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梅雨入り

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  1. 1 : : 2014/06/22(日) 09:38:16
    超短編です。
    よろしくお願いします!
  2. 2 : : 2014/06/22(日) 15:48:34
    期待です(屮°□°)屮
  3. 3 : : 2014/06/22(日) 20:15:17
    6月というのは、じめじめしていて、気分が落ちる月だと、私は思っていた。気分が落ちるせいで訓練をしたくないなどという、気持ちに襲われる。


    しかし、訓練というものは、したい・したくない、などには構ってもらえず、やりたくないときによくやるものだし、やりたいときに少ないものだと、私は思う。


    今日は休日だが、私は外に出たくはない。こんな暗い雲が空を覆っている中、出たくはない。


    だから、私は食堂から窓の外を眺めている。外は暗く、雨は降ってはいないが、今にでも降りそうだ。


    「何やってるんだ?」


    背後から声がして、私は後ろを振り向く。後ろにいたのは、目付きが鋭く、顔にそばかすのある、ユミルだった。


    ユミルの格好は、ダボッとしたシャツに膝丈のズボン。クリスタが見たら何と言うか……。ユミルは最近、髪を切ったようで、さっぱりとしている。


    「センチメンタルな気分にでもなっていただけさ…」


    などと、ふざけたことを言ってみると、


    「お前の顔に似合わないな。嘘だろ?」


    と言われた。顔に似合わない、か。私はどんな顔をしているんだ?


    「嘘に決まっているでしょ?
    ─────だけども、似合わないなんて、傷つくよ、全く。」


    本当は傷ついてなんかいないけれど、あえて言ってみる。私のほんの好奇心。


    「かはは、傑作だよ…」


    かははなんて、品のない笑い方だね、と言ってみたら、私に品のある笑い方をさせること事態間違っている、と言われた。そりゃそうだ。


    「話がそれちまったな、お前、ここで何をしているんだ?」


    そう喋りながら、ユミルは空いている席に、ドカッと腰かけた。



  4. 4 : : 2014/06/22(日) 20:22:54
    ここで何をしている、か……。私は一体何をしているんだろうね。自分自身でもわからないよ。


    「わからないさ。ただ、窓の外を眺めている…、それだけなんだろうさ」


    そう、ただそれだけのこと。私が例え、いつどこで何時に何をしているなんて、知っても何の得にもならないし、メリットでもデメリットでもない。


    必要ない。ただ、それだけ………。


    「そうか…時々気になるんだがよ…」


    あんたが気になること…?クリスタのことぐらいしかないんだろうね。まあ、仕方のないことだけども。


    「最近、お前エレンを避けていないか………?」

    「…何故?」


    私の動揺が、口調にも表れてしまった。ほんの少しのことだが、多分コイツは見逃さないのだろう。きっと..................。


    「お前の行動と、目の動きを見てりゃわかる…」


    見られてたんだ…私。驚いたよ、ユミルがクリスタよりこんなことを気にしていたなんて。


    「エレンを避けている、と言ったとしてあんたに何か得でも、あるのかい?」
  5. 5 : : 2014/07/21(月) 08:00:34
    「いやぁ、あるに決まってんだろ……と言いたい所だが、はっきり言うと、損しかないと思うよ」


    損しかない…?どういうことだろうね?


    「どういうことなんだい?」


    「どういうこともこうも、愛しい人の損は自分の損。愛しい人悲しみも自分の悲しみ。嫌いな奴の不幸は自分の幸福」


    ユミルの愛しい人…。それは、クリスタだろうね?クリスタあたりしか思い浮かばない…。


    「その愛しい人ってのは、クリスタのことかい?」


    「さァな…お前のご想像にお任せするよ。とりあえず、お前は死に急ぎ野郎を何故避けている?何故目で死に急ぎ野郎を追っている?お前はアイツのことが好きなのか?」


    質問の嵐、と表現するべきなのだろう。ユミルは、アニに全てを問いただした。


    「質問は一つだけにしてもらえないかい?どれかに絞ってもらえないかい?か弱き少女にそんなに質問を浴びせるなんて、いけないことだよ?」



  6. 6 : : 2014/07/21(月) 08:12:21
    「なら……お前は死に急ぎ野郎のことがスキなのか?」


    予想にしていなかった質問が飛び込んできた。いや、私はこういうことを訊かれるということはわかっていた、ハズ。


    この質問だけはされたくなかった。この質問に私は答える勇気がなかった。あの気持ちに気付きたくなかった。ただ、怖くて、怖くて…。


    「わ、私は……」


    声が震え、雨の音も強くなり、ユミルの目は鋭く……。今はコイツのことが、怖い。怖くて仕方がない。


    「死に急ぎ野郎のことが……」


    自分のこの憎い結論を、この邪悪な結論を、この自分の闇を誰かに見せる、それだけが怖い。今まで自分がここまで人のことを…


    「ダイキライ……」


    おぞましく、こんな答えを自分がアイツに抱いていることが、怖かった。


    「そうか…お前、何で泣いてるンだよ?」


    「え?」
  7. 7 : : 2014/07/21(月) 17:24:30
    私の目かはポロポロと涙がこぼれていた。何故だろう?何故、私の目からこんなにも涙が、こぼれているのだろう?


    「お前が死に急ぎ野郎のことを嫌い、か。それなら、アニ。お前は誰のことが好きなんだ?」


    「は?」


    私は突拍子もない質問につい、そう言ってしまった。涙を流しながら。


    「だから、お前は誰のことが好きなんだ?」


    「あんたに言う必要はないさ…」


    そう言って、私が去ろうとすると


    「せいぜい、闇にでも紛れずに光を歩いていくことだな…」


    と、ユミルは意味のわからないことを言った。


    「どういうことなんだい?」


    私は気になり、ユミルに問いただした。しかし、ユミルは一向に答えを言わない。そして、口を開いた。


    「実はよぉ、私は一回、クリスタを殺そうかと考えていたんだよな~」


    ユミルがクリスタを殺そうと?そんなことを思うわけないだろう。何を言っているんだい?


    「あ、あんたが殺そうと思うのかいっ?!クリスタを!!」


    私は驚きながら、問いただした。すると


    「まあまあ、落ち着け。実は嘘なんだがな…」


    嘘…か。まあ、当たり前のことだろう?あんたが、ユミルがクリスタを殺そうなんて考えるわけないだろう。


    「本当に殺そうと思ったのは、アニだよ」


    「あたり前…?……私なのかい?」


    私。ユミルが殺そうと思っていたのは、私。何故?


    「何故私を殺そうと思ったのかい?」
  8. 8 : : 2014/07/21(月) 17:29:35
    「そりゃァ、お前が憎いからだよ、アニ」


    ────悪い、難い、難い。


    それが、ユミルが私に対して抱いていた感情であり、私を殺そうと思った結論であった。


    殺そう…か。私は殺されるのか?あんたに、私は今殺されるのか?使命を果たせずに、今、ここで…。


    私の額に汗がつたう。そして、私は身構えた。


    「なァに、そんな身構えるなって。今はお前を殺そうなんてちッとも思ってねぇ…」


    ユミルは、笑いながら、乾いた声で私に言う。いつものふざけた、その笑い方で。
  9. 9 : : 2014/09/28(日) 18:08:33
    「ふざけないでよ…全く。何故、私が憎かった?」


    ユミルに今日まで全く干渉しなかった私が、何故、あんたに憎まれなくてはいけないのか、それが気になる。


    「それはな、私に全く干渉しねぇからだよ」


    干渉しないから、私が憎い。
    全く意味がわからない。


    干渉しなければ憎いはずはないのに、コイツは干渉しないから、私のことが憎いと言っている。


    「干渉しないから?ふざけないでよ、本当に。意味がわからないわ」


    私が、そう言うとユミルは、肩をすくめた。
    そして、


    「ふざけてなんていねぇよ。私に干渉しない奴がいるとは思わなかったからな、私と一度たりとも会話をせず、思わず…、それが憎かった」


    よくわからない。


    「勘違いをするな、別に私がお前のことを好きなわけじゃあない、興味があるだけだ。お前みたいな奴が私の人生に干渉しねぇのは面白くねぇ」


    干渉、か。
    面白い人生なんてあるのかさえ、わからない。
    私は、面白い人生なんて送ってはいない。
  10. 10 : : 2014/09/28(日) 18:14:47
    「そう、あんたに干渉すれば、あんたを敵に回さない、というわけね」


    「理解が早いな」


    コイツを敵に回したら、面倒くさそうだ。
    何をしでかすかも、何を見られるかも、わかりっこない。


    「それより、一つお前に忠告してやろうか?」


    ユミルは笑いながら言う。


    忠告してやろうかと。
  11. 11 : : 2014/09/28(日) 18:19:11
    そして、私にグッと顔を近付ける。
    あと少しで顔がぶつかるぐらいに。


    ユミルの目は近くで見ると、案外まつげが長く、細い。
    瞳は真っ黒で、何の感情も読めない。
    唯一読むとするならば、「無関心」というものだろうか?


    ユミルはそっと口を開いた。
    そして、私に言い聞かせるように、













    「甘えるな」
  12. 12 : : 2014/09/28(日) 18:20:41
    完結、です。
    スゲー短いですねw
    読んでくださり、ありがとうございました。

    コメントをくださった、卿さん、ありがとうございます。
    また、お気に入り登録していただき、ありがとうございます!
  13. 13 : : 2020/10/27(火) 10:12:14
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
  14. 14 : : 2020/10/28(水) 14:00:38
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    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




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    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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chihiro

蘭々

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