この作品は執筆を終了しています。
アニ「ただいま」 【ベルアニ】
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- 1 : 2014/04/13(日) 18:22:56 :
- http://www.ssnote.net/archives/14418
ベルトルト「おかえり」
↑のアニsideです。
良ければベルトルトsideの方も読んでみてくださいな(*´∀`*)
ゆっくり投下になりますが、よろしくお願いしますm(_ _)m
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- 2 : 2014/04/13(日) 18:25:46 :
- ストへス区急襲から丸一年。
兵士を含める一般庶民は私との面会が許された。
けれど、水晶に身を包んだ私は、一言も喋る事が出来ない。
聞こえてくるのは
「人類の敵」「出てきたら拷問だ」「この手で絶対に殺す」「皆殺しにしてやる」
私に対して罵声を浴びせる者が殆どだった。
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- 3 : 2014/04/13(日) 18:28:34 :
- キィィィ...
牢の扉が開けられる。
「今日は誰が来るんだろうね。」
そんな事を思いながら待つ。
ぺトラ父「...」
どこかで見た事がある顔だ。
ペトラ父「君だね...?娘を...ぺトラを殺したのは」
ペトラ?...あぁ、リヴァイ班に居たあの女か。
通りで似てる訳だ。
別に、何を言われ様がもう慣れた。
罵声を浴びせられる事位わかっている。
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- 4 : 2014/04/13(日) 18:34:32 :
- ペトラ父「娘を殺されたのは親として君が憎い...」
「憎い」...いつも言われるよ。
親族を殺された恨みを晴らしに来るんだろ。
ペトラ父「君は、どうだったんだい?」
私?なにが...
ペトラ父「君は...人を殺して楽しかったのかい?」
楽しい?そんな訳無いでしょ。
好きで人を殺してるわけじゃない。
説教をしに来たのならもう帰ってよ...
ペトラ父「...楽しくない筈だよ。」
ペトラ父「別に、謝れと言っている訳ではない。反省をして欲しい訳でもない。」
ペトラ父「でもこれだけは分かって欲しいんだ。『人には命がある』。」
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- 5 : 2014/04/14(月) 22:34:17 :
- キィィ...
重く、錆びた扉が開けられて
ペトラの父は牢屋から出て行った。
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それから数日経ったある日のこと。
もう既に曜日感覚が狂ってしまった為
今は何時で、何月何日。...そんな事は何一つわからなかった。
ただこの地下牢で過ごしていて一つ分かるのは…
アニ(...いつになったら会いに来てくれるの...?ベルトルト。)
私が想いを寄せているベルトルトが来ない。という事だ。
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- 6 : 2014/04/14(月) 22:40:22 :
- キィィィ...
そんな中、またもやあの耳障りな扉を開ける音が聞こえてきた。
ミカサ「...」
そこに居たのは同期である、ミカサ・アッカーマン。
ミカサ「...アニ、」
...今日はエレンと一緒じゃないんだ。
ミカサ「いつになったら...出てくるの?」
どうせ出てきたら拷問だろ。...やだね。
ミカサ「皆、待ってる。貴女が出てくるのを...」
いつもの調子はどうしたんだい。
...アンタらしくもない。
ミカサ「...私はただ、あの時のアニとの口喧嘩が懐かしくなっただけ。」
ミカサ「だけど、もう...些細な事でもめる事はもう出来ない...」
なんだか今日のミカサはいつものミカサとはまた違う雰囲気を醸し出していた。
アニ(変なの)
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- 7 : 2014/04/14(月) 22:45:42 :
- ミカサ「それをいいに来ただけ。別に、今すぐ出て来いって事を言っている訳ではない。」
ミカサ「...では。」
キィィィ...
結局何を話したいのか分からないまま
ミカサは出て行ってしまった。
言葉選びが下手なのは知っていたが、まさかこれ程とは思ってもいなかった。
でも...それでも、何だか懐かしい様な感じがした。
訓練兵の仲間と出会うのは不本意だけど、心が弾む。
ライナーもこんな風に戦士としての自覚を無くしたのだろうか。
心のどこかでは、ミカサ達の事を信頼している。
それが...兵士としての自覚を持たせてしまう。
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- 8 : 2014/04/14(月) 22:47:59 :
- キィィィ...
今日で三回目となる。
重く錆びた扉はゆっくりと開けられる。
耳障りな音と共に。
ベルトルト「...」
アニ(べ、ベルトルト...!)
目を疑った。
来ないかと思ったベルトルトが...
そこに居たのだから。
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- 9 : 2014/04/14(月) 22:55:06 :
- ベルトルト「...アニ!!」
我に返ったかの様にベルトルトが私に駆け寄ってくる。
そして、何度も私の名前を呼ぶ。
ベルトルト「ごめん...ごめん。...君を助けてあげられなくて...」
ベルトルトの目からは大粒の涙がポロポロと零れ落ちる。
今すぐにでも『泣かないで』と言いたいが、言えない。
...水晶の中に居るから...言えない。
ベルトルト「悪いけど...今は、助けられない...。で、でも!」
ベルトルト「必ず助けるから!」
あぁ、これだ。
これが私が求めていた物。
ベルトルトの様な、かっこよくて、優しい...
いつもは頼りないベルトルトだけど
このベルトルトは違う。
だから、不意に表情が緩んでしまう。
ベルトルト「...?」
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- 10 : 2014/04/14(月) 23:02:43 :
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その後、ベルトルトは毎日の様に地下牢に通った。
ベルトルト「...今日も監視は無しか...」
確かにベルトルトの言う通り、ここの地下牢には監視役がいない。
これなら逃げる事も容易いだろう。
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- 11 : 2014/04/14(月) 23:09:04 :
- ベルトルト「おはよう、アニ。」
ベルトルト「...ん?」
ベルトルトが水晶に目をやる。
その先には僅かながら小さな亀裂が入っていた。
超硬質ブレードでも砕けなかった水晶。
パリッ...パリッ...
そして、その亀裂はだんだん大きくなっていき
ベルトルト「まさか...!」
私でさえも予想をしていなかった。
“ベルトルトに会いたい。”
その事だけを思っていたら水晶が割れた。
どこか...巨人化に似ている。
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- 12 : 2014/04/14(月) 23:13:20 :
- パリン!!
大きな音を立てて、パラパラと水晶が割れていく。
立とうとしたが力が入らない。更に意識も朦朧としている。
...その場に崩れる私。
ベルトルト「アニ!!」
倒れた私をベルトルトが抱え込む。
暖かい温もりを感じた。
そして、言葉を発する。分かっていたけれど、確かめる。
アニ「...あんた...ベルトルト、かい?」
ベルトルト「あぁ、僕だよ!」
アニ「悪いね...待たせちまって」
ベルトルト「おかえり...」
ベルトルトが優しく微笑む。
この笑顔が欲しかった。
アニ「...ただいま」
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- 13 : 2014/04/14(月) 23:17:03 :
- 次の瞬間、ベルトルトの顔が近くなると思えば
静かにキスをしてきた。
ファーストキス。と言うものだろうか。
新鮮な感じがして...
甘酸っぱい、ピリリと痺れる様な...
ベルトルト「大好きだよ、アニ」
少し照れながらベルトルトが言う。
返す言葉は...決まっている。
アニ「私もベルトルトの事...大好き」
再び私達は口付けをした。
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- 14 : 2014/04/14(月) 23:22:24 :
- 一度してしまったら離せない。
お互いに強く抱きしめ合いながら深いキスをする。
優しすぎて溶けてしまいそうだった。
体の底から熱くなってくるのが感じ取れた。
アニ「んっ...はぁっ...///」
『気持ち良い』という感覚に襲われる。
体全体でベルトルトを求めている私が居た。
だけど、そんな幸せな時間もつかの間。
キィィィ...
ベルアニ「!?」
誰かが入ってくる。
こんな光景を見られて、どう説明していいのか分からない。
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- 15 : 2014/04/15(火) 17:31:10 :
- ハンジ「お取り込み中悪いが...単刀直入に聞こう。ベルトルト、君はアニの仲間なのかい?」
ベルトルト「...!」
ハンジ「ベルトルトの今までの呟きを聞いてるとそうとしか思えないんだよね...」
...全部聞かれてたって事か。
監視役を付けなかったのも、共謀犯を炙り出す為で...
いや、今はそんな事を考えている場合じゃない。
ベルトルトだけでも逃がさないと...!
アニ「こいつは違います!拷問は私だけにしてください!」
ハンジさんに必死に訴え掛ける。
ハンジ「拷問?...ハハハッ!アニは察しがいいなぁ」
ハンジ「勿論、拷問もするよ。...ベルトルトにも聞きたいね」
ベルトルト「...」
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- 16 : 2014/04/15(火) 17:33:59 :
- ベルトルトが拳を握り締め、黙り込む。
流石に分隊長様に反論は出来ない。
アニ「ベルトルトは...ベルトルトだけは見逃してやってください...!」
私だけならまだしも、同郷であるベルトルトを巻き込むのは
死んでも御免だった。
そして、ベルトルトが唐突に言葉を発する。
ベルトルト「アニの代わりに拷問を引き受けるのは...いいでしょうか?」
アニ「ベルトルト!?」
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- 17 : 2014/04/15(火) 17:51:30 :
- 背筋がゾクッとした。
冷や汗が頬から垂れる。
ハンジ「男だねぇベルトルト!いいよ、君が全てを語ってくれるまで...拷問は続く。それでもいい?」
ベルトルトは無言で頷く。
ベルトルト「問題ありません。...その代わりアニの罪を免除してください。」
ハンジ「考えとくよ」
アニ「何考えてんの...あんたは!?」
ベルトルト「ゴメンね...。でも、君が拷問を受けるのはもっと嫌だ。」
そう言って悲しく微笑む。
ハンジ「まぁ、死なないように細心の注意を払ってやるから大丈夫!」
大丈夫...だって?
ベルトルトが死なずに戻ってくる保証なんて...
どこにもない。
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- 18 : 2014/04/15(火) 17:54:31 :
- ハンジ「さ、行くよ。ベルトルト」
ベルトルト「...はい」
アニ「....行かないで....!」
ベルトルト「これも君を守る為なんだ...本当に、ゴメン」
ポロポロと涙が溢れてくる。
大好きなベルトルトが遠くに行ってしまいそうで...
「二度と会えない。」そんな恐怖に押しつぶされそうだった。
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- 19 : 2014/04/18(金) 22:08:05 :
- アニ「約束してよ...必ず、戻って来るって...!」
ベルトルト「あぁ、約束するよ。必ず君のもとへ戻るってね」
アニ「...ありがとう...」
そう言ってベルトルトは優しく微笑む。
なんだか恐怖心が少し和らいだ。
そして私もベルトルトに向けて笑顔を向ける。
涙が混じっている笑顔。
キィィィ...バタン
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- 20 : 2014/04/18(金) 22:16:08 :
- ベルトルトとの境界線。
この扉の向こうに広がる自由の世界。
そこに行くにはこの分厚い境界線を乗り越えなければいけない。
たった一つのドア。
それは、厳重に守られている重く...錆びたドア。
先程まで夢を見ている様だった。
ベルトルトとの幸せな時間もすぐに終わり...
私の身代わりになって...
約束はしたけれど必ずしも戻ってくる訳じゃあない。
そして、私はもう一度胸の中で強く...強く誓った。
-----必ず人類を滅ぼす。
そしたら私達を遮るものは無くなって...
境界線も無くなる。
人類を滅ぼしたらまた、最初から...始めようね
2人の恋を。
おわり
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- 21 : 2014/04/18(金) 22:21:46 :
- はい、...はい。
アニside終了となります。
今度は...えぇ、拷問の方も書いて欲しいと言う声があったので。
次回、ベルトルさん...拷問の様子を書かせて頂きます。
拷問...と言ったらやはり「グロ」ですよね。
(下手でしたらすみません)
そして私のベルトルト大好きメーターが悲鳴をあげている。
何故かって?
そりゃ...もう、ね。
ベルトルさん...可哀想だし...執筆中に泣きながら書いてしまうかもしれません(T_T)
それでもリクエストには答えて行こうと思います。
ではでは、次回。ベルトルト拷問side...となります。
その時はまたよろしくお願いします!(*´∀`*)
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- 22 : 2014/04/19(土) 15:00:33 :
- 絶対に読ませていただきます!!
頑張って下さい
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- 23 : 2014/04/19(土) 17:00:10 :
- つづき貼ってくれませんか
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- 24 : 2014/04/19(土) 17:23:58 :
- とっても良かったです(≧∇≦)
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- 25 : 2014/04/19(土) 19:55:29 :
- >>22さん
次回も読んでくれるとは...ありがとうございます!(*´∀`*)
頑張ります!!
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- 26 : 2014/04/19(土) 19:56:35 :
- >>24さん
ありがとうございます!(*´∀`*)
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- 27 : 2014/04/19(土) 19:57:03 :
- http://www.ssnote.net/archives/14418
↑ベルトルトsideですm(_ _)m
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- 28 : 2014/04/19(土) 20:26:29 :
- リクエストに答えてくれたんだ!
ありがとうo(`ω´ )oヨッシャ
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- 29 : 2014/04/19(土) 20:30:41 :
- >>28さん
リクエストにはどんどん答えて行こうと思うので!b
こちらこそ良いリクエストをありがとう!(*´∀`*)
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- 30 : 2015/04/08(水) 13:10:30 :
- 続きの題名なんて言うんですか?
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- 31 : 2015/11/07(土) 09:04:37 :
- 名前を変えることにしましたこの名前でもよろしくお願いします
あといい作品です感動しましたベルトルトとアニがかわいそうで…
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- 32 : 2023/07/09(日) 19:45:03 :
- http://www.ssnote.net/archives/90995
●トロのフリーアカウント(^ω^)●
http://www.ssnote.net/archives/90991
http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
sex_shitai
toyama3190
oppai_jirou
catlinlove
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cherryboy
momoyamanaoki
16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
ちょっと時間あったから3つだけ作った
unko_chinchin
shoheikingdom
mikasatosex
unko
pantie_ero_sex
unko
http://www.ssnote.net/archives/90992
アカウントの譲渡について
http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654
36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな
22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。
46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね
52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑
89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ
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ベルトルトとアニのお話。 シリーズ
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