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リクオ「進撃の巨人?」番外編第二幕 ~リクオと思い出の壺~ 【後編】
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- 1 : 2014/07/22(火) 13:49:07 :
- 番外編の後編!始まりまーす!!
更新は遅めです!!そして今日はスレを建てるだけです!!!
のんびりと書きますがお許しください
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- 2 : 2014/07/22(火) 16:29:03 :
- 期待でーす
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- 3 : 2014/07/25(金) 14:03:50 :
- 期待ありがとう~
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- 4 : 2014/07/25(金) 14:16:40 :
- ~某所~
おう!読者の皆元気か?
ん?オイラは誰かって?
オイラは三郎!壺の三郎だ!
何で壺なのに喋ってるのかって?
それはオイラは付喪神だからさ!
まぁ、そこら辺は置いといて…オイラ達は今強盗に盗まれて馬車の中に詰められてんだ
何で馬車の中に?ってか?
それは強盗に盗まれてしまったからだ…
オイラはあのお婆さんの壺なんだが…あの日強盗が忍び込んでオイラや着物を全部盗みとって行きやがったんでい!
オイラだけなら逃げる事は簡単だが着物はそうはいかねえ…何たって100年も歳月が経たないと付喪神にはなれねぇからな…
だからオイラは強盗のいる場所を突き止めてから助けを求めるつもりでい!!
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- 5 : 2014/07/25(金) 14:41:48 :
- 三郎に関する情報
http://www.ssnote.net/groups/104/archives/77
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- 6 : 2014/07/25(金) 14:54:35 :
- …………っと…馬車が止まったみたいだ…
オイラは一足先に降りるとするか…
すると三郎と言う壺の体から手と足が生えてきた
三郎「よっと…」
三郎「気付かれないように降りないとな…」
三郎はヒョイヒョイとスムーズに荷台から降りて近くの茂みに隠れた
三郎「此処に居ればバレないだろう…」
三郎が隠れていると馬車から二人の男が降りてきた
強盗1「今日はツいてたな~」
強盗2「だな」
強盗1「それにしても何であんな婆さんがこんなに高価な物持ってたんだ?」
強盗2「知るかよ…それより運ぼうぜ」
強盗1「だな…」
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- 7 : 2014/07/28(月) 14:12:30 :
- 強盗1「よいしょっと…結構盗んだからな…」
強盗2「運ぶのが大変だ…」
強盗1「あれ?」
強盗2「どうした?」
強盗1「いや、確かこの辺に壺を盗んで置いておいた筈なんだがな…」
強盗2「あ~、あの変な壺か~」
強盗2「此処に着くまでに落としたんじゃないか?」
強盗1「そうかもな…」
強盗2「それにあれはそこまで値がありそうな物でもなかったしな」
強盗1「言えてるな」
強盗2「じゃあさっさとボスに渡そうぜ」
強盗1「そうだな」
二人は壺が無くなったのを気にもせず着物を運んでいった
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- 8 : 2014/07/28(月) 14:23:30 :
- 三郎「(ボスか………)」
二人が着物を運んでいったのを見図ると三郎は強盗達のアジトに入っていった
アジトは廃れた廃屋で人も近寄らないので強盗達としても都合の良い場所であった
強盗1「ボス!今日は良いものが手に入りましたよ!!」
強盗2「そうなんですよ。ホラ、この着物を見てください!」
奥から強盗達の声が聞こえてきた
三郎は恐る恐る奥の部屋へと向かった
三郎「………」ソーッ
三郎は少し顔を覗かせて部屋の様子を伺った
すると強盗1、2が話してる奥に身長2m近くはあるだろうと言う大柄な男性が座っていた
三郎「(あれがアイツらのボスだな……)」
ボス「お前らこんな上等な着物を一体何処から盗んできたんだ?」
強盗1「ある婆さんの家からですよ」
ボス「そうか!よくやったな!!」
強盗1、2「はい!!」
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- 9 : 2014/07/28(月) 14:30:20 :
- ボス「だが、お前ら誰かに見られたりしてねぇだろうな?」
強盗1「はい、誰にも見られずに盗んできました」
ボス「なら良い……」
ボス「そしてお前ら丁度良かった…」
ボス「明日の夜、闇市でオークションが開かれる…」
ボス「これをオークションに出品させたら物好きな投資家や貴族の馬鹿共が大金で買ってくれる筈だ」
三郎「!?」
強盗1、2「おぉ~」
三郎「(な…何だって!?オークションで売る!?しかも明日!!?)」
三郎「(そんなことされたら2度とお婆さんの元に戻らなくなるじゃないか!?」
三郎「(こうしちゃいられない……早く誰かに助けを求めないと……!)」
三郎は急いで廃屋から出ていった
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- 10 : 2014/07/28(月) 14:35:34 :
- ガサッ…
ボス「!、誰だ?」
強盗1、2「!」ビクッ
シーン…………
ボス「………鼠か何かか……」
強盗1、2「ビックリした~いきなり大声で叫んだから……」
ボス「よし、お前ら今日は飲むぞ!」
強盗1、2「分かりました~!!」
ドンチャンドンチャン…
~廃屋の外~
三郎「(急がないと……)」タッタッタッ
三郎「(折角の婆さんの思い出が無駄になる……)」タッタッタッ
三郎は助けを求めに夜の闇の中へと消えていった
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- 11 : 2014/07/28(月) 14:57:50 :
- ~訓練兵団所~
今朝、教官の言われた事が頭から離れずリクオ達は朝食後残って話していた
リクオ「お婆さんが心配だな…」
氷麗「リクオ様!お婆さんの家に行ってみましょう!!」
リクオ「うん、そうだね」
青「今回は俺達も同行しますよ!」
リクオ「ありがとう」
黒「それにしても…何であの家が狙われたんでしょうか…」
毛倡妓「そうよねぇ~本来なら金目当てならそこら辺の家を狙うより貴族とかの家を狙った方が早そうだもの…」
リクオ「多分…僕達が着物を貰ってた所とかを見てたんじゃないかな?」
リクオ「ほら、着物って高価でしょ?」
リクオ「だからあの家を狙ったんだと思う…」
氷麗「成る程…って私達も共犯になるんじゃ……」
リクオ「うん……」
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- 12 : 2014/07/28(月) 15:14:18 :
- リクオ「だから…クリスタ「リクオー!!」
リクオ「クリスタ、どうしたの?」
ユミル「私もいるぞ」
クリスタ「ねぇねぇ、お婆さんの家に入った強盗の話なんだけど…」
リクオ「僕達も丁度話してた所だよ…」
クリスタ「じゃあリクオも一緒に行かない?お婆さんの家?」
リクオ「うん、行くよ」
クリスタ「分かった!じゃあ早速行く準備してくる」タッタッタッ
ユミル「私も一応行くからな!婆さんが心配なんじゃないクリスタが行くから行くんじゃないからな~!!」タッタッタッ
リクオ達「うん、じゃあね~(な~)」
リクオ達「そしてユミルは素直じゃないな…」
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- 13 : 2014/08/08(金) 12:58:38 :
- ~その頃、三郎は~
三郎「やばい…どうすれば良いんだ…」
三郎は悩んでいた
三郎「(助け求めるために必死で走ってきたのは良いけど…普通はオイラの姿を見て驚いて話すら聞いてもらえないんだよな…)」
三郎「今まで何人も頼んだけど皆ビビって追い払われたからな…」
三郎「まぁ…動く壺なんて普通はないからな…」
三郎「どうする…助けを求めたいが話を聞いてくれるか…」
三郎「オイラの姿を見ても大丈夫な人を探すか…?いや、そんなんじゃ時間が足りない…」
三郎「くそっどうすれば…」
三郎「取り敢えず色んな所に行って助けを求めよう…」ダッ!!
三郎はまた走って行った
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- 14 : 2014/08/08(金) 13:19:55 :
- そして、リクオ達は仕度をしてお婆さんの家にいた
リクオ「お婆さん、こんにちわ~」
お婆さん「こんにちわ~」
お婆さんの目の周りにうっすらと隈が出来ていた
リクオ「(お婆さん…着物の事が心配で眠れなかったんだな…)」
リクオ「お婆さん…大丈夫ですか?」
氷麗「着物とかが盗まれたんですよね!?」
お婆さん「えぇ…」
クリスタ「お婆さんは怪我とかなかったんですか?」
お婆さん「私は大丈夫だったわよ…」
お婆さん「それにね…もう着物は諦めたの…」
リクオ達「えっ?」
お婆さん「だって…相手を特定する証拠も無かったし…それに盗まれたとしてもその人達が大事に扱ってくれればそれでいいのよ…」
リクオ達「……………」
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- 15 : 2014/08/08(金) 13:29:55 :
- リクオ「そんなの駄目です!」
お婆さん「え?」
氷麗「そうですよ!盗まれたのにそれでいいなんて駄目ですよ!」
クリスタ「それにお婆さんが大切にしてたから着物も喜んでいると思いますよ!」
黒「それに貴女の本心ではないでしょう……」
ユミル「確かにあんだけ物を大切して思い入れがある物を簡単に諦めるなんてしないよな…」
毛倡妓「私達は貴女に恩があります…だから犯人を探しだしてみせます!」
お婆さん「…………」
リクオ「だから…諦めないで下さい…お願いします…」
お婆さん「………皆…ありがとう…」
お婆さん「私の大切な物を頼むわね……」
お婆さんの目には涙で溢れていた
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- 16 : 2014/08/08(金) 13:45:58 :
- リクオ達「任せて下さい!」
リクオ「お婆さん、じゃあ僕達はこれで…今から犯人を探してきます」
お婆さん「えぇ…本当にありがとね…それじゃあ…」
リクオ達はお婆さんの家を出た
氷麗「それでリクオはどうします?」
リクオ「う~ん…お婆さんの前ではっきり言い切ったけど実質何も手掛かりがないからな…」
ユミル「おいおい…大丈夫かよ…」
リクオ「でも取り敢えず家の付近に不審な人物がいなかったか聞いて回ろう!」
ユミル「まぁ、無難だけどそれしかないだろうな…」
リクオ「9人いるから三人一班の3グループで行動しよう」
リクオ「先ず、僕、氷麗、青」
リクオ「次に首無、河童、毛倡妓、そしてクリスタ、ユミル、黒のグループで行くけど良い?」
一同「良いよ(ですよ)」
リクオ「よし、じゃあ取り敢えず一時間経ったら此処に集合しよう!」
一同「分かった(よ)(了解)」
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- 17 : 2014/08/17(日) 00:53:43 :
- 期待してまーす
頑張ってください!
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- 18 : 2014/08/17(日) 10:29:59 :
- >>17
ありがとうございます~
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- 19 : 2014/08/17(日) 10:49:41 :
- ~リクオside~
青「すいません…お聞きしたいことが」
住民1「!、ヒィ!?す…すみません!!」
青「あっ…えっ…あの…」オロオロ
リクオ「すいません…聞きたいことがあるですけど良いですか?」
住民1「えっ…あ…はい」
リクオ「~~~~~」
リクオはこの付近で起きたことを説明した
住民「いえ、ちょっと知りませんね…」
リクオ「いえ、此方こそ教えて頂いてありがとうございます」
氷麗「う~ん…やっぱりあんまり情報はありませんね~」
リクオ「だね……」
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- 20 : 2014/08/17(日) 11:00:21 :
- 青「それにしても…何で俺はさっきから話しかけても怖がられるんだ…」ズーン
リク氷「あ…それは……」
リクオ「しょうがないよ…」
リクオ「ね…」
氷麗「はい…」
青「?」
リク氷「体がでかくて怖そうに見えるから」
青「!」ガガーン!!
リクオ「だって人間時の時でも2m近くあるんだもん…初めて会う人だったらビックリするよ…」
氷麗「ですよね…」
氷麗「私達は長くいるから青の性格とか分かってるから良いけど…」
青「(デカイって……背を縮めようたって出来ねぇよ……)」ズーン…
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- 21 : 2014/08/17(日) 11:07:56 :
- リクオ「わわっ!?落ち込まないで!」
氷麗「そうよ!青にも良いところが沢山あるのは私達が知ってるから!」
リクオ「ね?だから頑張ろう?」
青「リクオ様~」ブワッ
リクオ「!、青泣かないでよ!?」
青「俺は一生ついていきます~」
子供「ママー彼処に大きい人が泣いてるよ~」
青「!」
母「しっ!見ちゃいけません!」
青「!!」
子供「え~っ何で~?」
母「何ででもです!変な人を見ちゃいけません!」タッ
青「!!!?」グサッチーン
青は通りがかった人の一言により撃沈した
リク氷「!?、青ーー!!!?」
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- 22 : 2014/08/17(日) 11:21:17 :
- ~首無side~
首無「う~む…中々良い情報はないな…」
毛倡妓「そうね~それに憲兵が一度調べてるからその時点で良い情報がなかったから無いのも分かるけど…」
河童「それでも全然無いね~」
首無「だな…」
女住民「あの~何かお困りなんですか?」
首無「いえ、ちょっとここ最近で起きた強盗についての事なんですが…」
首無「何か知りませんか?」
女住民「すみません…ちょっと私には分かりませんね…」
首無「そうですか…ありがとうございます」
女住民「いえ、良いんですよ!」
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- 23 : 2014/08/17(日) 11:30:04 :
- 女住民「そ…それより…////」
首無「?」
女住民「あ…あの今度お食事とかどうですか?////」
首無「いや、私は訓練兵の身ですので…」
首無「ちょっと無理ですね」
女住民「そ…そうですか…」シュン
首無「はい…すみません。でも、ありがとうございます」ニコッ
女住民「は…はい////」キュン
女住民「そ…それじゃあ頑張って下さい!」タッタッタッ
首無「ふぅ…………ん?」
首無「毛倡妓、どうした?」
毛倡妓「…………」ジー
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- 24 : 2014/08/17(日) 11:35:12 :
- 毛倡妓「アンタさぁ…さっきから女の人から話しかけられ過ぎじゃない?」
首無「え?」
毛倡妓「えっ?じゃないわよ!」
毛倡妓「さっきの人も含めてもう10人以上も声かけられてるじゃない!」
首無「そ…そうか?でも、声かけられただけじゃないか…」
毛倡妓「何処が声かけられただけよ!アンタ食事にも誘われてるじゃない!」
毛倡妓「このたらし!!」
首無「た…たらし!?」
毛倡妓「そうよ!話しかけてくる女の人を次から次に落としていって…アンタ馬鹿なの?」
首無「うぐ……」
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- 25 : 2014/08/17(日) 11:43:19 :
- 毛倡妓「全く……いくらアンタが顔がイケメンだからって……」ブツブツ
首無「毛倡妓?」
毛倡妓「何でもない!それより次いくわよ!」
首無「毛…毛倡妓?もしかして怒ってる?」
毛倡妓「怒ってない!」
首無「いや、やっぱり怒ってるだろ…」
毛倡妓「怒ってないったら怒ってないわよ!」
首無「え~っ…(怒ってるだろ……)」
毛倡妓「後、次女の人を落としたら殴るわよ」
首無「理不尽!?」
河童「イチャイチャし過ぎだよ~さっさと行こうよ~」
首毛「なっ!?////」
河童「(この二人は中々進展しないな~)」
河童は二人を見ながら思うのであった
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- 26 : 2014/08/17(日) 14:41:27 :
- ~クリスタside~
クリスタ「~~やっぱり分かりませんか…」
住民2「すみません…」
クリスタ「いえいえ、全然良いんですよ」ニコッ
住民2「!?////ありがとうございます」ドキッ
住民2「あ…あの~」
ユミル「………」ギロッ
住民2「!」ビクッ
クリスタ「?、どうしました?」
住民2「い…いえ、何でもありませんー!!」ダッ!!
クリスタ「??」
ユミル「気にしなくていいだろ…何か用事でもあるんだろ」
クリスタ「そうなの…かな?」
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- 27 : 2014/08/17(日) 14:52:03 :
- 黒「(う~ん…傍目から見たら天使の周りに番犬…?いや、守護神か………)」
ユミル「何だ?」
黒「いや、何でも」
ユミル「そうか…」
クリスタ「それにしてもやっぱり何も情報は得られないね~」
ユミル「だな」
黒「やはり一度調べて情報が無かったんだ改めて調べたとしても無いんだろうな…」
クリスタ「う~ん…それでも何かしらの情報は無いかな~?」
ユミル「だけどもうすぐで一時間経つぞ?」
クリスタ「あっ…そっか…じゃあ戻らないとね」
黒「そうだな」
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- 28 : 2014/08/17(日) 15:00:19 :
- クリスタ「皆は他の情報を見つけてるかな?」スタスタ
ユミル「さぁな、だけど私達がこんだけ聞いても何も情報は得られなかったんだ…他も同じなんじゃないか?」スタスタ
クリスタ「そうかな~?」スタスタ
黒「拙僧もそう思…」ガッ!!
黒「!」
黒はつまづいてバランスを崩し横に倒れてしまった
そして………
モニュ…モニュ…
クリユミ「なっ(えっ)!!?//////」
黒「あっ……」
黒は二人の胸を誤って触ってしまった
黒「(柔……ハッ!!)」
黒は二人の顔を見ると…
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- 29 : 2014/08/17(日) 15:07:31 :
- クリスタ「うぅ…//////」ジワァ
ユミル「……………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
クリスタは涙目、ユミルは修羅の顔となっていた
黒「あっ…あの…こ…これはだな…」アセアセ
黒「決してわざとではない!天地神明誓ってわざとではない!!」アセアセ
黒「足がもつれただけなんだ!!」アセアセ
ユミル「まぁ……百歩譲って原因が足がもつれた事にしていいとしよう……」
ユミル「だが触ったのは事実だよな…?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
黒「あぁ…確かに柔かった……ってハッ!!!」
ユミル「ほう…そうかそうか…」パキッゴキッ!!
クリスタ「うぅぅぅ//////」プクー
黒「あっ…あの…その…えーと…」ダラダラダラ
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- 30 : 2014/08/17(日) 15:14:42 :
- ユミル「今、私達がやる事が分かるよな?」ゴキッゴキッ!!
クリスタ「むぅ~!!」
黒「(終わった……)」
黒は悟ったような顔をした
黒「(あれ?何そしてかデジャヴ……)」
黒「って待って!待ってくれ!!ゴメン!いや!すみません!!」
黒「だから許して!!」
ユミル「許すとでも?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
黒「」
ユミル「それじゃあ歯を食いしばれ……」
黒「あっ…ちょっ!?本当に待っ…待って!?」
クリユミ「待たない(よ)!!!」
黒「ちょ…誰か助け………不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぉぁぁぁ!!!!!」
その日、黒髪の長髪の男性が「とある」の幻想殺しの主人公の様な悲鳴をあげたと言う
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- 31 : 2014/08/23(土) 11:41:25 :
- リクオ「さて…皆集まったみたいだね…」
氷麗「あれ?なんで黒はボコボコになってるの?」
青「本当だな…どうしたんだ?」
黒「い…いや…な…何でもない…」ズタボロ
ユミル「…………」フンッ
クリスタ「………////」プイッ
黒達以外「(な…何が遭ったんだ…?)」
リクオ「ま…まぁ、取り敢えず皆揃ったみたいだから聞き込み調査の結果を教えて」
黒「拙僧の所では有力になる情報は得られなかった……」
リクオ「そうなんだ…ありがとう」
ユミル「クリスタに言い寄ろうとする奴なら結構いたんだがな…」
クリスタ「えぇ!?そんな事なかったよ!?」
黒「(それはユミルが露払いをしていたからだと……)」
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- 32 : 2014/08/23(土) 11:54:20 :
- リクオ「ハハハハハ……それで首無達は?」
首無「私の所にもそう言う情報は得られなかったよ……」
毛倡妓「やっぱり一度調べられてるから粗方の情報は出尽くしたのかも……」
河童「そして、次いでだけど首無と毛倡妓はイチャイチャしてたよ~」
首毛「だからしてないって!!?////」
ユミル「デキテルな…(後で弄ろう)」ニヤリ
クリスタ「何かとてつもなく悪いことを考えてるような顔をしてる!?」
リクオ「そっか…やっぱりそうなのかもね…」
リクオ「そして、最後に僕達だけど一つだけ有力かもしれない事を聞いたよ」
クリスタ「本当?」
リクオ「うん、一応ね…」
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- 33 : 2014/08/23(土) 12:39:15 :
- クリスタ「一応?」
リクオ「ちょっと僕には分からないところがあってね…他の皆なら知ってるかな~?と思ってね」
ユミル「で、その肝心の内容は?」
リクオ「えっと…確か情報を教えてくれた人から聞いたのによると…」
リクオ「二人組の男が馬車に着物を乗せて颯爽と逃げていくのを見たんだって」
リクオ「そして、腕に刺青があるんだって」
クリスタ「へぇ~」
リクオ「でも、僕達はそう言う刺青した人を知らないから誰か知らないかな?」
首無「私達も知りませんね…聞き込み人にもそんな刺青無かったですし…」
毛倡妓「確かにね…それに殆んどが女性だったものね」
河童「うんうん」
リクオ「そっか…」
-
- 34 : 2014/08/23(土) 16:23:51 :
- リクオ「クリスタ達は?」
クリスタ「う~ん…知らないかな…」
ユミル「…………」
リクオ「ユミル?どうしたの?」
ユミルは眉間にシワを寄せていた
ユミル「あぁ、その強盗で思い当たる事があってな…もしかしたら盗賊かもな…」
リクオ「えっ?そうなの?」
ユミル「最近、この場の強盗や盗賊を纏めてる盗賊団らしい…」
ユミル「この前教官室を通りがかった時いつらの事を教官が話してるのが聞こえたしな」
ユミル「それに今日クリスタ達と調べてるときに通りかかった駐屯兵が話してるのも聞いたんだ」
クリスタ「確かにそんな話をしてたね」
リクオ「そっか…でもこれだけ分かれば少しは良いんじゃないかな?」
ユミル「そうかもしれないけど居場所までは分からないからな……憲兵や駐屯兵でも探しても見つけれてない位だからな…」
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- 35 : 2014/08/29(金) 13:54:47 :
- ユミル「後、その盗賊はoutlaw(無法者)って名乗ってるらしいぞ」
リクオ「outlaw…」
ユミル「ま…一筋縄ではいかない相手って訳だ…」
クリスタ「どうにかならないかな…」
ユミル「無理だな…まず、駐屯兵や此処等の憲兵でさえ手こずっている盗賊を私達が捕まえれるとも思えないし……」
ユミル「そして、さっきも言ったように場所も分かってないからな…」
クリスタ「そっか…」
ユミル「それにもうすぐで帰らないと教官に叱られるぞ?」
ユミルに言われて空を見上げると夕日が傾き始めていた
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- 36 : 2014/08/29(金) 22:24:16 :
- リクオ「あっ…もうこんな時間なんだ…」
氷麗「そうですね…戻らないと…」
ユミル「今日のところはこれぐらいにして帰ろうぜ」
ユミル「また明日調査すれば良いからな」
クリスタ「そうだね…また明日頑張れば良いよね!」
クリスタ「それに門限に遅れると恐いし…」
リクオ「だよね…」
側近達「(リクオ様に罰を与えたら私達はあのハゲに裁きを………)」
リクオ「(また変な事を考えているような……)」
ユミクリ「??」
そして、リクオ達は訓練所に帰って行った
実はタイムリミットが近付いてると知らずに……
-
- 37 : 2014/09/06(土) 13:47:25 :
- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
三郎「ハァ…ハァ…」
三郎は息を切らしていた
何故かと言うと先程から助けを求めても玩具と思われて気にされずに放っておかれたり、落とし物として拾われそうになったり、お化けとして追われていたからである
三郎「何で…誰も話を聞いてくれないんだ……」
三郎「(まぁ…分かってた事だけどな……)」
三郎「だけどせめて少し位は耳を傾けてほしかったな……」
三郎「くそっ…もう時間も迫ってきてるしどうすれば……」
三郎は途方に暮れていた
-
- 38 : 2014/09/06(土) 13:57:25 :
- 三郎「(こうなったら一人で行動して着物を取り返しに行くか……?)」
三郎「(でも、たかがオイラ一人じゃ返り討ちにあうかもな……)」トボトボ
三郎は力なく歩いていると
いつの間にかリクオ達の訓練所の前に着いていた
三郎「(此処は…確かあの少年達が居る場所か…)」
三郎「(忍び込んで頼むか…いや…少年も他の人と同様に恐れるに違いない……)」
三郎「(しょうがない……やはり一人で取り返しに行くか……)」
三郎が訓練所を跡にしようとしたその時後ろから声を掛けられた
氷麗「あれ?貴方は……あのお婆さんの所の壺?」
三郎「!(あの子は少年と一緒にいた子か……)」
-
- 39 : 2014/09/06(土) 14:17:18 :
- ~時は少し遡り~
三郎が訓練所の前に着く前にリクオ達は訓練所に帰って来ていた
リクオ「ふぅ…やっと着いたね…」
クリスタ「遅れずに帰って来れて良かった~」
ユミル「確かにな…遅れて走らされたら敵わないよな…」
首無「リクオ、それより明日はどうします?明日も休みですが……」
リクオ「明日も調べよう。皆は良いかな?」
側近達「はい!」
クリスタ「私も問題ないよ」
ユミル「クリスタが行くなら私も行くぞ」
リクオ「よし、じゃあ明日も昼頃此処に集まろう!」
一同「了解(です)」
-
- 40 : 2014/09/06(土) 14:26:33 :
- クリスタ「じゃあ私達は寮に戻るね~」
ユミル「私も戻る」
クリユミ「じゃあね(な)~」
リクオ達「じゃあね(な)~」
リクオ「じゃあ僕達も寮に戻ろうか?」
青「そうですね」
氷麗「私も戻ろうと思い……?」
その時氷麗の視界に一つの壺が映った
氷麗「ちょっとリクオ様、失礼します」タッ
氷麗は壺の方に向かって行った
リクオ「えっ?氷麗!?」タッ
そして、リクオ、続いて他の皆も氷麗を追った
-
- 41 : 2014/09/06(土) 14:35:46 :
- ~そして、今に至る~
三郎「(や…ヤバイ…み…見付かった!?)」
リクオ「氷麗…一体何をして…って、あれ?」
青「リクオ様、どうしました?って…ん?」
ゾロゾロ…
三郎「(一杯人が集まって来た……どうしよう……)」
三郎は今までの出来事を思いだし恐れられたり追いかけ回されたりすると覚悟していた…
しかし、リクオから予想外の一言を言われた
リクオ「ねぇ、君“も”妖怪だよね?それもお婆さんの所の壺で良いのかな?」
三郎「えっ?」
三郎は呆気に取られた
-
- 42 : 2014/09/06(土) 14:46:57 :
- 自分は少なからず驚かれると覚悟していたのに、意外とあっさりとした反応の為、どう反応すればいいのか困ってしまった
そして、三郎は一つの言葉に疑問を持った
三郎「(君“も”?)」
どういう事なのだろうと思ったが今はそんなことを考える必要はないと思い問いたださなかった
リクオ「もしかして、違う?」
リクオは質問したが返答がなかった為、もう一度尋ねた
三郎「!。いや、あってるぞ……」
リクオ「良かった。そして名前は?」
三郎「名前か?オイラは三郎だ…」
リクオ「三郎か~宜しくね!」
三郎とリクオは握手を交わした
-
- 43 : 2014/09/06(土) 15:52:34 :
- もし、これを人が見たら玩具と喋っている痛い子に見えてしまうだろう
しかし、そんなことは気にせず話を続けていた
リクオ「僕はリクオ、って僕と氷麗の事は知ってるか」
三郎「あぁ…」
リクオ「一応皆を紹介するね…一番大きいのは青、黒髪の男が黒、マフラーをかけてるのが首無、その隣の女性が毛倡妓、そして後ろにいるのが河童だよ」
リクオは軽く皆を紹介した
三郎「分かった…」
リクオ「それで何でこんなところに?」
三郎「実は………」
三郎は今までに起きた事を話した
-
- 44 : 2014/09/07(日) 17:42:18 :
- 盗賊が何処にいるのか
盗賊が何をするつもりなのか
盗賊は何人いたのか
三郎から聞いた
三郎「~~~と言う事だ……」
リクオ達「……………」
リクオ「…………」ウーン
リクオは何かを考えていた。そして少しすると
リクオ「氷麗、教官にちょっと僕が遅れると言うことを言っててくれない?」
氷麗「了解です!でも私達も行きますからね!」
リクオ「分かったよ」
青「久し振りの出入りですね!リクオ様!!」
リクオ「そうだね」
黒「今日こそ奴良組特攻隊長として力を見せる時!」
-
- 45 : 2014/09/13(土) 14:00:22 :
- 三郎「えっ?えっ!?」
三郎は信じられないでいた
それもそうだろう。つい、先程まで話かけても恐れられたり追われたりしたのに目の前にいる人達は恐れる処か話を聞き、協力してくれようとしてくれてるではないか
三郎「あ…あの…」
リクオ「?、どうしたの?」
三郎「俺が恐くないんですか?それに協力までしてくれるなんて…」
リクオ「恐くないよ。だって僕の家には君みたいない一杯いるからね…」
リクオ「それに…助けを求められて断るわけにはいかないでしょ?」
三郎「だ…だけど…」
リクオ「大丈夫、僕達も人間じゃないから…」
三郎「え?」
-
- 46 : 2014/09/13(土) 14:11:09 :
- 人間じゃない!?一体どういう事なのだろうか…と三郎は思っていると
リクオ「もうそろそろ…日が暮れるな…妖怪の血が騒ぎ出すことだな…」
そう言うとリクオの体が変わり始めた
髪は銀髪の長髪となり背は伸び、瞳は紅い瞳となった
三郎「!、あ…アンタは何者なんだ…!?」
リクオ「俺か?俺は妖怪ぬらりひょんだ…血は四分の一しか流れないがな」
三郎「ぬらり…ひょん……」
氷麗「リクオ様~許可を得ましたよ~」
リクオ「そうか…お前ら行くぞ!」
側近達「はい!!」
三郎は他の皆を見渡すとやはりそれぞれ姿が変わっていた
三郎「(皆…妖怪なのか…!?)」
三郎は驚いた。それもそうだろう自分と同じ妖怪が目の前に何人もいるのだから
-
- 47 : 2014/09/13(土) 19:54:40 :
- リクオ「おい、三郎」
三郎「は…はい!」
リクオ「案内役…頼むぞ。そして俺に掴まれ」
三郎「りょ…了解です!」
リクオは中学生とは思えない貫禄のある声で三郎に言った
リクオ「じゃあ行くぞ!!」ダンッ!!
リクオは思い切り地面を強く蹴った
その速度は人や馬が走るのと比べものにならない速度だった
三郎「!?」
三郎は振り落とされないようにリクオの服をしっかりと掴んだ
側近達「………」ダンッ!!
側近達もリクオに続き走り出した。そしてリクオ達はあっという間に暗闇に染まる街へと消えていった
-
- 48 : 2014/09/13(土) 20:02:14 :
- その頃盗賊団はと言うものの…
ボス「さて…そろそろ出発の時間だな…」
強盗1基、下っ端1「そうですね!ボス!!」
強盗2基、下っ端2「でも何でこんなに人を集めてるんです?」
アジトの中には3人を含め、チンピラや他の盗賊団の人々が集まっていた
合計で50人位はいるだろう
そして全てこの盗賊団の傘下である
ボス「そりゃ勿論宴会を開くからに決まってるだろ」
ボス「この着物とかを売れば3人じゃ使いきるのが難しい位手に入りそうだからな」
ボス「偶には報酬を皆に与えても良いだろう」
下っ端1「流石ボス!皆の事を考えてる!!」
下っ端2「マジRESPECTッス!」
ボス「何か下っ端2の英語の言い方が気になるが…まぁ良いか…」
-
- 49 : 2014/09/13(土) 20:10:42 :
- ボス「さて、出発の時間だな…行くか…」
ボスが出発しようとしたその時
ドゴォ!!
アジトの扉が蹴破られ、その奥から誰かが出てきた
リクオ「此処がアジトで良いんだな…」
それはリクオであった
氷麗「リクオ様、速すぎますよ…」
ゾロゾロ…
そして後から氷麗達、側近が現れた
ザワザワ…
いきなり現れたリクオ達に少しどよめいていたがその中でもボスは冷静だった
-
- 50 : 2014/09/13(土) 20:17:34 :
- ボス「誰だ…てめぇら…」
ボス「憲兵か?それとも駐屯兵か?」
少々ドスの効いた声で尋ねた
リクオ「いや、訓練兵だ」
リクオはそれを臆することなく普通に返答した
ボス「ほう?その訓練兵さん達が何のようだ?俺達を捕まえるのか?それとも着物を取り返しにきたのか?」
リクオ「じゃあ、両方共…って言ったら?」
ボス「……………」
一時…静寂に包まれた…
しかし、それを破ったのは盗賊団達の方であった
-
- 51 : 2014/09/13(土) 20:25:21 :
- 盗賊団達「…………プッ…ククク……アッハッハッハッハッwwwwww」
盗賊団達は大声で笑った
それもそうだろう、年端のいかない訓練兵達が、しかも少人数なのに自分達を捕まえて着物を取り返すと言っているだから
ボス「ハッハッハッハッ!あ~笑った!面白い冗談だな」
ボス「俺らを捕まえる?そんな少人数で?こんなに人が居るのにか?」
ボス「寝言は寝て言え、そしてさっさと帰りな」
ボス「今なら笑わしてくれたから逃がしてやっても良いぞ?」
リクオ「もし…冗談じゃないと言ったら?」
ボス「ぁん?」ピキッ
ボスの空気が変わった
ボス「お前ら…本当に俺達を捕まえる気なのか?」
リクオ「そうだが?」
リクオはさも当然の様に言い放った
-
- 52 : 2014/09/13(土) 20:32:27 :
- ボス「そうか…そうか…冗談じゃないんだな?」
ボス「なら、話は別だ…」
ボス「お前ら…アイツらを二度と戯れ言を言えない様にしてやれ…」
ボスがそう言うと盗賊団やチンピラ達がリクオ達を取り囲んだ
勿論、盗賊団やチンピラ達は刃物等を持ち、その中には拳銃等もあった
ボス「どこまでそんな事が言えるか見てやるよ…」
ボス「やっちまえ!!」
盗賊団&チンピラ達「オォ!!!」
ボスがそう叫ぶと同時にリクオ達に襲いかかった
側近達「リクオ様、ここは我々に…」
リクオ「分かった…任せた」
リクオ達はそんな中でも冷静に話していた
そして、リクオ達はチンピラ達に襲われた
-
- 53 : 2014/09/13(土) 20:40:42 :
- 勝負は直ぐ着くと思った。盗賊団やチンピラ達が訓練兵のガキ共をリンチにしてそれを只、眺めるだけ…そう思っていた……
しかし……現実は違った……
ボス「……………」
ボス「これは……一体……どういう事なんだ?」
ボスは唖然としてその光景を眺めていることしか出来なかった
先ず、盗賊団達が襲った時点で勝負が着いたと思った。しかし、それを軽々とアイツらは避けた
だが、そこからだった夢の様な出来事の始まりは……
チンピラ1「逃げんじゃねぇ!このクソアマがぁぁ!!」
チンピラ2「オラァァァ!!!」
チンピラ達はナイフを振り回す。しかし、それを白い着物を着た氷麗は華麗に避けた
-
- 54 : 2014/09/13(土) 20:46:41 :
- 氷麗「あらあら、その程度かしら?」
チンピラ1、2「く………」
氷麗「ふぅ~ん…よく見ると良い男ね~」
氷麗は妖艶な雰囲気を醸し出しながらチンピラ達を見詰めた
チンピラ1、2「えっ?////」
氷麗「貴方達みたいなのは…」
氷麗「氷の中がお似合いよ」
クスッと氷麗は小さい笑みを浮かべた。しかし、それは普通の笑いとは違うどこか恐ろしい様な感じの笑みであった
チンピラ1、2「えっ?」
チンピラ達は背筋が凍るような感じがした
そして、その後…実際に氷漬けにされた
-
- 55 : 2014/09/13(土) 20:57:56 :
- 氷麗「呪いの吹雪…雪化粧…」
氷麗の畏は雪女と言うように氷を司る畏である
呪いの吹雪雪化粧は自身の畏を氷に変え、自分の吐息で相手を凍らせると言う技だ
氷麗「フフッ…やっぱり氷の中がお似合いね…」
と氷麗は不敵な笑みを浮かべて笑った
そして、辺りは騒然となった。そうなるのが当たり前であるだろう
・・・・・・・・・
いきなり自分達の仲間が人間だと思った女性に氷漬けにされたのだから
これを見た敵は思ってしまった「自分達はもしかしたらとても恐ろしい者と戦っているのではないか」と
しかし、皆はそれを信じなかった…いや、信じてはいけないと思ったのだ
こんな非科学的な事が起こるわけがない、これは偶然起きたことなのだと自分達に言い聞かせ畏れながらリクオ達に襲いかかった
相手は人間だ、人間だと思いながら
-
- 56 : 2014/09/13(土) 21:12:30 :
- 雑魚盗賊1「うわぁぁぁぁぁ!!!」
盗賊の一人が刀身の長い刃物で今度は首無に斬りかかった
盗賊はもし化物だったとしてもそれは一人だけだと思った。そう思いたかった。だから盗賊は首無の首を目掛けて切り裂いた!!
筈だった
事実は時として残酷である…まぁ…悪党だからしょうがないのではあるが……
首無「ふぅ…危なかった……」
盗賊1「!!?」
ボス「!?」
盗賊団&チンピラ「!!!?」
首無の首が宙を浮いてしかも喋っているのである
もう、周りはパニックとなった
人を氷漬けにする女、首が宙を舞う男、もうボスを除いた皆は恐怖や驚きで埋め尽くされていた
そして、皆は我先に逃げ出そうとしたがそれをリクオ達は許す筈がなかった
-
- 57 : 2014/09/14(日) 10:21:26 :
- 首無「逃がしはしないよ…」
首無は紐を相手に投げるとその紐が縄に変わった
そして、その縄は相手に絡みつき蓑虫状態になって吊るされた
盗賊達「うわぁぁぁぁぁ!!?」
首無「弦術“殺取”(あやとり)くさり蜘蛛」
首無の畏は毛倡妓の髪と絡新婦(じょろうぐも)と言う妖怪の糸で出来た黒弦と言う名の紐である
それを首無の畏で紐から縄に変え、硬度は鎖の様に硬くなる。その為、抉ったり切り裂いたりも出来る。
しかし、本人曰く、やはり元々は紐の為、締め上げたり、吊るす方が得意だとか
首無「今回は人間相手だから殺しはしないけどね…」
首無「当分、大人しくしていてくれ…」
首無「さて、次は誰が吊るされたい?」
盗賊&チンピラ「ヒィィィ!!!」
-
- 58 : 2014/09/14(日) 10:33:57 :
- ボス「…………!」
ボス「何怯えてやがる!!」
ボス「相手が人で無かろうと不死身な訳がねぇ!此方には銃や刃物と言う武器が一杯あるんだ!!数で押しきれ!!!」
チンピラ達「そ…そうだ…!!」
盗賊達「此方には銃とかがあるんだ!距離を取って攻撃すれば勝てる筈!!」
そう言って首無や氷麗に向けて銃を発砲した
しかし、首無や氷麗に当たることなく全て途中で弾かれた
毛倡妓「ふぅ…危ないわね……髪の毛が汚れちゃうわ」
黒「ならば後ろに下がっていれば良かろう…別に拙僧一人で弾き返せたのだから」
チンピラ達「女の方の髪の毛が伸びたと思ったら全て銃弾が跳ね返った……」
盗賊達「此方はアイツの袖から出た何かに弾かれたぞ……」
またまたパニックである。此方は銃弾なら少しは効くだろうと放ったのにまさかの髪の毛等に跳ね返されたのだから堪ったもんじゃない
コイツらには果たして人間の作った武器は通用するのかともう恐れまくっている
-
- 59 : 2014/09/14(日) 10:59:02 :
- チンピラ達「くそっ!!何で千切れないんだ!!!こんなに銃を撃ってるんだぞ!!」
チンピラ達は銃を乱射しているにも関わらず全て毛倡妓の髪に弾かれた
毛倡妓「フフフフ…私の髪を少しでも「綺麗だ」とか「怖い」と思ったらこの髪は斬れないわよ」
毛倡妓「そして、逃げようとしても逃がさないわよ~」
シュルシュルと髪の毛が螺旋状に伸び、チンピラ達を捕獲する
毛倡妓「遊女の舞(あそびおんなのまい)」
毛倡妓の畏は分る通り髪である。元々毛倡妓と言う妖怪の一度好きになると逃がさないと言う厄介な性格を能力として受け継いだ為、かなり厄介な性質の畏である
チンピラ「ぬ…脱け出せねぇ……!!」
毛倡妓「あらあら、暴れないで…この戦いが終わるまで遊んでましょう」
一方、黒は
盗賊達「くっ…!!」
盗賊達も黒田坊相手に苦戦していた。
-
- 60 : 2014/09/14(日) 11:12:35 :
- 黒「如何に貴様らが銃を発砲しても拙僧には傷一つ付けられんぞ」
黒「何故なら拙僧には200を越える暗器があるからな…」
そう言うと黒田坊の袖の中から幾つもの暗器が出現した
盗賊達「に……200……」
盗賊達は黒田坊の言った言葉に唖然とした
盗賊達「この卑怯者がぁぁぁぁ!!」
そして、半ば半狂乱の状態で黒田坊に発砲した
黒「卑怯者か……拙僧からしたら誉め言葉だな……」
黒田坊はそれを冷静に弾き落とした
黒田坊の畏は暗器、その身に、200を越える暗器を隠し、それで攻撃する
黒「生憎、拙僧は暗殺破戒僧なのでな…ヒーローみたいな聖人君子ではない」
黒田坊から発せられた冷徹な殺気によって敵の戦意は喪失した
盗賊達「……ひ……あ………ワァァァァ!!!!」
-
- 61 : 2014/09/14(日) 11:24:55 :
- 逃げ惑う盗賊達、しかし盗賊達は何かにぶつかった
盗賊達「……っ……」
何にぶつかったのか見上げるとそこには鉄紺色を身に纏った青田坊であった
青「逃げたきゃ俺を倒してから行きな」
盗賊達「くそぉぉぉぉ!!」
盗賊達は一斉に青田坊に向かって銃を向けた
青「ふんっ…」
しかし、青はその向けられた銃をヒョイと奪い取ると思い切り握り潰した
ベキベキベキ……と音を立てて銃がまるでアルミ缶を潰すような感じで見事にぺっちゃんことなった
盗賊達「…………!!!」
青「やる気あんのかテメェ…」
青田坊はポイッとぺっちゃんこの銃を捨てると盗賊達を睨み付けた
それを受けて盗賊達の恐怖のメーターが上限を振り切り……
盗賊「……………」
盗賊達はその場で泡を吹いて倒れてしまった
-
- 62 : 2014/09/15(月) 10:58:11 :
- ボス「ちっ…!!」
ボス「何怯えてやがる!普通の銃で効かないなら最近手に入れた最新の散弾銃が俺達にはあるだろうが!!」
ボス「距離を取って攻撃しろ!」
チンピラ&盗賊達「は…ハイ!!」
残っているチンピラと盗賊達は散弾銃を手に取り、リクオ達に向けようとした時
河童「そうはさせないよ~」
と河童は幾つもの水の玉を投げつけた
チンピラ「くそ!!水が散弾銃に掛かっちまった!!!湿気て撃てね…バシャン!!ぐへっ…」
盗賊「べふぅ!」
チンピラ達はビショビショに濡れたり、水の玉に吹き飛ばされたりした
河童「水辺じゃないから出番がないと思ったけど、丁度井戸があって良かったよ~」
河童の畏は水、水辺でなければ余り活躍の場はないが水があれば無類の強さを誇る。
先程の技は河童忍法秘伝・ミズチ球と言い、大きさや威力は製作時間によって変わるのである
-
- 63 : 2014/09/15(月) 11:13:43 :
- 河童「安心してね~当たっても気絶する位にしておいたから~」
河童はひょうひょうとした態度で言った
三郎「(アイツら……)」
三郎は入り口付近で隠れながらその光景を見ていた
何でそんな所にいるかと言うとリクオから「お前は危ないから隠れていろ…そして、妖怪(俺達)の戦いを目に焼き付けとけ」と言われたからである
三郎「(す…凄い……)」
三郎「(これがアイツらの力…これが妖怪の力……)」
三郎「(俺にもあんな事が出来るのか…?)」
三郎「(もし、オイラもあんな力が有れば…)」
三郎はそんな事を思いながらリクオ達を見つめた
-
- 64 : 2014/09/15(月) 11:21:43 :
- ボス「くそっ!!おい!お前ら!!速く!速くアイツらを!!」
ボス「おい!誰か聞こえてるだろ!!アイツらを倒せ!!」
しかし、周りのチンピラや盗賊達は全て倒されていて返事はなかった
ボス「下っ端1、2!!後はお前らだけだ!!!奴等を倒せ!!」
ボス「下っ端1、2!何で返事が…………!?」
下っ端1、2「…………」
下っ端1、2は泡を吹いて倒れていた
実は下っ端1、2は首無の首が宙を浮いた時に余りの事に驚きそのまま気絶していたのである
そして、下っ端1、2が気絶している今、無事なのはボス唯一人となっていた
ボス「くそっ!!くそっ!!くそぉぉぉぉ!!!」
ボス「何だってんだよ!此方は50人だったんだぞ!!」
ボス「お前らはたったの数人!此方には飛び道具もあった!!なのに…なのに……」
ボス「何でお前らは無傷なんだよぉぉぉぉ!!!」
-
- 65 : 2014/09/15(月) 11:36:30 :
- ボス「俺達が何をしたって言うんだ!!そして、お前らは一体何者なんだ!!!?」
ボスはそう叫びながら自分の背丈程の大きな斧を持ち、リクオに向かって振り回した
リクオ「俺達か?俺達はな…」
リクオはその攻撃を全てぬらりくらりと交わしながら応えた
リクオ「俺達は関東任侠妖怪総元締…奴良組」
三郎「(奴良組……)」
ボス「妖怪任侠だぁぁ!?妖怪なんて俺は信じねぇ!!信じてたまるかぁぁぁぁ!!!」
ボスは大きく縦に振りかぶり斧を振りかざした
リクオ「信じるも信じないのも結構……そして俺は奴良組三代目若頭奴良リクオ……」
ガキンッっとリクオは刀で斧を防いだ
ボス「な…何ぃ!?」
ボスは渾身の一撃を受け止められ、たじろいだ
リクオ「魑魅魍魎の主となり!百鬼を率いる男だ!!」
そう言い放ち、ボスに一撃を喰らわした
-
- 66 : 2014/09/15(月) 11:47:22 :
- ――――――――
――――――
――――
リクオ「これで全部か?」
氷麗「はい!リクオ様!!」
盗賊団を倒したリクオ達はお婆さんの盗まれた着物を集めていた
青「リクオ様、コイツらどうしますか?」
リクオ「放っておいて良いだろ…」
青「了解です」
黒「後はこれをお婆さんの所に置いておくだけですね」
毛倡妓「久々畏を使ったわ~」
河童「だね~」
と戦いがあった後だと言うのにのんびりと話をしている所に三郎がやって来た
-
- 67 : 2014/09/15(月) 20:49:31 :
- リクオ「おう、三郎か…ほら、お前の大事な人の物を取り返したぜ」
三郎「ありがとうございます」
三郎「オイラの為にこんな事をしてくれて……」
リクオ「良いんだよ。これくらい」
リクオ「昼の俺が世話になったからな」
氷麗「そうですよ!お婆さんが幸せなるなら構いませんよ」
側近達「ウンウン」
三郎「ありがとう…ありがとう…」
三郎「後、リクオ様…お願いがあります……」
リクオ「?、どうした?いきなり改まって」
三郎「このオイラ…いいえ…私をどうか貴方の元で使えさせて下さい!」
三郎「貴方の話を聞いた限りでは妖怪任侠組織があるんですよね?お願いです!!俺も奴良組とやらに入れて下さい!!」
三郎「私は貴方を見て、貴方の畏に尊敬してしまいました!そして、私にもそうやって戦ったり守ったりする力が欲しいんです!!」
三郎「無理言ってるのは承知です!お願いします!!」
三郎は精一杯リクオに頼んだ
-
- 68 : 2014/09/15(月) 21:04:33 :
- リクオ「あぁ、良いぞ」
三郎「やっぱり無理ですよ……え?」
側近達「は?」
まさかの即答であった為、三郎も側近達も間の抜けた声を出してしまった
リクオ「いや、だから奴良組に入れて良いって言ったんだが?」
三郎「い…良いんですか?」
リクオ「断る理由なんかないだろ?寧ろ大歓迎だ」
氷麗「リクオ様、良いんですか?いくら妖怪でも此処の世界の妖怪ですよ?」
三郎「(此処の世界?)」
リクオ「大丈夫だろ、多分」
氷麗「た…多分って…」
氷麗は少し呆れてしまった
三郎「それよりさっきの此処の世界ってどういう事ですか?」
疑問に思った三郎はリクオ達に問いかけた
-
- 69 : 2014/09/15(月) 21:18:33 :
- リクオ「ん?あぁ、そうだったな説明するか…」
リクオは三郎に今までの経緯を話した
それを聞いた三郎は最初は目を見開き驚いてたがしっかり理解してくれた
三郎「つまり、リクオ様や側近の方々は此処の世界の妖怪ではなくて別の世界の妖怪と言う事ですか?」
リクオ「あぁ、そういう事だ」
リクオ「どうする?そんな俺でもついてくるか?」
リクオは三郎に問いかけた
三郎「そんなの…勿論ついていくに決まってるじゃないですか!」
即答だった
リクオ「そうか、ならお前は今日から俺の百鬼の一員だ!分かったな?」
三郎「ハイ!!」
この日、リクオの百鬼にまた新たに仲間が加わった
-
- 70 : 2014/09/15(月) 21:37:01 :
- ~次の日の朝~
リクオ「ふぁぁぁぁ…」
リクオは大きな欠伸をしていた
リクオ「(昨日は色々合ったし帰ったときも気付かれないようにするのが大変だったな……)」
あの後、リクオ達はお婆さんの家に行き、こっそりと着物を置いておいた。その際、三郎も一緒に置いていった
理由はお婆さんの物だからなのと三郎が「後、三年…リクオ様が卒業したときに私は貴方の所に行きますので…だから後三年はお婆さんと一緒に居させて下さい」と言ったからだ
僕は勿論承諾した。だって三郎にとってはお婆さんは大切な人だと思ったからだ
その後、僕達は訓練所に戻ったのは良いけど僕は夜の姿のまんまだし皆は皆で服とかが汚れてるから気付かれないようにコソコソと着替えや食事…そして皆が寝たことを見計らって寮に帰った
キース教官からは「お前達は大事な用事で呼び出した」と言う事にしているらしい。そして、僕達の分の食事を確保してくれた。キース教官は怖そうに見えて意外と優しい人だと改めて知った
だから、昨日は色々合ったから余り眠れず寝不足気味なんだ……
氷麗「リクオ様、おはようございます」
リクオ「おはよう、氷麗」
-
- 71 : 2014/09/15(月) 21:55:48 :
- 氷麗「寝不足なんですか?」
リクオ「まぁね…」
氷麗「まぁ、昨日は色々ありましたしね…」
リクオ「でも、だからと言って訓練は不真面目にやっちゃ駄目だからね…頑張らないと」
氷麗「ガンバです!リクオ様」
クリスタ「リクオ~!氷麗~!」
クリスタ「おはよう」
リク氷「おはよう(ございます)、クリスタ」
ユミル「リクオと氷麗、おはよう」
リク氷「ユミルもおはよう(ございます)」
ユミル「お前ら、昨日は大変だったみたいだな…」
クリスタ「そうだよ、大丈夫だった?」
リク氷「えっ!?あっ…うん」ビクッ
リクオと氷麗は昨日と言う単語に敏感になっていた
-
- 72 : 2014/09/15(月) 22:05:08 :
- クリスタ「教官も酷いよね!リクオ達に資料や荷物運びを大量にさせるなんて!」
クリスタは頬を膨らましながら言った
リク氷「うん、大変だったよ(でしたよ)(何だ…そっちの方か……)」
ユミル「ま…私はそんな事より気になることを聞いたぜ」
クリスタ「そんな事って……それで気になることって?」
ユミル「あぁ、これは教官達の話を聞いていたんだが…」
クリスタ「何々?」
リク氷「(嫌な予感が……)」
ユミル「なんとお婆さんを襲った盗賊団が捕まったらしい。そして、あのお婆さんの家に着物とかが戻ってきてたんだと」
クリスタ「えっ!?そうなの!?」
リク氷「(やっぱりか……)」
-
- 73 : 2014/09/15(月) 22:14:02 :
- ユミル「リクオ、氷麗?どうしたんだ?」
リク氷「いや、何でもないよ(ですよ)」アセアセ
ユミル「そうか…なら良いけど…」
クリスタ「そっか~着物とか返ってきたんだ~良かった~」
リク氷「うんうん、ヨカッタヨカッタ~」
リクオ達、半ば棒読み状態である
クリスタ「でも、誰が?」
ユミル「それが私も分からないんだがな、何か憲兵とかが来たときには既に盗賊団がやられた後だったんだと」
ユミル「そして、その盗賊団のボスが訳の分からない事を呟いてたらしいぞ?「妖怪が……妖怪がぁぁ……」って」
リク氷「…………」
クリスタ「えっ?まさか妖怪でも見たの?」
-
- 74 : 2014/09/15(月) 22:26:29 :
- ユミル「どうだろうな~もしかしたら盗られたから怒って取られた着物とかが動き出したりしたんじゃねぇか?」
クリスタ「そうなのかな~?」
ユミル「ま、あくまで予想だからな?それにもしかしたら妖怪みたいに強い人にやられたって事かもしれないだろ?」
クリスタ「あっ、成る程~」
ユミル「なぁ?リクオ達はどう思う?」
リクオ「えっ?僕?僕はやっぱり妖怪とか居ないとか思うから強い人にやられたんだと思うな~」
氷麗「私もそう思います」
クリスタ「でも、本当に不思議だよね~」
クリスタ「昨日になっていきなり捕まるなんて」
ユミル「そうだよな~しかも憲兵や駐屯兵じゃない奴みたいだしな~」
リクオ「そうだね~」ハハハ…
氷麗「ですね~」オホホホ…
-
- 75 : 2014/09/15(月) 22:43:09 :
- クリスタ「ねぇ、皆で今度お婆さんの家に行かない?無事に着物とか戻ってきたから」
ユミル「私は全然良いぞ~クリスタが居るからな」
ユミルはクリスタの頭を撫でながら言った
クリスタ「もう…ユミルったら……」
クリスタ「リクオ達はどうする?」
リクオ「僕達も行こうかな(三郎の事も一応気になるし……)」
クリスタ「じゃあ決定ね!あっ…もうそろそろ訓練の時間だ…急がないと…」
リクユミ氷「えっ?」
リクオ達が時計を見ると訓練の五分前となっていた
リクオ「遅刻したら大変だ!行くよ!氷麗!!」
氷麗「ハイ!」
ユミル「クリスタも行くぞ!」
クリスタ「うん、待って!」
今日もリクオ達は訓練に励むのだった
そして、これは余談だが、リクオ達が無事に元の世界に戻れた時、新たに付喪神が奴良組に入り新進気鋭の付喪神として一目置かれたとか置かれてないとか……
~番外編 思い出の壺終わり~
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半妖と巨人 シリーズ
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