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進撃の巨人Another ――番外編Ⅱ―― 第8話 『誓いと愛の祈り』
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- 1 : 2014/03/31(月) 01:18:15 :
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進撃の巨人Another ――番外編Ⅱ―― 第8話
――――前回までのあらすじ――――
冷たい風が肌に刺さる頃。特訓に励む「ユーク・トラス」は、力の制御の術を身に付き始め、これからの成長に期待し胸を躍らせる
街中のくじ引きにてジャンが当選した景品は、大量の酒瓶であった。兵舎に持ち帰り、議論の結果、自分達で消費する事に
ミカサ達女子も誘っての男子寮でのお酒の席。それぞれの想いを感じる中で、ユークは、初めて飲む酒の苦みと闘った
ミカサとの談話・アニの介抱・周囲のドンチャンなど、決して飽きる事のない心地の良い時間を楽しんだユークであった――――
――――――――
――――
――
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- 2 : 2014/03/31(月) 01:19:09 :
――Part 1-1――
――――深夜 女子寮――――
アニ「……」パチリ
アニ(そろそろ、約束の時間だね)ムクリ
アニ(皆は…うん。ちゃんと寝ている)キョロキョロ
アニ(…で、要注意のミカサは?)ジーーッ
ミカサ「くーくー」モッコリ
アニ(大丈夫みたい。じゃあ、後は…ばれないように…こっそりと…)ソローリ ソローリ
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- 3 : 2014/03/31(月) 01:20:13 :
ガチャ パタン コソコソ
ミカサ(…ふっふっふ)ムクリ
ミカサ(アニ、貴方はまだまだ甘い…それでは、私について来いと言っているようなもの)
ミカサ(最近は、寒くなって来て倉庫の外から覗くのは、億劫になってきたとはいえ…)
ミカサ(2人のキスを見ていると、こちらも胸が熱くなってどうしようもなくなる!)
ミカサ(さて、今日はどんな事をするのだろうか?)ワクワク
ミカサ(はぁぁ、私もいつかエレンとあんな仲に…)モアモア
コソコソ シュタタッ!
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- 4 : 2014/03/31(月) 01:21:20 :
――――倉庫――――
ユーク「アニ、お待たせ」
アニ「うん」スクッ
ユーク「ん?」
アニ「……」トコトコ
ユーク「…もしかして?」
アニ「そ、そう…///」コクリ
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- 5 : 2014/03/31(月) 01:22:24 :
ユーク「またこの身長差で…キスしたくなった?」クスリ
アニ「うん…偶《たま》にはね…///」
ユーク「じゃあ、早速…って言いたいところだけど」チラ
アニ「…?」
ユーク「少し…ネズミ退治をしないとね」ビュンッ
ヒューーン スコーーンッ!!
「…!!」ビクリッ!
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- 6 : 2014/03/31(月) 01:23:16 :
アニ「え?な、何?」ドキドキ
ユーク「…“悪い”ネズミさ」
アニ「ネ、ネズミ?」
ユーク「音を聞いてみて?」
アニ「う、うん」
ユーク「……」ジーーッ
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- 7 : 2014/03/31(月) 01:24:14 :
(し、仕方ない…)
「ちゅ、ちゅーちゅー」ドキドキ ソソクサ
ユーク(ふふっ、下手だなぁ)
アニ「ネズミ…だね?」
ユーク「…そうだな」
アニ「ユーク?」チラ
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- 8 : 2014/03/31(月) 01:24:40 :
ユーク「さっ、ネズミはもう逃げたさ」
アニ「そ、そうなのかな?」
ユーク「アニ」ジッ
アニ「は、はい…///」ドキン!
ユーク「…目、瞑《つむ》って?」スッ
アニ「う、うん」ギュ
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- 9 : 2014/03/31(月) 01:25:35 :
ユーク「アニ…」スッ
アニ(頬…触られている)ドキドキ
ユーク(…綺麗な顔)ジーーッ
アニ(でも、私もこの仕草が好きなんだ)ギュ
ユーク「アニ、好きだよ」Chu…
アニ(…上から来た…この感覚)チューーッ
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- 10 : 2014/03/31(月) 01:26:03 :
ユーク(この角度も…やっぱり好きだな、俺は)ダキッ
アニ(こうやって、ユークの片手が私の背中を抱き寄せる仕草も…好き)ギューーッ
ユーク(アニは、いつも力強く抱きしめてくれる…俺はそれが嬉しいんだよな)ギュッ
アニ(でもやっぱり、一番好きなのは…この甘いキス…///)ギューーッ
ユーク(…でも、アニの甘い匂いが…こんなに近くにあると、どうしても…)チラ
アニ(…あっ!)ピクリ!
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- 11 : 2014/03/31(月) 01:26:36 :
ユーク(どうか、気付かないで…アニ)ドキドキ
アニ(これって…やっぱり…“そう”なんだよね?///)ドキドキ
ユーク「……///」ギュッ
アニ(ユークは前に、『気にしないで』って言っていたけど…私は…///)ドキドキ
(『――番外編Ⅱ―― 第6話』参照)
ユーク(アニに気づかれる程、恥ずかしい事はないから…///)
アニ(…うん)コクリ
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- 12 : 2014/03/31(月) 01:26:59 :
ユーク(気づかないでほしい…)ギュッ
アニ(私も…ユークの為に…)ススッ
ユーク(…アニ?)ピクリ
アニ(ユークの…為に)サワサワ
ユーク(ア、アニ!)ピクン!
アニ(ユ、ユークの…為…///)ニギッ
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- 13 : 2014/03/31(月) 01:27:33 :
ユーク(アニ、止めて?)チラ
アニ(ゆーく…ゆーくぅ…)シコ…シコ…
ユーク(くっ…)ピクリ
アニ(好き…好きっ…///)コス…コス…
ユーク(やっぱり思うだけではダメだ…ちゃんと言わないと)ピクッピクッ!
アニ「……///」シコシコ
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- 14 : 2014/03/31(月) 01:28:18 :
ユーク「…アニ」
アニ「…!!」ピクリ…コスコス…
ユーク「…アニ、止めて?」
アニ「……///」フルフル…シコシコ…
ユーク「…お願いだから」
アニ「……///」コクリ…ピタッ
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- 15 : 2014/03/31(月) 01:29:49 :
ユーク「アニ…手を放して?」
アニ「……///」コクリ…ススッ…
ユーク「…偉いよ?」ナデナデ
アニ「…ごめんなさい」
ユーク「…これは、誰の為に?」
アニ「…ユークの為」ポツリ
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- 16 : 2014/03/31(月) 01:30:37 :
ユーク「…気持ちは、受け取っておくよ」ダキッ ギュッ
アニ「あっ…うん…」ダキッ ギューーッ
ユーク「でもね…こういう事は、まだ早いからさ?」ナデナデ
アニ「…わかったよ」ギューーッ
ユーク(本当に…わかっているのかな?)ナデナデ
アニ(ゆーくぅ…)ギューーッ
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- 17 : 2014/03/31(月) 01:31:11 :
ユーク(アニの想い…無下にしてしまって…ごめんね)ナデナデ
アニ(今回は、失敗したけど…)スリスリ
ユーク(俺はまだ…体やチカラの制御が上手く出来ていないから…)ギュッ
アニ(何とかして、ユークの役に立ちたい)ギューーッ
ユーク(下手したら…アニを襲ってしまうかもしれないから…だから、アニ)ナデナデ
アニ(ユーク…私を頼ってよ…)スリスリ
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- 18 : 2014/03/31(月) 01:32:23 :
ユーク(こういう事は、もうしちゃダメだよ?)ギュッ
アニ(ユークにも、幸せを感じて貰いたいから!)ギューーッ
ユーク(それにしても…予め、“ネズミ”を追い払っておいて…良かったよ、本当に)
ミカサ(むぅぅ…今日は、2人の熱いキスが見られなかった)シュン
ミカサ(やはり…ユークは前から…気が付いていたのだろうか?)
ミカサ(もう…2人を覗くべきでは、ないのかもしれない)
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- 19 : 2014/03/31(月) 01:33:13 :
――――翌朝 食堂――――
スタスタ
ユーク「……!」ピタッ
アニ「…あ!」ピタッ
ユーク「……」
アニ「あ、あの…」シドモド
ユーク「…おはよう、アニ」ニコ
アニ「あ、うん…おはよう」
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- 20 : 2014/03/31(月) 01:34:27 :
ユーク「今日も少し寒いね」
アニ「そ、そうだね」ドキドキ
ユーク「早く、ご飯取りに行こうか」
アニ「うん。行く」コクリ
ユーク「偶には、新しい物が食べたいね」
アニ(ユーク…昨日の事は気にしていないのかな?)チラチラ
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- 21 : 2014/03/31(月) 01:35:27 :
スタスタ スチャ
トコトコ チョコン
ユーク「それでさ、今日は好きなペアで立体機動訓練が出来るでしょ?」
アニ「そ、そうみたいだね…」シドロ
ユーク「だから、今日は一緒に訓練しない?」
アニ「い、いいけど…」モドロ
ユーク「最近は、ミカサにまた新しい技を教えてもらったから、アニにも見せたくてね」
アニ「へ、へぇ、そうなんだ…」
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- 22 : 2014/03/31(月) 01:36:26 :
ユーク「その技がまた凄いんだよ!なんと、空中で5回転!!」
アニ(昨日の事を聞いてみたいけど…どうしよう…)モヤモヤ
ユーク「その回転の慣性力をそのまま斬撃の“重さ”に利用してね…」
アニ(ユークは、何も気に留めていない様子だけど…実際は、どうなんだろう?)
ユーク「ワイヤーを絡め取り終えるタイミングが重要なんだ!」
アニ(勇気を出して…聞いてみよう!)コクリ
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- 23 : 2014/03/31(月) 01:36:50 :
ユーク「だから、扱いが上手で身軽なアニも今日、挑戦してみたら…」
アニ「あ、あのさ!」
ユーク「ん?」
アニ「あ、あの…」
ユーク「どうかした?話が面白くなかったとか?」
アニ「ベ、別にそういうわけでもないけど…」
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- 24 : 2014/03/31(月) 01:37:14 :
ユーク「…?」
アニ「あのさ…昨日の…事なんだけど…」オズオズ
ユーク「…うん」
アニ「アンタは…嫌…だったのかい?」
ユーク「……」
アニ「……」ドキドキ
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- 25 : 2014/03/31(月) 01:38:34 :
ユーク「…一体、何の事?」ニコ
アニ「…!!」ピクリ
ユーク「…ご飯、食べよう?」
アニ「あ、その…」オロオロ
ユーク「…もう食べ終わっちゃうよ?」
アニ「う、うん。私も…食べる」モグモグ
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- 26 : 2014/03/31(月) 01:39:15 :
ユーク「……」ジーーッ
アニ「……///」パクパク
ユーク「……」ニコニコ
アニ「な、なんで見るの?///」チラ
ユーク「ずっと見ていたいから」ニコ
アニ「恥ずかしいよ…///」カァァ モグモグ
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- 27 : 2014/03/31(月) 01:39:53 :
カチャカチャ モグモグ ゴクン
ユーク「…終わった?」
アニ「うん…///」コクリ
ユーク「それじゃあ、片づけて行こうか」スクッ
アニ「わかった」スクッ
ユーク「……」
アニ「……」
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- 28 : 2014/03/31(月) 01:40:22 :
スタスタ トコトコ
ユーク「それで、今日は一緒に組んでくれるんだよね?」
アニ「あ、うん。それは大丈夫」コクリ
ユーク「アニに新技を見せるのが楽しみだなぁ♪」ウキウキ
アニ「ふふっ、そうなんだ」クスリ
ユーク「ちゃんと見ていてよ?凄いからさ!」
アニ「はいはい。わかったよ」ニコ
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- 29 : 2014/03/31(月) 01:41:48 :
ユーク「――――」
アニ「――――」
ユーク(…うん。昨日の事は、気にしていないよ、アニ?)
ユーク(アニが俺を思ってしてくれた事なら…何だって嬉しく感じるから――――)
アニ(ユーク…さっきの質問に知らんぷりしたね)
アニ(気にしていないって事でいいんだよね?…なら、私も――――)
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- 30 : 2014/03/31(月) 01:52:52 :
――――訓練終了後――――
教官「これにて、午前の立体機動訓練は終了」
教官「各自、昼食を取り、午後の訓練に備えよ」
教官「以上だ。解散!」
「「「はっ!!」」」バッ
「よっしゃぁ!飯だ、飯だ!!」
「あぁぁ、身体痛ぇ…」
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- 31 : 2014/03/31(月) 01:53:30 :
ガヤガヤ ズカズカ
ユーク「俺の技はどうだった、アニ?」
アニ「うん。アンタが言っていた通り、迫力があったね」
ユーク「ははっ、少し失敗しかけたけど、何とか成功まで修正できたよ」
アニ「だいぶ、身体の扱いが上手くなったよね」
ユーク「あぁ。ミカサとの特訓は、本当に有意義な時間だよ」
アニ(有意義、か。じゃあ、私との時間は?)
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- 32 : 2014/03/31(月) 01:54:14 :
ユーク「それじゃあ、お昼食べに行こう!」
アニ「そうだね。お腹空いたよ」グゥゥ
ユーク「俺も今日は燃費が悪かったみたいだ。お腹空いた」グゥーー!
アニ「そんなにお腹空いたんなら、少し分けてあげようか?」
ユーク「偶にそうやって貰うけど、アニは大丈夫なの?」
アニ「私は少食だから、平気なのさ」
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- 33 : 2014/03/31(月) 01:54:52 :
ユーク「なら、また少し貰おうかな?」ニコ
アニ「うん。アンタに食べてもらいたいし」
ユーク「ありがとう」
アニ「…ところで…さ」ピタッ
ユーク「どうかしたの?」ピタッ
アニ「午後の訓練…なんだけど…」
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- 34 : 2014/03/31(月) 01:55:29 :
ユーク「確か、午後は技巧だったよね」
アニ「う、うん」コクリ
ユーク「立体機動装置の整備だから、真剣にやらないとね!」
アニ「そうだね…」
ユーク「それで、それがどうかしたの?」
アニ「うん…その時になったら…また、話すからさ」
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- 35 : 2014/03/31(月) 01:56:42 :
ユーク「とりあえず、午後も一緒に居ればいいんだね?」
アニ「そ、そういう事だよ…///」
ユーク「分かったよ。勿論、喜んで!」ニコ
アニ(はうっ…///)カァァ
ユーク「それじゃあ、ご飯食べに行くよ?」ギュッ タタタッ
アニ(こうやって、自然と手を握られる事も私にとっては…///)コクコク トテテ
タタタッ トテテテッ
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- 36 : 2014/03/31(月) 01:57:35 :
――――午後 技巧――――
ワイワイ カチャカチャ
ユーク「あっ、部品の順番を組み間違えた!」カチャカチャ
アニ「珍しいね。アンタが間違えるの」カチャカチャ
ユーク「偶に、この部品を組み忘れるんだよ」ヒョイ
アニ「あぁ…それ小さいから、ついつい填《は》め忘れる事あるよね」
ユーク「組み直し…面倒くさいなぁ」ガチャンガチャン
アニ「……」カチャカチャ
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- 37 : 2014/03/31(月) 02:00:44 :
ユーク「……」カチャカチャ
アニ「あのさ…」ピタッ
ユーク「ん?」チラ
アニ「さっきの…話の続きなんだけど…」
ユーク「…ここで言うって言っていた事かい?」
アニ「うん」コクリ
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- 38 : 2014/03/31(月) 02:01:25 :
ユーク「それで、何?」
アニ「……」シーン
ユーク「何か…言いにくい事?」
アニ「そう…でもない」
ユーク「それじゃあ、何?」ジーーッ
アニ「それは…」
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- 39 : 2014/03/31(月) 02:01:46 :
ユーク「……」ジーーッ
アニ「ま、またさ…」
ユーク「うん?」
アニ「また、近いうちに…倉庫に来てくれない?」
ユーク「…それって、いつもの?」
アニ「う、うん…なるべく早いうちに…///」
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- 40 : 2014/03/31(月) 02:02:17 :
ユーク「…そんなに待ちきれないのかい?」ニヤリ
アニ「…!!」ドキリッ
ユーク「アニも貪欲だなぁ」ニヤニヤ
アニ「……///」カァァ
ユーク「へぇ、そうか、そうか!」ニマニマ
アニ「う、うるさい…それで、どうなのさ?///」キッ
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- 41 : 2014/03/31(月) 02:02:55 :
ユーク「…いいよ。近いうちにだね?」
アニ「うん、そう」コクリ
ユーク「それじゃあ、明日はどう?」
アニ「うん。私も大丈夫」コクリ
ユーク「それじゃあ、それで決まりだね」
アニ「…よろしく///」ボソリ
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- 42 : 2014/03/31(月) 02:03:43 :
ユーク「楽しみが増えたから、またやる気が出てきたな!」ヨーシ!
アニ「そうかい?」
ユーク「実は、俺も『次はいつかな?』っていつも思っているからさ?」ニコ
アニ「ば、ばか…///」カァァ
ユーク「真っ赤な顔したアニに『ばか』って言われると、寧ろ気持ちが昂《たかぶ》るよ」
アニ「へ、変態…///」
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- 43 : 2014/03/31(月) 02:04:25 :
ユーク「『変態』で結構!」ケロッ
アニ「へ、変態!変態っ!!///」
ユーク「男なんて皆、そうさ!」ケロッ
アニ「うぅ…ああ言えばこう言う」キッ
ユーク「寧ろ、ご褒美ありがとう」ニカッ
アニ「…もう知らないっ///」プイッ
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- 44 : 2014/03/31(月) 02:05:15 :
ユーク「あはは!アニはからかい甲斐があるなぁ」ケラケラ
アニ「~~~///」
ユーク「そう怒らないでよ」
アニ「知らないったら、知らないっ!」プイッ
ユーク「またまた、むくれて」ケラケラ
アニ(…まるで、私だけが子供みたい///)ムスッ
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- 45 : 2014/03/31(月) 02:05:58 :
ケラケラ ペチャクチャ
ミカサ(あの2人は、またイチャついて…全く…)ハァ
ミカサ(そんなに“美味しそうな”話なら、私も聞き耳を立てたい!)
ミカサ(あぁ…エレンはいつになったら、私の方を向いてくれるのだろうか?)
ミカサ「エレン…」ポツリ
エレン「何か言ったか?」チラ
ミカサ「え、い、いえ…何でもない」アセアセ
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- 46 : 2014/03/31(月) 02:07:08 :
エレン「さっさと終えちまえよ?」カチャカチャ
ミカサ「わ、わかった。急ごう」カチャカチャ
エレン(ユークの奴、少し騒がしいな)チラ
ミカサ(危ない…つい口に出してしまいそうだった)ドキドキ
エレン(あいつ…やっぱりアニの事、好きなんだなぁ)チラチラ
ミカサ(でも、エレンにとって…私はまだ“家族”の枠組みなのだろうか?――――)
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- 47 : 2014/03/31(月) 02:10:36 :
昨日は言わば中休みみたいなものでしたね
(単にLINEで忙しかったとは、言えない...)
火曜からは入社式でお仕事が始まるので、ちょっと投稿間隔が1日おきなどになるかもしれません。
ただし、このお話自体は完成しているものを投稿しているだけなので、精度に関してはご安心を!
それではまた続きもお楽しみに!
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- 48 : 2014/03/31(月) 02:39:32 :
- やっぱり引き込まれる…(*^^*)
はっ!!もしかしたら私はミロさんの…
ファンになったのかもしれないΣ(゜ロ゜)
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- 49 : 2014/04/01(火) 16:49:54 :
- それはもうファンだよ、アズキ姫
もちろん私もファンです
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- 51 : 2014/04/01(火) 19:49:58 :
- はやく、はやく〜
期待してますよー
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- 52 : 2014/04/01(火) 20:33:53 :
- >>51 クリスタ・アニ命さん
どんだけ待ち望んでいるのww
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- 53 : 2014/04/01(火) 20:38:32 :
――Part 1-2――
――――翌日の夜 倉庫――――
ガチャ コソコソ
ユーク「……」ソローリ
アニ「ようやく来た」スクッ
ユーク「ごめん。少し部屋で捕まっていたんだ」コソコソ
アニ「まぁ、いいさ」トコトコ
ユーク「一応、ごめんね?」
アニ「それより…さ」ダキッ
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- 54 : 2014/04/01(火) 20:39:11 :
ユーク「また、この体勢で?」
アニ「うん。やっぱりこの角度も…好きだから…///」チラ
ユーク「可愛い」
アニ「いいから…早く…」ギュ
ユーク「少々、お待ちを…お姫様」ニコ
アニ「……」ギュ
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- 55 : 2014/04/01(火) 20:39:59 :
ユーク(今回は…大丈夫かな?)スッ
アニ(ユーク、早く…)ドキドキ
ユーク「アニ、大好きだよ」Chu…
アニ(…やっぱり、心地いいなぁ♪)チューーッ
ユーク(…大丈夫そう…だよね?)ギュッ
アニ(でも、やっぱり…ユークにも…)ススッ
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- 56 : 2014/04/01(火) 20:40:54 :
ユーク(…来たね!)ピクリ
アニ(ゆーく…ゆーくぅ…)ススッ…サワ…
ユーク(そうは…行かないからね?)パシッ
アニ(……!)ピクリッ!
ユーク(このいけない右手は、封じさせてもらうよ?)ギュッ
アニ(それなら…)ススッ
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- 57 : 2014/04/01(火) 20:43:17 :
ユーク(読めているよ、アニ?)パシッ
アニ(…また!)ピクリッ!
ユーク(左手も…いけない子だったんだね?)ギュッ
アニ(んむぅ…また失敗した…)チューーッ
ユーク(全く、少し油断したと思ったら…)
アニ(なんで、分かっちゃったんだろう?)
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- 58 : 2014/04/01(火) 20:43:49 :
ユーク「…アニ」スッ
アニ「…はぁ…ユーク///」チラ
ユーク「アニの両手は、いけない子だね?」ジッ
アニ「あぅぅ…ごめんなさい…///」シュン
ユーク「…アニ」ススッ
アニ「あっ…んぅ…///」Chu…
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- 59 : 2014/04/01(火) 21:05:46 :
ユーク(もう少し、おしおきを加えようかな?こうやって、掴んだ両手を…)グイ ググッ
アニ(んっ…両手を後ろに持って行かれる…ユーク、何する気?)ドキドキ
ユーク(そして、アニを両手ごと抱き込む!…アニの身体が少し反った)グイッ ギューッ!
アニ(あんっ!ユーク…この胸を突き出すような体勢は…なんか恥ずかしいよ///)バクバク
ユーク(これはアニへの“おしおき”だからね…でも、なんか昂るな、この支配感)
アニ(ユークに愛してもらって、幸せ…幸せだけど…この封殺された体勢は…やっぱり…///)
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- 60 : 2014/04/01(火) 21:07:08 :
ユーク「…はぁっ」スッ
アニ「ぷはぁ…///」ドキドキ
ユーク「アニ…どんな感じ?」
アニ「ど、どんなって?///」ドキドキ
ユーク「両手を封じられて…唇どうしでだけでキスをするのは…どんな感じ?」
アニ「これもこれで…心地いい…///」モジモジ
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- 61 : 2014/04/01(火) 21:09:20 :
ユーク「それで…アニ」
アニ「は、はい…///」ドキリッ
ユーク「一昨日、俺がアニに言った事…ちゃんと分かっていたの?」ジッ
アニ「あ、あぅぅ…///」
ユーク「…どうなの?」
アニ「…ごめんなさい」シュン
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- 62 : 2014/04/01(火) 21:09:42 :
ユーク「…なんで、また同じ事をしようとしたの?」
アニ「…ユ、ユークにも…///」モジモジ
ユーク「俺にも、何?」
アニ「き、気持ち良く…なってもらいたくて…///」ボソボソ
ユーク「…余計な気を遣わなくていいから」
アニ「よ、余計な事って…そんな…」
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- 63 : 2014/04/01(火) 21:19:49 :
ユーク「言い方が悪かったけど…でも他に表現の仕方もないんだ」
アニ「……」ジッ
ユーク「だからさ…もうしないで?」
アニ「…わかった」シュン
ユーク「今度こそ?」
アニ「うん。今度こそ…」
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- 64 : 2014/04/01(火) 21:23:17 :
ユーク(気持ちは通じているようで、嬉しいよ、アニ)スッ
アニ(“この体勢”でのキスも…好きになっちゃった…///)ドキドキ
ユーク「アニ、愛しているよ」Chu…
アニ「私も…好きっ…んぅ///」チューーッ
ユーク(俺は、幸せ者だ)ギュッ
アニ(私…幸せ…///)ウットリ
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- 65 : 2014/04/01(火) 21:28:25 :
ユーク(最愛の人に…こんなにも…想われていて…)
アニ(だからユークにも、幸せになってもらいたい)
ユーク(彼女のやり方は…少しだけ、的を射ていなかったに過ぎない)
アニ(“このやり方”は、ダメだったけど…)
ユーク(でも、ただそれだけの事で…俺が彼女を愛さない理由には、決してならない!)
アニ(ユークは変わらずに、私の事を…愛し続けてくれている!)
-
- 66 : 2014/04/01(火) 21:35:42 :
- (・・;)ジー…(ミロさんのファンクラブあるかな?)
期待だよ!
-
- 67 : 2014/04/01(火) 21:37:21 :
- >>66 いちごさん
ないよ、そんなの!(笑)
でも、ラインでは楽しく皆を煽って楽しんでいるよ♪(*ゝω・*)ノ
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- 68 : 2014/04/01(火) 21:37:54 :
ユーク(これからも、変わらず愛し続ける…これは決めた事だ!!)
アニ(私はそれが…嬉しくて、堪らないんだ!!)
ユーク(だから、アニ…これからも…)
アニ(だから、私も…これからも…)
ユーク(こんな、意気地無しの俺の事を…いつまでも、愛し続けてくれ!!)ツーー
アニ(そんな、恰好いいユークの事を…いつまでも、愛し続けるから!!)ポロポロ
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- 69 : 2014/04/01(火) 21:38:15 :
ユーク「……」ツーー
アニ「……」ポロポロ
ユーク「アニ?」ツーー
アニ「…うん」ポロッ
ユーク「泣いているの?」ポロッ
アニ「ユークだって…」グスッ
-
- 70 : 2014/04/01(火) 21:38:48 :
ユーク「…本当だな」ポロポロ
アニ「きっと、嬉しいんだよ…私だって!」グスッグスッ
ユーク「あぁ、きっとな…」ニコ
アニ「うん…」ニコ
ユーク「…愛しているよ、アニ」ギューーッ
アニ「…私も愛しているよ、ユーク」ギューーッ
-
- 71 : 2014/04/01(火) 21:41:30 :
――――――――
ユーク「……」ギューーッ
アニ「……」ギューーッ
ユーク「あ、あのさ…」
アニ「う、うん…///」コクリ
ユーク「今日は…この辺にしておかない?///」
アニ「そ、そうだね…///」
-
- 72 : 2014/04/01(火) 21:43:34 :
ユーク(それに…少し…“治《おさ》まり”もつかないから…///)カァァ
アニ(す、少しだけ…“あ、当たって”いるよ…///)カァァ
ユーク(こう密着していたら…当然といえば、当然なんだけど…///)
アニ(さっきから…き、気になって仕方がないよ…///)
ユーク(アニは…やっぱり、こういうの…嫌だと感じているかな?)
アニ(少しだけだけど…服越しに…“硬さ”も…伝わって来る…///)ドキドキ
-
- 73 : 2014/04/01(火) 21:48:44 :
ギューーッ ドキドキ///
ユーク(離れようって言ったのは、俺なのに…)
アニ(ぜ、全然、離れる気配がないね…///)ドキドキ
ユーク(恥ずかしくても…ずっとこうして居たいって…心の中では思っているから…///)
アニ(ど、どうしよう…私からは動けないよ…///)ドキドキ
ユーク(でも、このままだと…アニに“何か”してしまいそうで…///)ソワソワ
アニ(ユーク…この状況…なんとかしてよ…///)ドキドキ
-
- 74 : 2014/04/01(火) 21:50:38 :
ユーク「じゃ、じゃあ…離れるから…」スッ
アニ「う、うん…///」スッ
ユーク「……///」ドキドキ
アニ「……///」ドキドキ
ユーク「今日は…これで終わりね?」
アニ(これ以上いると…私、また暴走しそうだよ…///)コクコク
-
- 75 : 2014/04/01(火) 21:51:10 :
ユーク「でも、最後に一度だけ…キスしよう?」
アニ(それくらいなら…大丈夫かも)コクリ
ユーク「そ、それじゃあ、行くね?」スーーッ
アニ(うん)ギュ
ユーク「……///」CHU
アニ「……///」CHU
-
- 76 : 2014/04/01(火) 21:51:37 :
ユーク「……///」ドキドキ
アニ「……///」ドキドキ
ユーク「はぁ…///」スッ
アニ(ぷはっ…///)ハァハァ
ユーク「アニから先に…帰ってくれる?」ドキドキ
アニ「う、うん。いいよ?」コクリ
-
- 77 : 2014/04/01(火) 21:52:54 :
- >>67
ほうほう…( ̄▽ ̄)
(なんでないんだろう?)
・・・いい展開ですなぁ
-
- 78 : 2014/04/01(火) 21:55:53 :
- >>77 いちごさん
さぁ、作る必要がないか需要がないからじゃないかな?
更新頻度が決まっているから、とりわけ期待を寄せる必要もなく、放っておいても勝手に話を進むし!ヽ(´・∀・`)
読者的には都合のいい作家だよ、私はww
-
- 79 : 2014/04/01(火) 21:56:29 :
- >>77
それと作品への期待と展開の褒めありがとう!(*ゝω・*)ノ
-
- 80 : 2014/04/01(火) 21:57:10 :
ユーク「それじゃあ、気を付けてね?///」
アニ「アンタもね?///」
ユーク「ほら、行って」
アニ「わかった」トコトコ
ユーク「おやすみ、アニ」
アニ(おやすみ、ユーク)チラ コクリ
-
- 81 : 2014/04/01(火) 21:58:25 :
トコトコ タッタッタ
ユーク(…疲れたぁ)ポスン
ユーク(…身体が熱い///)パタパタ
ユーク(全く…こんな時に、“正直”にならなくてもいいんだよ…///)
ユーク(アニ…恥ずかしかったかな?幻滅していないかな?)ソワソワ
ユーク(こんな胸が高鳴った状態じゃあ、到底、眠れないよ)ガクッ
ユーク(…アニを“借り”よう)トボトボ
-
- 82 : 2014/04/01(火) 21:59:17 :
――――女子寮――――
ガチャ パタン ソソクサ
アニ(…ずっと、どきどきしたままだよ///)ゴロン ポフン!
アニ(ユークの感触が…まだ頭から離れない…///)ドキドキ
アニ(でも、私…またユークに変な事しちゃった…///)
アニ(ユークは許してくれたみたいだけど…心の内は、どうなんだろう?)
アニ(私の事、嫌いにならなかったかな?)
アニ(しつこい女だって、思われなかったかな?)
-
- 83 : 2014/04/01(火) 22:00:08 :
アニ(ユークにだけは…絶対に嫌われたくないよ!)
アニ(でも…暴走を止められなかった私が…こんな事を言っても…)
アニ(ユーク…馬鹿な私を許して…)
アニ(こんなどきどきしたままじゃあ、眠れないよ)
アニ(ユーク…また“許して”ね?)モゾモゾ
アニ(今日も…“アンタを想う”から…)
-
- 84 : 2014/04/01(火) 22:00:41 :
――――翌朝 食堂――――
ユーク「……」パクパク
アニ「……」モグモグ
ユーク(また…だ…)ハァ
アニ(き、気まずいよ…)ソワソワ
ユーク(昨晩は雰囲気に乗せられて、一見、いい感じに終わったように思えたけど…)
アニ(ユーク…やっぱり昨日の事…怒っているよね?)ソワソワ
-
- 85 : 2014/04/01(火) 22:01:04 :
ユーク(いざ、こうしてまた対面すると…なんかこう…表現し難い気まずさが…)ドヨーン
アニ(私がまた…余計な事しちゃったから…)シュン
ユーク(何で…こう続けて…雰囲気が悪くなっちゃうんだろう?)
アニ(私が悪い事は分かっているのに…どうする事も出来ない…)
ユーク(アニの事は、心の中で既に許したはずなのに…なぜ、こうも悶々とするんだろう?)
アニ(私が馬鹿だ…ユークに注意された矢先だったのに…)シュン
-
- 86 : 2014/04/01(火) 22:01:43 :
ユーク(なんとかして、この雰囲気を打破したいんだけど…俺にはその技量がない)ガックシ
アニ(なんで、私は同じ間違いを犯してしまうんだろう…)
ユーク(この雰囲気…嫌だなぁ…)ドヨーン
アニ(心苦しいよ…誰か助けてよ…)ドヨーン
ユーク「…はぁ」タメイキ
アニ「…はぁ」タメイキ
-
- 87 : 2014/04/01(火) 22:02:26 :
スタスタ
ミカサ「どうかしたの?」
エレン「朝から元気ねぇな」
ユーク「…あぁ、君達か」チラ
アニ「…ちょっとね」
ミカサ「…?」キョトン
エレン「…?」ポカーン
-
- 88 : 2014/04/01(火) 22:03:01 :
ユーク「…はぁ」
アニ「…はぁ」
ミカサ「それで、ここに座ってもいいだろうか?」
エレン「他に席もなくてな」
ユーク「…好きにしなよ」ハァ
アニ「…どうぞ」ハァ
-
- 89 : 2014/04/01(火) 22:03:28 :
ミカサ「2人とも、溜息ばかり」
エレン「ストレスで死んじまうぞ?」アハハ
ユーク「いいね。エレンは鈍感で…」ハァ
アニ「本当に…今はアンタが羨ましいよ…」ハァ
ミカサ「2人とも、それはエレンに対して失礼」
エレン「まぁ、悩みがあるなら聞くぞ?」
-
- 90 : 2014/04/01(火) 22:06:18 :
ユーク「大丈夫。俺達で何とかするからさ?」
アニ「ありがたいけど、放っておいてくれないかい?」
ミカサ「よく分からないけれど、貴方達がそう言うなら…」チラ
エレン「俺達が無理に口出しするわけにもいかないよな」チラ
ユーク「ありがとう…」ハァ
アニ「どうも…」ハァ
-
- 91 : 2014/04/01(火) 22:06:51 :
ミカサ「……」
エレン「……」
ユーク「…はぁ」
アニ「…はぁ」
ミカサ(本当に、何があったのだろうか?)チラチラ
エレン(とりあえず、さっさと食っちまわねぇとな!)パクパク
-
- 92 : 2014/04/01(火) 22:07:17 :
――――午前 対人格闘訓練――――
ミカサ「今日は、久しぶりにエレンと組みたい」
ミカサ「ので、今日、貴方はアニと組むといい」
ユーク「え?」ドキリ
ミカサ「何か不都合でもあるのだろうか?」キョトン
ユーク「い、いや…そんな事はないけど」アセアセ
ミカサ「では、私はエレンのところへ行く。それでは」クルッ
-
- 93 : 2014/04/01(火) 22:07:44 :
スタスタ
「エレン、一緒に組みましょう」
「アニと組もうと思ってたんだが…」
「アニはユークに任せるべき」
「なら仕方ねぇな」
ユーク(仕方ない…アニのところへ行こう)
ユーク(今朝からちょっと、アニと会話が出来ないけど…頑張ろう)
スタスタ
-
- 94 : 2014/04/01(火) 22:08:29 :
――――――――
アニ「……」
ユーク「アニ」スタスタ
アニ「…あ、ユーク」ドキリ
ユーク「…一緒にどう?」
アニ「…うん。いいよ」コクリ
ユーク「ありがとう」
-
- 95 : 2014/04/01(火) 22:09:01 :
アニ「ほら、構えなよ」スッ
ユーク「あぁ」スッ
アニ「今日は、ミカサはどうしたんだい?」
ユーク「ミカサは…久しぶりにエレンと組みたいみたいで…袖にされた」
アニ「…そう」
ユーク「…うん」
-
- 96 : 2014/04/01(火) 22:09:28 :
バシィ ビュンッ ササッ
アニ「……」バッ
ユーク「……」バシィ
アニ(き…)
ユーク(きまずい…)
アニ(どうしよう…言葉が出てこないよ)ビュンッ
ユーク(アニも同じ理由で黙っているのかな?)ササッ
-
- 97 : 2014/04/01(火) 22:10:15 :
アニ(口下手だから…こういう状況の脱し方が分からない…)
ユーク(今日に限って…中々、言葉が思い浮かばない…)
アニ(どうしよう…このまま何も話さないていうのも…)
ユーク(恋人として…どうかと思うよね、アニも)
アニ(とにかく、何か話した方がいいよね…あっ!)グラッ
ユーク(さて、どんな話題がいいかな…って、え!?)グララッ
-
- 98 : 2014/04/01(火) 22:11:23 :
ドサッ パタン
アニ(あいたた…転んじゃった)
ユーク(考え過ぎて、油断していたよ)
アニ(あれ?この状況って…)ピクン
ユーク(アニ…のしかかったまま動かないけど…どうしたんだろう?)
アニ(ユ、ユークを押し倒している…私が…///)ドキドキ
ユーク(あっ、また少しまずいかも…)ヒヤリ
-
- 99 : 2014/04/01(火) 22:12:20 :
アニ(ど、どうしよう、どうしよう…)ワナワナ モゾモゾ
ユーク(う、動かないで…アニ!)ピクリ!
アニ(と、とりあえず、極めているふりをしよう!)ギュッ!!
ユーク(うっ、なんで固めてくるんだ?)ギシギシ
アニ(これは訓練…今は格闘訓練…///)モンモン
ユーク(ま、まずい…アニの甘い匂いが…)ドキドキ ムクッ
-
- 100 : 2014/04/01(火) 22:12:46 :
アニ(…あっ!)ピクリ
ユーク(なんで…こんな時にも…///)
アニ(…“硬い”///)カァァ
ユーク「ア、アニ…もう離れて?///」
アニ「う、うん…///」パッ
ユーク「…ごめん」
-
- 102 : 2014/04/01(火) 22:16:20 :
- >>101 いちごさん
ファンクラブかぁ...店員さんみたいだね
あまり賛否両論分かれるようなのは御免だけど、そんなのは結果論だから、本当にやる気なら好きなようにやってみたら?(笑)
それと、今日のパートはもう少し続くよ!(。ゝ∀・)b
-
- 103 : 2014/04/01(火) 22:16:39 :
アニ「わ、私も不注意で悪かったからさ…///」アセアセ
ユーク「密着系は、しばらくは避けよう?」
アニ「そ、そうだね。それがいいよ…///」ドキドキ
ユーク「中距離系で闘おう」
アニ「賛成」コクリ
ユーク「それじゃあ、いくよ!――――」
-
- 104 : 2014/04/01(火) 22:17:07 :
――――午後 座学(都合により、自習)――――
ユーク「……」カリカリ チラ
アニ「……」ウトウト
ユーク「アニ、起きて?」ユサユサ
アニ「うぅーん…ユーク」ユラッ ポスン
ユーク(か、肩にアニの頭が…)ドキリ
アニ(…はっ、いけない!)ハッ! パチリ
-
- 105 : 2014/04/01(火) 22:17:33 :
ユーク「ね、寝ちゃダメだよ?」ドキドキ
アニ「ご、ごめん…///」ドキドキ
ユーク「ほら、教えてあげるから…勉強するよ?」
アニ「うん。教えて」ススッ ピトッ
ユーク(どきりっ!!)ピクン
アニ(あっ!)ピクリ
-
- 106 : 2014/04/01(火) 22:18:00 :
- 誰かファンクラブ作ってー
my.Loさん作品作りの神〜ですね
-
- 107 : 2014/04/01(火) 22:18:02 :
ユーク「アニ、格闘訓練の時に言ったでしょ?」ソワソワ
アニ「そ、そうだった。密着は…ね」ドキドキ
ユーク「少し、距離があれば、きっと大丈夫だからさ?」ドキドキ
アニ「わ、わかった。よろしく…///」ソワソワ
ユーク「そ、それで…どこから教えようか?」ソワソワ
アニ「あっ、じゃ、じゃあ…ここからお願い…///」スッ ドキドキ
-
- 108 : 2014/04/01(火) 22:18:30 :
ユーク「――――///」ソワソワ
アニ「――――///」ドキドキ
ミカサ(この2人は、今朝から一体、何をやっているのだろうか?)ジーーッ
ミカサ(突然、互いに意識し始めた子供のように見える)ジーーッ
ミカサ(…初心《うぶ》すぎる)ジーーッ
エレン「なぁ、ミカサ…この問題ってどうすればいいんだ?」
-
- 109 : 2014/04/01(火) 22:19:23 :
ミカサ「アルミンに聞いて!」キリッ
エレン「えぇぇ…分かったよ。じゃあ、アルミン、ここ教えてくれ」
アルミン「いいよ。でも、ミカサは?」
エレン「なんか、まともに取りあってくれなくてな」
アルミン「どうしたんだろうね?」
ペラペラ カキカキ
ミカサ(こんな絵に描いたようなカップルを見るのは、初めてかもしれない――――)
-
- 110 : 2014/04/01(火) 22:21:28 :
はい、今日の分おわりー!ヾ(〃゚ω゚)ノ☆
>>106 クリアニ命さん
危うく見落とす所だったよ(笑)
うぅーん、ファンクラブ...いちごさんは本気なのだろうかσ( ̄∇ ̄;)
-
- 111 : 2014/04/01(火) 22:22:07 :
また明後日くらいに、本編かこっちかアニ誕を更新しに来ます!
コメントは逐次返信するよ!
-
- 112 : 2014/04/01(火) 22:24:57 :
- 新しいグループを作るか…
それとも既存のグループのスレッドで作るか…
悩みどころだね( ̄▽ ̄)
作るのは本気です!
Anotherおもしろいから!!
-
- 113 : 2014/04/01(火) 22:28:48 :
- >>112 いちごさん
私もグループ自体は持っているけど、元々そこでの活動も少なかったからね(ノ´・ω・)ノ
いちごさんのところでグループ作るも良し!...だけど、メンバー集まるとは思えないんですよねぇσ( ̄∇ ̄;)
Anotherを面白いと思ってくれているだけで私は本望ですww
-
- 114 : 2014/04/01(火) 22:29:48 :
- いちごさんに同意しまーすww
だって面白いもん
-
- 115 : 2014/04/01(火) 22:31:01 :
- >>114 クリアニ命さん
ありがとね。面白いって言ってくれて、うれしい(´;ω;`)ブワッ
-
- 116 : 2014/04/01(火) 22:34:37 :
- 常識ってやつです
仕事との両立大変だと思いますが頑張って下さ〜い
敬語やっぱ無理だったww
-
- 117 : 2014/04/01(火) 22:36:54 :
- >>116 クリアニ命さん
別に敬語意識しなくていいよ?w
うん。お仕事はまだ暫く研修期間で、毎日しんどそう(´+ω+`)
それよりレスする時には、トリップつけた方がいいよ?
普通の2chではトリップ無しは無視される傾向があるからヽ(´・∀・`)
-
- 118 : 2014/04/01(火) 22:40:13 :
- ミロさんのグループを先進国みたく復興させて
そこを本拠地として活動で!!
ではミロさん宣伝の旅に行って参ります!
-
- 119 : 2014/04/01(火) 22:40:42 :
- こうですか?
-
- 120 : 2014/04/01(火) 22:50:30 :
- 姫、お気をつけて
-
- 122 : 2014/04/01(火) 22:53:02 :
- >>120 クリアニ命さん
...凄い嵐(いい意味で?)が起こる前触れの様な静けさを感じているよ、私はww
うぅーん、まぁ好きにさせてみようか。いちごさんに任せてみようσ( ̄∇ ̄;)
-
- 123 : 2014/04/01(火) 22:59:55 :
- あと、>>120みたいなことってどうやるんですか?
-
- 124 : 2014/04/01(火) 23:00:19 :
- できてましたすみません
-
- 125 : 2014/04/01(火) 23:04:14 :
- 私の名前をタップしてみてください!
-
- 126 : 2014/04/01(火) 23:12:15 :
- >>125 いちごさん
参加申請ありがとう!(*ゝω・*)ノ
それといちごさんのアカウントページみましたよ。なるほど。貼りつけたのね、ご苦労様☆
でも...誰か来るかなぁ?σ( ̄∇ ̄;)
いちごさんのご厚意はありがたく受け取るよ、ありがとう!
それと、ここであんまり雑談すると、まとめサイトに掲載されなくなっちゃうから、以降はグループでの雑談にレスして頂戴!(。ゝ∀・)b
-
- 127 : 2014/04/02(水) 22:31:56 :
- 番外編Ⅱ1話目から読みまくってやっと追いつきました~
相も変わらず卓越された文章にただただ圧巻されるばかりです
それぞれのキャラが台詞だけにも関わらず生きているような感覚を覚えます
続きも『超』期待ですねw
・・・あ、個人的にはミカサを想いつづけてクリスタに気づかないジャンとそれを理解しつつ頑張るクリスタで悶えますww
-
- 128 : 2014/04/03(木) 03:18:20 :
- >>127 べるさん
...ありがとう!(´;ω;`)ブワッ!
文章力が褒められると、やはり嬉しいの一言に尽きます。
なによりも「キャラが生きている!」この一言は(所詮SSですが、)一作家と大変名誉ある評価だと存じています。
会話文のみでのSS構築は、癖といいますか縛りといいますか...私自身にもその本質は分かりませんが、得意分野である事は間違いないようです。
今はゆきさん主催のリレーSSにて地の文や心情描写の訓練を兼ねて執筆させていただいておりますので、私の新しい一面は、また違う作品でお目に掛かれるようになるんじゃないかなぁと思っています
最後に、ジャンとクリスタのお話は...もうちょっと、タイミングを見計らって...ね?
グループのスレッドでもこっそりと紹介しているのですが
ユミル「あほの子クリスタ!」
クリスタ「ジャンのお馬さん!」
などの(Anotherの世界観での)新作もすでに構想はしているので、いつかは執筆を始められると思います(これも1つの設定補完なので♪)
長くなりましたが、更新は明日の予定です。お楽しみに!
-
- 129 : 2014/04/03(木) 07:45:48 :
- 会話文だけで読ませる力があるので、
マンガの原作の人になってみてはどうでしょうか
レベル的にいけるかと思います
-
- 130 : 2014/04/03(木) 19:16:24 :
- >>129 クリアニ命
褒めてくれるのは大変光栄なんだけど、本職の人と比べたらダメだよヾ(●´・∀・`●)
クリアニ命さんは私に対する好意なんだけど、その言葉はプロの人にとっては、その職を軽んじた発言に捉えられる恐れがあるからね(´+ω+`)
でも、その事とは関係なく、これからも応援してくれるとうれしいです♪
-
- 131 : 2014/04/03(木) 19:45:37 :
- プロの人すみませんでした
my.Loさん作品作り頑張って下さい
いつまでも応援しています
-
- 132 : 2014/04/03(木) 20:10:16 :
- >>131 クリアニ命
素直だね♪(*^^*)
うん。いつまでも応援おねがいします
-
- 133 : 2014/04/03(木) 23:29:04 :
――Part 2-1――
――――数日後の夕方 食堂――――
ガチャ
ユーク「あぁー、疲れた」スタスタ ヘトヘト
アニ「私も疲れたよ」トコトコ ヘトヘト
ユーク「どこに座ろうか?」キョロキョロ
アニ「あっ、あっち空いているよ」スッ
ユーク「じゃあ、そこでいいか。行こう」スタスタ ヘトヘト
アニ「そうだね」トコトコ ヘトヘト
-
- 134 : 2014/04/03(木) 23:29:23 :
ユーク(少しずつだけど、アニとも普通に会話できるようになってきたな)
ユーク(何気ない会話だけど、そういう事を話して、また一から始めないと!)
ユーク(さて、今日はどんな話をしようかな?)モクモク
アニ(ユークがまた、普通に話しかけて来てくれるようになって良かったよ)ホッ
アニ(あのまま、ずっと気まずい雰囲気が続くんじゃないかって不安だったんだ)
アニ(私も積極的に声を掛けるように心掛けよう!)
-
- 135 : 2014/04/03(木) 23:33:04 :
スタスタ スチャ
ユーク「そういえば、アニさ」
アニ「ん?」
ユーク「今日の格闘訓練で、少し手を抜いていなかった?」
アニ「え?」ドキリッ
ユーク「なんか、密着系の技の極まり具合が緩いと思うんだけど?」
アニ「あ、え、えっと…それは…///」アセアセ
-
- 136 : 2014/04/03(木) 23:33:34 :
ユーク「俺はもう大丈夫だよ?どうしてだい?」
アニ「あう…り、理由があって…///」
ユーク「もう遠慮しなくてもいいんだよ?ああいう技も訓練なんだから」
アニ「そ、そういう訳にも…///」
ユーク「理由を聞いてもいい?」
アニ「わ、笑わないでよ?」ジッ
-
- 137 : 2014/04/03(木) 23:33:50 :
ユーク「笑うわけがないさ。それで?」
アニ「は、恥ずかしいから…///」プイ
ユーク「え?」
アニ「前にアンタに技を掛けた時…その…我慢できなくなって抱き付いた事があったし///」
ユーク「…あの時の事?」
(『――番外編Ⅱ―― 第6話』参照)
アニ「ミカサに注意されただけじゃなくて、皆にも見られていたし…///」
-
- 138 : 2014/04/03(木) 23:34:12 :
ユーク「俺は今更、それくらい気にしないけどね?」
アニ「わ、私は恥ずかしいからさ…///」
ユーク「そっか。それが理由?」
アニ「う、うん…///」コクリ
ユーク「うーん…」
アニ「どうかした?」
-
- 139 : 2014/04/03(木) 23:34:48 :
ユーク「アニが嫌なら、俺の方から抱き付くって言うのは?」ニカッ
アニ「え?」
ユーク「それなら、アニも大丈夫?」
アニ「な、なんでそうなるのさ!?」アセアセ
ユーク「あれ?名案だと思ったんだけど」ポカン
アニ「アンタ、こういう時は馬鹿だね…///」カァァ
-
- 140 : 2014/04/03(木) 23:35:16 :
ユーク「『アニ馬鹿』?」
アニ「名前なんて、何だっていいさ!///」
ユーク「えぇぇ、それじゃあ、アニを抱き締められないじゃないか」
アニ「だから、訓練中は止めてって言っているでしょ」
ユーク「連れないなぁ」
アニ「アンタは、もっと自重しなよ」
-
- 141 : 2014/04/03(木) 23:35:40 :
ユーク「わかったよ。出来るだけね?」
アニ「絶対にそうして!」
ユーク「頑固だなぁ」
アニ「頑固なのは、アンタの方だよ」
ユーク「頑固アニ」
アニ「頑固ユーク」
-
- 142 : 2014/04/03(木) 23:36:13 :
ユーク「…ははっ」
アニ「…ふふっ」
ユーク「こんな馬鹿な話が出来るくらい、少しずつ戻ってきたな」
アニ「うん。私も良かったと思っているよ」
ユーク「俺もそう思っているよ。これからも宜しく!」ニコ
アニ「うん。私の方こそ、宜し…」
-
- 143 : 2014/04/03(木) 23:38:15 :
「いい加減にしろっ!!」ドンッ!!
「…!!」ドキリッ!!
ユーク「……!」チラ
アニ「…?」チラ
ユーク(今の声は、エレンか?)
アニ(突然、何だろう?)
-
- 144 : 2014/04/03(木) 23:38:47 :
ザワザワ ザワザワ
ミカサ「エ、エレン…そんな怒鳴ってはダメ。ここは食堂…」オロオロ
ミカサ「ので、もっと静かに…」オロオロ
エレン「お前、いつまで俺の母親役やるつもりだ!?」
ミカサ「わ、私は、そんなつもりは…」
エレン「なら、一々、口周りの世話までされる筋合いはねぇんだよ!!」
ミカサ「わ、私は、エレンの事が放っておけなくて…」
-
- 145 : 2014/04/03(木) 23:39:22 :
エレン「俺はもう15歳なんだ!いつまでも子供扱いするな!!」
ミカサ「エ、エレン…」
アルミン「エレンもそんな言い方は…ミカサの気持ちも考えて…」オロオロ
エレン「はぁ…もういいよ。俺は部屋に戻るから」スクッ
ミカサ「ま、待って、エレン!」
エレン「ふんっ」プイッ ツカツカ
-
- 146 : 2014/04/03(木) 23:39:55 :
ツカツカ ツカツカ
シーン…
ミカサ「あう…エレン…」ジワァ
アルミン「ミカサ、元気出して?」
ミカサ「気持ちは嬉しいけど…今のは少し耐えられなくて…」ウルウル
アルミン「エレンには、僕が後で言っておくからさ?」
ミカサ「ありがとう…ぐすっ」グスグス
アルミン「ミカサも、もう部屋に戻ったら?」サスサス
-
- 147 : 2014/04/03(木) 23:40:20 :
ミカサ「わかった。そうする…えぐっ」グシグシ
アルミン「ミカサもエレンの心配をしただけなんだ」
アルミン「だから、泣き止んで?」
ミカサ「わかった。泣かない」ヒンッ
アルミン「それじゃあ、また明日ね?」
ミカサ「……」コクリ スクッ
-
- 148 : 2014/04/03(木) 23:40:40 :
タタタッ ガチャ バタン
ユーク「……」
アニ「……」
ユーク「…喧嘩だな」
アニ「そうだね。最近は見なかったけど」
ユーク「エレンも年頃だからな」
アニ「まぁ…過度なお世話は嫌がるものだよね」
-
- 149 : 2014/04/03(木) 23:40:49 :
- 更新きてんじゃん♪♪
-
- 150 : 2014/04/03(木) 23:41:00 :
ユーク「ミカサ、大丈夫かな?」
アニ「きっと大丈夫さ。ミカサも強いから」
ユーク「だと…いいけどね」
アニ「…心配?」
ユーク「少しだけね?」
アニ「…そう」
-
- 151 : 2014/04/03(木) 23:41:41 :
ユーク「…ここも居心地悪くなったし、部屋へ戻ろうか」スクッ
アニ「うん。私も疲れたから寝ようかな」スクッ
ユーク「ちゃんと毛布を掛けるんだよ?」
アニ「わかっているさ。今は寒いもん」
ユーク「それでも、まだ心配なんだけどなぁ」
アニ「だから、大丈夫だって」
-
- 152 : 2014/04/03(木) 23:42:35 :
スタスタ トコトコ
アルミン「…はぁ」
ユミル「よぉ、お前も苦労するな」
クリスタ「大丈夫?」
アルミン「ユミル、クリスタ」チラ
ユミル「まっ、“あれ”も久しぶりだし、放っておけば戻るだろ?」
クリスタ「アルミンが悩み過ぎたら、ダメだからね?」
-
- 153 : 2014/04/03(木) 23:44:31 :
アルミン「ありがとう。でもやっぱり、2人は僕の親友なんだ」
アルミン「だから、僕が力になってあげないと!」
ユミル「面倒な親友を2人も持つと、大変だな」
アルミン「あはは、慣れているから平気さ」
クリスタ「何かあったら、私達も手を貸すからね?」
アルミン「ありがとう。その時は、またお願いするよ」
-
- 154 : 2014/04/03(木) 23:48:25 :
- アルミン優しいな〜
漢だ byエルフマン
-
- 155 : 2014/04/03(木) 23:49:58 :
ユミル「まぁ、時間が経てば何とかなるもんさ」
アルミン「だといいんだけどね」
ユミル「お前まで気を落としていたら、どうにもならねぇだろ?」
ユミル「ほら、パン分けてやるから、元気出せ」チギリ
アルミン「ありがとう。いただくよ」スッ
クリスタ「ユミルがあげるのも珍しいね」
-
- 156 : 2014/04/03(木) 23:51:20 :
- パン…
サシャが思い浮かんだ(笑)
-
- 158 : 2014/04/03(木) 23:53:36 :
- いちごさんwww
-
- 160 : 2014/04/03(木) 23:57:11 :
ユミル「まぁ、ここまで居心地が悪くなるのは、ごめんだからな」
ユミル「そのパンはお前への投資って事だ!しっかりやれよ」バシバシ
アルミン「うん。僕も元気つけて、2人を仲直りさせないとね!」
クリスタ「頑張って、アルミン!」
アルミン「ありがとう。それじゃあ、僕ももう行くよ」スクッ
アルミン「皆も雰囲気を悪くして、ごめんね?」
-
- 161 : 2014/04/03(木) 23:57:33 :
スタスタ ガチャ バタン
ユミル「さーて、これからどうなっちまうかね」ニシシ
クリスタ「ユミルは、どうにかできないの?」
ユミル「私達のような部外者が口出しするもんじゃねぇんだよ、こういうのは」
クリスタ「そうなのかな?」
ユミル「知らねぇ奴がとやかく言っても、寧ろこじれるだけだ。放っておけ」
クリスタ「うん。なら、見守る事にする」
-
- 162 : 2014/04/03(木) 23:58:07 :
ユミル「あぁ、“必要な距離”ってもんがあんだよ、人間には」
クリスタ「……」
ユミル「ほら、私達も戻ろうぜ?今のここは、居心地が悪ぃからな」
クリスタ「うん。じゃあ、行こっか」
ユミル(さて、本当にこれからどうなる事やら…)
クリスタ(必要な距離、か…私と皆の距離は…どれくらいがいいんだろう?)
-
- 163 : 2014/04/04(金) 00:00:27 :
ワイワイ ガヤガヤ
マルコ「2人の喧嘩を見るのも…久しぶりだね」
ミーナ「そうだね。最近は、あんまりなかったよね。確かに」
ジャン「……」
マルコ「どうかした、ジャン?」
ミーナ「そういえば、さっきから静かだね、食欲ないの?」
ジャン「いや…別にそういう訳じゃねぇが…」
-
- 164 : 2014/04/04(金) 00:03:07 :
マルコ「もしかして、2人の喧嘩の事…気にしているのかい?」
ミーナ「そっか。ジャンも心配なんだね…ミカサが」
ジャン「…まぁな」
マルコ(ジャン…本当にミカサの事だけなのかい?)
ジャン「……」シーン
ミーナ「ユークとアニもそそくさと戻っちゃったね」
-
- 165 : 2014/04/04(金) 00:03:53 :
- >>159いちごさんの反応面白いし、この作品も面白いし、腹痛いわwwwww
-
- 166 : 2014/04/04(金) 00:04:10 :
マルコ「そうだね。今回は、特に口出しする訳でもなかったね、彼は」
ミーナ「確かにそうだね。もしかしたら、止めてくれるかなって思ってたんだけど」
マルコ「まぁ、ユークもそんな役回りばかり、引き受けてくれるわけじゃないから」
ミーナ「そっか。確かに、ユークに頼り過ぎたらだめだもんね」
マルコ「そうして考えると、彼らの喧嘩が最近、無かったのも…彼のおかげだったのかも」
ミーナ「苦労していたのは、アルミンだけじゃなかったんだね」ケロッ
-
- 167 : 2014/04/04(金) 00:05:24 :
マルコ「アルミンだけだと、言えない事もユークが代わりに仲介してあげていたんだね」
ミーナ「ユーク、偉いなぁ」
マルコ「そんな彼も今回は、2人の事は敢《あ》えて放置したのかもね」
ミーナ「アニもちゃっちゃと逃げちゃったし」
マルコ「そんな言い方はないよ?」
ミーナ「あっ、ごめん…」シュン
-
- 168 : 2014/04/04(金) 00:05:59 :
ジャン「……」シーン
マルコ(ジャン…さっきから、本当に静かだね)ジーーッ
ミーナ(そういえば、ジャンとエレンの喧嘩もあまり見なくなったような…)
ジャン(エレン…お前…何やってるんだ…)ハァ
マルコ(ジャンとエレンの喧嘩が減ったのも…やはり“彼”の功績なんだよね…)
ミーナ(実はユークって、色んなところで人同士の架け橋を担っていたんだね)
-
- 169 : 2014/04/04(金) 00:06:38 :
シーン…
マルコ「…僕達も…もう戻らない?」チラ
ジャン「あぁ。いいぞ。食い終わったしな」スクッ
ミーナ「私も今日は、早く寝ようかなぁ?」スクッ
マルコ「僕も…あまりこの雰囲気に…続く気はないかな?」スクッ
ジャン(エレン…お前はいい加減に大人になれ…)スタスタ
ミーナ(寮に帰ったら、またアニに悪戯して遊ぼうかなぁ?)モアモア
スタスタ スタスタ
-
- 170 : 2014/04/04(金) 00:13:40 :
- >>165
Anotherおもしろいのは分かる!けど…
私の反応おもしろいの(゜ロ゜)
ユークって改めてすごいと思った!!
人間関係って複雑なのに!
-
- 171 : 2014/04/04(金) 00:14:18 :
- >>170
あくまで創作だから( ̄▽ ̄)(←リアリストw)
-
- 172 : 2014/04/04(金) 00:16:08 :
――――女子寮――――
ガチャ パタン
アニ「…ん?」チラ
ミカサ「……」モッコリ
アニ(ミカサ…もう寝ているんだね)
ミカサ「…ぐすっ」
アニ(やっぱり…まだ泣いているんだ…でも、それも仕方ないよね)
アニ(私もお風呂に入ったことだし、今日はもう寝ようかな?)モゾモゾ
-
- 173 : 2014/04/04(金) 00:16:43 :
クークー スピーー
ミカサ(エレン…どうして振り向いてくれないの?)
ミカサ(私は…ずっとエレンの傍に居たいだけ…)
ミカサ(アニとユークは上手く至ったのに、肝心の私はずっと進まないまま…)
ミカサ(こんなの…泣かずになんて…居られない…ぐすっ)メソメソ
ミカサ(でも…いつまでも部屋で泣いていても、皆の迷惑になる)
ミカサ(ので…少し、風に当たってこよう…)コソコソ
ソローリ ソローリ
ガチャ パタン
-
- 174 : 2014/04/04(金) 00:17:17 :
――――深夜頃 男子寮――――
グガーー スゥスゥ
ライナー「Zzz」グガー
ベルトルト「Zzz」グチャグチャ
アルミン「Zzz」スゥスゥ
エレン「Zzz」
ユーク「……」ジッ
ユーク「…はぁ」ムクリ
-
- 175 : 2014/04/04(金) 00:17:37 :
- >>170 発想とかねww
-
- 176 : 2014/04/04(金) 00:17:43 :
ユーク(なんか、眠れないな)ググー
ユーク(また、風にあたりに行こうかな?)
ユーク(でも今は、もう寒いから何か羽織って行かないと!)ゴソゴソ
ユーク(結局、エレンは部屋に来たときには、もう横になっていたな)
ユーク(エレンももっとミカサの気持ちに応えてあげてもいいのに)
ユーク(一体、いつまで気持ちを隠し続ける気だろうね…いつかの俺みたいに…)
ソローリ ガチャ コソコソ
-
- 177 : 2014/04/04(金) 00:19:15 :
- 自分以外が寝ているならば、顔に落書きするしかない‼︎
-
- 179 : 2014/04/04(金) 00:20:11 :
- >>177
なぜ、そうなった?!ww
-
- 180 : 2014/04/04(金) 00:21:10 :
――――倉庫付近――――
ユーク(やっぱり、少し寒いな)ブルル
ユーク(上着を着て来なければ、耐えられなかっただろうな)
ユーク(何となく、いつもの倉庫のところまで来てしまったけど…)
ユーク(訳もなく、どうしてここに足が進んだんだろうね?)
ユーク(…戻ろうかな?やっぱり、寒いだけだし)ブルルッ
ユーク(それに、誰かに見つかってもいけないし…あれ?)ピタッ
-
- 181 : 2014/04/04(金) 00:21:41 :
「ぐすっ…ぐすっ…」
ユーク(誰かいる?)
「えぐっ…ぐすっ…」
ユーク(それに…泣いているのか?)
ユーク(…誰だろう…あっ!)ソローリ
ユーク(…ミカサ)ジッ
-
- 182 : 2014/04/04(金) 00:22:23 :
――――――――
ミカサ「ぐすっ…ぐすっ…」
ミカサ「えぐっ…ぐすっ…」
ユーク「ミカサ」ボソリ
ミカサ「…!!」ドキリッ クルッ
ユーク「……」
ミカサ「ユーク…」
-
- 183 : 2014/04/04(金) 00:22:43 :
ユーク「こんばんは」
ミカサ「…こ…こんばんは…ぐすっ」グシグシ
ユーク「ごめんね?泣いているところを見ちゃって」
ミカサ「な、泣いてない…えぐっ」グシグシ
ユーク「…そうだね。俺の見間違いみたいだ」クスッ
ミカサ「それで…何の用?」グシグシ
-
- 184 : 2014/04/04(金) 00:23:11 :
ユーク「ううん。ただ眠れなくて、風を当たりに来ただけなんだ」
ミカサ「こんなに寒いのに…」
ユーク「そうだね。上着がないと凍えてしまいそうだ」クスッ
ミカサ「変なの…」クスリ
ユーク「でも、こんな寒い中で、めそめそ泣いているミカサも変だよ?」
ミカサ「…泣いてない」キッ
-
- 185 : 2014/04/04(金) 00:23:37 :
ユーク「そうだったね。忘れていたよ。ごめん、ごめん!」
ミカサ「…誰にも言わないで」
ユーク「分かっているさ」
ミカサ「アニにも言ってはダメ」
ユーク「君と2人だけの秘密だよ?」
ミカサ「…うん」コクリ
-
- 186 : 2014/04/04(金) 00:24:12 :
ユーク「…まだ部屋には、戻りたくないのかい?」
ミカサ「まだ…少しだけ…」
ユーク「それじゃあ、倉庫に入らない?」
ミカサ「……!」
ユーク「見たところ、あまり着込んでいないみたいだし、風邪ひくよ?」
ミカサ「でも…」
-
- 187 : 2014/04/04(金) 00:24:29 :
ユーク「別に何もする気はないって。ミカサに風邪をひいてほしくないだけ」
ミカサ「……」
ユーク「まだ部屋には、戻りたくないんでしょ?」
ミカサ「……」コクリ
ユーク「それなら、こんな外に居ても仕方がないさ。ほら、行こう?」スッ
ミカサ「手は握らない」スクッ
-
- 188 : 2014/04/04(金) 00:25:12 :
ユーク「…そうだったね。俺が言った事だったよ」
(『――番外編―― 第11話』参照)
ミカサ「行きましょう」スタスタ
ユーク「…はい」スタスタ
ミカサ「…ありがとう」ボソリ
ユーク「ん?何て言ったの?」
ミカサ「…何でもない」ニコ
-
- 189 : 2014/04/04(金) 00:26:00 :
- ユークって…たらし…(笑)
-
- 190 : 2014/04/04(金) 00:26:01 :
ユーク(どきりっ!!)
ミカサ「ふふっ、どうかしたの?」
ユーク「いいや?何でもないさ…」スタスタ
ミカサ「でも、貴方が見つけてくれて、良かった」
ユーク「本当に、凍えちゃうところだったでしょ?」
ミカサ「ええ。危うく、そうなるところだった――――」
-
- 191 : 2014/04/04(金) 00:26:21 :
- >>189
こら!(笑)
-
- 192 : 2014/04/04(金) 00:26:49 :
――――同時刻 女子寮――――
アニ「……!」パチリ
アニ(なんか、目が覚めちゃった)パチクリ
アニ(お風呂に入って、早く寝た所為かな?)
アニ「……」ジッ
アニ(…眠れなくなっちゃったよ)ムクリ
アニ(…あれ?ミカサが居ない?)キョロキョロ
-
- 194 : 2014/04/04(金) 00:28:01 :
アニ(どこに行ったんだろう?)ポカン
アニ(…見回りが来たら、まずいよね。探しに行こう!)
アニ(あの後、ずっと部屋で泣いていたけど…大丈夫かな?)
アニ(無いとは思うけど…自殺…なんて事は…)
アニ(ううん!馬鹿な事、考えていないで早く探しに行こう!!)
アニ(寒いから、そう遠くへは行っていないはず!急ごう!!――――)
ガチャ バタン タタタッ!
-
- 195 : 2014/04/04(金) 00:28:45 :
- ユーク、浮気だけはしないでね
-
- 196 : 2014/04/04(金) 00:30:21 :
- このあと見つかったら…
アニが怖いさ(T-T)
-
- 198 : 2014/04/04(金) 00:31:00 :
- いちごさん、クリアニ命さん、今日もリアルタイムで見てくれてありがとう!(*ゝω・*)ノ
-
- 199 : 2014/04/04(金) 00:31:19 :
- もう寝なきゃ!6時間しか寝れない(´+ω+`)
-
- 200 : 2014/04/04(金) 00:32:30 :
- お休みなさい( ̄▽ ̄)
お疲れ様でした!
-
- 201 : 2014/04/04(金) 00:34:22 :
- お疲れ様でした会長〜‼︎
-
- 202 : 2014/04/04(金) 00:54:16 :
誰もがエレンを放置プレイしている件(ボソッ
-
- 203 : 2014/04/04(金) 01:02:55 :
- そういえば、みんなエレンを忘れてましたね
言われて気がついた
-
- 204 : 2014/04/04(金) 01:07:54 :
- >>202
確かにそうですねwww
ミカサの心配ばっかり(笑)
-
- 205 : 2014/04/04(金) 12:38:50 :
- まだかなまだかな ソワソワ
期待すぎて、死にそうパテぃ~ン
-
- 206 : 2014/04/04(金) 20:01:31 :
- >>205
ごめん、今日は更新しないよ?
リレーSSとか色々他にもやる事山積みで(汗
-
- 207 : 2014/04/04(金) 20:43:21 :
- ちーん マジか...... 暇になったら書いて下さい
-
- 208 : 2014/04/04(金) 20:47:03 :
- ちーん、ごめんね?(´・ω・`)ションボリ
ストックが底を尽きつつあって、書き溜めておかないと突如ぽっつり更新が止まってしまうから調節しているんだよ
でも間があるからこそ、より楽しみに思えるのが心理でもあるから、騙されたと思って明日まで待ってね?
明日には次のパートを更新するよ!(`・ω・´)ゞ
-
- 209 : 2014/04/04(金) 20:48:39 :
- 追伸
それとグループの書きこみの設定を変えたから、クリアニ命さんが良ければ、一度グループの雑談スレへ行ってみたらどう?
私が仕事に出ている間、いちごさんが常に盛り上げようと奮闘してくれているからとても頼もしい♪
-
- 210 : 2014/04/04(金) 21:02:36 :
- ミロさんフォローしました!
がんばってください!
-
- 211 : 2014/04/04(金) 21:29:38 :
- >>210 なぎさっ!さん
はーい、頑張るー!(。ゝ∀・)b
-
- 212 : 2014/04/05(土) 15:00:31 :
- ランキング1位おめでとうございますです(≧∇≦)エレンっ!ミカサを泣かすなぁ!
更新 楽しみです!!!!
-
- 213 : 2014/04/05(土) 16:10:08 :
- >>212 えりさん
ありがとう!なんか嬉しいね♪
エレンは...もうちょっとしたら大人になるかもね?ww
-
- 214 : 2014/04/05(土) 18:13:27 :
――Part 2-2――
――――倉庫内――――
ユーク「とりあえず、座ったら?」ササッ
ミカサ「ええ。そうする」スチャ
ユーク「隣、失礼するね」スチャ
ミカサ「……」
ユーク「……」
ミカサ「…ありがとう」ボソリ
-
- 215 : 2014/04/05(土) 18:14:08 :
ユーク「…うん」コクリ
ミカサ「私はさっきまで、すっかり落ち込んでいたから…」
ミカサ「貴方の優しさが…とても温かかった」
ユーク「…そうかい」
ミカサ「それに…泣いている事も…知らんぷりしてくれた」
ミカサ「その事も…とても嬉しかった」
-
- 216 : 2014/04/05(土) 18:14:32 :
ユーク「女の子にとっては、見られたくないものだからね」
ミカサ「そういう気遣いが出来るところが、貴方のとても良い所」
ユーク「ありがとう」
ミカサ「…エレンには無い…貴方だけの…」ポツリ
ユーク「……」
ミカサ「ねぇ、ユーク…」
-
- 217 : 2014/04/05(土) 18:14:58 :
ユーク「何だい?」
ミカサ「エレンは…いつ、私の気持ちに…応えてくれるのだろうか?」プルプル
ユーク「……」
ミカサ「私がどんなに頑張って、エレンを想っても…エレンからは想いが返ってこない…」
ユーク「…確かに、今はそうかもね」
ミカサ「今だけじゃない…もしかしたら…これからもずっと…」ジワァ
-
- 218 : 2014/04/05(土) 18:15:39 :
ユーク「それは…俺にはわからない」フルフル
ミカサ「辛いの…私…とても…」ポロポロ
ユーク「ずっと…溜め込んでいたんだね」
ミカサ「私は…どうすればいいのか分からないの…教えてほしい」
ユーク「……」
ミカサ「アニと結ばれた貴方だから…聞きたい」ジッ ウルウル
-
- 219 : 2014/04/05(土) 18:15:59 :
ユーク「……」
ミカサ「これ以上…エレンから突き放されたら…もう、耐えられる自信がないから…」
ユーク「…そう」
ミカサ「だから…私はどうすればいいのか…教えてほしい…」グスッグスッ
ユーク「…ミカサ」
ミカサ「ぐすっ…ん?」
-
- 220 : 2014/04/05(土) 18:16:40 :
ユーク「まずは泣き止んで?」ナデナデ
ミカサ「あっ…手を…」ドキリッ
ユーク「嬉しくないかもしれないけど…泣き止まない事には…」サスサス
ミカサ「…嬉しくないわけではない…ただ、安心したから」グシグシ
ユーク「…それじゃあ、続けるよ」ナデナデ
ミカサ「…ユーク!」ダキッ!!
-
- 221 : 2014/04/05(土) 18:17:28 :
ユーク「……!」グラッ
ミカサ「……」グスッグスッ
ユーク「ミカサ…」スッ
ミカサ「少しの間だけでいい…このままで居させてほしい…」ギュッ!!
ユーク「…構わないよ?」サスサス
ミカサ「ありがとう…ユーク…ぐすっ」ギューーッ
-
- 222 : 2014/04/05(土) 18:19:04 :
- ユーク優しい 理想だわ
-
- 223 : 2014/04/05(土) 18:21:46 :
- >>222
同意ですぅ(笑)
ミロさん頑張れ☆
(ゾロ目取られた…)
-
- 225 : 2014/04/05(土) 18:28:17 :
ユーク(ミカサ…ここまで心の傷を負っていたんだね)ナデナデ
ユーク(ミカサも過保護な所があったけど、女の子を泣かせたら男の責任だ)
ユーク(だから…この場合は、エレンが悪い)
ユーク(今の俺がミカサにしてあげられる事は、このくらいだけど…)サスサス
ユーク(それで、ミカサの心が少しでも落ち着くのなら…俺は構わない)
ユーク(だから、ミカサ…君に、またいつものやんちゃに戻ってほしい)
-
- 226 : 2014/04/05(土) 18:30:44 :
ミカサ(ユークの身体…温かい…)ギューーッ
ミカサ(アニは…いつもこの温かさを感じていたのだろうか?)
ミカサ(エレンは、中々、抱き付かせてくれない…ので、私は寒い)ブルブル
ミカサ(こんな素敵な人が恋人で…アニが羨ましい)
ミカサ(エレンもユークの様に、こんな優しい愛情を注いでくれたら、どんなに嬉しいか)
ミカサ(だから、今だけは…優しいユークに甘えよう)
-
- 227 : 2014/04/05(土) 18:32:43 :
- >>224
ちょっと遅れましたぁ!!(>_<)
アニに見つからないか…ドキドキ
-
- 228 : 2014/04/05(土) 18:34:09 :
ナデナデ ギューーッ
ユーク「ミカサ、落ち着いた?」ナデナデ
ミカサ「ええ。少しだけ…」
ユーク「それじゃあ、もう離れてもいいかい?」
ミカサ「も、もう少しだけ…お願いしたい…」
ユーク「でも、俺もいい加減に戻らないと…」
ミカサ「少し…あと少しだけでいいから…ユーク…」
-
- 229 : 2014/04/05(土) 18:34:43 :
「…何…しているの?」
ユーク「……!」クルッ
ミカサ「…!!」ドキリッ
アニ「……」
ユーク「アニ…」ジッ
ミカサ「ち、違うの…これは…その…」アセアセ
-
- 230 : 2014/04/05(土) 18:35:09 :
アニ「……」ジワァ
ユーク「…!!」
ミカサ「あ…あぁ…」ワナワナ
アニ「…そっか。そうだよね…ミカサ…美人だもんね」ポロッ
ユーク「違っ!」ガタッ
ミカサ「ユーク…」グイ
-
- 231 : 2014/04/05(土) 18:35:49 :
- あ〜あ、修羅場が始まるな
-
- 232 : 2014/04/05(土) 18:35:52 :
アニ「ミカサも…アンタが良いってさ…」グシ
ユーク「ミカサ…離して!」
ミカサ「わ、訳を聞いてほしい…」オロオロ
アニ「聞かなくたって分かるよ…ユークは私の事が…嫌いになっちゃったんだね」グスッ
ユーク「それは違う!俺はずっとアニの事が…」
ミカサ(ど、どうすればいいのか、わからない…)ガチガチ
-
- 233 : 2014/04/05(土) 18:36:19 :
アニ「何が違うって言うの?」ポロポロ
ユーク「だから、これは誤解で…」
ミカサ「ア、アニ…話を聞いてほしい…」アセアセ
アニ「あの時の約束…嘘だったの?」
アニ「ずっと…愛してくれるって…アンタが言ってくれたのに…」グスッ
ユーク「だから、話を聞いて…」
-
- 234 : 2014/04/05(土) 18:38:50 :
アニ「…ばかっ!!」ダッ!!
ユーク「アニっ!!」
ミカサ(わ、私の所為で…)ガクガク
ユーク「ミカサはここで待っていて!」チラ
ミカサ(ど、どうしよう…)ワナワナ
ユーク(咄嗟の事で、まるで聞こえていない…くっそ!)ダッ
-
- 235 : 2014/04/05(土) 18:39:34 :
- 修羅場いいね
-
- 236 : 2014/04/05(土) 18:43:06 :
タタタタッ! タタタタッ!
アニ「ぐすっ…ぐすっ…」タタタッ
ユーク「待って!アニ!!」タタタッ
アニ「嫌!来ないで!!」タタタッ
ユーク「アニの勘違いだから!!」
アニ「嘘っ!!この目で見ていたんだから!!」
ユーク「とにかく、話を聞いて!!」
アニ「ついて来ないで!!」ダダッ!!
-
- 237 : 2014/04/05(土) 18:44:22 :
ダダダダッ! ガチャ バタン!!
ユーク「はぁ…はぁ…くそっ!」ダンッ!
ユーク(結局…誤解を解けなかった)
ユーク(それどころか…寧ろ、アニを怒らせてしまった)
ユーク(何をやっているんだ、俺は)グググ
ユーク(アニだけ愛するって…あの時…心に誓ったのに…)ギリッ
ユーク(…戻ろう。ミカサもまだ居るだろうし――――)クルッ スタスタ
-
- 238 : 2014/04/05(土) 18:52:03 :
- お、恐ろしい…
-
- 239 : 2014/04/05(土) 19:02:51 :
- 修羅場を乗り越えられるかな
-
- 240 : 2014/04/05(土) 19:04:33 :
――――再び倉庫内――――
ガチャ バタン
ユーク「……」スタスタ
ミカサ「……」
ユーク「…ただいま」スチャ
ミカサ「……」
ユーク「……」
ミカサ「…ごめんなさい」
-
- 241 : 2014/04/05(土) 19:06:11 :
ユーク「……」
ミカサ「私の所為で…貴方達の仲が…」
ユーク「……」
ミカサ「本当に、ごめんなさい!」バッ
ユーク「…頭を上げて」チラ
ミカサ「……」ジッ
-
- 242 : 2014/04/05(土) 19:07:55 :
ユーク「そりゃあ、ミカサの所為じゃないって言ったら…嘘になる」
ミカサ「…うん」
ユーク「でも…やっぱり、女の子を泣かせたんだから…俺が悪いんだ」
ミカサ「……」
ユーク「俺が…軽率な行動をとったから…」
ミカサ「貴方の所為じゃない」フルフル
-
- 243 : 2014/04/05(土) 19:09:15 :
ユーク「いいや。俺にも大きな非がある」
ミカサ「貴方は…落ち込んでいた私を…慰めてくれたに過ぎない」
ユーク「…驕《おご》っていただけなんだ」
ミカサ「……」
ユーク「アニと恋人になって…自信過剰になっていたんだ…」
ミカサ「……」
-
- 244 : 2014/04/05(土) 19:09:46 :
ユーク「ミカサを慰めたのだって…心のどこかで…慢心した気持ちがあったからなんだ」
ミカサ「…それは」
ユーク「馬鹿だよな、俺」
ユーク「ミカサの心が弱っていて、偶々、俺に抱きついてきただけなのに」
ユーク「君に縋《すが》られたから慰めて、それでいい気になっていたんだ」
ユーク「人間として…最低だよ」
-
- 245 : 2014/04/05(土) 19:11:59 :
- たらしじゃなくちゃんとした人間だった!(゜ロ゜)
ユーク最高!
-
- 246 : 2014/04/05(土) 19:14:46 :
ミカサ「そんな風に、自分を卑下しないで?」ギュッ
ユーク「…ミカサ」ジッ
ミカサ「貴方が私を立ち直らせようとしてくれた事には、変わりはない」
ミカサ「私は、それがとても嬉しかった」ギュッ
ユーク「だから…そんな風に手を握ったら…ダメだって…」
ミカサ「今は、そんな事…気にしない」フルフル
-
- 247 : 2014/04/05(土) 19:15:18 :
ユーク「……」
ミカサ「私が責任を取るから…」
ユーク「……」
ミカサ「私が壊してしまった貴方達の関係は…私が何とかするから…」
ユーク「でも…」
ミカサ「だから…そんな悲しい眼をしないで…ユーク」
-
- 248 : 2014/04/05(土) 19:16:30 :
ユーク「…ありがとう。少しだけだけど、元気が出たよ」
ミカサ「それは…よかった」
ユーク「美人な君が…手を握ってくれたおかげかな?」
ミカサ「こんな時にも、そんな冗談を言えるようならば、きっと大丈夫」ニコ
ユーク「痩せ我慢さ」
ミカサ「ええ。知っている」コクリ
-
- 249 : 2014/04/05(土) 19:17:13 :
ユーク「…これから、どうしようか?」
ミカサ「まずは、それぞれの寮へ戻りましょう」
ユーク「そうだね。消灯時間は、とっくに過ぎているし…」
ミカサ「明日の訓練に支障をきたすわけにもいかない」
ミカサ「ので、今日は大人しく寝ましょう」
ユーク「…そうだな」
-
- 250 : 2014/04/05(土) 19:17:30 :
ミカサ「では、ここを出ましょう」スクッ
ユーク「お互い…今日は厄日だね」クスッ
ミカサ「本当に…互いに苦労が絶えない」クスリ
ユーク「少なくとも…君が味方で助かるよ」
ミカサ「それは私の方も然り。貴方はとても頼りになる」
ユーク「それは、どうも」
-
- 251 : 2014/04/05(土) 19:19:28 :
- アニは今なにしてんだろ
-
- 252 : 2014/04/05(土) 19:19:54 :
- 泣いてるんじゃないかな?
-
- 253 : 2014/04/05(土) 19:22:36 :
ガチャ スタスタ
ユーク「それじゃあ、おやすみ」
ミカサ「ええ。おやすみなさい」
ユーク「お互いに、早く仲直りできるといいね」
ミカサ「ええ。頑張りましょう」
ユーク「ばいばい」フリフリ
ミカサ「さようなら」フリフリ
-
- 254 : 2014/04/05(土) 19:23:18 :
- 初めてリアルタイムで見れた!
-
- 255 : 2014/04/05(土) 19:23:56 :
- >>254マジか...
-
- 256 : 2014/04/05(土) 19:23:56 :
――――男子寮――――
ガチャ ソローリ
ユーク「……」ボフッ!
ユーク(今日は…最悪だ…)
ユーク(アニは、どうして話を聞いてくれなかったんだろう?)
ユーク(確かに、俺にも落ち度はあったけど…何もあんな態度を取らなくても…)
ユーク(悲しいな…アニが離れて行く事が…)ジワァ
ユーク(今日は…もしかしたら、一睡もできないかもしれないな――――)
-
- 257 : 2014/04/05(土) 19:25:07 :
――――女子寮――――
ソローリ コソコソ
ミカサ(今日は、アルミンだけでなく、ユークにまで迷惑を掛けてしまった)
ミカサ(私…一体、何をしているのだろうか?)
ミカサ(他人を困らせたいわけではないのに…どうしてこんな事に…)ウルウル
ミカサ(アニは…もう寝たのだろうか?)チラ
アニ「……」
ミカサ(動きもなく静かなので、どうやら寝たみたい)
-
- 258 : 2014/04/05(土) 19:26:52 :
ミカサ(私は明日から、あの2人とどう向き合えばいいのだろうか?)
ミカサ(それに…エレンともちゃんと話が出来るかすら、とても不安で仕方がない)
ミカサ(はぁ…時間が戻ればいいのに…)
アニ(なんで私は…ユークの話も聞かずに飛び出したんだろう?)
アニ(少しでも素直に応じていれば…まだ修復のチャンスはあったはずなのに…)
アニ(私…本当に馬鹿だ…自分から大切な人を手放す事をするなんて――――)
-
- 259 : 2014/04/05(土) 19:28:32 :
――――翌朝――――
ユーク「――――」
エレン「――――」
ミカサ「あっ…エレン…」
ユーク「ん?」チラ
エレン「……」プイ
ミカサ「あうっ…」シュン
-
- 260 : 2014/04/05(土) 19:28:39 :
- アニ、可愛いな〜
ミロさん頑張って
-
- 261 : 2014/04/05(土) 19:29:15 :
ユーク「エレン?」ジッ
エレン「行こうぜ?」ツカツカ
ミカサ(うぅぅ…)ウルウル
ユーク(どうしよう…ミカサを放っておけない…)
エレン「おい、何やってんだよ、さっさと…」
ユーク「まぁ、待て…そんなあからさまに無視しなくても…あっ!」ピタッ
-
- 262 : 2014/04/05(土) 19:29:42 :
アニ「あっ…」ピタッ
ミカサ(アニ!?)ドキリッ!
エレン「おう、アニ」
ユーク「……」フイ
アニ「……」プイ
エレン「…?」キョトン
-
- 263 : 2014/04/05(土) 19:35:01 :
アニ「……」ツカツカ
ユーク「……」
ミカサ(アニ…ユーク…)オロオロ
エレン「何だよ、お前ら。今日は一緒じゃなくていいのか?」
アニ「…知らないね。そんなやつ」プイ ツカツカ
ユーク(アニ…なんで…)
-
- 264 : 2014/04/05(土) 19:35:33 :
ツカツカ ツカツカ
ユーク「……」
ミカサ「……」
エレン「…じゃあ、俺もさっさと行くからな?」スタスタ
ユーク「…あぁ」
ミカサ(エレンまで…どうして…)ジワァ
エレン(ミカサなんて…知るかよ…)スタスタ
-
- 265 : 2014/04/05(土) 19:42:03 :
スタスタ スタスタ
ユーク「……」
ミカサ「……」ポロッ
ユーク「…ミカサ」チラ
ミカサ「…ぐすっ」チラ
ユーク「俺達も…行こう?」
ミカサ(ユーク…涙を堪えているの?)ジッ
-
- 266 : 2014/04/05(土) 19:42:23 :
ユーク(辛いな…涙を堪えるっていうのは…)
ミカサ(こんな時でも…ユークは私に気を遣ってくれている…なら、私も…)
ユーク(ミカサに頼って逃げるくらいしか…今の俺に出来る事はない…くっ)
ミカサ「…ええ。行きましょう」グシグシ
ユーク「…ありがとう」
ミカサ「今日は…2人で食べましょう」
-
- 267 : 2014/04/05(土) 19:43:06 :
ユーク「きっと…その後の訓練も…君とだけ組む事になるよ?」
ミカサ「…構わない」
ユーク「…宜しく」
ミカサ「…こちらこそ」
ユーク「今日は…ご飯が美味しくないかもね」
ミカサ「ここの食事は…いつだって、そうだから――――」
-
- 268 : 2014/04/05(土) 19:46:00 :
...タハァ~今日も量が多かった(´+ω+`)ツカレタ
でも少しずつ投稿できる事が楽しみで仕方がない♪ヾ(〃゚ω゚)ノ☆
>>いちごさん
今日もリアルタイムでありがとう!
ユークはたらしじゃないよ?(笑)
>>クリアニ命さん
修羅場は...ドキドキするよねww
この後の展開に期待していて!
>>エレアニ狂さん
久しぶり!これからも読んでください!!
-
- 269 : 2014/04/05(土) 20:29:18 :
- 今日はおしまいなの?
-
- 270 : 2014/04/05(土) 21:09:34 :
- >>269
「――――」の伸ばす印が場面転換の一応の目安です
ほかにも時間が経過したり、状況が変化した時に使います
-
- 271 : 2014/04/05(土) 21:17:20 :
- >>270なるほど 頭いい
-
- 272 : 2014/04/06(日) 11:03:55 :
- 関係を修復してほしーいっ!これが修羅場なのですね…恐ろしいですね…
-
- 273 : 2014/04/06(日) 14:18:02 :
- 修羅場大好き
-
- 275 : 2014/04/06(日) 17:24:33 :
- >>274ですぞ 私は悪党なりwww
-
- 276 : 2014/04/06(日) 17:25:13 :
- 275私です
-
- 277 : 2014/04/07(月) 20:29:12 :
- まだかなまだかな チラッチラッ
-
- 278 : 2014/04/07(月) 20:48:16 :
- >>277
待ち構えていたのか!(笑)
-
- 279 : 2014/04/07(月) 20:49:17 :
- >>278 面白い作品だからね
-
- 280 : 2014/04/07(月) 20:57:30 :
――Part 3-1――
――――数日後 食堂――――
ワイワイ ガヤガヤ
ユーク「……」パクパク
ミカサ「……」モグモグ
ユーク「……」
ミカサ「あの、ユーク」
ユーク「…何だい?」
ミカサ「このままで…いいのだろうか?」
-
- 281 : 2014/04/07(月) 20:58:03 :
ユーク「……」
ミカサ「あれから、数日…こうして、貴方と共に食事をしたりしているけれど」
ミカサ「エレンはおろか…貴方すら、アニと食事をしなくなった」
ユーク「……」
ミカサ「私の事は構わないけれど、貴方がそんな風になってしまっては…」
ミカサ「貴方だけでも、何とかアニと仲直りするべきではないだろうか?」
-
- 282 : 2014/04/07(月) 20:58:25 :
ユーク「それができれば…苦労はしないよ」
ミカサ「……」
ユーク「アニとは…あの日以来、ほとんど話をしていない」
ミカサ「……」
ユーク「俺が目を向けても、向こうは逸らしてしまう」
ユーク「だから…今の俺には…どうしようもない」
-
- 283 : 2014/04/07(月) 20:58:42 :
ミカサ「…ごめんなさい」
ユーク「…謝らないで」
ミカサ「でも、それじゃあ貴方達はいつまで経っても…」
ユーク「まずは…自分の心配をしたらどうだい?」
ミカサ「そうなのかも…しれないけど」
ユーク「今となっては…もう遅い」
-
- 284 : 2014/04/07(月) 20:59:11 :
ミカサ「……」
ユーク「あの時に、ちゃんと引き留められなかった事が…最大の要因だ」
ユーク「あれから既に、数日経った今となっては…何を言っても…」
ミカサ「でも…私達がこうして一緒に居る事をやめれば…少しでも元の関係に…」
ユーク「だから…もう今となっては関係ないって…言っているでしょ?」
ミカサ「…わかった」コクリ
-
- 285 : 2014/04/07(月) 20:59:44 :
カチャカチャ モグモグ
ユーク「…終わったね。もう行こう」スクッ
ミカサ「…ええ」スクッ
ユーク「午前は、立体機動だったよね?」
ミカサ「確か、そう」コクリ
ユーク「ペアが自由なら…また一緒に組もう」
ミカサ「ええ…私も今では、まともにペアを組めるのは…貴方だけだから」
-
- 286 : 2014/04/07(月) 21:00:07 :
スタスタ スタスタ
ガチャ バタン
エレン「……」
アルミン「いいのかい?このままで…」
エレン「あいつが好きでやってるんだ。放っておけよ」
アルミン「それは、単なる君の意地なんじゃないの?」
エレン「そんな事ねぇよ」プイ
アルミン「そうやって、すぐに眼を逸らしていたら…誰もついて来ないよ?」
-
- 287 : 2014/04/07(月) 21:01:14 :
エレン「……」
アルミン「まぁ、僕だけはどんな事があっても、2人について行くけどね?」
エレン「…すまねぇな」
アルミン「そう思っているのなら、早く仲直りしたら?」
エレン「だけどよ…きっかけが…ないんだ」
アルミン(きっかけっていうのは、自分で作るものなんだよ、エレン?)
-
- 288 : 2014/04/07(月) 21:14:39 :
- きたー‼︎
-
- 289 : 2014/04/07(月) 21:32:04 :
- >>288
おゆはん食べてました。再開!(=゚ω゚)ノうぃ~
-
- 290 : 2014/04/07(月) 21:32:37 :
ワイワイ ガヤガヤ
アニ「……」パクパク
ミーナ(うーん…)モグモグ
アニ「ごちそうさま」スクッ
ミーナ「もう、行っちゃうの?」
アニ「ここには、特に用はないから」
ミーナ「それなら、私が食べ終わるまで待っててくれない?」
-
- 291 : 2014/04/07(月) 21:32:57 :
アニ「…別にいいけど」スチャ
ミーナ「うん。ありがとう」パクパク
アニ「……」
ミーナ「ねぇ、アニ…このままでいいの?」
アニ「…何が?」
ミーナ「ユークの事」
-
- 292 : 2014/04/07(月) 21:33:33 :
アニ「…アンタには、関係のない事だよ」
ミーナ「でも、ここ数日は一緒にご飯食べてないし…訓練の時だって別々だし」
アニ「…あいつは、ミカサとの特訓で忙しいから」
ミーナ「でも、ご飯まで別なんて不自然だよ?」
アニ「…そんな事ないって」
ミーナ「私の口からは、聞きにくい事なんだけど…」
-
- 293 : 2014/04/07(月) 21:33:53 :
アニ「……」
ミーナ「彼と喧嘩でもしたの?」
アニ「……」
ミーナ「沈黙は肯定として受け取るよ?」
アニ「それこそ、アンタには関係のない事さ」
ミーナ「私も心配なんだよ、2人の事が」
-
- 294 : 2014/04/07(月) 21:34:17 :
アニ「…“ミカサとあいつ”の事かい?」
ミーナ「とぼけなくてもいいよ。“アニとユーク”に決まってるじゃん」
アニ「…心配される筋合いはないよ」
ミーナ「あるよ。“仲間”だもん」
アニ「…いいから、放っておいて」スクッ
ミーナ「あっ、待って!もう食べ終わるから」パクパク!
-
- 295 : 2014/04/07(月) 21:34:45 :
アニ「……」スタスタ
ミーナ「あぁぁ!もうちょっとだけ、待ってよぉ!!」パクパク
アニ「……」スタスタ
ミーナ(アニったら、何してるんだろう?本当に喧嘩したのかな?)
ミーナ(ミカサとエレンもそうだし、私なんかが口出しできる立場じゃないけど…)
ミーナ(でも、やっぱり放っておけないよ!“友達”だもん!!)タタタッ!
-
- 296 : 2014/04/07(月) 21:35:33 :
スタスタ タタタッ!
ユミル「…はぁぁ」タメイキ
クリスタ「皆、一体、どうしちゃったんだろう?」
ユミル「あいつらまで喧嘩かよ…全くよぉ」
クリスタ「それって、アニとユークの事?」
ユミル「あぁ。数日前から突然、ギクシャクし出しやがったな」ケッ
クリスタ「喧嘩かぁ…ミカサだけじゃなく、アニまでなんて大変だね」
-
- 297 : 2014/04/07(月) 21:35:59 :
ユミル「何、他人事のように言ってるんだ?」
クリスタ「え?」
ユミル「ミカサとエレンの喧嘩だけでも、この食堂が湿気《しけ》ちまったのによ!」
ユミル「更に、あのバカップルまで喧嘩だぁ!?ふざけんなよ、全くよぉ」
クリスタ「ユミル?」
ユミル「そんな居心地の悪ぃ食堂で、飯なんて食いたくねぇっての」
-
- 298 : 2014/04/07(月) 21:36:21 :
クリスタ「うん。確かに、食堂の空気が重いね」キョロキョロ
ユミル「だろ?ただでさえ不味い飯が更に不味くなって、食欲まで失せちまうよ」ケッ
サシャ「では、私が貰い受けます!」ハイハイ!
ユミル「空気読めや、芋女!!」ギロリ
サシャ「ひぃっ」ゾクッ
クリスタ「もう、睨みつけたら可哀想じゃない」
-
- 299 : 2014/04/07(月) 21:37:01 :
サシャ「ユミル、怖いです」ガクブル
ユミル「あぁ、わりぃ、わりぃ!あまりにもこの芋女の空気を読まない言動に…少しな?」
クリスタ「サシャもちゃんと、今の状況を分かってるの?」
クリスタ「ミカサだけじゃなく、アニも喧嘩しちゃって大変なんだよ?」
サシャ「わ、わかっていますけど…お腹が空くのとはまた別で…」タジタジ
ユミル「はぁぁ、これだからデリカシーの欠片も無い女は困るんだよ」ハァ
-
- 300 : 2014/04/07(月) 21:37:22 :
サシャ「散々な言われ様です」ショボーン
ユミル「なら、初めから空気読んで黙ってろ!」ギロリ
サシャ「分かりました。反省します」シュン
ユミル「ほら、馬鹿はテキトーに外でコニーとでも遊んでろ」
サシャ「はーい」トボトボ
クリスタ「サシャ、ばいばーい!」フリフリ
-
- 301 : 2014/04/07(月) 21:37:49 :
トボトボ
ユミル「ふぅ、ようやく少しは静かになったな」
クリスタ「でもユミル、追い払い方が雑だよ?」
ユミル「仕方ねぇだろ。こっちだってあの馬鹿共の所為で迷惑を被ってるんだ」
ユミル「このストレスをどこにぶつけろって言うんだよ?」
クリスタ「だからって、サシャに八つ当たりするのは酷いよ」
ユミル「あいつは自分から地雷を踏みに来たんだ。自業自得だ」ケッ
-
- 302 : 2014/04/07(月) 21:38:12 :
クリスタ「まぁ、サシャの事は置いておいて、アニとミカサは大丈夫かな?」
ユミル「さぁな。それ以上は、私達もむやみやたらと踏み込めねぇしな」
クリスタ「何かできる事ないのかなぁ?」
ユミル「とりあえず、時期が来るまでは私達に出来る事は、見守る事ぐらいだ」
クリスタ「出来る事、少ないね」
ユミル「仕方ねぇ事だ。黙って見ていようぜ」
-
- 303 : 2014/04/07(月) 21:38:26 :
――――――――
ライナー「うーん…これは…」
ベルトルト「色々と…まずい状況になったね」
ライナー「そもそもあいつらの喧嘩の原因は、何なんだ?」
ベルトルト「それが分からないんだよね」
ライナー「ユークから何か聞いているか?」
ベルトルト「聞いてはみたけど、要領を得なくてね」
-
- 304 : 2014/04/07(月) 21:38:52 :
ライナー「あいつは、何て言っていたんだ?」
ベルトルト「『彼女を悲しませた俺が悪い』って、その他には…」
ベルトルト「『お前達には迷惑は掛けないから、放っておいてくれ』だそうだよ」
ライナー「何の事か、さっぱり分からないな」
ベルトルト「彼も初めから、僕達には何も言う気はないらしいね」
ライナー「こんな事で大丈夫なのか?」
-
- 305 : 2014/04/07(月) 21:39:20 :
ベルトルト「僕達もまた、ただ見守る事しかできないのかもしれないね」
ライナー「もどかしいな」
ベルトルト「うん。恋人は、少しくらい苦難があった方がいいって聞くけど…」
ライナー「実際の修羅場ってやつは…心臓に悪いな」
ベルトルト「ほんとだよ…彼らにも困ったものだ」
ライナー「全くだ。さっさと仲直りすればいいものを」
-
- 306 : 2014/04/07(月) 21:39:56 :
ベルトルト「でも、彼らを見ていると、そう上手くいかないもののようだね」
ライナー「難しいな、恋愛っていうのは」
ベルトルト「暫くは…集まれそうにないね」
ライナー「まっ、ゆっくり気長に待てばいいさ」
ベルトルト「2人には…上手く行ってほしいからね」
ライナー「そうしてもらわなければ、俺達も困るからな」
-
- 307 : 2014/04/07(月) 21:40:19 :
――――――――
ジャン「……」
マルコ「…気になるのかい?」
ジャン「まぁな」
マルコ「それは…ミカサの方かい?それともユークの方?」
ジャン「どちらも半々ってとこだ」
マルコ「意外だね。ユークの方もそんなに心配しているなんて」
-
- 308 : 2014/04/07(月) 21:41:06 :
ジャン「あいつだって、大事な仲間なんだ。心配しても不思議じゃねぇよ」
マルコ「でも、ミカサと同じくらいなんでしょ?」
マルコ「今がチャンスだとかは、考えないの?」
ジャン「今、そうやってミカサに近付いたところで…意味なんてねぇよ」
ジャン「俺は、そういう掠め取るようなやり方はしねぇ」
マルコ「うん。ジャンはそうだよね」
-
- 309 : 2014/04/07(月) 21:41:34 :
ジャン「だから今、ミカサを狙うなんて事は、一切、考えてねぇ」
ジャン「ただ単に…仲間のあいつらが心配なだけだ」
マルコ「大人になったね」
ジャン「俺は最初から、こんな性格だ」
マルコ「うん。そういえば、そうだったね」
ジャン「…お前、テキトーに合わせてねぇか?」
-
- 310 : 2014/04/07(月) 21:42:05 :
マルコ「そんな事はないよ?」
ジャン「まぁ、いいか。俺達も行こうぜ」ガタッ
マルコ「そうだね。装置の準備もしないといけないし」ガタッ
マルコ(ジャンは、精神的に随時と成長していたんだね)
ジャン(エレン、お前はいい加減に、大人になれ)
ジャン(そして、ユーク。お前も一端の男なら、やる事ちゃんとやりやがれってんだよ)
-
- 311 : 2014/04/07(月) 21:42:42 :
――――その日の夜 倉庫の前――――
ユーク(…来てしまった)
ユーク(何を考えたんだろうな。今更、こんな所に足を運ぶなんて)
ユーク(…あれだけ思い出のあるこの場所なのに、なぜか今は遠く昔のように感じる)
ユーク(約束なんて、勿論していない)
ユーク(だけど、“何か”が俺をここへ誘《いざな》った)
ユーク(入ってみよう…思い出にでも浸ろうか)
-
- 312 : 2014/04/07(月) 21:45:50 :
ガチャ スタスタ
ユーク(あぁ…なぜこうも懐かしく感じるんだろう)
ユーク(この長椅子もこんなに大きかったっけ?)スチャ
ユーク(ついこの間も、アニとキスをして…膝枕をしてあげて…耳掃除もしていたのに…)
ユーク(…幸せな時間だった…もう…あの時間を過ごすことは出来ないのか?)
ユーク(アニ…俺はどうしたら…君に許してもらえるの?…アニ…教えて…)
ガチャ スーーッ
ユーク(ん?)チラ
-
- 313 : 2014/04/07(月) 21:46:25 :
アニ「あ…」
ユーク(アニ!)スクッ
アニ(うっ…)タジッ
ユーク「……」ジリッ
アニ「……!」ダッ!
ユーク「待って!!」ダッ!
-
- 314 : 2014/04/07(月) 21:47:48 :
ガシッ!!
アニ「離して!!」ジタバタ
ユーク「話をしたいんだ!」ググッ
アニ「私は、話なんてしたくない!!」ガッ
ユーク「なんで、そんなに拒絶するの?」
アニ「いいから、腕を離してよ!いやっ!!」ジタバタ
ユーク(アニ…)パッ
-
- 315 : 2014/04/07(月) 21:48:24 :
アニ「はぁ…はぁ…」
ユーク「……」
アニ「も、もう行くから」クルッ
ユーク「…あぁ」
アニ「……」
アニ(…くっ!)ダッ!
-
- 316 : 2014/04/07(月) 21:49:21 :
タッタッタ タッタッタ
ユーク(引き止める事…出来なかった)
ユーク(あんな風に拒絶されたら…俺ですら、心が折れそうだ)
ユーク(アニ…こんなにも君の事を想っているのに…)
ユーク(どうして君は…俺の気持ちに応えてくれないんだい?)
ユーク(本当に…俺の事が…嫌いになってしまったのかい?)
ユーク(もう二度と…俺に好きだと…言ってくれないの?…うぅっ…)
-
- 317 : 2014/04/07(月) 21:52:56 :
――――――――
タッタッタ タッタッタ
アニ「はぁ…はぁ…」ピタッ
アニ(また…逃げ出しちゃった)ドヨーン
アニ(折角、ユークが引き留めてくれていたのに…なんで、振り解いたんだろう?)
アニ(ユーク、悲しそうな顔していたよね?)
アニ(堪えていたけど、泣きそうな顔もしていたよね?)
アニ(私が悪いのに…)
-
- 318 : 2014/04/07(月) 21:55:11 :
- うわーん 泣きそうだ 。・°°・(>_<)・°°・。
-
- 319 : 2014/04/07(月) 21:56:53 :
アニ(私がほんの少し勇気を出して…素直になればいいだけだったのに…)
アニ(ごめんなさい、ユーク…私…)
アニ(自分がやってきた事に自己嫌悪して…ずっと後悔しているんだ)
アニ(でも、またアンタを振ってしまった私には…どうすればいいのか分からないよ...)
アニ(…とりあえず、部屋に戻ろう)
アニ(なるべく早く、ユークに謝ろう…なるべく早く――――)
-
- 320 : 2014/04/07(月) 21:58:22 :
――――翌朝 食堂前――――
スタスタ トコトコ
ユーク「……!」ピタッ
アニ「あっ…」ピタッ
ユーク「……」
アニ「あ、その…」オズオズ
ユーク「……」プイ スタスタ
アニ「あ…待っ…」スッ
-
- 321 : 2014/04/07(月) 21:59:26 :
スタスタ スタスタ
アニ(ユーク…)
アニ(一言も…話してくれなかった)
アニ(それに…ユークに初めて…無視された)ジワァ
アニ(な、泣いちゃだめ…私が泣く資格なんて…)グシグシ
アニ(うん!次のチャンスを掴もう!!)グッ
アニ(でも…また、無視されたら…私はもう――――)
-
- 322 : 2014/04/07(月) 22:03:43 :
――――――――
ユーク「……」
ユーク(なんで…声を掛けなかったんだ?)
ユーク(どうして…最愛の人の声を無視したんだ?)
ユーク(アニ…少しだけ泣きそうな顔をしていたのかな?)
ユーク(いや、でもそんな訳ないよな…俺は既に彼女から見放されて…でも俺はまだ...)
ユーク(…次は、俺から声を掛けてみよう。もしかしたら、まだ可能性も残って――――)
-
- 323 : 2014/04/07(月) 22:05:01 :
――――また翌日――――
アニ「……」トコトコ
スッ
ユーク「アニ」スッ
アニ「…!!」ピクリ
ユーク「アニ…そのね…」
アニ「……」ダッ!
ユーク「アニ!」クルッ
アニ「……」ダダダッ!
-
- 324 : 2014/04/07(月) 22:05:48 :
タッタッタ
ユーク(アニ…)ジワァ
ユーク(そうか…やっぱり許してくれだなんて、おこがましいよな…あんな事をしたんだ…)
ユーク(もう…希望は残っていないのか?)ポロポロ
ユーク(アニ…俺は君を裏切るつもりなんて…なかったんだよ)
ユーク(俺が…まだまだ馬鹿だっただけなんだ)
ユーク(だから、戻ってきてくれよ、アニ――――)
-
- 325 : 2014/04/07(月) 22:06:20 :
――――――――
タッタッタ
アニ(また…やっちゃった…)ズーン
アニ(折角、ユークが待っていてくれたのに…)
アニ(これで…完全にユークから…見放されちゃったよね?)
アニ(…なんで、悲しいと思うんだろう?)
アニ(裏切られたのは…私の方なのに…)
アニ(まだ…私はユークの事が…好きなままなのかな?でも、分からないよ――――)
-
- 326 : 2014/04/07(月) 22:08:03 :
...ふぅ、やれやれだよ~(ノ´・ω・)ノ
今日はこれでおわり!この話は長いからパート毎でもワード20ページ分を投稿するから大変だぁ(=゚ω゚)ノヒック
-
- 327 : 2014/04/07(月) 22:09:11 :
- >>326頑張って下さい 期待してますよ
-
- 328 : 2014/04/07(月) 22:10:30 :
- >>327
ありがと~♪
-
- 329 : 2014/04/07(月) 22:12:29 :
- お風呂に行ってて見れなかった…(T-T)
-
- 330 : 2014/04/07(月) 22:13:27 :
- これからも期待です!
-
- 331 : 2014/04/07(月) 22:14:59 :
- >>329
残念でした♪(*ゝω・*)ノ
-
- 332 : 2014/04/08(火) 19:47:50 :
- アニ…ユーク…
早く仲直り出来たら良いのに…
-
- 333 : 2014/04/08(火) 20:03:06 :
- >>332
そうだねぇ...彼らも若いからタイミングだとか素直になるだとかが、まだ青いんだよ(・∀・`*)
今日は、ゆきさんのリレーSSを挙げられるかもしれない!そっちに期待して!
-
- 334 : 2014/04/08(火) 23:32:22 :
【宣伝!】
ゆきさん主催のリレーSSでは、また私の番が回ってきたから、よかったらどうぞ
エレン「同じ夢に向かって」【リレーSS】
[http://www.ssnote.net/archives/10538#thread-bottom-navigation]
私の担当は、273~277の5レス分です。今回は盛り込み過ぎました(笑)
-
- 335 : 2014/04/09(水) 19:39:01 :
- まだかな♪楽しみにしてるんだよーん
-
- 336 : 2014/04/09(水) 21:58:05 :
――Part 3-2――
――――数日後の午後 立体機動訓練――――
ワイワイ ザワザワ
ユーク「……」
ミカサ「……」
ユーク「ミカサ、今日も宜しく」
ミカサ「ええ、了解した」コクリ
ユーク「頼もしいよ。ちゃんと着いて行く」
ミカサ「貴方こそ、気を付けて」
-
- 337 : 2014/04/09(水) 21:58:59 :
ユーク(結局、またアニとは一切、口を利いていないな)
ユーク(やっぱり、アニは俺の事が嫌いに…)
ユーク(ミカサが常に訓練に付き合ってくれるのは、助かっていたけど)
ユーク(いつまでも、ミカサの手を煩わせるわけにもいかないし、心証が悪い)
ユーク(こんな気分を払拭するには、立体機動で動き回るのが一番だ)
ユーク(フラストレーションが溜まっていたんだ。暴れてやる!!)
-
- 338 : 2014/04/09(水) 21:59:22 :
ミカサ(どうも、ユークはまだ仲直りまでの過程に、こぎつけていないみたい)チラ
ミカサ(かくいう私も、全然、エレンと顔を合わせていない…寂しい)
ミカサ(これから行う訓練は、立体機動での速度テストだけれど)
ミカサ(こういう訓練こそ、ふとした拍子で怪我を誘発しやすい)
ミカサ(ので、注意して取り組まなければならない)
ミカサ(ユークは、その事は意識できているだろうか?)チラ
-
- 339 : 2014/04/09(水) 21:59:55 :
――――――――
教官「アッカーマン・トラス組、行け!」
ユーク「ミカサ、行くよ?」
ミカサ「ええ。でも、注意して」
ユーク「……」バシュッ!
ミカサ(ユーク…)バシュッ!
ユーク(…最高速を出してやる!!)ギューン!!
-
- 340 : 2014/04/09(水) 22:00:38 :
――――――――
バシュッ! ギューン!!
バシュッ! ゴォォォ!!
ユーク「……」ゴォォォ!!
ミカサ「……」ギューン!!
ユーク(もっと切り替えを早く!!)バシュッ! ギューン!!
ミカサ(ユーク、少しピッチが速い気がする)チラチラ ゴォォォ!!
ユーク(もっと早く!もっと早くだ!!)バシュッ! バシュッ!
ミカサ(ユークのこのペースは、まずいかもしれない)ギューン!!
-
- 341 : 2014/04/09(水) 22:07:34 :
バシュッ! ゴォォォ!!
ユーク「…!!」ハッ
ミカサ「ユーク、危ない!避けて!!」
ユーク「うわっ!!」ギュンッ! グルンッ! チッ!!
ミカサ(木への衝突は回避できた!?)
ユーク(くっ!勢いが止まらない!!)
ユーク(このままだと、次を避けきれない!…ぐわっ!!)ドカッ!
-
- 342 : 2014/04/09(水) 22:10:46 :
バキバキバキ!!
ドサッ! ズザザァーーッ!!
ミカサ「ユーク!!」バッ シュタッ
ミカサ(…心音はある!生きている!!)
ミカサ「ユーク、しっかりして!」ペチペチ
ユーク「……」
ミカサ(意識がない…気絶してしまっている)
ミカサ(とにかく、運ばなければ!)
-
- 343 : 2014/04/09(水) 22:16:36 :
パシュ! シュタッ!
ライナー「おい、どうした?」
ベルトルト「枝が沢山、折れる音が聞こえたけど?」
ミカサ「ライナー、ベルトルト!大変なの!!」
ライナー「何があった?」
ミカサ「ユークが制御に失敗して…」
ユーク「……」
-
- 344 : 2014/04/09(水) 22:16:55 :
ベルトルト「…!!」
ライナー「おい、ユーク!しっかりしろ!!」
ミカサ「今は、気を失っている…」
ミカサ「ので、運ぶのを手伝ってほしい!」
ライナー「あぁ!任せろ!!」
ベルトルト「僕達が運ぶよ」
-
- 345 : 2014/04/09(水) 22:17:16 :
ミカサ「ごめんなさい。私が付き添っていながら…」
ライナー「謝るのは後だ!今は、時間との勝負だ!!」
ベルトルト「ミカサの所為じゃない!ここは、僕達に任せるんだ!!」
ミカサ「お願い。私1人では、きっと更に時間が掛かっていた」
ライナー「俺がユークを背負う。ベルトルトはこいつの立体機動装置を持ってくれ」
ベルトルト「わかった。ユークは任せるよ!」
-
- 346 : 2014/04/09(水) 22:17:49 :
ミカサ「私は、どうしたらいいだろうか?」
ライナー「ミカサは先に行き、この事を教官に伝えるんだ」
ベルトルト「担架を早急に手配してもらって、医務室で手当ての準備を整えておいて」
ライナー「ユークをそっちに運んだら、またすぐに行動開始だ!」
ベルトルト「君がユークの命を繋げるんだ!さぁ行って!!」
ミカサ「わかった。すぐに向かおう!」
-
- 347 : 2014/04/09(水) 22:18:23 :
バシュッ! ギューン!!
ライナー「俺達も急ぐぞ!」
ベルトルト「うん。今は一刻を争うよ!!」
ライナー(今のユークからは、修復の為の蒸気が出ていない…このままだと…)チラ
ベルトルト(うん。それは分かっている。意識を安定させないと!!)コクリ
ライナー(ユーク、お前をこのまま死なせないからな!!)
ベルトルト(僕達とも約束しただろ!絶対に生きてくれよ!!――――)
-
- 348 : 2014/04/09(水) 22:20:20 :
――――合流地点――――
バシュッ!ギューン!!
ミカサ「教官!」シュタッ
教官「アッカーマン訓練兵…慌てた様子でどうした?」
ミカサ「訓練中にユークが負傷しました」
教官「それで、容態は?」
ミカサ「高度から地面に叩きつけられて、現在は意識不明です」
教官「それで、トラス訓練兵は今どこに?」
-
- 349 : 2014/04/09(水) 22:27:07 :
- ユークが心配だ.....
-
- 350 : 2014/04/09(水) 22:30:35 :
ミカサ「現在、ライナーとベルトルトがこちらへ移送中です」
教官「そうか」
ミカサ「緊急で担架と医務室での手当ての準備をお願いします!」
教官「了解した。すぐに手配する!」
ミカサ「私はここで、2人を待ちます」
教官「あぁ。すぐに戻る」
タッタッタ タッタッタ
ミカサ(ユーク、どうか無事でいて…)
-
- 351 : 2014/04/09(水) 22:37:22 :
――――――――
パシュッ! ゴォォォ!!
シュタッ! シュタッ!
ライナー「連れてきたぞ」
ベルトルト「救援の手配はどうなったの?」
ミカサ「ありがとう、2人とも。今は教官が手配に行って戻ってくるのを待っている」
ライナー「そうか。ユークもまだちゃんと生きている」
ベルトルト「後は、早急に手当てをするだけだね」
ミカサ「本当にありがとう、2人とも…」グスッ
-
- 352 : 2014/04/09(水) 22:39:29 :
タタタッ タタタッ
医務官「担架を持って来た」
教官「急いで搬送するぞ」
ライナー「俺達がやります!」
ベルトルト「任せてください!」
教官「では、貴様らに任せる!人命を取りこぼすな!!」
「「はっ!」」バッ
-
- 353 : 2014/04/09(水) 22:39:57 :
タッタッタ タッタッタ
ミカサ「よかった…」ペタン
ミカサ(後は医務室で手当てをすれば、きっと助かるはず)ホッ
ミカサ(…ユーク、ごめんなさい。貴方の暴走に気が付いてあげられなかった)
ミカサ(そして、アニ。貴方にも謝らなければならない)
ミカサ(私の不注意で、危うく彼の命がなくなってしまうところだった)グスッ
ミカサ(…私も行かなければ!!)スクッ
タッタッタ タッタッタ
-
- 354 : 2014/04/09(水) 22:40:16 :
――――――――
エレン「なんか、向こうが騒がしいな」
マルコ「誰かが怪我をして、運ばれたみたいだよ?」
エレン「そっか。俺達も気をつけないとな」
ジャン「……」ジーーッ
マルコ「どうかしたの?」
エレン「何か、気になる事であるのか?」
-
- 355 : 2014/04/09(水) 22:40:45 :
ジャン「いや…」
マルコ「…?」
エレン「…そういや、ユークが居ねぇな」キョロキョロ
マルコ「ミカサもだね。今日も彼とペアだったはずだよ」
エレン「…そうだったな」
ジャン「……」
-
- 356 : 2014/04/09(水) 22:41:54 :
マルコ「…いい加減、仲直りしたら?」
エレン「…そのうちな」
ジャン「おい、エレン。てめ、いい加減にしやがれ!」
エレン「あぁ?」
ジャン「どんな理由があろうと、女泣かせる男は最低なんだよ!!」グワッ
マルコ(ジャン…)
-
- 357 : 2014/04/09(水) 22:51:27 :
エレン「な、なんだよ、急に…」タジッ
ジャン「お前、自分の家族泣かせておいて、『ごめん』の一言も言えねぇのか、あ?」
エレン「だから、何で俺が…」
ジャン「理由なんざ、それだけで十分なんだよっ!!」ガッ
エレン「お、おい…離せよ」グググ
マルコ「ジャン、力づくはダメだ」フルフル
-
- 358 : 2014/04/09(水) 22:51:53 :
ジャン「…けっ」パッ
エレン「けほっ…なんだよ、一体」
ジャン「てめぇがそうやっていつまでも知らんぷりしてたら、ミカサも愛想尽かすぞ?」
エレン「だから、何がだよ?」
ジャン「自分に嘘をつくのも大概にしやがれっ!!」
エレン「…!!」ビクリッ
-
- 359 : 2014/04/09(水) 22:52:26 :
ジャン「はっ…もういい…俺は行く」スタスタ
マルコ「どこに行くんだい?これから成績のまとめがあるのに…」
ジャン「今は、んなもんに興味ねぇよ」ヒラヒラ
エレン「お前がいつも一番、気にしてるじゃねぇか」
ジャン「はっ、これだから前しか見えてねぇ奴はガキなんだ」ハァ
ジャン「大したライバルも居ないのに、聞いたって面白くねぇんだよ、またな!」ヒラヒラ
-
- 360 : 2014/04/09(水) 22:53:38 :
スタスタ タタタッ!
エレン「何なんだよ、あいつ。意味分かんねぇな」ケホケホ
マルコ「ジャンもエレンを焚き付けようとしたんだよ」
エレン「は?」
マルコ「エレン、君は本当にこのままでいいのかい?」
マルコ「ミカサの事、このまま放っておいていいのかい?」
エレン「……」
-
- 361 : 2014/04/09(水) 22:55:51 :
マルコ「確かに、自分の意地を張るのは勝手かもしれない」
マルコ「でも、それでミカサが悲しんでいたら、元も子もないよ」
マルコ「ジャンの言う通り、エレンも大人になるべきなんだ」
エレン「なんだよ、皆して…」
マルコ「エレンの事を思って、こうしてキツく当たっているんだ」
エレン「……」
-
- 362 : 2014/04/09(水) 22:57:03 :
マルコ「それじゃあ、僕も行くから!」
エレン「え?お前までどこかに行っちまうのか?」
マルコ「ジャンの意志は、ちゃんと理解してあげないとね!」
エレン「ジャンの意志?」
マルコ「それが理解できるようになれば、一人前かな?」
マルコ「それじゃあ、また後でね!」
-
- 363 : 2014/04/09(水) 22:58:35 :
タッタッタ タタタッ!
エレン「マルコも一体、何なんだよ」
エレン「…大人になる、か」
エレン(今の俺は、ただのガキって事か?)
エレン(アルミンも…似たような事言ってたな)
エレン(ミカサ…最近、ほとんど喋ってないな)
エレン(俺も…寂しく感じてきたよ)
-
- 364 : 2014/04/09(水) 22:59:52 :
――――――――
タタタッ!
マルコ「ジャン!」
ジャン「マルコ…」
マルコ「僕も付き添うよ」
ジャン「…分かってたのか?」
マルコ「ユーク…だよね?」
ジャン「…おそらくな」
-
- 365 : 2014/04/09(水) 23:00:16 :
マルコ「いつ、気が付いたの?」
ジャン「ミカサとライナーとベルトルトが関わっていたらしいからな…それだけだ」
マルコ「流石だね。ジャンの洞察力は」
ジャン「お前ら程じゃねぇよ。これだけヒントがあれば、おおよそ分かるだろ」
マルコ「そうだね。でも、急ごう!」
ジャン「あぁ。予想以上に、緊迫した状況かもしれねぇしな」
-
- 366 : 2014/04/09(水) 23:02:37 :
タッタッタ タッタッタ
マルコ「ところで、アニには伝えなくていいのかい?」
ジャン「…まだ推測の域だ。確定じゃねぇ」
マルコ「だけど、これだけの要素があったら…」
ジャン「確かに、それは俺達のなすべき事だったのかもしれねぇ…だけどよ」
マルコ「……」
ジャン「今の俺達には…荷が重すぎる…」
-
- 367 : 2014/04/09(水) 23:04:29 :
マルコ「うん…僕も出来ないと思う」
ジャン「それに、さっきまではアニの姿は見なかった」
マルコ「確かに不思議だね。いつもなら上位に入ってくるのに」
ジャン「今日のアニのペア、誰か分かるか?」
マルコ「確か、ミーナとペアを組んでいたと思うよ」
ジャン「…そうか。それで遅れている可能性もあるな」
-
- 368 : 2014/04/09(水) 23:04:58 :
マルコ「なるほど。タイミングが悪いね」
ジャン「よかった…とも言えるがな」
マルコ「そう…かもね」
ジャン「とにかく、アニに伝えるのは後だ!」
マルコ「うん。まずは状況を確認しないと!」
ジャン「頼むぜ、指揮官!」
-
- 369 : 2014/04/09(水) 23:05:26 :
マルコ「こんな時に、冗談は止めてくれ」
ジャン「へっ、悪かったな」
マルコ「もうすぐ、医務室に着くね」
ジャン「あぁ。どうなってるのか…正直、不安だ」
マルコ「皆、早急に対応したはずだし、きっと大丈夫さ」
ジャン「あぁ…そう願っているよ」
-
- 370 : 2014/04/09(水) 23:07:42 :
タッタッタ タッタッタ
ジャン(ユーク…俺も今行くからな!)
ジャン(ライナー、ベルトルト、ミカサもおそらくそこに居るはずだ!)
ジャン(お前らが居ないと…俺の単独優勝になっちまうだろうが!)
ジャン(何があったのかは知らねぇが、こんなところで怪我してんじゃねぇぞ!)
ジャン(ユーク、お前にはまだ仕事が残ってんだろうが!しっかりしろ!!)
ジャン(こんなとこで、みすみす死にそうになってるんじゃねぇ!!)
-
- 371 : 2014/04/09(水) 23:08:12 :
――――同時刻 集合地点――――
パシュッ! シュタッ!
ミーナ「あぁー、やっと着いた」
アニ「アンタ、足引っ張り過ぎ」
ミーナ「ごめーん!途中でワイヤーの調子が悪くなっちゃって」
アニ「整備が足りていないから、そうなるのさ」
ミーナ「反省します」
アニ「ほら、私達、だいぶ遅れているよ?」
-
- 372 : 2014/04/09(水) 23:09:15 :
ミーナ「…もう成績発表も終わってるじゃん」
アニ「全く…あれ?」
ミーナ「どうかしたの?」
アニ「なんか…人が少なくないかい?」
ミーナ「…あれ?そうだね…上位陣がいないよ」キョロキョロ
アニ(あいつ…来ていないのかな?)キョロキョロ
-
- 373 : 2014/04/09(水) 23:11:15 :
「おーい!」
「こっちでーす!」
ミーナ「コニー!サシャ!」
アニ「あぁ、アンタ達か」
コニー「おう、遅かったな!」
サシャ「待ちくたびれましたよ!」
ミーナ「ごめんね。途中で苦戦しちゃって…」
アニ「それより、他の奴らどこに行ったの?」
-
- 374 : 2014/04/09(水) 23:11:36 :
アニ「さっきから、上位陣の姿が見えないけど」キョロキョロ
コニー「それがよ!あいつら、いきなりどっかに走って行ったんだよ」
ミーナ「どういう事?」
サシャ「さぁ、よくわかりませんが、ジャンとマルコも行っちゃいました」
ミーナ「そうなんだ。何かあったのかな?」
アニ(どういう事だろう?)
-
- 375 : 2014/04/09(水) 23:11:54 :
教官「本日の訓練はここまで」
教官「本日は、これにて解散!」
「「「はっ」」」バッ
「いやぁ、今日も終わったぁ」
「風呂入りてぇ」
「俺は腹が減ったよ」
-
- 376 : 2014/04/09(水) 23:12:38 :
ワイワイ ガヤガヤ
アニ(ミカサもライナーもベルトルトも姿がない)キョロキョロ
アニ(それに、ジャンとマルコ…そして、あいつ)
アニ(話そうと思ったのに、どこに行っちゃったんだろう?)
アニ(…戻ったら、会えるよね?)
アニ(その時になったら話そう。それで謝ろう!)
アニ(きっと、ユークなら許してくれるよね?――――)
-
- 377 : 2014/04/09(水) 23:13:08 :
いい話(*^◯^*)
期待だよん!
-
- 378 : 2014/04/09(水) 23:14:49 :
今日の分...終わりです(。-`ω-)
(偶に恰好つけたくなる年頃ですww)
クリアニ命さん、今日もリアルタイムでありがとう!ヾ(〃゚ω゚)ノ☆
絆慈さん、応援ありがとう!(*ゝω・*)ノ
-
- 379 : 2014/04/09(水) 23:16:29 :
- ユークなら絶対許す!
ルーペで店ちゃん(焦りVr)探さなければ良かったぁ!!
終わっちゃったぁ!!
・・・期待だよ!
-
- 380 : 2014/04/09(水) 23:19:30 :
- いちごちゃん、今日も残念だったね(笑)
店員さんのネタここでは分からないよww
-
- 381 : 2014/04/11(金) 20:07:29 :
- まだかな♪待ち構えてるよん
-
- 382 : 2014/04/12(土) 02:50:30 :
――Part 4-1――
――――医務室――――
ユーク「……」
医務官「うむ…」
教官「……」
ミカサ「……」ソワソワ
ライナー「……」
ベルトルト「……」
-
- 383 : 2014/04/12(土) 02:50:56 :
医務官「…手当はこれでいいだろう」パッ
教官「そうか…」
ミカサ(ユーク…)ソワソワ
医務官「…全身の所々に打撲がある」
医務官「左足に大きな打ち身の跡…おそらくここが木に衝突した時に出来たものだろう」
ミカサ(やはりあの時に、避けきれていなかったのね…)シュン
-
- 384 : 2014/04/12(土) 02:52:40 :
医務官「背中にも強く打ち付けた跡があったから、足を引っかけた後の出来事だろうね」
医務官「彼女の話とも合致するから、間違いはないと思うよ?」
ミカサ「はい…」コクリ
教官「そうか…それで、トラス訓練兵の意識は?」
医務官「今のところ、分からない」フルフル
ミカサ(そんな…)
-
- 385 : 2014/04/12(土) 02:53:22 :
医務官「落下した時にも大きくダメージを負った為か、昏睡状態のままだ」
医務官「これも身体の防御反応の1つだ…意識があったら、苦痛に襲われていたはずだ」
ライナー(という事は、まだユークには助かる見込みがあるのか!?)
ベルトルト(でも、現にこうして、身体から修復の為の蒸気が出てこない…このままだと…)
教官「では、我々に今できる事は、トラス訓練兵の意識が戻るのを待つだけという事か?」
医務官「そういう事になる」
-
- 386 : 2014/04/12(土) 02:53:53 :
ミカサ「先生!何か方法は…」
医務官「落ち着きなさい。私も最大限の処置を施した」
医務官「今、無理な処置を施して、彼の意識を起こそうとする事は賢明ではない」フルフル
ミカサ「…はい」
教官「そうだ。貴様も応急処置の講義を受けたはずだ。分からない訳でもあるまい」
ミカサ「くっ…」
-
- 387 : 2014/04/12(土) 02:54:43 :
教官「仲間に何もしてやれない事が悔しいと感じるかもしれん」
教官「貴様が自らに責任を感じているかもしれん」
教官「だが、今は待つんだ。貴様が信じるトラス訓練兵を信じろ」
ミカサ(私が信じるユークを…信じる…?)
医務官「容態に関して、これ以上は何とも言えないが…我々に出来る事もまた限られている」
医務官「今は…じっと、堪《こら》えて待ちなさい」
-
- 388 : 2014/04/12(土) 02:57:30 :
ミカサ「…はい!」
ライナー「心配するな、ミカサ。俺達もついている!」
ベルトルト「大切な仲間をみすみす手放したりなんてしないさ」
ミカサ「2人とも…」
ライナー「こいつは強い。だから俺達も信じるんだ」
ベルトルト「きっと…いつもの彼が戻って来るさ」
-
- 389 : 2014/04/12(土) 02:59:06 :
ミカサ「ありがとう…2人とも…ぐすっ」ジワァ
ライナー(ユーク…絶対に、戻って来い!)
ベルトルト(今はまだ、回復の兆しは見えないけど…僕達は君を信じているよ!)
ミカサ「えぐっ…ひぐっ…」グスグス
教官「…では、この場は貴様らに任せる。しっかりと見ていてやれ」
医務官「私もまた少し、出なければならないからね。必要となれば、呼びに来てくれ」
-
- 390 : 2014/04/12(土) 02:59:36 :
ミカサ「はい!…ぐすっ」バッ!
ライナー「任せてください!」バッ!
ベルトルト「……」バッ!
教官(行くぞ?この場に我々が居ても邪魔になる)チラ
医務官(分かっているよ。若い者は若い者に任せるのが良いというものだ)
教官「では、貴様ら…任せたぞ?」ジッ
-
- 391 : 2014/04/12(土) 03:00:13 :
スタスタ ガラッ ツカツカ
ミカサ「…ユーク」チラ
ライナー「大丈夫だ。こいつは帰って来る」
ベルトルト「僕達が信じてあげないとね!」
ミカサ「…ええ」コクリ
ライナー「とりあえず、俺達3人で見守るか?」
ベルトルト「そうだね。救援が必要になったら、誰かが呼びに行かなきゃいけないし」
-
- 392 : 2014/04/12(土) 03:00:55 :
ミカサ「ありがとう…私も見守る…」
ライナー(それに…)チラ
ベルトルト(僕達のどちらかでも見張っておかないと…)チラ
ライナー(いつ何時《なんどき》、こいつから蒸気が上がるか分からんからな…)
ベルトルト(有事の際は…ミカサの不意を突いてでも…見られる訳にはいかないからね)
ユーク「……」
-
- 393 : 2014/04/12(土) 03:01:47 :
ミカサ(ユーク…目を覚まして…)ジッ
ライナー(だが、しかし…)
ベルトルト(別の問題もある…)
ライナー(こいつの事を…誰があいつに伝えるか…)
ベルトルト(アニにこの事を伝えるのは…誰であろうと荷が重い…)
ミカサ(どうしよう…アニに…なんて言って伝えれば…)
-
- 394 : 2014/04/12(土) 03:02:25 :
タッタッタ タッタッタ!
ガラッ! ドタドタ
ジャン「ユークは無事か!?」
マルコ「ジャン、もう少し静かに」
ミカサ「ジャン、マルコ」クルッ
ライナー「お前達も来たのか」
ベルトルト「どうして分かったんだい?」
ジャン「何となくだ…状況は察してる」
-
- 395 : 2014/04/12(土) 03:24:46 :
マルコ「ユークが怪我をしたんでしょ?」
ミカサ「ええ。私の不注意の所為で」
ライナー「話を聞いたが、ミカサの所為じゃない」フルフル
ベルトルト「うん。無理な事をしようとしたユークが悪いよ」
ミカサ「でも…」
ライナー「ユークもまだ意識は戻らないが、手当ては済んでいる」
-
- 396 : 2014/04/12(土) 03:25:23 :
ユーク「……」
ジャン「そうか。まだ…意識は戻ってないのか」
マルコ「戻る見込みは?」
ミカサ「分からないらしい」フルフル
ライナー「だが、低くもない」
ベルトルト「僕達は、彼が生還する事を信じるだけだよ」
-
- 397 : 2014/04/12(土) 03:43:00 :
ジャン「アニには…」
ミカサ「…!!」
ジャン「アニには…誰が伝えに行く?」
ライナー「……」
ベルトルト「……」
マルコ「それは…」
-
- 398 : 2014/04/12(土) 03:43:15 :
ミカサ「私が行く」スクッ
ジャン「……」
マルコ「ミカサ…大丈夫なのかい?」
ミカサ「ええ。私が責任を果たす」
ライナー「…そうか」
ベルトルト「よろしく…お願い」
-
- 399 : 2014/04/12(土) 03:43:39 :
ミカサ「行ってくる」スタスタ
ジャン「ミカサ…」
ミカサ「……」ピタッ
ジャン「お前、最近、アニと距離を置いてただろ?」
ミカサ「……!」
ジャン「気づいてねぇとでも思ってたのか?」
-
- 400 : 2014/04/12(土) 03:44:23 :
ミカサ「…ええ」コクリ
ジャン「まぁ、何があったのかはこの際、聞かねぇ…でもよ」
ミカサ「……」
ジャン「大切なダチなら…ずっと繋ぎ止めとけ」
ミカサ「…ええ!」
ジャン「それだけだ…行けよ」
-
- 401 : 2014/04/12(土) 03:44:58 :
ミカサ「それでは、行ってくる」
ライナー「ミカサが戻るまでは、俺達はここで待ってる」
ベルトルト「早く、アニを連れて来てあげて」
マルコ「少し…動揺するかもしれないけど」
ジャン「ぜってぇ、するっての」
ミカサ「わかった。よろしく」スタスタ
-
- 402 : 2014/04/12(土) 03:47:18 :
ガラッ タッタッタ
マルコ「アニ…どんな思いをするかな?」
ジャン「…さぁな。俺達には、到底、分かんねぇよ」
ライナー「ユークも罪な男だな」
ベルトルト「本当に…これほど皆に心配させるなんて」
マルコ「2人が来るまでの間、しっかり彼を見守ろう」
ジャン「あぁ。それが俺達の仲間としての責務だ――――」
-
- 403 : 2014/04/12(土) 03:48:04 :
――――食堂――――
ワイワイ ガヤガヤ
アニ(…居ない)キョロキョロ
アニ(本当に、どこに行っちゃったんだろう?)
アニ(…はぁ、タイミング悪いなぁ)
ミーナ「アニ!一緒に食べよう!!」
アニ「…いいよ」
アニ(とりあえず、あいつが来るまでここで待っていれば…)
-
- 404 : 2014/04/12(土) 03:49:11 :
タッタッタ
ミカサ「アニ!」タタッ
アニ「……!」ピクリ
ミーナ「慌ててどうかしたの?」
ミカサ「急いで貴方に来てほしい」グイ
アニ「な、なにさ、突然…」ドキリッ
ミカサ「…ユークが怪我をしたの」
-
- 405 : 2014/04/12(土) 03:50:12 :
アニ「…!!」ピクリッ
ミーナ「え、そうなの!?」
ミカサ「容態は…あまり芳しくない…」
アニ(な、なんで?)ワナワナ
ミーナ「何があったの?」
ミカサ「訓練中に…木に衝突して…落下したの」
-
- 406 : 2014/04/12(土) 03:52:50 :
アニ(え…じゃあ、さっき皆が居なかったのって…)
ミカサ「その後、すぐに医務室に運んで手当てをした」
アニ(な、なんで怪我なんか…)
ミカサ「彼は自分の限界以上の力を出そうとして、失敗した」
ミカサ「木に衝突して、操作が効かずにそのまま落下したの」
アニ(そ、そんな…)ワナワナ
-
- 407 : 2014/04/12(土) 03:53:22 :
ミカサ「今、医務室で横になっている」
ミカサ「意識はまだ戻っていないけれど、戻らない可能性もある」
アニ(…え!?)ドキリッ
ミカサ「アニ、来てほしい」グイッ
アニ(そ、そんな…ユーク…)ユラユラ
アニ(わ、私…まだ謝っていないのに…)オロオロ
-
- 408 : 2014/04/12(土) 03:53:59 :
ミカサ「アニ!」
ミーナ「アニ、早く行ってあげて!!」
アニ(で、でも…)
ミカサ「何を戸惑っているの?急がないと!!」
ミーナ「そうだよ!早く行ってあげてよ!!」
アニ「でも…私…あいつと喧嘩して…まだ、謝っていないのに…」
-
- 409 : 2014/04/12(土) 04:00:40 :
ミカサ「アニ、取り乱してはダメ!」
アニ「…!!」ピクリ
ミカサ「アニ、あの日の真相を伝える」
アニ「……」
ミーナ「『あの日の』って?」
アニ(『あの日』…だよね?)
-
- 410 : 2014/04/12(土) 04:01:12 :
ミカサ「申し訳ないけれど、ミーナには席を外してもらいたい」
ミカサ「これから話すのは、私とアニだけが知るべき重要な話」
ミカサ「ので、お願い」ペコリ
ミーナ「…うん。わかったよ」コクリ
ミカサ「ありがとう、ミーナ」
ミーナ「それじゃあ、私は向こうに行ってるから」
-
- 411 : 2014/04/12(土) 04:01:49 :
ミカサ「ええ。理解してもらえて、良かった」
ミカサ「アニも落ち着いて、よく聞いてほしい」
アニ「あ、う、うん」コクリ
ミーナ「そうだよ。しっかり聞いてあげて!」
ミーナ「それで、早く仲直りしちゃいなよ?」
アニ「…うん」コクリ
-
- 412 : 2014/04/12(土) 04:02:16 :
ミカサ「ミーナも励ましてくれて、ありがとう」
ミーナ「いいよ。友達なんだから当たり前だよ!」
ミカサ「ええ。友達」ニコ
ミーナ「それじゃあ、また後で話聞かせてね!」
ミカサ「わかった。出来る限り話そう」
ミーナ「ばいばーい!」フリフリ
-
- 413 : 2014/04/12(土) 04:02:54 :
スタスタ スタスタ
ミカサ「では、アニ。本当の事を話す」
アニ「う、うん」コクリ
ミカサ「あの日、私はエレンと喧嘩をしてしまって、とても落ち込んでいたの」
アニ「そうだったね。よく覚えているよ」
ミカサ「そしてその夜、部屋を抜け出して、あの倉庫の近くで泣いていたの」
ミカサ「その時に偶々、ユークが通りかかり、私を慰めてくれた」
-
- 414 : 2014/04/12(土) 04:03:26 :
アニ「……」
ミカサ「外で泣いていても寒いという事で、倉庫に入る事になったの」
ミカサ「そして、精神的に弱っていた私がユークの胸を借りて泣いたの」
アニ「そう…なんだ」
ミカサ「優しい彼は、私の背中をさすってくれて、それで…私も嬉しくなって…」
アニ「じゃあ…その時に私が…」
-
- 415 : 2014/04/12(土) 04:07:36 :
ミカサ「ええ。丁度その時、倉庫の戸が開いて…貴方がそこに立っていたの」
アニ「そう…だったんだ」
ミカサ「彼は何も悪くないの。全部、私の我がままだっただけ」
アニ「……」
ミカサ「だから、絶対に彼の事を…嫌いにならないでほしい」
ミカサ「貴方達の仲が…私の所為で引き裂かれたなんて考えると…悲しすぎる」ジワァ
-
- 416 : 2014/04/12(土) 04:08:09 :
アニ「ミカサ…」
ミカサ「私の事は、嫌いになっても構わないから…どうか、彼の事だけは…」ポロッ
アニ「ミカサ」
ミカサ「彼の事だけは…ずっと好きでいてあげてほしい」グスッ
アニ「ミカサ、聞いて」
ミカサ「…?」グスグス
-
- 417 : 2014/04/12(土) 04:16:23 :
アニ「私も…ただ意地を張っていただけなんだ」
アニ「私にも悪い所があったんだよ」
アニ「一瞬だけ、あいつの事を取られたと勘違いして…八つ当たりして…」
アニ「私の方こそ…アンタに酷い事したと思っているよ」
ミカサ「そんな事は…」
アニ「ううん。私も…意地を張るのを止めて、素直にならないと…って思ってね」
-
- 418 : 2014/04/12(土) 04:17:13 :
ミカサ「……」
アニ「私もあいつの事は…嫌いになんてなれないから」
ミカサ「アニ…」
アニ「わ、私は今も…あいつの事…好きだから…///」ボソボソ
ミカサ「アニ…ありがとう…ぐすっ…」
アニ「だから、アンタも…もう泣かないでよ」
-
- 419 : 2014/04/12(土) 04:17:42 :
ミカサ「ありがとう…ありがとう…ひぐっ」
アニ「それじゃあ、私…行くから」
ミカサ「ええ…私も…すぐに追いつくから…」グスグス
アニ「うん…待っているさ」
ミカサ「アニが…彼の生還を祈ってあげて?」
アニ「言われずとも、そうするさ」ニコ
-
- 420 : 2014/04/12(土) 04:18:16 :
タッタッタ タッタッタ
ミカサ(よかった…よかった…)
ミカサ(後は…彼が無事に目を覚ますだけ…)
ミカサ(私も早く泣き止まなければ…アニを追わないと!)グシグシ
アニ(ユーク、ごめんね。私も悪かったんだよ)
アニ(アンタがこんな目に遭うなんて…思わなくて…)
アニ(絶対に!目を覚まして…ユーク!!――――)
-
- 421 : 2014/04/12(土) 04:22:03 :
ふぃ~、今日は用事があって投稿が遅れました(・∀・`*)
クリアニ命さん、お待たせしたねw
と、言ってもこの時間帯じゃあ、流石に起きてはいないだろうけど(笑)
このお話も終盤を迎えました。最後、どうなるでしょうか?
-
- 422 : 2014/04/12(土) 06:14:55 :
- 寝てました
-
- 423 : 2014/04/12(土) 16:44:40 :
- >>422
そりゃあ、あの時間帯に投稿だから起きている方がおかしいね(笑)
-
- 424 : 2014/04/13(日) 20:26:38 :
- 今日は、投稿するんですか?
-
- 425 : 2014/04/13(日) 22:19:19 :
- >>424 クリアニ命さん
今からだよ!ヾ(〃゚ω゚)ノタダィマ☆
-
- 426 : 2014/04/13(日) 22:20:43 :
――Part 4-2――
――――医務室前――――
タッタッタ ピタッ
アニ「はぁ…はぁ…はぁ…」
アニ(ふーっ)スーハー
コンコンコン
ジャン「ん?」
マルコ「…来た…みたいだね」
ライナー「入っていいぞ?」
ベルトルト(アニ…だよね?)
-
- 427 : 2014/04/13(日) 22:21:23 :
ガラッ タタタッ
アニ「ユークは!?」
ライナー「落ち着け、アニ」
ベルトルト「ユークは、まだ寝ているよ」
アニ「……」
ジャン「…そこだ」チラ
ユーク「……」
-
- 428 : 2014/04/13(日) 22:21:28 :
- ぉぉ‼︎ いいね
-
- 429 : 2014/04/13(日) 22:22:07 :
アニ「ユーク!」ダッ
マルコ(どうやら、彼女自身の問題は、解決したみたいだね)
アニ(ユーク…)ギュッ
ユーク「……」
ジャン(ほぉ…アニの奴、どうにかなったみたいだな)
ベルトルト(きっと、ミカサが諭《さと》してくれたんだね)
-
- 430 : 2014/04/13(日) 22:23:07 :
ライナー「…さて、俺達は、外に出るとするか」ガタッ
アニ「え?」チラ
ジャン「そうだな。その方がいい」スクッ
マルコ「うん。そうしよう」
ベルトルト「ユークの事は、アニに任せたよ?」
アニ「え、え?」オロオロ
-
- 431 : 2014/04/13(日) 22:23:50 :
ジャン「…その為に来たんだろ?」
マルコ「ユークもきっと、アニが来るのを待っていたはずだよ?」
ライナー「今は、お前以上の適任はいないな!」ワハハ
ベルトルト「しっかり看病してあげて?」
アニ「あ、その…///」
ジャン「俺達は部屋の外に居る。何かあったら、声を掛けてくれ。それじゃあな」
-
- 432 : 2014/04/13(日) 22:24:21 :
- 今日こそリアルタイムで!!
みんないい人(T-T)
-
- 433 : 2014/04/13(日) 22:24:25 :
ガラッ ズラズラ
アニ「……」チラ
ユーク「……」
アニ(ユーク…目を覚まして…)ギュッ
ユーク「……」
アニ「ユーク…」ギュッ
ユーク「……」ピクリッ
-
- 434 : 2014/04/13(日) 22:25:32 :
アニ「…え?」チラ
ユーク「……」シューーッ
アニ「…!!」パチリ
ユーク「……」シューーッ
アニ(修復の為の蒸気が!なら、これでユークは助かる!!)
ユーク「……」シューーッ
-
- 435 : 2014/04/13(日) 22:26:07 :
アニ(よかったぁ…)ジワァ ポロッ
アニ(このまま時間が経てば…ユークは目を覚ます)
アニ(本当に…本当によかった…ぐすっ)ポロポロ
アニ(ユーク、沢山、酷い事を言ってごめんね)
アニ(でも、あれは全部、本心じゃないんだよ)フルフル
アニ(私は…今でもずっと…アンタの事が好きだから…)ギュッ
-
- 436 : 2014/04/13(日) 22:27:03 :
――――医務室の外――――
ガラッ ピシャ
ジャン「…ふぅー」
マルコ「アニが来て、良かったね」
ライナー「全くだ。心配させやがって」
ベルトルト「その台詞は、ユークが目を覚ました時に取っておきなよ」
ライナー「それもそうだな!」ガハハ
マルコ「でもまぁ、これで…」
-
- 437 : 2014/04/13(日) 22:27:38 :
ジャン「あぁ。これできっと大丈夫だろうな」
ライナー「目を覚ましてもらわなければ困る!」
ベルトルト「大切な仲間だからね」
ジャン「そういうこった」
マルコ「でも、ライナーも中々、気が利くね」
ライナー「何がだ?」
-
- 438 : 2014/04/13(日) 22:28:26 :
マルコ「だって、アニをユークと2人にしてあげたんでしょ?」
ライナー「ま、まぁ、そうだな!」
マルコ「だから、気が利くなぁって」
ジャン「確かに、お前にしては上出来だ」ケラケラ
マルコ「もう…ジャンも素直に褒めてあげたらどうだい?」
ジャン「生憎《あいにく》、俺は“正直者”なんでな…こういう言い方しかできねぇんだよ」
-
- 439 : 2014/04/13(日) 22:29:20 :
マルコ「あはは。それは『正直者』とは違うって」
ジャン「へっ、悪かったな。ひねくれ者でよ」
マルコ「もう。またそんな言い方をして…」
ライナー「そ、そうだな。わはは…」
ライナー(何かの拍子に蒸気が出たら、隠し遂《おお》せないからな)ヒヤリ
ベルトルト(だから、ライナーはマルコとジャンをまとめて部屋から出したんだよね?)
-
- 440 : 2014/04/13(日) 22:30:51 :
マルコ「…ところで、ミカサはまだ来ないのかな?」
ジャン「確かに、アニが来てからにしては遅ぇな」
ライナー「何かあったとかか?」
ベルトルト「きっと、直に来るさ」
ジャン「あぁ。あいつは人の期待を裏切るようなやつじゃねぇ」
マルコ「そうだね。ミカサも友達を大切にする人だしね」
-
- 441 : 2014/04/13(日) 22:32:17 :
タッタッタ
ミカサ「…遅れてごめんなさい」
ジャン「よぉ、来たか」
ミカサ「アニは?」
ベルトルト「今は、彼と2人で部屋の中に居るよ」
ライナー「まだ、意識は戻らないけどな」
マルコ「アニとしても、ユークと2人の方がいいと思ってね」
-
- 442 : 2014/04/13(日) 22:32:57 :
ミカサ「…そう」
ジャン「…アニとは、ちゃんと話が済んだんだな?」
ミカサ「ええ」コクリ
ジャン「じゃあ後は、本当にユークの野郎が目を覚ますのを待つだけだ」
マルコ「今は、アニが傍に居てあげているだろうけど」チラ
ミカサ「……」
-
- 443 : 2014/04/13(日) 22:33:37 :
ジャン「…入るか?」
ミカサ「え?」
ジャン「友達なんだろ?」
ミカサ「……」コクリ
ジャン「じゃあ、聞いてみろよ」チラ
ミカサ「ええ。そうする」スッ
-
- 444 : 2014/04/13(日) 22:34:23 :
コンコンコン
ミカサ「アニ、私」
ミカサ「ユークの傍に居てくれて、ありがとう」
ミカサ「私も…入っていいだろうか?」
シーン
ミカサ「…何もないのであれば、私も部屋に…」スッ
ガラッ
「ま、待って、ミカサ!」
ミカサ「…?」
-
- 445 : 2014/04/13(日) 22:34:32 :
- ジャンがカッコよく見えた!
-
- 447 : 2014/04/13(日) 22:37:25 :
――――――――
コンコンコン
アニ「……!」チラ
「アニ、私」
「ユークの傍に居てくれて、ありがとう」
「私も…入っていいだろうか?」
シーン
「…何もないのであれば、私も部屋に…」スッ
ガラッ
アニ(今、入ってこられたらまずい!!)ドキリッ
-
- 448 : 2014/04/13(日) 22:38:51 :
アニ「ま、待って、ミカサ!」
「…?」
アニ「あの…今は…2人きりに…してほしいんだ」
「……」
アニ「私が…ユークに酷い事を言ったから…ユークは苛ついて無茶をして…」
「……」
-
- 449 : 2014/04/13(日) 22:39:40 :
アニ「だから…私が一緒に居てあげないと…だめだから…」
「…ええ」
アニ「だから、その…2人だけで…居たい…からさ」
「…分かった」
アニ「……!」
「…では、ユークの事はアニに一任する事にする」
-
- 450 : 2014/04/13(日) 22:41:10 :
アニ「…ありがとう」
「何か必要であれば、呼んでほしい。すぐに駆けつける」
アニ「助かるよ。その時になったら、言うよ」
「…では、私達はこれで行く事にする」
アニ「ありがとう、皆…心配してくれて」グスッ
「それでは、また」
-
- 451 : 2014/04/13(日) 22:41:55 :
ピシャ スタスタ
アニ「……」チラ
ユーク「……」シューーッ
アニ(良かった。何とか見られずに済んだよ)
ユーク「……」シューーッ
アニ(これを見られたら、一巻の終わりだから…)
アニ(きっと、ライナーもこの事を懸念して、部屋から出て行ってくれたんだよね?)
-
- 452 : 2014/04/13(日) 22:43:23 :
アニ(ユーク…皆にも迷惑掛けたんだから…いい加減、目を覚ましなよ)
アニ(ユーク…今日は…私がずっと傍に居るから)ギュッ
ユーク「……」シューーッ
アニ(だからアンタも…早く目を覚まして…)
アニ(ユーク…大好き…大好きだから…)ギュッ
アニ(アンタも…また私に『好き』って言って…抱き締めて…そして、愛してよ――――)
-
- 453 : 2014/04/13(日) 22:46:00 :
- おお!ミロちゃんさすが!
だいたいの人は「一貫の終わり」って書くのに!
漢字も出来るとはすごいです( ̄▽ ̄)
アニ…泣ける(T-T)
-
- 454 : 2014/04/13(日) 22:48:13 :
- >>453 いちごちゃん
漢検2級持っているからね!(`・ω・´)フンスッドヤァ!
|・ω・*)チラ.。oO(...もう6年くらい前だけどww)
-
- 455 : 2014/04/13(日) 22:49:02 :
――――――――
アニ…
アニ…俺は…君の事が好きなんだ…
とてもとても…心から愛しているんだ…
君が居れば…俺は君の為に、どんな困難な事だって…成し遂げられるから!
だから、アニ…君ももう一度、俺に…『愛している』って…言ってくれないか?
そうすれば、また…俺も君に…愛の言葉を掛けてあげられるから…
-
- 456 : 2014/04/13(日) 22:50:37 :
…何かが…温かい
アニ…もしかして君が…今、傍に居てくれているのかい?
もし、そうなら俺は…もう一度、眼を開けなければならない
アニ…ずっと傍に居て…
もう少し…もう少しだから…
もう少しで、再び君を見る事が…出来ると思うから…待っていて、アニ――――
-
- 457 : 2014/04/13(日) 22:51:29 :
- 16歳で!
永遠の2級ですね( ̄▽ ̄)
そして、これが真の愛…
-
- 458 : 2014/04/13(日) 22:53:34 :
- >>457 いちごちゃん
永遠の16歳なんて、一度は言ってみたいものだね(笑)
そう...愛だね。感動してほしい!(´;ω;`)ブワッ
-
- 459 : 2014/04/13(日) 22:54:22 :
――――翌朝 医務室――――
アニ「Zzz」スースー
ギューーッ
ユーク(…手に…温かさが伝わって来る)
ユーク(そうか…その時が来たんだね)
ユーク「……」パチリ チラ
アニ「Zzz」コクリ コクリ
ユーク「…ありがとう、アニ」ニコ
-
- 460 : 2014/04/13(日) 22:54:54 :
アニ「……!」パチリ
ユーク(起きたみたい)クスッ
アニ「ユーク!」ガタッ
ユーク「落ち着いて、アニ?」
アニ「…うん」チョコン
ユーク「おはよう」
-
- 461 : 2014/04/13(日) 22:56:09 :
アニ「よかった…よかったぁ…」ジワァ
ユーク「泣かないで?」
アニ「だって…心配したんだから!」ポロポロ
ユーク「俺は、もう大丈夫だよ」
アニ「…知っているさ」グスッ
ユーク「…ありがとう、アニ」ニコ
-
- 462 : 2014/04/13(日) 22:57:01 :
アニ(どきりっ!!)キュン
ユーク「ずっと…傍に居てくれたんだよね?」ニコ
アニ「…うん」コクリ グスン
ユーク「嬉しいよ…それに、とても温かい」チラ
アニ「…当たり前じゃないか」ギュッ
ユーク「夢の中でずっと、アニの手の温かさを感じていたよ」
-
- 463 : 2014/04/13(日) 22:58:59 :
- >>458 ミロちゃん
永遠の0……歳(笑)
言ってみたいですねw
感動しまくってます!
友情、愛…信頼、素晴らしい!
-
- 464 : 2014/04/13(日) 22:59:16 :
アニ「…うん」コクリ ズズッ
ユーク「アニ、あの日の真実なんだけど…」
アニ「…知っているよ」
ユーク「ミカサから聞いたの?」
アニ「うん」コクリ
ユーク「…ごめんね?」
-
- 465 : 2014/04/13(日) 23:00:06 :
アニ「悪いのは…意地を張っていた…私の方なんだ」グスグス
ユーク「俺がアニの気持ちも考えずに、安請け合いした所為でもある」
アニ「ごめんなさい…ユークの話も聞かずに…酷い事、沢山言った…」
ユーク「そうだね。アニに突き放された時は…絶望したよ」
アニ「ぐすっ…ぐすっ…」ギュッ
ユーク「でも、こうして来てくれて…本当に嬉しく思っているよ」
-
- 466 : 2014/04/13(日) 23:01:21 :
アニ「…ずっと」
ユーク「……」
アニ「ずっと…傍に居てよ…ぐすっ」ギュッ
ユーク「あぁ。ずーっと、ずーーーっと…一緒さ」コクリ
アニ「…嬉しいっ!」ダキッ!!
ユーク「甘えん坊アニ」ナデナデ
-
- 467 : 2014/04/13(日) 23:04:13 :
ギューーッ! ナデナデ
アニ「ユーク…」チラ
ユーク「いいよ、アニ?」ニコ
アニ「……」ギュ
ユーク(眼を瞑《つむ》って、準備できているね)クスッ
アニ「……」ジッ
ユーク「愛しているよ…アニ」ニコ スーーッ
-
- 468 : 2014/04/13(日) 23:06:38 :
CHU
アニ「……」ポロポロ
ユーク(ふふっ♪)チューーッ
アニ(あぁ…やっぱり、この時が私にとっての…一番の幸せ)ポロポロ
ユーク(少し素直になったみたいで…益々、可愛いなぁ)ギュッ
アニ(来てよかった…ずっと手を握りしめていてよかった…ユーク、大好き…)ギューーッ
ユーク(こうして、アニと…互いに愛を確かめながらキスをする…これ以上ない至福の時だ)
-
- 469 : 2014/04/13(日) 23:07:52 :
- 良かったね…泣ける(T-T)
-
- 470 : 2014/04/13(日) 23:09:07 :
――――――――
ユーク「それで、アニ」
アニ「う、うん」コクリ
ユーク「この後は、どうする?」
アニ「え?」ドキリ
ユーク「多分、俺は暫くの間は、ここでの安静を言い渡されると思うんだけど」
アニ「そ、そうだろうね」ドキドキ
-
- 471 : 2014/04/13(日) 23:10:29 :
ユーク「…もう、戻るかい?」
アニ「……」
ユーク「それとも…」
アニ「…一緒に居る」ススッ モゾモゾ
ユーク「そうかい…いいよ。入っておいで?」モゾモゾ
アニ「ユーク…」ダキッ ギューーッ
-
- 472 : 2014/04/13(日) 23:10:58 :
ユーク「うん。俺も抱きしめたい」ギュッ
アニ「あったかいよ」ヌクヌク
ユーク「それは、俺の台詞だよ。アニの身体もあったかい」ヌクヌク
アニ「…少し、眠たいかも」ウトウト
ユーク「昨晩は、ずっと起きていたの?」
アニ「多分、明け方まで…」
-
- 473 : 2014/04/13(日) 23:12:42 :
ユーク「ありがとう」ダキッ!
アニ「力強いよ、ユーク」ムギュムギュ
ユーク「それくらい、大好きなんだ」ニコ
アニ「…私も」ダキッ!
ユーク「このまま、寝ちゃおうか」
アニ「誰か入って来たら、大騒ぎだけどね――――」
-
- 474 : 2014/04/13(日) 23:18:08 :
――――医務室の外――――
ペタペタ
『ユークとアニは只今、中にて逢引き中。
ので、決して中へ入らないように』
ミカサ「…これでよし!」フンス!
ミカサ(きっと、2人は中でイチャイチャしているはず)
ミカサ(ので、これで2人を邪魔する人はいなくなる!)
ミカサ(我ながら、いい仕事をしたと自負している)ドヤァ
ミカサ(2人とも、これからも末永くお幸せに)クルッ
ミカサ(では、私もエレンと仲直りしに行くとしよう♪)
スタスタ
-
- 475 : 2014/04/13(日) 23:18:38 :
――――――――
アニ「ふふっ♪」ニコニコ
ユーク「嬉しそうだね、アニ」
アニ「うん。こうして、アンタと一緒に居られるから」
ユーク「それは、俺も同じ事を想っているよ」ナデナデ
アニ「ユーク…大好きだよ…///」ギューーッ
ユーク「俺も大好きだよ…俺だけの…愛しいアニ♪――――」
-
- 476 : 2014/04/13(日) 23:23:09 :
終わりだよ~
でも、まだこのお話はもう少しだけ続くよ♪
-
- 477 : 2014/04/13(日) 23:23:31 :
いちごちゃん、今日もコメントありがとうね!(´;ω;`)ブワッ
-
- 478 : 2014/04/13(日) 23:24:23 :
ミロちゃん…楽しみッス!(笑)
-
- 479 : 2014/04/14(月) 21:51:10 :
- 明日が楽しみだよ
-
- 480 : 2014/04/15(火) 20:38:26 :
- まだかなー?チラッ
-
- 482 : 2014/04/15(火) 21:02:47 :
- 期待!
-
- 483 : 2014/04/15(火) 21:21:30 :
――Part 4-3――
――――後日 食堂にて――――
スタスタ
ユーク「よっ!ただいま」
エレン「ユーク!」ガタッ
アルミン「無事、復帰したんだね!」タタタッ
ユーク「おかげさまで万全さ!」
エレン「いやぁ、お前が運び込まれたってミカサから聞いた時は、肝を冷やしたぜ」
アルミン「本当だね。誰が怪我したのか分からなくて、当時は皆、混乱していたよ」
-
- 484 : 2014/04/15(火) 21:23:42 :
アハハハ! ワイワイ
アニ(怪我なんて、その日の内に治っていたじゃないか)クスッ
アニ(でも、これを言う訳にもいかないんだけどね)
アニ「……」
ミカサ「行かなくてもいいの?」
アニ「…?」チラ
ミーナ「そうだよ。迎えに行ってあげなよ」
-
- 485 : 2014/04/15(火) 21:25:38 :
アニ「そうだね」スクッ
ミカサ「どうせなら、ここへ引っ張ってくるといい…エレンも一緒に」
アニ「はいはい。そうするよ」スタスタ
ミーナ「あの2人、仲直り出来たみたいで良かったね」
ミカサ「ええ。本当に」
ミーナ「そういえば、ミカサもエレンと仲直りしたんだね」
-
- 486 : 2014/04/15(火) 21:26:45 :
ミカサ「その通り。私もほっとしている」
ミーナ「何て言って仲直りしたの?」
ミカサ「それは、皆が来てから話しましょう」
ミーナ「そうだね。それじゃあ、待とうか」
ミカサ「ええ。その間に、私はミーナとマルコの関係について聞きたい事も沢山ある」
ミーナ「えぇ!?」ドキリ
-
- 487 : 2014/04/15(火) 21:27:39 :
ミカサ「今はどんな感じなのか、教えてほしい」ズイ
ミーナ「え、えぇっと…それは…」タジタジ
ミカサ「早めに白状した方がいい」ワキワキ
ミーナ「ひっ!」ビクリ
ミカサ「さぁ、早く、さぁさぁ!」ズイズイ
ミーナ「ひぇぇぇ…」
-
- 488 : 2014/04/15(火) 21:28:14 :
――――――――
ユーク「そうか。あの時、ジャン達も来てくれていたのか」
ジャン「まぁな」
マルコ「ジャンったら、怪我をしたのがユークだと気付いたら、血相を変えてね…」
ジャン「そ、そこまででもねぇよ」
エレン「あの時、散々、俺の事を馬鹿にしてただろ」
ジャン「あれは、お前がいつまで経っても、ミカサと縁《よ》りを戻さねぇからで…」
-
- 489 : 2014/04/15(火) 21:34:49 :
ユーク「ジャンは、優しいな」アハハ
マルコ「回りくどい言い方をやめれば、伝わりやすいんだけどね」
ジャン「う、うるせぇな」プイ
アルミン「でも、そのおかげでエレンもミカサと向き合うようになった事だしね」
エレン「ま、まぁな」
ジャン(全く、ミカサもエレンも不器用過ぎるんだよ…人の事言えねぇけど)
-
- 490 : 2014/04/15(火) 21:36:45 :
ユーク「そうか。さっき何となく察したが、やはりそうだったか」
アルミン「ミカサもとても嬉しそうだったね」
エレン「ま、まぁ…俺にも悪い所は多々あったんだし…」
アルミン「最初に謝ったのは、ミカサの方だったけどね」シレッ
ユーク「なんだよ、甲斐性がないなぁ」アハハ
エレン「う、うるせぇ、ほっとけ」プイ
-
- 491 : 2014/04/15(火) 21:37:12 :
アハハハハ!
ユーク「ライナー達もすまなかったな」
ユーク「いち早く、ミカサの元に駆けつけて、俺を運んでくれたんだろ?」
ライナー「当たり前だ」
ベルトルト「僕達は、“仲間”だよ?」
ユーク「…あぁ。ありがとうな」
アニ「ユーク」
-
- 492 : 2014/04/15(火) 21:37:35 :
- 期待だよ!
間に合ったかな?、
-
- 493 : 2014/04/15(火) 21:39:31 :
- >492 いちごちゃん
駆け込み乗車は危険ですよ~(・∀・`*)ww
発車時刻にはご注意ください(だみ声)((((っ・ω・)っガタンゴトン!
-
- 494 : 2014/04/15(火) 21:41:47 :
ユーク「アニ!」クルッ
アニ「うん」
ユーク「どうかした?」
アニ「アンタを連れて来いって、ミカサがうるさくてね」
アニ「ついでに、エレン、アンタもだよ」
エレン「俺もか?」
-
- 495 : 2014/04/15(火) 21:44:00 :
アニ「そう。だから、さっさと行くよ」グイグイ
ユーク「わかったよ。ほら、エレンも」チラ
エレン「あ、あぁ。わかった」スタスタ
アニ(私も…ユークと居たかったし…///)
ユーク(ミカサにも、エレンとの仲直りの経緯を聞こうかな?)
エレン(でも、いざあいつと面向いて話すと、緊張するな)
-
- 496 : 2014/04/15(火) 21:44:55 :
グイグイ スタスタ
「おう、ユーク!帰ったのか」
ユーク「あぁ。今日から、また復帰だ」
「レオンハートさんに心配させたら、ダメだよぉー?」
ユーク「ははっ、分かっているって!」
アニ「……///」カァァ
ユーク(皆が心配してくれていた…嬉しいけど、少しだけ…心苦しいな)
-
- 497 : 2014/04/15(火) 21:48:56 :
――――――――
グイグイ スタスタ
ユーク「やぁ、ミカサ」
ミカサ「ええ」
アニ「エレンも連れてきたよ」
ミカサ「ありがとう、アニ」
ユーク「それで、話でもあるのかい?」
ミカサ「とりあえず、座って」
-
- 498 : 2014/04/15(火) 21:50:12 :
ミカサもアニも可愛い(*^^*)
ミロさん、期待でっす!
-
- 499 : 2014/04/15(火) 21:52:40 :
- 可愛いね
-
- 501 : 2014/04/15(火) 21:55:21 :
スチャ スチャ
ミカサ「まずは、無事、意識が戻ってよかった。おめでとう、ユーク」
ユーク「皆の早急な対応があってこそだったよ」
ミカサ「ええ。私が取り乱していたところに、ライナー達が駆けつけてくれて、助かった」
ユーク「あの2人にも感謝し尽くせないな」
ミカサ「それに、それをいち早く察知したジャンとマルコも医務室に駆けつけてくれた」
ユーク「そうらしいね。流石、あの2人だ!」
-
- 502 : 2014/04/15(火) 21:58:39 :
ミカサ「でも、貴方が目を覚ましたのは、やはりアニのおかげと言っていい」
ユーク「うん。それも分かっているさ」チラ
アニ「……///」カァァ
ミカサ「アニは、きっと一晩中、貴方の傍に居てくれていたはず」
ユーク「ずっと手を握ってくれていたんだ」
アニ「い、言わないでよ。恥ずかしいからさ…///」
-
- 503 : 2014/04/15(火) 21:59:23 :
ミーナ「へぇ、そうだったんだ!」
エレン「……」
ミカサ「きっと、その優しさに包まれたおかげで、貴方の意識が戻った」
ユーク「実は夢の中でも、アニの手の温かさを感じていてね」
アニ「ば、ばか…言わないでったら!」
ミーナ「へぇ、そうなんだ、そうなんだぁ!」ニタニタ
-
- 504 : 2014/04/15(火) 22:00:26 :
アニ「……///」プシューーッ
ミカサ「このくらいにして、今はそっとしておきましょう」チラ
ユーク「そうだね。これ以上言うと、爆発しちゃうよ」チラ
アニ(だったら、言わないでよ…///)
エレン(ユークは、いつもの調子に戻ったみたいだな)
ミーナ(アニ、可愛いなぁ)ホッコリ
-
- 505 : 2014/04/15(火) 22:01:41 :
ユーク「じゃあ、次は俺がミカサに聞きたい事があってね」
ミカサ「…?」
ユーク「ミカサは、どうやってエレンと仲直りしたんだい?」
エレン「……」
ユーク「何か、話しをするきっかけでも見つけた?」
ミカサ「ええ。貴方達を見ていたら、私も勇気が出てきた」
-
- 506 : 2014/04/15(火) 22:03:02 :
ミカサ「ので、アニがユークを見ている間、私はエレンに謝りに行った」
ユーク「そっか」
エレン「まぁ…な」
ユーク「君達も縁《よ》りを戻せたみたいで、安心したよ」
ミカサ「ええ。これで全て元通り」
ユーク「いいや、それは少し違うよ?」
-
- 507 : 2014/04/15(火) 22:03:35 :
ミカサ「…?」
ミーナ「どういう事?」ポカン
ユーク「“俺達”は…お互いにもっと好きになった」ダキッ!
アニ(どきんっ!)ピクリ
ユーク「少し波乱もあったけど…今はこれまで以上に、アニを愛おしく思っている」
アニ(ユ、ユーク…///)ドッキンドッキン
-
- 508 : 2014/04/15(火) 22:04:09 :
ミカサ「…そう」ニコ
ミーナ「よかったね、アニ」ニコ
アニ「……///」ポーッ
ミカサ「聞こえていないみたい」クスッ
ミーナ「顔、真っ赤っ赤だもんね!」
ユーク「君達も…少なからず、そうでしょ?」チラ
-
- 509 : 2014/04/15(火) 22:04:37 :
ミカサ「……」
エレン「……」
ユーク「確かに喧嘩もしたかもしれない。酷い事も言ったかもしれない」
ユーク「けど、自分と相手に正直に向き合って、仲直りをしたんだから」
ユーク「きっとこれからは、相手の気持ちを考えられる余裕も出来るはずだ」
ユーク「その事が理解できるようになったのも、今回の事があったからに他ならない」
-
- 510 : 2014/04/15(火) 22:07:16 :
ユーク「そういう風に、俺達は少しずつ成長していくんだよ?」
ミカサ「…ええ」コクリ
エレン「…そうだな」
ミーナ「ユーク、恰好いいね!」
ユーク「少し気障《きざ》だったかな?」
アニ「そんな事ないよ」
-
- 511 : 2014/04/15(火) 22:07:46 :
- 駆け込み乗車(笑)
発車時刻を確認しておこう…( ̄▽ ̄)
ユークって精神年齢何歳設定ですか?(笑)
めっちゃ大人
-
- 512 : 2014/04/15(火) 22:10:52 :
- >>511 いちごちゃん
発車時刻は、超不定期なり~((((っ・ω・)っイソガシ~
ユークさん(15)はですねぇ...まぁ...大人なんですよ、きっと!(笑)
訓練兵団に入ってからの様子とかも、いつかは作品として出すつもりだから、そこで彼の成長記でも書こうかな|・ω・*)チラ
-
- 513 : 2014/04/15(火) 22:11:18 :
ユーク「アニ」チラ
アニ「私も…アンタともう一度、一緒に居られると思うと…嬉しくて堪《たま》らないから」
ユーク「…ありがとう」
アニ「うん。一時期は苦しかったけど…アンタの気持ちが分かって良かった」
ユーク「それは、俺も思っているよ」ナデナデ
アニ「でも…ここでは、それは止めて?」ジッ
-
- 514 : 2014/04/15(火) 22:11:56 :
ユーク「…わかった。我慢する」パッ
アニ(それは…2人きりの時に…してほしいから…///)
ユーク(我慢するのは苦しいけど…それがまた、次を考えるのが楽しみになるんだ♪)
アニ(ユーク…愛してくれて…ありがとう)
ユーク(こうして仲直りが出来て、本当に良かった)
アニ(私も…アンタの事を…ずっと、愛し続けるから…)
-
- 515 : 2014/04/15(火) 22:12:38 :
ミカサ「うん。良いお話」ジーン
ミーナ「つい…泣いちゃうね」グスッ
エレン(俺も…ちゃんとミカサと向き合おう…俺の意志で)
ミカサ「それで、まだ貴方達に聞きたい事も残っている」
アニ「…?」
ユーク「それは?」ジッ
-
- 516 : 2014/04/15(火) 22:13:25 :
ミカサ「医務室での事」
アニ(どきりっ!)
ユーク「アニと2人で居た間の事?」
ミカサ「ええ。その通り」コクリ
ユーク「そういえば、アニと居る間、誰も医務室を訪ねて来なかったけど」
ミカサ「それもそのはず」
-
- 517 : 2014/04/15(火) 22:13:51 :
ユーク「訓練兵ならまだしも、医務官もずっと不在だったし…」
ミカサ「偏《ひとえ》に、私の功績」ドヤァ
ユーク「何かしたのかい?」
ミカサ「部屋の戸に張り紙をしておいた」
ユーク「なんて?」
ミカサ「『2人は逢引中』と、書き残した」フンス
-
- 518 : 2014/04/15(火) 22:14:14 :
ユーク「……」
エレン「……」
ミーナ「……」
アニ「……///」カァァ
ユーク「また…君は…」
アニ(な、なんて事を書いて…///)プシューーッ
-
- 519 : 2014/04/15(火) 22:17:39 :
ミカサ「それで!2人はエッチした?エッチしたの!?」ズイズイ
ユーク「…秘密」ニコ
ミカサ「…え?」ドキン
アニ「ちょ、ちょっと、ユーク!?」アタフタ
ミカサ「ほ、本当なの!?」アセアセ
ユーク「ん?俺は、『はい』も『いいえ』も言っていないけど?」ケロッ
-
- 520 : 2014/04/15(火) 22:22:58 :
ミカサ「えぇぇ、どちらなのか教えてほしい」
ユーク「さぁ、どうだろうね?」クスリ
アニ(し、してないよ。そんな事…///)プシューーッ
ミカサ(アニの顔が真っ赤…もしや、本当に!?)ドキドキ
ミーナ「私も知りたい!」ピョンピョン
アニ「な、何言っているんだい」アセアセ
-
- 521 : 2014/04/15(火) 22:24:18 :
ミカサ「アニ、焦っているけれど…」ニヤリ
ミーナ「怪しぃなぁ」ニヤリ
アニ「だ、だから…違うって…」アセアセ
ユーク「ふふふ…」ニコ
ミーナ「なんかいいなぁ」
アニ「だから、してないって!」
-
- 522 : 2014/04/15(火) 22:25:54 :
- アニ可愛いね
-
- 523 : 2014/04/15(火) 22:28:16 :
ミカサ「いい加減、エッチしても構わないと思う」ケロッ
アニ「なっ!!」ドキリ
ユーク「だとしても、君にだけは絶対に言いたくないけどね」シレッ
アニ「……///」カァァ
ミカサ「それで、その予定は?」
ユーク「さぁねぇ」シレッ
-
- 524 : 2014/04/15(火) 22:28:54 :
ユーク「そうだ、アニ!」チラ
アニ「…?」
ユーク「明日は休日だし、仲直りにデートに行かない?」ニコ
アニ「あ…」
ミカサ「それは良い考え。是非、行くといい」
ミーナ「そうだね。行って来なよ」
-
- 525 : 2014/04/15(火) 22:29:23 :
ユーク「どうする?」
アニ「うん…行く」コクリ
ユーク「楽しみだね!」
アニ「……///」コクリ
ユーク「アニと仲直り出来て良かったよ」ニコ
アニ(わ、私も…///)コクリ
-
- 526 : 2014/04/15(火) 22:30:44 :
ミカサ「では、私達も出掛けましょう、エレン!」
エレン「……」
ミカサ「……」
エレン「仕方ねぇな。行くか」
ミカサ「エレン!」パァァ
エレン(罪滅ぼししないとな)
-
- 527 : 2014/04/15(火) 22:30:59 :
ミーナ「じゃあ、私もマルコを誘って来ようかな!」
ミカサ「ええ。きっと喜ぶ」
ユーク「今、誘って来たら?」
ミーナ「うん。じゃあ、行って来る!」スクッ
ミカサ「頑張って!」
ミーナ「うん!それじゃあねー!!」
-
- 528 : 2014/04/15(火) 22:31:34 :
タッタッタ
ユーク「それじゃあ、明日の楽しみも出来たところで…」
ミカサ「ええ。今日も訓練を頑張りましょう!」
エレン「そうだ、ミカサ」
ミカサ「…?」
エレン「今日の対人格闘…俺と組んでくれよ」
ミカサ「…!!」
-
- 529 : 2014/04/15(火) 22:32:51 :
エレン「お前にも鍛えてもらいたくてな」
ミカサ「わかった!」コクコク
エレン「それじゃあ、よろしくな」
ミカサ「うん!うん!!」コクコク
ユーク(良かったね、ミカサ)
アニ(この2人も、もうすっかり良くなったみたいだね)
-
- 530 : 2014/04/15(火) 22:38:05 :
ユーク「それじゃあ、アニは俺と組もうか」
アニ「いいよ。相手してあげる」
ユーク「そんな事を言っていていいのかい?倒しちゃうけど?」
アニ「アンタは、私に乱暴できないでしょ?」
ユーク「……!」
アニ「ちゃんと、分かっているんだからさ?」ニコ
-
- 531 : 2014/04/15(火) 22:38:37 :
ユーク「…ははっ、その通りだ」
アニ「じゃあ、そろそろ行かない?」
ユーク「あぁ。でも、負けないからね?」
アニ「私だって、まだアンタには負けないさ」
ユーク「うん…それじゃあ、ミカサ、エレン。先に行くね?」
アニ「お先に」
-
- 532 : 2014/04/15(火) 22:39:28 :
ミカサ「ええ。私達は、もう少ししてから行く」
エレン「アニの次は、俺と組んでくれよ、ユーク!」
ユーク「あぁ。エレンがミカサに気絶させられない限りね?」ニヤリ
エレン「そんな事にはならねぇよ!」ハハ
ミカサ(私はずっとエレンと居たい…ならば…)キラン
アニ(あぁ…ミカサが何か企んでいるね)ジーーッ
-
- 533 : 2014/04/15(火) 22:39:59 :
ユーク「それじゃあ、行こうか、アニ」
アニ「うん」コクリ
ミカサ「また、後で」
エレン「じゃあな。頼んだぞ!」
ユーク「あぁ。その時が“あったら”な?」
アニ(ユークもこんな事言っているし)クスッ
スタスタ トコトコ
-
- 534 : 2014/04/15(火) 22:41:28 :
――――翌日 街中のカフェ――――
アニ「…美味しい!」パァァ
ユーク「良かったね」ニコ
アニ「また奢ってもらって、悪いね」
ユーク「いいんだよ。アニの喜ぶ顔が見たいだけなんだ」
アニ「…ありがとう///」モジモジ
ユーク「俺もこの紅茶が好きでね」スーーッ
-
- 535 : 2014/04/15(火) 22:42:03 :
アニ「また、アンタとここに来られて良かった」
ユーク「美味しいよね、ここのお菓子」
アニ「うん。甘くて大好きなんだ」サクサク
ユーク(食べる姿も可愛いなぁ)ジーーッ
アニ「どうかしたの?」チラ
ユーク「いいや。なんか安心してね」
-
- 536 : 2014/04/15(火) 22:43:05 :
アニ「何が?」
ユーク「こうして、またアニと仲良くデートが出来ている事がね」
アニ「……」
ユーク「アニはどう?」チラ
アニ「私も…嬉しいよ?」チラ
ユーク「ふふっ♪」ニコ
-
- 537 : 2014/04/15(火) 22:43:30 :
アニ「…もう1つ頼んでいい?」ジッ
ユーク「いいよ?」
アニ「やった!」パァァ
ユーク(はしゃいじゃって)ニコニコ
アニ「何にしようかなぁ♪」ウキウキ
ユーク「…幸せ♪」ニコ
-
- 538 : 2014/04/15(火) 22:44:05 :
アニ「ん?」チラ
ユーク「ん?」
アニ「今、幸せって言ったの?」
ユーク「そうだよ?」ニコ
アニ「それは…私もそうだけど…」
ユーク「ただ、それだけじゃないよ?」
-
- 539 : 2014/04/15(火) 22:44:47 :
アニ「じゃあ…何?」
ユーク「今、この時間があるのは…アニがあの時に…一生懸命に祈ってくれたからだ」
アニ「あ…///」ポッ
ユーク「アニがいなかったら…今の俺はいないから…」
アニ「う、うん…///」ジッ
ユーク「だから俺も、俺自身と君に誓うよ…アニ…君をずっと愛している――――」
進撃の巨人Another ――番外編Ⅱ―― 第8話
『誓いと愛の祈り』
La Fin.
-
- 540 : 2014/04/15(火) 22:45:11 :
【投稿完了 / 話数 / タイトル / URL】
――本編――
【執筆中 第40話 『部屋』 ――第57回壁外調査編 No.14――】
(http://www.ssnote.net/archives/12392)
【執筆中 第39話 『帰路と遭遇』 ――第57回壁外調査編 No.13――】
(http://www.ssnote.net/archives/12390)
【14/02/19 第38話 『制約』 ――第57回壁外調査編 No.12――】
(http://www.ssnote.net/archives/8191)
【14/02/17 第37話 『奪...』 ――第57回壁外調査編 No.11――】
(http://www.ssnote.net/archives/8190)
【14/01/16 第36話 『罅《ひび》』 ――第57回壁外調査編 No.10――】
(http://www.ssnote.net/archives/6412)
【14/01/14 第35話 『連携』 ――第57回壁外調査編 No.9――】
(http://www.ssnote.net/archives/6411)
【14/01/12 第34話 『駒の数』 ――第57回壁外調査編 No.8――】
(http://www.ssnote.net/archives/5377)
【13/12/31 第33話 『タイキ』 ――第57回壁外調査編 No.7――】
(http://www.ssnote.net/archives/5376)
【13/12/24 第32話 『特質』 ――第57回壁外調査編 No.6――】
(http://www.ssnote.net/archives/5206)
【13/12/20 第31話 『敵の敵』 ――第57回壁外調査編 No.5――】
(http://www.ssnote.net/archives/5204)
【13/12/17 第30話 『隠す者』 ――第57回壁外調査編 No.4――】
(http://www.ssnote.net/archives/4699)
【13/12/15 第29話 『ハツゲン』 ――第57回壁外調査編 No.3――】
(http://www.ssnote.net/archives/4697)
【13/12/06 第28話 『キタイ』 ――第57回壁外調査編 No.2――】
(http://www.ssnote.net/archives/4287)
【13/12/05 第27話 『夜明け』 ――第57回壁外調査編 No.1――】
(http://www.ssnote.net/archives/4235)
【13/11/30 第26話 『蓄積』 ――憲兵団配属編 No.18――】
(http://www.ssnote.net/archives/3742)
【13/11/27 第25話 『帰る先』 ――憲兵団配属編 No.17――】
(http://www.ssnote.net/archives/3554)
【13/11/23 第24話 『隠れる』 ――憲兵団配属編 No.16――】
(http://www.ssnote.net/archives/3249)
【13/11/21 第23話 『行き互い』 ――憲兵団配属編 No.15――】
(http://www.ssnote.net/archives/3189)
【13/11/18 第22話 『次世代』 ――憲兵団配属編 No.14――】
(http://www.ssnote.net/archives/2988)
【13/11/15 第21話 『鍵《ヒント》』 ――憲兵団配属編 No.13――】
(http://www.ssnote.net/archives/2740)
-
- 541 : 2014/04/15(火) 22:45:24 :
【13/11/10 第20話 『懐古、そして展望』 ――憲兵団配属編 No.12――】
(http://www.ssnote.net/archives/2440)
【13/11/08 第19話 『待つ者』 ――憲兵団配属編 No.11――】
(http://www.ssnote.net/archives/2307)
【13/11/06 第18話 『以心』 ――憲兵団配属編 No.10――】
(http://www.ssnote.net/archives/2219)
【13/11/05 第17話 『志と命』 ――憲兵団配属編 No.9――】
(http://www.ssnote.net/archives/2140)
【13/11/04 第16話 『選ぶ』 ――憲兵団配属編 No.8――】
(http://www.ssnote.net/archives/2041)
【13/11/03 第15話 『悪癖』 ――憲兵団配属編 No.7――】
(http://www.ssnote.net/archives/1992)
【13/11/02 第14話 『クチは...』 ――憲兵団配属編 No.6――】
(http://www.ssnote.net/archives/1943)
【13/11/01 第13話 『ドウキ』 ――憲兵団配属編 No.5――】
(http://www.ssnote.net/archives/1886)
【13/10/31 第12話 『人柄』 ――憲兵団配属編 No.4――】
(http://www.ssnote.net/archives/1841)
【13/10/30 第11話 『危機と嬉々』 ――憲兵団配属編 No.3――】
(http://www.ssnote.net/archives/1815)
【13/10/29 第10話 『見上げる先』 ――憲兵団配属編 No.2――】
(http://www.ssnote.net/archives/1748)
【13/10/28 第9話 『辛辣』 ――憲兵団配属編 No.1――】
(http://www.ssnote.net/archives/1702)
【13/10/10 第8話 『本物』 ――トロスト区奪還編 No.5――】
(http://www.ssnote.net/archives/805)
【13/10/10 第7話 『捨てる』 ――トロスト区奪還編 No.4――】
(http://www.ssnote.net/archives/800)
【13/10/10 第6話 『側』 ――トロスト区奪還編 No.3――】
(http://www.ssnote.net/archives/796)
【13/10/10 第5話 『指令』 ――トロスト区奪還編 No.2――】
(http://www.ssnote.net/archives/795)
【13/10/10 第4話 『再び』 ――トロスト区奪還編 No.1――】
(http://www.ssnote.net/archives/793)
【13/10/10 第3話 『解散式の夜』 ――はじまり編 No.3――】
(http://www.ssnote.net/archives/792)
【13/10/10 第2話 『見たもの、見るもの』 ――はじまり編 No.2――】
(http://www.ssnote.net/archives/791)
【13/10/10 第1話 『4人目』 ――はじまり編 No.1――】
(http://www.ssnote.net/archives/790)
-
- 542 : 2014/04/15(火) 22:46:23 :
――番外編Ⅱ――
【投稿完了 / 話数 / タイトル】
【執筆中 第8話 『誓いと愛の祈り』】
(http://www.ssnote.net/archives/13432)
【14/03/26 第7話 『酒の苦みと甘み』】
(http://www.ssnote.net/archives/12393)
【14/03/15 第6話 『未来へ得た情報』】
(http://www.ssnote.net/archives/11415)
【14/03/02 第5話 『顕現せし、覇の素質』】
(http://www.ssnote.net/archives/10837)
【14/02/22 第4話 『隠則ち、公の如し』】
(http://www.ssnote.net/archives/10085)
【14/02/10 第3話 『月が魅せる情緒』】
(http://www.ssnote.net/archives/9406)
【14/02/01 第2話 『追い掛ける背中、超えるべき高み』】
(http://www.ssnote.net/archives/9101)
【14/01/21 第1話 『永遠の言葉』】
(http://www.ssnote.net/archives/8195)
-
- 543 : 2014/04/15(火) 22:46:33 :
――番外編――
【14/01/10 最終話 『天賦、覚醒の刻 ――誓いは、信念の果てへ――』】
(http://www.ssnote.net/archives/6413)
【13/12/29 第17話 『左眼が見つめる先』】
(http://www.ssnote.net/archives/5860)
【13/12/25 第16話 『花火が照らす、彼女の靄《もや》』】
(http://www.ssnote.net/archives/5229)
【13/12/14 第15話 『寒気は夜の森、温もりは隣』】
(http://www.ssnote.net/archives/4702)
【13/12/10 第14話 『ずっと傍に居る人』】
(http://www.ssnote.net/archives/4373)
【13/12/04 第13話 『求めるは近き、見つめるは遠き』】
(http://www.ssnote.net/archives/3949)
【13/11/30 第12話 『頼れる背中、見えない顔』】
(http://www.ssnote.net/archives/3487)
【13/11/24 第11話 『各々が想う、護るべき玉』】
(http://www.ssnote.net/archives/3066)
【13/11/17 第10話 『訪れた、運命との出会い』】
(http://www.ssnote.net/archives/2668)
【13/11/12 第9話 『宿願の味は、未知の味』】
(http://www.ssnote.net/archives/2257)
【13/10/27 第8話 『まだ見えぬ、信念の未来』】
(http://www.ssnote.net/archives/1550)
【13/10/24 第7話 『眠り姫と騒動姫、掌を見下ろす者』】
(http://www.ssnote.net/archives/1374)
【13/10/15 第6話 『敵と願望』】
(http://www.ssnote.net/archives/1078)
【13/10/14 第5話 『お楽しみ♪』】
(http://www.ssnote.net/archives/1040)
【13/10/13 第4話 『熟練者で未熟者』】
(http://www.ssnote.net/archives/941)
【13/10/12 第3話 『広い視野を持って』】
(http://www.ssnote.net/archives/923)
【13/10/12 第2話 『私も見つけよう、安心する場所』】
(http://www.ssnote.net/archives/878)
【13/10/11 第1話 『私が見つけた新しいおもちゃ』】
(http://www.ssnote.net/archives/845)
-
- 544 : 2014/04/15(火) 22:46:41 :
――その他――
【執筆中 【アニ聖誕祭特別編】 アニ「私達のひっそり誕生日」】
(http://www.ssnote.net/archives/12645)
【14/02/07 ――104期相談所編―― 第2話 ユーク「恋の三角関係?」】
(http://www.ssnote.net/archives/5371)
【13/12/08 ――104期相談所編―― 第1話 ユーク「勉強の方法が分からない?」】
(http://www.ssnote.net/archives/4493)
――雑談――
【随時更新中 My.Loと進撃の巨人Another】
http://www.ssnote.net/groups/24
――その他情報媒体――
【随時更新中 SS Pedia記事 『進撃の巨人Another』】
http://dic.ssnote.net/articles/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BAAnother
【Twitterアカウント:My.Lo(進撃の巨人Another)】
https://twitter.com/MyLo0922
-
- 545 : 2014/04/15(火) 22:47:49 :
ふぃ~この話も無事に完結~...と言っても、完成したものを投稿しているわけだけど(笑)((((っ・ω・)っブーン
読者のみなさん、応援ありがとうございます♪
-
- 546 : 2014/04/15(火) 23:01:29 :
- お疲れ様でした_(^^;)ゞ
常に期待だよ!
-
- 547 : 2014/04/15(火) 23:03:11 :
- あと、ユークの成長期に期待だよ♪
-
- 548 : 2014/04/15(火) 23:05:52 :
- !!漢字ミス発見(゜ロ゜)
ユークの成長記に期待だよ♪
-
- 549 : 2014/04/18(金) 05:33:54 :
- 次の作品はやくみたい!
-
- 550 : 2014/05/02(金) 22:02:59 :
面白いです!!
期待なのです☆
-
- 552 : 2014/05/24(土) 11:34:07 :
- 期待しかない!
-
- 553 : 2014/08/24(日) 00:51:45 :
- 期待!
もうやらないのかな?涙
-
- 554 : 2020/10/26(月) 14:10:19 :
- http://www.ssnote.net/users/homo
↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️
http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️
⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
今回は誠にすみませんでした。
13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
>>12
みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
私自身の謝罪を忘れていました。すいません
改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
本当に今回はすみませんでした。
⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ごめんなさい。
58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ずっとここ見てました。
怖くて怖くてたまらないんです。
61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
お願いです、やめてください。
65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
元はといえば私の責任なんです。
お願いです、許してください
67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
アカウントは消します。サブ垢もです。
もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
どうかお許しください…
68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
これは嘘じゃないです。
本当にお願いします…
79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ホントにやめてください…お願いします…
85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
それに関しては本当に申し訳ありません。
若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
お願いですから今回だけはお慈悲をください
89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
もう二度としませんから…
お願いです、許してください…
5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
本当に申し訳ございませんでした。
元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
-
- 555 : 2020/10/28(水) 13:22:36 :
- http://www.ssnote.net/users/homo
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http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
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10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
今回は誠にすみませんでした。
13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
>>12
みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
私自身の謝罪を忘れていました。すいません
改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
本当に今回はすみませんでした。
⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ごめんなさい。
58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ずっとここ見てました。
怖くて怖くてたまらないんです。
61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
お願いです、やめてください。
65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
元はといえば私の責任なんです。
お願いです、許してください
67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
アカウントは消します。サブ垢もです。
もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
どうかお許しください…
68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
これは嘘じゃないです。
本当にお願いします…
79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ホントにやめてください…お願いします…
85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
それに関しては本当に申し訳ありません。
若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
お願いですから今回だけはお慈悲をください
89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
もう二度としませんから…
お願いです、許してください…
5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
本当に申し訳ございませんでした。
元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
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