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私鳥になる…

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  1. 1 : : 2014/06/20(金) 21:40:20
    すごく短いと思います。今日で終わらせられたら、おわりにします。
  2. 2 : : 2014/06/20(金) 21:54:51
    私は小さくて、争いはなく幸せで平和な村に生まれた。当時、その村は巨人の被害など合わなかった為、静かに暮らしていた。


    だが、ある日都市の王政からの使いがやってきた。王政からの使いは、


    「今よりもっと良い暮らしをさせてさしあげましょう、どうです?何一つ不自由のない暮らしが得られますよ?」


    王政からの使いは、この村の民から税を取り立てようとしていた。


    だが、村の民は拒んだ。何一つ不自由のない、というのは自分で何かをしないということになる。この村の民は、自分たちで何かを作り、その苦しさと喜びを得ているのだ。


    「何でですかね…?やはり、あなた方は下等な種族…民なのですかね…?」


    村の民は、この言葉に激怒した。今まで生きてきたことを全否定されたような、そんなことを言われた気がしたからだ。


    村の民は、王政からの使いに罵倒を浴びせ、追い出した。王政からの使いは、最後に


    「貴様らは…あなた方は、きっと酷い目にあうでしょうね!嗚呼、可哀想に!!あははははは!」


    そう高らかに笑い、去って行った。
    目に狂喜が宿っていたのは、私しか知らなかったのかもしれない。
  3. 3 : : 2014/06/20(金) 22:13:47
    次の日、村の民はいつも通りに過ごした。


    いつも通り、そんな日々がどんなに幸せなことかを、思い知ることになろうと知るよしもなかった。


    私の家の隣の家のおじいさんが、病で倒れた。原因不明の病。村で一番腕のいい医師に見せたが、わからないまま。


    隣の家のおじいさんは、いつも私にこの村の外のことや、色んなことを教えてくれたのだ。


    おじいさんは、その次の日、眠りにつくかのように……死んだ。


    村でも、そのおじいさんは、長のような頼もしさがあり、村の民からも好かれていた。そのため、盛大な葬式が開かれた。


    当時、私は物心がだいぶつき、おじいさんの、いや人の死を知った。心にポッカリと穴が空いたような、そんな感じがした。


    次の日、私と仲の良かった子が病にかかった。おじいさんの時と同じに、腕のいい医師に見せたが、原因不明であった。


    私はお見舞いに行ったが、その子は放心状態だった。死というものが恐怖でしかなかったのだろうか。


    次の日、その子は涙を流し…死んだ。


    その次の日、私の大好きだった、お母さんが病にかかった。腕のいい医師に見せたが、原因不明の病だった。私はお母さんの死というのが恐怖でしかたがなかった。


    震えが止まらず、涙が止まらない私に


    「大丈夫よ、お母さんは死なないわ」


    そう、言い私の頭を撫でた。


    「貴女がいてくれて、本当に良かった…」


    その次の日、お母さんは安堵したかのように…死んだ。私の心にまた、大きな穴が空いた。


    その次の日、私が好きだった男の子が死んだ。その男の子の目は灰色で透き通っていた。


    私は、おじいさん、お母さん、友達、好きな人と大切な人を失った。心にポッカリと穴が空き、どこか虚しさが漂った。
  4. 4 : : 2014/07/26(土) 12:09:35
    私はある日、川原にいた。私は一羽の青い鳥を見ていた。すると、私はこう思ったのだ。


    「私は鳥になりたい。鳥のように自由へと羽ばたきたい」

    と。その日、また王政の使者が来た。


    「誰かを生け贄に捧げたら、ここの病を流行らせないようにしてさしあげましょう。今日の丑三つ時に、村の入り口に来てくださえすれば、ね」


    村人たちは、どうしようかと悩んだ。誰を生け贄にするか…。そして、争いが起こった。


    私は大好きなこの平和な村が、こんな有り様になることを悲しんだ。
  5. 5 : : 2014/07/26(土) 12:15:54
    「なら、私が生け贄となる。」


    私はそう言った。


    「私の犠牲がっ、この村が平和になるのらばっ!この村の人々の悲しみが無くなるならばっ!私は生け贄となるっ!」


    私は泣きながら訴えた。そして、私は丑三つ時に、村の入り口へと向かった。


    ──ああ、やっと鳥になれるんだ。この村を、この我が子のような村を、平和というなの巣に残し、私は羽ばたけるんだ。ああ、何と素晴らしく哀しいことなのだろう?


    「貴女のような、うら若き女性が生け贄となるなんて、この村の民は酷いものですねぇ。まあ、安心しなさい。殺しはしないですから。」
  6. 6 : : 2014/07/26(土) 12:23:29
    「この村を、村の民を侮辱するんじゃぁないっ!!」


    「おっと、失礼しましたね。では、グリシャ・イェーガー、頼むよ」


    グリシャという男は、眼鏡を掛けて、どこか掴めない男であった。


    グリシャは、病の者に薬を渡した。そして、私にこう訊いた。


    「お前は、この村をなぜここまでして、助けたいのだ?」


    「私がこの村を愛してしまったから、我が子のようなこの村を。だから、平和というなの巣に残してあげたい」


    私がそう言うと


    「天晴れなことだ。しかし、この村は平和というなの巣から落ちそうだがな。お前の名は何という?」


    ──落ちそうだと?私がここまでしたのに?そんなことあるわけないじゃないか。


    「落ちそうですって?そんなことあるわけないじゃない。私の名は、ユミル。この村の民、ユミル」


    「なら、この村の名をば、ユミルとしようじゃないか。そして、この村の民をユミルの民と。
    そして、平和と全ての種がひれ伏すだろうよ」


    グリシャは、そう言った。




  7. 7 : : 2014/07/26(土) 12:54:16
    「さあ、そろそろですね。グリシャ、頼みますよ」


    「ああ、わかっている。少し痛いが我慢してくれよ?」


    そうグリシャは言って、注射器を取り出した。


    「な、何を…」


    私に注射をしたのだ。
  8. 8 : : 2014/07/26(土) 14:59:03
    「ふぅっ…くぅ…あ"あッ!!」


    痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。


    ──脳が焼かれるッ…。


    脳だけではなく、身体の全てが焼かれるような痛み。


    「おやおや、やはり、辛そうですね。まあ、仕方のないことですけどね。」


    「あ"がッ!お前…ら…あ"…私に"…な、何をしたッ??!」


    「お前、焼けるように痛いだろ?冷やすのが一番だな。まあ、その痛みはあと数分続くだろうな」


    ──痛い…。



  9. 9 : : 2014/07/26(土) 15:04:57
    >>4までは絵本みたいな感じだったけど唐突に進撃の世界に戻らされたな

    面白いからいいけど
  10. 10 : : 2014/07/26(土) 15:06:45
    「はぁはぁはぁ……。暑い…」


    ──耐えろ、耐えろ。村の為に死ぬよりも容易いことではないか。


    「村は助かるんだろうな?はぁはぁ…」


    村の安全と平和、それだけが私にとって大切なことだった。


    「ええ、そうですよ。まあ、平和かどうかは私共の判断しかねますがね」


    「平和、じゃあないのか?村の民は、幸せに過ごしていないのか?」


    ──平和じゃあないだと?私のこの苦しみの意味は何だったんだ?


    「ええ、私の見解ですと、おそらく幸せじゃあないでしょうね」


    使者は面白そうに言う。


    「貴女は村の為に人生をぼうにふった。しかし、村は平和というよりかは、本当に人間らしくなってしまったようで。ええ、人間の国のような」
  11. 11 : : 2014/07/26(土) 15:08:56
    >>9

    ナナバナナさん


    面白いって言っていただけて光栄ですね。
    まあ、いきなり過ぎてちょっと可笑しいかもしれませんが、こういう展開をしてみたかったのです。おきに召していただけたら幸いですね。

    コメント、ありがとうございます。
  12. 12 : : 2014/07/26(土) 15:19:17
    「さあ、ユミルさん、でしたっけ?“海”に向かいましょうか?私の国の者でもごく一部しか見たことのない、“海”をね」


    ──“海”…?古い書物で読んだことがある。水と塩が混ざりあった塩水で“海”はできている。


    「そろそろ、私は次の仕事に行かなくてはならないんでね。ユミル、お前には運が味方についているだろうな。その運が幸せとはいかずとも、自分の人生をてにいれることができるだろうな」


    そう言って、グリシャは去って行った。


    「さあ、我々も海に行きましょうか。歩いてほんのすぐですから…」


    私は使者の言われるがままに、ついていった。
  13. 13 : : 2014/07/26(土) 15:25:05
    「さあ、ここが海ですよ…海はすごく冷たくて気持ちの良いものなんですよ」


    連れてこられたのは、海と崖の距離が数百メートルあるような場所。そして、私は悟った。


    『殺される』と。


    「さあ、このナイフを使って軽く指を切りながら、飛び降りなさいな!」


    飛び降りる___。


    私が初めて感じた“恐怖"。


    そして、私は飛び降りた。


    「ああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


    指を少し切ったら、ナイフはどこかへ飛んで行った。


    私は海に落ちる間にこう思った。


    私はみんなのために死んであげた。
    だから、次の人生は自分だけの為に使おうと。



    そして、私は光ったのだった。







    END
  14. 14 : : 2014/07/26(土) 15:29:20
    オチが微妙でしたが、皆様おきに召してくださいましたでしょうか?

    ナナバナナさんがおっしゃっていたのように、今回は展開がいきなりでした。

    私なりに満足いく作品にすることができました。そして、お気に入り登録をしていただいた方、コメントをしてくださった方、読んでくださった方々、時間がかかってしまい、すみませんでした。

    以上を持ちまして、終わりとさせていただきます。


    2014.7.26 蘭々
  15. 15 : : 2020/10/27(火) 10:12:22
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

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    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

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    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
  16. 16 : : 2020/10/28(水) 13:40:26
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    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




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    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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chihiro

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