なんだ?
なんか分かるのか
ミーナ?!予防策が
あるなら教えてくれ!
でないと下着が湿って
気持ち悪くて・・!」
トントントン
ミーナ「残念だけど
どうにもできないな・・
ああでもエレン!!
一つだけ約束して!!」
アニ(エレン)「ああ、何だ!?
質問しておいて
悪いけどもう限界だから
手短に!!」トントントン
ミーナ「アルミンを見て
そうなったって
いうのは・・
絶対誰にも言っちゃ
ダメよ?!約束!!」
アニ(エレン)「・・?あぁ!
分かった!っていうか
元よりお前以外に
誰にも言うつもり
なんかねーよ!
じゃあ、いってくる!!」
ダッ
ミーナ「~」イッテラ~
ミーナ「・・・・」
ミーナ「なんか悪い事聞いちゃった
気がするなぁ・・」
ミーナ「アルミンかぁ・・
・・・・よし!」
ミーナ「もしこれが元に
戻ったらその時は
応援してあげよ!」
-
- 88 : 2014/01/24(金) 00:11:33 :
―男子宿舎・エレン部屋―
エレン(ユミル)「でもよ・・???とか
兵士Aとかならまだ
いいとしてもよ?
“そばかす”って
どうなんだよ!って
話だよなw」
エレン(ユミル)「・・で、まさかお前ら、
ベルトルさんがうまーく
逃げおおせたからって、
さっきの楽しい~
お話しが終わると思ってた
のか?」ニヤニヤ
アルミン「ぅ・・」
ライナー「・・・;」
エレン(ユミル)「まずはアンタからだ。
ライナー」
ライナー「何のことだ。」
エレン(ユミル)「そう身構えなさんな
って。面倒くさい事
聞くつもりはない。
簡単に、軽い質問に
答えてくれれば
それでいい」
ライナー「一応聞くだけならな」
(警戒の色)
エレン(ユミル)「クリスタで何回
抜いた?」ニェッ
ライナー「ッ・・!!お前仮にも
女子だろう?!!
よくそんな質問が
飛び出すな!!?」
シンジラレン!!
-
- 89 : 2014/01/24(金) 00:13:13 :
エレン(ユミル)「ぁ・・?じゃあ、
ええと、何回
オカズに・・」
ライナー「言い方の問題
じゃない!!!!
しかもより下品に
なってやがる!」
エレン(ユミル)「おいおい、
下品とはなんだよ・・」
ライナー「女ならもっと慎みを
持てと言ってる!!
それとこういう話題に
クリスタを絡めるな!!
女神の品格が損なわれる
だろうが!!!」
エレン(ユミル)「随分な言い様だな・・しかし
ライナー、お前」
ライナー「何だ!?まだ何か
茶化す気か!?」
ムカチャッカファイヤー!!
エレン(ユミル)「もしその女神様まで
毎晩そんな下品な事に
夢中になってるとしたら
それでもお前はその態度を
貫けるのか??」
ライナー「お前・・ちょっ・・
何が言いたい・・いや、
待て、もうお前黙れ!!
いいか!何も言うんじゃ
な
エレン(ユミル)「女神様だって歳同じくした
女だぜ?自慰くらい知ってる
っての!!幻想を抱くのは
勝手だけどな!」ヒャッハー!!
ライナー「(失神しよ)」ドサァッ
-
- 90 : 2014/01/24(金) 00:14:15 :
アルミン「ライナ――ッ!!!」
シッカリスルンダ!!
エレン(ユミル)「(さて・・これで
一丁上がりだ・・
時間も惜しい。
アルミンくらいなら・・
エレンの馬力なら
普通に突破できるが)」
アルミン「ユミル・・大体分かって
はいるが・・どこに
行くつもりだい?」
ザリ・・
エレン(ユミル)「分かってるなら聞くなよ。
無論、クリスタに会いに」
アルミン「会いに行くだけなら・・
別にいつだって行ける
・・違うかい?」
エレン(ユミル)「そーもいかんね。
何せこの体で
いられるのが一体
いつまでか分からないんだ。
なら戻る前にやるべきことを
やるしかないだろ」
アルミン「前から気がついては
いたけど・・君、
本気なの?だって
ユミルもクリスタも・・
女じゃないか」
エレン(ユミル)「それが何か?後その
質問は・・今この状況下に
おいては意味を
持たないだろ・・
今私はエレンなんだぜ?
それに・・好きである
事には男も女も無いだろ」
ヘヘ
アルミン「その通りだ・・
今の君はエレンで
あって、ユミル・・
君自身の姿じゃない。
そんな事にも気が
回らなくなるほど君は・・」
エレン(ユミル)「誰が何と言おうと私は
やらせてもらうぜ。
まあ・・だまって
通しては・・・」
アルミン「・・っ・・!」
(戸口に塞がる)
エレン(ユミル)「くれないんだろうな・・」
-
- 91 : 2014/01/24(金) 00:16:04 :
アルミン「ミカサにも
頼まれているし・・
きっとそれが無くても
僕はこうして君の行く手を
遮っていただろう。
ユミル・・妙な気を
起こすのはやめて
大人しく床に
着いてはもらえない
かな。どうせ力尽く
では僕は君を止め
られない。」
エレン(ユミル)「分かってても
そうしなきゃ気が
済まないってんだから
不便なもんだね。
いや、お互いにさ」
アルミン「・・・!;」
エレン(ユミル)「まあそう身構えるなよ。
別に殴り合って
どうこうしようとか
どっかの誰かさんみたいに
投げ飛ばして扉を
ぶち破ろうなんて
考えちゃいないからさ。
・・それより一つだけ
別件で聞きたいことが
あるんだが」
-
- 92 : 2014/01/24(金) 00:17:03 :
アルミン「・・・聞きたいこと?」
エレン(ユミル)「ああ。エレンについて
の事なんだが・・・
変な事を聞いて悪いが
・・こいつとは結構
長い付き合いなんだろ?
随分小さい頃からの。」
アルミン「ああ。壁が破壊される
ずっと前からの仲だよ」
エレン(ユミル)「これは最近に
限ったことじゃ
ないが・・エレンの
怪我の治りが普通より
早いとか感じた事は
・・無かったか?」
アルミン「いや・・町に
居たころから
しょっちゅう僕を
助けてくれる為に
喧嘩を繰り返す日々で
・・擦り傷や打身は
珍しくなかったけど・・
まあ僕より免疫は
高そうだし、エレンは
父さんが医師だった
から・・うん、まあ
普通よりはいくらか
治りは早かったんじゃ
ないかな・・」
-
- 93 : 2014/01/24(金) 00:17:38 :
エレン(ユミル)「・・・・・
(とはいえその程度か・・
気のせいだったか・・
朝のあの衝撃だと
間違いなく肋くらいは
イってるはずだった
んだが・・試してみても
いいんだが予想が
当たっていて尚且つ
“誤発”でもしたら
流石に洒落に
ならないからな・・)」
エレン(ユミル)「成程、悪かったな。
変な事聞いて。・・さて
それじゃ本題だが・・」
アルミン「(どうする・・ユミルは
間違いなく本気だ・・
腕づくでとなった場合
当然僕に勝ち目はない。
だが一体ユミルは力づくで
無いとするとどうやって
僕を・・)」
エレン(ユミル)「前から思ってたんだが
お前・・やっぱり髪の
色とか目の色抜きに
しても・・クリスタと
似てるよな。いや・・外見の
話をしてるんじゃない。
生き方が少しばかり
似てるんだ」
アルミン「・・・何の話だい?」
エレン(ユミル)「お前も・・“いい人”に
なりたいクチだろ?」
-
- 94 : 2014/01/24(金) 00:18:56 :
アルミン「唐突だな・・言いたい
事は・・なんとなく
僕にも分かるけれど
ユミル、今君が
それを言い出す意味は
理解できない。それから・・
僕はどちらかというと
その、“いい人”っていう
言葉があまり好きじゃ
ないんだ。それってつまり
その人にとっての都合が
いい人の事を指してる
訳だからね・・そういう
意味じゃ間違っていないと
思うけど・・」
アルミン「僕がなりたいと
思っているのは
“いい人”というより
むしろ“役に立つ人”
だよ。気取らずに言うなら
“使える人”だって
構わない。とにかく
皆の荷物になりたくない。
僕が目指すのはそれだけだ」
エレン(ユミル)「成程ね・・やっぱ、お前、
クリスタと似てるわ。
ある意味な。」
アルミン「・・・」
エレン(ユミル)「(力ずくで通るのも
いいが・・後でミカサの
追及が面倒だ。
ライナーと同じ
手段で行くか・・
もしくはその後ちょいと
悪戯してやるのもいい。
まだエレンの体の使い方にも
慣れちゃいないし、
クリスタとヤるにしても
思うようにいかな
ければ台無しだしな
・・!悪いがこいつに
練習台になってもらうか)」
アルミン「(どうした・・?時間にも
余裕が無いんだからユミル
だって僕と話をしている
暇なんてないはずだ・・
しかし、まだ話し合いが
通じるならやり様はある
・・・!)」
-
- 95 : 2014/01/24(金) 00:20:07 :
- ―女子宿舎・クリスタ部屋―
サシャ「スピー・・・・クカー・・・」
ユミル(アニ)「・・・・」
クリスタ「アニ・・・もう寝た?」
ユミル(アニ)「まだ寝てないよ。
・・少し・・考え事をしててね。」
クリスタ「アニもかぁ・・
アニってさ・・
その・・」
ユミル(アニ)「何?」
クリスタ「エレンって・・どう、思う?」
カァァァ
ユミル(アニ)「へぇ・・・そうなんだ」
クリスタ「まだ何も言ってない!」
ガバッ
ユミル(アニ)「いや・・言うまでも
無いよねその感じじゃ。
因みに私がエレンを
どう思うか答えると、
あんたの今後に何か
影響はあるの?」
クリスタ「ぅ・・無いけど・・」
-
- 96 : 2014/01/24(金) 00:21:16 :
ユミル(アニ)「しかし意外だよ。
てっきり私は・・
あんたには気になる
異性は居ないと思ってた。
それか・・」
クリスタ「、?」
ユミル(アニ)「本当にユミルと
できてるんじゃないかと
思ってた」
クリスタ「ひどい!いや、確かに
ユミルも好きだけど、
それとこれとは違うよ!」
ユミル(アニ)「しかも浮気性なんだ・・
もっと意外。」
クリスタ「謝るから許して!お願い!」
ウワァァァ
ユミル(アニ)「・・・;で、
なんだって?」
クリスタ「ほら・・アニってさ、
いつもエレンと沢山
格闘訓練してるじゃない。
きっと色々話したり
してるのかなって・・」
ユミル(アニ)「あんたが期待する
ような話は何も
してないよ。それに・・」
クリスタ「それに?」
ユミル(アニ)「あいつは・・・」
ユミル(アニ)「(ヤダヨ,アシケラレンノイテーシ)」
ユミル(アニ)「・・・・」
イラッ
-
- 97 : 2014/01/24(金) 00:22:38 :
クリスタ「何!?気になるよ!!何を
言いかけたのアニ!?」
ユミル(アニ)「一つだけ言わせて
もらうけど・・
鈍いなんてもの
じゃないから・・
そんな風にしてても
気持ちが伝わる事は
無いと思うよ。」
クリスタ「や、やっぱり
そうだよね・・・
うう・・どうしよう・・
エレンって結構皆に
評判いいからなぁ・・」
ユミル(アニ)「あんた・・そんなに
分かりやすいならとっくに
ユミルに弄られてそうな
もんなのにね。」
クリスタ「ユミルは・・
多分気づいてると
思う・・。だから心配で
仕方ないんだよ・・
そのユミルが今はよりに
よってエレンの姿で
男の子部屋にお泊り
してるんだよ・・?
もし・・もし
何かとんでもない暴露
大会でも開いてたら・・」
アワワワ
ユミル(アニ)「流石に人の色恋沙汰
にまでは口も出さない
でしょ・・あいつだって・・」
クリスタ「アニだって
知ってるよね・・?
ユミルが一度はしたない
話に移ると口が
止まらなくなるのを!
それに丁度此間私、
ユミルに・・・!」
-
- 98 : 2014/01/24(金) 00:23:33 :
- ―女子宿舎・アニ部屋―
アニ(エレン)「・・猥談??」
フースッキリシタ
ミーナ「・・・うん・・
っていうか、ストレートに
言っちゃって、
エロトークだよ。
皆でここに集まってお話し
してて退屈な流れになって
くるとここぞとばかりに
いきなり始めてくるの。
ユミルはそれが始まると
とにかく酷くて・・」
アニ(エレン)「はぁ・・・」
ミーナ「ミカサやアニは・・ほら、
あんな感じでしょ?
それでサシャに至っては
理解できなくなると
いつの間にか寝てるから
・・いつも被害に会うのは
私かクリスタなのよ・・」
ズゥウン↓
アニ(エレン)「お前らもなんか
難しい問題で
苦悩してるんだな」
-
- 99 : 2014/01/24(金) 00:24:21 :
- ミーナ「(私もクリスタもエレンに
気があるってユミルは
知ってるから・・もっぱら
そのトークの主題って
あなたなんだけどね・・
(苦笑))」
アニ(エレン)「それがどうして
心配なんだ?今日は
寧ろそれがなくて良かった
んじゃ・・」
ミーナ「ぇ、エレン、あのね、
その主催者は今
エレンの姿で男子部屋に
居るんだよ!?これが
どういう事かあなた・・!」
ワタワタ
アニ(エレン)「難しい言い方されても
わかんねーよ、分かり易く
言ってくれ(溜息)」
フゥ
ミーナ「分かり易く言っちゃえば
いつ火薬庫に火を放たれるか
気が気じゃないっていう
心境なんだよ・・」
アニ(エレン)「・・余計分からん。
でもそうだな・・それは・・・
マズいかもしれないな・・・」
-
- 100 : 2014/01/24(金) 00:24:53 :
ミーナ「だからさっきから
言ってるじゃないユミルは」
アニ(エレン)「・・違ーよそっちの
事情じゃない。うちの
部屋にも一人そういう
話題に反応する爆弾が
居るんだ。アイツの場合
純粋な知識欲だから・・
話し出すと最悪
朝まで終わらないぞ」
ミーナ「え・・・?だ、誰!?
そんな人いたっけ!!?」
アニ(エレン)「・・・アルミンだ。」
(深い溜息)
ミーナ「えっ・・?!う、
嘘だよね!?だって・・!」
アニ(エレン)「残念ながら嘘じゃない。
普通は幼馴染のこんな事情を
誰かに話すなんて道から
外れていると思うもんだが・・
こればかりはうっかり
琴線に触れてからでは
遅いからな、警告の意味も
込めてこうして
教えてるんだ。
・・まあ、特殊な状況でないと
その危険は無いからミーナに
言っても役には立たないと
思うが」
-
- 101 : 2014/01/24(金) 00:28:20 :
ミーナ「え・・いや、だって、
此間ユミルが普通に
そういう話題を皆の周りで
チラつかせたときだって、
他の男子と一緒になって
真っ赤になって
黙り込んでたよ?
とてもそんな風には・・」
アニ(エレン)「そこなんだよ。
周囲に人目があったり、
他人に気を遣うべき場面
だったりするとアイツは、
ロクに相手の目も
見れないくらい萎縮
しちまうんだ。
相手が女子だったりしたら
なおさらな。問題は・・
気が許せる相手と
二人になった時だ・・!」
ミーナ「・・・?!」
アニ(エレン)「なにもそういう話に
限った事じゃない・・
始めてアイツの異常性に
気が付いたのはそう・・
まだこんなに小さいガキの
頃、町で暮らしてた
時の事だが、爺さんの蔵から
持ち出したっていう外の
世界について書き記された本
について熱く語られたとき
だった・・昼に始まった話が
日没寸前まで続くのは
日常茶飯事だった・・・」
ミーナ「・・・・」ウワァ
-
- 102 : 2014/01/24(金) 00:30:57 :
アニ(エレン)「非常に困った事だが、
うちの部屋で・・というか
多分男子連中で一番
そういう話に興味を
持ってるのは間違いなく
アイツだぞ。
人の趣味をとやかく
言うのはどうかと思うが
・・・何かを知りたいと
思う気持ちがあいつは
オレの比じゃねえんだ。
それが悪い方向に
向いちまってる」
ミーナ「凄く意外だわ・・
あのアルミンが・・」
ェエェェエ・・・
アニ(エレン)「人は見かけで
判断できねえからな」
ミーナ「でも確かに以前、
冗談とはいえ女子用の
宴会衣装を率先して
着こなした挙句
女子より似合ってたよね
・・・」アノウサギノヤツ
アニ(エレン)「あの後も大変
だったんだ・・
新しい道に目覚める
奴らが多数現れちまってな
・・・」(深い溜息)
-
- 107 : 2014/01/29(水) 01:50:44 :
- ―男子宿舎・エレン部屋―
エレン(ユミル)「お前もその外見とその
性格じゃさぞかし
大忙しなんだろうな。
部屋にはそういった
匂いがあまりないし・・
場所を移してるのか?」
アルミン「・・・何の事を
言ってるのかな?」
シラジラ
エレン(ユミル)「とぼける必要があるのか?
お前くらい察しが良ければ
大体分かると思ったんだが」
アルミン「・・・」
エレン(ユミル)「別に珍しい話でも
何でもねえよ。さっきも
ライナーに言ってやった
ばかりだけどな、
女子連中だって、お前ら
男連中とさしてやってる
ことは変わんねーって話だ。」
アルミン「・・!」
エレン(ユミル)「年頃なら当然“そういう”
気も起きるし、まっとうに
男と関わり合いが持てない
ようなこういう
環境であっても、“やりたい”
と思う欲を完全に抑えるのは
所詮不可能だ。抑えきれなく
なれば一人でもするし、
“相手”がいるなら同じ女
であろうと当然やっちまう。」
アルミン「・・・・」(興味津々)
エレン(ユミル)「お前らも当然そうなんだろ?
元々お前ってそういう
話には興味ありそうな感じだし、
見た目も私より男受けする
タイプだしな。その上で
人の役に立ちたいなんて事を
そんな恥ずかしげもなく
口にできるんだ。もう
それくらいしか
考えられないだろ」
-
- 108 : 2014/01/29(水) 01:53:08 :
- アルミン「・・気づいてたの?ユミル」
エレン(ユミル)「そういう事に興味津々
なんだろうってこと位
はな。人前ではあまり
関心ないような風に
しているけどお前、しっかり
話の内容は聞いてたりするだろ。
さっきクリスタの話をした時も
ライナーは卒倒だったが、
お前は座学の講義を
聞き逃さんとするくらいの
真面目さで聞き入ってたし」
アルミン「興味があるのは否定しないよ。
ただ、話の内容が内容だからね。
あんまり話を掘り下げると
人によっては不快感を
与えてしまう。しかし
ユミルがここまでこういう
話に積極的だとは
思わなかったよ。
・・正直今僕は」
エレン(ユミル)「・・・・?」
アルミン「とても嬉しいよ・・」
ニコ・・・
ゾクッ
エレン(ユミル)「(・・・・なんだ・・?
今・・体が・・)」
ガクガク・・
エレン(ユミル)「(・・震えている・??)」
アルミン「姿がエレンでも、中身が
ユミルって考えると
どうしても感情に歯止めが
かかってしまっていたけれど・・
これだけ開放的に話を
してくれるのなら・・
逆に感謝しないといけないね
・・・・」
-
- 109 : 2014/01/29(水) 01:54:34 :
- エレン(ユミル)「か・・感謝?
何言ってんだお前
・・(・・マズイ・・
何がまずいのか分から
ないがこの体の震え、
明らかに何かを警戒して
・・いや、恐れている!
エレンの体の方に残ってる
本能が言ってる・・!
これ以上はマズい!)」
アルミン「やだなあ、ユミルが
ベルトルトに自分で
言ってたんじゃないか。
今夜は楽しく語り明かそう
って・・相手が僕に変わった
、ただそれだけの事じゃないか。
ライナーに教えたように・・
僕にも聞かせてくれないかな?
クリスタの事・・いや、
クリスタじゃなくてもいい。
もっともっと色々な事を・・!」
エレン(ユミル)「っ・・・!驚いたな・・
お前もクリスタ狙い
だったのか・・けど
残念だったな・・!クリスタは
お前じゃねーよ、違う奴に
お熱になってる。さあ、
気が済んだか?諦めが付いたなら
そこを・・」
アルミン「?いや・・僕が
聞きたいのはそっち
じゃないんだけど・・」
エレン(ユミル)「・・は?そっちって・・
じゃあお前一体何の話」
アルミン「クリスタも一人でするとか
何とかってさっきユミルも
声高らかに言ってたよね・・?
それは本当の事なのかな・・?」
ハァハァ//
エレン(ユミル)「(こっ・・コイツ
・・・!!その部分に
おもいっきし喰いついて
きやがった・・!)」
-
- 110 : 2014/01/29(水) 01:57:35 :
- エレン(ユミル)「こいつは更に
驚きだな・・!まさか
ムッツリ君のお前が
ここまで喰い付いて
くるなんてよ・・!
けどそれを知って
どうするんだ?
夜のネタにでもする
つもりか?」ヘヘ;
アルミン「情報が子細且つ
興味深い物だったら
是非そうさせて貰うよ・・!
でもそこまで言うんだから
もうお預けは無しだよ・・?
さぁ、ユミル、君が
知ってる事を全て
話してよ・・!」
ズズズズズ・・・・
エレン(ユミル)「(コイツっ・・!眼が
完全にイってやがる!?
そして一切食い下がる
気配がねえ!)」
アルミン「安心してくれ、僕は
君から聞き出した事を
他の誰にも言いふらしたり
しないから。君が知りたい事
にだって、何でも答えてあげる」
グッ・・・
ドン・・
エレン(ユミル)「・・??!」
アルミンの腕がエレンの体を押し倒す。
エレン(ユミル)「(なんだ・・!?
身体が動かねえ・・!
マズいぞこの状況は
・・!コイツ、本当に
コッチもイケる奴
だったなんて・・!)」
アルミン「だから話が終わるまでは
もう逃がさないよ・・?
もし君自身に話す気が
無いのなら・・体の方に
聞く事になるから、
そのつもりでね・・」
エレン(ユミル)「おまっ・・!正気か!?
この身体はエレンので、
しかも中身は私なんだぞ!?
お前、クリスタはともかく
私で盛ってんのか!?
いや、それ以前に
お前も男だろうが!」
アルミン「?僕はユミルを想像して
一人でしたこともあるけど。」
(曝)
エレン(ユミル)「なっ・・・ぁっ・・・!?」
カァァァ///
-
- 111 : 2014/01/29(水) 01:59:06 :
アルミン「まあ、正確にはユミル
個人というよりも、
クリスタとユミルが
きっとそういう仲なんじゃ
ないかと想像してた訳だから
厳密には少し違うけど、
嘘にはならないよね。
それに好きである事に
男女は関係ないって
さっき自分で言ったのは・・
君じゃないか・・ユミル・・!!」
(ゲスミン★SMILE)
エレン(ユミル)「わっ・いや・・やめ・・!
(こっ・・コイツ・・
マジだ・・!もうダメだ
・・!掘られる!!)」
ガチャ・・・・ ギィ
キース「消灯時間は・・とっくに
過ぎてるはずなんだがな
・・妙な事に・・大きな
物音が聞こえた気がする
んだが・・・・(ジッ・・)」
エレン(ユミル)「・・・・//;」バクバクバク
アルミン「/////」ハァハァ
※マウントポジション
キース「・・・・・」
キィ・・・パタン・・・
キース「イェーガー・・
アルレルト・・お前ら、
明日一番で俺の所へ来い・・
話はその時にたっぷりと
聞かせてもらおうか」
(扉の向こうから)
カッ・・カッ・・カッ・・
エレン(ユミル)「(ぉお、おいおい!
な、なんで行っち
まうんだよ!折角助かると
思ったのに!!)」ヒィィ
アルミン「・・だ、そうだよ、
ユミル・・良かったね、
強制的に中断されなくて
・・!さあ・・
話を続けようか」
エレン(ユミル)「(だ、誰でもいいから
助けてくれ!!
ベルトルさんはまだ
水汲みから帰って
こねえのかよ!!!?)」
-
- 112 : 2014/01/29(水) 02:03:51 :
―女子宿舎・クリスタ部屋―
クリスタ「―・・それで、布団の中で
声を殺してるつもり
だったけど、しっかり
聞かれちゃってたんだよ・・!」
ユミル(アニ)「ふーん・・」
クリスタ「ふーんって・・!
酷いよアニ!?私は
本気で困ってるのに・・!」
ユミル(アニ)「いや、困ってるとか
言われてもね、私には
正直どうすることもできないし
(大体今は自分の事で
手いっぱいだよ・・)」
クリスタ「そっ・・それはまあ
そうだけど・・サシャは
あんな感じだから、もう
こういう相談は貴女くらいしか
できる相手がいないのに・・!」
ウゥ・・
ユミル(アニ)「(昨日は・・たしかこうして
眠りに落ちる寸前で・・
唱えたんだっけ・・同じ状況なら
もしかしたら・・)」
ユミル(アニ)「いや、相談とか言われてもね、
冷たいようだけどそれはクリスタの
自業自得なのでは?そもそも
我慢していれば済む話だし・・」
クリスタ「アニはいつもユミルと
一緒にいないから
そういう事言えるんだよ!
サシャがそういう知識
全くないからって、鬱憤が
たまると全部私に来るんだよ!?
流石にそんなのに付き合ってたら
一人でする習慣もついちゃうよ;」
ホッペタマッカ
ユミル(アニ)「前から思ってたんだけどさ・・
その、女同士って、そんなに
クセになるほど良いものなの?」
クリスタ「いいとか悪いじゃなくて・・
ユミルはとにかく私が
慌てたり焦ったりするのを
見るのが何よりも楽しいから
そういう事してくるんだと
思う・・」ズーン・・
ユミル(アニ)「まあ・・普段の感じから見て
間違いなくそうだろうね。」
-
- 113 : 2014/01/29(水) 02:06:14 :
- クリスタ「私も・・未だに
不思議な感じがするよ。
ついこの間、窒息死する
一歩手前まで無理矢理
ジョッキ一気飲みを強要して
きた友達を相手にして、
その当事者についての
相談をしてるんだから。」
ユミル(アニ)「・・・」
クリスタ「目の前に居るのが本当に
ユミルじゃなくてアニなのか
っていうのもどうしても
実感が・・・」
ユミル(アニ)「・・・まあ普通そうなるよね。
じゃあ・・やっぱりこうして
話してても次の瞬間には
いきなり私が、アニの物真似を
やめて襲いかかってくるんじゃ
無いかって事くらいは
考えてたりするんだ?」
・・・ギシ・・
自らのベッドから身を起こし、
クリスタのベッドへと腰かける。
クリスタ「え・・?あの・・ちょっと・・
あ・・アニ・??」
ドキドキドキドキ・・・
ユミル(アニ)「・・・・」
ススッ・・・
クリスタ「えっ・・ちょ・・!う、
嘘!?ええっ・・?!」
アタフタアタフタ
ユミル(アニ)「・・・・冗談だよ。
私にはそっちの趣味ないから。
それに、こんな器用な芝居、
ユミルはそもそも、エレンや
私ができると思う?」
クリスタ「うぅ・・人が悪いよ
アニは・・!本当に
そうなんじゃないかって
一瞬目の前が真っ暗に
・・」
-
- 114 : 2014/01/29(水) 02:07:50 :
ユミル(アニ)「・・そうさ。私は自分で
“いい人”をやってる
つもりはないからね。
・・でもまあ、悪かったよ。
周りからしてみれば・・
入替わったなんて言われたって
外見では何も区別できない
訳だしね・・そのお詫びにと
言ってはなんだけど」
クリスタ「・・・?」
ユミル(アニ)「アンタにだったら
教えてあげてもいい。
この入れ替わりの原因に
ついてなんだけど・・実は
私に心当たりがある」
クリスタ「・・・・え・・・?!」
―女子宿舎・アニ部屋―
ミーナ「・・・え、エレン・・?
ま、まだ起きて
る・・・?(小声)」
アニ(エレン)「zzz・・スヤァ・・・・」
ミーナ「さ・・さすがに
寝ちゃったか・・」
ミーナ「(でもエレンやアニたちには
悪いけど・・やっぱりまだ
このままで居て欲しいな・・
もっと・・エレンと沢山
お喋りしたいよ・・)」
ミーナ「せっかく叶った小さな
願いだもん・・我儘を
聞いてもらえるなら・・
どうかまだエレンが
元に戻りませんように
・・><」
-
- 115 : 2014/01/29(水) 02:10:19 :
―女子宿舎・クリスタ部屋―
クリスタ「え・・!あのおまじない・・!?
せ、背を・??!」
ユミル(アニ)「兵団でもドン尻のアンタと
私の仲だから教えて
あげたんだからね。だ、誰にも
言わないって約束しなよ。」//
クリスタ「い、言わない!絶対誰にも
それは言わないから!
私もアニの気持ち、すっごく
よく分かるもん!!もう・・!
ユミルったらそんな私を
あざ笑うかのようにいつもいつも
高いところから頭をワシワシして
くるんだよ!お蔭でほら・・!
こんなにアホ毛が・・・!(涙)」
ユミル(アニ)「うん・・それはまあ・・
大変だね・・・
(身長はともかくアホ毛まで
は共感を求められても・・)」
クリスタ「で・・、でもそれってさ・・」
ユミル(アニ)「ぁあ・・残念な事に、これで
結果としてはお願い事は叶って
しまってるんだ。なんてったって
20センチ近く一気に伸びたしね」
クリスタ「でも・・たしかにこれじゃあ
ミーナの言ってたのと
同じだね・・背は確かに
伸びたかもしれないけど
・・自分の体じゃないん
じゃ・・」
ユミル(アニ)「ああ・・、だから私は
もう一度昨日と同じように
試してみようと思う。
本気で叶うと思ってなかったから
眠りにつく際で呟いた程度
だったけど・・同じような状況で
やってみればひょっとしたら・・」
-
- 116 : 2014/01/29(水) 02:11:53 :
クリスタ「(かなり小声で耳打ち
されてたと思ったけど・・
聞こえてたんだアレ・・)」
ユミル(アニ)「わざわざあんたにこんな事を
言うのにも理由がある。」
クリスタ「へっ・・?え、なに?」
ユミル(アニ)「ミーナはまじないを連続で
唱えてはいけないと言ってた。
こんな、よくわからないけれど
とてつもない事が起きてしまう
呪文が、一回で元通りに
収まるとはとても
思えないからね。
もし失敗したらその時は」
クリスタ「わ・・わたしが言うの・・?」
ユミル(アニ)「頼むよ。私だってこれで
結構困ってるんだ。
クリスタだったらこういう
お願いは進んで聞いてくれると
思ってたけど」
クリスタ「わ、わかった・・!もし
ダメだったら・・私がやって
みるね・・けど・・」
ユミル(アニ)「?」
クリスタ「ミーナは、安易な
お願いもダメって言ってた・・
もしかしたら他人のお願いを
私が代りに叶えるって
いうのは・・その・・」
ユミル(アニ)「その時はその時だね。
まあ・・やってみなけりゃ
何も始まらない。じゃあ・・
いくよ」
-
- 121 : 2014/01/30(木) 00:47:12 :
-
アニはクリスタの前であることを
意識してか、少々の気恥ずかしさを
持ちながらもその呪文を口にした
クリスタ「・・・(ここだけ見ると
なんか可愛いな・・)」
ユミル(アニ)「・・・・・」
どこかでお皿の割れるような音がした。
クリスタ「・・・・あれ」
ユミル(アニ)「・・・ダメ。なんともない」
(溜息)
クリスタ「・・・い、言うの?アレを。」
ユミル(アニ)「私だって恥ずかしかったよ」
クリスタ「ぅ、うう・・じゃ、
じゃあいくよ、一回だけ
だからね・・」
続くクリスタも赤面しつつ、
その半濁音交じりの滑稽な
響きともとれる呪文を口にする。
クリスタ「・・・・・?」
ユミル(アニ)「・・・・」
-
- 122 : 2014/01/30(木) 00:50:20 :
-
しかし・・なにもおきなかった
ユミル(アニ)「はぁ・・・ば、バカらしい・・//
ひょっとしてコレさぁ・・
ミーナに教えて貰った呪文
関係ないんじゃ・・」
クリスタ「い、いや・・私に言われても!」
カァァァ
しかしその直後
ババッ・・・!!ビリビリ!!!
ユミル(アニ)「っ・・?!!?」ガクッ
アニの視界を覆い尽くさんばかりの閃光と
凄まじい眩暈がその平衡感覚を揺さぶる。
それはアニの身自身に降りかかった現象であり、
クリスタにはユミルの姿をしたアニが
よろける姿しか確認できなかった。
クリスタ「ちょっと・・!アニ!!?
大丈夫!?」ガシッ
ユミル(アニ)「(なっ・・何も聞こえな・・
い・・!・・けど・・
この・・この感覚はっ・・!)」
クリスタ「アニ!ちょっと!アニ!!?」
サシャ「んぐーー・・・?
どしたんですかぁ・・
大声出して・・」ファァ・・・
クリスタ「アニが!意識がしっかり
してないみたいなの!」
ユミル(アニ)「(これは・・ひょっとしたら
・・戻れる・・の・・?)」
そこでアニがこの部屋で見た最後の
景色は意識の喪失と時を同じくして
闇に途絶えた。しかし
その意識は直ぐに戻る事になる。
-
- 123 : 2014/01/30(木) 00:51:35 :
―屋外・クリスタ部屋屋根上―
ミカサ「(もうずっとこうして
見張っているが・・さっき
遠くで妙な音がした以外は
何も異常は見られない・・
流石に少しくらいは仮眠を
とるべきだろうか・・)」
そこで雲の切れ間から差し込んだ月明かりに
照らし出された人影にミカサが気付く。
その人影は自立しておらず、地面に倒れ伏していた
ミカサ「っ・・?!」バッ・・
ドン・・・
急いで駆け寄り、その顔を覗き込んだ
ミカサが口にした言葉は・・・
ミカサ「・・ベルトルト・・?」
-
- 124 : 2014/01/30(木) 00:53:47 :
―男子宿舎・エレン部屋―
エレン(ユミル)「っ・・アルミン・・・
冗談だろ!?なあ、
勘弁してくれって!か、顔が
近ぇよ!」ワタワタ
アルミン「あのさ・・ユミル、
君は今エレンの体を
借りてるんだよね。」
エレン(ユミル)「・・っみ、見ての通り
だろうが!それが
どうした!」
アルミン「いや・・そう言われても
僕達周りの人間には
外見でそれを判断することは
できないんだけどね;
それはおいておいて、
ユミル、そんなに嫌なら、」
グイッ
アルミン「なんで僕の体をすぐに
払いのけないの?
エレンの体で・・君ぐらい
敏捷性に長けた動きを
得意としてる人ならそれくらい
簡単にできるはずだよ」
ググ・・・
エレン(ユミル)「なんでってそりゃお前・・
さっきから手が変なとこ・・」
-
- 125 : 2014/01/30(木) 01:01:58 :
-
そこまで言いかけたところであった。
バリッ!!バリバリバリ
ユミルの意識にも先程のアニと
同じ現象が襲いかかる。
その眩暈は凄まじく、目前まで迫りくる
高揚したアルミンの顔がすぐに見えなくなる
程であった。同時に聴覚からも、
周囲から拾える音は全て遮断された
エレン(ユミル)「(っ・・・!
この感覚っ・・!畜生!
やっぱりか・・!間違いねえ
・・混線してやがる!!
・・・となるとアニかエレン
そのどちらかが・・・!)」
ユミルの意識はそこで途絶えた。
ユミル自身がその意識を回復させるのは
少し後の事になる・・が、この時エレンの
身体に直後入替わる形で入り込む意識があった。
エレン(アニ)「っ・・?!・・・!!??」
回復した視界と同時にアニの
眼前に広がったのは
アルミン「・・・・//」
アルミンの上気した顔だった。
-
- 126 : 2014/01/30(木) 01:06:58 :
エレン(アニ)「あっ・・・ア!??アルミン↑!?」
ウラゴエ
バンッ!!!!
直後、部屋の扉が開け放たれる
ミカサ「・・・・・」
エレン(アニ)「・・・・!!?」ドキドキドキ
アルミン「あ・・ミカサ?ど、どうしたの
一体・・」
ミカサ「アルミン・・貴方こそ
どうしたの・・?
エレ・・いや、ユミルと一体・・」
ジィイイ
※馬乗り
アルミン「あ、ああ、さっき
ユミルがね!どうしても
クリスタの所に行くんだ!って
言い出して聞かなかったから
こうして僕が身を挺して
引き留めてた所だったんだ」
(エレン(アニ)の上からどきながら)
エレン(アニ)「え・・あの・・ちょっ・・」
ミカサ「そう・・それはよく
引き留めてくれた。感謝する。
しかしそれよりも今は」
ズル・・・
-
- 127 : 2014/01/30(木) 01:14:49 :
アルミン「・・?何を引き摺って・・
べ、ベルトルト!!?だ、
大丈夫かベルトル・・」
ベルトルト「zzzz」
アルミン「・・・え?」
ミカサ「外で寝ていた。
起こそうともしたが
顔をはたいても起きないので
こうして連れてきた。
後は・・アルミンに任せる」
アルミン「(・・というか何で
ミカサはこんな時間に
外に・・?)」
ミカサ「・・ユミル、アルミンが
引き止めてくれた事に
対して貴女は感謝しなければ
ならない。もし貴女が部屋の外を
出ていたら私は不本意ながら
貴女を・・」メキメキ
エレン(アニ)「えっ・・いやあの・・
ちょ、ちょっといい?」
アルミン「・・・?」
エレン(アニ)「私・・今アニなんだけど・・
この声・・エレンに
なってるって事なの?」
アルミン「・・!?」
-
- 128 : 2014/01/30(木) 01:15:51 :
ミカサ「・・ユミル、もしかして
貴方は・・」ゴゴゴ
アルミン「ちょっとまってミカサ!
あ・・、えと、その、
今は・・アニ?でいいのかな?」
エレン(アニ)「(コクッ)」
アルミン「という事は・・今さっき
君とユミルは入替わった
・・ということになるのかな?
エレンの体に入替わって
一番最初に記憶にあるのは
どのあたり・・?」
エレン(アニ)「ぁっ・・アル・・あんたの
顔が・・凄く近くにあって、
ミカサが扉を開けた・・
あたり・・かな・・」
ドッキドッキドッキ・・
アルミン「・・ということは
・・その直前までエレンの
中にいたユミルは・・?
ひょっとしたら後の二人も
中身が入れ替わって
るんじゃぁ・・・!?」
ミカサ「・・・アルミン、本気で
信じていいの?貴方の判断を」
アルミン「これでも人を見る目は
多少はあるつもりだよ。
・・今のエレンの目つきは、
先程までユミルが入ってた
エレンのものでも、まして
元々のエレンの物でもないよ。
この眠たげな眼の見開き具合と、
さっき僕が上からどいた際に
みせた髪の掻き寄せ方は
アニの癖にとても近い。」
エレン(アニ)「(そこまで普段から
観察されてたんだ・・)//」
-
- 129 : 2014/01/30(木) 01:16:23 :
アルミン「しかしそうとなれば・・
今すぐにでも確認したい
所だけど・・もうこの時間では
危なくて外には出られないな・・
次教官に見つかったら
どうなってしまう事か・・」
ミカサ「・・エレンがどうなっているか
とても心配だ。私は取りあえず
自分の部屋に戻る。ここに
居るのがアニだというのなら・・
私の部屋には今アニではない誰かが
居る・・ということになる。
とても・・ややこしい話だが・・」
ガチャ・・
アルミン「き、気をつけて
帰るんだよミカサ。先ほど
教官が見回りに来たばかりだ。
まだ付近を巡回している
可能性がある」
ミカサ「・・ありがとう、アルミン」
-
- 133 : 2014/02/02(日) 18:37:17 :
―女子宿舎・クリスタ部屋―
クリスタ「ねえ!?アニ?!しっかり!
目を覚まして!!」
ガクガク))ペチッペチッ!!
ユミル(エレン)「あが・・?いっつつ・・
ああ?なんだアルミン・・
もう朝っ・・て・・・」
(声に違和感)
クリスタ「っ・・・!アニ・・
良かった・・!」
ジワ・・
ユミル(エレン)「・・・?・・??」
(頭、肩周り、胸周りを
手で確認・・・)
クリスタ「・・・アニ・・?」
ユミル(エレン)「お前・・く、クリスタ!?
えっ・・ってことは此処は
クリスタの部屋なのか?!
だってそうだよな・・
この声・・!」
サシャ「どうしたんですか
もうさっきからぁ・・」
ムニャムニャ
クリスタ「あの・・まさか・・」
ユミル(エレン)「よく分からんが・・今度は
ユミルに入替わっちまった
みたいだ・・俺だよ。
エレンだ。」スクッ
-
- 134 : 2014/02/02(日) 18:38:06 :
- クリスタ「エッ・・・!?エレン!!?」
ドッキィ!!
ユミル(エレン)「い、いや気持ちは
分かるが驚きすぎだろ・・
・・っとと・・アニと
比べて・・高いな背が!
でも俺の身長に近いから
こっちの方が楽だな。寝間着も
普段俺が着てるのと
殆ど一緒だし。・・何より」
ユミル(エレン)「肩に力がいらない・・(ムニムニ)」
スッキリ
クリスタ「あっ・・!コラ!エレンなら
触っちゃダメだよ!!;
ユミルだってあんな態度でも
一応女の子なんだから!!
それと・・本人の前では一応
そういう事言っちゃ
ダメだよエレン・・?↓」
ユミル(エレン)「・・・なんでだよ?
体を動かすのに適した
体型だって意味じゃ
寧ろ褒めてるつもりだ」
クリスタ「・・ユミルは全く
気にしないと思うけど・・
ミーナとかだったら多分
泣いちゃうかもしれないよ・・」
ユミル(エレン)「さっき寝る前までミーナと
話してたけど・・まあ、女子は女子で
色々大変なんだな。俺にはいまいち
ピンとこないんだが」
-
- 135 : 2014/02/02(日) 18:40:12 :
- クリスタ「(ミーナ・・)・・
そ、そういえば、今、エレンと
アニが入れ替わったって事は・・
ひょっとしたらアニは元に
戻ってるかもしれない
って事・・?」
ユミル(エレン)「さぁな・・オレが
ここにいるってことは
オレの体はいまだにアニか
ユミルが使ってるって
事だろうから・・それだと
アニが元に戻ってる可能性も
あるが、もっと悪ければ順序が
変わって3人入替わっただけ
って可能性も・・(グラッ・・)」
クリスタ「、、だ、大丈夫!?」ハシッ
ユミル(エレン)「ああ、助かった。色々考えたら
頭痛くなってきちまってなw」
クリスタ「・・・//エレンは・・
ミーナとさっきまでどんな
話をしてたの?」
ユミル(エレン)「・・・・?」
クリスタ「あっ・・!ゴメン!
答えづらい事だったら
いいんだよ!?っていうか
普通そんな事聞かないよね!
忘れて!!」
ユミル(エレン)「なんだかクリスタもミーナと
同じ様なテンションだな(笑)
女子はお泊り会をやると
普段のテンションを維持できない
物なんだって力説されたよw
それから・・」
クリスタ「・・?」
-
- 136 : 2014/02/02(日) 18:41:07 :
- ユミル(エレン)「一緒に壁の外を
目指そうって話をしたな。
聞いたか?アイツも
調査兵団に志願するってよ!
クリスタ・・お前はどの兵科を
希望するつもりなんだ・・?
まあ、10番内に入れたらの
話で言ったらだ。」
クリスタ「(・・・頑張って
打ち明けたんだねミーナは)
私は・・まだ分からない・・
とにかく皆の助けになりたいの
・・・」
ユミル(エレン)「そうか・・クリスタらしい
といえばそうだが、出来るだけ
そういうのは自分の意思を
強く持った方がいいと思うぞ。
生き死にに関わってくる話だしな」
クリスタ「・・そう・・だね」
ユミル(エレン)「じゃあそろそろ寝るか・・
オレはこれで二度寝に
なっちまうが、まだ朝まで
時間もあるだろ。明日の
訓練に響くからな」ヨイショ
クリスタ「(ユミルの体になっても
訓練はしっかりやるんだ・・)
ユミル(エレン)「じゃあ灯り消すぞ?いいか?」
クリスタ「あ、うんいいよ」
消灯
-
- 137 : 2014/02/02(日) 18:42:31 :
クリスタ「(でもやっぱり・・あの呪文が
原因で間違いなかったって・・
事だよね・・うまくは
いかなかったみたいだけど・・
一体どうして・・)」
ユミル(エレン)「しかし・・なんか変な気分だ。
朝からアニに入替わって・・
ミカサやミーナの部屋で
一泊するかと思ったら
こんな時間に今度は
クリスタ達の部屋に
邪魔することになるなんてな。
オレには何がなんだか
さっぱり分からないし、
正直助けてほしいくらい
なんだが・・その、一応
言っておかないといけない
と思うから言っておく。
ごめんな。いくら見た目が
ユミルでも中身がオレじゃ・・
女子は落ち着かないだろ」
クリスタ「ぇっ・・!?い、
別にいいんだよそんな事!
エレンが悪いんじゃないんだから!
アニだって悪気があったわけじゃ・・」
ハッ
ユミル(エレン)「??」
クリスタ「っ!なんでもないっ;ゴメン、
変な事言っちゃって」
-
- 138 : 2014/02/02(日) 18:43:59 :
ユミル(エレン)「いつもクリスタとサシャは
ユミルと仲良さそうに
してるからな。ユミルが
居ないと物足りないだろ」
クリスタ「そんな事ない!
むしろ落ち着いて
寝られるから凄く
助かるよ・・・」
ユミル(エレン)「落ち着いて・・って・・
別に寝る時まで
ちょっかいを出してくる
って訳じゃないんだろ・?
流石に。」
クリスタ「・・・;
(ちょっかいで済まない
事がほとんどだよ・・)」
ユミル(エレン)「ん・・そういや・・明日は」
クリスタ「明日?」
ユミル(エレン)「ああ、確か記憶が正しければ
明日は馬術訓練だったな・・
折角ユミルと入替わって近くに
居られるんだし、この機会を
逃す手は無えな・・!明日は
色々と頼むぜ、クリスタ!」
クリスタ「え・・?!あの、
頼むって、何を?」
ユミル(エレン)「馬術の指導に
決まってるだろ(笑)
あのミカサもお前の事を
褒めてたんだぞ。ひょっとしたら
馬術ならクリスタの方が
上かもな」
クリスタ「えっ・・、それはないよ!
私なんかがそんな・・!」
-
- 139 : 2014/02/02(日) 18:44:58 :
ユミル(エレン)「調査兵団では壁外の行動が
主になるから馬術は必須項目
なんだ。頼むよクリスタ!」
クリスタ「(エレンにお願い
されちゃった//)わ、
分かったけど・・でも忘れてない?
今はエレン、ユミルの姿なんだよ?
背丈は近くても、手足の長さが
違うんだから、当然騎乗の
姿勢も変わってくるし、
訓練で乗る馬もいつもの
子じゃないんだよ?」
ユミル(エレン)「ああ、でもやらないより
絶対にやった方がいいと
オレは思う。これは・・
訓練兵卒で、調査兵団に所属してる
人の特別講義で聞いた話なんだが・・」
クリスタ「・・うん?」
ユミル(エレン)「その人も調査兵団の壁外遠征に
何度も出た経験があって、
そのうちの一回で周囲一帯の
自分を除く索敵班が奇行種の
一斉攻撃を受けて全滅したことが
あったらしい。その人自身も
馬から落馬して、装置はその場で
使い物にならなくなったそうだが
・・・・
その場から生きて帰れたのは
犠牲になった仲間を乗せていた馬と
亡骸が身に着けていた装置を
装着して陣形に合流できた
からだという話だ・・・」
クリスタ「・・・」
-
- 140 : 2014/02/02(日) 18:47:03 :
ユミル(エレン)「技巧の講習でやってるから
みんな分かってると
思うが・・他人の調整が
施されてる装置は思ったほど
正確に動作してくれない。
馬だってそうだ。いつも
乗っている馬と違う馬に
乗らざるを得ない状況なら
当然足の速さも変わって
しまう。そしてそれは・・
選択の余地すら無い壁外では
致命的な誤算になる。
オレは・・そういう局面にすら
すぐに対応できる力を今ここで
身につけておきたい」
クリスタ「本当にエレンは・・まっすぐ
頑張ってるんだね・・私は
素直に尊敬するよ
(あなたのそういうところに
・・私は―――・・)」
ジッ・・・
ユミル(エレン)「別に尊敬されるほど
大層な事じゃないと思うぞ。
壁外では立体機動による
空中戦の得手不得手よりも
馬術の優秀さがものを言う
世界だって話だ。馬で交戦
自体を避けられるなら、
限りあるガスと刃も無駄に
することなく先へ進む
ことができる。だからこそ
明日はクリスタに・・・
っておい、もう寝ちまった
のか?クリスタ?」
クリスタ「っへっ!?ああ、お、
起きてるよ!うん、じゃあ
明日ね!でも教えるといっても
別に講義で習う以上の事を
私に期待されても
困っちゃうけど・・」
-
- 141 : 2014/02/02(日) 18:48:28 :
- ユミル(エレン)「ああ、それでもいいぞ。
難しいなら、乗る姿を
横で見させてもらうだけでも
十分参考になる。ライナーや
他の男子連中には後で
羨ましがられるだろうけどな・・」
クリスタ「・・何で羨ましがられるの?;」
ユミル(エレン)「そりゃお前・・クリスタは
男子連中の一番人気だからな。
知らなかったのか?お前、
多分男子の中で多数決
とったら間違いなく
女子の中でも一位だぞ」
クリスタ「なっ・・何の一位!?!」ビクッ
ユミル(エレン)「い、言わなくたって
それくらい分かるだろ・・
女子なら・・」
クリスタ「本気でいってるの・?;
わ、私が・・?」カァァァ//
ユミル(エレン)「ああ、嘘じゃないって。
なんならライナーあたりに
聞いてみたらどうだ?
多分卒倒するだろうけどな」
クリスタ「・・・・//」
-
- 142 : 2014/02/02(日) 18:50:25 :
クリスタ「え・・エレンもその・・
あの・・ええと・・」モニョモニョ
ユミル(エレン)「あ・・?」
クリスタ「あ、ああ、!エレンも
結構女子に人気あるんだよ!
誰とは言えないけどもう、
それはすごい人気で!」
アセアセ
ユミル(エレン)「・・は?いやいや、
冗談が下手だな
クリスタは。そんな
訳ないだろ。そんな
そぶりを見せてる
女子は一人もいないってw」
ヘンナコトイウヤツダナ
クリスタ「うっ・・それはその・・!
(いつもミカサがあんな近くに
居たら誰だって近寄れる
訳ないよ・・!)」
クリスタ「(けどせっかく話の流れが
こっちに傾いたんだし・・!
エレン相手でこういう話を
できる機会なんて滅多に
無い・・!よ、よーし・・)」
クリスタ「え、エレンってさ?
・・あの・・その・・
ミカサとさ、つ、
付き合ってるの!?」
イッチャッタ!
ユミル(エレン)「・・・?つきあって?
ええとクリスタ?そりゃ
一体何の話でだ?」
クリスタ「あ、そうかそうだよね!?
付き合ってるとかそういう
事じゃなくて・・小さい頃
からの仲だもんね!きっと
ハンナとフランツみたいに
将来を約束しあった仲・・
なんだよね・・」ショボン・・
-
- 143 : 2014/02/02(日) 18:52:54 :
ユミル(エレン)「はっ・・?!つ、
付き合ってるってまさか
そういう・・//(ボッ)
い、いや待て!
バカ言えよ!!オレと
ミカサはそんなんじゃねえ!
あんな日和夫婦と一緒に
すんなよ!」
クリスタ「えっ・・違うの??
ほ、本当に!?」
ユミル(エレン)「違う!そりゃあいつは
オレにとってアルミンと
同様一番付き合いの長い
家族みたいなものだし
あいつも何故かオレに
一々お節介を焼いてくるから
そういう誤解も生んじまう
かもしれないが・・」
クリスタ「今、付き合いって言った!!」
ウワァ!!;
ユミル(エレン)「だからそういう付き合いじゃ
ねんだよ!その理屈だと
オレはアルミンともお付き合い
してる事になっちまうだろうが!
オレにそういう趣味はねえよ!」
カァァ
クリスタ「・・・(アルミンの外見なら
イケちゃいそうで怖い・・)」
ユミル(エレン)「ともかく!なんで
クリスタがそんな事
気にするか知らんが
オレとミカサはそういうの
じゃねえ!分かったらもう
さっさと寝るぞ!」イソイソ
クリスタ「あ、うん・・ゴメン
お、お休みエレン」
ユミル(エレン)「ああ、別に謝らなくても
いい。それよりゆっくり
休めよ。明日の訓練が
あるんだからな!」
クリスタ「わかったよもぅ・・」
-
- 144 : 2014/02/04(火) 02:28:50 :
―翌朝―
―男子宿舎・エレン部屋―
アルミン「やあ、おはよう。昨夜の
話のままで正しければたしか
今,君はアニ・・でいいんだよね
身体の具合はどう?」
エレン(アニ)「あんまりよくないね・・
ああ、体調は別に悪くは
無いんだけど・・その・・
ユミルに変わった時でさえ
違和感があったのに・・
今回はそれ以上の違和感が
・・・;」モゾモゾ
アルミン「・・・^;それは
我慢してあげて。男子なら
朝にそうなるのは仕方ない
生理現象なんだ。ほら、
大丈夫?立てるかい?」
グッ
エレン(アニ)「だっ・・大丈夫だって!//
一人で歩ける!」ドキドキ
アルミン「?、気を付けてね。
エレンもアニと入替わった
時は大分動かし方に
慣れなくて苦戦したみたい
だから。それにしても・・
ねえ、ライナー。」
ライナー「ああ、」
アルミン「そこまでいつも
早起きって訳じゃないけど・・
これだけ周りで喋ってて
ベルトルトが起きないのは
ちょっといつもと違うよね・・
それに何か・・とても違和感を
感じるんだけど・・」
ライナー「お前もか。じゃあ多分
俺の勘違いではないな」
コンコン
アルミン「?」
ガチャ
ミカサ「・・すこしいいだろうか、
アルミン?見てもらいたい
ものがある。私にはもう
何が何なのか理解が
追いつかない。」
アルミン「・・・一体何事だい?
ミカサがそこまで動転する
なんて・・」
ミカサ「アニが眠ったまま目を
覚まさないんだけど・・
どうも様子がおかしい。
見てもらった方が早い
・・・」
-
- 145 : 2014/02/04(火) 02:31:15 :
ライナー「・・・」
アルミン「一緒に行ってみよう、
ライナー」
ライナー「あ、ああ。構わないか?
俺も一緒で」
ミカサ「構わない。」
―女子宿舎・アニ部屋―
アルミン「なっ・・・!!!?
コレは!?」
ライナー「おいおい・・」
アニ?「zzzz…zzzz」
そこにはベッドの上で布団も
被らずに開脚三点倒立の出来損ない
のような体勢で寝息を立てている
アニの姿があった。
ミーナ「昨日の晩まで普通に
エレンとは会話して
たんだけど・・朝起きて
みたらなんかすごい体勢に
なってて・・ミカサの
話ではアニがまた入替わ
ったって話を聞いたから
・・ひょっとして
エレンも・・?」
ライナー「どうやったらこの姿勢を
維持したまま眠りに
つけるんだよ・・
いや、もう言うまでもないが
この街頭に置いておけば
立派なオブジェになっちまう
程の前衛的な寝相の悪さ・・!」
(溜息)
アルミン「ああ、普通ならユミルの
所にも確認しに行くところ
だけど・・・これは僕にでも
誰が目の前に居るのかわかるよ
・・・そして急いだ方が
いいかもしれない・・(汗)」
-
- 146 : 2014/02/04(火) 02:33:16 :
ミカサ「・・急ぐとは・・・?何を」
アニ?「ん・・・んぐ・・?」グラグラ
アルミン「マズい!目を覚ますぞ!
早く医務室に運ぶ準備を!!
それから脱脂綿はある!?
無ければ小さな布の
端切れでもいい!早く!」
ミカサ「わ、わかったアルミン」
アタフタ
アニ(ベルトルト)「・・・ん・・?アレ・・
皆・・っ・・?
あれ・・なんだ・・
これ・・」
ドサッ
倒立、解除。
アニ(ベルトルト)「っ・・?・・?・・?
・・・!!?」
モニュモニュ
胸に違和感。
アニ(ベルトルト)「!!!!!?っ・・・」
ドサッ
卒倒。
アルミン「ま、間に合った!!」グイ
スポッ
アルミンの手により、丸めた脱脂綿が
アニの鼻に詰め込まれ、即時気を失うと
同時に噴出されたであろう鼻血を
堰き止める事に成功する。
アルミン「頭はやや後ろに倒して!そう、
顎をあげてね、そのまま
できるだけ頭を上に向けて
医務室まで運んで貰える!?」
ミカサ「わかった。」
ミーナ「足の方持つよっ・」
アルミン「多分暫く目を覚まさない
と思うけど、ミカサ、
要点だけ伝えておくよ。
今そこにいるアニの
中身は・・ベルトルトで
間違いない。意識を
取り戻したら混乱が無い
ように説明してあげて」
ミカサ「・・!?ベルトルト?
なぜ・・?それに説明すると
言ってもなんて言えばいい?」
オロオロ
アルミン「前回入れ替わりの対象に
なってなかったベルトルトが
巻き込まれているあたり、
まだ決まりとは言えないけど
・・おそらくベルトルトの
身体にはユミルかエレンが
入ってる可能性が高い・・!」
ライナー「あ・・頭痛くなってきたな・・」
イッタイドウナッテンダ
-
- 147 : 2014/02/04(火) 02:36:25 :
ミーナ「(あ~あ・・折角もう少し
エレンと一緒に居られると
思ったのに・・)」(溜息)
ミカサ「わかった・・その代りアルミン。」
アルミン「何?」
ミカサ「エレンがどこに行ったか
分かったら直ぐに教えて。
私は正直この状況に
ついていけない。貴方の
理解力だけが・・頼り」
グルグル
アルミン「分かったよ。正直僕も
この状況にはついていけて
無いけど・・約束しよう。」
―女子宿舎・クリスタ部屋―
サシャ「・・・?ユミル、
今日はクリスタにおはようの
口づけはなしですか?
張り切って柔軟体操なんて
して・・一体どうした
風の吹き回しですか・・?」
ソワソワ
ユミル(エレン)「おいクリスタ・・お前、
いつもユミルにそんな事
されてんのか?いや・・
まあ別に非難はしねえけど」
ヨイセ、ホイセ
クリスタ「イヤァアアア!サシャ!!そういう
事は今日黙ってて!!?
今日はあの・・ほら!
入替わりゲーム二日目!!
えっと・・ユミルが
エレン役なんだよ!?」
サシャ「はい・・・?いえ、
クリスタ・・貴女
何言ってるんですか?」
フーッ・・・
クリスタ「~~~!!///」
プルプル
-
- 148 : 2014/02/04(火) 02:38:10 :
ユミル(エレン)「おいクリスタ・・多分
そいつにどんな説明を
したところでうまく
理解させるのは
至難の業だぞ・・・
正直当事者のオレでさえ
頭がどうにかなっちまい
そうなんだ・・グギギ」
(前屈)
クリスタ「・・・もう諦めるよ・・
けど、一つ!いい?」
ユミル(エレン)「・・なんだよ?」
クリスタ「サシャがこれ以上
何かユミルや私について
言っても絶対気に
しないでね・・?」
ユミル(エレン)「・・それ以上の何かが
かつてお前らの間に
あったのか・・?」
オソルオソル
クリスタ「だから気にしないで!?
お願いだから!(涙)」
ユミル(エレン)「分かった、悪かったよ・・
訓練兵生活もこうキツイと
色々あるよな・・男子連中でも
結構色々その辺女子の事も
言えないからな・・分かった。
これ以上は何を言われても
真に受けねーよ。」
クリスタ「・・・エレン・・」ポケー・・・
-
- 149 : 2014/02/04(火) 02:40:12 :
ユミル(エレン)「お、オレもその・・
アルミンにされた事
あるからな・・お前も
同じ女に何かされたからって
きっ・・気にする事ねーよ!!
これで恥ずかしい気も
少しは薄れるだろ!」
モジモジ
クリスタ「そのカミングアウトは
要らなかった!!!!!;;」
ゥワァァァアアアアアア!!!;;
サシャ「クリスタ、今日は
本当にどうしたんですか?
さっきから叫び通し
じゃぁ・・」
―男子宿舎・エレン部屋―
ガチャ
アルミン「ヘクシッ・・・―あれ?
ベルトルト・・は?
起きたんだね?アニ」
エレン(アニ)「もう確認してきたんだろ?
今のベルトルトの中身が
違うって事も。」
アルミン「ああ・・アニ、君の体に
ベルトルトが入っていて・・
眠りから目が覚めた瞬間
気を失ったよ・・」
エレン(アニ)「あ・・アイツが・・?!
っていうか何で・・
気を失うって・・」
アルミン「さ、さぁ・・・」
ライナー「刺激が強すぎたんだろうな・・」
(遠い目)
エレン(アニ)「(溜息)~・・もうやだ・・」
-
- 150 : 2014/02/04(火) 02:42:25 :
アルミン「・・そ、それで、
ベルトルトは・・
一体・・?」
エレン(アニ)「・・・もう随分前に
トイレに向かったから
・・・帰ってくればわかるよ。
というより消去法でもう大体
アルミンなら分かるでしょ」
ガチャ・・・キィ・・
ベルトルト(ユミル)「なんだこの
でっかいモノ・・・!」
ズゥゥウン・・・↓
エレン(アニ)「・・・・・・」
ライナー「・・・・」
アルミン「・・・・」
ベルトルト(ユミル)「男から男に移れたのは
まだいいけど・・これじゃ
クリスタなんて規格外
じゃねえかよ・・・!
さすがに出血物でイケる
趣味はねえよ・・・↓」
ブツブツ・・・
ライナー「とことんまでに堕ちた
思想だな・・しかし奴に
一握りの良心が残っていて
まだ良かった。クリスタの
貞操は一先ず安心して
いいってことだよな。
悪い気もするが・・
正直いい気味だと思って
しまった」
テンバツダナ
エレン(アニ)「珍しいね・・私も
あんたのその意見には
激しく同意するよ」
バチガアタッタンダ
アルミン「・・・・・;」
ライナー「・・しかしそうなると」
アルミン「ああ、恐らくだけど・・
犠牲者がこれ以上増えて
いなければ今ユミルの中に
居るのはエレンだ。」
ライナー「(溜息)・・・
アイツならクリスタの
真横でも安心だ・・」
-
- 153 : 2014/02/09(日) 16:29:38 :
- ベルトルト(ユミル)「(ブツブツ・・)」
ライナー「しかしこれは一体
どうなってるんだ・・
未だに信じられん・・。
どうもいきなりこいつの
口調がユミルの物に
変わるっていうのも
慣れないな・・」
アルミン「しかし事実として
受け止める他ないよ・・
・・さて僕らは」
スクッ
エレン(アニ)「?」
アルミン「昨日の件で教官に
呼び出されてしまって
いたんだった・・
行きたくないけれど
さあ、行くよエ・・
じゃなかった、アニ。」
エレン(アニ)「ホント、なんで私が
行かなきゃならないの
・・・」フゥ
アルミン「ご、ごめんよ、でも
あの場では仕方なかった
んだ・・」
エレン(アニ)「///;(仕方ないって
・・・そもそもあの時
アルミンはあんなに顔を
近づけて一体何をしようと
してたの?どう考えても
あの雰囲気じゃあとは
キスくらいしか考え
られない状況だったし)」
ライナー「(俺が気絶してる間に
一体何があったんだかな)」
エレン(アニ)「(・・でもそれじゃあ、
アルミンはエレンと!!?
・・・・・いや
あの時はエレンじゃなく
ユミルだったはずだから
・・つまり・・?)」
エレン(アニ)「(アルミンはユミルと
そういう仲・・・!?
いやでも身体は
エレンなのに!?)」
カァァア・・・・//
アルミン「おーい、アニ、
アニってば!ほら、行くよ」
フリフリ
エレン(アニ)「っ!あ、うん。ごめん」
-
- 154 : 2014/02/09(日) 16:31:02 :
バタン
ライナー「・・・」
ベルトルト(ユミル)「」↓
ライナー「・・おい、俺達も
そろそろ準備をしないと
間に合わないぞ。今日は
馬術からだったはずだ」
ベルトルト(ユミル)「とてもそんな気分じゃ
ねえ。それにな、
ベルトルさんの体だが
・・・・背が高すぎて
動かし辛いったらねぇよ。
馬なんざ乗ったら落馬
しちまう。」
ライナー「・・まあそう考えるのが
普通の反応だと俺も思うが。」
ベルトルト(ユミル)「エレンの奴は・・
十中八九私の体であって
も訓練は皆勤賞狙っち
まうんだろうな。丁重に
扱って欲しいもんだが・・
こればっかりは
どうしようもねえ」
ライナー「ならどうする?休むのか?」
ベルトルト(ユミル)「アニに乗り移ったって
ベルトルさんの方も正直
気がかりだ。私も医務室に
行ってくる・・教官には
体調不良とでも言っといて
くれ・・・私ならともかく、
ベルトルさんくらいの
品行方正生真面目君なら
言い咎められも
しないだろ?」
ライナー「お前・・そういう所だけは
いつも抜け目無いな・・」
-
- 155 : 2014/02/09(日) 16:33:12 :
ベルトルト(ユミル)「お利口だと言って
貰いたいもんだな。
・・・それとライナー
・・一つ聞きたい。」
ライナー「何だ?クリスタに関して
なら黙秘するが」
ベルトルト(ユミル)「・・・違ぇよ。
ベルトルさんだけどよ、
確か記憶が間違って
なけりゃ此間訓練で
肋折ったって聞いて
たんだけど・・どうにも
そんな感じがしない。
ライナーはいつも
つるんでるんだろ?何か
聞いてないか?」
ライナー「・・・さあな?肋は
そもそも折れていたと
しても個人差で気づかない
まま完治までいくケースも
あるって話だから・・
痛みを感じないだけなん
じゃないのか?」
ベルトルト(ユミル)「・・・そうか・・・悪いな。
変な事聞いて。じゃあ
行ってくるとするか。
・・ベルトルさんに何か
伝言はあるか?あるなら
ついでに伝えといてやるよ」
ライナー「そうだな・・じゃあ、
アルミンが言ってたから
医務室に一緒に付き
添っていったミカサに
伝えてくれ。エレンは
恐らくユミルになってる
・・とな。」
-
- 156 : 2014/02/09(日) 16:37:23 :
- ―男子宿舎・ジャン部屋―
マルコ「ところでジャン―
昨日の事だけどアレは
一体どういう事だったんだ
ろうか?」
ジャン「アレってなんだよ。」
コニー「アレしかないだろ。
アニとユミルとエレンが
揃っておかしな事を言い
出した例のアレしか。」
ジャン「お前・・一応物事を疑って
考える脳味噌も備わって
たんだな・・・悪い、少し
見くびってたぜ」
マルコ「誰だってそりゃまず
あの三人の気が確かなのか
疑うと思うよ。コニー
でなくとも」
ジャン「その意見は正しいと俺も
思うが・・・お前らも見て
ただろ?オレとあの時の
エレンが取っ組み合いを
する瞬間を。」
コニー「股間を一撃だった
けどなw流石にあそこまで
ぶっ飛んだやり方をする
なんて思わなかった」
ジャン「それも問題の内の一つだが、
その直前の構えがいつもの
あいつとは違ってた。
それが無けりゃあんな
直線的な金的蹴りを
わざわざ貰うかよ。
少し意表を突かれたんだ。
それにあの単純バカに
他人の物真似ができるとは
到底思えねえ」
-
- 157 : 2014/02/09(日) 16:38:00 :
マルコ「技術の吸収に関しては
その限りじゃないと
思うけどな。実際エレンは
アニやミカサ、ライナーと
組手をして積極的に他人の
動きも取り入れて力を
つけている訳だし」
ジャン「それとオカマのふり
ができるかどうかは
別の話だ。俺ァな、あの
死に急ぎ野郎が大嫌いで
仕方ねぇが、それでも
最低限の流儀を弁えてる
ってことくらいは理解
してるつもりだ。
うっかり股間を蹴り
上げちまったくらいで
んなくだらない嘘を
付くかよ・・」
マルコ「まあ、確かにそれなら
後の二人が同じことを
言い出す理由もないしね」
コニー「本気で言ってんのかよ・・
よくそんな簡単に
信じ込めるなマルコ。
なんかの罰ゲームで仕方なく
やってるとかじゃねえのかよ」
ジャン「・・今この場で見る限りは
お前の発言が最もまともな
考えに基づいてる筈なんだ
が・・なんだろうな・・
無性に腹が立つぜ・・・」
-
- 158 : 2014/02/09(日) 16:39:06 :
マルコ「とにかく馬術訓練だ・・
もう僕らも行こう。三人が
訓練に出てくるなら少しくらい
話をする時間もあるだろ」
コニー「あ!いい事思いついたぞ!
じゃあ、エレンに此間の
格闘訓練のときの事を聞けば
一発じゃねえか!答えられ
無ければ嘘を付いてるって
事に・・」
ジャン「おい・・そのやり方だと、
お前の言い分が間違って
なかった場合、下手すりゃ
蹴り殺されるぞ・・
忘れたか?今はアニが
自称エレンなんだぞ」
マルコ「君らが行ってた謀を
自ら吐露しに行く
ようなものだからね
・・・;」
ジャン「やっぱバカだお前・・・」
コニー「うっ・・うるせぇな!」
-
- 159 : 2014/03/07(金) 00:28:36 :
―医務室―
ミーナ「・・・」
ミカサ「・・・」
ミーナ「(どうしよう・・
話題が無い・・)」
ミカサ「(エレン・・
今一体どこに・・)
ガチャ
ベルトルト(ユミル)「よ~っす」
ミーナ「!!?」
ミカサ「・・・!?ベルトルト?
いや・・あなたは誰」
ベルトルト(ユミル)「ユミルだよ。ミカサ、
アルミンから伝言だ。
今エレンは私の体で
動いてるってよ。
心配なんだろ?行って
やれよ。私は私で
ベルトルさんの身体にも
慣れないからこのまま
ここで休ませてもらうよ」
ミカサ「恩に着る。それでは
・・こちらのベルトルトが
目を覚ましたら状況の
説明を頼みたい。」
ミーナ「(とても話について
いけないけど・・
多分ミカサも深くは
考えないようにしてる
ように見える・・)」
ベルトルト(ユミル)「(・・・と、それからおい、
ミーナ?(小声))」
ミーナ「(っ!?な、何!?(小声))」
ベルトルト(ユミル)「(お前にとっちゃあ
これは・・・ピンチ
なんじゃねえかなぁ
・・・今日は馬術から
だったし・・・エレンが
私になってるって事は
・・・そのお隣には・・・
何とお前同様にエレン
狙いの金髪美女が・・
(小声))」
ミーナ「!!!!」ガバッ
ミカサ「!?」
ミーナ「急ぐよミカサ!!?
こうしちゃいられない!!」
ダダッ
ミカサ「あっ・・待っ・・」
タタッ
バタン
-
- 160 : 2014/03/07(金) 00:29:12 :
ベルトルト(ユミル)「(こうなっちまった以上
奴らをからかうのが
唯一の楽しみだなぁ・・
・・・さて・・)」
ベルトルト(ユミル)「(問題はベルトルさん
までこのワケの分からん
状況に巻き込まれたって
事だが・・推測もこれで
確信に変わったな・・・
エレンがどういう位置付け
なのかだけが一番分からない
ところだが・・恐らく
ベルトルさんとアニが
無関係って事は無いだろう
・・・・そしてコレの
原因となると・・・
一番怪しいのはアニだな。
しかし目的の方もさっぱり
分からん・・)」
アニ(ベルトルト)「フゥ・・フゥ・・」zzz
(鼻栓装着中につき口呼吸)
ベルトルト(ユミル)「(しかし大丈夫なのかコレ・・
目を覚ました瞬間また
気を失うんじゃぁ・・)」
-
- 161 : 2014/03/07(金) 00:30:10 :
―馬術演習場(平野)―
ライナー「・・お?アルミン、教官の
説教部屋帰りにしては
随分早かったな・・
頭突きも食らって無い
ようで何よりだ」
エレン(アニ)「・・・・」
アルミン「そ・・それが実は
何が何だか僕にも
分からないけれど
大変な事になってて・・
正直な話それどころ
じゃなかったんだ」
ライナー「・・スマン、言ってる
意味がさっぱり分からん
のだが・・」
アルミン「少し待ってれば分かると
思うよ・・あ、ほら
来た・・・・!」
カッポカッポカッポ
訓練兵一同「!!!?」ドヨドヨ
そこには馬に跨った眼光鋭い
見慣れた顔の男が居たが・・
その風貌は訓練兵全員が
昨日までよく知っていたその男の
姿ではなかった。まず最も
違ったのは・・・
ライナー「おい・・教官が・・
カツラ被ってんのか
アレ・・!?いや・・
全体的に見てなんというか」
フサフサダゾオイ!?
ジャン「若返ってねえか・??!!」
デモスゲエオッカネエ!!
そこに居たのは明らかに昨日までの
キース教官ではなく、外見年齢が
どんなに少なく見積もっても10年以上
遡った姿だった。頭髪に至っては
かつての禿頭の影形も見当たらない
完璧な毛並みである
-
- 163 : 2014/03/07(金) 00:31:48 :
キース「何故かは分からんが
今朝目が覚めたらこのように
なっていた!しかし訓練日程に
変更は一切無い!加えて
折角なのでこの俺が直々に
特に難度の高い馬上からの
立体機動の手本を見せてやる!
予定ではまだ先だったが、
早いうちに経験を積んでおくのは
悪い事ではない。今日は充分に
覚悟しておけよ貴様ら!!!」
ライナー「うお・・マジかよ・・
武装までフルじゃねえか
・・教官が武装してる
姿まで見る羽目になるとは」
アルミン「聞いた話なんだけど・・
キース教官って現役時代は
調査兵団でも1,2を争う
くらいの実力者だったって
話だよ。」
ライナー「そりゃあまあ・・新兵育成
の任の殆どを任されてる位
だからな。馬術も立体機動も
相当なものだって話くらいは
俺も聞いたことがあるが」
ジャン「おいおい・・こりゃあ
・・一体何がどうなって
やがるんだ・・?」
マルコ「これは最早・・
昨日の事をエレン達に
問いただすとか最早そういう
状況でもなくなってしまって
いるな・・」
コニー「・・・・」
ジャン「流石にバカの頭でも
この状況の異常さは
理解できたか・・」
-
- 164 : 2014/03/07(金) 00:34:37 :
アルミン「やあ。おはよう。
昨日の事で気になってる
みたいだけど・・残念な
知らせだよ。どうやら
昨夜未明にかけてまた
なにかあったみたいでね
・・・今はエレンの中に
アニ、アニの中にベルトルト
、ベルトルトの中にユミル、
ユミルの中にエレン、
っていう並びになってしまって
いるんだ」
ジャン「もうどうにでもなっちまえ
ってな感じだな・・いや、待て
なんで今度はベルトルトまで
仲間に加わってるんだよ」
コニー「あいつはそういう
罰ゲームに関係無さそうって
いうか・・参加したりも
しない気がするけど・・」
ジャン「お前まだそういうまともな
考え方を捨ててなかったのか。
アレを見てまだこの状況の
異常性に感づかないとはな」
コニー「なっ・・俺がおかしい
ってのかよ!」
ジャン「ああ。時としてどんなに
常軌を逸した場面に
遭遇してもそれを受け止め
なきゃ生きていけねえ
局面ってのは残念な事に
確かに存在する。今がそうだ」
アルミン「申し訳ないけどジャンの
言う通りだよ・・コニー。
僕だって最初はこの状況の
あまりの突拍子の無さには
ついて行けてなかった。けれど
こうして教官の身に物理的な
変化を伴っておかしなことが
起こってしまった以上ベルトルト
が入れ替わりに巻き込まれて
しまった事なんて些末な問題に
過ぎない。こんな言い方を
してしまうとベルトルトには
申し訳ないけどね」
-
- 166 : 2014/03/07(金) 00:40:25 :
ジャン「・・待てよ、そういや
ベルトルトがアニだって!!?
いや・・それは信じるにしても
かなりマズイというか・・・
大丈夫なのか・・?そういや
姿が見えねえが・・」
アルミン「察しの通り全然大丈夫じゃ
なかったよ。就寝中に
入替わりが済んでたみたい
だったけど目覚めた瞬間に
卒倒した・・」
ライナー「今は医務室でおやすみだ。
ミカサとミーナが看て
やってる筈だが、
ベルトルトに入った
ユミルが見に行くと言って
たから・・じき二人は
こっちに戻ってくるだろ」
ジャン「それで今は死に急ぎ
野郎の操縦者がアニで
・・・」
コニー「あのブサイク女が
エレンなのかよ・・」
マルコ「しかしそういわれてみると
二人とも普段と顔つきが
違って見えるな。
なんていうかエレンの方は
かったるさ全開な顔だし
ユミルの方は・・
凄い元気溌剌というか
・・・」
-
- 167 : 2014/03/07(金) 00:42:07 :
―クリスタ一派周辺―
カッポカッポ
サシャ「ユミル・・あなた一体今日は
どうしてしまったんですか?
いえ・・クリスタも叫び声
を上げてばかりで変な所は
ありましたけど・・
あなたがこんな風に
クリスタに馬術の指南を
乞うなんて・・・」
ユミル(エレン)「気のせいだろ。腹でも
減ってるからそんな
気がするだけだ。」
クリスタ「・・・・・・
(サシャの扱いをもう
理解し始めてる・・)」
ユミル(エレン)「そんなことよりサシャ
お前・・確か狩猟民の
出だったな?という事は
当然お前も馬術には
一家言あるわけだよな」
サシャ「ちょっ!・・と
待ってください!今ユミル
なんて言いましたか?」
ダラダラ
ユミル(エレン)「あ?いや・・狩猟民だったら
馬の扱い位・・」
サシャ「そうじゃありません!
先程私を・・なんて
呼びましたか?」
ユミル(エレン)「お前はサシャ・ブラウス
って名前だろ?しっかり
しろよ・・自分の名前も
忘れちまうほど残念な
頭脳じゃないだろさすがに」
サシャ「聞きましたかクリスタ!!?
ユミルの様子が明らかに
変です!!いつも芋とか
芋女とかお前とかしか
呼んでくれないユミルが!
わ、私の事を
名前で・・・!」
アワワワ
クリスタ「^^;サシャ、
落ち着いて。」
-
- 168 : 2014/03/07(金) 00:43:45 :
- ユミル(エレン)「クリスタは馬の制御が
すげえ上手いし
呼び寄せの練習でも
真っ先に戻ってくるから
多分馬にまで好かれて
るんだろう・・しかし
サシャの場合はなんて
いうか・・・上体が
とてつもなく安定
してるな。どうしたら
そんなふうに
乗れるんだ?」
ンッ?コウカ?
サシャ「馬の四肢から頭の
先まで自分の体と思って
跨るんですよ。疲労も
あるかもしれませんが
安定を必要とする場合は
あえて腰を落とさず
下半身で衝撃を緩和
させて・・って!
ユ、ユミルがわ、私に・・!?
くく、クリスタ!!?」バッ
オロオロ
クリスタ「(流石のサシャも真面目な
ユミルには理解が
追いつかないみたい・・)」
-
- 169 : 2014/03/07(金) 00:44:20 :
―エレン一派周辺―
カポカポ・・
エレン(アニ)「・・・・」
カッポカッポ・・
アルミン「・・・・」
エレン(アニ)「(アルミンが・・
すぐ傍にいる・・
一日慣れない体で
過ごしたと思ったら
いきなりまた別の
慣れない身体に移って
しまって・・どうなる
事かと思ったけど・・
こんな楽しみもあるなら
もう少し位こうして
いたい・・かも・・)」ボー
アルミン「・・・・?」
エレン(アニ)「(しかしアルミンって
どうしてこんなに
見れば見るほど・・)」
カ・・カワイイ・・
ポケー・・・
ライナー「どうしたアニ?そんなに
アルミンを凝視して。
言っておくがお前、
今の自分の姿をよく
自覚した方がいいぞ?」
スワッ
エレン(アニ)「(ビクッ!!)はっ・・はぁ!?
何言ってんの・・?
べっ・べつに凝視なんて
してるわけ・・」
ドキドキドキ
アルミン「え・・?な、なに・・・?
どうかしたの?」
ライナー「・・どうだかな・・
(アニ・・お前、普段は
全くそんな風にしない
くせにこういったいつもと
違う状況では簡単にボロを
出すな・・)」
アルミン「・??・・?」
-
- 170 : 2014/03/07(金) 00:46:57 :
―クリスタ一派周辺―
パカッパカッパカッ・・・
ミーナ「やっと戻って来れた!
ねえ今ユミルがエレンだって
聞いたんだけど本当なの!?」
ミカサ「エレン?本当にエレンなの?」
ユミル(エレン)「・・・違うって言ったら
お前らどうするんだよ・・」
マッタク・・・
ミーナ「普段から男言葉だから
ユミルと見分け付かない
・・・」
ミカサ「目つきでわかる。普段から
ユミルはもっと世の中を
斜めから見た目をしている。
そしてそんな風に人に
教えを乞う事もなく、
常にクリスタにちょっかいを
出したり性的な接触を強要
したりする・・それが私の
知っているユミル・・よって
あなたはユミルではない。」
キッパリ
クリスタ「最後の一個は余計だよ!!!」
イヤァアア;;
サシャ「でも確かに今日のユミルは
何か明らかに変ですよ!
いつもならどついてくる
ところなのに・・」
ユミル(エレン)「・・なんだ?おまえ
どつかれたいのか?
不思議な趣味を持って
るんだな・・・」スッ
サシャ「いいい!?ちち、
違います!違いますって!
助けてください
女神クリスタ!!」
ヒィ
クリスタ「あ、エレン違うの!
サシャはあまりにいつもと
ユミルの姿をしたあなたの
様子が違うから困惑
してるだけなんだよ!
別にぶたれたいって
言ってるわけじゃ・・」
-
- 171 : 2014/03/07(金) 00:48:44 :
ユミル(エレン)「?そうなのか・・
しかし面倒だから説明
しないでいるが・・
こんなにいつもと違和感
があるのに状況に気づく事
ができないなんてサシャも
案外鈍いんだな」
クリスタ「言葉遣いあんまり違わない
からね・・むしろ普段の
ユミルだったら意地悪が
もっとすごいはずだから・・
サシャは内心喜んでると
思う。アニがユミルに
なった時も叱られないうちに
干し肉食べられるって
喜んでたし」
ユミル(エレン)「何だよ照れてんのか。
おい、クリスタ、
手綱頼む。」ヒョイッ
クリスタ「っ?!あ、ちょっ」
ユミル(エレン)「よっ・・!と」
ピョン ドスッ
サシャ・ユミル(エレン) タンデム。
サシャ「!!?!?」
ユミル(エレン)「横で見ててもよく
分かんないし何か
随分緊張してるみたい
だからな。どこにどう
力入れてるのかここで
みせてくれよ?」
腰回りに手を回しつつ
ミーナ「!!?」
クリスタ「!!?」
サシャ「ゆゆ・・ユミルっ!?
一体私が貴女に何を
しましたか!?謝り
ますからホント勘弁
してください!」
ヒィャアアア
-
- 172 : 2014/03/07(金) 00:50:33 :
クリスタ「エレン!あなた
一体何をしてるの!?」
グルグル
ミーナ「(絶句)」
ユミル(エレン)「いや・・見ての通り
馬の扱いと姿勢維持の
コツを・・」抱きっ
サシャ「(ガクガクガク)」
ミカサ「エレン・・!いや・・見た目は
ユミル・・あぁでも・・」
オロオロガクガク・・・
ミーナ「見た目がユミルなだけに
余計この光景は異常なものに
見えるんだけど・・
なんというか・・ユミルに
なってもエレンはエレンだ
・・」
ユミル(エレン)「ー?なんだよ・・じゃ
クリスタが教えて
くれんのか?」イヨッ
バッ
クリスタ「っ!!?」
ドスン
ユミル(エレン)「ふぅ」ガシッ
クリスタ「・・!・・・ッ!!!」
ユミル(エレン)「おー、って、クリスタ
お前、体細っそいな!
よくこんなんで立体機動
の訓練も今まで耐えて
来られたな!?」
抱きっ
クリスタ「-ッ・・・」ガクッ・・
ユミル(エレン)「あ、っおい!クリスタ!
何手綱離してんだよ!
オレの馬が・・!!」
ガクンガクン
ミーナ「いつも見ている光景の筈なのに
中身がエレンだから・・
なんか変な気分に・・」
ア・・キゼツシタ・・
-
- 175 : 2014/03/26(水) 02:21:14 :
- パカラッパカラッ
キース「おい貴様ら!そこで
何をしている!!
二人乗りを許可した覚えは
無いぞ!!!」
ユミル(エレン)「っ・・ああ、済みません!
っと、レンズ訓練兵が
乗馬中に気をやって
しまったみたいなんで
目を覚まそうとして
咄嗟に飛び乗りました!」
キース「何・・?目を覚ます
気配は無いのか!
とっとと叩き起こせ!」
ユミル(エレン)「何度も呼びかけましたが
その様子もないみたいで」
キース「・・まったく何があったか
知らんが・・そんな事では
実際に巨人を前にして馬よりも
先に使い物にならなくなるぞ!
・・もういい、貴様はそいつを
そのまま医務室に連れていけ!
残りの者は順番に乗馬からの
立体機動訓練だ!
このまま俺についてこい!!」
ジャキッ
ユミル(エレン)「あっ・・ちょっ」
ミーナ「・・・・」
ミーナ「あ、あのっ、教官っ!
医務室への同伴は私が
しておきますのでユミルを
立体機動訓練に参加させて
あげてもよろしい
でしょうかっ!?」
ユミル(エレン)「っ!?・・ミーナお前
何言って・・」
-
- 176 : 2014/03/26(水) 02:22:17 :
- ミーナ「(いいの!それに私より
エレンが練習できた方が
ずっと為になるって
分かってる。だから・・・
(小声))」
キース「・・・」
ユミル(エレン)「・・・;」
キース「いや・・それは許可
を下す理由が見当たらんな。
この状態から意識のない
一人を抱えて馬を乗り換える
場合のリスクと手間を
鑑みてもそうなるが・・
馬術の成績でも今この
時点で研鑽を重ねるべきは
貴様の方だ。カロライナ
訓練兵。-・・俺の言って
いることに何か間違いが
あるか?」
ジロリ
ミーナ「いえ、しか・・」
ユミル(エレン)「で、ではこのまま
医務室へ向かいます
んで!失礼します!」
パシン
ミーナ「(え、エレンっ)」
ユミル(エレン)「(いいって!それに
お前が気にする事じゃ
ねえ。第一ミーナ、お前
だって調査兵団志望だろ?
だったらこいつは抑えて
おくべき応用技術だ。
オレの為に態々引き
受ける事もねえよ。
そもそもクリスタが
気を失った原因は
どうやらオレにある
訳だしな(小声))」
-
- 177 : 2014/03/26(水) 02:22:56 :
ミカサ「(ミーナ。貴女が
どうしようと
勝手だけれど・・
今ここでこれ以上
教官の目を引く行動は
避けたい・・皆には
説明しているが、流石に
教官にまでエレン達の
状況を悟られるのは
・・色々と面倒・・
(小声))」
キース「・・・」
ジーー・・
ミーナ「(うっ・・)」
ユミル(エレン)「そういうことだ、
じゃあ、また後でな!」
パッカパッカ・・・
ミーナ「あっ・・」
イッチャッタ・・
キース「よし!先頭から俺に
ついてこい!!後続の者は
前の者が落馬しても
十分躱せる距離を
保ちながら続け!」
ジャキッ
-
- 178 : 2014/03/26(水) 02:23:41 :
―森林―
ミーナ「まだ私たちまで順番が
くるまで時間あるね・・」
ミカサ「そのようだ・・しかし
私は貴女に聞きたい
事がある・・」
ミーナ「ミカサが・・私に?」
ミカサ「ミーナ、さっきはなんで
あんなことを・・?」
ミーナ「さっき?えっと・・
私がエレンと替わって
クリスタを連れて
行こうとしたこと?」
ミカサ「それもあるが・・
いや・・質問を変えよう。
もっと直接的に。」
ミカサ「これは・・前々から
思っていたのだが、
ミーナ。貴女は・・」
ミーナ「・・?」
ミカサ「エレンの事をどう
思っているの?」
ミーナ「えっ・・と、どっ、
どうって!その!?」
ミカサ「いや、ユミルや
クリスタがやってきて
よく私達の部屋で
会話している様子を聞いて
いるから大体分かっては
いる。貴女もクリスタも
少なからずエレンに
好意を抱いているという
事くらいは・・」
ミーナ「う、うん、そう・・!」
ド・・ドウシヨウ
-
- 179 : 2014/03/26(水) 02:24:21 :
- ミカサ「そんなに焦らなくてもいい。
私は別にエレンに好意を
抱いている女性をわざわざ
疎ましく思ったりしない。
私が最も気になっているのは」
ミーナ「?;」
ミカサ「貴女がどうして、
どんなふうにエレンを
好きになったかという
事だけ。」
ミーナ「ど、どうしてって・・
それは・・」
ミカサ「どんな事にだって
理由はあるはずだ。
私にはそういった事情は
理解できないが・・恋愛
感情とかには特に。
それが無いとするなら」
ミーナ「するなら?」
ミカサ「性的に魅力を感じたの?」
ミーナ「ちっ!!違うよ!!?
そういうアレじゃなくて
・・そう・・!理由って
程の大したことじゃないの
・・なんていうかさ、
エレンって」
ミカサ「、、」
ミーナ「そんなに兵団でも
ミカサみたいに
飛び抜けて得意な事を
持ってるわけじゃ
ないのにどんどん努力
とやる気だけで前に
進んでいく感じが
あるじゃない?」
ミカサ「それはそうかも
しれないが・・」
-
- 180 : 2014/03/26(水) 02:25:27 :
ミーナ「一番最初にやった、
立体機動の適正試験で
あんな思いをしたのに
・・それでも気力だけで
あそこまで頑張る事が
できた姿に・・なんていうか
・・見蕩れたっていうのか
な・・」
ミカサ「あれは教官も言って
いたけれどベルトの
金具にあった不備の
所為だ。装備が充分で
あればそもそもエレンは
あの程度の適正試験は
素通りのはずだった。
正常なものに替えたとたんに
姿勢維持が上手くいったのが
その証拠。別にそこまで
貴女が共感を抱く理由は・・」
ミーナ「だからだよ!だって
考えてみなよ!教官ですら
そのベルトの不備じゃ
姿勢維持は不可能と判断する
くらい不安定な状態で
わずかな間とはいっても
確かにエレンは姿勢を
維持できたんだよ?!」
ミカサ「・・・」
-
- 181 : 2014/03/26(水) 02:25:53 :
ミーナ「・・それもただ偶然
成功したんじゃない。
どんなに上手な人でも
まず姿勢を維持できない
ような装備で何度も
転倒する怖さを味わって、
一度も姿勢維持に成功しない
ままあの時本番でそれを
どうにかした・・
私はあの時のエレンの
顔がどうしても
忘れられないの・・」
ミーナ「それにもしエレンが
あの時普通に転倒して
教官が装備の欠陥に
気が付かなかったら・・
エレンは訓練兵にすら
なれなかったかもしれない
んだよ・・」
ミカサ「・・それは・・」
キース「おいそこ!何をしている!!
次は貴様の番だぞ!!
ミーナ・カロライナ!!」
ミーナ「はっ!!」
ドン
キース「いいか!!馬上からの
立体機動は平地からの
それとは訳が違う!
注意して姿勢を
維持しろ!馬上で
姿勢が整い次第
最も移動しやすい
ポイントへアンカーを
打ち込め!」
-
- 182 : 2014/03/26(水) 02:26:48 :
ミーナ「(落ち着いてやれば
できる・・はず・・!
エレンの体に入ってる
アニですらあそこまで
登ってるんだから・・!)」
チキッ・・
エレン(アニ)「(大丈夫かな・・ミーナ。
大分肩に力が入ってる
けど・・・)」
ミーナ「っ!!(よし!
アニのいる樹まで一気に
飛ぶ!!この距離なら
いける!!)」
バシュ!!×2
ズドッ!!×1
ミカサ「ッッ!!?」
キース「ッ!」
エレン(アニ)「っ!馬鹿っ・・!
片方外したッ!ミーナ!!
巻き上げるなっ!!」
ググッ
ミーナ「ぅあっ!?」ガクン
ギュァッ
エレン(アニ)「チッ!」バッ
ミカサ「無茶だ!!!」
キース「止せ!イェーガー!!!」バッ
-
- 183 : 2014/03/26(水) 02:28:26 :
- 一点牽引で体勢を維持できず、右脇から
巨木に吸い込まれていくミーナの身体と
巨木の間に割って入る形で既に木にアンカーを
打ち付けているエレン(アニ)が飛び込む。
そのまま二人の距離は一瞬で狭まり・・
ズドッ・・・ガシャン!!
ミーナ「うッ・・・!!!!」
エレン(アニ)「あぐっ・・!!!」メキメキ
間に入ったエレン(アニ)が緩衝材になったお蔭で
直接の激突は避けられたものの、
代りにミーナが受けるはずの慣性エネルギー
の殆どをエレン(アニ)が受ける形になった。
打ち込んだワイヤーで両名
宙吊りに。
ミカサ「アッ・・!・・ェ、エレン!
意識はある!?身体は!!」
ズドッギュッ!!
キース「全く・・仲間を思いやるのと
自身を蔑ろにするのは
同じ事ではないぞ・・!
二人とも急所は避けて
いるだろうが一応触診を
受けて折れていないか
確認する必要がある。お前ら揃って
医務室行きだ・・・
意識はあるな?」
エレン(アニ)「ぅっ・・・は、ハイっ・・
なんとか・・・!」ゲホッ
ミーナ「(ぁ・・アニっ・・
ゴメン、私っ・・!!
あの、大丈夫!!!?
(小声))」
エレン(アニ)「(平気・・。それより
ミーナは大丈夫?
(小声))」
ミーナ「(わ、私よりその、
アニの方が・・
(小声))」
ハッ・・・
注※ エレン(アニ)、ミーナの下敷き。
ミーナ「ッッ!!!!///」
ババッ
エレン(アニ)「それだけ動ければ
大丈夫だね・・・」
ググッ・・ パンパン・・
ミーナ「(中身はアニ・・
中身はアニだから
・・・!!)」
ドキドキドキドキドキ
-
- 184 : 2014/03/26(水) 02:29:22 :
キース「おい・・・・」
エレン(アニ)「・・・は?」
キース「とっとと行かんか。
貴様ら二人で行けと
言った。次の講義の
欠席は認めてやるが
晩飯の下準備くらいは流石に
出来るはずだ。そちらの
欠席は認めん」
エレン(アニ)「は・・・?いえあの・・
わ・・お、オレとミーナで・・
ですか?」
オズオズ
キース「何度も言わせるな」
ミーナ「(!!?)」
エレン(アニ)「(男子と女子で
医務室行けっていうの?
まさか教官、頭の中まで
おかしく・・)」
キース「何がどうなっているのか
知らんが・・説明が
面倒だから黙って
居るのだろう・・?
今日は色々と貴様ら
不可解な点が目立ちすぎる。」
エレン(アニ)「・・・!」
ミーナ「(ま・・まさか)
不可解って・・
一体何が・・」
キース「先程医務室に向かわせた
者にも言おうとしたが・・
イェーガー、なぜ貴様は
他人の立体機動装置を身に
着けている?」
-
- 185 : 2014/03/26(水) 02:30:12 :
エレン(アニ)「(この距離で気づかれる
なんて!!?流石に
命に関わるから装置だけは
自分のを着けようって
事にして全員交換して
おいたけど・・
マズい事になった・・)」
髪を掻き分け
キース「これは規定に背く行為だ。
普通なら厳罰は免れないが・・
どういう事か貴様ら全員ふざけて
そうしている様子が全く無い。
おまけに非常に馬鹿げた
仮定だとは自覚しているが
貴様の動きを見ていると
どう考えても・・・」
ジーーー
エレン(アニ)「・・・っ?;」
キース「・・なんでもない。
―ただ今の貴様なら
問題無い。そう判断した
だけだ。分かったら
とっとと行かんか」
ミーナ「は、はいっ・・」
エレン(アニ)「ハイ・・・」
-
- 188 : 2014/04/11(金) 02:01:28 :
―医務室―
ガチャ
ユミル(エレン)「ん・・・・?あれ」
(クリスタをお姫様抱っこ)
ベルトルト(ユミル)「・・んぁ?・・あっ・・
く、クリスタっ!?おい、
どうしたってんだ一体!!
いや、それより私か!
アルミンの話じゃ今お前
エレンか?!」
ユミル(エレン)「その通りだが・・私??
ちょっとまってくれよ・・
何でお前が・・
そっちで寝てるのは
アニか??」
ベルトルト(ユミル)「チッ・・
面倒くせーな・・今は
ベルトルさんの格好してる
私がユミルだ。何で
ベルトルさんまで今回
仲間入りしたのかは
わかってないけどな」
ユミル(エレン)「もう勘弁してくれよ・・
そろそろ頭が限界だ・・
それと俺に入替わった時も
思ってたんだが、野郎の
外見のまま私って言うなよ・・
正直身の毛がよだつ」
ベルトルト(ユミル)「それよりクリスタだ!
一体何があった?
無事なのか??!
怪我があるようには
見えないが・・・!」
オロオロ
-
- 189 : 2014/04/11(金) 02:02:53 :
- ユミル(エレン)「お前・・クリスタの
事になると人が変わるな;
別に何ともねえ・・・筈だ。
乗馬中に俺が二人乗りしたら
いきなり気を失ったんだ。
何かの病気とかでなければ
軽い貧血だろ。ちゃんと
飯食えって言っとけよ
ユミル・・・こんな簡単に
ぶっ倒れるようじゃ
いざって時に命取りだ」
ベルトルト(ユミル)「・・・これは私の推測だが
多分飯とか関係ねえよ。
そもそもクリスタは
好き嫌いも無いし食いものを
粗末にしねえ。・・・
この鈍感朴念仁が・・
(ボソッ)」
ユミル(エレン)「・・あ?」
ベルトルト(ユミル)「・・なんでもねえよ」
ユミル(エレン)「・・・それよりじゃあ、
そこにいるアニは・・
やっぱり」
ベルトルト(ユミル)「ああ。ベルトルさんだそうだ。
もっともお目覚めの瞬間
卒倒したそうだから
私はまだ直接話を
してないけどな。
アルミンとライナーの
判断で一応そういう事に
なってる。逆立ちしながら
寝てたそうだ。」
ユミル(エレン)「・・それはベルトルトで
間違いない。」
キッパリ
-
- 190 : 2014/04/11(金) 02:04:29 :
ドサッ・・
(クリスタを空きのベッドに横たわらせ)
ベルトルト(ユミル)「はぁ・・・、
よりによってこんな最大の
チャンスだっていうのに
私はといえばベルトルさんと
チェンジかよ・・もし今
この状況で昨日のまま
この体がエレンだったら・・!」
ユミル(エレン)「・・・俺の身体で
何するって・・?」
ベルトルト(ユミル)「当たり前の事聞くなよ。
男と女がヤる事って
言ったらひとつだろ」
ハァ・・・
ユミル(エレン)「いや・・お前、女だからな?
なんでベルトルトの体で
それを断念するのかとか
それ以前の問題だな。
よく性別が変わった直後に
そういう気が起きるなお前・・」
ホントハオトコナンジャネーノ?
ベルトルト(ユミル)「私は元々クリスタ一筋だ。
別におかしくもなんとも
無いだろ。生物的に
叶わなかった願いが
間接的にとはいえ叶えられる
身体になったんだぞ?
当然やりたくなるのが
道理ってもんだ。」
ユミル(エレン)「お前・・・色々さらっと
とんでもない事言ってるよな。」
カルクヒイタゼ
-
- 191 : 2014/04/11(金) 02:06:59 :
- ベルトルト(ユミル)「あとベルトルさんで
それを断念する理由だが
・・大きすぎるんだよ
例のアレが。クリスタの
泣き叫ぶ顔を見てまで
やりたいなんて
思わねーよ・・」
ユミル(エレン)「聞いてねーよ・・
少しは良心が残ってたかと
思ったけどやっぱりお前
普通じゃないな」
ベルトルト(ユミル)「・・・と、いつもなら
愛しのクリスタを
目の前にして正直
今にでも添い寝して
やりたい所なんだがどうも
この体になってから
何というか・・違和感が
あるんだな・・」
ユミル(エレン)「違和感??」
ベルトルト(ユミル)「ああ。いつもなら
クリスタを見てるだけで
脈が上がってくる筈なのに
それがない。かわりに
アニに反応するように
なってきちまってる。
エレンの時は普通に
クリスタ見ただけで
勃ったんだけどな。」
ユミル(エレン)「お前・・・普段から
クリスタで興奮して
るのかよ・・・・って言うか
お前っ・・!俺の身体で
変な事してねーだろうな!!?」
ベルトルト(ユミル)「ぁあ・・今更だが
自分と会話するって何か
凄ぇ変な感じだな。
変な事ってお前・・え?
お前、してないの??
だって私はともかく
アニの身体借りてトイレまで
行ってんだろ!!?まさか
本当に何もしなかったの
お前!?」
ブハッ!!!マジカヨウケル!!
ユミル(エレン)「するかよバカ!!
こんな状況でそんな
方向に頭が働くか!!
それと質問に答えろって!
まさかお前っ・・・!!」
-
- 192 : 2014/04/11(金) 02:08:25 :
ベルトルト(ユミル)「ちょっくら自家発電
したくらいだよ。ってか
エレンお前、ちゃんと
処理しとけよな。3回も
出たぞ。それもかなり
濃・・・
ユミル(エレン) 「マジかよ!!!!!
畜生っ!やりやがったな!!!
それは処理してないん
じゃねえ、わざとやらない
様にしてんだよ!!
ぁあ・・クソっ・・!!
それやられると後で
どれだけかったるいか
知りもしないで・・!!」
ベルトルト(ユミル)「あ?男だって毎日
やってんだろ?どうせ。
そこそこ気持ち
よかったしな。」
ユミル(エレン)「いや、しねーよ!
言っただろ、やった後は
急激に体力を消耗するから
毎日とかやる奴は
まずいねえ。アルミン
くらいだろ毎日頑張ってる
奴と言ったら。」
ベルトルト(ユミル)「あいつそんなに
すごいの・・?;」
ユミル(エレン)「ただでさえ体力
ねーんだから止せって
言ってるんだけどな。
元々そういう知識欲
というか好奇心が半端じゃ
なかったし・・そこへきて
あの”なり”だ・・ほら、
分かるだろお前みたいな
奴なら色々と。もうソレを
知ってる男連中で
アルミンに世話になってない
奴なんていない位だ。
ジャンやライナーみたいに
確固とした奴は別にして」
-
- 193 : 2014/04/11(金) 02:09:27 :
- ベルトルト(ユミル)「アレはそういう
事だったのか・・」
ユミル(エレン)「おい・・まさか
お前アルミンとも
・・!?」
ワナワナワナ
ベルトルト(ユミル)「い・・いや!大丈夫だ!
多分未遂に終わった・・
はずだ!直後すぐ
入替わっちまった
から分からないが・・」
ユミル(エレン)「勘弁してくれよ・・
じゃあ未遂で終わって
なかったとしたら
入替わったアニ
あたりが・・」
アタマガ・・
ベルトルト(ユミル)「だ、大丈夫だろ!
そんな感じじゃ
なかったぜ。
(まあアニとアルミン
という組み合わせが
若干気にかかるが
身体がエレンなら
問題ねーだろ)」
ユミル(エレン)「お前はあいつの
底知れない性欲を
知らないからそんな
こと言ってられるんだ
・・男も女もアイツ
関係ないぞ・・・
女子にだって流石に
毎日一人でやってる
奴なんていねーだろ
・・」
-
- 194 : 2014/04/11(金) 02:10:24 :
ベルトルト(ユミル)「まあ、私も流石に
毎日は(一人では)
やらねえが・・・
どうだろうな?
そこでさっきから
寝たふりがしんどく
なってきて鼻を
ヒクヒクさせてる
誰かさんあたりは
・・・案外毎晩
一人でお熱になって
たりするかも・・」
クリスタ「・・・・;」
ビクンッッ!!
ユミル(エレン)「あ・・・思いっきり
跳ねたな今。おーい
クリスタ、目が覚めた
のか?っていうか
顔真っ赤だぞ・・
おーいクリスタ!」
ペチペチ
(往復ビンタ)
クリスタ「(な、なな、なんで!?
まさかずっとバレて
たの!?際どい話
しすぎだよユミルも
エレンも!!起きられる
訳がないよ・・!)」
ベルトルト(ユミル)「(ニヤッ)・・なあ、
エレン、一ついい事
教えてやろうか?」
ユミル(エレン)「・・なんだよ・・
っていうかベルトルト
の顔でゲスい笑顔
するなよ・・
珍しい構図だけに
かなり気味が悪ぃよ」
-
- 200 : 2014/04/28(月) 03:20:40 :
ベルトルト(ユミル)「クリスタの夜の
お惣菜な、実はおま
クリスタ「(クワッ)」バッ!!!
クリスタ「キィィヤァアアアア!!!!」
ズドム!!
グキ
クリスタの頭突きがベルトルト(ユミル)の
局部にヒット。
ベルトルト(ユミル)「!!?!!??グハッ・・」
ユミル(エレン)「ああ・・・!お、おい!
大丈夫かベ・・ユミル!?」
ガタッ
ベルトルト(ユミル)「くっ・・!!がっ・・
こ、こいつ・・
ベルトルさんの・・!
固定砲を狙いやがった
・・・!!っつか・・
なんて激痛だっ・・!
し・・死ぬ・・・!!」
グァアアア
ジタバタ
-
- 201 : 2014/04/28(月) 03:21:32 :
ユミル(エレン)「おい!、激痛は
分かるがとりあえず
立て!立って跳べ!
ほら!こうやって!」
トントン
ベルトルト(ユミル)「な、なんでだよ!
それどころじゃ
ねえよこの
激痛は!!?」
グギギ
ユミル(エレン)「いいからやれって!」
ベルトルト(ユミル)「っ・・・!?
ぐっ・・っ・・!
わ・・わかったよ
くそ・・!コレは
ジャンの気持ちが
分かったぜ・・!
後でもう一回
謝っとこう・・!」
トントン
クリスタ「わわ・・ご、ごめん
・・!よく見ないで
飛び起きちゃった
から・・!」
ユミル(エレン)「いや・・今のは
ユミルが悪いだろ
・・人が嫌がる事を
言うからこういう目に
会ったんだ」
クリスタ「そ、そう!エレン!!?」
ユミル(エレン)「・・あ?」
クリスタ「何も聞こえなかったよね今!」
ユミル(エレン)「・・・いや・・
クリスタの夕飯が
どうとか言ってた事か?」
クリスタ「ホッ・・」
(良かった理解してない・・!)
ベルトルト(ユミル)「・・・・」トントン
(だんだん回復してきた)
ユミル(エレン)「少しは落ち着いてきたか」
ベルトルト(ユミル)「ああ・・やっと普通に
呼吸できるように
なってきた。しかし
なんでこれが効くんだ?」
ユミル(エレン)「しらねーよ。だが
とにかく蹴り上げられたり
したらすぐにこうして
跳ぶといいって話だ。」
-
- 202 : 2014/04/28(月) 03:22:53 :
- ガチャ
ミーナ「・・・・?」
エレン(アニ)「・・・?」
ベルトルト(ユミル)「・・・」
jump jump
クリスタ「~~~」
アワワワ
ユミル(エレン)「あれ、今度は
なんでお前らが
・・・?」
エレン(アニ)「いや・・っていうか
なにこの状況・・;」
ユミル(エレン)「説明は面倒だから
しなくてもいいか?」
ブッチャケ
エレン(アニ)「・・まぁ別にいいけど」
ブッチャケ
ミーナ「ちょっと訓練中に体
ぶつけちゃって・・
教官が念の為って
事で医務室行きを
許可してくれたの・・
アニが庇ってくれたから
私よりアニの方が心配
なんだけど・・・」
ユミル(エレン)「ここにこれだけ集まると
正直狭いな・・」
エレン(アニ)「それはそうとそっちに
寝てるみたいだけど・・
まだそいつは起きないの
・・?」
ユミル(エレン)「ああ・・ベルトルトか?
どうやらそうらしいな」
-
- 203 : 2014/04/28(月) 03:24:28 :
コンコン
ガチャ
アルミン「やあ、ベルトルトや
クリスタの具合は
どうだい?次の
講義が始まる前に
少し顔を出してみた
・・・んだけど」
アルミン「これは・・ずいぶん
ごったがえしてるね
・・」
エレン(アニ)「(アルミンっ)///」
ユミル(エレン)「アニに入ってるベルトルト
の方は相変わらず目を
覚まさねーよ。・・まあ
余計ややこしくなるから
逆にたすかるけどな。」
ベルトルト(ユミル)「さて・・そんじゃあ
今一番体のデカい
私はちょっくら出ると
するか・・次は座学だろ。
それなら別に問題ねー。」
ヨッコラセ・・
ユミル(エレン)「俺もそうするかな・・
元々ただの付き添いだし」
クリスタ&ミーナ「(あ・・エレンが
行っちゃう・・!)」
ベルトルト(ユミル)「・・・・エレン、
お前クリスタの傍に
いてやれよ」
クリスタ「!」
ユミル(エレン)「いや・・もう何の
問題も無いだろ・・
しっかり意識も戻ったし、
何ならクリスタも座学
位なら受けといたほうが」
-
- 204 : 2014/04/28(月) 03:25:44 :
ベルトルト(ユミル)「わっかんねぇかなぁ・・」
クリスタ「(ユミル・・!)」
パァアアア
ベルトルト(ユミル)「中身がお前でも
クリスタは私が添い寝して
やんねえと眠れないんだぜ?
ちょっとくらい手が滑って
おかしなことしちまっても
許してくれるだろうから
一緒に寝てやれよ」
ヘッヘヘヘ
クリスタ「ユミルーーーッ!!」
ブンッ(枕投擲)
ベルトルト(ユミル)「おっとw」
バシィ
ユミル(エレン)「お前ら本当に仲いいよな・・」
ハァ
ベルトルト(ユミル)「所でなぁエレン・・
いっこだけいいか?」
ユミル(エレン)「何だよあらたまって」
ベルトルト(ユミル)「お前・・クリスタを見て
何か感じないか・・?」
ユミル(エレン)「は・・・・?感じる?
スマン、お前が何を
言いたいのか今一
よく・・」
ベルトルト(ユミル)「クリスタを・・
すこし長い事見つめて
見てくれ、何か、ないか?」
ユミル(エレン)「・・・・・??」
ジィィ・・
ベルトルト(ユミル)「・・・」
-
- 205 : 2014/04/28(月) 03:26:41 :
-
ユミル(エレン)「いや・・ベつに
これと言って
何・・・」
ジワッ
ユミル(エレン)「ッッ!!?////」
ババッ
ベルトルト(ユミル)「んー・・?
どうしたよエレン??
えらく慌てて内股に
なったな今」
ニヤニヤ
ユミル(エレン)「な・・なんでもねえよ!
近いんだよ顔が!///」
カァァァ
クリスタ「?、???」
キョトン
ベルトルト(ユミル)「(やっぱり・・か。
こりゃぁ・・
グズグズしてると
マズいな。いよいよ。)」
ユミル(エレン)「(何だよこれ・・!
アニの身体の時と
同じで湿ってきた
・・・!)」
ソワソワ
ベルトルト(ユミル)「ああ・・それとエレン。
さっきだけどな、そこで
寝込んでるアニベルさん、
ちょっと熱っぽかった
から・・ここに残るなら
途中ですこし熱でも
見てやれよ。デコも
広くて計りやすい
だろ。」
ユミル(エレン)「あ・・・?ぁあ。」
モジモジ
ベルトルト(ユミル)「じゃあそんな訳でな。
食事当番で会おうぜ」
ガチャ
-
- 208 : 2014/05/22(木) 01:35:53 :
- ― 午後・二時限・技術講義 ―
ベルトルト(ユミル)「(さて・・と、これで後は狙いが
外れるか当たるかだが・・
やっぱりやるにしても自覚が
恐らくないエレンには無理か
・・・)」
カチャカチャ
アルミン「へぇ・・慣れたものだねユミル。
その状態でも立体機動装置の
整備をそこまで手際良く行える
なんて。」
カチャカチャ
ベルトルト(ユミル)「ぁあ?いや・・一応アニの
提案で装置は全員自分用のを
持つようにしたからな。
・・つっても、もしこの状態で
いきなりベルトルさんの身体で
普段私が着けてる装置つけろって
言われたらベルトのサイズが
合わねえよ。整備の上では
問題ねえが。」
アルミン「違うよユミル。僕が言いたかった
のは・・よくベルトルトの手で
それだけ精密な作業ができるねって
ことさ。大きさだって大分違う
と思うけど・・」
ベルトルト(ユミル)「・・さあな。きっとベルトルさん
自身元々手先は器用な方なんじゃ
ねえの。図体は超大型だが・・
どうもメンタルは3メートル級
っぽいしな。」
カチャカチャチキ
アルミン「・・・(僕の気のせいかも
知れないが・・ユミルはどうも
この状況において一人だけ
随分冷静な気がする・・
動きづらいからという理由で
午前の訓練は休んだけど、
この手捌きを見る限りまったく
ベルトルトの体に移り変わった
事に難儀している様子も
見て取れない・・)」
ベルトルト(ユミル)「(こいつ・・頭もまわるし
色々な意味で気を付けねーと
危ないかもな・・)」
-
- 209 : 2014/05/22(木) 01:37:17 :
アルミン「(ユミルも警戒心が強い。
何かを話すにつけても毎回
適当に流したりふざけてごまかす
フリをしているけど、話を
別の流れにもっていったり
うまく避けているフシもある。
そして警戒するという事は・・
隠したい事、人に知られたくない
事が少なからずユミルには
あるって事だ・・
ここは何か適当にユミルの一番
のってきそうな・・かつどうでも
いいような話で・・)」
アルミン「そういえばさ、突然変な事
言って悪いけど・・」
ベルトルト(ユミル)「・・・?」
アルミン「クリスタとエレンってさ、
なんとなく、本当にどことなく
だけど・・似てると思わない?」
ベルトルト(ユミル)「ッっっ!?」
ペキッ
アルミン「あっ。」
ベルトルト(ユミル)「っうお!!・・っとと、
おいおいおい!いきなり
なんてこと言い出すんだよw
誰と誰が似てるって??!
あんまり突拍子も無い事
言って脅かすから手元が狂った
だろ!」
チキショーメ・・・
-
- 210 : 2014/05/22(木) 01:39:10 :
- アルミン「(予想以上に動揺させて
しまったけど・・話にはいい
感じに乗ってきた・・・
僕自身もこの話のフリは正直
どうかと思う・・咄嗟に
言ってしまったけれどあの二人の
共通点なんて探しても数える程
無い・・しかしそれくらいに
突拍子もない話でなければ
ユミルの警戒をこうして解く事も
叶わなかった・・何とかして
考えるんだ・・・・)
ご・・ごめんよ!そんなに
驚くとは思わなかったんだ」
ベルトルト(ユミル)「これが驚かずにいられるかよ。
何がどう似てるって言うんだよ
・・あいつらの。片や巨人を
この世から在庫一斉処分して
やるって息巻いてる奴と、
困ってる人を見かけたら
自分が巨人に食べられ
ちゃってもいいからと
率先して助けに行くような
破滅的な御人良しちゃんの
どこが・・」ハハ・・
アルミン「うーん・・まずはやっぱり・・」
-
- 211 : 2014/05/22(木) 01:41:18 :
- 類似点?1:顔が整っている。
ベルトルト(ユミル)「あれ・・お前、結構昔に確か
アイツの人相はあまり
よくないからって面と向かって
注意してなかったっけ。
もう少し愛想よくしたら
どうかとかなんとか。」
アルミン「うーん・・あれでエレンは
大分お母さん似な所があるんだよ。
普段から目が気張りっぱなしで
吊り上がってるから分かり
づらいけど。きっとクリスタも
あんなに綺麗なんだから
お父さんよりお母さんに
似てると思うんだ。」
ベルトルト(ユミル)「それくらいのことで似てるって
言うのもなんだかな」
アルミン「勿論、それだけじゃないよ。」
-
- 212 : 2014/05/22(木) 01:42:57 :
- 類似点?2:激情型
ベルトルト(ユミル)「・・・それは否定しねえ・・↓↓」
ウヘァ・・
アルミン「やっぱりそうなんでしょ。
僕もあまり詳しくは知らないけど」
ベルトルト(ユミル)「怒るとすっげえおっかないぞ。
人格攻撃は平気でしてくるし
頭突きはともかく石まで
飛んできた事もある」
アルミン「き・・聞かなきゃよかった・・」
ガクガク
ベルトルト(ユミル)「ありゃ絶対動物占いはゾウだな」
アルミン「・・・・?象??」
ベルトルト(ユミル)「ああ・・こっちの話だ
それよりまさか二つで
終わりって事は無いだろ?
他に何があるんだ?」
-
- 213 : 2014/05/22(木) 01:43:43 :
類似点?3:向こう見ず
ベルトルト(ユミル)「あれ・・結構似てるのか・・?
あいつら・・」
アルミン「エレンはあんな呼び名が
定着するくらいだから言うまでも
無い事だけど、クリスタも
あれで相当後先を考えない方だよね。
まあ、そういった行動に出る
理由とかは色々違うと思うけど」
ベルトルト(ユミル)「いや・・確かにアイツにも
いくら人様の為とはいえ
その為に自分がどうなってもいい
ってところはあるから・・・
そういう意味じゃ死にたがり
ってあだ名が付いてても
おかしくない・・・筈なんだが」
アルミン「それはきっとクリスタの
背負ってる後光がすべて
掻き消しているんだよ・・」
カミサマダカラ・・・
ベルトルト(ユミル)「なるほど・・」
メガミダシナ・・
-
- 214 : 2014/05/22(木) 01:46:18 :
- 類似点?4:嘘を付くのが非常に下手
アルミン「自分でも忘れてる事がたまに
あるみたいだけどエレンって
嘘つくと耳が収穫期を迎えた
トマトみたいに赤くなるんだ
・・」
ベルトルト(ユミル)「クリスタも隠し事はダメだな。
初日に罰を受けた芋女に
分け与える分の残飯とか
隠してた時もバレバレだったし」
アルミン「サシャはクリスタに初日で命を
救われてたんだね・・」
ベルトルト(ユミル)「もっとも、教官にもバレてた
だろうから、完全に恩赦だけどな。」
アルミン「(そろそろ警戒の度合いが
落ちてきた頃かな・・・)」
-
- 215 : 2014/07/02(水) 00:53:04 :
- ベルトルト(ユミル)「・・・しかしアルミンよ。
何だってこの時間教官不在なんだ?
おかげでこうして私語を慎むことなく
楽できるのは結構な事だが」
アルミン「いや・・何というか、当たり前といえば
そうなんだけど・・エレンやアニ、ユミル
とは違って教官はあの通り姿かたちにまで
変化をきたしてしまっているからね。
普通、昨日までとはまるで別人のような
歳にいきなり戻るようなことがあれば
まず上で話し合いの場が設けられるのは
当然だと思う・・・。寧ろ普通に
午前の馬術指導に当たってたのが
驚きというか・・・」
ベルトルト(ユミル)「まあ、分からなくはないけどよ。
話し合いったって、どうしようも
無いだろ」
アルミン「人事の問題もあるよ。ただでさえ兵士は
人手不足なんだ。そこへきて教官が全盛期の
力を取り戻したとなれば、普通に考えて
訓練教官より何れかの兵団に徴兵されるのが
自然だと思う。それも教官の元の身分を考えたら
高確率で調査兵団の上部に戻ることに
なるんじゃないかな」
ベルトルト(ユミル)「それが妥当だろうな。・・
っつっても、私らはまず
自分の心配だ。早くこの
状態をどうにかしねえと・・
最悪の場合・・・」
アルミン「え・・・?」
ベルトルト(ユミル)「いや・・ちょっと
嫌な予感がしただけだ。
気にすんな」
-
- 216 : 2014/07/02(水) 00:54:05 :
- アルミン「そう・・。さて、
それじゃあ時間的には」
ライナー「そろそろ終わりの頃合いだな。
自習とはいえ代理の教官すら
全員駆り出されてるから
こりゃ相当大事なのかもな。
おいユミル。立体機動装置の
整備の手際から見て問題ない
と思うがその身体でも
飯の下ごしらえくらいは
できるか?一応芋剥きに
ナイフくらいは使う。
手元が狂ったりしたら
かなわんからな」
ベルトルト(ユミル)「どのみちそんな程度で
負う傷くらいなら
問題ねえだろ?」
ライナー「・・・何だと?」
ベルトルト(ユミル)「冗談だって。マジになるなよ
じゃあ、そろそろ行こ・・」
ガチャ
-
- 217 : 2014/07/02(水) 00:54:49 :
ドンっ
ミーナ「きゃっ!!」
ベルトルト(ユミル)「うぉっ」
ミーナ「ごっ、ごめんベルトルト!
あっ、違った!えーと、ユミル!?」
イタタ・・・
アルミン「ミーナ!?どうしたの!
確か君は医務室で休養を・・」
ミーナ「それが・・ちょっと!
っていうか、今、ユミル
なのよね、ベルトルトは!」
ベルトルト(ユミル)「ああ・・紛らわしくて
面倒だろうけどな。
それより・・何かあったのか?」
ミーナ「いいからちょっと来て!
あ、あとアニも!!!」
エレン(アニ)「??」
ミーナ「なんだかよく分からないけど
またエレンが入替わっちゃったの!」
-
- 218 : 2014/07/02(水) 00:58:06 :
- ― 医務室 ―
ガラッ
ベルトルト(ユミル)「うぃーっす」
アルミン「エ、エレン!
また入替わったって
本当っ・・!?」
エレン(アニ)「・・・あ」
アニ(エレン)「っ・・・あ・・・」
一同、肌着一枚で後ろ髪を留めている最中の
アニ(エレン)と対面。下には隊服のズボンを
履いているが上半身は裸に近い。
アルミン「うゎわわわ・・ごめん!
(アニの下着姿見ちゃったよ!)」
ババっ
エレン(アニ)「あ・・あ!!・ああ、あんた!!!
今エレン!?私になんか
恨みでもあんの!?よりによって
ぁっ・・アルミ・・ぐぅ・・・;!!
(アルミンに見られた!!)」
ガバッ
アニ(エレン)「うゎっ!オイ落ち着けって!
おまっ・・これお前の肌着だぞ!
そんなに引っ張ったら
千切れちゃうだろーが!」
ギチギチ・・
エレン(アニ)「はっ・・・」
掴みかかった胸部肌着が伸びきって
悲鳴を上げるのと同時、それによって
隠されていたアニの胸部が一瞬肌着から
零れ落ちる様を目撃してしまったのか
アルミンは・・・・
アルミン「・・・・///////」
(脳内記録、完了)
エレン(アニ)「ファッ・・・!!;;;」
(更に見られた!!
もう終しまいだ――!!)
ガクッ・・
-
- 219 : 2014/07/02(水) 00:59:18 :
アニ(エレン)「っ・・!ったく・・
身支度だけは常にきちんと
してくれって言ったのは
アニだろ・・オレはその通り
やってただけなのに・・」
アーア・・コリャノビチマッタナ・・
エレン(アニ)「あれ・・?ちょっと
待ちなよ、アンタ・・」
アニ(エレン)「・・なんだよ?」
エレン(アニ)「えらく手つきが慣れてない?
っていうかそもそも髪留め
どこにしまってるか教えて
無いよ私・・」
アニ(エレン)「隊服の右胸ポケットだろ・・
髪の留め方とかは・・・
なんというかその・・///」
エレン(アニ)「なに・・?
何で赤くなってるの?
ちょっとまさか・・」
ベルトルト(ユミル)「混線の度合いがさらに
酷くなってるなこりゃ・・
同調というよりこりゃもう
上書きに近いだろ・・」
アルミン「・・???・・??」
-
- 220 : 2014/07/02(水) 01:00:51 :
- エレン(アニ)「混線・・?ユミル・・?
アンタ一体何を・・」
ベルトルト(ユミル)「とぼけなきゃいけねえ事情も
御有りだろうが・・もう
ここまで来るとそうも
言ってられねえ・・」
エレン(アニ)「ねえちょっと待ってって、
何が何だか・・」
ベルトルト(ユミル)「アニ、大方お前辺りが
”座標”なんだろ。違うか?
まあ呼び方なんてどうだって
いいんだが・・混線の元凶は
どう考えたってお前としか・・」
エレン(アニ)「ユミル・・アンタも相当
焦ってるのかちょっと言ってる
意味が分からない。すこし
・・私らだけ部屋の外に
外そうか・・?」
ベルトルト(ユミル)「ああ、別にそれで構わねー」
-
- 221 : 2014/07/02(水) 01:03:44 :
- ―医務室外―
エレン(アニ)「それで・・アンタはどこまで
私について把握してる訳?
そもそも誰からそんな情報を?
今入ってるその身体の持ち主?
それともまさか・・」
ベルトルト(ユミル)「”それともまさか”
ってことは・・ああ・・
成程・・成程成程・・ライナー
ね・・お前ら・・相当な
やり手だなァ。そりゃ
あんなことした首謀者が
訓練兵やってるなんて
巨人の起源や本来の用途も
知らん連中に分かるわけねえな」
エレン(アニ)「・・・!聞きたいことは山ほど
あるけどまさかアンタ・・
記憶まで・・?」
ベルトルト(ユミル)「まさかも何もないだろ・・
こんだけ体を入替わってたり
したらそりゃ体の方も、
人格がベースなのか、
脳の方の記憶がベースなのか
曖昧にもなってくる。
エレンもそれで無意識下に
お前の記憶も自分のモノ
みたいに扱える域にまで
来ちまってんだよ」
エレン(アニ)「そんな事よりアンタ・・
私の記憶を手繰ったりして
その程度の反応しかしないって
事は・・まさか」
-
- 222 : 2014/07/02(水) 01:04:55 :
-
ベルトルト(ユミル)「それこそまさかも何もw
”座標”の影響受けてるんだから
そんな簡単な事をわざわざ
言わせんなっての。っつー事は
当然エレンも”そう”なわけだ。
お前、エレンの頭よめねーの?」
エレン(アニ)「・・・・考えようとすると
頭痛がする・・それに
エレンの方の思考は今の私には
よく読み取れない。アンタは
どうなの。そんなに隅から隅まで
そいつの考えてる事が分かるの?」
ベルトルト(ユミル)「・・まあそれなりにな。
ほら見ろよ。お前も流石に
気づいてるかと思ったけど
何もベルトルさんの方からは
アプローチかけて無いみたいだな。
これじゃあ気づかれねーわ。
全くもってとんだチキンだぜ。」
-
- 223 : 2014/07/02(水) 01:06:30 :
エレン(アニ)「・・は?」
ベルトルト(ユミル)「は?じゃねーよw!ほら!
お前に気があるんだとよ!
ベルトルさんの奴。お前の事
考えるだけでこの通り、
股間の超大型巨人が
開閉扉を蹴破らん勢いで・・・」
ベルトルト・フーバー、立体起働!!
エレン(アニ)「いっぺん死ね!!!!」
ドムッ!!!!
エレン(アニ)のトーキックがさくれつ!!
きゅうしょにあたった!!
こうかはばつぐんだ!!
ベルトルト(ユミル)「ッッッ↓↓↓」
(声にならない叫び)
エレン(アニ)「あっ・・アンタにそんな
余計な事されなくても
あれだけ見られてれば普通
気づくっての・・!////;
次ふざけた真似したら
アンタ自身の身体でなくても
容赦なく潰すよッ・・・!」
ゼイ・・ハァ・・
ベルトルト(ユミル)「忘れかけてた・・地獄が・・
再びっ・・!!!ぐぁぁああ・・・
・・・!くそぅ・・そりゃねえぜ
・・お・・男に産まれなくて
本当に良かったと今だけは
思えるっ・・・ぉぉぉおおお↓↓」
エレン(アニ)「フー・・フー・・;」
-
- 224 : 2014/07/03(木) 23:05:19 :
- ベルトルト(ユミル)「ベルトルさんも
ベルトルさんだけどよ、
お前もお前だぜ。なんで
気づいてんなら構って
やらねーんだ?
同郷のよしみだろ?しかも
お前・・よりによって
ベルトルさんより
アルミンの方が気になってる
だろ」
フゥー・・・
エレン(アニ)「っは!!?え・・え、
ちょっ・・、
それ誰から聞いたの!?
わ、私はそんな・・!」
アタフタ
ベルトルト(ユミル)「誰からも聞いてねえよw
しいて言うならあんだけ
見てたらバカでも
気付くぜ(笑)」
エレン(アニ)「(真っ赤ァァァ///)」
ベルトルト(ユミル)「なあ、アイツのどこが
いいんだ?見た目だけに
惹かれるタイプじゃないだろ
お前。どっちかというと。」
エレン(アニ)「・・・・////;」
-
- 225 : 2014/07/03(木) 23:06:20 :
- ベルトルト(ユミル)「あー・・もう分かった
分かった。無理には
聞かねえよ。折角女子会にも
滅多に参加しないお前の
口から珍しく色恋沙汰方面の
話が聞けると思ったのに。
苛めてるみたいで萎えるわ。
なによりお前、今姿違うし。
エレンの姿でそれを
言われても若干危ない
絵面になるしな」
ヘヘヘッ
エレン(アニ)「みっ・・見た目も当然
嫌いじゃないけど・・
思ったことはちゃんと
口にする所・・とかだよ・・!//
確かにアイツは見た目も
頼りないし実際サシャより
力も無いだろうけど
・・でも度胸がある。
いっ・・いけない・・?
それだけじゃ。」
アセダク
ベルトルト(ユミル)「・・・!いーや・・w
いけなくはねーな。
ただまあやっぱ・・・それ
エレンの姿でなくお前の
口から聞いてみたかったよ、
いや、マジで(せせら笑い)」
ケラケラ
-
- 226 : 2014/07/03(木) 23:12:12 :
- エレン(アニ)「っ・・茶化すな!それに
アンタ・・
状況分かってんの・・?
無理矢理話を関係ない方に
持って行ったけど、アンタは
私らの事をそこまで把握した
訳だよ。もしこの状況が元に
戻ったらその時は・・!」
ベルトルト(ユミル)「・・その時は、なんだ?」
エレン(アニ)「一々聞くな!口を
封じられるかもしれないとか
それくらい考える筈だろ?
どうしてそんなにのんびり
してられる!?それとも
アンタまさか」
ベルトルト(ユミル)「・・まさか?しねえよ
邪魔なんて。そっちの
細けぇ事情なんざ知った
こっちゃねえけど、
私の生きる目的はクリスタ
だけだ。壁の実状もまあ
知ってるし、そもそも
お前らをどうこうしようと
今度は“猿”どもが
じっとしてる訳がねぇ。
どうせジタバタしても
埒が明かねえのなら
それはその時なんとか
するさ・・それよりも」
エレン(アニ)「・・?」
ベルトルト(ユミル)「この状況が戻ったらなんて
言ってるけどお前は何か
打開策を思いついたのか?」
-
- 227 : 2014/07/03(木) 23:13:44 :
- エレン(アニ)「そ・・それ・・は・・
その・・・・↓」
ベルトルト(ユミル)「そーかい。私はもう大体
見当が付いたけどな。いや、
確証が取れたって言い変えるべきか」
エレン(アニ)「あ、アンタそれ本当!?
いや、それよりなんで
何か心当たりがあるなら
教えてくれないの!あるなら
あるで、アンタだけでも
試してみればそれで済む
話なんじゃないの!?」
ガミガミ
ベルトルト(ユミル)「いや・・・すぐに分かると
思うけどな、今の今までそう
簡単に試せる方法じゃ
なかった訳よ。エレンなら
どうか分からんが多分
大人しくは試されて
くれねーしな。」
ニヤニヤ
エレン(アニ)「???;」
ベルトルト(ユミル)「だがさっきチラ見した
限りじゃエレンと入替わった
ベルトルさんは未だに
私の身体でおねんねだ。
今なら私は簡単に試せるし、
そろそろ戻るか。その前に
どうした拍子に入れ
替わったか当人らに
聞いてみろよw多分お前と
エレンの方は・・
簡単には済まねーぞw」
エレン(アニ)「もったいぶりやがって・・!」
イライラ
-
- 228 : 2014/07/03(木) 23:20:10 :
―再び医務室―
ガラッ
アニ(エレン)「・・・(汗だく)」
真っ赤っ々
ベルトルト(ユミル)「よう、待たせたな。
当たり前といえば当たり前
だけどアニが聞きたい事
あるんだとさ。
・・て・・おいエレン?
お前なんか顔が・・・」
アルミン「さっきから俯いて真っ赤に
なったまま何も口をきいて
くれないんだ。お手洗いに
行きたそうだから行って来たら
って言ったんだけど首を
横に振るだけだし、ミーナや
クリスタが近づいただけでも
ああして顔も直視できない
状態なんだよ・・」
ベルトルト(ユミル)「あ・・・おいまさかアニ、
エレンの奴・・」
エレン(アニ)「ギャーー!!!
そ、それ以上何も言うな!!
ちょっ・・、エレン、アンタ
あたしの頭の中まで・・!?」
ガバッ
-
- 229 : 2014/07/03(木) 23:20:33 :
-
アニ(エレン)「だ・・だって・・
しょうがないで・・だろ!;
考えたくなくても次から次に
頭の中から・・っていうか
アニ・・お前、お前って・・
その・・」
モジモジ
エレン(アニ)「うわぁあああ、もう、
もう何も考えないで
お願い頼むからさ!」
アニ(エレン)「お前って・・・・
アルミンだったのか・・//」
エレン(アニ)「きっ・・聞こえるだろーが・・!!
やめろってもう!!」
-
- 230 : 2014/07/03(木) 23:20:59 :
- ベルトルト(ユミル)「あ~あ・・おい・・
お取込み中悪いんだけどよ、
気が付いてるか?お前ら、
平静さを失うにつれて
喋り方まで身体の方と
混ざってきちまってるぞ。
まずどうしてそうなったか
説明しとくべきなんじゃ
ねーかなエレンよ。」
ニヤニヤ
アニ(エレン)「ユミル・・てめっ・・
どうしたら元に戻れるかさては
お前知ってやがったな・・?」
ヒクヒク・・・
ベルトルト(ユミル)「さぁ~??
何のことやらなぁ。第一
確信を持ってたら私は
真っ先にベルトルさんから
お前の体にリターンして
それからクリスタを・・・」
ジュルリ・・
クリスタ「ひっ・・」
ビクゥ
ミーナ「ちょっと、ユミル!!」
ベルトルト(ユミル)「っ、ぁあ、冗談だよ冗談!
それにエレン。どんなふうに
してそうなったのか
考えてもみろよ。当事者の
お前なら簡単にそれが
意識のある相手に試せる
事じゃないってことくらい
分かるだろ。まあ・・私は
誰だろうと気にしねーけど」
-
- 231 : 2014/07/04(金) 01:14:28 :
- アニ(エレン)「ぐっ・・・!」
エレン(アニ)「ちょっと、二人ともいい加減に
して教えてくれない!?
もうこの際そんなのどうだって
いいよ。私は早く自分の体に
戻りたいんだ!」
ベルトルト(ユミル)「(溜息)だとよ。
どうだっていいんだってさ。
おい、教えてやれよエレン。
さっきの反応で大体何が
あったのか分かってる
つもりだけどな私は。」
ヘヘヘッ
アニ(エレン)「・・・・・!」グググ
イイタクネェ・・!;
エレン(アニ)「・・エレンに聞かなくても
じゃあこっちの二人に・・」
クリスタ&ミーナ「(ビクッ)」
ベルトルト(ユミル)「(ニヤニヤ)」
-
- 232 : 2014/07/04(金) 01:15:28 :
- エレン(アニ)「ねえ・・、ちょっと
なんで黙ってるの
アンタ達まで・・」
クリスタ「(だって・・・)」
ガクガク
ミーナ「(言えるわけ・・)」
ブルブル
エレン(アニ)「っ・・!ちょっとまってよ
まさか・・まさか」
アオザメ
ベルトルト(ユミル)「ほー・・流石に察し悪い
お前でも気づいたかw
まー、呪い解く手段としちゃ
おとぎ話の定番だよな。
・・さ、ちゃっちゃと
いってみよーかw」
エレン(アニ)「ちょっ・・まだ何も
言ってないし!!///」
カァアア
ベルトルト(ユミル)「ああ、そう。」
ヨッコイショ
ノソノソ
-
- 233 : 2014/07/04(金) 01:15:53 :
ベッドに横たわるユミル(ベルトルト)の前で
深呼吸。ーーー次の瞬間
ベルトルト(ユミル)「せぇーーのっ」
ガバッ
全「!!!!!????」
ベルトルト(ユミル)「・・・!・・」
ムッチュウウ
クリスタ「っ!!・・・!!!」
パクパクパク
ミーナ「・・・!!」
ミラレナイヨ!!
エレン(アニ)「あ・・・!ああ・・・!」
ガクガク
気絶しているユミル(ベルトルト)が危うく
窒息するのでは、というレベルの
激しいディープキス。口づけは
激しさを増し、顔の角度を変え、
額がぶつかり合うほどの、
まるで肉食獣が獲物にむさぼり
付くようなキスが繰り広げられた
・・と、次の瞬間
-
- 234 : 2014/07/04(金) 01:16:31 :
ベルトルト「っ・・・」
ガクッ
ユミル「・・・・んおっ
・・・・!ぉお・・
帰ってきた帰ってきた、
やっぱコレだな!
ふぃー・・・こんなに
気分がいいのはまさしく
おぎゃぁと産まれた時
以来だぜ」
ウヘヘ
エレン(アニ)「そ・・そいつはどうも
・・おはようございます//
・・・・!・・・!!」
ドキドキドキ
ユミル「ホラ、どーよアニ。
すっかり元通りだ。さ。」
ニヤニヤ
ユミル「次、イってみようか・・!」
ワキワキ
エレン(アニ)「ひっ・・!ひぃいいい!!」
ガラっ!!ダダッ
バタバタバタ・・・・
-
- 235 : 2014/07/04(金) 01:24:13 :
- バタバタバタ・・・・
ユミル「ありゃ・・逃げるとこまでは
想定してなかったわ・・
それよりお前らまでなんで
固まってんの?」
クリスタ「・・・だって・・
その・・・」
アルミン「・・・////」
ミーナ「・・・・・」
ガタガタ
ユミル「(いや・・入れ替わり自体は
額ぶつけるだけでなんとか
なるんだけどな。きっとエレンの
時は熱を見る時に入替わって
偶然顔をぶつけちまったか
何かして、コレが入れ替わりの
条件であるとか勘違いした
んだろうな・・。まあ、
面白いならなんでもいいや)」
アルミン「エ・・エレン・・その・・
君が元に戻るにはアニと
キ・・・キス・・」
アニ(エレン)「一々言わなくても分かってる
!余計に恥ずかしくなるから
やめなよもう!!」
-
- 236 : 2014/07/04(金) 01:28:15 :
- ユミル「しかも直前は自分の顔と
して、意識が入替わったら
目の前にはアニの顔だ。
こっ恥ずかしさは更に倍増
っつーとこか」
ケラケラケラ
アニ(エレン)「ぁあ、チキショウ・・なんで
わた・・オレがこんな・・」
アタマイタイ
アルミン「エレン・・気持ちは分かるけど
もう猶予はないよ・・!
さっきから徐々にアニの
口調が顔を出し始めてる・・
このままだと本当にきみは」
アニ(エレン)「ああ・・分かってるって・・」
トボトボ
ガラッ
ミカサ「来る途中に・・エレ・・
アニとすれ違ったが
・・何かに怯えるように
走って行った・・一体
なにが・・」
全「・・・・」
ミカサ「なに」
アルミン「ハードルがまた一段
上がった・・・」
アニ(エレン)「バカかよ・・オレには
最初っからこっちが
心配の種だったんだっつの・・」
-
- 237 : 2014/07/06(日) 06:00:39 :
―――
――
―
―炊事場―
ミカサ「エレンが元の身体に戻るには・・
アニと・・キスを・・・?!?」
(徐々に光を失う目)
アルミン「じょ、冗談とかじゃないんだっ
、目の前でユミルがやって
見せて、現にもうユミルは
ベルトルトの身体から自分の
身体に戻っている!」
アワワワ・・
ミカサ「・・・エレン」
(光を一切反射しない目)
アルミン「(ヒト科の目じゃない・・!)」
ゾクッ
アニ(エレン)「なっ・・!何だよ!!
オレだってどうすりゃいいか
困ってるんだよ!!!」
プイッ
ベルトルト「(・・・男言葉のアニ・・・
また見られた・・)」ホッコリ
(意識取り戻した)
-
- 238 : 2014/07/06(日) 06:01:48 :
- ユミル「もうこのままでいいんじゃね?
アニも根暗じゃなくなって、
エレンは死に急がなくなって
実のところいいとこづくめ
なんじゃ・・」
ミカサ「全然、良く、ない・・・!」
ゴゴゴゴゴゴ
ユミル「ぅをっ・・・あ、スマン;」
ゾクッ
アルミン「(ユミルですら皮肉を
言い切らせて貰えない
なんて・・)」
コワスギル・・
ミカサ「エレン・・・!この際もう
細かい事は言っていられない。
ユミルの話ではあなたは既に
アニの身体に毒され始めて
いると聞いている・・もう
迷っている猶予はない」
アニ(エレン)「いや・・どちらかといえば
オレが入り込んでる訳だから
アニの身体の方が被害を
受けてる側なんじゃねえか」
-
- 239 : 2014/07/06(日) 06:03:27 :
- ミカサ「そんな事はどうだっていい。
エレンはエレンの身体に
戻るべきだ・・」
アニ(エレン)「ンな事分かってんだよ!
でもどうせお前だって何か
面倒臭い事言うんだろ!?
そもそもそれがなくったって
・・その・・アイツが
大人しくしてるか・・・」
モジモジ
ミカサ「して。アニは私が
力づくでもおさえておく。
私の事は気にしないでいい。」
ブルブル
アルミン「ミカサが・・!エレンと
他の女子の接触を譲歩した
・・・??!」
ヤノアメガフルゾ!!
アニ(エレン)「お前・・そこまで真剣に・・」
ミカサ「だが、入れ替わりが済んだら
即座に私がエレンの唇を奪う。」
ドン
-
- 240 : 2014/07/06(日) 06:07:37 :
- アニ(エレン)「・・ハァ!?ふざけんなよ!
それはひょっとしてギャグで
言ってんのか!?っつぅか
芋剥けよ!手が止まってるぞ
ミカサ!」
ギャーギャー
ミカサ「ふざけてなどいない!
エレンが目の前で・・!
目の前でよりによって
あの女と・・!アニとそんな
事をするのを黙って見ていたら
・・・私は何をしてしまうか
わからない・・・!」
シュララララ
アニ(エレン)「意味が分からねえ!それじゃ
お前がオレにキスをする理由
になってねえだろ!」
ミカサ「安心してほしい、私も
初めてだから・・!」
カァァァ///
アニ(エレン)「人の話を聞けよもう!」
シャリシャリ
-
- 241 : 2014/07/06(日) 06:09:04 :
アルミン「(言ってる事は滅茶苦茶
だけど・・ミカサはミカサで
辛いんだろうしなぁ・・)」
シャリシャリ
ユミル「・・・;(ぁ~あ・・もっと
面白い方向に進むはず
だったんだけど、なんか
違うよな・・これじゃ)」
シャリシャリ
ミーナ「でも・・さぁ・・その
肝心のアニの居所が掴めない
ままだよ・・さっき走り去って
からどこにも見当たらない
って話だし」
ザクザク↓
クリスタ「そう・・だよね。まずそれには
エレンになってるアニが
見つからないと・・」
シャリシャリ↓
ユミル「(そうそう、まずこいつらだよ。
ミカサはともかくこの二人だって
エレン狙いなんだからもっと
積極的に絡んでいきゃ面白く
なるの・・・ん・・?)」
-
- 242 : 2014/07/06(日) 06:10:19 :
ミカサ 〈●〉 〈●〉
ジッ・・・
ユミル「ピャァゥ!!!?」
ビクッ!!!!
ユミル「ひっ・・!うぉ・・
驚いたっ・・っつか!
顔近すぎだろ!!!
鼻息当たる距離だったぞ
・・・!」
シンゾウニワリィ・・!
ミカサ「ユミル・・・・」
ユミル「な・・・なんだよ」
ミカサ「なにか私たちに隠している
事はない・・?」
ギギギギ・・・
-
- 243 : 2014/07/06(日) 06:12:33 :
-
ユミル「(っ・・!くっ・・!
コイツ・・マジかよ!い・・いや!
ハッタリだ!間を作るな!
完全に付け入られちまう!)」
ユミル「言ってる意味が分かんねーな。
そりゃ大体何に対しての言葉だ?
私が何か隠し事して得する
状況だとでも・・?」
ミカサ「貴女の性格はよく知っている・・
それにさっきの貴女の目は・・
夜の談合でクリスタやミーナを
茶化してるときと全く同じ
目をしていた・・・」
クリスタ&ミーナ「???;」
ユミル「(・・・ッチキショ!!
なんなんだよコイツ・・!)」
ミカサ「だがしかし・・何も隠して
いないと言うのなら仕方がない。
アルミンも確かに見たと言って
いる以上ユミルがしたことと
同じ事をしてみるしか手は無い」
-
- 244 : 2014/07/06(日) 09:51:54 :
-
ユミル「(なんだ・・やけにあっさりと?)」
ミカサ「ミーナやクリスタ、
それからアルミンの話では
いずれも何方か気絶した状態で
口付けを行い・・そして入替わり
が起こっている。どちらか一方
を私が気絶させてそれから
試す他ない・・・・!」
ゴゴゴゴ
ユミル「(しまった!)」
ミカサ「もしもこれで何も起こらなかった
時は・・、改めてその身体に
聞くことになる・・!
そうならない事を祈ろう・・!」
パキペキ
アルミン「(僕も何となく引っかかっていた
けれど・・やはりユミルは
何か・・、このままでは
何か問題があるのを黙っている
・・ミカサは直感だけで
言っているんだろうけど・・
それはきっと間違いない)」
アルミン「(恐らく推測だけど・・
キスだけが条件では
無いというのが一つの可能性
として浮上する・・)」
-
- 245 : 2014/07/06(日) 09:52:31 :
アルミ 「(ミーナとクリスタの話では
ユミルに入ったエレンが
アニに入って気絶している
ベルトルトの熱を見ようと
して顔を重ねた際に唇が
ぶつかって入替わったって
事だけど・・ベッドに
横たわってたなら身体の
向きから考えてそれは
まずない。)」
アルミン「(・・ということは単純に
考えて入れ替わりはその
寸前に済んでいて、意識が
入替わった際に急に動いた
拍子に誤ってキスして
しまったというのが一番
妥当な考え方か・・
さっきのユミルの実演も
そういわれてみれば
ユミル入りのベルトルトが
崩れ落ちるタイミングは
少し遅れていた・・すると
そこから考えられるのは・・)」
-
- 246 : 2014/07/06(日) 09:53:20 :
- アルミン「(額の接触・・くらいししか
思いつかないな・・あまりに
安直だけど。どちらのケース
でも間違いなく踏んでいる
手順はそれしかない。けれど
問題は・・・)」
アルミン「(なぜそれをユミルだけが
知っていたのかだ。聞けば
熱を見てやれと言ったのは
ユミル自身だったとエレンは
言っていた。この状況を
仕向けたのは間違いなく
ユミルだ・・・)」
・・ルミン?」
アルミン「(しかしユミルの性格からして
僕がいたずらに指摘しても
絶対にボロは出さないだろう。
ここは・・)」
ミカサ「アルミン?」
アルミン「えっ!!?ああ、なんだい
ミカサ」
ミカサ「すっかり黙っていたから・・
・・大丈夫?どこか具合でも
・・悪い?」
-
- 247 : 2014/07/06(日) 09:55:18 :
アルミン「なんでもないよ。ちょっと
考え事してただけだから」
ライナー「おい・・そろそろ芋を
全部鍋に放り込んじまいたい
んだが・・もうあらかた
剥き終わりか?」
アルミン「・・サシャ、生で食べるのは
身体によくないよ・・
さ、鍋に入れようか」
サシャ「(ギクッ)・・何のことでふか?」
ヒューヒュー♪
アルミン「みんなが別の話題に気を
取られてると君は必ず芋を
2,3個くすねる習性がある
でしょ・・」
ライナー「ほら、よこせ。」
サシャ「ぅう・・」シブシブ・・
ワタシノオイモ・・
-
- 248 : 2014/07/07(月) 02:37:01 :
アニ(エレン)「お前・・なんでそこまで
食い意地張ってんだよ・・・
何時いかなる時でも食って
るじゃねえか・・・
アニの記憶か・・?これ
・・寝る前にもクリスタに
分けて貰ったパン食ってる
じゃねーか・・・」
カピカピニナッタヤツ
サシャ「は?・・ああ・・ええ・・。
ええと・・今は、エレンが、?
ええと?コレは今どういう
遊びの最中でしたか!!」
ワケワカリマセン
ミーナ「遊びじゃなくて・・割と皆
本気なんだよサシャ・・。
今目の前にいるのはアニ
じゃなくてエレンね。
このまま元に戻らないと
アニもエレンもどうなって
しまうか分かんないんだよ?」
クリスタ「あ・・ちょっと、待って
・・?あの・・エレン?
さっきユミルにも聞いたけど
・・・」
-
- 249 : 2014/07/07(月) 02:39:04 :
- クリスタ「今もサシャに言ってたから
気が付いたんだけど・・・
さっきの言葉は・・つまり
私たちが夜、部屋で集まって
話をしていた記憶も・・・
エレンには見えてる・・
って、事かな・・・?」
ミーナ「・・・・・!!!!!!??」
アニ(エレン)「っっっ!!!/////」ババッ
ユミル「(おおっ!流石私の嫁クリスタ!
ここでそれに喰い付くとは!)」
ワクワク
アニ(エレン)「あ・・その・・それは・・
その・・///」顔を上げない
アルミン「・・?エレン?どうしたの?
またさっきみたいに顔が
真っ赤だよ・・?」
(正確にはアニの顔だけど)
ミーナ「あ・・じゃあ・・さっき・・
入替わった直後私達二人が
近づいた時何も話してくれ
無かったのって・・!
えっ・・・!ええええ!!//」
-
- 250 : 2014/07/07(月) 02:41:07 :
-
アニ(エレン)「わ・・悪いとは思ってる・・!
でもどうしようもなかったんだ・
・・アニの記憶にオレの意識が
一瞬持ってかれそうになって・・」
サシャ「???、??」
アニ(エレン)「それに耐えようと、必死に
オレ自身の記憶を強く持つように
してたら・・丁度お前ら二人が
声かけてくれて・・!その時・・
アニの記憶が勝手に・・・
お前らが、オレをどういう目で
見てるのかを・・・//その・・
思い出しちまって・・」
真っ赤々
ミーナ「ッ・・・(失神しよ)」
ドサァ
ライナー「おっ!おい!!どうした
ミーナ!しっかりしろ!」
ガバッ
アルミン「??え、何?話が・・アニの・・
記憶・・?それって・・」
-
- 251 : 2014/07/07(月) 02:42:18 :
クリスタ「・・・・」///
アニ(エレン)「すっ・・、済まねえ・・!
こんな人の心を覗き込む
みたいな事オレだって・・
したくなかったんだが・・・」
グググ
クリスタ「・・・ううん、いい。
寧ろ・・助かっちゃった!
私は・・・私の勇気だけじゃ
絶対にこの現状を乗り越える
事は出来なかったから。」
アニ(エレン)「は・・・?助かった・・?
え・・ちょ・・アレ・・?」
タジタジ
クリスタ「だって、エレンは私や
ミーナの気持ちを、遠回しに
アニの心からとはいえ、理解
してくれたんでしょ?」
アルミン「(え!?え!!!???)」
チョットマッテ
クリスタ「エレンとアニ、ユミル・・・
それにベルトルトにはとても
失礼な事言っちゃうかも
しれないけど・・・
私のお願いはこれで
もう叶っちゃったの
かもしれない///」
ジッ・・・
アニ(エレン)「・・///??」
ドキドキドキ
-
- 252 : 2014/07/07(月) 02:44:14 :
クリスタ「ミーナには悪いけど・・
でもここで後悔したく
ないから・・もう言っちゃって
いいよね?//」
クリスタ「私。エレンの事が好きだよ!
大好き!!!」
ガバッ
チュッ
アニ(エレン)「。・@%$”!!!???」
全員「ファッ!!!????」
ライナー「(失神しよ)」
ドスン・・
アルミン「大変だ!ミーナがライナーの
下敷きに!!」
ミンナテヲカシテクレ!!
ミカサ「」ガクガクブルブル
-
- 253 : 2014/07/07(月) 02:45:15 :
サシャ「ちょっ・・!クリスタ!?
なぜアニに,キっ・・キスを!?
まさかユミルのスキンシップで
本格的にそっちの世界に
旅立ってしまったのですか!?」
ォオ、カミヨ・・ナゼ!!!
ユミル「(ほ・・本当にやりやがったぜ
・・!向こう見ずとかもう
そういう次元じゃねえ・・!
もうこれだけのものが
みられりゃ後は思い残す
事も・・・!)」
ワクワクドキドキ
アニ(エレン)「く・・くりすた・・」
シュゥゥゥ////
クリスタ「あはは//いきなりで
・・・その、ゴメンね!w
でもエレンの姿に戻って
しまったらこんな事はとても
できないから・・」
-
- 254 : 2014/07/07(月) 02:46:56 :
アニ(エレン)「あ・・えっと・・、うん//
その・・でもその・・」
クリスタ「ううん、いいの!今はこんな
事でエレンを困らせてる場合
じゃないって事くらい
私でも分かるから・・
だから、これは私からの、
ミーナの分も合わせた告白!
・・だから・・」
クリスタ「返事は全てが解決してから、
覚えてたらで、いいよ!」
ニコニコ///
アルミン「(・・・女神・・!)」
アニ(エレン)「あ・・・、お、おぅ・・
//////////////////////」
-
- 255 : 2014/07/07(月) 02:47:40 :
クリスタ「でもできれば・・忘れて貰えた
方が嬉しいかな・・。。
だって、エレン、私とミーナ、
二人が一緒に想いをぶつけたら
気を遣ってどっちも選んで
くれない気がするし・・
・・・//」
ベルトルト「(物凄い物をみてしまった)」
ミカサ「~~~~~」
ブツブツブツ
アルミン「ミカサ!そんなところで
放心してないで手を貸して!
ライナーとミーナを担いで
また医務室に行かないと!」
サシャ「ああっ!!お鍋がっ・・!
噴きこぼれっ・・!」ダダダ
ダイジナユウハンガ!!
ユミル「(久々にいーもん見たなァ//)」
ホクホク
-
- 256 : 2014/07/12(土) 18:53:56 :
― 一時間後・医務室 ―
ぃ・・・!
い・・!
おい!
キース「おい!目を覚ませ!レオンハート
訓練兵!!」
バシ!!
エレン(アニ)「う・・?うぁっ!!」
ガバッ
エレン(アニ)「こ・・ここは・・?
い・・医務室・・?」
キース「全く・・今日一日でこれまでの
医務室の月平均使用回数を
更新する勢いだぞ・・」
キタエカタガタランゾ
エレン(アニ)「・・・あの、自分は
その・・何故ここに・・?」
キース「何故も糞もあるか!貴様が
宿舎の廊下を全力疾走した
挙句曲がり角で俺に勝手に
ぶつかって勝手に気絶したから
仕方なくここまで運んで
やったのだ。」
エレン(アニ)「は・・!も、申し訳有りません!」
ババッ
-
- 257 : 2014/07/12(土) 18:54:51 :
キース「それで・・・向うで
床に突っ伏してる奴らは何か
知らんが、レオンハート訓練兵。
この呼びかけに何の反応も
見せなかったという事は
やはり貴様」
エレン(アニ)「(ば、ばれた!!?
っていうかまだ他に誰か
運ばれてるの・・?)」アッ
キース「一々的外れな驚き方をするな。
大方、バレてしまったのかと
思っているんだろう。
勘違いをするな。」
エレン(アニ)「え・・・」
キース「貴様ら約三名が既に訓練の時点で
おかしなことになっている事
くらい、最初から気づいている。
俺が疑問に思っていたのは貴様達
が一体なぜそのような事を態々
しでかしたのかという事だけ
だったが・・その様子ではな」
-
- 258 : 2014/07/12(土) 18:57:36 :
エレン(アニ)「わ・・私にも何が何だか・・
しかし普通ならこんな事を・・
教官は仮定とはいえ信じられる
のですか?」
キース「俺のこの外見を見てから言え。
朝起きたら自分の身体が
全盛期にまで逆行して
いたんだぞ。どう考えても
正気の沙汰では無い・・
何かが起こっている。
この状況で何を疑えというのだ」
エレン(アニ)「(それでも原因の心当たりを
言ったら間違いなく
バカにするなと言った後、
容赦なく頭突きされる
だろうね・・)」
エレン(アニ)「それで・・教官は今日、
自習の間どこへ?
暫く姿が見えませんでしたが」
キース「少し考えれば知れる事だろう。
本部からの出頭命令だ。
状況を説明しろとの、な。
こちらがして欲しいくらいだ
と返したら案の定調査兵として
の復帰を強く進言された」
キース「上には俺の意思などさして
関係の無い事なのだろう。
戦力は得難きものであり、
今この時も壁の外で兵士が
命を削っている。」
エレン(アニ)「・・・」
-
- 259 : 2014/07/12(土) 18:59:56 :
キース「だが俺には、囮に使えるか
どうかすら未だ判別できていない
豚共、つまり貴様らの
調教という重要な責務が
残っている。それらを両手投げ
してまでそちらに戻る意思は
無いと、はっきり告げて
今こうして戻ったところだ。
所詮は勧められただけだ。
命令ならば従ったが。」
エレン(アニ)「(意外とそういうとこも
あるんだねこの人)」
マジマジ
キース「何をジロジロと見ている。
意識が戻ったなら戻ったで
向うの奴らもさっさと起こして
夕食を摂りに戻ってこい。
いいな」
ガラッ
エレン(アニ)「・・・で、その向こうの
奴らってのは・・」
-
- 260 : 2014/07/12(土) 19:08:08 :
- シャッ・・・
ライナー&ミーナ
エレン(アニ)「一体何があったの・・?
そもそもよくお話の上で
気絶って表現はあるけど
実際人間がこう、ポンポン
気絶なんてするわけない
でしょ・・」
エレン(アニ)「ホラ、起きな、ミーナ、
ミ―ナ――」
ペシペシペシ
ミーナ「ぅ・・う~ん・・・」
ムクッ
エレン(アニ)「・・おはよう、ミーナ」
ヌッ
ミーナ「おは・・エレン・・!?!?
じゃなかった、アニ?!」
ビクン!
ミーナ「(今更だけど・・やっぱ
エレンの顔でアニみたいな
基本半目開きだとかなり
人相悪いな・・・)」
エレン(アニ)「(このリアクションにも
やっと慣れてきた・・)」
ジト目・・・
-
- 261 : 2014/07/12(土) 19:48:52 :
エレン(アニ)「アンタが気を失うって
何があったの?あとコイツまで
気絶してるのは一体なんで?」
ミーナ「えっ・・ライナー・・?
ううん、ライナーがどうして
こうなってるのかは私には
分からないけど・・
その・・い、いろいろあって;」
タラタラ
エレン(アニ)「・・・・エレン絡みで・?」
ハァ
ミーナ「どうして分かるのもう!!?」
ガーン!!!
エレン(アニ)「あのね、アンタとどれだけ
同じ部屋にいると思ってるの。
顔に書いてあるよまったく・・」
ミーナ「・・・」
-
- 262 : 2014/07/12(土) 19:49:24 :
エレン(アニ)「・・あのさ、そんなに思い悩む
位ならなんで自分からぶつかりに
行かないの?アイツは結構、
というか超が付くくらい鈍感
だから・・ぼうっとしてると
あんた、クリスタには勝てない
んじゃない・・?」
ミーナ「そんな・・勝つとかそーいう
んじゃなくて・・その・・」
モジモジ
エレン(アニ)「(溜息)・・まずその、
意識しだすと直視も難しく
なっちゃうアガリ症をなんとか
した方がいいかもね・・何でかね
・・普段は普通に話せてるのに、
そういう感情をチラつかせた途端
中身が私でもそうなるんだから
不思議なもんだよ」
ミーナ「ぅう・・どうせ私なんて・・
豚小屋出身家畜以下よ・・!
(涙)」シクシク
エレン(アニ)「・・まだ覚えてたんだそれ」
-
- 263 : 2014/07/12(土) 19:51:46 :
-
エレン(アニ)「(こういうジョークは・・
個人的に好かないけど。同室
の・・仮にも仲間なんだし。
・・うん、仕方ない)」
グイッ
ミーナ「っ??!」
不意に無言でミーナの肩に手をかけ、
顔を自身に向けさせるエレン(アニ)。
そして―
エレン(アニ)「んぐっ」
ミーナ「っっっ!!!!!!」////
お互いの口が密着していた時間は
それほど長くはなく、3秒経過した辺りで
エレン(アニ)の方から顔を離す。
ミーナ「―――――」
(容量オーバー)
エレン(アニ)「ゴホンッ・・ン・・ンンッ」
エレン(アニ)「・・どうだ?こんな事を
しちまってもまだオレの顔
見てアガっちまう癖が
治らないか?ミーナ。」
ミーナ「・・っ・・!っ」///
パクパク
-
- 264 : 2014/07/12(土) 19:52:36 :
何から訴えていいか分からないといった
感じで口だけを動かす様子から、
徐々に目を吊り上がらせ、顔を朱色に
染め上げていくミーナ。
エレン(アニ)「あ・・・やりすぎたかな・・
ゴメン。」
ミーナ「・・・フゥ・・・↓↓・・・ぅぅん、
いいよ・・でも本当にエレンと
しちゃったみたいだった・・
まだ心臓が破裂しそうだよ・・」
チラ
唇に指先をあてがい、数秒の間を置かず
ミーナ「ね・・、ねえ、アニ?あの」
エレン(アニ)「ダメ。もうしない」
ミーナ「まだ何も言ってないじゃない!」
ムキー!!
-
- 265 : 2014/07/12(土) 19:54:25 :
-
エレン(アニ)「大体アンタね、私も経験無いから
人の事言えないけど・・
受け身過ぎ。もっと自分から
攻めるくらいの気概を見せた方が
いいよ。本当に私じゃないって
錯覚したくらいならさ」
ミーナ「私にはユミルみたいなキスなんて
無理だよ!!!!」
エレン(アニ)「アレは完全にあっちの世界に
いっちゃってる奴にしかできない
やり方だよ。クリスタが猛獣に
捕食される草食動物にしか
見えないしね(ゾゾ・・・)」
ォオ、コワイコワイ
ミーナ「じゃ、じゃあ別にさっきのでも
全然良くない?!わ、私はその、
凄く…!///;」ボソボソ
エレン(アニ)「全然ダメ。
まったくなってない。(キッパリ)」
ミーナ「んなっ・・・!?;」
エレン(アニ)「なんていうのかな・・必死さが
無い。もっとそっちからも
こう、ぐいっと来ないと。
なんかこっちが一方的にやってる
みたいに感じるね。」
ミーナ「む・・うぐぐ・・;!」
(言い返せない)
-
- 266 : 2014/07/12(土) 19:55:47 :
-
エレン(アニ)「(って・・それは私にも言える事
・・・か・・どうしたもん
だろうね・・まったく)」
ポリポリ
エレン(アニ)「・・・ゴメン。少し偉そうに
言い過ぎた。まあ、お互い
頑張っていこう・・って事。」
ハイ、アクシュ。
ミーナ「ぁ・・、うん・・ううん、
アニこそ、こんな私を
元気づけようとあんな事まで
してくれてありがと・・・、?」
ア・・エレンノテ・・・
エレン(アニ)「いや・・感謝されるようなことは
してないよ。勝手にこいつの身体
借りてこんなことしちゃった
訳だし、私が逆の立場だったら
蹴りころ・・・」
エレン(アニ)「・・・なに?」
ジロジロミテ・・
ミーナ「いや・・あの・・アニ、あのさ」
エレン(アニ)「だから、なに」
-
- 271 : 2014/07/13(日) 01:38:15 :
ミーナ「お互い頑張ろうって・・それって
まさかアニにも好きな人が・・!
誰かいるの!!?」
キャーーー!!!ダレ!?ダレ!?
エレン(アニ)「(ギョッ)し、しし!
知らないしっ!!ホラ!
とっとと戻らないと
夕飯終わるよ!!」
ゲシッ!!
エレン(アニ)「おらっ、起きなでくのぼう!
いつまでそうして伸びてるのさ」
グイグイ
(足蹴・罵りを全面に押し出した
相手の全てを見下すような目)
ライナー「ムが・・!?ぅお・・
エレ・・じゃない、アニか・・
畜生・・最悪の悪夢だった・・
クリスタが事もあろうにあの
エレンに・・“結婚しよ”等と
告白する夢を・・・!」
ガタガタ
エレン(アニ)「寝言は寝て言うから寝言なんだよ
いいからとっとと夕飯食べに
行くよ。グズグズしてると
三人分のパンとシチューが
飢えたけものの胃袋に
消えることになる」
ガっ
ズルズル
ライナー「ぅおっ!!おお、おい!
引っ張るな!息が!!」
ジタバタ
-
- 272 : 2014/07/13(日) 01:40:01 :
―夕刻・食堂―
―ミカサエリア―
(絶対領域)
ミカサ「はい・・エレン・・
ぁ~~ン・・・・」ァ~
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
アニ(エレン)「ぅっ・・ミカサお前もう
いい加減にしっ・・!」
ミカサ「ぁぁあん。」
開け放たれた魔窟の如き口腔。
全ての光を呑み込む黒い双眸。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
アニ(エレン)「・・!・・!!;;」ガタガタブルブル
(ァ、ァーン・・;)
-
- 273 : 2014/07/13(日) 01:41:25 :
-
―ジャンエリア―
ジャン「なんであそこだけ黒魔術洗礼の
儀式みてえな空気に
なってんだ・・?;」
(テーブルに二人しか
かけてねえ・・)
アルミン「うん・・まあ・・色々あって
・・ミカサの警戒心が
凄まじいことになってしまって
・・」ダレモチカヨレナイノサ
コニー「俺にも何か結界張られてるのが
分かるぞ・・・っていうか
人間の目じゃないだろアレ・・」
コェエヨ
ジャン「だがしかし羨ましい奴め・・!
爆発しちまえばいいのに」
チッ
マルコ「あの状況でもまだ羨ましいと
思えるのかジャン;」(苦笑)
-
- 274 : 2014/07/13(日) 01:42:10 :
- ジャン「当たり前だ!
ミカサはミカサだろ!俺は
一度惚れた女をそう簡単に
見限ったりしねえ。畜生が・・!
エレンの奴・・、あそこまで
ミカサの愛情をぶつけられて
突き放すしか能が無ぇとは
男の風上にもおけねえ」
ギリギリ
マルコ「(キミって奴は・・本当に
男の鑑だよ・・(呆))」
コニー「っていうかアレ、今アニじゃなく
エレンなんだろ?男の風上も
何もそれが本当なら今は女だぞ」
ジャン「うるせぇ!細けぇこたぁ
どーでもいいんだよ!その、
ミカサの熱意を汲んでやれも
しねえ器量の無さがトサカに
来んだよ!」
アルミン「――、いや、ジャン・・
よく見るんだ・・ミカサが
さっきからエレンの口に
運び続けるその様を・・・!」
ジャン「あ・・・?」
-
- 275 : 2014/07/13(日) 01:45:25 :
- ミカサ「はい・・・・」
ヒョイパク・・
アニ(エレン)「ぅ・・ぐむむぅ・・」ムグムグ
イロノコイオヤサイ・・・;;
アルミン「さっきからニンジンしか
口に運んでいない・・・!!
ミカサの怒りは今やニンジン
同様、赤橙の炎で煮えたぎって
いるんだよ・・・!」
ジャン「・・・;つまり相当怒ってると、
そう言いたいのか?」
アルミン「・・有体にいってしまえば
そうなるね・・しかし相手が
“あの”ミカサともなると
そう単純な話じゃないのさ」
ベルトルト「(ニンジンを嫌々しぶしぶ
食べるアニ・・・萌えるな・・)」
ジャン「いったい食材調理してる間に
お前らの間で何があったんだよ
・・・」ハァ
コニー「ああ、そうだそうだ。
気になって聞いてもクリスタ
まで口を開こうとしないし
ライナーとミーナは医務室に
運ばれたって話だし」
マルコ「サシャも、アニとクリスタが・・
そんな・・とか言って
震えてるばかりだったしね」
アルミン「(これ以上混乱を広げたくは
無いしね・・)」
-
- 276 : 2014/07/19(土) 23:24:59 :
- ジャン「だがもう今となってはそんな
思い出の欠片もねえだろ」
チラ
アルミン「うん・・・自分の分のパンを
いつもより時間をかけて
ゆっくり咀嚼する風に見せて
・・・」
サシャ「(grrrrr)」
フシュー・・フシュルルル
アルミン「目だけはしっかり
この場にいない3人の
夕飯を捉えてるね。もし
半鐘が鳴る前に3人がここに
戻らなかったら・・」
バンッ!!
ライナー「く・・首が・・」サスサス
ミーナ「えっと・・アニのとこ・・って
アレ・・なにあの空間;」
エレン(アニ)「なんか結界張られてる・・」
ズーン・・
ミカサ「―・・」ギロリ
サシャ「チィッ!!」モグモグ
アトスコシデシタノニ!!」
-
- 277 : 2014/07/19(土) 23:25:43 :
- ―ジャンエリア―
エレン(アニ)「・・やぁ、なんかあそこ一個
テーブル占領されてるし
ちょっと大勢でお邪魔するよ」
ミーナ「ミカサ・・・どうしたの?
なんか尋常じゃない殺気を
振りまいてない・・?」
ジャン「チッ・・狭っ苦しいなクソ・・!」
ガタギシ
マルコ「しっ・・仕方ないよジャン
・・向うがあんな調子・・・
・・・・?!」
ジャン「おい、どうしたマル・・」
ミカサ「・・・・・・・」
ズゥゥゥウン...
そこには、いつの間に移動したのか
音もなくミカサが立っていた。眼前の
ジャンエリアを遥か上空から飛べない
動物をねめつけるカラスの様な目で
じっと見つめている・・・
アルミン
ジャン
マルコ 「!!??」
コニー
エレン(アニ)
ミーナ
-
- 278 : 2014/07/19(土) 23:26:18 :
ジャン「(オィ・・!なんだよこの状況!)」
小声
マルコ「(まるで足音も席を発つ音も
感じられ無かった・・;)」
小声
コニー「(心臓に悪ぃよ・・!クソ!)」
小声
ミーナ「(~~~~)」
ガタガタガタガタ
ミカサ「アニ・・こっちのテーブルに
来て。」ヌッ・・・
エレン(アニ)「わ・・わかったよ・・・
(今は絶対に逆らわない
方がいい・・気がする)」オズオズ
エレン(アニ)、ミカサエリアに移動。
-
- 279 : 2014/07/19(土) 23:27:01 :
―ジャンエリア―
アルミン「大変だ!アニが拉致された
・・!まさかここでやる
つもりなのか・・!?」
ジャン「やるっておい、何をだよ」
コニー「何か話が良く見えねえんだよ
な・・一応冗談で言ってる
んじゃないってのは分かるけど」
オレガバカダカラカ?
マルコ「それより、ライナー、あと
ミーナは何で医務室送りに?
僕としてはそれが気になる
・・んだけど」タダゴトジャナイダロ
アルミン「そっ・・それはその」
ライナー「それがどうも記憶が倒錯
しててな・・俺自身も
何がなんだか・・・」
イヤ、マジデ
ミーナ「わたしは・・その、軽い・・
貧血かな?」アハ、アハハハ;
ユミル「・・・・」ジィィィ
ウズウズウズウズ
アルミン「(ユミル!!言っとくけど
傷口に塩を塗るような真似は
止してくれよ!?(小声))」
ユミル「(ちっ・・分かってるよクソ・・
あ・・それとアルミン。これは
お前だから話すけどな(小声))」
-
- 280 : 2014/07/19(土) 23:28:24 :
アルミン「(?)」
ユミル「(もしミカサの奴が・・今ここで
あの二人の入れ替えをするつもり
だってんなら・・急いで止めろ。
手順を誤ると・・片方の記憶が
前回の入れ替わり時点まで
フっ飛ぶぞ。(小声))」
アルミン「!!?」
アルミン「(ちょ・・ちょっとまってよ
ユミル!?君は・・君は一体
何を知っているっていうんだ
!?(小声))」
ユミル「(私の事なんかこの際気にする
所じゃないだろ。ま、気になる
気持ちは分かるけどな。
とにかく今はアイツらだ。
そうなった場合だが・・まず
記憶の障害はエレンの方に
起こるだろうな。それを防げる
とすれば・・今この場では
アルミン、お前だけだ(小声))」
ユミル「(巨人化の錬度、そして
適応性の関係から言っても
間違いなく・・な)」
ユミル「(しかしそうなれば・・エレンが
アニの記憶から読み取った
アイツらの心情も・・果ては
クリスタのアレも“無かった事”
になる。そもそもは記憶消去に
使われるやり方だしな。)」
アルミン「(し、しかし止めるといっても
それじゃ・・この先二人とも
そのままなの・・・?!
いや・・それじゃあおかしい
だろ!?ユミルとベルトルト
は問題なく入替わってる
じゃないか?!それに
エレンとベルトルトだって
・・!(小声))」
-
- 281 : 2014/07/20(日) 00:08:42 :
- ユミル「(よく思い出せよ。そん時は
両方とも、片方気絶してた
だろうがよ?直接頭を介して
入替わる場合な・・動く情報が
二人分だとどうしてもどっちか
片方が飛んじまうんだよ。
この場合問題なく入替わり
たいんなら・・そうだな・・
エレンの方を・・つまり
アニの身体を気絶させるのが
一番確実だ(小声))」
アルミン「(それで・・入れ替わりには
キス自体は必用ないと?
(小声))」
ユミル「(ほー・・それくらいは流石に
気付いてたか。流石は天才悪魔
ってか。ああ、ココをぶつければ
それだけで十分よ(小声))」
額トントン
アルミン「(ユミル・・君は・・!(小声))」
ユミル「(そう睨むなよ・・そのうち
嫌でも分かる時が来る。ま、
その時まで壁と人類が残って
たら・・の話だけどな(小声))」
-
- 282 : 2014/07/20(日) 00:09:35 :
アルミン「(どうする・・!ユミルの発言
には何の根拠もない・・!
しかし間違いなくユミルは嘘を
ついてはいないし、確かな
情報を有してもいる。それは
僕の本能が告げている。)」
―ミカサエリア―
ミカサ「・・・」ハイ×2
カチャカチャ
エレン(アニ)「・・・;」
モグモグ
アニ(エレン)「・・・・;」
ムグムグ
両名、お口あーん待機状態。
-
- 283 : 2014/07/20(日) 00:10:22 :
―ジャンエリア―
ジャン「何だよ・・あの異様な光景・・;」
マルコ「餌をやる親鳥と口を開けて待つ
雛鳥みたいだね・・なんか;」
コニー「訳わかんねえよもう」
アルミン「恐らく不足しているエレン分を
ああして摂取しようとしている
んだろうね。中身がエレンでも
外見がアニである以上どれだけ
コミュニケーションをとろうと
満たされない分を、反対に
中身はアニではあるけれど外見
がエレンで(ry・・」
ミーナ「そんなことよりどうするの・・?
あんまりこのままの状態が続くと
アニもエレンもマズいんでしょ?」
アルミン「それなんだけど・・;」
―ミカサエリア―
ミカサ「・・2人とも。私にとっても
これは苦渋の決断であるし、
お互い色々あるとは思うが、
やはり元の身体に戻るのが
一番だと私は思う・・」
アニ(エレン)「あ、あたりまえだろ!今更
お前に言われるまでもねえ!」
エレン(アニ)「(このお口あーんに何の意味が
あったのかしらないけど・・
若干ミカサの目に正気が
戻ったような気がする)」
-
- 284 : 2014/07/28(月) 23:59:26 :
―ジャンエリア―
アルミン「(本当にどうする・・!いや・・
ユミルの言葉を全て鵜呑みに
するなら・・このまま
見過ごしても犠牲となるのは
エレンが最後にアニの身体に
入ってから得た情報とその
記憶のみ・・!きっとそれを
理解してユミルは・・・)」
ユミル「・・・」フイッ
アルミン「(ぼっ・・僕にそんな決断を
迫るなんて・・・!それって
つまり・・!僕に決めろって
事なのか?あの二人の気持ちを
エレンが知ったままで居る
べきか・・そうでないのかを)」
アルミン「(僕は・・僕は・・!)」
※※※※※※※※※※※
-
- 285 : 2014/07/29(火) 00:00:17 :
アルミン「(・・ダメだ。クリスタが一体
どれだけの勇気を出して
ああした行動に出たかは考える
に難くないけど・・だからこそ
僕の判断でそこに干渉する事
なんて・・できない!そもそも
クリスタもエレンがどういう
性格かを知っていてああしたに
違いない!)」
アルミン「(そしてクリスタ自身も覚えて
いたら、と後付けとはいえ
その心中を吐露していた。
もし本当にエレンがアレを
忘れてしまえるなら・・ミーナ
の気持ちも同時に受け止め
なければならない今のまま
より・・きっといいに
決まってる・・!)」
ユミル「・・・・・」
―ミカサエリア―
アニ(エレン)「なっ・・ならあれだよ・・・
こうしてても埒があかねえ。
とっとと入れ替わりとやらを
済ませちまおうぜ。」
ドキドキドキ
エレン(アニ)「・・いや、あのね、ユミルの
言ってたのあんた聞いたよね。
入れ替わりに何をしなきゃ
いけないかって。
アンタは平気かどうかしらない
けど・・そうなれば私も、
私自身とキスしなきゃいけない
ってことになるんだけど。
それもうまく戻れたとしたら
戻った瞬間・・今度はアンタと
したことに・・・」
アニ(エレン)「知ってる!オレだってそりゃ
恥ずかしいさ!!けど仕方ない
だろ!それにアニ、お前なら
これくらいなんて事ない。
そういってくれるとオレは
勝手に信じてたんだけどな」
-
- 286 : 2014/07/29(火) 00:06:02 :
エレン(アニ)「―それは・・過大評価って奴だよ
・・私はアンタが思ってるほど
感情を殺しきれてる氷の女とか
そういうのじゃない。本当は
もっとずっと・・」
アニ(エレン)「いや、そういうんじゃねえ。
あの・・アレだよ。この場で
しかもこんな状況ではとても
言いづらいんだが・・お前、
アルミンの事が好きなんだろ?
さっきも聞いたけど。。」
ミカサ「!!?」バッ
エレン(アニ)「ちょっ・・ちょっと
エレン!!?///」
ミカサ「エレン、何の冗談・・?!
アニが・・・アルミンに対して
好意を抱いていると・・私には
今そう聞こえた・・!」ガシィ
アニ(エレン)「そ、そういったつもりだ。
なんだよこの手は。苦しいから
離せってオイ」グイグイ
-
- 287 : 2014/07/29(火) 00:06:56 :
ミカサ「いや、聞き捨てならない。
それは本当のこと?
ふざけて言っているのでは
ないの・・?」ギュゥゥゥ
アニ(エレン)「ぁあもう!、肩が痛いだろ!」
ババッ
アニ(エレン)「じゃあ、オレからも聞くけどよ、
これが冗談じゃないと知ったら
お前はどうするつもりなんだ?
ミカサ。」
ミカサ「・・・どうと言われても私は」
オズオズ
アニ(エレン)「止めるのか?・・だとしたら
何を止めるんだ?」
エレン(アニ)「・・・!」
アニ(エレン)「アルミンを好きだと思っている
アニをか?・・それとも、
いつかその気持ちに気づく
時が来てその気持ちに応えるかも
しれないアルミンの方をか?」
ミカサ「う・・ぁ・・」タジ・・
アニ(エレン)「ここまで言えば流石にお前でも
分かるだろ?人それぞれ隠して
たって、本心じゃ何を考えてるか
まるでわかんねえし、」
アニ(エレン)「人が・・ただ人を好きになってる
だけなんだ。お前が口を出して
どうこうなる話じゃないと
思うぜオレは。なんたって俺自身
今日クリスタにあんな事を
言われるなんて逆立ちしても
思いつかなかった」
-
- 288 : 2014/07/29(火) 00:07:58 :
エレン(アニ)「ちょっ・・とまって、あんた
クリスタに・・て何かあったの?
(まさか・・ミーナの件と何か)」
アニ(エレン)「・・・信じられない話だから
聞き流してもらって構わない
けどな・・、突然好きだって
言われたよ。あと悪いけど、
この・・お前の身体に、その後
突然キスされた。」
エレン(アニ)「ファッ!?」
アニ(エレン)「それでだよ。こいつがこんなに
神経質になってたのは・・・。
でもオレを責めないでくれよ。
あくまでクリスタがそうした
事だ。」
ハァ・・
ミカサ「でも・・私は・・アルミンも・・
エレン・・あなたの事も・・」
(クゥン・・)
アニ(エレン)「心配だってか?お前・・オレも
アルミンもお前の子供じゃないし
弟でもないっていつも
言ってきたよな?」
エレン(アニ)「(いや・・・こいつは確かに
一見するとまともな事を
言ってる風に聞こえる・・・
だけどそうじゃない・・・!
普通・・普通気づくでしょ
・・・??!こんなに自分に
干渉してくるミカサが自分を
どう思ってるか位・・・!!)」
アニ(エレン)「クリスタがオレをどう思ってるか
も当然として、アニがアルミンを
どう思っても、お前がどうこう
言っていい事じゃない。
ともかくだ・・そう思ってる
アニなら・・ベつに何とも
思ってないオレと何しようが
気にはならない。
・・そうだろ?」
エレン(アニ)「(まっこと正真正銘の・・・
・・鈍感野郎・・・!)」
ギリィ・・・
-
- 289 : 2014/07/29(火) 00:08:38 :
アニ(エレン)「そんなとこだな・・さて・・
流石にこの場でとはいかないに
したって、そろそろオレ達も
・・・」
エレン(アニ)「ごめん、ちょっといいかな」
ゴゴゴ
ミカサ「・・・?」
アニ(エレン)「(・・なんだ・・?何か・・)」
エレン(アニ)「いきなりで悪いんだけどさ・・
エレン、あんた私と入替わり
済んだら、ミカサとキスしな。
それもこの場で。」
ミカサ「・・!」
アニ(エレン)「・・・は・・?!お、おい
ちょっと待てお前・・・
何言ってるんだ・・・?」
エレン(アニ)「嫌なら私はアンタと入替わらない
・・気が変わった。」ムス
アニ(エレン)「い・・意味分かんねぇよ・・!
-
- 290 : 2014/07/29(火) 00:09:41 :
エレン(アニ)「それとミカサ・・・」
ミカサ「な・・何・・?」
エレン(アニ)「アンタもこれが済んだら、
コイツに自分の気持ちを
まっすぐ伝えな。あんたがこの先
、どういう形でコイツとやって
行きたいのか、具体的にだよ。」
ミカサ「なっ・・!?///」
ボッ・・
エレン(アニ)「そこで赤くなるアンタもアンタ
だよ・・!もういい加減分かった
だろ・・?!コイツはこういう奴
なんだよ。クリスタや、ミーナの
気持ちをストレートに理解して
・・それからアンタがこんなに
それを知ってあたふたしてても
直接言われるまでまるで気づく
気配すらない」
ミカサ「え・・?!ミーナ・・?」
エレン(アニ)「あんた・・夜にユミル達が
開いてる夜会の内容を
殆ど理解してないんだね・・
(溜息)エレンをどうこう
言えないよそれじゃ・・」
アニ(エレン)「ちっくしょ・・一体なんだって
そんな・・!」
-
- 291 : 2014/07/29(火) 00:10:35 :
エレン(アニ)「どうするの?する?しない?
私は本気だよ。」
ガタッ・・
ベルトルト「あっ・・アニ!!!正気か!?」
全「・・??!!」
アルミン「・・ベルトルト・・?!」
ジャン「あいつの大声なんてどれくらい
ぶりだ・・?」
コニー「そんな事よりあの慌て方は
普通じゃないだろ・・!」
ベルトルト「忘れたのか!僕達のするべき
事を!解散式までもまだ日が
あるっていうのに・・!」
-
- 292 : 2014/07/29(火) 00:12:38 :
-
エレン(アニ)「うるさい・・うるさいんだよもう
・・・!私はもう疲れた・・!
ユミルの言うとおりかもしれない
と本気で思いかける程にね・・!」
ザワ・・
アルミン「・・・・?」
ジャン「おい・・なんか話が更に
ややこしい方向に・・・」
ミーナ「・・・アニ・・・?;」
エレン(アニ)「このままもし元に戻らなくても
・・・それはそれでいいんじゃ
無いかってね・・!」
エレン(アニ)「あんたは何とも思わなかったの?!
私達であれだけの事をして・・
そして次の段階に進むための
下準備としてこの兵団で今まで
やってきて・・!」
ベルトルト「・・・・っ!」
アニ(エレン)「辛い事も面倒な事も・・
面白くない事も沢山あった・・!
けど私たちがこの手でなくそうと
しているものが・・こんなに・・!
こんなに必死になって訓練を
重ねたり、仲の良い友達を
作ったり、普通に恋をしたり
して毎日を過ごしてるのを
その目で見てきて・・・!」
エレン(アニ)「アンタなんとも
思わなかったのかよ!!?」
その場は完全に沈黙に支配されていた。
エレンの姿をとるアニの放つ言葉が
あまりに逼迫したものであるというのも
大きかったが・・・それ以上にそれに
相対するベルトルトの鬼気迫る表情も
事態の大きさを十分表していたからだ。
-
- 293 : 2014/07/29(火) 00:13:57 :
しかしその沈黙はこの場において
一見関係ないように思える第三者の
発言によって打ち破られることになる。
ライナー「ベルトルト・・・突然で悪いが
もうここで腹を括れ。」
ベルトルト「ライナー・・・!
一体君まで何を言い出すんだ
・?!?君まで忘れて
しまったって言うのか?!」
ライナー「忘れたんじゃない・・
思い出したんだ・・・!!
俺達は兵士ではなく戦士・・!
だが・・俺もアニももう限界
のようだ。俺自身自分の頭が
どうかしてるってことくらい
もうだいぶ前から気が付いちゃ
いたんだ・・・」
ベルトルト「ライ・・ナー・・・」
ライナー「済まなかったな。ベルトルト。
お前には一番つらい思いを・・
いや、アニにもだな。アイツの
さっきの叫びは明らかに本心だ
・・いずれにせよ・・俺の方も
もう・・次おかしくなったら
自分の使命すら思い出せる
自信がない・・・」
ベルトルト「っ・・そんな・・!」
ライナー「きっとクリスタの件で相当
堪えてるんだろうな・・(苦笑)
お笑いだろう?あんな事を
した首謀者の一人が本気で
壁の中の一人の少女に恋
焦がれて・・その使命に
支障を来たそうってくらいに
悩んでるんだぞ?おかしすぎて
最早泣けてくる」ハハ・・
-
- 294 : 2014/07/29(火) 00:17:59 :
アニ(エレン)「お・・、おいお前ら一体さっき
から何の話して・・(ズキンッ・・)」
ガクン
ミカサ「・・!エレン・・!?大丈夫!?
しっかりして!」
アニ(エレン)「っあ・・・!頭が・・!
クソっ・・い・・痛い・・!
割れるようにい・・グッ・・!
(半端ではない痛さだ・・!
これは本能的に危ない痛みだと
身体が訴えている・・!
間違いない・・!このまま何も
しなければ・・オレはっ・・
オレは消えてしまう・・!)」
その時、時間にしては一瞬であるが・・
エレンの脳裏にアニの記憶の一部・・
今まで見た事のない部分が流れ込む。
見た事のない景色。立体機動時とは
まるで違う、高所からの不思議な
視覚情報と・・逃げ惑う人、兵士、
そして・・巨人の群・・・・
ライナー「おい・・アニ・・・戻る
のなら今の内だぞ・・まだ
・・まだ今なら」
エレン(アニ)「それはエレンに聞くんだね。
とにかく私は・・もう・・!
まっぴらだこんなの・・!
戦士の役目とやらも、父さんの
願いも・もう・・・
もう何も考えたくない」
ライナー「エレンに聞けってお前・・
冗談も大概にしろよ。このまま
いけば最悪お前とエレン、
両方の人格に体の方の記憶が
上書きされるだけだぞ。
それを・・キスがどうとかって
いう冗談みたいな・・・!」
ベルトルト「そ・・、そうだ!このまま
君が意地を張っても何が
変わるわけでもない!
入替わる直前までのお互いの
記憶が消える、ただそれだけ
かもしれないんだ!」
アニ「それで・・いい・・!!
こんな今みたいな気分を少しでも
忘れられるなら・・!それで
・・・!」
-
- 295 : 2014/07/29(火) 00:19:27 :
ライナー「ベルトルト・・・記憶が
戻って大体理解できたが・・
この状況・・間違いなくアニの
“座標”の混線か・・あるいは
共鳴だ。何故俺が煽りを喰らわ
なかったかは不明だが・・」
ベルトルト「ちょっ・・ちょっとまって
くれ!それなら・・!」
ライナー「ああ・・お前は気絶してて
よく知らなかったと思うが
そうなれば、・・エレンも
ユミルも・・・知性持ちの
巨人って事になる(小声)」
ベルトルト「そ・・そんな・・・!!!」
アルミン「(なんだろう・・さっきから
三人だけにしか分からない
ような話し合いが展開されて
いるけど・・間違いなく言え
るのは・・)」
カァンー カァンー・・
食事時間終了の半鐘が鳴り響く
アルミン「(とてつもなく嫌な予感が
する・・!)」ガタッ
コニー「お、おいアルミン!?」
ミーナ「食事とかもうそういう場合
じゃないでしょ?!まずあの二人
を・・・!」
アルミン「わからない・・!分からないけど
なんか凄く嫌な感じがするんだ
・・!きょっ・・教官を
呼んでくる・・!」
ジャン「はっ・・!?なんでそうなる
んだよ・・」
-
- 296 : 2014/07/29(火) 00:21:02 :
- アルミン「(今気づいたけど・・この場に
足りない人があと3人いる。
サシャ・・クリスタ・・・
そしてユミルだ・・!)」
ライナー「流石はアルミンといった
ところか・・鋭いな・・。
さてこうなればもう
待ったは無しだ・・」ガタッ
ベルトルト「ま・・まさか・・ライナー
・・・・!!」
ライナー「ああ・・」グッ
ベルトルト「やるんだな・・?
今・・・ここで・・・!!」
ライナー「とはいえ、最初に“使う”のは
ここをいくつか適当に
吹き飛ばして、装置と馬を
奪うまでだ。松明まで
準備している暇は無い・・
混乱に乗じて抜け出し・・・」
ベルトルト「・・・!」ゴクリ
ライナー「トロスト区で落ち合う・・!
いいな。一応だが・・アニは
俺がここで元に戻す。
恐らくは役に立たない
だろうが・・ここで何もかも
忘れられては無駄死にされる
恐れもある・・お前は
そっちの方が気になるだろ」
ベルトルト「アニの意思には・・僕も
反対しない。もし彼女が
役目もなにもかもゴメンだと
言うのなら・・それでいいと
思っている。その上で・・!」
ライナー「あぁ・・・!!大分前倒し
になっちまったが・・!!
使命を果たすぞ・・・・!!」
ライナー「今宵ウォールローゼを・・
・・・突破する!!」
―To be continued―
-
- 297 : 2014/07/29(火) 00:23:20 :
-
―なかがき―
♪( ^ω^ )/
どうしてこうなった♪
\( ^ω^ )♪
どうしてこうなった♪
軽いノリで終わらせるつもりの
話でしたがある日私のゴーストが
耳元で囁きました。
“あれ・・私の話って・・なんだかんだ
最後は何かいつも小奇麗に纏めようと
してない・・?”
という訳で
このお話、此処から先はシリーズEXTRA
にて、バッドエンドモードへ突入
することと相成りました。
一応平和な終わり方も数種類頭に
浮かんでいたのですが、どれを書いたら
果たして自分が楽しめるかが分かりません
でした。ので、とりあえずは今まで
書いたことの無い路線に挑戦してみたいと
・・勝手に思い至った次第であります。
つきましては、この時点、次回冒頭で
おそらく全入れ替わり状態がリセットされ
、入れ替わりをコンセプトとしたお話は
ここで終わるため、話に一段落を
設けました。
ここまでお読み頂いた方には
真に申し訳ありません><;
が、並行して無事何事もなく済むお話も
書いていく腹積もりにございます。
再び申し上げさせて頂きますが、
ここまでの間、少しでもお目を通して
頂けた方々には心よりの感謝を申し上げ
ますm(__)m
それではまた続きますお話で!
-
- 298 : 2014/07/30(水) 07:56:24 :
- 終わっちゃた…
-
- 299 : 2014/07/30(水) 15:33:33 :
- ご感想感謝ですヽ(;▽;)ノ
手前勝手な判断ではありますが、
もっとちゃんとした終わり方を!
といった意味でも、まだ終わって欲しくなかった、といった意味、若しくは
この程度だったか・・入れ分かりネタは
個人的に好きだったのにガッカリ・・
と、いずれの意味合いだったにしても、
ご意見をお寄せいただけたことはこの私にとって無上の喜びであり、
無尽の原動力と成り得ます!
この度の終わりというのは、
他の話にまで思慮が及びまくって
しまい、更新がズルズルと遅延
しまくっていましたので、
こりゃイカン。と思った為に
自分を追い込む意味でもつけた段落で
あります。
ので、お話自体は、まだ少し
続きます!ややこしくて申し訳ないですが、ともあれ、ご感想、
死ぬ程感謝です!!(つД`)ノ
-
- 300 : 2014/08/21(木) 19:46:20 :
- すごく壮大。楽しめました、すごく。
お疲れ様です!
-
- 301 : 2014/08/21(木) 22:27:39 :
- まさかこのようなものを最後まで
お読み頂けるとは><;
それにこんな時間差でもご感想まで、
頂けるなんて・・!(生きてて良かった)
寧ろ此方の方が、こんな半端な長さで
しかも中途半端な区切り方をして
しまって申し訳ない気持ちで
一杯です!!
勢い余って変にシリアスぶって進行
してしまった妙なものはこの比ではない
位読むのが億劫な長さになってしまいそうで
改めて自分がクローン人間の実用化されて
居ない時代に産まれて来たことが
悔やまれます。書きたいものが多すぎて、
身体が、PCが、時間が足りない(泣笑)
壮大などとは過ぎた評価にございます!
(・_・;)
シリアスでない続きもおいおい貼らせて
頂きます><;
ご覧になってくれて
ありがとうございます!
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