進撃の巨人Another ――番外編Ⅱ―― 第9話 『初雪と恋人の景色』
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- 1 : 2014/06/29(日) 22:47:13 :
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進撃の巨人Another ――番外編Ⅱ―― 第9話
――――前回までのあらすじ――――
年が明けるまで、あと数晩。「ユーク・トラス」の3年目も9か月が修了しようとしていた。彼の目標は、故郷へ帰る事のただ1点のみである
夜の逢瀬にて、度重なり気まずい雰囲気となった為に心に隙間が生じたアニは、その思い出の場所でミカサを慰めるユークの姿に幻滅する
涙を流し走り去るアニに対し、何も出来なかったユークは、その苛立ちから限界以上の身体制御を行った為に負傷し、意識を失ってしまう
ユークの負傷の知らせを受け、医務室へ向かったアニは、自分の気持ちに再び素直になると誓い、彼の手を握りながら、回復を祈り続けた――――
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――――
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- 2 : 2014/06/29(日) 22:48:41 :
――Part 1-1――
――――夕方 食堂――――
カチャカチャ モグモグ
ミカサ「それにしても…」カチャ…ピタッ…
ユーク「ん?」チラ
アニ「…?」ジッ
ミカサ「貴方達が仲直り出来て、本当に良かった」
ユーク「まだそんな事を言っているのかい?」クスッ
アニ「もう数日も経ったじゃないか」クスリ
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- 3 : 2014/06/29(日) 22:49:16 :
ミカサ「いいえ。やはり大事な事なので、もう1度改めて言っておかないと!」
ユーク「ふふっ、誰に対してだい?」ハハッ
アニ「ミカサだけが知っているのかもね?」クスス
ミカサ「しかし、この数日は貴方達も“ちやほや”されたはず」
ユーク「というよりも、君のおかげで“色々と”質問攻めにあったんだけどね?」
アニ「全く、何て事をしてくれたんだか…」ハァ
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- 4 : 2014/06/29(日) 22:49:53 :
ミカサ「女子寮でも、ユーク、貴方の話題で盛り上がっていた」
ユーク「ははっ、『俺が怪我をするのも珍しい』って話かい?」ケロッ
アニ「……」シーン
ミカサ「とぼけなくてもいい。きっと、貴方も男子寮で同じ話題を耳にしたはず」
ユーク「さぁ、なんだろうねぇ?」シレッ
アニ「……」ソワソワ
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- 5 : 2014/06/29(日) 22:50:14 :
ミカサ「貴方達2人の逢引きの事」ニタニタ
ユーク「だから、それは何にもなかったって」
アニ「……」ソワソワ
ミカサ「貴方はそう答えても、皆は心の内で真相が気になっていた」
ユーク「真相も何も、当事者の主張が最も信憑性が高いでしょ」
アニ「……」ワナワナ
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- 6 : 2014/06/29(日) 22:50:31 :
ミカサ「私の張り紙のおかげで、お見舞いに来た皆も空気を読み、そっとその場を後にした」
ユーク「『張り紙の所為で』が正しい表現でしょ?」
ミカサ「皆にちゃんと理解してもらえてよかったわね、2人とも」
アニ「……///」カァァ
ユーク「正しくなくとも、『逢引き中』なんて書かれていたら、それは帰るしかないでしょ」
ユーク「折角、お見舞いに来てくれた人にも、誤解を与える結果になってしまったよ」
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- 7 : 2014/06/29(日) 22:51:03 :
ミカサ「ので、今、貴方達は最も旬な話題の恋人2人」
ユーク「妄想とデマ情報で大混乱だったよ」
アニ「……///」プシューーッ
ミカサ「普段は考えないであろう、貴方達の情事を妄想して皆、頭がパンク状態」
ユーク「君が余計な誤情報をばら撒くから、こうなったんだよ」ハァ
アニ(私も沢山、質問攻めにされて恥ずかしかった…///)ボンッ!
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- 8 : 2014/06/29(日) 22:51:32 :
ミカサ「反省はしている…かもしれない」
ユーク「ちゃんとしてください…いや、もう本当にね」
ミカサ「こちらは女の子らしい妄想が飛び交っていたけれど、そちらはどう?」
ユーク「……」チラ
アニ(あっ…)チラ
ユーク「……」シーン
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- 9 : 2014/06/29(日) 22:52:02 :
ミカサ「どうしたの?」
ユーク「いや…それは流石に…」
アニ(それはまずいよ…)ワナワナ
ミカサ「貴方が言わないのであれば、私が女子寮での噂をここで暴露する」
ユーク「それは止めろ!」ガタッ!
アニ(やめて!)ガタッ!
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- 10 : 2014/06/29(日) 22:53:00 :
「ん?あの2人、突然、立ち上がってどうしたの?」ヒソヒソ
「さぁ?でも、同じ動きをするなんて、お似合いの2人だよね」クスクス
ミカサ「ユーク、ここは食堂」
ミカサ「ので、静かに」
ユーク「くっ、言わせておけば…」スチャ グヌヌ
アニ(どうなっちゃうのさ?)ソワソワ
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- 11 : 2014/06/29(日) 22:53:51 :
ミカサ「では、始める」シレッ
ユーク「あ、ちょっと!『やめろ』って言っているでしょ!!」
アニ(なんで、始めちゃうのさ!?)ワナワナ
ミカサ「こちらの寮では、貴方は大人気だった…例えば、こんな風な会話が…」
ユーク「ちょっと!だから、やめてっ!!」
アニ(えぇぇーー!?)
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- 12 : 2014/06/29(日) 22:54:34 :
女子訓練兵A『ねぇ、あの噂、聞いた?』
女子訓練兵B『何の話?』
女子訓練兵A『昨日、怪我したトラス君の話』
女子訓練兵A『今、医務室でレオンハートさんと2人きりなんだってさ!』
女子訓練兵B『聞いた、聞いた!昨日怪我して、お見舞いに行っているんだよね?』
女子訓練兵B『やっぱり恋人が怪我したら、心配で居ても立っても居られないよね』
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- 13 : 2014/06/29(日) 22:55:02 :
女子訓練兵A『それで、あの2人…今、逢引き中なんだって!』
女子訓練兵B『え、嘘!?』
女子訓練兵A『ほんと、ほんと!』
女子訓練兵B『誰がそんな事を?』
女子訓練兵A『医務室の戸にそう書かれた張り紙が貼ってあったんだって!』
女子訓練兵A『お見舞いに行った子が、そう言ってた!』
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- 14 : 2014/06/29(日) 22:55:27 :
女子訓練兵A『それで邪魔するのも悪いから、そっと帰って来たんだって!』
女子訓練兵B『って事は、2人は今…』モアモア
女子訓練兵A『うん…多分、そういう事』コクリ
女子訓練兵B『きっと、エッチしてるんだよね』ニヤニヤ
女子訓練兵A『あっ、はっきり言ったらダメだって!誰かに聞かれるから!!』ニタニタ
女子訓練兵B『アンタだって、にやけてるじゃん!』
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- 15 : 2014/06/29(日) 22:56:00 :
女子訓練兵A『だって…ねぇ?』ニヤニヤ
女子訓練兵B『そうなんだぁ…レオンハートさん、いいなぁ』
女子訓練兵A『そうだねぇ。トラス君、恰好いいもんね』
女子訓練兵B『そこら辺にいるような、単なる顔だけのイケメンじゃないもんね』
女子訓練兵A『そうそう!顔も良い方だけど、そうじゃない恰好良さがあるよね!』
女子訓練兵B『うん。良い要素が沢山あって、どことなく惹かれるんだよねぇー』
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- 16 : 2014/06/29(日) 22:56:35 :
女子訓練兵A『まず、性格が穏やかで優しいし』
女子訓練兵B『言葉遣いも丁寧で、優しさがこもってるし』
女子訓練兵A『運動だって出来るよね!』
女子訓練兵B『何て言ったって、成績上位者だからね!』
女子訓練兵A『最近は、立体機動とかの成績も更に上がったらしいよ!』
女子訓練兵B『うん。それも聞いた、聞いた!総合成績が3位になったんだよね』
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- 17 : 2014/06/29(日) 22:57:08 :
女子訓練兵A『もうこのまま、あの4人がずっと4位を独走すると思っていたのにね』
女子訓練兵B『これからの成績の変動が楽しみだね♪』
女子訓練兵A『でも、何と言っても彼の一番の特徴といえば…』
女子訓練兵B『うん!あの頭の良さだよね!!』
女子訓練兵A『座学では、アルレルト君やボット君といつも首位争いをしているよね!』
女子訓練兵B『ボット君も一応そうだけど、頭が良くて運動もできるなんて完璧だよね』
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- 18 : 2014/06/29(日) 22:57:52 :
女子訓練兵A『あぁー、私、トラス君に勉強を教えてもらいたいなぁ』
女子訓練兵B『それは私も思ってるよぉ…いいなぁ、レオンハートさん』
女子訓練兵A『こう…隣に座って、優しく教えてくれそうだよね』モアモア
女子訓練兵B『レオンハートさんが一番いい例じゃん』
女子訓練兵A『あれ?そうなの?』
女子訓練兵B『うん。この間も談話室で2人仲良く勉強していたよ?』
(『――番外編Ⅱ―― 第5話』参照)
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- 19 : 2014/06/29(日) 22:58:28 :
女子訓練兵A『へぇ、そうなんだぁ』
女子訓練兵B『今、アンタが言ったみたいに、2人で寄り添って教えてたのを見たよ?』
女子訓練兵A『そうなんだぁ。益々、羨ましいよ』
女子訓練兵B『すごく微笑ましくて、心が温かくなって、そっと立ち去っちゃったよ』
女子訓練兵A『わぁぁ、私もその光景、見たかったよぉ』ガックシ
女子訓練兵B『また今度、見られるかもね?』
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- 20 : 2014/06/29(日) 22:59:58 :
女子訓練兵A『こうやって、語れば語るだけ魅力的だよね、トラス君』
女子訓練兵B『あれだけいい男だと、きっと匂いも良いに決まってる!』クンカ!
女子訓練兵A『今度、レオンハートさんに聞いてみようよ!』
女子訓練兵B『えぇ、恥ずかしがって、きっと答えてくれないって!』フリフリ
女子訓練兵A『まぁまぁ、聞いてみるだけ』
女子訓練兵B『まぁそうだね。聞いてみるのは、タダだしね!』
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- 21 : 2014/06/29(日) 23:01:01 :
女子訓練兵A『はぁ、私もトラス君みたいな素敵な彼氏欲しいなぁ』
女子訓練兵B『私も欲しいよ』
女子訓練兵A『寧ろ、トラス君が欲しいなぁ』
女子訓練兵B『それはないって。というより、無理だね』
女子訓練兵A『あぁぁ、レオンハートさん羨ましい…』
女子訓練兵B『でも寧ろ、トラス君の方がレオンハートさんを溺愛してる感じだよね』
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- 22 : 2014/06/29(日) 23:01:57 :
女子訓練兵A『そうだね。彼、レオンハートさんの事、凄く可愛がってるよね』
女子訓練兵B『秋になる前までは、あまり人前では、そういう姿は見せなかったのにね』
女子訓練兵A『そうだね。でも、いつの間にか、恋人になってたし』
女子訓練兵B『最近じゃあ、食堂とかでもいちゃいちゃしてるよね』
女子訓練兵A『そうそう。ハロウィンの時とか、ほっぺにキスしてたしね!』
(『――番外編Ⅱ―― 第4話』参照)
女子訓練兵B『偶《たま》に、後ろから抱き付いたりしてたし』
(『――番外編Ⅱ―― 第5話』参照)
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- 23 : 2014/06/29(日) 23:03:07 :
女子訓練兵A『そして、そんな相思相愛な2人は、今、医務室のベッドの中で…』
女子訓練兵B『睦《むつ》まじく、エッチしてるんだよね!』ニタニタ
女子訓練兵A『だから、それは言わないって話だったじゃん!』
女子訓練兵B『いやでも、やっぱり考えちゃうじゃん!言いたくなるじゃん!!』
女子訓練兵A『それはそうだけど…』
女子訓練兵C『ねぇねぇ、何の話?』ヒョコッ!
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- 24 : 2014/06/29(日) 23:03:53 :
女子訓練兵A『トラス君とレオンハートさんが今、医務室で2人きりって話』
女子訓練兵C『あっ!私もそれ興味ある!!』
女子訓練兵B『そして2人は、きっと今、ベッドの中で“ある行為”を…』ニヤニヤ
女子訓練兵C『え、ほんとに!?』ドキドキ
女子訓練兵A『多分だけどね』シレッ
女子訓練兵B『いや、“ここまで来る”と、きっとそうだって!』
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- 25 : 2014/06/29(日) 23:04:34 :
女子訓練兵A『でも、どんな感じなのかなぁ、2人の“あれ”…』モアモア
女子訓練兵B『きっと、エッチな事も彼が優しく教えてあげてるんだよ』ドーン
女子訓練兵C『例えば、どんな風に?』
女子訓練兵B『こう…ぴったりとくっついて、耳元で囁きながら…きゃっ!』ジタバタ
女子訓練兵A『アンタ、ほんと妄想大好きだよねぇ』アキレ
女子訓練兵B『だって、そんなシチュエーション憧れるじゃん!あのトラス君だよ!?』
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- 26 : 2014/06/29(日) 23:07:07 :
女子訓練兵C『でも、彼、今怪我してるんじゃなかったっけ?』
女子訓練兵A『あっ、そっか。じゃあそれ自体無理かも…』
女子訓練兵B『じゃあ、レオンハートさんが積極的に!』ピーン
女子訓練兵C『え?』
女子訓練兵A『そっか。そういう場合もありうるよね』
女子訓練兵C『どういう事?』ポカン
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- 27 : 2014/06/29(日) 23:07:58 :
女子訓練兵B『怪我して動けないトラス君の為に、レオンハートさんが彼の“処理”を…』
女子訓練兵C『えぇー!?』ドキリ
女子訓練兵A『でも、考えられなくはないよね。あの2人、恋人だし』ウーム
女子訓練兵C『そ、そうなのかなぁ?』ドキドキ
女子訓練兵B『あるいはそのまま、本番に突入して…きゃー!』ジタバタ
女子訓練兵A『確かに、状況としては起こりうる…』ウムム
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- 28 : 2014/06/29(日) 23:09:04 :
女子訓練兵D『何の話、何の話?私も入れてー!』
女子訓練兵B『ちょうど、“挿入《い》れる”って話』
女子訓練兵A『ちょ、アンタ、それはダメ!』
女子訓練兵C『……///』カァァ プスプス
女子訓練兵D『いまいち、よく分かんないね』ポカーン
女子訓練兵B『今、医務室に居るトラス君とレオンハートさんの話』
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- 29 : 2014/06/29(日) 23:09:29 :
女子訓練兵D『あぁー、その話かぁ。確かに気になるよね。2人のエッチ!』
女子訓練兵A『え?なんで、アンタも知ってるの?』
女子訓練兵D『あれ?本当だったの?テキトーに言っただけなのに』
女子訓練兵A『え、そ、そうなの…』シドモド
女子訓練兵D『でも、あの状況じゃあ、きっとそうだよね』
女子訓練兵C『へ、へぇ…///』
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- 30 : 2014/06/29(日) 23:09:55 :
女子訓練兵B『だよね!やっぱりそう思うよね?』
女子訓練兵D『うん。堂々とあんな張り紙があったらねぇ…』
女子訓練兵B『じゃあ、レオンハートさんに後で聞いてみようよ!』
女子訓練兵D『そうだね。気になるし』
女子訓練兵B『きっと、顔真っ赤になるよねー』
女子訓練兵D『そりゃそうだろうねー。でも、楽しみだね♪』
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- 31 : 2014/06/29(日) 23:11:17 :
女子訓練兵E『面白そう!私も混ぜてー!!』
女子訓練兵A(また、増えた。私から話し始めた事だけど…)
女子訓練兵B『トラス君とレオンハートさんのエッチの話』
女子訓練兵C(話がどんどん飛躍してる…)ボーゼン
女子訓練兵D『でもやっぱり、レオンハートさんが彼に愛されてるってイメージだよね』
女子訓練兵E『じゃあ、帰ってきたら質問攻めだー!!』
「「「おぉーー!!」」」
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- 32 : 2014/06/29(日) 23:11:42 :
ミカサ「…などが挙げられる。うん、話が随分と長かった」コクリ
ユーク「くっそう。回想シーンへの突入を止められなかった!」クッ!
アニ(私がその後で、散々、質問攻めにあったのは、それが原因だったんだね…///)カァァ
ミカサ「よかったわね、ユーク。皆が貴方の魅力に夢中になっている」
ユーク「というより、褒め過ぎた。俺はそんな万能な人間である自覚はないよ」
アニ(いや、能力として十分に凄いさ)チラ
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- 33 : 2014/06/29(日) 23:12:25 :
ミカサ「その後も、どんどん人が増えて行き、貴方達の話題で盛り上がっていた」
ユーク「近くで聞いていたのなら、2人の時点で止めに入ってくれてもよかったじゃないか」
ユーク「寧ろ、どうして君は会話が膨らむのを放置したんだ?」
ミカサ「途中で遮るなど、そんな勿体無い事は、私には出来なかった」
ユーク「こうして、そういう生々しい話を聞いていると、本当に恥ずかしいから…///」カァァ
アニ(もっと恥ずかしかったのは、私の方だよ。直《じか》に聞かれたんだから…///)カァァ
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- 34 : 2014/06/29(日) 23:13:17 :
ミカサ「女の子の妄想は凄い、と思った」
ユーク「さっき出た『ここまで来ると』って…まだ何の証拠も積み上がっていないのに…」
アニ(今のミカサの話がいい例だけど、女の妄想って暴走するから怖い)ガクブル
ミカサ「それで、この話を聞いた後での貴方の感想は?」
ユーク「…女の子が予想以上に、猥談《わいだん》好きだった事に驚いたよ」
アニ(私は違うからね!?ユーク、信じて!!)チラチラ
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- 35 : 2014/06/29(日) 23:13:52 :
ミカサ「では、次はユーク、貴方の番」
ユーク「…え?」ピクリ
アニ(…え?)ピクリ
ミカサ「何をしているの?早く男子寮での会話を聞かせてほしい」
ユーク「だって、君はさっき、俺が話さない代わりに、女子寮での話をするって言って…」
アニ(ミカサはまた、何を考えているんだろう?)ヒヤヒヤ
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- 36 : 2014/06/29(日) 23:14:18 :
ミカサ「いいえ。ただ私は男子寮での事も聞きたいだけ」
ミカサ「ので、話して」
ユーク「えぇぇ…」
アニ(えぇぇ…)
ミカサ「早く」ワクワク
ユーク「…嫌だよ」
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- 37 : 2014/06/29(日) 23:15:03 :
ミカサ「なぜ?」
ユーク「嫌だからだよ」
ミカサ「…なぜ?」
ユーク「嫌だから話したくないんだよ」
ミカサ「それでは、私自らがライナーにでも聞いて来る事にしよう」スクッ
ミカサ「少し“運動”すれば、勝手に口から話が漏れるはず…」スタスタ
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- 38 : 2014/06/29(日) 23:15:27 :
アニ(え…それって、単に投げ飛ばして吐かせるって事じゃ…)
ユーク「待って!!」ガシッ
ミカサ「ん?」クルッ
ユーク「…待つんだ」ググッ
ミカサ「話すの?」
ユーク「……」シーン
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- 39 : 2014/06/29(日) 23:15:44 :
ミカサ「…話さないのなら、私は行く」スタスタ
ユーク「待って、待って!話す、話すから聞きに行くのはやめて!!」ガシッ!!
アニ(えぇ…ユーク…)ソワソワ
ミカサ「……」
ユーク「……」
アニ「……」ソワソワ
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- 40 : 2014/06/29(日) 23:16:11 :
ミカサ「話すの?」
ユーク「…話します」
ミカサ「男に二言は?」
ユーク「…ありません」
ミカサ「では、聞こう」スチャ
ユーク(ぐっ!ミカサめ…まだ俺が君に勝てないからって…)グギギ
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- 41 : 2014/06/29(日) 23:16:44 :
アニ(わ、私…どうすればいいの?)ワナワナ
ミカサ「さぁ、聞かせて」
ユーク「ぐぅっ…」
アニ(ユーク、苦悶《くもん》の表情…)チラチラ
ミカサ「…早く」
ユーク「…アニと“シた”のか…と、聞かれました」
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- 42 : 2014/06/29(日) 23:17:08 :
アニ(…え?///)ドキリ
ミカサ「貴方は何と答えたの?」
ユーク「…否定しました」
アニ「……///」カァァ
ミカサ「皆は信じたの?」
ユーク「…茶化されて、他にも根掘り葉掘り聞かれました」
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- 43 : 2014/06/29(日) 23:20:00 :
ミカサ「例えば、どんな風に?」
ユーク「…どちらが“先導”していたのか…とか」
アニ「……///」プシューーッ!
ミカサ「他には?」
ユーク「…俺が怪我をしていたから…アニが“上”だったのか…とかです…くっ///」カァァ
アニ「……///」プスプス
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- 44 : 2014/06/29(日) 23:20:29 :
ミカサ「ほぅほぅ」ニタニタ
ユーク(くっ、この悪魔め!!)ギリギリ
アニ(う、上って…そういう意味の?///)プシューーッ!
ミカサ「…この辺にしておいてあげよう」ケロッ
ユーク「…え?」チラ
アニ(ミカサ?)チラ
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- 45 : 2014/06/29(日) 23:20:52 :
ミカサ「私もそこまで鬼ではない」
ミカサ「ので、この辺で尋問は終わりにしようと思う」
ミカサ「貴方達が本当にエッチしていなかった事が分かった。ので、それだけでいい」
ユーク(何が『それだけ』だ。こっちは、もの凄く恥ずかしかったのに!!)ギリリ
アニ(も、もう…まともにユークを見れないよ…///)プスプス
ユーク「そ、そうかい…それはよかったね…」ギリリ
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- 46 : 2014/06/29(日) 23:21:25 :
ミカサ「そう怒らないでほしい」
ユーク「この状況は、全て君が招いた事だ。寧ろ、責任を取ってほしいくらいだよ」
アニ(ユークも流石に怒るよね、これじゃあ)チラ
ミカサ「お礼は要らない」
ユーク「全く…はぁ…もういいよ」
アニ(あれ?)
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- 47 : 2014/06/29(日) 23:22:15 :
ミカサ「もう怒らないの?」
ユーク「そんな気力も、もうないよ」
アニ(こんな屈辱を受けたのに、珍しい)ジーーッ
ミカサ「それで、もう1つだけ聞きたい事もあった」ピーン
ユーク「…それは?」
アニ(今度は何だろう?ミカサの行動は、読めないなぁ)ソワソワ
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- 48 : 2014/06/29(日) 23:22:41 :
ミカサ「茶化して来た男子達を…どうしたの?」
ユーク「……」
アニ(え…それって…)
ミカサ「どう…片づけたの?」
ユーク「…適当に制裁しました」
アニ(…え?)
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- 49 : 2014/06/29(日) 23:23:18 :
ミカサ「なるほど。どうりで貴方が復帰した後の数日は、人が若干少なかったのね」
ユーク「…その通りです」
アニ(ユーク…アンタ、まさか…“アレ”を使って…)チラチラ
ミカサ「まぁ、その事実が分かっただけで、私は満足した」
ミカサ「ので、男子達が貴方に粛清されて、どう報いを受けようと知った事ではない」シレッ
ユーク「…恐縮です」
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- 50 : 2014/06/29(日) 23:23:46 :
アニ(ユーク、やっぱり暗示を掛けて成敗したのかな?)ソワソワ
ユーク「……」
アニ(あれは頻繁に使ったら、ユーク自身にも反動が…)
ユーク(…制裁には、暗示を使った)
ユーク(今回は、煩《うるさ》かった段階別に、軽い精神ショックを与えた寸法だ)
ユーク(偶に、共鳴が上手く行かなくて効かなかった者は、“実力行使”で裁いた)
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- 51 : 2014/06/29(日) 23:24:23 :
ユーク(俺の事はどうだっていいんだ。でも、アニの事は…)
ユーク(アニの品位を貶《おとし》めた輩に関しては、問答無用で刑を与えた)
ユーク(…おかげで沢山、練習する事が出来たよ)
ユーク(その後も、各個体の復活の程度を観察して回ってデータも収集したから無駄がない)
ユーク(非人道的な行いだけど、アニを守る事が最優先だ!)
ユーク(暗示は、これからも練度を高めていく!!)
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- 52 : 2014/06/29(日) 23:24:48 :
ミカサ「それでは、そろそろ寮へ戻りましょう」スクッ
ユーク「この季節だというのに、冷や汗をかきすぎて気持ち悪いよ」スクッ
アニ(私も早く、お風呂に入りたい…)スクッ
ミカサ「では、アニと一緒にお風呂に入っては、どうだろうか?」ニヤリ
ユーク「そんな事、出来るわけがないでしょ」
アニ(ミカサ、また始まったよ)ヤレヤレ
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- 53 : 2014/06/29(日) 23:25:44 :
ミカサ「では、女子寮に来る?」ニマニマ
ユーク「魅力的だけどお断り。そんな欲の為に、人生を終わらせたくないからね」
アニ(でも、ユ、ユークとお風呂に…///)ポーーッ
ミカサ「遠慮しなくてもいい。ちゃんと誘導する」
ユーク「そんな本気で取り合わなくていいよ。いい加減、しつこいよ?」
アニ(私としては、いつかユークと一緒にお風呂に入ってみたい…///――――)
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- 54 : 2014/06/29(日) 23:26:16 :
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- 55 : 2014/06/29(日) 23:34:17 :
このお話は完成こそしていないんですが、少なくともPart1は納得の完成度なので、もう投稿することにしました。
実は投稿できるPart1の分に関しては、2月に既に出来ていたという裏事情...(๑╹ω╹๑)
それにしても、今回は卑猥な隠語を沢山使ってしまって、投稿に際しては、少し恥ずかしさもありました。(*ノωノ)
でも、直接表現は一切していないから、例の設定はしなくても...いいよね?(笑)
あと!妄想キモイとか言わないでね?w
こ...これも純情な2人の恋物語を描く為の過程に過ぎないから...!(震え声)
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- 56 : 2014/07/04(金) 14:34:08 :
- きもいとか思うわけありませんよ!!
あと、続き期待です
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- 57 : 2014/07/19(土) 22:17:13 :
さらにニヤニヤ要素が出てきましたねぇ…( ̄▽ ̄)
ユークがもっと照れて欲しい!
期待です!
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- 58 : 2014/07/22(火) 22:20:41 :
- やばい、ニヤニヤが止まらんぜ、ミロさん(*´―`*)期待だぜ、サイコー(๑✧∀✧๑)
アニ激かわぁ✿ฺ(〃▽〃)✿ฺ~
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- 60 : 2014/12/25(木) 21:04:44 :
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- 61 : 2014/12/25(木) 21:05:12 :
――Part 1-2――
――――翌朝 食堂――――
ミカサ「さて、そろそろ聖誕祭。別名、クリスマス」パパーン
アニ「…?」チラ モグモグ
ユーク「確かにそうだけど、また唐突だね」
ミカサ「その日の貴方達の予定は?連れ込み宿へ直行だろうか?」
アニ「…けほっ」ゴホゴホ
ユーク「それは、君の願望だろう?」
-
- 62 : 2014/12/25(木) 21:05:22 :
ミカサ「ええ。私もエレンと行きたい!」
アニ(ミカサは、いつも大胆だよね…///)カァァ
ユーク「今、ここにエレンが居なくて良かったね」
ミカサ「流石に、エレンの居る前では、恥ずかしくて言えない…///」テレテレ
アニ(何それ?)ポカーン
ユーク「ちゃんと俺達の前でも羞恥心を持とうよ。最近、益々欲に忠実過ぎるよ?」
-
- 63 : 2014/12/25(木) 21:05:44 :
ミカサ「ところで、クリスマスといえば、恋人同士はデートに出掛けるもの」
アニ(また勝手に話し始めた)ジーーッ
ユーク(本当に人の話を聞かないなぁ、この子は)ジーーッ
ミカサ「それで、貴方達はどこかに出掛ける予定はあるのだろうか?」
アニ「……」チラ
ユーク(アニがこちらを見た…けど、正直まだ考えていなかったな…少し失敗したよ)
-
- 64 : 2014/12/25(木) 21:05:58 :
ミカサ「まだなのであれば、早いうちに予定を決めておいた方がいい」
ミカサ「当日は街も人で溢《あふ》れかえり、混雑するに違いない」
ミカサ「ので、誘うなら今のうち。そして、デートの予定を決めればいい」
アニ(そっか。確かにそうだよね。クリスマスだし)
ユーク「そうだね。忠告をありがとう。直ちに実行するよ」クルッ
アニ(あっ、ユークがこっちに向いたね)チラ
-
- 65 : 2014/12/25(木) 21:06:18 :
ユーク「アニ、クリスマスの日はデートに行こうか」ニコ
アニ「うん。いいけど?」ドキドキ
ユーク「よかった。じゃあ、決まりだね。何か希望はある?」
アニ「別に、テキトーに街をぶらつけばいいんじゃないの?」ドキドキ
ユーク「じゃあ、細かい事は俺がまた考えておくよ」
アニ「いつもすまないね。エスコートは宜しく頼むよ」ニコ
-
- 66 : 2014/12/25(木) 21:06:34 :
ユーク「…というわけで、誘ったよ?」クルッ
ミカサ「ええ。とてもスムーズなやりとりで、寧ろ、腹立たしくもなった」ムスッ
ユーク「え?どうしてだい?」
ミカサ「私の場合も考えてほしい」ムスッ
アニ(あぁー、確かに…)
ユーク「そっか。エレンを誘う場合は、こうも簡単にはいかないものね?」ニタニタ
-
- 67 : 2014/12/25(木) 21:06:54 :
ミカサ「くっ、貴方にそんな表情をされるとは思わなかった。私がアドバイスしたのに」
ユーク「あっ、それは感謝しているよ。じゃあ、ミカサも頑張ったら?」
ミカサ「でも、やっぱりこういうのは、エレンの方から誘ってほしい気持ちもある…」
アニ(うん。女の子の気持ちとしては、確かにそうだよね)ウンウン
ユーク「女の子も大変だね。そういうジレンマがあるっていうのは」
ユーク「エレンかぁ…あの壁を崩すのは、まだまだ難関だからなぁ」
-
- 68 : 2014/12/25(木) 21:07:20 :
ミカサ「ユーク、知恵を貸してほしい」
ユーク「エレンが君を誘うようにする作戦かい?」
ミカサ「そう」コクリ
アニ(今回も名案が浮かぶのかな?)ジーーッ
ユーク「…俺からエレンに言っておくよ」
ミカサ「本当に?」パァァ
-
- 69 : 2014/12/25(木) 21:07:31 :
ユーク「うん。少しだけ直接的な表現で、確実に君をデートに誘うように誘導しておく」
ミカサ「嬉しい。ありがとう!」ギュッ ブンブン
ユーク「嬉しいのは分かったから、手を握って振らないで」ブンブン
アニ(…なんか、嫌だ)ムスッ
ミカサ「では、ユークにお願いする事にする。私にできる事は?」パッ
ユーク「離してくれてありがとう。アニが不機嫌な顔をしたからね。助かったよ」
-
- 70 : 2014/12/25(木) 21:07:47 :
アニ(ユーク、ちゃんと私の方も見てくれていたんだ…こういうのも嬉しい…///)ポッ
ユーク「ミカサに出来る事は、エレンとなるべく一緒に居る事かな?」
ユーク「そうすれば、エレンが君を誘う機会も増えるからね」
ミカサ「わかった。出来るだけ一緒に居る事を心掛ける!」
ユーク「きっと、エレンも緊張して、中々、誘いを切り出せないかもしれないからね」
ミカサ「貴方は、エレンの事がよく分かっている」ギュッ
-
- 71 : 2014/12/25(木) 21:08:04 :
ユーク「ミカサ。言ったばかりなのに…」
アニ(また…)ムスッ
ミカサ「ふふっ、冗談」ニコ パッ
ユーク「全く…ははっ」
アニ(ミカサ、今はわざとやっていたんだね。騙された…///)
ミカサ「では、私はエレンのところに行ってくる。それでは…」スクッ
-
- 72 : 2014/12/25(木) 21:08:50 :
スタスタ スタスタ
ユーク「ミカサも慌ただしいな」
アニ「本当だね」
ユーク「当日は、楽しみだね!」チラ
アニ「うん」コクリ
ユーク「確か、去年も街自体には行ったよね」
アニ「プレゼントを買いに行ったんだったね」
-
- 73 : 2014/12/25(木) 21:09:24 :
ユーク「食堂でのクリスマス会の交換用のプレゼントをね」
アニ「確かその日は、数日前から降った雪が積もっていたよね」
ユーク「あぁ。寒かった記憶がある」
アニ「去年までは、私達にとっては単なる付き合いのクリスマス会だったけど…」
ユーク「今年は…違うね」チラ
アニ「うん」コクリ
-
- 74 : 2014/12/25(木) 21:09:48 :
ユーク「今年は、俺達2人の為のクリスマス」
アニ(ま、また…ユークは恥ずかしい言い方を…///)カァァ
ユーク「当日は、プレゼントを交換しようか」
アニ「そ、そうだね…///」ドキドキ
ユーク「じゃあ、クリスマスの前には休日もあるし、準備しておいてね?」
アニ「うん…///」コクリ
-
- 75 : 2014/12/25(木) 21:10:08 :
ユーク「クリスマスの3日前に休暇、そしてクリスマスとその翌日も休暇」
アニ「立て続けで、都合がいいね」
ユーク「いい年だな」
アニ「当日は、ゆっくり街を歩けるね」
ユーク「あぁ。デートコースは、気合入れて考えておくよ」
アニ「よろしく」ニコ
-
- 76 : 2014/12/25(木) 21:10:28 :
ユーク「アニも、もし行きたい所とか思いついたら、遠慮せずに言ってね?」
アニ「うん。わかったよ。私も考えておく」コクリ
ユーク「なるべく前日までがいいけど、その日の状況によっては変更も可だよ」
アニ「頼りにしているよ」
ユーク「何かわからない事もあったら、聞いていいからね。俺ももう行くよ」
アニ「私はまだ食べ終わってないから、少し遅れる」モグモグ
-
- 77 : 2014/12/25(木) 21:10:55 :
ユーク「さて、俺は早いうちにエレンを唆《そそのか》しておかないと!」スクッ
アニ「頑張りなよ?」
ユーク「やはり壁は固いけど、威信に賭けてなんとかするさ」
アニ「“アレ”を使ったらどうなんだい?」
ユーク「…あぁ、“それ”?」
アニ「うん。あれなら確実じゃないか」
-
- 78 : 2014/12/25(木) 21:11:30 :
ユーク「確かにそうかもしれないけど、それはエレンを本当に騙す事になるからね」
ユーク「勿論、あの力は絶大だ。効果も大きいし、使い方次第で人を操る事も出来る」
アニ「…うん」
ユーク「でも、それはやっぱり、その人の本心じゃない」
ユーク「だから、こういう事には…使いたくないんだ」
アニ「そうかい…私もそれが聞けて良かった」ホッ
-
- 79 : 2014/12/25(木) 21:11:51 :
ユーク「ん?」
アニ「“私の”ユークが…優しい人だって…改めて分かったから」ニコ
ユーク「ははっ、ありがとう」
アニ「うん」ニコ
ユーク「でも…」
アニ「ん?」
-
- 80 : 2014/12/25(木) 21:12:22 :
ユーク「『私の』って…欲深いなぁ」ニヤリ
アニ「あ…///」カァァ
ユーク「へぇ、アニもそういう事を言うんだね」ニヤニヤ
アニ「ア、アンタだって…偶《たま》に言うじゃないか…///」アセアセ
ユーク「俺は本心からそう思っているから、そう言うんだよ?」
アニ「あ…あ…///」ワナワナ
-
- 81 : 2014/12/25(木) 21:12:38 :
ユーク「じゃあ、アニも今の発言は本心なんだね?」ニマニマ
アニ「そ、その…///」アセアセ
ユーク「ふふっ」ニコ
アニ「あ、あぅぅ…///」プシューーッ!
ユーク「…ありがとう」
アニ「ふぇっ?」ドキリ
-
- 82 : 2014/12/25(木) 21:13:07 :
ユーク「アニも俺と同じ気持ちでいてくれている事が、また分かったからさ?」ニコ
アニ「……///」モジモジ
ユーク「嬉しかったんだよ、本心から」
アニ「う、うん…///」コクリ
ユーク「だから…ありがとう」スッ
アニ「あ…///」ピクリ
-
- 83 : 2014/12/25(木) 21:13:33 :
CHU
ユーク「……」スッ
アニ(ほっぺにキスされた…///)ドキドキ
ユーク「それじゃあ、俺は行くね?」クルッ
アニ「……///」コクコク
ユーク(朝から可愛かったなぁ、アニ♪)スタスタ
ユーク(さて、気持ちも明るく晴れたところで、今日も頑張ろうかな!!)
-
- 84 : 2014/12/25(木) 21:14:30 :
スタスタ スタスタ
「…ねぇ、見た?」
「見た、見た!またキスしてたね」
「あんなに堂々とできるなんて、恰好いいなぁ!」
ヒソヒソ ガヤガヤ
アニ「~~~///」カァァ
アニ(ユークの…ばか…///)
アニ(なんでまた、こんな人前で…///――――)
-
- 85 : 2014/12/25(木) 21:15:35 :
――――午前 対人格闘訓練――――
ユーク「よぉ、エレン。一緒にどうだ?」
エレン「あぁ、いいぜ!俺もお前に挑戦したくてな」
ユーク「挑戦?」
エレン「最近じゃあ、全然、お前に勝てなくなったからな」
エレン「お前がミカサと組んでいる間、アニに特訓してもらったんだ」
ユーク「へぇ、エレンも頑張っていたわけか」
-
- 86 : 2014/12/25(木) 21:16:16 :
エレン「あぁ!だから俺も強くなったぞ?」
ユーク「ほぉ、そうかい」
ユーク(アニと特訓ねぇ…ちょっと嫌だけど、それも元は俺の都合だし…仕方ないかな?)
エレン「じゃあ、早速、構えてくれよ」
ユーク「それもいいが、少し話があってな」
エレン「ん、なんだ?」
-
- 87 : 2014/12/25(木) 21:16:34 :
ユーク「エレンは、クリスマスに何か予定は入っているか?」
エレン「は?何だよ、いきなり」
ユーク「いいから、答えて」
エレン「…別にないけどよ」
ユーク「なら、いいんだ。話はこれからだからな」
エレン「どういう事だ?」
-
- 88 : 2014/12/25(木) 21:16:52 :
ユーク「エレンにとって、クリスマスはどんな日だ?」
エレン「別にいつもとそう変わらないだろ?少し盛り上がる程度で…」
ユーク(やっぱり、認識はまだ薄いか…)
エレン「でも、去年のプレゼント交換は楽しかったと思うぞ?」
ユーク「俺もあれは楽しかったよ」
エレン「誰のが回ってくるか分からない緊張感がよかったよな」
-
- 89 : 2014/12/25(木) 21:17:45 :
ユーク「そうだな。だが、クリスマスはもっと他の意味を見つける事も出来る」
エレン「…?」
ユーク「率直に言うと、クリスマスは大切な人と過ごす日でもあるんだ」
エレン「大切な人?」
ユーク「そう。家族然り、恋人然り。その人が大切だと思う人と過ごす日だ」
エレン「へぇ、まぁそういう人も多いだろうな」
ユーク「俺は今年のクリスマスは、アニと2人で過ごす予定だ。俺の大切な恋人だからな」
エレン「それは今更の事だな」
-
- 90 : 2014/12/25(木) 21:18:04 :
ユーク「じゃあ、エレンにとって大切な人は?」
エレン「え?」
ユーク「エレンが一緒に過ごしたいと思う人はいるか?」
エレン「あ…その…」フーイ
ユーク「クリスマスに渡すプレゼントは、何も楽しむ為だけに渡す訳じゃないと思うんだ」
エレン「……」
-
- 91 : 2014/12/25(木) 21:18:30 :
ユーク「自分が大切だと思う人に、日頃の労りや感謝も込めて、気持ちを形にして贈る」
ユーク「それが俺の思う、クリスマスの過ごし方の1つだと思うぞ?」
エレン「そうか…」
ユーク「俺の問いに対して…一瞬でも、自分が大切に想う人が頭に浮かんだはずだ」ジッ
エレン(な、なんで分かったんだ?)ドキリ
ユーク「エレンの心を汲み取れるのは…俺にとって、アニが大切な人だと気が付けたからだ」
-
- 92 : 2014/12/25(木) 21:18:55 :
ユーク「人を愛する気持ちを知らなければ、人の心に気付く事も出来ないさ」フルフル
エレン「そう…なのか」
ユーク「エレンにとってのその人は、まだ俺とアニのような関係じゃないかもしれない」
ユーク「けど、エレンが一瞬でも、その人の事を大切な存在だと認められれば…」
ユーク「それは、その人をクリスマスに誘う理由としては、十分だと思うぞ?」
エレン「そうか…わかった」コクン
-
- 93 : 2014/12/25(木) 21:19:15 :
ユーク「…いつ、その人を誘うんだ?」
エレン「え!?」ドキリ
ユーク「もう俺は、アニをデートに誘ったぞ?」ニカッ
エレン「あ、その…」モジモジ
ユーク「…時間もないから、さっさと誘っておけよ?」
エレン「…あぁ!気付かせてくれて、ありがとな、ユーク!!」ニカッ
-
- 94 : 2014/12/25(木) 21:20:25 :
ユーク「どういたしまして」
エレン「早速、今日の時間が空いた時に誘ってみる!」
ユーク「うんうん。善は急げってね」コクコク
エレン「だがやっぱり、今更となると恥ずかしいな」テレテレ
ユーク「まぁ、それを乗り越えた者だけが得られる時間だからな」
エレン「流石、彼女持ちは言う事が違うな!」ヘヘッ
-
- 95 : 2014/12/25(木) 21:21:16 :
ユーク(俺もアニのおかげで大切な事に気が付けたからね)
エレン「いつにしようか…緊張するな」ドキドキ
ユーク(エレンにも気付かせる事が出来て良かった、良かった!)ウンウン
エレン「まぁ、誘うのは後の事だから、今は訓練に集中しようぜ!」
ユーク「そうだな。この時間がエレンにとって有意義なものとなって良かったよ」
エレン「ほら、行くぞ、ユーク!負かしてやるから、覚悟しろよ!!――――」
-
- 96 : 2014/12/25(木) 21:21:30 :
-
- 97 : 2014/12/25(木) 21:27:19 :
- ひとまず、ここまで投稿しておこうって事で、こちらを久しぶりに更新しました。(後出し論だけど、このあと数パート分も9か月前に作成が済んでいました。けど全体像が完成していなかったため放置していたというわけです。)
9か月も間が空くとほとんど覚えていなくて、思い出しながら読み返すと「え、私こんな事を書いていたのか」と感じ、恥ずかしくなった事も度々(笑)まぁ、それもそのはずで、今回は特に猥談や惚気が多くて読んでいる方が恥ずかしくなるような内容が多いのは否めませんねwwだけど、作者が一番恥ずかしいんだからね!((
続きは明日かな。余暇も少ないけどSS作ってきます。さよなら~。
-
- 98 : 2014/12/25(木) 21:29:39 :
- 大事な事言い忘れてた。折角内容がクリスマスイベントなので、日付がSSの中の時間に追いついてしまった今日12月25日に合わせて投稿した、というのが本命の理由です。書き始めたのは3月だっていうのにね(笑)
良いクリスマスを。
-
- 99 : 2014/12/28(日) 22:36:22 :
-
- 100 : 2014/12/28(日) 22:38:31 :
――Part 2-1――
――――その日の夕方――――
ミカサ「ユーク!ユーク!!」タタタッ!
ユーク「ん?慌てた様子だけど、どうかしたの?」クルッ
ミカサ「はぁ…はぁ…エレンに…」
ユーク(エレンに?…これはもしや!)ピーン
ミカサ「エレンにクリスマスにデートに誘われた!!」パァァ!
ユーク(やっぱり…それにしても早いな。エレンは有言実行だなぁ)
-
- 101 : 2014/12/28(日) 22:39:51 :
ミカサ「どうしよう、どうしよう!」ドタバタ
ユーク「落ち着いて、ミカサ」ドウドウ
ミカサ「…ふぅ、舞い上がっていた」スーハー
ユーク「そうか。エレンは、もう誘ってきたんだね」
ミカサ「やはり、貴方がエレンに口添えを?」
ユーク「まぁ、そうなんだけどね。朝の格闘の時にね」
ミカサ「ありがとう、ありがとう!」ギュッ ブンブン!
ユーク「嬉しいのは伝わっているから、手を振らないで」ブンブン
-
- 102 : 2014/12/28(日) 22:40:08 :
ミカサ「おっと、いけない。また気持ちが昂《たかぶ》ってしまって」パッ
ユーク「でも、エレンがミカサを誘ったのは、やっぱりエレンの意志だよ?」
ミカサ「と言うと?」ポカン
ユーク「俺は抽象的な表現を用いて、ミカサの名前を一度も口にしていない」
ユーク「俺はただ、『クリスマスはその人が大切だと思う人と過ごす日であり、」
ユーク「エレンが今、頭に思い浮かんだ人を誘ったらどうだい?』って言っただけさ」
-
- 103 : 2014/12/28(日) 22:41:16 :
ミカサ「…という事は!」ピーン
ユーク「エレンが思い浮かんだ大切だと思う人が、ミカサだったという事だよ?」ニコ
ミカサ「嬉しい!!」パァァ
ユーク「俺もこんなに首尾よく進行するとは思わなかったよ」
ユーク(てっきり、勘違いしてアルミンを誘ったら、どうしようかと…)
ミカサ「やはり、ユークは凄い!ありがとう!!」
-
- 104 : 2014/12/28(日) 22:41:36 :
ユーク「どういたしまして。良かったね、ミカサ」ニコ
ミカサ「ええ」ニコ
ユーク「それじゃあ、クリスマスの3日前の休暇日は、プレゼント選びだね」
ミカサ「あぁぁ、とても迷う」ウロウロ
ユーク「その日は、アニと一緒に街へ出掛けてくれないかい?」
ミカサ「私とアニの2人で?」
-
- 105 : 2014/12/28(日) 22:41:53 :
ユーク「そっ!俺はエレンを誘って、街へ買い物に行くからさ?」
ミカサ「なるほど。当日の交換用のプレゼントを買うという事!」ピーン
ユーク「そういう事!俺はこの後、エレンを探して誘っておくから、ミカサはアニを宜しく」
ミカサ「ええ、わかった。私はアニにこの事を伝えておく」コクリ
ユーク「アニと良いプレゼントを選んできてね?エレンも俺も楽しみにしているからさ!」
ミカサ「アニにそう伝えておく」ニコ クスリ
-
- 106 : 2014/12/28(日) 22:42:37 :
ユーク「それじゃあ、当日はお互いに良い日になるといいね!」フリフリ
ミカサ「ええ。本当にありがとう」フリフリ
ユーク「お礼はもう無用さ!代わりに、アニに宜しく伝えておいてくれ」
ミカサ「任せておいて!」
ユーク「それじゃあ、おやすみ!」
ミカサ「ええ。おやすみなさい」
-
- 107 : 2014/12/28(日) 22:42:59 :
スタスタ スタスタ
ミカサ「…よしっ!!」グッ
ミカサ(エレンがクリスマスにデートに誘ってくれた…もう死んでもいい!)ジーン
ミカサ(ユークも本当に頼りになる…エレンに口添えしてくれて、ありがとう)
ミカサ(でも…エレンが私の事を『大切に思う人』で一番に連想するなんて…///)ポッ
ミカサ(暫くは、興奮して眠れないかもしれない!!)ドキドキ
ミカサ「あっ、でもその前にアニに伝えておかなくては!部屋に戻りましょう――――」
-
- 108 : 2014/12/28(日) 22:43:24 :
――――男子寮 自室――――
ガチャ バタン
エレン「おっ、ユーク帰って来たか」
ユーク「…エレン1人だけか?」
エレン「あぁ。アルミン達は風呂に行った」
ユーク「エレンは、行かなくていいのか?」
エレン「いや、お前が戻ってくるのを待ってたんだ」
ユーク「俺を?」
-
- 109 : 2014/12/28(日) 22:43:40 :
エレン「あぁ。少し話がしたくてな」
ユーク「まぁ、俺も話があったから丁度いいや」スチャ
エレン「俺から話をするが、朝の続きでな」
ユーク「…クリスマスの件《くだり》か?」
エレン「そうだ。それで俺…ミカサを誘った」
ユーク「それは、もう知っているぞ?」
-
- 110 : 2014/12/28(日) 22:44:05 :
エレン「え?なんでだ?誰にも言ってないのに…」
ユーク「いや、さっきミカサから聞いたんだ」
エレン「あ、そうなのか…」ポツーン
ユーク「ミカサ、凄く喜んでいたぞ?」ニカッ
エレン「そうだったか。まぁ俺が誘った時もはしゃいでいたしな」
ユーク「しかし、エレンも有言実行が早いな。早速、誘うとは思わなかった」
-
- 111 : 2014/12/28(日) 22:44:25 :
エレン「まぁ、遅れるのも悪いと思ってな」
ユーク「良い事だと思うぞ?」
エレン「ありがとな」
ユーク「…それだけか?」
エレン「え?」
ユーク「ミカサを誘った。その話だけか?」ジッ
-
- 112 : 2014/12/28(日) 22:44:50 :
エレン「あ、いや…まだ一応、あるんだけどよ…」モジモジ
ユーク「それは?」ジッ
エレン「お前に大切に思う人を聞かれた時、真っ先にミカサとアルミンの顔が浮かんだんだ」
ユーク「そっか。やっぱり、アルミンの事も連想するよな。当然だ」
エレン「でも、お前が言いたいのは、その…相手が女の場合だと考えてな…」ゴニョゴニョ
ユーク「俺の真意は、その通りだったぞ?」
-
- 113 : 2014/12/28(日) 22:45:36 :
エレン「やっぱりか。だから、アルミンにも声を掛けようか迷っていたんだ」
ユーク「まぁ、それも選択肢としては有りだとは思うが、今回はデートの話だったからな」
エレン「あぁ。だから、ミカサだけを誘った」
ユーク「アルミンは、きっとエレンとミカサの気持ちを汲み取ってくれるさ」
ユーク「アルミンは出来る奴だ!」ニカッ
エレン「…そうだな。アルミンだもんな」
-
- 114 : 2014/12/28(日) 22:46:50 :
ユーク(妙な信頼を持たれているな、アルミン。でもそれが親友というものか…)
エレン「それで、ミカサをクリスマスの日に街へ誘ったんだが…その…」
ユーク「何か気になる事でもあるのか?」
エレン「俺がミカサを大切な人だと思って…デートに誘うのは…変じゃないか?」
ユーク「…何が?」
エレン「やっぱり、あいつの事は家族であって…その…恋愛対象というよりは…」ゴニョ
-
- 115 : 2014/12/28(日) 22:47:32 :
ユーク「……」
エレン「今まで家族だったあいつに…そういう感情を抱くのは…腑に落ちないというか…」
ユーク「……」
エレン「俺…変じゃないか?」ジッ
ユーク「どこも変じゃない」フルフル
エレン「でもよ…ミカサは…ずっと家族で…アルミンと3人で…支え合ってきて…」
-
- 116 : 2014/12/28(日) 22:47:53 :
ユーク「エレン」
エレン「え?」
ユーク「俺…この前、4人でお月見に行った時に、エレンに言ったよな?」
(『――番外編Ⅱ―― 第3話』参照)
エレン「……」
ユーク「俺とアニは、家族だと思っていた枠組みを超越して、恋人になった」
エレン「あぁ。覚えているよ」コクリ
-
- 117 : 2014/12/28(日) 22:48:20 :
ユーク「今までは、ずっとそれが常識だったのに、急に新たな関係に生まれ変わる」
ユーク「それは、そうなってみない限り、得てして得られない感覚なんだ」フルフル
エレン「なってみないと分からない感覚?」
ユーク「そうだ。俺もまさか、アニと恋人になるなんて予想もしていなかった」
ユーク「でも、ミカサのおかげもあって、少しずつアニの事を異性として意識し始めて…」
ユーク「そして遂に…アニの事が異性として好きなんだと自覚した時…嬉しかったんだ」
-
- 118 : 2014/12/28(日) 22:48:40 :
エレン「嬉しかった?」
ユーク「俺の本当に好きな人が…こんなにずっと傍《そば》に居たんだって思うと…」
ユーク「えもいえぬ感情が…ぐっとこみ上げて来て…」
エレン「……」
ユーク「その気持ちに名前を付けるとしたら…アニに対する『恋慕』だったんだ」
エレン「恋慕…」
-
- 119 : 2014/12/28(日) 22:48:56 :
ユーク「俺は…アニの事を大切に想い…そして、恋をしているんだと…自覚したんだ」
エレン「……」
ユーク「だからといって、エレンにこの感情をミカサに照らすように強要はしないけどさ…」
エレン「……」
ユーク「ミカサの事、これまで以上に大切に想ってあげても…いいんじゃないか?」ニコ
エレン「ミカサを…」
-
- 120 : 2014/12/28(日) 22:49:27 :
ユーク「俺がエレンに語れる事といったら、これくらいだ」
ユーク「悪かったな。臭い台詞ばっかり聞かせてしまって」ハハッ
エレン「いや…そんな事は…」
ユーク「エレンは、今の俺のくさーい台詞で自分の気持ちの整理がついたか?」
エレン「いや、それはまだ…だと思う」
ユーク「だろうな!寧ろ、もやもやとした感情が増えたんじゃないか?」ニヤリ
-
- 121 : 2014/12/28(日) 22:49:42 :
エレン「……!」ハッ!
ユーク「その顔…図星だな」ニシシ
エレン「なんで、分かるんだ?」
ユーク「そりゃあ、分かるって。俺も経験したんだからさ?」
エレン「あっ!」ピーン
ユーク「…分かったか?今のミカサとエレンは、過去の俺とアニの関係に瓜二つなんだ」
-
- 122 : 2014/12/28(日) 22:50:05 :
ユーク「だから、今エレンが考えている事が分かるし、こうして助言も出来る」
ユーク「それで寧ろ、もやもやとした気持ちが増すのは、正常な証拠!」
ユーク「気持ちの整理なんて、端《はな》からつくはずがないさ!」
エレン「そうか。俺は何も変じゃなかったのか」
ユーク「初めからそう言っているだろ?…俺はそれを解く鍵《ヒント》も与えたぞ?」ニカッ
エレン「でも、ミカサが俺の事を家族としてしか、見ていなかったら…」
-
- 123 : 2014/12/28(日) 22:50:25 :
ユーク「はぁ…やれやれ…」
エレン「…?」
ユーク「エレンは、これまでミカサの何を見てきたんだか…」アキレ
エレン「でもよ…あいつは俺の母親代わりに世話を焼いて…」
ユーク「女の子がそんな理由の為だけに、男に尽くすわけがないだろ…」
エレン「……」
-
- 124 : 2014/12/28(日) 22:50:56 :
ユーク「俺とアニは、初めは互いに何の意識もしていなかった」
ユーク「お互いに、これまで支え合ってきた最後の家族のような存在」
ユーク「エレンとミカサの関係に…そっくりだった俺達…」
ユーク「だが、そんなそっくりな俺達でも、前提条件に少しの違いがある…それは…」
ユーク「…常にミカサは、エレンに気持ちを向けているぞ?」ニカッ
エレン「…!!」ハッ
-
- 125 : 2014/12/28(日) 22:51:22 :
ユーク「エレン…俺も今のエレンの心境は、通過したんだ」
ユーク「心に正体が解らない靄《もや》がかかった状態は…心が苦しくなる」
ユーク「俺もそうだったし、きっとアニもそうだったはずだ」
ユーク「でも、それが晴れた時に初めて…自分の心の中にあったものの正体が解るんだ」
エレン「俺の心の…」
ユーク「エレンの…その心に掛かる靄《もや》が晴れた時…その時、初めてエレンが…」
-
- 126 : 2014/12/28(日) 22:51:41 :
ガチャ ドタドタ
アルミン「ただいまー!」
ライナー「おう、ユーク。帰ってたのか!」ワハハ
ベルトルト「ただいま。ごめんね。話し中だったかな?」
エレン「あ、いや…」
アルミン「そうなんだ。邪魔してごめんね!」
ライナー「わはは。で、男2人で何の話してたんだ?」
-
- 127 : 2014/12/28(日) 22:52:27 :
ユーク「エレン、話の続きは風呂でしよう」スクッ
エレン「え?」
ユーク「俺の話は、まだしてないだろ?」
エレン「あっ、そっか!」
ライナー「そうか。さっさと入って来いよ!」
ベルトルト「遅くなると、怒られるからね?」
-
- 128 : 2014/12/28(日) 22:53:04 :
ユーク「わかった。時間は掛けないつもりだ」
ユーク「行こう、エレン?」チラ
エレン「あ、あぁ…」スクッ
ユーク「......」スタスタ
エレン(俺の…心の靄《もや》…そして、その正体…)スタスタ
ユーク(エレン…その時に初めて…自分が恋をしている事が解るんだよ?――――)
-
- 129 : 2014/12/28(日) 22:53:32 :
――――男子寮 浴場――――
ザパーーッ!
ユーク「ふぅーーっ」カポーン
エレン「あーーっ、いい湯だな」グツグツ
ユーク「偶然だが、俺達2人の独占だな」
エレン「あぁ。いつもより広く感じてノビノビできる」ノビー
ユーク「人が居ないのは、都合がいい。さっきの話の続きをしよう」
エレン「あぁ。さっきは、最後、途切れちまったもんな」
-
- 130 : 2014/12/28(日) 22:53:58 :
ユーク「エレン、さっきの話、頭の中で整理できたか?」
エレン「“話自体”は大体な?」
ユーク「まっ、その本質は追々、理解が追いついて行けばいいんだよ」
ユーク「俺も知るまで、解らなかったんだからさ」
エレン「そうなのか」
ユーク「無理に靄《もや》を取り払おうとしなくてもいいんだ」
-
- 131 : 2014/12/28(日) 22:54:15 :
ユーク「何かのきっかけで、それが一気に晴れる事だってある」
ユーク「俺の場合は、そうだった」
エレン「…そうか」
ユーク「だから、慌てるな」
ユーク「今は、『ミカサをデートに誘った』…その事実だけを自覚していればいい」
エレン「…わかったよ」
-
- 132 : 2014/12/28(日) 22:54:44 :
ユーク「…今度は、俺の話をしてもいいか?」チラ
エレン「あっ、すまなかったな。俺の話が長くなっちまって…」アセアセ
ユーク「謝るな。俺がエレンの問いに対して、長々と語っていただけだ」
ユーク「エレンがちゃんと話を聞いていてくれたなら、その甲斐はあったと言える」
エレン「おう…それで、お前の話って何だ?」
ユーク「…クリスマスの3日目に、休暇があるんだ」
-
- 133 : 2014/12/28(日) 22:55:03 :
エレン「そうだったのか。忘れてた」ハッ
ユーク「その日を使って、相手に渡すプレゼントを探しに街へ行こう」
エレン「そっか。プレゼント交換だな」
ユーク「そういう事。去年との違いは、今年は渡す相手が決まっている事だ」
エレン「そうか…俺はミカサに渡すのか…」
ユーク「俺はアニが喜んでくれるプレゼントを探すよ」
-
- 134 : 2014/12/28(日) 22:55:17 :
エレン「それで、その日は俺と2人で街へ、って事か?」
ユーク「ミカサはアニと2人で行く事になっているよ」
エレン「あれ?そんな事、いつの間に?」
ユーク「実は、さっきミカサと話をしたときにね…」
エレン「そうか。その話もしてたのか」
ユーク「そうだよ。ミカサ、張り切っていたよ?」
-
- 135 : 2014/12/28(日) 22:55:40 :
ユーク「当日は、お互いの相手に一番合った贈り物を探そうか!」
エレン「俺はミカサに、ユークはアニに渡すプレゼントをって事だろ?」
ユーク「そうだよ。お互いに知っているからこそ、より楽しみになるんだ!」
エレン「…“クリスマス当日”は、俺達は別行動だよな?」
ユーク「ははっ!それは当たり前だろ?何の為にデートに誘ったのか分からないぞ?」
エレン「か、確認しただけだ…」アセアセ
-
- 136 : 2014/12/28(日) 22:56:13 :
ユーク「きっと今頃、ミカサもアニにこの事を話して盛り上がっているかもね」
エレン「あいつらは、どんな物を探すんだろうな?」
ユーク「さぁ?それは女の子の彼女達だから、男の俺達には見当がつかないかな?」
エレン「お前は、何か目星をつけているのか?」
ユーク「いや?まだ何も考えていないけど?」
エレン「そっか。ユークの事だから、てっきりもう考えていると…」
-
- 137 : 2014/12/28(日) 22:57:02 :
ユーク「…大切な贈り物だから、その日に吟味して決めるさ」ニコ
エレン「…なら、俺もそうする!」
ユーク「時間は1日もあるんだから、きっと1番を見つけられるさ!」
エレン「あぁ。一応、気合入れねぇとな!」
ユーク(一応…か。まだ自覚を持つには、時間が掛かりそうだな)チラ
エレン(ミカサにプレゼントか…前にも渡したが…やっぱり少し、恥ずかしいな…///)
(『――番外編―― 第7話』参照)
-
- 138 : 2014/12/28(日) 22:57:49 :
ユーク「…そろそろ上がろう。逆上《のぼ》せてきた」ザパァ
エレン「そうだな。いい加減、消灯時間だし…」ザパァ
ユーク「アニもミカサも…当日、喜んでくれるといいな」
エレン「…いつもすまねぇな。ミカサの事まで考えてくれてよ…」
ユーク「それが、友達ってものさ」ニカッ
エレン「…ありがとな、ユーク」
-
- 139 : 2014/12/28(日) 22:58:12 :
ユーク「でも…」
エレン「ん?」チラ
ユーク「エレンも靄《もや》が出てきたか」ニヤリ
エレン「え?」ドキリ
ユーク「そうか、そうか!ミカサも報われる方向へ向かっていて、なによりだよ」アハハ
エレン「な、なんだよ、いきなり…」オドオド
-
- 140 : 2014/12/28(日) 22:58:41 :
ユーク「エレンは…本当はミカサの事、好きなんじゃないのか?」ニシシ
エレン「い、言ってないだろ、そんな事…」オロオロ
ユーク「まぁ、その内どうなるか分からないけどね?」アハハ
エレン「ま、またお前は…最後に茶化して…」ワナワナ
ユーク「折角のクリスマスの日にデートなんだから、段取りも考えておけよ?」クシシ
エレン「わ、分かってるって…お前は最後の最後で意地が悪いなぁ――――」
-
- 141 : 2014/12/28(日) 22:58:48 :
-
- 142 : 2014/12/28(日) 23:00:13 :
年末の内に、Part3,4を書けるといいなぁ。
今日は高校の旧友と数年振りに会って、ボーリングしたりドライブに出かけておゆはんを共にしたりと楽しんできましたよ。大掃除もしないとね!アデュ
-
- 143 : 2014/12/29(月) 12:27:51 :
-
- 144 : 2014/12/29(月) 12:28:08 :
――Part 2-2――
――――同時刻 女子寮――――
ミカサ「アニ、お風呂に行きましょう」
アニ「あぁー、そうだね。時間もあと少しだね」
ミカサ「お風呂ついでに、話もしたい」
アニ「何のだい?」
ミカサ「まぁ、それはお風呂に入りながらにしましょう」
アニ「…まぁ、何でもいいけど、行かないの?」
-
- 145 : 2014/12/29(月) 12:28:38 :
ミカサ「行くっ!」
アニ「…元気だね。何かあったのかい?」
ミカサ「その話もお風呂で追々話す」
アニ「そうかい。とりあえず、時間も押しているし、行かないとね」
ミカサ「ええ。行きましょう」
アニ(最近、寒くてお風呂が恋しくなってきたなぁ)
-
- 146 : 2014/12/29(月) 12:29:19 :
――――浴場――――
ミカサ「…私達で最後みたい」
アニ「いいじゃないか。足を伸ばして入れるんだし」
ミカサ「時間はあまり無いけれど、ゆっくり入りましょう」
ザパーーッ
アニ「…それで、話って何だい?」カポーン
ミカサ「そう。話というのは、クリスマスの事!」グツグツ
アニ「そういえば、アンタさ…エレンはどうなったんだい?」
-
- 147 : 2014/12/29(月) 12:29:48 :
ミカサ「なんと!今日早速、誘われた!!」パァァ
アニ「そうなんだ。良かったじゃないか」
ミカサ「私もこんなに早く誘われるとは思っていなかった」
ミカサ「ので、とても驚いている」パァァ
アニ(ユークも上手く唆《そそのか》したんだろうね)
ミカサ「それで、その事をさっきユークにも話していた」
-
- 148 : 2014/12/29(月) 12:30:16 :
アニ「へぇ、それであいつ、何だって?」
ミカサ「クリスマスの3日前の休日に、プレゼントを買いに行こうという話になった」
アニ「もしかして、私達4人で行くのかい?」
ミカサ「流石に、そんな訳はない」
アニ「だよね。中身が分かっちゃったら、面白くないしね」
ミカサ「私はアニと、そしてエレンはユークと共に、別々に街へ行くという話になった」
-
- 149 : 2014/12/29(月) 12:30:30 :
アニ「そうかい。なら、それでいいんじゃない?」ノビー
ミカサ「当日は、1日かけて最高のプレゼントを探そうと思う!」
アニ「そうだね。折角のプレゼントだし、いい物を選びたいよね」
ミカサ「アニ、どうしたらいいだろうか?」
アニ「プレゼントがかい?」
ミカサ「ええ。エレンが欲しいと思う物が分からない」
-
- 150 : 2014/12/29(月) 12:31:01 :
アニ「…そりゃあ、分かるはずがないさ」
アニ「アンタは、エレンじゃないだろう?」
ミカサ「それは…そうだけれど…」
アニ「アンタがあいつに受け取ってほしいと思う物を選べばいいんじゃない?」
ミカサ「なるほど!」パァァ
アニ「私もそうするつもりだよ?」
-
- 151 : 2014/12/29(月) 12:31:19 :
ミカサ「なるほど。ではアニは、ユークに自分自身をプレゼントして…」
アニ「なっ!?そ、そんな事する訳ないでしょ!」
ミカサ「軽い冗談」クスリ
アニ(あ、焦っちゃったよ…///)ドキドキ
ミカサ「でも、身体にリボンを巻いたアニ…ごくり」
アニ(なっ…なっ!?)
-
- 152 : 2014/12/29(月) 12:31:38 :
ミカサ「アニ、冗談抜きにして、一度やってみてはどうだろうか?」チラ
アニ「い、いやっ…///」プイ
ミカサ「隙き有!!」ガバッ!
アニ「きゃぁっ!?」ドキリ
ミカサ「やはり、良い弾力」サワサワ
アニ「いやぁっ…ちょ、ちょっと…んんっ…///」ビクビク
-
- 153 : 2014/12/29(月) 12:32:13 :
ミカサ「私達2人しかいないこの状況で、背を向ける事は投降に等しい」サワサワ
アニ「な、何を…勝手な事を…やめてったら…あんっ///」ビクッ
ミカサ「…ふぅ、満足した」ホッコリ
アニ(また…触られた…ぐすっ)メソメソ
ミカサ「形の良さに加えて、この大きさと弾力なら、彼もきっと大満足」
アニ(あいつにだって…触られた事ないのに…ひぐっ)グスグス
-
- 154 : 2014/12/29(月) 12:32:32 :
ミカサ「アニの胸は、どんどん成長していて羨ましい」
アニ「私だって、好きで成長させている訳じゃ…」
ミカサ「その発言、おしおきが必要…」ワキワキ
アニ「ひっ…」ゾクッ
ミカサ「世の中には、望んでもそれが叶わない事だってある」
ミカサ「贅沢なアニは、身を以ってそれを知るべき」ズイズイ
-
- 155 : 2014/12/29(月) 12:33:00 :
アニ「わ、私の方が年上だからさ!」ササッ
ミカサ「でも、更に1つ上のユミルよりも大きい」ズイズイ
アニ「ア、アンタ…私より年下だって、分かっているのかい!?」ササッ
ミカサ「この訓練兵団では、そんな事は関係ない」ズイズイ
アニ「や、やめて…来ないでよ…」ササッ ガッ
アニ「…!?」クルッ
-
- 156 : 2014/12/29(月) 12:34:11 :
ミカサ「壁に追い詰められた…アニはもう逃げられない」ウヘヘ
アニ(た、助けて!ユーク!!)
ミカサ「ここは女子寮。ので、頼みの綱のユークも駆けつけて来られない」ズイズイ
アニ(ま、まずいよ…この状況…)
ミカサ「アニ…覚悟…」ユラーリ
アニ(いやぁぁぁぁああああ!!)
-
- 157 : 2014/12/29(月) 12:34:35 :
――――――――
ミカサ「おしおき完了」コキコキ
アニ「はぁ…はぁ…うぅ…///」ビクビク
ミカサ「それにしても、アニは胸で感じ過ぎ」
アニ「し、知らないよ…そんな事…///」ハァハァ
ミカサ「敏感なのは、それはそれでいいかもしれないけれど、私が触ったくらいで…」
アニ「ア、アンタの…手つきがやらしいからさ…///」ゼェゼェ
-
- 158 : 2014/12/29(月) 12:36:00 :
ミカサ「これでまた、アニの胸が大きくなっただろう」
アニ「はぁっ…余計な…お世話だよ…///」ビクビク
ミカサ(きっと彼にもこう言える…『アニ(の胸)は、私が育てた!』と)キリッ
アニ(うぅ…なんでこんな事に…ぐすっ)メソメソ
ミカサ「でも、それだけ感度があったら、エッチの時は彼も喜ぶと思う」ボソリ
アニ「…!!」ピクリ
-
- 159 : 2014/12/29(月) 12:37:07 :
ミカサ「ねぇ、アニ。彼とエッチしないの?」
アニ「…しないよ」
ミカサ「どうして?」
アニ「あいつが…まだだって…」
ミカサ(なるほど。やはり彼が欲を自制しているという事)
アニ(私だって、あいつの考えている事…少し、分からない時があるよ)
-
- 160 : 2014/12/29(月) 12:38:47 :
ミカサ「アニは、どう考えているの?」
アニ「私?」
ミカサ「…したくないの?」
アニ「……///」カァァ
ミカサ「その顔を見れば、大体、読み取れるけれど」
アニ「したくない事も…ないさ…///」ボソリ
-
- 161 : 2014/12/29(月) 12:40:24 :
ミカサ「でも、今は彼がそれを望んでいないと?」
アニ「……///」コクリ
ミカサ「彼も男の子には違いない。ので、きっと我慢しているだけだと思う」
アニ(ユーク…///)カァァ
ミカサ「この事に関しては、私が口出しする事は出来ない」フルフル
アニ「……///」コクリ
-
- 162 : 2014/12/29(月) 12:40:53 :
ミカサ「ので、ゆっくり…待っているといいと思う」ニコ
アニ「……!」チラ
ミカサ「きっと彼は、訓練兵としての立場や年齢を気にしているのだと思う」
アニ(やっぱり、そうなのかな?)
ミカサ「ので、時が来れば、必ずユークはアニを抱いてくれる」ニコ
アニ(だ、抱いてって…///)プシューーッ
-
- 163 : 2014/12/29(月) 12:41:06 :
ミカサ「私もエレンとエッチしたい!」
アニ「アンタは、欲に忠実だよね」
ミカサ「愛している人なのだから、当然の感情!」フンス
アニ(でも…そうだよね…私もユークの事…大好きだし)モンモン
ミカサ「だから、いつか!エレンと恋人になって必ずエッチする!!」ドーン
アニ(やれやれ、この子は相変わらずのエレン馬鹿だね)クスス
-
- 164 : 2014/12/29(月) 12:41:39 :
ミカサ「あぁ、待ち遠しい」
アニ「でも仮に、恋人になったとしてもだよ?」
ミカサ「…?」
アニ「アンタ達、調査兵団に志願するんでしょ?」
ミカサ「エレンが行くところが私の行くところだから、きっとそうなる」
アニ「なら、当分は子供を作れないんじゃない?」
-
- 165 : 2014/12/29(月) 12:42:46 :
ミカサ(はっ!気付かなかった!!)
アニ「調査兵団は他の兵団と違って、人員も少ないから、それは難しいんじゃない?」
ミカサ(そ、そんな…エレンとの子供がずっと将来に…)ワナワナ
アニ「まぁ、アンタならどんな状況からでも帰還しそうだけどね」シレッ
ミカサ「エレンは私が守る!」ズピッ
アニ「何、突然泣いているんだい?」クスリ
-
- 166 : 2014/12/29(月) 12:43:35 :
ミカサ「やはり、エレンも憲兵団に志願してもらって…」ブツブツ
アニ「さぁ、あの死に急ぎ野郎が納得するか分からないけど、喧嘩はしないでよ?」
アニ「また、巻き添えを喰らうのは、ごめんだからさ?」
ミカサ「その節は、申し訳なかった」
ミカサ「よくよく考えたら、貴方達の喧嘩の発端も私とエレンの喧嘩から始まっていた」
アニ「ほんとさ。勘弁してほしいものだよ」ハァ
-
- 167 : 2014/12/29(月) 12:44:13 :
ミカサ「ごめんなさい。今後、注意する」
アニ「なら、あの死に急ぎ野郎を説得すること自体、無理なんじゃないの?」
ミカサ「確かに、外の世界に行きたがっているエレンを止めるのは、喧嘩するようなもの」
アニ「…道は険しいね」
ミカサ「…ええ」ズーン
アニ(こうしてみると、ミカサも苦労しているんだね)
-
- 168 : 2014/12/29(月) 12:44:41 :
ミカサ「でも、アニ」
アニ「…?」
ミカサ「貴方は、彼とエッチしている姿を想像した事はあるの?」ジーーッ
アニ「へっ!?」ドキリ
ミカサ「実際、アニはむっつりなのだろうか?」ジーーッ
アニ「さ、さぁ…そんな事…考えた事は…///」アセアセ
-
- 169 : 2014/12/29(月) 12:45:04 :
ミカサ「…昨夜、一度部屋を出たのは、どうして?」スッ ボソリ
アニ「…!!」ドキリッ!
ミカサ「声が漏れていた」ボソリ
アニ「……///」カァァ!!
ミカサ「一体、誰を想っていたの?もしかして…彼?」ニヤリ
アニ「…!!///」プシューーッ! ボンッ!!
-
- 170 : 2014/12/29(月) 12:45:37 :
ミカサ「ふふふ…私の目は誤魔化せない」ニヤニヤ
アニ(あぐぅ…///)ジワァ
ミカサ「誰にも言わない。ので、安心して」
アニ「ほ、本当だろうね?」グスッ キッ
ミカサ「本当だから、睨まないでほしい」
アニ(こんな恥ずかしい事はないよ…///)グスグス
-
- 171 : 2014/12/29(月) 12:45:55 :
ミカサ「…ごめんなさい。長居し過ぎた」
ミカサ「そろそろ、上がりましょう」ザパァ
アニ「……///」グスッ コクリ
ミカサ「不快な思いをさせてしまって、申し訳ない」
アニ「なら…初めからするなって事さ…」
ミカサ「本来は、プレゼントを一緒に買いに行く約束を取り付ける目的だったのだけれど」
-
- 172 : 2014/12/29(月) 12:51:13 :
ミカサ「少し欲に駆られて、道が逸れてしまった」
アニ「…まぁ、買い物には付き合うからさ」
ミカサ「嫌われていないようで良かった」
アニ(私だって、同性の助言が欲しいからだよ…)
ミカサ「変な終わり方だけれど、買い物も楽しみましょう」
アニ「そうだね。買い物も楽しみの1つにすればいいよね――――」
-
- 173 : 2014/12/29(月) 12:51:30 :
-
- 174 : 2014/12/29(月) 12:53:46 :
なんか今回は猥談ばかりが...うん、これは中のミカサが勝手に動いた結果であって私は何も関係n(ry
変態?なんとでも言えってんだ。←(笑)
-
- 175 : 2014/12/31(水) 12:58:44 :
- 続き楽しみにしています!
-
- 176 : 2015/01/19(月) 23:51:19 :
- 番外編のアニ可愛い…続きが気になります!!
-
- 177 : 2020/10/26(月) 14:10:03 :
- http://www.ssnote.net/users/homo
↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️
http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️
⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
今回は誠にすみませんでした。
13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
>>12
みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
私自身の謝罪を忘れていました。すいません
改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
本当に今回はすみませんでした。
⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ごめんなさい。
58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ずっとここ見てました。
怖くて怖くてたまらないんです。
61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
お願いです、やめてください。
65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
元はといえば私の責任なんです。
お願いです、許してください
67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
アカウントは消します。サブ垢もです。
もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
どうかお許しください…
68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
これは嘘じゃないです。
本当にお願いします…
79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ホントにやめてください…お願いします…
85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
それに関しては本当に申し訳ありません。
若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
お願いですから今回だけはお慈悲をください
89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
もう二度としませんから…
お願いです、許してください…
5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
本当に申し訳ございませんでした。
元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
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