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ベルトルト「おかえり」 【ベルアニ】
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- 1 : 2014/04/10(木) 18:31:43 :
- 刹那さんからのリクエスト作品となっておりますm(_ _)m
ネタが尽きつつある私に
リクエストと言う救いの手が....
はい。
今回はベルアニですね。えぇ、ベルアニ。
....自分なりにも頑張ったので、最後まで読んでくれると嬉しいですm(_ _)m
それと...刹那さん遅くなってごめんなさい!o(TヘTo)
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- 2 : 2014/04/10(木) 18:36:28 :
- ストヘス区急襲から丸一年。
兵士を含める一般庶民はアニとの面会が許された。
かと言って、水晶の中に閉じこもっているアニと
会話をする事はまず出来ない。
それでも、親族を殺された恨みなどを晴らしに来るものは少なくはなかった。
「人類の敵」「出てきたら拷問だ」「この手で絶対に殺す」「皆殺しにしてやる」
こんな罵声を毎日浴びせられているのだ。
...胸が張り裂けそうな思いだった。
同郷がこんな目に遭っているというのに何も出来ないとなると
自分が嫌でしょうがない。
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- 3 : 2014/04/10(木) 18:40:06 :
- ---851年--- ベルトルトside
キィィィ...
重く錆びた扉を開ける。
これも容易に抜け出せない様にする為だろう。
薄暗い地下牢。
風も通らないので生暖かい。
何故か見張りの兵士がいない...アニは...重要なサンプルではないのか?
少し先に進むと厳重に保護された水晶がある。
その中には安らかに眠っているアニが居た。
ベルトルト「...アニ!!」
僕はアニに駆け寄ると何度も彼女の名前を呼んだ。
だけど、いつもみたいに「...何?」と気怠そうに返事をしてくれるアニはもう居ない。
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- 4 : 2014/04/10(木) 18:43:02 :
- ベルトルト「ごめん...ごめん。...君を助けてあげられなくて...」
ポロポロと涙が溢れる。
今まで我慢していた何かがプチッと切れて
アニを見た途端、涙が溢れてきた。
ベルトルト「悪いけど...今は、助けられない...。で、でも!」
ベルトルト「必ず助けるから!」
心なしか、アニが少し微笑んだ気がした。
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- 5 : 2014/04/10(木) 18:49:08 :
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その後、毎日地下牢に通った。
返事は無いものの、そこに行くと“素”の僕に戻れるんだ。
心が落ち着く。
ベルトルト「...今日も監視は無しか...」
いつも通り地下牢に行く。
...いつ来てもここの雰囲気には慣れない。
生暖かく、少しカビ臭い。...湿気も凄くて、長時間居ると気持ち悪くなるくらい。
ベルトルト「おはよう、アニ。」
ベルトルト「...ん?」
パリッ、という音と共に
水晶に亀裂が入る。
その亀裂はだんだん大きくなって...
ベルトルト「まさか...!」
予想は当たった。
水晶が割れる。
中からアニが出てきて....
まだ意識は朦朧としているのか、その場に崩れる。
一瞬呆然とした。
出て来ないと思ったアニが...今、水晶の中から出てきた。
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- 6 : 2014/04/10(木) 18:53:02 :
- ベルトルト「アニ!!」
倒れたアニを僕は抱え込む。
アニ「...あんた...ベルトルト、かい?」
ベルトルト「あぁ、僕だよ!」
アニ「悪いね...待たせちまって」
ベルトルト「おかえり...」
アニ「...ただいま」
軽く微笑んでアニにキスをする。
そのキスは甘く、痺れる様な感覚で...
離したくないと思った。
ベルトルト「大好きだよ、アニ」
アニ「私もベルトルトの事....大好き」
再び僕らは口付けをした。
優しく、溶けてしまいそう。
どんなお菓子よりも甘い...
二人だけの時間。
その中でアニの吐息が漏れて...
アニ「んっ...はぁっ...///」
理性が飛びそうだった。
こんなに魅力的なアニを見た事がないからだ。
キィィィ...
ベルアニ「!?」
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- 7 : 2014/04/10(木) 19:00:31 :
- 恐る恐る扉が開けられる。
そこに居たのは...
ハンジ「お取り込み中悪いね!...単刀直入に聞こう。ベルトルト、君はアニの仲間なのかい?」
ベルトルト「...!」
ハンジ「ベルトルトの今までの呟きを聞いてるとそうとしか思えないんだよね...」
そうか...共謀犯を見つける為にわざと監視をつけないで...
監視が居ない事で素に戻った仲間の呟きを外で聞いてたって訳か。
アニ「こいつは違います!拷問は私だけにしてください!」
アニが必死になって叫ぶ。
ハンジ「拷問?...ハハハッ!アニは察しがいいなぁ」
ハンジ「勿論、拷問もするよ。...ベルトルトにも聞きたいね」
ベルトルト「...」
アニ「ベルトルトは...ベルトルトだけは見逃してやってください...!」
アニの目には光るものが浮かんでいた。
僕だって、アニが拷問をされるのは嫌だ。
...でも...僕はアニを守るって前から決めているんだ。
身代わりになる相手は決まっている。
ベルトルト「アニの代わりに拷問を引き受けるのは...いいでしょうか?」
アニ「ベルトルト!?」
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- 8 : 2014/04/10(木) 19:08:26 :
- アニの顔が青ざめるのがわかった。
それでも...君を守るのはこれしかないんだ...
ハンジ「男だねぇベルトルト!いいよ、君が全てを語ってくれるまで...拷問は続く。それでもいい?」
前半は明るい、いつもの分隊長の声だったが
後半に行くにつれ、声の方も低くなり、表情も険しくなる。
ベルトルト「問題ありません。...その代わりアニの罪を免除してください。」
ハンジ「考えとくよ」
アニ「なに考えてんの...あんたは!?」
ベルトルト「ゴメンね...。でも、君が拷問を受けるのはもっと嫌だ。」
ハンジ「まぁ、死なないように細心の注意を払ってやるから大丈夫!」
ハンジ「さ、行くよ。ベルトルト」
ベルトルト「...はい」
アニ「....行かないで....!」
ベルトルト「これも君を守る為なんだ...本当に、ゴメン」
...アニは泣いていた。
でも、僕は涙を堪えた。
死ぬかもしれない。
もうアニと会えなくなるかもしれない。
不安な事はたくさんあるけれど、我慢しよう。
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- 9 : 2014/04/10(木) 22:52:14 :
- 拷問ブルルッ
火炙りとかやめーーてーーー!
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- 10 : 2014/04/11(金) 23:06:56 :
- >>9さん
グロ系は苦手でして…(笑)
想像しただけでもブルルですw
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- 11 : 2014/04/11(金) 23:16:17 :
- アニ「約束だよ...?」
ベルトルト「あぁ、約束するよ。必ず君のもとへ戻るってね」
アニ「...ありがとう...」
僕はアニに笑顔を向ける。少しでも恐怖を和らいでもらいたかったからだ。
アニも笑顔を返してくれた。
涙が混じっていたけれど、優しく微笑む。
キィィィ...バタン
アニとの境界線。
それは、とても厚く
容易に会う事の出来ない境界線。
ハンジ「それじゃ、心の準備は出来たかな?」
ハンジさんの周りには拷問で使うであろう小道具が並んでいた。
ペンチ、ナイフ、針、熱せられた棒...
他にも、見るだけで寒気がする様なおぞましい道具もあった。
ベルトルト「...」
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- 12 : 2014/04/12(土) 21:06:32 :
- 淡く、儚い恋だった。
でも2人だからこそ分かち合えたんだ。
同じ殺人鬼で、同郷で...
僕は他の誰よりもアニを愛している。
この事は絶対に揺るがない。
だから、いつか人類を滅ぼして故郷に帰ったら...
また、最初から始めよう。
2人の恋を。
おわり
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- 13 : 2014/04/12(土) 21:10:15 :
- はい。....はい。
以上になります。
随分と更新が遅れましたが...
色々と事情が...はい。
すみませんm(_ _)m
とにかく...
ここまで読んで頂き、ありがとうございます(*´∀`*)
次回...いえ、次回は...続くかどうかは分かりませんが...
アニサイドも書いてみたいなーと思っております。
その時はまたよろしくお願いします!
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- 14 : 2014/04/12(土) 22:23:41 :
- ホッ(ハート)
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- 15 : 2014/04/12(土) 22:30:32 :
- グロなしでよかった〜
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- 16 : 2014/04/12(土) 22:40:58 :
- アニsideと、拷問の様子を書いて欲しいww
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- 17 : 2014/04/13(日) 16:18:54 :
- >>14さん
おぉ...良かったホッとしてくれた(笑)
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- 18 : 2014/04/13(日) 16:19:59 :
- >>15さん
グロは読んでる分には全然良いんですが...
いざ自分が書くとなるとブルルですw
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- 19 : 2014/04/13(日) 16:21:49 :
- >>16さん
近いうちにアニside書いてみようと思いますw
拷問の様子も...はい、書けたら書きます!(*´∀`*)
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- 20 : 2014/04/15(火) 17:41:54 :
- http://www.ssnote.net/archives/14620
↑こちらアニsideとなっております。
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