この作品は執筆を終了しています。
〜この世界の宿命〜短編
-
- 1 : 2014/07/21(月) 01:12:47 :
-
この世界で生きていくのが難しくなったのは、ほんの一週間前のことだったんだ。
-
- 2 : 2014/07/21(月) 01:13:47 :
一週間前。
あの60mが来た。
否、壁をぶっ壊した。
-
- 3 : 2014/07/21(月) 01:15:46 :
人々は逃げ惑い。
困り果てていた。
この世界は残酷になった、というものもいれば、
もとから残酷だった、というものもいる、
また、ただ目を背けていただけだったと話す者もいた。
-
- 4 : 2014/07/21(月) 01:18:01 :
ウォール・シーナにいた憲兵団は、
巨人共を止めろという命令を無視し、内地へと逃げ込んだ。
はじめから、ギャンブルに溺れた憲兵ごときが出来るわけの無いとは考えていたが
-
- 5 : 2014/07/21(月) 01:20:13 :
憲兵が使い物にならなくなった後は、駐屯兵団が出てきた。
駐屯兵団は、みな勇敢に巨人へと向かった。
誰一人として帰ってくるものはなく、巨人共はまた内地へと進撃していった。
-
- 6 : 2014/07/21(月) 01:22:27 :
そのあとは、調査兵団が出てきた。
調査兵団は、強かった。
なめらかな立体起動の動きに、素早い刃の動き。
そのどれもが素晴らしかったが、結局は人間であった。
-
- 7 : 2014/07/21(月) 01:24:35 :
次々と捕食されていき、遂には
はじめの半分以下の人数になっていた。
泣きながら攻撃するものも、
何も考えないものも、
ひたすら狩りまくるものも、
調査兵達を誘導するものも、
引きちぎられ、
食われ、
喰われ、
-
- 8 : 2014/07/21(月) 01:26:29 :
あまりにあっけなかった。
注目すべきは巨人になれる少年であった。
あんなものは見たことが無い。
いや、見たことはあるし知っている。
それから、小さい金髪の少年も素晴らしかった。
-
- 9 : 2014/07/21(月) 01:27:54 :
人々を誘導し、作戦と言うなの武器をもっていた。
しかし、一瞬隊列が乱れたとき、
巨人になれる少年も、
金髪の小さな指導者も、
《死んだ。》
-
- 10 : 2014/07/21(月) 01:36:56 :
この世界は滅びるだろう。
それが、宿命というものだ。
ぼくは、それを見ているだけに過ぎない。
ただの、孤島者《アイソレータ》だ。
-
- 11 : 2014/07/21(月) 01:38:12 :
トントン
ん?ぼくを呼ぶ音が聞こえるね
では、この世界の終わりがわかった所で、ぼくは次の世界へ行こうか。
ドンドン
…せっかちだなぁ…
-
- 12 : 2014/07/21(月) 01:40:29 :
まぁ、これが世界の音というものか
では、また何処かの世界出逢えたら…
その時はまた、
一緒に世界の宿命《終わり》を見届けようよ。
んじゃ、バイバイ
-
- 13 : 2014/07/21(月) 01:40:35 :
-
- 14 : 2014/07/21(月) 01:43:47 :
- 彼の予言の通り、この世界は滅びた。
人類最強と歌われていたものも、ガスがなくなり、刃がなくなり、
遂には巨人に囲まれて死んだ。
それから、この世界に光がさすことはなくなり、
外側からじわじわとなくなっていった。
人類最後になったのは、茶髪の悪人ヅラの少年。
最後は壁の上での自殺だった。
これで、この世界のお咄はおしまい。
-
- 15 : 2014/07/21(月) 08:40:06 :
end…
-
- 16 : 2014/08/05(火) 12:39:08 :
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
超短編シリーズ。。。 シリーズ
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場